JP2002276261A - 閉塞部材の取付ヒンジとこれを用いた観音開き式の開き戸装置 - Google Patents

閉塞部材の取付ヒンジとこれを用いた観音開き式の開き戸装置

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JP2002276261A JP2001117507A JP2001117507A JP2002276261A JP 2002276261 A JP2002276261 A JP 2002276261A JP 2001117507 A JP2001117507 A JP 2001117507A JP 2001117507 A JP2001117507 A JP 2001117507A JP 2002276261 A JP2002276261 A JP 2002276261A
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Katsuji Okuda
勝司 奥田
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Okuda Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材と可動部材との組み立て作業をより
簡単に行えるようにして、取付ヒンジ及びこれを用いた
観音開き式の開閉装置の製造コストを低減する。 【解決手段】 観音開き式の両開き戸5,6のうちの一
方の開き戸5の内面に取り付け可能な取付部材10と、
この取付部材10に回動自在に枢着されておりしかも閉
鎖状態になっている両開き戸5,6間の隙間Eを内側か
ら閉塞するための閉塞部材7を支持することができる可
動部材11と、閉塞部材7が他方の開き戸6と衝突しな
い回避姿勢となるように可動部材11を内側に付勢する
付勢手段と、を備えている閉塞部材の取付ヒンジにおい
て、前記付勢手段として、可動部材11の取付部材10
に対する枢着部分を通過しないでそれらの間に橋渡しさ
れた弾性アーム21を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、観音開き式の両開
き戸間の隙間を閉塞する閉塞部材の取付ヒンジとこれを
用いた観音開き式の開き戸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】観音開き式の左右一対の開き戸を備えた
タンス、化粧ケース、食器棚等の家具においては、両開
き戸の先端部間の間隙から埃や害虫が進入するのを防止
するため、一方の開き戸の先端部内面に帯板状の長尺の
閉塞部材を取り付ける場合がある。しかし、この閉塞部
材を一方の開き戸に不動に固定してしまうと、他方の開
き戸を開かないと一方の開き戸を開けなくなり、使い勝
手が悪くなる。
【0003】そこで、上記閉塞部材を取り付けた方の一
方の開き戸を他方の開き戸の開閉状態に関係なく自由に
開閉できて使い勝手のよい開き戸装置にすべく、一方の
開き戸の先端部内面に閉塞部材を取付ヒンジを介して回
動自在に取り付けたものがあり、この閉塞部材は、閉鎖
状態になっている両開き戸間の間隙を内側から閉塞する
閉塞姿勢と、一方の開き戸が開かれた時に他方の開き戸
と衝突しないように内側に逃げた回避姿勢と、に切り換
え自在になっている。
【0004】そして、上記閉塞部材を一方の開き戸に回
動自在に取り付けるための取付ヒンジは、一方の開き戸
の内面に取り付け可能な取付部材と、この取付部材に回
動自在に枢着されておりしかも閉鎖状態になっている両
開き戸間の隙間を内側から閉塞する閉塞部材を支持する
ことができる可動部材と、閉塞部材が他方の開き戸と衝
突しない回避姿勢となるように可動部材を内側に付勢す
る付勢手段と、を備えたものになっている(例えば、特
公平8−26732号公報、特許第2647803号公
報及び特許第2528250号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の取付ヒンジ
は、合成樹脂製の取付部材及び可動部材と、金属製のシ
ャフト(枢着軸)及び巻きばねの4つの部品より構成さ
れていて、取付部材の表面から突設された一対の支持ブ
ラケット間に可動部材の基端部に形成された筒部を収納
し、その両支持ブラケットと筒部に金属製のシャフトを
挿通することにより、可動部材を取付部材に対して回動
自在に枢着している。また、従来の取付ヒンジでは、付
勢手段としてシャフトに外嵌された巻きばねが採用さ
れ、この巻きばねの各端部を取付部材と可動部材にそれ
ぞれ当接させることにより、可動部材を回避姿勢に付勢
するようにしている。
【0006】従って、従来の取付ヒンジでは、上記4つ
の部品から一つの取付ヒンジを組み立てるのに、取付部
材、可動部材及び巻きばねの三者を正確に同軸心状に位
置合わせした状態で両支持ブラケットと筒部にシャフト
を挿通する必要があるため、その組み立て作業が非常に
煩雑で熟練を要し、この点で、取付ヒンジの製造コスト
をそれほど低減することができないという欠点があっ
た。また、従来の取付ヒンジでは、2つの金属部品を含
む4つの部品から構成されているために材料コストの低
減に限界があり、この点でも、取付ヒンジの製造コスト
をそれほど低減することができないという欠点があっ
た。
【0007】そこで、本発明の課題は、取付部材と可動
部材との組み立て作業をより簡単に行えるようにして、
取付ヒンジ及びこれを用いた観音開き式の開閉装置の製
造コストを低減する点にある。また、本発明の課題は、
取付ヒンジの部品点数を可及的に少なくできるようにし
て、取付ヒンジ及びこれを用いた観音開き式の開閉装置
の製造コストを更に低減する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
べく、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明は、閉塞部材が他方の開き戸と衝突しない回避姿勢
となるように可動部材を内側に付勢する付勢手段を備え
ている前記従来の閉塞部材の取付ヒンジにおいて、その
付勢手段を、可動部材の取付部材に対する枢着部分を通
過しないでそれらの間に橋渡しされた弾性アームによっ
て構成したことを特徴としている。
【0009】上記の本発明によれば、従来の巻きばねに
代わって、可動部材の取付部材に対する枢着部分を通過
しないでそれらの間に橋渡しされた弾性アームを採用し
ているので、可動部材を取付部材に枢着軸を介して連結
する場合に可動部材を取付部材に対して位置合わせする
だけで足り、弾性アームに対しては位置合わせする必要
がない。このため、従来の組み立て作業で最も問題にな
っていたところの、取付部材、可動部材及び巻きばねの
三者を正確に同軸心状に位置合わせした状態での枢着軸
の挿通作業を行う必要がなくなり、取付部材と可動部材
との組み立て作業が非常に簡単になる。
【0010】本発明において、弾性アームは、より具体
的には、基端が取付部材の表面側に固定されかつ先端が
可動部材の背面側に固定された板状又は棒状のばね部材
より構成することができる。この板状又は棒状のばね部
材よりなる弾性アームは、金属製や合成樹脂製等の種々
の材質を採用することができるし、また、取付部材や可
動部材とは別部品として、これらの一方又は双方に固定
することにしてもよい。
【0011】もっとも、弾性アームを取付部材や可動部
材とは別部品にすると、部品点数が従来の取付ヒンジの
場合とさほど変わりがなく、材料コストをそれほど低減
することができない。そこで、前記第二の課題を解決す
るため、本発明は、弾性アーム、取付部材及び可動部材
を同じ材質の樹脂で一体に成型することを特徴としてい
る。この場合、弾性アーム、取付部材及び可動部材が一
体の樹脂成型品として単一の部品で構成されることにな
るので、材料コストを大幅に低減できるとともに、これ
らの三部材間の連結作業が不要となって組み立て作業も
大幅に簡略化することができる。
【0012】また、この場合において、可動部材又は取
付部材のいずれか一方に、この両者を互いに回動自在に
連結するための枢着軸を一体に成型し、他方に、この枢
着軸をスナップ嵌合することができる軸受け部を形成す
るようにすれば、枢着軸についても可動部材又は取付部
材に一体化されるので、従来では4つの部品が必要であ
った取付ヒンジを単一の部品で構成することができ、材
料コストを大幅に低減することができる。更に、この場
合には、枢着軸を軸受け部にスナップ嵌合するだけで、
可動部材を取付部材に対してワンタッチで回動自在に枢
着できるので、取付ヒンジの組み立て作業が極めて簡単
になり、その製造コストを大幅に低減することができ
る。
【0013】以上の取付ヒンジは、従来品と同様に観音
開き式の開き戸装置に使用することができ、この開き戸
装置は、前方が開口されたケース本体と、このケース本
体の前方開口部を開閉自在に閉塞する観音開き式の左右
一対の開き戸と、閉鎖状態になっている前記両開き戸間
の隙間を内側から閉塞するための閉塞部材と、この閉塞
部材をいずれか一方の開き戸に回動自在に取り付けるた
めの本発明に係る前記取付ヒンジと、を備えたものであ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図4に示すように、本実施例の開き戸装置1は、
タンス、食器棚、化粧ケースその他の家具として使用さ
れるもので、左右の両側板2,2と天板及び底板3とか
ら方形枠状に組み立てられたケース本体4と、ケース本
体4の前面開口部を開閉自在に閉塞する観音開き式の左
右一対の開き戸5,6と、を備えている。
【0015】この左右一対の開き戸5,6は、その幅方
向外側縁がケース本体4の側板2に図示しない蝶番を介
して枢着され、ケース本体4の内外方向に回動自在ない
わゆる観音開き式とされている。なお、天板と底板3の
開口部側でかつ幅方向中央には、後述する閉塞部材7を
閉塞姿勢にするための接当部材8がそれぞれ固定されて
いる。
【0016】閉塞部材7は、両開き戸5,6が閉鎖状態
のときにそれらの先端部間の間隙Eを内側から閉塞する
ためのもので、一方(図4の左側)の開き戸5の先端部
内面に、上下一対の後述する取付ヒンジ9を介して縦軸
心回りでかつケース本体4の内外方向に揺動自在となる
ように枢着されている。この閉塞部材7は、ケース本体
4の高さとほぼ同じ長さに切断された長尺の帯板材より
なり、前記接当部材8に対してスムーズに摺接するよう
に、他方(図4の右側)の開き戸6側の縁部が丸みを帯
びた円弧状となる断面を有している。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施例の取
付ヒンジ9は、一方の開き戸5の先端部内面に取り付け
可能な取付部材10と、この取付部材10に回動自在に
枢着されかつ前記閉塞部材7を支持することができる可
動部材11とを備えている。このうち、取付部材10
は、左右方向長さが前後方向長さよりも大きいほぼ長方
形板状に形成されている。この取付部材10の左右両端
部の表面側には、相対向する一対の支持ブラケット1
2,12と、これらの縁部間を互いに連結する規制壁1
3が立設されている。支持ブラケット12には、可動部
材11側に固定された枢着軸14を回動自在に支承する
軸受け部15が形成されている。
【0018】図3に示すように、この軸受け部15は、
支持ブラケット12を貫通する円形孔と、この円形孔か
ら支持ブラケット12の上端縁に連通する細溝とからな
り、この細溝の入り口には、枢着軸14を受け入れやす
いように斜めに面取りされたガイド面16が形成されて
いる。このため、枢着軸14を細溝の入り口から下方に
強制的に押し込むと、当該枢着軸14が円形孔にスナッ
プ嵌合するようになっており、これによって可動部材1
1を取付部材10に対してワンタッチで枢着することが
できる。
【0019】一方、可動部材11は、閉塞部材7の幅方
向両縁部に適合する湾曲した凹溝17を前後両側に有す
る固定プレート18と、この固定プレート18の幅方向
両側に一体に形成された左右一対のアーム部19,19
と、この各アーム部19,19の基端部から幅方向外側
に向けて突設された短円柱状の前記枢着軸14とを備
え、この枢着軸14を前記支持ブラケット12の軸受け
部15にスナップ嵌合することにより、当該可動部材1
1が取付部材10に対して回動自在に取り付けられてい
る。
【0020】図2及び図3に示すように、各アーム部1
9,19の基端側には、その背面側を斜めに切除するこ
とにって形成された当たり面20が形成されており、こ
の当り面20が前記規制壁13の内面に当接することに
よって、可動部材11の取付部材10に対する回動範囲
が90度よりも小さくなるように規制されている。この
ため、可動部材11の取付部材10に対する回動範囲
は、アーム部19が取付部材10の幅方向に沿う状態
(図2の回動角度θが0の状態)から、アーム部19の
当たり面20が規制壁13に当接する状態(図2の回動
角度θが最大の状態)までとなっている。
【0021】本実施例の取付ヒンジ9は、また、取付部
材10に対する回動角度θが最大となるように常に可動
部材11をケース本体4の内側に付勢する付勢手段を備
えている。このため、図4に仮想線で示すように、閉塞
部材7は、一方の開き戸5が開放されているときはその
開き戸5の内面から所定角度だけ内側に傾斜した状態で
保持されるようになっており、このとき、閉塞部材7の
縁部が他方の開き戸6の先端縁には干渉しないようにな
っている。
【0022】本実施例の付勢手段は、前記可動部材11
の取付部材10に対する枢着部分(枢着軸14)を通過
しない状態でそれらの間に橋渡しされた左右一対の弾性
アーム21,21によって構成され、この各弾性アーム
21,21は、支持ブラケット12よりも更に幅方向外
側よりに配置された板状のばね部材よりなる。なお、こ
の弾性アーム21は、板ばねだけでなく棒状のばね部材
であってもよい。また、十分に幅広の板ばねであれば1
つだけ設けることにしてもよいし、逆に、3本以上設け
ることにしてもよい。
【0023】図3に示すように、本実施例の弾性アーム
21は、可動部材11や取付部材10と同じ材質の合成
樹脂で一体に成型されており、枢着軸14からいったん
離れる方向に伸びてから同枢着軸14側にカーブする第
一アール部22と、この第一アール部22から斜め上方
に伸びる真っ直ぐな中間部23と、この中間部23の先
端から徐々に下方に湾曲するように伸びる第二アール部
24と、を有する。
【0024】このうち、基端側の第一アール部22は取
付部材10の表面側に一体に固定されており、先端側の
第二アール部24は可動部材11の先端部左右両側から
突設された張り出し片25の背面側に一体に固定されて
いる。しかして、本実施例の取付ヒンジ9は、左右一対
の弾性アーム21,21、取付部材10及び可動部材1
1(枢着軸14を含む。)がすべて同じ材質の樹脂で一
体に成型されており、射出成型が終わった後で金型から
脱型したときには、図3に示す一体かつ単一の樹脂成型
品として得られるようになっている。
【0025】なお、図1に示すように、取付部材10の
幅方向両端部には、図示省略の取付ねじを挿通するため
のねじ挿通孔26と、弾性アーム21の形成に伴って金
型が脱型できなくなるのを防止するための逃げ孔27が
形成されている。次に、本実施例の取付ヒンジ9の組み
立て方法と、その作用効果について説明する。
【0026】まず、上記の通り、本実施例の取付ヒンジ
9は、金型から脱型したときは図3に示す単一の樹脂成
形品として得られているが、この状態では、可動部材1
1が取付部材10に対して枢着されていない。そこで、
可動部材11から一体に突設されている各枢着軸14を
取付部材10の軸受け部15に強制的に押し込んでスナ
ップ嵌合させると、図2に示すように、可動部材11の
各アーム部19が取付部材10の支持ブラケット12に
回動自在に連結され、このとき、可動部材11は弾性ア
ーム21によって回動角度θが最大となるように付勢さ
れる。
【0027】このように、本実施例の取付ヒンジ9によ
れば、枢着軸14を軸受け部15にスナップ嵌合するだ
けで、可動部材11を取付部材10に対してワンタッチ
で回動自在に枢着することができるので、取付ヒンジ9
の組み立て作業が極めて簡単になり、その製造コストを
大幅に低減することができる。また、弾性アーム21、
取付部材10及び可動部材11が一体の樹脂成型品とし
て単一の部品で構成されているので、これらの部材がす
べて別部品で構成されていた従来の取付ヒンジに比べ
て、材料コストを大幅に低減できるとともに、これらの
三部材間の連結作業がすべて不要となるため、組み立て
作業を大幅に簡略化することができる。
【0028】更に、本実施例では、枢着軸14について
も可動部材11に一体に成型しているので、従来では4
つの部品が必要であった取付ヒンジ9を単一の部品で構
成することができ、この点でも材料コストをより一層の
低減するようにしている。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、図例とは逆に、枢着軸14を取付
部材10側に固定し、軸受け部15を可動部材11側に
形成するようにしてもよい。また、弾性アーム21を取
付部材10又は可動部材11のいずれか一方に対してだ
け一体化して他方に対しては別体とし、取付ヒンジ9を
2つの部品から構成することにしてもよい。もっとも、
この場合には、弾性アーム21の自由端部を可動部材1
1又は取付部材10に固定する手段が必要になる。
【0030】更に、弾性アーム21及び枢着軸14を取
付部材10や可動部材11とは別体の金属製の部品と
し、取付ヒンジ9を従来と同じように合計4つの部品で
構成することにしてもよい。この場合においても、可動
部材11の取付部材10に対する枢着部分を通過しない
でそれらの間に橋渡しされた本発明の弾性アーム21を
採用する限り、可動部材11を取付部材10に枢着する
場合に、その可動部材11を取付部材10に対して位置
合わせするだけでよく、弾性アーム21に対しては位置
合わせする必要がない。
【0031】このため、従来の組み立て作業で最も問題
になっていたところの、取付部材10、可動部材11及
び巻きばねの三者を正確に同軸心状に位置合わせした状
態でのシャフト(枢着軸)の挿通作業を行う必要がなく
なり、取付部材10と可動部材11との組み立て作業を
簡略化することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、取付部材と可動部材と
の組み立て作業が簡単になるので、取付ヒンジ及びこれ
を用いた観音開き式の開閉装置の製造コストを低減する
ことができる。また、本発明によれば、取付ヒンジの部
品点数を可及的に少なくできるので、この点でも、取付
ヒンジ及びこれを用いた観音開き式の開閉装置の製造コ
ストを更に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付ヒンジの斜視図である。
【図2】本発明に係る取付ヒンジの組み立て完了後の側
面図である。
【図3】本発明に係る取付ヒンジの組み立て前の側面図
である。
【図4】本発明に係る取付ヒンジを用いた開き戸装置の
平面断面図である。
【符号の説明】
1 開き戸装置 4 ケース本体 5 開き戸 6 開き戸 7 閉塞部材 9 取付ヒンジ 10 取付部材 11 可動部材 14 枢着軸 15 軸受け部 21 弾性アーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観音開き式の両開き戸(5,6)のうち
    の一方の開き戸(5)の内面に取り付け可能な取付部材
    (10)と、この取付部材(10)に回動自在に枢着さ
    れておりしかも閉鎖状態になっている前記両開き戸
    (5,6)間の隙間(E)を内側から閉塞するための閉
    塞部材(7)を支持することができる可動部材(11)
    と、前記閉塞部材(7)が他方の開き戸(6)と衝突し
    ない回避姿勢となるように前記可動部材(11)を内側
    に付勢する付勢手段と、を備えている閉塞部材の取付ヒ
    ンジにおいて、 前記付勢手段は、前記可動部材(11)の前記取付部材
    (10)に対する枢着部分を通過しないでそれらの間に
    橋渡しされた弾性アーム(21)によって構成されてい
    ることを特徴とする閉塞部材の取付ヒンジ。
  2. 【請求項2】 弾性アーム(21)は、基端が取付部材
    (10)の表面側に固定されかつ先端が可動部材(1
    1)の背面側に固定されたに板状又は棒状のばね部材よ
    りなることを特徴とする請求項1に記載の閉塞部材の取
    付ヒンジ。
  3. 【請求項3】 弾性アーム(21)、取付部材(10)
    及び可動部材(11)が同じ材質の樹脂で一体に成型さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉塞
    部材の取付ヒンジ。
  4. 【請求項4】 可動部材(11)又は取付部材(10)
    のいずれか一方に、この両者を互いに回動自在に連結す
    るための枢着軸(14)が一体に成型されており、他方
    に、この枢着軸(14)をスナップ嵌合することができ
    る軸受け部(15)が形成されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の閉塞部材の取付ヒン
    ジ。
  5. 【請求項5】 前方が開口されたケース本体(4)と、
    このケース本体(4)の前方開口部を開閉自在に閉塞す
    る観音開き式の左右一対の開き戸(5,6)と、閉鎖状
    態になっている前記両開き戸(5,6)間の隙間(E)
    を内側から閉塞するための閉塞部材(7)と、この閉塞
    部材(7)をいずれか一方の開き戸(5)に回動自在に
    取り付けるための請求項1〜4のいずれかに記載の取付
    ヒンジ(9)と、を備えていることを特徴とする観音開
    き式の開き戸装置。
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