JP2513980B2 - ケ―スの扉構造とこれに用いるヒンジ具 - Google Patents

ケ―スの扉構造とこれに用いるヒンジ具

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JP2513980B2
JP2513980B2 JP7588193A JP7588193A JP2513980B2 JP 2513980 B2 JP2513980 B2 JP 2513980B2 JP 7588193 A JP7588193 A JP 7588193A JP 7588193 A JP7588193 A JP 7588193A JP 2513980 B2 JP2513980 B2 JP 2513980B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の回動扉を観
音開き状に開閉するようにしてある、例えば家具等のケ
ースに用いる扉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】観音開き状に開閉する扉構造では、左右
一対の回動扉相互間に召合せ部間隙が形成されるように
なるが、ここからケース内部が見えたり、塵埃や害虫が
侵入したりするのを防止するために、一方の回動扉の自
由端側内面部に沿って上下方向に長い召合せ部材を設け
ることがある。
【0003】従来、この種扉構造には、召合せ部材を備
えた側の回動扉を、他方の回動扉が閉じているときでも
開閉操作できるようにした構造が開発されている。例え
ば図6及び図7に示すように蝶番52と一体に構成した
召合せ部材51を、その枢支軸54が上下方向を向くよ
うにして一方の回動扉53に回動自在に設けたものがそ
れである。上記召合せ部材51は、回動扉53,55の
内面側で召合せ部間隙Sを閉塞する閉塞姿勢(実線で示
す)と他方の回動扉55に接触しないように後傾した回
避姿勢(二点鎖線で示す)との間で回動自在となされ、
コイルバネ56により回避姿勢方向に付勢されている。
またケースには、召合せ部材51を備えた回動扉53を
閉じてゆく過程で、この召合せ部材51の内面側と当接
して召合せ部材51を上記の閉塞姿勢に誘導させる受承
面部57が設けられている(実公昭62−27672号
公報、米国特許明細書3653155号等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記受承面部57は、
ケースの天板部下面や底板部上面の所定位置に固定した
棒材やブロック材等の正面部に形成したものであった
が、これら棒材やブロック材等をケースに固定するに
は、ケース正面開口部の左右方向及び前後方向に対する
位置付けに高精度が必要とされていた。なぜなら、召合
せ部材51を備えた側の回動扉53を閉じてゆく過程に
おいて、召合せ部材51の先端寄りの内面が受承面部5
7にスムーズに沿わされるようにする(先端部が突き当
たるのを防止する)必要があるし、しかも回動扉53を
完全に閉扉した時点では、受承面部57が召合せ部材5
1をバックアップした状態で丁度召合せ部材51の正面
と両回動扉53,55の内面とが当接するようにしてお
く必要があるためである。また、前記棒材やブロック材
の固定とは別に、蝶番52の取付位置によっても回動扉
53の開閉に不都合を生じる。そのため、扉構造全体と
しての調整組付けが難しくまた面倒になる欠点があっ
た。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、受承面部の位置決めに起因する難しさ及び面
倒さを全て解消して、扉構造全体としての組付けが簡単
に行えるようにしたケースの扉構造とこれに用いるヒン
ジ具とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る扉構造では、ケース正面開口部を観音開き式に
開閉自在な左右一対の回動扉と、両回動扉が閉扉時の自
由端相互間に形成される召合せ部間隙のうちケース正面
開口部における高さ方向の内法相当分を閉塞する召合せ
部材と、いずれか一方の回動扉の自由端側内面部に上記
召合せ部材を沿わせた状態で該召合せ部材を上下方向を
向く枢支軸を介して回動自在に保持するヒンジ具と、上
記召合せ部材を回動扉に対して後傾姿勢に付勢するバネ
とから成り、少なくとも1個のヒンジ具が召合せ部材の
上端近傍又は下端近傍に配されており、この配置になる
ヒンジ具には、召合せ部材の上端部保持部より上方又は
下端部保持部より下方へ突出してケースの正面開口部周
縁部に当接可能なガイド片が設けられていることを特徴
としている。
【0007】また本発明に係るヒンジ具では、取付基部
と、この取付基部に枢支軸を介して蝶動自在に保持され
た蝶動片と、この蝶動片を枢支軸回りで所定の傾斜姿勢
に保持させるように押圧付勢するバネとを有し、前記蝶
動片には、前記枢支軸の長手方向に沿って召合せ部材の
一端部を嵌めるソケット部が形成されていると共に、こ
のソケット部に嵌められた召合せ部材が延びる方向とは
反対向きに突出するガイド片が設けられていることを特
徴としている。
【0008】
【作用】本発明によれば、召合せ部材を備えた側の回動
扉を閉じてゆくと、召合せ部材の上端近傍又は下端近傍
を保持するように配されたヒンジ具において、その蝶動
片に設けられたガイド片が、ケースの天板部正面又は底
板部正面等の正面開口部周縁部に当接するようになる。
従って、これにより召合せ部材が後傾姿勢を戻される方
向(前方)へ回動されるようになる。そのため、ケース
に対してわざわざ棒材やブロック材等から成る受承面部
を設ける必要はない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において1はタンス等のケースで、その正面開
口部を閉塞するように左右一対の回動扉2,3が設けら
れている。各回動扉2,3は、ケース1の側板部1c内
面に対して回動軸心が上下方向を向くように取り付けら
れた蝶番4により、観音開き状に開閉できるようになっ
ている。5は磁石と吸着板との組み合わせ等によって構
成される回動扉2,3の閉扉保持具であり、6は把手で
ある。図2に示すように回動扉2及び3が共に閉扉状態
にあるときは、両者間には所定幅の召合せ部間隙Sが形
成されるようになっている。そして一方の回動扉2に
は、その自由端側内面部に沿って上記召合せ部間隙Sを
閉塞する召合せ部材10が取り付けられている。図3に
示すようにこの召合せ部材10は、ケース正面開口部に
おける高さ方向の内法に略対応する上下方向長さを有し
たものであって、その上端近傍及び下端近傍に配された
上下2個のヒンジ具11(図1及び図2参照)を介し
て、回動扉2に保持されている。
【0010】図4及び図5に示すように上記ヒンジ具1
1は、軸心を上下に向けた枢支軸12を介して取付基部
13と蝶動片14とが蝶動自在に組み立てられ、枢支軸
12に嵌められたコイルバネ15により、蝶動片14が
枢支軸12回りで所定の傾斜姿勢を保持すべく付勢され
たものである。従ってこのヒンジ具11により、召合せ
部材10が回動扉2に対して後傾姿勢を保持し、且つこ
の後傾姿勢から回動扉2に平行する姿勢までの間をコイ
ルバネ15の捩じり付勢力に抗しながら回動可能となっ
ている。
【0011】上記ヒンジ具11の蝶動片14には、召合
せ部材10の一端部を嵌めることができるソケット部1
6が形成されている。このソケット部16は、蝶動片1
4を回動扉2の内面へ向けて蝶動させた場合に、召合せ
部材10の正面部と回動扉2,3の内面とが面対偶で当
接し得るようにするため、召合せ部材10の正面部を露
呈させるような側面開放形状に形成されている。また、
この蝶動片14には、召合せ部材10が延びる方向とは
反対向きに突出するガイド片18が設けられている。こ
のガイド片18は、回動扉2を閉じてゆく過程でケース
1における天板部1aの正面又は底板部1bの正面等の
正面開口部周縁部に当接し得るようになっている。な
お、召合せ部材10の上端近傍を保持するヒンジ具11
と同下端近傍を保持するヒンジ具(詳細の図示は省略し
た)とでは、言うまでもなく、ソケット部16の形状
(開口方向)やガイド片18の突出方向が上下反転した
ものとなっている。
【0012】このようにして成る本発明の扉構造におい
て、図2に二点鎖線で示すように召合せ部材10を備え
た側の回動扉2が開扉状態にあり他方の回動扉3が閉扉
状態にあるものとして、前者(回動扉2)を閉じてゆく
と、上下両ヒンジ具11のガイド片18がケース1にお
ける天板部1aの正面及び底板部1bの正面等に各々当
接し、その後回動扉2の閉扉度合に応じて蝶動片14を
徐々に召合せ部材10の後傾姿勢を戻す方向に蝶動させ
てゆく。これに伴って召合せ部材10が他方の回動扉3
の内面側へと差し込まれてゆく。回動扉2が完全に閉扉
した状態では、召合せ部材10の正面部が両回動扉2,
3の内面に沿って当接し、召合せ部間隙Sを閉塞するよ
うになる。
【0013】一方、両回動扉2,3が共に閉扉状態にあ
るときに、召合せ部材10を備えた側の回動扉2を開扉
させる場合は上記と略逆の動作が行われる。ところで、
召合せ部材10の上下方向長さが長くなる場合には、そ
の中間部に、ガイド片18もソケット部16も備えない
ような(場合によってはコイルバネ15も不要)ヒンジ
具(図示略)を設けるようにすればよい。また、反対に
召合せ部材10の上下方向長さが短い場合には、その上
端近傍又は下端近傍のいずれか一方だけにガイド片18
等を備えたヒンジ具11を設け、他部にはガイド片18
等を備えないヒンジ具を設けて召合せ部材10を保持さ
せることもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、召合せ部材を備えた側の回動扉を閉じてゆく
と、ケースの正面開口部周縁部に対してヒンジ具の蝶動
片に設けられたガイド片が当接して、これによって召合
せ部材が回動するものであるから、ケースに対してわざ
わざ棒材やブロック材等から成る受承面部を設ける必要
はない。そのため当然に、この受承面部を設けることに
起因していた位置決め時の難しさや面倒さは全て解消さ
れると共に、更にヒンジ具の位置決め調整の難しさも併
せて解消させ部品点数が減少するので、扉構造全体とし
ての組付けが容易になる。また、ガイド片を有したヒン
ジ具は、必然的に召合せ部材の上端近傍又は下端近傍に
位置付けられるものであるから、召合せ部材に撓みや捩
じれが生じたり折損されたりすることがなく、また召合
せ部材の回動時に振れが発生することもなくなるため、
召合せ部材の円滑な回動及び召合せ部間隙の確実な閉塞
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉構造を実施したケースの正面図
である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1の一部省略したB−B線拡大断面図であ
る。
【図4】図1のC−C線拡大断面図である。
【図5】回動扉の内面側から見たヒンジ具の拡大斜視図
である。
【図6】従来の扉構造を示す平面断面図である。
【図7】従来の召合せ部材を拡大して示す要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース 2 回動扉 3 回動扉 10 召合せ部材 11 ヒンジ具 12 枢支軸 13 取付基部 14 蝶動片 15 コイルバネ 16 ソケット部 18 ガイド片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース正面開口部を観音開き式に開閉自
    在な左右一対の回動扉と、両回動扉が閉扉時の自由端相
    互間に形成される召合せ部間隙のうちケース正面開口部
    における高さ方向の内法相当分を閉塞する召合せ部材
    と、いずれか一方の回動扉の自由端側内面部に上記召合
    せ部材を沿わせた状態で該召合せ部材を上下方向を向く
    枢支軸を介して回動自在に保持するヒンジ具と、上記召
    合せ部材を回動扉に対して後傾姿勢に付勢するバネとか
    ら成り、少なくとも1個のヒンジ具が召合せ部材の上端
    近傍又は下端近傍に配されており、この配置になるヒン
    ジ具には、召合せ部材の上端部保持部より上方又は下端
    部保持部より下方へ突出してケースの正面開口部周縁部
    に当接可能なガイド片が設けられていることを特徴とす
    るケースの扉構造。
  2. 【請求項2】 取付基部と、この取付基部に枢支軸を介
    して蝶動自在に保持された蝶動片と、この蝶動片を枢支
    軸回りで所定の傾斜姿勢に保持させるように押圧付勢す
    るバネとを有し、前記蝶動片には、前記枢支軸の長手方
    向に沿って召合せ部材の一端部を嵌めるソケット部が形
    成されていると共に、このソケット部に嵌められた召合
    せ部材が延びる方向とは反対向きに突出するガイド片が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のケース
    の扉構造に用いるヒンジ具。
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