WO2016104403A1 - 切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

被切断物としてのシート(20)を複数重ねることで、部分模様(A-G)が組み合わさった全体模様(M)を表す所望の装飾物(51,52)を容易に作製することができる切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供する。切断データ作成装置は、判別手段、順番決定手段、輪郭線設定手段、切断データ作成手段を備える。判別手段は、複数の部分模様(A-G)のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する。順番決定手段は、部分模様の包含に関する判別結果に基づいて、複数のシートを重ねる順番に対応する複数の部分模様(A-G)の重なり順の順番を決定する。輪郭線設定手段は、複数のレイヤに対して、部分模様の輪郭線を、前記順番に対応するレイヤ毎に設定する。切断データ作成手段は、レイヤ毎に設定された部分模様(A-G)の輪郭線に基づいて切断データを作成する。

Description

切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体
 本発明は、複数のシートを重ねてなる装飾物について各シートを切断する切断データに係る切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
 従来より、被切断物である紙等のシートを、自動的に切断する切断装置が知られている。
 例えば特許文献1に記載の切断装置では、ディスプレイを備えている。ユーザは、ディスプレイに表示される複数の模様の中から、所望の模様を選択する。前記シートは、表面に粘着層を有する保持部材に貼り付けられる。そして、切断装置は、保持部材の両端部分を駆動機構の駆動ローラ及びピンチローラで上下方向から挟んで第1方向へ移動させると共に、カッタを有するキャリッジを前記第1方向と直交する第2方向へ移動させる。この動作により、前記シートは、選択した模様の輪郭に沿って切断される。
特開2012-206237号公報
 ところで、複数のシートを重ねてなる装飾物を作製するには、まず、基台となるシート(基台シート)に、別のシートから切り抜いた部分模様を重ねて貼り付ける。そして、更に別のシートから切り抜いた異なる形状の部分模様を、その上から重ねて貼り付ける。こうして、複数の部分模様が組み合わさった凸状又は凹状の全体模様を表す装飾物を作製することができる。
 しかし、従来の切断装置では、1枚のシートから所望の模様を切断することはできたが、上記のような装飾物を作製することには対応していなかった。従って、前記装飾物を作製するには、ユーザは、例えばハサミ等を用いて手作業により部分模様をシートから切り抜くことが必要であり、切断装置を用いることはなかった。即ち、ユーザは、全体模様をイメージしながら、各シートから切り抜く部分模様のそれぞれの形状や大きさ、配置を決めつつ装飾物を作製するしかなかった。
 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被切断物としてのシートを複数重ねることで、部分模様が組み合わさった全体模様を表す所望の装飾物を容易に作製することができる切断データ作成方法、切断データ作成装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
 上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の切断データ作成方法は、複数の部分模様の輪郭線に沿って切断した複数のシートを重ねることで、前記部分模様が組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製するための、切断データを作成する方法であって、前記複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する判別工程と、前記判別工程で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果に基づいて、前記複数のシートを重ねる順番に対応する前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定工程と、前記部分模様の輪郭線を、前記順番決定工程で決定した前記順番に対応するシート毎に設定する輪郭線設定工程と、前記輪郭線設定工程により前記シート毎に設定された前記部分模様の輪郭線に基づいて、切断データを作成する切断データ作成工程と、を備えることを特徴とする。
 本発明の請求項7の切断データ作成装置は、複数の部分模様の輪郭線に沿って切断した複数のシートを重ねることで、前記部分模様が組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製するための、切断データを作成する装置であって、前記複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する判別手段と、前記判別手段で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果に基づいて、前記複数のシートを重ねる順番に対応する前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定手段と、前記複数のシートに相当する複数のレイヤに対して、前記部分模様の輪郭線を、前記順番決定手段で決定した前記順番に対応するレイヤ毎に設定する輪郭線設定手段と、前記輪郭線設定手段により前記レイヤ毎に設定された前記部分模様の輪郭線に基づいて、前記複数のシートに対応する切断データを作成する切断データ作成手段と、を備えることを特徴とする。
 本発明の請求項13のコンピュータ読取り可能な記録媒体は、請求項7~12の何れか一項記載の切断データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したものである。
 請求項1の切断データ作成方法によれば、順番決定工程で、部分模様の包含に関する判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番が決定され、輪郭線設定工程で、前記順番に対応するシート毎に、部分模様の輪郭線が設定される。これにより、複数のシートについて、部分模様の包含に関する判別結果に応じて設定された部分模様の輪郭線を切断する切断データを作成することができる。このため、作成した切断データに基づき複数のシートを切断し、それらのシートを順番に重ねれば、複数の部分模様が包含に関する判別結果に基づく重なり順で組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製することができる。
 請求項7の切断データ作成装置によれば、順番決定手段で、部分模様の包含に関する判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番が決定され、輪郭線設定手段で、前記順番に対応するレイヤ毎に、部分模様の輪郭線が設定される。これにより、複数のシートについて、部分模様の包含に関する判別結果に応じて設定された部分模様の輪郭線を切断する切断データを作成することができる。このため、作成した切断データに基づき複数のシートを切断し、それらのシートを順番に重ねれば、複数の部分模様が包含に関する判別結果に基づく重なり順で組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製することができる。
 請求項13のコンピュータ読取り可能な記録媒体は、請求項7~12の何れか一項記載の切断データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したものである。よって、前記プログラムを読み取って実行するコンピュータは、上記した請求項7~12の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏する。
第1実施形態について切断データ作成装置と切断装置を相互に接続して示す全体の斜視図 電気的構成を示すブロック図 (a)は全体模様を表す装飾物の正面図、(b)及び(c)は、第1モード及び第2モードで切断された複数のシートの説明図 (a)は部分模様C~Eを拡大して示す切断線の説明図、(b)~(d)は、その他の部分模様の切断線の説明図 (a)及び(b)は、第1及び第2切断データの構造の説明図 (a)~(e)は、第1モードでの第1切断データの生成過程とレイヤを表す図 第2モードでの第2切断データの生成過程を表す図6相当図 切断データ作成プログラムの全体の処理の流れを示すフローチャート 第1モードでの切断データ作成処理のフローチャート 部分模様の包含情報取得処理のフローチャート 部分模様のグループ化処理のフローチャート(その1) 部分模様のグループ化処理のフローチャート(その2) 第1モードでの重なり順決定処理のフローチャート 第2モードでの切断データ作成処理のフローチャート 第2モードでの重なり順決定処理のフローチャート 他の全体模様の一例を用いて部分模様のグループ化を説明するための図であり、(a)は全体模様を表す装飾物の正面図、(b)(d)(f)は部分模様について順番に並べた図、(c)(e)(f)は凸状に配置された全体模様の重なりを側面から見た図 第2実施形態を示すものであり、(a)及び(b)は、シートの設定枚数と色情報に基づくグループ化処理を説明するための図6(a)及び(b)相当図 第2実施形態における図8相当図 第2実施形態におけるグループ化処理を示すフローチャート
 <第1実施形態>
 以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、切断データ作成装置1と、切断装置11と、を示している。切断データ作成装置1と切断装置11は、通信ケーブル111で相互に接続されている。
 切断データ作成装置1は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ(パソコン)で構成されている。即ち、切断データ作成装置1は、パソコン本体からなる作成装置本体部2と、例えばカラー液晶ディスプレイからなる表示部(以下、ディスプレイ3とする)と、キーボード4a及びマウス4bからなる入力部4と、を備えている。また、切断データ作成装置1は、カラー画像の読取り可能なイメージスキャナ10(図2にのみ図示)を備えている。
 図2に示すように、作成装置本体部2の制御回路5は、コンピュータ(CPU)を主体に構成されており、ROM6、RAM7、EEPROM8が接続されている。また、制御回路5には、前記キーボード4a及びマウス4bからなる入力部4、ディスプレイ3、イメージスキャナ10、作成装置本体部2に着脱可能な外部記憶装置9が夫々接続される。EEPROM8又は外部記憶装置9の内部記憶装置には、後述する切断データ作成プログラムが記憶されている。切断データ作成プログラムの実行時には、ディスプレイ3に、種々の模様や必要な情報が表示される。このとき、ユーザが、キーボード4a及びマウス4bを操作して必要な入力や指示を行なうことで、切断データ作成装置1は、切断データを作成する。
 また、切断データ作成装置1は、通信部111aを備えている。通信部111aは、前記通信ケーブル111を介して、切断装置11の通信部111bに接続されている。これにより、切断データ作成装置1と切断装置11との間で、切断データを含むデータの送受信が可能である。なお、切断データ作成装置1の通信部111aと、切断装置11の通信部111bは、有線ではなく無線で接続される構成であってもよい。
 切断装置11は、切断データに基づいて切断対象となるシート20を切断するものである。切断装置11は、図1に示すように、筐体としての本体カバー12と、本体カバー12内に配設されたプラテン13と、カッタカートリッジ14が搭載されるキャリッジ15と、シート20を保持するための保持部材100とを備えている。保持部材100は矩形平板状に形成されており、その表面に粘着層101(図1の破線参照)を有する。また、保持部材100は、粘着層101に貼り付けられたシート20を保持し、略水平なプラテン13上に載置されるようにセットされる。
 本体カバー12は横長な矩形箱状をなしており、当該本体カバー12における正面の開口部12a側を切断装置11の前側とする。以下の説明では、プラテン13上において保持部材100が移送される前後方向をY方向とし、Y方向と直交する左右方向をX方向とする。また、プラテン13と直交する上下方向をZ方向とする。
 本体カバー12の右側上部には、ディスプレイ16aと、各種操作スイッチ16bとが設けられている。ディスプレイ16aは、例えばカラー液晶ディスプレイからなり、ユーザに対して必要なメッセージ等の表示を行う。各種操作スイッチ16bは、後述する第1切断データと第2切断データの選択や、指示等の操作を行う。
 本体カバー12内の機枠には、左右方向に延びる駆動ローラ17及びピンチローラ18が設けられている。駆動ローラ17及びピンチローラ18は、プラテン13上にセットされた保持部材100の両端部分を上下方向から挟む。本体カバー12内には、Y軸モータ22(図2参照)とY軸移動機構(図示略)が設けられている。Y軸移動機構は、Y軸モータ22の回転運動を駆動ローラ17に伝達することで、保持部材100をシート20と共にY方向へ移動させる。
 また、本体カバー12内の機枠には、キャリッジ15をX方向へガイドするX軸ガイドレール19が設けられている。本体カバー12内には、X軸モータ21(図2参照)とX軸移動機構(図示略)が設けられている。X軸移動機構は、X軸モータ21の回転により、キャリッジ15をX軸ガイドレール19に沿ってX方向へ移動させる。
 キャリッジ15の前側には、カートリッジホルダ15aが設けられている。カートリッジホルダ15aには、カッタカートリッジ14が着脱可能に装着される。また、キャリッジ15内には、Z軸モータ23(図2参照)とZ軸移動機構(図示略)が設けられている。Z軸移動機構は、Z軸モータ23の回転により、カートリッジホルダ15aをカッタカートリッジ14と共にZ方向へ移動させる。
 詳しい図示は省略するが、Z軸移動機構によりカートリッジホルダ15aが下方へ移動されると、カッタカートリッジ14下端に設けられたカッタの刃先は、保持部材100に保持されたシート20に貫通する。この状態で、切断装置11は、Y軸モータ22の駆動によりY軸移動機構を介して保持部材100をY方向へ移動させると共に、X軸モータ21の駆動によりX軸移動機構を介してキャリッジ15をX方向へ移動させることで、シート20に対する切断動作を実行する。こうして、X軸移動機構、Y軸移動機構、及びZ軸移動機構、並びに対応するモータ21,22,23は、カッタカートリッジ14のカッタと保持部材100に保持されたシート20とを相対的に移動させる相対移動手段として機能する。また、相対移動手段は、カッタカートリッジ14と共に切断手段を構成する。
 なお、切断装置11では、例えば図1に示す保持部材100における粘着層101の左角部を原点OとしたXY座標系が設定され、そのXY座標系に基づいて上記した保持部材100とカッタカートリッジ14との相対移動が行われる。また、切断装置11では、カッタカートリッジ14の他、印刷手段としてのペンカートリッジ(図示略)が用意されている。それ故、これらカートリッジをカートリッジホルダ15aに対して択一的に装着することで、シート20に対する切断動作又は印刷動作の実行が可能である。なお、切断装置11の詳細な構成については、本願出願人が出願した特開2014-124748号公報と同様の構成を採用することができ、その説明を省略する。
 図2に示すように、切断装置11の制御回路25は、コンピュータ(CPU)を主体に構成されており、ROM26、RAM27、通信部111bが夫々接続されている。ROM26には、切断動作(或いは印刷動作)を制御するための制御プログラム等が記憶されている。制御回路25は、通信部111b(通信ケーブル111)を介して、切断データ作成装置1で作成された切断データを取得する。
 また、制御回路25には、ディスプレイ16a、各種操作スイッチ16bが接続されると共に、X軸モータ21、Y軸モータ22、Z軸モータ23を夫々駆動する駆動回路28,29,30が接続されている。制御回路25は、切断データに基づいて、X軸モータ21、Y軸モータ22、Z軸モータ23等を制御し、保持部材100に保持されたシート20に対する切断動作を自動で実行させる。
 さて、図3(a)に示す装飾物は、上記の切断装置11で切断された複数のシート20を重ねることで作製されたものである。この装飾物は、「花」の模様を凹状に表した装飾物51と、「花」の模様を凸状に表した装飾物52とがある。ここで、図3(b)は、「花」が凹状になっていることを示す為に、各シート20の位置をずらした状態で示している。図3(c)は、「花」が凸状になっていることを示す為に、各シート20の位置をずらした状態で示している。
 装飾物51,52が表す「花」は、星形をなす「花びら」、その「左目」と「右目」と「口」、及び「葉と茎」で構成される。図3(a)に示すように「花びら」を第2部分模様Bとし、その花びら外周を縁取る大きめの花びらを第1部分模様Aとする。「左目」と「右目」と「口」は、第3と第4と第5の部分模様C,D,Eとする。「葉と茎」を第6部分模様Fとし、第1,第6部分模様A,Fを合成した模様を第7部分模様Gとする(図4(d)参照)。第1~第7部分模様A~Gが組み合わさった模様を、全体模様Mとする。また、最も後側のシート20を基台シート20とする(図3(b)のシート20Bl-0と同図(c)のシート20YG-0参照)。そして、第1~第7部分模様A~Gの何れかの輪郭線に沿って切断したシート20を、基台シート20の前側に夫々重ねる。これにより、第1~第7部分模様A~Gが組み合わさった全体模様Mとして、図3(a)の「花」が表される。
 図3(b)の装飾物51は、黒色の基台シート20Blの前側に、第3~第5部分模様C~Eを切り欠いた黄色のシート20Yeと、第2部分模様Bを切り欠いた黒色のシート20Blと、第1部分模様Aを切り欠いた緑色のシート20Grと、第7部分模様Gを切り欠いた黄緑色のシート20YGとを順次重ねることにより、「花」の全体模様Mを凹状に表す。
 図3(c)の装飾物52は、黄緑色の基台シート20YGの前側に、第7部分模様Gの輪郭を外縁とする緑色のシート20Grと、第1部分模様Aの輪郭を外縁とする黒色のシート20Blと、第2部分模様Bの輪郭を外縁とする黄色のシート20Yeと、第3~第5部分模様C~Eの夫々輪郭を外縁とする黒色のシート20Blとを順次重ねることにより、「花」の全体模様Mを凸状に表す。
 以下では、全体模様Mを凹状に表す装飾物51を作製する為に、シート20Bl~20YGを切断する切断データを第1切断データとする。一方、全体模様Mを凸状に表す装飾物52を作製する為に、シート20Bl~20YGを切断する切断データを第2切断データとする。また、装飾物51,52において、基台シートの前側へ順次重ねるシートは、その重ねる順番に対応させて、第1、第2、第3、第4シートと称する。なお、図3等におけるシート20の末尾の符号「Bl」、「Ye」、「Gr」、「YG」は、シート20の色に対応しており、「Bl」は黒色、「Ye」は黄色、「Gr」は緑色、「YG」は黄緑であることを示す。また、図3等における符号「Bl~YG」の末尾の数字「-0」、「-1」、…「-4」は、基台シート、第1シート、…第4シートであることを示す。更に、説明の便宜上、第1部分模様A~第7部分模様Gを、以後、単に「部分模様A」~「部分模様G」と称する。
 前記第1切断データは、図5(a)に示すように、第1シート20Yeの部分模様C~第4シート20YGの部分模様Gについて、順番データ(シート1~4)、フィードデータ、座標データ、停止コード及び終了コードと、図示しない表示用のデータとを含む。具体的には、同図(a)の「シート1」~「シート4」は、第1シート20Ye~第4シート20YGを重ねる順番を表す順番データである。また、各シート20Ye~20YGを特定するデータとして「黄色」等で表すように、各シートの色が順番データに対応付けて設定されている。
 前記座標データは、切断装置11のXY座標系で規定されており、順番データが「1」の3組の「第1座標データ(x1,y1)…第m座標データ(xm,ym)」は、3つの部分模様C~Eの切断線を切断するための座標値を表す。当該座標データに係る「m」は、各部分模様C~Eの形状に応じて設定される座標データの数である。この座標データについて、図4(a)に示す部分模様C~Eの拡大図を参照しながら説明する。
 「左目」の部分模様Cの切断線は、略長円形の輪郭線を構成する複数の線分C、C、…Cからなり、各線分の両端つまり多数の点P、P、…Pが当該輪郭線の円弧上に所定間隔で設定されている。部分模様Cの切断線データは、切断開始点P、点P、…、切断終了点Pの夫々に対応するフィードデータ(F1x0,F1y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第m座標データ(xm,ym)を有する。フィードデータは、切断開始に際して切断装置11の前記カッタを切断開始点Pへ移動させるデータである。つまり、フィードデータに基づいて、切断を伴わないフィード時におけるキャリッジ15の切断開始点Pへの移動と、カッタの上下動とが行われる。
 「右目」の部分模様Dの切断線は、部分模様Cと同様、略長円形の輪郭線を構成する線分D、D、…Dからなり、その切断線データは、フィードデータ(F2x0,F2y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第m座標データ(xm,ym)を有する。「口」の部分模様Eの切断線は、略長円湾曲形の輪郭線を構成する線分E、E、…Eからなり、その切断線データは、フィードデータ(F3x0,F3y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第m座標データ(xm,ym)を有する。
 順番データが「2」の部分模様Bの切断線は、順番データが「3」の部分模様Aの切断線と相似形の星形である(図4(b)(c)参照)。部分模様Bの切断線は、10個の線分B1,,…B10からなり、部分模様Bの切断線データは、切断開始点P、点P、…切断終了点P10の夫々に対応するフィードデータ(F4x0,F4y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第10座標データ(x10,y10)を有する。部分模様Aの切断線は、部分模様Bの切断線を囲う10個の線分A1,,…A10からなる。部分模様Aの切断線データは、切断開始点P、点P、…切断終了点P10の夫々に対応するフィードデータ(F5x0,F5y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第10座標データ(x10,y10)を有する。
 順番データが「4」の部分模様Gの切断線は、相互に隣り合う部分模様A,Fの両方を合成したときの輪郭線である。つまり、図4(d)の部分模様Gの切断線は、2つの部分模様A,Fを、その外縁で繋げた18個の線分G,G,…G18からなる。部分模様Gの切断線データは、切断開始点P、点P、…切断終了点P18の夫々に対応するフィードデータ(F6x0,F6y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第18座標データ(x18,y18)を有する。なお、図5(a)に示すように、部分模様E,B,A,の座標データの末尾は「停止コード」とされ、部分模様Gの座標データの末尾は「終了コード」とされている。また、上記した第1切断データの順番データは、切断装置11において第1シート20Yeから第4シート20YGまで順次切断する切断順に対応する。
 切断装置11の制御回路25は、第1切断データに基づいて、上記した部分模様C,D,E,B,A,Gの順に、対応するシート20Ye~20YG毎の切断を行うように切断手段を制御する。即ち、先ずX軸移動機構及びY軸移動機構により、切断開始点PのXY座標へカッタカートリッジ14(カッタ)を相対的に移動させる。次いで、Z軸移動機構により前記カッタの刃先を第1シート20Yeにおける部分模様Cの切断開始点Pに貫通させる。この状態で、X軸移動機構及びY軸移動機構により、当該刃先を、各点P、P、…を順次伝うようにして、夫々の座標へ向けて相対的に移動させ、線分C、C、…に沿って第1シート20Yeを切断する。こうして、切断終了点Pまで、カッタを相対移動させることで、部分模様C、つまり「左目」の輪郭線に沿って切断を行う。同様に、「右目」の部分模様Dと「口」の部分模様Eについても、夫々の切断線データに基づきカッタを相対移動させて順次切断する。
 制御回路25は、部分模様Eの切断線の切断を終えると、前記停止コードに基づき、前記カッタの刃先を第1シート20Yeから離間させた状態で、キャリッジ15の待機位置である原点Oへ移動させる。この後、切断装置11において、第1シート20Yeに代えて第2シート20Blがセットされ、部分模様Bについても、その切断線データに基づいて切断される。こうして、部分模様B、部分模様A、及び部分模様Gについて、対応する第2シート20Bl、第3シート20Gr、及び第4シート20YGが順次セットされ、夫々の切断線の切断が行われる。そして、部分模様Gの切断線の切断を終えると、前記終了コードに基づき、カッタの刃先を第4シート20YGから離間させて、前記待機位置へ移動させる。上記の切断動作により、各シート20Ye~20YGについて、夫々の部分模様C,D,E,B,A,Gの輪郭線の内方を不要部分として切り抜く切断線を形成することができる。
 なお、第1切断データは、図5(a)の例に限らず、枠線41等の切断線データを含む構成とすることができる。枠線41は、シート20の周縁を切断するため輪郭線である(図4(b)参照)。以下に説明するように、シート20の枠線41を切断する場合、当該枠線41で囲われたパーツは部分模様Hとして、上記した部分模様A~Gと組み合わさって全体模様Mを表す(図3(b)(c)参照)。
 前記第2切断データは、図5(b)に示すように第1切断データと同様、順番データ、フィードデータ、座標データ、停止コード、終了コード、表示用のデータを含むことから、第1切断データとの相違点を中心に説明する。
 先ず、第2切断データでは、基台シート20YGに順番データ「0」が与えられている。順番データが「0」の部分模様Hは、花の「周囲」を構成する4角形の輪郭線を有する。図4(b)に示すように、部分模様Hの切断線は、4個の線分H1,,H3,からなる。部分模様Hの切断線データは、切断開始点P、頂点P、…切断終了点Pの夫々に対応するフィードデータ(F1x0,F1y0)、第1座標データ(x1,y1)、…第4座標データ(x4,y4)を有する。
 順番データが「1」の第1シート20Grには部分模様Gの切断線データが設定され、順番データが「2」の第2シート20Blには、部分模様Aの切断線データが設定されている。順番データが「3」の第3シートYeには部分模様Bの切断線データが設定され、順番データが「4」の第4シート20Blには、3つの部分模様C~Eの切断線データが設定されている。
 切断装置11の制御回路25は、第2切断データに基づいて、基台シート20YG、第1シート20Gr、第2シート20Bl、第3シート20Ye、第4シート20Blに対して、順次切断動作を実行する。これにより、各シート20YG~20Blには、夫々の部分模様H,G,A~Eの外側を不要部分として切り抜く切断線が形成される。
 次に、上記構成の作用について、図6~図15を参照しながら説明する。ここで、図8~図15のフローチャートは、切断データ作成装置1の制御回路5が実行する切断データ作成プログラムの流れを示している。
 切断データ作成装置1において、制御回路5は、切断データ作成のプログラムを起動すると、図8に示す処理を実行する。先ず、制御回路5は、切断データの元とする図柄画像データを受け付ける(ステップS1)。具体的には、例えば、ユーザの入力操作に基づき、イメージスキャナ10により「花」の図柄を描いた原画を読み取らせることで、制御回路5は、図柄画像データを取得する(ステップS2にてYES)。前記原画に描画された図柄は、図3(a)の装飾物51,52を作製する為の「花」の図柄であって、「花びら」が黄色、その花びら外周の「縁取部」と「左目」と「右目」と「口」が何れも黒色、「葉と茎」が緑色、「周囲」が黄緑色である図柄とする。
 次いで、制御回路5は、図柄画像データから色情報を取得する処理を行う(ステップS3)。この処理では、図柄画像データに基づいて、「花びら」における画素の集合を黄色の単色領域、「縁取部」と「左目」と「右目」と「口」における夫々の画素の集合を黒色の単色領域、「葉と茎」における画素の集合を緑色の単色領域、「周囲」の色を黄緑色の単色領域として識別する。また、制御回路5は、識別した4色(黄色、黒色、緑色、黄緑色)を後述するレイヤ50Ye,50Bl,50Gr,50YGの色としてRAM7に記憶する。
 また、制御回路5は、図柄画像データの加工処理を行う(ステップS4)。この加工処理では例えば、図柄画像データの画像のサイズが、対応するシート20(粘着層101)のサイズに比して大きい場合、当該画像の外縁を、矩形状をなすシート20の外縁と合わせるようにサイズ補正する。
 そして、制御回路5は、マウス4b等の入力部4からの選択指令に基づいて、第1モードと第2モードとの何れが選択されたかを判断する(ステップS5)。具体的には、制御回路5は、例えばディスプレイ3に、全体模様Mを凹状とする第1モードと、全体模様Mを凸状とする第2モードと、の何れかを選択するモード選択画面(図示略)を表示させる。ユーザがモード選択画面を見ながらマウス4b等を操作して第1モードを選択すると(ステップS5にてYES)、第1切断データ作成処理に移行する(図9参照)。
 第1切断データ作成処理において、制御回路5は、図柄画像データを周知の画像処理の手法で処理して、各輪郭線を色毎に抽出する(ステップS11)。このとき例えば、図6(a)で左から順に示すように、前記の「周囲」、「縁取部」、「花びら」、「左目」、「右目」、「口」、「葉と茎」の輪郭線が順次抽出されるものとする。同図(a)の丸で囲った番号は抽出順番であり、抽出される輪郭線の総数nは7つである。また、各輪郭線は、座標データを含むベクトルデータとして抽出される。
 制御回路5は、抽出順番が0の「周囲」について、黄緑色の単色領域がシート20周縁を切断するための輪郭線で囲われたパーツ、つまり部分模様Hとして識別する。抽出順番が1の「縁取部」について、黒色の単色領域が輪郭線で囲われた部分模様Aとして識別し、抽出順番が2の「花びら」について、黄色の単色領域が輪郭線で囲われた部分模様Bとして識別する。更に、抽出順番が3,4,5の「左目」、「右目」、「口」の夫々について黒色の単色領域が輪郭線で囲われた部分模様C,D,Eとして識別し、抽出順番が6の「葉と茎」について緑色の単色領域が輪郭線で囲われた部分模様Fとして識別する。こうして、制御回路5は、各輪郭線と、夫々の単色領域を表す各レイヤ50YG~50Grとの対応付けが可能となる。
 次いで、制御回路5は、レイヤ50YG~50Grの枠線41の設定処理を行う(ステップS12、図6(c)参照)。本実施形態では、最も外側の「周囲」の輪郭線が、4角形の枠線41として設定されるものとする。そして、制御回路5は、部分模様A~F,H間の包含に関する情報を取得する包含情報取得処理に移行する(ステップS13)。
 図10に示すように、包含情報取得処理では、先ず初期設定が行われる(ステップS31)。ここで、制御回路5は、複数の部分模様A~F,Hのうち一の部分模様と他の部分模様との包含関係を判別すべく、夫々の抽出順番に対応する一のカウンタiと他のカウンタ(対象カウンタj)を0にリセットして初期化する(i=j=0)。また、制御回路5は、各部分模様の階層の深さを表すh(i)と、その階層の深さh(i)の最大値を表すMaxhとを夫々0にリセットする。階層の深さh(i)とは、部分模様相互間で包含される数を階層の深さとして表すものであり、「周囲」の部分模様Hの階層を最上位階層(深さ0)とした時の、各部分模様A~F,Hの階層の深さh(0)~h(n-1)である。
 制御回路5は、カウンタiと対象カウンタjの値が夫々輪郭線の総数nより小さく(ステップS32,S33でYES)且つそれらカウンタi,jの値が相互に一致しないこと(ステップS34にてNO)を条件に、部分模様の包含関係を判別する。現時点では、カウンタi,jの値が何れも0であるため(ステップS34にてYES)、抽出順番が0の部分模様H,H同士で包含関係が判別されることはない。そこで、制御回路5は、部分模様Hとの判別対象を変更すべく、ステップS39で対象カウンタjを1だけインクリメントした1として(j=1)、ステップS33にリターンする。
 この場合、対象カウンタjの値は、輪郭線の総数nより小さく且つカウンタiの値と一致しないことから、ステップS33,S34に係る条件を満たす。このとき、制御回路5は、一のOutline(i)として抽出順番iが0の部分模様Hの輪郭線が、他のOutline(j)として抽出順番jが1の部分模様Aの輪郭線に包含されているか否かを判別する(ステップS35)。Outline(i)或いはOutline(j)は、抽出順番をi或いはjとする部分模様の輪郭線のベクトルデータの集合を表す情報である。このとき、制御回路5は、各輪郭線の座標データに基づいて、部分模様HのOutline(0)が部分模様AのOutline(1)に包含されていないと判別する(ステップS35にてNO、図6(a)参照)。
 この後、制御回路5は、ステップS39で対象カウンタjを1だけインクリメントした2として(j=2)、ステップS33にリターンする。制御回路5は、対象カウンタjの値が2の場合も、前記ステップS33,S34に係る条件を満たすと判断し、抽出順番iが0の部分模様HのOutline(0)について、抽出順番jが2の部分模様BのOutline(2)に包含されていないと判別する(ステップS35にてNO、図6(a)参照)。
 このように、部分模様HのOutline(0)は、他の部分模様A,B,…Fを囲う形状であることから、当該他の部分模様A,B…のOutline(j)に包含される(ステップS35にてYES)と判別されることはない。このため、制御回路5は、部分模様HのOutline(0)について、ステップS33~S35、S39を繰り返し実行し、抽出順番jが6の部分模様FのOutline(6)との包含関係まで判別しても、ステップS36が実行されないので、部分模様Hの階層の深さh(0)は0のままである。それ故、制御回路5は、対象カウンタjの値が輪郭線の総数nである7に達したと判断すると(ステップS33にてNO))、部分模様Hの階層の深さh(0)を0とし、階層の深さの最大値(Maxh=0)としてRAM7に夫々記憶させる(ステップS40)。
 続いて、制御回路5は、対象カウンタjを0にリセットすると共にカウンタiを1だけインクリメントすることで(ステップS41)、抽出順番iが1の部分模様Aについて、前記ステップS32~S39を実行する。
 この場合、制御回路5は、カウンタiが1、対象カウンタjが0であることから(ステップS32,S33で夫々YES、且つステップS34にてNO)、部分模様AのOutline(1)と部分模様HのOutline(0)との包含関係を判別する(ステップS35)。制御回路5は、部分模様AのOutline(1)が部分模様HのOutline(0)に包含されていると判断すると(ステップS35にてYES)、部分模様Aの階層の深さh(1)を1だけインクリメントして1とする(ステップS36)。このとき、制御回路5は、部分模様Aの階層の深さ(h(1)=1)を、現時点における当該深さh(i)の最大値(Maxh=0)より大きいと判断して(ステップS37にてYES)、その最大値Maxhを部分模様Aの階層の深さの値を1に設定(更新)する(ステップS38)。
 この後、制御回路5は、抽出順番iが1の部分模様Aについて、対象カウンタjを1ずつインクリメントして(ステップS39)、包含関係を判別する対象を順次変更して処理を実行するが、対象カウンタjが1のときi=jとなる(ステップS34にてYES)。また、対象カウンタjが2~6のとき、部分模様AのOutline(1)が他の部分模様B~FのOutline(2)~(6)に包含される関係にない(ステップS35にてNO、図6(a)参照)。このため、制御回路5は、部分模様AのOutline(1)について、ステップS33~S35、S39を繰り返し実行し、抽出順番jが6の部分模様FのOutline(6)との包含関係まで判別して、対象カウンタjの値が7に達した時点で(ステップS33にてNO)、部分模様Aの階層の深さ(h(1)=1)と階層の深さの最大値(Maxh=1)をRAM7に記憶させる(ステップS40)。
 続いて、制御回路5は、対象カウンタjを0にリセットすると共にカウンタiを1だけインクリメントすることで(ステップS41)、抽出順番iが2の部分模様Bについて、前記ステップS32~S39を実行する。
 この場合、制御回路5は、カウンタiが2、対象カウンタjが0であることから(ステップS32,S33で夫々YES、且つステップS34にてNO)、部分模様BのOutline(2)と部分模様HのOutline(0)との包含関係を判別する(ステップS35)。制御回路5は、部分模様BのOutline(2)が部分模様HのOutline(0)に包含されていると判断すると(ステップS35にてYES)、部分模様Bの階層の深さh(2)を1だけインクリメントして1とする(ステップS36)。このときの部分模様Bの階層の深さ(h(2)=1)は、現時点における当該深さh(i)の最大値(Maxh=1)と同じである
(ステップS37にてNO)。
 また、制御回路5は、対象カウンタjの値を1だけインクリメントした1とし(ステップS39)、部分模様BのOutline(2)と部分模様AのOutline(1)との包含関係を判別する(ステップS33~S35)。制御回路5は、部分模様BのOutline(2)が部分模様AのOutline(1)に包含されていると判断すると(ステップS35にてYES)、部分模様Bの階層の深さh(2)を1だけインクリメントして2とする(ステップS36)。このとき、制御回路5は、部分模様Bの階層の深さ(h(2)=2)を、現時点の当該深さh(i)の最大値(Maxh=1)より大きいと判断して(ステップS37にてYES)、その最大値Maxhを部分模様Bの階層の深さの値「2」で更新する。
 この後、制御回路5は、抽出順番iが2の部分模様Bについて、対象カウンタjを1ずつインクリメントして(ステップS39)、包含関係を判別する対象を順次変更して処理を実行するが、対象カウンタjが2のときi=jとなる(ステップS34にてYES)。また、対象カウンタjが3~6のとき、部分模様BのOutline(2)が他の部分模様C~FのOutline(3)~(6)に包含される関係にない(ステップS35にてNO)。このため、制御回路5は、部分模様BのOutline(2)について、ステップS33~S35、S39を繰り返し実行し、対象カウンタjの値が7に達した時点で(ステップS33にてNO)、部分模様Bの階層の深さ(h(2)=2)と階層の深さの最大値(Maxh=2)をRAM7に記憶させる(ステップS40)。
 また、制御回路5は、抽出順番iが3~6の部分模様C~Fについても、カウンタiを1ずつインクリメントして(ステップS41)、上記した部分模様H、A,Bと同様に他の部分模様との包含関係を判別して、夫々の階層の深さh(3)~(6)と最大値Maxhを求める処理(ステップS32~S40)を実行する。この場合、抽出順番iが3の部分模様CのOutline(3)は部分模様H,A,Bの3つのOutline(0)~(2)に包含される関係にあることから、部分模様Cの階層の深さh(3)は3となり、階層の深さの最大値Maxhも3に更新される(ステップS38)。また、部分模様Dの階層の深さh(4)は3、部分模様Eの階層の深さh(5)は3,部分模様Fの階層の深さh(6)は1となり(何れも図6(a)参照)、この結果、階層の深さの最大値Maxhは3となる。こうして、制御回路5は、全ての部分模様H,A~Fについて、夫々の階層の深さを対応付けて記憶させ(ステップS40)、カウンタiの値が7に達すると(ステップS41、ステップS32にてNO)、ステップS14にリターンする。
 図11、図12は、ステップS14のグループ化処理を示している。制御回路5は、図11のステップS51で、グループカウンタkを0にリセットする(k=0)と共に、Outline(i)のGroup(k)をNullに設定する。Group(k)は、部分模様H,A~Fの中から特定の部分模様を一つのグループとしてグループ化したOutline(i)の集合を表す。また、制御回路5は、そのグループ総数の値Nを求めるべく0にリセットし(N=0)、各部分模様のグループ化判定フラグFlag(i)をFalseに夫々設定する。グループ化判定フラグFlag(i)は、Falseの場合にGroup(k)属する部分模様として特定されていないことを示し、Trueの場合にGroup(k)属する部分模様として特定されていることを示す情報である。そして、制御回路5は、階層の深さを表す変数[h]に0を代入して、最上位階層([h]=0)から最下位階層([h]=Maxh=3)にわたってグループ化する部分模様を特定する。
 即ち、制御回路5は、先ず変数[h]の値が0の最上位階層について(ステップS52にてYES)、カウンタiを0にリセットする(ステップS53でi=0、ステップS54にてYES)。これにより、制御回路5は、抽出順番iが0の部分模様Hを対象として、グループ化判定フラグFlag(0)がFalseに設定されているか否か判断すると共に、前記ステップS13で求めた階層の深さ(h(0)=0)が変数[h]と等しいか否かを判断する(ステップS55)。
 ここで、制御回路5は、部分模様Hのグループ化判定フラグFlag(0)がFalseに設定され且つ部分模様Hの階層の深さh(0)が変数[h]と等しい0であると判断する(ステップS55にてYES)。このとき、制御回路5は、ステップS56で、部分模様HのOutline(0)を、最上位階層の第0Group(0)に属するものとして追加し(特定し)、グループ総数Nを1だけインクリメントする(N=1)。また、制御回路5は、部分模様HのGroup(0)の特定により、部分模様Hのグループ化判定フラグFlag(0)をTrueに設定する。
 また、制御回路5は、対象カウンタjを0にリセットする(ステップS57)。そして、制御回路5は、対象カウンタjの値が輪郭線の総数nより小さく(ステップS58にてYES)且つカウンタi,jの値が相互に一致しないことを条件に(図12のステップS63にてNO)、他の部分模様を第0Group(0)に追加するか否かを判断する(ステップS64~S66,S69,S70)。現時点では、カウンタi,jの値が何れも0であるため(ステップS63にてYES)、同じ部分模様Hについて追加の可否を判断することはない。そこで、制御回路5は、判断対象を変更すべく、ステップS68で対象カウンタjを1だけインクリメントした1として(j=1)、ステップS58にリターンする。
 この場合、対象カウンタjの値は、輪郭線の総数nより小さく且つカウンタiの値と一致しないことから、ステップS58,S63に係る条件を満たす。このとき、制御回路5は、抽出番号jが1の部分模様Aについて、グループ化判定フラグFlag(1)がFalseに設定されているか判断すると共に、第0Group(0)に属する部分模様Hの色情報と同じ色情報であるかを判断する(ステップS64)。ここで、制御回路5は、部分模様Aのグループ化判定フラグFlag(1)がFalseに設定されているが、部分模様Aの黒色と第0Group(0)の部分模様Hの黄緑色とが同じでないと判断する(ステップS64にてNO)。
 この後、制御回路5は、ステップS68で対象カウンタjを1だけインクリメントした2として(j=2)、ステップS58にリターンする。制御回路5は、対象カウンタjの値が2の場合も、前記ステップS58,S63に係る条件を満たすと判断し、抽出順番jが2の部分模様Bについて、グループ化判定フラグFlag(2)がFalseに設定されているが、部分模様Bの黄色と第0Group(0)の部分模様Hの黄緑色とが同じでないと判断する(ステップS64にてNO)。
 このように、第0Group(0)に属する部分模様Hの黄緑色については、他の部分模様A,B,…Fで用いられていないことから、ステップS64にてYESと判断されることはない。このため、制御回路5は、第0Group(0)について、ステップS58,S63,S64,S68を繰り返し実行し、抽出順番jが6の部分模様Fの色情報まで判断しても、ステップS67が実行されない為、部分模様H以外の部分模様が第0Group(0)に追加されない。それ故、制御回路5は、対象カウンタjの値が輪郭線の総数nである7に達したと判断すると(ステップS58にてNO)、第0Group(0)として特定された部分模様HのOutline(0)をRAM7に記憶させると共に、現時点のグループ総数Nの値「1」をRAM7に記憶させる(ステップS59)。
 続いて、制御回路5は、グループカウンタkを1だけインクリメントし、Group(k)をNullにして(ステップS60)、対象を第1Group(1)に設定する。また、制御回路5は、カウンタiを1だけインクリメントして(ステップS61、ステップS54にてYES)、抽出順番iが1の部分模様Aのグループ化判定フラグFlag(1)がFalseに設定されていると判断するが、部分模様Aの階層の深さh(1)が変数[h]の値0と異なる1と判断する(ステップS55にてNO)。つまり、部分模様H以外に、階層の深さh(i)を0とする部分模様がないため、制御回路5は、カウンタiの値が1~6の部分模様A~Fについて、ステップS54,S55,S61を繰り返し実行した場合、何れもステップS55でNOと判断する。
 この結果、制御回路5は、カウンタiの値が7に達すると(ステップS54にてNO)、変数[h]に1だけインクリメントした値([h]+1)を代入して、変数[h]を1とする(ステップS62、ステップS52にてYES)。また、制御回路5は、カウンタiを0にリセットする(ステップS53、ステップS54にてYES)。この時点で、抽出順番iが0の部分模様Hのグループ化判定フラグFlag(0)はTrueに設定されているため(ステップS55にてNO)、カウンタiを1だけインクリメントして1とする(ステップS61、ステップS54にてYES)。これにより、制御回路5は、抽出順番iが1の部分模様Aのグループ化判定フラグFlag(1)がFalseに設定されているか否かを判断すると共に、部分模様Aの階層の深さ(h(1)=1)が変数[h]と等しいか否かを判断する(ステップS55)。
 部分模様Aのグループ化判定フラグFlag(1)はFalseに設定され、且つ部分模様Aの階層の深さh(1)は、変数[h]と等しい1である(ステップS55にてYES)。そこで、制御回路5は、ステップS56で、部分模様AのOutline(1)を、第1Group(1)に属するものとして特定し、グループ総数Nを1だけインクリメントした2とし、又、部分模様Aのグループ化判定フラグFlag(1)をTrueに設定する。
 また、制御回路5は、前記のように対象カウンタjを0にリセットしてから(ステップS57)、当該カウンタjの値が輪郭線の総数nより小さく(ステップS58)且つカウンタi,jの値が相互に一致しないことを条件に(ステップS63)、他の部分模様H,B~Fを第1Group(1)に追加するか否かを順次判断する。この点、第1Group(1)に属する部分模様Aの黒色は、グループ化判定フラグの設定がFalseの部分模様C~Eで用いられている。このため、制御回路5は、対象カウンタjの値が3,4,5のとき、つまり抽出順番jが3~5の部分模様C~Eについて、夫々部分模様Aと同色であると判断する(ステップS64にてYES)。
 もっとも、制御回路5は、部分模様C~Eの各Outline(3)~(5)は、部分模様AのOutline(1)に包含される関係にあると判断するため(ステップS65にてNO)、部分模様A以外の部分模様が第1Group(1)に追加されることはない。このため、制御回路5は、第1Group(1)について、ステップS58,S63,S64,S65,S68を繰り返し実行し、抽出順番jが6の部分模様Fまでの判断を終えると(ステップS58にてNO)、第1Group(1)として特定された部分模様AのOutline(1)をRAM7に記憶させると共に、現時点のグループ総数Nの値「2」をRAM7に記憶させる(ステップS59)。
 続いて、制御回路5は、グループカウンタkを1だけインクリメントし、Group(k)をNullにして(ステップS60)、対象を第2Group(2)に設定する。また、制御回路5は、カウンタiを1だけインクリメントして(ステップS61、ステップS54にてYES)、抽出順番iが2の部分模様Bのグループ化判定フラグFlag(2)がFalseに設定されていると判断するが、部分模様Bの階層の深さh(2)が変数[h]の値1と異なる2と判断する(ステップS55にてNO)。つまり、階層の深さh(i)を1とする部分模様は、部分模様Aと部分模様Fだけであるため、制御回路5は、カウンタiの値が2~6の部分模様A~Fについて、ステップS54,S55,S61を繰り返し実行した場合、カウンタiの値が6のときステップS55でYESと判断する。
 これにより、制御回路5は、ステップS56で、階層の深さh(6)を1とする部分模様FのOutline(6)を、第2Group(2)に属するものとして特定し、グループ総数Nを1だけインクリメントした3とし、又、部分模様Fのグループ化判定フラグFlag(6)をTrueに設定する。
 また、制御回路5は、前記のように対象カウンタjを0にリセットしてから(ステップS57)、当該カウンタjの値が輪郭線の総数nより小さく且つカウンタi,jの値が相互に一致しないことを条件に(ステップS58、S63)、他の部分模様H,A~Eについて、第2Group(2)に追加するか否かを順次判断する。この点、第2Group(2)に属する部分模様Fの緑色は、他の部分模様H,A~Eで用いられていない。このため、制御回路5は、第2Group(2)について、ステップS58,S63,S64,S68を繰り返し実行しても、部分模様F以外の部分模様が第2Group(2)に追加されることはない。それ故、制御回路5は、対象カウンタjの値が7に達すると(ステップS58にてNO)、第2Group(2)として特定された部分模様FのOutline(6)をRAM7に記憶させると共に、現時点のグループ総数Nの値「3」をRAM7に記憶させる(ステップS59)。
 続いて、制御回路5は、グループカウンタkを1だけインクリメントし、Group(k)をNullにして(ステップS60)、対象を第3Group(3)に設定する。また、制御回路5は、カウンタiの値を1だけインクリメントした7とし(ステップS61、ステップS54にてNO)、変数[h]に1だけインクリメントした値([h]+1)を代入して、変数[h]を2とする(ステップS62、ステップS52にてYES)。また、制御回路5は、カウンタiを一旦0にリセットし(ステップS53)、前記ステップS54,S55,S61の実行によりカウンタiを1ずつインクリメントして、iの値が2のとき部分模様Bのグループ化判定フラグFlag(2)の設定がFalseで且つ階層の深さ(h(2)=2)が変数[h]と等しいと判断する(ステップS55にてYES)。
 これにより、制御回路5は、ステップS56で、階層の深さh(2)を2とする部分模様BのOutline(2)を、第3Group(3)に属するものとして特定し、グループ総数Nを1だけインクリメントした4とし、又、部分模様Bのグループ化判定フラグFlag(2)をTrueに設定する。
 また、制御回路5は、前記ステップS57,S58,S63,S64,S68の実行により、対象カウンタjを1ずつインクリメントしてグループ化判定フラグの設定がFalseの部分模様C~Eについて、第3Group(3)に追加するか否かを順次判断する。この点、第3Group(3)に属する部分模様Bの黄色は、部分模様C~Eで用いられていない(ステップS64にてNO)。このため、制御回路5は、第3Group(3)として、他の部分模様C~Eを追加することなく部分模様BのOutline(2)をRAM7に記憶させると共に、現時点のグループ総数Nの値「4」をRAM7に記憶させる(ステップS59)。
 続いて、制御回路5は、グループカウンタkを1だけインクリメントし、Group(k)をNullにして(ステップS60)、対象を第4Group(4)に設定する。また、制御回路5は、前記ステップS61,S54,S55の実行により、カウンタiを1ずつインクリメントして、グループ化判定フラグの設定がFalseの部分模様C~Eについて、階層の深さh(i)を2とする部分模様があるか否かを判断する(ステップS54)。階層の深さを2とする部分模様は部分模様Bのみであるため(ステップS54にてNO)、制御回路5は、変数[h]に1だけインクリメントした値を代入して、変数[h]を3とする(ステップS62、ステップS52にてYES)。また、制御回路5は、カウンタiを一旦0にリセットし(ステップS53、ステップS54にてYES)、前記ステップS54,S55,S61の実行によりカウンタiを1ずつインクリメントして、iの値が3のとき部分模様Cのグループ化判定フラグFlag(3)の設定がFalseで且つ階層の深さ(h(3)=3)が変数[h]と等しいと判断する(ステップS55にてYES)。
 これにより、制御回路5は、ステップS56で、階層の深さh(3)を3とする部分模様CのOutline(3)を、第4Group(4)に属するものとして特定し、グループ総数Nを1だけインクリメントした5とし、又、部分模様Cのグループ化判定フラグFlag(3)をTrueに設定する。また、制御回路5は、前記ステップS57,S58,S63,S64,S68の実行により、対象カウンタjを1ずつインクリメントしてグループ化判定フラグの設定がFalseの部分模様D,Eについて、第4Group(4)の部分模様Cと同色か否かを順次判断する。この点、部分模様Dは部分模様Cと同じ黒色であるため、制御回路5は、対象カウンタjの値が4のとき、ステップS64にてYESと判断する。そして、制御回路5は、それら部分模様DのOutline(4)と部分模様CのOutline(3)とが包含される関係にあるか否かを判断する(ステップS65)。
 前記部分模様C,Dの各Outlineは、前述のように相互に離間し且つ夫々閉じた輪郭線を形成することから、制御回路5は、部分模様Dと部分模様Cとの輪郭線同士で包含関係はないと判断する(ステップS65にてYES)。更に、制御回路5は、部分模様Dと部分模様Cとが同じ階層の深さか否か、且つ部分模様Dと部分模様Cとを包含する部分模様は同じか否かを判断する(ステップS66)。この場合、制御回路5は、部分模様Dの階層の深さh(4)と部分模様Cの階層の深さh(3)とを照合して何れも3であり、且つ部分模様C、Dを包含するのは同じ部分模様であると判断すると(ステップS66にてYES)、その部分模様DのOutline(4)を、第4Group(4)に属するものとして追加する(ステップS67)。また、制御回路5は、部分模様Dのグループ化判定フラグFlag(4)をTrueに設定する。
 また、制御回路5は、前記対象カウンタjの値を1インクリメントした5とし(ステップS68、ステップS58及びS63にて夫々YES)、部分模様Eについても第4Group(4)に追加するか否かを判断する。部分模様Eは、前記部分模様Dと同様、黒色であり(ステップS64にてYES)、部分模様Cとの輪郭線同士で包含関係がなく(ステップS65にてYES)、階層の深さh(5)が部分模様Cと同じ3であり、且つ部分模様C、Eを包含するのは同じ部分模様である(ステップS66にてYES)。それ故、制御回路5は、部分模様EのOutline(5)も、第4Group(4)に属するものとして追加し(ステップS67)、そのグループ化判定フラグFlag(5)をTrueに設定する。なお、階層の深さが相互に異なる複数の部分模様も(ステップS66にてNO)、1つのグループとしてグループ化する場合もあるが、そのステップS69,S70について詳しくは後述する。
 こうして、グループ化判定フラグFlag(0)~(6)の全部がTrueに設定され(ステップS64にてNO)、対象カウンタjの値が7に達すると(ステップS58にてNO)、制御回路5は、第4Group(4)として特定(更新)された部分模様C~EのOutline(3)~(5)について、その更新後の内容でRAM7に記憶させると共に、現時点のグループ総数Nの値「5」をRAM7に記憶させる(ステップS59)。
 続いて、制御回路5は、グループカウンタkを1だけインクリメントし、Group(k)をNullにして(ステップS60)、第5Group(5)に設定するが、グループ化判定フラグFlag(0)~(6)の全部がTrueに設定されている(ステップS55にてNO)。このため、制御回路5は、ステップS61,S54,S55を繰り返し実行することで、カウンタiの値が7に達すると(ステップS54にてNO)、変数[h]に1だけインクリメントした値([h]+1)を代入することで(ステップS62)、変数[h]を4とする。このとき、制御回路5は、変数[h]の値が最下位階層Maxhの値3を超える、つまり全階層についてグループ化に係る処理を終了したと判断し(ステップS52にてNO)、ステップS15にリターンする。
 図13は、ステップS15の第1重なり順決定処理を示している。第1重なり順決定処理では、前記ステップS14で求めた各Group(0)~(4)(図6(b)の第0~第4のグループ)について、全体模様Mが凹状となる複数のシート20を重ねる順番に対応するようにグループの順番を入れ替える。グループの順番の入れ替えは、一のGroup(k)に属する部分模様と他のGroup(w)に属する部分模様との包含関係に基づき行われる。
 即ち、図13のステップS71において、制御回路5は、一のGroup(k)のグループ番号に対応するグループカウンタ(カウンタk)を0にリセットする。次に、ステップS72で、制御回路5は、カウンタkがグループ総数N-1よりも小さいか否かを判断する。最初は、カウンタkがグループ総数N-1よりも小さいので、ステップS73に移行する。しかし、カウンタkがグループ総数N-1に等しいか又は大きい場合は、ステップS80に移行する。制御回路5はステップS73において、他のGroup(w)のグループ番号に対応するグループカウンタ(対象カウンタw)を、カウンタkに1だけインクリメントして(w=k+1)、1に設定する。次に、ステップS74で、制御回路5は、対象カウンタwがグループ総数Nよりも小さいか否かを判断する。対象カウンタwがグループ総数Nよりも小さい場合は、ステップS75に移行する。しかし、対象カウンタwがグループ総数Nに等しいか又は大きい場合は、ステップS79に移行する。ステップS75では、制御回路5は、カウンタkが対象カウンタwと等しいか否かを判断する。カウンタkが対象カウンタwと等しい場合は、ステップS78に移行する。カウンタkが対象カウンタwと等しくない場合は、ステップS76に移行する。
 ステップS76において、制御回路5は、対象カウンタwの値に対応する第1Group(1)の部分模様Aが、カウンタkの値に対応する第0Group(0)の部分模様Hに包含されているか否か、並びに、部分模様Aは部分模様Hよりも階層が深いか否かを判別する。この場合、制御回路5は、各部分模様H,Aの輪郭線の座標データに基づいて、部分模様AのOutline(1)が、部分模様HのOutline(0)に包含されていると判別する。また、部分模様Aの階層の深さ(図6(a)のh(1)参照)は、部分模様Hの階層の深さ(h(0)=0)よりも大きい1であると判別する(ステップS76にてYES)。このため、制御回路5は、部分模様AのGroup(1)の番号が部分模様HのGroup(0)の番号よりも小さくなるよう(部分模様Aが部分模様Hに対して後方へ凹となるよう)、グループの順番を入れ替える(ステップS77)。こうして、包含されている(又は階層が深い)部分模様Aを第0Group(0)とし、部分模様Hを第1Group(1)とするようにグループの順番を変更する。
 次に、制御回路5は、ステップS78で対象カウンタwの値を1だけインクリメントした2とする。その後、ステップS74に戻り、同様の処理を繰り返す。即ち、制御回路5は、判別対象を第2Group(2)の部分模様Fとして、カウンタkの値に対応する第0Group(0)の部分模様Aとの包含関係並びに階層の深さの関係を判別する(ステップS76)。この場合、部分模様Fは、部分模様Aに包含されておらず、又、部分模様Aと階層の深さが同じである(ステップS76にてNO)。従って、第2Group(2)の部分模様Fと第0Group(0)の部分模様Aは、現時点で順番の入れ替えがない。ステップS76にてNOの場合は、ステップS78に移行する。
 また、制御回路5は、ステップS78で対象カウンタwの値を1だけインクリメントした3とした後、ステップS74に戻り、同様の処理を繰り返す。即ち、第3Group(3)の部分模様Bと、第0Group(0)の部分模様Aとの包含関係並びに階層の深さの関係を判別する(ステップS76)。この場合、部分模様Bは、部分模様Aに包含され、又、部分模様Aよりも階層が深い(ステップS76にてYES)。このため、制御回路5は、部分模様Bを第0Group(0)、部分模様Aを第3Group(3)とするようにグループの順番を変更する。更に、制御回路5は、対象カウンタwの値を1だけインクリメントした4とした後、ステップS74に戻り、同様の処理を繰り返す。即ち、第4Group(4)の部分模様C~Eと、第0Group(0)の部分模様Bとの包含関係並びに階層の深さの関係を判別する(ステップS76)。この場合、部分模様C~Eは、何れも部分模様Bに包含され、又、部分模様Bよりも階層が深い(ステップS76にてYES)。このため、制御回路5は、部分模様C~Eを第0Group(0)、部分模様Bを第4Group(4)とするようにグループの順番を入れ替える。
 こうして、カウンタkの値が0のまま、対象カウンタwの値が1ずつインクリメントして(ステップS78)グループ総数Nの値である「5」に達した時点で(ステップS74にてNO)、第0Group(0)に部分模様C~E、第1Group(1)に部分模様H、第2Group(2)に部分模様F、第3Group(3)に部分模様A、第4Group(4)に部分模様Bが属する。
 また、制御回路5は、カウンタkの値を1だけインクリメントした1とし(ステップS79)、対象カウンタwの値をカウンタkに1だけインクリメントして2にすることで(ステップS73)、カウンタkの値に対応する第1Group(1)の部分模様と、第2、第3、第4Group(2)、(3)、(4)の部分模様との包含関係並びに階層の深さの関係を順次判別してグループの順番を入れ替える(ステップS74~S78)。この過程において、対象カウンタwの値が4のとき、その第4Group(4)の部分模様Bと、第1Group(1)の部分模様Fとの包含関係並びに階層の深さの関係が判別される。この場合、部分模様Bは、部分模様Fに包含されないが、部分模様Fよりも階層が深い(ステップS76にてYES)。このため、制御回路5は、部分模様Bを第1Group(1)、部分模様Fを第4Group(4)とするようにグループの順番を入れ替える。この結果、対象カウンタwの値が5に達した時点で(ステップS74にてNO)、第0Group(0)に部分模様C~E、第1Group(1)に部分模様B、第2Group(2)に部分模様H、第3Group(3)に部分模様A、第4Group(4)に部分模様Fが属する。
 更に、制御回路5は、上記のようにカウンタkの値を1ずつインクリメントし(k=2,3、ステップS79)、係る第2、第3Group(2)、(3)の部分模様について、夫々ステップS74~S78を繰り返し実行することで、第3,第4Group(3)、(4)の部分模様との包含関係並びに階層の深さの関係を順次判別してグループの順番を入れ替える。この結果、カウンタkの値がN-1(つまり4)に達すると(ステップS72にてNO)、第0Group(0)に部分模様C~E、第1Group(1)に部分模様B、第2Group(2)に部分模様A、第3Group(3)に部分模様F、第4Group(4)に部分模様Hが属するように変更される。
 こうして、グループの順番が変更されることで、各グループ(部分模様)の階層の深さと対応するように、最下位階層から順に小さいグループ番号が付されることとなる。また、制御回路5は、各グループのうち階層の深さが同じグループがあるか否かを判断する(ステップS80)。つまり、例えば第2、第3Group(2)、(3)(部分模様A、F)は何れも階層の深さが1であるが(YES)、他の部分模様B、C~Eを包含する部分模様Aのグループ番号が、他の部分模様B、C~Eを包含しない部分模様Fのグループ番号よりも小さくなければ、他の部分模様B、C~Eを続けて凹状に表すことができない。
 それ故、制御回路5は、ステップS81において、他の部分模様を包含する部分模様のグループと、他の部分模様を包含しない部分模様のグループとのうち、前者の部分模様のグループ番号が小さくなるように、グループの順番を入れ替える。なお、本実施形態では、前者の部分模様Aが第2Group(2)、後者の部分模様Fが第3Group(3)であり、前者の部分模様Aは、既に前記ステップS72~S79で、後者の部分模様Fよりもグループ番号の小さい値が設定されている。
 こうして、制御回路5は、第0~第4Group(0)~(4)のデータについて、全体模様Mを凹状とする部分模様C~E、B、A、F、Hの重なり順(図6(c)の上段参照)として入れ替えた後のデータで書き換えることにより更新する(ステップS82)。また、同図(c)の下段に示す各レイヤ50Bl、50Ye、50Bl、50Gr、50YGは、前述したように各部分模様C~E、B、A、F、Hの輪郭線と夫々関連付けてある。
 従って、制御回路5は、部分模様C~E、B、A、F、Hのグループ番号を、全体模様Mを凹状とするレイヤ50Bl、50Ye、50Bl、50Gr、50YGの順番としてRAM7に記憶させる(ステップS82)。レイヤ50Bl~50YGの順番は、基台シートに対して前側に重ねるシートの順番に対応するもので、基台シートに対応する基台レイヤ50には順番「0」を、第1シートに対応する第1レイヤ50には順番「1」を、第2シートに対応する第2レイヤ50には順番「2」を、第3シートに対応する第3レイヤ50には順番「3」を、第4シートに対応する第4レイヤ50には順番「4」を付与する。以下では、レイヤ50Blが基台レイヤ、レイヤ50Yeが第1レイヤ、レイヤ50Blが第2レイヤ、レイヤ50Grが第3レイヤ、レイヤ50YGが第4レイヤに対応するものとして説明する。
 この後、制御回路5は、図9のステップS16にリターンして、ディスプレイ3に、グループ化した部分模様の良否を確定するための模様表示画面(図示略)を表示させる。模様表示画面では、例えば部分模様C~Eを一つのグループとして視認できるように(図6(b)参照)、各部分模様がグループ毎に対応するレイヤ50Bl~50YGの色でカラー表示される。ユーザが当該模様表示画面を見ながらグループ化の良否をマウス4b等の操作により入力する。制御回路5は、そのマウス4b等からの入力信号を受付けて、前記ステップS14,S15で設定した部分模様のグループと順番を確定する。
 そして、制御回路5は、確定した順番に応じてレイヤ50Bl~50YG毎に、切断線データを作成して割り当てる割当処理を行う。制御回路5は、先ずステップS17で、レイヤ50Bl~50YGの重ねる順番に対応するカウンタkを0にリセットし(k=0)、最も後側の基台レイヤ50Blから割当処理を行う。また、制御回路5は、Cut-OutlineをNullに設定する。Cut-Outlineは、切断線データを作成するための輪郭線のベクトルデータの集合を表す情報である。このように、カウンタkが現時点で0であり(ステップS18にてYES)、Cut-OutlineもNullに設定された状態にあるため、順番が「0」の基台レイヤ50Blについて、輪郭線に係る切断線データの作成は行われない(ステップS19)。
 一方、制御回路5は、前記ステップS12で設定した枠線41の各頂点P~Pの座標データに基づいて、頂点Pを切断開始点及び切断終了点Pとする切断線データを作成する(ステップS20、図6(d)参照)。
 また、制御回路5は、枠線41の座標データに基づき、基台シート20の向きを示す合印42の座標データを設定する(ステップS21)。合印42は、例えば図6(d)に示すように、紐等を通すことが可能な大きさの丸穴であり、基台レイヤ50Blにおける左上隅部の座標位置に配置されるように予め設定されているとする。制御回路5は、配置後の合印42の座標データに基づいて、合印42を切り抜く切断線データを作成する(ステップS22)。作成された切断線データは、合印42の円周上における多数の点に対応する、フィードデータと多数の座標データを有する。
 こうして、制御回路5は、基台レイヤ50Blに対して作成した枠線41及び合印42の切断線データを、順番「0」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS23)。また、制御回路5は、Cut-Outlineを、現時点のカウンタkの値(=0)をグループ番号とするGroup(0)の部分模様C~Eの輪郭線のベクトルデータに設定する(ステップS24)。その後、制御回路5は、カウンタkを1だけインクリメントすることで(ステップS25)、順番が「1」の第1レイヤ50Yeを対象として、前記ステップS18~S25を実行する。
 即ち、カウンタkが1のとき(ステップS18にてYES)、制御回路5は、第1レイヤ50Yeについて、Cut-Outlineに設定されたGroup(0)の部分模様C~Eの切断線データを作成する(ステップS19)。このとき、部分模様Cの点P~P、部分模様Dの点P~P、部分模様EのP~Pの各座標データに基づいて、夫々の頂点Pを切断開始点及び切断終了点Pとする3つの輪郭線の切断線データが作成される(図5(a)、図6(d)参照)。また、制御回路5は、第1レイヤ50Yeについて、基台レイヤ50Blと同じ、枠線41と合印42の切断線データを作成する(ステップS20~S22)。こうして、制御回路5は、第1レイヤ50Yeに対して作成した3つの部分模様C~Eの輪郭線、枠線41、及び合印42の各切断線データを、順番「1」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS23)。
 また、制御回路5は、Cut-Outlineに設定されている部分模様C~Eの輪郭線と、カウンタkの値(=1)をグループ番号とするGroup(1)の部分模様Bの輪郭線とを合成する(ステップS24)。このとき、部分模様C~E,Bのうち、部分模様C~Eの輪郭線はCut-Outlineとならない。つまり、部分模様C~Eの輪郭線は、部分模様Bの輪郭線に包含される関係にあり、第1モードでは、部分模様Bの輪郭内として切り欠くこととなる。このため、制御回路5は、Cut-Outlineを部分模様Bの輪郭線として設定(更新)する。更に、制御回路5は、カウンタkを1だけインクリメントすることで(ステップS25)、順番が「2」の第2レイヤ50Blを対象として、前記ステップS18~S25を実行する。
 この場合、カウンタkが2であり(ステップS18にてYES)、制御回路5は、第2レイヤ50Blについて、Cut-Outlineに設定されている部分模様Bの各頂点P~P10の座標データに基づいて、頂点Pを切断開始点及び切断終了点P10とする輪郭線の切断線データを作成する(図5(a)、図6(d)参照)。また、制御回路5は、第2レイヤ50Blについても、枠線41と合印42の切断線データを作成する(ステップS20~S22)。こうして、制御回路5は、第2レイヤ50Blに対して作成した部分模様Bの輪郭線、枠線41、及び合印42の各切断線データを、順番「2」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS23)。
 続いて、制御回路5は、Cut-Outlineに設定されている部分模様Bの輪郭線と、カウンタkの値(=2)をグループ番号とするGroup(2)の部分模様Aの輪郭線とを合成する(ステップS24)。部分模様Bの輪郭線は、部分模様Aの輪郭線に包含されているため、制御回路5は、Cut-Outlineを部分模様Aの輪郭線として更新する。更に、制御回路5は、カウンタkを1だけインクリメントすることで(ステップS25)、順番が「3」の第3レイヤ50Grを対象として、前記ステップS18~S25を実行する。
 この場合、カウンタkが3であり(ステップS18にてYES)、制御回路5は、第3レイヤ50Grについて、Cut-Outlineに設定されている部分模様Aの各頂点P~P10の座標データに基づいて、頂点Pを切断開始点及び切断終了点P10とする輪郭線の切断線データを作成する(図4(b)、図5(a)参照)。また、制御回路5は、第3レイヤ50Grについても、枠線41と合印42の切断線データを作成する(ステップS20~S22)。こうして、制御回路5は、第3レイヤ50Grに対して作成した部分模様Aの輪郭線、枠線41、及び合印42の各切断線データを、順番「3」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS23)。
 更に、制御回路5は、Cut-Outlineに設定されている部分模様Aの輪郭線と、カウンタkの値(=3)をグループ番号とするGroup(3)の部分模様Fの輪郭線とを合成する(ステップS24)。この場合、部分模様Aと部分模様Fは相互に包含関係がなく、制御回路5は、Cut-Outlineを1つの部分模様Gの輪郭線を表すベクトルデータの集合として更新する。更に、制御回路5は、カウンタkを1だけインクリメントすることで(ステップS25)、順番が「4」の第4レイヤ50YGを対象として、前記ステップS18~S25を実行する。
 この場合、カウンタkが4であり(ステップS18にてYES)、制御回路5は、第4レイヤ50YGについて、Cut-Outlineに設定されている部分模様Gの各頂点P~P18の座標データに基づいて、頂点Pを切断開始点及び切断終了点P18とする輪郭線の切断線データを作成する(図5(a)、図6(d)参照)。また、制御回路5は、第4レイヤ50YGについても、枠線41と合印42の切断線データを作成する(ステップS20~S22)。こうして、制御回路5は、第4レイヤ50YGに対して作成した部分模様Gの輪郭線、枠線41、及び合印42の各切断線データを、順番「4」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS23)。
 この後のステップS24では、第4レイヤ50YGと対応付けられた部分模様Hの輪郭線は、既に枠線41として設定されているため、Cut-Outlineの設定を更新しない。また、制御回路5は、カウンタkを1だけインクリメントすると(ステップS25)、ステップS18にてカウンタkの値「5」がグループ総数N(つまりレイヤ数N)に達したと判断する(NO)。この場合、制御回路5は、順番「0」~「4」のレイヤ50Bl~50YGに対応付けられた切断線データに、前述した終了コードや、表示用のデータ等を付加して、第1切断データの作成処理を終了する(エンド)。
 こうして、作成した第1切断データの前記表示用のデータは、各レイヤ50Bl~50YGを利用して、全体模様Mを凹状に表すことができる。即ち、図6(e)に示すように、第1レイヤ50Yeについて3つの部分模様C~Eの輪郭内を夫々切り欠いた黄色の画像レイヤ50Yeと、第2レイヤ50Blについて部分模様Bの輪郭内を切り欠いた黒色の画像レイヤ50Blと、第3レイヤ50Grについて部分模様Aの輪郭内を切り欠いた緑色の画像レイヤ50Grと、第4レイヤ50YGについて部分模様Gの輪郭内を切り欠いた黄緑色の画像レイヤ50YGとを生成する。そして、基台レイヤ50Blとなる黒色の画像レイヤ50Blの前側に黄色の画像レイヤ50Yeを重ね、その画像レイヤ50Yeの前側に黒色の画像レイヤ50Blを重ね、その画像レイヤ50Blの前側に緑色の画像レイヤ50Grを重ね、その画像レイヤ50Grの前側に黄緑色の画像レイヤ50YGを重ねる(図3(b)参照)。これにより、最も前側となる黄緑色の画像レイヤ50YGに対して、部分模様Gの内方を、後側の画像レイヤ50Bl~50Grにより複数色で表して全体模様Mが凹状となる。
 更に、切断データ作成装置1側で作成した第1切断データを、切断装置11側で受信して、第1切断データに基づき切断動作を実行させることができる。この場合、切断装置11において、第1切断データの「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の順番データに従い、黒色のシート20Bl、黄色のシート20Ye、黒色のシート20Bl、緑色のシート20Gr、黄緑色のシート20YGに対する切断を行うことができる。これにより、図3(b)に示すように、その切断順に各シート20Bl~20YGを、合印42を目印として重ねれば、複数の部分模様H,A~Gが組み合わさった「花」の全体模様Mを凹状に表す装飾物51を作製することができる。
 続いて、前記第2モードを選択した場合(前記ステップS5にてNO)における、第2切断データ作成処理について、図14、図15を参照しながら説明する。図14に示す第2切断データ作成処理のステップS101、S102、S103では、第1切断データ作成処理のステップS11、S13、S14と同じ処理が実行されることから、第1切断データ作成処理との相違点を中心に説明する。
 即ち、第2切断データ作成処理では、第1切断データ作成処理と同様、図柄画像データから前記の「周囲」、「縁取部」、…「葉と茎」の輪郭線を抽出し、部分模様H,A,…Fとして識別する(ステップS101、図7(a)参照)。次いで、制御回路5は、ステップS102で前記包含情報取得処理(図10のステップS31~S41)を実行する。これにより、第1切断データ作成処理と同様、各部分模様H,A,…Fの階層の深さ0,1,…1(図7(a)のh(0)~(6)参照)と階層の深さの最大値(Maxh=3)が取得される。
 また、制御回路5は、ステップS103で前記グループ化処理(図11、図12のステップS51~S68)を実行することで、図7(b)に示すように、部分模様H,A,…C~Eを第0、第1、…第4Group(4)にグループ化する。そして、制御回路5は、ステップS104で第2重なり順決定処理を実行する。
 図15の第2重なり順決定処理では、全体模様Mが凸状となる複数のシート20の重ねる順番に対応するようにグループの順番を入れ替える。具体的には、制御回路5は、ステップS121において、カウンタkをレイヤ数Nから1だけデクリメントして(k=N-1)、4にセットする(ステップS122にてNO)。また、制御回路5は、ステップS123において、対象カウンタwを、カウンタkから1だけデクリメントして(w=k-1)、3にセットする(ステップS124にてNO)。つまり、第2モードでは、第0~第4Group(0)~(4)の部分模様の包含関係並びに階層の深さの関係について、カウンタw,kが3,4の第3、第4Group(3)、(4)を対象として、最もグループ番号が大きいグループから処理する。ステップS124にてNOの場合は、ステップS125に移行し、ステップS124にてYESの場合は、ステップS129に移行する。ステップS125では、制御回路5は、カウンタkが対象カウンタwと等しいか否かを判断する。カウンタkが対象カウンタwと等しい場合、ステップS128に移行する。カウンタkが対象カウンタwと等しくない場合は、ステップS126に移行する。
 このとき、制御回路5は、第3Group(3)の部分模様Bが、第4Group(4)の部分模様C~Eに包含されていないと判別する。また、部分模様Bの階層の深さh(1)は、部分模様C~Eの階層の深さ(h(3)~(5)=3)よりも小さい2である。このため、制御回路5は、部分模様C~Eが部分模様Bに対して前方へ凸となる関係にあると判断する(ステップS126にてNO)。従って、第3Group(3)の部分模様Bと第4Group(4)の部分模様C~Eは、ステップS126でのグループの順番の入れ替えがない。
 また、制御回路5は、カウンタkの値を4としたまま、対象カウンタwの値を1ずつデクリメントすることで(ステップS128)、カウンタkの値に対応する第4Group(4)の部分模様C~Eと、第2、第1、第0Group(2)、(1)、(0)の部分模様F,A,Hとの包含関係並びに階層の深さの関係を順次判別する(ステップS124~S128)。この場合も、第2、第1、第0Group(2)、(1)、(0)の部分模様F,A,Hは、何れも第4Group(4)の部分模様C~Eに包含されておらず、又、部分模様C~Eよりも階層が浅い(ステップS126にてNO)。このため、対象カウンタwが負の値になっても(ステップS124にてYES)、図7(b)のグループの順番に変更はない。
 更に、制御回路5は、上記のようにカウンタkの値を1ずつデクリメントし(k=3,2,1、ステップS129)、係る第3~第1Group(3)~(1)の部分模様について、夫々ステップS124~S128を繰り返し実行することで、第2~第0Group(2)~(0)の部分模様との包含関係並びに階層の深さの関係を順次判別する。この結果、カウンタkが負の値になっても(ステップS122にてYES)、既に前記ステップS103のグループ化処理で最上位階層から順に小さいグループ番号が付されているため、グループの順番に変更はない。
 そして、制御回路5は、ステップS130で各グループのうち部分模様A,Fの階層の深さが同じ第1、第2Group(1)、(2)があると判断すると、他の部分模様Bを包含する部分模様Aのグループ番号が、他の部分模様Bを包含しない部分模様Fのグループ番号よりも大きくなるように、グループの順番を変更する(ステップS131)。つまり、図7(c)に示すように、部分模様Fを第1Group(1)、部分模様Aを第2Group(2)とするようにグループの順番を入れ替えることで、他の部分模様Bが部分模様Aに対して前方へ凸となる。
 こうして、制御回路5は、第0~第4Group(0)~(4)のデータについて、全体模様Mを凸状とする部分模様H、F、A、B、C~Eの重なり順(図7(c)の上段参照)として入れ替えた後のデータで書き換えることにより更新する(ステップS132)。また、制御回路5は、部分模様H、F、A、B、C~Eのグループ番号を、レイヤ50YG、50Gr、50Bl、50Ye、50Blの順番としてRAM7に記憶させる(ステップS132)。以下では、レイヤ50YGが基台レイヤ、レイヤ50Grが第1レイヤ、レイヤ50Blが第2レイヤ、レイヤ50Yeが第3レイヤ、レイヤ50Blが第4レイヤに対応するものとして説明する。
 この後、制御回路5は、図14のステップS105にリターンし、ディスプレイ3の模様表示画面で、グループ化した部分模様を対応するレイヤ50YG~50Blの色で表示する。ユーザが当該模様表示画面を見ながらグループ化の良否をマウス4b等の操作により入力する。制御回路5は、そのマウス4b等からの入力信号を受付けて、前記ステップS103、S104で設定した部分模様のグループと順番を確定する。
 制御回路5は、確定した順番に応じて、レイヤ50YG~50Bl毎に切断線データを作成して割り当てる割当処理を行う。この場合、制御回路5は、初期設定において(ステップS106)、グループ総数Nに相当するレイヤ数Nから1だけデクリメントして(k=N-1)、カウンタkを4にセットする(k=4)。このように、第2モードでは、最も前側(図7(d)で右側)の第4レイヤ50Blから割当処理を実行する。
 次いで、制御回路5は、カウンタkが4の第4レイヤ50Blについて(ステップS107にてYES)、切断線データを作成するCut-Outline(k)を設定する(ステップS108)。このステップS108では、カウンタkで特定されるGroup(k)の部分模様の輪郭線と、当該レイヤの前に重なるレイヤ(k+1)の部分模様の輪郭線を合成する。もっとも、第4レイヤ50Blの前に重なるレイヤがないため、第4Group(4)の部分模様C~Eの輪郭線がCut-Outline(k)として設定される。こうして、制御回路5は、Cut-Outline(k)として設定した部分模様C~Eの各頂点P~Pの座標データに基づいて、3つの輪郭線の切断線データを作成する(ステップS109、図5(b)、図7(d)参照)。制御回路5は、第4レイヤ50Blについて作成した部分模様C~Eの輪郭線の切断線データを、順番「4」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS110)。また、制御回路5は、カウンタkを1だけデクリメントすることで(ステップS111)、第3レイヤ50Yeを対象として、前記ステップS107~S111を実行する。
 この場合、制御回路5は、カウンタkが3であることから(ステップS107にてYES)、第3Group(3)の部分模様Bの輪郭線と、Cut-Outline(k+1)としての部分模様C~Eの輪郭線とを合成する(ステップS108)。部分模様C~Eの輪郭線のように、Cut-Outline(k+1)が部分模様Bの輪郭線に包含される場合、当該Cut-Outline(k+1)はCut-Outline(k)とならない。よって、制御回路5は、部分模様Bの輪郭線をCut-Outline(k)として設定する。
 制御回路5は、Cut-Outline(k)として設定した部分模様Bの各頂点P~P18の座標データに基づいて、その輪郭線の切断線データを作成する(ステップS109、図5(b)、図7(d)参照)。こうして、第3レイヤ50Yeについて作成した切断線データは、制御回路5により順番「3」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS110)。また、制御回路5は、カウンタkを1だけデクリメントすることで(ステップS111)、第2レイヤ50Blを対象として、前記ステップS107~S111を実行する。
 制御回路5は、カウンタkが2のとき(ステップS107にてYES)、第2Group(2)の部分模様Aの輪郭線と、Cut-Outline(k+1)である部分模様Bの輪郭線とを合成する(ステップS108)。部分模様Bの輪郭線は、部分模様Aの輪郭線に包含されるため、制御回路5は、部分模様Aの輪郭線をCut-Outline(k)として更新する。制御回路5は、部分模様Aの各頂点P~P10の座標データに基づいて、その輪郭線の切断線データを作成する(ステップS109、図5(b)、図7(d)参照)。こうして、第2レイヤ50Blについて作成した切断線データは、制御回路5により順番「2」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS110)。また、制御回路5は、カウンタkを1だけデクリメントすることで(ステップS111)、第1レイヤ50Grを対象として、前記ステップS107~S111を実行する。
 制御回路5は、カウンタkが1のとき(ステップS107にてYES)、第1Group(1)の部分模様Fの輪郭線と、Cut-Outline(k+1)である部分模様Aの輪郭線とを合成する(ステップS108)。この合成により、制御回路5は、Cut-Outline(k)を1つの部分模様Gの輪郭線として設定する。制御回路5は、Cut-Outline(k)として設定した部分模様Gの各頂点P~P18の座標データに基づいて、その輪郭線の切断線データを作成する(ステップS109、図5(b)、図7(d)参照)。こうして、第1レイヤ50Yeについて作成した切断線データは、制御回路5により順番「1」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS110)。更に、制御回路5は、カウンタkを1だけデクリメントすることで(ステップS111)、基台レイヤ50YGを対象として、前記ステップS107~S111を実行する。
 制御回路5は、カウンタkが0のとき(ステップS107にてYES)、第0Group(0)の部分模様Hの輪郭線と、Cut-Outline(k+1)である部分模様Gの輪郭線とを合成する(ステップS108)。部分模様Gの輪郭線は、部分模様Hの輪郭線に包含されているため、制御回路5は、部分模様Hの輪郭線をCut-Outline(k)として更新する。制御回路5は、部分模様Hの各頂点P~Pの座標データに基づいて、枠線41となる切断線データを作成する(ステップS109、図5(b)、図7(d)参照)。こうして、基台レイヤ50YGについて作成した切断線データは、制御回路5により順番「0」と対応付けてRAM7に記憶する(ステップS110)。
 その後、制御回路5は、カウンタkを1だけデクリメントすることで(ステップS111)、全てのレイヤ50YG~50Blの処理を終えたと判断する(ステップS107にてNO)。この場合、制御回路5は、順番「0」~「4」のレイヤ50YG~50Blに対応付けられた切断線データに、前述した終了コードや、表示用のデータ等を付加して、第2切断データの作成処理を終了する(エンド)。
 こうして、作成した第2切断データの前記表示用のデータは、各レイヤ50YG~50Blを利用して、全体模様Mを凸状に表すことができる。即ち、図7(e)に示すように、第1レイヤ50Grについて部分模様Gの輪郭を有する緑色の画像レイヤ50Grと、第2レイヤ50Blについて部分模様Aの輪郭を有する黒色の画像レイヤ50Blと、第3レイヤ50Grについて部分模様Bの輪郭を有する黄色の画像レイヤ50Yeと、第4レイヤ50Blについて部分模様C~Eの輪郭を有する黒色の画像レイヤ50Blとを生成する。そして、黄緑色の画像レイヤ50YGの前側に緑色の画像レイヤ50Grを重ね、その画像レイヤ50Grの前側に黒色の画像レイヤ50Blを重ね、その画像レイヤ50Blの前側に黄色の画像レイヤ50Yeを重ね、その画像レイヤ50Yeの前側に黒色の画像レイヤ50Blを重ねる(図3(c)参照)。これにより、最も後側となる黄緑色の画像レイヤ50YGに対して、部分模様G,A,B,C~Eを前側の画像レイヤ50Gr,50Bl,50Ye、50Blにより複数色で表して全体模様Mが凸状となる。
 更に、切断データ作成装置1側で作成した第2切断データを、切断装置11側で受信して、第2切断データに基づき切断動作を実行させることができる。この場合、切断装置11において、第2切断データの「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の順番データに従い、黄緑色のシート20YG、緑色のシート20Gr、黒色のシート20Bl、黄色のシート20Ye、黒色のシート20Blに対する切断を行うことができる。これにより、図3(c)に示すように、基台シート20YGに対して、その切断順に各シート20Gr~20Blを重ねれば、複数の部分模様H,A~Gが組み合わさった「花」の全体模様Mを凸状に表す装飾物52を作製することができる(図3(a)参照)。なお、同図(c)に示すように、第2切断データについても、合印42の切断線データを作成してもよい。
 上記したように、切断データ作成プログラムの実行により、一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを判別するステップ(S35、S65、S75、S125等の工程)を経て、複数の部分模様H,A~Gの重なり順の順番を決定する。このため、複数のシート20を重ねれば、部分模様の包含関係に基づき全体模様Mを所期の凹状又は凸状に表すことができる切断データの作成が可能となる。
 特に、本実施形態にあっては、一つのグループに属する特定の部分模様に対して、当該グループ毎の順番を割り当てるステップ(S14、S103等の工程)を実行する。このため、当該ステップにおいて、1つの部分模様A、B、F、Hだけ属するグループは、実質的に部分模様A、B、F、H毎の順番が割り当てられる一方、複数の部分模様C~E(特定の部分模様)が属するグループは、グループ毎の順番が割り当てられる。これにより、複数の部分模様C~Eを1枚のシート20に形成して、シート20の使用枚数を削減できる切断データを自動的に作成することができる。
 この点、特定の部分模様を1つのグループとしてグループ化する条件は、図12で説明したステップS64~S66に限定するものではなく、例えば複数の部分模様相互間で階層の深さが異なる場合でも(ステップS66にてNO)、1つのグループとしてグループ化してもよい。このグループ化について、図16を参照しながら説明する。
 図16(a)の全体模様M´は、基台シート20YGに対して、4角形をなす大小2つの部分模様α,βと、円形をなす大小2つの部分模様γ,δとを左右に配置した凸状になっている(同図(c)、(e)、(g)の側面図参照)。また、黒色のシート20Blを用いて4角形の部分模様βと円形の部分模様γとが形成され、黄色のシート20Yeを用いて4角形の部分模様αと円形の部分模様δとが形成されるものとする。
 図16(b)は、各部分模様α,β,γ,δと基台シート20YG(周囲の部分模様H)を表しているが、前記グループ化がない場合、同図(c)に示すように部分模様α,β,γ,δ毎の順番「1」~「4」が割り当てられる。従って、部分模様α,β,γ,δの数と同じ4枚のシート20が必要となり、全体模様M´を表すために無駄にシート20が切断される(図16(c)のパーツα2、γ2参照)。
 これに対し、図16(d)や(f)に示すように部分模様αと部分模様δ、或いは部分模様βと部分模様γを1つのグループとしてグループ化するステップS64~S70が実行されることで、シート20の使用枚数を減らし、無駄なシート20の切断をなくすことができる(図16(e)、(g)参照)。
 具体的には、図16(d)の部分模様αと部分模様δは、相互に同色で且つ相互に包含される関係にない(ステップS64,S65にて夫々YES)。この場合、制御回路5は、部分模様αと部分模様δの階層の深さが1と2で異なる(同図(d)のh(1)、(4)参照)と判断すると(ステップS66にてNO)、その部分模様α,δの上位階層の部分模様H,γの輪郭線(当該部分模様α,δを包含している輪郭線)がグループ化されているか否かを判断する(ステップS69)。ここで、部分模様H,γの輪郭線がグループ化されていないと判断したとき(YES)、制御回路5により部分模様αと部分模様δが1つのグループとしてグループ化される(ステップS67)。
 同様に、図16(f)の部分模様βと部分模様γは、相互に同色で且つ相互に包含される関係にない(ステップS64,S65にて夫々YES)。また、部分模様βと部分模様γの階層の深さが1と2で異なるが(同図(f)のh(2)、(3)参照)、その上位階層の部分模様H,αの輪郭線がグループ化されていないと判断されると(ステップS69にてYES)、部分模様βと部分模様γが1つのグループとしてグループ化される(ステップS67)。
 更に、制御回路5は、前記ステップS69で上位階層の部分模様の輪郭線がグループ化されている(NO)と判断した場合でも、当該上位階層のグループに属する部分模様を、Group(k)に属する部分模様が包含しないと判断したとき(ステップS70にてYES)、部分模様のグループ化を行う(ステップS67)。具体的には、上記した図16(d)の部分模様α,δのグループ化と、図16(f)の部分模様β,γのグループ化は、相互に相容れない関係にある(同図(e)(g)参照)。そこで、このような両グループにおける部分模様同士の包含関係の成立、つまり階層の深さ及び色情報を判別した部分模様α,δと部分模様β,γとの夫々のグループ化が成立する可能性がある場合に、グループ化を行わず(ステップS70にてNO)、係る包含関係が成立しない場合に、グループ化を行うことができる(ステップS70にてYES)。
 上記のように装飾物51,52は、全体模様M、M´を表すものに限らず、例えば図16(a)の全体模様M´を凹状に表す装飾物であってもよい。この場合でも、上記のグループ化により装飾物の作製に必要なシート20の使用枚数を削減することができる。
 以上説明したように、本実施形態の切断データ作成方法は、複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する判別工程(ステップS35、S65、S75、S125)と、その判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定工程(ステップS14、S15、S103、S104)と、部分模様の輪郭線を、前記順番に対応するシート20毎に設定する輪郭線設定工程(ステップS23、S110)と、そのシート20毎に設定された部分模様の輪郭線に基づいて、切断データを作成する切断データ作成工程(ステップS19、S23、S109、S110)とを備える。
 これによれば、順番決定工程で、部分模様の包含に関する判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番が決定され、輪郭線設定工程で、前記順番に対応するシート20毎に、部分模様の輪郭線が設定される。これにより、複数のシート20について、部分模様の包含に関する判別結果に応じて設定された部分模様の輪郭線を切断する切断データを作成することができる。このため、作成した切断データに基づき複数のシート20を切断し、それらのシート20を順番に重ねれば、複数の部分模様が包含に関する判別結果に基づく重なり順で組み合わさった全体模様を表す装飾物51,52を作製することができる。
 また、切断データ作成装置1の制御回路5は、複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを夫々の部分模様について判別する判別手段、この判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定手段、複数のシート20に相当する複数のレイヤ50に対して、部分模様の輪郭線を、順番決定手段で決定した前記順番に対応するレイヤ50毎に設定する輪郭線設定手段、輪郭線設定手段によりレイヤ50毎に設定された部分模様の輪郭線に基づいて、複数のシート20に対応する切断データを作成する切断データ作成手段として構成されている。
 これによれば、順番決定手段で、部分模様の包含に関する判別結果に基づいて複数の部分模様の重なり順の順番が決定され、輪郭線設定手段で、前記順番に対応するレイヤ50毎に、部分模様の輪郭線が設定される。これにより、複数のシート20について、部分模様の包含に関する判別結果に応じて設定された部分模様の輪郭線を切断する切断データを作成することができる。このため、作成した切断データに基づき複数のシート20を切断し、それらのシート20を順番に重ねれば、複数の部分模様が包含に関する判別結果に基づく重なり順で組み合わさった全体模様を表す装飾物51,52を作製することができる。
 前記制御回路5とイメージスキャナ10は、複数の部分模様の色情報を当該部分模様毎に取得する色情報取得手段として構成されている。そして、前記切断データ作成方法は、色情報取得手段により部分模様の色情報を取得する色情報取得工程(ステップS3)と、その色情報取得工程で取得した部分模様の色情報と判別工程で判別した部分模様の包含に関する判別結果とに基づいて、複数の部分模様の中から特定の部分模様を一つのグループとしてグループ化するグループ化工程(ステップS14、S103、グループ化手段としての制御回路5)とを備え、順番決定工程(順番決定手段)は、複数の部分模様のうち、グループに属する特定の部分模様に対して当該グループ毎の順番を割り当て、特定の部分模様以外の部分模様に対して当該部分模様毎の順番を割り当てる。
 これによれば、複数の部分模様を、それらの色情報と包含に関する判別結果とに応じて、1つのグループにまとめることができる。また、複数の部分模様を1つのグループとしてグループ化した場合、そのグループ毎に対応するシート20の順番が割り当てられるため、装飾物51,52の作製に必要なシート20の使用枚数を削減することができる。
 前記切断データ作成方法は、複数のシート20(レイヤ50)を重ねたときに最も前側となるシート20に対して、部分模様が後方へ凹となり全体模様を凹状とする第1モードと、複数のシート20を重ねたときに最も後側となるシート20に対して、部分模様が前方へ凸となり全体模様を凸状とする第2モードと、の一方を選択する選択工程(ステップS5)を備える。また、制御回路5、ディスプレイ3、及び入力部4は、第1モードと第2モードとの一方の選択する選択手段として構成されている。
 これによれば、選択行程(選択手段)で、第1モードと第2モードとの一方を選択することにより、装飾物51,52の全体模様Mを凸状するか凹状とするかを任意に選択することができ、ユーザの所望する態様の装飾物51,52が得られる切断データを作成することができる。
 前記順番決定工程は、選択工程で選択されたモードに応じて、複数の部分模様の重なり順の順番を決定する。これによれば、第1モードを選択することで、全体模様Mを凹状とするように、部分模様の重なり順を設定した切断データを作成することができる。また、第2モードを選択することで、全体模様Mを凸状とするように、部分模様の重なり順を設定した切断データを作成することができる。
 前記切断データ作成方法は、グループ化工程によりグループ化した特定の部分模様をディスプレイに表示する表示工程(ステップS16、表示手段としての制御回路5)と、ディスプレイに表示されているグループ化された特定の部分模様の良否を確定する入力を受付ける受付工程(ステップS16)とを備える。また、制御回路5及び入力部4は、前記入力を受付ける受付手段として構成されている。
 これによれば、ディスプレイに表示された特定の部分模様のグループを視認することができ、受付工程(受付手段)で当該グループ化の良否を確定して、ユーザの所望する態様の装飾物51,52が得られる切断データを作成することができる。
 <第2実施形態>
 図17~図19は第2実施形態を示すものであり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、第1実施形態と異なるところを説明する。ここで、図17(a)は、前記ステップS11で識別された部分模様H,A,…Fを示している。本第2実施形態では、これらの部分模様H,A,…Fについて、前記色情報とユーザにより設定されたシート20の枚数とに基づき図17(b)に示すようなグループ化が行われる。
 即ち、制御回路5は、前記ステップS1,S2で図柄画像データを取得した後、前記ステップS3で図柄画像データから色情報を取得する前に、例えばディスプレイ3に、装飾物の作製に用いるシート20の枚数を入力するための枚数設定画面(図示略)を表示させる(図18のステップS201)。ユーザが枚数設定画面を見ながらマウス4b等を操作してシート20の枚数を入力する。制御回路5は、その入力信号を受け付けることで(ステップS202にてYES)、シート20の枚数NINを取得する。以下では、ユーザが入力したシート20の枚数NINを「4」として説明する。
 この後、前記ステップS3で、図17(a)の部分模様H,A,…Fの4色が識別され、前記ステップS5で第1モードが選択されると(YES)、第1切断データ作成処理に移行する(図9参照)。本第2実施形態の第1切断データ作成処理では、前記ステップS11~S13が実行された後、前記ステップS14に代えて図19のグループ化処理が実行される。
 本第2実施形態のグループ化処理では、先ず第1実施形態のグループ化処理(ステップS14)が実行される。これにより、輪郭線の総数nを7とする部分模様H,A,…Fは、グループ総数Nを5とするGroup(0)~(4)にグループ化される(図6(b)参照)。ここで、制御回路5は、グループ総数Nが、前記ステップS202で設定されたシート20の枚数NINより多いと判断した場合(ステップS211にてYES)、当該Group(0)~(4)(或いは部分模様)に対応付けられた色情報を照合する(ステップS2
12)。
 そして、制御回路5は、各Group(0)~(4)について照合した色情報と、前記部分模様の包含関係から求めた階層の深さと、上位階層のOutlineが同じ部分模様であるか否かとに基づいて、輪郭線の総数nを1つ減らすこととなる部分模様を特定する(ステップS213)。具体的には、制御回路5は、同じ階層の深さの部分模様(例えば階層の深さが1の部分模様A,F(図17(a)のh(1)、h(6)参照)のうち、夫々の色情報である濃淡値やRGB値といった値が最も近似する2色を1色に減色する処理を行う。これにより、図17(a)に示す部分模様Fの緑色を部分模様Aの黒色としてマージし、レイヤ50として用いる色を、黄緑色、黒色、黄色の3色として更新する。また、制御回路5は、該当する部分模様A,Fを合成して、抽出番号iが1の新たな部分模様GのOutline(1)を設定することでグループ化する。これに伴い、制御回路5は、輪郭線の総数nの値を1だけデクリメントして(n=n-1)、再度ステップS14を実行することで、図17(b)に示す4つのGroup(0)~(3)に新たなグループ番号を付与する。
 こうして、制御回路5は、ステップS14,S211~S213を実行し、グループ総数Nがシート20の設定枚数NINと同数の「4」と判断すると(ステップS211にてNO)、前記ステップS15にリターンする。なお、上記した本第2実施形態のグループ化工程(ステップS14、S211~S213)は、第2切断データ作成処理において、前記ステップS103の処理に代えて実行してもよい。これにより、ユーザの所望するシート20枚数を用い、或いは、よりシート20枚数の削減が可能な装飾物51,52が得られる第1、第2切断データを作成することができる。
 以上説明したように、本第2実施形態の切断データ作成方法は、シート20(レイヤ50)の数NINを設定する枚数設定工程(ステップS201,S202、レイヤ数設定手段)を備え、グループ化工程は、設定したシート20の数NINと前記部分模様の色情報と包含に関する判別結果と、に基づいて、複数の部分模様の中からグループ化する部分模様を特定する。また、制御回路5、ディスプレイ3、及び入力部4は、シート20の枚数NINに相当するレイヤ50の数NINを設定するレイヤ数設定手段として構成されている。
 これによれば、枚数設定工程(レイヤ数設定手段)で設定したシート20(レイヤ50)の数NINと前記部分模様の色情報と包含に関する判別結果とに基づいて、例えば部分模様A,Fや部分模様C~Eのように、複数の部分模様を1つのグループにまとめることができる。また、複数の部分模様を1つのグループとしてグループ化した場合、そのグループ毎に対応するシート20の順番が割り当てられるため、装飾物51,52の作製に必要なシート20の使用枚数を、設定したシート20の数NINに応じて削減することができる。
 本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。切断データ作成装置は、所謂専用機や切断装置11に切断データ作成機能を持たせた構成としてもよい。
 前記切断データ作成プログラムを記録した記録媒体は、EEPROM8等に限定されるものではなく、USBメモリ、CD-ROM、フレキシブルディスク、DVD、メモリカード等の各種の記録媒体であってもよい。この場合、その記録媒体のプログラムを、種々のデータ処理装置のコンピュータにより読み込んで実行させることにより、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
1  切断データ作成装置
3  ディスプレイ(選択手段)
4  入力部(受付手段、選択手段)
5  制御手段(判別手段、順番決定手段、輪郭線設定手段、切断データ作成手段、色情報取得手段、グループ化手段、レイヤ数設定手段、選択手段、表示手段、受付手段)
20 シート(基台シート、第1~第4シート)
50 レイヤ(基台レイヤ、第1~第4レイヤ)
51,52 装飾物
A~H,α~δ 部分模様
M,M´ 全体模様
 

Claims (13)

  1.  複数の部分模様の輪郭線に沿って切断した複数のシートを重ねることで、前記部分模様が組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製するための、切断データを作成する切断データ作成方法であって、
     前記複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する判別工程と、
     前記判別工程で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果に基づいて、前記複数のシートを重ねる順番に対応する前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定工程と、
     前記部分模様の輪郭線を、前記順番決定工程で決定した前記順番に対応するシート毎に設定する輪郭線設定工程と、
     前記輪郭線設定工程により前記シート毎に設定された前記部分模様の輪郭線に基づいて、切断データを作成する切断データ作成工程と、
     を備えることを特徴とする切断データ作成方法。
  2.  前記複数の部分模様の色情報を当該部分模様毎に取得する色情報取得工程と、
     前記色情報取得工程で取得した前記部分模様の色情報と前記判別工程で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果とに基づいて、前記複数の部分模様の中から特定の部分模様を一つのグループとしてグループ化するグループ化工程と、を備え、
     前記順番決定工程は、
     前記複数の部分模様のうち、前記グループに属する前記特定の部分模様に対して当該グループ毎の順番を割り当て、前記特定の部分模様以外の部分模様に対して当該部分模様毎の順番を割り当てることを特徴とする請求項1記載の切断データ作成方法。
  3.  前記シートの枚数を設定する枚数設定工程を備え、
     前記グループ化工程は、
     前記枚数設定工程で設定したシートの枚数と、前記色情報取得工程で取得した前記部分模様の色情報と、前記判別工程で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果と、に基づいて、前記複数の部分模様の中からグループ化する部分模様を特定することを特徴とする請求項2記載の切断データ作成方法。
  4.  前記複数のシートを重ねたときに最も前側となるシートに対して、前記部分模様が後方へ凹となり前記全体模様を凹状とする第1モードと、
     前記複数のシートを重ねたときに最も後側となるシートに対して、前記部分模様が前方へ凸となり前記全体模様を凸状とする第2モードと、の一方を選択する選択工程を備えることを特徴とする請求項1~3の何れか一項記載の切断データ作成方法。
  5.  前記順番決定工程は、前記選択工程で選択されたモードに応じて、前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定することを特徴とする請求項4記載の切断データ作成方法。
  6.  前記グループ化工程によりグループ化した特定の部分模様をディスプレイに表示する表示工程と、
     前記表示工程により前記ディスプレイに表示されているグループ化された特定の部分模様の良否を確定する入力を受付ける受付工程とを備えることを特徴とする請求項1~5の何れか一項記載の切断データ作成方法。
  7.  複数の部分模様の輪郭線に沿って切断した複数のシートを重ねることで、前記部分模様が組み合わさった全体模様を表す装飾物を作製するための、切断データを作成する切断データ作成装置であって、
     前記複数の部分模様のうちの一の部分模様が他の部分模様に包含されているか否かを、夫々の部分模様について判別する判別手段と、
     前記判別手段で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果に基づいて、前記複数のシートを重ねる順番に対応する前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定する順番決定手段と、
     前記複数のシートに相当する複数のレイヤに対して、前記部分模様の輪郭線を、前記順番決定手段で決定した前記順番に対応するレイヤ毎に設定する輪郭線設定手段と、
     前記輪郭線設定手段により前記レイヤ毎に設定された前記部分模様の輪郭線に基づいて、前記複数のシートに対応する切断データを作成する切断データ作成手段と、
     を備えることを特徴とする切断データ作成装置。
  8.  前記複数の部分模様の色情報を当該部分模様毎に取得する色情報取得手段と、
     前記色情報取得手段で取得した前記部分模様の色情報と前記判別手段で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果とに基づいて、前記複数の部分模様の中から特定の部分模様を一つのグループとしてグループ化するグループ化手段と、を備え、
     前記順番決定手段は、
     前記複数の部分模様のうち、前記グループに属する前記特定の部分模様に対して当該グループ毎の順番を割り当て、前記特定の部分模様以外の部分模様に対して当該部分模様毎の順番を割り当てることを特徴とする請求項7記載の切断データ作成装置。
  9.  前記レイヤの数を設定するレイヤ数設定手段を備え、
     前記グループ化手段は、
     前記レイヤ数手段で設定したレイヤ数と、前記色情報取得手段で取得した前記部分模様の色情報と、前記判別手段で判別した前記部分模様の包含に関する判別結果と、に基づいて、前記複数の部分模様の中からグループ化する部分模様を特定することを特徴とする請求項8記載の切断データ作成装置。
  10.  前記複数のレイヤを重ねたときに最も前側となるレイヤに対して、前記部分模様の内方を後側のレイヤで表して前記全体模様を凹状とする第1モードと、
     前記複数のレイヤを重ねたときに最も後側となるレイヤに対して、前記部分模様を前側のレイヤで表して前記全体模様を凸状とする第2モードと、の一方を選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項7~9の何れか一項記載の切断データ作成装置。
  11.  前記順番決定手段は、前記選択手段で選択されたモードに応じて、前記複数の部分模様の重なり順の順番を決定することを特徴とする請求項10記載の切断データ作成装置。
  12.  ディスプレイを備え、
     前記グループ化手段によりグループ化した特定の部分模様を前記ディスプレイに表示する表示手段と、
     前記表示手段により前記ディスプレイに表示されているグループ化された特定の部分模様の良否を確定する入力を受付ける受付手段とを備えることを特徴とする請求項7~11の何れか一項記載の切断データ作成装置。
  13.  請求項7~12の何れか一項記載の切断データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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