JP2007275549A - 刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】部分模様に応じて単位刺繍領域の大きさを設定可能な刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを提供する。
【解決手段】単位刺繍領域内部に部分模様が存在する場合には(S42:YES)、その部分模様が単位刺繍領域から縦方向にはみ出していれば(S46:YES)、最大縫製高さを超えない限り(S47:NO)、部分模様が完全に包含される高さまでその単位刺繍領域を拡張する(S48)。さらに、横方向にはみ出していれば(S49:YES)、最大縫製幅を超えない限り(S50:NO)、部分模様が完全に包含される幅までその単位刺繍領域を拡張する(S51)。
【選択図】図7
【解決手段】単位刺繍領域内部に部分模様が存在する場合には(S42:YES)、その部分模様が単位刺繍領域から縦方向にはみ出していれば(S46:YES)、最大縫製高さを超えない限り(S47:NO)、部分模様が完全に包含される高さまでその単位刺繍領域を拡張する(S48)。さらに、横方向にはみ出していれば(S49:YES)、最大縫製幅を超えない限り(S50:NO)、部分模様が完全に包含される幅までその単位刺繍領域を拡張する(S51)。
【選択図】図7
Description
本発明は、刺繍模様を刺繍ミシンで縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ処理装置、及びコンピュータを刺繍データ処理装置として機能させるための刺繍データ処理プログラムに関するものである。
従来、刺繍ミシンで刺繍を縫製するための刺繍データを作成する場合、刺繍データの大きさを、刺繍ミシンの刺繍枠により規制される縫製可能範囲に収まるように考える必要があった。このような不都合を解消するべく、刺繍ミシンの最大縫製サイズを超える大きさの図形の刺繍データを作成できるように、もともとの図形を最大縫製サイズを超えない大きさのいくつかの部分図形に分割して、部分図形毎に刺繍データを作成することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−57260号公報
しかしながら、上記従来の刺繍データ処理装置では、模様全体の大きさから複数の単位刺繍領域を設定し、各部分模様を個々の単位刺繍領域に分配している。その際、設定される単位刺繍領域の大きさが均一であるため、部分模様の大きさや位置によっては特に分割する必要がない場合についても分割されることがあり、縫製品質が低下することがあった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、部分模様に応じて単位刺繍領域の大きさを設定可能な刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、複数の部分模様からなる刺繍模様を、刺繍枠により刺繍ミシンに装着された加工布に縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ処理装置において、前記刺繍枠内で縫製可能な最大縫製可能範囲を記憶した最大縫製可能範囲記憶手段と、前記刺繍模様の全体を縫製可能とするために、前記最大縫製可能範囲記憶手段に記憶された最大縫製可能範囲を上限とする単位刺繍領域を複数個設定する単位刺繍領域設定手段と、前記単位刺繍領域設定手段により設定された各単位刺繍領域の大きさを、当該単位刺繍領域内にその一部又は全部が位置する前記部分模様の位置及び大きさと、前記最大縫製可能範囲の大きさとに基づいて変更する単位刺繍領域変更手段と、前記単位刺繍領域変更手段により変更された後の変更後刺繍領域内に位置する前記刺繍模様の刺繍データを作成する刺繍データ作成手段と、前記刺繍データ作成手段により作成された刺繍データを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域から前記部分模様がはみ出しているか否かを判断するはみ出し判断手段を備え、前記単位刺繍領域変更手段は、前記はみ出し判断手段により前記単位刺繍領域から前記部分模様がはみ出していると判断された場合に、前記最大縫製可能範囲を上限として、当該部分模様を含むように前記単位刺繍領域を拡大することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域内に、前記部分模様の全部が包含されているか否かを判断する第一包含判断手段を備え、前記単位刺繍領域変更手段は、前記第一包含判断手段により前記単位刺繍領域に前記部分模様の全部が包含されていると判断された場合に、当該部分模様の全部が包含される大きさを下限として、前記単位刺繍領域を縮小することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記単位刺繍領域変更手段が、前記単位刺繍領域の大きさの高さと幅とをそれぞれ独立して変更することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域内に、前記部分模様の一部が包含されているか否かを判断する第二包含判断手段を備え、前記単位刺繍領域変更手段は、前記第二包含判断手段により前記単位刺繍領域に前記部分模様の一部が包含されていると判断された場合に、当該部分模様が、その高さ方向又は幅方向の少なくとも一方において、当該単位刺繍領域内に包含される最小の大きさまで、当該単位刺繍領域の高さ又は幅の少なくとも一方を縮小することにより、前記単位刺繍領域を変更することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ処理プログラムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の刺繍データ処理装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、複数の部分模様からなる刺繍模様の刺繍データを作成するにあたり、単位刺繍領域設定手段が、最大縫製可能範囲記憶手段に記憶された最大縫製可能範囲を上限とする単位刺繍領域を複数個設定し、単位刺繍領域変更手段が、各単位刺繍領域の大きさを、部分模様の位置及び大きさと、最大縫製可能範囲の大きさとに基づいて変更する。そして、変更後の刺繍領域内に位置する刺繍模様の刺繍データを刺繍データ作成手段が作成する。従って、個々の部分模様が最大縫製可能範囲に入る大きさの場合には、分割されることなく刺繍データを作成できるので、刺繍枠への加工布の張り替え回数が必要最小限に抑えられ、縫製作業にかかる手間が低減されるとともに、分割される部分模様が必要最低限に抑えられるので、分割に伴う縫製品質の低下を抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、設定された単位刺繍領域から部分模様がはみ出しているか否かをはみ出し判断手段が判断し、はみ出していると判断された場合に、最大縫製可能範囲を上限として、その部分模様を含むようにその単位刺繍領域を拡大する。従って、当初設定された単位刺繍領域から部分模様の一部がはみ出した場合にも、その部分模様の大きさが最大縫製可能範囲を超えない限りは、1つの単位刺繍領域で縫製できるように設定できる。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、第一包含判断手段が、単位刺繍領域内に部分模様の全部が包含されているか否かを判断し、包含されている場合には、単位刺繍領域変更手段が、その部分模様の全部が包含される大きさを下限として、単位刺繍領域を縮小する。従って、当初は最大縫製可能範囲に単位刺繍領域を設定しておき、その後、部分模様の全部が包含されるような最小の大きさまで縮小して、その部分模様の刺繍データを作成することができる。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、単位刺繍領域変更手段は、単位刺繍領域の大きさの高さと幅とをそれぞれ独立して変更する。従って、高さ方向又は幅方向のいずれかのみが単位刺繍領域からはみ出している場合や、高さ方向又は幅方向のいずれかのみを縮小可能な場合に、部分模様の大きさに応じた適切な単位刺繍領域を設定できる。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ処理装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、第二包含判断手段が、単位刺繍領域内に部分模様の一部が包含されているか否かを判断し、一部が包含されている場合には、単位刺繍領域変更手段が、その高さ方向又は幅方向の少なくとも一方において、当該単位刺繍領域内に包含される最小の大きさまで、当該単位刺繍領域の高さ又は幅の少なくとも一方を縮小する。従って、高さ又は幅方向のいずれかにおいて部分模様が含まれている場合にも、適切な単位刺繍領域を設定できる。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ処理プログラムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の刺繍データ処理装置の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。
以下、本発明に係る刺繍データ処理装置1について、図面を参照して説明する。まず、本発明の刺繍データ処理装置1は、図1に示す刺繍ミシン3に供給される刺繍データを作成・編集するためのものである。そこで、まず、図1を参照して、刺繍ミシン3について概略を説明する。図1は、刺繍ミシン3の外観図である。
図1に示すように、刺繍ミシン3は、ミシンベッド30上に配置された、刺繍を施そうとする加工布を保持する刺繍枠31を、Y方向駆動部32及び本体ケース33内に収容されたX方向駆動機構によって装置固有のX・Y座標系で示される所定位置に移動させながら、縫い針34及び釜機構(図示外)による縫製動作を行うことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施すようになっており、前記Y方向駆動部32、X方向駆動機構や針棒35等は、刺繍ミシン3に内蔵されたマイクロコンピュータ等から構成される制御装置により制御される。
また、刺繍ミシン3の脚柱部36の側面には、メモリカードスロット37が搭載されており、刺繍データが記憶されたメモリカード7をメモリカードスロット37に装着することにより、外部から刺繍データが供給される。刺繍データには、色コード、刺繍位置及び刺繍サイズを示す情報と、刺繍で表現するための縫目を示すステッチデータが含まれており、この刺繍データに基づいて、刺繍ミシンの制御装置が自動的に刺繍動作を実行する。
次に、刺繍データ処理装置1の構成について、図面を参照して説明する。図2は、刺繍データ処理装置1の物理的構成を示す全体構成図である。図3は、刺繍データ処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。図4はRAM13の記憶領域を示す構成図である。
図2に示すように、この刺繍データ処理装置1は、上述したように、刺繍ミシンに供給される刺繍データを作成、編集するためのものである。基本的には、装置本体10と、この装置本体10に接続されるマウス21、キーボード22、メモリカードコネクタ23、表示装置24及びイメージスキャナ装置25から構成されている。
また、図3に示すように、装置本体10は、CPU11、ROM12、RAM13及びI/Oインターフェイス14を備えており、マウス21、キーボード22、メモリカードコネクタ23、表示装置24及びイメージスキャナ装置25がI/Oインターフェイス14に接続されている。メモリカード7は、メモリカードコネクタ23に接続可能なメモリカードである。尚、後述する刺繍データ作成処理で作成された刺繍データをメモリカード7に書き込み、刺繍ミシン3に出力させることができる。メモリカード7が本発明の出力手段に相当する。
CPU11は、読み出し専用の記憶素子であるROM12に記憶された本発明に係る刺繍データ作成プログラムに従って、各種演算及び処理を実行するものである。なお、装置本体10が専用機の場合は、ROMにプログラムが記憶されているが、汎用機(パーソナルコンピュータ等)の場合は、ハードディスク等に記憶されたプログラムをRAM上に読み込んで実行する。
また、図4に示すように、RAM13は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、イメージスキャナ装置25から読み込ませた画像データや、ハードディスク(図示外)、CD−ROM、CD−R等の外部記憶装置から読み出された画像データを記憶する画像データ記憶領域131と、単位刺繍領域により画像が分割されて部分図形が作成されたときの部分図形の画像データを記憶する部分図形データ記憶領域132と、複数個の刺繍データを記憶する刺繍データ記憶領域133と、複数個の単位刺繍領域を記憶する単位刺繍領域記憶領域134と、単位刺繍領域数(N)を記憶する単位刺繍領域数記憶領域135と、ミシンの横方向の最大縫製範囲、すなわち最大縫製幅(W)を記憶する最大縫製幅記憶領域136と、ミシンの縦方向の最大縫製範囲、すなわち最大縫製高さ(H)を記憶する最大縫製高さ記憶領域137と、隣接する単位刺繍領域の間の横方向の重ね幅、すなわち横方向重ね幅(w)を記憶する横方向重ね幅記憶領域138と、隣接する単位刺繍領域の間の縦方向の重ね幅、すなわち縦方向重ね幅(h)を記憶する縦方向重ね幅記憶領域139と、設定された単位刺繍領域内に存在する部分模様を記憶する部分模様記憶領域140と、その他図示外の記憶領域を備えている。ここで、最大縫製高さ記憶領域137及び最大縫製幅記憶領域136が、本発明の最大縫製可能範囲記憶手段に相当する。
刺繍データの作成処理に先立って、最大縫製幅と最大縫製高さと横方向重ね幅と縦方向重ね幅とが読み出され、RAM13内の最大縫製幅記憶領域136、最大縫製高さ記憶領域137、横方向重ね幅記憶領域138、縦方向重ね幅記憶領域139にそれぞれ記憶される。これらは、予めROM12に格納されているか、ハードディスク装置(図示外)やCD−ROM(図示外)に格納されているものが読み出される。
次に、以上の構成を有する刺繍データ処理装置で行なわれる刺繍データ作成処理の第一実施形態について、図5〜図12に基いて説明する。図5は、刺繍データ作成処理のメインルーチンのフローチャートである。図6は、刺繍データ作成処理の中で実行される単位刺繍領域設定処理のフローチャートである。図7は、単位刺繍領域設定処理の中で実行される単位刺繍領域変更処理のフローチャートである。図8は、画像データの例を示す説明図である。図9は、設定された単位刺繍領域を示す説明図である。図10〜図12は、変更後の単位刺繍領域を示す説明図である。
図5に示すように、刺繍データ作成処理が開始されると、まず、刺繍模様の元となる画像データ100が画像データ記憶領域131に格納される(S10)。これは、予め、フレキシブルディスク、ハードディスク、DVD、CD−ROM等の各種記録媒体に格納されている画像データを、読み取り装置により読み取ったり、所定の刺繍図柄の手描き、あるいは印刷原画をイメージスキャナ装置25により読み取らせてできた画像データを抽出したりすることにより行われる。
例えば、図8に示すような画像データ100がここでは入力される。ここで、画像データ100は部分模様F1、F2、F3から構成されている。
次に、入力された画像が最大縫製可能範囲を超える場合に1回分の縫製範囲を設定する単位刺繍領域設定処理が呼び出され、実行される(S11)。単位刺繍領域設定処理の詳細については、図6を参照して後述する。
単位刺繍領域設定処理が終了すると、単位刺繍領域カウンタcに0が設定され(S12)、S11で設定された単位刺繍領域内の刺繍模様について順に処理が行われる。まず、単位刺繍領域設定処理で求められ、単位刺繍領域数記憶領域135に記憶された単位刺繍領域の数(N)と、単位刺繍領域カウンタcとを比べることにより、全ての単位刺繍領域について刺繍データが作成されたか否かを判断する(S13)。
単位刺繍領域カウンタcに設定された数が、単位刺繍領域の数(N)より小さい場合、すなわち、未処理の単位刺繍領域がある場合には(S13:NO)、単位刺繍領域カウンタcに1が加算され(S14)、現在処理中の単位刺繍領域(c番目の単位刺繍領域)に入っている部分図形が算出される。すなわち、単位刺繍領域からはみ出した部分を除いた部分図形の輪郭線や、図形が線図形の場合は形状線がそれぞれ求められる(S15)。そして、その部分図形データは、部分図形データ記憶領域132に記憶される(S16)。ここで、部分図形の輪郭線や線図形の場合の形状線を求める方法としては、コンピュータグラフィックスの分野で多く用いられている、クリッピングアルゴリズムを用いる。
面図形の輪郭線や線図形の形状線が元々直線で構成されるものならば、図形が面図形の場合は多角形クリッピングアルゴリズムを、線図形の場合は線分クリッピングアルゴリズムをそれぞれを用いることにより、部分図形の輪郭線や形状線を求めることができる。また、面図形の輪郭線や線図形の形状線が曲線を含むようなものならば、その曲線を線分で近似した後、前記のアルゴリズムを行うようにすればよい。
前記線分クリッピングアルゴリズムとしては、例えば、Sutherland−Cohenのアルゴリズムや、Cyrus−Beckのアルゴリズム等の幾つかのアルゴリズムが知られており、また、多角形クリッピングアルゴリズムとしては、例えば、Sutherland−Hodgmanのアルゴリズムや、Weiler−Athertonのアルゴリズム等の幾つかのアルゴリズムが知られている。
次に、部分図形が刺繍データに展開され(S17)、刺繍データ記憶領域133のc番目のエリアに記憶される(S18)。ここでは、多角形の内部や輪郭線上に刺繍縫目を作成する、既によく知られている輪郭線データや線図形の形状線からの刺繍データ作成方法によって刺繍データが作成される。例えば、輪郭線データからは、輪郭線の内部を刺繍ブロックと称せられるブロック形状のデータに分割し、ブロックの対向する2辺の間を交互に縫目線で繋いで刺繍縫目を作成する方法がよく知られている。また、線図形の形状線データからも、線分の上に走り縫いや千鳥縫いをして刺繍縫目を作成する方法がよく知られている。
以上の処理を完了すると、S13に戻り、全て単位刺繍領域内の部分図形について刺繍データの作成を完了するまで、単位刺繍領域内の部分図形について刺繍データを作成する処理を繰り返す。全ての単位刺繍領域について刺繍データが作成済み(c≧N)になったら(S13:YES)、刺繍データ作成処理を終了する。このようにして作成された刺繍データは、メモリカード7に記憶して、刺繍ミシン3に供給され、刺繍が実行される。
次に、図6を参照して、刺繍データ作成処理の中で実行される単位刺繍領域設定処理について説明する。単位刺繍領域設定処理が呼び出されると、まず、刺繍模様となる画像データの全体を包含する長方形(図9参照)の座標(左下点(x1,y1)、右上点(x2,y2))が算出される(S20)。これは、まず、図形の輪郭線や形状線の構成点のx,y座標値の最大値と最小値が求められ、それに従って、x1にはx座標値の最小値以下、y1にはy座標値の最小値以下、x2にはx座標値の最大値以上、y2にはy座標値の最大値以上となる値を設定することにより行われる。
次に、S20で求めた長方形を、x方向とy方向にそれぞれいくつに分割すればよいかを求める(S21)。ここでは、x方向分割数Iとy方向分割数Jを、ceiling関数を用いて以下の式により算出する。
I=ceiling((x2−x1−w)/(W−w))
J=ceiling((y2−y1−h)/(H−h))
ここで、ceiling(x)は、実数x以上の最小の整数を求める演算である。また、Wは最大縫製幅、Hは最大縫製高さ、wは横方向重ね幅、hは縦方向重ね幅である。
I=ceiling((x2−x1−w)/(W−w))
J=ceiling((y2−y1−h)/(H−h))
ここで、ceiling(x)は、実数x以上の最小の整数を求める演算である。また、Wは最大縫製幅、Hは最大縫製高さ、wは横方向重ね幅、hは縦方向重ね幅である。
次に、単位刺繍領域カウンタcには1が設定され、x方向単位刺繍領域カウンタiには0が設定される(S22)。その後、iがIの値に達したか否かを判定することにより、x方向について処理が終了したかを判断する(S23)、iがIより小さい場合(S23:NO)、x方向単位刺繍領域カウンタiに1が加算されるとともに、y方向単位刺繍領域カウンタjに0が設定される(S24)。1回目の処理ではiの値は0であり、必ずIより小さいので(S23:NO)、iには1が設定され、jには0が設定されることになる。
次に、jがJの値に達したか否かを判定することにより、y方向について処理が終了したかを判断する(S25)。jがJより小さい場合(S25:NO)、y方向単位刺繍領域カウンタjを一つ増やした後(S26)、処理対象の単位刺繍領域の左下点と右上点の座標を求める(S27)。ここでは、左下点(X1,Y1)、右上点(X2,Y2)を、以下の式を用いて算出する。
X1=x1+(x2−x1−w)×i/I
Y1=y1+(y2−y1−h)×j/J
X2=x1+(x2−x1−w)×(i+1)/I+w
Y2=y1+(y2−y1−h)×(j+1)/J+h
ここで、(x1,y1)及び(x2,y2)は、S20で求めた刺繍模様となる画像データの全体を包含する長方形の左下点及び右上点の座標である。また、wは横方向重ね幅、hは縦方向重ね幅である。
X1=x1+(x2−x1−w)×i/I
Y1=y1+(y2−y1−h)×j/J
X2=x1+(x2−x1−w)×(i+1)/I+w
Y2=y1+(y2−y1−h)×(j+1)/J+h
ここで、(x1,y1)及び(x2,y2)は、S20で求めた刺繍模様となる画像データの全体を包含する長方形の左下点及び右上点の座標である。また、wは横方向重ね幅、hは縦方向重ね幅である。
次に、S27で算出したX1,X2,Y1,Y2を、左下点の座標(X1,Y1)、右上点の座標(X2,Y2)とする長方形が、単位刺繍領域記憶領域134のc番目のエリアに記憶される(S28)。
その後、単位刺繍領域カウンタcに1が加算され(S29)、S25に戻る。そして、jがJの値に達するまで、すなわち、y方向の処理が終了するまで(S25:NO)、S26〜S29の処理を繰り返す。
y方向の処理が終了したら(S25:YES)、S23に戻る。そして、iがIの値に達するまで、すなわち、x方向の処理が終了するまで(S23:NO)、S24〜S29の処理を繰り返す。x方向の処理が終了したら(S23:YES)、単位刺繍領域数Nに単位刺繍領域カウンタcの値が設定され(S30)、次に、以上の処理で設定された単位刺繍領域を領域内の部分模様の位置や大きさに従って変更する単位刺繍領域変更処理を実行する(S31)。以上の処理の後、メインルーチンに戻る。単位刺繍領域変更処理の詳細は、図7を参照して後述する。
S20〜S30までの単位刺繍領域設定処理によって、当初の単位刺繍領域は、それぞれ、以下のように設定される。例えば、図8の画像データからは、まず(左下点(x1,y1)、右上点(x2,y2)を有する長方形が求められる。そして、各単位刺繍領域の座標は、以下のようにx3、x4、y3、y4をおくと、図9に示すように、次の4つの長方形が作成され、単位刺繍領域記憶領域134に記憶される。
x3=x1+(x2−x1−w)/2
x4=x1+(x2−x1−w)/2+w
y3=y1+(y2−y1−h)/2
y4=y1+(y2−y1−h)/2+h
長方形R1(左下点(x1、y3),右上点(x4,y2))
長方形R2(左下点(x3、y3),右上点(x2,y2))
長方形R3(左下点(x1、y1),右上点(x4,y4))
長方形R4(左下点(x3、y1),右上点(x2,y4))
x3=x1+(x2−x1−w)/2
x4=x1+(x2−x1−w)/2+w
y3=y1+(y2−y1−h)/2
y4=y1+(y2−y1−h)/2+h
長方形R1(左下点(x1、y3),右上点(x4,y2))
長方形R2(左下点(x3、y3),右上点(x2,y2))
長方形R3(左下点(x1、y1),右上点(x4,y4))
長方形R4(左下点(x3、y1),右上点(x2,y4))
ちなみに、このように設定された単位刺繍領域R1〜R4で、部分図形を求めると(図5,S15)、単位刺繍領域R1では部分模様F1,F2,F3のそれぞれ一部が、単位刺繍領域R2では部分模様F1とF3の一部が、単位刺繍領域R3では部分模様F1,F2,F3のそれぞれ一部が、単位刺繍領域R4では部分模様F1,F3の一部がそれぞれ取り出されて部分図形データとして部分図形データ記憶領域132に記憶されることになる(図5,S16)。このため、当初設定された単位刺繍領域をそのまま用いると、各部分図形が全て分割されてしまうことになる。このような不都合をさけるため、S31の単位刺繍領域変更処理(図7)を実行している。
次に、図7及び図10〜図12を参照して、単位刺繍領域設定処理の中で実行される単位刺繍領域変更処理について説明する。図7に示すように、単位刺繍領域変更処理が開始されると、まず、対象領域カウンタnに1を設定する(S41)。次に、カウンタの示す単位刺繍領域(初回の処理では領域R1)の内部に部分模様が存在するか否かを判断する(S42)。部分模様が存在しなければ(S42:NO)、その単位刺繍領域による刺繍の縫製は行われないので、特に領域の変更を行う必要はないため、そのままS54に進んで次の単位刺繍領域についての処理を行う。
単位刺繍領域内部に部分模様が存在する場合には(S42:YES)、その存在する部分模様の数をFNに設定する(S43)。例えば、図9に示す例では、単位刺繍領域R1にはF1,F2,F3の3つの部分模様が存在するので、FNは3となる。次に、RAM13の部分模様記憶領域140の対応する記憶領域にそれぞれの部分模様(RF[fn])を記憶する(S45)。すなわち、図9の例では、部分模様記憶領域140の単位刺繍領域R1に対応する領域には、RF[1]に部分模様F1が、RF[2]には部分模様F2が、RF[3]には部分模様F3が記憶されることになる。そして、これらの部分模様について、以下順に処理を行う。
まず、処理対象部分模様fnに1を設定する(S45)。そして、その部分模様(初回の処理では、RF[1]、すなわち、部分模様F1)が単位刺繍領域から高さ方向にはみ出しているか否かを判断する(S46)。高さ方向にはみ出している場合には(S46:YES)、その部分模様(RF[fn])を完全に包含するように高さ方向を拡張したとき、最大縫製高さ記憶領域137に記憶されている最大縫製高さHを超えるか否かを判断する(S47)。最大縫製高さHを超えない場合には(S47:NO)、現在処理中の単位刺繍領域Rnの高さを現在処理中の部分模様RF[fn]が完全に包含される高さまで拡張する(S48)。
部分模様RF[fn]が単位刺繍領域Rnの高さ方向にはみ出していない場合(S46:NO)、又は、部分模様を完全に包含するように高さを拡張すると最大縫製高さHを超えてしまう場合には(S47:YES)、高さ方向の拡張は実行せず、次に、その部分模様RF[fn]が単位刺繍領域Rnから幅方向にはみ出しているか否かを判断する(S49)。幅方向にはみ出している場合には(S49:YES)、部分模様RF[fn]を完全に包含するように幅方向を拡張したとき、最大縫製幅記憶領域136に記憶されている最大縫製幅Wを超えるか否かを判断する(S50)。最大縫製幅Wを超えない場合には(S50:NO)、現在処理中の単位刺繍領域Rnの幅を部分模様RF[fn]が完全に包含される幅まで拡張する(S51)。
部分模様が幅方向にはみ出していない場合(S49:NO)、又は、部分模様を完全に包含するように幅方向を拡張すると最大縫製幅Wを超えてしまう場合には(S50:YES)、幅方向の拡張は実行せず、そのままS52に進み、次の部分模様についての処理を行う。
以上により、処理対象とした1つの部分模様に適合するように単位領域が拡張変更されたので、処理対象部分模様fnの値に1を加算する(S52)。そして、fnの値が単位刺繍領域内の部分模様数FNの値を超えたか否かを判断する(S53)。超えていなければ(S53:NO)、残りの部分模様について適切な大きさに単位刺繍領域を拡張変更するため、S46に戻る。2巡目の処理以降は、単位刺繍領域が既に拡張済みであれば、その拡張済みの単位刺繍領域から対象の部分模様がはみ出しているかを判断していくことになる。
以上により、単位刺繍領域内の部分模様が、縦方向・横方向にはみ出している場合には、最大縫製高さH・最大縫製幅Wを限度として、その単位刺繍領域が拡大される。
図9の例では、単位刺繍領域R1には、部分模様F1、F2、F3の3つの部分模様が存在し、まず、F1についてはみ出しを判断し(S46、S49)、高さ(S48)・幅(S51)の両方が拡張されて単位刺繍領域R11(図10)に変更される。次に、F2については、変更後の単位刺繍領域R11からはみ出しているかを判断するが(S46、S49)、単位刺繍領域R11の高さをF2を含むように拡張すると、最大縫製高さHを超えてしまう(S47:YES)ので、そのままとし、幅ははみ出していないので(S49:NO)、単位刺繍領域R11は変更されない。さらに、F3について、単位刺繍領域R11からはみ出しているかを判断するが(S46、S49)、単位刺繍領域R11の高さをF3を含むように拡張すると、最大縫製高さHを超えてしまい(S47:YES)、幅についても最大縫製幅Wを超えてしまう(S50:YES)ので、単位刺繍領域R11は変更されない。
fnの値が単位刺繍領域内の部分模様数FNの値を超えた場合には(S53:YES)、その単位刺繍領域についての変更処理が済んだので、次に、対象領域カウンタnに1を加算し(S54)、nの値が図6のS30で設定された単位刺繍領域数Nを超えたか否か、すなわち、全ての単位刺繍領域について拡張処理が終了したかを判断し(S55)、終了していなければ(S55:NO)、S42に戻り、次の単位刺繍領域について変更処理を実行する。全ての単位刺繍領域について変更処理が終了した場合には(S55:YES)、単位刺繍領域変更処理を終了して単位刺繍領域設定処理に戻る。
以上の処理により、例えば、図9に示すように設定された単位刺繍領域R1〜R4は、図10〜図12に示す変更後単位刺繍領域R11〜R14のようになる。すなわち、R1は、前述の処理により、部分模様F1が完全に包含される大きさのR11となった。これによって、部分模様F1は、途中で分断されることなく刺繍縫製を行うことができる。
また、R2には、部分模様F1とF3が存在する(S42:YES)。F1は、高さ方向にはみ出し(S46:YES)、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。また、F1は幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張すると最大縫製幅Wを超えてしまうので(S50:YES)、部分模様F1については単位刺繍領域R2は変更されない。そして、部分模様F3についてみると、高さ方向にはみ出している(S46:YES)が、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。F3は、幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張しても最大縫製幅Wを超えないので(S50:NO)、図11に示すように幅方向をF3の幅方向が全て含まれるように拡張し、R12とする(S51)。この結果、R12では、F3の横方向は全部含まれ、縦方向が約半分の大きさの部分図形データが作成される(図5,S15)。
さらに、R3には、部分模様F1,F2及びF3が存在する(S42:YES)。F1は、高さ方向にはみ出し(S46:YES)、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。また、F1は幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張すると最大縫製幅Wを超えてしまうので(S50:YES)、部分模様F1については単位刺繍領域R3は変更されない。そして、部分模様F2についてみると、高さ方向にはみ出している(S46:YES)。高さ方向に拡張しても最大縫製高さHを超えないので(S47:NO)、図12に示すように高さ方向をF2の高さ方向が全て含まれるように拡張する(S48)。幅方向についてははみ出していないので(S49:NO)、そのままとし、単位刺繍領域R13とする。さらに、部分模様F3についてみると、F3は、R13から高さ方向にはみ出し(S46:YES)、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。また、F3は幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張すると最大縫製幅Wを超えてしまうので(S50:YES)、単位刺繍領域R13は変更されない。この結果、R13に対応する部分図形データはF2全体となり(図5,S15)、部分模様F2は、途中で分断されることなく刺繍縫製を行うことができる。さらに、部分模様F1は全てがR1に含まれているので、その一部をR2の部分図形データとして作成する必要もない。また、部分模様F2については、前述のR12と後述するR14にそれぞれ約半分が含まれることになるので、F2についても、その一部をR2の部分図形データとして作成する必要はない。
また、R4には、部分模様F1とF3が存在する(S42:YES)。F1は、高さ方向にはみ出し(S46:YES)、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。また、F1は幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張すると最大縫製幅Wを超えてしまうので(S50:YES)、部分模様F1については単位刺繍領域R3は変更されない。そして、部分模様F3についてみると、高さ方向にはみ出している(S46:YES)が、高さ方向に拡張しようとすると最大縫製高さHを超えてしまうので(S47:YES)、拡張は行わない。F3は、幅方向にもはみ出しており(S49:YES)、幅方向に拡張しても最大縫製幅Wを超えないので(S50:NO)、図11に示すように幅方向をF3の幅方向が全て含まれるように拡張してR14とする(S51)。この結果、R14では、F3の横方向は全部含まれ、縦方向が約半分の大きさの部分図形データが作成される(図5,S15)。
以上の処理により、図10〜図12に示すように、単位刺繍領域R11には部分図形データとして部分模様F1の全体が、R12には部分模様F3の約半分が、R13には部分模様F2の全体が、R14には部分模様F3の約半分が作成されることとなり、前述した当初設定の単位刺繍領域R1〜R4の場合と比べ、部分模様が分断されて部分図形データが作成されることが減り、一体として刺繍縫製が可能になるので、縫製品質を向上させることができる。
以上説明した第一実施形態の単位刺繍領域の設定・変更処理では、まず対象刺繍模様の全体を包含する長方形を均一な長方形に分割して一旦単位刺繍領域として設定し、その後、各単位刺繍領域に存在する部分模様にあわせてその領域を縦方向・横方向に拡張する方法を採用した。しかしながら、単位刺繍領域の設定・変更処理の方法は、これに限られない。そこで、次に、対象刺繍模様の全体を包含する長方形を分割して得られた長方形の一点を基点にして、最大縫製可能領域を単位刺繍領域として設定し、そこから領域内に存在する部分模様にあわせて縮小する第二実施形態について説明する。
第二実施形態の刺繍データ処理装置の構成、メインルーチン、及び単位刺繍領域設定処理の処理は第一実施形態と同様であるので説明を省略し、図6のS31で実行される単位刺繍領域変更処理についてのみ、図13〜図18を参照して説明する。図13は、第二実施形態において使用した画像データ101と、単位刺繍領域R1〜R4を示す説明図である。図14は、第二実施形態の単位刺繍領域変更処理のフローチャートである。図15は、第二実施形態により設定された最大縫製可能サイズの単位刺繍領域P1〜P4を示す説明図である。図16〜図18は、変更後の単位刺繍領域を示す説明図である。なお、画像データ101を構成する部分模様F11,F12,F13は、第一実施形態の部分模様F1,F2,F3と形状は同一であるが、それぞれの重なり位置が異なるものである。また、画像データ101には、当初、第一実施形態において説明した単位刺繍領域設定処理により、第一実施形態で設定されたのと同一の単位刺繍領域R1〜R4が設定されている。
図14に示すように、単位刺繍領域変更処理が呼び出されると、まず、対象領域カウンタnに1を設定する(S61)。次に、図6で設定された各単位刺繍領域R1〜R4(図13参照)の左上点を基点として、図15に示すような、最大縫製幅Wと最大縫製高さHからなる最大縫製サイズの単位刺繍領域を設定する(S62)。すなわち、以下のような4つの単位刺繍領域が設定される。
単位刺繍領域P1(左下点(x1、y5),右上点(x5,y2))
単位刺繍領域P2(左下点(x3、y5),右上点(x6,y2))
単位刺繍領域P3(左下点(x1、y6),右上点(x5,y4))
単位刺繍領域P4(左下点(x3、y6),右上点(x6,y4))
単位刺繍領域P1(左下点(x1、y5),右上点(x5,y2))
単位刺繍領域P2(左下点(x3、y5),右上点(x6,y2))
単位刺繍領域P3(左下点(x1、y6),右上点(x5,y4))
単位刺繍領域P4(左下点(x3、y6),右上点(x6,y4))
次に、カウンタの示す単位刺繍領域(初回の処理では領域P1)の内部に包含される部分模様が存在するか否かを判断する(S63)。包含される部分模様が存在しなければ(S63:NO)、特に領域の変更は行わず、そのままS69に進んで次の単位刺繍領域についての処理を行う。
内部に包含される部分模様が存在する場合には(S63:YES)、その単位刺繍領域Pnに完全に包含されている全ての部分模様を囲む最小矩形BBを算出する(S64)。そして、単位刺繍領域Pnの高さを、Pnの左上点を基点として、S64で算出した矩形BBが完全に包含される高さまで縮小できるか否かを判断する(S65)。矩形BBが単位刺繍領域の高さと等しい場合には、単位刺繍領域を縮小することができないので(S65:NO)、高さ方向の縮小処理は実行せず、そのままS67に進む。
単位刺繍領域Pnの高さを、矩形BBが完全に包含される高さまで縮小できる場合には(S65:YES)、単位刺繍領域Pnの高さを、Pnの左上点を基点として、矩形BBが完全に包含される高さまで縮小する(S66)。例えば、図15に示すように、P1の中に完全に包含される部分模様は、部分模様F11のみである(S63:YES)。よって、部分模様F11を完全に囲む最小矩形BBを算出すると(S64)、図16に示すように、P1の高さは矩形BBを含みつつまだ縮小可能であるから(S65:YES)、P1の左上点(x1,y2)を基点として高さ方向を縮小して、左下点を(x1,y7)とする(S66)。
高さ方向の処理が終了したら、次に、その単位刺繍領域Pnの幅を、Pnの左上点を基点として、矩形BBが完全に包含される幅まで縮小できるか否かを判断する(S67)。矩形BBが単位刺繍領域の幅と等しい場合には、単位刺繍領域を縮小することができないので(S67:NO)、幅方向の縮小処理は実行せず、そのままS69に進んで次の単位刺繍領域についての処理を行う。
単位刺繍領域Pnの幅を、矩形BBが完全に包含される幅まで縮小できる場合には(S67:YES)、単位刺繍領域Pnの幅を、矩形BBが完全に包含される幅まで縮小する(S66)。例えば、単位刺繍領域P1の幅は、部分模様F1を完全に含む最小矩形BBを含みつつまだ縮小可能であるから(S67:YES)、図16のように、幅方向を縮小して、右上点を(x7,y2)とする(S68)。
以上の処理により、部分模様が適切に包含されるように単位刺繍領域が変更される。図13の例では、単位刺繍領域P1は、高さ方向と幅方向がともに縮小されて、左下点を(x1,y7)、右上点を(x7,y2)とする長方形の領域P11となる。
次に、対象領域カウンタnに1を加算し(S69)、nの値が図6のS30で設定された単位刺繍領域数Nを超えたか否か、すなわち、全ての単位刺繍領域について処理が終了したかを判断し(S70)、終了していなければ(S70:NO)、S63に戻り、次の単位刺繍領域について縮小処理を実行する。全ての単位刺繍領域について処理が終了した場合には(S70:YES)、単位刺繍領域変更処理を終了して、図6の単位刺繍領域設定処理に戻る。
このような第二実施形態の単位領域設定処理により、図15のように当初設定された最大縫製サイズの単位刺繍領域P1は、上述のように、図16に示すP11となる。また、P2には、完全に包含される部分模様が存在しないので(S63:NO)、図17のように、P2のままとなる。そして、P3は、部分模様F12を包含し(S63:YES)、部分模様F12を囲む最小矩形BBを算出すると(S64)、図18に示すように、P3の高さは最小矩形BBを含みつつまだ縮小可能であるから(S65:YES)、高さ方向を縮小する。さらに、P3の幅も最小矩形BBを完全に包含しうる幅まで縮小可能であるから(S67:YES)、図18のように、幅方向も縮小する。この結果、P3は、左下点を(x1,y8)、右上点を(x8,y4)とする長方形P13となる(S66)。また、P4は、P2と同様に完全に包含する部分模様を持たないので(S63:NO)、図17のように、P4のままとなる。従って、単位領域P11には、部分模様F11の全体の部分図形データが、P2には部分模様F13を分割した部分図形データが、P3には部分模様F12の全体の部分図形データが、P4には部分模様F13を分割した部分図形データが作成されることとなる(図5,S15)。
以上のように、はじめに設定する単位刺繍領域を刺繍枠によって決まる最大縫製サイズに設定し、その設定された単位刺繍領域内に包含される部分模様の大きさに合わせて縮小することにより、適切な大きさの単位刺繍領域とすることができる。この結果、部分模様が分断されて部分図形データが作成されることが減り、一体として刺繍縫製が可能になるので、縫製品質を向上させることができる。
ところで、上記第二実施形態では、最大縫製サイズにより設定された単位刺繍領域内に完全に包含される部分模様があるか否かをまず判断するようにしていたが、部分模様の全体が単位刺繍領域内に含まれていなくても、高さ方向又は幅方向のいずれかに含まれているかどうかを判断して変更(縮小)処理をするようにしてもよい。以下、このような場合の第三実施形態について説明する。
第三実施形態の刺繍データ処理装置の構成、メインルーチン及び単位刺繍領域設定処理の処理は第一実施形態及び第二実施形態と同様であるので説明を省略し、図6のS31で実行される単位刺繍領域変更処理についてのみ図19〜図31を参照して説明する。図19は、第三実施形態の単位刺繍領域変更処理のフローチャートである。図20は、第三実施形態で設定される単位刺繍領域を示す説明図である。図21〜図26は、単位刺繍領域の変更を示す説明図である。図27〜図29は、変更後の単位刺繍領域を示す説明図である。図30及び図31は、部分模様の分割を示す説明図である。
単位刺繍領域変更処理が呼び出されると、まず、対象領域カウンタnに1を設定する(S81)。次に、第二実施形態の場合と同様に、画像データ101について、図6の処理で設定された各単位刺繍領域R1〜R4(図13参照)の左上点を基点として、図20に示すような、最大縫製幅Wと最大縫製高さHからなる最大縫製サイズの単位刺繍領域を設定する(S82)。すなわち、以下のような4つの単位刺繍領域が設定される。
単位刺繍領域P1(左下点(x1、y5),右上点(x5,y2))
単位刺繍領域P2(左下点(x3、y5),右上点(x6,y2))
単位刺繍領域P3(左下点(x1、y6),右上点(x5,y4))
単位刺繍領域P4(左下点(x3、y6),右上点(x6,y4))
単位刺繍領域P1(左下点(x1、y5),右上点(x5,y2))
単位刺繍領域P2(左下点(x3、y5),右上点(x6,y2))
単位刺繍領域P3(左下点(x1、y6),右上点(x5,y4))
単位刺繍領域P4(左下点(x3、y6),右上点(x6,y4))
次に、カウンタの示す単位刺繍領域(初回の処理では領域P1)の内部に部分模様が一部でも存在するか否かを判断する(S83)。部分模様がまったく存在しなければ(S83:NO)、特に領域の変更は行わず、そのままS89に進む。
部分模様が存在する場合には(S83:YES)、その単位刺繍領域Pn内に一部でも存在している全ての部分模様を囲む最小矩形BBを算出する(S84)。図20に示す例では、部分模様F11,F12,F13を囲むように描かれた、(a1,b1)を左下点,(a2,b2)を右上点とする矩形がBBである。そして、その最小矩形BBの最も下の座標値(図20の例ではb1)が、縦方向(高さ方向)において単位刺繍領域Pnに包含されているか否かを判断する(S85)。最下座標値が高さ方向に包含されていなければ(S85:NO)、高さ方向の縮小処理は実行せず、そのままS87に進む。例えば、初回の処理では、矩形BBは、図20に示すように設定され、矩形BBの最下座標値b1は単位刺繍領域P1の高さ方向には含まれていないので、縮小処理は行われないこととなる。
最小矩形BBの最下座標値が単位刺繍領域の高さ方向に包含されている場合には(S85:YES)、単位刺繍領域Pnの左上点を起点とし、その高さを、矩形BBの最下座標値が包含される最小の高さまで縮小する(S86)。
次に、最小矩形BBの最右座標値(図20の例ではa2)が単位刺繍領域Pnの幅の中に収まっているか、すなわち幅方向において包含されているか否かを判断する(S87)。幅方向に包含されていなければ(S87:NO)、幅方向の縮小処理は実行せず、そのままS89に進む。例えば、初回の処理では、矩形BBの最右座標値a2は単位刺繍領域P1の幅方向には含まれていないので、縮小処理は行われない。従って、単位刺繍領域P1は変更されない。
最小矩形BBの最右座標値が単位刺繍領域の幅方向に包含されている場合には(S87:YES)、単位刺繍領域Pnの左上点を起点とし、その幅を、その部分模様が完全に包含される最小の幅まで縮小する(S88)。
以上のS83〜S88の処理により、1つの単位刺繍領域Pnについての変更処理が終了したので、その単位刺繍領域Pn内に完全に包含される部分模様を以降の処理対象から除外する(S89)。例えば、図20に示す例で、単位刺繍領域P1は、縮小処理が実行されないが、その領域内に部分模様F11が完全に包含されるので、部分模様F11を処理対象から除外することとなる。
次に、対象領域カウンタnに1を加算し(S90)、nの値が単位刺繍領域数Nを超えたか否か、すなわち、全ての単位刺繍領域について処理が終了したかを判断し(S91)、終了していなければ(S91:NO)、S83に戻り、次の単位刺繍領域について変更処理を実行する。
図20の例について、2巡目以降の処理を説明すると、P1についての処理の最後で部分模様F11が処理対象から除外されたので(S89)、次の処理対象である単位刺繍領域P2内に存在する部分模様はF12とF13のみとなる。そこで、F12とF13を囲む最小矩形BBを算出する(S84)と、その最下座標値はb1であり(図21参照)、単位刺繍領域P2の高さ方向には含まれていないので(S85:NO)、縮小処理は行われない。また、矩形BBの最右座標値はa2であり(図21参照)、単位刺繍領域P2の幅方向に包含されている(S87:YES)ので、単位刺繍領域P2の左上点(x3,y2)を基点として、図22に示すように、矩形BBの最右座標値a2までその幅を縮小して(S88)、単位刺繍領域P22とする。尚、単位刺繍領域P2に完全に包含される部分模様は存在しないので、S89では何も実行されない。
3巡目の処理が開始されたときには、単位刺繍領域は、P2がP22に変更されて、図23に示す状態になっている。そこで、単位刺繍領域P3の中に存在する部分模様はF12とF13であるから、これらを囲む最小矩形BBを算出する(S84)と、その最下座標値はb1であり、単位刺繍領域P3の高さ方向に含まれるので(S85:YES)、単位刺繍領域P3の左上点(x1,y4)を基点として、図24に示すように、矩形BBの最下座標値b1までその高さを縮小して(S86)、単位刺繍領域P23とする。また、矩形BBの最右座標値はa2であり単位刺繍領域P3の幅方向には含まれていないので(S87:NO)、幅方向の縮小処理は行われない。そして、単位刺繍領域P23となった領域内に完全に含まれる部分模様であるF12を処理対象から除外する(S89)。
4巡目の処理では、処理対象部分模様はF13のみであり、上記の処理により、変更後の単位刺繍領域は、図25に示す状態になっている。そこで、処理対象単位刺繍領域P4の中に存在する部分模様はF13であるから、これを囲む最小矩形BBを算出する(S84)と、その最下座標値はb5であり、単位刺繍領域P4の高さ方向に含まれるので(S85:YES)、単位刺繍領域P4の左上点(x3,y4)を基点として、図26に示すように、矩形BBの最下座標値b5までその高さを縮小して(S86)、単位刺繍領域P24とする。また、矩形BBの最右座標値はa2であり単位刺繍領域P4の幅方向に包含されている(S87:YES)ので、単位刺繍領域P4の左上点(x3,y4)を基点として、図26に示すように、矩形BBの最右座標値a2までその幅を縮小して(S88)、単位刺繍領域P24とする。尚、単位刺繍領域P4に完全に包含される部分模様は存在しないので、S89では何も実行されない。
以上の処理により、図20に示す当初の単位刺繍領域P1〜P4は、図27に示す単位刺繍領域P1、図28に示すP23及び図29に示す単位刺繍領域P22及びP24のように変更される。
以上のように処理が実行され、全ての単位刺繍領域について処理が終了した場合には(S91:YES)、次に、各単位刺繍領域内に完全に包含されていない部分模様が存在するか否かを判断する(S92)。包含されていない部分模様が存在しなければ(S92:NO)、そのまま単位刺繍領域変更処理を終了して単位刺繍領域設定処理に戻る。
包含されていない部分模様が存在する場合には(S92:YES)、その数を処理対象部分模様数Kに設定し(S93)、カウンタkに1を設定して(S94)、順に処理対象部分模様を単位刺繍領域へ割り振る処理を行う。すなわち、対象部分模様がまたがっている隣接単位刺繍領域の重複領域の中心線でその部分模様を分割し(S95)、kの値を1加算して(S96)、kの値が処理対象部分模様数Kを越えるまで、すなわち、処理すべき部分模様について全て割り振り処理が終了するまで(S97:NO)、S95の処理を繰り返し、全てについて終了したら(S97:YES)、単位刺繍領域変更処理を終了して単位刺繍領域設定処理に戻る。
図27及び図28の例では、部分模様F11は単位刺繍領域P1に、部分模様F12は単位刺繍領域P3に完全に包含されているが、部分模様F13は、図29に示すように、単位刺繍領域P22とP24にまたがっている(S92:YES)。従って、包含されていない部分模様数が1となる(S93)。次に、対象部分模様であるF13が含まれている隣接単位刺繍領域P22及びP24の重複領域Qの中心線Cで部分模様F13を分割し、分割された部分模様を、図30及び図31に示すように、それぞれの単位刺繍領域P22及びP24に割り振る(S95)。この結果、単位刺繍領域P22及びP24では、このように割り振られた部分図形データF31およびF32が作成されることになる(図5,S15)。
以上のように、はじめに設定する単位刺繍領域を刺繍枠によって決まる最大縫製サイズに設定し、その設定された単位刺繍領域内に存在する部分模様の高さ方向、幅方向それぞれの大きさに合わせて縮小することにより、適切な大きさの単位刺繍領域とすることができる。この結果、部分模様が分断されて部分図形データが作成されることが減り、一体として刺繍縫製が可能になるので、縫製品質を向上させることができる。
上記の実施形態において、図5のS11及び図6で単位刺繍領域設定処理を実行するCPU11が本発明の単位刺繍領域設定手段として機能する。また、図6のS31、図7、図14及び図19で単位刺繍領域変更処理を実行するCPU11が本発明の単位刺繍領域変更手段として機能する。また、図5のS17で刺繍データへの展開処理を実行するCPU11が本発明の刺繍データ作成手段として機能する。また、図7のS46で高さ方向の、S49で幅方向のはみ出しを判断するCPU11が本発明のはみ出し判断手段として機能する。また、図14のS63で単位刺繍領域内に包含される部分模様の有無を判断するCPU11が本発明の第一包含判断手段として機能する。また、図19のS83で単位刺繍領域内に存在する部分模様の有無を判断するCPU11が本発明の第二包含判断手段として機能する。
1 刺繍データ処理装置
3 刺繍ミシン
7 メモリカード
11 CPU
12 ROM
13 RAM
132 部分図形データ記憶領域
134 単位刺繍領域記憶領域
135 単位刺繍領域数記憶領域
136 最大縫製幅記憶領域
137 最大縫製高さ記憶領域
3 刺繍ミシン
7 メモリカード
11 CPU
12 ROM
13 RAM
132 部分図形データ記憶領域
134 単位刺繍領域記憶領域
135 単位刺繍領域数記憶領域
136 最大縫製幅記憶領域
137 最大縫製高さ記憶領域
Claims (6)
- 複数の部分模様からなる刺繍模様を、刺繍枠により刺繍ミシンに装着された加工布に縫製するための刺繍データを作成する刺繍データ処理装置において、
前記刺繍枠内で縫製可能な最大縫製可能範囲を記憶した最大縫製可能範囲記憶手段と、
前記刺繍模様の全体を縫製可能とするために、前記最大縫製可能範囲記憶手段に記憶された最大縫製可能範囲を上限とする単位刺繍領域を複数個設定する単位刺繍領域設定手段と、
前記単位刺繍領域設定手段により設定された各単位刺繍領域の大きさを、当該単位刺繍領域内にその一部又は全部が位置する前記部分模様の位置及び大きさと、前記最大縫製可能範囲の大きさとに基づいて変更する単位刺繍領域変更手段と、
前記単位刺繍領域変更手段により変更された後の変更後刺繍領域内に位置する前記刺繍模様の刺繍データを作成する刺繍データ作成手段と、
前記刺繍データ作成手段により作成された刺繍データを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする刺繍データ処理装置。 - 前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域から前記部分模様がはみ出しているか否かを判断するはみ出し判断手段を備え、
前記単位刺繍領域変更手段は、前記はみ出し判断手段により前記単位刺繍領域から前記部分模様がはみ出していると判断された場合に、前記最大縫製可能範囲を上限として、当該部分模様を含むように前記単位刺繍領域を拡大することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ処理装置。 - 前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域内に、前記部分模様の全部が包含されているか否かを判断する第一包含判断手段を備え、
前記単位刺繍領域変更手段は、前記第一包含判断手段により前記単位刺繍領域に前記部分模様の全部が包含されていると判断された場合に、当該部分模様の全部が包含される大きさを下限として、前記単位刺繍領域を縮小することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ処理装置。 - 前記単位刺繍領域変更手段は、前記単位刺繍領域の大きさの高さと幅とをそれぞれ独立して変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の刺繍データ処理装置。
- 前記単位刺繍領域設定手段により設定された単位刺繍領域内に、前記部分模様の一部が包含されているか否かを判断する第二包含判断手段を備え、
前記単位刺繍領域変更手段は、前記第二包含判断手段により前記単位刺繍領域に前記部分模様の一部が包含されていると判断された場合に、当該部分模様が、その高さ方向又は幅方向の少なくとも一方において、当該単位刺繍領域内に包含される最小の大きさまで、当該単位刺繍領域の高さ又は幅の少なくとも一方を縮小することにより、前記単位刺繍領域を変更することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の刺繍データ処理装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための刺繍データ処理プログラム。
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