JP2009289671A - リレー制御装置 - Google Patents

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Mitsuaki Morimoto
充晃 森本
Eiichiro Oishi
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Abstract

【課題】リレー接点がオンとなった後にリレーコイルに流れる電流を低減させてリレーコイルの発熱を低減することが可能なリレー制御装置を提供する。
【解決手段】リレー回路12の駆動開始時には、最小動作電流I1よりも大きい電流をリレーコイル122に通電させるPWM信号でMOSFET(Q1)を駆動し、リレー接点121がオンとなった後には、このリレー接点121のオン状態を保持可能な最小保持電流I2よりも大きく、且つ最小動作電流I1よりも小さい電流をリレーコイル122に通電させるPWM信号でMOSFET(Q1)を駆動する。更に、リレーコイル122に接点乖離検知電流I3を上回る電流が検出された場合には、最小動作電流I1よりも大きい電流をリレーコイル122に通電するPWM信号でMOSFET(Q1)を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リレー回路のオン、オフを制御するリレー制御装置に係り、特に、リレーコイルに流れる電流を低減してリレーコイルの発熱を抑制する技術に関する。
例えば、車両に搭載されるランプ、モータ等の各種の負荷は、リレー回路を用いて駆動、停止を切り換える構成のものが多く用いられている。リレー回路はリレーコイル、及びリレー接点を備えており、リレーコイルと電源との間に設けられる電子スイッチがオンとなってリレーコイルに電流が流れると、該リレーコイルが励磁されリレー接点をオンとする。その結果、リレー接点に接続された負荷に電源電圧が供給されるので、該負荷を駆動させることができる。また、電流が遮断されるとリレー接点はオフとなり、リレー接点と接続された負荷は停止する。
このようなリレー回路を用いた負荷制御回路の従来例として、例えば、特開2006−114446号公報(特許文献1)に開示されたものが知られている。該特許文献1では、電子スイッチにPWM信号を供給することにより、リレーコイルに印加される電圧が所望の電圧となるように制御している。図8は、従来におけるPWM制御による各種波形を示す特性図であり、図8(a)は電子スイッチを駆動するPWM信号の波形、(b)はリレー接点のオン、オフ状態、(c)はリレーコイルに流れる電流波形を示している。
図8(a)に示すように、所望のデューティ比となるPWM信号で電子スイッチを駆動することにより、リレーコイルには図8(c)に示す如くの電流が流れることになり、この電流値が最小動作電流I1を上回るとリレー接点がオンとなり、更に、リレーコイルに流れる電流がリレー接点の最小保持電流I2を上回るようにして、確実にリレー接点のオン状態を維持する。また、電流波形のピーク値P1がリレー接点の最小動作電流I1を上回るようにして、振動などに起因してリレー接点が外れた(オフとなった)場合でも再度リレー接点をオン状態に復帰させることができる。
特開2006−114446号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例では、リレーコイルに流れる電流のピーク値P1が常にリレー接点の最小動作電流I1を上回るようにしているので、リレー接点をオン状態に維持するために過大な電流が必要になり、リレーコイルの発熱、消費電力が増加するという問題が発生していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、リレー接点がオンとなった後にリレーコイルに流れる電流を低減させてリレーコイルの発熱を低減することが可能なリレー制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、リレーコイル及びリレー接点を備えたリレー回路を制御するリレー制御装置において、前記リレーコイルの通電、遮断を切り換える電子スイッチと、前記電子スイッチをPWM信号により駆動制御する制御手段と、前記リレーコイルに流れる電流を検知する電流検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記リレー回路の駆動開始時には、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第1のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、前記リレー接点がオンとなった後には、前記リレー接点のオン状態を保持可能な最小電流よりも大きく、且つ、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも小さい電流を前記リレーコイルに通電する第2のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、前記電流検出手段にて、第1の閾値電流を超える電流が検出された場合には、所定時間だけ前記PWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第3のPWM信号で前記電子スイッチを駆動する制御を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記電流検出手段にて前記第1の閾値電流よりも大きい第2の閾値電流が検出された場合には、前記電子スイッチを遮断することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記リレー接点がオン状態のときに、所定周期で所定時間だけ、前記PWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電するPWM信号で前記電子スイッチを駆動する制御を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、リレーコイル及びリレー接点を備えたリレー回路を制御するリレー制御装置において、前記リレーコイルの通電、遮断を切り換える電子スイッチと、前記電子スイッチをPWM信号により駆動制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記リレー回路の駆動開始時には、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第1のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、前記リレー接点がオンとなった後には、前記リレー接点のオン状態を保持可能な最小電流よりも大きく、且つ、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも小さい電流を前記リレーコイルに通電する第2のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、更に、所定の周期で所定時間だけ、前記第2のPWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第3のPWM信号に変更する制御を行うことを特徴とする。
請求項1の発明では、リレー接点をオフ状態からオン状態に切り換える場合には、第1のPWM信号で電子スイッチを駆動することにより、リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流をリレーコイルに流す。このため、リレー接点をオフ状態からオン状態に切り換えることができ、リレー回路に接続された負荷を駆動させることができる。また、リレー接点がオンとなった後には、第2のPWM信号で電子スイッチを駆動することにより、リレー接点をオン状態に保持するために必要な最小電流よりも若干大きい電流をリレーコイルに流す。従って、リレー接点のオン状態を保持する場合の電流を低減することができ、リレーコイルの発熱を抑制し、且つ消費電力を低減することができる。更に、振動等に起因してリレー接点が乖離した場合には、このときリレーコイルに流れる電流が増大することを検知して、リレー接点の乖離を検出し、第3のPWMで電子スイッチを駆動することにより、リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流をリレーコイルに流す。従って、リレー接点が乖離した場合であっても、速やかに該リレー接点をオン状態に復帰させることができる。このため、環境負荷を軽減することができる。
請求項2の発明では、リレーコイルに短絡電流等の過電流が流れた場合には、電子スイッチを遮断して負荷の駆動を停止させる。従って、過電流による負荷回路の損傷を防止することができる。
請求項3の発明では、周期的にPWM信号を変更してリレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流をリレー回路に流すように制御する。従って、たとえリレー接点が乖離した場合であっても、確実にこのリレー接点をオン状態に復帰させることができる。
請求項4の発明では、リレー接点をオン状態からオン状態に切り換える場合には、第1のPWM信号で電子スイッチを駆動することにより、リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流をリレーコイルに流す。このため、リレー接点をオフ状態からオン状態に切り換えることができ、リレー回路に接続された負荷を駆動させることができる。また、リレー接点がオンとなった後には、第2のPWM信号で電子スイッチを駆動することにより、リレー接点をオン状態に保持するために必要な最小電流よりも若干大きい電流をリレーコイルに流す。従って、リレー接点のオン状態を保持する場合の電流を低減することができ、リレーコイルの発熱を抑制し、且つ消費電力を低減することができる。更に、所定の周期毎に、第3のPWMで電子スイッチを駆動して、リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流をリレーコイルに流す。従って、リレー接点が乖離した場合であっても、速やかに該リレー接点をオン状態に復帰させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るリレー制御装置が搭載された負荷回路の構成を示す回路図である。この負荷回路は、例えば車両に搭載されるランプ、モータ等の負荷にバッテリの電圧を供給して駆動させるための回路であり、図1に示すように、バッテリVBと負荷11の間には、リレー回路12が設けられている。
リレー回路12は、リレー接点121とリレーコイル122を備えており、リレー接点121はバッテリVBと負荷11との間に接続されている。他方、リレーコイル122の一端はバッテリVBに接続され、他端はMOSFET(Q1;電子スイッチ)を介してグランドに接地されている。また、リレーコイル122とMOSFET(Q1)との間には、電流検出用のシャント抵抗R1が設けられている。更に、リレーコイル122とシャント抵抗R1の直列接続に対して並列的に、フライホイールダイオードD1が設けられている。
MOSFET(Q1)のゲートは、FET駆動部13に接続され、且つ、該FET駆動部13は、制御部(制御手段)14に接続されている。更に、制御部14には、電流検出部(電流検出手段)15が接続されている。
電流検出部15は、シャント抵抗R1の両端に生じる電圧と、該シャント抵抗R1の抵抗値に基づいてシャント抵抗R1に流れる電流値を検出し、検出した電流値を制御部14に出力する。
制御部14は、外部よりオン信号が入力された場合には、所望のデューティ比となるPWM信号をFET駆動部13に出力する。詳細な動作については後述する。
FET駆動部13は、制御部14より出力されたPWM信号に基づき、実際にMOSFET(Q1)を駆動させるための駆動信号を生成して、この駆動信号をMOSFET(Q1)のゲートに出力する。なお、FET駆動部13、制御部14、電流検出部15は、例えばマイコンで構成される。
図2は、リレー回路12の構造を模式的に示す説明図であり、図2(a)はリレー接点121がオフとなっている状態、図2(b)はリレー接点121がオンとなっている状態、を示している。図2(a)に示すように、リレー回路12は、円筒形状の鉄心123を備えており、該鉄心123の周囲にリレーコイル122が螺旋状に巻回されている。また、鉄心123の上端部には可動鉄板124、及びこの可動鉄板と連結した可動接点125が設けられており、リレーコイル122に電流が流れていないとき(接点乖離時)にはこの可動鉄板124は鉄心123の上端部から離間する方向に付勢されている。このとき、可動接点125は、接点126aと接触しており、従って、図1に示す負荷回路は遮断された状態となる。なお、図2に示す可動鉄板124、及び可動接点125により、図1に示すリレー接点121が構成される。
そして、リレーコイル122に電流が流れて該リレーコイル122が励磁されると、図2(b)に示すように鉄心123に生じる磁力により可動鉄板124が下方に引きつけられ、該可動鉄板124が鉄心123の上端部と接触する。これに伴って、可動鉄板124に固定されている可動接点125が下方に付勢され、接点126bと接触する。その結果、図1に示すリレー回路12のリレー接点121がオンとなり、負荷11にバッテリVBの電圧が供給されて負荷11が駆動されることになる。つまり、図2(a)、(b)において、端子127a,127bは図1に示すリレー接点121の2つの端子であり、端子128a,128bはリレーコイル122の2つの端子である。
図3は、図1に示す制御部14による制御の処理手順を示すフローチャート、図4はリレー回路12の動作を示すタイミングチャートであり、以下図3,図4を参照して本実施形態に係るリレー制御装置の動作について説明する。
図1に示す制御部14にリレー回路12のオン信号が入力されると、制御部14は、FET駆動部13に初期駆動パルス(第1のPWM信号)を出力する(ステップS1)。即ち、図4(a)に示すように時刻t1でリレー回路12のオン信号が入力されると、制御部14は予め設定した所定時間T1だけオンとなる初期駆動パルスを出力する。その結果、リレーコイル122には図4(b)に示すように、予め設定した所定時間T1だけバッテリVBの電圧+Bが印加されることになる。
この際、リレーコイル122には、図4(c)に示す如くの電流が流れ、時刻t2でリレーコイル122に流れる電流が最小動作電流I1(リレー接点をオフ状態からオン状態に切り換えるために必要な最小電流)に達するので、図4(d)に示すように、時刻t2の時点でリレー接点121がオンとなり、リレー接点121の電圧が+Bとなる。即ち、図2(a)に示した状態から図2(b)に示す状態に切り換えられ、リレー接点121が導通する。
その後、時刻t3にて制御部14はFET駆動部13に、リレー接点121の保持用のPWM信号として、周期T2で所望のデューティ比となるPWM信号(第2のPWM信号)を出力する(ステップS2)。このPWM信号でMOSFET(Q1)が駆動されると、リレーコイル122には、図4(b)に示す周期T2の矩形波パルス電圧が印加され、図4(c)に示すようにリレーコイル122には、リレー接点121の最小保持電流I2(リレー接点121をオン状態に保持するために必要な最小電流)よりも若干大きい電流が流れることになる。即ち、制御部14より初期駆動パルスが出力されてリレー接点121が一旦オンとされた後、周期T2のPWM信号が出力されることにより、リレー接点121のオン状態が保持される。換言すれば、第1のPWM信号を用いてリレー接点121をオン状態とした後、この第2のPWM信号を出力することにより、リレー接点121のオン状態を保持することができる。そして、最小保持電流I2は、最小動作電流I1よりも小さい電流であるので、消費電力を低減することができる。
また、振動などに起因して図4に示す時刻t4でリレー接点121が乖離した場合(外れた場合)には、リレー接点121の乖離に伴ってリレーコイル122に流れる電流が増加する。即ち、リレー接点121が乖離した場合には、図4の符号P2に示すように、リレーコイル122に流れる電流が増加するので、電流検出部15により検出される電流が予め設定した接点乖離検知電流I3(第1の閾値電流)を上回るか否かを判定することにより、リレー接点121が乖離したか否かを判定することができる(ステップS3)。
そして、リレーコイル122に流れる電流が接点乖離検知電流I3を上回ったことが検知された場合には(ステップS3でYES)、制御部14は、リレー接点121の駆動用のPWM信号(第3のPWM信号)をFET駆動部13に出力する(ステップS4)。
その結果、図4(b)に示すように時間T3だけオンとなるPWM信号がリレーコイル122に印加されることになる。その結果、図4の符号P3に示す如くの電流がリレーコイル122に流れ、この電流は最小動作電流I1を上回ることになり、リレー接点121を再度オン状態に復帰させることができる。つまり、振動の発生等に起因してリレー接点121が乖離した場合であっても、即時に接点乖離が検知され最小動作電流I1を上回る電流がリレーコイル122に流れるように制御されるので、時刻t5の時点で確実にリレー接点121をオン状態に復帰させることができる。
また、リレーコイル122に短絡電流等の過電流が流れた場合には(ステップS5でYES)、電流検出部15にて検出される電流が接点乖離検知電流I3を上回り、更に、コイル短絡検知電流I4(第2の閾値)を上回ることになる。
制御部14は、電流検出部15で検出される電流が予め設定したコイル短絡検知電流I4を上回るか否かを判定し(ステップS6)、上回った場合には(ステップS6でYES)リレーコイル122を駆動する回路に短絡電流等の過電流が発生したものと判断して、PWM信号の出力を停止して負荷回路を遮断する(ステップS6)。即ち、図5のタイミングチャートに示すように、リレーコイル122に流れる電流が接点乖離検知電流I3に達した後、更に上昇してコイル短絡検知電流I4を上回った場合には、PWM信号の出力を停止して負荷回路を遮断し、負荷回路を過電流から保護する。こうして、短絡電流等の過電流が流れた場合には、即時にMOSFET(Q1)を遮断して負荷回路を保護することができるのである。
このようにして、本実施形態に係るリレー制御装置では、リレー回路12の駆動を開始するときにのみ、リレーコイル122に最小動作電流I1を通電し得るPWM信号(第1のPWM信号)を用いてMOSFET(Q1)を駆動し、リレー接点121がオンとなった後は、該リレー接点121のオン状態を保持し得るPWM信号(第2のPWM信号)を用いてMOSFET(Q1)を駆動する。このため、リレー回路12の駆動開始時にのみ大きい電流がリレーコイル122に流れ、その後、リレー接点121のオン状態を保持できる程度の小さい電流がリレーコイル122に流れることになる。
このため、リレーコイル122に流れる電流を低減することができ、リレーコイル122の発熱を著しく低減し、且つ、消費電力を低減することができる。また、振動等に起因してリレー接点121が乖離した場合には、このときに生じる電流の増加を検出して、最小動作電流I1を上回る電流がリレーコイル122に流れるので、リレー接点121を再度オン状態に復帰させることができる。その結果、リレー接点121の接続信頼性を向上させることができる。
また、短絡事故等が発生しリレーコイル122に過電流が流れた場合には、MOSFET(Q1)を遮断するので、過電流発生時においてもリレー回路12を確実に保護することができる。
次に、上述した実施携帯の変形例に係るリレー制御装置について説明する。前述した実施形態では、リレーコイル122に流れる電流の増加を検出して、リレー接点121が乖離していることを検知し、リレー接点121の乖離が検知された場合には、リレーコイル122に最小動作電流I1を上回る電流が流れるように、MOSFET(Q1)を駆動するPWM信号を変更して、リレー接点121を再度オン状態に復帰させるようにした。
これに対して、変形例に係るリレー制御装置では、リレーコイル122に流れる電流を検出するのではなく、リレー接点121をオン状態に切り換えるために必要な最小動作電流I1を上回る電流を周期的に流すことにより、たとえリレー接点121が乖離した場合であっても、該リレー接点121を確実にオン状態に復帰させるようにしている。
以下、図6に示すタイミングチャートを参照して、変形例に係るリレー制御装置の動作について説明する。図6(a)に示すように、時刻t11にて制御部14にリレーオン信号が入力されると、該制御部14は、初期駆動パルス(第1のPWM信号)をFET駆動部13に出力する。この初期駆動パルスによりMOSFET(Q1)が駆動すると、図6(b)に示すように、リレーコイル122に時間T1だけ継続してバッテリVBの出力電圧+Bが印加されることになり、この電圧により図6(c)に示すようにリレーコイル122には、時刻t12の時点で最小動作電流I1を上回る電流が流れることになる。
従って、リレー接点121は時刻t12の時点でオンとなる。その後、時刻t13となった時点でPWM信号を周期T2となるPWM信号(第2のPWM信号)に変更する。その結果、図6(c)に示すように、リレーコイル122に流れる電流は、最小保持電流I2を若干上回る程度の電流となり、この電流によりリレー接点121のオン状態が保持されることになる。
更に、制御部14は、予め設定した周期Taの間隔で、時間T3だけDCパルス信号を発生させるPWM信号(第3のPWM信号)を出力する。これにより、リレーコイル122には周期Taが経過する毎に、最小動作電流I1を上回る電流が流れることになるので、振動等に起因してリレー接点121が乖離した場合であっても、次回最小動作電流I1が流れた際に、リレー接点121をオン状態に復帰させることができる。
このようにして、変形例に係るリレー制御装置では、リレー回路12の駆動を開始するときに、リレーコイル122に最小動作電流I1を通電し得るPWM信号(第1のPWM信号)を用いてMOSFET(Q1)を駆動し、リレー接点121がオンとなった後は、該リレー接点121のオン状態を保持し得るPWM信号(第2のPWM信号)を用いてMOSFET(Q1)を駆動する。従って、リレー接点121がオンとなった後は、リレー接点121のオン状態を保持できる程度の小さい電流がリレーコイル122に流れることになる。
このため、リレーコイル122の発熱を著しく低減することができ、且つ、消費電力を低減することができる。また、所定の周期Taが経過する毎に、リレーコイル122に最小動作電流I1を上回る電流が流れるので、振動等に起因してリレー接点121が乖離した場合であっても、リレー接点121を再度オン状態に復帰させることができる。その結果、リレー接点121の接続信頼性を向上させることができる。なお、変形例に係るリレー制御装置では、リレーコイル122に流れる電流を測定する必要がないので、図1に示したシャント抵抗R1、及び電流検出部15を除去することができる。
以上、本発明のリレー制御装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、リレーコイル122に流れる電流を検出するためにシャント抵抗R1を設ける構成としたが、図7に示すように、シャント抵抗R1の代わりにホールセンサ21を用いて電流を検出することも可能である。
また、電子スイッチとしてMOSFET(Q1)を用いる例について説明したが、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のその他の半導体スイッチを用いる構成とすることも可能である。
リレーコイルに流れる電流を減少させて発熱量を低減し、消費電力を低減する上で極めて有用である。
本発明の一実施形態に係るリレー制御装置の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係るリレー制御装置に用いられるリレー回路の構成を模式的に示す説明図であり、(a)は接点乖離時、(b)は接点保持時を示す。 本発明の一実施形態に係るリレー制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るリレー制御装置の、各信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係るリレー制御装置の、過電流発生時のコイル電流の変化を示すタイミングチャートである。 本発明の変形例に係るリレー制御装置の、各信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明に係るリレー制御装置の、別の構成を示す回路図である。 従来におけるリレー制御装置の、各信号波形を示すタイミングチャートである。
符号の説明
11 負荷
12 リレー回路
13 FET駆動部
14 制御部(制御手段)
15 電流検出部(電流検出手段)
121 リレー接点
122 リレーコイル
123 鉄心
124 可動鉄板
125 可動接点
126a,126b 接点
127a,127b 端子
128a,128b 端子
VB バッテリ
Q1 MOSFET(電子スイッチ)
D1 フライホイールダイオード
R1 シャント抵抗

Claims (4)

  1. リレーコイル及びリレー接点を備えたリレー回路を制御するリレー制御装置において、
    前記リレーコイルの通電、遮断を切り換える電子スイッチと、
    前記電子スイッチをPWM信号により駆動制御する制御手段と、
    前記リレーコイルに流れる電流を検知する電流検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記リレー回路の駆動開始時には、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第1のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、
    前記リレー接点がオンとなった後には、前記リレー接点のオン状態を保持可能な最小電流よりも大きく、且つ、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも小さい電流を前記リレーコイルに通電する第2のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、
    前記電流検出手段にて、第1の閾値電流を超える電流が検出された場合には、所定時間だけ前記PWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第3のPWM信号で前記電子スイッチを駆動する制御を行うことを特徴とするリレー制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記電流検出手段にて前記第1の閾値電流よりも大きい第2の閾値電流が検出された場合には、前記電子スイッチを遮断することを特徴とする請求項1に記載のリレー制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記リレー接点がオン状態のときに、所定周期で所定時間だけ、前記PWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電するPWM信号で前記電子スイッチを駆動する制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のリレー制御装置。
  4. リレーコイル及びリレー接点を備えたリレー回路を制御するリレー制御装置において、
    前記リレーコイルの通電、遮断を切り換える電子スイッチと、
    前記電子スイッチをPWM信号により駆動制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記リレー回路の駆動開始時には、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第1のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、
    前記リレー接点がオンとなった後には、前記リレー接点のオン状態を保持可能な最小電流よりも大きく、且つ、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも小さい電流を前記リレーコイルに通電する第2のPWM信号で前記電子スイッチを駆動し、
    更に、所定の周期で所定時間だけ、前記第2のPWM信号を、前記リレー接点をオン状態に駆動可能な最小電流よりも大きい電流を前記リレーコイルに通電する第3のPWM信号に変更する制御を行うことを特徴とするリレー制御装置。
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