JP3609132B2 - ブラケット一体型防振装置の製造方法 - Google Patents

ブラケット一体型防振装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ブラケット一体型防振装置の製造方法に関するものであり、特に、上記ブラケットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラケットにて保持される防振ゴム体のインシュレータの部分を、上記プラスチック材注入時に用いられる金型の、その型締め作業時に圧縮するようにした、ブラケット一体型防振装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のブラケット一体型防振装置であって、ブラケットの部分をプラスチック材にて形成するようにしたものとしては、例えば、特開平6−173987号公報記載の如く、振動体に連結される内筒と、その中心部に設けられたインシュレータ等からなる防振ゴム体を基礎として形成されるものが挙げられる。そして、このような防振ゴム体等が金型内に設置された状態で、その周りにブラケットを形成するプラスチック材が注入(インジェクション)されることによって、ブラケット一体型の防振装置が形成されるようになっているものである。そして、更に、これらのものは、プラスチック材注入時の注入圧によって、上記防振ゴム体を形成するインシュレータの部分が予圧縮されるようになっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のもののように、上記インシュレータの部分を、単にプラスチック材注入時の注入圧のみによって圧縮するようにしているものにあっては、上記圧縮すべきインシュレータの部分が、十分には圧縮されず、防振装置としての十分な性能が得られないという問題点がある。すなわち、例えば、図7に示す如く、ブラケット30を形成するプラスチック材の、金型910内への注入の際に、係合部110とブラケット30の縦壁部350との接合する部分(接合部)190において、インシュレータ10の係合部110を形成する部分が、一部逃げてしまい、これらの部分が一様な圧縮力を受けないという問題点がある。
【0004】
また、ある場合には、例えば図8に示す如く、中子部920と上記インシュレータ20の係合部110との接触する部分において、上記プラスチック材がインジェクション(注入)されると、このインジェクション圧(注入圧)によって、上記弾性体からなる係合部110の一部が逃げてしまい、ブラケット30の保持部330を形成するプラスチック材の一部が、上記インシュレータ10の係合部110側に流動(浸入)してしまう場合がある。すなわち、浸入部340を形成することとなり、この浸入部340の存在がインシュレータ10の耐久性を低下させるおそれがある。このような問題点を解決するため、上記インシュレータを、上記プラスチック材注入時に、所定の圧縮代を有するように圧縮することのできるようにした、ブラケット一体型防振装置の製造方法を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、振動体側に連結される内筒と、当該内筒を囲むように形成されたインシュレータと、からなる防振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラケットを、プラスチック材にて形成するとともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の防振装置に関して、その製造方法を、上記防振ゴム体を上記ブラケット成形のためのプラスチック材インジェクション用金型内に設置する工程と、このように設置された上記防振ゴム体を、上記インジェクション用金型の一部であって中子部を形成する部分にて、所定の圧縮代を有するように圧縮しながら型締めする工程と、このように型締めされた状態において、各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材をインジェクションする工程と、からなるようにした。
【0006】
また、上記工程に代わって、上記防振ゴム体の一部を形成するインシュレータに連続する部分であって、ブラケットの保持部に係合される係合部にスペーサを装着する工程と、当該スペーサの装着された防振ゴム体を金型内に設置する工程と、このような防振ゴム体の設置された状態において各金型を型締めするとともに、当該金型の一部に設けられた押し出しピン及び当該押し出しピン駆動用の駆動装置にて、上記スペーサを介して防振ゴム体のインシュレータを、その中心部に向かって圧縮する工程と、このような状態における上記スペーサ及び各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材をインジェクションする工程と、からなるようにした。
【0007】
【作用】
上記構成を採ることにより、本発明においては次のような作用を呈することとなる。すなわち、請求項1に記載される工程からなるものにおいては、まず、内部に内筒を有する防振ゴム体及び連結金具を金型内に設置する。なお、この場合、上記防振ゴム体の一部を形成するインシュレータの両端部に設けられる両係合部間の距離は、自由状態(フリー状態)でAの寸法を有するようになっている(図2参照)。このような状態において、金型の一部を成す中子部等にて、上記インシュレータの両端部に設けられた両係合部を、その中心部に向かって圧縮するように、上記中子部を含む各金型を型締めする(図1参照)。すなわち、図1に示す如く、中子部にて、上記両係合部間の距離が、Cの値になるように圧縮した状態で型締めをする。なお、ここに、C<Aの関係式が成り立つようにする。
【0008】
このような状態において、上記中子部を含む金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材を注入(インジェクション)する。そして、ある程度上記金型内の温度が下がった状態、すなわち、ブラケット部が形成された状態において、金型を開く。これと同時に、図略の押し出しピン等を用いて上記防振ゴム体及びブラケットの部分を金型から取り外す。これによって、インシュレータの両係合部は、ブラケットの一部を形成する保持部に保持されるようになる(図3参照)。すなわち、上記係合部は、上記中子部の厚さ分だけ拡張した状態で上記ブラケットの保持部に係合することとなる。しかしながら、この状態において、上記ブラケットの保持部間距離は、Bの値となっており、しかも、このBの値は、上記フリーの状態での両係合部間の距離(A)よりは小さな値となっているので、この状態で、両係合部間、すなわち、インシュレータの部分は、まだ圧縮されている。すなわち、C<B<Aの関係式が成り立つようになっているので、最終的な製品である、図3の状態において、インシュレータ部には適度の圧縮力、すなわち、A−Bの圧縮代によって形成される圧縮力が付与されることとなる。
【0009】
次に、請求項2に記載される構成からなるものにおいては、まず、防振ゴム体を形成するインシュレータの両係合部に、ある程度の剛性を有するスペーサを装着する(図4参照)。このような状態のもの、及び所定の連結金具等を金型内に設置する。このような状態において、各金型を型締めすると同時に、当該金型の一部に設けられた押し出しピンを作動させ、上記スペーサを、当該スペーサの装着されているインシュレータの両係合部が中心に向かって圧縮されるように押し付ける。このような状態において、中子部を含む各金型及び上記スペーサによって形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材を注入(インジェクション)する(図5参照)。そして、このようにしてブラケットの部分が形成された状態において、各金型を開いて内容物を取り出す。これによって、図6に示す如く、上記スペーサを介してインシュレータの係合部が、その中心部に向かって圧縮された状態で成形された、ブラケット一体型の防振装置が形成されることとなる。
【0010】
【実施例】
本発明の実施例である、その第一の実施例(第一実施例)について、図1ないし図3を基に説明する。まず、本防振装置の基礎を成す防振ゴム体2の成形工程について説明する。このものは、図3に示す如く、振動体に連結される内筒5と、当該内筒5を内部に包むように設けられたインシュレータ1とからなるものである。なお、このような構成からなるものにおいて、内筒5は、金属製パイプあるいはプラスチック製パイプ等からなるものであって、エンジン等の振動体にボルト・ナット等を用いて連結されるようになっているものである。また、このような構成からなる内筒5を、その内部に包むように有しているインシュレータ1は、ゴム材等の弾性体からなるものであり、加硫接着手段等により、上記内筒5と一体的に成形されるものである。そして、当該インシュレータ1には、後に一体化されるブラケット3との間において係合作用をする係合部11、11’が設けられているとともに、上記内筒5を上下方向から挟むように形成されたストッパ部15、15’が設けられているものである。このような構成からなるインシュレータ1及び内筒5が一体化された状態で防振ゴム体2が形成されている。そして、このような防振ゴム体2は、図2に示す如く、その両端部に形成された両係合部11、11’の間の距離が、自由状態(フリー状態)においてAの寸法を有するようになっているものである。
【0011】
このような構成からなる防振ゴム体2及び連結金具4が、図2に示す如く、各金型内に設置されることによって、ブラケット3との一体化が行なわれる。次に、これらの工程、すなわち、ブラケット一体型防振装置の製造方法について説明する。まず、図2に示す如く、所定の部材が各金型内に設置された後、型締め作業が行なわれるが、この型締めの際に、図1に示す如く、各金型91、92の一部を成す中子部92が、上記防振ゴム体2の周りにはめ込まれる。ところで、このときの中子部92における上記両係合部11、11’間を挟む距離は、上記両係合部11、11’間のフリー状態時における寸法(A)の値よりも可成り小さ目のCの値となっている。従って、上記中子部92が装着された状態にあっては、A−Cの値によって規制される締め代分に相当する圧縮力が、上記インシュレータ、特に両係合部11、11’間に形成されることとなる。
【0012】
このような状態において、図1に示す如く、外型部91及び中子部92にて形成される空間内へ、ブラケット3を形成することとなるプラスチック材を注入(インジェクション)する。そして、当該インジェクションされたプラスチック材が冷えて、ブラケット3を形成するようになったところで、各金型91、92を開いて、製品を取り出す。なお、この型開きの際、別途図略の押し出しピン等にて、上記防振ゴム体2及びブラケット3が、金型から取り出される。その結果、図3に示すような、ゴム材からなるインシュレータ1を主体とした防振ゴム体2とプラスチック製のブラケット3との一体化された防振装置が形成されることとなる。
【0013】
なお、このようにして形成されるブラケット3は、熱可塑性のプラスチック材を基礎として形成されるものであり、図3に示す如く、上記防振ゴム体2を全体的に包含する円筒状の形態からなる外筒部31と、当該外筒部31の下方部に設けられる連結部39とからなるものである。このような構成において、上記外筒部31の一部には縦壁部35が設けられているとともに、当該縦壁部35の内側にはインシュレータ1の係合部11を保持する保持部33が設けられているものである。また、上記連結部39には、車体側メンバ等への連結に供される連結金具4がインサートされている構成となっている。
【0014】
このような構成からなる防振装置の上記インシュレータ1の部分、特に、その両係合部11、11’の間においては、上記中子部92が取り除かれることによって、当該中子部92の厚さ分だけ圧縮代が減少した状態となっている。しかしながら、この完成品の状態のときの上記係合部11、11’間の距離(B)の値は、上記フリー状態時の値(A)よりは小さくなるように設定されているので、この差(A−B)分だけ、まだ、圧縮代が残されていることとなる。すなわち、両係合部11、11’間の距離は、A>B>Cの関係式が成り立つようになっているので、最終製品において、A−Bの値の圧縮代が形成されることとなる。この圧縮代によって形成される圧縮力が、上記両係合部11、11’間、すなわち、インシュレータ1の部分に形成されることとなる。
【0015】
次に、本発明の第二の実施例(第二実施例)について、図4ないし図6を基に説明する。本実施例にかかるものは、図6に示す如く、振動体に連結される内筒5及び当該内筒5を内部に包むように設けられたインシュレータ1を基礎として形成される防振ゴム体2と、当該防振ゴム体2の一部を形成するインシュレータ1の両係合部11、11’に装着されるスペーサ7と、当該スペーサ7を介して、上記防振ゴム体2と一体化されるプラスチック製のブラケット3と、当該ブラケット3のインジェクション時にインサートされる連結金具4にて形成されるブラケット一体型の防振装置に関するものである。
【0016】
このように、本実施例にかかるものは、基本的には、上記第一実施例にかかるものと同じである。異なるところは、上記インシュレータ1の両端部に形成される両係合部11、11’に、図4に示すようなスペーサ7が装着されるようになっていることである。このスペーサ7は、その基本断面がC字状の形態からなるものであり、上記各係合部11、11’を一様に圧縮することのできるような、ある程度の強度と剛性とを備えているものである。従って、その素材としては、鋼板等の板金部材あるいはプラスチック材が採用されている。
【0017】
このような構成からなるスペーサ7の装着された状態のもの(図4参照)が、図5に示す如く、まず、各金型91、92内に設置されることによって、プラスチック製ブラケット3との一体化が行なわれる。次に、これらの工程、すなわち、ブラケット一体型防振装置の製造工程について説明する。まず、図5に示す如く、スペーサ7の装着された防振ゴム体2を各金型91、92内に設置し、各金型91、92を型締めする。これと同時に、各金型91、92の一部に設けられた押し出しピン8を作動させ、上記スペーサ7を、インシュレータ1の内部に向かって押し付ける。具体的には、図5に示す如く、外型部91の一部に設置された油圧シリンダ等からなる駆動装置88を作動させ、この駆動装置88によって駆動される押し出しピン8を、図5の矢印図示方向に駆動する。この押し出しピン8は、上記スペーサ7の中央部に接触するようになっているので、上記作動(駆動)によって、スペーサ7は、当該スペーサ7の装着されている両係合部11、11’を、当該係合部11、11’が設けられているインシュレータ1の中心部へ向かって圧縮する。すなわち、インシュレータ1は圧縮力を受けることとなる。
【0018】
このような状態において、図5に示す如く、外型部91あるいは中子部92、更には上記スペーサ7によって形成される空間内へ、後にブラケットを形成することとなるプラスチック材を、インジェクション成形手段等によって注入する。このようにプラスチック材が注入されてプラスチック製のブラケット3が形成されたところで、各金型91、92を開いて、製品を取り出す。これによって、図6に示すような、防振ゴム体2とブラケット3とがスペーサ7を介して一体化された、ブラケット一体型の防振装置が形成されることとなる。
【0019】
ところで、このようなブラケット一体型の防振装置にあっては、図6に示す如く、防振ゴム体2のインシュレータ1の部分は、押し出しピン8によって、更にはスペーサ7を介して、上記両係合部11、11’のところが、インシュレータ1の中心部に向かって圧縮された状態で形成されている。そして、上記スペーサ7は、ある程度の剛性を有する部材にて形成されているので、上記係合部11、11’のところは、一様に、しかも確実に押え付けられている。従って、上記インシュレータ1の部分は、上記スペーサ7を介して、ブラケット3の縦壁部35によって、両側から確実に圧縮されることとなる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、振動体側に連結される内筒と、当該内筒を囲むように形成されたインシュレータとからなる防振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラケットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の防振装置に関して、当該ブラケット一体型防振装置の製造方法を、上記防振ゴム体を上記ブラケット成形のためのプラスチック材インジェクション用金型内に設置する工程と、このように設置された上記防振ゴム体を、上記インジェクション用金型の一部であって中子部を形成する部分にて所定の圧縮代を有するように圧縮しながら型締めする工程と、このように型締めされた状態において、各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材をインジェクションする工程と、からなるようにしたので、インシュレータの部分が、型締め時の型締め圧を利用して圧縮されるようになった。その結果、一様な、かつ、確実な予圧縮力が与えられるようになり、インシュレータ部の耐久性等を向上させることができるようになった。
【0021】
また、上記インシュレータの係合部に、ある程度の剛性を有するスペーサを装着し、このスペーサを介して、インシュレータを圧縮するようにした工程を採るとともに、このスペーサへの圧縮力の入力を、金型の一部に設けられた押し出しピン及び油圧シリンダの圧力によって行なわしめる工程を採ることとしたので、これによって、上記インシュレータ部の圧縮が確実に、かつ、均等に行なわれるようになった。その結果、上記防振ゴム等からなるインシュレータ部の耐久性の向上が図られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかるインシュレータ及びその係合部への圧縮力の付与の状態を示す図である。
【図2】本発明の第一実施例にかかる防振ゴム体のフリー状態時の両係合部間の距離(A)を示す図である。
【図3】本発明の第一実施例にかかる製造工程にて製造されたブラケット一体型防振装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第二実施例にかかる防振ゴム体にスペーサを装着した状態を示す図である。
【図5】本発明の第二実施例における各部材の金型内への設置状態を示す図である。
【図6】本発明の第二実施例にかかる製造工程にて製造されたブラケット一体型防振装置の全体構成を示す図である。
【図7】従来の製造工程にて製造されたブラケット一体型防振装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図8】従来の製造工程にて製造されたブラケット一体型防振装置の他の例の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 インシュレータ
11 係合部
11’ 係合部
15 ストッパ部
15’ ストッパ部
2 防振ゴム体
3 ブラケット
31 外筒部
33 保持部
35 縦壁部
39 連結部
4 連結金具
5 内筒
7 スペーサ
8 押し出しピン
88 駆動装置
91 金型(外型部)
92 金型(中子部)

Claims (2)

  1. 振動体側に連結される内筒と、当該内筒を囲むように形成されたインシュレータとからなる防振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラケットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の防振装置に関して、その製造方法を、上記防振ゴム体を上記ブラケット成形のためのプラスチック材インジェクション用金型内に設置する工程と、このように設置された上記防振ゴム体を、上記金型の一部であって中子部を形成する部分にて、所定の圧縮代を有するように圧縮しながら型締めする工程と、このように型締めされた状態において、各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材を注入する工程と、からなるようにしたことを特徴とするブラケット一体型防振装置の製造方法。
  2. 振動体側に連結される内筒と、当該内筒を囲むように形成されたインシュレータとからなる防振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラケットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の防振装置に関して、その製造方法を、上記防振ゴム体の一部を形成するインシュレータに連続する部分であって、上記ブラケットの保持部に係合される係合部にスペーサを装着する工程と、当該スペーサの装着された防振ゴム体を金型内に設置する工程と、このような防振ゴム体の設置された状態において、各金型を型締めするとともに、当該金型の一部に設けられた押し出しピン及び当該押し出しピン駆動用の駆動装置にて、上記スペーサを介して上記防振ゴム体を圧縮する工程と、このような状態における上記スペーサ及び各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック材を注入する工程と、からなることを特徴とするブラケット一体型防振装置の製造方法。
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