WO2020241298A1 - 個片化された両面粘着材のシート、およびそれを用いた接着方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層されているシートであって、前記両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有する、個片化された両面粘着材のシート、およびこれを用いて、部品を他の部品あるいは基板に接着する方法に関する。本発明の個片化されている両面粘着材のシートは、両面粘着シートの型抜きにより得られ、個片化された両面粘着材の部分的な剥離や変形が少ない。また、本発明の方法によれば、このようなシートを用いて、精度良く部品を接着することができる。
Description
本発明は、個片化された両面粘着材のシート、およびそれを用いた接着方法に関する。
両面に剥離フィルムが積層された両面粘着シートを型抜きして、個片化された両面粘着材のシートとすることは周知であり、例えば、特許文献1には、第1の剥離フィルムと第2の剥離フィルムの間に粘着層が積層された両面粘着シートを、第2の剥離フィルムから第1の剥離フィルムにかけて粘着層を切断するように、第1の剥離フィルムをハーフカットした後、第2の剥離フィルムと共に、粘着層のカス部を除去する方法が開示されている。
このように個片化された両面粘着材のシートは、部品と部品の接着や部品を基材等に接着するために使用されており、近年、部品の小型化に伴い、この個片化された両面粘着材もまた小型化されている。
しかし、両面粘着シートを型抜きし、不要の両面粘着部分を除去しようとすると、個片化された両面粘着材の一部または全部が剥離したり、変形したりしてしまい、精度が要求される部品の接着において、これが問題となる。
本発明の目的は、両面粘着シートの型抜きにより得られ、個片化された両面粘着材の部分的な剥離や変形が少ない、個片化された両面粘着材のシートを提供することにある。また、本発明の他の目的は、このようなシートを用いて、精度良く部品を接着する方法を提供することにある。
本発明の個片化された両面粘着材のシートは、剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層されているシートであって、前記両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有することを特徴とする。
この個片化された両面粘着材の厚さは10~100μm、あるいは20~50μmであることが好ましい。
この両面粘着材の不要部と隣接する、個片化された両面粘着材部分の幅は10~1000μm、あるいは50~500μmであることが好ましい。
この個片化された両面粘着材と、該両面粘着材と隣接するように離間する両面粘着材の不要部との間隙は5~2000μm、あるいは10~1000μmであることが好ましい。
この個片化された両面粘着材の片方の粘着面の面積は100mm2以下、あるいは50mm2以下、あるいは20mm2以下、あるいは10mm2以下、あるいは5mm2以下であることが好ましい。
この個片化された両面粘着材および両面粘着材の不要部は、いずれもシリコーン系および/またはアクリル系の粘着材により形成されていることが好ましい。
本発明の接着方法は、部品を他の部品あるいは基板に接着する方法であって、下記の工程(1)~(3)からなることを特徴とする。
(1):剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層され、該両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有するシートを用いて、前記個片化された両面粘着材に部品を圧着する工程、
(2):前記工程(1)で得られる部品を、該部品に粘着した両面粘着材とともに、剥離フィルムから剥離する工程、次いで、
(3):前記工程(2)で得られる両面粘着材を有する部品を、前記両面粘着材を介して他の部品あるいは基板に圧着する工程
(1):剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層され、該両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有するシートを用いて、前記個片化された両面粘着材に部品を圧着する工程、
(2):前記工程(1)で得られる部品を、該部品に粘着した両面粘着材とともに、剥離フィルムから剥離する工程、次いで、
(3):前記工程(2)で得られる両面粘着材を有する部品を、前記両面粘着材を介して他の部品あるいは基板に圧着する工程
工程(1)において、個片化された両面粘着材に粘着する部分の部品の幅が、前記両面粘着材部分の幅より狭いことが好ましい。
本発明の個片化された両面粘着材のシートは、両面粘着シートの型抜きにより得られるが、カス部を除去するために一方の剥離フィルムを剥離した際に、他の剥離フィルムから個片化された両面粘着材の部分もしくは全体的な剥離が少なく、また、その際の応力や歪等による個片化した両面粘着材の変形が少ないという特徴がある。
また、本発明の接着方法は、このようなシートを用いているので、微小な部品に個片化された両面粘着材を位置ずれすることなく精度よく粘着でき、前記部品を他の部品や基板に十分に接着できるという特徴がある。
以下、本発明の個片化された両面粘着材のシートを、実施の形態を示す図面に基づき、詳細に説明する。
図1は、本発明の個片化された両面粘着材のシートの斜視図である。また、図2乃至図6は、他の本発明の個片化された両面粘着材のシートの斜視図である。本発明のシートは、剥離フィルム1上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材2が1個またはそれ以上の複数個積層されており、該両面粘着材2と少なくもその一辺が隣接するように離間し、前記両面粘着材2と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部3を有する。
剥離フィルム1は限定されず、例えば、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、トリアセチルセルロース、ポリアセタール、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等のプラスチックフィルム、あるいはこれらのフィルムを複数積層してなる複合フィルムが挙げられる。特に、剥離フィルム1としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム;ポリイミドフィルム、ポリアクリレート、ポリメタクリレート等のポリアクリレートフィルム;あるいはポリカーボネートフィルムが好ましい。
剥離フィルム1は、上記のフィルムに剥離剤を塗工して得ることができる。剥離剤としては、シリコーン系、フルオロシリコーン系、長鎖アルキル(アクリル)系等の剥離剤を用いることができる。
剥離フィルム1の厚さは限定されず、10~200μmの範囲内、あるいは20~100μmの範囲内であることが好ましい。
剥離フィルム1上の個片化された両面粘着材2は、該両面粘着材2と少なくもその一辺が隣接するように離間し、前記両面粘着材2と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部3を有する。図1では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の内側に位置しているが、図2では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の外側に位置している。また、図3では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の両外側に位置し、図4では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の両側に位置し、かつ他の両側にも断片状に位置している。また、図5では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の内側および外側に位置している。また、図6では、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の内側とその両側に位置し、かつ他の両側にも断片状に位置している。このように、両面粘着材の不要部3は、個片化された両面粘着材2の内側および/または外側に位置してもよいが、廃棄物の削減の観点から、両面粘着材の不要部3が最小となるようにすることが好ましい。なお、図7は、本発明のシートにおける、個片化された両面粘着材の斜視図であり、図8は、他の個片化された両面粘着材の斜視図である。両面粘着材2の形状は限定されず、図7で図示されるように四角形でもよく、また、図8で図示されるように円形であってもよく、さらには、菱形等の形状であってもよい。両面粘着材の不要部3の形状は限定されない。また、両面粘着材の不要部3の大きさも限定されないが、両面粘着材の不要部3の合計面積が大きすぎるとロスが多くなるので好ましくない。
両面粘着材2および両面粘着材の不要部3を形成する粘着材は限定されず、例えば、シリコーン系粘着材、アクリル系粘着材、ウレタン系粘着材、あるいはそれらをブレンドした粘着材や部分反応させた粘着材が挙げられる。耐熱性や耐候性が優れることから、シリコーン系粘着材が好ましい。
この粘着材の物理的特性は限定されないが、粘着性が優れることから、粘弾性測定(φ8mmパラレルプレート、歪み0.2%、周波数10Hz、温度25℃、試料厚さ1mm)で測定したせん断貯蔵弾性率が5×106~2×104Paの範囲内、あるいは2×106~5×104Paの範囲内、あるいは1×106~5×104Paの範囲内、あるいは5×105~5×104Paの範囲内であることが好ましい。
また、靭性が優れることから、この粘着材のJIS K 6251に規定の切断時伸び(JIS K 6251に規定の引張特性測定に準じて、試験片の形状:ダンベル状3号型、引張速度:50mm/分、温度:25℃で測定)が100~1200%の範囲内、あるいは200~1000%の範囲内、あるいは300~800%の範囲内であることが好ましい。
さらに、この粘着材は、粘着材の厚さが40μmであり、厚さ50μmのPETフィルムで裏打ちしたとき、その粘着材のJIS Z 0237に規定による鏡面ステンレス板に対する180度引きはがし粘着力(引きはがし速度300mm/分、温度25℃)が1N/25mm~25N/25mmの範囲内、あるいは3N/25mm~20N/25mmの範囲内、あるいは5N/25mm~15N/25mmの範囲内であることが好ましい。
このような粘着材は、ヒドロシリル化反応硬化型シリコーン粘着剤、有機過酸化物硬化型シリコーン粘着剤、あるいは縮合反応硬化型シリコーン粘着剤により形成することができ、硬化時に副生成物が生じないことから、ヒドロシリル化反応硬化型シリコーン粘着剤により形成することが好ましい。
また、上記の粘着剤には、本発明の目的を損なわない限り、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、焼成シリカ、結晶性シリカ、石英粉末、珪藻土等の補強性シリカを含有してもよい。
上記の補強性シリカ以外にも、必要に応じて、耐熱性向上剤、難燃性向上剤、接着促進剤、反応制御剤、その他オルガノポリシロキサンを含有してもよい。このような添加剤としては、例えば、カーボン、NiO2、FeO、FeO2、Fe2O3、Fe3O4、CoO2、CeO2、およびTiO2から選ばれる耐熱性及び難燃性向上剤;ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール等の難燃性向上剤;ビニルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等の接着促進剤が挙げられる。これら添加剤の含有量は、本発明の目的を損わない限り任意とされる。
さらに、上記の粘着剤には、本発明の目的を損なわない限り、非反応性の分岐鎖状、直鎖状、あるいは環状のオルガノシロキサン;カチオン型帯電防止剤、アニオン型帯電防止剤、両性イオン型帯電防止剤、ノニオン型帯電防止剤、このようなカチオン型、アニオン型、両性イオン型のイオン導電性基を有する単量体を重合もしくは共重合して得られたイオン導電性重合体等の帯電防止剤;その他、可塑剤、老化防止剤、着色剤(顔料や染料など)を含有してもよい。
本発明のシートにおいて、この個片化された両面粘着材2の厚さは限定されないが、10~100μmの範囲内、あるいは20~50μmの範囲内であることが好ましい。また、両面粘着材の不要部3と隣接する、個片化された両面粘着材部分の幅も限定されないが、両面粘着材の不要部3により、極めて幅の狭い部分を有する両面粘着材であってもよく、具体的に、その幅は10~1000μmの範囲内、あるいは50~500μmの範囲内であることが好ましい。また、この個片化された両面粘着材と、該両面粘着材と隣接するように離間する両面粘着材の不要部との間隙も限定されないが、両面粘着材とその不要部とが接触していると切り離しが困難であり、また、著しく離間すると、両面粘着材の部分的な剥離や変形を生じてしまうので、その間隙は5~2000μmの範囲内、あるいは10~1000μmの範囲内であることが好ましい。個片化された両面粘着材と、両面粘着材の不要部との間隙は、例えば、両面粘着材をカットする刃の形状やその厚さ等により調整可能である。このような個片化された両面粘着材2の片方の粘着面の面積も限定されないが、その粘着面の面積が100mm2以下、あるいは50mm2以下、あるいは20mm2以下、あるいは10mm2以下、あるいは5mm2以下というような微小な両面粘着材であることが好ましい。
図9は、従来の個片化された両面粘着材のシートにおける、個片化された両面粘着材の斜視図である。図9で図示されるように、剥離フィルム1上の個片化された両面粘着材2には、本発明のシートにおける両面粘着材の不要部3が無いため、例えば、図10で図示されるように、個片化された両面粘着材の一部が変形してしまい、精度が要求される部品の接着においてしばしば問題となる。
このような本発明のシートを作製する方法は限定されないが、例えば、次のような方法が挙げられる。
図11は、本発明のシートを作製するための、両面に剥離フィルム4、5が積層されている両面粘着シート6の斜視図である。このような粘着シート6は、剥離フィルム4上に粘着剤を塗工した後、これを硬化した後、形成された両面粘着シート6に剥離フィルム5を貼り合わせることにより作製することができる。なお、剥離フィルム4に粘着剤を塗工する方法は限定されず、例えば、グラビアコート、オフセットコート、オフセットグラビア、ロールコート、リバースロールコート、エアナイフコート、カーテンコート、コンマコートが挙げられる。また、粘着剤を硬化する方法も限定されず、例えば、粘着剤が熱硬化性のものである場合は、例えば、60~180℃で15秒~20分加熱する方法や、60~100℃、あるいは60~80℃に加熱し、その後、80~180℃、あるいは100~180℃に加熱して硬化させる、いわゆるステップキュアにより硬化する方法が挙げられる。
次に、図12で図示されるように、剥離フィルム5から、剥離フィルム4にかけてハーフカットするように、両面粘着シート6を型抜きし、個片化された両面粘着材と、この個片化された両面粘着材と隣接するように離間する両面粘着材の不要部を形成する。この際、個片化された両面粘着材と、両面粘着材の不要部との間隙は、例えば、両面粘着材をカットする刃の形状やその厚さ等により調整することができる。なお、図12においては、両面粘着材の不要部は、個片化された両面粘着材の内側に位置している。
次いで、この剥離フィルム5と両面粘着シート6のカス部(図12においては、個片化された両面粘着材の外側)を剥離フィルム4から剥離することにより、剥離フィルム上に、均一な厚さの複数の個片化された両面粘着材が積層され、該両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有する、図1で図示されるようなシートを作製することができる。
一方、図11で図示される両面粘着シートの剥離フィルム5から、剥離フィルム4にかけてフルカット(貫通)するように型抜きし、カス部を除去した後、剥離フィルム5から剥離フィルム4にかけてハーフカットするように両面粘着シート6を型抜きすることもできる。次いで、この剥離フィルム5を剥離することにより、剥離フィルム上に、均一な厚さの複数の個片化された両面粘着材が積層され、該両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有する、図2で図示されるシートを作製することができる。
これに対して、従来のシートは、例えば、図13で図示されるように、剥離フィルム5から、剥離フィルム4にかけてフルカット(貫通)するように、両面粘着シート6を型抜きし、次いで、図14で図示されるように、剥離フィルム5から、剥離フィルム4にかけてハーフカットするように、両面粘着シート6を型抜きすることにより、個片化された両面粘着材のシートを作製することができるが、剥離フィルムと両面粘着材のカス部を剥離フィルムから引き剥がす際の応力やずれ、さらには移送および保管時の応力等により、得られるシートは、図15で図示されるように、個片化された両面粘着材の一部分もしくは全体的な剥離や、個片化された両面粘着材の変形等を生じてしまい、精度が要求される部品の接着においてしばしば問題となる。
具体的には、厚さ50μmの両面シリコーン粘着材のシートから、一辺の長さが2.5mmの正方形であり、一辺の長さが2.1mmの正方形の穴を中心に持つ、個片化された両面粘着材(個片化された両面粘着材の幅200μm)を、たて(10個)×よこ(10個)の合計100個の配列で、ダイカットにより繰り返し作製した場合、100個の個片化された両面粘着材の内、およそ30~40個程度の個片化された両面粘着材が位置ずれや変形、さらには剥離を生じていた(図15参照)。
これに対して、本発明のシートでは、上記の同様のサイズではあるが、図1で図示されるように、個片化された両面粘着材に隣接するように離間し、その間隙が10~20μmの両面粘着材の不要部を有しているので、シートの作製直後、さらには保管や移送を経た後でも、個片化された両面粘着材の位置ずれや変形を生じていなかった。
次に、本発明の接着方法を、実施の形態を示す図面に基づき、詳細に説明する。
本発明の接着方法は、前記工程(1)~(3)からなることを特徴とする。
工程(1)では、図16および図17で図示されるように、本発明の個片化された両面粘着材のシートを用いて、個片化された両面粘着材に部品を圧着する。なお、図16では、両面粘着材2に圧着する部品7は、両面粘着材2の形状に対応した形状(図16では、かくれ線で内部形状を図示)を有する。そのため、この部品7は、両面粘着材2と隣接するように離間している両面粘着材の不要部3とは粘着しない。
工程(1)において、個片化された両面粘着材2に粘着する部分の部品7の幅は、前記粘着材部分の幅より狭くすることにより(図18参照)、部品7が多少位置ずれしても、部品7が、両面粘着材の不要部3に接触することがないので、接着の精度を向上させることができる(図19参照)。この両面粘着材2と、該両面粘着材と隣接するように離間する両面粘着材の不要部3との間隙は限定されないが、5~2000μmの範囲内、あるいは10~1000μmの範囲内であることが好ましい。
次に、工程(2)では、図20で図示されるように、両面粘着材2を粘着した部品7を、両面粘着材2とともに、剥離フィルム1から剥離する。この際、両面粘着材の不要部3は、剥離フィルム1に積層されたままの状態となり、両面粘着材2と分離される。
最後に、工程(3)では、図21で図示されるように、両面粘着材2を介して、部品7を他の部品または基板8に圧着することにより、部品7と他の部品または基板8とを精度良く接着することができる。なお、部品7の幅が狭すぎると、工程(2)の後、両面粘着材2が変形し、工程(3)の圧着時の精度に影響を与えるので、例えば、余剰部分の幅は、両面粘着材2の厚みの3倍以下、あるいは2倍以下であることが好ましく、一方、狭すぎると位置ずれを許容できなくなるおそれがあるので、少なくとも5μm、あるいは少なくとも10μmであることが好ましい。
一方、従来の接着方法では、部品を両面粘着材に正確に圧着すること自体困難である。また、その結果、両面粘着材2が変形したり、接着面積が減少するという問題がある。
本発明の個片化された両面粘着材のシートは、両面粘着シートの型抜きにより得られるものの、個片化された両面粘着材の部分的な剥離や変形が少ないことから、電気・電子部品および光学部品同士等の接着、電気・電子部品および光学部品等を基板に搭載するための接着等の精度の要求される接着に好適に使用できる。
1 剥離フィルム
2 個片化された両面粘着材
3 両面粘着材の不要部
4、5 剥離フィルム
6 両面粘着シート
7 部品
8 他の部品または基板
2 個片化された両面粘着材
3 両面粘着材の不要部
4、5 剥離フィルム
6 両面粘着シート
7 部品
8 他の部品または基板
Claims (8)
- 剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層されているシートであって、前記両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有する、個片化された両面粘着材のシート。
- 個片化された両面粘着材の厚さが10~100μmである、請求項1記載のシート。
- 両面粘着材の不要部と隣接する、個片化された両面粘着材の部分の幅が10~1000μmである、請求項1記載のシート。
- 個片化された両面粘着材と、該両面粘着材と隣接するように離間する両面粘着材の不要部との間隙が10~2000μmである、請求項1記載のシート。
- 個片化された両面粘着材の片方の粘着面の面積が100mm2以下である、請求項1記載のシート。
- 個片化された両面粘着材および両面粘着材の不要部が、いずれもシリコーン系および/またはアクリル系の粘着材により形成されている、請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート。
- 部品を他の部品あるいは基板に接着する方法であって、下記の工程(1)~(3)からなることを特徴とする接着方法。
(1):剥離フィルム上に、均一な厚さの個片化された両面粘着材が積層され、該両面粘着材と隣接するように離間し、前記両面粘着材と同じ厚さを有する両面粘着材の不要部を有するシートを用いて、前記個片化された両面粘着材に部品を圧着する工程、
(2):前記工程(1)で得られる部品を、該部品に粘着した両面粘着材とともに、剥離フィルムから剥離する工程、次いで、
(3):前記工程(2)で得られる両面粘着材を有する部品を、前記両面粘着材を介して他の部品あるいは基板に圧着する工程 - 工程(1)において、個片化された両面粘着材に粘着する部分の部品の幅が、前記両面粘着材部分の幅より狭いことを特徴とする、請求項7記載の接着方法。
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