WO2021033718A1 - アクセル装置 - Google Patents

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WO2021033718A1
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針生 鉄男
木村 純
齊藤 豪宏
康弘 大雄
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株式会社デンソー
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    • B60K26/00Arrangements or mounting of propulsion unit control devices in vehicles
    • B60K26/02Arrangements or mounting of propulsion unit control devices in vehicles of initiating means or elements
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
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    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
    • G05G1/30Controlling members actuated by foot
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
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    • G05G1/44Controlling members actuated by foot pivoting
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G5/00Means for preventing, limiting or returning the movements of parts of a control mechanism, e.g. locking controlling member
    • G05G5/05Means for returning or tending to return controlling members to an inoperative or neutral position, e.g. by providing return springs or resilient end-stops

Definitions

  • FIG. 8 is a diagram for explaining the engagement between the first tooth and the second tooth.
  • FIG. 9 is a side view of the accelerator device according to the second embodiment.
  • FIG. 10 is a cross-sectional view taken along the line XX of FIG.
  • FIG. 11 is a diagram showing an accelerator device in the C arrow view of FIG. 9.
  • FIG. 12 is a cross-sectional view taken along the line XII-XII of FIG.
  • FIG. 13 is a diagram showing an example of an accelerator device to which the third rotor is fixed.
  • FIG. 14 is a side view of the accelerator device according to the third embodiment.
  • FIG. 15 is a cross-sectional view taken along the line XV-XV of FIG.
  • FIG. 16 is a diagram showing an accelerator device in the D arrow view of FIG.
  • FIG. 17 is a cross-sectional view taken along the line XVII-XVII of FIG.
  • FIG. 18 is a diagram showing an example of an accelerator device to which
  • the first rotor 440 is arranged on one side of the pedal portion 420 in the axial direction AD.
  • the first rotor 440 is a member into which the shaft 410 is inserted and is rotatable with respect to the pedal cylinder portion 424.
  • a plurality of protrusions 441 are provided on the other side of the first rotor 440 in the axial direction AD.
  • Each protruding portion 441 is configured to insert each hole portion 421 of the pedal cylinder portion 424 and project from the hole portion 421 of the pedal cylinder portion 424 to the other side.
  • a protrusion 443 that engages with the first frictional force generating portion 461 is provided at the tip of the protrusion 441 on the other side of the axial AD. Details of the first frictional force generating unit 461 will be described later.
  • the second rotor 450 is arranged on one side of the first rotor 440 in the axial direction AD.
  • the second rotor 450 is a member into which the shaft 410 is inserted and is rotatable with respect to the first rotor 440.
  • a plurality of second tooth teeth 452 are provided on the other side of the second rotor 450 in the axial direction AD.
  • Each second tooth 452 is provided with an inclined surface 454 at a position corresponding to each first tooth 442.
  • the third rotor extension portion 472b of the third rotor 470b is not arranged below the pedal extension portion 426b of the pedal portion 420b. In the present embodiment, a part of the third rotor extension portion 472b is arranged below the arm 500b, and a part of the third rotor extension portion 472 is in contact with the arm 500b. Since the other configurations of 100b are the same as those of the second embodiment, the description thereof will be omitted.

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Abstract

オルガン構造タイプのアクセル装置(100、100a、100b)は、パッド(200)と、ケース部(300、300a、600)と、軸方向(AD)に延びるシャフト(410、410a)と、ケース部に設けられた開口部(312)を貫通するアーム(500、500a、500b)を介してパッドと連結されるペダル部(420、420a、420b)と、ロータ(440、450、470、470b)と、複数の付勢部材(431、432、433)と、を有する内部可動機構(400、400a、400b)と、を備える。内部可動機構は、ロータが回動不能になった場合であっても、ペダル部のアクセル開方向側に配置された少なくとも1つの付勢部材(431)が伸張してペダル部をアクセル閉方向へ回動させるように構成されている。

Description

アクセル装置 関連出願への相互参照
 本出願は、2019年8月22日に出願された特許出願番号2019-151738号に基づくものであって、その優先権の利益を主張するものであり、その特許出願のすべての内容が、参照により本明細書に組み入れられる。
 本開示は、車両のアクセル装置に関する。
 特許文献1には、オルガン構造タイプのアクセル装置が開示されている。このアクセル装置は、車室の車体フロアに固定され、運転者のパッドの踏込に応じてアクセル踏込量を検出する。
中国特許出願公開第10934449号明細書
 上記のアクセル装置では、運転車のパッドの踏込を安定させるために、踏込により回動するペダルとアクセル装置の部品とを摺動させて、踏込量に応じた摩擦力を発生させるように構成されている。しかし、例えば、ペダルとアクセル装置の部品とが摺動する箇所に異物が侵入した場合にはこれらが固着して、アクセル全閉位置までペダルが戻らなくなる虞があった。
 本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
 本開示の一形態によれば、オルガン構造タイプのアクセル装置が提供される。このアクセル装置は、
 パッドと、
 車体に取付可能なケース部と、
 前記ケース部に収容された内部可動機構であって、
  前記ケース部に回動可能に支持され、軸方向に延びるシャフトと、
  前記シャフトと一体に回動するペダル部であって、前記ケース部に設けられた開口部を貫通するアームを介して前記パッドと連結されるペダル部と、
  前記ペダル部に対し回動可能なロータと、
  前記ペダル部のアクセル開方向側及び前記ロータの前記アクセル開方向側に配置され、前記ペダル部に前記パッドの踏み込み量に応じたアクセル閉方向への力を加える複数の付勢部材と、
 を有する内部可動機構と、を備え、
 前記内部可動機構は、前記ロータが回動不能になった場合であっても、前記ペダル部の前記アクセル開方向側に配置された少なくとも1つの前記付勢部材が伸張して前記ペダル部を前記アクセル閉方向へ回動させるように構成されている。
 この形態のアクセル装置によれば、内部可動機構は、ロータが回動不能になった場合であっても、ペダル部のアクセル開方向側に配置された少なくとも1つの付勢部材が伸張してペダル部をアクセル閉方向へ回動させるように構成されているので、オルガン構造タイプのアクセル装置の安全性をより高めることができる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、第1実施形態におけるアクセル装置の側面図であり、 図2は、カバーを外した状態のアクセル装置の側面図であり、 図3は、図1のIII-III断面図であり、 図4は、カバーを外した状態のアクセル装置の斜視図であり、 図5は、第1ロータを説明するための図であり、 図6は、第1ロータとペダルシリンダ部との間隙を示す図3のVI-VI断面図であり、 図7は、図2のA矢視におけるアクセル装置を示す図であり、 図8は、第1はす歯と第2はす歯との係合を説明するための図であり、 図9は、第2実施形態におけるアクセル装置の側面図であり、 図10は、図9のX-X断面図であり、 図11は、図9のC矢視におけるアクセル装置を示す図であり、 図12は、図10のXII-XII断面図であり、 図13は、第3ロータが固着したアクセル装置の例を示す図であり、 図14は、第3実施形態におけるアクセル装置の側面図であり、 図15は、図14のXV-XV断面図であり、 図16は、図14のD矢視におけるアクセル装置を示す図であり、 図17は、図15のXVII-XVII断面図であり、 図18は、第3ロータが固着したアクセル装置の例を示す図である。
A-1.第1実施形態:
 図1~図8を用いて第1実施形態におけるアクセル装置100について説明する。図1に示すように、アクセル装置100は、車両の車体の一部を構成するフロアパネルFPに取り付け可能に構成されている。以下で説明するアクセル装置100の構造や配置の説明は、特に断らない限り、アクセル装置100が車体に設置された設置状態における構造や配置を意味している。例えば、「上方」や「上側」という語句は、アクセル装置100が車体に設置された設置状態における上方や上側を意味している。他の用語や説明も同様である。
 アクセル装置100は、パッド200と、車体に取付可能なケース300及びカバー600(以降、ケース及びカバー600を合わせて「ケース部」とも呼ぶ)内に収容された内部可動機構400と、ケース300の外壁面に設けられた開口部312を貫通した状態でパッド200と内部可動機構400とを連結するアーム500とを備える。このように、ケース部の運転者側に設けられたパッド200とケース300及びカバー600に収容された内部可動機構400とをアーム500で連結した構造を有するアクセル装置100は、「オルガン構造タイプ」のアクセル装置と呼ばれている。
 パッド200は、運転者によって踏み込まれるように構成されており、その側面には板状の側面ガード部210が設けられている。パッド200の下端は、ケース300の下端に設けられた支点部材220によって支持されており、パッド200は支点部材220との接点を中心として回動可能である。側面ガード部210は、運転者の足がパッド200とケース300の間に挟み込まれないように、パッド200とケース300の間の隙間をガードする部材である。
 ケース300は、図2に示すように、内部収容空間SPを囲う収容壁として、パッド200に対向する前面壁310と、前面壁310に対向する背面壁320と、前面壁310と背面壁320の間の一方の側面を構成する開放側面330と、開放側面330と対向する側面壁340と、内部収容空間SPの上端を規定する上面壁350と、上面壁350と対向する下面壁360とを有する。開放側面330は壁面ではないので、厳密に言えば、開放側面330以外の壁310,320,340~360が内部収容空間SPを囲う収容壁として機能している。開放側面330は、図1に示すように、第1カバー610と、第2カバー620と、第1カバー610に取り付けられたアクセル開度センサ630とで構成されるカバー600によって覆われて閉鎖される。本実施形態では、第1カバー610と第2カバー620は別体として構成されているが、これらを一体として構成してもよい。アクセル開度センサ630は、後述するシャフト410の回転角度に応じたアクセル開度信号を生成する。本実施形態では、アクセル開度センサ630は、シャフト410に埋め込まれた永久磁石の向きを検出するホール素子を含む検出回路を備えている。ただし、これ以外の種々のタイプのアクセル開度センサを用いることも可能である。
 ケース300のパッド200と対向する外壁面には、アーム500を通過させる開口部312と、全開ストッパ313とが設けられている。全開ストッパ313は、パッド200が一杯に踏み込まれたときにパッド200に接することによってアクセル全開位置を規制する部材である。アクセル全開位置は、アクセル開度が100%となるように設定される位置である。全開ストッパ313の更に上方にあるケース300の外壁面には、キックダウンスイッチ120が設置されている。キックダウンスイッチ120は、運転者がパッド200を強く踏み込むことによって一気にギアをシフトダウンさせる動作である「キックダウン」を検出するためのスイッチである。ケース300の最上部には、キックダウンスイッチ120を収容する収容室370が形成されている。
 図2に示すように、ケース300の背面壁320の内面には、背面壁320から前面壁310に向けて斜め上方に延びる板状の衝立部324が設けられている。衝立部324は、ケース300の開口部312から浸入してきた水が鉛直方向に落下したときに付勢部材に直接到達しないように、付勢部材の設置位置を避けた経路に水を導く機能を有している。
 図3~図8を用いてケース部に収容された内部可動機構400について説明する。図3は、図1のIII-III断面であり、図4は、内部可動機構400を説明するためのアクセル装置100の分解斜視図である。図5~図8には、内部可動機構400の一部が拡大して示されている。
 内部可動機構400は、ケース部に回動可能に支持され軸方向ADに延びるシャフト410と、ペダル部420と、第1ロータ440と、第2ロータ450と、第1摩擦力発生部461と、第2摩擦力発生部462と、複数の付勢部材とを備える。付勢部材は、ペダル部420のアクセル開方向OD側及び後述するロータのアクセル開方向OD側に配置され、ペダル部420にパッド200の踏込量に応じたアクセル閉方向CDへの力を加える部材である。
 図4に示すように、ペダル部420は、シャフト410と一体に回動するペダルシリンダ部424と、ペダルシリンダ部424に接続されてペダルシリンダ部424の外周部から斜め上方に延びるペダル延長部426とを備える。ペダルシリンダ部424は、周方向に配置された孔部421を備えている。孔部421は周方向に略等間隔に配置され、各孔部421は軸方向ADに貫通している。ペダル延長部426の先端付近には、アーム500の先端部と係合する係合孔428が設けられている。また、ペダル延長部426の上面には、全閉ストッパ422がペダル延長部426の上面から突出するように設けられている。全閉ストッパ422は、ケース300の前面壁310の内面に接することによってアクセル全閉位置を規制する部材である。パッド200が踏み込まれると、アーム500を介してペダル延長部426がアクセル開方向ODへ移動し、ペダルシリンダ部424がアクセル開方向ODへ回動する。
 ペダル部420の軸方向ADにおける一方側には、第1ロータ440が配置されている。第1ロータ440は、シャフト410が挿入され、ペダルシリンダ部424に対して回動可能な部材である。図4及び図5に示すように、第1ロータ440の軸方向ADにおける他方側には、複数の突出部441が設けられている。各突出部441は、ペダルシリンダ部424の各孔部421を挿通し、ペダルシリンダ部424の孔部421から他方側へ突出するように構成されている。突出部441の軸方向ADの他方側における先端部には、第1摩擦力発生部461に係合する突起443が設けられている。第1摩擦力発生部461については詳細を後述する。
 図3のVI-VI断面では、図6に示すように、第1ロータ440の突出部441は、ペダルシリンダ部424の孔部421と周方向で間隙Sを空けて互いに当接可能なように形成されている。この間隙Sは、周方向において、孔部421の開口範囲が突出部441よりも大きく構成されることで生じている。第1ロータ440の突出部441が孔部421と係合した場合に突出部441と孔部421とが当接することで、ペダル部420と第1ロータ440との間で回転が伝達される。ペダル部420のアクセル開方向ODへの回転は、孔部421の周方向端部421eと突出部441とを介して第1ロータ440に伝達可能である。また、第1ロータ440のアクセル閉方向CDへの回転は、突出部441と孔部421の端部421eとを介してペダル部420に伝達可能である。ペダルシリンダ部424は、間隙Sにより、突出部441と係合せずにアクセル閉方向CDに孔部421の開口範囲内で回動可能である。言い換えると、孔部421は、ペダル部420がアクセル閉方向CDへ回動するとき、ペダルシリンダ部424が突出部441と係合することなしに、アクセル全開位置側からアクセル全閉位置に回動可能である。この構成により、例えば第1ロータ440の突出部441がアクセル全開位置で固定されても、ペダルシリンダ部424は突出部441と干渉することなしにアクセル全閉位置まで回動可能である。
 図4及び図5に戻り、第1ロータ440の軸方向ADにおける一方側には、複数の第1はす歯442が設けられている。第1はす歯442は、第1ロータ440の周方向に複数設けられている。各第1はす歯442は、アクセル閉方向CDに沿って一方側から他方側へ傾斜する傾斜面444を備える。
 図4に示すように、第1ロータ440の軸方向ADにおける一方側には、第2ロータ450が配置されている。第2ロータ450は、シャフト410が挿入され、第1ロータ440に対して回動可能な部材である。第2ロータ450の軸方向ADにおける他方側には、複数の第2はす歯452が設けられている。各第2はす歯452は、各第1はす歯442に対応する位置に、傾斜面454を備える。
 図2のA矢視では、図7に示すように、ペダル延長部426のアクセル開方向OD側及び第2ロータ450のアクセル開方向OD側には、第1付勢部材431、第2付勢部材432がそれぞれ配置されている。第1付勢部材431は、一端部がペダル延長部426に係止され、他端部が前面壁310に係止されている。第1付勢部材431は、ペダル部420に対しアクセル閉方向CDの力を加える。第2付勢部材432は、一端部が詳細を後述する第2ロータ450に係止され、他端部が前面壁310に係止されている。第2付勢部材432は、詳細は後述するが、第2ロータ450に対しアクセル閉方向CDの力を加えることで、第1ロータを介してペダル部420に対しアクセル閉方向CDの力を加える。本実施形態では、第1付勢部材431、第2付勢部材432は弦巻バネであるが、他の構成の付勢部材を用いることも可能である。
 図3のB矢視の一部である図8は、第1はす歯442と第2はす歯452の傾斜面444、454の様子を示す。第1はす歯442と第2はす歯452とは、周方向で傾斜面444と傾斜面454とが当接して係合することで、第1ロータ440と第2ロータ450との間で回転を伝達可能である。第1ロータ440のアクセル開方向ODへの回転は、第1はす歯442及び第2はす歯452を介し第2ロータ450に伝達可能である。また、第2ロータ450のアクセル閉方向CDへの回転は、第2はす歯452及び第1はす歯442を介し第1ロータ440に伝達可能である。
 また、第1はす歯442及び第2はす歯452は、第1ロータ440の回動位置がアクセル全閉位置に対しアクセル全開位置側であるとき傾斜面444、454同士が係合し、第1ロータ440と第2ロータ450とを軸方向ADに互いに離間させる。このとき、第1はす歯442は、第1ロータ440のアクセル全閉位置からの回転角が増すほど大きい力で第1ロータ440を軸方向ADの他方側に押す。また、第2はす歯452は、第1ロータ440のアクセル全閉位置からの回転角が増すほど大きい力で第2ロータ450を軸方向ADの一方側に押す。
 図4に戻り、第1摩擦力発生部461は、シャフト410が挿入され、第1ロータ440の突出部441とケース部との間に配置された環状の部材である。第1摩擦力発生部461は、第1ロータ440の回動により第1ロータ440の突出部441とケース部との間に摩擦力を発生させる。本実施形態では、第1摩擦力発生部461は、突出部441とカバー600の内部に嵌め込まれた第1受け部363との間に配置されている。第1受け部363は「ケース部」に含まれる。第1摩擦力発生部461は、第1ロータ440の突出部441の突起443に固定されている。突出部441は、第1ロータ440が第2ロータ450から離間するように軸方向ADの他方側へ押されるとき、第1摩擦力発生部461を第1受け部363に押しつける。このとき、第1摩擦力発生部461は第1受け部363と摩擦係合する。第1摩擦力発生部461と第1受け部363の摩擦力は、突出部441の回転抵抗となる。第1摩擦力発生部461は、第1ロータ440に作用する軸方向ADにおける一方側(ペダルシリンダ部424側)への押付力が大きいほど増大する抵抗トルクを突出部441に与える。
 第2摩擦力発生部462は、シャフト410が挿入され、第2ロータ450の一方側とケース部との間に配置された環状の部材である。第2摩擦力発生部462は、第2ロータ450の回動により第2ロータ450とケース部との間に摩擦力を発生させる。本実施形態では、第2摩擦力発生部462は、第2ロータ450とケース300の側面壁340側に嵌め込まれた第2受け部364との間に配置されている。第2受け部364は、「ケース部」に含まれる。本実施形態では、第2摩擦力発生部462は、第2ロータ450に固定されている。第2ロータ450は、第1ロータ440から離間するように軸方向ADの一方側へ押されるとき、第2摩擦力発生部462を第2受け部364に押しつける。このとき第2摩擦力発生部462は第2受け部364と摩擦係合する。第2摩擦力発生部462と第2受け部364の摩擦力は、第2ロータ450の回転抵抗となる。第2摩擦力発生部462は、第2ロータ450に作用する第2受け部364側への押付力が大きいほど増大する抵抗トルクを第2ロータ450に与える。第2ロータ450が受ける抵抗トルクは、第2はす歯452、第1はす歯442、及び第1ロータ440を介して突出部441に伝達される。つまり、上記の構成により、第2ロータ450は、第2付勢部材432によって加えられる力に、第2付勢部材432によって加えられる力に応じて第1摩擦力発生部461及び第2摩擦力発生部462により発生する摩擦力を合成した力を、第1ロータ440を介してペダル部420に伝達可能である。
 アクセル装置100の他の構成要素のうち、シャフト410と付勢部材のバネ以外の要素は、例えば、樹脂で形成することが可能である。第1摩擦力発生部461、第2摩擦力発生部462は、ケース部と摺動することで摩擦力を発生し、かつ、耐摩耗性を有する樹脂で形成することが好ましい。例えば、第1摩擦力発生部461、第2摩擦力発生部462は、ポリアセタール樹脂により形成してもよい。ケース部は、例えば、ナイロン(登録商標)樹脂により形成してもよい。なお、ケース部のうち、第1受け部363は第1摩擦力発生部461と異なる主材料により形成されることが好ましい。また、第2受け部364は第2摩擦力発生部462と異なる主材料により形成されることが好ましい。このようにすれば、第1摩擦力発生部461、第2摩擦力発生部462とケース部と同じ主材料である場合と比較して、摺動による摩擦力が生じやすく、摩耗が生じ難いためである。また、第1摩擦力発生部461、第2摩擦力発生部462とケース部とが固着し難いためである。主材料とは、50重量%以上の含有率を占める材料である。なお、上述したアクセル装置100の全体構成は一例であり、その一部を任意に省略することが可能である。例えば、側面ガード部210や衝立部324は省略してもよい。
 以上で説明したオルガン構造タイプのアクセル装置100では、ペダルシリンダ部424の孔部421は、第1ロータ440の突出部441が孔部421と係合した場合に周方向に間隙Sを有するように形成されており、ペダルシリンダ部424は、第1ロータ440の突出部441の回動位置にかかわらず、孔部421の開口範囲内で突出部441と係合せずにアクセル閉方向CDに回動可能に構成されている。そのため、例えば、第1摩擦力発生部461とケース部、又は、第2摩擦力発生部462とケース部の間に異物が侵入すること等によって第1摩擦力発生部461又は第2摩擦力発生部462がケース部に固着し、第1ロータ440又は第2ロータ450が回動不能になった場合であっても、第1付勢部材431がペダル部420をアクセル閉方向CDへ回動させるように伸張可能である。そのため、第1付勢部材431の付勢力により、ペダル部420をアクセル全閉位置に戻すことができる。したがって、オルガン構造タイプのアクセル装置100の安全性を高めることができる。
A-2.第1実施形態の変形例
・上記の実施形態では、第1摩擦力発生部461は第1ロータ440と別体に構成されて第1ロータ440に固定されていたが、第1摩擦力発生部461は第1ロータ440と一体に構成されていてもよい。また、上記の実施形態では、第2摩擦力発生部462は第2ロータ450と別体に構成されて第2ロータ450に固定されていたが、第2摩擦力発生部462は第2ロータ450と一体に構成されていてもよい。
・アクセル装置100は、第1受け部363、第2受け部364を備えていなくともよい。例えば、第1摩擦力発生部461は第1カバー610と摺動してもよく、第2摩擦力発生部462は側面壁340と摺動してもよい。この場合には、第1摩擦力発生部461の主材料と、第1カバー610のうち第1摩擦力発生部461と摺動する部位の主材料とは、異なってもよい。また、第2摩擦力発生部462の主材料と、側面壁340のうち第2摩擦力発生部462と摺動する部位の主材料とは、異なってもよい。
B-1.第2実施形態
 以降の説明では、上述した実施形態と同じ符号は同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。図9は、第1実施形態の図2に対応している。図9に示すように、第2実施形態のアクセル装置100aは、第1実施形態と同様に、パッド200と、ケース300a及び図示しないカバーとを含むケース部と、アーム500aと、内部可動機構400aとを備える。
 ケース300aは、内部収容空間SPを囲う収容壁として、パッド200に対向する前面壁310aと、前面壁310aに対向する背面壁320aと、前面壁310aと背面壁320aの間の一方の側面を構成する開放側面330aと、開放側面330aと対向する側面壁340aと、内部収容空間SPの上端を規定する上面壁350aと、上面壁350aと対向する下面壁360aとを有する。第2実施形態のケース300aは、更に、背面壁320aから前面壁310aに向かって延び、アクセル開方向ODへ沿って曲がる円弧部381を有する内壁380を備えている。
 図9及び図9のX-X断面の図10に示すように、内部可動機構400aは、ケース300aに回動可能に支持され軸方向ADに延びるシャフト410aと、ペダル部420aと、第3ロータ470と、第3摩擦力発生部491と、第4摩擦力発生部492と、複数の付勢部材としての第1付勢部材431及び第3付勢部材433と、第3付勢部材ベース部と480、を備える。
 ペダル部420aは、シャフト410aと一体に回動するペダルシリンダ部424aと、ペダルシリンダ部424aに接続されてペダルシリンダ部424aの外周部から斜め上方に延びるペダル延長部426aとを備える。図9のX-X断面では、図10に示すように、ペダル延長部426aの先端には、アーム500aの先端部と係合する係合孔428aが設けられている。軸方向ADにおけるペダル延長部426の幅は、ペダルシリンダ部424aに重なるように構成されている。図10では、内壁380の円弧部381は省略されているが、ペダルシリンダ部424aは、円弧部381に接触しないようにその外径が構成されている。そのため、ペダル部420aが回動しても、ペダルシリンダ部424aは、内壁380の円弧部381とは摺動しない。
 図9、図10及び、図9のC矢視である図11に示すように、ペダル延長部426aのアクセル開方向OD側である、ペダル延長部426の下方には、第1付勢部材431が配置されている。第1付勢部材431は、一端部がペダル延長部426aに係止され、他端部が第1付勢部材ベース部390に係止されている。第1付勢部材ベース部390は、ケース300aと接続された部材である。第1付勢部材ベース部390は、側面壁340aから軸方向ADに延びる円弧状の支持部391と接続され、ケース300aに対し固定されている。第1実施形態と同様に、第1付勢部材431は、ペダル部420aにアクセル閉方向CDへの力を加える。
 図9~図11に示すように、ペダル部420aの軸方向ADにおける一方側には、第3付勢部材ベース部480と第3ロータ470とが配置されている。第3付勢部材ベース部480は、シャフト410aが挿入され、ペダル部420aに対し回動可能な部材である。第3付勢部材ベース部480は、円弧部381の内側に配置されたベース回動部481と、ベース回動部481から下方に延びるベース延長部482とを備える。ベース延長部482には、ベース軸部483が一体に設けられている。ベース軸部483は、第1付勢部材ベース部390を支持する支持部391上に配置されている。第3付勢部材ベース部480は、ベース軸部483を支点として、ケース300aに対して回動可能である。
 第3ロータ470は、ペダルシリンダ部424a及び第3付勢部材ベース部480に対して回動可能な第3ロータ回動部471と、第3ロータ回動部471に接続された第3ロータ延長部472とを備える。第3ロータ回動部471は、図9及び図10のVII-VII断面である図12に示すように、第3付勢部材ベース部480のベース回動部481の上部に配置された、円弧状の部位である。第3ロータ回動部471は、後述する第3摩擦力発生部491、第4摩擦力発生部492を介して、円弧部381の下方であってベース回動部481の上方に配置されている。図10に示すように、第3ロータ延長部472の一部は、ペダル延長部426aのアクセル開方向OD側に配置されてペダル延長部426と接触する。
 第3付勢部材433は、一端部が第3ロータ延長部472に係止され、他端部が第3付勢部材ベース部480のベース延長部482に係止されている。第3付勢部材433は、第3ロータ470に対しアクセル閉方向CDの力を加えることで、第3ロータ延長部472とペダル延長部426aとの接触部位を介して、ペダル延長部426aにアクセル閉方向CDの力を加えることが可能である。
 図10及び図12に示すように、ケース300aの円弧部381と第3ロータ回動部471の間には、第3摩擦力発生部491が設けられている。第3摩擦力発生部491は、第3ロータ470の回動により第3ロータ470とケース部の円弧部381との間に摩擦力を発生させる。また、第3ロータ回動部471とベース回動部481との間には、第4摩擦力発生部492が設けられている。第4摩擦力発生部492は、第3ロータ470及び第3付勢部材ベース部480の回動により、第3付勢部材ベース部480と第3ロータ470との間に摩擦力を発生させる。本実施形態では、第3摩擦力発生部491は、第3ロータ470と別体に形成されて第3ロータ470に固定されている。また、第4摩擦力発生部492は、第3ロータ470と別体に形成されて第3ロータ470に固定されている。なお、図12では、ベース回動部481は、上面側の一部が円弧状に形成され当該円弧部分で第4摩擦力発生部492と摺動するように構成されているが、ベース回動部481は、上面側全面が円弧状に形成されていてもよく、上面全面で第4摩擦力発生部492と摺動するように構成されていてもよい。
 第1実施形態と同様に、アクセル装置100aの他の構成要素のうち、シャフト410と付勢部材のバネ以外の要素は、樹脂で形成することが可能である。第3摩擦力発生部491、第4摩擦力発生部492は摺動により摩擦力を発生しつつ、耐摩耗性を有する樹脂で形成することが好ましい。例えば、第3摩擦力発生部491、第4摩擦力発生部492は、ポリアセタール樹脂により形成してもよい。なお、第3摩擦力発生部491と摺動する部位は第3摩擦力発生部491と異なる主材料により形成されることが好ましく、第4摩擦力発生部492と摺動する部位は、第4摩擦力発生部492と異なる主材料により形成されることが好ましい。このようにすれば、第3摩擦力発生部491、第4摩擦力発生部492と摺動する部位とが同じ主材料である場合と比較して、摺動による摩擦力が生じやすく、摩耗が生じ難いためである。また、第3摩擦力発生部491、第4摩擦力発生部492と、これらと摺動する部位とが固着し難いためである。
 以上の構成を有するアクセル装置100aの内部可動機構400aにおいて、パッド200の操作により発生する摩擦力について説明する。パッド200がアクセル開方向ODへ踏み込まれると、ペダル延長部426aは、第3ロータ延長部472と接触する部位を介して第3ロータ470をアクセル開方向ODへ押しつける。第3ロータ470がアクセル開方向ODへ回動することで、第3摩擦力発生部491とケース部の円弧部381とが摺動して摩擦力が発生する。また、第3ロータ470がアクセル開方向ODへ回動することで、第3付勢部材433はベース延長部482をアクセル開方向ODへ押しつける。第3付勢部材ベース部480は、第3付勢部材433により押しつけられる力を受けて、ベース軸部483を支点として回動する。そうすると、第4摩擦力発生部492とベース回動部481とが摺動して摩擦力が発生する。この摩擦力は、第3付勢部材ベース部480のアクセル開方向ODへの回転抵抗となる。そのため、第3付勢部材433により、第3ロータ延長部472にアクセル閉方向CDの力が加えられる。ベース回動部481は、第3付勢部材433により第3ロータ回動部471側へ押しつけられるので、第3摩擦力発生部491及び第4摩擦力発生部492による摩擦力はより増大する。これらの作用により、第3ロータ470には、第3付勢部材433により第3ロータ延長部472に加えられる力に、第3摩擦力発生部491及び第4摩擦力発生部492の発生する摩擦力を合成した力が加わる。第3ロータ470は、これらの力を、第3ロータ延長部472とペダル延長部426とが接触する部位を介してペダル部420へ伝達する。ペダル延長部426には、この伝達された力と、第1付勢部材431の付勢力とが加わる。
 例えば、第3摩擦力発生部491と円弧部381の間や第4摩擦力発生部492とベース回動部481の間に異物が侵入すると、図13に示すように、第3ロータ470が回動不能になる場合がある。しかし、この形態のアクセル装置100aでは、第3ロータ470によりペダル部420aにアクセル閉方向CDの力を加えることができなくとも、ペダル延長部426aは第3ロータ470の回動位置にかかわらず回動可能であり、ペダル延長部426aには第1付勢部材431によりアクセル閉方向CDの力が加えられるので、ペダル部420aはアクセル閉方向CDに回動可能である。
 以上で説明したオルガン構造タイプのアクセル装置100aは、少なくとも一部がペダル延長部426aの下方に配置されてペダル延長部426aに接触可能な第3ロータ延長部472を有する第3ロータ470を備え、ペダル部420aは、第3ロータ470の回動位置にかかわらず、ペダル部420aの下方に配置された第1付勢部材431によってアクセル閉方向に力を加えられてアクセル閉方向CDに回動可能に構成されている。そのため、例えば、第3ロータ回動部471とケース部、又は、第3ロータ回動部471とベース回動部481との間に異物が侵入する等によって第3ロータ470が回動不能になった場合であっても、第1付勢部材431の付勢力によってペダル部420aをアクセル全閉位置に戻すことができる。したがって、オルガン構造タイプのアクセル装置100aの安全性をより高めることができる。
B-2.第2実施形態の変形例
・上記第2実施形態におけるアクセル装置100aでは、第3摩擦力発生部491及び第4摩擦力発生部492は第3ロータ470に固定されていた。これに対し、第3摩擦力発生部491は第3ロータ470とケース部の間で摩擦力を発生すればよく、第4摩擦力発生部492は第3ロータ470とベース回動部481の間で摩擦力を発生すれば、その固定の位置は限られない。例えば、第3摩擦力発生部491は、円弧部381に固定されていてもよいし、第4摩擦力発生部492は、ベース回動部481に固定されていてもよい。
C.第3実施形態
 第3実施形態について説明する。図14、図15、図16、図17は、それぞれ、第2実施形態の図9、図10、図11、図13に対応している。図14~図17に示すように、第3実施形態のアクセル装置100bは、第1実施形態と同様に、パッド200と、ケース300a及び図示しないカバーを含むケース部と、アーム500bと、内部可動機構400bとを備える。第3実施形態の内部可動機構400bが第2実施形態の内部可動機構400aと異なる点は、ペダル延長部426の軸方向ADにおける幅が、第2実施形態におけるペダル延長部426よりも短く構成され、第3ロータ470bの第3ロータ延長部472bが、ペダル部420bのペダル延長部426bの下方に配置されていない点である。本実施形態では、第3ロータ延長部472bの一部がアーム500bの下方に配置されており、第3ロータ延長部472の一部は、アーム500bと接触可能である。その他の100bの構成については第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
 第3実施形態では、第2実施形態と同様に、第3ロータ470bには、第3付勢部材433により第3ロータ延長部472bに加えられる力に、第3摩擦力発生部491及び第4摩擦力発生部492の発生する摩擦力を合成した力が加わる。第3ロータ470bは、これらの力を、第3ロータ延長部472bとアーム500bとが接触する部位を介して、アーム500bを介してペダル部420bへ伝達する。ペダル部420bには、この伝達された力と、第1付勢部材431による力とが加わる。
 図17に示すように、第3ロータ470bの回動位置が固定され、第3ロータ470bによりアーム500bを介してペダル部420bにアクセル閉方向CDの力を加えることができなくとも、ペダル延長部426bには第1付勢部材431によりアクセル閉方向CDの力が加えられるので、ペダル部420bはアクセル閉方向CDに回動可能である。すなわち、内部可動機構400bは、第3ロータ470bが回動不能であっても、第1付勢部材431がペダル部420bをアクセル閉方向CDへ回動させるように伸張可能に構成されているので、第2実施形態と同様に、オルガン構造タイプのアクセル装置の安全性をより高めることができる。
 なお、第3実施形態のアクセル装置においても、第2実施形態と同様の変形が可能である。例えば、第3摩擦力発生部491は第3ロータ470bとケース300aの間で摩擦力を発生すればよく、第4摩擦力発生部492は第3ロータ470bとベース回動部481の間で摩擦力を発生すれば、その固定の位置は限られない。例えば、第3摩擦力発生部491は、円弧部381に固定されていてもよいし、第4摩擦力発生部492は、ベース回動部481に固定されていてもよい。
D.他の実施形態
・上記各実施形態において、付勢部材の数は2であるが、3以上であってもよい。この場合に、付勢部材を軸方向に3以上配置可能なように、ペダル部に対し回動可能なロータの数を増加させてもよい。
 本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。上述した実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。

Claims (10)

  1.  オルガン構造タイプのアクセル装置(100、100a、100b)であって、
     パッド(200)と、
     車体に取付可能なケース部(300、300a、600)と、
     前記ケース部に収容された内部可動機構であって、
      前記ケース部に回動可能に支持され、軸方向(AD)に延びるシャフト(410、410a)と、
      前記シャフトと一体に回動するペダル部であって、前記ケース部に設けられた開口部(312)を貫通するアーム(500、500a、500b)を介して前記パッドと連結されるペダル部(420、420a、420b)と、
      前記ペダル部に対し回動可能なロータ(440、450、470、470b)と、
      前記ペダル部のアクセル開方向(OD)側及び前記ロータの前記アクセル開方向側に配置され、前記ペダル部に前記パッドの踏み込み量に応じたアクセル閉方向(CD)への力を加える複数の付勢部材(431、432、433)と、
     を有する内部可動機構(400、400a、400b)と、を備え、
     前記内部可動機構は、前記ロータが回動不能になった場合であっても、前記ペダル部の前記アクセル開方向側に配置された少なくとも1つの前記付勢部材(431)が伸張して前記ペダル部を前記アクセル閉方向へ回動させるように構成されている、
     アクセル装置。
  2.  請求項1に記載のアクセル装置(100)であって、
     前記ペダル部は、前記シャフトと一体に回動し、周方向に孔部(421)を有するペダルシリンダ部(424)と、前記ペダルシリンダ部に接続され、かつ、前記アームを介して前記パッドと連結されるペダル延長部(426)と、を備え、
     前記ロータは、
      前記シャフトが挿入され、前記軸方向における前記ペダルシリンダ部の一方側に配置された第1ロータであって、前記軸方向における前記第1ロータの他方側に設けられ、前記ペダルシリンダ部の前記孔部と係合可能であり前記孔部から前記他方側へ突出した突出部(441)と、前記軸方向における前記一方側において前記周方向に設けられた第1はす歯(442)と、を有し、前記ペダルシリンダ部に対して前記孔部の開口範囲内で回動可能な第1ロータ(440)と、
      前記シャフトが挿入され、前記第1ロータの前記軸方向における前記一方側に配置された第2ロータであって、前記軸方向における前記他方側において前記周方向に設けられ前記第1はす歯と係合可能な第2はす歯(452)を有し、前記第1ロータに対して回動可能な第2ロータ(450)と、を備え、
     前記付勢部材は、前記ペダル部の前記アクセル開方向側に配置された第1付勢部材(431)と、前記第2ロータの前記アクセル開方向側に配置された第2付勢部材(432)と、を備え、
     前記内部可動機構は、更に、
      前記軸方向における前記第1ロータの前記突出部と前記ケース部との間に配置され、前記第1ロータの回動により前記第1ロータと前記ケース部との間に摩擦力を発生させる第1摩擦力発生部(461)と、
      前記軸方向における前記第2ロータの前記一方側と前記ケース部との間に配置され、前記第2ロータの回動により前記第2ロータと前記ケース部との間に摩擦力を発生させる第2摩擦力発生部(462)と、を備え、
     前記内部可動機構において、
      前記第1はす歯と前記第2はす歯とは、前記第1ロータが前記アクセル開方向に回動すると前記軸方向に互いに離間して前記第1ロータと前記第2ロータとを離間するように形成されており、
      前記第2ロータは、前記第2付勢部材によって前記第2ロータに加えられる力に、前記第1摩擦力発生部及び前記第2摩擦力発生部により発生された摩擦力を合成した力を、前記第1ロータを介して前記ペダル部に伝達し、
      前記ペダルシリンダ部の前記孔部は、前記第1ロータの前記突出部が前記孔部と係合した場合に前記周方向に間隙(S)を有するように形成されており、
      前記ペダルシリンダ部は、前記第1ロータの前記突出部の回動位置にかかわらず前記突出部と係合せずに前記孔部の開口範囲内で前記アクセル閉方向に回動可能である、
     アクセル装置。
  3.  請求項2に記載のアクセル装置であって、
     前記第1摩擦力発生部は前記第1ロータと別体に構成されて前記第1ロータの前記突出部に固定されており、前記第1ロータと一体に回動する、アクセル装置。
  4.  請求項2又は請求項3に記載のアクセル装置であって、
     前記第2摩擦力発生部は前記第2ロータと別体に構成されて前記第2ロータに固定されており、前記第2ロータと一体に回動する、アクセル装置。
  5.  請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のアクセル装置であって、
     前記ケース部は、前記第1摩擦力発生部と摺動する部位に設けられ、前記第1摩擦力発生部の主材料と異なる主材料により形成された第1受け部(363)と、前記第2摩擦力発生部と摺動する部位に設けられ、前記第2摩擦力発生部の主材料と異なる主材料により形成された第2受け部(364)と、の少なくとも一方を備える、アクセル装置。
  6.  請求項1に記載のアクセル装置(100a)であって、
     前記ペダル部は、前記シャフトと一体に回動するペダルシリンダ部(424a)と、前記ペダルシリンダ部に接続され、かつ、前記アームを介して前記パッドと連結されるペダル延長部(426a)と、を備え、
     前記ロータは、前記ペダルシリンダ部の前記軸方向における一方側に配置された第3ロータであって、前記ペダルシリンダ部に対して回動可能な第3ロータ回動部(471)と、前記第3ロータ回動部に接続され少なくとも一部が前記ペダル延長部の前記アクセル開方向側に配置されて前記ペダル延長部に接触可能な第3ロータ延長部(472)と、を有する第3ロータ(470)を備え、
     前記付勢部材は、前記ペダル延長部の前記アクセル開方向側に配置された第1付勢部材(431)と、前記第3ロータ延長部の前記アクセル開方向側に配置された第3付勢部材(433)と、を備え、
     前記内部可動機構(400a)は、更に、
      前記ケース部に回動可能に支持された第3付勢部材ベース部であって、前記シャフトが挿入され、かつ、前記第3ロータ回動部の内側に配置されたベース回動部(481)と、前記ベース回動部に接続され前記第3付勢部材を支持するベース延長部(482)と、を有する第3付勢部材ベース部(480)と、
      前記第3ロータ回動部と前記ケース部(380)との間に配置され前記第3ロータと前記ケース部との間で摩擦力を発生させる第3摩擦力発生部(491)と、
      前記第3ロータ回動部と前記ベース回動部との間に配置され前記第3ロータ回動部と前記ベース回動部との間で摩擦力を発生させる第4摩擦力発生部(492)と、を備え、
     前記内部可動機構において、
      前記第3ロータは、前記第3付勢部材により前記第3ロータ延長部に加えられる力に、前記第3摩擦力発生部及び第4摩擦力発生部の発生する摩擦力を合成した力を前記ペダル延長部と接触する部位を介して前記ペダル部へ伝達可能であり、
      前記ペダル部は、前記第3ロータの回動位置にかかわらず、前記第1付勢部材によって前記アクセル閉方向に回動可能である、
     アクセル装置。
  7.  請求項1に記載のアクセル装置(100b)であって、
     前記ペダル部(420a)は、前記シャフトと一体に回動するペダルシリンダ部(424a)と、前記ペダルシリンダ部に接続され、かつ、前記アームを介して前記パッドと連結されるペダル延長部(426a)と、を備え、
     前記ロータは、前記ペダルシリンダ部の前記軸方向における一方側に配置された第3ロータであって、前記ペダルシリンダ部に対して回動可能な第3ロータ回動部(471)と、前記第3ロータ回動部に接続され少なくとも一部が前記アームの前記アクセル開方向側に配置されて前記アームに接触可能な第3ロータ延長部(472b)と、を有する第3ロータ(470b)と、を備え、
     前記付勢部材は、前記ペダル延長部の前記アクセル開方向側に配置された第1付勢部材(431)と、前記第3ロータ延長部の前記アクセル開方向側に配置された第3付勢部材(433)と、を備え、
     前記内部可動機構は、更に、
      前記ケース部に回動可能に支持された第3付勢部材ベース部(480)であって、前記シャフトが挿入され、かつ、前記第3ロータ回動部の内側に配置されたベース回動部(481)と、前記ベース回動部に接続され前記第3付勢部材を支持するベース延長部(482)と、を有する第3付勢部材ベース部と、
      前記第3ロータ回動部と前記ケース部(380)との間に配置され前記第3ロータと前記ケース部との間で摩擦力を発生させる第3摩擦力発生部(491)と、
      前記第3ロータ回動部と前記ベース回動部との間に配置され前記第3ロータ回動部と前記ベース回動部との間で摩擦力を発生させる第4摩擦力発生部(492)と、を備え、
     前記内部可動機構において、
      前記第3ロータは、前記第3付勢部材により前記第3ロータ延長部に加えられる力に、前記第3摩擦力発生部及び第4摩擦力発生部の発生する摩擦力を合成した力を前記アームと接触する部位を介して前記ペダル部へ伝達可能であり、
      前記ペダル部は、前記第3ロータの回動位置にかかわらず、前記第1付勢部材によって前記アクセル閉方向に回動可能である、
     アクセル装置。
  8.  請求項6又は請求項7に記載のアクセル装置であって、
     前記第3摩擦力発生部と前記第4摩擦力発生部の少なくとも一方は、前記第3ロータと別体に構成されて前記第3ロータ回動部に固定され、前記第3ロータと一体に回動する、アクセル装置。
  9.  請求項6又は請求項7に記載のアクセル装置であって、
     前記第3摩擦力発生部は、前記ケース部に固定されている、アクセル装置。
  10.  請求項6又は請求項7に記載のアクセル装置であって、
     前記第4摩擦力発生部は、前記ベース回動部に固定されている、アクセル装置。
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