JP2006199229A - インストルメントパネルメンバー - Google Patents

インストルメントパネルメンバー Download PDF

Info

Publication number
JP2006199229A
JP2006199229A JP2005015510A JP2005015510A JP2006199229A JP 2006199229 A JP2006199229 A JP 2006199229A JP 2005015510 A JP2005015510 A JP 2005015510A JP 2005015510 A JP2005015510 A JP 2005015510A JP 2006199229 A JP2006199229 A JP 2006199229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat side
side member
driver
passenger seat
frame portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005015510A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Niimi
慎悟 新見
Mutsuo Fujii
睦雄 藤井
Hiroshi Okada
弘 岡田
Toru Sugimori
徹 杉森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Kasei Co Ltd filed Critical Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority to JP2005015510A priority Critical patent/JP2006199229A/ja
Publication of JP2006199229A publication Critical patent/JP2006199229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】インストルメントパネルメンバーを構成する運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバーフレーム部との接合を堅固なものとすると共に、その接合を容易に行えるようにする。
【解決手段】運転席側メンバーフレーム部15の前方へ凹陥されて挿入口55、56が開いた嵌合凹部51を助手席側メンバー部材30の開口部60に、挿入口68、69が開いた嵌合凹部65を開口部70に挿入する。この状態から、助手席側メンバー部材30を、運転席側メンバーフレーム部15に対して相対的にスライドさせる。そして、開口部60の縁部に設けた挿入片61を挿入口55、56に挿入し、開口部70の縁部に設けた挿入片71を挿入口68、69に挿入し、これらの挿入片61、71が嵌合凹部51、65に位置した状態で、助手席側メンバー部材30を運転席側メンバーフレーム部15に接合する。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に架け渡されるインストルメントパネルメンバーに関するものである。
従来より車両用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に架け渡され、インストルメントパネルとステアリングとを支持するインストルメントパネルメンバーは知られている。このインストルメントパネルメンバーは、ステアリングに掛かる荷重を支持し、かつその振動を抑えるための十分な剛性が必要とされる。
このインストルメントパネルメンバーには、例えば、特許文献1のように、本体部と、ステアリング支持部などの部品とを一体にダイキャスティング成形すると共に、本体部の断面を車体前方に開放した略コ字状として、部品点数が少なく、剛性を高くしたものが知られている。
しかし、従来のインストルメントパネルメンバーでは、インストルメントパネルメンバー全体をダイキャスティング成形しているため、質量が重く、また、鋳型が大きくなって製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本体部を運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材とに分割し、ステアリングが取り付けられる運転席側メンバーフレーム部に比べて荷重が掛かり難い助手席側メンバー部材を、質量の軽い材料で形成することが考えられる。このことで、インストルメントパネルメンバー全体の質量を抑えると共に、運転席側メンバー部材の鋳型を小さくし、金属材料及び鋳型の費用を抑えることができる。
特開平8−67272号公報
しかし、このようにインストルメントパネルメンバーの本体部を運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材とに分けて成形し、これらを接合する場合、この接合を堅固なものとしなければ、ステアリングなどから本体部に作用する荷重によって、振動が発生したり接合部が破断するおそれがある。
一方、両者を単にボルト締めにより接合しようとすると、位置合わせが困難であり締め付けに手間がかかるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合を堅固なものとすると共に、その接合を容易に行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、助手席側メンバー部材に設けた挿入片が運転席側メンバーフレーム部に設けた嵌合凹部に位置した状態で、助手席側メンバー部材を運転席側メンバー部材に接合することとした。
具体的には、第1の発明では、車両用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に架け渡されるインストルメントパネルメンバーを前提とする。
そして、上記インストルメントパネルメンバーは、車幅方向に延び、一端側で運転席側の車体側壁に取り付けられ、上記インストルメントパネル及びステアリングが取り付けられる運転席側メンバーフレーム部と、運転席側メンバーフレーム部の他端側の下側から車体フロア部へ延び、フロア部に取り付けられる取付用脚部とを備えた運転席側メンバー部材と、車幅方向に延び、一端側に上記運転席側メンバーフレーム部の他端との接合部を有し、他端側で助手席側の車体側壁に取り付けられる助手席側メンバー部材とを備える構成としている。
また、上記運転席側メンバーフレーム部は、前方開放の断面略コ字状に形成され、上記助手席側メンバー部材は上方又は下方開放の断面略コ字状に形成されている。
さらに、上記接合部は、上記運転席側メンバーフレーム部に上記助手席側メンバー部材が前方から嵌り込んで互いに重なった縦壁と水平壁とを有している。
また、上記運転席側メンバーフレーム部の縦壁は、前方へ凹陥され、一端側と他端側との壁の少なくとも一方と上下の壁の少なくとも一方とにおいて連続した挿入口が開いた嵌合凹部を有し、上記助手席側メンバー部材の壁は、上記運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部の挿入を許容する開口部と開口部の一端側又は他端側の縁部に設けられた挿入片とを有している。
そして、上記運転席側メンバーフレーム部に対して、上記助手席側メンバー部材が、開口部に嵌合凹部を挿入した状態から一端側又は他端側に相対的にスライドされ、挿入片が挿入口に挿入されて嵌合凹部に位置した状態で、助手席側メンバー部材が運転席側メンバーフレーム部に接合する構成とする。
第2の発明では、上記運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部は縦壁と水平壁との角部に設けられ、上記助手席側メンバー部材の挿入片は水平壁に設けられる構成とする。
第3の発明では、上記運転席側メンバーフレーム部には、上記助手席側メンバー部材の水平壁に設けた挿入片が挿入される嵌合凹部と、助手席側メンバー部材の縦壁に設けた挿入片が挿入される嵌合凹部とが設けられる構成とする。
上記第1の発明によれば、助手席側メンバー部材の開口部に運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部を挿入した状態から、助手席側メンバー部材を運転席側メンバーフレーム部に対して相対的にスライドし、挿入片が挿入口に挿入されて嵌合凹部に位置した状態で、助手席側メンバー部材を運転席側メンバーフレーム部に接合している。このため、嵌合凹部と挿入片との嵌合によって、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合の位置合わせがし易くなるので、その接合を容易に行うことができる。
さらに、金型にスライド型を別途設けることなく、スライド方向を除く方向の移動が規制される接合部を成形することができる。したがって、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合を堅固なものとすることができると共に、その接合を容易に行うことができる。
上記第2の発明によれば、運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部を縦壁と水平壁との角部に設け、助手席側メンバー部材の挿入片を水平壁に設けている。このとき、嵌合凹部の挿入を許容する開口部が、嵌合凹部に対応するように助手席側メンバー部材30の縦壁と水平壁との角部に設けられ、開口部の縁部に設けた挿入片が水平壁の後端に設けられる。このため、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材とが共に剛性の高い角部周辺で嵌合されるので、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合をより堅固なものとすることができる。
上記第3の発明によれば、運転席側メンバーフレーム部に、助手席側メンバー部材の水平壁に設けた挿入片が挿入する嵌合凹部と、助手席側メンバー部材の縦壁に設けた挿入片が挿入する嵌合凹部とを設けている。このため、運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材とが角度の異なる2面で嵌合され、両者の接合をより堅固なものとすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−インストルメントパネルメンバーの構成−
図1〜図3に本発明の実施形態にかかるインストルメントパネルメンバー1を示す。このインストルメントパネルメンバー1は、車両用のインストルメントパネル2の裏側に車幅方向に架け渡され、インストルメントパネル2とステアリング3とを支持するものである。本実施形態では、左側ハンドル車のインストルメントパネルメンバー1を示し、このインストルメントパネルメンバー1は、左側の運転席側メンバー部材10と右側の助手席側メンバー部材30とを備えている。
図4にも示すように、上記運転席側メンバー部材10は、運転席側メンバーフレーム部15と運転席側取付部11とダッシュパネル側取付部12と取付用脚部13とステアリング支持部14とが一体にダイキャスティング(鋳型鋳造)成形されたものである。本実施形態では、運転席側メンバー部材10は、マグネシウム合金製となっている。
具体的には、上記運転席側メンバー部材10は、車幅方向に延び、略垂直な縦壁15aを有した前方開放の略コ字状断面の上記運転席側メンバーフレーム部15を備えている。この運転席側メンバーフレーム部15の左端部に上記運転席側取付部11が設けられている。この運転席側取付部11は、左側に向かって前方に傾斜するように延びる平板部11aを有し、この平板部11aに2つのボルト挿通孔11bが設けられている。このボルト挿通孔11bに後方から図示しないボルトを通し、運転席側の車体側壁としての左側サイトパネル4側に締め付けることで、運転席側メンバー部材10が左側サイドパネル4に取り付けられるようになっている。なお、図5に示すように、上記運転席側メンバーフレーム部15の前端には、略車幅方向全域に上下方向に延びるフランジ部15bが設けられている。また、運転席側メンバーフレーム部15の内部には、補強用として正面視でX字状の複数の運転席側補強リブ15cが所定の間隔で設けられている(図4に一部のみ破線で示している)。
また、上記運転席側メンバーフレーム部15における車幅方向中央部よりも右側に上記ダッシュパネル側取付部12が前方へ突出するように形成されている。このダッシュパネル側取付部12は、上記ステアリング支持部14近傍の上記運転席側メンバーフレーム部15の縦壁15aからエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネル5側に向かって延びている。図6に示すように、ダッシュパネル側取付部12は、上方が開放し、平面視で略台形の短辺が前側となるボックス形状を有し、このボックス形状の前側縦壁部12aは、上記ダッシュパネル5の傾斜面に対応するように前方に向かって上方へ傾斜する形を有している。この前側縦壁部12aに上記ダッシュパネル5との締結孔12bが形成されている。この締結孔12bに図示しないボルトを前方に向かって斜め下方に挿通してダッシュパネル5側に締め付けることで、ダッシュパネル側取付部12がダッシュパネル5に取り付けられるようになっている。ダッシュパネル側取付部12の底壁部12cは、運転席側メンバーフレーム部15の縦壁15aの上下方向中間部から前方へ延びていて、その下面と運転席側メンバーフレーム部15の下側水平壁15iとの間には、底壁部12cに対して傾斜した複数の補強リブ16が交差するように設けられるなどにより、補強されている。
また、上記運転席側メンバーフレーム部15の右側下面には、上記取付用脚部13が車体フロア部7へ延設され、この取付用脚部13がフロア部7から上方へ突出したトンネル部7aの側壁に取り付けられるようになっている。すなわち、取付用脚部13の下端部には、取付板13aが略垂直に設けられ、この取付板13aに設けた取付孔13bに側方から図示しないボルトを挿通してトンネル部7aに締め付けることで、取付用脚部13がフロア部7に取り付けられる。図7に示すように、この取付用脚部13は、前方が開放された断面略コ字状に形成され、上下方向の所定の間隔に略水平な補強用仕切り板13cが設けられている。なお、図4には、その一部のみを破線で示している。
このように、上記運転席側メンバー部材10は、左側サイドパネル4とダッシュパネル5とフロア部7とに三点支持されるように構成されている。
さらに、運転席側メンバー部材10における車幅方向中央部のダッシュパネル側取付部12の近傍に上記ステアリング支持部14が設けられている。このステアリング支持部14は、運転席側メンバーフレーム部15の縦壁15aから後方に延び、かつその下側水平壁15iから下側に延びる一対の対向する狭持部14aからなり、各狭持部14aの後端側に設けた貫通孔14bとステアリング3に設けた貫通孔(図示せず)とに車幅方向に延びる支承軸(図示せず)を挿通することで、ステアリング3がステアリング支持部14に支持されるようになっている。
一方、図8及び図9に示すように、上記助手席側メンバー部材30は、下方が開放した断面略コ字状の樹脂成形品よりなり、車幅方向に延びて上記運転席側メンバー部材10の運転席側メンバーフレーム部15の右端部に挿入される柱状部31を有している。この柱状部31の右端部には、助手席側の車体側壁としての右側サイドパネル8(図2にのみ示す)に取り付けられる助手席側取付部32が一体に形成されている。この助手席側取付部32は、上記運転席側メンバー部材10の運転席側取付部11と対称的な形状を有している。助手席側取付部32は、その右側に向かって前方に傾斜するように延びる平板部32aを有し、この平板部32aに2つのボルト挿通孔32bが設けられている。このボルト挿通孔32bに図示しないボルトを通し、右側サイドパネル8側に締め付けることで、助手席側メンバー部材30が右側サイドパネル8に取り付けられるようになっている。なお、柱状部31の内部には、所定の間隔で補強用として垂直な仕切り板33が複数設けられ、その仕切り板33の間に平面視でX字状の助手席側補強リブ34が設けられている。図8にその一部のみを破線で示している。
また、上記助手席側メンバー部材30の左側には、インストルメントパネル取付部35が形成されている。このインストルメントパネル取付部35は、柱状部31の後側縦壁31aから後方に延びる水平部材35aと柱状部31の後側縦壁31aの下端から下方へ延びる垂下部材35bとからなり、図示しないインストルメントパネル2の貫通孔にボルトを挿通して水平部材35a及び垂下部材35bに設けられた貫通孔35cに締結することで、インストルメントパネル2がインストルメントパネル取付部35に取り付けられるように構成されている。
また、図10に示すように、上記助手席側メンバー部材30の柱状部31の左右方向中間部には、2つのエアバッグモジュール取付部36が設けられている。このエアバッグモジュール取付部36は、柱状部31の前側縦壁31bから後方へ向かって斜め上方へ延びる取付板36aと、柱状部31の上側の水平壁31cから後側縦壁31aにわたって切り欠かれた開口部36bとを備えている。この開口部36bの左右には、開口部36bを補強するための仕切り板37が設けられている。上記取付板36aには、上下方向に貫通されたボルト挿通孔36cが設けられ、このボルト挿通孔36cに図示しないボルトが通され、エアバッグモジュール側に締結されることで、エアバッグモジュールがインストルメントパネルメンバー1に固定されるようになっている。
図11〜図16に示すように、上記運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合部50において、運転席側メンバーフレーム部15の上側壁部を構成する上側水平壁15hと縦壁15aとの内面に、助手席側メンバー部材30の上側壁部を構成する水平壁31cと後側縦壁31aとの外面が互いに重なり、この状態で、助手席側メンバー部材30と運転席側メンバーフレーム部15とが接合されている。
すなわち、上記運転席側メンバーフレーム部15の右端側の縦壁15aと上側水平壁15hとの角部には、前方へ(下方へ)凹陥された上側嵌合凹部51が形成されている。この上側嵌合凹部51は、この左端を仕切る左側仕切板52と、前端を仕切る前側仕切板53と、下端を仕切る下側仕切板54とを備えている。この下側仕切板54と縦壁15aとの間には下側挿入口55が開けられている。そして、この下側挿入口55に連続して、上記上側嵌合凹部51の右端に第1右側挿入口56が開けられている。なお、図11において、上側嵌合凹部51が形成されている運転席側メンバーフレーム部15の上側水平壁15hの断面を示す。
上記助手席側メンバー部材30の左側の上記上側嵌合凹部51に対応する位置には、上側開口部60が形成されている。この上側開口部60は助手席側メンバー部材30の後側縦壁31aと水平壁31cとの角部に設けられている。そして、上記上側開口部60における上端の右側前端の縁部に連続して、スリット部62が開けられている。このスリット部62は、上記上側嵌合凹部51の前側仕切板53が嵌合するように形成されている。このことで、上側開口部60を形成する助手席側メンバー部材30の水平壁31cの右側の縁部には、水平壁側挿入片61が形成されている。この水平壁側挿入片61は上側嵌合凹部51に嵌合するようになっている。
上記運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51の略下方における縦壁15aと、運転席側メンバーフレーム部15の下側壁部を構成する下側水平壁15iとの角部には、前方へ(上方へ)凹陥された下側嵌合凹部65が形成されている。この下側嵌合凹部65は、その前端を仕切る前側当接板66と、左端を仕切る左側当接板67とを備えている。そして、この下側嵌合凹部65の右端には第2右側挿入口68が開けられ、また、この第2右側挿入口68に連続して、下側嵌合凹部65の上端には上側挿入口69が開けられている。
上記助手席側メンバー部材30の左側の上記下側嵌合凹部65に対応する位置には、下側開口部70が形成されている。この下側開口部70は、助手席側メンバー部材30の後側縦壁31aの下端に設けられている。そして、この下側開口部70を形成する後側縦壁31aの右側の縁部には、縦壁側挿入片71が形成されている。この縦壁側挿入片71は上記下側嵌合凹部65に嵌合するようになっている。
上記運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51の右側における上側水平壁15hの内面には、略矩形状に上方へ凹陥された係合凹部73が形成されている。一方、上記助手席側メンバー部材30の水平壁31cの上記係合凹部73に対応する位置には、係合突部74が形成されている。この係合突部74は、右側のみで水平壁31cと連続した片持ち状のもので、水平壁31cと同一面上にある係合板部74aと、この係合板部74aの左端で上方へ突出して係合凹部73と係合する係合突出部74bとを備えている。
また、上記運転席側メンバーフレーム部15の縦壁15aの右側には、ビス77が挿通されるビス用貫通孔75が設けられている。一方、助手席側メンバー部材30の後側縦壁31aの上記ビス用貫通孔75に対応する位置には、ビス用ねじ孔76が設けられている。
このように構成することで、上記運転席側メンバーフレーム部15に対して、助手席側メンバー部材30が、各開口部60,70に各嵌合凹部51、65を挿入した状態から左側に相対的にスライドされ、各挿入片61、71が各嵌合凹部51、65に位置した状態で、助手席側メンバー部材30が運転席側メンバーフレーム部15に接合されるようになっている。
なお、上記運転席側メンバーフレーム部15の右側の内部には、補強用リブ15dが設けられている(図4にのみ示す)。
−インストルメントパネルメンバーの接合手順−
次に、インストルメントパネルメンバー1の助手席側メンバー部材30を運転席側メンバーフレーム部15に接合する手順について説明する。
まず、図11に矢印で示すように、運転席側メンバーフレーム部15の前方から、助手席側メンバー部材30をその後側縦壁31aが運転席側メンバーフレーム部15の縦壁15aに当接する位置まで挿入する。このとき、助手席側メンバー部材30の上側開口部60と下側開口部70とに、運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51と下側嵌合凹部65とがそれぞれ挿入される。
そして、助手席側メンバー部材30を、運転席側メンバーフレーム部15に対して左側に相対的にスライドする。このとき、運転席側メンバーフレーム部15の第1右側挿入口56に助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61が挿入され、運転席側メンバーフレーム部15の下側挿入口55に助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61の下方の後側縦壁31aが挿入されると共に、運転席側メンバーフレーム部15の第2右側挿入口68と上側挿入口69とに助手席側メンバー部材30の縦壁側挿入片71が挿入される。
そして、図12(a)〜図14(a)に示すように、助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61が運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51の左側仕切板52に当接し、助手席側メンバー部材30の縦壁側挿入片71が運転席側メンバーフレーム部15の下側嵌合凹部65の左側当接板67に当接する位置まで、助手席側メンバー部材30をスライドする。このことで、図15及び図16に示すように、助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61が運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51に嵌合され、助手席側メンバー部材30の縦壁側挿入片71が運転席側メンバーフレーム部15の下側嵌合凹部65に嵌合される。このようにして、助手席側メンバー部材30の運転席側メンバーフレーム部15に対する左側及び前側方向の移動が規制される。
同時に、助手席側メンバー部材30を左側にスライドするとき、助手席側メンバー部材30の係合突部74の係合突出部74bが、運転席側メンバーフレーム部15の上側水平壁15hに押され、下方へ撓んだ状態で挿入される。そして、図13に示すように、運転席側メンバーフレーム部15の各嵌合凹部51,65に助手席側メンバー部材30の各挿入片61,71が嵌合する位置で、助手席側メンバー部材30の係合突部74の係合突出部74bが運転席側メンバーフレーム部15の係合凹部73に係合する。このようにして、助手席側メンバー部材30の運転席側メンバーフレーム部15に対する右側方向の移動が規制される。
そして、位置合わせされた運転席側メンバーフレーム部15のビス用貫通孔75に、後方からビス77を挿通して、助手席側メンバー部材30のビス用ねじ孔76に締め付けて、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合部50を締結する。このことで、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合をより堅固なものとしている。
−実施形態の効果−
したがって、以上説明したように、本実施形態のインストルメントパネルメンバー1によると、助手席側メンバー部材30の上側開口部60と下側開口部70とに、運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51と下側嵌合凹部65とを挿入した状態から、助手席側メンバー部材30を運転席側メンバーフレーム部15に対して相対的にスライドし、水平壁側挿入片61と縦壁側挿入片71とが上側嵌合凹部51と下側嵌合凹部65とに位置した状態で、助手席側メンバー部材30を運転席側メンバーフレーム部15に接合している。このため、各嵌合凹部51、65と各挿入片61、71との嵌合によって、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合の位置合わせがし易くなるので、その接合を容易に行うことができる。さらに、金型にスライド型を別途設けることなく、全方向の移動が規制される接合部50を成形することができる。したがって、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合を堅固なものとすることができると共に、その接合を容易に行うことができる。
また、運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51を縦壁15aと上側水平壁15hとの角部に設け、助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61を水平壁31cに設け、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30とを共に剛性の高い角部周辺で嵌合している。このため、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合をより堅固なものとすることができる。
さらに、運転席側メンバーフレーム部15に、助手席側メンバー部材30の水平壁31cに設けた水平壁側挿入片61が挿入する上側嵌合凹部51と、助手席側メンバー部材30の後側縦壁31aに設けた縦壁側挿入片71が挿入する下側嵌合凹部65とを設けている。このため、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30とが角度の異なる2面で嵌合され、両者の接合をより堅固なものとすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、インストルメントパネルメンバー1は、左側ハンドル用のものとしたが、右側ハンドル用であってもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバー部材10はマグネシウム合金製としたが、他の金属よりなるものであってもよい。
また、上記実施形態では、助手席側メンバー部材30は下方開放の断面略コ字状に成形されているが、上方開放の断面略コ字状に成形されていてもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバーフレーム部15には、助手席側メンバー部材30の水平壁側挿入片61が挿入される上側嵌合凹部51と、助手席側メンバー部材30の縦壁側挿入片71が挿入される下側嵌合凹部65とが設けられているが、水平壁側挿入片61が挿入される上側嵌合凹部51のみであってもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバーフレーム部15の上側嵌合凹部51及び下側嵌合凹部65を、縦壁15aと各水平壁15h、15iとの角部に設けているが、図17に示すように、縦壁15aに嵌合凹部80を設け、助手席側メンバー部材30の後側縦壁31aに設けた縦壁側挿入片71が嵌合凹部80の右端を仕切る仕切板81に当接する位置まで、助手席側メンバー部材30を右側にスライドするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバーフレーム部15の係合凹部73に、助手席側メンバー部材30の係合突部74を係合しているが、この係合を行わなくてもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバーフレーム部15と助手席側メンバー部材30との接合部50をビス77により締結しているが、必ずしもこの締結を行わなくてもよい。
また、上記実施形態では、運転席側メンバーフレーム部15の右側の内部に接合部補強用リブ15dを設けているが、これがなくてもよい。
以上説明したように、本発明は、車両用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に架け渡され、インストルメントパネルとステアリングとを支持するインストルメントパネルメンバーについて有用である。
本発明の実施形態にかかるインストルメントパネルメンバーの側面図である。 インストルメントパネルメンバーの背面図である。 インストルメントパネルメンバーの斜視図である。 運転席側メンバー部材の斜視図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図4のVII−VII線断面図である。 助手席側メンバー部材の斜視図である。 図8のIX−IX線断面図である。 図8のX−X線断面図である。 運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合部を前方から見た分解斜視図である。 (a)が接合後の接合部の平面図であり、(b)が接合前の助手席側メンバー部材の接合部の平面図である。 (a)が接合後の接合部の背面図であり、(b)が接合前の助手席側メンバー部材の接合部の背面図である。 (a)が接合後の接合部の底面図であり、(b)が接合前の助手席側メンバー部材の接合部の底面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 図13のXVI−XVI線断面図である。 その他の実施形態にかかる運転席側メンバーフレーム部と助手席側メンバー部材との接合部を後方から見た分解斜視図である。
符号の説明
1 インストルメントパネルメンバー
2 インストルメントパネル
3 ステアリング
4 左側サイドパネル(運転席側の車体側壁)
7 フロア部
8 右側サイドパネル(助手席側の車体側壁)
10 運転席側メンバー部材
13 取付用脚部
15 運転席側メンバーフレーム部
15a 縦壁
15h 上側水平壁(水平壁)
15i 下側水平壁(水平壁)
30 助手席側メンバー部材
31a 後側縦壁(縦壁)
31c 水平壁
50 接合部
51 上側嵌合凹部(嵌合凹部)
55 下側挿入口(挿入口)
56 第1右側挿入口(挿入口)
60 上側開口部(開口部)
61 水平壁側挿入片(挿入片)
65 下側嵌合凹部(嵌合凹部)
68 第2右側挿入口(挿入口)
69 上側挿入口(挿入口)
70 下側開口部(開口部)
71 縦壁側挿入片(挿入片)
80 嵌合凹部

Claims (3)

  1. 車両用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に架け渡されるインストルメントパネルメンバーにおいて、
    車幅方向に延び、一端側で運転席側の車体側壁に取り付けられ、上記インストルメントパネル及びステアリングが取り付けられる運転席側メンバーフレーム部と、該運転席側メンバーフレーム部の他端側の下側から車体フロア部へ延び、該フロア部に取り付けられる取付用脚部とを備えた運転席側メンバー部材と、
    車幅方向に延び、一端側に上記運転席側メンバーフレーム部の他端との接合部を有し、他端側で助手席側の車体側壁に取り付けられる助手席側メンバー部材とを備え、
    上記運転席側メンバーフレーム部は、前方開放の断面略コ字状に形成され、上記助手席側メンバー部材は上方又は下方開放の断面略コ字状に形成され、
    上記接合部は、上記運転席側メンバーフレーム部に上記助手席側メンバー部材が前方から嵌り込んで互いに重なった縦壁と水平壁とを有し、
    上記運転席側メンバーフレーム部の縦壁は、前方へ凹陥され、一端側と他端側との壁の少なくとも一方と上下の壁の少なくとも一方とにおいて連続した挿入口が開いた嵌合凹部を有し、
    上記助手席側メンバー部材の壁は、上記運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部の挿入を許容する開口部と該開口部の一端側又は他端側の縁部に設けられた挿入片とを有し、
    上記運転席側メンバーフレーム部に対して、上記助手席側メンバー部材が、上記開口部に上記嵌合凹部を挿入した状態から一端側又は他端側に相対的にスライドされ、上記挿入片が上記挿入口に挿入されて上記嵌合凹部に位置した状態で、上記助手席側メンバー部材が上記運転席側メンバー部材に接合されていることを特徴とするインストルメントパネルメンバー。
  2. 請求項1のインストルメントパネルメンバーにおいて、
    上記運転席側メンバーフレーム部の嵌合凹部は縦壁と水平壁との角部に設けられ、
    上記助手席側メンバー部材の挿入片は水平壁に設けられていることを特徴とするインストルメントパネルメンバー。
  3. 請求項1又は2のインストルメントパネルメンバーにおいて、
    上記運転席側メンバーフレーム部には、上記助手席側メンバー部材の水平壁に設けた挿入片が挿入される嵌合凹部と、上記助手席側メンバー部材の縦壁に設けた挿入片が挿入される嵌合凹部とが設けられていることを特徴とするインストルメントパネルメンバー。
JP2005015510A 2005-01-24 2005-01-24 インストルメントパネルメンバー Pending JP2006199229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005015510A JP2006199229A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 インストルメントパネルメンバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005015510A JP2006199229A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 インストルメントパネルメンバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006199229A true JP2006199229A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36957591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005015510A Pending JP2006199229A (ja) 2005-01-24 2005-01-24 インストルメントパネルメンバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006199229A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151655A (ja) * 2013-02-04 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp ルームパーティション構造
JP2021084567A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 豊田合成株式会社 部材の取付構造
WO2021153546A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 日亜化学工業株式会社 非水電解質二次電池用正極活物質及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151655A (ja) * 2013-02-04 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp ルームパーティション構造
JP2021084567A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 豊田合成株式会社 部材の取付構造
JP7172965B2 (ja) 2019-11-29 2022-11-16 豊田合成株式会社 部材の取付構造
WO2021153546A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 日亜化学工業株式会社 非水電解質二次電池用正極活物質及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008126981A (ja) 車体の補強構造
JP2006240415A (ja) 車体のフロアパネル
JP4555806B2 (ja) 前部車体構造
JP2006199229A (ja) インストルメントパネルメンバー
JP4973978B2 (ja) コンソールボックスの取付け構造
JP2012140093A (ja) インストルメントパネルの支持構造
JP2010023749A (ja) 車両用インストルメントパネル上面部支持構造
JP2006151112A (ja) 車両用組み付け基準構造体
JP4506404B2 (ja) アクセルペダル取付部の構造
JP5030421B2 (ja) ラジエータコアサポート
JP2006188126A (ja) インストルメントパネルメンバー
JP2006160019A (ja) インストルメントパネルメンバー
JP6346805B2 (ja) 収納容器、収納容器ユニット及び収納容器付き車両用シート
JP2016165917A (ja) 車両のフロントバンパ
JP2014065370A (ja) バンパ取付け用リテーナ
JP4839327B2 (ja) 車両のインストルメントパネル構造
JP5344679B2 (ja) カウルトップカバー
JP4636832B2 (ja) 車両用ドア構造
JP2009255871A (ja) メータ取付構造
JP2017025954A (ja) 取付部材の取付構造
JP5004137B2 (ja) 二部材の取付構造
JP2016068581A (ja) 車体後部構造
JP2016043819A (ja) 車両のフロントグリル
JP6004727B2 (ja) インストルメントパネルの取付構造
JP6102143B2 (ja) 車両用装飾部品の組み付け構造