WO2022270279A1 - 給電制御装置、給電制御方法、及びプログラム - Google Patents

給電制御装置、給電制御方法、及びプログラム Download PDF

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雅幸 加藤
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Abstract

給電制御装置(1)は、第1スイッチ(11)と第2スイッチ(12)と制御部(30)とを備える。制御部(30)は、第1スイッチ(11)をオン状態する第1制御を行い、異常検出部によって前記異常が検出された場合に、第2スイッチ(12)をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を行う。

Description

給電制御装置、給電制御方法、及びプログラム
 本開示は、給電制御装置、給電制御方法、及びプログラムに関する。
 特許文献1には、ハーフオン故障が発生した場合に半導体スイッチの温度上昇を抑制することができる給電制御装置が開示されている。特許文献1で開示される給電制御装置は、半導体スイッチに対してオフへの切り替えを指示している場合に電流が流れているか否かを判定する機能を有する。
特開2019-140747号公報
 半導体スイッチにおいてハーフオン故障が発生した場合、半導体スイッチには、オフ指示中にも電流が流れ続けることになる。その対策としては、半導体スイッチが負荷に電流を流す経路とは別の経路を介して電流を流し、強制的に蓄電器の放電を進行させることで半導体スイッチにおける予期せぬ通電期間を短くすることが考えられる。しかし、この方法では、半導体スイッチに流れる電流を抑制するまでに時間がかかってしまう。
 本開示は、オフ信号が与えられているときにスイッチが通電状態で維持される異常が発生した場合に、そのスイッチに流れる電流の実効値を低減する技術を提供する。
 本開示の一つである給電制御装置は、
 車両に搭載される給電制御装置であって、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 前記制御部は、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う。
 本開示の一つである給電制御方法は、
 給電制御装置を用い、車両内での給電を制御する給電制御方法であって、
 前記給電制御装置は、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 前記制御部が、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う。
 本開示の一つであるプログラムは、
 車両内に搭載される給電制御装置に給電制御を行わせるプログラムであって、
 前記給電制御装置は、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 当該プログラムは、
 前記第1スイッチをオン状態とする第1制御を前記制御部に行わせるステップと、
 前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を前記制御部に行わせるステップと、
 を含む。
 本開示に係る技術は、オフ信号が与えられているときにスイッチが通電状態で維持される異常が発生した場合に、そのスイッチに流れる電流の実効値を低減しやすい。
図1は、第1実施形態の給電制御装置を含む車載システムを概略的に例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態の給電制御装置を含む車両を概略的に例示する説明図である。 図3は、第1実施形態の給電制御装置の基板への実装構造を簡略的に説明する平面図である。 図4は、第1実施形態の給電制御装置の基板への実装構造を簡略的に説明する正面図である。 図5は、第1実施形態の給電制御装置で行われる給電制御の流れを例示するフローチャートである。
 以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔9〕の特徴は、矛盾しない範囲でどのように組み合わされてもよい。
 〔1〕 車両に搭載される給電制御装置であって、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 前記制御部は、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う
 給電制御装置。
 上記の〔1〕の給電制御装置は、第1スイッチをオン状態とする第1制御を行うことで、相対的にオン抵抗が小さい第1スイッチを介して電流を流すことができる。そして、この給電制御装置は、異常検出部によって異常が検出された場合には、第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を行うことで、第1導電路と第2導電路との間において流れる電流を、第1スイッチと第2スイッチとに分散させることができる。よって、第1スイッチの実効電流が抑えられ、損失の増大に起因する発熱が抑制される。
 〔2〕の給電制御装置は、上記の〔1〕に記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。上記車両は、走行可能状態と走行不能状態とに切り替わる構成をなし、少なくとも上記車両の走行可能状態のときに上記第2スイッチの上記オンオフ制御を行う場合に車内の乗員に向けて異常の報知を行う報知部を有する。
 上記の〔2〕の給電制御装置は、上記オンオフ制御を行う場合に、その旨を車内の乗員に知らせることができるため、車両内の乗員は、その事態を把握して対処することができる。
 〔3〕の給電制御装置は、上記の〔1〕又は〔2〕に記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。上記車両は、走行可能状態と走行不能状態とに切り替わる構成をなす。上記制御部は、上記オンオフ制御を行っているときに上記車両が上記走行可能状態から上記走行不能状態に切り替わった場合、上記走行不能状態への切り替わり後も上記オンオフ制御を継続する。
 上記の〔3〕の給電制御装置は、走行不能状態に切り替わった後に、上記異常が生じた第1スイッチに過剰な電流が流れ続けることを抑えることができる。
 〔4〕の給電制御装置は、上記の〔3〕に記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。上記制御部は、上記走行不能状態への切り替わり後に上記オンオフ制御を継続する場合、上記第1スイッチ及び上記第2スイッチに電流を流すための電力供給源である蓄電部から所定の負荷への給電を行う。
 上記の〔4〕の給電制御装置は、上記異常が検出された場合、走行不能状態に切り替わった後に上記オンオフ制御を継続しつつ第1スイッチ及び第2スイッチに電流を流すための電力供給源である蓄電部から所定の負荷への給電を行うことで、第1スイッチに流れる電流の抑制だけでなく、蓄電部に基づく電力を強制的に消費することによって通電継続期間の短縮化も図ることができる。
 〔5〕の給電制御装置は、上記の〔1〕から〔4〕のいずれか一つに記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。〔5〕の給電制御装置は、上記第1スイッチが通電状態のときの当該第1スイッチの抵抗を検出する抵抗検出部を有する。上記制御部は、PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力し、上記PWM信号によって上記第2スイッチのオンオフを制御するように上記オンオフ制御を行い、上記抵抗検出部で検出される抵抗に基づいて上記PWM信号のデューティを設定する。
 上記の〔5〕の給電制御装置は、上記異常に応じて上記オンオフ制御を行う場合に、第1スイッチの実際の抵抗に合わせたPWM制御を行うことができる。
 〔6〕の給電制御装置は、上記の〔1〕から〔5〕のいずれか一つに記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。上記第1スイッチ及び上記第2スイッチは、共通の基板に実装され、上記第1スイッチは、上記基板の一方面に実装され、上記第2スイッチは、上記基板の他方面に実装される。
 上記の〔6〕の給電制御装置は、第1スイッチと第2スイッチを互いに反対の面に離して配置することができるため、上記異常の発生時に熱が集中することを一層抑制することができる。
 〔7〕の給電制御装置は、上記の〔1〕から〔6〕のいずれか一つに記載の給電制御装置において、以下の特徴を有する。上記第1スイッチ及び上記第2スイッチは、共通の基板に実装される。上記第1スイッチは、上記基板における所定方向一方側に設けられた第1端部寄りに実装される。上記第2スイッチは、上記基板において上記所定方向において一方側とは反対側の第2端部寄りに実装される。
 上記の〔7〕の給電制御装置は、第1スイッチと第2スイッチを互いに反対の端部側に離して配置することができるため、上記異常の発生時に熱が集中することを一層抑制することができる。
 〔8〕 給電制御装置を用い、車両内での給電を制御する給電制御方法であって、
 前記給電制御装置は、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 前記制御部が、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う
 給電制御方法。
 上記の〔8〕の給電制御方法は、上記の〔1〕の給電制御装置と同様の効果を奏する。
 〔9〕 車両内に搭載される給電制御装置に給電制御を行わせるプログラムであって、
 前記給電制御装置は、
 第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
 前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
 前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
 を有し、
 前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
 当該プログラムは、
 前記第1スイッチをオン状態とする第1制御を前記制御部に行わせるステップと、
 前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に、前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を前記制御部に行わせるステップと、
 を含むプログラム。
 上記の〔9〕のプログラムは、上記の〔1〕の給電制御装置と同様の効果を奏する。
 <第1実施形態>
 1.車載システムの概要
 図1に示される車載システム100は、車両190に搭載されるシステムであり、電源システム101及び負荷106を有する。車両190には、負荷106、電源部102、給電制御装置1だけでなく、その他の部品も多数搭載されている。車載システム100は、図2のように車両190に搭載されるシステムである。車載システム100では、電源システム101が負荷106に供給する電力を制御する。
 負荷106は、電力の供給を受けて動作し得る電気部品である。負荷106は、様々な部品又は装置が適用され得る。図1で例示される負荷106は、例えば、抵抗成分を有する。負荷106は、インダクタンス成分や容量成分を有していてもよい。
 電源システム101は、主に、電源部102、電力路104、給電制御装置1などを有する。電源システム101は、電源部102から供給される電力に基づいて負荷106に電力を供給するシステムである。
 電源部102は、負荷106に電力を供給するための主電源となる蓄電部である。電源部102は、例えば、鉛バッテリ等の車載バッテリとして構成されている。電源部102は、例えば、高電位側の端子が電力路104に電気的に接続され、電力路104に対して一定電圧を印加する。電源部102が電力路104に印加する電圧は、+B電圧とも称される。なお、電源部102は、電源回路を含んでいてもよい。例えば、電源部102は、蓄電部からの電力に基づき、電源回路が電力路104に一定電圧を印加する構成であってもよい。
 なお、本明細書では、特に限定がない限り、電圧とは、グラウンドを基準とする電圧である。
 電力路104は、直接又は他の導電路を介して電源部102の高電位側の端子に電気的に接続されており、電源部102からの一定の直流電圧が印加される構成をなす。電力路104は、電源部102からの電力を伝送する経路である。電力路104には、ヒューズやリレーなどの部品が設けられていてもよい。
 2.給電制御装置の基本構成
 給電制御装置1は、図2のように車両190に搭載される装置であり、負荷106などの車載負荷への給電を制御する装置である。給電制御装置1は、主に、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、第1導電路21、第2導電路22、制御部30、検出部40、報知部60などを備える。
 第1導電路21は、電力路104に電気的に接続される導電路である。図1の例では、第1導電路21が電力路104に短絡し、第1導電路21と電力路104とが所定電位(例えば、電源部102の高電位側端子の電位)で同電位とされる。第1導電路21は、導体を有する配線のみによって構成されていてもよく、ヒューズなどが設けられていてもよい。
 第2導電路22は、負荷106に電流を流す経路をなす導電路である。第2導電路22は、第1スイッチ11の他端及び第2スイッチ12の他端と同電位又はほぼ同電位とされる。第2導電路22は、負荷106の一端に電気的に接続される。第1導電路21は、導体を有する配線のみによって構成されていてもよく、ヒューズなどが設けられていてもよい。
 図1の例では、第1スイッチ11及び第2スイッチ12がスイッチ装置10を構成する。図1の例では、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の少なくともいずれかがオン状態のときに電源部102から負荷106に対して電流が流れる。第1スイッチ11は、第1導電路21と第2導電路22との間に設けられる。第1スイッチ11は、入力端子(具体的にはゲート端子)にオン信号(例えば、ハイレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、入力端子にオフ信号(例えばローレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる。図1の例では、第1スイッチ11の一方の端子(具体的にはドレイン端子)が第1導電路21に電気的に接続される。第1スイッチ11の他方の端子(具体的にはソース端子)が第2導電路22に電気的に接続される。図1の例では、第1スイッチ11の一方の端子は、第1導電路21及び電力路104に短絡し、第1導電路21及び電力路104と同電位とされる。第1スイッチ11のオン抵抗は、第2スイッチ12のオン抵抗よりも小さい。
 第2スイッチ12は、第1導電路21と第2導電路22との間に設けられる。第2スイッチ12は、第1スイッチ11に対して並列に設けられる。第2スイッチ12は、入力端子(具体的にはゲート端子)にオン信号(例えば、ハイレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、入力端子(具体的にはゲート端子)にオフ信号(例えばローレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる。図1の例では、第2スイッチ12の一方の端子(具体的にはドレイン端子)が第1導電路21に電気的に接続される。第2スイッチ12の他方の端子(具体的にはソース端子)が第2導電路22に電気的に接続される。図1の例では、第2スイッチ12の一方の端子は、第1導電路21及び電力路104に短絡し、第1導電路21及び電力路104と同電位とされる。第1スイッチ11及び第2スイッチ12がいずれも正常状態のとき、第1スイッチ11に対してオン信号が与えられたときの第1スイッチ11のオン抵抗は、第2スイッチ12に対してオン信号が与えられたときの第2スイッチ12のオン抵抗よりも小さい。第1スイッチ11の上記正常状態は、第1スイッチ11に対してオン信号が与えられたときに第1スイッチ11がオン動作し、第1スイッチ11に対してオフ信号が与えられたときに、第1スイッチ11がオフ動作する状態である。第2スイッチ12の上記正常状態は、第2スイッチ12に対してオン信号が与えられたときに第2スイッチ12がオン動作し、第2スイッチ12に対してオフ信号が与えられたときに、第2スイッチ12がオフ動作する状態である。
 第3スイッチ13は、電力路104とグラウンドとの間に設けられる。第3スイッチ13は、入力端子(具体的にはゲート端子)にオン信号(例えば、ハイレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、入力端子(具体的にはゲート端子)にオフ信号(例えばローレベル電圧の信号)が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる。図1の例では、第3スイッチ13の一方の端子(具体的にはドレイン端子)が電力路104に短絡し、電力路104と同電位とされる。
 第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13はいずれも、FET(Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチなどによって構成されている。図1に示される代表例では、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13はいずれも、Nチャネル型のFETによって構成されている。
 制御部30は、各種制御を行い得る装置である。例えば、制御部30は、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13のオンオフをそれぞれ制御する。制御部30は、主に、制御装置32と駆動回路34,35,36とを有する。
 制御装置32は、例えば、MCU(Micro Controller Unit)などの制御装置によって構成されている。制御装置32は、様々な情報処理や演算を行い得る装置である。制御装置32は、異常検出部の一例に相当する。制御部30は、第1スイッチ11に対してオフ信号が与えられているときに第1スイッチ11が通電状態で維持される異常を検出する。
 駆動回路34は、制御装置32からハイレベル信号が与えられている時期に、第2スイッチ12の入力端子(具体的には、ゲート端子)に対して第1電圧のハイレベル信号(第2スイッチ12をオン動作させる電圧のオン信号)を与える。駆動回路34は、制御装置32からローレベル信号が与えられている時期に、第2スイッチ12の入力端子に対して第1電圧よりも低い第2電位のローレベル信号(第2スイッチ12をオフ動作させる電圧のオフ信号)を与える。
 駆動回路35は、制御装置32からハイレベル信号が与えられている時期に、第1スイッチ11の入力端子(具体的には、ゲート端子)に対して第1電圧のハイレベル信号(第1スイッチ11をオン動作させる電圧のオン信号)を与える。駆動回路35は、制御装置32からローレベル信号が与えられている時期に、第1スイッチ11の入力端子に対して第1電圧よりも低い第2電位のローレベル信号(第1スイッチ11をオフ動作させる電圧のオフ信号)を与える。
 駆動回路36は、制御装置32からハイレベル信号が与えられている時期に、第3スイッチ13の入力端子(具体的には、ゲート端子)に対して第1電圧のハイレベル信号(第3スイッチ13をオン動作させる電圧のオン信号)を与える。駆動回路36は、制御装置32からローレベル信号が与えられている時期に、第3スイッチ13の入力端子に対して第1電圧よりも低い第2電位のローレベル信号(第3スイッチ13をオフ動作させる電圧のオフ信号)を与える。
 検出部40は、電圧検出部として機能する検出回路42と、電流検出部として機能する電流センサ44とを備える。検出回路42は、第1スイッチ11と第1導電路21の間の導電路23Aの電位を検出し得る。更に、検出回路42は、第1スイッチ11と第2導電路22の間の導電路23Bの電位を検出し得る。電流センサ44は第1スイッチ11を流れる電流(具体的には、導電路23Bを流れる電流)を検出する電流検出回路である。図1の代表例では、検出回路42は、導電路23Aの電圧の値(即ち、第1スイッチ11の一端の電圧の値)を特定し得るアナログ電圧値を制御装置32に与える。更に、検出回路42は、導電路23Bの電圧の値(即ち、第1スイッチ11の他端の電圧の値)を特定し得るアナログ電圧値を制御装置32に与える。電流センサ44は、第1スイッチ11、導電路23A,23Bを流れる電流の値を特定し得るアナログ電圧値を制御装置32に与える。
 第3スイッチ13は、制御部30によって制御され、負荷108への給電を許可する状態と、停止する状態とに切り替える切替部として機能する。第3スイッチ13がオン状態のときには、電源部102からの電力に基づく電流を、第3スイッチ13を介して負荷108側に流すように給電が行われる。第3スイッチ13がオフ状態のときには、第3スイッチ13を介して負荷108へ給電する動作は停止される。なお、図1に示される負荷108への給電構成はあくまで一例であり、電源部102からの電力に基づく電流を負荷108へ供給する状態(給電状態)と、停止する状態(給電停止状態)とに切り替える回路構成であればよい。
 報知部60は、例えば、表示ランプ、画像表示装置などの表示部や、スピーカ、ブザーなどの音声出力部を有する。報知部60は、音声の出力や情報(例えば、文字情報や図形情報などを含む画像情報)の表示を行い得る。報知部60の報知動作は、制御装置32によって制御される。
 3.基板に対する実装構造
 給電制御装置1は、図1に示される各種部品(例えば、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、第1導電路21、第2導電路22、制御部30、検出部40など)が共通の基板80(図3、図4)に実装される構成をなす。なお、図3、図4では、第1スイッチ11、第2スイッチ12、基板80以外の部品の図示は省略されている。
 基板80に実装される部品のうち、第1スイッチ11は、基板80の一方面81に実装される。第2スイッチ12は、基板80の他方面82に実装される。一方面81は、基板80における厚さ方向一方側の板面である。他方面82は、基板80における厚さ方向他方側の板面である。なお、第1スイッチ11及び第2スイッチ12以外の部品の基板80における配置は、様々な配置が採用され得る。
 図3、図4の例では、第1スイッチ11は、基板80における第1方向一方側に設けられた端部80A寄りに実装される。第2スイッチ12は、基板80において第1方向の他方側(一方側とは反対側)の端部80B寄りに実装される。「第1方向の一方側の端部80A寄りに配置される」とは、基板80における第1方向の中心位置C1よりも端部80A側の領域に配置されることを意味する。「第1方向の他方側の端部80B寄りに配置される」とは、基板80における第1方向の中心位置C1よりも端部80B側の領域に配置されることを意味する。第1方向は、基板80の厚さ方向と直交する所定方向である。図3の例では、基板80の板面の長手方向が第1方向である。
 更に、第1スイッチ11は、基板80における第2方向一方側に設けられた端部80C寄りに実装される。第2スイッチ12は、基板80において第2方向の他方側(一方側とは反対側)の端部80D寄りに実装される。「第2方向の一方側の端部80C寄りに配置される」とは、基板80における第2方向の中心位置C2よりも端部80C側の領域に配置されることを意味する。「第2方向の他方側の端部80D寄りに配置される」とは、基板80における第2方向の中心位置C2よりも端部80D側の領域に配置されることを意味する。第2方向は、基板80の厚さ方向及び第1方向と直交する方向である。図3の例では、基板80の板面の短手方向が第2方向である。
 4.給電制御
 次の説明は、給電制御装置1で行われる給電制御に関する。図5に示される給電制御は、制御装置32の内部又は外部に設けられた記憶部に記憶されたプログラムによって実行される。制御部30(具体的には制御装置32)は、このプログラムに従い、図5の制御を実行する。
 上記プログラムは、車両190において所定の開始条件が成立した場合、図5に示される制御を制御部30に実行される。「開始条件が成立したこと」とは、例えば、車両を始動させる始動条件が成立したこと(例えば、イグニッションスイッチなどの始動スイッチがオフ状態からオン状態に切り替わったこと)であってもよく、給電制御装置1に電力が供給され始めたことであってもよく、その他の条件であってもよい。
 制御部30は、上記プログラムに基づいて図5で示される給電制御を開始した場合、ステップS1において負荷106に電力を供給する条件(負荷供給条件)が成立したか否かを判断し、負荷供給条件が成立していないと判断した場合には、初期状態(第1スイッチ11及び第2スイッチ12をいずれもオフ状態で維持した状態)を継続しつつ、処理をステップS3に進める。
 制御部30は、ステップS1において負荷供給条件が成立したと判断した場合には、ステップS2において第1制御を開始又は継続する。制御部30は、ステップS2を行う時点で既に第1制御が実行されている場合には第1制御を継続し、ステップS2を行う時点で第1制御が実行されていない場合には第1制御を開始する。第1制御は、第1スイッチ11をオン状態にする制御であり、具体的には、第1スイッチ11をオン状態とし、第2スイッチ12をオフ状態とする制御である。第1制御は、第1スイッチ11をオン状態で維持し続ける制御であってもよく、第1スイッチ11をオンオフする制御(例えば、設定されたデューティでオンオフする制御)であってもよい。
 制御部30は、ステップS3において、第1スイッチ11の異常が検出されたか否かを判断する。ここでの「異常」は、「第1スイッチ11にオフ信号が与えられているときに第1スイッチ11が通電状態で維持される異常」である。上記「異常」の検出は、ステップS3の時点で行われてもよく、ステップS3よりも前に行われてもよい。例えば、制御部30は、上述の初期状態が維持されているときの導電路23Bの電圧が所定値以上である場合に、上記「異常」が生じているとの判定(異常の検出)を行ってもよい。或いは、制御部30は、第1制御中に第1スイッチ11及び第2スイッチ12をいずれもオフ状態にする検知期間を設定し、この検知期間に導電路23Bの電圧が所定値以上である場合に、上記「異常」が生じているとの判定(異常の検出)を行ってもよい。制御部30は、異常検出部の一例に相当する。
 制御部30は、ステップS3において、第1スイッチ11について上記「異常」が検出されていないと判定した場合、処理をステップS1に戻す。処理をステップS1に戻した際に負荷供給条件が成立中である場合には処理をステップS2に進め、第1制御を継続する。つまり、制御部30は、負荷供給条件が成立中である場合であって且つ上記「異常」が検出されていない場合には、第1制御を継続する。また、制御部30は、負荷供給条件が成立中でない場合であって且つ上記「異常」が検出されていない場合には、上記初期状態を継続する。
 制御部30は、ステップS3において、第1スイッチ11について上記「異常」が検出されたと判定した場合、ステップS4において第2制御を開始する。第2制御は、第2スイッチ12をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御である。第2制御は、具体的には、第2スイッチ12の入力部(ゲート端子)に対して設定されたデューティのPWM信号を与える制御であり、このPWM信号が与えられている期間は、PWM信号のハイレベル信号(オン信号)の期間に第2スイッチ12がオン動作し、PWM信号のローレベル信号(オフ信号)の期間に第2スイッチ12がオフ動作する。
 制御部30が第2制御(オンオフ制御)を行う場合、予め定められたデューティで第2スイッチ12をオンオフさせてもよいが、以下のような制御が採用されてもよい。例えば、給電制御装置1は、第1スイッチ11が通電状態のときの第1スイッチ11の抵抗を検出する抵抗検出部を有する。図1の例では、検出回路42、電流センサ44、制御装置32が抵抗検出部の一例に相当する。具体的には、例えば、検出回路42によって検出される第1スイッチ11の両端電圧Vと電流センサ44によって検出される電流値Iとによって第1スイッチ11のオン抵抗RonをRon=V/Iの式によって算出することができる。なお、第1スイッチ11のオン抵抗Ronを検出できれば、他の方法によって検出してもよい。そして、制御部30は、ステップS4で第2制御(オンオフ制御)を開始した場合、PWM信号を出力し、PWM信号によって第2スイッチ12のオンオフを制御するようにオンオフ制御を行い、上記抵抗検出部で検出される抵抗Ronに基づいてPWM信号のデューティを設定してもよい。具体的には、制御部30は、上記抵抗検出部で抵抗Ronが検出された場合に、「オン抵抗とPWM信号のデューティとの対応関係を予め定めたテーブルや演算式などの対応情報」(即ち、オン抵抗が特定された場合、特定されたオン抵抗に対応するデューティを定めることができる情報)に基づき、抵抗Ronに対応するデューティとして上記対応情報によって特定されるデューティで第2スイッチ12をオンオフさせるように制御を行ってもよい。対応情報の定め方は様々な方法を採用することができる。
 給電制御装置1が搭載される車両190は、走行可能状態と走行不能状態とに切り替わる構成をなしている。走行可能状態は、車両190がガソリン車やハイブリッド自動車であれば、例えば、イグニッションスイッチがオンになっている状態である。また、車両190が電気自動車であれば、車両190を始動させるパワースイッチがオン状態になっている状態を走行可能状態とすることができる。一方、走行不能状態は、車両190がガソリン車やハイブリッド自動車であれば、例えば、イグニッションスイッチがオフになっている状態である。また、車両190が電気自動車であれば、車両190を始動させるパワースイッチがオフ状態になっている状態を走行不能状態とすることができる。
 給電制御装置1は、少なくとも車両190の走行可能状態のときに上記オンオフ制御を行う場合に報知部60が車内の乗員に向けて異常の報知を行ってもよい。この異常の報知は、第1スイッチ11の異常を示すランプ表示を行ってもよく、第1スイッチ11の異常を示す音声を発してもよく、第1スイッチ11の異常を示すメッセージやコードを表示したり音声出力したりしてもよい。
 制御部30は、上記第2制御(オンオフ制御)を行っているときに車両190が上記走行可能状態から上記走行不能状態に切り替わった場合(例えば、車両190のイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わった場合)、上記走行不能状態への切り替わり後も上記オンオフ制御を継続する。そして、制御部30は、上記走行不能状態への切り替わり後に上記オンオフ制御を継続する場合、第3スイッチ13をオンさせた状態(第3スイッチ13を介して負荷108に電流を供給し得る状態)に制御する。従って、上記「異常」が検知され且つ上記走行不能状態になった場合には、上記第2制御(オンオフ制御)と電源部102からの電力に基づく負荷108への給電を並行して行うことができる。
 以上のように、給電制御装置1では、制御部30は、異常検出部によって上記「異常」が検出された場合に、第2スイッチ12をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を行う。
 給電制御装置1を用いた給電制御方法では、制御部30が、第1スイッチ11をオン状態とする第1制御を行い、異常検出部によって異常が検出された場合に、第2スイッチ12をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を行う。
 そして、図5に示されるように、図5の制御を制御部30に行わせるプログラムは、第1スイッチ11をオン状態とする第1制御を制御部30に行わせる第1ステップ(ステップS1)と、第1制御中に異常検出部によって異常が検出された場合に、第2スイッチ12をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を制御部30に行わせる第2ステップ(ステップS3,S4)と、を含む。
 5.効果の例
 上述された給電制御装置1、給電制御装置1を用いた給電方法、給電制御装置1に用いられるプログラムは、オフ信号が与えられているときにスイッチが通電状態で維持される異常が発生した場合に、そのスイッチに電流が流れ続けることを早期に抑制しやすい。具体的には、給電制御装置1は、第1スイッチ11をオン状態とする第1制御を行うことで、相対的にオン抵抗が小さい第1スイッチ11を介して電流を流すことができる。そして、給電制御装置1は、異常検出部によって異常が検出された場合には、第2スイッチ12をオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を行うことで、第1導電路21と第2導電路22との間において流れる電流を、第1スイッチ11と第2スイッチ12とに分散させることができる。よって、第1スイッチ11の実効電流が抑えられ、損失の増大に起因する発熱が抑制される。
 給電制御装置1は、上記オンオフ制御を行う場合に、報知部60を用いてその旨を車内の乗員に知らせることができるため、車両190内の乗員は、その事態を把握して対処することができる。
 給電制御装置1は、走行不能状態に切り替わった後に、上記異常が生じた第1スイッチ11に過剰な電流が流れ続けることを抑えることができる。
 給電制御装置1は、上記異常が検出された場合、走行不能状態に切り替わった後に上記オンオフ制御を継続しつつ第1スイッチ11及び第2スイッチ12に電流を流すための電力供給源である電源部102(蓄電部)から負荷108への給電を行うことで、第1スイッチ11に流れる電流の抑制だけでなく、電源部102に基づく電力を強制的に消費することによって通電継続期間の短縮化も図ることができる。なお、図1には、上記異常が検出された場合において走行不能状態に切り替わった後に、負荷108へ給電を行うことで電源部102の放電を促進し得る構成が例示されたが、専用の放電回路によって電源部102の放電を促進してもよい。
 給電制御装置1は、上記異常に応じて上記オンオフ制御を行う場合に、第1スイッチ11の実際の抵抗に合わせたPWM制御を行うことができる。
 給電制御装置1は、第1スイッチ11と第2スイッチ12を互いに反対の面に離して配置することができるため、上記異常の発生時に熱が集中することを一層抑制することができる。
 給電制御装置1は、第1スイッチ11と第2スイッチ12を互いに反対の端部側に離して配置することができるため、上記異常の発生時に熱が集中することを一層抑制することができる。
 <他の実施形態>
 本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
 上述された実施形態では、第1導電路21及び第2導電路22が給電制御装置1の内部に設けられていたが、第1導電路21及び第2導電路22が給電制御装置1の外部に設けられていてもよい。
 上述された実施形態では、電流センサ44が設けられていたが、電流センサ44が設けられていなくてもよい。
 上述された実施形態では、検出回路42が導電路23A及び導電路23Bの両方の電圧を検出する構成であったが、導電路23Bの電圧のみを検出する構成であってもよい。
 なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲によって示された範囲内又は請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1   :給電制御装置
10  :スイッチ装置
11  :第1スイッチ
12  :第2スイッチ
13  :第3スイッチ
21  :第1導電路
22  :第2導電路
23A :導電路
23B :導電路
30  :制御部(異常検出部、抵抗検出部)
32  :制御装置
34  :駆動回路
35  :駆動回路
36  :駆動回路
40  :検出部
42  :検出回路(抵抗検出部)
44  :電流センサ(抵抗検出部)
60  :報知部
80  :基板
80A :端部
80B :端部
80C :端部
80D :端部
81  :一方面
82  :他方面
100 :車載システム
101 :電源システム
102 :電源部
104 :電力路
106 :負荷
108 :負荷(所定の負荷)
190 :車両
C1  :中心位置
C2  :中心位置

Claims (9)

  1.  車両に搭載される給電制御装置であって、
     第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
     前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
     前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
     前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
     を有し、
     前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
     前記制御部は、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う
     給電制御装置。
  2.  前記車両は、走行可能状態と走行不能状態とに切り替わる構成をなし、
    少なくとも前記車両の走行可能状態のときに前記第2スイッチの前記オンオフ制御を行う場合に車内の乗員に向けて異常の報知を行う報知部を有する
     請求項1に記載の給電制御装置。
  3.  前記車両は、走行可能状態と走行不能状態とに切り替わる構成をなし、
     前記制御部は、前記オンオフ制御を行っているときに前記車両が前記走行可能状態から前記走行不能状態に切り替わった場合、前記走行不能状態への切り替わり後も前記オンオフ制御を継続する
     請求項1又は請求項2記載の給電制御装置。
  4.  前記制御部は、前記走行不能状態への切り替わり後に前記オンオフ制御を継続する場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに電流を流すための電力供給源である蓄電部から所定の負荷への給電を行う
     請求項3に記載の給電制御装置。
  5.  前記第1スイッチが通電状態のときの当該第1スイッチの抵抗を検出する抵抗検出部を有し、
     前記制御部は、PWM信号を出力し、前記PWM信号によって前記第2スイッチのオンオフを制御するように前記オンオフ制御を行い、前記抵抗検出部で検出される抵抗に基づいて前記PWM信号のデューティを設定する
     請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給電制御装置。
  6.  前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、共通の基板に実装され、
     前記第1スイッチは、前記基板の一方面に実装され、
     前記第2スイッチは、前記基板の他方面に実装される
     請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の給電制御装置。
  7.  前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、共通の基板に実装され、
     前記第1スイッチは、前記基板における所定方向一方側に設けられた第1端部寄りに実装され、
     前記第2スイッチは、前記基板において前記所定方向において一方側とは反対側の第2端部寄りに実装される
     請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給電制御装置。
  8.  給電制御装置を用い、車両内での給電を制御する給電制御方法であって、
     前記給電制御装置は、
     第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
     前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
     前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
     前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
     を有し、
     前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
     前記制御部が、前記第1スイッチをオン状態とする第1制御と、前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御と、を行う
     給電制御方法。
  9.  車両内に搭載される給電制御装置に給電制御を行わせるプログラムであって、
     前記給電制御装置は、
     第1導電路と第2導電路との間に設けられ、オン信号が与えられることに応じてオン状態に切り替わり、オフ信号が与えられることに応じてオフ状態に切り替わる第1スイッチと、
     前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記第1スイッチに対して並列に設けられる第2スイッチと、
     前記第1スイッチに対して前記オフ信号が与えられているときに前記第1スイッチが通電状態で維持される異常を検出する異常検出部と、
     前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する制御部と、
     を有し、
     前記第1スイッチのオン抵抗は、前記第2スイッチのオン抵抗よりも小さく、
     当該プログラムは、
     前記第1スイッチをオン状態とする第1制御を前記制御部に行わせるステップと、
     前記異常検出部によって前記異常が検出された場合に前記第2スイッチをオン状態とオフ状態とに交互に切り替えるオンオフ制御を前記制御部に行わせるステップと、
     を含むプログラム。
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