JP2006290082A - アクセルペダルモジュール - Google Patents

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和孝 中道
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Abstract

【課題】ペダル逆蹴り時のアクセルセンサ誤出力を比較的簡易な構成で防止すること。
【解決手段】アクセルペダルモジュール1は、アクセルペダル11を含むアクセルアーム12と、そのアーム基端部12aを支軸14を中心に回動可能に支持してアクセルペダル11を全閉位置と全開位置との間で操作可能とする支持ケース13と、アクセルペダル11を全閉位置へ戻すためにアクセルアーム12の回動を戻し方向へ付勢する戻しばね5A,5Bと、アクセルアーム12の回動量をアクセル開度として検出するアクセルセンサと、アクセルペダル11の全閉位置を決定するために支持ケース13にてアーム基端部12aに当接可能に設けられた全閉ストッパ6とを備える。アクセルペダル11が全閉位置から逆蹴りされたときに支持ケース13がアーム基端部12aから受ける力に対して支持ケース13の弾性変形が相対的に小さくなる部位に全閉ストッパ6が設けられる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、アクセルペダルと、そのアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサとを備えたアクセルペダルモジュールに関する。
従来、車両用エンジンなどに採用される装置として、アクセルレータケーブルを廃止した電子制御スロット装置が知られている。この装置には、アクセルペダルモジュールが使用されている。このアクセルペダルモジュールは、アクセルペダルと、そのアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出するアクセルセンサとを備える。電子制御スロットル装置のスロットルバルブの開度(スロットル開度)は、アクセルペダルモジュールのアクセルセンサで検出されるアクセル開度に基づいて制御されるようになっている。
この種のアクセルペダルモジュールに関する技術として、例えば、下記の特許文献1に記載されたアクセル装置がある。このアクセル装置は、アクセルペダルが運転者により不用意に逆蹴りされたときにアクセルセンサが誤出力するのを防止するように構成される。すなわち、このアクセル装置において、アクセルペダルを有する樹脂製のアクセルアームは、樹脂製の支持ケースにて支軸を介して回動可能に支持される。支持ケースの内側には、アクセルアームストッパが設けられる。アクセルペダルが全閉位置に戻されたときは、アクセルアーム基端部の背面がこのアクセルアームストッパに当接して、アクセルペダルの全閉方向への移動が規制される。アクセル装置のアクセルセンサは、アクセルペダルの操作に連動して変位するセンサレバーを有する。このセンサレバーは、アクセルアームの支軸と平行をなす異なる支持ピンを中心に回動可能に設けられる。そして、センサレバーは、アクセルペダルが全開方向へ操作されたときには、正方向へ変位し、アクセルペダルが全閉方向へ操作されたときには、逆方向へ変位するようになっている。このセンサレバーの変位に伴い、アクセルセンサからアクセル開度を示す信号が出力される。
ここで、アクセルペダルが、故意又は誤操作により通常の操作方向(踏み込み方向)とは反対の方向へ逆蹴りされた場合、アクセルアームやセンサレバーに撓みなどの弾性変形が起こり、センサレバーが全閉位置から更に逆方向へ変位してアクセルセンサが誤ったアクセル開度を出力するおそれがあった。そこで、このアクセル装置では、アクセルペダルが全閉位置にあるときにセンサレバーが更に逆方向へ変位するのを規制するためのストッパが支持ケースに設けられている。そして、全閉位置にあるアクセルペダルが更に全閉方向へ逆蹴りさたときには、センサレバーの逆方向への変位がストッパにより規制され、アクセルセンサが誤出力しないようになっている。
特開2004−231098号公報(第2−8頁、図7〜9)
ところが、特許文献1に記載のアクセル装置では、アクセルペダルが逆蹴りされたときのアクセルセンサの誤出力を防止するために、センサレバーの逆方向変位を規制するストッパを別途に設けなければならなかった。このため、そのストッパの取り付けのために調整やスペースが必要になり、その分だけアクセル装置の製造が複雑化することになった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、アクセルペダルが逆蹴りされたときのアクセルセンサの誤出力を比較的簡易な構成で防止することを可能としたアクセルペダルモジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、先端部にアクセルペダルを有するアクセルアームと、アクセルアームの基端部を内包し、その基端部を支軸を中心にして回動可能に支持することによりアクセルペダルを全閉位置と全開位置との間で操作可能とする支持ケースと、アクセルペダルを全閉位置へ戻すためにアクセルアームの回動を戻し方向へ付勢する戻しばねと、アクセルアームの回動量をアクセル開度として検出するために支持ケースに設けられたアクセルセンサと、アクセルペダルの全閉位置を決定するために支持ケースにおいてアクセルアームの基端部に当接可能に設けられた全閉ストッパとを備えたアクセルペダルモジュールであって、アクセルペダルが全閉位置から逆蹴りされたときに支持ケースがアクセルアームの基端部から受ける力に対して支持ケースの弾性変形が相対的に小さくなる部位に全閉ストッパが設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、支持ケースがアクセルアームの基端部から受ける力に対して支持ケースの弾性変形が相対的に小さくなる部位に全閉ストッパが設けられるので、アクセルペダルが全閉位置から逆蹴りされても、アクセルアームの基端部から全閉ストッパを介して受ける力に対して支持ケースが撓み難い。従って、アクセルペダルの逆蹴りによっては、アクセルアームが回動し難くなる。このため、全閉位置でのアクセルセンサの作動を別個に規制する必要がなくなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、支持ケースは所定方向へ延びる壁部を備え、支持ケースがアクセルアームの基端部から受ける力が壁部の長手方向へ作用する部位に全閉ストッパが設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に対し、アクセルペダルが全閉位置から逆蹴りされても、アクセルアームの基端部から全閉ストッパを介して受ける力が壁部の長手方向へ作用するので、その力に対して壁部が撓み難い。従って、アクセルペダルの逆蹴りによっては、アクセルアームが回動し難くなる。このため、全閉位置でのアクセルセンサの作動を別個に規制する必要がなくなる。また、支持ケースの壁部が利用されるので、特別な機構を別途に設ける必要がない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、全閉ストッパは、支持ケースの内側であってアクセルアームの戻し方向手前側に設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用が得られる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、アクセルアームの基端部は、全閉ストッパに当接する被当接部を含み、被当接部は最外側寄りであって支軸から最も離れた位置にて全閉ストッパに当接することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加え、被当接部が最外側寄りであって支軸から最も離れた位置にて全閉ストッパに当接するので、アクセルペダルの逆蹴り時に全閉ストッパがアクセルアームの基端部から受ける力が相対的に小さくなる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、全閉ストッパは、支持ケースに一体成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、全閉ストッパが支持ケースに一体成形されるので、全閉ストッパを別途に取り付ける必要がない。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、全閉ストッパは、支持ケースに取り付けられる別部材であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、 別部材からなる全閉ストッパが支持ケースに取り付けられるので、全閉ストッパを支持ケースと異なる有利な材料で形成することが可能となる。例えば、全閉ストッパを緩衝材料により形成することも可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、アクセルペダルが逆蹴りされたときのアクセルセンサの誤出力を比較的簡易な構成により防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、特別な機構を別途に設ける必要がない分だけ逆蹴り対策の構成簡略化に寄与する。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、逆蹴り時のアクセルアームの弾性変形を極力小さくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、全閉ストッパを別途に取り付ける必要がない分だけ逆蹴り対策の構成簡略化に寄与する。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、全閉ストッパをアクセルアームや支持ケースとは異なる有利な材料で構成することが可能となり、アクセルアームの基端部が全閉ストッパに当接する際の衝撃や騒音の緩和を図ることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のアクセルペダルモジュールを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、アクセルペダルモジュール1を側面図により示す。この実施形態で、アクセルペダルモジュール1は、車両用エンジンの電子制御スロットル装置に使用される。アクセルペダルモジュール1は、先端部にアクセルペダル11を有する樹脂製のアクセルアーム12と、樹脂製の支持ケース13と、支持ケース13に一体に形成された支軸14と、支持ケース13に設けられたアクセルセンサ15と、支持ケース13の内部に設けられ、コイルばねよりなる一対の戻しばね5A,5B(図2参照)とを基本構成として備える。この実施形態で、アクセルアーム12及び支持ケース13は、それぞれガラス繊維入りの「6−ナイロン」を材料として形成される。
アクセルペダル11は、アクセルアーム12の先端部に一体に形成される。アクセルペダル11の下側には、下方へ伸びるペダルストッパ11aが一体に形成される。ペダルストッパ11aは、アクセルペダル11が運転者により踏み込まれたとき、床に突き当たることで運転者に全開状態であることを体感させるためのものである。アクセルペダル11は、全閉位置と全開位置との間で踏み込み操作可能に設けられる。すなわち、支持ケース13は、アクセルアーム12の基端部(以下、「アーム基端部」と言う。)12aを内包し、そのアーム基端部12aを支軸14を介して回動可能に支持することにより、アクセルペダル11をアクセルアーム12と共に、図1に実線で示す全閉位置と、同図に2点鎖線で示す全開位置との間で踏み込み操作可能としている。
支持ケース13は、本体ケース13Aと蓋ケース13Bとから構成される。図1に示すように、蓋ケース13Bは、本体ケース13Aに対してネジ16で固定される。本体ケース13Aの三つの隅には、取付ボルトを挿通するための取付孔13aが形成される。
図2に、支持ケース13から蓋ケース13Bを取り外した状態のアクセルペダルモジュール1を側面図により示す。図2に示すように、本体ケース13Aの中には、大小で一対をなす戻しばね5A,5Bと、全閉ストッパ6とが設けられる。一対の戻しばね5A,5Bは、アクセルペダル11を全閉位置へ戻すためにアクセルアーム12の回動を戻し方向へ付勢する。これら戻しばね5A,5Bは、本体ケース13Aの内側にて、アーム基端部12aに設けられたばね受け部17と、本体ケース13Aの内壁に設けられたばね受け部13bとの間に介在する。戻しばね5A,5Bが一対をなすのは、その一方が万一効かなくなったときに他方をフェイルセーフとして機能させるためである。
図2に示すように、全閉ストッパ6は、アクセルペダル11の全閉位置を決定するために支持ケース13においてアーム基端部12aに当接可能に設けられる。全閉ストッパ6は、略ボタン形状に形成される。本体ケース13Aには、全閉ストッパ6を組み付けるための組付凹部13cが形成される。全閉ストッパ6は、組付凹部13cに嵌め込まれることで、その先端部が組付凹部13cから突出した状態で組み付けられる。アクセルペダル11が全閉位置に配置された状態で、戻しばね5A,5Bの付勢力により、アーム基端部12aの前面が全閉ストッパ6の先端部に当接するようになっている。
図1に示すように、アクセルセンサ15は、蓋ケース13Bに設けられる。アクセルセンサ15は、蓋ケース13Bに取り付けられるセンサカバー15Aを備える。アクセルセンサ15は、アクセルペダル11の操作に連動して作動し、アクセルアーム12の回動量をアクセル開度として検出する。蓋ケース13Bの上部には、電気配線用のコネクタ13bが一体形成される。
図3に、蓋ケース13Aからセンサカバー15Aを取り外した状態のアクセルペダルモジュール1を側面図により示す。図4に、図1のA−A線に沿った断面図を拡大して示す。図4に示すように、支軸14は、本体ケース13A及び蓋ケース13Bの内側にて対向して形成された一対の突起14a,14bにより構成される。これらの突起14a,14bに対し、アーム基端部12aに形成された軸穴12b,12cがブッシュ18を介して組み付けられる。
図3,4に示すように、アクセルセンサ15は、センサレバー21と、そのレバー21に設けられた複数のセンサブラシ22と、それらブラシ22に対応して配置されたセンサ基板23とを含む。センサレバー21の基端部(以下、「レバー基端部」と言う。)21aは、軸穴12cに突設された支持ピン12dに嵌め合わされて固定される。これによりセンサレバー21は、支持ピン12dと一体的に、すなわちアクセルアーム12と一体的に回動可能となる。
ここで、全閉ストッパ6に関する構成を詳しく説明する。図5に、図2の本体ケース13Aの部分を拡大して示す。上記したように、全閉ストッパ6は、支持ケース13の本体ケース13Aに取り付けられる別部材より構成される。この実施形態で、全閉ストッパ6は、「POM(ポリアセタール)」を材料として形成される。全閉ストッパ6は、アクセルペダル11が全閉位置から逆蹴りされたときに本体ケース13Aがアーム基端部12aから受ける力に対して本体ケース13Aの弾性変形が相対的に小さくなる部位に設けられる。すなわち、本体ケース13Aは、図5において、ほぼ垂直方向へ延びる壁部13eを備える。全閉ストッパ6は、この壁部13eのほぼ下端部に形成された組付凹部13cにて斜め下方へ向いて組み付けられる。アーム基端部12aの前面側には、全閉ストッパ6に当接する被当接部としての被当接面12eが設けられる。そして、全閉ストッパ6は、図5に太矢印で示すように、本体ケース13Aがアーム基端部12aの被当接面12eから受ける力が壁部13eの長手方向へ作用する部位としての壁部13eのほぼ下端部に設けられる。この実施形態で、全閉ストッパ6は、本体ケース13Aの内側であってアクセルアーム12の戻し方向手前側(運転者寄り側)に設けられる。ここで、アーム基端部12aに設けられる被当接面12eは、最外側寄りであって支軸14の中心から最も離れた位置にて全閉ストッパ6に当接するように構成される。図6に、図5の鎖線円の中を拡大して示す。この実施形態では、全閉ストッパ6の当接面6aとアーム基端部2aの被当接面12eとの間に所定の角度θ1が付与される。これにより、全閉ストッパ6の当接面6aとアーム基端部12aの被当接面12eとが点P1にて接触するように構成される。
以上説明したこの実施形態のアクセルペダルモジュール1によれば、アクセルアーム12と支持ケース13がそれぞれ樹脂製であることから、ある程度の剛性を確保しつつ全体を軽量化することができる。ここで、このアクセルペダルモジュール1によれば、運転者の不用意な逆蹴りに対して次のような作用効果を発揮する。
すなわち、このアクセルペダルモジュール1では、逆蹴り時に本体ケース13Aがアーム基端部12aから受ける力に対して本体ケース13Aの弾性変形が相対的に小さくなる部位に全閉ストッパ6が設けられる。このため、アクセルペダル11が全閉位置から不用意に逆蹴りされても、アーム基端部12aから全閉ストッパ6を介して受ける力に対して本体ケース13Aが撓み難い。具体的には、アクセルペダル11が逆蹴りされても、アーム基端部12aから全閉ストッパ6を介して受ける力が本体ケース13Aの壁部13eの長手方向へ作用することになり、その力に対して壁部13eが撓み難いものとなっている。この場合の「撓み難さ」は、相対的なものであり、撓みが皆無になるのとは異なる。しかし、撓み量は、従来例のアクセル装置と比べればほぼ半減することとなり、「撓み難さ」が増すことになる。従って、アクセルペダル11の逆蹴りによっては、アクセルアーム12が変位又は回動し難いものとなる。このため、アクセルアーム12と一体的に設けられたセンサレバー21が、アクセルペダル11の逆蹴りによっては、変位又は回動し難いものとなり、全閉位置におけるアクセルセンサ15の作動を別個に規制する必要がなくなる。つまり、このアクセルペダルモジュール1によれば、従来例のアクセル装置のようにアクセルセンサの変位を規制するために特別なストッパを別途に設ける必要がない。このため、アクセルペダル11が逆蹴りされたときにアクセルセンサ15が誤出力することを未然に防止することができ、その逆蹴り対策のための構成を比較的簡易なものとすることができる。
また、この実施形態では、逆蹴り対策のための構成として、本体ケース13Aの壁部13eが利用されるので、特別な機構を別途に設ける必要がない。この意味で、逆蹴り対策の構成簡略化に寄与する。
更に、この実施形態では、アーム基端部12aの被当接面12eが最外側寄りであって支軸14の中心から最も離れた位置、すなわち点P1にて全閉ストッパ6に当接するように構成される。従って、アクセルペダル11が逆蹴りされたときに、全閉ストッパ6がアーム基端部12aから受ける力が相対的に小さくなる。このため、逆蹴り時のアクセルアーム12の弾性変形を極力小さくすることができる。
ここで、本実施形態のアクセルペダルモジュール1と従来例のアクセル装置とで、逆蹴り時のアクセルセンサの出力(逆蹴り電圧)の違いを図7にグラフに示す。図7のグラフにおいて、縦軸は「逆蹴り電圧」を示す。図7において、左端の棒グラフは、従来例のアクセル装置に係るものであり、右側二つの棒グラフは、本実施形態のアクセルペダルモジュールに係るものである。但し、本実施形態に係る右端の棒グラフ「対策後(遠方当て)」は、上記したようにアーム基端部12aの被当接面12eと全閉ストッパ6の当接面6aを点P1で接触させる構成を意味する。本実施形態に係る中央の棒グラフ「対策後(中央当て)」は、比較例として示したものであり、上記した構成とは異なり、アーム基端部12aの被当接面12eを全閉ストッパ6の当接面6aの全面に接触させる構成を意味する。このグラフから明らかなように、本実施形態のアクセルペダルモジュール1によれば、従来例のアクセル装置に比べ、「逆蹴り電圧」がほぼ半減することが分かる。また、本実施形態にかかるアクセルペダルモジュールでも、「中央当て」タイプよりも「遠方当て」タイプの方が「逆蹴り電圧」が低くなり、より有効であることが分かる。
加えて、この実施形態では、全閉ストッパ6が、支持ケース13とは別部材で構成され、その全閉ストッパ6が本体ケース13Aに組み付けられるので、全閉ストッパ6を支持ケース13やアクセルアーム12とは異なる有利な材料で形成することが可能となる。特に、この実施形態では、全閉ストッパ6が「POM(ポリアセタール)」により形成されるので、全閉ストッパ6に緩衝機能が得られる。このため、アーム基端部12aが全閉ストッパ6に当接する際の衝撃や騒音の緩和を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明のアクセルペダルモジュールを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、この実施形態を含む以下の各実施形態において、上記した第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
図8に、図5に準ずる側面図を示す。この実施形態では、全閉ストッパ7を壁部13eと一体成形した点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実形態では、全閉ストッパ7が、本体ケース13Aと一体成形される。従って、全閉ストッパ7が本体ケース13Aと一体成形されるので、全閉ストッパ7を別途に取り付ける必要がない。この意味で、逆蹴り対策の構成簡略化に寄与する。その他の基本的な作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明のアクセルペダルモジュールを具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図9に、図5に準ずる側面図を示す。この実施形態では、全閉ストッパ8を壁部13eと一体成形し、加えて、アーム基端部12aに全閉ストッパ8に当接する被当接部としての当接突起9を設けた点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実形態では、全閉ストッパ8が、本体ケース13Aと一体成形され、その全閉ストッパ8に対してアーム基端部12aが当接突起9により点接触するように構成される。この当接突起9は、最外側寄りであって支軸14の中心から最も離れた位置にて全閉ストッパ8の当接面8aに当接するように構成される。従って、この実施形態でも全閉ストッパ8が本体ケース13Aに一体成形されるので、全閉ストッパ8を別途に取り付ける必要がない。この意味で、逆蹴り対策の構成簡略化に寄与する。また、当接突起9を用いることで、アーム基端部12aを全閉ストッパ8に対して容易に点接触させることができる。その他の基本的な作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、アクセルセンサ15のセンサレバー21をアクセルアーム12と共に支軸14を中心に回動するように構成した。これに対し、センサレバーを、アクセルアームの支軸と平行をなす異なる支持ピンを中心に回動可能に設けてもよい。この場合も、アクセルアームの回動が規制されることで、センサレバーの変位又は回動を規制することができ、前記各実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
(2)前記各実施形態では、アクセルアーム12及び支持ケース13をそれぞれ樹脂製としたが、支持ケースのみを樹脂製としてもよい。
アクセルペダルモジュールを示す側面図。 蓋ケースを取り外したアクセルペダルモジュールを示す側面図。 センサカバーを取り外したアクセルペダルモジュールを示す側面図。 図1のA−A線に沿った拡大断面図。 図2の本体ケースの部分を示す拡大図。 図5の鎖線円の中を示す拡大図。 逆蹴り電圧の違いを示すグラフ。 本体ケースの部分を示す拡大図。 本体ケースの部分を示す拡大図。
符号の説明
1 アクセルペダルモジュール
5A 戻しばね
5B 戻しばね
6 全閉ストッパ
7 全閉ストッパ
8 全閉ストッパ
9 当接突起(被当接部)
11 アクセルペダル
12 アクセルアーム
12a アーム基端部
12e 被当接面
13 支持ケース
13e 壁部
13A 本体ケース
13B 蓋ケース
14 支軸
14a 突起
14b 突起
15 アクセルセンサ

Claims (6)

  1. 先端部にアクセルペダルを有するアクセルアームと、
    前記アクセルアームの基端部を内包し、その基端部を支軸を中心にして回動可能に支持することにより前記アクセルペダルを全閉位置と全開位置との間で操作可能とする支持ケースと、
    前記アクセルペダルを全閉位置へ戻すために前記アクセルアームの回動を戻し方向へ付勢する戻しばねと、
    前記アクセルアームの回動量をアクセル開度として検出するために前記支持ケースに設けられたアクセルセンサと、
    前記アクセルペダルの全閉位置を決定するために前記支持ケースにおいて前記アクセルアームの基端部に当接可能に設けられた全閉ストッパと
    を備えたアクセルペダルモジュールであって、
    前記アクセルペダルが前記全閉位置から逆蹴りされたときに前記支持ケースが前記アクセルアームの基端部から受ける力に対して前記支持ケースの弾性変形が相対的に小さくなる部位に前記全閉ストッパが設けられたことを特徴とするアクセルペダルモジュール。
  2. 前記支持ケースは所定方向へ延びる壁部を備え、前記支持ケースが前記アクセルアームの基端部から受ける力が前記壁部の長手方向へ作用する部位に前記全閉ストッパが設けられたことを特徴とする請求項1に記載のアクセルペダルモジュール。
  3. 前記全閉ストッパは、前記支持ケースの内側であって前記アクセルアームの戻し方向手前側に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセルペダルモジュール。
  4. 前記アクセルアームの基端部は、前記全閉ストッパに当接する被当接部を含み、前記被当接部は最外側寄りであって前記支軸から最も離れた位置にて前記全閉ストッパに当接することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のアクセルペダルモジュール。
  5. 前記全閉ストッパは、前記支持ケースに一体成形されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のアクセルペダルモジュール。
  6. 前記全閉ストッパは、前記支持ケースに取り付けられる別部材であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のアクセルペダルモジュール。
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