JP2010047249A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流を遮断するためのスイッチに形成される酸化被膜を他に影響を及ぼすことなく除去することが可能な電源制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンに連動して発電する発電機3と、発電機3が発電した電力により充電され、負荷4へ電力を供給するバッテリ2と、バッテリ2及び負荷4の接続及び遮断を行う半導体リレー(n型FET11及びp型FET12)とを備え、半導体リレーをオン又はオフし、バッテリ2の電力を負荷4へ供給し又は遮断する車両用電源制御装置1において、半導体リレーの端子(n型FET11のゲート端子)近傍に接続された経路Lと、経路L途中に設けられ、経路Lに電流を通流させ又は遮断するトランジスタ13と、トランジスタ13のオンオフを行う電源制御部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に流れる電流を遮断するスイッチ及び端子に形成される酸化被膜を破壊できる電源制御装置に関する。
近年の車両には、多数の電装品が搭載されている。これら電装品は、電源がオフの場合であっても僅かに消費電流(暗電流)が流れる場合がある。このため、長時間車両を放置した場合には、暗電流によりバッテリ電圧が徐々に低下し、所謂バッテリ上りが発生する。そこで、電装品とバッテリとの間にリレースイッチを設け、長時間の車両停車中に、リレースイッチをオフすることで電装品とバッテリとを遮断し、電装品へ暗電流が流れないようにする装置を備える車両が提案されている。この装置を備えることで、長時間車両を放置してもバッテリ上がりが起こらないようにすることが可能となる。
暗電流を遮断する装置を備えた車両において、電装品がレインセンサ等の場合には、イグニッションスイッチ(以下、IGスイッチと言う)がオフの場合は電装品に電流を供給する必要がないため、リレースイッチをオフにすることができる。一方で、電装品が例えば車両のセキュリティに関する装置である場合、IGスイッチがオフ(車両停車中)であっても電装品に待機電力を供給しておく必要がある。このため、リレースイッチを常にオンにする必要がある。この場合、リレースイッチは、車両停車中のバッテリ上りを抑制するため、消費電力を抑えてオンとされることが望ましい。
ところで、リレースイッチ等の金属は、ある程度の期間使用された場合、表面に電気絶縁特性を持つ酸化被膜が形成される。上述のように、消費電力を抑えてリレースイッチをオンにする場合、リレースイッチなどの金属表面には、形成された酸化被膜を電気的に破壊できる十分な電流が供給されない。このため、車両の停車が長時間におよぶ場合、時間経過と共に酸化被膜が厚くなり、リレースイッチをオンオフする電力を供給できず、暗電流を遮断することができなくなる場合がある。また、リレースイッチの接点では、酸化被膜により電気抵抗が高くなるため、電装品へ十分な電流が供給されないおそれがある。
特許文献1には、半導体端子のピン等に形成された酸化被膜を破壊することができる発明が開示されている。特許文献1では、ピンに超音波振動を付加することでピンを振動させて、ピンに形成された酸化被膜を破壊している。
特開2005−129444号公報
しかしながら、特許文献1のように、暗電流を遮断するためのリレースイッチに振動を付加した場合、リレースイッチのオンオフ制御等に振動の影響を及ぼすおそれがある。また、振動させるだけでは、厚くなった酸化被膜を確実に破壊できない場合があり、リレースイッチを良好な接触状態に復帰させることができないおそれがある。このため、暗電流を遮断したいときにスイッチ制御が行えない場合がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電流を遮断するためのスイッチを制御する信号線に存在する金属端子所の表面上に形成される酸化被膜を他に影響を及ぼすことなく除去することが可能な電源制御装置を提供することにある。
本発明に係る電源制御装置は、エンジンに連動して発電する発電機と、該発電機が発電した電力により充電され、負荷へ電力を供給するバッテリと、該バッテリ及び負荷の接続及び遮断を行う第1スイッチとを備え、該第1スイッチをオン又はオフし、前記バッテリの電力を前記負荷へ供給し又は遮断する車両用電源制御装置において、前記第1スイッチの端子近傍に接続された電流経路と、該電流経路途中に設けられ、該電流経路に電流を通流させ又は遮断する第2スイッチと、前記第2スイッチのオンオフを行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、バッテリから負荷への電力を遮断する第1スイッチの端子近傍に電流経路が接続してあり、経路途中に設けられ、電流経路に電流を通流させ又は遮断する第2スイッチのオンオフを行う。第2スイッチを制御して電流経路に電流が通流した場合、第1スイッチの端子近傍を通流する電流は、電流経路に通流する電流分だけ増加する。これにより、第1スイッチの端子近傍に酸化被膜が形成された場合、増加した電流により端子近傍に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。
本発明に係る電源制御装置は、前記第1スイッチは、信号を入力する入力端子を有し、該入力端子へ入力される信号の有無に応じてオンオフする構成としてあり、前記電流経路は、前記入力端子近傍に接続してあることを特徴とする。
本発明では、第1スイッチをオンオフさせる信号が入力される入力端子近傍に電流経路を接続している。入力端子近傍に酸化被膜が形成された場合、第1スイッチに信号が入力できず、第1スイッチのオンオフ制御が行えなくなる場合がある。このため、入力端子近傍に電流経路を接続し、電流を通流させることで、入力端子近傍に形成された酸化被膜を破壊することができる。
本発明に係る電源制御装置は、前記制御手段は、前記発電機が発電を停止している場合に電流を遮断し、前記発電機が発電している場合に電流が通流するよう、前記第2スイッチのオンオフを行うようにしてあることを特徴とする。
本発明では、発電機が発電を停止している場合、即ち、バッテリが発電機から充電されない場合は車両停車中に経路に流れる電流を遮断する。これにより、バッテリ電力が消費され続け、バッテリ上りが発生することを防止できる。また、発電機が発電している場合に、経路に電流を通流させることで、バッテリ上りを引き起こすことなく酸化被膜を破壊することができる。
本発明に係る電源制御装置は、前記制御手段は、電流が通流するよう、前記第2スイッチの切替制御を随時行うようにしてあることを特徴とする。
本発明では、随時電流経路へ電流を通流させることにより、常時電流を流すことでバッテリに負担がかかることを抑制できる。
本発明に係る電源制御装置は、前記第1スイッチ及び負荷の間に流れる電流の有無を検出する検出手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明では、電圧の有無を検出することで、負荷に正常に電流が供給されているか、換言すれば、第1スイッチが正常にオンオフを切り替えているかを検出することができる。
本発明によれば、負荷への暗電流を遮断するスイッチ及びバッテリの間に電流が通流する経路が接続してあり、経路途中に設けられ、経路に流れる電流を通流及び遮断する切替部のオンオフを行う。これにより、スイッチ付近に酸化被膜が発生した場合に、切替部を制御して経路に電流を流すことで、スイッチ近傍に電流を流すことができる。この結果、スイッチ付近に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。
実施形態1に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る電源制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 実施形態2に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る電源制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 実施形態3に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る電源制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。電源制御装置1は、バッテリ2及び発電機3と、負荷4とにそれぞれ接続されている。
バッテリ2は、負極端子が車両のボディに接続され、正極端子がヒューズHを介して発電機3の正極端子に接続されている。発電機3は、スタータスイッチ5がオンされ駆動するエンジンの回転により発電する。発電機3は、図示しないレギュレータを備えた三相の交流発電機であり、発電した交流電力を整流回路にて直流の電力に整流し、整流された電力の電圧をレギュレータにて所定電圧に調整して出力する。発電機3が出力した電力は、バッテリ2に供給され、充電される。発電機3の正極端子には、バッテリ2の正極端子等が並列接続されている。負荷4は、例えば、車両に搭載されるセキュリティシステム等を制御する電子制御ユニット(ECU:Electron Control Unit)等である。負荷4は、電源制御装置1が備える半導体リレーがオンの場合に、バッテリ2から電力が供給され、動作可能となる。
電源制御装置1は、半導体リレーが形成されるリレー基板8及び半導体リレーを制御する電源制御部10を備えている。電源制御部10は、内部バスにより接続されたCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えるマイクロコンピュータであり、図示しない電力線によりバッテリ2から電力が供給されて駆動する。電源制御部10は、CPU又はMPUがROMに記憶された制御プログラムを実行し、リレー基板8に形成される各素子を制御する。
リレー基板8は、n型FET(第2スイッチ)11、p型FET(第1スイッチ)12及び抵抗R1〜R3等から構成される半導体リレーと、バイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと言う)13及び抵抗R4等から構成される経路Lとを備えている。半導体リレーは、電源制御部10によりオンオフされ、オンとなることで、バッテリ2から負荷4へ電力が供給される。
半導体リレーを構成するn型FET11は、ゲートが入力端子T1を介して電源制御部10に接続され、ソースがプルダウン用の抵抗R1を介して接地され、ドレインがプルアップ用の抵抗R2,R3を介してバッテリ2及び発電機3それぞれに接続されている。また、n型FET11は、ドレインが抵抗R2を介してp型FET12のゲートにも接続されている。p型FET12は、ドレインが複数の負荷4それぞれに接続されており、ソースが抵抗R3とバッテリ2及び発電機3との間に接続されている。
経路Lは、n型FET11のゲート付近には形成されている。経路Lを構成するトランジスタ(第2スイッチ)13は、コレクタがn型FET11のゲート付近に接続され、エミッタが、一端が接地された抵抗R4の他端に接続されている。また、トランジスタ13は、ベースが入力端子T2を介して電源制御部10に接続されている。
以上のように構成された電源制御装置1において、電源制御部10は、n型FET11のゲートに信号を出力する。ゲートに信号が入力されることで、n型FET11のドレイン−ソース間には電流が流れるようになる。この結果、バッテリ2から抵抗R3、R2、n型FET11、抵抗R1の順に電流が流れるようになる。このとき、p型FET12のゲート信号はソース信号より低くなり、p型FET12のゲートには、ソースよりも小さい信号が入力される。これにより、p型FET12のソース−ドレイン間には電流が流れるようになり、各負荷4は、p型FET12を介してバッテリ2から電力が供給され、動作可能となる。
本実施形態では、電源制御部10は、発電機3が発電していない場合、即ち、スタータスイッチ5又はIGスイッチ(図示せず)がオフの場合、発電機3が発電している場合よりも、消費電力を抑えて半導体リレーをオンにする。具体的には、電源制御部10は、n型FET11のゲート駆動に必要な電圧を出力する。発電機3が発電していない場合、電源制御部10がトランジスタ13をオフにし、消費電力を抑えて半導体リレーをオンにすることで、「バッテリ上り」を軽減することが可能となる。
また、電源制御部10は、発電機3が発電している場合、トランジスタ13のベースへ信号を出力し、トランジスタ13をオンにする。オンとなったトランジスタ13は、コレクタ−エミッタ間に電流が流れるようになり、図中矢印のように、n型FET11のゲート付近からトランジスタ13を介して電流が流れる。この結果、電源制御部10からn型FET11及びトランジスタ13の両方に電流が流れるため、n型FET11のゲート付近に流れる電流が増加する。
上述のように発電機3が発電していない場合、消費電力を抑えて半導体リレーをオンにする。この場合、入力端子T1表面を含むn型FET11のゲート付近に酸化被膜が形成されても、酸化被膜を電気的に破壊できる十分な大きさの電流がゲート付近に流れなくなる。このため、長期間車両を停車し、この状態が長時間に亘った場合、n型FET11のゲート回路、特に電源制御部10とリレー基板8とを接続する接点部(入力端子T1)付近に酸化被膜が形成され、電源制御部10は、半導体リレーのオンオフ制御を行えなくなる場合がある。このため、電源制御部10は、トランジスタ13をオンにし、n型FET11のゲート付近に流れる電流を増加させることにより、ゲート回路の接点部付近に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。また、発電機3が発電しているときにトランジスタ13をオンにするため、バッテリ2の電力が消費され、バッテリ上りが発生するおそれはない。
また、電源制御部10は、負荷4への暗電流を遮断する際には、半導体リレーをオフにする。即ち、電源制御部10は、n型FET11のゲートへの信号の出力を停止する。これにより、p型FET12のソース−ドレイン間に電流が流れなくなり、各負荷4へはバッテリ2から電力が供給されなくなる。この結果、電源制御部10は、負荷4への暗電流を遮断し、バッテリ上りを防止することができる。
次に、電源制御装置1の動作について説明する。図2は、実施形態1に係る電源制御装置1が実行する処理を示すフローチャートである。図2に示す処理は、電源制御部10により実行される。
電源制御部10は、半導体リレーをオンにする(S1)。上述のように、電源制御部10は、n型FET11のゲートに信号を出力する。これにより、n型FET11がオンとなり、これに伴い、p型FET12もオンとなる。そして、バッテリ2からp型FET12を介して負荷4へ電力が供給される。次に、電源制御部10は、スタータスイッチ5がオンされたか否かを判定する(S2)。オンされていない場合(S2:NO)、電源制御部10は、処理をS6に移す。スタータスイッチ5がオンされた場合(S2:YES)、電源制御部10は、所定時間待機する(S3)。所定時間とは、エンジンが回転し、発電機3が発電を開始するまでの時間である。所定時間経過し、発電が開始した場合、電源制御部10は、トランジスタ13をオンにする(S4)。これにより、上述のように、n型トランジスタのゲート付近に流れる電流が増加するため、ゲート付近に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。
電源制御部10は、スタータスイッチ5がオフにされたか否かを判定する(S5)。スタータスイッチ5がオフにされなければ(S5:NO)、電源制御部10は、オフにされるまで待機する。スタータスイッチ5がオフにされた場合(S5:YES)、発電機3は発電しなくなり、電源制御部10は、消費電力抑制のためトランジスタ13をオフにする(S6)。これにより、車両停車中でのバッテリ上りが発生することを防止できる。なお、電源制御部10は、S4においてトランジスタ13をオンにしてから所定時間経過後にトランジスタ13をオフにするようにしてもよい。この場合、常時トランジスタ13をオンにすることでバッテリ2へかかる負担を軽減することができる。
電源制御部10は、負荷4への暗電流を遮断するため半導体リレーをオフにするか否かを判定する(S7)。半導体リレーをオフにする場合(S7:YES)、電源制御部10は、半導体リレーをオフにする(S8)。具体的には、電源制御部10は、n型FET11のゲートに出力する信号を停止し、n型FET11をオフにする。これにより、電源制御部10は、上述のようにp型FET12もオフとすることができ、バッテリ2から負荷4へ電力が供給されなくなる。即ち、負荷4へ暗電流を遮断することができ、バッテリ2の消費電力を抑制できる。その後、電源制御部10は、本処理を終了する。半導体リレーをオフにしない場合(S7:NO)、電源制御部10は、処理をS2に移す。
以上説明したように、実施形態1では、負荷4への電力を供給するための半導体リレー(具体的にはn型FET11のゲート端子、入力端子T1の表面)に酸化被膜が形成された場合であっても、半導体リレー付近の電流を増加させることで、酸化被膜を破壊することができる。これにより、暗電流を遮断する際に、形成された酸化被膜により半導体リレーのオンオフ制御ができず、暗電流を遮断できなくなるおそれを低減することができる。
(実施形態2)
次に、本発明に係る実施形態2について説明する。実施形態1では、電源制御部10がトランジスタ13のオンオフ制御を行っているが、実施形態2では、電源制御部10とは異なる制御部で制御する点で実施形態1と相違する。以下、実施形態1との相違点についてのみ説明し、同様の部材については同じ符号を参照し説明は省略する。
図3は、実施形態2に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。電源制御装置6は、バッテリ2及び発電機3と、負荷4とにそれぞれ接続されている。バッテリ2及び発電機3と、負荷4は、実施形態1と同様であるため説明は省略する。
電源制御装置6は、半導体リレーが形成されるリレー基板9及び半導体リレーを制御する電源制御部10を備えている。リレー基板9は、n型FET11、p型FET12及び抵抗R1〜R3等から構成される半導体リレー、トランジスタ13及び抵抗R4等から構成される経路L、制御部14、RC発振器15並びに抵抗R5を備えている。
制御部14は、CPU又はMPU、ROM及びRAM等を備えるマイクロコンピュータである。制御部14は、電源制御部10とは独立して動作可能であって、トランジスタ13のオンオフ制御を行う。制御部14は、プルアップ用の抵抗R5を介してバッテリ2及び発電機3と抵抗R3との間に接続されており、バッテリ2から電力が供給される。
RC発振器15は、抵抗及びコンデンサ等により、水晶発振子と同様に発振周波数(例えば32kHz出力)でクロック信号を発振する。RC発振器15は、制御部14がタイミングを取る(同期を取る)ためのクロック信号を発信する。なお、RC発振器15は、制御部14が備えるようにしてもよい。
以上のように構成された電源制御装置6において、電源制御部10は、半導体リレーのオンオフ制御を行う。電源制御部10が行う半導体リレーの制御は、実施形態1と同様であるため説明は省略する。制御部14は、RC発振器15のクロック信号を受信し、設定された時間(例えば一週間に一回)にトランジスタ13のベースにワンショットパルス電圧を出力し、トランジスタ13をオンにする。このとき出力されるパルス電圧のパルス幅、即ちパルス電圧の出力時間は、適宜決定される。制御部14がトランジスタ13をオンにした場合、実施形態1で説明したように、電源制御部10からn型FET11及びトランジスタ13の両方に電流が流れるため、n型FET11のゲート付近に流れる電流が増加する。この結果、ゲート付近の電流の増加により、ゲート付近に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。
次に、電源制御装置6の動作について説明する。図4は、実施形態2に係る電源制御装置6が実行する処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、制御部14により実行される。
制御部14は、RC発振器15のクロック信号を受信し、所定時間経過したか否かを判定する(S10)。所定時間経過していない場合(S10:NO)、制御部14は、本処理を終了する。所定時間経過した場合(S10:YES)、制御部14は、トランジスタ13のベースにワンショットパルス電圧を供給し、トランジスタ13をオンにする(S11)。トランジスタ13は、制御部14から出力されたパルス電圧のパルス幅に相当する時間オンとなり、トランジスタ13がオンの間、n型FET11のゲート付近の電流が増加する。これにより、n型FET11のゲート付近に酸化被膜が形成されていても、酸化被膜を電気的に破壊することができる。その後、制御部14は、本処理を終了する。
以上説明したように、実施形態2に係る電源制御装置6は、実施形態1と同様の効果を奏することができる。また、電源制御部10がトランジスタ13をオンオフ制御させる実施形態1との対比において、トランジスタ13を制御する制御部14及びRC発振器15をリレー基板9内に設置することで、リレー基板9と電源制御部10とを接続する接続端子の数を減らすことができる。また、実施形態1におけるトランジスタ13と電源制御部10とを接続する端子をなくすことで、斯かる端子に酸化被膜が形成されるおそれをなくすことができる。
(実施形態3)
次に、本発明に係る実施形態3について説明する。実施形態3では、実施形態1及び2における半導体リレーを双安定性リレーとしている点、及び、リレーの動作不良を検出する点で実施形態1及び2と相違する。以下、実施形態1及び2との相違点についてのみ説明し、同様の部材については同じ符号を参照し説明は省略する。
図5は、実施形態3に係る電源制御装置を備えた負荷制御システムの構成を示すブロック図である。電源制御装置7は、バッテリ2及び発電機3と、負荷4とにそれぞれ接続されている。バッテリ2及び発電機3と、負荷4は、実施形態1及び2と同様であるため説明は省略する。
電源制御装置7は、双安定性リレーが形成されるリレー基板16及び双安定性リレーを制御する電源制御部10を備えている。リレー基板16は、双安定性リレー(第1スイッチ)19、トランジスタ20,21及び出力モニタ回路(検出手段)22を備えている。
双安定性リレー19は、コイル17S,17R及びスイッチ部18等を有している。コイル17S,17Rそれぞれは、一端がトランジスタ20,21のコレクタに接続され、他端がヒューズHに接続されている。トランジスタ20,21は、双安定性リレー19をオンオフするための素子であって、エミッタが接地され、ベースが入力端子T3、T4を介して電源制御部10に接続されている。そして、トランジスタ20,21が電源制御部10により駆動(オン)された場合、コイル17S,17Rにはバッテリ2からの電流が流れるようになっている。
双安定性リレー19が有するスイッチ部18は、コイル17S,17RとヒューズHとの間に接続されている接点B、接地されている接点R、及び負荷4に接続されている接点Sの3つの接点、並びに、一端が接点Bに接続され、他端が接点S又は接点Rの何れかに接続する導電性の板ばね18aを有している。板ばね18aは、コイル17S,17Rに流れる電流に従って、接点S又は接点Rの何れかを接続する。具体的には、トランジスタ20が電源制御部10によりオンされることでコイル17Sには電流が流れる。電流が流れたコイル17Sに発生する磁力により、板ばね18aは、コイル17Sに引き寄せられて接点Sに接続する。一方、トランジスタ21がオンされ、コイル17Rに電流が流れた場合、板ばね18aは、コイル17Rに引き寄せられて接点Rに接続する。なお、板ばね18aは、トランジスタ20,21をオフにしてコイル17S,17Rに流れる電流を停止しても、接点状態を維持するようになっている。
このように、双安定性リレー19をオンした場合、板ばね18aが接点Sに接続し、バッテリ2と負荷4とが接続され、負荷4にバッテリ2から電力が供給され、負荷4は動作可能となる。また、双安定性リレー19をオフした場合、板ばね18aが接点Rに接続し、負荷4にはバッテリ2からの電力が供給されず、負荷4への暗電流を完全に遮断することができる。
出力モニタ回路22は、負荷4へバッテリ2からの電力が供給されているか遮断されているかを電源制御部10が検出するための回路である。出力モニタ回路22は、抵抗R5及びトランジスタ23を有している。抵抗R5は、一端が双安定性リレー19の接点Sと負荷4との間に接続され、他端がトランジスタ23のコレクタに接続されている。トランジスタ23は、エミッタが接地され、ベースが電源制御部10に接続されている。これにより、電源制御部10がトランジスタ23を駆動することで、バッテリ2から抵抗R5を介して電流が流れるようになっている。そして、電源制御部10は、抵抗R5に流れる電流の有無を検出することで、板ばね18aが接点Sに接続されているか、接点Rに接続されているかを検出することができる。なお、トランジスタ23は、検出時にのみ電源制御部10により駆動されるようになっている。
次に、電源制御装置7の動作について説明する。図6は、実施形態3に係る電源制御装置7が実行する処理を示すフローチャートである。図6に示す処理は、電源制御部10により実行される。
電源制御部10は、双安定性リレー19をオンにする(S20)。具体的には、電源制御部10は、トランジスタ20をオンにし、トランジスタ21をオフにする。これにより、コイル17Sにのみ電流が流れ、スイッチ部18の板ばね18aが接点Sに接続し、バッテリ2から負荷4へ暗電流が流れるようになる。次に、電源制御部10は、スタータスイッチ5がオンされたか否かを判定する(S21)。オンされていない場合(S21:NO)、電源制御部10は、処理をS27に移す。スタータスイッチ5がオンされた場合(S21:YES)、電源制御部10は、所定時間待機する(S22)。所定時間とは、エンジンが回転し、発電機3が発電を開始するまでの時間である。所定時間経過し、発電が開始した場合、電源制御部10は、出力モニタ回路22のトランジスタ23をオンにする(S23)。これにより、スイッチ部18の端子付近に流れる電流が増加するため、端子付近に形成された酸化被膜を電気的に破壊することができる。
次に、電源制御部10は、抵抗R5とトランジスタ23との間に電流が流れているか否かを判定する(S24)。電流が流れていない場合(S24:NO)、電源制御部10は、スイッチ部18の板ばね18aは接点Sに接続していないと判定し、スイッチ部18のエラーを警告する(S25)。エラーは、音声で警告してもよいし、表示により警告してもよい。その後、電源制御部10は、処理をS26に移す。
電流が流れている場合(S24:YES)、電源制御部10は、スタータスイッチ5がオフにされたか否かを判定する(S26)。スタータスイッチ5がオフにされなければ(S26:NO)、電源制御部10は、オフにされるまで待機する。スタータスイッチ5がオフにされた場合(S26:YES)、発電機3は発電しなくなり、電源制御部10は、消費電力抑制のためトランジスタ23をオフにする(S27)。これにより、車両停車中でのバッテリ上りが発生することを防止できる。なお、電源制御部10は、S23においてトランジスタ23をオンにしてから所定時間経過後にトランジスタ23をオフにするようにしてもよい。この場合、常時トランジスタ23をオフにすることによりバッテリ2へかかる負担を軽減することができる。
電源制御部10は、負荷4への暗電流を遮断するため双安定性リレー19をオフにするか否かを判定する(S28)。双安定性リレー19をオフにする場合(S28:YES)、電源制御部10は、双安定性リレー19をオフにする(S29)。具体的には、電源制御部10は、トランジスタ20をオフにし、トランジスタ21をオンにする。これにより、コイル17Rにのみ電流が流れ、板ばね18aが接点Rに接続し、バッテリ2から負荷4へ電力が供給されなくなる。即ち、負荷4へ暗電流を完全に遮断することができ、バッテリ2の消費電力を抑制できる。その後、電源制御部10は、本処理を終了する。双安定性リレー19をオフにしない場合(S28:NO)、電源制御部10は、処理をS21に移す。
以上説明したように、実施形態3に係る電源制御装置7は、実施形態1及び2と同様の効果を奏することができる。また、出力モニタ回路22を設けることで、双安定性リレー19の動作不良を検出することができる。
なお、双安定性リレー19において、スイッチ部18の板ばね18aは、コイル17S,17Rに電流を流さなくても、接点への接続状態を維持するようになっている。このため、コイル17S,17Rには電流が流れない状態が継続する場合がある。このとき、双安定性リレー19の制御のためのトランジスタ20,21の入力端子T3,T4近傍にも酸化被膜が形成される傾向にある。そこで、発電機3が発電している場合には、板ばね18aが接続している接点に応じてトランジスタL1,L2に電流を流すことで、酸化被膜を破壊することができる。例えば、板ばね18aが接点Sに接続している場合には、トランジスタL1をオンにしてトランジスタ20の入力端子部に電流を流す。これにより、入力端子T3の表面を含むトランジスタ20の端子近傍の酸化被膜を破壊することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について、具体的に説明したが、各構成及び処理動作等は適宜変更可能であって、上述の実施形態に限定されることはない。
1 電源制御装置
2 バッテリ
3 発電機
4 負荷
5 スタータスイッチ
10 電源制御部
8 リレー基板
11 n型トランジスタ
12 p型トランジスタ
13 トランジスタ

Claims (5)

  1. エンジンに連動して発電する発電機と、該発電機が発電した電力により充電され、負荷へ電力を供給するバッテリと、該バッテリ及び負荷の接続及び遮断を行う第1スイッチとを備え、該第1スイッチをオン又はオフし、前記バッテリの電力を前記負荷へ供給し又は遮断する車両用電源制御装置において、
    前記第1スイッチの端子近傍に接続された電流経路と、
    該電流経路途中に設けられ、該電流経路に電流を通流させ又は遮断する第2スイッチと、
    前記第2スイッチのオンオフを行う制御手段と
    を備えることを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記第1スイッチは、
    信号を入力する入力端子
    を有し、
    該入力端子へ入力される信号の有無に応じてオンオフする構成としてあり、
    前記電流経路は、
    前記入力端子近傍に接続してある
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記発電機が発電を停止している場合に電流を遮断し、前記発電機が発電している場合に電流が通流するよう、前記第2スイッチのオンオフを行うようにしてある
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    電流が通流するよう、前記第2スイッチの切替制御を随時行うようにしてある
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の電源制御装置。
  5. 前記第1スイッチ及び負荷の間に流れる電流の有無を検出する検出手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の電源制御装置。
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