WO2019224890A1

WO2019224890A1 - 空気調和機システム用リモートコントローラおよび空気調和機システム

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Publication number: WO2019224890A1
Application number: PCT/JP2018/019545
Authority: WO
Inventors: 駿浅野
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2018-05-21
Filing date: 2018-05-21
Publication date: 2019-11-28

Abstract

空気調和機システム用リモートコントローラは、空気調和機（１）を遠隔制御可能なリモートコントローラであって、空気調和機（１）と通信するリモートコントローラ通信部（４４）と、空気調和機の制御状態を検出するセンサの検出値が定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超える現象である異常予兆の情報を含む異常情報に対応した２次元コードを生成する２次元コード生成部（４５ａ）と、２次元コードを表示する表示部と、を備える。

Description

空気調和機システム用リモートコントローラおよび空気調和機システム

　本発明は、空気調和機とともに空気調和機システムを構成する空気調和機システム用リモートコントローラおよび空気調和機システムに関する。

　従来、空気調和機には、異常が発生した場合に異常の発生をユーザに通知する機能が設けられている。たとえば特許文献１には、本体に故障が発生した場合に、故障に対応した故障コードである２次元バーコードを生成し、リモートコントローラの表示部に表示する空気調和機が開示されている。２次元バーコードには、検知された故障に対する対処方法などに関する情報を読み出すための統一資源位置指定子（Ｕｎｉｆｏｒｍ　Ｒｅｓｏｕｒｃｅ　Ｌｏｃａｔｏｒ：ＵＲＬ）情報が含まれている。これにより、空気調和機の故障の連絡を受けたサービスセンターのサービスマンは、表示された２次元コードを携帯電話で読み取ることで故障情報記憶装置にアクセスして、修理に関する情報を得ることができる。

特開２００９－１２７９５３号公報

　しかしながら、上記特許文献１に記載の技術では、サービスマンが故障情報記憶装置から得られる情報は、空気調和機の制御部で生成した故障コードに対応する一般的な故障の原因および対処法であり、故障による異常が発生するまでの過程の情報が得られなかった。このため、サービスマンは、異常が発生した詳細な原因を迅速に追究できなかった。

　本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気調和機とともに空気調和機システムを構成する空気調和機システム用リモートコントローラであって、空気調和機に発生した異常の詳細な原因を迅速に追究可能な空気調和機システム用リモートコントローラを得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和機システム用リモートコントローラは、空気調和機を遠隔制御可能なリモートコントローラであって、空気調和機と通信するリモートコントローラ通信部と、空気調和機の制御状態を検出するセンサの検出値が、定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超える現象である異常予兆の情報を含む異常情報に対応した２次元コードを生成する２次元コード生成部と、２次元コードを表示する表示部と、を備える。

　本発明にかかる空気調和機システム用リモートコントローラは、空気調和機に発生した異常の詳細な原因を迅速に追究可能とする空気調和機システム用リモートコントローラが得られる、という効果を奏する。

本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムの構成を示す模式図本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムの機能構成を示す図本発明の実施の形態１にかかる処理回路のハードウェア構成の一例を示す図本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムのリモコンを示す正面図本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムにおいてコネクタ抜け異常が発生した場合に異常情報を伝達する処理手順の一例を示すシーケンス図本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムにおけるリモコンの処理手順を示すフローチャート本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システムにおけるリモコンのリモコン表示部に異常コードおよび２次元コードが表示された２次元コード表示画面の一例を示す図本発明の実施の形態１において情報通信機器に表示された異常発生表示画面の一例を示す図本発明の実施の形態２にかかる空気調和機システムにおける異常発生時に異常情報と運転データ情報とを伝達する処理手順の一例を示すシーケンス図本発明の実施の形態２において情報通信機器に表示された異常発生表示画面の一例を示す図本発明の実施の形態３にかかる空気調和機システムのリモコンのリモコン表示部に表示された異常履歴画面の画像の一例を示す図

　以下に、本発明の実施の形態にかかる空気調和機システム用リモートコントローラおよび空気調和機システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
　図１は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００の構成を示す模式図である。図２は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００の機能構成を示す図である。本実施の形態１にかかる空気調和機システム１００は、室内に配置された室内機２と屋外に配置された室外機３とを有する空気調和機１と、空気調和機システム用リモコンであり空気調和機１の動作を遠隔操作するリモートコントローラ４とを備える。なお、以下においては、リモートコントローラをリモコンと呼ぶ場合がある。

　室内機２と室外機３とは、冷媒配管５および内外通信線６で接続されており、冷媒配管５には熱交換を行うための冷媒が流れている。空気調和機１は、１つの完結した冷凍サイクルを室外機３と室内機２とで形成している。空気調和機１は、冷媒配管５を通って室外機３と室内機２との間を循環する冷媒を使用して、空調対象空間である室内の空気と室外の空気との間で熱移動を行い、室内に対する空気調和を実現している。

　室内機２は、一般的な空気調和機の室内機の機能を有し、室内機２が配置された室内の空気と冷媒回路中を流れる冷媒との熱交換を行う室内熱交換器２１と、室内熱交換器２１で熱交換された調和空気を室内機２から室内に送り出す送風ファン２２と、調和空気を室内機２から室内に送り出す方向を調整する風向調整部２３と、を備えている。また、室内機２は、サーミスタを用いて構成されて室内温度をあらかじめ決められた周期で測定する室内温度センサ２４と、室内機２の運転状態の表示を行う表示部２５と、空気調和機システム１００における各構成部との情報送受信を実施するための室内機通信部２６と、空気調和機システム１００全体の動作を制御する室内機制御部２７と、を備えている。なお、室内機２が備える構成は、これらに限定されない。

　室内温度センサ２４は、検出した室内温度を既定の周期で室内機制御部２７に送信する。

　室内機通信部２６は、内外通信線６を介して室外機３との間で互いに情報の双方向通信が可能である。また、室内機通信部２６は、リモートコントローラ通信線７を介してリモコン４との間で互いに情報の双方向通信が可能である。

　室内機制御部２７は、リモコン４で受け付けたユーザーからの制御命令に対応して室内機２および室外機３を制御して空気調和機１を制御する制御部である。室内機制御部２７は、機器の制御状態を検出するために室内機２が備えるセンサと接続されており、センサで検出された検出値を取得する。また、室内機制御部２７は、空気調和機１の異常を検知する異常検知部であり室内機２における異常を検知する室内機異常検知部２７ａを有する。ここでは、機器の制御状態を検出するために室内機２が備えるセンサは、室内温度センサ２４が該当する。

　空気調和機１の運転中に何らかの異常が発生した場合、室内機制御部２７は、機器を保護するために後述する室外機制御部３６と連携して空気調和機１の運転を停止させる。空気調和機１の運転の停止後、室内機異常検知部２７ａは、室内機２のセンサから送信される検出値から室内機２で発生した異常を検知する。室内機異常検知部２７ａは、室内機２のセンサから送信される検出値と、予め定められた閾値を比較する等の処理を行い、室内機２で発生した異常を検知する。したがって、室内機異常検知部２７ａは、空気調和機１の異常を自己診断する自己診断機能を有する。室内機異常検知部２７ａは、室内機２の異常を検知すると、異常が発生した異常発生日時の情報と、異常の内容を示す異常種別に対応した異常コードと、を生成する。

　また、室内機異常検知部２７ａは、室内機２のセンサから送信された過去の検出値を記憶しており、過去の検出値から異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。異常発生時の異常移行期間とは、異常が発生するまでの過程の情報であり、空気調和機１の各機器が正常な状態から異常状態となるまでの移行期間である。空気調和機１が正常に動作している場合を「正常」、異常状態までの移行期間を「異常移行」、異常を検知した状態を「異常中」と表現すると、機器の状態は、「正常」→「異常移行」→「異常中」の流れで変化する。室内機異常検知部２７ａは、異常を検知した時点から過去のセンサの検出値にさかのぼって、機器の状態を判定し、異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。なお、室内機２のセンサが過去の検出値を記憶しておき、異常の発生時にあらかじめ決められた期間の過去の検出値を室内機異常検知部２７ａにまとめて送信してもよい。

　たとえば、異常発生により空気調和機１の運転を停止しない場合でも一時的に空気調和機１のセンサの検出値が、許容範囲を超え、異常発生の兆候が発生している場合があり得る。すなわち、空気調和機１のセンサの検出値が、あらかじめ定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超える現象である異常予兆が発生している場合があり得る。ここで、センサの検出値が定められた時間長以下の間、許容範囲を超えた時から空気調和機１の運転中に何らかの異常が発生するまでの期間を異常移行期間と捉えることができる。すなわち、異常予兆の発生時から異常が発生するまでの期間を異常移行期間と捉えることができる。正常状態と判定される許容範囲は、機器が正常と判定されるセンサの許容範囲、すなわち機器の制御状態が正常であると判定されるセンサ値の許容範囲である。機器の状態が「正常」な状態は、センサの検出値が正常状態と判定される許容範囲内にある状態である。

　そして、異常移行期間の異常予兆の情報は、具体的には、センサの検出値が定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超えた時の日時の情報、すなわち異常予兆の発生日時の情報である。なお、異常予兆の発生が複数回繰り返されることもあり、この場合は、最初の異常予兆の発生時から異常が発生するまでの期間を異常移行期間と捉えることができる。この場合は、異常予兆の発生日時の情報は、複数存在することになる。

　あらかじめ定められた時間長を超える時間だけ空気調和機１のセンサの検出値が正常状態と判定される許容範囲を超えた場合に、室内機異常検知部２７ａにおいて異常の発生と判定される。あらかじめ定められた時間長は、センサの検出周期の、あらかじめ決められた回数分の時間である。したがって、あらかじめ定められた時間長は、あらかじめ定められたセンサの検出回数と換言できる。

　そして、室内機異常検知部２７ａは、生成した異常コードと、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報とを含む異常情報を、室内機通信部２６を介してリモコン４に送信して、リモコン４に備えられた表示部に表示させる。また、室内機異常検知部２７ａは、後述するように室外機制御部３６から送信された異常情報を室内機通信部２６を介してリモコン４に送信して、リモコン４に備えられた表示部に表示させる。

　また、室内機制御部２７は、例えば、図３に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。図３は、本発明の実施の形態１にかかる処理回路のハードウェア構成の一例を示す図である。室内機制御部２７が図３に示す処理回路により実現される場合、室内機制御部２７は、例えば、図３に示すメモリ１０２に記憶されたプログラムをプロセッサ１０１が実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、室内機制御部２７の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ１０１およびメモリ１０２を用いて実現するようにしてもよい。

　また、室内機通信部２６を、同様にメモリ１０２に記憶されたプログラムをプロセッサ１０１が実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、室内機通信部２６を実現するためのプロセッサおよびメモリは、室内機制御部２７を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。

　室外機３は、一般的な空気調和機の室外機の機能を有し、室外の空気と冷媒回路中を流れる冷媒との熱交換を行うための室外熱交換器３１と、室外に風を送り出すファン３２と、冷媒回路において冷媒圧縮を行うコンプレッサ３３と、圧力および各種温度をあらかじめ決められた周期で測定するための各種センサ３４と、室内機２との情報送受信を実施するための室外機通信部３５と、室内機２との情報送受信を実施するための室外機通信部３５と、室外機３の動作を制御する室外機制御部３６と、を備えている。

　各種センサ３４は、検出した温度または圧力を室外機通信部３５を介して既定の周期で室内機２の室内機制御部２７に送信する。各種センサ３４には、サーミスタを用いて構成されて外気温度を検出する外気温度センサ、コンプレッサ３３の吐出温度を検出する吐出温度センサ、コンプレッサ３３の吐出圧を検出する吐出圧センサ、コンプレッサ３３の吸入圧を検出する吸入圧センサなどが挙げられる。

　室外機制御部３６は、室内機制御部２７からの制御命令に対応して室外機３を制御する制御部である。室外機制御部３６は、室外機３が備える各種センサ３４と接続されており、各種センサ３４で検出された検出値を取得する。また、室外機制御部３６は、空気調和機１の異常を検知する異常検知部であり室外機３における異常を検知する室外機異常検知部３６ａを有する。

　空気調和機１の運転中に何らかの異常が発生した場合、室外機制御部３６は、機器を保護するために室内機制御部２７と連携して空気調和機１の運転を停止させる。空気調和機１の運転の停止後、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信される検出値から室外機３で発生した異常を検知する。室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信される検出値と、予め定められた閾値を比較する等の処理を行い、室外機３で発生した異常を検知する。したがって、室外機異常検知部３６ａは、空気調和機１の異常を自己診断する自己診断機能を有する。室外機異常検知部３６ａは、室外機３の異常を検知すると、異常が発生した異常発生日時の情報と、異常の内容を示す異常種別に対応した異常コードを生成する。

　また、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信された過去の検出値を記憶しており、過去の検出値から異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。室外機異常検知部３６ａは、異常を検知した時点から過去の各種センサ３４の検出値にさかのぼって、機器の状態を判定し、異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。なお、各種センサ３４が過去の検出値を記憶しておき、異常の発生時にあらかじめ決められた期間の過去の検出値を室外機異常検知部３６ａにまとめて送信してもよい。

　そして、室外機異常検知部３６ａは、生成した異常コードと、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報とを含む異常情報を、内外通信線６を介して室内機２の室内機制御部２７に送信する。室内機制御部２７に送信された異常情報は、室内機通信部２６を介してリモコン４に送信され、リモコン４に備えられた表示部に表示される。

　また、本実施の形態１にかかる空気調和機１は、室内機２と室外機３とが互いに分離されたセパレート型の空気調和機であるが、室内機２と室外機３とが同一の筐体に納められた一体型の空気調和機ユニットとなって室内に設置されてもよい。

　図４は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００のリモコン４を示す正面図である。リモコン４は、設定操作を受け付けるリモートコントローラ操作部４１と、各種情報を表示する表示部であるリモートコントローラ表示部４２と、空気調和機１における空調処理に必要な各種の情報を記憶するリモートコントローラ記憶部４３と、室内機２の室内機通信部２６との間で情報の通信を行うリモートコントローラ通信部４４と、リモコン４の動作および異常発生時の処理を制御するリモートコントローラ制御部４５と、を備える。

　リモコン操作部４１は、ユーザーからの操作を受け付けると、ユーザーの操作に応じた情報を操作信号としてリモコン制御部４５に出力する。

　リモコン表示部４２は、空気調和機１の設定温度および運転モードといった空気調和機１による空調において必要となる情報および状態の表示を行い、リモコン操作部４１での操作に応じた画面を切り替えて表示する。リモコン表示部４２は、文字、記号、異常コード、２次元コード、画像などを表示することが可能である。異常コードは、たとえば２文字から３文字の英数字で構成される。２次元コードは、たとえばＱＲ（Ｑｕｉｃｋ　Ｒｅｓｐｏｎｓｅ）コード（登録商標）である。

　２次元コードは、空気調和機１の機種の情報と、異常情報と、異常情報の異常コードに対応した「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ・・・」といったＵＲＬの情報を有している。すなわち、２次元コードは、空気調和機１の機種の情報と、異常コードと、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報と、空気調和機１で発生した異常の内容に対応したＵＲＬの情報と、を含んでいる。ＵＲＬの情報は、空気調和機１で検知された異常に対処するための機器修理方法が記載された、空気調和機１の機種専用のマニュアルまたはサービスハンドブックの情報が記載される、空気調和機１の製造会社等のウェブサイトにアクセスするための情報である。

　また、リモコン表示部４２に表示された２次元コードはインターネット接続機能を有する情報通信機器８によって読み取ることができる。情報通信機器８は、たとえば携帯電話、スマートフォン、小型のノートパソコン等、外出先への持ち歩きが容易で通信環境が整っている端末であるモバイル機器である。ノートパソコンは、データ通信機器を接続することで通信環境を手に入れられる。

　リモコン記憶部４３は、リモコン表示部４２に表示するための設定内容、設定内容に関する画像データを一時的または長期的に記憶する。

　リモコン通信部４４は、室内機２の室内機通信部２６との間でリモコン通信線７を介して互いに情報の双方向通信が可能である。なお、リモコン通信部４４と室内機２の室内機通信部２６との接続は、ワイヤレス接続またはワイヤード接続のいずれでもよい。すなわち、リモコン通信部４４は、室内機２の室内機通信部２６との間で無線通信により互いに情報の双方向通信を行ってもよい。

　リモコン制御部４５は、リモコン操作部４１から出力される操作信号に基づいて、リモコン４の制御を行う。リモコン制御部４５は、時計機能を有する。また、リモコン制御部４５は、空気調和機１で検知された故障に対応した２次元コードを生成する２次元コード生成部４５ａを有する。

　２次元コード生成部４５ａは、空気調和機１で検知された故障に対応した２次元コードを生成するために用いられる情報を記憶する。この情報は、具体的には、空気調和機１の機種の情報と、室内機異常検知部２７ａから送信された異常情報と、空気調和機１で検知された異常の種別に関連付けられたＵＲＬの情報である。ＵＲＬの情報は、空気調和機１の製造会社等のウェブサイトにおいて異常の種別に対処するための機器修理方法を記憶した場所を示す情報である。ＵＲＬの情報は、異常コードに関連付けられている。そして、２次元コード生成部４５ａは、空気調和機１の機種の情報と、異常情報と、空気調和機１で検知された異常の種別に関連付けられたＵＲＬの情報と、対応した２次元コードを生成する。

　したがって、２次元コード生成部４５ａで生成された２次元コードは、空気調和機１の機種の情報と、異常コードと、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報と、空気調和機１で発生した異常に対応したＵＲＬの情報と、を含む。なお、２次元コードを生成するために用いられる情報は、リモコン記憶部４３に記憶されてもよい。

　また、２次元コード生成部４５ａは、生成した２次元コードをリモコン表示部４２に送信して、表示させる。

　リモコン制御部４５は、例えば、図３に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。リモコン制御部４５を構成する各構成要素が図３に示す処理回路により実現される場合、リモコン制御部４５を構成する各構成要素は、プロセッサ１０１がメモリ１０２に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、リモコン制御部４５の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ１０１およびメモリ１０２を用いて実現するようにしてもよい。また、リモコン通信部４４を、同様にプロセッサ１０１がメモリ１０２に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、リモコン通信部４４を実現するためのプロセッサおよびメモリは、リモコン制御部４５を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。

　つぎに、本実施の形態１にかかる空気調和機システム１００における空気調和機１の異常発生時の処理について説明する。ここでは、空気調和機１にサーミスタのコネクタの半挿しによるコネクタ抜け異常が発生した場合について説明する。図５は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００においてコネクタ抜け異常が発生した場合に異常情報を伝達する処理手順の一例を示すシーケンス図である。

　室外機３が備える温度センサにおけるサーミスタのコネクタの半挿しによる接触不良によりコネクタ抜け異常が発生した場合、室外機制御部３６は、機器を保護するために室内機制御部２７と連携して空気調和機１の運転を停止させる。温度センサにおけるサーミスタのコネクタの半挿しによる接触不良が生じた場合には、温度センサは、正しい温度を検出することができなくなる。空気調和機１の運転の停止後、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信される、異常発生時の検出値および異常発生時からあらかじめ決められた期間の過去の検出値を取得する。そして、室外機異常検知部３６ａは、自己診断を実施し、発生した異常内容を認識する。

　すなわち、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信された検出値から室外機３で発生した異常を検知する。室外機異常検知部３６ａは、室外機３の異常を検知すると、異常が発生した異常発生日時の情報と、異常の内容を示す異常種別に対応した異常コードを生成する。また、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信される過去の検出値から異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。室外機異常検知部３６ａは、異常を検知した時点から過去の各種センサ３４の検出値にさかのぼって、機器の状態を判定し、異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。

　そして、室外機３の室外機異常検知部３６ａは、シーケンスＳＱ１において、異常コード、異常発生日時および異常移行期間を含む異常情報を室内機２の室内機制御部２７に伝達する通信を、内外通信線６を介して行う。

　異常情報を受信した室内機制御部２７は、シーケンスＳＱ２において、受信した異常情報をリモコン４の２次元コード生成部４５ａに伝達する通信を、リモコン通信線７を介して行う。

　また、室内機２が備える室内温度センサ２４におけるサーミスタのコネクタの半挿しによる接触不良によりコネクタ抜け異常が発生した場合には、室内機制御部２７は、機器を保護するために室外機制御部３６と連携して空気調和機１の運転を停止させる。空気調和機１の運転の停止後、室内機異常検知部２７ａは、室内温度センサ２４から送信される、異常発生時の検出値および異常発生時からあらかじめ決められた期間の過去の検出値を取得する。そして、室内機異常検知部２７ａは、自己診断を実施し、発生した異常内容を認識する。

　すなわち、室内機異常検知部２７ａは、室内温度センサ２４から送信された検出値から室内機２で発生した異常を検知する。室内機異常検知部２７ａは、室内機２の異常を検知すると、異常が発生した異常発生日時の情報と、異常の内容を示す異常種別に対応した異常コードを生成する。また、室内機異常検知部２７ａは、室内温度センサ２４から送信される過去の検出値から異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。室内機異常検知部２７ａは、異常を検知した時点から過去の室内温度センサ２４の検出値にさかのぼって、機器の状態を判定し、異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。

　そして、室内機２の室内機異常検知部２７ａは、シーケンスＳＱ１１において、異常コード、異常発生日時および異常移行期間を含む異常情報をリモコン４の２次元コード生成部４５ａに伝達する通信を、リモコン通信線７を介して行う。

　室内機２の室内機異常検知部２７ａから異常情報を受信した２次元コード生成部４５ａは、異常情報および異常情報の異常コードに関連付けられたＵＲＬの情報に対応した２次元コードを生成し、異常コードと２次元コードとをリモコン表示部４２に送信して表示させる。図６は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００におけるリモコン４の処理手順を示すフローチャートである。図７は、本発明の実施の形態１にかかる空気調和機システム１００におけるリモコン４のリモコン表示部４２に異常コード１０および２次元コード９が表示された２次元コード表示画面の一例を示す図である。図６および図７を参照して、リモコン４における処理を説明する。

　ステップＳ１０において、２次元コード生成部４５ａは、異常情報を受信したか否かを判定する。異常情報を受信していない場合は、ステップＳ１０においてＮｏとなり、２次元コード生成部４５ａは、ステップＳ１０を繰り返す。異常情報を受信した場合は、ステップＳ１０においてＹｅｓとなり、２次元コード生成部４５ａはステップＳ２０に進む。

　ステップＳ２０において、２次元コード生成部４５ａは、異常情報および異常情報の異常コードに関連付けられたＵＲＬの情報に対応した２次元コード９を生成する。

　その後、ステップＳ３０において、２次元コード生成部４５ａは、異常コード１０および２次元コード９をリモコン表示部４２に送信して表示させる。

　そして、ステップＳ４０において、リモコン表示部４２が異常コード１０および２次元コード９を表示する。これにより、２次元コード９の生成時に表示部４２の表示画面が切り替わり、図７に示すように異常コード１０および２次元コード９が表示された２次元コード表示画面が表示部４２に表示される。

　図８は、本発明の実施の形態１において情報通信機器８に表示された異常発生表示画面の一例を示す図である。ユーザーは空気調和機１の異常に気づいた場合に、最寄りの空気調和機１の製造会社のサービスセンターなどに連絡をして不具合の解消を要請する。サービスマンが、ユーザーから空気調和機１の不具合の連絡を受けた後に、リモコン表示部４２に表示された２次元コード９を情報通信機器８で読み取ることにより、図８に示すように異常内容と、異常発生日時と、異常移行期間と、ＵＲＬの情報と、が情報通信機器８の表示部８１に表示される。

　これにより、サービスマンは、実際にコネクタ抜け異常が起こった時刻の情報を確認することができる。サーミスタのコネクタの接触不良による異常があった場合、不具合が起こった日時に異常が検出されるとは限らない。しかしながら、複数回の異常移行期間の異常予兆の情報を確認することができれば、サーミスタのコネクタの接触不良により何度も異常予兆が発生することにより、迅速に異常の原因の見当をつけることができる。

　また、サービスマンは、情報通信機器８においてＵＲＬを選択することにより、ＵＲＬが示すインターネット上の所望のウェブサイトが情報通信機器８に表示され、ウェブサイトに記憶されている異常に対処するための異常対処法の情報を取得することができる。

　上述したように、本実施の形態１にかかる空気調和機システム１００は、室外機３および室内機３で検出される異常情報をリモコン４が受信し、発生した異常の内容に対応するＵＲＬの情報および異常情報に対応する２次元コード９を生成して表示することができる。すなわち、空気調和機システム１００では、リモコン４が、空気調和機１に異常が発生した場合に異常移行期間の異常予兆の情報を取得し、異常移行期間の異常予兆の情報を含む２次元コード９を生成して表示するように構成されている。

　このように構成された空気調和機システム１００では、リモコン４に表示された２次元コード９を情報通信機器８で読み取ることにより、サービスマンは、空気調和機システム１００で発生した異常の情報および異常移行期間の異常予兆の情報を即座に確認することができる。これにより、サービスマンは、ＵＲＬが示すインターネット上の所望のウェブサイトに情報通信機器８を用いてアクセスして、異常に対処するための対処法の情報を迅速に取得することができる。

　また、サービスマンは、ウェブサイトから取得される異常に対処するための対処法とは別に、異常が発生した詳細な原因を迅速に追究するために有用な異常移行期間の異常予兆の情報を得ることができる。これにより、空気調和機システム１００は、異常の詳細な原因が迅速に明確となるとともに、異常の原因を迅速に追究することができるので、効率良く且つ確実に空気調和機１の異常の対応することができ、空気調和機１の異常発生時の対応のサービス性が向上する。

　したがって、本実施の形態１にかかる空気調和機システム１００は、異常が発生するまでの過程の情報を得ることが可能となり、空気調和機１に発生した異常の詳細な原因の迅速な追究が可能となる。

実施の形態２．
　上述した実施の形態１では、空気調和機１に異常が発生した場合に、空気調和機１に生じた異常の詳細を迅速に明確にするとともに、異常原因を追究可能とする機能を有する空気調和機システム１００について説明した。本実施の形態２では、実施の形態１にかかる空気調和機システム１００の有する機能に加えて、空気調和機１に異常が発生した場合にリモコン４に表示される２次元コード９に、異常が検知された時の空気調和機１の運転モードおよび設定温度といった空気調和機１の運転の設定条件を示す運転データ情報に対応する情報を含める場合について説明する。

　なお、本実施の形態２にかかる空気調和機システム２００は、基本的に上述した実施の形態１にかかる空気調和機システム１００と同様の構成を有する。したがって、空気調和機システム１００と同様の構成については空気調和機システム１００と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。以下では、本実施の形態２にかかる空気調和機システム２００における実施の形態１にかかる空気調和機システム１００との相違点について詳しく説明する。

　空気調和機システム２００は、冷房運転または暖房運転といった運転モード、および２０℃または２１℃といった空気調和機１の運転における設定温度の情報、といった空気調和機１の運転の設定条件を示す運転データ情報の通信を運転時に内外通信線６を介して室内機２の室内機制御部２７との間で行っている。

　図９は、本発明の実施の形態２にかかる空気調和機システム２００における異常発生時に異常情報と運転データ情報とを伝達する処理手順の一例を示すシーケンス図である。上述したように、室外機３において異常が発生した場合には、室外機制御部３６および室内機制御部２７が空気調和機１の運転を停止させる。空気調和機１の運転の停止後、上述したように室外機異常検知部３６ａは、自己診断を実施し、室外機３で発生した異常を検知する。

　室外機異常検知部３６ａは、室外機３の異常を検知すると、異常が発生した異常発生日時の情報と、異常の内容を示す異常種別に対応した異常コード１０を生成する。また、室外機異常検知部３６ａは、各種センサ３４から送信される過去の検出値から異常移行期間の異常予兆の情報を取得する。また、室外機異常検知部３６ａは、異常の発生時、すなわち異常が検知された時の運転データ情報を取得する。

　そして、シーケンスＳＱ２１において室外機異常検知部３６ａは、異常コード１０、異常発生日時および異常移行期間を含む異常情報と、運転データ情報とを室内機２の室内機制御部２７に伝達する通信を、内外通信線６を介して行う。

　異常情報と運転データ情報とを受信した室内機制御部２７は、シーケンスＳＱ２２において、受信した異常情報と運転データ情報とをリモコン４の２次元コード生成部４５ａに伝達する通信を、リモコン通信線７を介して行う。

　たとえば、外気温度が－１０℃であり、運転モードが暖房であり、設定温度が２８℃で空気調和機１が運転していた後に、室外機３で異常が検出された場合、上述したシーケンスＳＱ２１およびシーケンスＳＱ２２の通信が行われることにより、異常情報と運転データ情報が２次元コード生成部４５ａに伝達される。

　そして、２次元コード生成部４５ａは、上述した図６を参照して説明した処理を実施して２次元コード９を生成し、異常コード１０と２次元コード９とをリモコン表示部４２に送信して表示させる。本実施の形態２では、２次元コード生成部４５ａは、異常発生からあらかじめ決められた時間だけさかのぼった時点から２次元コード９の生成までの時点で取得した異常移行期間における運転データを、実施の形態１で生成した２次元コード９に追加した２次元コード９を生成する。すなわち、本実施の形態２において２次元コード生成部４５ａで生成された２次元コード９は、空気調和機１の機種の情報と、異常コードと、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報と、空気調和機１で発生した異常に対応したＵＲＬの情報と、運転データの情報と、を含む。このように生成された２次元コード９は、実施の形態１の場合と同様に異常コードと共にリモコン表示部４２に表示される。異常発生からあらかじめ決められた時間だけさかのぼった時点は、異常移行期間における運転データが確実に取得できるように設定される。

　図１０は、本発明の実施の形態２において情報通信機器８に表示された異常発生表示画面の一例を示す図である。上述したように、ユーザーは空気調和機１の異常に気づいた場合に、最寄りの空気調和機１の製造会社のサービスセンターなどに連絡をして不具合の解消を要請する。サービスマンが、ユーザーから空気調和機１の不具合の連絡を受けた後に、リモコン表示部４２に表示された２次元コード９を情報通信機器８で読み取ることにより、図１０に示すように異常内容と、異常発生日時と、異常移行期間と、ＵＲＬの情報と、運転データと、が情報通信機器８の表示部８１に表示される。

　これにより、サービスマンは、異常情報と異常発生時の運転データ情報とを確認することができる。そして、サービスマンは、運転データの情報から、外気温度が異常に低い場合に空気調和機１が負荷の大きい運転をしていたため故障が起こったという異常原因の見当を付けることができる。

　すなわち、空気調和機システム２００では、異常移行期間における運転データの情報が２次元コード９に記録されることで、サービスマンはその２次元コード９を読み取ることにより異常発生前の空気調和機１の動作を確認することができる。このため、サービスマンが空気調和機１の異常に対応する原因を判別することが容易になり、異常原因を迅速に明確にすることができる。

　また、外気温度が－１０℃であり、運転モードが暖房であり、設定温度が２８℃で空気調和機１が運転していた後に、室内機異常検知部２７ａにおいて室内機２の異常が検知された場合には、室内機異常検知部２７ａは、室外機異常検知部３６ａと同様に、異常が発生した異常発生日時の情報と異常コード１０とを生成し、異常移行期間の異常予兆の情報と運転データ情報とを取得する。

　そして、シーケンスＳＱ３１において室内機異常検知部２７ａは、異常情報と運転データ情報とをリモコン４の２次元コード生成部４５ａに伝達する通信を、リモコン通信線７を介して行う。

　２次元コード生成部４５ａは、室外機３に異常が発生した場合と同様に、空気調和機１の機種の情報と、異常コード１０と、異常発生日時の情報と、異常移行期間の異常予兆の情報と、空気調和機１で発生した異常に対応したＵＲＬの情報と、運転データの情報と、を含む２次元コード９を生成する。このように生成された２次元コード９は、異常コード１０と共にリモコン表示部４２に表示される。

　この場合も、サービスマンは、異常発生時の運転データ情報から、外気温度が異常に低い場合に空気調和機１が負荷の大きい運転をしていたため故障が起こったという異常原因の見当を付けることができる。

　上述したように、本実施の形態２にかかる空気調和機システム２００は、実施の形態１にかかる空気調和機システム１００と同様の効果を有する。

　また、本実施の形態２にかかる空気調和機システム２００は、室外機３または室内機２で異常が検知された場合に異常情報と運転データ情報とをリモコン４の２次元コード生成部４５ａが受信し、異常情報と運転データ情報とに対応する２次元コード９を生成する。これにより、空気調和機システム２００は、異常発生時の空気調和機１の動作状態を確認することができ、空気調和機１の異常発生の原因の追究がより容易になる。

実施の形態３．
　本実施の形態３にかかる空気調和機システムは、上述した実施の形態１にかかる空気調和機システム１００および実施の形態２にかかる空気調和機システム２００の機能に加えて、生成した２次元コード９を日時別に記憶し、表示する機能を有する。なお、本実施の形態３にかかる空気調和機システムは、基本的に上述した実施の形態１にかかる空気調和機システム１００と同様の構成を有する。したがって、空気調和機システム１００と同様の構成については空気調和機システム１００と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。以下では、本実施の形態３にかかる空気調和機システムの実施の形態１との相違点について詳しく説明する。

　上述した実施の形態１にかかる空気調和機システム１００では、空気調和機１において異常が検知された場合には異常内容および異常に対応したＵＲＬの情報に対応した２次元コード９をリモコン４のリモコン表示部４２に表示する。ただし、空気調和機システム１００では、２次元コード９が表示されるタイミングは、空気調和機１から異常情報がリモコン４に送信されたときのみである。したがって、ユーザーまたはサービスマンが空気調和機１の異常状態をリセットしてリモコン４のリモコン表示部４２における異常コード１０と２次元コード９との表示が終了した後には、異常コード１０と２次元コード９とはリモコン４のリモコン表示部４２に表示されない。

　本実施の形態３にかかる空気調和機システムにおいては、空気調和機１の異常状態がリセットされた後でも、生成された２次元コード９を異常発生日時と併せて表示することができる。図１１は、本発明の実施の形態３にかかる空気調和機システムのリモコン４のリモコン表示部４２に表示された異常履歴画面の画像の一例を示す図である。本実施の形態３にかかる空気調和機システムは、空気調和機１において異常が検知された場合に、上述した図７に示すように、異常コード１０と２次元コード９とを示す２次元コード表示画面を表示する。

　また、本実施の形態３にかかる空気調和機システムは、ユーザーまたはサービスマンが空気調和機１の異常状態をリセットした場合にも、図１１に示すようなリモコン４のリモコン表示部４２の異常履歴画面で、図７に示す画面で表示されていた異常コード１０および２次元コード９を、異常発生日時の情報と併せて表示させることができる。すなわち、リモコン記憶部４３は、生成した２次元コード９および異常情報を、異常情報に含まれる異常発生日時別に記憶する記憶部として機能する。そして、２次元コード生成部４５ａは、リモコン記憶部４３において異常発生日時別に記憶されている情報をリモコン記憶部４３から取得し、図１１に示すような異常履歴画面に、異常コード１０と２次元コード９と異常発生日時との組み合わせを表示させることができる。なお、上記の生成した２次元コード９および異常情報を、異常情報に含まれる異常発生日時別に２次元コード生成部４５ａ内の記憶部に記憶してもよい。

　また、異常履歴画面において表示された異常コード１０と異常発生日時との組み合わせの項目を選択することにより、他画面に切り換えて２次元コード９を表示することも可能である。これにより、過去の異常発生に関する詳細な情報を確認することが可能となる。

　異常履歴画面は、リモコン操作部４１を操作することで表示することができ、異常が過去に発生していない場合には何も表示しない画面となる。異常履歴画面に複数の２次元コード９が表示されている場合には、確認したい２次元コード９を情報通信機器８によって１つ１つ読み取ることが可能である。

　このため、サービスマンは、過去の異常の対処方法を２次元コード９を用いて得ることで、リモコン４に異常を表示しない機器の不具合が発生した場合などにも対処することが可能となる。

　また、たとえば冷媒漏れが発生し高圧圧力異常となった場合、空気調和機１は、コンプレッサ３３などを保護するために運転を停止する。運転の停止後、室外機異常検知部３６ａが高圧異常を検知し、高圧異常の情報がリモコン４のリモコン表示部４２に表示されている場合を考える。この状態で、ユーザーが誤って２次元コード表示画面を終了してしまい２次元コード表示画面が再度表示されなくなってしまった場合でも、サービスマンは異常履歴画面に表示される過去に得られた２次元コード９を用いて、現在確認されている異常の対処法を得ることができる。

　上述したように、本実施の形態３にかかる空気調和機システムでは、空気調和機１の異常状態をリセットした場合でも、空気調和機１に異常が発生した場合に生成された２次元コード９を異常履歴画面に表示するので、過去の異常の内容について迅速に確認することが可能となる。これにより、本実施の形態３にかかる空気調和機システムでは、異常履歴画面に表示された過去の異常の情報を確認することで、空気調和機１において発生しやすい異常が明確になる。また、本実施の形態３にかかる空気調和機システムでは、過去の詳細な異常履歴についても調べることができるので、ユーザーが２次元コード表示画面を終了してしまった場合などにも迅速に異常対処法を確認することが可能となる。

　以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、実施の形態の技術同士を組み合わせることも可能であるし、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　１　空気調和機、２　室内機、３　室外機、４　リモートコントローラ、５　冷媒配管、６　内外通信線、７　リモートコントローラ通信線、８　情報通信機器、９　２次元コード、１０　異常コード、２１　室内熱交換器、２２　送風ファン、２３　風向調整部、２４　室内温度センサ、２５　表示部、２６　室内機通信部、２７　室内機制御部、２７ａ　室内機異常検知部、３１　室外熱交換器、３２　ファン、３３　コンプレッサ、３４　各種センサ、３５　室外機通信部、３６　室外機制御部、３６ａ　室外機異常検知部、４１　リモートコントローラ操作部、４２　リモートコントローラ表示部、４３　リモートコントローラ記憶部、４４　リモートコントローラ通信部、４５　リモートコントローラ制御部、４５ａ　２次元コード生成部、８１　表示部、１００，２００　空気調和機システム、１０１　プロセッサ、１０２　メモリ。

Claims

　空気調和機を遠隔制御可能なリモートコントローラであって、
　前記空気調和機と通信するリモートコントローラ通信部と、
　前記空気調和機の制御状態を検出するセンサの検出値が、定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超える現象である異常予兆の情報を含む異常情報に対応した２次元コードを生成する２次元コード生成部と、
　前記２次元コードを表示する表示部と、
　を備える空気調和機システム用リモートコントローラ。
　前記異常情報が、前記空気調和機に発生した異常の内容と、前記異常が発生した異常発生日時と、の情報を含む請求項１に記載の空気調和機システム用リモートコントローラ。
　前記空気調和機の機種の情報を記憶しており、
　前記２次元コードは、前記機種の専用の前記空気調和機の修理方法が記載されたウェブサイトにアクセスするためのインターネットの統一資源位置指定子の情報を含む請求項１または２に記載の空気調和機システム用リモートコントローラ。
　前記異常情報が、前記空気調和機の運転の設定条件を示す運転データの情報を含む請求項１から３のいずれか１つに記載の空気調和機システム用リモートコントローラ。
　前記２次元コードを記憶する記憶部を備え、
　前記表示部が、前記記憶部に記憶された前記２次元コードを表示する請求項１から４のいずれか１つに記載の空気調和機システム用リモートコントローラ。
　制御状態を検出するセンサを備えた空気調和機と、請求項１から５のいずれか１つに記載の空気調和機システム用リモートコントローラとを備えた空気調和機システムであって、
　前記空気調和機は、
　前記センサの検出値に基づいて前記空気調和機に発生した異常を検知し、前記センサの検出値に基づいて前記空気調和機の制御状態を検出するセンサの検出値が、定められた時間長以下の間、正常状態と判定される許容範囲を超える現象である異常予兆の情報を生成し、前記異常予兆の情報を含む異常情報を生成して前記空気調和機システム用リモートコントローラに送信する異常検知部と、
　前記リモートコントローラと通信する空気調和機通信部と、
　を備える空気調和機システム。
　前記異常検知部が、前記異常予兆の情報と、前記空気調和機に発生した異常の内容と、前記異常が発生した異常発生日時と、の情報を含む前記異常情報を前記センサの検出値に基づいて生成する請求項６に記載の空気調和機システム。
　前記異常検知部が、前記空気調和機の運転の設定条件を示す運転データの情報を含む前記異常情報を生成する請求項７に記載の空気調和機システム。