JP3076204B2 - 伝動ベルト等の加硫装置 - Google Patents

伝動ベルト等の加硫装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝動ベルト等の加硫装置
に係り、詳しくはローエッジベルト、多リブベルト、歯
付ベルト等のベルトスリーブを平坦な表面で気泡の含ま
ないように加硫成形し、そして成形型の取り出しを容易
にし、これを短時間で行うことのできる伝動ベルト等の
加硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルト加硫装置は、未加硫ベルト
スリーブを外周面に装着した内部中空の成形型に、さら
にその外周面に弾性変形可能な円筒状ジャケットを同心
状に嵌装し、以上の形態をもって組立てられたものを加
硫缶中の下方に位置する支持台に弾性パッキン材を介し
て設置し、さらに成形型の上に上蓋を置き、成形型の外
側に高圧蒸気を、型内部に低圧蒸気をそれぞれ圧入し
て、未加硫ベルトスリーブを加硫せしめる構造を有して
いる。尚、上記高圧蒸気及び低圧蒸気はいずれも導入口
から入れられ、また内部の水分はドレーン口から排出さ
れる。
【0003】上記ベルト加硫装置では、ジャケット外側
の高圧蒸気がジャケットを押圧し、続いて未加硫ベルト
スリーブを圧接することによって、ジャケットと成形型
間の空隙に内在する空気を排出するとともに所定形状に
ゴムを成形硬化し、気泡を含まず密にして品質の良いベ
ルトスリーブを得ることにある。
【0004】更に、特開平4−224909号公報に
は、円筒状ケースの内側に弾性筒状体を嵌挿して該ケー
スと弾性筒状体との間に空間部を形成し、そしてこの円
筒状ケースに少なくとも1つの入気口と排出口を設けた
加硫装置に用いるジャケットが開示されている。また、
特公平2−32968号公報にもこれに類するものが開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加硫装
置では、ジャケットと上蓋との気密性を良好にして、ジ
ャケットと上蓋とのシールを高め、高圧蒸気がジャケッ
ト内部へ侵入するのを阻止している。もし高圧蒸気がジ
ャケット内部へ侵入すると、ガラス繊維からなる心線は
劣化し、ベルトの機能が損なわれるといった問題が発生
した。
【0006】このような理由でジャケットと上蓋との気
密性を良好にするため、もしジャケットと成形型間の空
隙に内包された空気量が多くなると、ジャケット外側の
高圧蒸気がジャケットを介して未加硫ベルトスリーブを
圧接し、ジャケットと成形用モールド間に内在する空気
を追い出したくても、不充分な状態で圧力が平衡に達
し、結果として気泡を内在したベルトスリーブが成形さ
れた。
【0007】これを防止するため、上蓋と加硫缶壁をパ
イプでつなぎ、内包している空気を加硫缶外の大気中へ
排出し、未加硫ベルトスリーブに充分な加硫圧力を与
え、気泡を含まず密にして品質の良いベルトスリーブを
得る加硫装置も提案された。
【0008】しかし、この加硫装置でも、上蓋と加硫缶
壁をつなぐパイプが高温高圧の生蒸気に常時さらされて
いるため、腐食が激しくて頻繁に取り替えなければなら
なかった。また、腐食によりパイプに穴が開いても、そ
の大きさによっては目視で発見し難い問題もあった。更
に、パイプの取り替え時期が遅れると、腐食で開いた穴
から高圧蒸気がジャケット内側の未加硫ベルトスリーブ
内に侵入し、心線が劣化する問題が発生した。
【0009】また、更に問題になる点は、未加硫ベルト
スリーブをその外側面側からジャケットを介して加圧加
硫する場合、圧力媒体として蒸気又は圧搾空気を使用す
ることにある。これらの圧力媒体は気体であるため、未
加硫ベルトスリーブ表面に加わる圧力の均一化を図るに
は介在するジャケットの厚さを大きくしていた。しか
し、小さいサイズの成形型になればなるほど、圧縮変形
率が大きくなって大きな力が必要になり、場合によって
は圧力不足になって加硫できない場合があり、これを防
止するために無理に増圧すると、ジャケットが歪み、表
面が平坦な品質のよいベルトスリーブが得られなかっ
た。
【0010】本発明は、このような問題点を改善するも
のであり、ジャケットと成形型間の間隙に内在する空気
を抵抗なく外部へ放出するとともに圧力の均一化を図る
ことにより、平坦な表面で気泡の含まない品質の良いベ
ルトスリーブを加硫成形し、そして成形型の取り出しが
容易で短時間で行うことのできる伝動ベルト等の加硫装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るところは、外周面に未加硫ベルトスリーブを装着した
成形型の一方の端面を型支持部材に設置するとともに、
外型の内側に密封状態で取り付けたジャケットを未加硫
ベルトスリーブの外周面側に配置し、上記ジャケットと
外型の間に設けた空間部に圧力媒体を注入、排出して該
ジャケットを膨張、収縮させて上記未加硫ベルトスリー
ブを加硫する伝動ベルト等の加硫装置において、上記成
形型とジャケットとの他端面に上蓋を使用せずに成形型
とジャケットの間隙部を外部へ連通させ、かつ外型に空
間部へ通じる注入口と排出口を穿設し、これらの各注入
口と排出口に連結するパイプに圧力媒体として液体を送
り込む加圧装置を取り付けた伝動ベルト等の加硫装置に
ある。
【0012】
【作用】本発明の伝動ベルト等の加硫装置では、成形型
とジャケットの他端面に上蓋を使用せずに成形型とジャ
ケットの間隙部を外部へ連通させたため、加硫中にジャ
ケットと成形型間あるいはジャケットとベルトスリーブ
間に内在する空気を抵抗なく外部へ自由に放出して気泡
の含まないベルトスリーブ得ることができ、しかも成形
型を容易で短時間に取り出すことができる。また、圧力
媒体として使用する液体が圧搾空気のような気体の分子
数に比べて大きい分子数を有するため、気体に比べて均
一化した圧力を付与できて表面の平坦な品質の良いベル
トスリーブを得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。図1は本発明の伝動ベルト等の加硫装置の平
面図を示し、図2は図1のA−A縦断面図を示す。本発
明の加硫装置1は、外周面に未加硫ベルトスリーブ3を
装着した成形型2、成形型2を設置する型支持部材4、
未加硫ベルトスリーブ3の外周面側に密封状態で外型に
装着したジャケット5、そして外型6から構成されてい
る。
【0014】上記成形型2は、外周面が円周方向に沿っ
て一定間隔で設けられた軸方向の溝部をもった歯付ベル
ト用、あるいはこのような溝部をもたない平坦な形状か
らなるローエッジベルトあるいは多リブベルト用があ
り、一方内部には蒸気、液体等の加熱媒体を入れて成形
型を加熱する熱媒体収容部8を具備している。そして、
成形型2の他端は突出軸9を有している。
【0015】型支持部材4は、導入口10と排出口11
に連結した内圧導入筒12を有し、この内圧導入筒12
の周囲にゴム、ウレタンからなる弾性体のパッキング1
3を敷設し、成形型2を設置するようになっている。
尚、上記型支持部材4は、例えば細長い板状体であり、
一定間隔で複数の内圧導入筒12とパッキング13を配
置し、複数の成形型2を設置して未加硫ベルトスリーブ
3を同時にまたは時間をおいて個別に加硫することがで
きる。
【0016】円筒体の外型6の内側には、伸縮膨張可能
なゴム、ウレタンからなる弾性体からなるジャケット5
が配置され、上下端部に外方向へ突出した折り曲げ部1
6が上下一対の補助部材17と外型6間に挟持された状
態で補助部材17がボルト18等により外型6へ固着さ
れ、ジャケット5と外型6間に空間部20を密封形成し
ている。なお、外型6は型支持部材4上を移動して他の
位置に設置することができる。
【0017】上記外型6の側壁には、空間部20へ通じ
る注入口21と排出口22が穿設され、これらの各注入
口21と排出口22には圧力媒体であるシリコンオイル
のような液体を加圧して空間部20へ送り込む、シリン
ダーあるいはポンプ等の加圧装置23と熱交換機等の加
熱装置24がパイプ25に装着されている。しかし、場
合によっては加熱装置24を取り付けなくてもよい。
【0018】本発明の加硫装置において使用する圧力媒
体であるシリコンオイルのような液体と空気のような気
体の分子数を比較すると、同一体積、同一圧力、同一温
度下においては液体の方がはるかに大きいことは明らか
であり、このため液体の密度の高い、即ち数の多い分子
が各領域を均一な圧力でベルトスリーブを押圧し、たと
え薄いジャケットであってもその表面を平坦に仕上げる
効果がある。しかし、気体の場合には、分子数が少ない
ためにベルトスリーブの表面を平坦に仕上げるために
は、基本的に厚く腰のあるジャケットを使用する必要が
ある。
【0019】しかして、本発明の加硫装置1では、成形
型2とジャケット5の上端面に上蓋を使用せずに成形型
2とジャケット5の間隙部26を外部へ連通させ、この
状態で加硫を行い、加硫中にジャケット5と成形型2間
あるいはジャケット5とベルトスリーブ3間に内在する
空気を抵抗なく外部へ自由に放出して気泡の含まないベ
ルトスリーブ得ることができる。
【0020】以下に本発明の加硫装置1を使用して未加
硫ベルトスリーブ3を加硫する工程を図を用いて説明す
る。まず未加硫ベルトスリーブ3を取り付けた成形型2
を予め設置されたジャケット5内へ挿入する。このと
き、ジャケット5と外型6間の空間部20の圧力は常圧
になっている。そして、加圧装置23を作動させて圧力
媒体であるシリコンオイルを加圧してジャケット5を膨
張させ、未加硫ベルトスリーブ3を加圧する。その後、
加熱蒸気を型支持部材4の導入口10から内圧導入筒1
2を経由して成形型2の熱媒体収容部8に入れて成形型
2を加熱するとともに未加硫ベルトスリーブ3を加硫す
る。
【0021】未加硫ベルトスリーブ3とジャケット5と
の間あるいは未加硫ベルトスリーブ3と成形型2との間
に内在している空気は、上蓋がないため大気中へ自由に
排出されるため、気泡を含まない品質の良いベルトスリ
ーブを得ることができる。むろん、圧力媒体として液体
を使用しているために、気体に比べて均一化した圧力を
付与でき、凹凸のない平坦面を有するベルトスリーブを
得ることができる。
【0022】また、加硫後は、図3に示すようにジャケ
ット5と外型6間の空間部20内の内圧を元に戻してジ
ャケット5を収縮させた後、成形型2を取り出すが、従
来の加硫装置に比べて加硫缶あるいは上蓋がないため
に、容易でしかも短時間で取り出すことが可能になる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の伝動ベルト等の加
硫装置では、加硫中にジャケットと成形型間あるいはジ
ャケットとベルトスリーブ間に内在する空気を外部へ抵
抗なく自由に放出することが可能となって気泡ない品質
の良いベルトスリーブを得ることができ、そして成形型
を容易にかつ短時間で取り出しすることが可能となり、
更に圧力媒体として使用する液体のために気体に比べて
均一化した圧力を付与して表面の平坦なベルトスリーブ
を得ることができるといった効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝動ベルト等の加硫装置の平面図
である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る伝動ベルト等の加硫装置において
成形型を取り出した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 加硫装置 2 成形型 3 ベルトスリーブ 4 型支持部材 5 ジャケット 6 外型 17 補助部材 20 空間部 21 注入口 22 排出口 26 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−77986(JP,A) 特開 平2−60716(JP,A) 特開 昭58−25948(JP,A) 特開 昭62−201208(JP,A) 特開 平4−224909(JP,A) 特公 平2−32968(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/02 - 33/04 B29C 35/02 - 35/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に未加硫ベルトスリーブを装着し
    た成形型の一方の端面を型支持部材に設置するととも
    に、外型の内側に密封状態で取り付けたジャケットを未
    加硫ベルトスリーブの外周面側に配置し、上記ジャケッ
    トと外型の間に設けた空間部に圧力媒体を注入、排出し
    て該ジャケットを膨張、収縮させて上記未加硫ベルトス
    リーブを加硫する伝動ベルト等の加硫装置において、上
    記成形型とジャケットとの他端面に上蓋を使用せずに成
    形型とジャケットの間隙部を外部へ連通させ、かつ外型
    に空間部へ通じる注入口と排出口を穿設し、これらの各
    注入口と排出口に連結するパイプに圧力媒体として液体
    を送り込む加圧装置を取り付けたことを特徴とする伝動
    ベルト等の加硫装置。
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JP2005153318A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Nitta Ind Corp 無端ベルトの成形方法及び成形装置
JP5097008B2 (ja) * 2007-07-03 2012-12-12 三ツ星ベルト株式会社 伝動ベルト製造用ベルトスリーブの加硫方法及び伝動ベルトの製造方法

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