WO2024106372A1 - 光ファイバカッタ - Google Patents

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WO2024106372A1
WO2024106372A1 PCT/JP2023/040722 JP2023040722W WO2024106372A1 WO 2024106372 A1 WO2024106372 A1 WO 2024106372A1 JP 2023040722 W JP2023040722 W JP 2023040722W WO 2024106372 A1 WO2024106372 A1 WO 2024106372A1
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伸介 栗野
吉宣 戸田
和文 上甲
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住友電工オプティフロンティア株式会社
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Abstract

一実施形態に係る光ファイバカッタは、光ファイバに傷をつける刃と、傷を起点に切断された光ファイバの屑を回収する回収部と、第1軸を中心として第1回転方向に回転することによって回収部を開放する開閉部材とを備える。光ファイバカッタは、さらに、第1方向に沿って移動する移動部材と、移動部材の第1方向への移動に伴って第2軸を中心として第1回転方向とは反対方向の第2回転方向に回転することにより、開閉部材を第1回転方向に回転させる回転部材と、を備える。

Description

光ファイバカッタ
 本開示は、光ファイバカッタに関する。
 本出願は、2022年11月16日の日本出願第2022-183445号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
 特許文献1には、光ファイバカッタが記載されている。光ファイバカッタは、本体と、裸光ファイバを保持するクランプと、裸光ファイバに傷をつける円盤状の刃部と、裸光ファイバの切り屑を回収する切り屑回収機構とを有する。切り屑回収機構は、ケース本体と、ケース本体に収容される内ケースと、ケース本体の上部の開口に対して開閉可能な開閉蓋と、開閉蓋を開放状態でロックする開閉ロックレバーとを有する。開閉蓋は、ケース本体の上面の後端に取り付けられた板状体である。開閉蓋の後端には、ケース本体の後端に形成された支軸が挿通される軸受けが形成されている。開閉蓋の軸受にケース本体の支軸が挿通されることにより、開閉蓋はケース本体に対して開閉自在となる。
 特許文献2には、光ファイバ心線屑回収装置が記載されている。光ファイバ心線屑回収装置は、光ファイバを切断する切断機に連結されており且つ屑を収納する枠体と、枠体の隣接位置に設けられた挟持ローラと、枠体の下端部に設けられた移動ローラとを備える。挟持ローラは、切断機から突出する光ファイバの心線屑を挟持する上部ローラおよび下部ローラを有する。移動ローラが枠体の移動に伴って回転することにより、上部ローラおよび下部ローラの間に挟み込まれた心線屑が枠体の内部に送り込まれる。
 特許文献3には、光ファイバ切断装置の屑回収装置が記載されている。屑回収装置は、屑回収箱を有する。屑回収箱は、屑回収箱本体と、屑回収箱本体にヒンジを介して連結された蓋とを有する。さらに、屑回収装置は、光ファイバ切断装置に近い位置に光ファイバ送り機構を有する。光ファイバ送り機構は、屑回収箱本体にローラ保持機構を介して取り付けられた下ローラと、蓋に取り付けられた上ローラとを有する。下ローラおよび上ローラによって光ファイバの切断屑が屑回収箱に送り込まれる。
国際公開第2022/181766号 特開2006-43788号公報 特開2012-73375号公報
 本開示に係る光ファイバカッタは、光ファイバに傷をつける刃と、傷を起点に切断された光ファイバの屑を回収する回収部と、第1軸を中心として第1回転方向に回転することによって回収部を開放する開閉部材とを備える。光ファイバカッタは、さらに、第1方向に沿って移動する移動部材と、移動部材の第1方向への移動に伴って第2軸を中心として第1回転方向とは反対方向の第2回転方向に回転することにより、開閉部材を第1回転方向に回転させる回転部材と、を備える。
図1は、実施形態に係る光ファイバカッタを示す斜視図である。 図2は、図1の光ファイバカッタの回収部および開閉部材を示す斜視図である。 図3は、図1の光ファイバカッタから図2の回収部が引き出された状態を示す斜視図である。 図4は、図2の開閉部材が回収部を閉塞している状態を示す斜視図である。 図5は、図1の光ファイバカッタの移動部材、回転部材、および開閉部材を示す斜視図である。 図6は、図5の開閉部材が回収部を開放している状態を示す斜視図である。 図7は、図5の移動部材および回転部材を示す側面図である。
 ところで、光ファイバの屑を回収する回収部では、回収部を開閉する蓋等の開閉部材をよりスムーズに開閉させることが求められうる。例えば、開閉部材の開閉では、大きな抵抗が生じて開閉部材をスムーズに開閉できないということが生じうる。
 本開示は、光ファイバの屑を回収する回収部をスムーズに開閉させることができる光ファイバカッタを提供することを目的とする。
[本願発明の実施形態の説明]
 以下では、本開示に係る光ファイバの実施形態を列挙して説明する。一実施形態に係る光ファイバカッタは、(1)光ファイバに傷をつける刃と、傷を起点に切断された光ファイバの屑を回収する回収部と、第1軸を中心として第1回転方向に回転することによって回収部を開放する開閉部材とを備える。光ファイバカッタは、さらに、第1方向に沿って移動する移動部材と、移動部材の第1方向への移動に伴って第2軸を中心として第1回転方向とは反対方向の第2回転方向に回転することにより、開閉部材を第1回転方向に回転させる回転部材と、を備える。
 この光ファイバカッタは、切断された光ファイバの屑を回収する回収部と、第1軸を中心として第1回転方向に回転することによって回収部を開放する開閉部材とを有する。さらに、光ファイバカッタは、第1方向に移動する移動部材と、第2軸を中心として第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転する回転部材とを有する。移動部材が第1方向に移動すると、回転部材は第2回転方向に回転することによって開閉部材を第1回転方向に回転させる。したがって、移動部材を押し込んで開閉部材を第1回転方向に回転させることによって、回収部を開放させることができる。回転部材が、移動部材の第1方向への移動を開閉部材の第1回転方向への回転に変換することにより、開閉部材をスムーズに開閉させることができる。よって、大きな抵抗の発生を抑制して開閉部材をスムーズに開閉させることができる。
 (2)上記(1)において、移動部材は、回転部材が接触する傾斜面を有してもよい。傾斜面は、第1方向に向かうにしたがって第2軸から離隔するように傾斜していてもよい。回転部材は、傾斜面に接触した状態で第1方向の反対方向に相対的に移動することにより、第2軸を中心として第2回転方向に回転してもよい。この場合、移動部材の傾斜面に接触した回転部材が、移動部材に対して相対的に第1方向の反対方向に移動することによって第2回転方向にする。したがって、第1方向への移動を第2回転方向への回転に変換するための構成を簡易にすることができる。
 (3)上記(2)において、回転部材及び開閉部材は、第1方向に交差する第2方向に沿って並んでいてもよく、傾斜面は、第2方向に向かうにしたがって第2軸から離隔するように第2方向から傾斜していてもよい。
 (4)上記(3)において、第2方向は下方から上方へ向かう方向であってもよい。
 (5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、移動部材が押されると、刃が光ファイバを切断するとともに開閉部材が上方に揺動してもよく、回収部が開放された状態で光ファイバの屑が回収部に入り込んでもよい。
 (6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、移動部材は、第1方向に沿って延びるガイドレールを有してもよく、移動部材は、ガイドレールに沿って移動し、回転部材の力点はガイドレールの中心よりも上方に位置してもよい。
 (7)上記(2)から(4)のいずれかにおいて、傾斜面は、第1方向の反対方向に向かうにしたがって回転部材に接近するように傾斜していてもよい。
 (8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、移動部材は、回転部材が接触する傾斜面を有してもよく、回転部材は、傾斜面に接触し且つ第2回転方向に沿うように湾曲する湾曲面を有してもよい。この場合、移動部材の傾斜面に接触する回転部材の湾曲面が第2回転方向に沿うように湾曲しているので、第1方向から第2回転方向への力の変換をよりスムーズに行うことができる。
 (9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、回転部材は、開閉部材が接触する接触面を有してもよく、開閉部材は、接触面に接触する曲面状の接触部を有してもよい。この場合、回転部材の接触面に接触する開閉部材の接触部が曲面状を呈する。したがって、回転部材から開閉部材への駆動力の伝達をよりスムーズに行えるので、開閉部材による回収部の開閉を一層スムーズに行うことができる。
 (10)上記(9)において、回転部材は、接触部に接触するアームと、アームの接触部とは反対側の端部に位置する第2軸と、第2軸を保持する保持部とを有してもよい。
 (11)上記(9)または(10)において、接触部は、接触面に沿って移動可能とされていてもよい。
 (12)上記(10)において、アームは、第2軸から接触部に向かって延在していてもよく、延在する方向に直交する平面でアームを切断したアームの断面形状がL字状を呈してもよい。
 (13)上記(9)から(12)のいずれかにおいて、回転部材が第2回転方向に回転すると、接触面に接触する接触部が接触面に対して斜め下方に相対移動してもよく、相対移動に伴って開閉部材が第1回転方向に回転してもよい。
 (14)上記(1)から(13)のいずれかにおいて、開閉部材は、第1軸から刃に向かって延在する蓋部と、第1軸から回転部材に向かって延びており回転部材から第1回転方向への駆動力を受ける延在部と、を有してもよい。この場合、第1回転方向の駆動力を延在部が受けることにより、第1軸を中心として蓋部を第1回転方向に沿って回転させることができる。
 (15)上記(14)において、光ファイバカッタは光ファイバを保持するファイバ保持部を備えてもよく、蓋部は、ファイバ保持部から刃とは反対方向に延在していてもよい。
 (16)上記(15)において、ファイバ保持部は、蓋部の端部に回転可能に保持されていてもよい。
 (17)上記(15)または(16)において、蓋部におけるファイバ保持部を保持する部分は、斜め下方に屈曲していてもよい。
 (18)上記(14)から(17)のいずれかにおいて、第1軸に対して蓋部が斜め上方に持ち上がることにより回収部が開放されてもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
 実施形態に係る光ファイバカッタの具体例を以下で図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、請求の範囲に示され、請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において同一または相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化または誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
 図1は、本実施形態に係る光ファイバカッタ1を示す斜視図である。光ファイバカッタ1は、例えば、光ファイバの先端部分の被覆が除去されて露出するガラスファイバを切断する装置である。例えば、光ファイバカッタ1は、基体2と、カバー3と、ガイド部材4と、ベース部材5と、光ファイバに傷をつける刃6と、移動部材7と、ファイバ保持部10とを有する。カバー3は、基体2に対して開閉可能とされている。カバー3は、例えば、基体2の端部において基体2の幅方向に沿って延在する軸部を介して回動可能に連結されている。
 ガイド部材4およびベース部材5は、刃6に傷つけられる光ファイバを保持する光ファイバホルダを構成する。ベース部材5は、ガイド部材4にガイドされた光ファイバを覆うカバー5bを有する。刃6は、光ファイバに傷を付けるために設けられる。例えば、刃6は、円板状を呈する。移動部材7は、基体2において基体2の幅方向を向く側面に設けられている。移動部材7は、基体2の幅方向に移動可能である。刃6は、移動部材7の移動に伴って回転する。ファイバ保持部10は、ガイド部材4にガイドされた光ファイバの先端部を保持する。ファイバ保持部10に保持された光ファイバは、移動部材7の移動に伴って回転する刃6によって傷つけられて切断される。
 図2は、ファイバ保持部10の周辺の構造を示す斜視図である。図3は、図1とは異なる方向から見た光ファイバカッタ1の斜視図である。図2および図3に示されるように、光ファイバカッタ1は、回転軸9と、回転軸9に固定されたローラ8とを有する。例えば、ローラ8は、回転軸9を中心として回転可能とされている。ファイバ保持部10は、例えば、ローラ8とともに光ファイバを挟み込むことによって当該光ファイバを保持する。一例として、ファイバ保持部10は、金属によって構成されている。
 光ファイバカッタ1は、切断された光ファイバの屑を回収する回収部11を有する。回収部11は、基体2の端部に形成された開口2bから着脱可能とされている。回収部11は、例えば、基体2の幅方向に沿って並ぶ一対の側壁部12と、一対の側壁部12を互いに接続する接続壁部13とを有する。回収部11は、接続壁部13を引き出すことによって基体2から外すことが可能とされている。
 図4は、回収部11を開閉する開閉部材30を示す斜視図である。図2および図4に示されるように、ファイバ保持部10からは、回収部11を開閉する開閉部材30が延び出している。開閉部材30は、基体2の上面において露出している。例えば、開閉部材30は、上方に揺動することによって回収部11を開放し、下方に揺動することによって回収部11を閉塞する。
 後述するように、開閉部材30は、移動部材7の移動と連動して回収部11を開閉する。開閉部材30は、基体2に内蔵されたバネ部材(不図示)によって回収部11を閉塞する方向(例えば下方)に付勢されている。これに対し、移動部材7が押されると、刃6が光ファイバを切断するとともに開閉部材30が上方に揺動し、回収部11が開放された状態で光ファイバの屑が回収部11に入り込む。
 図5は、移動部材7および開閉部材30を示す斜視図である。図5に示されるように、光ファイバカッタ1は、開閉部材30を揺動させる揺動機構20を有する。揺動機構20は、開閉部材30と、開閉部材30を回転させる回転部材40と、回転部材40を回転させる駆動部50とを備える。以下では、移動部材7が押される方向を第1方向D1として説明する。すなわち、移動部材7は、第1方向D1に押し込まれて第1方向D1に沿って移動する。
 例えば、開閉部材30は、回収部11の蓋となる蓋部31と、蓋部31のファイバ保持部10とは反対側の端部に位置する第1軸32と、第1軸32から回転部材40に向かって延びる延在部33とを有する。例えば、蓋部31は、ファイバ保持部10から刃6とは反対方向に延在している。ファイバ保持部10は、蓋部31の端部に回転可能に保持されている。蓋部31は、第1軸32から刃6に向かって延在する。例えば、蓋部31におけるファイバ保持部10を保持する部分は、斜め下方に屈曲している。ファイバ保持部10は、蓋部31の当該屈曲した部分に保持されている。
 図6は、開閉部材30が回転して回収部11を開放する状態を示す図である。図5および図6に示されるように、第1軸32は、第1方向D1に沿って延在している。第1軸32は、円柱状を呈する。第1軸32は、蓋部31のファイバ保持部10から離隔した部分から第1方向D1の反対方向に突出している。開閉部材30は、第1軸32を中心として第1回転方向D3に回転することによって回収部11を開放する。
 延在部33は、第1回転方向D3への駆動力を受ける部位である。延在部33、第1軸32および蓋部31は、この順で第1方向D1に沿って並んでいる。延在部33は、第1軸32から離隔した位置に接触部33bを有する。接触部33bは、回転部材40に接触する部位である。例えば、接触部33bは、第1軸32の下方または斜め下方に位置する。接触部33bは、曲面状を呈する。例えば、接触部33bは、第1方向D1に沿って見たときに円形状を呈する湾曲面である。一例として、接触部33bは、延在部33において第1軸32とは反対方向に突出する円柱状部の外周面である。
 回転部材40は、開閉部材30を第1回転方向D3に回転させる部品である。回転部材40は、接触部33bに接触するアーム41と、アーム41の接触部33bとは反対側の端部に位置する第2軸42と、第2軸42を保持する保持部43とを有する。アーム41は、開閉部材30が接触する接触面41bを有する。開閉部材30の接触部33bは、接触面41bに沿って移動可能とされている。
 アーム41は、第2軸42から接触部33bに向かって延在する。当該延在する方向に直交する平面でアーム41を切断したアーム41の断面形状は、例えば、L字状を呈する。当該L字の上面が接触面41bとされている。例えば、接触面41bに接触部33bが接触する状態で当該L字の内側に延在部33が入り込む。これにより、接触面41bおよび接触部33bを介して第1回転方向D3への回転力を開閉部材30にスムーズに伝達させることができる。
 第2軸42は、第1方向D1に沿って延在している。第2軸42を中心として回転部材40が第1回転方向D3の反対方向である第2回転方向D2に回転することにより、第1軸32を中心として開閉部材30が第1回転方向D3に回転する。例えば、第2軸42はアーム41を第1方向D1に貫通している。アーム41を貫通した第2軸42は保持部43によって保持されている。保持部43は、例えば、第2軸42の下方から第1方向D1に沿って延在する柱状を呈する。保持部43は、駆動部50に接触する湾曲面44を有する。保持部43は移動部材7に向かって突出する突出部を有し、当該突出部の突出端に湾曲面44が形成されている。
 駆動部50は、例えば、移動部材7の一部である。駆動部50は、移動部材7における回転部材40に対向する位置に設けられる。例えば、駆動部50は、ローラ8および回転軸9の下方に設けられる。駆動部50は、回転部材40が接触する傾斜面51を有する。傾斜面51は、第1方向D1に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように傾斜している。傾斜面51は、第1方向D1の反対方向に向かうにしたがって回転部材40に接近するように傾斜している。傾斜面51には回転部材40の湾曲面44が接触する。第1方向D1に沿って見たときに、湾曲面44は円弧状に湾曲している。例えば、湾曲面44は、第2回転方向D2に沿うように湾曲している。
 図7は、図5および図6とは反対方向から揺動機構20を見たときにおける揺動機構20および移動部材7の側面図である。図7に示されるように、回転部材40および開閉部材30は、この順で第2方向D4に沿って並んでいる。第2方向D4は、例えば、下方から上方へ向かう方向である。駆動部50の傾斜面51は、第2方向D4に向かうに従って第2軸42から離隔するように第2方向D4から傾斜している。傾斜面51は、下方に向かうにしたがって回転部材40に向かって突出するように傾斜している。例えば、移動部材7は、第1方向D1に沿って延びる一対のガイドレール7bを有する。例えば、一対のガイドレール7bは水平方向に沿って並んでおり、各ガイドレール7bは丸棒状を呈する。移動部材7は、一対のガイドレール7bに沿って移動する。例えば、回転部材40の力点Pは、各ガイドレール7bの中心よりも上方に位置する。
 以上のように構成された揺動機構20の動作について説明する。揺動機構20では、移動部材7が第1方向D1に沿って押し込まれると、第2軸42を中心として回転部材40が第2回転方向D2に回転する。回転部材40は、移動部材7の第1方向D1への移動に伴って第2軸42を中心として第1回転方向D3とは反対方向の第2回転方向D2に回転する。より具体的には、回転部材40は、傾斜面51に接触した状態で移動部材7に対して第1方向D1の反対方向に相対的に移動することにより、第2軸42を中心として第2回転方向D2に回転する。このとき、傾斜面51に接触する湾曲面44が、第1方向D1の反対方向に相対移動するとともに第2回転方向D2に回転する。
 回転部材40が第2回転方向D2に回転すると、回転部材40の接触面41bに接触する接触部33bが接触面41bに対して斜め下方に相対移動する。この相対移動に伴って第1軸32を中心として開閉部材30が第1回転方向D3に回転する。この回転によって第1軸32に対して蓋部31が斜め上方に持ち上がることにより、ファイバ保持部10が上方に移動して回収部11が開放される。
 本実施形態に係る光ファイバカッタ1から得られる作用効果について説明する。光ファイバカッタ1は、刃6によって切断された光ファイバの屑を回収する回収部11と、第1軸32を中心として第1回転方向D3に回転することによって回収部11を開放する開閉部材30とを有する。さらに、光ファイバカッタ1は、第1方向D1に移動する移動部材7と、第2軸42を中心として第1回転方向D3とは反対の第2回転方向D2に回転する回転部材40とを有する。開閉部材30が第1方向D1に押し込まれると、回転部材40は第2回転方向D2に回転することによって開閉部材30を第1回転方向D3に回転させる。したがって、移動部材7を押し込んで開閉部材30を第1回転方向D3に回転させることによって、回収部11を開放させることができる。回転部材40が、移動部材7の第1方向D1への移動を開閉部材30の第1回転方向D3への回転に変換することにより、開閉部材30をスムーズに開閉させることができる。よって、大きな抵抗の発生を抑制して開閉部材30をスムーズに開閉させることができる。
 前述したように、移動部材7は、回転部材40が接触する傾斜面51を有してもよい。傾斜面51は、第1方向D1に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように傾斜していてもよい。回転部材40は、傾斜面51に接触した状態で第1方向D1の反対方向に相対的に移動することにより、第2軸42を中心として第2回転方向D2に回転してもよい。この場合、移動部材7の傾斜面51に接触した回転部材40が、移動部材7に対して相対的に第1方向D1の反対方向に移動することによって第2回転方向D2に回転する。したがって、第1方向D1への移動を第2回転方向D2への回転に変換するための構成を簡易にすることができる。
 前述したように、回転部材40及び開閉部材30は、この順で第1方向D1に交差する第2方向D4に沿って並んでいてもよい。傾斜面51は、第2方向D4に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように第2方向D4から傾斜していてもよい。
 前述したように、移動部材7は、回転部材40が接触する傾斜面51を有してもよい。回転部材40は、傾斜面51に接触し且つ第2回転方向D2に沿うように湾曲する湾曲面44を有してもよい。この場合、移動部材7の傾斜面51に接触する回転部材40の湾曲面44が第2回転方向D2に沿うように湾曲しているので、第1方向D1から第2回転方向D2への力の変換をよりスムーズに行うことができる。
 前述したように、回転部材40は、開閉部材30が接触する接触面41bを有してもよい。開閉部材30は、接触面41bに接触する曲面状の接触部33bを有してもよい。この場合、回転部材40の接触面41bに接触する開閉部材30の接触部33bが曲面状を呈する。したがって、回転部材40から開閉部材30への駆動力の伝達をよりスムーズに行えるので、開閉部材30による回収部11の開閉を一層スムーズに行うことができる。
 前述したように、開閉部材30は、第1軸32から刃6に向かって延在する蓋部31と、第1軸32から回転部材40に向かって延びており回転部材40から第1回転方向D3への駆動力を受ける延在部33と、を有してもよい。この場合、第1回転方向D3への駆動力を延在部33が受けることにより、第1軸32を中心として蓋部31を第1回転方向D3に沿って回転させることができる。
 以上、本開示に係る光ファイバカッタの実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、前述した実施形態に限定されない。すなわち、本発明が請求の範囲に記載された要旨の範囲内において種々の変形及び変更が可能であることは、当業者によって容易に認識される。例えば、光ファイバカッタの各部の形状、大きさ、材料、数および配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
 例えば、前述の実施形態では、延在部33において第1軸32とは反対方向に突出する円柱状部の外周面である接触部33bを備える開閉部材30について説明した。しかしながら、開閉部材の接触部の形状は、円柱状部の外周面でなくてもよく、適宜変更可能である。前述の実施形態では、円弧状に湾曲している湾曲面44を有する回転部材40について説明した。しかしながら、湾曲面は、例えば、放物線状等、円弧状以外の形状を呈していてもよい。
 前述の実施形態では、第1方向D1に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように傾斜するとともに、第2方向D4に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように第2方向D4から傾斜する傾斜面51を有する駆動部50について説明した。しかしながら、駆動部50の傾斜面の形状は、第1方向D1に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように傾斜していない形状であってもよい。また、駆動部50の傾斜面の形状は、第2方向D4に向かうにしたがって第2軸42から離隔するように傾斜していない形状であってもよい。さらに、回転部材40が接触する部分は、傾斜面以外の部分であってもよい。この場合、傾斜面以外の構成によって、回転部材40を第2回転方向D2に回転させ、かつ開閉部材30を第1回転方向D3に回転させることができる。したがって、傾斜面51を省略することも可能である。
1…光ファイバカッタ
2…基体
2b…開口
3…カバー
4…ガイド部材
5…ベース部材
5b…カバー
6…刃
7…移動部材
7b…ガイドレール
8…ローラ
9…回転軸
10…ファイバ保持部
11…回収部
12…側壁部
13…接続壁部
20…揺動機構
30…開閉部材
31…蓋部
32…第1軸
33…延在部
33b…接触部
40…回転部材
41…アーム
41b…接触面
42…第2軸
43…保持部
44…湾曲面
50…駆動部
51…傾斜面
D1…第1方向
D2…第2回転方向
D3…第1回転方向
D4…第2方向
P…力点

 

Claims (18)

  1.  光ファイバに傷をつける刃と、
     前記傷を起点に切断された前記光ファイバの屑を回収する回収部と、
     第1軸を中心として第1回転方向に回転することによって前記回収部を開放する開閉部材と、
     第1方向に沿って移動する移動部材と、
     前記移動部材の前記第1方向への移動に伴って第2軸を中心として前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向に回転することにより、前記開閉部材を前記第1回転方向に回転させる回転部材と、
    を備える、
    光ファイバカッタ。
  2.  前記移動部材は、前記回転部材が接触する傾斜面を有し、
     前記傾斜面は、前記第1方向に向かうにしたがって前記第2軸から離隔するように傾斜しており、
     前記回転部材は、前記傾斜面に接触した状態で前記第1方向の反対方向に相対的に移動することにより、前記第2軸を中心として前記第2回転方向に回転する、
    請求項1に記載の光ファイバカッタ。
  3.  前記回転部材及び前記開閉部材は、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んでおり、
     前記傾斜面は、前記第2方向に向かうにしたがって前記第2軸から離隔するように前記第2方向から傾斜している、
    請求項2に記載の光ファイバカッタ。
  4.  前記第2方向は下方から上方へ向かう方向である、
    請求項3に記載の光ファイバカッタ。
  5.  前記移動部材が押されると、前記刃が前記光ファイバを切断するとともに前記開閉部材が上方に揺動し、前記回収部が開放された状態で前記光ファイバの屑が前記回収部に入り込む、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  6.  前記移動部材は、前記第1方向に沿って延びるガイドレールを有し、前記移動部材は、前記ガイドレールに沿って移動し、前記回転部材の力点は前記ガイドレールの中心よりも上方に位置する、
    請求項1から請求項5いずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  7.  前記傾斜面は、前記第1方向の反対方向に向かうにしたがって前記回転部材に接近するように傾斜している、
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  8.  前記移動部材は、前記回転部材が接触する傾斜面を有し、
     前記回転部材は、前記傾斜面に接触し且つ前記第2回転方向に沿うように湾曲する湾曲面を有する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  9.  前記回転部材は、前記開閉部材が接触する接触面を有し、
     前記開閉部材は、前記接触面に接触する曲面状の接触部を有する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  10.  前記回転部材は、前記接触部に接触するアームと、前記アームの前記接触部とは反対側の端部に位置する第2軸と、前記第2軸を保持する保持部とを有する、
    請求項9に記載の光ファイバカッタ。
  11.  前記接触部は、前記接触面に沿って移動可能とされている、
    請求項9または請求項10に記載の光ファイバカッタ。
  12.  前記アームは、前記第2軸から前記接触部に向かって延在しており、前記延在する方向に直交する平面で前記アームを切断した前記アームの断面形状がL字状を呈する、
    請求項10に記載の光ファイバカッタ。
  13.  前記回転部材が前記第2回転方向に回転すると、前記接触面に接触する前記接触部が前記接触面に対して斜め下方に相対移動し、前記相対移動に伴って前記開閉部材が前記第1回転方向に回転する、
    請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  14.  前記開閉部材は、前記第1軸から前記刃に向かって延在する蓋部と、前記第1軸から前記回転部材に向かって延びており前記回転部材から前記第1回転方向への駆動力を受ける延在部と、を有する、
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  15.  前記光ファイバを保持するファイバ保持部を備え、
     前記蓋部は、前記ファイバ保持部から前記刃とは反対方向に延在している、
    請求項14に記載の光ファイバカッタ。
  16.  前記ファイバ保持部は、前記蓋部の端部に回転可能に保持されている、
    請求項15に記載の光ファイバカッタ。
  17.  前記蓋部における前記ファイバ保持部を保持する部分は、斜め下方に屈曲している、
    請求項15または請求項16に記載の光ファイバカッタ。
  18.  前記第1軸に対して前記蓋部が斜め上方に持ち上がることにより前記回収部が開放される、
    請求項14から請求項17のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。

     
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