JPH09273580A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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Publication number
JPH09273580A
JPH09273580A JP11044096A JP11044096A JPH09273580A JP H09273580 A JPH09273580 A JP H09273580A JP 11044096 A JP11044096 A JP 11044096A JP 11044096 A JP11044096 A JP 11044096A JP H09273580 A JPH09273580 A JP H09273580A
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JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
cylinder
distortion
diameter size
elastic body
Prior art date
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Pending
Application number
JP11044096A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Onai
誠司 女井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時に不要な歪が発生する虞れがない。 【解決手段】 内筒1と、この内筒1を囲撓するように
配設される樹脂で形成した外筒3と、内筒1と外筒3と
の間に介在配設される弾性体2とを備えた防振装置であ
って、内筒1の内周には、この内筒1を拡径するように
挿入装着された第2の内筒4を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用のエン
ジンマウント、各種ブッシュ、エンジントルクロッド、
サスペンションリンクロッド等に使用するのに好適な防
振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来のエンジンロッドやサスペン
ションロッド等のリンクロッドでは、図5示すように、
金属製の内筒100及び外筒101をもつ弾性ブッシュ
102を加硫後、ゴム104の収縮歪みを除去するため
に外筒101を絞ったのち、図6示すようにロッド10
3の一端に固定される円管部103Aに圧入した構成の
ものが知られている。
【0003】また、最近では軽量化及びコスト低減のた
めにロッド部を樹脂で形成したものが検討されている
が、このようなものでは、図7において予め内筒100
を加硫接着した弾性ブッシュ102′の外周表面に、図
?に示す樹脂105を射出成形することにより、弾性ブ
ッシュ102′とロッド部を一体に接着させた構成のも
のも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄等の
金属製のブッシュの場合には、内外筒と同時に加硫接着
させるから、加硫後のゴムの収縮により外周接着部には
引張歪みが作用しており、このままだと耐久性の低下に
つながる等の虞れがあることから、外筒に絞りを加えて
収縮歪を取り除くといった工程がどうしても必要となっ
ている。
【0005】一方、樹脂ロッドを使用する場合には、予
め弾性ブッシュには内筒のみが加硫接着されていること
から、外筒付きのものとは異なり収縮による残留歪は残
らないが、樹脂を射出成形した後に、樹脂が熱収縮を起
こすから、弾性ブッシュの外周面に引張歪が加わり、耐
久性が低下するといった問題が生じている。
【0006】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、樹脂成形に伴う歪みを除去可能な防振装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この請求項1に記
載の発明は、内筒と、この内筒を囲撓するように配設さ
れる樹脂で形成した外筒と、前記内筒と外筒との間に介
在配設される弾性体とを備えた防振装置であって、前記
内筒の内周には、この内筒を拡径するように挿入装着さ
れた第2の内筒を備えてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例に
ついて添付図面を参照しながら説明する。図1はこの発
明にかかる防振装置を示す概略断面図であり、この実施
例の防振装置は、鉄等で形成した第1の内筒1と、この
内筒1に加硫接着された弾性体2と、樹脂で成形した外
筒3と、鉄等で形成され第1の内筒1に圧入された第2
の内筒4とから構成されている。
【0009】ここで第1の内筒1は、弾性体2を加硫接
着させた後、第2の内筒4を圧入させた場合に外径を拡
大させ易くするため、薄肉状に形成されたもの(例えば
この実施例では、およそ0.5mm乃至2.0mm程
度)を使用することが好ましい。また、第2の内筒4
は、第1の内筒1に確実に圧入させることができるよう
にするため、第1の内筒1よりも硬質のものが好ましい
ものであり、例えば第1の内筒1よりも炭素含有量の多
い鋼等が好ましい。
【0010】次に、この実施例に係る防振装置の製造方
法について、図2乃至図4を参照しながら説明する。適
宜の内径寸法を有する薄肉形状の第1内筒1を用意し、
図2に示すようにこの内筒1の外周面に適宜の弾性材料
を加硫接着して弾性体2を形成する。これによって、弾
性ブッシュ5が形成される
【0011】次に、この弾性ブッシュ5の外周面に接着
処理を施し、適宜の樹脂型を使用して適宜の樹脂材料を
射出し、図3示すように外筒3を成形する。この際、図
3に破線で示すようなところまで樹脂の熱収縮(δ)が
起こり、外筒3の外周部分に歪が発生する。
【0012】そこで、図4に示すように、先の第1の内
筒1の内径寸法よりも歪み(δ)量だけ大きな外径寸法
を有する第2の内筒4をその第1の内筒1に圧入させ
る。これにより、熱収縮をおこした外筒3の分だけ第1
の内筒1の内径寸法が増大して広がることとなるから、
全体としては収縮歪のない図1に示すような防振装置が
できあがるのである。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明の防振
装置によれば、第1の内筒にこの内筒内径よりも大きな
外径の第2の内筒を挿入装着することにより、第1の内
筒が拡径可能であり、つまり樹脂で形成した外筒の内周
面近傍側が熱収縮を起こしても、第2の内筒を圧入させ
ることによって、その圧入力を利用して第1の内筒を拡
径し熱収縮分を補完させることができるから、成形歪み
が自動的に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る防振装置を示す断面図。
【図2】図1の防振装置の製造工程を示す断面図。
【図3】同工程を示す断面図。
【図4】同工程を示す断面図。
【図5】従来例の製造方法を示す概略平面図。
【図6】同製造方法を示す説明図。
【図7】他の従来例の製造方法を示す平面図。
【図8】同製造方法を示す説明図。
【符号の説明】
1 第1の内筒 2 弾性体 3 外筒 4 第2の内筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と、この内筒を囲撓するように配設
    される樹脂で形成した外筒と、前記内筒と外筒との間に
    介在配設される弾性体とを備えた防振装置であって、 前記内筒の内周には、この内筒を拡径するように挿入装
    着された第2の内筒を備えてなることを特徴とする防振
    装置。
JP11044096A 1996-04-05 1996-04-05 防振装置 Pending JPH09273580A (ja)

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JP11044096A JPH09273580A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 防振装置

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JP11044096A JPH09273580A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 防振装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146939A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Yamashita Rubber Co Ltd 防振装置
JP2009030664A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Tokai Rubber Ind Ltd アッパーサポート組付体及びその組付方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001146939A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Yamashita Rubber Co Ltd 防振装置
JP4627100B2 (ja) * 1999-11-22 2011-02-09 山下ゴム株式会社 防振装置
JP2009030664A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Tokai Rubber Ind Ltd アッパーサポート組付体及びその組付方法

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