JP4857734B2 - 円筒状薄膜弾性体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の一例の概略外観を図1に示す。また、図2(a)に円筒状薄膜弾性体の一例の概略断面図を、図2(b)に円筒状薄膜弾性体の一例の層構成の概略を示す。図1及び図2(a),(b)に示すように、円筒状薄膜弾性体10は、円筒状基材12の外表面に弾性層14を有する。
次に、本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体製造装置の一例の概略を図5に示し、その構成について説明する。円筒状薄膜弾性体製造装置1は、保持台30と、側方シリンダ32(a),32(b)と、下方シリンダ34と、吐出ポンプ36と、真空ポンプ38と、金型40と、外枠42とを備える。
まず、図7(a)のように外型56を側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)により保持台30上に立てた状態で固定する。
次に、図7(e)のように、シール用下型58下部に焼成用下型62を固定して密封した上で、この一体となった金型40を加熱オーブン(図示せず)に投入し、液状弾性材料層72を加熱焼成し、弾性層を形成する。このとき、図5の側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)にヒータ等の加熱部を設けて金型40を加熱し、液状弾性材料層72を加熱焼成してもよい。
まず、図11(a)のように、外型88を側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)により保持台30上に立てた状態で固定する。さらに、外型88の下端部に吐出部90を取り付ける。
次に、図11(d)のように、外型88上部に上型86、外型88下部に焼成用下型94を固定した上で、この一体となった金型80を加熱オーブン(図示せず)に投入し、液状弾性材料層72を加熱焼成し、弾性層を形成する。このとき、図9の側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)にヒータ等の加熱部を設けて金型80を加熱し、液状弾性材料層72を加熱焼成してもよい。
<弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型(SUS製)内面にPFA樹脂(膜厚30μmで内面をレーザによる接着処理済み品)を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型を形成した。この際、外型に穴を設け真空ポンプで吸引した。外型を立てた状態で、上部には液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔が空いている円錐状の上型を固定した。さらに外型下端部にリング状等のシール(シリコンゴム製)を有するシール用下型を固定した後、内型先端円錐状の部分より外型下部に一部挿入することで、離型層被覆外型と基材固定内型との間に空間を形成させた。次に、その空間に上型の孔より液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入した。その後、真空ポンプにより脱泡を実施した。次に、真空ポンプにより吸引しつつ、中心軸を確保しながら内型を上方へ移動し、外型に導入装填し、液状シリコンゴムを内型と外型の空隙に充填し、液状弾性材料層を形成した。
<弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。外型を立てた状態で、上部には液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔が空いている円錐状の上型を固定した。さらに外型下端部にリング状等のシール(シリコンゴム製)を有するシール用下型を固定した後、内型先端円錐状の部分より外型下部に一部挿入することで、外型と基材固定内型との間に空間を形成させた。次に、その空間に上型の孔より液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入した。その後、真空ポンプにより脱泡を実施した。次に、真空ポンプにより吸引しつつ、中心軸を確保しながら内型を上方へ移動し、外型に導入装填し、液状シリコンゴムを内型と外型の空隙に充填し、液状弾性材料層を形成した。
<弾性層、金属層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層、金属層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に、表面に金属層が形成された円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。金属層としては、樹脂基材上に第1金属層としてニッケル(Ni)膜(膜厚1μm)、第2金属層として銅(Cu)膜(膜厚10μm)、第3金属層としてニッケル(Ni)膜(膜厚5μm)をこの順序で3層積層した構成とした。なお、第1金属層、第3金属層は無電解メッキ法で、第2金属層は電解メッキ法で形成した。
<弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(2)>
図9に示す薄膜弾性体製造装置3及び図10に示す金型80を使用して、弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。円筒状内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型(SUS製)内面にPFA樹脂(膜厚30μmで内面をレーザによる接着処理済み品)を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型を形成した。この際、外型に穴を設け真空ポンプで吸引した。次に、外型にクロスヘッドダイ(孔径2.0mmの吐出口が16個均等な間隔で設けられているもの)を取り付け、円筒状耐熱樹脂基材を保持した内型を外型下端部より中心軸を確保しながら挿入、引き上げると同時にクロスヘッドダイより未加硫液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入し、液状弾性材料層を形成した。
<弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(2)>
図9に示す薄膜弾性体製造装置3及び図10に示す金型80を使用して、弾性層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。円筒状内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型にクロスヘッドダイ(孔径2.0mmの吐出口が16個均等な間隔で設けられているもの)を取り付け、円筒状耐熱樹脂基材を保持した内型を外型下端部より中心軸を確保しながら挿入、引き上げると同時にクロスヘッドダイより未加硫液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入し、液状弾性材料層を形成した。
Claims (5)
- 円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を外型に導入装填しつつ、前記外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、
前記外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、
を含むことを特徴とする円筒状薄膜弾性体の製造方法。 - 円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型に導入装填しつつ、前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、
前記離型層被覆外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、
を含むことを特徴とする円筒状薄膜弾性体の製造方法。 - 請求項1または2に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部に前記液状弾性材料をあらかじめ投入しておき、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填することにより、前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。 - 請求項1または2に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
前記液状弾性材料層形成工程において、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填しつつ、前記外型あるいは前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に下方から液状弾性材料を充填することにより、前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部を吸引して減圧にしながら前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。
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