WO2017006588A1 - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源ユニット20もしくはバッテリユニット30の収納された収納室から、これらのユニットが抜き出されて状態において、この収納室に人手や工具等が挿入されても、その奥の接続導体ユニットの端子にこれらが誤っても接触されないように保護することのできる電源装置を提供する。 【解決手段】直流電力を給電する電源装置であって、この電源装置を構成する電源ユニットもしくはバッテリユニットを収容するシェルフと、このシェルフ内に前記電源ユニットもしくはバッテリユニットを挿抜可能に収納するために区画された収納室と、前記収納室の背面において、これに収納された前記電源ユニットもしくはバッテリユニットに設けられた出力端子と電気的接続可能に対向配置された導体部とを備え、前記収納室は、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて前記収納室を開閉する収納室遮蔽機構を備える。

Description

電源装置
 この発明は、例えばデータセンタに設置されたサーバシステムに直流電力を供給する無停電電源装置等を構成する電源装置に関する。
 図19は、特許文献1に示された従来の一般的なサーバシステム用電源システムの概略構成を示すものである。
 この電源システムは、交流400Vの系統電源3に接続される無停電電源装置1と、この無停電電源装置1から出力される交流電力の電圧を絶縁して変換する変圧器2とを備える。
 無停電電源装置1は、バッテリ1a,AC/DC変換器1b,DC/AC変換器1cを備える。このバッテリ1aは、系統電源3からの交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器1bにより充電される。そして、AC/DC変換器1bから出力される直流電力、またはバッテリ1aから放電される直流電力が、DC/AC変換器1cにより交流400Vの交流電力に変換して出力される。
 DC/AC変換器1cから出力される400Vの交流電力は変圧器2により200Vまたは100Vの交流電力に変換される。さらに、200Vまたは100Vの交流電力に変換された交流電力はサーバシステム4内のAC/DC変換器5aとDC/DC変換器5bで構成された電源装置5により低電圧(12V)の直流電力に変換される。この12Vの直流電力は負荷となる複数台のサーバ4a~4nに供給される。サーバシステム内の個別のサーバ4a~4nは、12Vの直流電力で動作する。
 複数台のサーバ4a~4nは、所定数ずつサーバラックに収納されてサーバシステムを形成する。電源装置5は、各サーバシステムに対応して設けられる。そして電力変換器5は、各サーバが収納されているサーバラックに一体に収納される。
 しかしながら、このような電源システムでは、AC/DC変換器1b、DC/AC変換器1C、AC/DC変換器5a、DC/DC変換器5b等の多段の変換器により、電力変換が行われる。そのため、全体の電力変換効率が低下する。そこで、図20および図21に示すような直流電力供給のための電源システムが提案されている。
 図20に示す電源システムは、無停電電源装置1のAC/DC変換器1bから出力される高電圧(400V)の直流電力を、直流用配電機器2aを介してサーバシステム4に給電する。そして、この高電圧(400V)の直流電力は、サーバシステム4内のDC/DC変換器5dにより12Vの低電圧の直流電力に変換される。この電源システムは、高電圧直流給電システム(HVDC)と称される。
 また、図21に示す電源システムでは、無停電電源装置1が、さらにDC/DC変換器1dを備えている。AC/DC変換器1bから出力される高電圧(400V)の直流電力は、DC/DC変換器1dにより、低電圧(48V)の直流電力に変換される。この低電圧(48V)の直流電力は、直流用配電機器2aを介してサーバシステム4に給電される。この低電圧(48V)の直流電力は、サーバシステム4内のDC/DC変換器5eにより、さらに低電圧(12V)の直流電力に変換してサーバ4a~4nに給電される。この電源システムは、低電圧直流給電システムと称される。
 このような図20および図21の直流給電を行う電源システムは、電力変換段数が少ないので、電力変換効率を高めることができる。
 しかし、図20に示す高電圧直流給電を行う電源システムにおいては、直流配電用遮断器2aとして高電圧の直流電力を遮断するための遮断器が必要である。高電圧の直流電力を遮断可能な遮断器は、大形であるだけでなく、直流高電圧(DC400V)配電に対する感電対策も必要となる。
 一方、図21の電源システムは、低電圧の直流大電流を取り扱うので、配電線等の導体における損失や発熱が大きくなるという問題がある。
 また、図19に示す電源システムでは、データセンタに、数百kW以上の大容量で大形の無停電電源装置1を集中配置している。そのため、データセンタに設置する無停電電源装置の設置スペースが大きくなる。しかも、無停電電源装置1に故障が発生した際は、すべてのサーバが停止することになり、システム全体の信頼性が低下するという問題がある。
 このような従来の電源システムが有する問題点を解決するため、特許文献1には図22に示す電源システムが提案されている。
 図22に示す電源システムは、交流の系統電源3から供給される200Vの交流電力をサーバシステム4に直接給電するものである。各サーバシステム4のサーバラック40には、無停電電源装置10と複数のサーバ4a~4nが収納されている。無停電電源装置10は、電源ユニット20とバッテリユニット30により構成されている。電源ユニット20の電源回路部21は、系統電源3から供給される交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器22とこのAC/DC変換器22の出力のほぼ200Vの直流電力を12Vの直流電力に変換するDC/DC変換器23を備える。DC/DC変換器23から出力される12Vの直流電力がサーバ4a~4nに供給される。
 また、バッテリユニット30のバッテリ回路部31は、直流電力を充電するバッテリ32と、双方向に直流電流の通流を行うDC/DC変換器33とを備える。バッテリ32は双方向のDC/DC変換器33を介して電源回路部21の出力に並列に接続される。バッテリ32は、双方向のDC/DC変換器33を通して、電源回路部21の直流出力によって充電されるとともに、充電した直流電力をDC/DC変換器33を介してサーバ4a~4nに供給する。
 そして、このように構成された電源ユニット20とバッテリユニット30は、図23(a)、(b)に示すように、共通のシェルフ50に収納されて、無停電電源装置10を構成している。電源ユニット20とバッテリユニット30のそれぞれの背面側に引き出された出力端子は、コネクタ44を介してサーバラック40内の電力母線42、43に接続される。電力母線42、43は、ここには図示しないサーバ(負荷)4の電源入力端子に接続される。
 このように電源ユニットとバッテリユニットとをサーバとともにサーバラックに収納すると、無停電電源装置を別置する場合に比べてその設置スペースを低減することができる。さらに無停電電源装置が故障した場合、その影響がそのサーバラックに収納されたサーバだけに限定され、他のサーバラックのサーバには影響しない。したがって、サーバシステムの信頼性を高めることができる。
 しかし、このような従来の無停電電源装置では、電源ユニットとバッテリユニットの背面において、各ユニットとサーバラック内の直流母線とをコネクタにより接続する必要がある。このコネクタの数は電源ユニットとバッテリユニットの数に応じて多数必要となるだけでなく、これらの接続に手間を要するという問題がある。
 このような問題を解決するため、図5に示すように、サーバラック内に収納されて、サーバに直流電力を給電する電源装置を構成する直流電力を出力する複数の電源ユニット20a~20d、および複数のバッテリユニット30a、30bをシェルフに収納して構成する。そしてこのシェルフ11の前記各ユニットの出力端子側に、接続導体を備えた接続導体モジュール6を挿入し、この接続体モジュール6により、電源ユニット20a~20d、またはバッテリを備えた複数のバッテリユニット30a、30bの出力端子を並列接続することが行われる。
 このような電源装置においては、電源装置10のシェルフ11から電源ユニット20およびバッテリユニット30を引き出して、電源装置10の保守、点検が行われる。図2に示すように、バッテリユニット30を収納する収納室13の断面積は、電源ユニット20の収納室12の断面積よりも大きい。そのため、バッテリユニット30を挿入する収納室13の挿入口から、人手もしくは工具の挿入が容易である。また、電ユニット20の収納室12は、収納室13より小さいので、人手の挿入は困難であるが、工具の挿入は可能となる。
 電源ユニット20およびバッテリユニット30の引き出された収納室12、13に人手や工具が挿入されると収納室の奥部に配置された接続導体モジュール6の接続端子62P、62N、63P、63Nに人手や工具が接触し、感電事故や、直流電源の短絡事故が発生する危険がある。
国際公開第2014/141486号
 この発明は、前記のような危険を回避するため、シェルフに電源ユニット20もしくはバッテリユニット30を収納して構成した電源装置おいて、電源ユニット20もしくはバッテリユニット30の収納された収納室から、これらのユニットが抜き出された状態において、この収納室に人手や工具等が挿入されても、その奥の接続導体ユニットの端子にこれらが誤っても接触されないように保護することのできる電源装置を提供することを課題とするものである。
 前記の課題を解決するため、この発明は、直流電力を給電する電源装置であって、この電源装置を構成する電源ユニットもしくはバッテリユニットを収容するシェルフと、このシェルフ内に前記電源ユニットもしくはバッテリユニットを挿抜可能に収納するために区画された収納室と、前記収納室の背面において、これに収納された前記電源ユニットもしくはバッテリユニットに設けられた出力端子と電気的接続可能に対向配置された導体部とを備え、前記収納室は、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて前記収納室を開閉する収納室遮蔽機構を備えることを特徴とするものである。
 この発明においては、前記収納室遮蔽機構は、板状のフラッパと、前記フラッパを背面側から係止するラッチ部とで構成したフラッパ機構を備える。
 そして、前記ラッチ部は、ばね材を備え、また、前記収納室の側面に備えられるようにするのがよい。
 前記フラッパは、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて、前記収納室上部の取付け部を軸に回動するようにすることができる。
 前記電源ユニットもしくはバッテリユニットには、その上部に前記フラッパを押し上げるための突起が設けられている。
 また、この発明においては、前記フラッパ機構は、前記収納室の前面に設けられた挿入口と、前記収納室の背面に位置する前記導体部との間に設けることができる。
 そして、前記フラッパの係止は、前記電源ユニットもしくは前記バッテリユニットが前記収納室に挿入される過程で解除されるようにする。
 さらに、この発明による電源サーバ用電源システムは、前記各構成のお電源装置を備えることができ、そしてこの電源装置をサーバラックに収納するようにしてよい。
 この発明によれば、電源装置がシェルフを備え、このシェルフが、電源ユニットもしくはバッテリユニットを挿抜可能に収納するように区画された収納室と、この収納室の背面に、これに収納された前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの出力端子と電気的接続されるように対向配置された接続導体部を備え、かつ、前記収納室が、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて前記収納室を開閉するフラッパ機構を備えているので、保守、点検等のために、電源ユニットもしくはバッテリユニットを前記シェルフの収納室から抜き出したとき、収納室をフラッパによって閉じることができる。
 このため、電源ユニットもしくはバッテリユニットを抜き出した収納室に人手や工具を挿入しも、閉じられたフラッパによってこの収納室の奥の接続導体部の端子に人手や工具が接触することが阻止されるので、感電事故や電源の短絡事故を防止することができる。
この発明に係るサーバシステムの概略構成を示す図である。図1(a)は、正面断面図、図1(b)は側面断面図である。 この発明に係る無停電電源装置の正面図である。図2(a)はシェルフの各収納室にユニットを収納されていない状態を示す正面図である。図2(b)はシェルフの各収納室にユニットを収納した状態を示す正面図である。 無停電電源装置のシェルフに電源ユニット及びバッテリユニットが収納される途中の状態を示す斜視図である。 無停電電源装置のシェルフに電源ユニット及びバッテリユニットが収納された状態を示す斜視図である。 図4における接続導体モジュールの挿入工程を示す部分拡大斜視図である。 無停電電源装置の組み立ての完成状態を示す斜視図である。 接続導体モジュールの構成を示す分解斜視図である。 接続導体モジュールの構成を図7とは逆方向から見た斜視図である。 接続導体モジュールの組み立て中の構成を示す正面図である。 接続導体モジュールを組み立てた状態を示す斜視図である。 無停電電源装置の外観を示す斜視図である。 (a)は無停電電源装置の接続端子部を拡大して示す平面図である。(b)は、(a)におけるA部をさらに拡大して示す平面図である。 無停電電源装置の一部の蓋板を外した状態を示す斜視図である。 無停電電源装置の接続導体モジュールの出力端子と引出導体との接続構造を示す斜視図である。 シェルフの収納室へのバッテリユニットの収納状態を示した縦断面図であり、(a)収納室から、バッテリユニットが引き出された状態を示し、(b)バッテリユニットがフラッパの直前まで挿入された状態を示し、(c)は、バッテリユニットがフラッパの位置に達した状態を示す図である。 図15(C)のA部を拡大して示す図である。 シェルフの収納室におけるフラッパが閉じた状態を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は一部を切断して示す斜視図である。 シェルフの収納室におけるフラッパが開いた状態を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は一部を切断して示す斜視図である。 従来のサーバシステム用電源システムの構成を示すブロック構成図である。 従来のサーバシステム用電源システムの他の構成を示すブロック構成図である。 従来のサーバシステム用電源システムの他の構成を示すブロック構成図である。 従来のサーバシステム用電源システムの他の構成を示すブロック構成図である。 図22に示すサーバシステム用電源システムの概略構成を示す斜視図であり、(a)は正面から見た斜視図、(b)は背面から見た斜視図である。
 以下に、図1~図18を参照して、この発明の一実施形態である電源システムについて説明する。以下で説明する電源システムの概略回路構成は、図22に示した従来の電源システムの概略回路構成と同じである。図1~図18において、図19~図23を用いて説明した従来のサーバシステムと同じまたは等価な要素には、同じ符号を付している。
 図1は、サーバラック40内に収められたサーバシステムの概略構成を示す図である。サーバラック40内には、多段に重ねて挿入された複数のサーバユニット4(a~n)と無停電電源装置10が収められている。図1(a)は、サーバラック内部の構成を示すために一部を切断して示す正面図である。図1(b)は、サーバラック内部の構成を示すために一部を切断して示す側面図である。
 サーバラック40は、例えば、EIA(米国電子工業会)によって規格化された19インチラックである。
 無停電電源装置10は、図2に示すように、金属製のシェルフ11とこのシェルフ11内に収められた電源ユニット20、バッテリユニット30および後述する接続導体モジュール6等により構成されている。
 図2(a)は、無停電電源装置10のシェルフ11を正面から見た図である。シェルフ11には、幅方向を4等分して形成された複数の収納室が設けられている。左の2列の収納室は、さらに上下2段に分割されている。したがって、シェルフ11には、4個の小収納室12(a~d)と2個の大収納室13(a、b)が形成されている。
 4個の小収納室12(a~d)には、図2(b)に示すように、電源ユニット20(a~d)が出し入れ可能に収納される。また、大収納室13(a、b)には、バッテリユニット30(a、b)が、出し入れ可能に収納される。
 電源ユニット20は、図22に示す従来装置と同様に、AC/DC変換器22およびDC/DC変換器23とで構成される。AC/DC変換器22は、商用の系統電源3から給電される交流電力を直流電力に変換する。DC/DC変換器23は、AC/DC変換器22の出力である直流電力をサーバユニット4(a~n)に供給するための電圧(例えば12V)の直流電力に変換して出力する。バッテリユニット30も、図22に示す従来装置と同様に、バッテリ32と双方向のDC/DC変換器33とで構成される。電源ユニット20が動作しているとき、DC/DC変換器33は、電源ユニット20から出力される直流電力をバッテリ32に充電する。一方、電源ユニット20が出力不能となったとき、DC/DC変換器33は、バッテリ32に充電された直流電力を放電する。電源ユニット20の直流出力部とバッテリユニット30の直流出力部とは、電気的に並列接続されて負荷に接続される。
 ここに示す実施例では、シェルフ11の収納室12に電源ユニット20が最大4個収納され、収納室13にバッテリユニット30が最大2個収納される。それぞれの収納個数は、必要とするサーバの電源容量によって決定される。
 サーバラック40内には、サーバユニット4と無停電電源装置10以外に、正極バー導体45および負極バー導体46からなる直流母線が設けられている。この直流母線には、無停電電源装置10の出力部が電気的に接続されている(図1(b)参照)。
 無停電電源装置10から出力される直流電力は、この直流母線を介して各サーバユニット4(a~n)に給電される。サーバラック40内には複数の無停電電源装置10が収められていても良い。この場合、各無停電電源装置10のそれぞれの出力部は、直流母線に並列に接続される。
 この発明の一実施形態である無停電電源装置10について、図3~図6を用いて説明する。
 図3~図6は、無停電電源装置10の構成を、組み立て工程順に示したものである。
 図3は、4個の電源ユニット20(a~d)および2個のバッテリユニット30(a,b)をシェルフ11に挿入する途中の状態を示している。図4は、シェルフ11へ各ユニットの挿入を完了した状態を示している。
 図5は、シェルフ11の後部上面カバー16を外して、接続導体モジュール6をシェルフ11に装着する直前の状態を示す図である。
 接続導体モジュール6は、後述するとおり、シェルフ11内に装着される。接続導体モジュール6は、詳細を図7、図8に示すとおり、絶縁材で形成されたモジュールケース61と導電性を有する接続導体部とで構成されている。接続導体部は、接続端子62(P、N),接続端子63(P、N),引き出し端子64P、65Nおよび接続導体64,65で構成される。
 接続導体モジュール6の前面側開口部には、各電源ユニット20の出力端子と接続するための接続端子62(P、N)、およびバッテリユニット30の出力端子と接続するための接続端子63(P、N)が備えられている。また、接続導体モジュール6の背面側には、電力を外部へ出力するための引き出し端子64P、65Nが備えられている。接続端子62Pと接続端子63Pとは、正電位側の接続端子であり、正極接続導体64と接続される。接続端子62Nと接続端子63Nとは、負電位側の接続端子であり、負極接続導体65と接続される。
 電源ユニット20とバッテリユニット30の背面には、出力端子が備えられている。それぞれの出力端子が、接続導体モジュール6の接続端子62(P、N)および接続端子63(P、N)と嵌合する。
 電源ユニット20およびバッテリユニット30の出力電力は、接続導体モジュール6の引き出し端子64P、64Nおよび65P、65Nから外部に取り出される。
 図6は、シェルフ11と接続導体モジュール6の挿入部分の拡大図である。接続導体モジュール6は、ネジを使用しないでシェルフ11に固定される。すなわち、シェルフ11には、両側壁に嵌合溝11mが設けられるとともに、底壁に複数の嵌合突起11nが設けられる。また、接続導体モジュール6には、嵌合溝11mに嵌り合う嵌合片61mが両側壁に設けられるとともに、底壁部に嵌合突起11nと嵌り合う嵌合孔61n(不図示)が設けられる。
 接続導体モジュール6がシェルフ11に挿入されると、接続導体モジュール6の嵌合片61mがシェルフ11の嵌合溝11mに嵌合し、接続導体モジュール6の嵌合孔61nがシェルフ11の嵌合突起11nに嵌合する。これにより、シェルフ11に挿入された接続導体モジュール6が、ネジを用いることなく、シェルフ11に強固に固定される。そして、接続導体モジュール6の挿入されたシェルフ11の上部開口には、上面カバー16が被せられる。そして、上面カバー16が、シェルフ11にネジで固定されるので、接続導体モジュール6がシェルフ11から抜け出ることはない。
 接続導体モジュール6が、ネジを用いることなく、シェルフ11に固定されることにより、接続導体モジュール6内の接続導体部とシェルフ11間の絶縁性能を高めることができる。併せて、接続導体モジュール6内の正電位導体部と負電位導体部の間の絶縁性能を高めることができる。
 次に、接続導体モジュール6の組立工程を、図7ないし図10を用いて説明する。
 まず、図7に、接続導体モジュール6の全部品が分解された状態を示す。
 接続導体モジュール6は、絶縁樹脂などの絶縁材で構成されたモジュールケース61と、導電性を有する接続導体部とからなる。モジュールケース61は、前部ケース61aと後部ケース61bは、前、後面が開口され、矩形状の筒状体をなし、仕切壁により仕切られて形成された複数の端子室を内部に備える。前部ケース61a内に後部ケース61bの一部が挿入され、両ケースが一体に嵌合結合される。前部ケース61aと後部ケース61bの固定はネジによらないで行われる。そのため、前部ケース61aは、上面の先端部に嵌合孔61dの設けられた弾性結合片61cを複数備える。また、後部ケース61bは、この嵌合孔61dに対応してこれに嵌り合う複数の嵌合突起61eを上面に備える。
 モジュールケース61によって保持される正極接続導体64および負極接続導体65は、銅平板等で構成されたバー状導電体である。この接続導体64、65の幅方向の両端部または両端部近傍に、外部へ直流電力を取り出すための引き出し端子64P、65Nがそれぞれ1対ずつ一体に形成されている。これにより、無停電電源装置10の左右どちらの側からも直流電力の取り出しが可能となる。
 正極接続導体64には、それぞれ2個の接続端子62P,63Pが固定ネジ64kにより締め付け固定される(図8参照)。接続端子62Pは、電源ユニット20の正極出力端子に接続される端子である。接続端子63Pは、バッテリユニット30の正極出力端子に接続される端子である。
 負極接続導体65には、それぞれ2個の接続端子62N,63Nが固定ネジ65kにより締め付け固定される(図8参照)。接続端子62Nは、電源ユニット20の負極出力端子に接続される端子である。接続端子63Nは、バッテリユニット30の負極出力端子に接続される端子である。
 接続端子62P、62Nには、2段、2列に配置される電源ユニット20a~20dの各出力端子に対応して、接続端子片62hおよび62dがそれぞれ4個ずつ設けられている。一方、接続端子63P、63Nには、2列に配置されるバッテリユニット30a、30bの各出力端子に対応して、接続端子片63n、63fがそれぞれ2個ずつ設けられている。
 前部ケース61aには、シェルフ11に形成された収納室12(a~d)、13(a、b)に対応して、複数の端子室62(a~d)、63(a、b)が形成されている。これらの端子室62(a~d)、63(a、b)に、接続端子片62(d、h)、63(f、n)の先端が前部ケース61aの前面側へ突出するように、接続端子62(P、N)、63(P、N)が収納される。
 このように、接続導体64、65にそれぞれ接続端子62P、62N、63P、63Nが一体的に結合固定された状態を図8に示す。なお図8は、図7とは逆方向からみた斜視図である。
 接続導体64、65が前部ケース61aに挿入されるとき、接続導体64、65に結合固定された接続端子62P、62N、63P、63Nの側辺が、前部ケース61aの底壁部に設けられた保持溝61g、61hに嵌め込まれる。接続端子62P、62N、63P、63Nの側辺が前部ケース61aの底壁部に設けられた保持溝61g、61hに嵌合することにより、接続導体64、65が、前部ケース61a内の所定位置に保持される。
 接続導体64、65が前部ケース61aに挿入された後、後部ケース61bが前部ケース61aに挿入嵌合される。この際、後部ケース61bの嵌合突起61eが、前部ケース61aの上面の弾性結合片61cを弾性変形させて押し上げながら、弾性結合片61cの下側に入り込む。後部ケース61bの嵌合突起61eは、前部ケース61aの弾性結合片61cに設けられた嵌合孔61dの位置に達すると、嵌合孔61dに嵌合する。嵌合孔61dと嵌合突起61eとが嵌合することにより、前部ケース61aと後部ケース61bとが結合固定され、一体的なモジュールケース61が形成される。これにより、前部ケース61aに組み込まれた接続導体64、65が後面側から後部ケース61bによって抑えられ、接続導体64、65がモジュールケース61によって固定的に保持される。
 接続導体64、65が前部ケース61aに挿入された状態を図9に示す。この図9において、正極接続導体64およびこれに結合された接続端子62P、63Pは、密度の高いハッチングで示されている。そして、負極接続導体65およびこれに結合された接続端子62N、63Nは、密度の低いハッチングで示されている。
 図9に示すように、正極の接続端子62P、63Pと負極の接続端子62N、63Nとは、モジュールケース61の幅方向に交互に配置される。
 組み立ての完成した接続導体モジュール6の外観を図10に示す。モジュールケース61は、前部ケース61aに後部ケース61bが嵌め込まれて結合されている。したがって、外観からは、前部ケース61aと後部ケース61bとを結合した形跡(分割線)をほとんど見ることができず、モジュールケース61は、ほぼ一体的な外見を示す。
 電源ユニット20の外観を図11に示す。
 電源ユニット20は、ユニットケース24内に、AC/DC変換器22、DC/DC変換器23を収納している。電源ユニット20の背面には、直流電力を出力するための正極出力端子21Pと負極出力端子21Nとが、2組備えられている。正極出力端子21Pと負極出力端子21Nとを2組備えるのは、1端子当たりに通電する電流を低減するためと、接続導体モジュール6との電気的接続部の接触抵抗を低減するためである。
 出力端子21P、21Nは、挟持型の雌端子を形成する。出力端子21P、21Nと接続される接続導体モジュール6の接続端子片62(d、h)、63(f、n)は、図10に示すように平板の雄型端子を形成する。また、図示しないが、バッテリユニット30の出力端子31P、31Nも、電源ユニット20の出力端子21Pおよび21Nと同じ形状の挟持型の雌端子に形成されている。
 接続導体モジュール6が無停電電源装置10のシェルフ11に挿入、固定された状態を、図12(a)、(b)に示す。接続導体モジュール6の接続端子片62(d、h)が、電源ユニット20の出力端子21P、21Nの間隙に挿入されて出力端子21P、21Nにより挟持される。これにより、電源ユニット20と接続導体モジュール6の間の電気的な接続が、モジュールケース61の前面開口部において行われる。図示しないが、接続導体モジュール6の接続端子片63(f、n)が、同様に、バッテリユニット30の出力端子31P,31Nの間隙に挿入されて出力端子31P,31Nにより挟持される。これにより、バッテリユニット30と接続導体モジュール6の間の電気的な接続が行われる。
 次に、接続導体モジュール6と無停電電源装置10との間の接続構造について、図13および図14を参照して説明する。無停電電源装置10は、上述したとおり、シェルフ11内に電源ユニット20、バッテリユニット30、接続導体モジュール6を収納する。
 無停電電源装置10のシェルフ11の背面には、外部出力端子11P、11Nが備えられている。外部出力端子11P、11Nは、接続線12によって、接続導体モジュール6の外部引き出し端子64P、65Nと接続される。これによって、無停電電源装置10の外部出力端子11P、11Nが接続線12が接続導体モジュール6を介してシェルフ11内の電源ユニット20、バッテリユニット30の出力端子に接続される。外部出力端子11P、11Nと接続導体モジュール6の外部引き出し端子64P、65Nとの接続作業を容易にするため、接続線12としては、可撓性を有する絶縁電線を使用するのがよい。
 無停電電源装置10は、低電圧かつ大電流の直流電力を出力する。したがって、接続線12は、図13に示すように、2本の正極側接続線12a、12bと2本の負極側接続線12c、12dで構成される。このように接続線12を2本の接続線を並列接続して構成すると電気抵抗が半減されるので、接続線12の抵抗損失を低減することができる。これにより、無停電電源装置10全体の効率を高めることができる。
 図14は、本発明の一実施形態である無停電電源装置10が備える端子構造を示す図である。この図は、接続導体モジュール6の引き出し端子64Pに2本の接続線12a、12bが並列接続されたA部分の構造を拡大して示している。
 接続線12a、12bの一端には、方形状に形成された接続端子13a、13bが接続されている。2つの接続端子13a、13bは、方形状に形成された引き出し端子64P上に並べて配置される。さらに、接続端子13a、13bの上に、引き出し端子64Pとほぼ同じ大きさの方形状に形成された押え板14が配置される。接続端子13a、13bを挟み込んだ引き出し端子64Pと押え板14とが、締結ボルト15a、15bによって、均等な圧力で締結される。これにより、接続端子13a、13bが、均等な圧力で引き出し端子64Pに固定される。
 押え板14は、機械的剛性が高くかつ熱伝導性が高い方形状の鉄板で形成されており、表面に錫めっきが施されている。
 このような構成にすると、2つの接続端子13a、13bの接触面全体をほぼ均等な圧力で引き出し端子64Pに接触させることができる。このため、2つの接続端子13a、13bと引き出し端子64Pの接触部分の接触抵抗を低減することができる。その結果、2つの接続端子13a、13bを介して接続線12a、12bに流れる電流の偏りが抑えられるとともに、端子部の接触抵抗によって発生する損失を低減することが可能となる。
 同様に、接続線12c、12dの一端に方形状の接続端子13c,13dが接続されている。この接続端子13c,13dを挟み込んだ引き出し端子65Nと押え板14とが、締結ボルト15a、15bによって、均等な圧力で締結される。これにより、接続端子13c,13dが、均等な圧力で引き出し端子65Nに固定される。
 したがって、2つの接続端子13c,13dの接触面全体をほぼ均等な圧力で引き出し端子65Nに接触させることができる。このため、2つの接続端子13c,13dと引き出し端子64Pの接触部分の接触抵抗を低減することができる。その結果、2つの接続端子13c,13dに流れる電流の偏りが抑えられるとともに、端子部の接触抵抗によって発生する損失を低減することが可能となる。
 押え板14は、機械的剛性が高くかつ熱伝導性が高ければ、鉄板以外の他の材料、例えばステンレスで形成されていても良い。さらに、押え板14には、外側辺の一部を直角に折り曲げて数mm立ち上げた立ち上げ片14aが形成されている。この立ち上げ片14aは、押え板14の剛性を高めるとともに、表面積を拡大して放熱効果を高める働きをする。押え板14の放熱効果が高まることで、端子接続部分の放熱効果が向上し、この部分の温度上昇を抑えることができる。
 次に、感電事故および短絡事故の発生を防止するために、この発明の一実施形態である無停電電源装置10が備える機構を、図15~図18を参照して説明する。ここで説明する無停電電源装置10は、上述した無停電電源装置10と同じく、シェルフ11に電源ユニット20、バッテリユニット30、接続導体モジュール6を収納して構成されている。この無停電電源装置10の保守・点検時には、一般に、無停電電源装置10のシェルフ11から一部の電源ユニット20もしくはバッテリユニット30を抜き出す作業が発生する。
 図2に示すように、バッテリユニット30を収納する収納室13の断面積は、電源ユニット20を収納する収納室12の断面積よりも大きい。そのため、バッテリユニット30を抜き出した収納室13には、人手もしくは工具を挿入することが容易である。
 また、電源ユニット20を収納する収納室12の断面積は小さいので、ここへ人手を挿入することは容易ではない。しかし、ねじ回しのような細い棒状の工具は、比較的容易に挿入することができる。
 シェルフ11から電源ユニット20もしくはバッテリユニット30が抜去されると、収納室12、13の奥部に、接続導体モジュール6の接続端子62P、62N、63P、63Nが露出する。このように接続導体モジュール6の接続端子62P、62N、63P、63Nが露出した状態で、シェルフ11の前面から収納室12、13に人手が挿入されると、人手がこれらの端子と接触して感電事故が発生する危険がある。また、電源ユニット20もしくはバッテリユニット30が抜去された収納室12、13に工具等が挿入されると、これが接続端子62P、62N、63P、63Nと接触して、直流電源の短絡事故が発生する危険がある。
 このような危険を防止すために、図15(a)に示す無停電電源装置10では、収納室13の挿入口と接続導体モジュール6の前面との間の位置に、フラッパ機構17を用いた収納室遮蔽機構を設けている。フラッパ機構17は、フラッパ17aとラッチ板18とからなる。
 フラッパ17aは、図17、18に詳細を示すように、平板状であり、その上部両端に外側へ突出形成された1対の支持突起17b、17bを有する。この支持突起17b、17bが収納室13の両側壁の上部に設けた軸受穴13aに挿入されることにより、フラッパ17aが収納室13内で回動自在に支持される。
 図15(a)に示すように、収納室13からバッテリユニット30が抜去されると、フラッパ17aは、重力によって垂直に垂れさがり、接続導体モジュール6の前面を閉じる。
 そして、無停電電源装置10は、収納室13に人手等が挿入されてもフラッパ17aがこの位置で回動されないようにするためのラッチ板18を備える。このフラッパ機構71により、収納室13内に挿入された人手等が、接続導体モジュール6の接続端子62P、62N、63P、63Nに触れるのを防止することができる。
 図17は、フラッパ機構17の詳細な構成を示すもので、(a)は、フラッパ機構17部分を拡大して示す平面断面図、(b)は、同部分を部分的に切り欠いてさらに拡大して示す斜視図である。
 これらの図に示すように、フラッパ17aが、垂直に垂れ下がった状態となって、接続導体モジュール6の前面を閉じている。このとき、フラッパ17aは、外力によって押し開かれることがないようにラッチ板18によってラッチされる。
 このラッチ板18は、ばね材で構成され、先端に鉤状のラッチ片18aを備え、収納室13の外側に配置される。このラッチ板18は、ラッチ片18aの設けられた先端とは反対側の基端部が、収納室13の外側壁、すなわちシェルフ11の外側壁に固定される。また、ラッチ板18は、先端にラッチ片18aを備えるほか、中間部に収納室13側に突出する2つの押圧突起18b、18cを備える。
 収納室13からバッテリユニット20が抜去されて、フラッパ17aが垂直に垂れ下がっているとき、ラッチ板18は、自身のばね力により収納室13の外側壁に押し付けられる。このため、先端に設けられたラッチ片18aと中間部に設けられた押圧突起18b、18cが、収納室13の外側壁に設けた貫通孔を通して、収納室13内に侵入する。
 収納室13内に侵入したラッチ片18aは、垂直なフラッパ17aの背面を押圧して、フラッパ17aを背面側から係止する。このため、矢印で示すような押し込み力Pをフラッパ17aの前面側に加えても、フラッパ17aの回動が阻止される。
 すなわち、フラッパ17aが垂直に垂れさがって接続導体モジュール6の前面を閉じるので、収納室13に人手や工具等を挿入しても、これらが誤って接続導体モジュール6の露出している接続端子に接触することを確実に防止することができる。
 図15(b)は、バッテリユニット30が収納室13に挿入される途中の図である。この図は、バッテリユニット30の上部に設けられた突起31rが、丁度、フラッパ17aの設置位置に達したところを示している。この状態では、図18(a)に示すように、バッテリユニット30の側壁に設けられた押圧体31sが、収納室13内に侵入しているラッチ板18の押圧突起18cと接触する。 押圧体31sが押圧突起18cに接触することにより、ラッチ板18が弾性変形して、押圧突起18cとラッチ片18aが収納室13の外側に押し出される。ラッチ片18aが収納室13の外側に押し出されると、フラッパ17aの係止が解除されるので、フラッパ17aは回動可能となる。
 ここで、バッテリユニット30を、さらに収納室13の奥へ押し込むと、図15(c)に示すように、バッテリユニット30の突起31rがフラッパ17aと接触する。この状態をより明確にするため、突起31rを含む部分を拡大して図16に示す。
 バッテリユニット30をさらに押し込むと、フラッパ17aが突起31rに押されて上方へ回動する。回動したフラッパ17aは、図18(a)、(b)に示すように収納室13の上部で、水平状態となる。これにより、収納室13内が完全に開いた状態となる。ここからさらにバッテリユニット30を押し込むことにより、バッテリユニット30の出力端子31P、31Nが接続導体モジュール6の接続端子片62P、62N、63P、63Nに接合し、電気的に接続される。
 バッテリユニット30が収納室13から抜去されると、バッテリユニット30の先端の突起31rがフラッパ17aから外れる。そうすると、フラッパ17aは、下方からの支持がなくなり、自重で下方へ回動し、垂直に垂れ下がる。バッテリユニット30の抜去にともなって、バッテリユニット30の押圧体31sによるラッチ板18のの押圧も解除される。そうすると、ラッチ板18が自身のバネ力によりシェルフ11の外壁に接触する位置に戻る。これにより、ラッチ片18aが、シェルフ11の収納室13内に進入する。シェルフ11の収納室13内に進入したラッチ片18aは、フラッパ17aの下端を係止して、フラッパ17aの回動を阻止する。このようにして、バッテリユニット30の挿入を可能としながら、収納室13の挿入口から挿入された人手や工具等が接続導体モジュール6の接続端子と接触することを確実に防止することができる。
 なお、電源ユニット20を収納する収納室12は、断面積が小さいが、ねじ回しのような棒状の工具の挿入が可能である。したがって、このような工具による接触事故を防止するために、電源ユニット20を収納する収納室12にもバッテリユニット30の収納室13と同様のフラッパ機構17を用いた収納室遮蔽機構を設けることができる。
 10:無停電電源装置
 11:シェルフ
 12(a、b、c、d):接続線
 13(a、b、c、d):接続端子
 14:押え板
 14a:立ち上げ片
 15(a、b):締結ボルト
 16:上面カバー
 20(a,b,c,d):電源ユニット
 30(a,b):バッテリユニット
 40:サーバラック
 4(a~n):サーバユニット
 6:接続導体モジュール
 61:モジュールケース
 62(P,N)、63(P、N):接続端子
 64P、65N:引き出し端子
 

Claims (10)

  1.  直流電力を給電する電源装置であって、
     この電源装置を収容するシェルフと、
     このシェルフ内に電源ユニットもしくはバッテリユニットを挿抜可能に収納するために区画された収納室と、
     前記収納室の背面において、これに収納された前記電源ユニットもしくはバッテリユニットに設けられた出力端子と電気的接続可能に対向配置された接続導体部と、
    を備え、
     前記収納室は、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて前記収納室を開閉する収納室遮蔽機構を備えることを特徴とする電源装置。
  2.  前記収納室遮蔽機構は、
     板状のフラッパと、
     前記フラッパを背面側から係止するラッチ部と、
    で構成したフラッパ機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3.  前記ラッチ部は、ばね材を備えることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4.  前記ラッチ部は、前記収納室の側面に備えられていることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  5.  前記フラッパは、前記電源ユニットもしくはバッテリユニットの挿抜に応じて、前記収納室上部の取付け部を軸に回動することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  6.  前記電源ユニットもしくはバッテリユニットには、その上部に前記フラッパを押し上げるための突起が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7.  前記フラッパ機構は、前記収納室の前面に設けられた挿入口と、前記収納室の背面に位置する前記導体部との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  8.  前記フラッパの係止は、前記電源ユニットもしくは前記バッテリユニットが前記収納室に挿入される過程で解除されることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  9.  請求項1乃至請求項8に記載の電源装置を備えることを特徴とするサーバ用電源システム。
  10.  請求項1乃至請求項8に記載の電源装置がサーバラックに収納されていることを特徴とするサーバシステム。
     
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