WO2013168253A1 - 発光装置 - Google Patents

Abstract

　発光装置（１０）は、接続端子（２０ａ、２０ｂ）の一端部を保持し且つ電子部品（１８）が実装される基板（１４）と、基板（１４）の一方の面（１６）に実装された発光素子（１２）と、基板（１４）が載置される支持部材（２２）と、基板（１４）の一方の面（１６）に当接した状態で支持部材（２２）に装着されることにより基板（１４）を位置決め保持するカバー部（２４）とを備える。前記カバー部（２４）は、基板（１４）の一方の面（１６）を覆うカバー部本体（６０）を有し、カバー部本体（６０）には、発光素子（１２）から発光された光が通る導光部（６６）が基板（１４）を挟む方向に沿った移動が制限された状態で設けられる。

Description

発光装置

　本発明は、発光素子が実装された基板を有する発光装置に関する。

　従来、車両室内の照明などに、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ）を備えた発光装置が広汎に利用されている。

　この種の発光装置として、ＬＥＤを覆うレンズ（導光部）を基板における前記ＬＥＤの実装面に設け、前記レンズの上面をケースにて前記基板側に押圧した状態で該ケースをコネクタ部に装着することにより、前記レンズ及び前記基板を挟圧保持する技術的思想が提案されている（例えば、特開２０１０－８３２１０号公報参照）。

　しかしながら、特開２０１０－８３２１０号公報のような発明では、ケースとコネクタ部とを用いて基板及びレンズを挟圧保持しているので、該レンズの強度を比較的大きく設定する必要がある。そうすると、レンズ自体が大きくなるため、発光装置全体が大型化するとともに重量も大となる不都合がある。

　例えば、特開２００９－２３９２５５号公報には、導光部に作用する応力を抑えた状態で基板を保持する発光装置が提案されている。この発光装置は、ケース部とこれに嵌合するカバー部を備え、前記ケース部と前記カバー部との間に形成される室に砲弾型のＬＥＤランプが実装された基板を配設するとともに、該ケース部と該カバー部とで該基板を挟持するものである。

　すなわち、前記ケース部の対向する側壁のそれぞれには、基板の一方の面（実装面）に当接するカバー部に形成された爪が嵌合する孔部が形成され、前記一対の側壁を結ぶ１つの壁部の下端面が該基板の他方の面に当接した状態で該爪が該孔部に嵌合することにより、該基板が保持される。

　また、この特開２００９－２３９２５５号公報には、前記ＬＥＤランプから発光された光を導く棒状の導光体（導光部）を内部に挿入可能な筒部を前記ケース部に設け、前記筒部の内面に、前記導光体を位置決めするための突起を形成することにより、前記導光体と前記ＬＥＤランプの距離を一定に保つ技術的思想についても開示されている。

　しかしながら、上述した特開２００９－２３９２５５号公報には、導光体が突起によってどのように位置決めされるのかについては、何ら記載されていない。そのため、例えば、前記導光体におけるＬＥＤランプ側の端面を前記突起に当接させることによって該導光体を鉛直方向に沿って前記筒部の内部に位置決めすると、重力の作用で前記筒部に対して前記導光体が移動して、発光素子と該導光体の距離が長くなったり、該導光体が筒部からずれるおそれがある。

　本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、発光装置の向きによらず発光素子と導光部の距離を一定に保持することができるとともに、小型化及び軽量化を図ることができる発光装置を提供することを目的とする。

　本発明は、接続端子の一端部を保持し且つ電子部品が実装される基板と、前記基板の一方の面に実装された発光素子と、前記基板が載置される支持部材と、前記基板の一方の面に当接した状態で前記支持部材に装着されることにより前記基板を位置決め保持するカバー部と、を備える発光装置に関するものである。

　そして、前記カバー部は、前記基板の一方の面を覆うカバー部本体を有し、前記カバー部本体には、前記発光素子から発光された光が通る導光部が前記基板を挟む方向に沿った移動が制限された状態で設けられることを特徴とする（請求項１）。

　また、前記カバー部は、前記発光素子を挟むようにして位置し、且つ、前記カバー部本体と一体的に形成された一対の突出部を有し、前記一対の突出部は、それぞれ前記基板の一方の面に当接する突起部を備えるとともに第１係合部を備え、前記支持部材には、前記基板及び前記カバー部を配設可能な室が形成されるとともに、前記第１係合部に係合する第２係合部が設けられ、前記第１係合部を前記第２係合部に係合させることにより前記カバー部で前記基板を位置決め保持することが好ましい（請求項２）。

　さらに、前記支持部材は樹脂材料で一体的に形成されており、前記カバー部は樹脂材料で一体的に形成されていることが好ましい（請求項３）。

　さらにまた、前記第１係合部はテーパ面が形成された装着爪であり、前記第２係合部は前記第１係合部が嵌合する装着孔であることが好ましい（請求項４）。

　また、前記支持部材の室を構成する壁面は、底面と、前記底面から立ち上がる一対の段差部と、を含み、前記基板の他方の面は、前記底面から離間して前記一対の段差部の上面に載置されていることが好ましい（請求項５）。

　さらに、前記接続端子は、前記基板に接続される溶着部と、前記溶着部に連なり、且つ、前記基板の一方の面と平行な方向に延びたリード部とを含み、前記カバー部には、前記リード部を保持する端子保持部が形成されていることが好ましい（請求項６）。

　さらにまた、前記基板の一方の面にのみ前記発光素子に電気的に接続する電子部品が実装されていることが好ましい（請求項７）。

　また、前記導光部は、前記発光素子に対向した状態で前記カバー部本体に一体的に形成され、且つ、前記発光素子から発光された光を拡散又は集光するレンズであることが好ましい（請求項８）。

　さらに、前記導光部は、前記発光素子から発光された光を導く導光体であって、前記カバー部本体には、前記導光部を内部に装着可能な筒部が設けられ、前記筒部の内面には、前記導光部に当接して該導光部の前記基板に向かう方向の移動を抑制する第１ストッパ部と、前記導光部を前記第１ストッパ部に当接させた状態で、該導光部に当接して該導光部の前記基板が位置する側とは反対側に向かう方向の移動を抑制する第２ストッパ部とが設けられていることが好ましい（請求項９）。

　さらにまた、前記筒部は、樹脂材料で一体的に形成されていることが好ましい（請求項１０）。

　また、前記導光部は、導光体本体と、前記導光体本の外面に一体的に形成されて前記第２ストッパ部に当接可能な凸部と、を有し、前記第２ストッパ部に前記凸部を当接させることにより前記導光部の前記基板が位置する側とは反対側に向かう方向の移動を抑制することが好ましい（請求項１１）。

　さらに、前記第２ストッパ部及び前記凸部の少なくとも一方には、テーパ面が形成されていることが好ましい（請求項１２）。

　さらにまた、前記筒部と前記導光体本体との接触面には、回転規制部が形成されていることが好ましい（請求項１３）。

　また、前記第１ストッパ部は互いに対向するように２つ設けられており、前記第２ストッパ部は互いに対向するように２つ設けられていることが好ましい（請求項１４）。

　さらに、前記溶着部と前記リード部との間には、湾曲部が設けられていることが好ましい（請求項１５）。

　さらにまた、前記複数の第１係合部又は前記複数の第２係合部のうちの少なくとも一方が、前記導光部を挟むようにして配設されていることが好ましい（請求項１６）。

　また、前記リード部には、屈曲部が形成されており、前記支持部材には、前記屈曲部の形状に対応した形状の屈曲溝部が形成され、前記屈曲部は、前記屈曲溝部を構成する溝側面に当接可能な状態で配設されることが好ましい（請求項１７）。

　請求項１に係る発明によれば、カバー部を基板の一方の面に当接させた状態で支持部材に装着することにより、該基板を位置決め保持している。これにより、導光部に作用する応力を抑えた状態で基板を保持することができるため、発光装置の小型化及び軽量化を図ることができる。また、前記導光部が基板を挟む方向に沿った移動が制限された状態でカバー部本体に設けているので、発光装置の向きによらず、前記発光素子と前記導光部の距離を一定に保持することができる。

　請求項２に係る発明によれば、カバー部本体と一体的に形成された一対の突出部のそれぞれに設けられた第１係合部を支持部材に設けられた第２係合部に係合させることによりカバー部で基板を保持するので、前記基板を前記支持部材に対して安定して保持することができる。これにより、発光装置全体を有効に小型化及び軽量化することができる。

　また、前記一対の突出部のそれぞれは、前記基板の一方の面に当接する突起部を備えているので、発光装置を複数生産する場合であっても、発光素子と導光部の間隔を一定に保つことができる。これにより、発光装置の品質のバラツキを抑えることができる。

　請求項３に係る発明によれば、支持部材とカバー部とが共に樹脂材料からなるので、支持部材にカバー部を嵌合する際、可撓性をもって弾力的に保持することができる。

　請求項４に係る発明によれば、第１係合部がテーパ面を有する装着爪であると共に第２係合部が装着孔であるので、カバー部を支持部材に対して容易に挿入することができる。

　請求項５に係る発明によれば、基板の他方の面を一対の段差部の上面に当接することで、該基板と底面との間に隙間が形成されることとなる。これにより、発光素子等から発生した熱を該隙間に拡散させることができるので、基板の他方の面全体を底面に接触させる場合と比較して、前記発光素子等の温度上昇を抑えることができる。

　請求項６に係る発明によれば、接続端子の溶着部が基板に接続された状態で、該接続端子のリード部がカバー部の端子保持部にて保持されるので、前記基板の保持が一層安定する。

　請求項７に係る発明によれば、基板の一方の面（発光素子が実装されている面）にのみ電子部品を実装しているので、前記基板の他方の面に前記電子部品を実装する場合と比較して、発光装置全体を好適に小型化及び軽量化することができる。

　請求項８に係る発明によれば、導光部がレンズであるので、前記レンズを通過した光の拡散度合又は集光度合（配光特性）のバラツキを抑えることができる。また、該導光部がカバー部本体に一体的に形成されているので、部品点数を少なくすることができるとともに該導光部と発光素子との距離を一定に保持することができる。

　請求項９に係る発明によれば、発光素子から発光された光を導く導光体である導光部を前記筒部の第１ストッパ部に当接させて前記導光部の前記基板が位置する側の移動を抑制しているので、該導光部を該筒部の内部に位置決めすることができる。また、前記導光部を前記第１ストッパ部に当接させた状態で第２ストッパ部に当接させて該導光部の前記基板が位置する側とは反対側に向かう方向の移動を抑制しているので、例えば、前記筒部における前記基板が位置する側とは反対側の開口部が鉛直下方に指向するように発光装置の向きを設定した場合であっても、該筒部に対する該導光部の位置がずれることはない。これにより、発光装置の向きによらず、前記発光素子と前記導光部の距離を一定に保持することができる。

　なお、前記請求項９に係る発明では、筒部の内面に設けた第１ストッパ部と第２ストッパ部で導光部を位置決め保持しているので、筒部の壁部に前記導光部を保持するための孔を形成する必要がない。そのため、発光素子から発光された光が該孔を介して外部に漏れるような問題も起きない。よって、部品点数の増加を招くことなく発光装置の品質を向上させることができる。

　請求項１０に係る発明によれば、筒部を樹脂材料で形成しているので、導光部を該筒部の内部に挿入する際に、該筒部を半径方向外方に撓ませることができるので、前記導光部を前記筒部の内部に容易に挿入することができる。

　請求項１１に係る発明によれば、第２ストッパ部に当接可能な凸部を導光体本体の外面に一体的に形成しているので、導光部を筒部の内部に挿入する際に、前記凸部を前記第２ストッパ部に押し当てて該筒部を半径方向外方に撓ませることができる。これにより、前記導光部を前記筒部の内部に一層容易に挿入することができる。

　請求項１２に係る発明によれば、第２ストッパ部及び凸部の少なくとも一方にテーパ面が形成されているので、導光部を筒部の内部にさらに容易に挿入することができる。

　請求項１３に係る発明によれば、筒部と導光体本体との接触面に回転規制部を形成しているので、導光部を筒部の内部に装着した状態で、該導光部が筒部の周方向に回転することを好適に抑制することができる。

　請求項１４に係る発明によれば、一対の第１ストッパ部を対向して設けるとともに一対の第２ストッパ部を対向して設けているので、第１ストッパ部及び第２ストッパ部を１つずつ設けた場合と比較して導光部を筒部にバランス良く位置決め保持することができる。また、一対の第１ストッパ部が対向しているので、筒部（カバー部）を射出成形によって成形する場合に、該筒部の内部に配置される中子を適当な大きさに分割することで、該中子を筒部の内部から容易に取り出すことができる。

　請求項１５に係る発明によれば、溶着部とリード部との間に湾曲部を設けているので、例えば、リード部に電力供給用のコネクタを装着する場合であっても、前記溶着部に作用する衝撃を湾曲部にて好適に緩和することができる。

　請求項１６に係る発明によれば、複数の第１係合部又は複数の第２係合部が、導光部を挟むようにして配設されているので、支持部材に対する導光部の位置ずれを好適に抑えることができる。すなわち、導光部の支持剛性を向上させることができる。

　請求項１７に係る発明によれば、屈曲部が屈曲溝部を構成する溝側面に当接可能であるので、例えば、電力供給用のコネクタをリード部に装着する場合であっても、前記溝側面を荷重受け部として作用させることができる。これにより、該溶着部が損傷することを好適に抑えることができる。

本発明の一実施形態に係る発光装置の斜視図である。 図１に示す発光装置の分解斜視図である。 図２に示す発光装置を構成するケースの平面図である。 図２に示す発光装置のカバー部を背面側から視た斜視図である。 前記カバー部を装着する前の状態における図１のＶ－Ｖ線に沿った断面図である。 図１のＶＩ－ＶＩ線に沿った断面図である。 図１のＶＩＩ－ＶＩＩ線に沿った断面図である。 図１に示す発光装置を車体パネルに配設した状態を示す一部断面平面図である。 第１変形例に係る発光装置の斜視図である。 図９に示す発光装置の分解斜視図である。 図１０に示す発光装置を構成するカバー部を背面側から視た斜視図である。 該カバー部を構成する筒部の内部に導光体を装着する手順を説明するための断面説明図である。 該カバー部を装着した前の状態における図９のＸＩＩＩ－ＸＩＩＩ線に沿った断面図である。 該カバー部を装着した後の状態における図９のＸＩＶ－ＸＩＶ線に沿った断面図である。 図９のＸＶ－ＸＶ線に沿った断面図である。 本発明の第１変形例に係る発光装置を車体パネルに配設した状態を示す一部断面平面図である。 本発明の第２変形例に係る発光装置の分解斜視図である。 図１７に示す発光装置の断面図である。 本発明の第３変形例に係る発光装置の平面図である。 本発明の第４変形例に係る発光装置の分解斜視図である。 図２０に示す発光装置を構成するケースの平面図である。

　以下、本発明に係る発光装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。

　本発明の一実施形態に係る発光装置１０は、車両室内の照明に用いられ、図１及び図２に示すように、光源としての発光素子１２と、前記発光素子１２が実装されて平面視で長方形状に形成された基板１４と、前記基板１４のうち前記発光素子１２が実装された面（以下、実装面と称することがある。）１６に装着されて前記発光素子１２に電気的に接続された電子部品１８と、前記基板１４に接続される一対の接続端子（ターミナル）２０ａ、２０ｂと、前記基板１４等が収容されるケース（支持部材）２２と、前記ケース２２に装着されるカバー部２４とを備える。

　発光素子１２としては、例えば、ＬＥＤが用いられるが、有機ＥＬ等を用いることも可能である。このようなＬＥＤや有機ＥＬは、公知のものを利用することができる。発光素子１２は、基板１４の長手方向中央よりもやや一端部側に偏在している。

　電子部品１８は、発光素子１２への電源の供給制御等を行うためのものであって、例えば、抵抗器やダイオード等が例示される。前記電子部品１８は、基板１４の短手方向の略中央であって、長手方向中央よりもやや他端部側に偏在している。

　基板１４の長手方向に沿って電子部品１８よりも他端側に近接して一対の貫通孔２６ａ、２６ｂが形成されている。前記貫通孔２６ａ、２６ｂには前記接続端子２０ａ、２０ｂの一端部が挿入されるものであって、その離間間隔は、任意に設定可能である。この場合、これら貫通孔２６ａ、２６ｂに前記接続端子２０ａ、２０ｂを挿入して固定した状態で、該接続端子２０ａ、２０ｂ同士が接触しない程度の間隔が好ましい。なお、基板１４の裏面２８には、図示しないが、導体が面状、例えば、箔状に配設されており、発光素子１２、電子部品１８、及び、接続端子２０ａ、２０ｂは、前記導体を介して電気的に接続される。放熱効果を得るためである。

　図２及び図７から諒解されるように、接続端子２０ａの両端面は、平坦に形成されている。但し、前記接続端子２０ａの両端部の形状は、特に限定されず、例えば、先細りのテーパ状に形成されていてもよい。この場合、接続端子２０ａの一端部を前記貫通孔２６ａに挿入し易くなると共に、接続端子２０ａの他端部を後述する電力供給用の外部コネクタに装着し易くなる。

　接続端子２０ａは、断面矩形状の細長い金属棒（金属板）で構成され、基板１４の貫通孔２６ａに挿入された状態で、基板１４に半田付けされる溶着部（取付部）３０（図７参照）と、前記溶着部３０に連なる弧状の湾曲部３２と、前記湾曲部３２に連なり且つ他方の端部側に延伸するリード部３４とを有する。

　接続端子２０ａの板厚Ｔ１（図７参照）は、湾曲部３２を撓ませることが可能な程度の厚みに設定されている。これにより、湾曲部３２を撓ませて溶着部３０とリード部３４との位置関係を調整することが可能となる。実際、リード部３４は、図示しない電力供給用の外部コネクタに接続されるものであって、これにより、外部から発光素子１２に電力を供給することができる。なお、貫通孔２６ｂに挿入される接続端子２０ｂは、接続端子２０ａと同一構成であるため、その詳細な説明を省略する。

　図３に示すように、ケース２２は、幅広で一方向に延在し、基板１４が収容されるケース本体３６と、幅狭で前記ケース本体３６に接続されるコネクタ部３８とを有する。ケース本体３６とコネクタ部３８とは樹脂等で一体的に構成される。

　図５を参照して、ケース本体３６は、平面視で略長方形状に形成された底部４０と、前記底部４０の短手方向の両端部に設けられた一対の第１段差部４２ａ、４２ｂと、前記一対の第１段差部４２ａ、４２ｂのそれぞれに連なる一対の第２段差部４４ａ、４４ｂと、前記一対の第２段差部４４ａ、４４ｂのそれぞれに連なる一対の側壁部４６ａ、４６ｂと、前記底部４０に立設されて該側壁部４６ａ、４６ｂの上端部近傍まで延在する壁部４８と、前記壁部４８に対向して前記底部４０に立設される部厚い壁部５０（図２参照）とを有する。

　第１段差部４２ａ、４２ｂは、側壁部４６ａ、４６ｂに沿って延びており、その一端部が壁部４８に接し、その他端部は壁部５０に接している。各第１段差部４２ａ、４２ｂは、底部４０の内面（基板１４との対向面、底面）４０ａのそれぞれに連なる第１垂直面４３ａ、４３ｂと、前記第１垂直面４３ａ、４３ｂのそれぞれに連なる第１上面４５ａ、４５ｂを有する。

　第１垂直面４３ａ、４３ｂの幅（第１段差部４２ａ、４２ｂの高さ）Ｗ１は、基板１４の厚さＴ２と同程度の幅に設定されている。これにより、第１上面４５ａ、４５ｂに基板１４を載置した状態で、基板１４と底部４０の間に適度な隙間Ｓが形成されることとなる。よって、発光素子１２及び電子部品１８から発生した熱を該隙間Ｓに拡散させることができるので、基板１４の裏面２８全体を底部４０に接触させる場合と比較して、発光素子１２及び電子部品１８の温度上昇を抑えることができる。

　第２段差部４４ａ、４４ｂは、側壁部４６ａ、４６ｂに沿って延びており、その一端部が壁部４８に接し、その他端部はコネクタ部３８に接している。各第２段差部４４ａ、４４ｂは、第１上面４５ａ、４５ｂのそれぞれに連なる第２垂直面４７ａ、４７ｂと、前記第２垂直面４７ａ、４７ｂのそれぞれに連なる第２上面４９ａ、４９ｂを有する。第２垂直面４７ａ、４７ｂの幅（第２段差部４４ａ、４４ｂの高さ）Ｗ２は、基板１４の厚さＴ２よりも大きく設定されている。これにより、第１上面４５ａ、４５ｂに基板１４を載置した状態で、第２上面４９ａ、４９ｂが基板１４の実装面１６よりも上方に位置することとなる。

　第２垂直面４７ａ、４７ｂ同士の間隔は、基板１４の短手方向の幅と略同一に設定されている。これにより、基板１４の短手方向の移動を制限することができる。

　図２に示すように、側壁部４６ａには所定間隔離間した複数（図では２つ）の装着孔（第２係合部）５２ａ、５２ｂが形成され、同様に側壁部４６ｂにも装着孔（第２係合部）５２ｃ、５２ｄが形成されている。装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄは、四角形状に開口し、この構成は後述するカバー部２４の装着爪（第１係合部）７０ａ、７０ｂと、装着爪（第１係合部）７０ｃ、７０ｄのそれぞれの形状に対応する。

　装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄは、側壁部４６ａ、４６ｂの中央よりもやや上方に位置している。これにより、カバー部２４をケース２２に装着する際に、装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄのそれぞれを側壁部４６ａ、４６ｂの中央よりも下方に位置する場合と比較して、装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄにて外方に押される側壁部４６ａ、４６ｂの弾性変形量を小さくすることができるので、より小さい力で該カバー部２４を該ケース２２に装着することができる。

　また、側壁部４６ａの装着孔５２ａ、５２ｂは、ケース２２の長手方向において、側壁部４６ａの一端から装着孔５２ａまでの間隔、装着孔５２ａと装着孔５２ｂの間隔、及び、装着孔５２ｂから側壁部４６ａの他端までの間隔が等しくなるように配置されている。側壁部４６ｂの装着孔５２ｃは、装着孔５２ａに対向しており、側壁部４６ｂの装着孔５２ｄは、装着孔５２ｂに対向している。これにより、ケース２２の長手方向に装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄを偏って位置する場合と比較して、該カバー部２４をバランス良く保持することができる。

　各側壁部４６ａ、４６ｂの外面には、装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄ間に位置し、且つ、車体パネルＰに設けられた後述の固定部２００ａ、２００ｂに係合する固定爪５４ａ、５４ｂがそれぞれ形成されている（図８参照）。各固定爪５４ａ、５４ｂは、ケース２２の長手方向に沿って延在し、略直方体形状に構成された基部５５ａ、５５ｂと一体的に形成され、且つ、上端部から外方に向かって下傾するテーパ部５７ａ、５７ｂをそれぞれ含む。

　壁部４８及び壁部５０の高さは、ケース２２にカバー部２４を装着した状態で、ケース２２とカバー部２４とが面一になるような高さに設定されている（図１及び図７参照）。

　壁部５０は、平面視で略Ｔ字状に形成されており、コネクタ部３８の内部迄到達する長さを有する。壁部５０の上面の略中央には、長手方向に沿って延びた一対の配置溝５６ａ、５６ｂが形成されている（図３参照）。配置溝５６ａ、５６ｂの溝幅は、それぞれ上述した接続端子２０ａ、２０ｂのリード部３４の幅と略同一の幅に設定されており、配置溝５６ａ、５６ｂの溝深さは、該リード部３４の厚みＴ１と略同一の深さに設定されている（図７参照）。

　図１から諒解されるように、コネクタ部３８は、四角筒状に形成されており、その内部には、それぞれの接続端子２０ａ、２０ｂのリード部３４が収納され、また、このコネクタ部３８の筒体内部には、図示しない電力供給用の外部コネクタが挿入可能である。本実施の形態では、コネクタ部３８の垂直方向の厚みはケース本体３６よりも大きく形成される。コネクタ部３８を構成する壁部５７には、長方形状の切欠部５８が形成され、前記切欠部５８の幅は、後述するカバー延在部６４の幅に対応している。

　以上のように構成されたケース２２では、底部４０、第１段差部４２ａ、４２ｂ、第２段差部４４ａ、４４ｂ、側壁部４６ａ、４６ｂ、壁部４８、及び壁部５０で囲まれた空間とコネクタ部３８の切欠部５８とによって、カバー部２４が装着可能な空間（室）５９が形成されることとなる。

　図２及び図４に示すように、カバー部２４は、例えば、樹脂等で一体的に構成されており、平面視で略長方形状のカバー部本体６０と、前記カバー部本体６０の短手方向両端部から長手方向に沿って下方に突出した一対の突出部６２ａ、６２ｂと、前記カバー部本体６０の他端部から幅狭に延在するカバー延在部６４とを有する。

　カバー部本体６０の一端部側には、発光素子１２から発光された光を発散又は集光するレンズ（導光部）６６が形成されている。本実施の形態では、レンズ６６は、両凸レンズとして構成されているが、レンズ６６の種類・形状は、適宜選択可能である。なお、レンズ６６は、平面視で円形状（真円形状）に形成されている。

　また、図２から諒解されるように、レンズ６６は、後述する装着爪７０ａと装着爪７０ｃとの間に位置している。すなわち、発光装置１０が組み立てられた状態で、レンズ６６は、カバー部２４の幅方向において、装着孔５２ａと装着孔５２ｃとの間に位置することとなる。

　これにより、レンズ６６の近傍に装着爪７０ａと装着爪７０ｃが位置することとなるため、ケース２２に対してレンズ６６の位置ずれを好適に抑えることができ、レンズ６６の安定した支持が可能となる。

　前記突出部６２ａ、６２ｂの突出量は、上述した側壁部４６ａ、４６ｂの高さに対応して規定される。

　突出部６２ａ、６２ｂには、一対の突起部６８ａ、６８ｂが形成されている（図４参照）。突起部６８ａ、６８ｂの長さは、突出部６２ａ、６２ｂの長さと同一に設定され、その突出量は、上述した第２垂直面４７ａ、４７ｂの幅Ｗ２と基板１４の厚さＴ２の差（Ｗ２－Ｔ２）と同程度に設定されている（図５参照）。

　各突出部６２ａ、６２ｂの外側面には、上述した装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄに嵌合可能な装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄがそれぞれ互いに離間して設けられ、その離間間隔は、上述した装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄの離間間隔と同一に設定されている。装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄは、略直方体状であるが、その下端部は下方に向かうに従って徐々に先細りするテーパ状に形成されている。

　この場合、本実施の形態では、図５に示すように、突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂから装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄの上端面までの距離Ｌ１は、ケース本体３６の第１上面４５ａ、４５ｂに基板１４を載置した状態において、基板１４の実装面１６から装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄの上端部までの距離Ｌ２よりも若干大きく設定されている。その理由については後述する。

　カバー部本体６０とカバー延在部６４の境界部には、下方に突出した端子保持部７２が形成されている（図４参照）。端子保持部７２の下端面７３と突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂとは、それぞれが一体に接続して平坦面を形成している。

　端子保持部７２の下端面７３には、一対の凹部７４ａ、７４ｂがカバー部本体６０の短手方向に所定間隔離間して形成され、その離間間隔は、上述した壁部５０に設けられた配置溝５６ａ、５６ｂの離間間隔に対応している。

　カバー延在部６４の下面のうち端子保持部７２に隣接する部位には、前記電力供給用の外部コネクタを保持するための溝７６が形成されている。

　次に、本実施形態に係る発光装置１０を組み立てる手順について説明する。先ず、基板１４の一方の面１６に発光素子１２と電子部品１８をそれぞれ実装すると共に、基板１４の貫通孔２６ａ、２６ｂに接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれの溶着部３０を挿入し、該溶着部３０を半田付けにより基板１４に固定する。

　その後、前記発光素子１２等が実装された基板１４をケース２２内に進入させる。このとき、図５に示すように、基板１４の裏面２８が第１上面４５ａ、４５ｂに接触すると共に、基板１４の側面が第２垂直面４７ａ、４７ｂに接触し、壁部５０の配置溝５６ａ、５６ｂ内に接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれのリード部３４が収納されることとなる。これにより、基板１４と接続端子２０ａ、２０ｂがケース２２内に位置決めされる。

　続いて、カバー部２４をケース２２に装着する。具体的には、カバー部２４をケース２２に近接すると、カバー部２４の突出部６２ａ、６２ｂの外側面とケース本体３６の側壁部４６ａ、４６ｂの内面とが互いに接触した状態で突出部６２ａ、６２ｂの先端をケース本体３６内に進入させ、このため装着爪７０ａ、７０ｂと、装着爪７０ｃ、７０ｄが側壁部４６ａ、４６ｂに接触するに至る。

　そして、カバー部２４をケース本体３６の底部４０側に押圧すると、側壁部４６ａ、４６ｂが互いに離間する方向に弾性変形すると共に、その反力で突出部６２ａ、６２ｂが互いに近接する方向に弾性変形しながら、突出部６２ａ、６２ｂがケース本体３６内にさらに進入する。

　その後、突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂが基板１４の実装面１６に接触すると共に、突出部６２ａ、６２ｂの下端面が第２上面４９ａ、４９ｂに接触することとなる。なお、上述したように、下端面６９ａ、６９ｂから装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄの上端面までの距離Ｌ１が実装面１６から装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄの上端部までの距離Ｌ２よりも大きく設定されているため、この状態において、装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄは未だ装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄに嵌合していない。

　次いで、カバー部２４を底部４０側にさらに押し込むと、ケース本体３６及びカバー部２４が若干撓むので、カバー部２４がケース本体３６内にさらに進入し、装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄが装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄに嵌合することとなる（図６参照）。このとき、弾性変形していた突出部６２ａ、６２ｂ及び側壁部４６ａ、４６ｂは原形に復帰する。その結果、カバー部２４は、突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂで基板１４の実装面１６を押圧した（実装面１６に当接した）状態でケース２２に装着される。このとき、端子保持部７２の下端面７３は、接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれのリード部３４に当接することとなる（図７参照）。

　以上のようにして組み立てられた発光装置１０は、図８に示すように、図示しない車両の車体パネルＰの所定の位置に配設される。具体的には、車体パネルＰに形成された窓部Ｈとレンズ６６とが対向するように車体パネルＰの裏面側に発光装置１０をセットし、該発光装置１０を車体パネルＰに接近させる。これにより、先ず、車体パネルＰの裏面側に設けられた樹脂製の固定部２００ａ、２００ｂが発光装置１０の固定爪５４ａ、５４ｂのテーパ部５７ａ、５７ｂに接触する。

　次いで、発光装置１０をさらに車体パネルＰ側に押圧すると、固定部２００ａ、２００ｂが互いに離間する方向に弾性変形しながら、発光装置１０が車体パネルＰ側に進行し、レンズ６６が窓部Ｈに嵌まり込む。このとき、弾性変形していた固定部２００ａ、２００ｂは原形に復帰する。その結果、発光装置１０は、車体パネルＰと固定部２００ａ、２００ｂによって挟圧されるので、車体パネルＰに対してしっかりと固定される。

　本実施の形態によれば、カバー部２４を基板１４の一方の面１６に当接させた状態でケース２２に装着することにより、該基板１４を位置決め保持している。これによりレンズ６６に作用する応力を抑えた状態で基板１４を保持することができるため、発光装置１０の小型化及び軽量化を図ることができる。また、前記レンズ６６が基板１４を挟む方向に沿った移動が制限された状態でカバー部本体６０に設けられているので、発光装置１０の向きによらず、発光素子１２とレンズ６６の距離を一定に保持することができる。

　ところで、特開２００９－２３９２５５号公報に開示されているＬＥＤ装置は、外部コネクタに取り付ける際の外力による故障を無くし、一層の小型化を達成するためになされたものであって、ケース部とこれに嵌合するカバー部を備え、好適には光源として砲弾型のＬＥＤランプを支持するプリント基板が配設されるとともに接続端子はプリント基板とケース部によって保持される。ケース部に設けられた取付穴に固定部材を挿通して外部機器に固定される。

　前記ケース部の対向する側壁のそれぞれには、プリント基板の一方の面に当接するカバー部に形成された爪が嵌合する孔部が形成され、前記一対の側壁を結ぶ１つの壁部の下端面が該プリント基板の他方の面に当接した状態で前記爪が前記孔部に嵌合することにより、プリント基板が保持される。また、前記ケース部には、前記ＬＥＤランプを指向して挿入される光ファイバー用筒部が設けられる。

　しかしながら、この特開２００９－２３９２５５号公報に示されるＬＥＤ装置では、砲弾型ＬＥＤランプを用いるとともに、ケース部に取付穴を設けるために所望の小型化が達成されない難点がある。また、孔部が形成される一対の側壁部を結ぶ壁部の下端面のみがプリント基板に当接していると、ＬＥＤ装置を複数生産する場合に、ＬＥＤランプと光ファイバー用筒部のプリント基板側の開口部との間隔にバラツキが生じることがある。その結果、光ファイバーに導かれる光量を一定に保つことができなくなるので、ＬＥＤ装置の品質にバラツキが生じる。

　また、特開２０１０－８３２１０号公報に係る発明では、ケースとコネクタ部の２部品を用いて基板及びレンズを挟圧保持しているので、発光装置全体が大型化すると共に重量も大となる不都合がある。

　本実施の形態に係る発光装置１０によれば、発光素子１２から発光された光をレンズ６６に通す構造において、従来よりも少ない部品点数でレンズ６６及び基板１４を安定して保持することができると共に、これによって、一層小型化及び軽量化を図ることができ、且つ、発光装置１０を複数生産する場合であっても、品質のバラツキを抑えることができる。

　具体的には、本実施の形態に係る発光装置１０によれば、ケース本体３６の第１上面４５ａ、４５ｂに基板１４の裏面２８を当接させた状態でカバー部２４の突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂを基板１４の実装面１６に押し付けて（圧接させて）いるので、ケース２２に対して基板１４を確実に保持することができる。このとき、カバー部２４の装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄがケース本体３６の装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄに嵌合するので、ケース２２に対してカバー部２４が保持されることとなる。

　また、カバー部２４のカバー部本体６０にレンズ６６を形成しているので、本実施の形態では、レンズ６６をケース２２に保持するための部品を設ける必要がなく、従って、従来よりも少ない部品点数で、レンズ６６及び基板１４をケース２２に対して保持することができる。よって、発光装置１０全体を有効に小型化及び軽量化することができる。

　本実施の形態では、カバー部２４の一対の突起部６８ａ、６８ｂが発光素子１２を挟むようにして基板１４を押圧すると共に突出部６２ａ、６２ｂがレンズ６６と一体構成されているので、発光素子１２とレンズ６６の間隔を一定に保つことができる。これにより、この種の発光装置１０を大量に（複数）生産する場合、レンズ６６を通過した光の拡散度合又は集光度合（配光特性、発光装置１０の品質）のバラツキを抑えることができる。また、突出部６２ａ、６２ｂのそれぞれに設けられた装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄが、側壁部４６ａ、４６ｂのそれぞれに形成された装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄに嵌合するので、基板１４を安定して保持することができる。

　また、本実施の形態では、カバー部２４をケース２２に装着した状態で、カバー部２４の突起部６８ａ、６８ｂの外側面がケース本体３６の第２垂直面４７ａ、４７ｂに接触しているので、カバー部２４と基板１４がその短手方向に相対移動することを好適に抑えることができる。これにより、発光素子１２をレンズ６６の略中央に保持することができるので、発光装置１０の品質のバラツキを一層抑えることができる。

　さらにまた、本実施の形態では、端子保持部７２の下端面７３が配置溝５６ａ、５６ｂに収納された接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれのリード部３４に当接しているので、接続端子２０ａ、２０ｂをケース２２に対して好適に保持することができる。

　これにより、接続端子２０ａ、２０ｂを保持するための部品を設ける必要がないので、発光装置１０全体を一層有効に小型化及び軽量化することができる。また、接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれは、溶着部３０を介して基板１４に固定されているので、該接続端子２０ａ、２０ｂを保持することにより、基板１４の保持が一層安定する。

　ところで、通常、ケース２２には寸法公差がある。そのため、発光素子１２や接続端子２０ａ、２０ｂなどが実装された基板１４をケース２２内に位置決めした際に、例えば、接続端子２０ａ、２０ｂの各リード部３４が配置溝５６ａ、５６ｂから若干浮き出ることがある。

　このような場合であっても、本実施の形態に係る発光装置１０によれば、接続端子２０ａ、２０ｂのそれぞれに湾曲部３２を設けているので、カバー部２４をケース２２に装着した際に、湾曲部３２を撓ませることにより、溶着部３０に余計な応力をかけることなく、接続端子２０ａ、２０ｂを保持することが可能となる。これにより、溶着部３０の接続不良を好適に抑えることができる。

　また、端子保持部７２の下端面７３に一対の凹部７４ａ、７４ｂを形成しているので、接続端子２０ａ、２０ｂの湾曲部３２がカバー部２４に当たり、該カバー部２４をケース２２に装着し難くなることを抑制することができる。さらに、端子保持部７２の下端面７３に一対の凹部７４ａ、７４ｂを形成せずに、前記湾曲部３２と該下端面７３の間に該湾曲部３２が該下端面７３に当たらないように空間を設ける場合と比較して、発光装置１０全体をコンパクトにすることができる。

　さらに、本実施の形態では、発光素子１２が実装される基板１４の実装面１６に電子部品１８を配設しているので、電子部品１８を基板１４の裏面２８に実装する場合と比較して、発光装置１０全体を好適に小型化及び軽量化することができる。

　リード部３４から溶着部（取付部）３０に作用する衝撃を軽減することが望まれる場合には、本実施の形態によれば、溶着部３０とリード部３４の間に湾曲部３２を設けているので、リード部３４に図示しない電力供給用のコネクタを装着する場合に、前記溶着部３０に作用する衝撃を湾曲部３２にて好適に緩和することができる。また、接続端子は、湾曲部で湾曲し、その後リード部において延出するが、カバー部から離間する方向に離れる（下がる）ので、発光装置の小型化に寄与する。

　本実施の形態では、各装着孔５２ａ～５２ｄが貫通孔であるため、カバー部２４がケース２２に確実に取り付けられたことを容易に確認することができる。また、ケース本体３６は、その高さ方向（垂直方向）にコネクタ部３８に対してコンパクトに形成されている。

　さらに、電子部品１８は、発光素子１２と貫通孔２６ａ、２６ｂ（端子取付部）との間に配置され、その長手方向を接続端子２０ａと接続端子２０ｂとが並ぶ方向に揃えている。

　また、ケース２２とカバー部２４は、コネクタ側をレンズ側よりも幅狭に形成されている。さらに、一対の凹部７４ａ、７４ｂは、接続端子２０ａ、２０ｂの湾曲部３２と対向する位置に逃げ部として形成されている。なお、前記逃げ部は、面取り形状であってもよい。

　本実施の形態は、上述した構成に限定されない。例えば、カバー部２４の一部を基板１４の一方の面１６に当接させた状態で該カバー部２４と該基板１４との間に緩衝部材を介在させてもよい。また、カバー部２４を構成する突起部６８ａ、６８ｂが緩衝部材で構成されていても構わない。

（第１変形例）
　次に、第１変形例に係る発光装置１０Ａについて図９～図１６を参照しながら説明する。なお、本変形例において、上述した実施の形態と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。後述する第３変形例及び第４変形例においても同様である。

　図９～図１１に示すように、第１変形例に係る発光装置１０Ａでは、上述した発光装置１０を構成するカバー部２４に代えてカバー部７８が設けられる。カバー部７８は、例えば、射出成形によって樹脂等で一体的に構成されており、カバー部本体７７に一体的に形成されて導光体（導光部）７９を内部に装着可能な筒部８０を有する。

　筒部８０は、略円筒状であってカバー部本体７７の一端部側に位置しており、筒部８０の内部（内孔）は、カバー部本体７７の下端面に開口している。筒部８０には、その周方向に沿って４つの肉厚部位８２ａ、８２ｂ、８２ｃ、８２ｄが互いに離間して形成されている。なお、各肉厚部位８２ａ、８２ｂ、８２ｃ、８２ｄは、筒部８０の軸線方向全体に亘って延在しており、その筒部８０の周方向に沿った長さは略同一に設定されている。

　肉厚部位８２ａと肉厚部位８２ｃは、カバー部本体７７の長手方向に沿って並んでおり、肉厚部位８２ｂと肉厚部位８２ｄは、カバー部本体７７の短手方向に沿って並んでいる。

　肉厚部位８２ｂの内周面の下端部には第１ストッパ部８６ａが形成され、肉厚部位８２ｄの内周面の下端部には前記第１ストッパ部８６ａに対向して第１ストッパ部８６ｂが形成されている（図１３参照）。また、肉厚部位８２ｂの内周面の上端側には、筒部８０の軸線方向に延在して該筒部８０の上端面に開口した係止溝８８が形成されている。なお、係止溝８８は、筒部８０の上端面に開口していなくてもよい。つまり、係止溝８８の上端部は、筒部８０の上端面よりもやや下方に位置していても構わない。各第１ストッパ部８６ａ、８６ｂは、略直方体状に形成され、その上端面は平坦に形成されている。

　図１２に示すように、肉厚部位８２ａの内周面には、筒部８０の軸線方向に沿って延びた溝部９０ａが形成され、その溝部９０ａは、筒部８０の上端よりもやや下方の位置からその下端まで延在している。これにより、肉厚部位８２ａの内周面の上端部に後述する導光体７９の凸部９６ａが当接（係止）可能な第２ストッパ部９２ａが形成されることとなる。

　肉厚部位８２ｃの内周面には、前記溝部９０ａと同一形状の溝部９０ｂが該溝部９０ａに対向して形成されている。これにより、肉厚部位８２ｃの内周面の上端部に後述する導光体７９の凸部９６ｂが当接（係止）可能な第２ストッパ部９２ｂが形成されることとなる。なお、第２ストッパ部９２ａ、９２ｂのそれぞれは、上端に向かうに従って先細りのテーパ状に形成され、その下端面は平坦に形成されている。

　導光体７９は、透明体であって、樹脂材料で一体的に構成されている。また、図１０、図１２、及び図１３に示すように、導光体７９は、円柱状に形成された導光体本体９４と、前記導光体本体９４の外周面に形成されて上述した一対の溝部９０ａ、９０ｂのそれぞれに挿入可能な一対の凸部９６ａ、９６ｂと、前記導光体本体９４の外周面に形成されて該導光体本体９４の軸線方向に延びた略直方体状の係止用突起９８とを有する。

　導光体本体９４の外径は、筒部８０の内径に対応している。各凸部９６ａ、９６ｂは、略直方体状であるが、その下端部は下方に向かうに従って徐々に先細りするテーパ状に形成され、その上端面は平坦に形成されている。また、各凸部９６ａ、９６ｂは、溝部９０ａ、９０ｂに挿入可能な大きさに設定される。

　なお、導光体本体９４の下端面から凸部９６ａ、９６ｂの上端面までの距離Ｌ３は、第１ストッパ部８６ａ、８６ｂの上端面から第２ストッパ部９２ａ、９２ｂの下端面までの距離Ｌ４と略同一の長さに設定されている。この理由は後述する。

　係止用突起９８の幅（導光体本体９４の軸線方向及び半径方向に直交する方向に沿った長さ）は、上述した係止溝８８の溝幅と略同一に設定されている。これにより、係止用突起９８を係止溝８８に挿入した状態で、前記係止用突起９８が前記係止溝８８の一対の溝側面のそれぞれに接触するので、筒部８０の周方向において導光体７９を筒部８０に確実に位置決めすることができる。よって、筒部８０に対する導光体７９の誤組を抑制することができる。また、導光体７９を筒部８０の内部に装着した状態で、該導光体７９が筒部８０の周方向に回転することを好適に抑制することができる。

　本変形例では、発光装置１０Ａの組み立てにおいて、導光体７９を筒部８０の内部に装着する。具体的には、図１２に示すように、係止用突起９８が係止溝８８に挿入されるようにカバー部７８に対する導光体７９の向きを調節した上で、該導光体７９を筒部８０の内部に進入させる。そうすると、導光体本体９４の外周面と筒部８０の内周面とが接触した状態で、凸部９６ａ、９６ｂのテーパ面が第２ストッパ部９２ａ、９２ｂのテーパ面に接触するに至る。

　続いて、導光体７９をカバー部本体７７が位置する側に押圧すると、肉厚部位８２ａ、８２ｃが互いに離間する方向（筒部８０の半径方向外方）に弾性変形しながら導光体７９が筒部８０の内部にさらに進入し、導光体本体９４の下端面が第１ストッパ部８６ａ、８６ｂの上端面に当接することとなる。このとき、弾性変形していた肉厚部位８２ａ、８２ｃは原形に復帰し、係止用突起９８は係止溝８８に配置され、凸部９６ａ、９６ｂは溝部９０ａ、９０ｂに配置される。

　なお、上述したように、導光体本体９４の下端面から凸部９６ａ、９６ｂの上端面までの距離Ｌ３が第１ストッパ部８６ａ、８６ｂの上端面から第２ストッパ部９２ａ、９２ｂの下端面までの距離Ｌ４と略同一に設定されているので、この状態において、凸部９６ａの上端面が第２ストッパ部９２ａの下端面に当接するとともに凸部９６ｂの上端面が第２ストッパ部９２ｂの下端面に当接する。その結果、導光体７９は、筒部８０の内部に位置決め保持される（図１５参照）。なお、このとき、導光体本体９４の一部は、筒部８０から突出している。

　以上のようにして組み立てられた発光装置１０Ａは、図１６に示すように、図示しない車両の車体パネルＰの所定の位置に配設される。具体的には、筒部８０における基板１４が位置する側とは反対側の開口部が鉛直下方に指向するとともに、車体パネルＰに形成された窓部Ｈと導光体本体９４とが対向するように車体パネルＰの裏面側（図１６の二点鎖線の位置）に発光装置１０Ａをセットし、該発光装置１０Ａを車体パネルＰに接近させる。これにより、先ず、車体パネルＰの裏面側に設けられた樹脂製の固定部２０２ａ、２０２ｂが発光装置１０Ａの固定爪５４ａ、５４ｂのテーパ部５７ａ、５７ｂに接触する。

　次いで、発光装置１０Ａをさらに車体パネルＰ側に押圧すると、固定部２０２ａ、２０２ｂが互いに離間する方向に弾性変形しながら、発光装置１０Ａが車体パネルＰ側に進行し、筒部８０が車体パネルＰの裏面に当接するとともに導光体本体９４の一部が窓部Ｈに嵌まり込むとともに車両室内に露出する。このとき、弾性変形していた固定部２０２ａ、２０２ｂは原形に復帰する。その結果、発光装置１０Ａは、車体パネルＰと固定部２０２ａ、２０２ｂによって挟圧されるので、車体パネルＰに対してしっかりと固定される。

　本変形例に係る発光装置１０Ａによれば、導光体７９を筒部８０の内部に装着した状態で導光体本体９４の下端面が第１ストッパ部８６ａ、８６ｂの上端面に当接しているので、導光体７９の基板１４に向かう側の移動が抑制（阻止）される。これにより、導光体７９が筒部８０の内部に位置決めされる。

　また、この状態で、凸部９６ａ、９６ｂの上端面が第２ストッパ部９２ａ、９２ｂの下端面に当接しているので、導光体７９における基板１４が位置する側とは反対側の移動が抑制（阻止）される。これにより、例えば、筒部８０における基板１４が位置する側とは反対側の開口部が鉛直下方に指向するように発光装置１０Ａの向きを設定した場合であっても、筒部８０に対する導光体７９の位置がずれることはない。これにより、発光装置１０Ａの向きによらず、発光素子１２と導光体７９の距離を一定に保持することができる。

　本変形例では、第１ストッパ部８６ａ、８６ｂと第２ストッパ部９２ａ、９２ｂを利用して導光体７９を筒部８０の内部に位置決め保持しているので、筒部８０の壁部に前記導光体７９を保持するための孔を形成する必要がない。そのため、発光素子１２から発光された光が該孔を介して外部に漏れるような問題も起きない。よって、部品点数の増加を招くことなく発光装置１０Ａの品質を向上させることができる。

　本実施の形態では、第２ストッパ部９２ａ、９２ｂに当接可能な凸部９６ａ、９６ｂを導光体本体９４の外面に一体的に形成しているので、導光体７９を筒部８０の内部に挿入する際に、前記凸部９６ａ、９６ｂを前記第２ストッパ部９２ａ、９２ｂに押し当てて肉厚部位８２ａ、８２ｃを筒部８０の半径方向外方に撓ませることができる。これにより、前記導光体７９を前記筒部８０の内部に一層容易に挿入することができる。

　また、導光体７９の凸部９６ａ、９６ｂのテーパ面を第２ストッパ部９２ａ、９２ｂのテーパ面に接触させた状態で導光体７９をカバー部本体７７側に押圧しているので、肉厚部位８２ａ、８２ｃを筒部８０の半径方向外方に容易に撓ませることができる。従って、導光体７９を筒部８０の内部にさらに容易に挿入することができる。

　さらに、一対の第１ストッパ部８６ａ、８６ｂをカバー部本体７７の短手方向に対向して配置するとともに、一対の第２ストッパ部９２ａ、９２ｂをカバー部本体７７の長手方向に対向して配置しているので、例えば、第１ストッパ部８６ａ及び第２ストッパ部９２ａを１つずつ設けた場合（第１ストッパ部８６ｂ及び第２ストッパ部９２ｂを省略した場合）と比較して導光体７９を筒部８０にバランス良く位置決め保持することができる。また、カバー部７８を射出成形により成形する場合に、筒部８０の内部に配置される中子を適当な大きさに分割することで、該中子を該筒部の内部から容易に取り出すことができる。

　本変形例に係る発光装置１０Ａによれば、カバー部７８の一対の突出部６２ａ、６２ｂが発光素子１２を挟むようにして基板１４の実装面１６を押圧するとともに、前記突出部６２ａ、６２ｂのそれぞれに設けられた装着爪７０ａ、７０ｂと装着爪７０ｃ、７０ｄが、側壁部４６ａ、４６ｂのそれぞれに形成された装着孔５２ａ、５２ｂと装着孔５２ｃ、５２ｄに嵌合するので、発光素子１２と導光体７９の間隔を一定に保持することができる。

　また、本変形例では、カバー部７８をケース２２に装着した状態で、カバー部７８の突起部６８ａ、６８ｂの外側面がケース本体３６の第２垂直面４７ａ、４７ｂに接触しているので、発光素子１２の光軸を筒部８０の軸線上に位置させることができる。

　本変形例によれば、係止溝８８と係止用突起９８とが回転規制部として機能するため、導光体７９を筒部８０の内部に装着した状態で、該導光体７９が筒部８０の周方向に回転することを好適に抑制することができる。

　本変形例では、発光装置１０Ｂの幅方向において、装着爪７０ａ、装着爪７０ｃ、肉厚部位８２ｂ、及び肉厚部位８２ｄが並んで配置されている。また、第１ストッパー部８６ａ、８６ｂは、肉厚部位８２ｂ、８２ｄと対向する位置に設けられている。

（第２変形例）
　次に、第２変形例に係る発光装置１０Ｂについて図１７及び図１８を参照しながら説明する。なお、本変形例において、上述した第１変形例と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。

　図１７及び図１８に示すように、第２変形例に係る発光装置１０Ｂでは、カバー部１００と導光体１０２の構成が上述したカバー部７８と導光体７９の構成と異なる。具体的には、カバー部１００は、筒部１０４を有する。

　筒部１０４には、肉厚部位８２ａの内周面の上端に第２ストッパ部１０６ａが突設されるとともに、肉厚部位８２ｃの内周面の上端に第２ストッパ部１０６ｂが突設されている。各第２ストッパ部１０６ａ、１０６ｂは、上端に向かうに従って徐々に先細りするテーパ状に形成されている。なお、筒部１０４には、上述した溝部９０ａ、９０ｂは設けられていない。また、導光体１０２には、上述した凸部９６ａ、９６ｂが設けられていない。

　本変形例に係る発光装置１０Ｂによれば、導光体１０２を筒部１０４の内部に装着した状態で、導光体本体９４の下端面が第１ストッパ部８６ａ、８６ｂの上端面に当接するとともに導光体本体９４の上端面が第２ストッパ部１０６ａ、１０６ｂの下端面に当接することにより、導光体１０２が筒部１０４の内部に位置決め保持することができる。

　また、導光体本体９４の外周面に上述した凸部９６ａ、９６ｂを設ける必要がないので、導光体１０２を簡易な構成にすることができる。その結果、発光装置１０Ｂの製造コストの低減を図ることができる。

（第３変形例）
　次に、第３変形例に係る発光装置１０Ｃについて図１９を参照しながら説明する。図１９に示すように、第３変形例に係る発光装置１０Ｃでは、カバー部１１０の構成が上述したカバー部２４の構成と異なる。カバー部１１０には、平面視で楕円形状に形成されたレンズ１１２が形成されている。レンズ１１２は、その長軸がカバー部１１０の長手方向に沿って延在している。

　すなわち、本変形例では、発光装置１０Ｃが組み立てられた状態で、レンズ１１２が、装着爪７０ａと装着爪７０ｃとの間に位置するとともに、固定爪５４ａと固定爪５４ｃとの間に位置する。レンズ１１２の位置ずれ抑制、支持剛性向上が望まれる場合には、これにより、レンズ１１２の近傍に装着爪７０ａ、装着爪７０ｃ、固定爪５４ａ、固定爪５４ｃが位置することとなるため、ケース２２に対するレンズ１１２の位置ずれを好適に抑えることができるとともに車体パネルＰに対するレンズ１１２の位置ずれを好適に抑えることができる。すなわち、レンズ１１２の支持剛性を向上させることができる。

　また、本変形例に係る発光装置１０Ｃによれば、平面視で楕円形状のレンズ１１２を有しているので、例えば、該発光装置１０Ｃを車両のドアポケットの照明用発光装置として用いた場合、該ドアポケットの延在方向に沿って該レンズ１１２の長軸を合わせることにより、該ドアポケットの形状に沿った照明が可能となる。

　さらに、本変形例では、レンズ１１２を平面視で楕円形状に形成しているので、発光装置１０Ｃを幅方向にコンパクト化することができる。

（第４変形例）
　次に、第４変形例に係る発光装置１０Ｄについて図２０及び図２１を参照しながら説明する。図２０に示すように、第４変形例に係る発光装置１０Ｄでは、接続端子１２０ａ、１２０ｂとケース１２２の構成が、上述した接続端子２０ａ、２０ｂとケース２２の構成と異なる。

　具体的には、接続端子１２０ａは、溶着部３０、湾曲部３２、及びリード部１２４を有する。リード部１２４は、湾曲部３２の他端から溶着部３０が位置する側とは反対側に向けて延在し、その幅方向に略９０度屈曲した後、さらに略９０度屈曲し、該溶着部３０が位置する側とは反対側に向けて延在している。すなわち、リード部１２４には、屈曲部１２６が形成されている。

　本変形例では、リード部１２４の他端側（溶着部３０とは反対側）の部位と屈曲部１２６との間にＲ面取り部位１２８が設けられている。また、リード部１２４は、その全体が略同じ幅で形成されている。なお、接続端子１２０ｂは、接続端子１２０ａと同一構成であるため、その詳細な説明を省略する。

　図２１に示すように、ケース１２２には、ケース本体３６とコネクタ部３８との間に壁部１３０が設けられている。壁部１３０の上面には、接続端子１２０ａのリード部１２４が配設される配置溝１３２ａと、接続端子１２０ｂのリード部１２４が配設される配置溝１３２ｂが形成されている。

　配置溝１３２ａは、リード部１２４の屈曲部１２６の形状に対応した形状の屈曲溝部１３４が形成されている。配置溝１３２ｂは、配置溝１３２ａと同一構成である。

　なお、本変形例では、基板１４の一対の貫通孔２６ａ、２６ｂは、その幅方向中央よりもやや片側に偏在している。これにより、一対の接続端子１２０ａ、１２０ｂの他端部をコネクタ部３８の軸線を中心に幅方向に対称に配置することができる。

　本変形例に係る発光装置１０Ｄによれば、各接続端子１２０ａ、１２０ｂに屈曲部１２６を設けるとともに各配置溝１３２ａ、１３２ｂに該屈曲部１２６の形状に対応した形状の屈曲溝部１３４を形成している。溶着部（取付部）３０の損傷抑制が望まれる場合には、これにより、一対の接続端子１２０ａ、１２０ｂのリード部１２４の他端部に図示しないコネクタを接続した際に、該屈曲部１２６が該屈曲溝部１３４を構成する側壁面に当接し、該側壁面が荷重受け部として作用するので、溶着部３０に余計な応力が作用することを抑制することができる。よって、該溶着部３０が損傷することを好適に抑えることができる。

　本変形例において、各接続端子１２０ａ、１２０ｂに複数の屈曲部１２６を設けてもよい。この場合、各屈曲部１２６の屈曲方向を同一にすることにより、発光装置１０Ｃの幅方向のコンパクト化に寄与する。

　本発明は上記した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。本発明に係る発光装置は、車両室内の照明用に限定されない。

　例えば、発光装置１０、１０Ａ～１０Ｄは、複数の発光素子１２を基板１４に実装して構成されていても構わない。

　また、発光装置１０、１０Ａ～１０Ｄは、突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂから装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄの上端面までの距離Ｌ１を、基板１４の実装面１６から装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄの上端部までの距離Ｌ２と同一に設定してもよい。この場合、基板１４は、突起部６８ａ、６８ｂによって殆ど押圧されないが、突起部６８ａ、６８ｂの下端面６９ａ、６９ｂと基板１４の実装面１６との接触抵抗によって、基板１４をケース本体３６に対して保持することができる。

　さらに、装着爪７０ａ、７０ｂ、７０ｃ、７０ｄに代えてカバー部２４、７８、１００、１１０の突出部６２ａ、６２ｂに装着孔を形成し、装着孔５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄに代えてケース本体３６の側壁部４６ａ、４６ｂに装着爪を設けてもよい。この場合にもカバー部２４をケース２２に対して容易に装着することができる。

　装着孔５２ａ～５２ｄ、装着爪７０ａ～７０ｄ、及び、固定爪５４ａ、５４ｂの数量・位置・形状は、適宜変更可能である。

Claims (17)

1. 　接続端子（２０ａ、２０ｂ、１２０ａ、１２０ｂ）の一端部を保持し且つ電子部品（１８）が実装される基板（１４）と、
   　前記基板（１４）の一方の面（１６）に実装された発光素子（１２）と、
   　前記基板（１４）が載置される支持部材（２２、１２２）と、
   　前記基板（１４）の一方の面（１６）に当接した状態で前記支持部材（２２、１２２）に装着されることにより前記基板（１４）を位置決め保持するカバー部（２４、７８、１００、１１０）と、を備える発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）であって、
   　前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）は、前記基板（１４）の一方の面（１６）を覆うカバー部本体（６０）を有し、
   　前記カバー部本体（６０）には、前記発光素子（１２）から発光された光が通る導光部（６６、７９、１０２、１１２）が前記基板（１４）を挟む方向に沿った移動が制限された状態で設けられることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
2. 　請求項１記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）は、前記発光素子（１２）を挟むようにして位置し、且つ、前記カバー部本体（６０）と一体的に形成された一対の突出部（６２ａ、６２ｂ）を有し、
   　前記一対の突出部（６２ａ、６２ｂ）は、それぞれ前記基板（１４）の一方の面（１６）に当接する突起部（６８ａ、６８ｂ）を備えるとともに第１係合部（７０ａ～７０ｄ）を備え、
   　前記支持部材（２２、１２２）には、前記基板（１４）及び前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）を配設可能な室（５９）が形成されるとともに、前記第１係合部（７０ａ～７０ｄ）に係合する第２係合部（５２ａ～５２ｄ）が設けられ、前記第１係合部（７０ａ～７０ｄ）を前記第２係合部（５２ａ～５２ｄ）に係合させることにより前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）で前記基板（１４）を位置決め保持することを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
3. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記支持部材（２２、１２２）は樹脂材料で一体的に形成されており、
   　前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）は樹脂材料で一体的に形成されていることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
4. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記第１係合部（７０ａ～７０ｄ）はテーパ面が形成された装着爪であり、
   　前記第２係合部（５２ａ～５２ｄ）は前記第１係合部（７０ａ～７０ｄ）が嵌合する装着孔であることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
5. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記支持部材（２２、１２２）の室（５９）を構成する壁面は、底面（４０ａ）と、
   　前記底面（４０ａ）から立ち上がる一対の段差部（４２ａ、４２ｂ）と、を含み、
   　前記基板（１４）の他方の面（２８）は、前記底面（４０ａ）から離間して前記一対の段差部（４２ａ、４２ｂ）の上面に載置されていることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
6. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記接続端子（２０ａ、２０ｂ、１２０ａ、１２０ｂ）は、
   　前記基板（１４）に接続される溶着部（３０）と、前記溶着部（３０）に連なり、且つ、前記基板（１４）の一方の面（１６）と平行な方向に延びたリード部（３４、１２４）とを含み、
   　前記カバー部（２４、７８、１００、１１０）には、前記リード部（３４、１２４）を保持する端子保持部（７２）が形成されていることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
7. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）において、
   　前記基板（１４）の一方の面（１６）にのみ前記発光素子（１２）に電気的に接続する電子部品（１８）が実装されていることを特徴とする発光装置（１０、１０Ａ～１０Ｄ）。
8. 　請求項２記載の発光装置（１０、１０Ｃ、１０Ｄ）において、
   　前記導光部（６６、１１２）は、前記発光素子（１２）に対向した状態で前記カバー部本体（６０）に一体的に形成され、且つ、前記発光素子（１２）から発光された光を拡散又は集光するレンズであることを特徴とする発光装置（１０、１０Ｃ、１０Ｄ）。
9. 　請求項１記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
   　前記導光部（７９、１０２）は、前記発光素子（１２）から発光された光を導く導光体であって、
   　前記カバー部本体（６０）には、前記導光部（７９、１０２）を内部に装着可能な筒部（８０、１０４）が設けられ、
   　前記筒部（８０、１０４）の内面には、前記導光部（７９、１０２）に当接して該導光部（７９、１０２）の前記基板（１４）に向かう方向の移動を抑制する第１ストッパ部（８６ａ、８６ｂ）と、
   　前記導光部（７９、１０２）を前記第１ストッパ部（８６ａ、８６ｂ）に当接させた状態で、該導光部（７９、１０２）に当接して該導光部（７９、１０２）の前記基板（１４）が位置する側とは反対側に向かう方向の移動を抑制する第２ストッパ部（９２ａ、９２ｂ、１０６ａ、１０６ｂ）とが設けられていることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。
10. 　請求項９記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
    　前記筒部（８０、１０４）は、樹脂材料で一体的に形成されていることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。
11. 　請求項１０記載の発光装置（１０Ａ）において、
    　前記導光部（７９）は、導光体本体（９４）と、
    　前記導光体本体（９４）の外面に一体的に形成されて前記第２ストッパ部（９２ａ、９２ｂ）に当接可能な凸部（９６ａ、９６ｂ）と、を有し、前記第２ストッパ部（９２ａ、９２ｂ）に前記凸部（９６ａ、９６ｂ）を当接させることにより前記導光部（７９）の前記基板（１４）が位置する側とは反対側に向かう方向の移動を抑制することを特徴とする発光装置（１０Ａ）。
12. 　請求項１１記載の発光装置（１０Ａ）において、
    　前記第２ストッパ部（９２ａ、９２ｂ）及び前記凸部（９６ａ、９６ｂ）の少なくとも一方には、テーパ面が形成されていることを特徴とする発光装置（１０Ａ）。
13. 　請求項１２記載の発光装置（１０Ａ）において、
    　前記筒部（８０）と前記導光体本体（９４）との接触面には、回転規制部（８８、９８）が形成されていることを特徴とする発光装置（１０Ａ）。
14. 　請求項９記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
    　前記第１ストッパ部（８６ａ、８６ｂ）は互いに対向するように２つ設けられており、
    　前記第２ストッパ部（９２ａ、９２ｂ、１０６ａ、１０６ｂ）は互いに対向するように２つ設けられていることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。
15. 　請求項６記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
    　前記溶着部（３０）と前記リード部（３４、１２４）との間には、湾曲部が設けられていることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。
16. 　請求項２記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
    　前記複数の第１係合部（７０ａ～７０ｄ）又は前記複数の第２係合部（５２ａ～５２ｄ）のうちの少なくとも一方が、前記導光部（６６、７９、１０２、１１２）を挟むようにして配設されていることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。
17. 　請求項６記載の発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）において、
    　前記リード部（１２４）には、屈曲部（１２６）が形成されており、
    　前記支持部材（１２２）には、前記屈曲部（１２６）の形状に対応した形状の屈曲溝部（１３４）が形成され、
    　前記屈曲部（１２６）は、前記屈曲溝部（１３４）を構成する溝側面に当接可能な状態で配設されることを特徴とする発光装置（１０Ａ、１０Ｂ）。

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