JPH11244561A - 縫製装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製に供する刺繍模様の選択操作を簡単化で
き、加工布の張替えを行って複数の刺繍領域にわたる刺
繍模様を綺麗に縫製でき、しかも縫製作業能率の向上を
図ること。 【解決手段】 縫製に供する複数の刺繍模様を一度に選
択設定でき、その選択されて縫製に供する刺繍模様が刺
繍枠１２の刺繍領域Ｅ１からはみ出して、刺繍領域Ｅ１
とそれに隣接する刺繍領域Ｅ２との境界線Ｋと交差する
文字模様「Ｈ」が存在するときには、各刺繍領域Ｅ１，
Ｅ２の縫製データと、その文字模様「Ｈ」に関して、境
界線Ｋを含む所定幅の重複データとが作成されるととも
に、縦方向基準位置と横方向基準位置とに対応する刺繍
領域Ｅのコーナ部に基準マークＰのマークデータが作成
されるので、１回目の刺繍領域Ｅ１の縫製が完了後、２
回目の刺繍縫製に際して加工布を張替えるときには、こ
れら基準マークＰを内枠１４に刻印された枠側基準マー
ク１５に合致するように加工布を張替えるだけで、選択
した複数の文字模様を綺麗に連続させて縫製することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、縫製装置に関し、
特にディスプレイを介して選択した刺繍に供する１また
は複数の刺繍模様が１つの刺繍領域からはみ出す場合に
は、複数の刺繍領域に分割して複数回にわたって縫製す
るようにした技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、縫製装置として、家庭用の電子制
御式刺繍ミシンにおいては、制御装置のＲＯＭ（不揮発
性メモリ）に設けた模様データメモリに、直線縫いやジ
グザグ縫いなどの実用模様、ひらかなやカタカナなどの
文字模様、更には記号やマークや種々の模様などの複数
の刺繍模様の模様データが格納されているので、ディス
プレイに模様を表示させ表示画面を切換えつつ所望の模
様を検索し、所望の刺繍模様を選択する一方、縫製開始
スイッチを操作するだけで、選択した刺繍模様を簡単に
縫製できるようになっている。

【０００３】ところで、例えば子供が学校に持っていく
上靴用の布袋などに、刺繍ミシンを用いて子供の名前を
ひらかなやカタカナ、或いはアルファベットで刺繍縫い
する場合に、文字数が多い場合で、しかも刺繍ミシンに
装着した刺繍枠が小さい場合には、刺繍枠の刺繍領域か
ら名前の後側の数文字がはみ出す場合が生じ、エラーメ
ッセージが表示されて、その刺繍領域からはみ出した文
字以降の各文字を入力できないことから、刺繍領域内に
縫製可能な文字列だけを取り敢えず入力して縫製し、加
工布を刺繍枠に対して張り替えてから、残りの文字列を
入力してから縫製するようにしている。

【０００４】一方、名前の文字を入力したときには、文
字サイズが小さいことから、全ての文字列を入力できて
一度に縫製できる場合でも、編集作業において、文字サ
イズを大きく変更したことにより、刺繍領域からはみ出
すようになった場合にも、同様にして、縫製可能な数文
字を取り敢えず入力して縫製し、加工布を刺繍枠に対し
て張り替えてから、残りの文字列を入力してから縫製す
るようにしている。ここで、参考までに、本願出願人
は、特許２６５３２５７号公報において、パーソナルコ
ンピュータからなる刺繍データ作成装置を用いて、例え
ば、野球のユニフォームの左右の前身頃に亙ってチーム
名をアルファベット文字で刺繍縫いする際に、左右両前
身頃の重ね位置で文字が分割される場合には、予めその
文字を分割処理して、前身頃別に刺繍データを作成する
ようにした技術を提案した。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、縫製
サイズや刺繍枠の大きさによって、名前の文字などのよ
うに、縫製したい複数模様の全てを一度に入力できない
ときには、その複数模様のうちから、縫製する毎に幾つ
かの模様ずつを部分的に選択設定するので、模様選択す
るその都度、模様選択画面を表示させてから縫製に供す
る模様を１つずつ選択設定することになり、操作性に欠
けること、加工布を張り替えて２回目以降の各縫製を行
うに際して、前回に縫製した模様に今回の模様が綺麗に
続くように、つまり前回の刺繍領域の一部を今回の刺繍
領域に重複させるように加工布をセットすることが非常
に難しいこと、またその為に、縫製作業の作業能率が低
下すること、などの問題がある。

【０００６】本発明の目的は、縫製に供する刺繍模様の
選択操作を簡単化でき、加工布の張り替えを行って複数
の刺繍領域にわたる刺繍模様を綺麗に且つ簡単に縫製で
き、しかも縫製作業能率の向上を図ることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の縫製装置は、
加工布をセットした刺繍枠を直交する２方向へ独立に移
動駆動して加工布に刺繍模様を縫製可能な縫製装置にお
いて、刺繍に供する１または複数の刺繍模様を選択設定
する模様選択手段と、模様選択手段で選択設定された刺
繍模様の配置とサイズの情報と刺繍枠のサイズ情報とに
基づいて、選択設定された刺繍模様が刺繍枠の刺繍領域
からはみ出してその刺繍領域とそれに隣接する刺繍領域
との境界線と交差するか否か判別する判別手段と、模様
選択手段で選択された１または複数の刺繍模様の模様デ
ータを受け、判別手段が交差すると判別したときには、
その交差する刺繍模様を分割して刺繍領域別の模様デー
タを作成する模様分割手段とを備えたものである。

【０００８】模様選択手段により、刺繍に供する１また
は複数の刺繍模様が選択設定されたときに、判別手段
は、模様選択手段で選択設定された１または複数の刺繍
模様の配置と、サイズの情報と、縫製に用いる刺繍枠の
サイズ情報とに基づいて、選択設定された刺繍模様が刺
繍枠の刺繍領域からはみ出してその刺繍領域とそれに隣
接する刺繍領域との境界線と交差するか否か判別する。
そして、模様分割手段は、模様選択手段で選択された１
または複数の刺繍模様の模様データを受け、判別手段が
交差すると判別したときには、その交差する刺繍模様を
分割して刺繍領域別の模様データを作成する。即ち、複
数の刺繍領域にわたって縫製する１または複数の刺繍模
様を一度に選択設定でき、刺繍領域の刺繍縫製が完了す
る毎に加工布を張り替えるだけで、選択設定した刺繍模
様を順次縫製できる。

【０００９】請求項２の縫製装置は、請求項１の発明に
おいて、前記刺繍領域は、刺繍枠のうちの縫製可能領域
の外周線から所定小距離内側の領域として設定され、模
様分割手段は、刺繍模様を分割するとき、境界線の片方
側の分割刺繍模様と境界線の他方側の分割刺繍模様と
が、境界線を含む所定幅だけラップするように刺繍模様
を分割することを特徴とするものである。

【００１０】この場合、選択設定された刺繍模様の分割
に際して、境界線の片方側の分割刺繍模様と、境界線の
他方側の分割刺繍模様とは、境界線を含む所定幅だけラ
ップするように夫々大きい目に分割され、片方側の分割
刺繍模様と他方側の分割刺繍模様とが刺繍領域内に縫製
されるとともに、これら片方側と他方側のラップ部が刺
繍領域の外側に連続して夫々縫製され、このラップ部に
より境界線における刺繍模様が途切れることなく綺麗に
連続する。その他請求項１と同様の作用を奏する。

【００１１】請求項３の縫製装置は、請求項１又は２の
発明において、前記模様分割手段は、刺繍枠に対して加
工布を張替える際の目印として縦方向基準と横方向基準
をなす複数の基準マークを縫製する為のマークデータを
付加するデータ付加手段を有することを特徴とするもの
である。この場合には、データ付加手段により、分割さ
れた分割刺繍模様の各々に、基準マークの為のマークデ
ータが付加されるので、刺繍領域の縫製が完了して、次
の新たな刺繍領域を縫製する為に、刺繍枠に対して加工
布を張替えるに際しては、その基準マークを縦方向基準
と横方向基準にでき、加工布の張替え作業が簡単化す
る。その他請求項１又は２と同様の作用を奏する。

【００１２】請求項４の縫製装置は、請求項１〜３の何
れか１項の発明において、ディスプレイを含む表示手段
と、この表示手段を制御する表示制御手段とを有し、選
択された刺繍模様の配置とサイズの情報と刺繍枠のサイ
ズ情報と刺繍模様を分割する境界線の数とに基づいて、
必要な加工布のサイズをディスプレイに表示させるよう
に構成したことを特徴とするものである。

【００１３】この場合、選択設定された１または複数の
刺繍模様の配置と、サイズの情報と、刺繍枠のサイズ情
報と、刺繍模様を分割する境界線の数とに基づいて、縫
製に際して必要な加工布のサイズがディスプレイに表示
されるので、加工布の大きさを表示を介して容易に認識
できる。その他請求項１〜３の何れか１項と同様の作用
を奏する。

【００１４】請求項５の縫製装置は、請求項４の発明に
おいて、前記選択された刺繍模様が複数の刺繍領域にわ
たる場合には、その刺繍模様と複数の刺繍領域と境界線
とをディスプレイに表示させるように構成したことを特
徴とするものである。この場合、選択された１または複
数の刺繍模様が、分割される位置に境界線を伴ってディ
スプレイに表示されるので、分割数や加工布の張替え回
数を表示を介して容易に認識できる。その他請求項４と
同様の作用を奏する。

【００１５】請求項６の縫製装置は、請求項１〜５の何
れか１項の発明において、前記刺繍枠としてサイズの異
なる複数の刺繍枠を択一的に使用可能であり、模様選択
手段で選択設定された刺繍模様の模様データに基づい
て、使用するのに適した刺繍枠を決定して報知する刺繍
枠決定手段を設けたことを特徴とするものである。この
場合には、刺繍枠決定手段により、模様選択手段で選択
設定された刺繍模様の模様データに基づいて、サイズの
異なる複数の刺繍枠のうちから、使用するのに適した刺
繍枠を決定して報知されるので、何れの刺繍枠を用いた
らよいのかを表示を介して容易に認識できる。その他請
求項１〜５の何れか１項と同様の作用を奏する。

【００１６】請求項７の縫製装置は、請求項１〜６の何
れか１項の発明において、前記複数の基準マークに対応
する枠側基準マークを刺繍枠に印したことを特徴とする
ものである。この場合、刺繍枠には、複数の基準マーク
に対応する複数の枠側基準マークが印されているので、
加工布の張替えに際しては、縫製された基準マークをこ
れら枠側基準マークに合わせるだけで、次の刺繍領域を
縫製するときの縦方向基準と横方向基準とが精度良く決
定でき、加工布の張替え作業が簡単化する。その他請求
項１〜６の何れか１項と同様の作用を奏する。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。本実施形態は、種々の刺
繍模様の縫製が可能な電子制御式刺繍ミシンに本発明を
適用した場合の例である。電子制御式刺繍ミシンＭ（縫
製装置に相当する）は、図１に示すように、ミシンベッ
ド部１と、ベッド部１の右端部から立設された脚柱部２
と、脚柱部２の上端からベッド部１に対向するように左
方へ延びるアーム部３を有する。

【００１８】ベッド部１には、送り歯を上下動させる送
り歯上下動機構（図示略）及び前後動させる送り歯前後
動機構（図示略）、下糸ボビンを収容し縫針６と協働す
る糸輪捕捉器（例えば、水平釜）等が設けられている。
脚柱部２には、オプション的に追加される多数の刺繍模
様の模様データ（模様表示データと縫製データと付随情
報）を記録したＲＯＭカード３５を、内部のカード用コ
ネクタ２７（図３参照）に接続する為のカード用スロッ
ト２ａが形成されている。

【００１９】アーム部３には、下端に縫針６を装着した
針棒５を上下動させる針棒上下駆動機構、針棒５を布送
り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構（図示
略）、天秤を針棒５の上下動に調時して上下動させる天
秤駆動機構（図示略）等が設けられている。

【００２０】ここで、送り歯上下動機構と針棒上下駆動
機構と天秤駆動機構とはミシンモータ３１で駆動され、
針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ３２で駆
動され、送り歯前後動機構は送り歯駆動用ステッピング
モータ３３で駆動される（図３参照）。アーム部３の頭
部４には、縫製作業の起動と停止を指令する起動・停止
スイッチ７ａの為の起動・停止ボタン７が設けられてい
る。

【００２１】アーム部３の前面には大型の液晶ディスプ
レイ８が設けられ、この液晶ディスプレイ８には、実用
模様や刺繍模様等の種々の縫目模様や各種のメッセージ
等が表示される。この液晶ディスプレイ８の前面には、
複数の刺繍模様や機能を示す機能名の表示位置の各々に
対応させて、帯状の透明電極を縦方向と横方向とに夫々
設け、タッチキーとして機能するタッチパネル９が設け
られている。即ち、所望の刺繍模様の選択や機能の指示
を、これら刺繍模様や機能名に対応するタッチキー９を
押圧操作することで実現することができる。

【００２２】一方、前記ベッド部１の左端側部分には、
通称フリーアームと称されるフリーベッド部が形成さ
れ、このフリーベッド部に枠駆動機構１０が着脱可能に
装着される。枠駆動機構１０は、その本体ケース１１
と、加工布を着脱自在に装着する刺繍枠１２と、刺繍枠
１２をＹ方向（前後方向）へ駆動するＹ方向駆動機構を
内蔵した収容ケース１６と、収容ケース１６とその内部
のＹ方向駆動機構をＸ方向（左右方向）へ駆動するＸ方
向駆動機構であって、本体ケース１１内に収容されたＸ
方向駆動機構とを備えており、Ｘ方向駆動機構はＸ駆動
モータ１７で駆動され、Ｙ方向駆動機構はＹ駆動モータ
１８で駆動される（図３参照）。

【００２３】枠駆動機構１０がフリーベッド部に装着さ
れると、これら両駆動モータ１７，１８が、コネクタ２
８を介して刺繍ミシンＭの制御装置２０に電気的に接続
され、枠駆動機構１０の装着状態が検知される一方、制
御装置２０により駆動モータ１７，１８が駆動制御さ
れ、刺繍枠１２と加工布とをＸ方向とＹ方向とに独立に
移動駆動しつつ刺繍縫製できる状態になる。ところで、
前記刺繍枠１２は、図２に示すように、外枠１３と内枠
１４とからなり、内枠１４の内側には、２点鎖線で示す
ように、縫針６が移動可能な矩形状の縫製可能領域Ｄが
設けられており、刺繍領域Ｅは、その縫製可能領域Ｄの
外周線（２点鎖線）から所定小距離だけ内側の矩形領域
として設定されている。

【００２４】また、内枠１４には、加工布を張り替えて
次の刺繍領域Ｅを縫製するときに、次の刺繍領域Ｅの縫
製の為に、矩形状の刺繍領域Ｅを規定する縦方向基準位
置と横方向基準位置に対応させて、つまり後述するよう
に、各刺繍領域Ｅの縫製毎に縫製される十字状の基準マ
ークＰに対応する８つの三角形状の枠側基準マーク１５
が刻印されている。ところで、刺繍枠１２としては、刺
繍領域Ｅの大きさにより、大枠と中枠と小枠の３種類が
準備されており、各刺繍枠１２の刺繍領域Ｅの幅サイズ
は、制御装置２０のＲＯＭ２３に予め記憶されている。
次に、刺繍ミシンＭの制御系について説明する。

【００２５】図３に示すように、制御装置２０は、入力
インターフェース２１と、ＣＰＵ２２とＲＯＭ２３及び
ＲＡＭ２４とを含む制御部と、出力インターフェース２
５と、これらを接続するバス２６とを有する。入力イン
ターフェース２１には、起動・停止スイッチ７ａと、タ
ッチパネル（タッチキー）９と、ミシン主軸の複数の回
転位相を検出するタイミング信号発生器２９と、刺繍枠
１２が装着されたことを検出する為の枠装着検出センサ
３０とが夫々接続されている。

【００２６】出力インターフェース２５には、ミシンモ
ータ３１と、針棒揺動用ステッピングモータ３２と、送
り歯駆動用ステッピングモータ３３と、液晶ディスプレ
イ８の為のディスプレイコントローラ（ＬＣＤＣ）３４
と、枠駆動装置２０のＸ駆動モータ１７及びＹ駆動モー
タ１８に接続したコネクタ２８等が接続されている。前
記ＲＯＭカード３５のＲＯＭ３６は、コネクタ２７を介
してバス２６に接続されている。

【００２７】前記ＲＯＭ２３には、実用模様や種々の刺
繍模様を選択する模様選択制御の制御プログラム、選択
された刺繍模様を縫製する為に各モータ３１〜３３，１
７〜１８を駆動する駆動制御や表示制御の一般的な制御
プログラム、選択した刺繍模様に対してディスプレイ８
を介してサイズ設定や縫製位置変更等の編集処理を施す
編集処理の制御プログラム、本願特有の後述の縫製制御
の制御プログラム等が予め格納されている。ＲＯＭ２３
には更に、複数の実用模様や実用的な文字模様、種々の
刺繍模様の各々に関して、表示データと縫製データとを
有する模様データと、その模様幅データとが、模様の種
類別にグループ分けし模様番号を付して格納されてい
る。

【００２８】ところで、前記ＲＯＭカード３５として
は、刺繍模様の種類に応じて複数枚分準備されており、
これらＲＯＭカード３５のＲＯＭ３６には、比較的使用
頻度の高い「動物」や「乗り物」や「花」などの一般的
な模様群に加えて、特殊な種々の図形や形象、マーク、
キャラクタ（例えば、テレビや映画等に登場する著名な
人物、動物、ロボット等）等の模様群毎に、多数の刺繍
模様（第１刺繍模様、第２刺繍模様、第３刺繍模様・・
・・・）の模様データとその模様幅データとが、模様の
種類別にグループ分けし模様番号を付して記録されてい
る。

【００２９】ここで、図示していないが、刺繍模様が複
数の色（白、赤、黒、・・）で構成されている場合に
は、模様表示データには、その色数に応じた色別模様部
の表示データが設けられているとともに、縫製データに
は、その色別模様部毎の縫製データと、色替えの為のス
トップコードとが設けられている。ここで、これら模様
表示データは、ビットマップデータ（ドットイメージデ
ータ）の形式で記憶されている。

【００３０】前記ＲＡＭ２４には、選択設定された模様
の模様コードを格納する模様メモリ２４ａ、選択された
複数の模様の総模様幅のデータを格納する総模様幅メモ
リ２４ｂ、境界線により分割される分割数を格納する分
割数メモリ２４ｃ、分割された分割刺繍模様の縫製デー
タを格納する分割刺繍模様メモリ２４ｄ、前述した種々
の制御に必要なメモリ類（フラグやポインタやカウンタ
等のメモリ、レジスタやバッファ等）が設けられてい
る。次に、制御装置２０で実行される縫製制御のルーチ
ンについて、図４のフローチャートを参照して説明す
る。尚、これらの図中符号Ｓｉ（ｉ＝１，２，３・・
・）は各ステップを示すものである。

【００３１】電源の投入によりこの制御が開始される
と、先ず、ＲＡＭ２４の各メモリをクリアするなどの初
期化処理が実行され（Ｓ１）、枠駆動機構１０が装着さ
れていないときには（Ｓ２：No）、刺繍模様以外のジグ
ザグや直線などの実用模様を選択する実用模様選択処理
が実行される（Ｓ10）。そして、起動・停止ボタン７の
操作により起動・停止スイッチ７ａから起動指令が入力
されたときには（Ｓ８：Yes ）、縫製処理制御（図７参
照）が実行される（Ｓ９）。この縫製処理制御におい
て、実用模様のときには（Ｓ60：No）、その選択された
実用模様の縫製データに基づいて、実用模様が縫製処理
され（Ｓ66）、この制御を終了して、縫製制御にリター
ンする。

【００３２】一方、枠駆動機構１０が装着されていると
きには（Ｓ２：Yes ）、実用模様以外の各種の刺繍模様
を選択する刺繍模様選択処理（図５参照）が実行される
（Ｓ３）。ここで、この刺繍模様選択処理においては、
縫製に供するサイズとしては、予め設定されたデフォル
トの文字サイズが用いられるとともに、選択される模様
数が多くなるに伴って、刺繍領域Ｅとしては、小枠のも
のから、中枠、大枠へと順次切換えて大きく設定され
る。

【００３３】この制御が開始されると、ディスプレイ８
には、１ページ目の複数の刺繍模様が一覧表示的に表示
されるとともに、「次頁」や「前頁」、「終了」などの
機能名が表示されるので、「次頁」や「前頁」に対応す
るキー９を操作することで（Ｓ20：Yes 、Ｓ21、Ｓ22：
No）、操作されたキーに対応する処理として、次頁や前
頁に該当する複数の刺繍模様が切り換わって表示される
ので（Ｓ29）、所望の刺繍模様が表示されたときに、そ
の刺繍模様に対応する模様キー９が操作されたときには
（Ｓ20、Ｓ21：Yes ）、その模様コードがＲＡＭ２４の
模様メモリ２４ａに格納されるとともに、その刺繍模様
の模様幅のデータを加算演算して総模様幅として総模様
幅メモリ２４ｂに格納される（Ｓ28）。

【００３４】例えば、図８に示すように、文字模様「Ａ
ＨＩ ＡＨＩ ＡＨＩ」を選択設定したときには、これ
ら複数の文字模様の模様コードが模様メモリ２４ａに格
納され、また総模様幅データＨが総模様幅メモリ２４ｂ
に格納される。次に、終了キー９が操作されたときには
（Ｓ20：Yes 、Ｓ21：No、Ｓ22：Yes）、境界線Ｋで分
割する分割数Ｊが演算処理される（Ｓ23）。即ち、図８
に示すように、総模様幅データＨが最も大きい大枠の刺
繍領域Ｅの幅サイズＷよりも大きいときには、選択模様
を幅サイズＷ毎に境界線Ｋで分割することで、分割数
「２」が求められる。このとき、文字模様「Ｈ」が境界
線Ｋと交差している。

【００３５】次に、その分割処理に際して、刺繍模様が
境界線Ｋと交差するときには（Ｓ24：Yes ）、境界線Ｋ
毎に分割した刺繍領域Ｅ別の縫製データが作成されて分
割刺繍模様メモリ２４ｄに格納される（Ｓ25）。更に、
境界線Ｋを含んでラップする重複データが作成されて分
割刺繍模様メモリ２４ｄに追加格納され（Ｓ26）、刺繍
領域Ｅのコーナに対応する位置に、十字状の基準マーク
Ｐを縫製する為のマークデータが分割刺繍模様メモリ２
４ｄにおいて付加され（Ｓ27）、この制御を終了して、
縫製制御にリターンする。

【００３６】例えば、図９（ａ）に示すように、境界線
Ｋと交差する文字模様「Ｈ」は、その境界線Ｋを含んで
ラップするように、境界線Ｋに対する左側（片方側に相
当する）の分割刺繍模様は、境界線Ｋから所定小幅ａだ
け右側に張り出すように大きい目に分割される。また、
図９（ｂ）に示すように、境界線Ｋに対する右側（他方
側に相当する）の分割模様は、同様にして、境界線Ｋか
ら所定小幅ａだけ左側に張り出すように大きい目に分割
される。

【００３７】更に、図８に示すように、刺繍領域Ｅの縦
方向基準位置と横方向基準位置とを指示するように、刺
繍領域Ｅの４つのコーナに対応する位置に基準マークＰ
を縫製する為のマークデータが作成される。即ち、文字
模様「Ｈ」は、左側の分割模様と右側の分割模様とが位
置合わせして縫製されることにより、境界線Ｋを含んで
所定幅Ｚだけラップして縫製されることになる。ところ
で、境界線Ｋが刺繍模様と交差しないときには（Ｓ24：
No）、刺繍領域別に夫々縫製データが作成され（Ｓ3
0）、分割数Ｊが「２」以上のときには、マークデータ
が付加されるが（Ｓ27）、分割数Ｊが「１」のときに
は、直ぐにこの制御を終了してリターンする。

【００３８】そして、縫製制御において、布幅サイズが
演算され（Ｓ４）、その幅サイズがディスプレイ８に表
示される（Ｓ５）。即ち、最も大きい大枠の刺繍領域Ｅ
の幅サイズＷに分割数Ｊを掛け算し、刺繍枠１２に加工
布を保持するのに必要な所定幅を加算した縫製に必要な
最低限の布幅が、例えば図１０に示すように、選択設定
した模様を表示する模様表示画面において、メッセージ
「布幅は４０cm必要です」が表示される。次に、枠装着
検出センサ３０からの検出信号に基づいて、刺繍枠１２
が装着されていないときには（Ｓ６：No）、刺繍枠１２
の装着を促すメッセージが表示される（Ｓ11）。

【００３９】しかし、刺繍枠１２が装着されているとき
には（Ｓ６：Yes ）、模様配置処理制御、つまり編集処
理制御（図６参照）が実行される（Ｓ７）。この制御が
開始されると、先ず、刺繍領域毎の刺繍模様がディスプ
レイ８に表示され（Ｓ40）、刺繍模様を縫製するのに適
した刺繍枠を決定して表示される（Ｓ41）。例えば図１
１に示すように、分割位置に境界線Ｋを伴って、選択し
た文字模様「ＡＨＩ ＡＨＩ ＡＨＩ」が、２つの刺繍
領域Ｅ１，Ｅ２により表示されるとともに、編集用の８
つの矢印キーを含む複数の機能キーが表示される。

【００４０】更に、縫製に供する文字模様「ＡＨＩ Ａ
ＨＩ ＡＨＩ」の総模様幅データＨに基づいて、中枠１
２Ｂと小枠１２Ｃとが破線で表示されるが、大枠１２Ａ
だけが実線で識別表示され、大枠１２Ａを使用するのに
適していることが容易に認識できる。そして、矢印キー
からなる枠移動キーが操作されたときには（Ｓ42・Ｓ4
3：Yes ）、表示画面において刺繍枠を移動させる枠移
動処理、つまり刺繍領域Ｅに対して刺繍模様を移動させ
る移動処理が実行される（Ｓ50）。

【００４１】また、枠移動キーや完了キー以外の機能キ
ーが操作されたときには（Ｓ42：Yes 、Ｓ43〜Ｓ44：N
o）、操作された機能キーに対応する各種の処理が実行
されるが（Ｓ51）、完了キーが操作されたときには（Ｓ
42：Yes 、Ｓ43：No、Ｓ44：Yes ）、Ｓ23〜Ｓ27と同様
に、分割数Ｊが演算され（Ｓ45）、刺繍模様が境界線Ｋ
と交差するときには（Ｓ46：Yes ）、刺繍領域Ｅ別の縫
製データが作成され（Ｓ47）、重複データが作成され
（Ｓ48）、マークデータが付加され（Ｓ49）、この制御
を終了して、縫製制御にリターンする。

【００４２】また、刺繍模様が境界線Ｋと交差しないと
きには（Ｓ46：No）、Ｓ30〜Ｓ31，Ｓ27と同様に、Ｓ52
〜Ｓ53，Ｓ49が実行される。そして、縫製制御におい
て、起動・停止ボタン７の操作により起動指令が入力さ
れたときには（Ｓ８：Yes ）、縫製処理制御（図７参
照）が実行される（Ｓ９）。この縫製処理制御におい
て、刺繍模様のときには（Ｓ60：Yes ）、縫製する刺繍
領域をカウントするカウンタのカウント値Ｎに初期値
「１」がセットされ（Ｓ61）、Ｎ番目の分割刺繍模様の
縫製データが読み込まれ、この縫製データに基づいて刺
繍縫製が実行される（Ｓ62）。

【００４３】次に、カウント値Ｎが分割数Ｊに達してい
ないときには（Ｓ63：No）、加工布の張替えを説明する
メッセージがディスプレイ８に表示され（Ｓ64）、カウ
ント値Ｎが１つインクリメントされ（Ｓ65）、Ｓ62〜Ｓ
６５が繰り返して実行される。最終の刺繍領域Ｅを縫製
したときには（Ｓ63：Yes ）、この制御を終了して、縫
製制御のＳ２にリターンする。例えば、選択した文字模
様「ＡＨＩ ＡＨＩ ＡＨＩ」が２つに分割されている
ときには、図１２に示すように、加工布の左半分を大枠
１２Ａにセットし、最初の刺繍領域Ｅ１を縫製する。

【００４４】このとき、前半の分割刺繍枠模様「ＡＨＩ
ＡＨ」の最後の文字模様「Ｈ」については、図９
（ａ）で説明したように、境界線Ｋから右側に所定小幅
ａだけ張り出して縫製されるとともに、刺繍領域Ｅ１の
４つのコーナ部には、基準マークＰが夫々縫製されてい
る。そして、加工布を張替えるときには、最初の縫製で
印された４つの基準マークＰを、２回目の刺繍領域Ｅ２
の４つのコーナ部に印された枠側基準マーク１５に夫々
合致させるように、加工布を大枠１２Ａにセットする。
これにより、加工布の張替えが簡単化する。そして、起
動・停止ボタン７を操作して２回目の縫製を実行するこ
とで、後半の分割刺繍枠模様「ＨＩ ＡＨＩ」を、前半
部に綺麗に連続させて縫製することができる。

【００４５】ここで、刺繍模様選択処理制御の特にＳ20
〜Ｓ22、Ｓ28や制御装置２０などで模様選択手段が構成
され、刺繍模様選択処理制御の特にＳ24と、模様配置処
理制御の特にＳ46及び制御装置２０などで判別手段が構
成され、刺繍模様選択処理制御の特にＳ25〜Ｓ27と、模
様配置処理制御の特にＳ47〜Ｓ49及び制御装置２０など
で模様分割手段が構成されている。また、刺繍模様選択
処理制御の特にＳ27と、模様配置処理制御の特にＳ49及
び制御装置２０などでデータ付加手段が構成されてい
る。

【００４６】以上説明したように、縫製に供する１又は
複数の刺繍模様を、刺繍領域Ｅの大きさに制限されるこ
となく、一括して一度に選択設定でき、模様選択の操作
性を向上させることができる。また、選択されて縫製に
供する刺繍模様が刺繍枠１２の刺繍領域Ｅからはみ出し
て、刺繍領域Ｅとそれに隣接する刺繍領域Ｅとの境界線
Ｋと交差する刺繍模様が存在するときには、その交差す
る刺繍模様について、境界線Ｋを含む所定幅ａだけ大き
くするようにして、刺繍領域別の縫製データと重複デー
タとが作成されるとともに、縦方向基準位置と横方向基
準位置とに対応する刺繍領域Ｅのコーナ部に基準マーク
Ｐのマークデータが作成されるので、分割刺繍枠模様と
基準マークＰが同時に縫製され、２回目以降の刺繍縫製
に際して加工布を張替えるときに、これら基準マークＰ
を内枠１４に刻印された枠側基準マーク１５に合致する
ように加工布を張替えるだけで、分割刺繍模様を綺麗に
連続させて縫製でき、縫製作業の能率化が図れる。

【００４７】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。 （１） 前記刺繍枠１２の内枠１４の枠側基準マーク１
５を省略し、２回目以降の刺繍領域への縫製に際して、
加工布を張替えたときに、縫製された基準マークＰの各
々に縫針６を落とすことにより、刺繍領域Ｅの配置位置
を決定し、この刺繍領域Ｅの配置に基づいて、分割刺繍
模様を縫製するようにしてもよい。この場合には、加工
布の刺繍枠１２への装着にズレが生じた場合でも、その
ズレを解消するようにして、分割刺繍枠模様を位置精度
良く縫製できる。

【００４８】（２） 基準マークＰは十字状以外に、枠
側基準マーク１５に対応する向きに向けた三角形状など
の各種の記号であってもよい。 （３） 前記実施形態に係る縫製制御は、一例を示すも
のに過ぎず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えて実施し得る。 （４） 刺繍枠を使用して各種の刺繍模様を縫製する種
々の縫製装置に本発明を適用し得ることは勿論である。

【００４９】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、模様選択手段
と、判別手段と、模様分割手段とを設けたので、複数の
刺繍領域にわたって縫製する１または複数の刺繍模様を
一度に選択設定でき、刺繍領域の刺繍縫製が完了する毎
に加工布を張り替えるだけでよく、選択設定した刺繍模
様を容易に且つ能率良く縫製でき、操作性や縫製作業能
率を向上させることができる。

【００５０】請求項２の発明によれば、請求項１と同様
の効果を奏するが、前記刺繍領域は、刺繍枠のうちの縫
製可能領域の外周線から所定小距離内側の領域として設
定され、模様分割手段は、刺繍模様を分割するとき、境
界線の片方側の分割刺繍模様と境界線の他方側の分割刺
繍模様とが、境界線を含む所定幅だけラップするように
刺繍模様を分割するので、片方側の分割刺繍模様と他方
側の分割刺繍模様とが刺繍領域内に縫製されるととも
に、これら片方側と他方側のラップ部が刺繍領域の外側
に連続して夫々縫製され、このラップ部により境界線に
おける刺繍模様が途切れることなく綺麗に連続させて縫
製することができる。

【００５１】請求項３の発明によれば、請求項１又は２
と同様の効果を奏するが、前記模様分割手段は、刺繍枠
に対して加工布を張替える際の目印として縦方向基準と
横方向基準をなす複数の基準マークを縫製する為のマー
クデータを付加するデータ付加手段を有することを特徴
とするものである。この場合には、データ付加手段によ
り、分割された分割刺繍模様の各々に、基準マークの為
のマークデータが付加されるので、刺繍領域の縫製が完
了して、次の新たな刺繍領域を縫製する為に、刺繍枠に
対して加工布を張替えるに際しては、その基準マークを
縦方向基準と横方向基準にでき、加工布の張替え作業が
簡単化する。請求項４の発明によれば、請求項１〜３の
何れか１項と同様の効果を奏するが、ディスプレイを含
む表示手段と、この表示手段を制御する表示制御手段と
を有し、選択された刺繍模様の配置とサイズの情報と刺
繍枠のサイズ情報と刺繍模様を分割する境界線の数とに
基づいて、必要な加工布のサイズをディスプレイに表示
させるように構成したので、選択した１または複数の刺
繍模様を縫製するのに最低限必要な加工布の大きさを表
示を介して容易に認識することができる。

【００５２】請求項５の発明によれば、請求項４と同様
の効果を奏するが、前記選択された刺繍模様が複数の刺
繍領域にわたる場合には、その刺繍模様と複数の刺繍領
域と境界線とをディスプレイに表示させるように構成し
たので、選択した１または複数の刺繍模様の縫製に際し
て、分割数や加工布の張替え回数を表示を介して容易に
認識することができる。請求項６の発明によれば、請求
項１〜５の何れか１項と同様の効果を奏するが、前記刺
繍枠としてサイズの異なる複数の刺繍枠を択一的に使用
可能であり、模様選択手段で選択設定された刺繍模様の
模様データに基づいて、使用するのに適した刺繍枠を決
定して報知する刺繍枠決定手段を設けたので、選択した
１または複数の刺繍模様の縫製に際して、何れの刺繍枠
を用いたらよいのかが表示を介して容易に認識すること
ができる。

【００５３】請求項７の発明によれば、請求項１〜６の
何れか１項と同様の効果を奏するが、前記複数の基準マ
ークに対応する枠側基準マークを刺繍枠に印したので、
加工布の張替えに際して、縫製された基準マークをこれ
ら枠側基準マークに合わせるだけで、次の刺繍領域を縫
製するときの縦方向基準と横方向基準とを精度良く決定
でき、加工布の張替えの位置合わせ精度を向上できると
ともに、加工布の張替え作業が簡単化する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る電子制御式刺繍ミシン
の正面図である。

【図２】刺繍枠の平面図である。

【図３】電子制御式刺繍ミシンの制御系のブロック図で
ある。

【図４】縫製制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。

【図５】刺繍枠模様選択処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。

【図６】模様配置処理制御のルーチンの概略フローチャ
ートである。

【図７】縫製処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。

【図８】選択した複数の文字模様と刺繍領域で分割され
る境界線との説明図である。

【図９】（ａ）は境界線の左側の模様分割を説明する説
明図であり、（ｂ）は境界線の右側の模様分割を説明す
る説明図である。

【図１０】選択した複数の文字模様の表示画面の表示例
の図である。

【図１１】編集画面の表示例の図である。

【図１２】１回目と２回目の分割刺繍模様の縫製を説明
する説明図である。

【符号の説明】

Ｍ 電子制御式刺繍ミシン ８ 液晶ディスプレイ １０ 枠駆動機構 １２ 刺繍枠 １４ 内枠 １５ 枠側基準マーク ２０ 制御装置 ２２ ＣＰＵ ２３ ＲＯＭ ２４ ＲＡＭ Ｐ 基準マーク

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 加工布をセットした刺繍枠を直交する２
   方向へ独立に移動駆動して加工布に刺繍模様を縫製可能
   な縫製装置において、 刺繍に供する１または複数の刺繍模様を選択設定する模
   様選択手段と、 前記模様選択手段で選択設定された刺繍模様の配置とサ
   イズの情報と刺繍枠のサイズ情報とに基づいて、選択設
   定された刺繍模様が刺繍枠の刺繍領域からはみ出してそ
   の刺繍領域とそれに隣接する刺繍領域との境界線と交差
   するか否か判別する判別手段と、 前記模様選択手段で選択された１または複数の刺繍模様
   の模様データを受け、判別手段が交差すると判別したと
   きには、その交差する刺繍模様を分割して刺繍領域別の
   模様データを作成する模様分割手段と、 を備えたことを特徴とする縫製装置。
2. 【請求項２】 前記刺繍領域は、刺繍枠のうちの縫製可
   能領域の外周線から所定小距離内側の領域として設定さ
   れ、 前記模様分割手段は、刺繍模様を分割するとき、境界線
   の片方側の分割刺繍模様と境界線の他方側の分割刺繍模
   様とが、境界線を含む所定幅だけラップするように刺繍
   模様を分割することを特徴とする請求項１に記載の縫製
   装置。
3. 【請求項３】 前記模様分割手段は、刺繍枠に対して加
   工布を張替える際の目印として縦方向基準と横方向基準
   をなす複数の基準マークを縫製する為のマークデータを
   付加するデータ付加手段を有することを特徴とする請求
   項１又は２に記載の縫製装置。
4. 【請求項４】 ディスプレイを含む表示手段と、この表
   示手段を制御する表示制御手段とを有し、選択された刺
   繍模様の配置とサイズの情報と刺繍枠のサイズ情報と刺
   繍模様を分割する境界線の数とに基づいて、必要な加工
   布のサイズをディスプレイに表示させるように構成した
   ことを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の縫
   製装置。
5. 【請求項５】 前記選択された刺繍模様が複数の刺繍領
   域にわたる場合には、その刺繍模様と複数の刺繍領域と
   境界線とをディスプレイに表示させるように構成したこ
   とを特徴とする請求項４に記載の縫製装置。
6. 【請求項６】 前記刺繍枠としてサイズの異なる複数の
   刺繍枠を択一的に使用可能であり、前記模様選択手段で
   選択設定された刺繍模様の模様データに基づいて、使用
   するのに適した刺繍枠を決定して報知する刺繍枠決定手
   段を設けたことを特徴とする請求項１〜５の何れか１項
   に記載の縫製装置。
7. 【請求項７】 前記複数の基準マークに対応する枠側基
   準マークを刺繍枠に印したことを特徴とする請求項１〜
   ６の何れか１項に記載の縫製装置。