JPH08183117A - ブラケット一体型防振装置の製造方法 - Google Patents

ブラケット一体型防振装置の製造方法

Info

Publication number
JPH08183117A
JPH08183117A JP33922194A JP33922194A JPH08183117A JP H08183117 A JPH08183117 A JP H08183117A JP 33922194 A JP33922194 A JP 33922194A JP 33922194 A JP33922194 A JP 33922194A JP H08183117 A JPH08183117 A JP H08183117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
vibration
insulator
rubber body
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33922194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3609132B2 (ja
Inventor
Hitoshi Tajima
斉 田島
Tetsuo Asano
哲生 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP33922194A priority Critical patent/JP3609132B2/ja
Publication of JPH08183117A publication Critical patent/JPH08183117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3609132B2 publication Critical patent/JP3609132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラケットをインジェクション成形するとき
の各金型の型締圧等を利用して、インシュレータの部分
を圧縮するようにする。 【構成】 内部に内筒5を有するインシュレータ1を基
礎として形成される防振ゴム体2を各金型91、92内
に設置して型締めをする。この型締めを行なう際に、金
型の一部を形成する中子部92にて、上記インシュレー
タ1の係合部11、11’を、所定の圧縮代を有するよ
うに圧縮する。このような状態において、中子部92及
び外型部91にて形成される空間内へ、ブラケット3を
形成することとなるプラスチック材を注入する。これに
よって、両係合部11、11’がインシュレータ1の中
心部へ向かって圧縮された状態のブラケット一体型防振
装置が形成される。 【効果】 インシュレータ1の部分が、中子部92に
て、一様に、かつ、確実に圧縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラケット一体型防振
装置の製造方法に関するものであり、特に、上記ブラケ
ットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラ
ケットにて保持される防振ゴム体のインシュレータの部
分を、上記プラスチック材注入時に用いられる金型の、
その型締め作業時に圧縮するようにした、ブラケット一
体型防振装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラケット一体型防振装置であっ
て、ブラケットの部分をプラスチック材にて形成するよ
うにしたものとしては、例えば、特開平6−17398
7号公報記載の如く、振動体に連結される内筒と、その
中心部に設けられたインシュレータ等からなる防振ゴム
体を基礎として形成されるものが挙げられる。そして、
このような防振ゴム体等が金型内に設置された状態で、
その周りにブラケットを形成するプラスチック材が注入
(インジェクション)されることによって、ブラケット
一体型の防振装置が形成されるようになっているもので
ある。そして、更に、これらのものは、プラスチック材
注入時の注入圧によって、上記防振ゴム体を形成するイ
ンシュレータの部分が予圧縮されるようになっているも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
もののように、上記インシュレータの部分を、単にプラ
スチック材注入時の注入圧のみによって圧縮するように
しているものにあっては、上記圧縮すべきインシュレー
タの部分が、十分には圧縮されず、防振装置としての十
分な性能が得られないという問題点がある。すなわち、
例えば、図7に示す如く、ブラケット30を形成するプ
ラスチック材の、金型910内への注入の際に、係合部
110とブラケット30の縦壁部350との接合する部
分(接合部)190において、インシュレータ10の係
合部110を形成する部分が、一部逃げてしまい、これ
らの部分が一様な圧縮力を受けないという問題点があ
る。
【0004】また、ある場合には、例えば図8に示す如
く、中子部920と上記インシュレータ20の係合部1
10との接触する部分において、上記プラスチック材が
インジェクション(注入)されると、このインジェクシ
ョン圧(注入圧)によって、上記弾性体からなる係合部
110の一部が逃げてしまい、ブラケット30の保持部
330を形成するプラスチック材の一部が、上記インシ
ュレータ10の係合部110側に流動(浸入)してしま
う場合がある。すなわち、浸入部340を形成すること
となり、この浸入部340の存在がインシュレータ10
の耐久性を低下させるおそれがある。このような問題点
を解決するため、上記インシュレータを、上記プラスチ
ック材注入時に、所定の圧縮代を有するように圧縮する
ことのできるようにした、ブラケット一体型防振装置の
製造方法を提供しようとするのが、本発明の目的(課
題)である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、振動体側に連結される内筒と、当該内筒
を囲むように形成されたインシュレータと、からなる防
振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラ
ケットを、プラスチック材にて形成するとともに、当該
ブラケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケ
ット成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の
防振装置に関して、その製造方法を、上記防振ゴム体を
上記ブラケット成形のためのプラスチック材インジェク
ション用金型内に設置する工程と、このように設置され
た上記防振ゴム体を、上記インジェクション用金型の一
部であって中子部を形成する部分にて、所定の圧縮代を
有するように圧縮しながら型締めする工程と、このよう
に型締めされた状態において、各金型にて形成される空
間内へ、ブラケットを形成することとなるプラスチック
材をインジェクションする工程と、からなるようにし
た。
【0006】また、上記工程に代わって、上記防振ゴム
体の一部を形成するインシュレータに連続する部分であ
って、ブラケットの保持部に係合される係合部にスペー
サを装着する工程と、当該スペーサの装着された防振ゴ
ム体を金型内に設置する工程と、このような防振ゴム体
の設置された状態において各金型を型締めするととも
に、当該金型の一部に設けられた押し出しピン及び当該
押し出しピン駆動用の駆動装置にて、上記スペーサを介
して防振ゴム体のインシュレータを、その中心部に向か
って圧縮する工程と、このような状態における上記スペ
ーサ及び各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを
形成することとなるプラスチック材をインジェクション
する工程と、からなるようにした。
【0007】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。すなわち、請求項
1に記載される工程からなるものにおいては、まず、内
部に内筒を有する防振ゴム体及び連結金具を金型内に設
置する。なお、この場合、上記防振ゴム体の一部を形成
するインシュレータの両端部に設けられる両係合部間の
距離は、自由状態(フリー状態)でAの寸法を有するよ
うになっている(図2参照)。このような状態におい
て、金型の一部を成す中子部等にて、上記インシュレー
タの両端部に設けられた両係合部を、その中心部に向か
って圧縮するように、上記中子部を含む各金型を型締め
する(図1参照)。すなわち、図1に示す如く、中子部
にて、上記両係合部間の距離が、Cの値になるように圧
縮した状態で型締めをする。なお、ここに、C<Aの関
係式が成り立つようにする。
【0008】このような状態において、上記中子部を含
む金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形成する
こととなるプラスチック材を注入(インジェクション)
する。そして、ある程度上記金型内の温度が下がった状
態、すなわち、ブラケット部が形成された状態におい
て、金型を開く。これと同時に、図略の押し出しピン等
を用いて上記防振ゴム体及びブラケットの部分を金型か
ら取り外す。これによって、インシュレータの両係合部
は、ブラケットの一部を形成する保持部に保持されるよ
うになる(図3参照)。すなわち、上記係合部は、上記
中子部の厚さ分だけ拡張した状態で上記ブラケットの保
持部に係合することとなる。しかしながら、この状態に
おいて、上記ブラケットの保持部間距離は、Bの値とな
っており、しかも、このBの値は、上記フリーの状態で
の両係合部間の距離(A)よりは小さな値となっている
ので、この状態で、両係合部間、すなわち、インシュレ
ータの部分は、まだ圧縮されている。すなわち、C<B
<Aの関係式が成り立つようになっているので、最終的
な製品である、図3の状態において、インシュレータ部
には適度の圧縮力、すなわち、A−Bの圧縮代によって
形成される圧縮力が付与されることとなる。
【0009】次に、請求項2に記載される構成からなる
ものにおいては、まず、防振ゴム体を形成するインシュ
レータの両係合部に、ある程度の剛性を有するスペーサ
を装着する(図4参照)。このような状態のもの、及び
所定の連結金具等を金型内に設置する。このような状態
において、各金型を型締めすると同時に、当該金型の一
部に設けられた押し出しピンを作動させ、上記スペーサ
を、当該スペーサの装着されているインシュレータの両
係合部が中心に向かって圧縮されるように押し付ける。
このような状態において、中子部を含む各金型及び上記
スペーサによって形成される空間内へ、ブラケットを形
成することとなるプラスチック材を注入(インジェクシ
ョン)する(図5参照)。そして、このようにしてブラ
ケットの部分が形成された状態において、各金型を開い
て内容物を取り出す。これによって、図6に示す如く、
上記スペーサを介してインシュレータの係合部が、その
中心部に向かって圧縮された状態で成形された、ブラケ
ット一体型の防振装置が形成されることとなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例である、その第一の実施例
(第一実施例)について、図1ないし図3を基に説明す
る。まず、本防振装置の基礎を成す防振ゴム体2の成形
工程について説明する。このものは、図3に示す如く、
振動体に連結される内筒5と、当該内筒5を内部に包む
ように設けられたインシュレータ1とからなるものであ
る。なお、このような構成からなるものにおいて、内筒
5は、金属製パイプあるいはプラスチック製パイプ等か
らなるものであって、エンジン等の振動体にボルト・ナ
ット等を用いて連結されるようになっているものであ
る。また、このような構成からなる内筒5を、その内部
に包むように有しているインシュレータ1は、ゴム材等
の弾性体からなるものであり、加硫接着手段等により、
上記内筒5と一体的に成形されるものである。そして、
当該インシュレータ1には、後に一体化されるブラケッ
ト3との間において係合作用をする係合部11、11’
が設けられているとともに、上記内筒5を上下方向から
挟むように形成されたストッパ部15、15’が設けら
れているものである。このような構成からなるインシュ
レータ1及び内筒5が一体化された状態で防振ゴム体2
が形成されている。そして、このような防振ゴム体2
は、図2に示す如く、その両端部に形成された両係合部
11、11’の間の距離が、自由状態(フリー状態)に
おいてAの寸法を有するようになっているものである。
【0011】このような構成からなる防振ゴム体2及び
連結金具4が、図2に示す如く、各金型内に設置される
ことによって、ブラケット3との一体化が行なわれる。
次に、これらの工程、すなわち、ブラケット一体型防振
装置の製造方法について説明する。まず、図2に示す如
く、所定の部材が各金型内に設置された後、型締め作業
が行なわれるが、この型締めの際に、図1に示す如く、
各金型91、92の一部を成す中子部92が、上記防振
ゴム体2の周りにはめ込まれる。ところで、このときの
中子部92における上記両係合部11、11’間を挟む
距離は、上記両係合部11、11’間のフリー状態時に
おける寸法(A)の値よりも可成り小さ目のCの値とな
っている。従って、上記中子部92が装着された状態に
あっては、A−Cの値によって規制される締め代分に相
当する圧縮力が、上記インシュレータ、特に両係合部1
1、11’間に形成されることとなる。
【0012】このような状態において、図1に示す如
く、外型部91及び中子部92にて形成される空間内
へ、ブラケット3を形成することとなるプラスチック材
を注入(インジェクション)する。そして、当該インジ
ェクションされたプラスチック材が冷えて、ブラケット
3を形成するようになったところで、各金型91、92
を開いて、製品を取り出す。なお、この型開きの際、別
途図略の押し出しピン等にて、上記防振ゴム体2及びブ
ラケット3が、金型から取り出される。その結果、図3
に示すような、ゴム材からなるインシュレータ1を主体
とした防振ゴム体2とプラスチック製のブラケット3と
の一体化された防振装置が形成されることとなる。
【0013】なお、このようにして形成されるブラケッ
ト3は、熱可塑性のプラスチック材を基礎として形成さ
れるものであり、図3に示す如く、上記防振ゴム体2を
全体的に包含する円筒状の形態からなる外筒部31と、
当該外筒部31の下方部に設けられる連結部39とから
なるものである。このような構成において、上記外筒部
31の一部には縦壁部35が設けられているとともに、
当該縦壁部35の内側にはインシュレータ1の係合部1
1を保持する保持部33が設けられているものである。
また、上記連結部39には、車体側メンバ等への連結に
供される連結金具4がインサートされている構成となっ
ている。
【0014】このような構成からなる防振装置の上記イ
ンシュレータ1の部分、特に、その両係合部11、1
1’の間においては、上記中子部92が取り除かれるこ
とによって、当該中子部92の厚さ分だけ圧縮代が減少
した状態となっている。しかしながら、この完成品の状
態のときの上記係合部11、11’間の距離(B)の値
は、上記フリー状態時の値(A)よりは小さくなるよう
に設定されているので、この差(A−B)分だけ、ま
だ、圧縮代が残されていることとなる。すなわち、両係
合部11、11’間の距離は、A>B>Cの関係式が成
り立つようになっているので、最終製品において、A−
Bの値の圧縮代が形成されることとなる。この圧縮代に
よって形成される圧縮力が、上記両係合部11、11’
間、すなわち、インシュレータ1の部分に形成されるこ
ととなる。
【0015】次に、本発明の第二の実施例(第二実施
例)について、図4ないし図6を基に説明する。本実施
例にかかるものは、図6に示す如く、振動体に連結され
る内筒5及び当該内筒5を内部に包むように設けられた
インシュレータ1を基礎として形成される防振ゴム体2
と、当該防振ゴム体2の一部を形成するインシュレータ
1の両係合部11、11’に装着されるスペーサ7と、
当該スペーサ7を介して、上記防振ゴム体2と一体化さ
れるプラスチック製のブラケット3と、当該ブラケット
3のインジェクション時にインサートされる連結金具4
にて形成されるブラケット一体型の防振装置に関するも
のである。
【0016】このように、本実施例にかかるものは、基
本的には、上記第一実施例にかかるものと同じである。
異なるところは、上記インシュレータ1の両端部に形成
される両係合部11、11’に、図4に示すようなスペ
ーサ7が装着されるようになっていることである。この
スペーサ7は、その基本断面がC字状の形態からなるも
のであり、上記各係合部11、11’を一様に圧縮する
ことのできるような、ある程度の強度と剛性とを備えて
いるものである。従って、その素材としては、鋼板等の
板金部材あるいはプラスチック材が採用されている。
【0017】このような構成からなるスペーサ7の装着
された状態のもの(図4参照)が、図5に示す如く、ま
ず、各金型91、92内に設置されることによって、プ
ラスチック製ブラケット3との一体化が行なわれる。次
に、これらの工程、すなわち、ブラケット一体型防振装
置の製造工程について説明する。まず、図5に示す如
く、スペーサ7の装着された防振ゴム体2を各金型9
1、92内に設置し、各金型91、92を型締めする。
これと同時に、各金型91、92の一部に設けられた押
し出しピン8を作動させ、上記スペーサ7を、インシュ
レータ1の内部に向かって押し付ける。具体的には、図
5に示す如く、外型部91の一部に設置された油圧シリ
ンダ等からなる駆動装置88を作動させ、この駆動装置
88によって駆動される押し出しピン8を、図5の矢印
図示方向に駆動する。この押し出しピン8は、上記スペ
ーサ7の中央部に接触するようになっているので、上記
作動(駆動)によって、スペーサ7は、当該スペーサ7
の装着されている両係合部11、11’を、当該係合部
11、11’が設けられているインシュレータ1の中心
部へ向かって圧縮する。すなわち、インシュレータ1は
圧縮力を受けることとなる。
【0018】このような状態において、図5に示す如
く、外型部91あるいは中子部92、更には上記スペー
サ7によって形成される空間内へ、後にブラケットを形
成することとなるプラスチック材を、インジェクション
成形手段等によって注入する。このようにプラスチック
材が注入されてプラスチック製のブラケット3が形成さ
れたところで、各金型91、92を開いて、製品を取り
出す。これによって、図6に示すような、防振ゴム体2
とブラケット3とがスペーサ7を介して一体化された、
ブラケット一体型の防振装置が形成されることとなる。
【0019】ところで、このようなブラケット一体型の
防振装置にあっては、図6に示す如く、防振ゴム体2の
インシュレータ1の部分は、押し出しピン8によって、
更にはスペーサ7を介して、上記両係合部11、11’
のところが、インシュレータ1の中心部に向かって圧縮
された状態で形成されている。そして、上記スペーサ7
は、ある程度の剛性を有する部材にて形成されているの
で、上記係合部11、11’のところは、一様に、しか
も確実に押え付けられている。従って、上記インシュレ
ータ1の部分は、上記スペーサ7を介して、ブラケット
3の縦壁部35によって、両側から確実に圧縮されるこ
ととなる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、振動体側に連結される
内筒と、当該内筒を囲むように形成されたインシュレー
タとからなる防振ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体
を保持するブラケットをプラスチック材にて形成すると
ともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一体化
を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにしたブラ
ケット一体型の防振装置に関して、当該ブラケット一体
型防振装置の製造方法を、上記防振ゴム体を上記ブラケ
ット成形のためのプラスチック材インジェクション用金
型内に設置する工程と、このように設置された上記防振
ゴム体を、上記インジェクション用金型の一部であって
中子部を形成する部分にて所定の圧縮代を有するように
圧縮しながら型締めする工程と、このように型締めされ
た状態において、各金型にて形成される空間内へ、ブラ
ケットを形成することとなるプラスチック材をインジェ
クションする工程と、からなるようにしたので、インシ
ュレータの部分が、型締め時の型締め圧を利用して圧縮
されるようになった。その結果、一様な、かつ、確実な
予圧縮力が与えられるようになり、インシュレータ部の
耐久性等を向上させることができるようになった。
【0021】また、上記インシュレータの係合部に、あ
る程度の剛性を有するスペーサを装着し、このスペーサ
を介して、インシュレータを圧縮するようにした工程を
採るとともに、このスペーサへの圧縮力の入力を、金型
の一部に設けられた押し出しピン及び油圧シリンダの圧
力によって行なわしめる工程を採ることとしたので、こ
れによって、上記インシュレータ部の圧縮が確実に、か
つ、均等に行なわれるようになった。その結果、上記防
振ゴム等からなるインシュレータ部の耐久性の向上が図
られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかるインシュレータ及
びその係合部への圧縮力の付与の状態を示す図である。
【図2】本発明の第一実施例にかかる防振ゴム体のフリ
ー状態時の両係合部間の距離(A)を示す図である。
【図3】本発明の第一実施例にかかる製造工程にて製造
されたブラケット一体型防振装置の全体構成を示す縦断
面図である。
【図4】本発明の第二実施例にかかる防振ゴム体にスペ
ーサを装着した状態を示す図である。
【図5】本発明の第二実施例における各部材の金型内へ
の設置状態を示す図である。
【図6】本発明の第二実施例にかかる製造工程にて製造
されたブラケット一体型防振装置の全体構成を示す図で
ある。
【図7】従来の製造工程にて製造されたブラケット一体
型防振装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図8】従来の製造工程にて製造されたブラケット一体
型防振装置の他の例の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 インシュレータ 11 係合部 11’ 係合部 15 ストッパ部 15’ ストッパ部 2 防振ゴム体 3 ブラケット 31 外筒部 33 保持部 35 縦壁部 39 連結部 4 連結金具 5 内筒 7 スペーサ 8 押し出しピン 88 駆動装置 91 金型(外型部) 92 金型(中子部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体側に連結される内筒と、当該内筒
    を囲むように形成されたインシュレータとからなる防振
    ゴム体を基礎として、当該防振ゴム体を保持するブラケ
    ットをプラスチック材にて形成するとともに、当該ブラ
    ケットと上記防振ゴム体との一体化を、当該ブラケット
    成形時に行なわせるようにしたブラケット一体型の防振
    装置に関して、その製造方法を、上記防振ゴム体を上記
    ブラケット成形のためのプラスチック材インジェクショ
    ン用金型内に設置する工程と、このように設置された上
    記防振ゴム体を、上記金型の一部であって中子部を形成
    する部分にて、所定の圧縮代を有するように圧縮しなが
    ら型締めする工程と、このように型締めされた状態にお
    いて、各金型にて形成される空間内へ、ブラケットを形
    成することとなるプラスチック材を注入する工程と、か
    らなるようにしたことを特徴とするブラケット一体型防
    振装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 振動体側に連結される内筒と、当該防振
    ゴム体を保持するブラケットをプラスチック材にて形成
    するとともに、当該ブラケットと上記防振ゴム体との一
    体化を、当該ブラケット成形時に行なわせるようにした
    ブラケット一体型の防振装置に関して、その製造方法
    を、上記防振ゴム体の一部を形成するインシュレータに
    連続する部分であって、上記ブラケットの保持部に係合
    される係合部にスペーサを装着する工程と、当該スペー
    サの装着された防振ゴム体を金型内に設置する工程と、
    このような防振ゴム体の設置された状態において、各金
    型を型締めするとともに、当該金型の一部に設けられた
    押し出しピン及び当該押し出しピン駆動用の駆動装置に
    て、上記スペーサを介して上記防振ゴム体を圧縮する工
    程と、このような状態における上記スペーサ及び各金型
    にて形成される空間内へ、ブラケットを形成することと
    なるプラスチック材を注入する工程と、からなることを
    特徴とするブラケット一体型防振装置の製造方法。
JP33922194A 1994-12-27 1994-12-27 ブラケット一体型防振装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3609132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33922194A JP3609132B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ブラケット一体型防振装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33922194A JP3609132B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ブラケット一体型防振装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08183117A true JPH08183117A (ja) 1996-07-16
JP3609132B2 JP3609132B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=18325405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33922194A Expired - Fee Related JP3609132B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ブラケット一体型防振装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3609132B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074635A (ja) * 2001-08-30 2003-03-12 Nok Corp 防振支持装置及びその製造方法
JP2012219899A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Bridgestone Corp 防振装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074635A (ja) * 2001-08-30 2003-03-12 Nok Corp 防振支持装置及びその製造方法
JP2012219899A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Bridgestone Corp 防振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3609132B2 (ja) 2005-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8523258B2 (en) Mounting of subframe
JPH03189440A (ja) ダンパー付筒型マウント装置
US3850418A (en) High elongation voided elastomeric bushings and method and means for their assembling
JPH04266644A (ja) 防振装置
US6094818A (en) Process for producing vibration isolator
JPH08183117A (ja) ブラケット一体型防振装置の製造方法
US6125539A (en) Process for producing vibration isolator
WO2003008129A1 (fr) Douille antivibrations, et procede de fabrication correspondant
JP3714427B2 (ja) ブラケット一体型エンジンマウント
JP4066267B2 (ja) ゴムブッシュ
JP5913821B2 (ja) 防振装置の製造方法
JPH0669472U (ja) 筒型マウント
JP2011011475A (ja) 防振装置の製造方法
JP2004116631A (ja) 防振ブッシュの製造方法
KR100674599B1 (ko) 자동차 진동방지 고무고정용 파이프 성형장치
US3928103A (en) High elongation voided elastomeric bushings and method and means for their assembling
JP2608538B2 (ja) 防振装置の製造方法
JP2007078159A (ja) ダイナミックダンパ
JP2002240574A (ja) エンジンマウント用ブラケット
JPH08277885A (ja) ダンパの製造方法
JPH09273580A (ja) 防振装置
JP2000104775A (ja) 防振ブッシュの製造方法
JP4093358B2 (ja) サスペンションサポートの製造方法
JP4323109B2 (ja) 防振ブッシュの製造方法
JP3689857B2 (ja) 防振装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041013

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees