WO2019009274A1

WO2019009274A1 - ゲーム装置およびゲーム装置のプログラム

Info

Publication number: WO2019009274A1
Application number: PCT/JP2018/025155
Authority: WO
Inventors: 庸輔佐々木; 昇中坂; 野駆平鍋; 哲夫石田; 尚吾東
Original assignee: 株式会社コナミアミューズメント
Priority date: 2017-07-07
Filing date: 2018-07-03
Publication date: 2019-01-10
Also published as: JP2019013535A; TW201906653A; TWI690354B; JP6369734B1

Abstract

ゲーム装置は、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部と、複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部と、複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部と、抽選実行部の抽選結果に基づいて、ベット受付部でベットを受け付けた少なくとも一のベット対象候補ついて、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部と、ベット受付部でベットを受け付けた少なくとも一のベット対象候補のうち、所定の条件が成立したベット対象候補に関して、優先通知部によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部と、を有する。

Description

ゲーム装置およびゲーム装置のプログラム

　本発明は、ゲーム装置およびゲーム装置のプログラムに関する。

　複数のベット対象候補（candidate on which to bet）を利用可能な抽選ゲーム（例えば、競馬ゲーム）を実行するゲーム装置が存在する（特許文献１参照）。

特開２０１７－２３４８１号公報

　ところで、抽選ゲームに慣れていないプレイヤ等は、どのベット対象候補にベットしてよいか迷ってしまい、実際にベットされるベット対象候補の数が少なくなることがある。このため、抽選ゲームを実行するゲーム装置において、抽選ゲームに慣れていないプレイヤに、多くのベット対象候補に対するベットを促すことが難しいという課題があった。

　本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のベット対象候補を利用可能な抽選ゲームを実行するゲーム装置において、多くのベット対象候補に対するベットを促し得る技術を提供することを解決課題の一つとする。

　本発明の一態様に係るゲーム装置は、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部と、前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部と、前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部と、前記抽選実行部の抽選結果に基づいて、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部と、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部とを有する。

本実施形態に係るゲーム装置１の一例を示す外観図である。ゲーム画像Ｇの一例を示した図である。ゲーム装置１のハードウェア構成の一例を示す図である。制御部５５０の一例を示した機能ブロック図である。ゲーム装置１の動作を説明するためのフローチャートである。ベット方式（type of bets）を特定するための質問と回答候補の組合せ例を示した図である。競争馬キャラクタを特定するための質問と回答候補との組合せ例を示した図である。ベット対象候補のオッズの範囲を特定するための質問と回答候補との組合せ例を示した図である。ベット額に関する質問と回答候補との組合せ例を示した図である。所定ゲームの一例を説明するための図である。ゲーム装置１の他の動作を説明するためのフローチャートである。１頭の競走馬キャラクタを指定させる質問と回答候補の一例を示した図である。

　以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。図面において各部の寸法および縮尺は実際の構成の寸法および縮尺と適宜異なる。以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、実施形態に限られない。

［Ａ．実施形態］
　図１は、本実施形態に係るゲーム装置１の一例を示す外観図である。

［１．ゲーム装置の概要］
　ゲーム装置１は、複数の抽選要素の中から１以上の抽選要素を選択する抽選を行う抽選ゲームを実行する。抽選ゲームは、競馬ゲームおよびボートレースゲーム等の競争体の順位を決定するゲームと、ビンゴゲームおよびルーレットゲーム等のボール抽選ゲームと、バカラおよびポーカー等のカードゲーム等を含む。本実施形態では、ゲーム装置１は、競馬ゲームを実行する。なお、ゲーム装置１は、競馬ゲームとは異なる抽選ゲーム（例えば、ルーレットゲーム）を実行してもよい。

　競馬ゲームは、複数の抽選要素の一例として、複数の競走馬キャラクタを用いる。競走馬キャラクタは、競争体の一例でもある。複数の競走馬キャラクタの中に、プレイヤが育てた競走馬キャラクタが含まれてもよい。
　各競走馬キャラクタには、例えば能力値が付与されている。ゲーム装置１は、各競走馬キャラクタの能力値から、各競走馬キャラクタがレースにおいて１着となる確率を算出する。レースに出走する各競走馬キャラクタがレースにおいて１着となる確率の和は１となる。ゲーム装置１は、各競走馬キャラクタについて算出された確率に基づいて抽選を実行し、１着となる競走馬キャラクタを決定する。続いて、ゲーム装置１は、残りの競走馬キャラクタの能力値に基づいて、残りの競走馬キャラクタの中で最上位（全体としての２着）となる確率を残りの競争馬キャラクタのそれぞれについて算出し、当該算出された各競走馬キャラクタの確率に基づいて抽選を実行し、全体として２着となる競走馬キャラクタを決定する。ゲーム装置１は、同様の処理を残りの着順に関しても実行し、各競走馬キャラクタの着順を決定する。なお、ゲーム装置１は、競争馬キャラクタの能力値に、馬場の状態または気候の状況等のパラメータを組み合わせた値に基づいて、レースにおいて勝つ確率を算出してもよい。
　複数の競走馬キャラクタの各々には、互いに異なる番号が割り当てられている。競走馬キャラクタと番号との対応関係は、ゲーム装置１に表示される。プレイヤは、競走馬キャラクタに割り当てられた番号を用いて、競走馬キャラクタを指定する。

　競馬ゲームは、単勝ベット方式（Win）と、馬連ベット方式（Quinella）と、ワイドベット方式（Quinella Place）と、馬単ベット方式（Exacta）と、３連複ベット方式（Trio）と、３連単ベット方式（Trifecta）と、を有する。

　単勝ベット方式は、競馬ゲームにおいて１着になると予想される１頭の競走馬キャラクタを指定するベット方式である。馬連ベット方式は、競馬ゲームにおいて１着と２着になると予想される２頭の競走馬キャラクタの組み合わせを着順に関係なく指定するベット方式である。ワイドベット方式は、競馬ゲームにおいて１着から３着に入ると予想される２頭の競走馬キャラクタの組み合わせを着順に関係なく指定するベット方式である。馬単ベット方式は、競馬ゲームにおいて１着と２着になると予想される２頭の競走馬キャラクタを着順通りに指定するベット方式である。３連複ベット方式は、競馬ゲームにおいて１着と２着と３着になると予想される３頭の競走馬キャラクタの組み合わせを着順に関係なく指定するベット方式である。３連単ベット方式は、競馬ゲームにおいて１着と２着と３着になると予想される３頭の競走馬キャラクタを着順通りに指定するベット方式である。

　馬連ベット方式およびワイドベット方式の各々は、流しベット方式（Wheel）を有する。流しベット方式は、１頭の競走馬キャラクタを「軸」（banker）として指定し、１頭以上の競走馬キャラクタを「相手」（non banker）として指定するベット方式である。

　馬単ベット方式は、１着流しベット方式（”1 banker, 1st place” Wheel）と、２着流しベット方式（”1 banker, 2nd place” Wheel）と、マルチ流しベット方式（Wheel Multiple Ways）を有する。１着流しベット方式は、１着となる１頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、２着となる１頭以上の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。２着流しベット方式は、２着となる１頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、１着となる１頭以上の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。マルチ流しベット方式は、１着流しベット方式と２着流しベット方式とを組み合わせたベット方式である。具体的には、マルチ流しベット方式は、１着流しベット方式での「軸」および２着ベット方式での「軸」として、共通の１頭の競走馬キャラクタを指定し、１着流しベット方式での「相手」および２着ベット方式での「相手」として、共通の１頭以上の競走馬キャラクタを指定するベット方式である。

　馬連ベット方式とワイドベット方式と馬単ベット方式の各々は、ボックスベット方式（Box）を有する。馬連ベット方式におけるボックスベット方式は、指定された複数の競走馬キャラクタについて、馬連ベット方式における全ての組み合わせを選択するベット方式である。ワイドベット方式におけるボックスベット方式は、指定された複数の競走馬キャラクタについて、ワイドベット方式における全ての組み合わせを選択するベット方式である。馬単ベット方式におけるボックスベット方式は、指定された複数の競走馬キャラクタについて、馬単ベット方式における全ての組み合わせを選択するベット方式である。

　３連複ベット方式および３連単ベット方式の各々は、１頭軸流しベット方式（”1 banker” Wheel）と、２頭軸流しベット方式（”2 bankers” Wheel）を有する。１頭軸流しベット方式は、１頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、複数頭の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。２頭軸流しベット方式は、２頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、１頭以上の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。

　３連単ベット方式は、さらに、１頭軸マルチ流しベット方式（”1 banker” Wheel Multiple Ways）と、２頭軸マルチ流しベット方式（”2 bankers” Wheel Multiple Ways）を有する。１頭軸マルチ流しベット方式は、１頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、複数頭の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。２頭軸マルチ流しベット方式は、２頭の競走馬キャラクタを「軸」として指定し、１頭以上の競走馬キャラクタを「相手」として指定するベット方式である。

　３連複ベット方式および３連単ベット方式の各々は、ボックスベット方式も有する。３連複ベット方式におけるボックスベット方式は、指定された複数の競走馬キャラクタについて、３連複ベット方式における全ての組み合わせを選択するベット方式である。３連単ベット方式におけるボックスベット方式は、指定された複数の競走馬キャラクタについて、３連単ベット方式における全ての組み合わせを選択するベット方式である。

　なお、競馬ゲームは、他の種類のベット方式を有してもよい。

　各ベット方式には、複数のベット対象候補が存在する。ベット対象候補は、抽選結果として生じ得る複数の事象を、ベット方式に則って表したものである。すなわち、ベット対象候補は、ベット方式に応じた個数の競争馬キャラクタの組み合わせである。ベット対象候補は、競争馬キャラクタを用いて特定される。各ベット対象候補は、複数の競走馬キャラクタのうち少なくとも１頭の競走馬キャラクタに対応する。換言すると、各ベット対象候補は、複数の競走馬キャラクタのうち少なくとも１頭の競走馬キャラクタを示す。ベット対象候補は「馬券」または「勝馬投票券」と称されることもある。ベット対象候補には、オッズ（odds）が関連づけられている。

　単勝ベット方式に属する（該当する）複数のベット対象候補の各々は、単勝ベット方式に従って指定される１頭の競走馬キャラクタによって特定される。

　馬連ベット方式に属する複数のベット対象候補の各々、ワイドベット方式に属する複数のベット対象候補の各々、および、馬単ベット方式に属する複数のベット対象候補の各々は、当該ベット方式に従って指定される２頭の競走馬キャラクタによって特定される。

　３連複ベット方式に属する複数のベット対象候補の各々、および、３連単ベット方式に属する複数のベット対象候補の各々は、当該ベット方式に従って指定される３頭の競走馬キャラクタによって特定される。

　図１に示したゲーム装置１は、業務用のゲーム装置（いわゆる、アーケードゲーム機）である。ゲーム装置１は、業務用のゲーム装置に限らず適宜変更可能である。例えば、ゲーム装置１は、家庭用のゲーム装置またはモバイル端末装置であってもよい。

　ゲーム装置１は、複数のステーション部１０と、センター部３０と、を含む。

　複数のステーション部１０は、センター部３０を取り囲むようにゲーム装置１に設けられている。プレイヤは、ステーション部１０ごとに存在し得る。複数のステーション部１０の各々は、表示装置１１と、操作受付装置１２と、投入口１３と、差込口１４と、払戻口１５と、を含む。

　表示装置１１は、表示部の一例である。表示装置１１は、ゲームの進行に応じたゲーム画像を表示する。　図２、図１０および図１２の各々は、ゲーム画像の一例を示す。図２、図１０および図１２において、「Ｍ５」は「５歳の雄」を示す。「Ｋ１１」は「騎手」を示す。「Ｋ１２」は「調子」を示す。「Ｋ１３」は「単勝」を示す。「Ｂ１１」は「馬連」を示す。「Ｂ１２」は「ワイド」を示す。「Ｂ１３」は「馬単」を示す。「Ｂ１４」は「３連複」を示す。「Ｂ１５」は「３連単」を示す。「Ｂ１８」は「秘書」を示す。「Ｂ１９」は「自動ベット」を示す。「Ｌ１１」は「５０ベットでベット」を示す。「Ｌ１２」は「３０ベットでベット」を示す。「Ｌ１３」は「８０ネットでベット」を示す。ゲーム画像上には、プレイヤを支援するゲームキャラクタ（以下「秘書」とも称する）を表示する画像（以下「支援画像」とも称する）が表示され得る。

　図２は、ゲーム画像Ｇの一例を示した図である。ゲーム画像Ｇは、領域Ｒ１～Ｒ４を有する。

　領域Ｒ１には、競走馬キャラクタの名称（馬名）Ｈ１および番号（馬番）Ｈ２等の競走馬キャラクタに関する情報が表示される。プレイヤは、領域Ｒ１を視認することによって競走馬キャラクタと馬番との関係等を認識できる。なお、領域Ｒ１には、競走馬キャラクタに関する他の情報（例えば、過去の戦績、脚質および専門家の予想（専門家の評価））が表示されてもよい。また、領域Ｒ１には、レース名、レースコースおよび競馬場名等の情報が表示されてもよい。

　領域Ｒ２には、単勝ベット方式に属するベット対象候補が表示される。領域Ｒ２には、各競走馬キャラクタの単勝のオッズも表示されてもよい。

　領域Ｒ３には、５つのタブＴ１～Ｔ５と、ボタンＰ１およびＰ５が表示される。タブＴ１は、馬連ベット方式に対応する。タブＴ２は、ワイドベット方式に対応する。タブＴ３は、馬単ベット方式に対応する。タブＴ４は、３連複ベット方式に対応する。タブＴ５は、３連単ベット方式に対応する。プレイヤは、タブＴ１～Ｔ５のいずれかを選択可能である。
　ボタンＰ１は、領域Ｒ４に、支援画像Ｇ１を表示させたり、支援画像Ｇ１の表示を消したりするために用いられる。

　支援画像Ｇ１には、秘書Ａ１と、秘書コメントＡ２と、コミュニケーションウィンドウＡ３と、秘書ゲージＡ４が表示される。秘書コメントＡ２は、秘書Ａ１のコメントを示す。コミュニケーションウィンドウＡ３は、秘書Ａ１とプレイヤとのコミュニケーションのために使用される。プレイヤは、秘書Ａ１とのコミュニケーションを通じて、秘書Ａ１が推奨するベット対象候補等の提示を受けることができる。秘書ゲージＡ４は、後述する所定のパラメータの値をグラフによって示す。なお、秘書Ａ１は、複数の秘書の中からプレイヤによって選択されてもよい。選択された秘書に応じて、秘書コメントＡ２の内容が変更されてもよい。

　図２に示したコミュニケーションウィンドウＡ３には、単勝ベット方式と馬連ベット方式との各々について、秘書Ａ１が推奨するベット対象候補およびベット額候補の組合せ例が示されている。「ベット額」は、一般的に「ベット数」と称されることもある。
　具体的には、単勝ベット方式では、馬番「１」のベット対象候補Ｂ１と、ベット額「５０」のベット額候補Ｃ１とが組み合わされ、馬連ベット方式では、馬番「１」と馬番「４」とによって特定されるベット対象候補Ｂ２と、ベット額「３０」のベット額候補Ｃ２とが組み合わされている。なお、秘書Ａ１が推奨するベット対象候補およびベット額候補の組合せは、図２に示した組合せに限らず適宜変更可能である。
　秘書Ａ１が推奨するベット対象候補は、複数のベット対象候補の中から秘書Ａ１（ゲーム装置１）によって選択されたベット対象候補である。秘書Ａ１が推奨するベット額候補は、秘書Ａ１（ゲーム装置１）によって決定されたベット額である。

　図２に示したコミュニケーションウィンドウＡ３には、さらに、ボタンＰ２、Ｐ３およびＰ４が示されている。
　ボタンＰ２は、ベット対象候補Ｂ１に対してベット額候補Ｃ１でベットするためのベットボタンである。プレイヤは、ボタンＰ２を操作することによって、ベット対象候補Ｂ１に対してベット額候補Ｃ１でベットすることができる。ボタンＰ３は、ベット対象候補Ｂ２に対してベット額候補Ｃ２でベットするためのベットボタンである。プレイヤは、ボタンＰ３を操作することによって、ベット対象候補Ｂ２に対してベット額候補Ｃ２でベットすることができる。ボタンＰ４は、秘書Ａ１が推奨するベット対象候補に関連づけられたオッズの表示と非表示とを切り替えるためのボタンである。

　領域Ｒ３において、タブＴ１～Ｔ５のいずれかが選択された場合、すなわち、タブＴ１～Ｔ５のいずれかに対応するベット方式が指定された場合、領域Ｒ４には、指定されたベット方式に属するベット対象候補を指定するためのベット対象候補指定画像が表示される。ベット対象候補指定画像は、指定されたベット方式に属する複数のベット対象候補を表す。プレイヤは、ベット対象候補指定画像に表された複数のベット対象候補の中から、ベットする予定のベット対象候補を指定する。

　ボタン（自動ベットボタン）Ｐ５は、ゲーム装置１に自動的にベットを実行させるベット実行指示操作を受け付ける。ベット実行指示操作は、所定の指示操作の一例である。プレイヤは、ボタンＰ５を操作することによって、プレイヤが不在の間、プレイヤの代わりにゲーム装置１にベットを実行させることができる。

　図１に戻って、操作受付装置１２は、プレイヤの操作を受け付ける。本実施形態では、表示装置１１の表示面に重ね合わされたタッチパネルが、操作受付装置１２として用いられる。操作受付装置１２は、タッチパネルに限らず適宜変更可能である。例えば、操作受付装置１２は、操作ボタン、音声で操作を受け付ける音声受付部、または、プレイヤのジェスチャで操作を受け付ける受付部でもよい。
　本実施形態では、プレイヤがゲーム画像Ｇにタッチすると、操作受付装置１２は、プレイヤのタッチ位置を検出する。ゲーム装置１は、操作受付装置１２が検出したタッチ位置に基づいて、プレイヤの操作内容を認識する。

　投入口１３には、トークンコイン（ゲーム用メダル）等のゲーム価値媒体が投入される。ゲーム装置１は、投入されたゲーム価値媒体に対応するクレジットを蓄積する。以下、蓄積されたクレジットの数を「クレジット数」とも称する。プレイヤは、蓄積されたクレジットから競馬ゲームに必要なクレジットを消費することで、競馬ゲームに参加できる。ベットされたベット対象候補が、抽選の結果を示す場合と、ゲーム装置１は、プレイヤに報酬を与える。報酬は、クレジットでもよいし、ゲーム価値媒体でもよい。本実施形態では、報酬として、クレジットが与えられる。クレジットは、競馬ゲーム内で利用可能な価値であればよい。クレジット数は、例えば、ゲーム価値媒体、実際の金銭、ポイントまたは引換券に変換可能であってもよい。

　差込口１４には、プレイヤに配布されたカードが差し込まれる。このカードには、プレイヤの識別情報（ＩＤコード）が書き込まれている。ゲーム装置１は、差込口１４に差し込まれたカードに、プレイヤのプレイデータを書き込むことができる。また、一部又は全部のプレイデータが、プレイヤの識別情報と関連付けてサーバ装置の記憶装置に記憶され、ゲーム装置１はサーバ装置からプレイヤの識別情報に関連付けられたプレイヤデータを取得してもよい。プレイヤは、このカードを用いることによって、後日、競馬ゲームの続きを行うことができる。なお、カードは例えばＩＣカードであり、ゲーム装置１は、非接触ＩＣカードリーダ・ライタを介して、プレイヤの識別情報を当該カードから取得したり、プレイヤのプレイデータを当該カードに書き込んだりする。また、差込口１４が設けられずに、ゲーム装置１の筺体の表面に読取装置および書込装置が設けられてもよい。

　払戻口１５からは、ゲーム価値媒体が払い出される。例えば、払戻口１５は、報酬として与えられたクレジットから変換されたゲーム価値媒体を払い出す。ゲーム装置１は、ゲーム価値媒体の払い出しに代えて、払い戻されるゲーム価値媒体に相当するクレジット数（以下「払い戻しクレジット数」と称する）を、差込口１４に挿入されたカードに書き込んでもよい。この際、カードに、既にクレジット数が書き込まれている場合には、ゲーム装置１は、既に書き込まれているクレジット数に、払い戻しクレジット数を加算してもよい。

　センター部３０は、フィールド３１と、フィールド３１内に設けられた馬場３２と、馬場３２を走行する複数の模型馬３３と、を含む。複数の模型馬３３は、複数の競走馬キャラクタと１対１で対応する。複数の模型馬３３は、複数の競走馬キャラクタが行う競馬レースを表現する。

［２．ハードウェア構成］
　図３は、ゲーム装置１のハードウェア構成の一例を示す図である。

　ステーション部１０は、上述した表示装置１１および操作受付装置１２に加えて、読取装置１６と、書込装置１７と、記憶装置１８と、プロセッサ１９と、を含む。読取装置１６は、差込口１４に差し込まれたカードからデータを読み取る。書込装置１７は、差込口１４に差し込まれたカードにプレイヤのプレイデータおよびクレジット数等を書き込む。記憶装置１８は、プロセッサ等のコンピュータによって読み取り可能な記録媒体の一例である。記憶装置１８は、プロセッサ１９の作業領域として機能するＲＡＭ（Random Access Memory）等の揮発性メモリと、ステーション部１０で実行すべきゲーム装置１のプログラム等の各種情報を記憶するＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable Read Only Memory）等の不揮発性メモリと、を含む。プロセッサ１９は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）である。プロセッサ１９は、記憶装置１８に記憶されたプログラムを読み取り実行することによって、種々の機能を実現する。ここで、プロセッサ１９は一つである必要はなく、複数のプロセッサがゲームの処理に必要な各種機能を独立して又は協働して実行しても良い。

　センター部３０は、記憶装置３４と、プロセッサ３５と、を含む。記憶装置３４は、プロセッサ等のコンピュータによって読み取り可能な記録媒体の一例である。記憶装置３４は、プロセッサ３５の作業領域として機能するＲＡＭ等の揮発性メモリと、センター部３０で実行すべきゲーム装置１のプログラム等の各種情報を記憶するＥＥＰＲＯＭ等の不揮発性メモリと、を含む。プロセッサ３５は、例えば、ＣＰＵである。プロセッサ３５は、記憶装置３４に記憶されたプログラムを読み取り実行することによって、種々の機能を実現する。ここで、プロセッサ３５は一つである必要はなく、複数のプロセッサがゲームの処理に必要な各種機能を独立して又は協働して実行しても良い。

［３．機能ブロック］
　図４は、プロセッサ１９とプロセッサ３５が独立又は協働してプログラムを実行することによって実現される制御部５５０の一例を示した機能ブロック図である。例えば、抽選実行部５５７およびフィールド制御部５６０は、プロセッサ３５が所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、ベット対象候補質問部５５１、ベット額質問部５５２、優先通知部５５３、ベット受付部５５４、ベット傾向情報収集部５５５、自動ベット実行部５５６、判定部５５８、報酬付与部５５９およびクレジット管理部５６１は、プロセッサ１９が所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。なお、この例に限定されず、例えば、ベット対象候補質問部５５１、ベット額質問部５５２、優先通知部５５３、ベット受付部５５４、ベット傾向情報収集部５５５、自動ベット実行部５５６、判定部５５８、報酬付与部５５９およびクレジット管理部５６１についても、プロセッサ３５が所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、全ての機能についてプロセッサ１９とプロセッサ３５が協働してそれぞれ所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、その他の構成であってもよい。
　以下では、説明の簡略化を図るため、１つのステーション部１０のみがセンター部３０に接続されている態様について説明を行う。

　制御部５５０は、ベット対象候補質問部５５１と、ベット額質問部５５２と、優先通知部５５３と、ベット受付部５５４と、ベット傾向情報収集部５５５と、自動ベット実行部５５６と、抽選実行部５５７と、判定部５５８と、報酬付与部５５９と、フィールド制御部５６０と、クレジット管理部５６１と、を含む。

　ベット対象候補質問部５５１は、プレイヤに対してベット対象候補に関する質問を通知する。
　例えば、ベット対象候補質問部５５１は、ベット対象候補に関する質問と、当該質問に対する回答の候補を、表示装置１１に表示する。本実施形態では、ベット対象候補質問部５５１は、ベット対象候補に関する質問を秘書コメントＡ２（図２参照）として表示し、当該質問に対する回答の候補をコミュニケーションウィンドウＡ３（図２参照）に表示する。

　ベット対象候補質問部５５１は、ベット対象候補に関する質問に対する回答（以下「ベット対象候補の回答」とも称する）を受け付ける。
　例えば、ベット対象候補質問部５５１は、ベット対象候補に関する質問に対する回答の候補のいずれかへのプレイヤのタッチを操作受付装置１２が受け付けると、タッチされた回答の候補を、ベット対象候補の回答として受け付ける。

　ベット額質問部５５２は、プレイヤに対してベット額に関する質問を通知する。
　例えば、ベット額質問部５５２は、ベット額に関する質問と、当該質問に対する回答の候補を、表示装置１１に表示する。本実施形態では、ベット額質問部５５２は、ベット額に関する質問を秘書コメントＡ２として表示し、当該質問に対する回答の候補をコミュニケーションウィンドウＡ３に表示する。

　ベット額質問部５５２は、ベット額に関する質問に対する回答（以下「ベット額の回答」とも称する）を受け付ける。
　例えば、ベット額質問部５５２は、ベット額に関する質問に対する回答の候補のいずれかへのプレイヤのタッチを操作受付装置１２が受け付けると、タッチされた回答の候補を、ベット額の回答として受け付ける。

　優先通知部５５３は、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する。以下、優先通知部５５３が優先的に通知するベット対象候補を「優先ベット対象候補」とも称する。ここで、優先ベット対象候補が含まれる複数のベット対象候補は、競馬ゲームが有する全てのベット対象候補の中の２以上のベット対象候補であればよい。

　優先通知部５５３は、例えば、ベット対象候補の回答に基づいて、優先ベット対象候補を選択する。例えば、ベット対象候補の回答が「レースが荒れる」旨である場合、優先通知部５５３は、予め設定された閾値よりも高いオッズが関連づけられているベット対象候補の全部または一部を、優先ベット対象候補として選択する。
　優先通知部５５３は、優先ベット対象候補をコミュニケーションウィンドウＡ３に表示する。優先通知部５５３は、コミュニケーションウィンドウＡ３に、優先ベット対象候補とは異なるベット対象候補を表示せずに優先ベット対象候補を表示することによって、優先ベット対象候補を、優先ベット対象候補とは異なるベット対象候補よりも優先的にプレイヤに通知する。

　また、優先通知部５５３は、優先ベット対象候補とともに、優先ベット対象候補に対するベット額の候補もプレイヤに通知する。以下、優先通知部５５３が通知するベット額の候補を「優先ベット額候補」とも称する。
　優先通知部５５３は、例えば、ベット額の回答に基づいて、優先ベット額候補を決定する。例えば、ベット額の回答が「ベット額を５０ベットにする」旨である場合、優先通知部５５３は、優先ベット額候補として、５０ベットを決定する。優先通知部５５３は、優先ベット額候補をコミュニケーションウィンドウＡ３に表示する。

　ベット受付部５５４は、競馬ゲームが有する複数のベット対象候補の少なくとも１つのベット対象候補に対するベットを受け付ける。

　ベット受付部５５４は、複数のベット対象候補の中から所定のベット対象候補（例えば、馬連ベット方式の馬番「１」と馬番「４」）を絞り込むための操作（以下「絞込み操作」と称する）をプレイヤから受け付ける。
　例えば、ベット受付部５５４は、１種類のベット方式に対応するベット対象候補指定画像を表示させるためのタブＴ１～Ｔ５のいずれかへの操作と、ベット対象候補指定画像に表された同一ベット方式に属する複数のベット対象候補の中からベット予定のベット対象候補を指定する操作と、を含む操作を、絞込み操作としてプレイヤから受け付ける。

　ベット受付部５５４は、優先ベット受付部５５４ａを含む。優先ベット受付部５５４ａは、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示された優先ベット対象候補に対して、絞込み操作を経ることなくベットを受け付けることができる。例えば、優先ベット受付部５５４ａは、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示されたボタンＰ２へのタッチを操作受付装置１２が受け付けることによって、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示された優先ベット対象候補Ｂ１に対して、絞込み操作を経ることなくベットを受け付けることができる。
　ベット受付部５５４および優先ベット受付部５５４ａは、ベット対象候補に対するベットとして、ベット対象候補へのベット額候補でのベットを受け付ける。

　ベット受付部５５４および優先ベット受付部５５４ａは、プレイヤからベットを受け付けるごとに、受け付けたベットを示す情報を、プレイヤのベット傾向の情報として記憶装置３４に記憶していく。

　ベット傾向情報収集部５５５は、記憶装置３４から、プレイヤのベット傾向の情報を収集する。

　自動ベット実行部５５６は、例えば、プレイヤが不在の場合に、プレイヤに代わって、複数のベット対象候補の中からベット対象候補を選択し、選択したベット対象候補に対してベットを実行する。
　自動ベット実行部５５６は、プレイヤから所定の指示操作を受けた場合に、ベット傾向情報収集部５５５が収集したベット傾向の情報に基づいて、複数のベット対象候補の中からベット対象候補を選択する。例えば、ベット傾向の情報が、複数のベット対象候補の中で最も低いオッズのベット対象候補にベットする傾向を表す場合、自動ベット実行部５５６は、複数のベット対象候補の中で最も低いオッズのベット対象候補に対してベットを実行する。このため、自動ベット実行部５５６は、プレイヤの分身のようにベットを実行する。

　自動ベット実行部５５６が受ける所定の指示操作としては、例えば、ボタン（自動ベットボタン）Ｐ５が受け付けたベット実行指示操作が用いられる。なお、所定の指示操作は、ベット実行指示操作に限らず、ベット実行指示操作とは異なる指示操作でもよい。

　自動ベット実行部５５６は、ベット傾向の情報が示すベット傾向に従って、ベット対象候補に対するベット額も決定する。自動ベット実行部５５６は、選択したベット対象候補に対して、決定したベット額でベットを実行する。
　なお、ベット受付部５５４は、自動ベット実行部５５６が実行したベットを受け付け可能である。

　抽選実行部５５７は、複数のベット対象候補の各々が報酬の対象になるか否かを決定するための抽選を実行する。例えば、抽選実行部５５７は、着順ごとに、複数の競走馬キャラクタの中から１頭の競走馬キャラクタを選択するための抽選を実行する。つまり、抽選実行部５５７は、各ベット対象候補について、ベット対象候補が示す競走馬キャラクタの着順が、抽選結果に示される競走馬キャラクタの着順と一致するという報酬対象条件（所定の条件の一例）が成立するか否かを決定するために必要な抽選を実行する。

　判定部５５８は、抽選実行部５５７の抽選結果に基づいて、ベット受付部５５４にてベットを受け付けたベット対象候補について、報酬対象条件（入賞の条件）が成立するか否かを判定する。本実施形態では、判定部５５８は、ベット受付部５５４がベットを受け付けたベット対象候補のうち、抽選結果に該当する（抽選結果を示す）ベット対象候補についてのみ、報酬対象条件が成立したと判定する。

　報酬付与部５５９は、判定部５５８の判定の結果、ベットが受け付けられたベット対象候補に関して報酬対象条件が成立している場合には、プレイヤに報酬を付与する。

　報酬付与部５５９は、報酬対象条件が成立したベット対象候補に関して、優先通知部５５３によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する。
　例えば、報酬付与部５５９は、報酬対象条件が成立したベット対象候補が優先ベット対象候補でない場合には、当該ベット対象候補に関連づけられた報酬を付与する。報酬対象条件が成立したベット対象候補が優先ベット対象候補である場合には、報酬付与部５５９は、当該ベット対象候補に関連づけられた報酬に加えて追加の報酬を付与する。
　ベット対象候補に関連づけられた報酬は、本実施形態では、当該ベット対象候補のオッズに応じた報酬（クレジット）である。
　追加の報酬は、ベット対象候補に関連づけられた報酬と同様にクレジットでもよいし、クレジットとは異なる報酬でもよい。

　なお、報酬付与部５５９は、優先ベット対象候補に関して報酬対象条件が成立している場合には、所定のパラメータの値を加算又は減算することによって当該優先ベット対象候補に対する報酬の少なくとも一部を付与する。所定のパラメータは、例えば、クレジット数とは独立したパラメータである。
　報酬付与部５５９は、所定のパラメータの値に応じて所定の特典（他の報酬）を付与する。所定の特典は、例えば、所定のアイテムを貰うことが可能な所定ゲームでもよいし、クレジットでもよいし、ゲーム価値媒体でもよい。
　所定ゲームは、例えば、秘書Ａ１と、競馬ゲームでの報酬の多さを競うゲームでもよいし、他のゲームでもよい。所定ゲームが、競馬ゲームでの報酬の多さを競うゲームである場合、プレイヤが秘書Ａ１に勝利すると、プレイヤに所定アイテムが付与される。
　所定のアイテムは、競馬ゲームにおいて使用可能なアイテムでもよいし、他のゲームにおいて使用可能なアイテムでもよい。
　競馬ゲームにおいて使用可能なアイテムは、例えば、秘書用のアクセサリーでもよいし、プレイヤが育成している競走馬キャラクタへの飼い葉でもよい。

　フィールド制御部５６０は、競馬ゲームに応じて複数の模型馬３３を制御する。
　クレジット管理部５６１は、投入口１３に投入されたゲーム価値媒体の数に応じてクレジットを管理する。クレジット管理部５６１は、プレイヤの競馬ゲームへの参加に応じて、クレジットを減少させる。クレジット管理部５６１は、払戻口１５からのゲーム価値媒体の払い出しを管理する。クレジット管理部５６１は、報酬に応じてクレジット数を更新する。

［４．動作の説明］
　図５は、ゲーム装置１（具体的には、ステーション部１０とセンター部３０）の動作を説明するためのフローチャートである。以下では、プレイヤがゲーム画像ＧのボタンＰ１を操作して、支援画像Ｇ１が表示装置１１に表示されているとする。

　ベット対象候補質問部５５１は、ベット対象候補に関する質問を、秘書コメントＡ２として表示し、当該質問に対する回答の候補をコミュニケーションウィンドウＡ３に表示する（ステップＳ５００）。このため、プレイヤは、秘書Ａ１から、ベット対象候補に関する質問をされている感覚になる。

　ステップＳ５００では、ベット対象候補に関する質問としては、例えば、ベット方式を特定するための質問と、競争馬キャラクタを特定するための質問と、オッズに基づいてベット対象候補を特定するための質問が用いられる。

　図６は、ベット方式を特定するための質問と回答候補との組合せ例を示した図である。
　組合せＤ１では、ベット方式として、単勝ベット方式と馬連ベット方式とのいずれかを特定するための質問と、２つの回答候補が示されている。この例では、プレイヤは「単勝」か「馬連」を回答する。「単勝」という回答は、ベット方式として単勝ベット方式を特定するために用いられる。「馬連」という回答は、ベット方式として馬連ベット方式を特定するために用いられる。
　組合せＤ２では、ベット方式として、３連複ベット方式か否かを特定するための質問と、２つの回答候補が示されている。この例では、プレイヤは「すき」か「きらい」を回答する。「すき」という回答は、ベット方式として３連複ベット方式を特定するために用いられる。「きらい」という回答はベット方式として３連複ベット方式以外のベット方式を特定するために用いられる。

　図７は、競争馬キャラクタを特定するための質問と回答候補との組合せ例を示した図である。
　組合せＤ３は、馬名という観点で競走馬キャラクタを特定するために使用される。例えば、「買う」という回答は、競争馬キャラクタとして「ＡＡ」を特定するために用いられる。
　組合せＤ４は、プレイヤが所有する競走馬キャラクタという観点で競走馬キャラクタを特定するために使用される。例えば、「応援する」という回答は、競争馬キャラクタとしてプレイヤの競走馬キャラクタを特定するために用いられる。
　組合せＤ５は、パドックでの競争馬キャラクタの調子という観点で競走馬キャラクタを特定するために使用される。例えば、「ＢＢ」という回答は、競争馬キャラクタとして「ＢＢ」を特定するために用いられる。「ＣＣ」という回答は、競争馬キャラクタとして「ＣＣ」を特定するために用いられる。
　組合せＤ６は、競争馬キャラクタが属する枠という観点で競走馬キャラクタを特定するために使用される。
　組合せＤ７は、競争馬キャラクタの脚質という観点で競走馬キャラクタを特定するために使用される。
　なお、競争馬キャラクタを特定するための観点の他の例としては、騎手という観点、競争馬の血統という観点、人気という観点、および、前走で勝っているという観点等が挙げられる。

　図８は、選択されるベット対象候補のオッズの範囲を特定するための質問と回答候補との組合せ例を示した図である。
　組合せＤ８は、第１閾値よりも高いオッズが関連づけられているベット対象候補を選択するか否かを判定するために使用される。例えば、「はい」という回答は、第１閾値よりも高いオッズが関連づけられているベット対象候補を選択するために用いられる。
　組合せＤ９は、第２閾値（第２閾値＜第１閾値）よりも低いオッズが関連づけられているベット対象候補を選択するか否かを判定するために使用される。例えば、「はい」という回答は、第２閾値よりも低いオッズが関連づけられているベット対象候補を選択するために用いられる。

　プレイヤは、ベット対象候補に関する質問に対する回答を、当該回答の候補のいずれかをタッチして、ゲーム装置１に入力する。

　ベット対象候補質問部５５１は、プレイヤのタッチを操作受付装置１２が受け付けると、タッチされた回答をプレイヤのベット対象候補の回答として受け付ける（ステップＳ５０２）。

　続いて、ベット額質問部５５２は、ベット額に関する質問を秘書コメントＡ２として表示し、当該質問に対する回答の候補をコミュニケーションウィンドウＡ３に表示する（ステップＳ５０４）。このため、プレイヤは、秘書Ａ１から、ベット額に関する質問をされている感覚になる。

　図９は、ベット額に関する質問と回答候補との組合せ例を示した図である。
　組合せＤ１０は、基準となるベット額が「１００ベット」であるか否かを特定するために使用される。例えば、「はい」という回答は、ベット額として１００ベットを選択するために用いられる。
　組合せＤ１１は、ベット額を前回に比べて増やすか否かを特定するために使用される。例えば、「はい」という回答は、ベット額を前回に比べて増やすことを特定するために用いられる。
　組合せＤ１２は、ベット額を前回に比べて減らすか否かを特定するために使用される。例えば、「はい」という回答は、ベット額を前回に比べて減らすことを特定するために用いられる。
　なお、組合せＤ１１は、例えば、プレイヤのクレジット数が規定値を超えた場合に用いられる。また、組合せＤ１２は、例えば、プレイヤのクレジット数が規定値よりも少なくなった場合に用いられる。

　プレイヤは、ベット額に関する質問に対するプレイヤの回答を、当該質問に対する回答の候補のいずれかをタッチして、ゲーム装置１に入力する。

　ベット額質問部５５２は、プレイヤのタッチ操作を操作受付装置１２が受け付けると、タッチされた回答をプレイヤのベット額の回答として受け付ける（ステップＳ５０６）。

　続いて、優先通知部５５３は、ベット対象候補に関する質問に対する回答に基づいて優先ベット対象候補を選択し、さらに、ベット額に関する質問に対する回答に基づいてベット額の候補を選択する（ステップＳ５０８）。

　ステップＳ５０８では、優先通知部５５３は、以下のように、優先ベット対象候補を選択する。
　優先通知部５５３は、例えば、組合せＤ１における質問に関して「馬連」という回答があり、組合せＤ３における質問に関して「買う」という回答があり、組合せＤ８における質問に関して「はい」という回答があった場合、馬連ベット方式の複数のベット対象候補の中から、馬名「ＡＡ」に対応するとともに第１閾値よりも高いオッズが関連づけられているベット対象候補を、優先ベット対象候補として選択する。

　また、ステップＳ５１０では、優先通知部５５３は、以下のように、ベット額の候補を選択する。
　優先通知部５５３は、例えば、組合せＤ１０における質問に関して「１００ベット」という回答があった場合、ベット額の候補として「１００ベット」を選択する。
　また、優先通知部５５３は、組合せＤ１１における質問に関して「はい」という回答があった場合、前回のベット額に第１所定ベット数（例えば、２０ベット）を加算したベット額を、ベット額の候補として選択する。なお、第１所定ベット数は２０ベットに限らず適宜変更可能である。
　また、優先通知部５５３は、組合せＤ１２における質問に関して「はい」という回答があった場合、前回のベット額から第２所定ベット数（例えば、１０ベット）を減算したベット額を、ベット額の候補として選択する。なお、第２所定ベット数は１０ベットに限らず適宜変更可能である。ここで、前回のベット額から第２所定ベット数を減算したベット額が１よりも小さくなる場合には、組合せＤ１２は使用されない。

　続いて、優先通知部５５３は、優先ベット対象候補とベット額の候補とを、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示する（ステップＳ５１０）。このため、プレイヤは、秘書Ａ１から、優先ベット対象候補とベット額の候補とを提示された感覚になる。よって、プレイヤは、競馬ゲームに慣れていなくても、秘書Ａ１の提示に従って、複数のベット対象候補の中から、指定するベット対象候補を指定しやすくなる。

　なお、ステップＳ５１０において、ステップＳ５０８で選択した優先ベット対象候補の数が、所定数（例えば「２」）よりも多い場合、優先通知部５５３は、３つ以上の優先ベット対象候補の中から、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示する優先ベット対象候補を所定数だけ選定してもよい。なお、所定数は、２に限らず適宜変更可能である。
　また、優先通知部５５３は、コミュニケーションウィンドウＡ３に複数の優先ベット対象候補を表示する場合、各優先ベット対象候補についてのベット額の候補を相互に異ならせてもよい（図２参照）。

　続いて、ベット受付部５５４は、複数のベット対象候補の少なくとも１つのベット対象候補へのベット額を指定したベットを受け付ける（ステップＳ５１２）。
　例えば、ベット受付部５５４は、絞込み操作を経て、ベット対象候補へのベット額を指定したベットを受け付ける。また、ベット受付部５５４（優先ベット受付部５５４ａ）は、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示されたボタンＰ２へのタッチを操作受付装置１２が受け付けることによって、コミュニケーションウィンドウＡ３に表示された優先ベット対象候補Ｂ１へのベット額候補Ｃ１でのベットを受け付ける。
　ベット受付部５５４は、プレイヤから受け付けたベットの履歴を、プレイヤのベット傾向の情報として、記憶装置３４に記憶する。

　続いて、抽選実行部５５７は、所定のタイミングになると、レースにおける着順ごとに、複数の競走馬キャラクタの中から、当該着順に対応する競走馬キャラクタを選択する抽選を実行する（ステップＳ５１４）。
　ステップＳ５１４では、抽選実行部５５７は、まず、各競走馬キャラクタの能力パラメータ等に基づいて、複数の競走馬キャラクタの中から１着の競走馬キャラクタを抽選で決定する。続いて、抽選実行部５５７は、複数の競走馬キャラクタから１着になった競走馬キャラクタを除いた残りの競争馬キャラクタの能力パラメータ等に基づいて、残りの競争馬キャラクタの中から２着の競走馬キャラクタを抽選で決定する。以下、抽選実行部５５７は同様に、最下位の競争馬キャラクタが確定するまで抽選を繰り返す。フィールド制御部５６０は、抽選結果に合うように複数の模型馬３３の動きを制御する。

　続いて、判定部５５８は、ベット受付部５５４にてベットを受け付けたベット対象候補のうち、抽選結果に対応するベット対象候補についてのみ、報酬対象条件が成立したと判定する（ステップＳ５１６）。
　例えば、抽選によって、１着が馬番「２」で、２着が馬番「５」との着順が決定された場合、判定部５５８は、単勝ベット方式の馬番「２」のベット対象候補と、連複および馬連ベット方式の馬番「２」と馬番「５」の組合せのベット対象候補は報酬対象条件が成立したと判定する。一方、１着が馬番「５」で、２着が馬番「２」との着順が決定された場合、判定部５５８は、単勝ベット方式の馬番「２」のベット対象候補は報酬対象条件が成立してないと判定し、連複および馬連ベット方式の馬番「２」と馬番「５」との組合せのベット対象候補は報酬対象条件が成立したと判定する。

　続いて、報酬付与部５５９は、報酬対象条件が成立したベット対象候補が優先ベット対象候補でない場合（ステップＳ５１８：ＮＯ）、当該ベット対象候補のオッズに応じた報酬（クレジット）を第１報酬として付与する（ステップＳ５２０）。第１報酬の付与に応じて、クレジット管理部５６１は、クレジット数を更新する。

　一方、報酬対象条件が成立したベット対象候補が優先ベット対象候補である場合（ステップＳ５１８：ＹＥＳ）、報酬付与部５５９は、当該ベット対象候補のオッズに応じた報酬（第１報酬）に加えて追加の報酬（第２報酬）を付与する（ステップＳ５２２）。

　この追加の報酬によって、秘書Ａ１が推奨したベット対象候補にベットすることについてのモチベーションをプレイヤに与えることができる。

　本実施形態では、報酬付与部５５９は、追加の報酬として、所定のパラメータの値に、追加の報酬に関する値を加算する。所定のパラメータの値は、秘書ゲージＡ４（図２参照）に示される。なお、所定のパラメータの初期値は、例えば、ＭＩＮ（最小値）でもよいし、ＭＩＮとＭＡＸ（最大値）との間の値でもよい。報酬付与部５５９は、所定のパラメータの値が第１特定値（例えば、図２に示した秘書ゲージＡ４におけるＭＡＸ）になると、競馬での報酬の多さを秘書Ａ１と競う所定ゲームを行う権利をプレイヤに付与する。このため、秘書Ａ１が推奨したベット対象候補に対してベットすることについてのモチベーションをプレイヤに与えることができる。
　なお、報酬付与部５５９は、追加の報酬として、所定のパラメータの値から、追加の報酬に関する値を減算してもよい。この場合、所定のパラメータの初期値は、例えば、ＭＡＸでもよいし、ＭＩＮとＭＡＸとの間の値でもよい。報酬付与部５５９は、所定のパラメータの値が第２特定値（例えば、図２に示した秘書ゲージＡ４におけるＭＩＮ）になると、所定ゲームを行う権利をプレイヤに付与する。

　図１０は、所定ゲームの一例を説明するための図である。プレイヤは、ゲーム画像Ｇを操作して、ベット対象候補を選択して、選択したベット対象候補にベットする。図１０では、コミュニケーションウィンドウＡ３に、プレイヤが選んだベット対象候補が示されている。所定ゲームにおいて、プレイヤが秘書Ａ１に勝利すると、報酬付与部５５９は、プレイヤに所定アイテムを付与する。

　本実施形態では、プレイヤがゲーム装置１から離れても、ゲーム装置１がプレイヤに代わって競馬ゲームを行うことができる。ゲーム装置１から離れた後にプレイヤに代わってプレイされた競馬ゲームの結果は、プレイヤの識別情報と関連付けて、ゲーム装置１又はゲーム装置１とネットワークを介して接続されたサーバ装置の記憶装置に記憶される。また、プレイヤがゲーム装置１においてプレイを再開した際に、当該プレイヤの識別情報と関連付けて記憶装置に記憶された競馬ゲームの結果が取得され、プレイヤに通知される。なお、ゲーム装置１からプレイヤが離れた後には、他のプレイヤが競馬ゲームをプレイすることも可能である。
　図１１は、ゲーム装置１がプレイヤに代わって競馬ゲームを行う動作を説明するためのフローチャートである。図１１において、図５に示した動作と同一の動作については同一符号を付してある。以下、図１１に示した動作について、図５に示した動作と異なる点を中心に説明する。

　例えば、プレイヤが、ゲーム装置１から離れる際に、ゲーム画像ＧにおいてボタンＰ５（図２参照）をタッチすると、自動ベット実行部５５６は、操作受付装置１２を介してベット実行指示操作を受け付ける。自動ベット実行部５５６は、ベット実行指示操作を受け付けると、自動ベットモードを設定する。自動ベットモードの設定においては、プレイヤは自動ベットモードで使用可能な最大のクレジット数を指定することが可能であり、その範囲内で自動ベットが行われる。自動ベットモードが設定されると、クレジット管理部５６１は、自動ベットモードの設定時のクレジット数を記憶装置３４に記憶し、かつ、ベット傾向情報収集部５５５は、記憶装置３４から、プレイヤのベット傾向の情報を収集する（ステップＳ５２４）。

　続いて、自動ベット実行部５５６は、ベット傾向情報収集部５５５が収集したベット傾向の情報に基づいて、ベット対象候補とベット額を選択する（ステップＳ５２６）。
　ステップＳ５２６では、例えば、単勝ベット方式のベット対象候補に対するベットの割合が、他のベット方式のベット対象候補に対するベットの割合よりも高く、かつ、ベットされた単勝ベット方式のベット対象候補のオッズが３倍以下であることを、ベット傾向の情報が表す場合、自動ベット実行部５５６は、単勝ベット方式の複数のベット対象候補の中から、オッズが３倍以下のベット対象候補を選択する。
　また、ステップＳ５２６では、ベット額として３０ベットが使われることが最も多いことを、ベット傾向の情報が表す場合、自動ベット実行部５５６は、ベット額として３０ベットを選択する。
　なお、ステップＳ５２６におけるベット対象候補およびベット額の選択手法は適宜変更可能である。

　続いて、自動ベット実行部５５６は、ステップＳ５２６で選択したベット対象候補に対して、ステップＳ５２６で選択したベット額でベットを実行する（ステップＳ５２８）。自動ベット実行部５５６が実行したベットは、ベット受付部５５４で受け付けられる（ステップＳ５１２）。以下、ステップＳ５１４以降の動作が実行される。なお、プレイヤの代わりにプレイされた競馬ゲームの結果（第１報酬、第２報酬の付与履歴等）は、プレイヤの識別情報と関連付けて、ゲーム装置１又はゲーム装置１とネットワークを介して接続されたサーバ装置の記憶装置に記憶される。

　その後、プレイヤが、ゲーム装置１でゲームを再開する際に、プレイヤの識別情報を入力すると、自動ベット実行部５５６は、ゲーム装置１又はサーバ装置の記憶装置から自動ベットモードの設定時のクレジット数と現在のクレジット数を読み取る。続いて、自動ベット実行部５５６は、現在のクレジット数と、自動ベットモードの設定時のクレジット数とを、比較する。

　自動ベット実行部５５６は、現在のクレジット数が自動ベットモードの設定時のクレジット数よりも増えている場合、秘書コメントＡ２に「頑張りました」等のコメントを表示し、その後、自動ベットモードを解消する。
　一方、現在のクレジット数が自動ベットモードの設定時のクレジット数よりも減っている場合、自動ベット実行部５５６は、秘書コメントＡ２に「ごめんなさい」等の謝りのコメントを表示し、その後、自動ベットモードを解消する。

　本実施形態によれば、報酬対象条件が成立したベット対象候補に関して、優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与するため、優先的に通知されている場合に付与される報酬を受けることについてモチベーションをユーザに与えることが可能になる。よって、多くのベット対象候補に対するベットを促進することが可能になる。

［Ｂ．変形例］
　上述した実施形態は、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。

［変形例１］
　優先通知部５５３は、音声を用いて、優先ベット対象候補を優先的にプレイヤに通知してもよい。この場合、優先通知部５５３は、音声と表示とを用いて、優先ベット対象候補を優先的にプレイヤに通知してもよいし、音声のみを用いて、優先ベット対象候補を優先的にプレイヤに通知してもよい。

［変形例２］
　自動ベット実行部５５６は、例えば、通信回線を介してプレイヤの端末装置からプレイヤの識別情報とともに自動ベットモードで使用可能なクレジット数の情報を受け付け、使用可能なクレジット数の範囲内でベットを実行してもよい。また、プレイヤの端末がサーバ装置に対して自動ベットモードで使用可能なクレジット数の情報を送信し、該サーバ装置がゲーム装置１の自動ベット実行部５５６に対して自動ベットモードで使用可能なクレジット数の情報を送信してもよい。なお、サーバ装置が、ゲーム装置１の抽選結果の情報を受信して、該抽選結果の情報に基づいてプレイヤのクレジット数の増減処理を実行してもよい。

［変形例３］
　ベット対象候補質問部５５１は、図８に示したような、ベット対象候補のオッズの範囲を特定するための質問と回答候補とを、レースごとではなく、定期的に、または、特定のレースに限って提示してもよい。

［変形例４］
　ベット対象候補質問部５５１は、図９に示したような、ベット額に関する質問と回答候補とを、レースごとではなく、定期的に、または、特定のレースに限って提示してもよい。
　例えば、ベット対象候補質問部５５１は、プレイヤが第１所定回数連続して第１報酬を受けている場合に、組合せＤ１１を提示してもよい。なお、第１所定回数は、２回以上であればよい。
　また、ベット対象候補質問部５５１は、プレイヤが第２所定回数連続して第１報酬を受けていない場合に、組合せＤ１２を提示してもよい。なお、第２所定回数は、２回以上であればよい。

［変形例５］
　ベット対象候補質問部５５１は、図７の組合せＤ３およびＤ４のような、１頭の競争馬キャラクタを指定した質問と回答候補を提示した後、プレイヤが、指定された競走馬キャラクタに対して否定的な回答をした場合、ベット対象候補質問部５５１は、プレイヤに、１頭の競走馬キャラクタを指定させる質問をしてもよい。
　図１２は、プレイヤに１頭の競走馬キャラクタを指定させる質問と回答候補の一例を示した図である。

［変形例６］
　所定のパラメータの値が特定値になった際にプレイ可能になる所定ゲームは、報酬の多さを競うゲームではなく、報酬からベット額を差し引いた値（「収支」とも称される）の多さ、または、報酬をベット額で除算した値（「回収率」とも称される）を競うゲームであってもよい。

［変形例７］
　競馬ゲーム等の抽選ゲームが有するベット方式の種類は、１種類以上であればよい。

［変形例８］
　ゲーム装置１は、複数のステーション部１０の代わりに、１つのステーション部１０を備えてもよい。

［変形例９］
　フィールド３１と複数の模型馬３３とフィールド制御部５６０は省略されてもよい。

［変形例１０］
　図４に示した複数の機能部の全部または一部は、例えば、ＦＰＧＡ（field programmable gate array）またはＡＳＩＣ（Application Specific IC）等の電子回路であるハードウェアで実現されてもよい。

［変形例１１］
　差込口１４と読取装置１６と書込装置１７は、省略されてもよい。具体的には、プレイヤのカードに記憶された識別情報を読取装置１６が読み取る代わりに、プレイヤが識別情報をタッチ操作又はボタン操作で入力してもよい。また、プレイヤのカードにプレイデータが記憶されるのではなく、プレイデータが識別情報と関連付けてゲーム装置１又はゲーム装置１とネットワークを介して接続されたサーバ装置の記憶装置に記憶されてもよい。

［変形例１２］
　ベット対象候補質問部５５１とベット額質問部５５２の両方または一方が、省略されてもよい。ベット対象候補質問部５５１が省略された場合、優先通知部５５３は、例えば、複数のベット対象候補の中から、優先ベット対象候補をランダムに選択する。ベット額質問部５５２が省略された場合、優先通知部５５３は、例えば、優先ベット額候補をランダムに決定する。

［Ｃ．付記］
　以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。

［付記１］
　本発明の一態様に係るゲーム装置（１）は、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部（５５３）と、前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部（５５４）と、前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部（５５７）と、前記抽選実行部（５５７）の抽選結果に基づいて、前記ベット受付部（５５４）で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部（５５８）と、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部（５５９）とを有する。

　この態様によれば、所定の条件が成立したベット対象候補に関して、優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与するため、優先的に通知されている場合に付与される報酬を受けることについてモチベーションをユーザに与えることが可能になる。よって、多くのベット対象候補に対するベットを促進することが可能になる。

　ゲーム装置（１）は、業務用のゲーム装置であってもよいし、家庭用のゲーム装置であってもよいし、端末装置であってもよい。

　ゲーム装置（１）は、トークンコイン（ゲーム用メダル）等のゲーム価値媒体を用いてプレイ可能であってもよい。ゲーム価値媒体は、実際の金銭に交換できなくてもよいし、実際の金銭に交換できてもよい。ゲーム装置（１）は、実際の金銭を用いてプレイ可能であってもよい。

　ゲーム装置（１）は、ゲームをプレイするためにプレイヤから受け取る要素（以下「入力要素」とも称する）と、プレイヤへの報酬として用いられる要素（以下「出力要素」）とを、同じ種類の要素（例えば、入力要素と出力要素が共にゲーム価値媒体）としてもよいし、互いに異なる種類の要素（例えば、入力要素がゲーム価値媒体で、出力要素が引換券）としてもよい。

　ゲーム装置（１）は、例えば、複数の抽選要素の中から１以上の抽選要素を選択する抽選を行う抽選ゲームを実行する。抽選ゲームは、競馬ゲームおよびボートレース等の競争体の順位を決定するゲームでもよいし、ビンゴゲームおよびルーレットゲーム等のボール抽選ゲームでもよいし、バカラおよびポーカー等のカードゲーム等でもよい。

　ベット対象候補は、抽選結果として生じ得る複数の事象を、ゲーム装置（１）が有するベット方式に則って表したものである。ベット対象候補は、抽選要素を用いて特定される。
　例えば、競争体の順位を抽選で決定するゲーム装置（１）では、抽選によって決定される着順として生じ得る複数の事象のうち、ゲーム装置（１）においてベット可能な事象を意味する。一例を挙げると、競馬ゲームの単勝ベット方式に属する複数のベット対象候補は、抽選によって１着になり得る個々の競走馬キャラクタによって特定され、ゲーム装置（１）においてベット可能となっている。
　また、ビンゴゲームにおける複数のベット対象候補は、例えば、抽選によってビンゴが成立し得る複数のビンゴシート、または、抽選によってビンゴが成立し得るビンゴシート状の複数のラインであって、ゲーム装置（１）においてベット可能となっている。
　また、ルーレットゲームにおける複数のベット対象候補は、例えば、抽選によってボールが入り得る複数のポケット（番号付きポケット）であり、ゲーム装置（１）においてベット可能となっている。

　「複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を優先的にプレイヤに通知」の一例は、一部のベット対象候補を、他のベット対象候補よりも優先的に通知することである。
　例えば、優先通知部（５５３）は、一部のベット対象候補を通知するが、他のベット対象候補を通知しないことによって、一部のベット対象候補を優先的にプレイヤに通知する。
　また、優先通知部（５５３）は、一部のベット対象候補を他のベット対象候補よりも大きく表示することによって、一部のベット対象候補を対象優先的にプレイヤに通知してもよい。
　また、優先通知部（５５３）は、他のベット対象候補と比較して、一部のベット対象候補に対してプレイヤの意識が向くようにするために、一部のベット対象候補を優先的にプレイヤに通知する。

　ベット受付部（５５４）は、複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを、直接的または間接的に、受け付ければよい。
　例えば、ベット受付部（５５４）は、複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを、タッチパネル、操作ボタン、音声で操作を受け付ける音声受付部、または、プレイヤのジェスチャで操作を受け付ける受付部等の操作受付装置（１２）を介して、間接的に、受け付けてもよい。
　ベット受付部（５５４）は、複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを、例えばプレイヤから、直接的に、受け付けてもよい。プレイヤから直接的にベットを受け付けるベット対象受付部（５５４）は、タッチパネル、操作ボタン、音声で操作を受け付ける音声受付部、または、プレイヤのジェスチャで操作を受け付ける受付部等の操作受付装置（１２）によって構成されてもよい。

　抽選実行部（５５７）は、例えば、競争体の順位を決定するゲームでは、各競争体の勝率を利用して内部抽選（プログラム抽選）を実行し、上位から下位に向けて着順を決定していく。また、ボール抽選ゲームでは、抽選実行部（５５７）は、物理抽選または内部抽選を実行し、ボールが入ったポケットの番号を抽選結果としたり、取り出されたボールに割当てられていた番号を抽選結果としたりする。

　抽選実行部（５５４）は、例えば、抽選ゲームが競馬ゲームである場合、レースにおける着順ごとに、複数の競走馬キャラクタの中から、当該着順に対応する競走馬キャラクタを選択する抽選を実行する。また、抽選ゲームがルーレットゲームである場合、抽選実行部（５５４）は、複数の数字の中から１個の数字を選択する抽選を実行する。

　判定部（５５５）は、例えば、ベット受付部（５５３）にてベットを受け付けたベット対象候補のうち、抽選結果に対応するベット対象候補、換言すると抽選結果を示すベット対象候補についてのみ、所定の条件が成立したと判定する。

　優先通知部（５５３）によって優先的に通知されている場合の報酬と、優先通知部（５５３）によって優先的に通知されていない場合の報酬は、同じ種類の報酬であってもよいし、異なる種類の報酬であってもよい。
　例えば、優先通知部（５５３）によって優先的に通知されている場合の報酬がクレジットの報酬である場合、優先通知部（５５３）によって優先的に通知されていない場合の報酬は、クレジットの報酬であってもよいし、異なる種類の報酬であってもよい。例えば、優先通知部（５５３）によって優先的に通知されていない場合の報酬は、クレジットの報酬とは異なるポイントの付与、アイテムの付与、または、新たな抽選に参加できる権利の付与などでもよい。

［付記２］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記１に記載のゲーム装置において、前記報酬付与部（５５９）は、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知されていない場合には該ベット対象候補に関連づけられた報酬を付与し、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知されている場合には該ベット対象候補に関連づけられた報酬に加えて追加の報酬を付与する。

　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、優先的に通知されたベット対象候補がベットされた状態で所定の条件が成立した場合、該ベット対象候補に関連づけられた報酬に加えて追加の報酬を付与するので、優先的に通知されたベット対象候補に対してベットを行うことに対するモチベーションをプレイヤに与えられる。よって、多くのベット対象候補に対するベットを促進することが可能になる。

　ベット対象候補に関連づけられた報酬は、ベット対象候補に対して予めオッズが割り当てられている場合、オッズとベット額に基づいて算出されてもよい。
　また、１つのボールが入るポケットの番号を予想するボール抽選ゲームにおいては、ベット対象候補に関連づけられた報酬は、ボールが入ったポケットの番号を的中させたプレイヤ数で全体報酬を除算した報酬でもよい。

　追加の報酬は、ベット対象候補に関連づけられた報酬と同じ種類の報酬であってもよいし、異なる種類の報酬であってもよい。例えば、ベット対象候補に関連づけられた報酬がクレジットの報酬であれば、追加の報酬は、クレジットの報酬であってもよいし、異なる種類の報酬であってもよい。例えば、追加の報酬は、クレジットの報酬とは異なるポイントの付与、アイテムの付与、または、新たな抽選に参加できる権利の付与などでもよい。

［付記３］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記１または２に記載のゲーム装置において、前記プレイヤに対してベット対象候補に関する質問を通知し、当該質問に対する回答を受け付けるベット対象候補質問部（５５１）をさらに有し、前記優先通知部（５５３）は、前記ベット対象候補質問部（５５１）で受け付けた前記プレイヤからの前記回答に基づいて、前記一部のベット対象候補を選択する。
　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、プレイヤの好むベット対象候補を優先的に通知することが可能なる。
　ベット対象候補に関する質問の一例としては、例えば、ベット方式を特定するための質問、競争馬キャラクタを特定するための質問、および、オッズに基づいてベット対象候補を特定するための質問が挙げられる。

［付記４］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記１から３のいずれか一項に記載のゲーム装置において、前記優先通知部（５５３）は、前記一部のベット対象候補とともにベット額の候補も通知する。
　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、プレイヤは、ベット額の候補が通知されない場合に比べて、ベット額についても容易に指定することができる。

［付記５］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記４に記載のゲーム装置において、前記プレイヤに対してベット額に関する質問を通知し、当該質問に対する回答を受け付けるベット額質問部（５５２）をさらに有し、前記優先通知部（５５３）は、前記ベット額質問部（５５２）で受け付けた前記プレイヤからの前記回答に基づいて、前記一部のベット対象候補とともに通知する前記ベット額を決定する。
　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、プレイヤの好むベット額を通知することが可能なる。

［付記６］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記１から５のいずれか一項に記載のゲーム装置において、前記報酬付与部（５５９）は、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知されているベット対象候補に関して前記所定条件が成立している場合には、所定のパラメータの値を加算又は減算することによって前記報酬の少なくとも一部を付与し、該所定のパラメータの値に応じて他の報酬を付与する。

　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、他の報酬を付与するため、優先的に通知されているベット対象候補に対してベットするモチベーションをプレイヤに与えられる。

　他のの報酬は、例えば、所定のアイテムを貰うことが可能な所定ゲームでもよいし、クレジットでもよいし、ゲーム価値媒体でもよいし、ポイントでもよいし、引換券でもよいし、チケットでもよい。
　所定ゲームは、例えば、秘書Ａ１と、競馬での報酬の多さを競うゲームでもよいし、他のゲームでもよい。所定ゲームが、競馬での報酬の多さを競うゲームである場合、プレイヤが秘書Ａ１に勝利すると、プレイヤに所定アイテムが付与される。
　所定のアイテムは、競馬ゲームにおいて使用可能なアイテムでもよいし、他のゲームにおいて使用可能なアイテムでもよい。

［付記７］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、付記１から６のいずれか一項に記載のゲーム装置において、前記ベット受付部（５５４）は、前記複数のベット対象候補の中から所定のベット対象候補に絞り込むための操作を前記プレイヤから受け付け、前記絞り込むための操作を経ることなく、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知された前記一部のベット対象公報のいずれかのベット対象候補に対してベットを受け付ける優先ベット受付部（５５４ａ）を有する。

　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、絞り込むための操作を経ることなく優先的に通知されたベット対象候補に対するベット操作を行えるので、優先的に通知されたベット対象候補に対するベット操作を容易に行うことが可能になる。

［付記８］
　他の態様に係るゲーム装置（１）は、前記プレイヤのベット傾向の情報を収集するベット傾向情報収集部（５５５）と、前記プレイヤから所定の指示操作を受けた場合に、前記ベット傾向情報収集部（５５５）にて収集した前記ベット傾向の情報に基づいて、前記複数のベット対象候補の中からベット対象候補を選択し、選択したベット対象候補に対してベットを実行する自動ベット実行部（５５６）を有し、前記ベット受付部（５５４）は、前記自動ベット実行部（５５６）が実行したベットを受け付ける。

　当該他の態様に係るゲーム装置によれば、プレイヤのベット傾向に応じたベットを自動的に実行することが可能になる。このため、プレイヤが不在でもベットを実行することが可能になる。

　所定の指示操作は、ゲーム装置（１）に自動的にゲームを実行させるベット実行指示操作でもよいし、他の指示操作でもよい。

［付記９］
　一態様に係るゲーム装置は、一以上のプロセッサを具備するゲーム装置であって、前記一以上のプロセッサの少なくとも一部は、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する処理（Ｓ５００～Ｓ５１０）と、前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付ける処理（Ｓ５１２）と、前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する処理（Ｓ５１４）と、前記抽選の結果に基づいて、前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する処理（Ｓ５１６）と、前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して優先的に通知している場合と通知していない場合とで異なる報酬を付与する。

　この一態様によれば、付記１と同様に、優先的に通知されている場合に付与される報酬を受けることについてモチベーションをユーザに与えることが可能になる。よって、多くのベット対象候補に対するベットを促進することが可能になる。

［付記１０］
　一態様に係るゲーム装置のプログラムは、一以上のプロセッサ（３５）を具備するゲーム装置（１）のプログラムであって、当該一以上のプロセッサ（３５）の少なくとも一部を、複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部（５５３）、前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部（５５４）、前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部（５５７）、前記抽選実行部（５５７）の抽選結果に基づいて、前記ベット受付部（５５４）で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部（５５８）、および、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部（５５３）によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部（５５９）として機能させる。

　この一態様によれば、所定の条件が成立したベット対象候補に関して、優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与するため、優先的に通知されたベット対象候補に対してベットを行うことへのモチベーションをプレイヤに与えることが可能になる。よって、多くのベット対象候補に対するベットを促進することが可能になる。

　１…ゲーム装置、１０…ステーション部、１１…表示装置、１２…操作受付装置、１３…投入口、１４…差込口、１５…払戻口、１６…読取装置、１７…書込装置、３０…センター部、３１…フィールド、３２…馬場、３３…模型馬、３４…記憶装置、３５…プロセッサ、５５０…制御部、５５１…ベット対象候補質問部、５５２…ベット額質問部、５５３…優先通知部、５５４…ベット受付部、５５４ａ…優先ベット受付部、５５５…ベット傾向情報収集部、５５６…自動ベット実行部、５５７…抽選実行部、５５８…判定部、５５９…報酬付与部、５６０…フィールド制御部、５６１…クレジット管理部。

Claims

　複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部と、
　前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部と、
　前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部と、
　前記抽選実行部の抽選結果に基づいて、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部と、
　前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部と、
　を有する
ゲーム装置。
　前記報酬付与部は、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、
　　前記優先通知部によって優先的に通知されていない場合には該ベット対象候補に関連づけられた報酬を付与し、
　　前記優先通知部によって優先的に通知されている場合には該ベット対象候補に関連づけられた報酬に加えて追加の報酬を付与する請求項１に記載のゲーム装置。
　前記プレイヤに対してベット対象候補に関する質問を通知し、当該質問に対する回答を受け付けるベット対象候補質問部をさらに有し、
　前記優先通知部は、前記ベット対象候補質問部で受け付けた前記プレイヤからの前記回答に基づいて、前記一部のベット対象候補を選択する請求項１または２に記載のゲーム装置。
　前記優先通知部は、前記一部のベット対象候補とともにベット額の候補も通知する請求項１から３のいずれか一項に記載のゲーム装置。
　前記プレイヤに対してベット額に関する質問を通知し、当該質問に対する回答を受け付けるベット額質問部をさらに有し、
　前記優先通知部は、前記ベット額質問部で受け付けた前記プレイヤからの前記回答に基づいて、前記一部のベット対象候補とともに通知する前記ベット額を決定する請求項４に記載のゲーム装置。
　前記報酬付与部は、前記優先通知部によって優先的に通知されているベット対象候補に関して前記所定の条件が成立している場合には、所定のパラメータの値を加算又は減算することによって前記報酬の少なくとも一部を付与し、該所定のパラメータの値に応じて他の報酬を付与する請求項１から５のいずれか一項に記載のゲーム装置。
　前記ベット受付部は、
　前記複数のベット対象候補の中から所定のベット対象候補に絞り込むための操作を前記プレイヤから受け付け、
　前記絞り込むための操作を経ることなく、前記優先通知部によって優先的に通知された前記一部のベット対象候補のいずれかのベット対象候補に対してベットを受け付ける優先ベット受付部を有する請求項１から６のいずれか一項に記載のゲーム装置。
　前記プレイヤのベット傾向の情報を収集するベット傾向情報収集部と、
　前記プレイヤから所定の指示操作を受けた場合に、前記ベット傾向情報収集部にて収集した前記ベット傾向の情報に基づいて、前記複数のベット対象候補の中からベット対象候補を選択し、選択したベット対象候補に対してベットを実行する自動ベット実行部と、を有し、
　前記ベット受付部は、前記自動ベット実行部が実行したベットを受け付ける請求項１から７のいずれか一項に記載のゲーム装置。
　一以上のプロセッサを具備するゲーム装置であって、
　前記一以上のプロセッサの少なくとも一部は、
　複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する処理と、
　前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付ける処理と、
　前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する処理と、
　前記抽選の結果に基づいて、前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する処理と、
　前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して優先的に通知している場合と通知していない場合とで異なる報酬を付与する、
ゲーム装置。
　一以上のプロセッサを具備するゲーム装置のプログラムであって、
　当該一以上のプロセッサの少なくとも一部を
　複数のベット対象候補の中から、一部のベット対象候補を選択して優先的にプレイヤに通知する優先通知部、
　前記複数のベット対象候補の少なくとも一のベット対象候補に対するベットを受け付けるベット受付部、
　前記複数のベット対象候補の各々について所定の条件が成立するか否かを決定するための抽選を実行する抽選実行部、
　前記抽選実行部の抽選結果に基づいて、前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補について、前記所定の条件が成立したか否かを判定する判定部、および、
　前記ベット受付部で前記ベットを受け付けた前記少なくとも一のベット対象候補のうち、前記所定の条件が成立したベット対象候補に関して、前記優先通知部によって優先的に通知されている場合と通知されていない場合とで異なる報酬を付与する報酬付与部
　として機能させる、ゲーム装置のプログラム。