JP2000356923A - 熱定着ローラならびにその製造方法および装置 - Google Patents
熱定着ローラならびにその製造方法および装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 材料の注入を容易にし、チューブのしわの発
生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止
するとともに、熱定着ローラの芯金、ゴムがそれぞれ薄
肉(1mm以下)で、かつ樹脂製チューブの厚さが0.
1mm以下でも樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの
製造を可能にすること。 【解決手段】 円筒状金型6内にフッ素樹脂製のチュー
ブ2と芯金4を同軸上に設置して、その間隙に未加硫の
付加重合型のシリコーンゴム3を注入し、架橋条件下で
該材料を硬化させる加熱ローラや加圧ローラ等の熱定着
ローラ1であって、円筒状金型6と該フッ素樹脂製のチ
ューブ2の間隙を減圧状態にして、該金型6の内側に該
フッ素樹脂製チューブ2を固定した状態で、該材料注入
部を減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を
硬化させることにより、フッ素樹脂チューブを被覆した
熱定着ローラ1を製造する熱定着ローラの製造方法およ
び装置。
生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止
するとともに、熱定着ローラの芯金、ゴムがそれぞれ薄
肉(1mm以下)で、かつ樹脂製チューブの厚さが0.
1mm以下でも樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの
製造を可能にすること。 【解決手段】 円筒状金型6内にフッ素樹脂製のチュー
ブ2と芯金4を同軸上に設置して、その間隙に未加硫の
付加重合型のシリコーンゴム3を注入し、架橋条件下で
該材料を硬化させる加熱ローラや加圧ローラ等の熱定着
ローラ1であって、円筒状金型6と該フッ素樹脂製のチ
ューブ2の間隙を減圧状態にして、該金型6の内側に該
フッ素樹脂製チューブ2を固定した状態で、該材料注入
部を減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を
硬化させることにより、フッ素樹脂チューブを被覆した
熱定着ローラ1を製造する熱定着ローラの製造方法およ
び装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
等に於いて画像定着のために用いられる熱定着装置に用
いられる加熱ローラや加圧ローラ等の熱定着ローラの製
造方法および該製造方法によって製造された熱定着ロー
ラならびに熱定着ローラの製造装置に関するものであ
る。
等に於いて画像定着のために用いられる熱定着装置に用
いられる加熱ローラや加圧ローラ等の熱定着ローラの製
造方法および該製造方法によって製造された熱定着ロー
ラならびに熱定着ローラの製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からプリンタや複写機等において、
画像定着のために用いられる熱定着装置に用いられる熱
定着ローラは、非粘着性と弾性が求められておりこれを
達成する方法の一つとしてシリコーンゴム弾性体の上に
フッ素樹脂製チューブを被覆したローラが使用されてい
る。
画像定着のために用いられる熱定着装置に用いられる熱
定着ローラは、非粘着性と弾性が求められておりこれを
達成する方法の一つとしてシリコーンゴム弾性体の上に
フッ素樹脂製チューブを被覆したローラが使用されてい
る。
【0003】この表面層にフッ素樹脂製チューブを被覆
した熱定着ローラの製造方法としては、主に次の三つの
方法があげられる。一つ目の熱定着ローラの製造方法
は、芯金上にシリコーンゴム層を設け、成形したまま用
いるか必要な形状に研磨加工した後接着剤などを塗布
し、その上にフッ素樹脂製の熱収縮チューブを被覆して
熱により収縮させるものである。
した熱定着ローラの製造方法としては、主に次の三つの
方法があげられる。一つ目の熱定着ローラの製造方法
は、芯金上にシリコーンゴム層を設け、成形したまま用
いるか必要な形状に研磨加工した後接着剤などを塗布
し、その上にフッ素樹脂製の熱収縮チューブを被覆して
熱により収縮させるものである。
【0004】二つ目は、特開平4−131227や特開
平10−254278に示される熱定着ローラを製造す
る方法であって、芯金上にシリコーンゴム層を形成し、
そのまま用いるか、必要な形状に研磨加工して接着剤な
どを塗布した後、その上に熱収縮しないフッ素樹脂チュ
ーブを被覆するものである。
平10−254278に示される熱定着ローラを製造す
る方法であって、芯金上にシリコーンゴム層を形成し、
そのまま用いるか、必要な形状に研磨加工して接着剤な
どを塗布した後、その上に熱収縮しないフッ素樹脂チュ
ーブを被覆するものである。
【0005】三つ目の製造方法は、特開昭61−260
70や特開平1−278315や特開平1−30620
9に示されるように円筒状金型内にフッ素樹脂製のチュ
ーブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付加
重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で該材料を
硬化させるものである。
70や特開平1−278315や特開平1−30620
9に示されるように円筒状金型内にフッ素樹脂製のチュ
ーブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付加
重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で該材料を
硬化させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年要求されている熱
定着ローラには、要求される画質を満足するために弾性
を備えていることが要求されるにもかかわらずウォーム
アップ時間の短縮や省エネルギーの観点から、熱定着ロ
ーラの芯金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1mm以
下)でかつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以
下のフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラが要求
されている。
定着ローラには、要求される画質を満足するために弾性
を備えていることが要求されるにもかかわらずウォーム
アップ時間の短縮や省エネルギーの観点から、熱定着ロ
ーラの芯金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1mm以
下)でかつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以
下のフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラが要求
されている。
【0007】かかる要求を満たす技術としては、前記熱
定着ローラの芯金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1
mm以下)で、かつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.
1mm以下でも製造可能なフッ素樹脂チューブを被覆し
た熱定着ローラを、安定した品質で安価に供給するため
の製造方法である。
定着ローラの芯金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1
mm以下)で、かつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.
1mm以下でも製造可能なフッ素樹脂チューブを被覆し
た熱定着ローラを、安定した品質で安価に供給するため
の製造方法である。
【0008】しかし上述した従来の製造方法は、要求を
すべて満足できるものではなかった。たとえば一つ目の
フッ素樹脂の熱収縮チューブを被覆し収縮させて接着さ
せるという従来の方法では、芯金、シリコーンゴムがそ
れぞれ薄肉(1mm以下)という項目は満足する。とこ
ろが、フッ素樹脂製の収縮チューブは、通常200μm
〜700μmの厚さのチューブが使用されているが要求
値である0.1mm以下にすると収縮率が低下するため
にゴム層との間隙が少なくなり、この結果フッ素樹脂製
チューブの中にゴム層が設置しにくくなるとともに、ゴ
ム層との密着性が悪くなり、耐久性が低下したり、収縮
の際にしわが発生し、膜厚が不均一になるという問題が
あった。
すべて満足できるものではなかった。たとえば一つ目の
フッ素樹脂の熱収縮チューブを被覆し収縮させて接着さ
せるという従来の方法では、芯金、シリコーンゴムがそ
れぞれ薄肉(1mm以下)という項目は満足する。とこ
ろが、フッ素樹脂製の収縮チューブは、通常200μm
〜700μmの厚さのチューブが使用されているが要求
値である0.1mm以下にすると収縮率が低下するため
にゴム層との間隙が少なくなり、この結果フッ素樹脂製
チューブの中にゴム層が設置しにくくなるとともに、ゴ
ム層との密着性が悪くなり、耐久性が低下したり、収縮
の際にしわが発生し、膜厚が不均一になるという問題が
あった。
【0009】二つ目の熱収縮しないフッ素樹脂チューブ
を被覆するという従来の方法では、芯金、シリコーンゴ
ムがそれぞれ薄肉(1mm以下)という項目は満足する
が、芯金上にシリコーンゴム層を形成した後、そのシリ
コーンゴム層の上にフッ素樹脂チューブを被覆するもの
であるので、工程が複雑になるとともに、一つ目の従来
の方法と同様にゴム層との間隙が少なくなり、この結果
フッ素樹脂性チューブの中にゴム層が設置しにくくなる
とともに、ゴム層との密着性が悪くなり、耐久性が低下
したり収縮の際にしわが発生し、膜厚が不均一になると
いう問題があった。
を被覆するという従来の方法では、芯金、シリコーンゴ
ムがそれぞれ薄肉(1mm以下)という項目は満足する
が、芯金上にシリコーンゴム層を形成した後、そのシリ
コーンゴム層の上にフッ素樹脂チューブを被覆するもの
であるので、工程が複雑になるとともに、一つ目の従来
の方法と同様にゴム層との間隙が少なくなり、この結果
フッ素樹脂性チューブの中にゴム層が設置しにくくなる
とともに、ゴム層との密着性が悪くなり、耐久性が低下
したり収縮の際にしわが発生し、膜厚が不均一になると
いう問題があった。
【0010】三つ目の上記の円筒状金型内にフッ素樹脂
製のチューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加
硫の付加重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で
該材料を硬化させる従来の方法では、一つ目の従来の方
法に比べてフッ素樹脂製のチューブを薄く出来るが、芯
金やシリコーンゴムの厚みを薄くすると該材料注入時に
材料が全域に注入されなかったり、注入するために注入
圧力を上げると芯金がつぶれるために、材料が注入でき
ないという問題があった。
製のチューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加
硫の付加重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で
該材料を硬化させる従来の方法では、一つ目の従来の方
法に比べてフッ素樹脂製のチューブを薄く出来るが、芯
金やシリコーンゴムの厚みを薄くすると該材料注入時に
材料が全域に注入されなかったり、注入するために注入
圧力を上げると芯金がつぶれるために、材料が注入でき
ないという問題があった。
【0011】また前記フッ素樹脂チューブをセットして
シリコーンゴムを注入する際、チューブがシリンダに固
定されてないとチューブにしわが発生するという問題が
有った。
シリコーンゴムを注入する際、チューブがシリンダに固
定されてないとチューブにしわが発生するという問題が
有った。
【0012】さらにチューブを固定する際、吸引口の形
状にチューブのしわや跡が発生し、場合によってはチュ
ーブが破れるという問題が有った。
状にチューブのしわや跡が発生し、場合によってはチュ
ーブが破れるという問題が有った。
【0013】そこで本発明者は、円筒状金型内に樹脂チ
ューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付
加重合型のゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
ることにより樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧
ローラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ローラの製造
方法において、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの
間隙を予め減圧状態にすることにより該金型内側に該樹
脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態
にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させると
いう本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ね
た結果、材料の注入を容易にし、チューブのしわの発生
を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止す
るとともに、熱定着ローラの芯金、ゴムがそれぞれ薄肉
(1mm以下)で、かつ樹脂製チューブの厚さが0.1
mm以下でも樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製
造を可能にするという目的を達成する本発明に到達し
た。
ューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付
加重合型のゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
ることにより樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧
ローラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ローラの製造
方法において、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの
間隙を予め減圧状態にすることにより該金型内側に該樹
脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態
にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させると
いう本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ね
た結果、材料の注入を容易にし、チューブのしわの発生
を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止す
るとともに、熱定着ローラの芯金、ゴムがそれぞれ薄肉
(1mm以下)で、かつ樹脂製チューブの厚さが0.1
mm以下でも樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製
造を可能にするという目的を達成する本発明に到達し
た。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の熱定着ローラの製造方法は、円筒状金型
内に樹脂チューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に
未加硫の付加重合型のゴムを注入し架橋条件下で該材料
を硬化させることにより樹脂チューブを被覆した加熱ロ
ーラや加圧ローラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ロ
ーラの製造方法において、前記円筒状金型と該樹脂製の
チューブの間隙を減圧状態にすることにより該金型内側
に該樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減
圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化さ
せるものである。
の第1発明)の熱定着ローラの製造方法は、円筒状金型
内に樹脂チューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に
未加硫の付加重合型のゴムを注入し架橋条件下で該材料
を硬化させることにより樹脂チューブを被覆した加熱ロ
ーラや加圧ローラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ロ
ーラの製造方法において、前記円筒状金型と該樹脂製の
チューブの間隙を減圧状態にすることにより該金型内側
に該樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減
圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化さ
せるものである。
【0015】本発明(請求項2に記載の第2発明)の熱
定着ローラの製造方法は、加熱ローラまたは加熱ベルト
とこの加熱ローラまたは加熱ベルトに所定のニップ領域
を形成して圧接する加圧ロールまたは加圧ベルトとを備
え、未定着トナー像を担持した記録シートが上記加熱ロ
ールまたは加熱ベルトと加圧ロールまたは加圧ベルトと
の間を通過する際に上記ニップ領域で加熱、加圧して未
定着トナー像を記録シート上に定着させる熱定着装置に
用いられ、円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯
金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付加重合型の
シリコーンゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
るフッ素樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ロー
ラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ローラの製造方法
において、前記円筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブ
の間隙を減圧状態にすることにより該金型内側に該フッ
素樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧
状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
るものである。
定着ローラの製造方法は、加熱ローラまたは加熱ベルト
とこの加熱ローラまたは加熱ベルトに所定のニップ領域
を形成して圧接する加圧ロールまたは加圧ベルトとを備
え、未定着トナー像を担持した記録シートが上記加熱ロ
ールまたは加熱ベルトと加圧ロールまたは加圧ベルトと
の間を通過する際に上記ニップ領域で加熱、加圧して未
定着トナー像を記録シート上に定着させる熱定着装置に
用いられ、円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯
金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付加重合型の
シリコーンゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
るフッ素樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ロー
ラ等の熱定着ローラを製造する熱定着ローラの製造方法
において、前記円筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブ
の間隙を減圧状態にすることにより該金型内側に該フッ
素樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧
状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させ
るものである。
【0016】本発明(請求項3に記載の第3発明)の熱
定着ローラの製造方法は、前記第2発明において、前記
フッ素樹脂チューブを固定する際、前記円筒状金型のシ
リンダ部の圧力を、前記材料注入部の圧力以下にするも
のである。
定着ローラの製造方法は、前記第2発明において、前記
フッ素樹脂チューブを固定する際、前記円筒状金型のシ
リンダ部の圧力を、前記材料注入部の圧力以下にするも
のである。
【0017】本発明(請求項4に記載の第4発明)の熱
定着ローラの製造装置は、円筒状金型内にフッ素樹脂製
のチューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫
の付加重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で該
材料を硬化させるフッ素樹脂チューブを被覆した加熱ロ
ーラや加圧ローラ等の熱定着ローラの製造装置におい
て、前記円筒状金型のシリンダ部の少なくとも一部に配
設した第1の減圧機構の減圧用の吸引部によって前記円
筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態
にすることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チューブ
を固定した状態で、第2の減圧機構によって材料注入部
を減圧状態にして材料注入機構によって材料を注入し架
橋条件下で該材料を硬化させるものである。
定着ローラの製造装置は、円筒状金型内にフッ素樹脂製
のチューブと芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫
の付加重合型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で該
材料を硬化させるフッ素樹脂チューブを被覆した加熱ロ
ーラや加圧ローラ等の熱定着ローラの製造装置におい
て、前記円筒状金型のシリンダ部の少なくとも一部に配
設した第1の減圧機構の減圧用の吸引部によって前記円
筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態
にすることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チューブ
を固定した状態で、第2の減圧機構によって材料注入部
を減圧状態にして材料注入機構によって材料を注入し架
橋条件下で該材料を硬化させるものである。
【0018】本発明(請求項5に記載の第4発明)の熱
定着ローラの製造装置は、前記第4発明において、前記
減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の
軸方向における少なくとも一方の端部に設置されている
ものである。
定着ローラの製造装置は、前記第4発明において、前記
減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の
軸方向における少なくとも一方の端部に設置されている
ものである。
【0019】本発明(請求項6に記載の第6発明)の熱
定着ローラの製造装置は、前記第4発明において、前記
減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の
軸方向における両方の端部に設置されているものであ
る。
定着ローラの製造装置は、前記第4発明において、前記
減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の
軸方向における両方の端部に設置されているものであ
る。
【0020】本発明(請求項7に記載の第7発明)の熱
定着ローラの製造装置は、前記第6発明において、前記
フッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以下であり、
前記熱定着ローラのシリコーンゴムが1mm以下の薄肉
であるものである。
定着ローラの製造装置は、前記第6発明において、前記
フッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以下であり、
前記熱定着ローラのシリコーンゴムが1mm以下の薄肉
であるものである。
【0021】本発明(請求項8に記載の第8発明)の熱
定着ローラは、円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同
軸上に設置して、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブ
の間隙を減圧状態にすることにより該金型内側に該樹脂
製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態に
して未加硫の付加重合型のゴムを注入して架橋条件下で
硬化させることにより、前記樹脂チューブを被覆した加
熱ローラや加圧ローラ等の熱定着ローラが製造されたも
のである。
定着ローラは、円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同
軸上に設置して、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブ
の間隙を減圧状態にすることにより該金型内側に該樹脂
製チューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態に
して未加硫の付加重合型のゴムを注入して架橋条件下で
硬化させることにより、前記樹脂チューブを被覆した加
熱ローラや加圧ローラ等の熱定着ローラが製造されたも
のである。
【0022】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
熱定着ローラの製造方法は、前記円筒状金型と該樹脂製
のチューブの間隙を減圧状態にすることにより該金型内
側に該樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を
減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化
させることにより樹脂チューブを被覆した熱定着ローラ
を製造するので、材料の注入を容易にし、チューブのし
わの発生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れ
を防止するとともに、熱定着ローラの芯金、シリコーン
ゴムがそれぞれ薄肉(1mm以下)で、かつ樹脂製チュ
ーブの厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型
の樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可能に
するという効果を奏する。
熱定着ローラの製造方法は、前記円筒状金型と該樹脂製
のチューブの間隙を減圧状態にすることにより該金型内
側に該樹脂製チューブを固定した状態で、材料注入部を
減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化
させることにより樹脂チューブを被覆した熱定着ローラ
を製造するので、材料の注入を容易にし、チューブのし
わの発生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れ
を防止するとともに、熱定着ローラの芯金、シリコーン
ゴムがそれぞれ薄肉(1mm以下)で、かつ樹脂製チュ
ーブの厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型
の樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可能に
するという効果を奏する。
【0023】上記構成より成る第2発明の熱定着ローラ
の製造方法は、加熱ローラまたは加熱ベルトとこの加熱
ローラまたは加熱ベルトに所定のニップ領域を形成して
圧接する加圧ロールまたは加圧ベルトとを備え、未定着
トナー像を担持した記録シートが上記加熱ロールまたは
加熱ベルトと加圧ロールまたは加圧ベルトとの間を通過
する際に上記ニップ領域で加熱、加圧して未定着トナー
像を記録シート上に定着させる熱定着装置に用いられ、
円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯金を同軸上
に設置してその間隙に未加硫の付加重合型のシリコーン
ゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させるフッ素樹
脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ローラ等の熱定
着ローラを製造する熱定着ローラの製造方法において、
前記円筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減
圧状態にすることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チ
ューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態にして
材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させることによ
りフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラを製造す
るので、材料の注入を容易にし、チューブのしわの発生
を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止す
るとともに、熱定着ローラの芯金、シリコーンゴムがそ
れぞれ薄肉(1mm以下)で、かつフッ素樹脂製チュー
ブの厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型の
フッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可
能にするという効果を奏する。
の製造方法は、加熱ローラまたは加熱ベルトとこの加熱
ローラまたは加熱ベルトに所定のニップ領域を形成して
圧接する加圧ロールまたは加圧ベルトとを備え、未定着
トナー像を担持した記録シートが上記加熱ロールまたは
加熱ベルトと加圧ロールまたは加圧ベルトとの間を通過
する際に上記ニップ領域で加熱、加圧して未定着トナー
像を記録シート上に定着させる熱定着装置に用いられ、
円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯金を同軸上
に設置してその間隙に未加硫の付加重合型のシリコーン
ゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させるフッ素樹
脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ローラ等の熱定
着ローラを製造する熱定着ローラの製造方法において、
前記円筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減
圧状態にすることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チ
ューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態にして
材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させることによ
りフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラを製造す
るので、材料の注入を容易にし、チューブのしわの発生
を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防止す
るとともに、熱定着ローラの芯金、シリコーンゴムがそ
れぞれ薄肉(1mm以下)で、かつフッ素樹脂製チュー
ブの厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型の
フッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可
能にするという効果を奏する。
【0024】上記構成より成る第3発明の熱定着ローラ
の製造方法は、前記第2発明において、前記フッ素樹脂
チューブを固定する際、前記円筒状金型のシリンダ部の
圧力を、前記材料注入部の圧力以下にするので、材料の
注入を容易にし、チューブのしわの発生を防止して膜厚
を均一にして一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの形成
を可能にし、チューブの破れを防止して寿命を向上する
という効果を奏する。
の製造方法は、前記第2発明において、前記フッ素樹脂
チューブを固定する際、前記円筒状金型のシリンダ部の
圧力を、前記材料注入部の圧力以下にするので、材料の
注入を容易にし、チューブのしわの発生を防止して膜厚
を均一にして一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの形成
を可能にし、チューブの破れを防止して寿命を向上する
という効果を奏する。
【0025】上記構成より成る第4発明の熱定着ローラ
の製造装置は、前記円筒状金型の少なくとも一部に配設
した第1の減圧機構の減圧用の吸引部によって前記円筒
状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態に
することにより該金型内側に該フッ素樹脂製チューブを
固定した状態で、第2の減圧機構によって材料注入部を
減圧状態にして材料注入機構によって材料を注入し架橋
条件下で該材料を硬化させるので、材料の注入を容易に
し、チューブのしわの発生を防止して膜厚を均一にして
一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの形成を可能にし、
チューブの破れを防止するとともに、熱定着ローラの芯
金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉で、かつフッ素樹脂
製チューブの厚さが薄い熱容量の小さな省エネ型のフッ
素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可能に
するという効果を奏する。
の製造装置は、前記円筒状金型の少なくとも一部に配設
した第1の減圧機構の減圧用の吸引部によって前記円筒
状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態に
することにより該金型内側に該フッ素樹脂製チューブを
固定した状態で、第2の減圧機構によって材料注入部を
減圧状態にして材料注入機構によって材料を注入し架橋
条件下で該材料を硬化させるので、材料の注入を容易に
し、チューブのしわの発生を防止して膜厚を均一にして
一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの形成を可能にし、
チューブの破れを防止するとともに、熱定着ローラの芯
金、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉で、かつフッ素樹脂
製チューブの厚さが薄い熱容量の小さな省エネ型のフッ
素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラの製造を可能に
するという効果を奏する。
【0026】上記構成より成る第5発明の熱定着ローラ
の製造装置は、前記第4発明において、前記減圧用の吸
引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の軸方向にお
ける材料の注入側の少なくとも一方の端部に設置されて
いるので、材料の注入を容易にするという効果を奏す
る。
の製造装置は、前記第4発明において、前記減圧用の吸
引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の軸方向にお
ける材料の注入側の少なくとも一方の端部に設置されて
いるので、材料の注入を容易にするという効果を奏す
る。
【0027】上記構成より成る第6発明の熱定着ローラ
の製造装置は、前記第4発明において、前記減圧用の吸
引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の軸方向にお
ける両方の端部に設置されているので、両端の前記第1
の減圧機構の減圧用の吸引部による前記円筒状金型と該
フッ素樹脂製のチューブの間隙の減圧状態により該金型
内側に該フッ素樹脂製チューブの固定状態を確実にする
ことによって、材料の注入を容易にし、チューブのしわ
の発生を防止して膜厚を均一にして一様な厚さの薄肉の
シリコーンゴムの形成を可能にし、チューブの破れを防
止するという効果を奏する。
の製造装置は、前記第4発明において、前記減圧用の吸
引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ部の軸方向にお
ける両方の端部に設置されているので、両端の前記第1
の減圧機構の減圧用の吸引部による前記円筒状金型と該
フッ素樹脂製のチューブの間隙の減圧状態により該金型
内側に該フッ素樹脂製チューブの固定状態を確実にする
ことによって、材料の注入を容易にし、チューブのしわ
の発生を防止して膜厚を均一にして一様な厚さの薄肉の
シリコーンゴムの形成を可能にし、チューブの破れを防
止するという効果を奏する。
【0028】上記構成より成る第7発明の熱定着ローラ
の製造装置は、前記第6発明において、前記フッ素樹脂
製チューブの厚さが0.1mm以下であり、前記熱定着
ローラのシリコーンゴムが1mm以下の薄肉であるの
で、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1mm以下)で、
かつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以下の熱
容量の小さな省エネ型のフッ素樹脂チューブを被覆した
熱定着ローラの製造を実現するという効果を奏する。
の製造装置は、前記第6発明において、前記フッ素樹脂
製チューブの厚さが0.1mm以下であり、前記熱定着
ローラのシリコーンゴムが1mm以下の薄肉であるの
で、シリコーンゴムがそれぞれ薄肉(1mm以下)で、
かつフッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以下の熱
容量の小さな省エネ型のフッ素樹脂チューブを被覆した
熱定着ローラの製造を実現するという効果を奏する。
【0029】上記構成より成る第8発明の熱定着ローラ
は、円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同軸上に設置
して、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの間隙を減
圧状態にすることにより該金型内側に該樹脂製チューブ
を固定した状態で、材料注入部を減圧状態にして未加硫
の付加重合型のゴムを注入して架橋条件下で硬化させる
ことにより、前記樹脂チューブを被覆した加熱ローラや
加圧ローラ等の熱定着ローラが製造されたものであるの
で、チューブのしわの発生を防止してシリコーンゴムの
膜厚を均一にして一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの
形成を可能にし、熱定着ローラの芯金、シリコーンゴム
がそれぞれ薄肉で、かつフッ素樹脂製チューブの厚さが
薄い熱容量の小さな省エネ型のフッ素樹脂チューブを被
覆した熱定着ローラであるという効果を奏する。
は、円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同軸上に設置
して、前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの間隙を減
圧状態にすることにより該金型内側に該樹脂製チューブ
を固定した状態で、材料注入部を減圧状態にして未加硫
の付加重合型のゴムを注入して架橋条件下で硬化させる
ことにより、前記樹脂チューブを被覆した加熱ローラや
加圧ローラ等の熱定着ローラが製造されたものであるの
で、チューブのしわの発生を防止してシリコーンゴムの
膜厚を均一にして一様な厚さの薄肉のシリコーンゴムの
形成を可能にし、熱定着ローラの芯金、シリコーンゴム
がそれぞれ薄肉で、かつフッ素樹脂製チューブの厚さが
薄い熱容量の小さな省エネ型のフッ素樹脂チューブを被
覆した熱定着ローラであるという効果を奏する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0031】(実施形態)本実施形態の製造方法は、円
筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯金を同軸上に
設置してその間隙に未加硫の付加重合型のシリコーンゴ
ムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させる加熱ローラ
や加圧ローラ等の熱定着ローラにおいて、円筒状金型と
該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態にして該金
型内側に該フッ素樹脂製チューブを固定した状態で該材
料注入部を減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該
材料を硬化させることにより、フッ素樹脂チューブを被
覆した熱定着ローラを製造するものである。
筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯金を同軸上に
設置してその間隙に未加硫の付加重合型のシリコーンゴ
ムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させる加熱ローラ
や加圧ローラ等の熱定着ローラにおいて、円筒状金型と
該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態にして該金
型内側に該フッ素樹脂製チューブを固定した状態で該材
料注入部を減圧状態にして材料を注入し架橋条件下で該
材料を硬化させることにより、フッ素樹脂チューブを被
覆した熱定着ローラを製造するものである。
【0032】本実施形態の熱定着ローラの製造方法にお
ける熱定着ローラ製造手順の詳細について、以下に説明
する。
ける熱定着ローラ製造手順の詳細について、以下に説明
する。
【0033】まず円筒状金型の内周面にフッ素樹脂製の
チューブを取り付ける。次に芯金としての中空パイプま
たは中実シャフトを、前記取り付けられたフッ素樹脂製
のチューブ内に介挿して、金型内に取り付ける。
チューブを取り付ける。次に芯金としての中空パイプま
たは中実シャフトを、前記取り付けられたフッ素樹脂製
のチューブ内に介挿して、金型内に取り付ける。
【0034】先ず前記金型と前記フッ素樹脂製のチュー
ブとの間の空気を吸引して抜き、大気圧から0.1To
rrの間の適当な圧力に設定する。かかる圧力設定の後
0ないし10秒の間の所定時間後において次に前記フッ
素樹脂製のチューブ内の一端においてシリコーンゴムが
注入される部分の空気を吸引して抜き、大気圧から0.
1Torrの間の前記金型と前記フッ素樹脂製のチュー
ブとの間の圧力と同じかまたは大きな適当な圧力に設定
する。
ブとの間の空気を吸引して抜き、大気圧から0.1To
rrの間の適当な圧力に設定する。かかる圧力設定の後
0ないし10秒の間の所定時間後において次に前記フッ
素樹脂製のチューブ内の一端においてシリコーンゴムが
注入される部分の空気を吸引して抜き、大気圧から0.
1Torrの間の前記金型と前記フッ素樹脂製のチュー
ブとの間の圧力と同じかまたは大きな適当な圧力に設定
する。
【0035】シリコーンゴムが注入される部分の空気が
抜かれた状態の後0ないし10秒の間の所定時間後にお
いて、前記フッ素樹脂製のチューブ内の他端から前記フ
ッ素樹脂製のチューブと芯金との間にシリコーンゴム
が、材料加圧力である0.1ないし20MPaの間の適
当な圧力で注入される。
抜かれた状態の後0ないし10秒の間の所定時間後にお
いて、前記フッ素樹脂製のチューブ内の他端から前記フ
ッ素樹脂製のチューブと芯金との間にシリコーンゴム
が、材料加圧力である0.1ないし20MPaの間の適
当な圧力で注入される。
【0036】前記フッ素樹脂製のチューブと芯金との間
に注入された前記シリコーンゴムが前記型内において加
硫温度まで加熱され加硫され、前記シリコーンゴムが加
硫された熱定着ローラが前記型から取り出される。以下
に本実施形態の製造方法についてさらに詳細に説明す
る。
に注入された前記シリコーンゴムが前記型内において加
硫温度まで加熱され加硫され、前記シリコーンゴムが加
硫された熱定着ローラが前記型から取り出される。以下
に本実施形態の製造方法についてさらに詳細に説明す
る。
【0037】本実施形態の製造方法としては、まず円筒
状金型にフッ素樹脂製のチューブを取り付ける。フッ素
樹脂チューブは、通常PFAを用いるが特にフッ素樹脂
で有れば何を用いてもかまわない。更に該フッ素樹脂の
大きさは、円筒金型の内径と同等〜内径の約90%程度
が望ましい。金型内径より大きいとしわ発生の原因とな
り小さすぎると金型への取付時に破れたり、成形後の膜
厚が不均一になるからである。
状金型にフッ素樹脂製のチューブを取り付ける。フッ素
樹脂チューブは、通常PFAを用いるが特にフッ素樹脂
で有れば何を用いてもかまわない。更に該フッ素樹脂の
大きさは、円筒金型の内径と同等〜内径の約90%程度
が望ましい。金型内径より大きいとしわ発生の原因とな
り小さすぎると金型への取付時に破れたり、成形後の膜
厚が不均一になるからである。
【0038】また該フッ素樹脂製のチューブの厚さは、
10μm〜100μm程度であれば製造可能である。該
フッ素樹脂製チューブは、通常シリコーンゴムとの接着
性を向上するため内面をエッチング処理やプラズマ加工
処理などの処理を施してあるものを用いる。更にプライ
マー処理を施してある。
10μm〜100μm程度であれば製造可能である。該
フッ素樹脂製チューブは、通常シリコーンゴムとの接着
性を向上するため内面をエッチング処理やプラズマ加工
処理などの処理を施してあるものを用いる。更にプライ
マー処理を施してある。
【0039】フッ素樹脂性チューブの金型への取付は、
金型のシリンダ部の両端に折り曲げた状態で取り付けて
ある。このシリンダ部とチューブの間の空気を抜くため
に、通常はOリングなどを用いて固定かつシールを行っ
てある。本実施形態の製造方法は、フッ素樹脂製のチュ
ーブの材質や厚みや大きさ、さらには内面の処理方法に
関わらず、熱定着ローラの製造に対応可能である。
金型のシリンダ部の両端に折り曲げた状態で取り付けて
ある。このシリンダ部とチューブの間の空気を抜くため
に、通常はOリングなどを用いて固定かつシールを行っ
てある。本実施形態の製造方法は、フッ素樹脂製のチュ
ーブの材質や厚みや大きさ、さらには内面の処理方法に
関わらず、熱定着ローラの製造に対応可能である。
【0040】次に芯金を金型に取り付ける。芯金の材質
としては、金属、セラミック等が用いられる。通常はア
ルミや鉄系のパイプや中実のシャフトが用いられる。ま
たシリコーンゴムとの接着性を上げるために表面を荒し
たり、さらに接着剤をコートしてあるものを用いる場合
がある。本実施形態の製造方法は、芯金の材質や形状、
さらには表面の処理方法に関わらず該熱定着ローラの製
造に対応可能である。
としては、金属、セラミック等が用いられる。通常はア
ルミや鉄系のパイプや中実のシャフトが用いられる。ま
たシリコーンゴムとの接着性を上げるために表面を荒し
たり、さらに接着剤をコートしてあるものを用いる場合
がある。本実施形態の製造方法は、芯金の材質や形状、
さらには表面の処理方法に関わらず該熱定着ローラの製
造に対応可能である。
【0041】次にシリコーンゴムを注入する。注入する
手順としてはまず金型とフッ素樹脂製チューブの間の空
気を抜き、次にシリコーンが注入される部分の空気を抜
く。その後材料供給を開始する。金型とフッ素樹脂の間
の空気を抜く場合、空気抜き穴は通常は一ケ所でも良い
が出来れば2ケ所以上が望ましい。
手順としてはまず金型とフッ素樹脂製チューブの間の空
気を抜き、次にシリコーンが注入される部分の空気を抜
く。その後材料供給を開始する。金型とフッ素樹脂の間
の空気を抜く場合、空気抜き穴は通常は一ケ所でも良い
が出来れば2ケ所以上が望ましい。
【0042】これは、シリコーンゴム注入時金型とチュ
ーブ、チューブと芯金の両方を減圧しているため材料が
注入されている間にチューブと金型の固定が浮くことが
有るからである。材料が注入されている間にチューブと
金型の固定が浮くと、注入時の材料の挙動が安定せずス
ムーズな材料供給が行われず、材料供給時間のバラツキ
や場合によってはフッ素樹脂チューブの破損にもつなが
るからである。
ーブ、チューブと芯金の両方を減圧しているため材料が
注入されている間にチューブと金型の固定が浮くことが
有るからである。材料が注入されている間にチューブと
金型の固定が浮くと、注入時の材料の挙動が安定せずス
ムーズな材料供給が行われず、材料供給時間のバラツキ
や場合によってはフッ素樹脂チューブの破損にもつなが
るからである。
【0043】この事は発明者らが材料供給時の挙動を観
察できる方法を見出し確認できた結果である。シリコー
ンゴムは、型内で加硫するため気体発生の無い物が好ま
しく、通常は付加反応型のシリコーンゴムが用いられ
る。シリコーンゴムの粘度が高すぎると注入できない事
が有るため、1000Pa・s以下の粘度の材料が望ま
しい。また完成時のチューブと芯金の隙間は0.1mm
以上が望ましい。
察できる方法を見出し確認できた結果である。シリコー
ンゴムは、型内で加硫するため気体発生の無い物が好ま
しく、通常は付加反応型のシリコーンゴムが用いられ
る。シリコーンゴムの粘度が高すぎると注入できない事
が有るため、1000Pa・s以下の粘度の材料が望ま
しい。また完成時のチューブと芯金の隙間は0.1mm
以上が望ましい。
【0044】本実施形態の製造方法は、注入する材料の
粘度が1000Pa・s以下の付加型のシリコーンゴム
であり、完成時のチューブと芯金の隙間が0.1mm以
上あれば、該熱定着ローラの製造に対応可能である。
粘度が1000Pa・s以下の付加型のシリコーンゴム
であり、完成時のチューブと芯金の隙間が0.1mm以
上あれば、該熱定着ローラの製造に対応可能である。
【0045】架橋時の加熱方法としては、雰囲気温度を
コントロールする方法やパイプの場合、内部に熱源を持
ち込む事も可能であり架橋時間と温度が制御できれば加
熱方法にはとらわれない。
コントロールする方法やパイプの場合、内部に熱源を持
ち込む事も可能であり架橋時間と温度が制御できれば加
熱方法にはとらわれない。
【0046】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0047】(第1実施例)上述した要求に応える本第
1実施例の熱定着ローラの仕様を図面により説明する。
図1および図2は、熱定着ローラ1の概略図である。厚
さ1mm以下の芯金としてのパイプ4の表面に厚さ1m
m以下のシリコーンゴム層3と、該シリコーンゴム層3
の上に厚さ0.1mm以下のフッ素樹脂製の層2が形成
されている構造をしている。
1実施例の熱定着ローラの仕様を図面により説明する。
図1および図2は、熱定着ローラ1の概略図である。厚
さ1mm以下の芯金としてのパイプ4の表面に厚さ1m
m以下のシリコーンゴム層3と、該シリコーンゴム層3
の上に厚さ0.1mm以下のフッ素樹脂製の層2が形成
されている構造をしている。
【0048】本第1実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置は、図3に示されるように円筒状金型6内にフ
ッ素樹脂製のチューブ2と芯金4を同軸上に設置して、
その間隙に未加硫の付加重合型のシリコーンゴム3を注
入し、架橋条件下で該材料を硬化させる加熱ローラや加
圧ローラ等の熱定着ローラ1であって、円筒状金型6と
該フッ素樹脂製のチューブ2の間隙を減圧状態にして、
該金型6の内側に該フッ素樹脂製チューブ2を固定した
状態で、該材料注入部を減圧状態にして材料を注入し架
橋条件下で該材料を硬化させることにより、フッ素樹脂
チューブを被覆した熱定着ローラ1を製造するものであ
り、以下図面を用いて詳細に説明する。
よび装置は、図3に示されるように円筒状金型6内にフ
ッ素樹脂製のチューブ2と芯金4を同軸上に設置して、
その間隙に未加硫の付加重合型のシリコーンゴム3を注
入し、架橋条件下で該材料を硬化させる加熱ローラや加
圧ローラ等の熱定着ローラ1であって、円筒状金型6と
該フッ素樹脂製のチューブ2の間隙を減圧状態にして、
該金型6の内側に該フッ素樹脂製チューブ2を固定した
状態で、該材料注入部を減圧状態にして材料を注入し架
橋条件下で該材料を硬化させることにより、フッ素樹脂
チューブを被覆した熱定着ローラ1を製造するものであ
り、以下図面を用いて詳細に説明する。
【0049】本第1実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置は、図1および図2の断面概略図に示される熱
定着ローラを製造するものである。芯金4は鉄製のパイ
プであり、直径はφ30mm肉厚は0.35mm、シリ
コーンゴム3は付加重合型で厚みは0.5mm、フッ素
樹脂製チューブは材質がPFAで厚みは30μmであ
る。
よび装置は、図1および図2の断面概略図に示される熱
定着ローラを製造するものである。芯金4は鉄製のパイ
プであり、直径はφ30mm肉厚は0.35mm、シリ
コーンゴム3は付加重合型で厚みは0.5mm、フッ素
樹脂製チューブは材質がPFAで厚みは30μmであ
る。
【0050】本第1実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置について、縦断面の概略図である図3に従い以
下に説明する。
よび装置について、縦断面の概略図である図3に従い以
下に説明する。
【0051】以降作業手順に従って本第1実施例の熱定
着ローラの製造方法および装置について説明する。事前
処理として、芯金としてのパイプ4は脱脂して、表面を
荒し、接着剤の塗布・焼き付けを行っておいた。フッ素
樹脂製チューブ2は、直径φ30.3mm、厚さ30μ
mの非収縮性のチューブで、内面をレーザ処理により表
面改質したものを用い接着剤を塗布・乾燥しておいた。
着ローラの製造方法および装置について説明する。事前
処理として、芯金としてのパイプ4は脱脂して、表面を
荒し、接着剤の塗布・焼き付けを行っておいた。フッ素
樹脂製チューブ2は、直径φ30.3mm、厚さ30μ
mの非収縮性のチューブで、内面をレーザ処理により表
面改質したものを用い接着剤を塗布・乾燥しておいた。
【0052】次に図3に示されるようにローラの仕上が
り外径にあわせて調整したφ31mmの内径を有し、製
品の必要部の外側の両側(2ケ所)に空気を引くための
機構としての金型チューブ間を減圧する減圧ポンプ10
に連通した減圧用の吸引部101が設けられたシリンダ
部60を構成する金型6に、事前に処理したフッ素樹脂
製のチューブ2を挿入して、該チューブ2の両端部を該
金型6の両端に突出形成された突出部61、62に密着
固定する。
り外径にあわせて調整したφ31mmの内径を有し、製
品の必要部の外側の両側(2ケ所)に空気を引くための
機構としての金型チューブ間を減圧する減圧ポンプ10
に連通した減圧用の吸引部101が設けられたシリンダ
部60を構成する金型6に、事前に処理したフッ素樹脂
製のチューブ2を挿入して、該チューブ2の両端部を該
金型6の両端に突出形成された突出部61、62に密着
固定する。
【0053】すなわち図4および図5に示されるように
前記減圧用の吸引部101が、前記円筒状金型の前記シ
リンダ部の軸方向における両方の端部において、円周方
向に延在穿設され、前記減圧ポンプ10に連通パイプ1
02を介して連通した環状の円周溝によって構成されて
いる。
前記減圧用の吸引部101が、前記円筒状金型の前記シ
リンダ部の軸方向における両方の端部において、円周方
向に延在穿設され、前記減圧ポンプ10に連通パイプ1
02を介して連通した環状の円周溝によって構成されて
いる。
【0054】前記減圧用の吸引部101を構成する前記
環状の円周溝は、図6に示されるように矩形断面形状
(図6(A))のもの、絞り部103が近接して形成さ
れた矩形断面形状(図6(B))のもの、V字状断面形
状(図6(C))のもの、円弧状断面形状(図6
(D))のもの等が採用可能であり、本実施例において
は一例として図6(B)に示される絞り部103が近接
して形成された矩形断面形状のものが採用されている。
環状の円周溝は、図6に示されるように矩形断面形状
(図6(A))のもの、絞り部103が近接して形成さ
れた矩形断面形状(図6(B))のもの、V字状断面形
状(図6(C))のもの、円弧状断面形状(図6
(D))のもの等が採用可能であり、本実施例において
は一例として図6(B)に示される絞り部103が近接
して形成された矩形断面形状のものが採用されている。
【0055】材料減圧部を構成する金型7を、該金型と
前記チューブ2が密着固定された状態のままシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させる
とともに、前記金型6のシリンダ部60と同心的に固定
した。
前記チューブ2が密着固定された状態のままシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させる
とともに、前記金型6のシリンダ部60と同心的に固定
した。
【0056】次いで、このフッ素樹脂製チューブ2の内
側に上記処理をした芯金4を挿入し、該金型7にシール
材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させ
た状態で同心的に固定した。
側に上記処理をした芯金4を挿入し、該金型7にシール
材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させ
た状態で同心的に固定した。
【0057】さらに材料注入部を構成する金型5を、該
金型と前記チューブ2が密着固定された状態のままシー
ル材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断さ
せるとともに、シリンダ部を構成する金型6と芯金4に
シール材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮
断させた状態で同心的に固定し、金型を組み上げた。
金型と前記チューブ2が密着固定された状態のままシー
ル材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断さ
せるとともに、シリンダ部を構成する金型6と芯金4に
シール材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮
断させた状態で同心的に固定し、金型を組み上げた。
【0058】組み上げた状態の前記金型5、6、7に未
加硫の付加重合型シリコーンゴムを充填する材料ポット
9と、前記金型チューブ間減圧ポンプ10と、材料減圧
部を構成する金型7に連通配設された真空ポンプその他
によって構成される材料吸引減圧ポンプ11および前記
材料ポット9を加圧する材料注入加圧ポンプ12を取り
付ける。
加硫の付加重合型シリコーンゴムを充填する材料ポット
9と、前記金型チューブ間減圧ポンプ10と、材料減圧
部を構成する金型7に連通配設された真空ポンプその他
によって構成される材料吸引減圧ポンプ11および前記
材料ポット9を加圧する材料注入加圧ポンプ12を取り
付ける。
【0059】つぎに前記金型チューブ間減圧ポンプ10
に連通した前記減圧用の吸引部101により、前記フッ
素樹脂チューブ2の両端の外側と金型6の内面の間隙を
1Torrに減圧し、前記フッ素樹脂製チューブ2を金
型6の内側に設置する。
に連通した前記減圧用の吸引部101により、前記フッ
素樹脂チューブ2の両端の外側と金型6の内面の間隙を
1Torrに減圧し、前記フッ素樹脂製チューブ2を金
型6の内側に設置する。
【0060】前記フッ素樹脂製チューブ2を金型6の内
側に設置した後0.2秒にさらに前記材料吸引減圧ポン
プ11によりフッ素樹脂製チューブ2の内面と芯金4の
外側の間隙を1Torrに減圧すると共に、前記フッ素
樹脂製チューブ2の内面と前記芯金4の外側が減圧され
た後0.2秒に前記材料注入加圧ポンプ12により材料
ポット9を0.5MPaまで加圧し、未加硫の付加重合
型シリコーンゴムをフッ素樹脂製チューブの内面と芯金
4の外側の間隙に注入する。
側に設置した後0.2秒にさらに前記材料吸引減圧ポン
プ11によりフッ素樹脂製チューブ2の内面と芯金4の
外側の間隙を1Torrに減圧すると共に、前記フッ素
樹脂製チューブ2の内面と前記芯金4の外側が減圧され
た後0.2秒に前記材料注入加圧ポンプ12により材料
ポット9を0.5MPaまで加圧し、未加硫の付加重合
型シリコーンゴムをフッ素樹脂製チューブの内面と芯金
4の外側の間隙に注入する。
【0061】さらに前記芯金4の中空部41にクウォー
ツランプ(図示せず)を設置して前記金型全体を100
℃に保ちシリコーンゴムを加硫させると共に、前記芯金
4およびフッ素樹脂製チューブ2と加硫接着を行った。
加硫完了後これを冷却し金型から抜き出し、200℃4
時間の二次加硫を行った。
ツランプ(図示せず)を設置して前記金型全体を100
℃に保ちシリコーンゴムを加硫させると共に、前記芯金
4およびフッ素樹脂製チューブ2と加硫接着を行った。
加硫完了後これを冷却し金型から抜き出し、200℃4
時間の二次加硫を行った。
【0062】この結果、図1に示す芯金4が鉄製のパイ
プであり直径はφ30mm肉厚は0.35mm、シリコ
ーンゴム3は付加重合型で厚みは0.5mm、フッ素樹
脂製チューブは材質がPFAで厚みは30μmの材料部
を減圧しているので、ゴム中に気泡が含まれない熱定着
ローラが製造できた。
プであり直径はφ30mm肉厚は0.35mm、シリコ
ーンゴム3は付加重合型で厚みは0.5mm、フッ素樹
脂製チューブは材質がPFAで厚みは30μmの材料部
を減圧しているので、ゴム中に気泡が含まれない熱定着
ローラが製造できた。
【0063】上述した金型6およびフッ素樹脂製チュー
ブ2間の圧力、フッ素樹脂製チューブ2および芯金4間
の圧力、および材料加圧力の大きさと動作タイミングの
関係は、以下の図7に示されるようになる。
ブ2間の圧力、フッ素樹脂製チューブ2および芯金4間
の圧力、および材料加圧力の大きさと動作タイミングの
関係は、以下の図7に示されるようになる。
【0064】圧力は、金型およびチューブ間圧力に対し
てチューブ−芯金間圧力が同じかまたは大きく、チュー
ブ−芯金間圧力に対して大気圧が大きく、該大気圧に対
して材料加圧力が大きくなるようにそれぞれ設定され
る。
てチューブ−芯金間圧力が同じかまたは大きく、チュー
ブ−芯金間圧力に対して大気圧が大きく、該大気圧に対
して材料加圧力が大きくなるようにそれぞれ設定され
る。
【0065】上記圧力の動作タイミングは、金型−チュ
ーブ間圧力が最初に動作し、0ないし10秒の間本実施
例においては0.2秒後にチューブ−芯金間圧力が動作
し、さらに0ないし10秒の間本実施例においては0.
2秒後に材料加圧力が動作するようにそれぞれ設定され
ている。上記圧力の動作タイミングの順番は、上記順番
が望ましいが、影響が無い範囲で変更をすることが可能
である。
ーブ間圧力が最初に動作し、0ないし10秒の間本実施
例においては0.2秒後にチューブ−芯金間圧力が動作
し、さらに0ないし10秒の間本実施例においては0.
2秒後に材料加圧力が動作するようにそれぞれ設定され
ている。上記圧力の動作タイミングの順番は、上記順番
が望ましいが、影響が無い範囲で変更をすることが可能
である。
【0066】本第1実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置は、材料の注入を容易にし、チューブのしわの
発生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防
止するという効果を奏する。
よび装置は、材料の注入を容易にし、チューブのしわの
発生を防止して膜厚を均一にして、チューブの破れを防
止するという効果を奏する。
【0067】すなわちチューブを固定した後、チューブ
を挾んでシリンダ側の圧力をシリコーン注入側の圧力に
対し同等もしくは小さくするとチューブにしわなどを発
生する事無く固定できる。
を挾んでシリンダ側の圧力をシリコーン注入側の圧力に
対し同等もしくは小さくするとチューブにしわなどを発
生する事無く固定できる。
【0068】また本第1実施例の熱定着ローラの製造方
法および装置は、前記芯金4、シリコーンゴム3がそれ
ぞれ薄肉(1mm以下)でかつ前記フッ素樹脂製チュー
ブ2の厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型
のフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラを安定し
た品質で安価に供給製造する事が出来るという効果を奏
する。
法および装置は、前記芯金4、シリコーンゴム3がそれ
ぞれ薄肉(1mm以下)でかつ前記フッ素樹脂製チュー
ブ2の厚さが0.1mm以下の熱容量の小さな省エネ型
のフッ素樹脂チューブを被覆した熱定着ローラを安定し
た品質で安価に供給製造する事が出来るという効果を奏
する。
【0069】さらに前記金型6のシリンダ部60の少な
くとも上下の端部に凹部形状の吸引部101を付け、吸
引口を2ヶ所に設置するとともに、更に前記吸引部10
1は、周方向にリング状に凹形状を設置するとチューブ
にしわや破れなく固定できる。
くとも上下の端部に凹部形状の吸引部101を付け、吸
引口を2ヶ所に設置するとともに、更に前記吸引部10
1は、周方向にリング状に凹形状を設置するとチューブ
にしわや破れなく固定できる。
【0070】また本第1実施例の製造方法および装置で
製造された熱定着ローラは、その前記芯金4、シリコー
ンゴム3がそれぞれ薄肉(1mm以下)でかつフッ素樹
脂製チューブ2の厚さが0.1mm以下のフッ素樹脂チ
ューブを被覆した前記熱定着ローラ1であるので、所望
の画質を満足しかつ熱容量の小さなウォームアップ時間
の短い省エネ型の定着装置を得る事が出来るという効果
を奏する。
製造された熱定着ローラは、その前記芯金4、シリコー
ンゴム3がそれぞれ薄肉(1mm以下)でかつフッ素樹
脂製チューブ2の厚さが0.1mm以下のフッ素樹脂チ
ューブを被覆した前記熱定着ローラ1であるので、所望
の画質を満足しかつ熱容量の小さなウォームアップ時間
の短い省エネ型の定着装置を得る事が出来るという効果
を奏する。
【0071】(第2実施例)本第2実施例の熱定着ロー
ラの製造方法は、図8および図9の断面概略図に示され
る熱定着ローラを製造するものである。芯金4はアルミ
製の中実シャフト4で直径はφ30mm、シリコーンゴ
ム3は付加重合型で厚みは0.3mm、フッ素樹脂製チ
ューブは材質がPFAで厚みは10μmである。
ラの製造方法は、図8および図9の断面概略図に示され
る熱定着ローラを製造するものである。芯金4はアルミ
製の中実シャフト4で直径はφ30mm、シリコーンゴ
ム3は付加重合型で厚みは0.3mm、フッ素樹脂製チ
ューブは材質がPFAで厚みは10μmである。
【0072】本第2実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置は、図10の縦断面概略図に示されるように前
記第1実施例と同じ機構および製造方法を用い、芯金と
して中実のシャフトを用い、シリコーンゴム厚みとフッ
素樹脂製チューブの厚みが相違点である。
よび装置は、図10の縦断面概略図に示されるように前
記第1実施例と同じ機構および製造方法を用い、芯金と
して中実のシャフトを用い、シリコーンゴム厚みとフッ
素樹脂製チューブの厚みが相違点である。
【0073】以降作業手順に従って本第2実施例の製造
方法および装置について説明する。事前処理として、芯
金としての中実シャフト4は事前に脱脂して、表面を荒
し、接着材の塗布・焼き付けを行っておく。フッ素樹脂
製チューブは、直径φ30.0mm、厚さ30μmの非
収縮性のチューブで、内面をレーザ処理により表面改質
したものを用い接着材を塗布・乾燥しておいた。
方法および装置について説明する。事前処理として、芯
金としての中実シャフト4は事前に脱脂して、表面を荒
し、接着材の塗布・焼き付けを行っておく。フッ素樹脂
製チューブは、直径φ30.0mm、厚さ30μmの非
収縮性のチューブで、内面をレーザ処理により表面改質
したものを用い接着材を塗布・乾燥しておいた。
【0074】次に、図10に示されるようにローラの仕
上がり外径にあわせて調整し、製品の必要部の外側の両
側(2ケ所)に空気を引くための機構としての金型チュ
ーブ間減圧ポンプ10を設けたφ30.6mmの内径を
有したシリンダ部を構成する金型6に、事前に処理した
フッ素樹脂製チューブ2を挿入して、該チューブの両端
部を該金型の両端に突出形成された突出部61、62に
密着固定する。
上がり外径にあわせて調整し、製品の必要部の外側の両
側(2ケ所)に空気を引くための機構としての金型チュ
ーブ間減圧ポンプ10を設けたφ30.6mmの内径を
有したシリンダ部を構成する金型6に、事前に処理した
フッ素樹脂製チューブ2を挿入して、該チューブの両端
部を該金型の両端に突出形成された突出部61、62に
密着固定する。
【0075】材料減圧部を構成する金型7を、該金型と
該チューブが密着固定された状態のままシール材(Oリ
ング)8を介して外部と連通するのを遮断させるととも
に、シリンダ部を構成する前記金型6と同心的に固定し
た。
該チューブが密着固定された状態のままシール材(Oリ
ング)8を介して外部と連通するのを遮断させるととも
に、シリンダ部を構成する前記金型6と同心的に固定し
た。
【0076】ついで、このフッ素樹脂製チューブ2の内
側に上記処理をした芯金4を挿入し、該金型7にシール
材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させ
た状態で同心的に固定した。
側に上記処理をした芯金4を挿入し、該金型7にシール
材(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させ
た状態で同心的に固定した。
【0077】さらに材料注入部を構成する金型5を該金
型と該チューブが密着固定された状態のままシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するおを遮断させる
とともに、金型(シリンダ部)6と芯金4にシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させた
状態で同心的に固定し、金型を組み上げた。
型と該チューブが密着固定された状態のままシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するおを遮断させる
とともに、金型(シリンダ部)6と芯金4にシール材
(Oリング)8を介して外部と連通するのを遮断させた
状態で同心的に固定し、金型を組み上げた。
【0078】組み上げた状態の前記金型5、6、7に未
加硫の付加重合型のシリコーンゴムを充填する材料ポッ
ト9と、前記金型チューブ間減圧ポンプ10と、前記材
料減圧部を構成する前記金型7に連通配設された材料吸
引減圧ポンプ11および前記材料ポット9を加圧する材
料注入加圧ポンプ12を取り付ける。
加硫の付加重合型のシリコーンゴムを充填する材料ポッ
ト9と、前記金型チューブ間減圧ポンプ10と、前記材
料減圧部を構成する前記金型7に連通配設された材料吸
引減圧ポンプ11および前記材料ポット9を加圧する材
料注入加圧ポンプ12を取り付ける。
【0079】つぎに前記金型チューブ間減圧ポンプ10
によりフッ素樹脂チューブ2の両側の外側と前記金型6
の内面の間隙を減圧し、前記フッ素樹脂製チューブ2を
前記金型6の内側に設置する。
によりフッ素樹脂チューブ2の両側の外側と前記金型6
の内面の間隙を減圧し、前記フッ素樹脂製チューブ2を
前記金型6の内側に設置する。
【0080】さらに前記材料吸引減圧ポンプ11により
フッ素樹脂製チューブの内面と芯金4の外側の間隙を減
圧すると共に、前記材料注入加圧ポンプ12により前記
材料ポット9を加圧し、未加硫の付加重合型シリコーン
ゴムを前記フッ素樹脂製チューブの内面と前記芯金4の
外側の間隙に注入する。
フッ素樹脂製チューブの内面と芯金4の外側の間隙を減
圧すると共に、前記材料注入加圧ポンプ12により前記
材料ポット9を加圧し、未加硫の付加重合型シリコーン
ゴムを前記フッ素樹脂製チューブの内面と前記芯金4の
外側の間隙に注入する。
【0081】さらにこの状態で前記金型5、6、7をオ
ーブン中で100℃に保ちシリコーンゴムを加硫させる
と共に、前記芯金4および前記フッ素樹脂製チューブと
加硫接着を行った。加硫完了後これを冷却し金型から抜
き出し200℃で4時間の二次加硫を行った。
ーブン中で100℃に保ちシリコーンゴムを加硫させる
と共に、前記芯金4および前記フッ素樹脂製チューブと
加硫接着を行った。加硫完了後これを冷却し金型から抜
き出し200℃で4時間の二次加硫を行った。
【0082】この結果、図8および図9に示される前記
芯金4がアルミ製中実シャフトで直径はφ30mm、シ
リコーンゴム3は付加重合型で厚みは0.3mm、フッ
素樹脂製チューブは材質がPFAで厚みは10μmで、
材料部を減圧することにより、ゴム中に気泡が含まれな
い熱定着ロールが製造できた。
芯金4がアルミ製中実シャフトで直径はφ30mm、シ
リコーンゴム3は付加重合型で厚みは0.3mm、フッ
素樹脂製チューブは材質がPFAで厚みは10μmで、
材料部を減圧することにより、ゴム中に気泡が含まれな
い熱定着ロールが製造できた。
【0083】本第2実施例の熱定着ローラの製造方法お
よび装置は、前記芯金4がアルミ製中実シャフトで直径
はφ30mm、シリコーンゴム3は付加重合型で厚みは
0.3mm、フッ素樹脂製チューブは材質がPFAで厚
みは10μmの熱定着ロールを安定した品質で安価に供
給製造する事が出来るという効果を奏する。
よび装置は、前記芯金4がアルミ製中実シャフトで直径
はφ30mm、シリコーンゴム3は付加重合型で厚みは
0.3mm、フッ素樹脂製チューブは材質がPFAで厚
みは10μmの熱定着ロールを安定した品質で安価に供
給製造する事が出来るという効果を奏する。
【0084】上述の実施形態および実施例は、説明のた
めに例示したもので、本発明としてはそれらに限定され
るものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明お
よび図面の記載から当業者が認識することができる本発
明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能
である。
めに例示したもので、本発明としてはそれらに限定され
るものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明お
よび図面の記載から当業者が認識することができる本発
明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能
である。
【0085】アルミコアを芯金に用いる場合は、肉厚が
厚くても強度が弱い為、鉄の薄肉コアの芯金と同様の不
具合があり、本発明を同様に適用することができる。
厚くても強度が弱い為、鉄の薄肉コアの芯金と同様の不
具合があり、本発明を同様に適用することができる。
【0086】上述の第1実施例においては、減圧用の吸
引部の一例として金型のシリンダ部の内周壁に円周方向
に延在穿設された環状の円周溝について説明したが、本
発明としてはそれらに限定されるものでは無く、図11
に示されるように円周方向に多数の小孔104を一定角
度毎に穿設する実施態様を採用することが可能である。
引部の一例として金型のシリンダ部の内周壁に円周方向
に延在穿設された環状の円周溝について説明したが、本
発明としてはそれらに限定されるものでは無く、図11
に示されるように円周方向に多数の小孔104を一定角
度毎に穿設する実施態様を採用することが可能である。
【図1】本発明の第1実施例の製造方法および装置によ
って製造された熱定着ローラを示す縦断面図である。
って製造された熱定着ローラを示す縦断面図である。
【図2】本第1実施例の製造方法および装置によって製
造された熱定着ローラを示す横断面図である。
造された熱定着ローラを示す横断面図である。
【図3】本第1実施例の製造方法および装置を示す縦断
面図である。
面図である。
【図4】本第1実施例における金型を示す一部欠截斜視
図である。
図である。
【図5】本第1実施例における金型およびチューブを示
す一部欠截断面図である。
す一部欠截断面図である。
【図6】本第1実施例における金型に形成された減圧用
の吸引部を示す部分拡大断面図である。
の吸引部を示す部分拡大断面図である。
【図7】本第1実施例における金型チューブ間の圧力、
チューブおよび芯金間の圧力、および材料加圧力の大き
さと動作タイミングの関係を示す線図である。
チューブおよび芯金間の圧力、および材料加圧力の大き
さと動作タイミングの関係を示す線図である。
【図8】本発明の第2実施例の製造方法および装置によ
って製造された熱定着ローラを示す縦断面図である。
って製造された熱定着ローラを示す縦断面図である。
【図9】本第2実施例の製造方法および装置によって製
造された熱定着ローラを示す横断面図である。
造された熱定着ローラを示す横断面図である。
【図10】本第2実施例の製造方法および装置を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図11】本発明のその他の実施態様を示す部分斜視図
である。
である。
1 熱定着ローラ 2 チューブ 3 シリコーンゴム 4 芯金 6 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:32 Fターム(参考) 2H033 BB05 BB06 BB14 BB26 3J103 AA02 AA14 AA15 AA33 AA53 BA41 EA02 EA05 EA13 EA20 FA15 FA18 GA02 GA57 GA58 GA66 HA03 HA04 HA05 HA12 HA32 HA37 HA43 HA53 4F202 AA33 AA45 AD03 AD05 AD12 AD35 AH04 CA01 CA27 CB01 CB12 CB20 CK15 CQ06 4F203 AA33 AA45 AD03 AD05 AD12 AD35 AH04 DA01 DA11 DB01 DB11 DC01 DJ05 DJ06 DL10
Claims (8)
- 【請求項1】 円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同
軸上に設置してその間隙に未加硫の付加重合型のゴムを
注入し架橋条件下で該材料を硬化させることにより樹脂
チューブを被覆した加熱ローラや加圧ローラ等の熱定着
ローラを製造する熱定着ローラの製造方法において、 前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの間隙を減圧状態
にすることにより該金型内側に該樹脂製チューブを固定
した状態で、材料注入部を減圧状態にして材料を注入し
架橋条件下で該材料を硬化させることを特徴とする熱定
着ローラの製造方法。 - 【請求項2】 加熱ローラまたは加熱ベルトとこの加熱
ローラまたは加熱ベルトに所定のニップ領域を形成して
圧接する加圧ロールまたは加圧ベルトとを備え、未定着
トナー像を担持した記録シートが上記加熱ロールまたは
加熱ベルトと加圧ロールまたは加圧ベルトとの間を通過
する際に上記ニップ領域で加熱、加圧して未定着トナー
像を記録シート上に定着させる熱定着装置に用いられ、
円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブと芯金を同軸上
に設置してその間隙に未加硫の付加重合型のシリコーン
ゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化させるフッ素樹
脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ローラ等の熱定
着ローラを製造する熱定着ローラの製造方法において、 前記円筒状金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減
圧状態にすることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チ
ューブを固定した状態で、材料注入部を減圧状態にして
材料を注入し架橋条件下で該材料を硬化させることを特
徴とする熱定着ローラの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記フッ素樹脂チューブを固定する際、前記円筒状金型
のシリンダ部の圧力を、前記材料注入部の圧力以下にす
ることを特徴とする熱定着ローラの製造方法。 - 【請求項4】 円筒状金型内にフッ素樹脂製のチューブ
と芯金を同軸上に設置してその間隙に未加硫の付加重合
型のシリコーンゴムを注入し架橋条件下で該材料を硬化
させるフッ素樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧
ローラ等の熱定着ローラの製造装置において、 前記円筒状金型のシリンダ部の少なくとも一部に配設し
た第1の減圧機構の減圧用の吸引部によって前記円筒状
金型と該フッ素樹脂製のチューブの間隙を減圧状態にす
ることにより該金型内側に該フッ素樹脂製チューブを固
定した状態で、第2の減圧機構によって材料注入部を減
圧状態にして材料注入機構によって材料を注入し架橋条
件下で該材料を硬化させることを特徴とする熱定着ロー
ラの製造装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ
部の軸方向における少なくとも一方の端部に設置されて
いることを特徴とする熱定着ローラの製造装置。 - 【請求項6】 請求項4において、 前記減圧用の吸引部が、前記円筒状金型の前記シリンダ
部の軸方向における両方の端部に設置されていることを
特徴とする熱定着ローラの製造装置。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記フッ素樹脂製チューブの厚さが0.1mm以下であ
り、前記熱定着ローラのシリコーンゴムが1mm以下の
薄肉であることを特徴とする熱定着ローラの製造装置。 - 【請求項8】 円筒状金型内に樹脂チューブと芯金を同
軸上に設置して、 前記円筒状金型と該樹脂製のチューブの間隙を減圧状態
にすることにより該金型内側に該樹脂製チューブを固定
した状態で、材料注入部を減圧状態にして未加硫の付加
重合型のゴムを注入して架橋条件下で硬化させることに
より、 前記樹脂チューブを被覆した加熱ローラや加圧ローラ等
の熱定着ローラが製造されたことを特徴とする熱定着ロ
ーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11256431A JP2000356923A (ja) | 1999-04-14 | 1999-09-09 | 熱定着ローラならびにその製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10728599 | 1999-04-14 | ||
JP11-107285 | 1999-04-14 | ||
JP11256431A JP2000356923A (ja) | 1999-04-14 | 1999-09-09 | 熱定着ローラならびにその製造方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000356923A true JP2000356923A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=26447330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11256431A Pending JP2000356923A (ja) | 1999-04-14 | 1999-09-09 | 熱定着ローラならびにその製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000356923A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002258661A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 |
JP2007147909A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 円筒状薄膜弾性体の製造方法 |
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RU2525310C2 (ru) * | 2012-06-19 | 2014-08-10 | Федеральное государственное унитарное предприятие "Научно-производственное предприятие "Прогресс" (ФГУП "НПП "Прогресс") | Способ и устройство для изготовления коротких резинокордных компенсаторных вставок |
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CN110900953A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-03-24 | 益阳市思创传动部件制造有限公司 | 一种挤注型胶辊的生产方法 |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP11256431A patent/JP2000356923A/ja active Pending
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