WO2023026685A1

WO2023026685A1 - キャビネット

Info

Publication number: WO2023026685A1
Application number: PCT/JP2022/025884
Authority: WO
Inventors: 美久西川; 忠伸古市; 紳仁猪狩; 誠高橋
Original assignee: クリナップ株式会社
Priority date: 2021-08-27
Filing date: 2022-06-29
Publication date: 2023-03-02
Also published as: JP2023032883A; CN117858645A

Abstract

上下方向および前後方向に沿って配置される側板であって左右方向に間隔を空けて配置される一対の側板と、該一対の側板の下端部と連結される底板とを備えるキャビネットであって、前記一対の側板のうち少なくとも一方の側板は、板状に構成される側板本体と、該側板本体に対して左右方向で重ねて取り付けられる側板補強材とを備え、前記側板本体は、前後方向で対向する一対の端部を有し、該一対の端部のうち、一方の端部に、他方の端部へ向けて切り欠かれた本体側切欠部を備え、前記側板補強材は、前記側板本体における前記一方の端部に沿って、前記側板本体の上端から下端に亘るように構成され、かつ、前記本体側切欠部に対応する位置に補強側切欠部が形成されている。

Description

キャビネット

関連出願の相互参照

　本願は、日本国特願２０２１－１３９２４０号の優先権を主張し、引用によって本願明細書の記載に組み込まれる。

　本発明は、キャビネットに関する。

　従来、キッチン等で使用されるキャビネットとして、特許文献１には、上下方向および前後方向に沿って配置される一対の側板と、該一対の側板の下端部に連結される底板と、一対の側板の間に形成される収容空間を後方から塞ぐ背板とを備えるものが開示されている。斯かるキャビネットは、所定の位置に設置されて使用される。

　ところで、上記のようなキャビネットには、少なくとも一方の側板に、様々な目的で切り欠きが形成される場合がある。斯かる場合、側板の強度が不足する虞がある。

日本国特開２００３－５２４６８号公報

　そこで、本発明は、側板に切り欠きが形成されても、側板の強度を確保できるキャビネットを提供することを課題とする。

　本発明に係るキャビネットは、
　上下方向および前後方向に沿って配置される側板であって左右方向に間隔を空けて配置される一対の側板と、該一対の側板の下端部と連結される底板とを備えるキャビネットであって、
　前記一対の側板のうち少なくとも一方の側板は、板状に構成される側板本体と、該側板本体に対して左右方向で重ねて取り付けられる側板補強材とを備え、
　前記側板本体は、前後方向で対向する一対の端部を有し、該一対の端部のうち、一方の端部に、他方の端部へ向けて切り欠かれた本体側切欠部を備え、
　前記側板補強材は、前記側板本体における前記一方の端部に沿って、前記側板本体の上端から下端に亘るように構成され、かつ、前記本体側切欠部に対応する位置に補強側切欠部が形成されている。

　前記側板補強材は、上下方向および前後方向に沿って配置される側面を形成する側面形成部と、該側面形成部に対して左右方向に延設されるフランジ部とを備え、
　前記側板補強材における前後方向で対向する一対の端部のうち、一方の端部に前記補強側切欠部が形成され、他方の端部に上端から下端に亘って前記フランジ部が形成されてもよい。

　また、本発明に係るキャビネットは、
　前記底板に取り付けられる複数の足材を更に備えており、
　前記底板は、板状に構成される底板本体と、該底板本体を下方から補強する底板補強材とを備えており、
　前記複数の足材は、前後方向に間隔を空けて配列されると共に、前記底板補強材に取り付けられており、
　前記底板補強材は、足材が配列される方向が長手となるように構成されてもよい。

本発明の一実施形態に係るキャビネットを示した斜視図。同実施形態に係るキャビネットが備える側板本体を示した斜視図。同実施形態に係るキャビネットが備える側板補強材を示した斜視図。同実施形態に係るキャビネットが備える側板を示した斜視図。同実施形態に係るキャビネットが備える底板を下方から見た図。同実施形態に係るキャビネットが備える底板本体を示した斜視図。図６ＡのＩＩＩ－ＩＩＩ断面図。同実施形態に係るキャビネットが備える底板補強材を示した斜視図。図５のＩ－Ｉ断面図。図５のＩＩ－ＩＩ断面図。同実施形態に係るキャビネットが備える底板に足材が取り付けられた状態を、底板の下方から見た図。同実施形態に係るキャビネットが備える足材が底板補強材に取り付けられた状態の部分断面図。同実施形態に係るキャビネットが備える側板と底板との連結状態を前方から見た断面図。同実施形態に係るキャビネットが備える側板と前側間口材との連結状態を前方から見た断面図。キャビネットの参考形態を示した斜視図。

　以下、本発明の一実施形態に係るキャビネットについて、図１～１２を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。なお、以下の説明では、前後方向とは、各図におけるｘ軸に沿った方向であり、左右方向とは、各図におけるｙ軸に沿った方向であり、上下方向とは、各図におけるｚ軸に沿った方向である。また、「前」とは、キャビネットから見て使用者が立つ側であり、「後」とは、キャビネットから見て「前」に対向する側である。

　図１に示すように、本実施形態に係るキャビネット１０は、上下方向および前後方向に沿って配置される一対の側板１を備える。該一対の側板１は、左右方向に間隔を空けて配置される。また、キャビネット１０は、一対の側板１の下端部と連結される底板２を備える。また、キャビネット１０は、底板２に取り付けられる足材３を複数備える。なお、図１には、底板２から足材３を取り外した状態を示す。

　また、キャビネット１０は、一対の側板１における後側の端部間に亘って配置される後側間口材４を二つ備える。二つの後側間口材４は、上下に間隔を空けて配置される。また、キャビネット１０は、一対の側板１における前側の端部間に亘って配置される前側間口材５を備える。該前側間口材５は、底板２から上方へ離れた位置に配置される。また、キャビネット１０は、前側間口材５または上側に位置する後側間口材４と、一対の側板１とを連結する連結部材６を複数備える。そして、キャビネット１０は、一対の側板１の間に物品を収容可能な収容空間が形成され、該収容空間が前方へ開放する。また、キャビネット１０は、一対の側板１の上に露出するように、天板（図示せず）、シンク（図示せず）、コンロ（図示せず）等が設置される。また、キャビネット１０は、一対の側板１の間に引き出し収納（図示せず）を備えてもよく、または、一対の側板１間の収容空間を前方から塞ぐ開閉扉を備えてもよい。引き出し収納、および、開閉扉は、一対の側板１の前方で、上下方向および左右方向に沿って配置される前板（図示せず）を備える。また、引き出し収納、および、開閉扉は、前板に取り付けられた取手部材（図示せず）を備えるものであってもよく、取手部材を備えないものであってもよい。

　側板１は、上下方向および前後方向に沿って配置される側板本体１ａと、側板本体１ａを補強する二つの側板補強材１ｂとを備える。二つの側板補強材１ｂは、前後方向に間隔を空けて配置される。

　側板本体１ａは、図２に示すように、板状に形成される。また、側板本体１ａは、側板１の外周形状を形成する外周形状を有する。また、側板本体１ａは、外周形状が四角形状に形成される。また、側板本体１ａは、前後方向で対向する一対の端部を備える。具体的には、側板本体１ａは、前側の位置で上下方向に延びる前側端部と、後側の位置で上下方向に延びる後側端部とを備え、前側端部と後側端部とが前後方向で対向する。また、側板本体１ａは、前後方向に延びる上端部と、前後方向に延びる下端部とを備える。

　また、側板本体１ａは、外周縁の一部に、本体側切欠部１ｃを備える。具体的には、側板本体１ａは、本体側切欠部１ｃとして、後側端部に、後方へ開放する後側切欠部１ｃ１を備える。該後側切欠部１ｃ１は、後側端部の後縁部から前方へ向けて切り欠かれることで形成されている。後側切欠部１ｃ１は、後側端部の後縁部から前方へ延びる上下一対の切欠側縁部１ｃ３と、両切欠側縁部１ｃ３の前方端部同士に連結する切欠前縁部１ｃ４とを有する。後側切欠部１ｃ１は、側板本体１ａの上下方向の両端部から離れた位置に形成される。具体的には、後側切欠部１ｃ１は、側板本体１ａの後側端部における上下方向の中央部に形成される。また、後側切欠部１ｃ１は、外周形状が四角形状に形成される。また、一対の側板１を構成する一対の側板本体１ａにおいて、一方の側板本体１ａに形成される後側切欠部１ｃ１と、他方の側板本体１ａに形成される後側切欠部１ｃ１とは、高さ位置が略等しくなるように形成される。

　また、側板本体１ａは、本体側切欠部１ｃとして、前側端部に、前方へ開放する前側切欠部１ｃ２を備える。該前側切欠部１ｃ２は、前側端部の前縁部から後方へ向けて切り欠かれることで形成されている。本実施形態では、前側切欠部１ｃ２は、上方にも開放するように形成される。また、前側切欠部１ｃ２は、前側端部の前縁部から後方へ延びる切欠側縁部１ｃ５と、該切欠側縁部１ｃ５の後端部と側板本体１ａの上端部とに連結する切欠後縁部１ｃ６とを有する。また、前側切欠部１ｃ２は、四角形状の側板本体１ａにおける角部に形成される。

　また、側板本体１ａは、上下方向および前後方向に沿って配置される側面を形成する側面形成部１ａ１と、該側面形成部１ａ１に対して左右方向に延設されるフランジ部１ａ２とを備える。該フランジ部１ａ２は、側面形成部１ａ１の一方の面側へ向けて側面形成部１ａ１の外周端部から延出する。具体的には、フランジ部１ａ２は、キャビネット１０の外側へ向けて側面形成部１ａ１の外周端部から延出する。また、フランジ部１ａ２は、側面形成部１ａ１の外周縁を構成する各辺に沿って形成される。また、フランジ部１ａ２は、側板本体１ａの前側端部、後側端部、上端部、および、下端部に形成される。また、フランジ部１ａ２は、後側切欠部１ｃ１の一対の切欠側縁部１ｃ３にも形成される。フランジ部１ａ２が形成されることで、側板本体１ａについて所望する強度を確保することができる。

　また、側板本体１ａは、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。具体的には、側板本体１ａは、一枚の板材が折り曲げられることで、側面形成部１ａ１とフランジ部１ａ２とが形成される。フランジ部１ａ２は、側面形成部１ａ１から左右方向に延設される延設部１ａ３と、該延設部１ａ３の先端部で板材が上下方向または前後方向に沿うように折り曲げられて形成された折曲部１ａ４とを備える。該折曲部１ａ４は、延設部１ａ３の先端部で板材が側面形成部１ａ１と重なる方向へ折り曲げられて形成される。側板本体１ａを形成する板材としては、金属製の板材等を用いることができる。また、側板本体１ａは、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板補強材１ｂ、底板２、後側間口材４、前側間口材５、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　図３に示すように、各側板補強材１ｂは、板状に形成される。また、各側板補強材１ｂは、側板本体１ａよりも外周形状が小さくなるように形成される。また、各側板補強材１ｂは、四角形状に形成される。具体的には、各側板補強材１ｂは、上下方向が長手となる矩形状に形成される。各側板補強材１ｂは、前後方向で対向する一対の端部を備える。具体的には、各側板補強材１ｂは、前側の位置で上下方向に延びる前側端部と、後側の位置で上下方向に延びる後側端部とを備え、前側端部と後側端部とが前後方向で対向する。また、各側板補強材１ｂは、前後方向に延びる上端部と、前後方向に延びる下端部とを備える。

　また、各側板補強材１ｂは、外周縁の一部に、補強側切欠部１ｄを備える。具体的には、後側の側板補強材１ｂは、補強側切欠部１ｄとして、後側端部に、後方へ開放する後側切欠部１ｄ１を備える。該後側切欠部１ｄ１は、後側端部の後縁部から前方へ向けて切り欠かれることで形成されている。後側切欠部１ｄ１は、後側端部の後縁部から前方へ延びる上下一対の切欠側縁部１ｄ３と、両切欠側縁部１ｄ３の前方端部同士に連結する切欠前縁部１ｄ４とを有する。また、後側切欠部１ｄ１は、後側の側板補強材１ｂの上下方向の両端部から離れた位置に形成される。具体的には、後側切欠部１ｄ１は、後側の側板補強材１ｂの後側端部における上下方向の中央部に形成される。また、後側切欠部１ｄ１は、外周形状が四角形状に形成される。

　また、前側の側板補強材１ｂは、補強側切欠部１ｄとして、前側端部に、前方へ開放する前側切欠部１ｄ２を備える。該前側切欠部１ｄ２は、前側端部の前縁部から後方へ向けて切り欠かれることで形成されている。本実施形態では、前側切欠部１ｄ２は、上方にも開放するように形成される。また、前側切欠部１ｄ２は、前側端部の前縁部から後方へ延びる切欠側縁部１ｄ５と、該切欠側縁部１ｄ５の後端部と前側の側板補強材１ｂの上端部とに連結する切欠後縁部１ｄ６とを有する。また、前側切欠部１ｄ２は、四角形状の前側の側板補強材１ｂにおける角部に形成される。

　また、各側板補強材１ｂは、上下方向および前後方向に沿って配置される側面を形成する側面形成部１ｂ１と、該側面形成部１ｂ１に対して左右方向に延設されるフランジ部１ｂ２とを備える。該フランジ部１ｂ２は、側面形成部１ｂ１の一方の面側へ向けて側面形成部１ｂ１の外周端部から延出する。具体的には、フランジ部１ｂ２は、キャビネット１０の外側へ向けて側面形成部１ｂ１の外周端部から延出する。また、フランジ部１ｂ２は、側面形成部１ｂ１の外周縁を構成する各辺に沿って形成される。また、フランジ部１ｂ２は、各側板補強材１ｂの前側端部、後側端部、および、上端部に形成される。また、フランジ部１ｂ２は、後側切欠部１ｄ１の上下の切欠側縁部１ｄ３および切欠前縁部１ｄ４にも形成される。フランジ部１ｂ２が形成されることで、各側板補強材１ｂについて所望する強度を確保することができる。また、後述するように、各側板補強材１ｂが側板本体１ａに取り付けられて側板１が形成された際に、各側板補強材１ｂがフランジ部１ｂ２を備えることで、側板１について所望する強度を確保することができる。

　また、各側板補強材１ｂは、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。具体的には、各側板補強材１ｂは、一枚の板材が折り曲げられることで、側面形成部１ｂ１とフランジ部１ｂ２とが形成される。本実施形態では、各側板補強材１ｂは、フランジ部１ｂ２として、側面形成部１ｂ１から左右方向に延設される延設部１ｂ３と、該延設部１ｂ３の先端部で板材が上下方向または前後方向に沿うように折り曲げられて形成された折曲部１ｂ４とを備えるフランジ部１ｂ２と、延設部１ｂ３のみを備えるフランジ部１ｂ２とを有する。折曲部１ｂ４は、延設部１ｂ３の先端部で板材が側面形成部１ｂ１と重なる方向へ折り曲げられて形成される。折曲部１ｂ４を備えるフランジ部１ｂ２は、各側板補強材１ｂにおける上下方向に延びる端部に形成される。具体的には、折曲部１ｂ４を備えるフランジ部１ｂ２は、各側板補強材１ｂの前側端部および後側端部の少なくとも一方に上下方向に沿って形成される。本実施形態では、前側の側板補強材１ｂでは、前側端部に補強側切欠部１ｄを備えるため、折曲部１ｂ４を備えるフランジ部１ｂ２は、後側端部に上端から下端に亘って形成される。また、後側の側板補強材１ｂでは、後側端部に補強側切欠部１ｄを備えるため、折曲部１ｂ４を備えるフランジ部１ｂ２は、前側端部に上端から下端に亘って形成される。これにより、各側板補強材１ｂおよび側板１について所望する強度をより効果的に確保することができる。また、本実施形態では、折曲部１ｂ４を備えるフランジ部１ｂ２は、前側の側板補強材１ｂの前側端部にも形成され、後側の側板補強材１ｂの切欠前縁部１ｄ４にも形成される。各側板補強材１ｂを形成する板材としては、金属製の板材等を用いることができる。また、各側板補強材１ｂは、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板本体１ａ、底板２、後側間口材４、前側間口材５、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　そして、上記のように構成される二つの側板補強材１ｂが側板本体１ａに取り付けられることで、図４に示すように、側板１が形成される。該側板１では、各側板補強材１ｂは、側板本体１ａに対し、キャビネット１０における外面側から左右方向で重なる。また、各側板補強材１ｂは、側板本体１ａの内側に納まるように配置される。具体的には、各側板補強材１ｂは、フランジ部１ａ２で囲まれた側板本体１ａの内側の空間に納まるように配置される。また、各側板補強材１ｂの側面形成部１ｂ１は、側板本体１ａの側面形成部１ａ１と重なる。また、各側板補強材１ｂのフランジ部１ｂ２は、側板本体１ａのフランジ部１ａ２と重なる。具体的には、各側板補強材１ｂのフランジ部１ｂ２は、側板本体１ａのフランジ部１ａ２の延設部１ａ３と重なる。また、各側板補強材１ｂにおける前後方向に延びるフランジ部１ｂ２であって延設部１ｂ３のみを備えるフランジ部１ｂ２が側板本体１ａにおける前後方向に延びるフランジ部１ａ２であって折曲部１ａ４を備えるフランジ部１ａ２と上下方向で重なる。

　また、前側の側板補強材１ｂの前側端部のフランジ部１ｂ２は、側板本体１ａの前側端部のフランジ部１ａ２と後方側で重なる。また、後側の側板補強材１ｂの後側端部のフランジ部１ｂ２は、側板本体１ａの後側端部のフランジ部１ａ２と前方側で重なる。

　また、側板１が形成された状態で、各側板補強材１ｂの補強側切欠部１ｄは、側板本体１ａの本体側切欠部１ｃに対応した位置に配置される。具体的には、後側の側板補強材１ｂにおける後側切欠部１ｄ１は、側板本体１ａの後側切欠部１ｃ１に対して左右方向で重なる。また、前側の側板補強材１ｂにおける前側切欠部１ｄ２は、側板本体１ａの前側切欠部１ｃ２に対して左右方向で重なる。

　また、各側板補強材１ｂは、側板本体１ａにおける前後方向で対向する一対の端部の一方に沿って配置される。具体的には、後側の側板補強材１ｂは、側板本体１ａの後側端部に沿って配置される。また、前側の側板補強材１ｂは、側板本体１ａの前側端部に沿って配置される。また、各側板補強材１ｂは、側板本体１ａの上端から下端に亘るように配置される。そして、側板本体１ａと各側板補強材１ｂとは、リベット（図示せず）を用いて側面形成部１ａ１，１ｂ１同士が連結される。

　底板２は、図５に示すように、上下方向に交差して配置される底板本体２ａと、底板本体２ａを補強する三つの底板補強材２ｂとを備える。三つの底板補強材２ｂは、左右方向に間隔を空けて配置される。

　底板本体２ａは、図６Ａに示すように、底板２の外周形状を形成する外周形状を有する。また、底板本体２ａは、外周形状が四角形状に形成される。

　また、底板本体２ａは、上下方向に交差して配置される底面を形成する底面形成部２ａ１と、底面形成部２ａ１に対して下方に延設されるフランジ部２ａ２とを備える。フランジ部２ａ２は、底面形成部２ａ１の外周端部から下方へ延出する。該フランジ部２ａ２は、底面形成部２ａ１の外周縁を形成する各辺に沿って形成される。また、フランジ部２ａ２は、底板本体２ａの略全周に形成される。フランジ部２ａ２が形成されることで、底板本体２ａについて所望する強度を確保することができる。

　また、底板本体２ａは、図６Ｂに示すように、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。具体的には、底板本体２ａは、一枚の板材が折り曲げられることで、底面形成部２ａ１とフランジ部２ａ２とが形成される。フランジ部２ａ２は、底面形成部２ａ１から下方へ延設される延設部２ａ３と、該延設部２ａ３の先端部で板材が左右方向または前後方向に沿うように折り曲げられて形成された折曲部２ａ４とを備える。該折曲部２ａ４は、延設部２ａ３の先端部で板材が底面形成部２ａ１と重なる方向へ折り曲げられて形成されている。底板本体２ａを形成する板材としては、金属製の板材等を用いることができる。また、底板本体２ａは、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板１、底板補強材２ｂ、後側間口材４、前側間口材５、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　各底板補強材２ｂは、図７に示すように、上下方向に交差して配置されるベース部２ｂ１と、該ベース部２ｂ１の左右方向の端部において上下方向に起立する起立部２ｂ２とを備える。ベース部２ｂ１および起立部２ｂ２は、前後方向が長手となるように形成される。また、起立部２ｂ２は、前後方向の長さが、ベース部２ｂ１の前後方向の長さよりも短い。これにより、起立部２ｂ２は、前後方向の両端部が、ベース部２ｂ１の前後方向の両端部から離れた位置に形成される。

　左右方向の両側に位置する二つの底板補強材２ｂでは、起立部２ｂ２は、ベース部２ｂ１の左右方向の一端部において上下方向に起立する。具体的には、ベース部２ｂ１の左右方向の両端部のうち、底板２における左右方向中央側となる端部から起立部２ｂ２が起立する。また、左右方向の真ん中に位置する底板補強材２ｂでは、起立部２ｂ２は、ベース部２ｂ１の左右方向の両端部から起立する。

　また、各底板補強材２ｂは、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。具体的には、各底板補強材２ｂは、一枚の板材が折り曲げられることでベース部２ｂ１、および、起立部２ｂ２が形成される。各底板補強材２ｂは、起立部２ｂ２の先端部で板材がベース部２ｂ１と重なる方向へ折り曲げられている。起立部２ｂ２が形成されることで、各底板補強材２ｂについて所望する強度をより効果的に確保することができる。また、後述するように、各底板補強材２ｂが底板本体２ａに取り付けられて底板２が形成された際に、各底板補強材２ｂが起立部２ｂ２を備えることで、底板２について所望する強度をより効果的に確保することができる。各底板補強材２ｂを形成する板材としては、金属製の板材等を用いることができる。また、各底板補強材２ｂは、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板１、底板本体２ａ、後側間口材４、前側間口材５、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　そして、上記のように構成される三つの底板補強材２ｂが底板本体２ａに取り付けられることで、図８Ａ，図８Ｂに示すように、底板２が形成される。該底板２では、各底板補強材２ｂの一部が底板本体２ａの内側に配置される。具体的には、各底板補強材２ｂの起立部２ｂ２が底板本体２ａにおけるフランジ部２ａ２で囲まれた空間に配置される。また、底板２では、各底板補強材２ｂの起立部２ｂ２が底板本体２ａに当接する。具体的には、各底板補強材２ｂの起立部２ｂ２が底板本体２ａの底面形成部２ａ１に下方から当接する。また、底板２では、底板本体２ａのフランジ部２ａ２が各底板補強材２ｂに当接する。具体的には、底板本体２ａのフランジ部２ａ２が各底板補強材２ｂのベース部２ｂ１に上方から当接する。

　そして、各底板補強材２ｂのベース部２ｂ１の前後方向の両端部と底板本体２ａのフランジ部２ａ２とが当接した位置で、各底板補強材２ｂと底板本体２ａとが連結される。具体的には、底板本体２ａのフランジ部２ａ２と各底板補強材２ｂのベース部２ｂ１とがリベットＡを用いて連結される。

　上記のように構成される底板２には、図９に示すように、九つの足材３が取り付けられる。具体的には、足材３は、三つの底板補強材２ｂのそれぞれに、三つずつ取り付けられる。より詳しくは、足材３は、各底板補強材２ｂのベース部２ｂ１に、三つずつ取り付けられる。また、各底板補強材２ｂに取り付けられる三つの足材３は、前後方向に間隔を空けて配列されると共に各底板補強材２ｂに取り付けられる。つまり、各底板補強材２ｂは、三つの足材３が配列される方向が長手となるように構成される。本実施形態では、起立部２ｂ２を備える各底板補強材２ｂに足材３を取り付けることで、キャビネット１０の質量による応力を起立部２ｂ２で支えることができるため、底板２の撓みを抑制することができる。

　足材３は、図１０に示すよう、足本体３ａと、底板２に固定される固定部３ｂとを備える。該固定部３ｂは、底板補強材２ｂのベース部２ｂ１に固定される。また、固定部３ｂは、足本体３ａとは別の部材に設けられる。具体的には、足材３は、上下方向に伸びる柱状（具体的には、円柱状）の足本体３ａと、該足本体３ａを保持する保持部３ｃとを備え、該保持部３ｃが固定部３ｂを備える。保持部３ｃは、足本体３ａが挿入される筒状部３ｄと、該筒状部３ｄから延出する固定部３ｂとを備える。そして、固定部３ｂと底板補強材２ｂのベース部２ｂ１とは、リベットＡを用いて連結される。

　図１に戻り、二つの後側間口材４は、左右方向が長手となる板状に形成される。また、各後側間口材４は、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。また、各後側間口材４は、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板本体１ａ、側板補強材１ｂ、底板本体２ａ、底板補強材２ｂ、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　前側間口材５は、左右方向が長手となる板状に形成される。また、前側間口材５は、前後方向に沿った断面の外周形状が、側板本体１ａの前側切欠部１ｃ２の形状に対応する。また、前側間口材５は、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。また、前側間口材５は、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板本体１ａ、側板補強材１ｂ、連結部材６等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　連結部材６は、側板１の上端部と、該上端部に当接する後側間口材４の端部または前側間口材５の端部との間に形成される三角形状の空間に対応した形状（具体的には、上方から見て三角形状）に形成される。また、連結部材６は、一枚の板材が折り曲げられることで形成される。連結部材６は、キャビネット１０が備える他の部材と連結するために、ブラインドナットやリベットを取り付けるための貫通孔（図示せず）やバーリング加工で形成された貫通孔（図示せず）を備える。他の部材としては、側板本体１ａ、側板補強材１ｂ、後側間口材４、および、前側間口材５等から選択される少なくとも一つが挙げられる。なお、バーリング加工で形成された貫通孔は、タップ加工によって形成されたネジ溝を備える。

　後側間口材４、前側間口材５、および、連結部材６を形成する板材としては、金属製の板材等を用いることができる。

　上記のように構成されるキャビネット１０は、キャビネット１０を構成する少なくとも２つの部材が、リベットおよびブラインドナットの少なくとも一方を用いて連結されて形成される連結部１０ａを備える。該連結部１０ａは、各部材を構成する板材の一部が折り曲げられている部分の近傍に位置する。例えば、図１１に示すように、側板本体１ａおよび側板補強材１ｂのフランジ部１ａ２，１ｂ２の近傍には、板材が屈曲された部分が存在するため、該フランジ部１ａ２，１ｂ２と、底板補強材２ｂのベース部２ｂ１とは、リベットＡで連結される。また、底板本体２ａは、バーリング加工によって形成された貫通孔２ａ５を備える。そして、該貫通孔２ａ５の位置で、側板本体１ａおよび側板補強材１ｂと、底板本体２ａとが、ビスＢによって連結される。なお、板材の一部が折り曲げられている部分の近傍では、リベットやブラインドナットを用いて部材同士を連結可能とすることで、板材の曲げ加工して各部材を形成する際に、各部材を容易に形成することができる。具体的には、板材にバーリング加工を行って貫通孔を形成すると、貫通孔の周囲が板材の一方の面側に突出する。このため、斯かる貫通孔が、板材を曲げ加工する位置の近傍に位置すると、貫通孔が曲げ加工機に干渉して曲げ加工を行うことができない場合がある。これに対し、リベットやブラインドナットを取り付ける貫通孔は、その周囲が板材の一方の面側に突出しないため、該貫通孔が曲げ加工機に干渉することがない。これにより、各部材を形成する際に、板材の曲げ加工を容易に行うことができるため、各部材を容易に形成することができる。

　また、図１２に示すように、キャビネット１０を構成する少なくとも２つの部材がブラインドナットＣを用いて連結される部分では、一方の部材にブラインドナットＣが取り付けられる。そして、ブラインドナットＣにおける一方の部材から他方の部材側に突出した部分の全体が、他方の部材に形成された貫通孔１ｅに収容される。これにより、一方の部材と他方の部材との間に、ブラインドナットＣの一部（突出した部分）が介在し、一方の部材と他方の部材との間に隙間が生じるのを防止することができる。そして、貫通孔１ｅよりも頭径の大きいビスＢをブラインドナットＣに螺合させることで、一方の部材と他方の部材とを隙間なく接合することができる。具体的には、側板１と前側間口材５とがブラインドナットＣを用いて連結される部分では、前側間口材５にブラインドナットＣが取り付けられる。そして、ブラインドナットＣにおける前側間口材５から側板１側に突出している部分の全体が、側板１に形成された貫通孔１ｅに収容される。そして、貫通孔１ｅよりも頭径の大きいビスＢをブラインドナットＣに螺合させることで、側板１と前側間口材５とを隙間なく接合することができる。

　以上のように、本実施形態に係るキャビネット１０によれば、側板１に切り欠きが形成されても、側板１の強度を確保できる。

　即ち、本実施形態では、側板補強材１ｂは、側板本体１ａにおける前後方向の一方の端部に沿って、側板本体１ａの上端から下端に亘るように構成され、かつ、本体側切欠部１ｃに対応する位置に補強側切欠部１ｄが形成されている。このため、側板１に切り欠きを形成しつつも、側板補強材１ｂによって、側板１の強度を確保できる。

　また、側板補強材１ｂにおける前後方向で対向する一対の端部のうち、一方の端部に補強側切欠部１ｄが形成され、他方の端部に上端から下端に亘ってフランジ部１ｂ２が形成されることで、側板補強材１ｂに補強側切欠部１ｄを形成しつつも、側板補強材１ｂおよび側板１について所望する強度を確保できる。

　また、本体側切欠部１ｃとして、側板本体１ａに後側切欠部１ｃ１が形成されているため、キャビネット１０を設置する位置に、左右方向に延びる配管が設置されていても、側板本体１ａの後側切欠部１ｃ１に配管を収容して、キャビネット１０を設置することができる。これにより、キャビネット１０の設置の際に、キャビネット１０と配管とが干渉するのを防止することができる。

　また、本体側切欠部１ｃとして、側板本体１ａに前側切欠部１ｃ２が形成されることで、キャビネット１０が備える引き出し収納（図示せず）の引き出し操作や、開閉扉の開閉操作を容易に行うことができる。具体的には、引き出し収納や開閉扉が備える前板が、一対の側板１の前側端部に対して前方から対峙するように配置されても、前板の上端部と前側切欠部１ｃ２との間に隙間が形成される。このため、斯かる隙間に手指を挿入することで、前板の上端部に手指を掛けることが容易になり、引き出し収納の引き出し操作や開閉扉の開閉操作を容易に行うことができる。

　また、前後方向に間隔を空けて配列される複数の足材３が底板補強材２ｂに取り付けられており、足材３が配列される方向が長手となるように底板補強材２ｂが構成されることで、キャビネット１０を支持する複数の足材３の配列に合わせて底板補強材２ｂで底板本体２ａを補強でき、底板２の強度を確保できる。

　なお、本発明に係るキャビネットは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記および下記の複数の実施形態および参考形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよい。例えば、一つの実施形態および参考形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよいことは勿論である。

　例えば、上記実施形態では、一対の側板１の両方において、本体側切欠部１ｃ、および、補強側切欠部１ｄを備えるが、これに限定されず、例えば、一方の側板１のみにおいて、本体側切欠部１ｃ、および、補強側切欠部１ｄを備えるように構成することができる。

　上記実施形態では、側板本体１ａが後側切欠部１ｃ１および前側切欠部１ｃ２を備え、側板補強材１ｂが後側切欠部１ｄ１および前側切欠部１ｄ２を備えるが、これに限定されるものではない。例えば、側板本体１ａが後側切欠部１ｃ１を備え、前側切欠部１ｃ２を備えないように構成し、側板補強材１ｂが後側切欠部１ｄ１を備え、前側切欠部１ｄ２を備えないように構成することができる。または、側板本体１ａが前側切欠部１ｃ２を備え、後側切欠部１ｃ１を備えないように構成し、側板補強材１ｂが前側切欠部１ｄ２を備え、後側切欠部１ｄ１を備えないように構成することができる。

　また、上記実施形態では、側板本体１ａは、前側端部の上端部に前側切欠部１ｃ２を備えるが、これに限定されず、例えば、側板本体１ａの前側端部の上下方向の両端部から離れた位置に前側切欠部１ｃ２が形成されるように構成することができる。斯かる場合、前側切欠部１ｃ２は、上方に開放しないように形成される。また、斯かる場合、前側の側板補強材１ｂにおける前側切欠部１ｄ２は、前側の側板補強材１ｂの前側端部の上下方向の両端部から離れた位置に形成される。また、上記実施形態では、側板本体１ａは、後側端部の上下方向の両端部から離れた位置に後側切欠部１ｃ１を備えるが、これに限定されず、例えば、側板本体１ａの後側端部の上端部に後側切欠部１ｃ１が形成されるように構成することができる。斯かる場合、後側切欠部１ｃ１は、上方にも開放するように形成される。また、斯かる場合、後側の側板補強材１ｂにおける後側切欠部１ｄ１は、後側の側板補強材１ｂの後側端部の上端部に形成される。

　また、上記実施形態では、側板１は、側板補強材１ｂを二つ備えるが、これに限定されず、例えば、一つまたは三つ以上備えるように構成することができる。具体的には、後側の側板補強材１ｂのみを備えるように構成してもよく、前側の側板補強材１ｂのみを備えるように構成してもよく、側板本体１ａと略同じ大きさの側板補強材１ｂのみを備えるように構成することができる。または、後側の側板補強材１ｂと前側の側板補強材１ｂとの間に他の側板補強材１ｂを更に備えるように構成することができる。

　上記実施形態では、底板２は、底板本体２ａと底板補強材２ｂとを備えるが、これに限定されず、例えば、底板本体２ａを備え、底板補強材２ｂを備えないように構成することができる。また、上記実施形態では、底板２は、三つの底板補強材２ｂを備えるが、これに限定されず、例えば、左右方向の両側に位置する二つの底板補強材２ｂのみを備えるように構成することができる。

　また、上記実施形態では、底板２は、各底板補強材２ｂの起立部２ｂ２が底板本体２ａの底面形成部２ａ１に下方から当接するが、これに限定されず、例えば、起立部２ｂ２が底板本体２ａの底面形成部２ａ１に当接しないように構成することができる。

　また、上記実施形態では、各底板補強材２ｂは、起立部２ｂ２を備えるが、これに限定されず、例えば、底板２の強度を十分に確保できる場合は、起立部２ｂ２を備えないように構成することができる。具体的には、ベース部２ｂ１のみで底板補強材２ｂを構成することができる。例えば、複数の板材を重ねたり厚みが比較的厚い板材を用いたりすることでベース部２ｂ１を形成し、該ベース部２ｂ１のみで底板補強材２ｂを構成することができる。

　上記実施形態では、キャビネット１０は、足材３を備えるが、これに限定されず、例えば、足材３を備えないように構成することができる。また、上記実施形態では、足材３を九つ備えるが、これに限定されず、複数の足材３を備えれば、その数に制限はない。また、上記実施形態では、前後方向に三つの足材３が配列されるが、これに限定されず、例えば、前後方向に複数の足材３が配列されれば、その数に制限はない。また、上記実施形態では、三つの底板補強材２ｂのそれぞれに三つの足材３が取り付けられているが、これに限定されるものではない。例えば、三つの底板補強材２ｂのうち、左右方向の両側の二つの底板補強材２ｂのそれぞれには、前後方向に間隔を空けて少なくとも二つの足材３が取り付けられ、左右方向の真ん中の底板補強材２ｂには、少なくとも一つの足材３が取り付けられるように構成することができる。

　また、上記実施形態では、キャビネット１０は、連結部１０ａ（リベットおよびブラインドナットの少なくとも一方による連結箇所）を少なくとも一つ有するが、これに限定されず、例えば、連結部１０ａを有さないように構成し、バーリング加工による貫通孔を使用した連結箇所のみを有するように構成することができる。

　また、上記実施形態のキャビネット１０は、後側間口材４を備えるが、これに限定されず、例えば、後側間口材４に代えて、収容空間を後方から塞ぐ背板を備えるように構成することができる。

　上記実施形態では、キャビネット１０は、連結部材６を備えるが、これに限定されず、例えば、側板１と後側間口材４との連結強度が良好であれば、連結部材６を備えないように構成することができる。

　また、上記実施形態のキャビネット１０において、上下方向に対して交差する少なくとも一つの内板（図示せず）を一対の側板１の間に備えるように構成することができる。該内板は、底板本体２ａと同様に、一枚の板材を折り曲げて形成することができる。また、内板は、底板２から上方へ離れた位置に配置される。また、内板は、左右方向の両端部が一対の側板１に連結される。

　なお、本発明に係るキャビネットと関係する参考形態として、例えば、図１３に示すキャビネットＸが挙げられる。該キャビネットＸは、本発明に係る上記実施形態のキャビネット１０と比較して、側板１が側板本体１ａのみから形成され、側板補強材１ｂを備えない点、側板本体１ａが本体側切欠部１ｃを備えない点、後側間口材４に代えて、一対の側板１の間に形成される収容空間を後方から塞ぐ背板４０を備える点で異なり、他の構成については共通する。

１…側板、１ａ…側板本体、１ａ１…側面形成部、１ａ２…フランジ部、１ｂ…側板補強材、１ｂ１…側面形成部、１ｂ２…フランジ部、１ｃ…本体側切欠部、１ｄ…補強側切欠部、１ｅ…貫通孔、２…底板、２ａ…底板本体、２ａ１…底面形成部、２ａ２…フランジ部、２ａ３…バーリングの貫通孔、２ｂ…底板補強材、２ｂ１…ベース部、２ｂ２…起立部、３…足材、３ａ…足本体、３ｂ…固定部、３ｃ…保持部、３ｄ…筒状部、４…後側間口材、５…前側間口材、６…連結部材、１０…キャビネット、１０ａ…連結部、Ａ…リベット、Ｂ…ビス、Ｃ…ブラインドナット、Ｘ…キャビネット

Claims

　上下方向および前後方向に沿って配置される側板であって左右方向に間隔を空けて配置される一対の側板と、該一対の側板の下端部と連結される底板とを備えるキャビネットであって、
　前記一対の側板のうち少なくとも一方の側板は、板状に構成される側板本体と、該側板本体に対して左右方向で重ねて取り付けられる側板補強材とを備え、
　前記側板本体は、前後方向で対向する一対の端部を有し、該一対の端部のうち、一方の端部に、他方の端部へ向けて切り欠かれた本体側切欠部を備え、
　前記側板補強材は、前記側板本体における前記一方の端部に沿って、前記側板本体の上端から下端に亘るように構成され、かつ、前記本体側切欠部に対応する位置に補強側切欠部が形成されている、
キャビネット。
　前記側板補強材は、上下方向および前後方向に沿って配置される側面を形成する側面形成部と、該側面形成部に対して左右方向に延設されるフランジ部とを備え、
　前記側板補強材における前後方向で対向する一対の端部のうち、一方の端部に前記補強側切欠部が形成され、他方の端部に上端から下端に亘って前記フランジ部が形成される、
請求項１に記載のキャビネット。
　前記底板に取り付けられる複数の足材を更に備えており、
　前記底板は、板状に構成される底板本体と、該底板本体を下方から補強する底板補強材とを備えており、
　前記複数の足材は、前後方向に間隔を空けて配列されると共に、前記底板補強材に取り付けられており、
　前記底板補強材は、足材が配列される方向が長手となるように構成される、
請求項１または２に記載のキャビネット。