JP4857734B2 - 円筒状薄膜弾性体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体、あるいは円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法に関するものである。
薄膜弾性体は、電子写真方式、静電記録方式等、乾式のトナーを用いる画像形成装置において、トナー像を定着する定着ロールおよび定着ベルトや、トナー像を一旦担持する中間転写体として用いられることが知られている。
このような薄膜弾性体を定着ロールおよび定着ベルトとして用いることにより、静電潜像にトナーを付着させることによって形成されたトナー像を記録媒体表面に定着することができる。また、薄膜弾性体を中間転写体として用いることにより、トナー像を記録媒体表面に転写すると共に、定着も同時に行うこともできる。
このような定着ロール、定着ベルト及び中間転写体としては、内周側から順に、例えば、厚さが10〜200μm程度の熱硬化性ポリイミド、芳香族ポリアミド(アラミド)、液晶ポリマ等の円筒状耐熱性樹脂層と、約100μm〜1mm程度の薄膜弾性層と、フッ素系離型層と、を積層した無端ベルトが用いられる。
このような薄膜弾性体は、前記円筒状耐熱性樹脂層等の外周面にプライマ(接着剤)を塗布焼成後、シリコンゴム等をプレス加硫し厚膜を形成し研削する方法、または、前記円筒状耐熱性樹脂層等の外周面に液状ゴムを塗布して薄膜弾性層を形成した後、PFA樹脂チューブなどのフッ素樹脂離型層を被覆焼成して形成する方法等が知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特公平3−25786号公報 特公平4−76763号公報 特開平7−304119号公報 特開2004−233970号公報 特開2004−279458号公報
しかし、上記のような方法で薄膜弾性層を形成する場合、焼成後、研磨工程が必要でエネルギもコストもかかってしまう。また、浸漬塗布法により0.1mm〜1mmの薄膜を形成する為には、有機溶剤により材料の粘度を下げる必要があり、そのため塗布後の回転乾燥やステップ焼成などエネルギもコストもかかってしまう。その上、未加硫の状態で乾燥焼成する必要があり、異物によるディフェクトが発生し易い。さらに、これらの従来方法では、フッ素樹脂離型層を形成する場合には、別途被覆工程が必要となる。
本発明は、円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、乾燥工程や研磨工程が不要な簡易な円筒状薄膜弾性体の製造方法である。
また、本発明は、円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、乾燥工程、研磨工程、離型層の被覆工程が不要な簡易な円筒状薄膜弾性体の製造方法である。
本発明は、円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を外型に導入装填しつつ、前記外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、前記外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、を含む。
また、本発明は、円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型に導入装填しつつ、前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、前記離型層被覆外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、を含む。
また、前記円筒状薄膜弾性体の製造方法の前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部に前記液状弾性材料をあらかじめ投入しておき、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填することにより、前記液状弾性材料層を形成することが好ましい。
また、前記円筒状薄膜弾性体の製造方法の前記液状弾性材料層形成工程において、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填しつつ、前記外型あるいは前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に下方から液状弾性材料を充填することにより、前記液状弾性材料層を形成することが好ましい。
また、前記円筒状薄膜弾性体の製造方法の前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部を吸引して減圧にしながら前記液状弾性材料層を形成することが好ましい。
本発明では、円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法において、円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を外型に導入装填しつつ、外型と基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成した後、加熱焼成することにより、乾燥工程や研磨工程が不要な簡易な円筒状薄膜弾性体の製造方法を提供することができる。
また、本発明では、円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法において、円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型に導入装填しつつ、離型層被覆外型と基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成した後、加熱焼成することにより、乾燥工程、研磨工程、離型層の被覆工程が不要な簡易な円筒状薄膜弾性体の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。
<円筒状薄膜弾性体>
本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の一例の概略外観を図1に示す。また、図2(a)に円筒状薄膜弾性体の一例の概略断面図を、図2(b)に円筒状薄膜弾性体の一例の層構成の概略を示す。図1及び図2(a),(b)に示すように、円筒状薄膜弾性体10は、円筒状基材12の外表面に弾性層14を有する。
また、図3(a)に本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の他の例の概略断面図を、図3(b)に層構成の概略を示す。図3(a),(b)に示すように、円筒状薄膜弾性体10は、円筒状基材12の外表面に弾性層14を有し、弾性層14の上に離型層16を有する。
円筒状薄膜弾性体を電子写真方式、静電記録方式等の乾式トナーを用いる画像形成装置における定着ロール、定着ベルト、転写定着ベルトとして使用する場合はトナーの付着を防止するために図3(a),(b)に示すような離型層を有する層構成が好ましい。また、中間転写体、搬送ベルトとして使用する場合は図2(a),(b)に示すような層構成が好ましい。また、中間転写体として使用する場合は図2(a),(b)の弾性層14の上にさらに保護層を設けてもよい。
円筒状基材12の材質としては、熱硬化性ポリイミド、芳香族ポリアミド(アラミド)、液晶ポリマ、熱可塑性ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や、SUS、ニッケル、鉄等の金属等が用いられる。円筒状基材12の厚さは通常10〜200μmの範囲である。また、円筒状基材12には、カーボンブラック等の導電性フィラーを添加してもよい。
弾性層14としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタン、EPDM等の弾性体が用いられる。このうち、円筒状薄膜弾性体を定着ロール、定着ベルトとして使用する場合は耐熱性等の点からシリコンゴム等の耐熱性弾性体が好ましく、中間転写体として使用する場合は表面電位の制御等の点からウレタンが好ましい。弾性層14の膜厚は、0.1mm〜6mm、好ましくは0.1mm〜1mm、より好ましくは0.1mm〜0.3mmの範囲である。弾性層14の膜厚が0.1mm未満であると定着後の画質不良の場合があり、6mmを越えると熱容量が大きくなりウォームアップタイムが長くなったり、速度により定着不足になる場合がある。また、弾性層14のゴム硬度(硬化硬度)はJIS K6253規定のあるタイプAデュロメータ硬さ A5/S〜A30/Sの範囲であることが好ましい。弾性層14のゴム硬度がA5/S未満であると定着不足や強度不足の場合があり、A30/Sを越えると画質不良の場合がある。なお、弾性層14のゴム硬度は、テストピースを積層して厚さ6mmとし、装置(高分子計器製アスカーゴム硬度計A型)を用い、JIS K6253規定の方法で測定することができる。また、弾性層14にはシリカ、石英等の熱伝導性フィラーを添加してもよい。
離型層16としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン(TFE)/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ふっ素ゴム等のフッ素系高分子化合物が用いられる。離型層16の膜厚は、10μm〜50μm、好ましくは10μm〜30μmの範囲である。離型層16の膜厚が10μm未満であるとしわ及び耐久性不足(摩耗・強度)の場合があり、50μmを越えると画質不良の場合がある。
また、離型層16の弾性層14と接する面は、エキシマレーザ等によるレーザ処理、あるいはアルカリ等による薬品処理等により接着処理を行ってもよい。これにより離型層16の弾性層14と接する面の離型性を失活させ、弾性層14と離型層16との接着性を向上することができる。また、接着処理の代わりにあるいは接着処理とともに、シランカップリング剤等の接着剤を使用してもよい。
また、本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体は、図4に示す層構成であってもよい。図4に示すように、円筒状薄膜弾性体10は、円筒状基材12の外表面に金属層18を有し、金属層18の上に弾性層14、弾性層14の上に離型層16を有する。金属層18は少なくとも1層の金属層を有し、図4においては、第1金属層20、第2金属層22及び第3金属層24の3層の金属層が円筒状基材12の外表面にこの順序で形成されている。金属層18は少なくとも1層の金属層を有すればよいが、好ましくは3層である。第1金属層20、第2金属層22、第3金属層24等の各金属層の膜厚は0.1μm〜30μmの範囲である。
金属層18に含まれる金属としては、金、銀、銅、ニッケル、SUS等の誘導発熱する金属であることが好ましい。金属層18を有することにより、ウォームアップタイムが早い定着部材を形成できるという効果がある。
<円筒状薄膜弾性体の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体製造装置の一例の概略を図5に示し、その構成について説明する。円筒状薄膜弾性体製造装置1は、保持台30と、側方シリンダ32(a),32(b)と、下方シリンダ34と、吐出ポンプ36と、真空ポンプ38と、金型40と、外枠42とを備える。
図5の円筒状薄膜弾性体製造装置1において、外枠42内の保持台30上のほぼ中央部に金型40が設置され、金型40の図5における右側方には保持部44(a)を有する側方シリンダ32(a)が、左側方には保持部44(b)を有する側方シリンダ32(b)がそれぞれ設置されている。図5における金型40の下方であって、保持台30の下方には下方シリンダ34が設置されている。また、金型40の上部には吐出ポンプ36及び真空ポンプ38がバルブ46,48を介して配管50,52によりそれぞれ接続されている。
図6に円筒状薄膜弾性体形成用の金型40の概略図を示す。金型40は、上型54と、外型56と、シール用下型58と、内型60と、焼成用下型62とを備える。上型54、外型56、シール用下型58、内型60、焼成用下型62の材質はSUS等の耐熱性金属である。
本発明の実施形態に係る、円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法及び円筒状薄膜弾性体製造装置1の動作について図面を参照しながら説明する。
(液状弾性材料層形成工程)
まず、図7(a)のように外型56を側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)により保持台30上に立てた状態で固定する。
次に、先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ)60にポリイミド樹脂等の円筒状基材12を通して保持し、円筒状基材12を内型60の外周面に固定した基材固定内型64を形成する。一方、外型56内面にPFA樹脂等の離型層用膜74を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜74が被覆された離型層被覆外型76を形成する。
具体的には、例えば、図8(a)のように離型層用膜74を外型56内面に沿って挿入し、外型56の上部及び下部で固定して、外型56内部を真空ポンプ等で吸引することにより、図8(b)のように離型層用膜74を外型56内面に密着させることができる。また、外型56の外部にはみ出た離型層用膜74は切断すればよい。
次に、図7(b)のように、上部に液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔66が空いている円錐状の上型54を、外型56の上部に固定する。さらに外型56下端部にリング状等のシール68を有するシール用下型58を固定する。なお、図7(b)〜(e)においては、側方シリンダ32(a)及び32(b)等は省略してある。
その後、図7(c)のように、内型60を先端円錐状の部分より外型56下部に一部挿入することで、離型層被覆外型76と基材固定内型64との間に空間を形成させる。次に、バルブ46を開状態、バルブ48を閉状態にして、その空間に上型54の孔66より液状シリコンゴム等の液状弾性材料70を吐出ポンプ36により注入する。なお、液状弾性材料70の注入は吐出ポンプ36の代わりにシリンダ等により行われてもよい。
ここで液状弾性材料70としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタン、EPDM等の弾性材料を含む液状弾性材料であることが好ましく、付加硬化型液状シリコンゴムであることがより好ましい。また、液状弾性材料70の粘度は、5〜500Pa・sの範囲であることが好ましく、5〜30Pa・sの範囲であることがより好ましく、10〜30Pa・sの範囲であることがさらに好ましい。液状弾性材料70の粘度が5Pa・s未満の場合には、型の隙間より必要以上の材料漏れを起す場合があり、500Pa・sを越えると注入不足や注入むらを起す場合がある。
その後、バルブ46を閉状態、バルブ48を開状態にして、真空ポンプ38により、外型56の内部を吸引して減圧にしながら脱泡を実施する。
次に、図7(d)のように、真空ポンプ38により吸引しつつ、下方シリンダ34により、中心軸を確保しながら基材固定内型64を上方へ移動し、外型56の下方から上方に向けて導入装填することで、液状弾性材料70が離型層被覆外型76と基材固定内型64との間の空隙に充填され、液状弾性材料層72が形成される。この方法により、金型40の空隙に応じた所望の薄膜(液状弾性材料層72)を円筒状基材12上に形成することができる。また、下方シリンダ34としては、少なくとも1つ用いればよいが、複数の下方シリンダ34、例えば4本の下方シリンダ34を用いることにより、基材固定内型64の導入装填時の中心軸の確保を精度良く行うことができる。
この基材固定内型64の外型56への導入装填時に真空ポンプ38による脱泡を行うことは必ずしも必要ではないが、真空ポンプ38による脱泡を行うことにより、外型56と基材固定内型64との間の空隙に気泡が混入することを防止して液状弾性材料層72を均一に形成することができ、さらに基材固定内型64の導入装填時の抵抗を減少させることができる。また、基材固定内型64の外型56への導入装填時に、シール68によりシールされていることにより、外型56の内部に空気が混入されることを防止することができる。この真空ポンプ38による減圧により、前記効果の他に、離型層用膜74の密着性をさらに向上することができる。
また、内型60の先端形状は円錐状に限らず、円柱状、四角柱状等であってもよいが、円錐状等の先端が尖った形状であることにより、内型60の軸出しが容易になり、さらに、内型60のシール用下型58及び液状弾性材料70への突入が容易となるため、好ましい。また、内型60の導入装填時に突き当たる外型56の端部、すなわち上型54の内側形状と突き当たる内型60上端部の形状が円錐状等の先端が尖った形状であることが好ましい。
シール68に用いる材料としては、弾性体、好ましくは耐熱性の弾性体が挙げられ、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性弾性体が挙げられる。
(硬化成型工程)
次に、図7(e)のように、シール用下型58下部に焼成用下型62を固定して密封した上で、この一体となった金型40を加熱オーブン(図示せず)に投入し、液状弾性材料層72を加熱焼成し、弾性層を形成する。このとき、図5の側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)にヒータ等の加熱部を設けて金型40を加熱し、液状弾性材料層72を加熱焼成してもよい。
その後、金型40より脱型することで、円筒状基材12の外表面上に弾性層14及び離型層16を有する円筒状薄膜弾性体10を得ることができる。特に、この方法は、0.1mm〜1.0mmの範囲の薄膜の弾性層14を離型層16と一体成形により得る方法として、省エネルギ、低コストの観点で優れている。また、本方法により弾性層14の膜厚の均一性を平均膜厚に対する膜厚ばらつき±10%以内、好ましくは±5%以内の精度とすることができる。
なお、前記図2に示すような層構成の円筒状薄膜弾性体10を製造する場合は、外型56内面に離型層用膜74を被覆することなく、上記方法と同様にして、円筒状基材12の外表面上に弾性層14を有する円筒状薄膜弾性体10を製造すればよい。
また、前記図4に示すような層構成の円筒状薄膜弾性体10を製造する場合は、内型60に、表面に所定の金属層18が形成された円筒状基材12を通して保持して、上記方法と同様にして、金属層18の上に弾性層14を有する円筒状薄膜弾性体10、あるいは金属層18の上に弾性層14及び離型層16を有する円筒状薄膜弾性体10を製造すればよい。
円筒状基材12の外表面上への金属層の形成は、電解メッキ法、無電解メッキ法等により所定の膜厚で形成することができる。
次に、本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体製造装置の他の例の概略を図9に示し、その構成について説明する。円筒状薄膜弾性体製造装置3は、保持台30と、側方シリンダ32(a),32(b)と、上方シリンダ78と、吐出ポンプ36と、金型80と、外枠42とを備える。
図9の円筒状薄膜弾性体製造装置3において、外枠42内の保持台30上のほぼ中央部に金型80が設置され、金型80の図9における右側方には保持部44(a)を有する側方シリンダ32(a)が、左側方には保持部44(b)を有する側方シリンダ32(b)がそれぞれ設置されている。図9における金型80の上方には上方シリンダ78が設置されている。また、金型80の下部には吐出ポンプ36がバルブ82を介して配管84により接続されている。
図10に円筒状薄膜弾性体体形成用の金型80の概略図を示す。金型80は、上型86と、外型88と、吐出部90と、内型92と、焼成用下型94とを備える。上型86、外型88、吐出部90、内型92、焼成用下型94の材質はSUS等の耐熱性金属である。
本発明の実施形態に係る、円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法及び円筒状薄膜弾性体製造装置3の動作について図面を参照しながら説明する。
(液状弾性材料層形成工程)
まず、図11(a)のように、外型88を側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)により保持台30上に立てた状態で固定する。さらに、外型88の下端部に吐出部90を取り付ける。
次に、円筒状の内型(薄膜弾性体保持スリーブ)92にポリイミド樹脂等の円筒状基材12を通して保持し、円筒状基材12を内型92の外周面に固定した基材固定内型96を形成する。一方、外型88内面にPFA樹脂等の離型層用膜74を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜74が被覆された離型層被覆外型98を形成する。離型層被覆外型98の形成方法は、図8(a),(b)の方法と同様である。
その後、図11(b)のように、上方シリンダ78により基材固定内型96を外型88下端部より中心軸を確保しながら挿入して引き上げると同時に、バルブ82を開状態にして吐出ポンプ36により吐出部90より液状弾性材料70を離型層被覆外型98と基材固定内型96との間の空間に注入する。また、上方シリンダ78としては、少なくとも1つ用いればよいが、複数の上方シリンダ78、例えば4本の上方シリンダ78を用いることにより、基材固定内型96の導入装填時の中心軸の確保を精度良く行うことができる。なお、図11(b)〜(d)においては、側方シリンダ32(a)及び32(b)等は省略してある。
これにより、図11(c)のように、液状弾性材料70が離型層被覆外型98と基材固定内型96との間の空隙に充填され、液状弾性材料層72が形成される。この方法により、金型80の空隙に応じた所望の薄膜(液状弾性材料層72)を円筒状基材12上に形成することができる。
このとき、外型88の上部に真空ポンプを設置して、外型88の内部を吸引して減圧にしながら基材固定内型96を引き上げてもよい。基材固定内型96の引き上げ時に真空ポンプによる吸引を行うことにより、離型層被覆外型98と基材固定内型96との間の空隙に気泡が混入することを防止して液状弾性材料層72を均一に形成することができ、さらに基材固定内型96の導入装填時の抵抗を減少させることができる。真空ポンプによる減圧により、前記効果の他に、離型層用膜74の密着性をさらに向上することができる。
吐出部90としては、複数の吐出口が外型88の円周に沿って、離型層被覆外型98と基材固定内型96との間の空隙に向けて配置されたクロスヘッドダイであることが好ましい。これにより、液状弾性材料層72を均一に形成することができる。
(硬化成型工程)
次に、図11(d)のように、外型88上部に上型86、外型88下部に焼成用下型94を固定した上で、この一体となった金型80を加熱オーブン(図示せず)に投入し、液状弾性材料層72を加熱焼成し、弾性層を形成する。このとき、図9の側方シリンダ32(a)及び32(b)の保持部44(a)及び44(b)にヒータ等の加熱部を設けて金型80を加熱し、液状弾性材料層72を加熱焼成してもよい。
その後、金型80より脱型することで、円筒状基材12の外表面上に弾性層14及び離型層16を有する円筒状薄膜弾性体10を得ることができる。特に、この方法は、0.1mm〜1.0mmの範囲の薄膜の弾性層14及び離型層16と一体成形により得る方法として、省エネルギ、低コストの観点で優れている。また、本方法により弾性層14の膜厚の均一性を平均膜厚に対する膜厚ばらつき±10%以内、好ましくは±5%以内の精度とすることができる。
なお、前記図2に示すような層構成の円筒状薄膜弾性体10を製造する場合は、外型88内面に離型層用膜74を被覆することなく、上記方法と同様にして、円筒状基材12の外表面上に弾性層14を有する円筒状薄膜弾性体10を製造すればよい。
また、前記図4に示すような層構成の円筒状薄膜弾性体10を製造する場合は、内型92に、表面に所定の金属層18が形成された円筒状基材12を通して保持して、上記方法と同様にして、金属層18の上に弾性層14を有する円筒状薄膜弾性体10、あるいは金属層18の上に弾性層14及び離型層16を有する円筒状薄膜弾性体10を製造すればよい。
本実施形態に係る円筒状薄膜弾性体は、電子写真方式、静電記録方式等の乾式トナーを用いる画像形成装置における定着ロール、定着ベルト、転写定着ベルト、中間転写体、搬送ベルト、転写搬送ベルトとして好適に使用することができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型(SUS製)内面にPFA樹脂(膜厚30μmで内面をレーザによる接着処理済み品)を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型を形成した。この際、外型に穴を設け真空ポンプで吸引した。外型を立てた状態で、上部には液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔が空いている円錐状の上型を固定した。さらに外型下端部にリング状等のシール(シリコンゴム製)を有するシール用下型を固定した後、内型先端円錐状の部分より外型下部に一部挿入することで、離型層被覆外型と基材固定内型との間に空間を形成させた。次に、その空間に上型の孔より液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入した。その後、真空ポンプにより脱泡を実施した。次に、真空ポンプにより吸引しつつ、中心軸を確保しながら内型を上方へ移動し、外型に導入装填し、液状シリコンゴムを内型と外型の空隙に充填し、液状弾性材料層を形成した。
次に、シール用下型下部に焼成用下型を固定して密封した上で、この一体金型(外型、PFA樹脂、液状シリコンゴム、ポリイミド樹脂基材、内型)を加熱オーブンに投入し、液状シリコンゴムを150℃にて1時間、200℃にて4時間加熱硬化焼成した。その後、金型より脱型することで、円筒状耐熱樹脂基材上に離型層として膜厚30μmのPFA樹脂が形成され、その下層に膜厚200μmの薄膜シリコンゴム弾性層が形成された、円筒状薄膜弾性体を得ることができた。弾性層の膜厚は、切断面を顕微鏡により測定、離型層の膜厚は膜厚測定装置(キーエンス製レーザ変位計LT型)により測定した。また弾性層の膜厚均一性を評価したところ、平均膜厚に対して±3%と均一であった。なお、弾性層の平均膜厚は、ベルトの周方向について90度づつ4箇所、軸方向(幅方向)について、両端部から100mm、中央の3箇所、合計3×4=12箇所の膜厚を測定し、平均を求めた値である。
(実施例2)
<弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。外型を立てた状態で、上部には液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔が空いている円錐状の上型を固定した。さらに外型下端部にリング状等のシール(シリコンゴム製)を有するシール用下型を固定した後、内型先端円錐状の部分より外型下部に一部挿入することで、外型と基材固定内型との間に空間を形成させた。次に、その空間に上型の孔より液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入した。その後、真空ポンプにより脱泡を実施した。次に、真空ポンプにより吸引しつつ、中心軸を確保しながら内型を上方へ移動し、外型に導入装填し、液状シリコンゴムを内型と外型の空隙に充填し、液状弾性材料層を形成した。
次に、シール用下型下部に焼成用下型を固定して密封した上で、この一体金型(外型、PFA樹脂、液状シリコンゴム、ポリイミド樹脂基材、内型)を加熱オーブンに投入し、液状シリコンゴムを150℃にて1時間、200℃にて4時間加熱硬化焼成した。その後、金型より脱型することで、円筒状耐熱樹脂基材上に膜厚200μmの薄膜シリコンゴム弾性層が形成された、円筒状薄膜弾性体を得ることができた。弾性層の膜厚均一性を実施例1と同様に評価したところ、平均膜厚に対して±3%と均一であった。
(実施例3)
<弾性層、金属層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(1)>
図5に示す薄膜弾性体製造装置1及び図6に示す金型40を使用して、弾性層、金属層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。先端が円錐状になった内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に、表面に金属層が形成された円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。金属層としては、樹脂基材上に第1金属層としてニッケル(Ni)膜(膜厚1μm)、第2金属層として銅(Cu)膜(膜厚10μm)、第3金属層としてニッケル(Ni)膜(膜厚5μm)をこの順序で3層積層した構成とした。なお、第1金属層、第3金属層は無電解メッキ法で、第2金属層は電解メッキ法で形成した。
次に、外型(SUS製)内面にPFA樹脂(膜厚30μmで内面をレーザによる接着処理済み品)を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型を形成した。この際、外型に穴を設け真空ポンプで吸引した。外型を立てた状態で、上部には液状弾性材料投入用兼真空脱泡用の孔が空いている円錐状の上型を固定した。さらに外型下端部にリング状等のシール(シリコンゴム製)を有するシール用下型を固定した後、内型先端円錐状の部分より外型下部に一部挿入することで、離型層被覆外型と基材固定内型との間に空間を形成させた。次に、その空間に上型の孔より液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入した。その後、真空ポンプにより脱泡を実施した。次に、真空ポンプにより吸引しつつ、中心軸を確保しながら内型を上方へ移動し、外型に導入装填し、液状シリコンゴムを内型と外型の空隙に充填し、液状弾性材料層を形成した。
次に、シール用下型下部に焼成用下型を固定して密封した上で、この一体金型(外型、PFA樹脂、液状シリコンゴム、ポリイミド樹脂基材、内型)を加熱オーブンに投入し、液状シリコンゴムを150℃にて1時間、200℃にて4時間加熱硬化焼成した。その後、金型より脱型することで、円筒状耐熱樹脂基材上に離型層として膜厚30μmのPFA樹脂が形成され、その下層に膜厚200μmの薄膜シリコンゴム弾性層、さらにその下層に膜厚5μmのニッケル膜(第3金属層)、膜厚10μmの銅膜(第2金属層)、膜厚1μmのニッケル膜(第1金属層)が形成された、円筒状薄膜弾性体を得ることができた。弾性層、離型層、金属層の膜厚は膜厚測定装置(キーエンス製レーザ変位計)により測定した。また弾性層の膜厚均一性を実施例1と同様に評価したところ、弾性層の平均膜厚に対する膜厚ばらつき±3%と均一であった。
(実施例4)
<弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(2)>
図9に示す薄膜弾性体製造装置3及び図10に示す金型80を使用して、弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。円筒状内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型(SUS製)内面にPFA樹脂(膜厚30μmで内面をレーザによる接着処理済み品)を伸ばしながら巻きつけ固定し、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型を形成した。この際、外型に穴を設け真空ポンプで吸引した。次に、外型にクロスヘッドダイ(孔径2.0mmの吐出口が16個均等な間隔で設けられているもの)を取り付け、円筒状耐熱樹脂基材を保持した内型を外型下端部より中心軸を確保しながら挿入、引き上げると同時にクロスヘッドダイより未加硫液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入し、液状弾性材料層を形成した。
次に、この一体金型(外型、PFA樹脂、液状シリコンゴム、ポリイミド樹脂基材、内型)上下を上型及び焼成用下型で密封し、加熱オーブンに投入し、液状シリコンゴムを150℃にて1時間、200℃にて4時間加熱硬化焼成した。その後、金型より脱型することで、円筒状耐熱樹脂基材上に離型層として膜厚30μmのPFA樹脂が形成され、その下層に膜厚200μmの薄膜シリコンゴム弾性層が形成された、円筒状薄膜弾性体を得ることができた。弾性層の膜厚均一性を実施例1と同様に評価したところ、弾性層の平均膜厚に対する膜厚ばらつき±3%と均一であった。
(実施例5)
<弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造(2)>
図9に示す薄膜弾性体製造装置3及び図10に示す金型80を使用して、弾性層を有する円筒状薄膜弾性体を製造した。円筒状内型(薄膜弾性体保持スリーブ、SUS製)に円筒状耐熱樹脂基材(ポリイミド樹脂:膜厚80μm)を通して保持し、円筒状耐熱樹脂基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を形成した。次に、外型にクロスヘッドダイ(孔径2.0mmの吐出口が16個均等な間隔で設けられているもの)を取り付け、円筒状耐熱樹脂基材を保持した内型を外型下端部より中心軸を確保しながら挿入、引き上げると同時にクロスヘッドダイより未加硫液状弾性材料(液状シリコンゴム:硬化硬度JIS K6253に規定のタイプAデュロメータ硬さ:A15/S)を吐出ポンプにより注入し、液状弾性材料層を形成した。
次に、この一体金型(外型、PFA樹脂、液状シリコンゴム、ポリイミド樹脂基材、内型)上下を上型及び焼成用下型で密封し、加熱オーブンに投入し、液状シリコンゴムを150℃にて1時間、200℃にて4時間加熱硬化焼成した。その後、金型より脱型することで、円筒状耐熱樹脂基材上に膜厚200μmの薄膜シリコンゴム弾性層が形成された、円筒状薄膜弾性体を得ることができた。弾性層の膜厚均一性を実施例1と同様に評価したところ、弾性層の平均膜厚に対する膜厚ばらつき±3%と均一であった。
このように、本実施例では、円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を外型に導入装填しつつ、外型と基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成した後、加熱焼成することにより、乾燥工程や研磨工程なしに簡易に円筒状薄膜弾性体を製造することができた。
本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の一例の外観の概略を示す図である。 (a)本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の一例の概略断面を示す図である。(b)本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の一例の層構成の概略を示す図である。 (a)本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の他の例の概略断面を示す図である。(b)本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の他の例の層構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の他の例の層構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体製造装置の一例の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体形成用の金型の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の一例を示す概略図である。 (a),(b)本発明の実施形態に係る離型層被覆外型の製造方法の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体製造装置の他の例の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体形成用の金型の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の他の例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る円筒状薄膜弾性体の製造方法の他の例を示す概略図である。
符号の説明
1,3 円筒状薄膜弾性体製造装置、10 円筒状薄膜弾性体、12 円筒状基材、14 弾性層、16 離型層、18 金属層、20 第1金属層、22 第2金属層、24 第3金属層、30 保持台、32(a),(b) 側方シリンダ、34 下方シリンダ、36 吐出ポンプ、38 真空ポンプ、40,80 金型、42 外枠、44(a),(b) 保持部、46,48,82 バルブ、50,52,84 配管、54,86 上型、56,88 外型、58 シール用下型、60,92 内型、62,94 焼成用下型、64,96 基材固定内型、66 孔、68 シール、70 液状弾性材料、72 液状弾性材料層、74 離型層用膜、76,98 離型層被覆外型、78 上方シリンダ、90 吐出部。

Claims (5)

  1. 円筒状基材の表面に弾性層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
    円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を外型に導入装填しつつ、前記外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、
    前記外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、
    を含むことを特徴とする円筒状薄膜弾性体の製造方法。
  2. 円筒状基材の表面に弾性層及び離型層を有する円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
    円筒状基材を内型の外周面に固定した基材固定内型を、内面に離型層用膜が被覆された離型層被覆外型に導入装填しつつ、前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に液状弾性材料を充填した液状弾性材料層を形成する液状弾性材料層形成工程と、
    前記離型層被覆外型および基材固定内型を加熱焼成して、前記液状弾性材料層を硬化成型する硬化成型工程と、
    を含むことを特徴とする円筒状薄膜弾性体の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
    前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部に前記液状弾性材料をあらかじめ投入しておき、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填することにより、前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
    前記液状弾性材料層形成工程において、前記基材固定内型を前記外型あるいは前記離型層被覆外型の下方より導入装填しつつ、前記外型あるいは前記離型層被覆外型と前記基材固定内型との間の空隙に下方から液状弾性材料を充填することにより、前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の円筒状薄膜弾性体の製造方法であって、
    前記液状弾性材料層形成工程において、前記外型あるいは前記離型層被覆外型の内部を吸引して減圧にしながら前記液状弾性材料層を形成することを特徴とする円筒薄膜弾性体の製造方法。
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