JP5803130B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は例えば、電源ユニット、制御ユニット等の装置ユニットを備えた電子機器の装置ユニットの挿抜技術に関する。
従来、電源や制御等の各種機能毎にユニット化した装置ユニットを電子機器に挿抜可能に構成したものが知られている。この装置ユニットは、例えば、データを収納する記憶媒体や制御機能部、電源部等であって、必要に応じて、又は保守等を行うために交換可能に構成されている。このような電子機器等では、例えば、給電が維持されて活性状態にある電子機器から装置ユニットを交換する所謂活性交換を行えるものがある。
しかし、活性状態の電子機器から装置ユニットを交換する場合、電子機器から排出した排気が装置ユニットが抜き取られたスロットを通じて逆流したり、電子機器内において冷却風の流動状態が変わってしまうことで、冷却機能が低下するおそれがある。そのため、電子機器には、例えば、装置ユニットを抜き取った各スロットを覆う蓋や扉等によるシャッタ機構を備えることが知られている。
このようなシャッタ機構を備えた装置として、例えば、ディスクアレイ装置であって、記憶装置の有無に応じて開閉されるシャッタを備えることや、この記憶装置を装着するバックボードに、記憶装置による押下に応じてシャッタを開閉する構造物を備えることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006−59448号公報
ところで、排気等の逆流を防止するシャッタ機構として、例えば蓋をスロットに取付けた電子機器では、装置ユニットの活性交換を行う際に専用の工具を用いて蓋を着脱させる等の作業行程が必要であり、装置ユニットの交換作業に手間を生じさせている。また、他のシャッタ機構として、例えば、接触により開閉する扉を取付けた場合、装置ユニットから突出したコネクタ部分が扉に接触して損傷するおそれがある。
斯かる要求や課題について、特許文献1にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本開示の電子機器の目的は、装置ユニットの挿抜処理の適正化を図ることにある。
また、本開示の電子機器の他の目的は、装置ユニットの挿抜作業効率の向上を図ることにある。
そこで、上記目的を達成するため、本開示の電子機器の一側面は、シャッタ機構を備えたスロット部と、装置ユニットを保持して移動するスライダとを備える。このスライダは、固定された固定キーと上下方向に変移可能な可動キーとを備えて装置ユニットを保持し、前記シャッタ機構を開状態にする。また、前記スロット部には、固定キーが摺動され且つ前記可動キーが前記スライダを介して摺動され、スライダをガイドするガイド機構を備えている。装置ユニットは、前記固定キーが摺動され、前記スライダに対して前記装置ユニットの挿抜方向への移動を制限する第1の軌道と、前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じて、前記スライダに対して前記装置ユニットが挿抜方向に移動するように前記可動キーを導き、前記スライダが前記シャッタ機構を開状態にして通過したことを契機に、前記コネクタを前記スライダの外部に突出するように前記装置ユニットの保持位置を変更させる第2の軌道とを備えている。
本開示の電子機器によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) スロットに設けたシャッタ機構を装置ユニットに接触させないので、装置ユニットの損傷を防止でき、電子機器及び装置ユニットの交換処理の信頼性を向上させることができる。
(2) 装置ユニットを保持したスライダをシャッタ機構に接触して開状態にさせ、シャッタ機構を通過した後に装置ユニットのコネクタ部をスライダから自動的に突出されることで、コネクタ部の損傷を防止でき、装置ユニットの交換処理の信頼性を高められる。
(3) 装置ユニットを保持するスライダがシャッタ機構の開処理を行うとともに、装置ユニットを所定の挿入位置までガイドするので、一連の作業で装置ユニットの交換作業が行え、作業効率を上げることができる。
(4) シャッタ機構の開閉手段を別途設置する必要がなく、電子機器の小型化や交換作業の簡略化、交換作業時間の短縮化等を図ることができる。これにより活性交換処理において、電子機器の冷却効率を低下させない。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る電子機器の構成例を示す図である。 装置ユニットの構成例を示す図である。 スロット部の外観構成例を示す図である。 スロット部の側面構成例を示す図である。 図3のV−V断面の構成を示す図である。 スライダの構成例を示す図である。 スライダのアームの動作例を示す図である。 スロット部に対する装置ユニットの挿抜位置の一例を示す図である。 装置ユニットの挿入状態の一例を示す図である。 装置ユニットの挿入開始状態におけるガイド機構及び保持ガイドに対する固定キー及び可動キーの配置例を示す図である。 装置ユニットの挿入状態の一例を示す図である。 シャッタ機構を開状態にしたときの固定キー及び可動キーの配置例を示す図である。 装置ユニットの挿入状態の一例を示す図である。 コネクタ部をスライダ部から突出させた状態における固定キー及び可動キーの配置例を示す図である。 装置ユニットの挿入状態の一例を示す図である。 挿入完了状態における固定キー及び可動キーの配置例を示す図である。 ガイド溝と保持ガイドに対する固定キー及び可動キーの移動状態を示す図である。 装置ユニットの挿入位置に対するコネクタの突出状態を上から見て示した図である。 装置ユニットの挿入行程におけるアーム動作の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係るディスクアレイ装置の前面側の構成例を示す図である。 ディスクアレイ装置の背面側の構成例を示す図である。 装置ユニット及びスロット部の構成例を示す図である。 第3の実施の形態に係るスロット部及び装置ユニットの構成例を示す図である。 比較例を示す図である。 スロット部にシャッタ機構を備えた場合の比較例を示す図である。 その他の実施の形態における電子機器の構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7及び図8を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る電子機器の構成例を示す図、図2は、装置ユニットの構成例を示す図、図3は、スロット部の外観構成例を示す図、図4は、スロット部の側面構成例を示す図、図5は、図3のV−V断面の構成を示す図である。また、図6は、スライダの構成例を示す図、図7は、スライダのアームの動作例を示す図、図8は、スロット部に対する装置ユニットの挿抜位置の一例を示す図である。図1ないし図8に示す構成は一例であって、これに限定されない。
この電子機器2は、本開示の電子機器の一例であって、例えば、電源や制御等の各種機能毎にユニット化した装置ユニット4を挿抜可能にしている。この電子機器2は、例えばライブラリ装置やディスクアレイ装置等であって、1又は復数の装置ユニット4が挿抜されるバックパネル6のコネクタ8に合わせてスロット部10及びスライダ12が設置されている。そして、この装置ユニット4は、電子機器2が通電して活性状態においても挿抜可能であり、活性交換を行うことができる。
図1に示すスロット部10には、例えば、装置ユニット4を挿入する開口部側にスライダ12が設置されている。挿入処理において、装置ユニット4は、バックパネル6のコネクタ8と接続する面をスライダ12に合わせて配置され、スライダ12とともにスロット部10内に挿入される。これにより、装置ユニット4は、バックパネル6のコネクタ8に対して適切な位置に挿入される。
また、このスライダ12は、スロット部10の開口部側に向けて突出させたアーム14を備えており、そのアーム14の突出状態や位置によりスロット部10内に装置ユニット4が挿入可能か否か等の状態を示している。また、アーム14には、例えば、装置ユニット4を保持する保持手段である固定キー16、可動キー18が設置されている。この固定キー16は、スライダ12及びアーム14に固定され、装置ユニット4に接触して保持する手段の一例である。また、可動キー18は、装置ユニット4に接触して保持する手段の一例であって、スライダ12に対して上下方向に移動可能に設置されている。
装置ユニット4は、電子機器2に接続させて機能する機能装置の一例であって、単独で交換可能なユニット化された装置である。この装置ユニット4は、例えば、ライブラリ装置、ディスクアレイ装置等の電子機器を機能させる制御部ユニットや電源ユニット等の機能制御部品を構成する。その他、この装置ユニット4は、例えばHDD(Hard Disk Drive )、SSD(Solid State Disk )、フラッシュメモリ、磁気テープカートリッジ等の記憶媒体であってもよい。
この装置ユニット4は、例えば、図2に示すように、第1の筐体部20と第2の筐体部22、バックパネル6のコネクタ8に接続させるコネクタ部24を備えている。また、この装置ユニット4の内部には、電子機器2に接続されて機能する機能部品として例えば制御基板26を備えており、この制御基板26の一端側は、電子機器2と電気的に接続するためのコネクタ部24に接続している。
第1の筐体部20は、例えば樹脂や金属等で形成され、制御基板26等の機能部品の一部を内部に保持しており、その制御基板26に対して外部からの異物の混入防止や外気の遮断又は装置ユニット4の交換作業に外部から直接接触されるのを防止している。第1の筐体部20は、例えば、一端側を第2の筐体部22に接合しており、スロット部10への挿抜方向から見て、第2の筐体部22の後部側に構成されている。
第2の筐体部22は、例えば、樹脂や金属等で形成され、制御基板26を内部に配置させており、一端側を第1の筐体部20に接合している。また、第2の筐体部22は、第1の筐体部20の接合面と対向する面側を開口させており、この開口部には、制御基板26に接続したコネクタ部24を突出させている。
第2の筐体22は、第1の筐体20よりも高さ及び横幅を小さく形成している。第1の筐体部20の横幅W1 に対して、第2の筐体部22の横幅W2 は、例えば、両端側にそれぞれ幅d1 の差をもたせている。これにより、幅W1 =W2 +2d1 となるように形成されている。また、第1の筐体部20の高さh1 に対して、第2の筐体部22の高さh2 は、上下部分にそれぞれ幅d2 の差をもたせているとなっている。これにより、高さh1 =h2 +2d2 となるように形成されている。このように高さ方向及び幅方向に対して第1の筐体部20は、第2の筐体部22よりも長大に形成されており、その接続部分には、段差を生じさせている。また、この幅d1 及び幅d2 は、例えば、第2の筐体部22を挿入させるスライダ12の厚さと同様に設定すればよい。このように形成することで、装置ユニット4をスライダ12に配置したときに、第1の筐体部20とスライダ12とを面一に配置することができる。
この第2の筐体部22は、例えば、スロット部10への挿入方向に並行する両側面側には、保持溝30及び保持ガイド32を形成している。保持溝30は、スライダ12に対する装置ユニット4の挿抜方向への移動方向や移動量を制限する手段であって、第1の軌道を構成する。固定キー16は、保持溝30に載置され、装置ユニット4にガイドされて挿抜方向に摺動される。また、保持ガイド32は、可動キー18をガイドする第2の軌道の一例であって、スライダ12及び装置ユニット4の挿抜位置に応じて、スライダ12に対して装置ユニット4が挿抜方向に移動するように可動キー18を導く。可動キー18は、保持ガイド32に摺動可能に載置されている。そして、可動キー18が保持ガイド32に沿って上下方向に移動することで、アーム14が回動される。これにより、スライダ12とともに装置ユニット4がスロット部10の中に挿入されると、その挿入位置により可動キー18が保持ガイド32内に沿って移動する。この保持ガイド32に設定された軌道に従って可動キー18が移動することにより、スライダ12内において装置ユニット4が移動し、装置ユニット4の保持位置が変更される。
保持溝30は、例えば、装置ユニット4の先端側において、保持ガイド32よりも上 方側に配置され、第1の筐体部20側に向け、挿抜方向に対して平行に所定の長さの直線状に形成されている。また、保持ガイド32は、例えば、まず装置ユニット4の先端側において、保持溝30よりも下方側に配置され、第1の筐体部20側に向けて挿抜方向に対して平行に、保持溝30よりも長い直線状の第1の保持ガイド部34を形成している。そして、保持ガイド32は、第1の保持ガイド部34から第1の筐体部20側に対して斜め上方に向けて向きを変える第2の保持ガイド部36を形成し、所定の高さまで到達すると、下方側に向けてガイドする第3の保持ガイド部38を形成している。この保持ガイド32によって導かれる所定の高さは、例えば、保持溝30と同一の高さに設定されている。
なお、装置ユニットは、第1の筐体部20と第2の筐体部22とを同一部材で構成してもよい。
図1に示すバックパネル6は、電子機器2の制御基板の一例であって、例えば、装置ユニット4と接続して機能させるI/F(InterFace )として1又は複数のコネクタ8を備えている。このバックパネル6は、例えば、CPU(Central Processing Unit )やRAM(Random Access Memory)等の制御機能部品で構成してもよい。電子機器2は、接続する装置ユニット4毎にそれぞれバックパネル6を備えてもよく、又は複数の機能ユニット4を接続する単一のバックパネル6を備えてもよい。
スロット部10は、装置ユニット4をバックパネル6のコネクタ8側に配置させる手段の一例である。図1に示すスロット部10は、装置ユニット4を挿入する開口部40側からコネクタ8側まで一定の長さを備えたシャーシ(Chassis )42で構成されている。このシャーシ42の長さは、例えば、バックパネル6のコネクタ8と接続した装置ユニット4を載置するように構成している。
このスロット部10のシャーシ42には、例えば、図3に示すように、挿抜される装置ユニット4の横幅に合わせた大きさの開口部40を形成する2枚の立壁部44、46が設置されている。この立壁部44、46は、装置ユニット4の挿抜方向に移動するスライダ12をガイドするガイド溝48、50が形成されている。このガイド溝48、50は、スライダ12の固定キー16や可動キー18を摺動可能に配置させて、スライダ12を移動させるガイド機構を形成している。
スロット部10には、装置ユニット4が挿抜される開口部40に、例えば、空気の通流を阻止し、又は制限するシャッタ機構60を備えている。シャッタ機構60は、例えば、装置ユニット4の挿抜方向に対して直交して配置され、開口部40の一部又は全部を遮蔽する遮蔽板62と、この遮蔽板62を挿抜方向に対して上方に回転可能に指示する指示軸64で構成されている。指示軸64は、挿抜方向に対して直交方向に配置され、遮蔽板62の上部側を貫通させ、スロット部10の左右の立壁部44、46に貫通させ又は固定されている。これにより、遮蔽板62は、例えば、装置ユニット4の挿入によりスライダ12が接触して、上方に跳ね上げて開状態となる。また、装置ユニット4がスロット部10から抜き取られると、スライダ12との接触が解除されて、開口部40を遮断する、所謂回転扉を構成する。
立壁部44のガイド溝48は、例えば、図4に示すように、スロット部10の開口部40側において、可動キー18を上下方向に摺動可能にする第1のガイド部66が形成されている。第1のガイド部66を上方に上がりきると、スロット部10のバックパネル側に向けて挿抜方向に一定の長さで直進させる第2のガイド部68、シャッタ機構60の手前側で斜め上方にスライドさせる第3のガイド部70を形成している。そして、第3のガイド部70を上がりきったところからスロット部10の奥に向けて挿抜方向に直進させる第4のガイド部72を形成している。そして、後述するように、ガイド溝48は、装置ユニット4がバックパネル6のコネクタ8(図1)に接続される位置に合わせて、可動キー18を下方側に移動させ、スライダ12の移動を阻止するロック溝74が形成されている。
また、対向側の立壁部46は、例えば、図5に示すように、スロット部10の開口部40側に、隣接スロット間開口部76が形成されている。この隣接スロット間開口部76は、例えば、電子機器2に設置した複数のスロット部10間における冷却風の通気経路、又はスロット部10にスライダ12等を設置するのに利用する。また、この立壁部46は、対向する立壁部44と同等の位置及び高さにガイド溝50を形成しており、上記と同様に、固定キー16及び可動キー18を摺動させる。
その他、この立壁部44、46の開口部40側には、例えば、挿入された装置ユニット4との間の隙間を塞ぐためのガスケット78を備えている。このガスケット78は、例えば、立壁部44、46に設置され、又は立壁部44、46と一体に形成してもよく、装置ユニット4との隙間からの冷却風が逆流するのを防止する。
なお、隣接スロット間開口部76を備えないでスロット部10を構成してもよく、例えば、左右の立壁部44、46を同一の形状で形成してもよい。また、スロット部10は、左右の何れかの立壁部44、46の一方のみを備えるようにしてもよく、例えば、複数のスロット部10を備えた電子機器2では、隣接するスロット部10間で立壁部を共有してもよい。
スライダ12は、装置ユニット4を保持してスロット部10内を移動する手段の一例である。このスライダ12は、例えば、図6に示すように、スロット部10の挿抜方向に開口した角筒状に形成されており、装置ユニット4の第2の筐体部22を内部に挿入させる開口面部80と、対向側からコネクタ部24を突出可能にした開口面部82備えている。スライダ12の左右側面には、アーム14の固定キー16を貫通させる固定孔84と、可動キー18を上下方向に可動可能にする長孔86を備えている。
また、このスライダ12は、その挿抜位置により装置ユニット4の保持位置を変更する手段である。例えば、装置ユニット4の保持ガイド32に対する可動キー18の位置に応じて、装置ユニット4がスライダ12内を移動する。
アーム14は、装置ユニット4の挿抜手段の一例であって、スライダ12に対して固定キー16及び可動キー18により上下方向に移動し、又は回動するように設置され、装置ユニット4の挿抜動作において、スライダ12とともに移動する。また、このアーム14は、装置ユニット4の抜け防止手段及び挿入状態の表示手段として機能する。即ち、装置ユニット4の挿抜処理では、アーム14は、スライダ12及び装置ユニット4の挿抜位置に応じて上下方向に移動される。また、アーム14の回動範囲が装置ユニット4の抜き取り方向に干渉する角度に設定されており、所定の抜き取り位置にスライダ12が移動するまで、装置ユニット4が抜け落ちるのを防止している。
このアーム14は、スライダ12の挿入方向に対して奥側の左右側面に形成された固定孔84に、スロット部10の立壁部44、46を介在させて固定キー16を貫通させている。また、スライダ12の開口部側の左右側面に形成された長孔86には、スロット部10の立壁部44、46を介在させて可動キー18を貫通させている。
このように固定キー16及び可動キー18によりスライダ12に設置されたアーム14は、例えば、図7に示すように、固定キー16がアーム14の回転中心となって上下方向に所定角度として、例えば、水平方向から10[°]程度回動させることができる。
図8に示すスロット部10及びスライダ12は、装置ユニット4の挿入開始段階における配置例を示している。スライダ12は、スロット部10の開口部40側に配置されている。このときスライダ12は、アーム14をスロット部10側の開口部40側から突出させる位置に配置し、アーム14を下げた状態にして装置ユニット4をスロット部10内に挿入可能にしている。このとき固定キー16は、スロット部10の第4のガイド部72に配置し、可動キー18は、装置ユニット4の挿入開始位置として第1のガイド部66内に配置している。
装置ユニット4の保持溝30は、図8に示すように、例えば、挿入開始位置にあるスライダ12の固定キー16の高さ、即ち、第4のガイド部72の高さに合わせている。また、装置ユニット4の第1の保持ガイド部34は、挿入開始位置にあるスライダ12の可動キー18の高さに合わせている。
次に、スロット部に対する装置ユニットの挿入処理について、図9ないし図17を参照する。図9は、装置ユニットの挿入状態の一例を示す図、図10は、装置ユニットの挿入開始状態におけるガイド機構及び保持ガイドに対する固定キー及び可動キーの配置例を示す図である。また、図11は、装置ユニットの挿入状態の一例を示す図、図12は、シャッタ機構を開状態にしたときの固定キー及び可動キーの配置例を示す図、図13は、装置ユニットの挿入状態の一例を示す図である。図14は、コネクタ部をスライダ部から突出させた状態における固定キー及び可動キーの配置例を示す図、図15は、装置ユニットの挿入状態の一例を示す図、図16は、挿入完了状態における固定キー及び可動キーの配置例を示す図、図17は、ガイド溝と保持ガイドに対する固定キー及び可動キーの移動状態を示す図である。図9〜図17に示す構成は一例であって、これに限定されない。
このスロット部10に対する装置ユニット4の挿入処理は、本開示の電子機器及びそのユニット挿抜方法の一例であって、装置ユニット4の挿入位置によりスロット部10から装置ユニット4のコネクタ部24が突出される。そこで、図9及び図10に示すスロット部10では、例えばスライダ12に対して装置ユニット4が載置されて挿入を開始した状態である。装置ユニット4の挿入処理では、挿入開始位置にあるスライダ12の可動キー18に装置ユニット4の第1の保持ガイド部34を合わせる。そして、可動キー18を第1のガイド部66に嵌合させて、装置ユニット4は、スライダ12内に挿入される。
さらに装置ユニット4をスライダ12内に挿入すると、図10に示すように、可動キー18は、第1の保持ガイド部34に沿って、装置ユニット4の第2の筐体20側に向けて移動する。可動キー18が第1の保持ガイド部34の終端に到達すると、上方に傾斜した第2の保持ガイド部36に沿って上方に移動する。このとき、可動キー18は、スロット部10の第1のガイド部66の上部に突き当たることで、第2の保持ガイド36の途中に配置される。この可動キー18の移動により、アーム14は、上方に回動し、挿入方向に対して装置ユニット4の背面側に移動する。これにより、挿入された装置ユニット4は、第2の保持ガイド部36及び第1のガイド部66が組み合わされることにより、スロット部10に保持される。このとき、装置ユニット4の第2の筐体部22の全部分がスライダ12内に入らず、スライダ12と装置ユニット4の第1の筐体部20との間に、第2の筐体部22が露出した隙間Sがある。そして、装置ユニット4のコネクタ部24は、スライダ12の内部に配置される。
スライダ12をさらにスロット部10に挿入させると、装置ユニット4を保持したスライダ12は、スロット部10内に移動する。そして、図11に示すスライダ12は、内部に装置ユニット4のコネクタ部24を保持した状態でスロット部10を移動し、シャッタ機構60の遮蔽板62に接触させ、開状態にする。図12に示すように、可動キー18は、スロット12の第2のガイド部68に沿って移動し、同時に、固定キー16が第4のガイド部72に沿って移動する。このときアーム14の高さは維持されている。
即ち、この立壁部44、46に形成された第2のガイド部68は、装置ユニット4を内部に保持したスライダ12の移動距離を決定する手段の一例である。そして、スライダ12がシャッタ機構60に接触するように第2のガイド部68の長さLを設定することで、コネクタ部24がシャッタ機構60に接触するのを防止できる。
スライダ12がシャッタ機構60を開状態にした後、さらに装置ユニット4及びスライダ12を挿入すると、可動キー18は、斜め上方に傾斜した第3のガイド部70に沿って上方に移動する。このとき可動キー18が装置ユニット4側の第2の保持ガイド部36から第3の保持ガイド部38に移動することにより、装置ユニット4は、スライダ12の内部を挿入方向に移動する。そして、図13に示すように、装置ユニット4の第1の筐体部20とスライダ12とが接触し、既述の隙間Sが0となる。装置ユニット4は、スライダ12による保持位置が変更され、スライダ12から装置ユニット4のコネクタ部24が露出される。
スライダ12が挿入方向に移動すると、可動キー18は、スロット部10の第3のガイド部70を通過して第4のガイド部72に移動する。図14に示すように、第3のガイド部70では、摺動する可動キー18を徐々に上方に移動させ、第4のガイド部72側にガイドしている。このとき可動キー18は、スロット部10の第4のガイド部72側への移動により、装置ユニット4の第2の保持ガイド部36から第3の保持ガイド部38まで移動する。そして、この可動キー18を第2の保持ガイド部36から第3の保持ガイド部38まで移動させるため、装置ユニット4は、スライダ12に対して既述の隙間Sだけ挿入方向に移動する。この装置ユニット4の移動により、コネクタ部24がスライダ12から挿入方向に向けて露出する。この可動キー18の移動により、アーム14は、例えば、略水平の高さまで回動する。
装置ユニット4及びスライダ12をさらに挿入させると、図15に示すように、固定キー16は、スロット部10の第4のガイド部72の終端側に接触する。即ち、この位置が装置ユニット4の挿入終端であり、突出されたコネクタ部24がバックパネル6のコネクタ8(図1)に接続するように設定されている。
固定キー16が終端に達したとき、図16に示す可動キー18は、スロット部10のロック溝74に位置する。また、このとき、ロック溝74は、装置ユニット4の第3の保持ガイド部38に重なる位置に配置されている。そして、アーム14を下方に下げることにより、可動キー18をロック溝74に移動させると、装置ユニット4及びスライダ12は、スロット部10にロックされ、挿抜方向への移動が制限される。
以上のスロット部10に対する装置ユニット4の挿入動作を図17に示す。装置ユニット4をスライダ12内に配置すると、例えば、図17Aに示すように、可動キー18が装置ユニット4の第2の保持ガイド部36内に保持され、挿入動作を開始する。そして、装置ユニット4とスライダ12をスロット部10内に挿入すると、図17Bに示すように、可動キー18がスロット部10の第3のガイド部70に到達する。可動キー18が第3のガイド部70に対して摺動移動すると、図17Cに示すように、可動キー18が上方に押上げられ、それに伴って装置ユニット4の第2の保持ガイド部36から第3の保持ガイド部38に移動する。この装置ユニット4の第2の保持ガイド部36は、挿入方向とは反対方向に向けた斜面を形成している。そこで、可動キー18を第3の保持ガイド部38側に移動させるために、装置ユニット4は、挿入方向に対し、可動キー18及びスライダ12よりも多く移動する。
図17Dに示すように、可動キー18がスロット部10の第4のガイド部72に達すると、装置ユニット4は、スライダ12内を移動し、その保持位置が変更される。そして、この移動により、既述のように、スライダ12から装置ユニット4を突出させることができる。
装置ユニット4及びスライダ12をスロット部10の奥側まで挿入することにより、可動キー18をロック溝74に移動させて、装置ユニット4の抜け落ちを防止する。
次に、スロット部に対する装置ユニットの挿入処理について、図18及び図19を参照する。図18は、装置ユニットの挿入位置に対するコネクタの突出状態を示上から見て示した図、図19は、装置ユニットの挿入工程におけるアーム動作の一例を示す図である。図18、図19に示す構成、手順は一例であってこれに限定されない。
装置ユニット4の挿入処理では、例えば、図18Aに示すように、シャッタ機構60により遮蔽されたスロット部10において、装置ユニット4は、シャッタ機構60よりも開口部側に設置されたスライダ12内にコネクタ部24が保持されるように配置する。そして、装置ユニット4は、スライダ12とともに挿入方向に移動する。
スライダ12は、図18Bに示すように、内部に装置ユニット4のコネクタ部24を保持した状態でシャッタ機構60に接触して、開状態にする。そして、図18Cに示すように、シャッタ機構60を通過した後、スロット部10の所定の位置まで挿入されると、装置ユニット4は、その挿入動作に応じて、スライダ12内を挿入方向に移動する。この移動により、スライダ12が装置ユニット4の保持位置を変更することで、コネクタ部24は、スライダ12の外部に突出する。そして、装置ユニット4がスロット部10の奥側まで挿入されることにより、スライダ12から突出されたコネクタ部24を電子機器2側のコネクタ8に接続することができる。
また、スライダ12に設置されたアーム14は、装置ユニット4の挿入段階に応じて上下方向に回動される。このアーム14の回動は、既述のように、スライダ12及びスロット部10に貫通させた可動キー18の上下移動によって行われており、装置ユニット4の保持ガイド32及びスロット部10のガイド溝48、50により決定される。
そこで、装置ユニット4の挿入前において、アーム14は、例えば、図19Aに示すように、下方に回動させ、スライダ12の開口側に対して装置ユニット4の挿入処理に干渉しないように配置させる。スライダ12内に装置ユニット4が挿入されて保持されると、図19Bに示すようにアーム14は、初期位置から上方に回動する。このアーム14の位置は、例えば、装置ユニット4のコネクタ部24をスライダ12内に配置して保持する第1の保持段階を示している。
アーム14が第1の保持段階の高さに上げられると、図19Cに示すように、装置ユニット4を保持したスライダ12は、スロット部10内での移動が可能になる。そして、アーム14を第1の保持段階に維持した状態で、装置ユニット4及びスライダ12がスロット部10内の所定位置まで挿入されると、例えば、図19Dに示すように、アーム14は水平高さまで移動可能になる。このアーム14の位置は、例えば、装置ユニット4のコネクタ部24をスライダ12から突出させて保持する第2の保持段階を示している。第2の保持段階への移行は、既述のように、スライダ12がスロット部10内に設置されたシャッタ機構60に接触して通過した位置に設定すればよい。
この第2の保持段階への移行により、即ち、アーム14を水平高さまで引き上げることにより、装置ユニット4がスライダ12内を移動して、スライダ12からコネクタ部24が突出する。そして、アーム14を第2の保持段階に維持して装置ユニット4及びスライダ12をスロット部10の奥側まで挿入させる。
装置ユニット4及びスライダ12がスロット部10の奥まで達すると、例えば、スロット部10の内部側にコネクタ部24が配置される。装置ユニット4をスロット部10の奥側まで挿入したら、図19Eに示すようにアーム14を下方に移動させ、スライダ12の移動を禁止させるようにロックさせることができる。この一連のアーム動作により、装置ユニット4をスロット部10内に挿入することができる。
また、スロット部10から装置ユニット4を抜き取る場合には、上記のアーム操作を逆順で行えばよい。例えば、ロック状態に下げられたアーム14を第2の保持段階である水平位置まで引き上げ、アーム14をスロット部10の挿抜方向に引き出す。これにより、コネクタ部24は、電子機器4のコネクタ8(図1)との接続が解除され、移動を開始する。そして、シャッタ機構60を通過する前のタイミングで、アーム14を第2の保持位置から第1の保持位置に下げることで、コネクタ部24がスライダ12の内部に収納される。
さらにアーム14を引き抜くと、スライダ12及び装置ユニット4がシャッタ機構60を通過して、初期位置まで移動する。シャッタ機構60は、既述のように、接触により開閉する構成であるので、スライダ12との接触が解除されると自動で閉状態となる。そして、アーム14をさらに引き下げると、スライダ12から装置ユニット4を抜き取ることができる。
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 装置ユニット4の挿抜処理において、開閉するシャッタ機構60を装置ユニット4のコネクタ部24に接触させないので、装置ユニット4の損傷を防止でき、電子機器及び装置ユニットの交換処理の信頼性を向上させることができる。
(2) 装置ユニット4を保持したスライダ12がシャッタ機構60の開処理を行うとともに、装置ユニット4を所定の挿入位置までガイドするので、装置ユニット4の交換作業が一連の作業で行え、作業効率を上げることができる。
(3) シャッタ機構60の開閉手段を別途設置する必要がなく、電子機器2の小型化や交換作業を簡略化できる。また、装置ユニット4の交換作業工程を短縮化でき、活性交換処理において、電子機器4の冷却効率を低下させない。
(4) 装置ユニット4の挿抜処理において、アーム14を装置ユニット4の背面側に位置させることで、スライダ12から装置ユニット4が抜け落ちるのを阻止することができる。
(5) アーム14のロック段階は、アーム14がスロット部10内に引込まれているとともに、下方側に下げられていることで、装置ユニット4がスロット部10に挿入されていること、及びコネクタ8と接続してロック状態に設定されていることを操作者等に認識させることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について、図20、図21、図22を参照する。図20は、第2の実施の形態に係るディスクアレイ装置の前面側の構成例を示す図、図21は、ディスクアレイ装置の背面側の構成例を示す図、図22は、装置ユニット及びスロット部の構成例を示す図である。図20〜図22に示す構成は一例であって、これに限定されない。
図20に示すディスクアレイ装置100は、本開示の電子機器の一例であって、例えば、複数の記憶媒体や複数の装置ユニットを収納するラック機構を備えている。このディスクアレイ装置100は、例えば、筐体部102の内部に、ラック1001、1002・・・100Nを備えている。このディスクアレイ装置100では、例えば、筐体部102内に縦、横方向にそれぞれ複数のラック1001、1002、・・・100Nを配置しており、前面側には、ハードディスクや磁気テープカートリッジ等の記憶媒体等を収納する記憶領域104を形成している。このディスクアレイ装置100は、例えば、記憶領域104を連動させることで、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)装置として機能させることができる。
また、図21に示すように、ディスクアレイ装置100の各ラック1001、1002、・・100Nの背面側には、着脱可能な装置ユニット401、402・・・40Xが挿入された装置ユニットの装着領域であるスロット部106が構成されている。また、各ラック1001、1002・・・100Nの内部には、例えば、設置する記憶媒体や装置ユニット401、402、・・・40Nを接続して制御するバックボードや、既述のように装置ユニットを保持するスライダや通気を遮断するシャッタ機構等を備えている。その他、このラック1001、1002・・・100Nには、例えば、ディスクアレイ装置100の全体を制御する制御装置や電源装置等を接続してもよい。
図22に示すラック1001〜100Nは、例えば、複数の装置ユニット401〜404を挿入可能に構成されている。このラック1001〜100Nは、装置ユニット401〜404を収納するスロット部を仕切るマウントフレーム108を備えている。マウントフレーム108で仕切られた各スロット部には、既述のように、装置ユニット401〜404を保持するとともに、挿入状態等を示すアーム14を備えている。そして、アーム14が開口部側に突出しているスロット部に対して装置ユニット401〜404を挿入させる。ラック1001〜100Nに対する装置ユニット401〜40Xの挿入手段の構成、挿抜手順等は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、このディスクアレイ装置100では、装置ユニット401〜40Xが挿抜される背面側の装着領域106にのみスロット機構を備えているが、これに限られない。例えば、前面側の記憶媒体を設置する記憶領域104側にスロット機構を備えてもよい。
斯かる構成によれば、装置ユニットの挿抜処理において、開閉するシャッタ機構を装置ユニットのコネクタ部に接触させないので、装置ユニットの損傷を防止でき、電子機器及び装置ユニットの交換処理の信頼性を向上させることができる。また、装置ユニットを保持したスライダがシャッタ機構の開処理を行うとともに、装置ユニットを所定の挿入位置までガイドするので、装置ユニットの交換作業が一連の作業で行え、作業効率を上げることができる。多数の装置ユニットを搭載する装置において、シャッタ機構60の開閉手段を別途設置する必要がなく、電子機器の小型化や交換作業を簡略化できる。また、装置ユニットの交換作業工程を短縮化でき、活性交換処理において、電子機器の冷却効率を低下させない。また、アーム14が、スロット内に装置ユニットが保持されていることやロック段階であること、又は内部に装置ユニットを挿入可能であることを示しているので、ユニット装置の挿抜作業の効率化が図れる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について、図23を参照する。図23は、第3の実施の形態に係るスロット部及び装置ユニットの構成例を示す図である。図23に示す構成は一例であって、これに限定されない。
この図23に示すラック2001及び装置ユニット401、402は、本開示の電子機器の構成の一例であって、例えば、既述のディスクアレイ装置100の背面側において、装置ユニット401、402がラック2001に形成されたスロット部200内に挿抜される構成を示している。このラック2001は、例えば、筐体部204内に左右方向に2列のスロット部200、202を備えている。各スロット部200、202内には、それぞれ1つずつの装置ユニット401、402を挿入可能になっている。また、この各スロット部200、202には、操作手段であるアーム14が設置されており、例えば、このアーム14がスロット部200、202から突出している場合には、装置ユニット401、402を挿入可能であることを示している。
このアーム14は、例えば、隣接するスロット部200、202同士で配置高さを異ならせている。このアーム14の配置に合わせて、例えば、上記実施の形態に示すように、スロット部200、202に形成したガイド溝48、50(図3)やスライダ12に貫通させた固定キー16及び可動キー18の配置が設定されている。また、これらのガイド溝48、50や固定キー16、可動キー18の構成に応じて、挿入する装置ユニット401、402の保持溝30や保持ガイド32の配置も設定されている。即ち、このディスクアレイ装置100のスロット部200、202では、挿入可能な装置ユニット401、402を予め設定している。
斯かる構成によれば、予め挿入位置が決められた装置ユニットのみがスロット部に挿入可能となるので、挿入位置を誤解させずに装置ユニットの設置を行うことができる。そして、装置ユニット毎に挿入可能なスロットが限られることで、装置ユニットの活性交換を行った場合に、挿入位置の確認等に費やす作業時間、工程等を短縮できる。また活性交換の作業時間が短縮できれば、電子機器の冷却効率を落とさず、装置ユニットの交換作業が適正化できる。
〔比較例〕
次に、比較例について図24及び図25を参照する。図24は、比較例を示す図、図25は、スロット部にシャッタ機構を備えた場合の比較例を示す図である。
この電子機器600は、図24Aに示すように筐体602の内部に仕切り板604を設置し、隣接するスロット部606、608が形成され、内部に装置ユニット610、612が挿入されている。また、この筐体部602内部には、例えば、スロット部606、608で共通化したバックパネル614を備えており、各装置ユニット610、612のコネクタ部24とコネクタ8とを接続している。
各スロット部606、608には、例えば電子機器600の内部側から開口部側に向けて、装置ユニット610、612を冷却する冷却風616が流れており、装置ユニット610、612が発する熱を電子機器600の外部側に排出することができる。
しかし、図24Bに示すように、一部の装置ユニット610の活性交換を行う場合、スロット部606は開放状態となるため、例えば、スロット部608から排出された、温められた排気がスロット部606から再び電子機器600の内部に逆流することがある。このように排気が逆流してしまうと、活性状態の装置ユニット612の冷却効率が低下し、故障の原因となるおそれがある。
このような状態に対処するため、例えば、活性交換の作業時間に制限を設け、スロット部606を開放状態とする時間を最小限にするということが考えられるが、作業時間の制約が作業者に過大な負担となるという問題がある。
また、例えば、開放されたスロット部606を塞ぐための蓋や扉を設置するものがある。このスロット部606を塞ぐ扉として、例えば、図25に示すように接触により開閉するシャッタ機構618を備えるものが考えられる。このシャッタ機構618は、装置ユニット610の接触により開状態となり、装置ユニット610が抜き取られると、例えば、バネやその他の弾性体等の復元力を利用してスロット部606を遮蔽するように構成されている。
この場合、装置ユニット610を挿抜する際に、装置ユニット610の先端側に突出したコネクタ部24がシャッタ機構618に接触することになる。この接触により装置ユニット610を破損させれば、交換した装置ユニット610が機能しないことになり、活性交換作業の信頼性を低下させることになる。また、スロット部606を蓋等で塞ぐ場合、その開閉作業を行うには、専用工具を利用した作業が必要となり、作業者の負担が増加する他、作業時間が多くかかることになる。
そこで、本開示の電子機器によれば、シャッタ機構を備えたスロット部において、スライダを利用して装置ユニットの挿抜を行うことにより、作業効率が向上するとともに、電子機器の冷却性能の低下等を防止できる。
〔第1、第2及び第3の実施の形態の利点及び他の実施の形態〕
(1) 本発明は、ディスクアレイ装置等の電子機器において、遮蔽構造を設置したスロット部に対し、この遮蔽構造を開閉させるスライダを利用して装置ユニットの挿抜を行う構成である。
(2) この電子機器では、シャッタ機構を開閉する際に、挿抜する装置ユニットのコネクタ等に負荷がかからないように、装置ユニットとの距離を自動的に調整するスライダを備えたシャーシを備えている。これにより、装置ユニット及び電子機器の保守作業の効率向上を図る。
(3) シャッタ機構の開閉に装置ユニットを内部に保持したスライダを利用することで、装置ユニットがスロット部内に挿入されたときに、シャッタ機構の開閉手段とバックパネル側とを干渉させないので、基板の配置やその大きさ等の自由度が高く設定できる。
(4) スロット部に設定されたガイド溝48、50と装置ユニットの保持ガイド32の組み合わせにより、固定キー16及び可動キー18をガイドして装置ユニット及びスライダの挿抜を行う構成である。そこで、挿入させる装置ユニット毎にこれらの溝の位置を調整することで、誤挿入の防止をすることができる。
(5) 上記実施の形態では、挿入された装置ユニット4及びスライダ12の抜け落ち防止構造として、例えば、スロット部10に設けたロック溝74を示したがこれに限られない。例えば、図26に示すように、装置ユニットの後部側の左右に樹脂等の圧力により変形可能な材質で構成したストッパ802を備えてもよい。このストッパ802は、例えば、スロット部10の左右の立壁部44、46の開口部側に設けた係止孔800に係止させてもよい。
(6) 上記実施の形態では、電子機器2の一例としてディスクアレイ装置100を示したがこれに限られない。機能部品をユニット化して挿抜させる構成であればどのようなものでもよく、例えば、PC(Personal Computer )やライブラリ装置等に利用してもよい。
(7) 上記実施の形態では、装置ユニット4の第1の筐体部20が第2の筐体部22に対して、高さ、幅の両方を長大に形成した場合を示したがこれに限られない。例えば、少なくとも、第1の筐体部20の高さ又は幅の何れかを長大とし、第1の筐体部20と第2の筐体部22との接続部分に段差を設けるようにしてもよい。
次に、以上述べた実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)コネクタ部を備えた装置ユニットが挿抜されるスロット部と、
前記スロット部に設置されたシャッタ機構と、
前記装置ユニットを内部に保持する保持手段を備え、前記装置ユニットとともに移動し、前記シャッタ機構を開状態にするスライダと、
前記スロット部に設けられ、前記装置ユニットの挿抜方向に移動する前記スライダをガイドするガイド機構と、
を備え、
前記装置ユニットは、
前記保持手段をガイドし、前記スライダが前記シャッタ機構を開状態にして通過したことを契機に、前記コネクタ部を前記スライダの外部に突出するように前記装置ユニットの保持位置を変更させる保持ガイドを備えることを特徴とする、電子機器。
(付記2)前記保持手段は、
前記スライダに固定され、前記ガイド機構に摺動される固定キーと、
前記スライダを介して前記ガイド機構に摺動され、上下方向に変移可能な可動キーと、
を備え、
前記装置ユニットは、
前記固定キーが摺動され、前記スライダに対する前記装置ユニットの挿抜方向への移動を制限する第1の軌道と、
前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じて、前記スライダに対して前記装置ユニットが挿抜方向に移動するように前記可動キーを導く第2の軌道と、
を備えることを特徴とする、付記1に記載の電子機器。
(付記3)前記スライダは、
前記可動キーが上下方向に回動される操作手段を備え、
前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じた該操作手段の回動により、前記可動キーが前記保持ガイド内を移動し、前記スライダ内で前記装置ユニットが移動することを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4)前記スライダに対する前記装置ユニットの移動により、前記装置ユニットの一部が前記スライダから突出され、又は収納されることを特徴とする付記1、2又は3に記載の電子機器。
(付記5)前記ガイド機構は、前記スロット部に挿入された装置ユニット及び前記スライダの移動が阻止されるロック溝を備えることを特徴とする、付記1、2、3又は4に記載の電子機器。
(付記6)前記操作手段は、前記スライダがロックされている場合、ロック状態を示す位置に回動されることを特徴とする付記3、4又は5に記載の電子機器。
(付記7)前記スロット部は、
前記装置ユニットの挿抜方向に沿って形成された前記ガイド機構を備えた1又は複数の立壁部を備えることを特徴とする、付記1、2、3、4、5又は6に記載の電子機器。
(付記8)前記装置ユニットは、
第2の筐体部の後部側に形成され、該第2の筐体部よりも少なくとも高さ、幅の何れか又は両方が長大に形成された第1の筐体部と、
前記保持ガイドが形成され、前記スライダ内に収納される第2の筐体部と、
を備え、前記スライダ内で移動することにより、前記スライダと該第1の筐体部とが接触され又は離間されることを特徴とする、付記1、2、3、4、5、6又は7に記載の電子機器。
以上説明したように、本開示の電子機器の好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 電子機器
4、401〜40X 装置ユニット
6 バックパネル
8 コネクタ
10、200、202 スロット部
12 スライダ
14 アーム
16 固定キー
18 可動キー
20 第1の筐体部
22 第2の筐体部
24 コネクタ部
26 制御基板
30 保持溝
32 保持ガイド
34 第1の保持ガイド部
36 第2の保持ガイド部
38 第3の保持ガイド部
40 開口部
42 シャーシ
44、46 立壁部
48、50 ガイド溝
60 シャッタ機構
62 遮蔽板
64 指示軸
66 第1のガイド部
68 第2のガイド部
70 第3のガイド部
72 第4のガイド部
74 ロック溝
76 隣接スロット間開口部
78 ガスケット
80、82 開口面部
84 固定孔
86 長孔
100 ディスクアレイ装置
102 筐体部
1001、1002・・・100N、2001 ラック

Claims (5)

  1. コネクタ部を備えた装置ユニットが挿抜されるスロット部と、
    前記スロット部に設置されたシャッタ機構と、
    固定された固定キーと上下方向に変移可能な可動キーとを備えて前記装置ユニットを内部に保持、前記装置ユニットとともに移動し、前記シャッタ機構を開状態にするスライダと、
    前記スロット部に設けられ、前記固定キーが摺動され且つ前記可動キーが前記スライダを介して摺動され、前記装置ユニットの挿抜方向に移動する前記スライダをガイドするガイド機構と、
    を備え、
    前記装置ユニットは、
    前記固定キーが摺動され、前記スライダに対して前記装置ユニットの挿抜方向への移動を制限する第1の軌道と、
    前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じて、前記スライダに対して前記装置ユニットが挿抜方向に移動するように前記可動キーを導き、前記スライダが前記シャッタ機構を開状態にして通過したことを契機に、前記コネクタ部を前記スライダの外部に突出するように前記装置ユニットの保持位置を変更させる第2の軌道と、
    を備えることを特徴とする、電子機器。
  2. 前記スライダは、前記固定キーと前記可動キーとが設置されて前記可動キーが上下方向に回動されるアームを備え、
    前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じた前記アームの回動により、前記スライダに対して前記装置ユニットが挿抜方向に移動するように前記可動キーを導くことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記スライダは、
    前記可動キーが上下方向に回動される操作手段を備え、
    前記スライダ及び前記装置ユニットの挿抜位置に応じた該操作手段の回動により、前記可動キーが前記第2の軌道内を移動し、前記スライダ内で前記装置ユニットが移動することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  4. 前記スライダに対する前記装置ユニットの移動により、前記装置ユニットの一部が前記スライダから突出され、又は収納されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子機器。
  5. 前記ガイド機構は、前記スロット部に挿入された装置ユニット及び前記スライダの移動が阻止されるロック溝を備えることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の電子機器。
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