WO2013047743A1 - 化粧料用組成物及び化粧料 - Google Patents

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Abstract

成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル、成分(B):水、及び成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有することを特徴とする化粧料用組成物、並びに前記化粧料用組成物を含有することを特徴とする化粧料。

Description

化粧料用組成物及び化粧料
 本発明は、炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステルと、水とを含有し、かつ経時による臭気発生が抑制された化粧料用組成物に関するものである。
 本願は、2011年9月29日に、日本に出願された特願2011-214366号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 ポリグリセリン脂肪酸エステルは、その優れた安全性と機能から、食品、医薬品、化粧品等の様々な分野において、乳化剤、可溶化剤等の界面活性剤として広く使用されている。例えば特許文献1には、使用感に優れ、且つ、経日安定性の良好な低粘度の乳液状W/O型乳化化粧料として、ポリグリセリン脂肪酸エステルの1種又は2種以上とグリセリン、油基剤、及び水を含有することを特徴とするW/O型乳化化粧料が開示されている。
 また、特許文献2には、固形油を含有していながら、肌のハリ効果に優れ、経時安定性、特に低温での経時安定性に優れる品質を提供するO/W型乳化化粧料として、ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステル、融点60℃以上の油脂、ロウ、炭化水素から選ばれる固形油を1種又は2種以上を含有ることを特徴とするO/W型乳化化粧料が開示されている。
 さらに特許文献3には、メイクアップ汚れに対してなじみやすくて汚れ浮きが速く、皮膚が濡れていてもクレンジング力に優れ、さらにはすすぎ性が良好で水洗後に油性感が残らず使用感の良い、そして、透明性が高く、水分散性に優れた化粧料用組成物として、ポリグリセリン脂肪酸エステルと非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする化粧料用組成物が開示されている。
 一方で、ポリグリセリン脂肪酸エステルと同様に化粧料に汎用されている高分子化合物として、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンがある。ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンを配合することによって、各化粧料の原料成分の相溶性を向上させ、光沢性及び滑らかさを改善することができ、また、湿潤性、起泡性、整泡性、乳化性、洗浄性、帯電防止能を向上させることができる。しかしながら、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン中のポリオキシアルキレン鎖は酸化劣化により臭気原因となるアルデヒド類を生成する。このため、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンを化粧料に配合した場合、経時で悪臭が発生するという問題点があった。当該問題を解決する手段として、例えば特許文献4には、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと酸化防止剤を含有するポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン組成物が開示されている。
特開平6-128135号公報 特開2009-234971号公報 特開2006-45197号公報 特開2006-176655号公報
 ポリグリセリン脂肪酸エステルと水を含む化粧料及び化粧料用組成物においても、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと同様に経時で臭気を発生する問題があった。
 本発明は、ポリグリセリン脂肪酸エステルと水を含み、かつ経時による臭気発生が抑制された化粧料用組成物、及び当該化粧料用組成物を含む化粧料を提供することを目的とする。
 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルと水を含む化粧料用組成物に、さらにアスコルビン酸をはじめとする特定の化合物を添加することにより、経時による臭気発生を抑制し得ることを見出し、本発明を完成させた。
 すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
(1) 下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする化粧料用組成物;
成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル、
成分(B):水、
成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
(2) さらに、成分(D)として油性成分を含有することを特徴とする前記(1)に記載の化粧料用組成物。
(3) さらに、成分(E)として非イオン界面活性剤(但し、成分(A)を除く。)を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の化粧料用組成物。
(4) 成分(E)としての非イオン界面活性剤が、炭素数6~22の脂肪酸と水酸基を2~4個有する多価アルコールとをエステル化して得られ、モノエステルの質量とジエステルの質量との合計が多価アルコール脂肪酸エステルの全質量の50%以上、且つモノエステルとジエステルとの質量比率が(モノエステルの質量)/(ジエステルの質量)で表して12以下である多価アルコール脂肪酸エステルであることを特徴とする前記(3)に記載の化粧料用組成物。
(5) 前記水酸基を2~4個有する多価アルコールが、グリセリン、ジグリセリン、ソルビタン、及びペンタエリスリトールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールであることを特徴とする前記(4)に記載の化粧料用組成物。
(6) 化粧料用組成物中の前記成分(B)の配合量が、化粧料用組成物の全質量に対し、0.001~50質量%であることを特徴とする前記(1)~(5)のいずれか1つに記載の化粧料用組成物。
(7) 前記化粧料用組成物が、クレンジング化粧料用組成物又は浴用化粧料用組成物である前記(1)~(6)のいずれか1つに記載の化粧料用組成物。
(8) 前記(1)~(7)のいずれか1つに記載の化粧料用組成物を含有することを特徴とする化粧料。
(9) 下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする化粧料;
成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル、
成分(B):水、
成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
(10) 下記成分(A)及び成分(B)を含む含水化粧料に、下記成分(C)を加えることを特徴とする、含水化粧料の防臭方法;
成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル、
成分(B):水、
成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
 本発明によれば、水を含有するにもかかわらず、経時による臭気発生が抑制されたポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する化粧料用組成物、及びそれを含有する化粧料を提供することができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする。
成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル、
成分(B):水、
成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物、
 成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数6~30の脂肪酸と、平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られる化合物である。
 成分(A)の原料となる炭素数6~30の脂肪酸としては、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。また、飽和脂肪酸であってもよく、不飽和脂肪酸であってもよい。
 炭素数5以下の脂肪酸から得られたポリグリセリン脂肪酸エステルは、皮膚刺激等の安全性の問題が生じる場合がある。また、炭素数31以上の脂肪酸から得られたポリグリセリン脂肪酸エステルは、水への溶解性が非常に低い。炭素数6~30の脂肪酸としては、具体的には、ヘキサン酸、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸、デカン酸(カプリン酸)、ドデカン酸(ラウリン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、イコサン酸、ドコサン酸(ベヘン酸)等の直鎖飽和脂肪酸;2-エチルヘキサン酸、3,5,5-トリメチルへキサン酸、イソトリデカン酸、2-ヘキシルデカン酸、2-ヘキシルドデカン酸、2-オクチルデカン酸、イソステアリン酸、2-オクチルドデカン酸等の分岐飽和脂肪酸;10-ウンデセン酸(ウンデシレン酸)、9-テトラデセン酸(ミリストレイン酸)、2-ヘキサデセン酸、9-ヘキサデセン酸、9-オクタデセン酸(オレイン酸)、13-ドコセン酸、9,12-オクタデカンジエン酸(リノール酸)、6,9,12-オクタデカントリエン酸(リノレン酸)、トール酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
 成分(A)の原料となる炭素数6~30の脂肪酸としては、反応性の点から、炭素数6~24の脂肪酸が好ましく、炭素数8~22の脂肪酸がより好ましく、炭素数16~22がさらに好ましく、炭素数16~20が特に好ましい。
 成分(A)の原料となるポリグリセリンは、平均重合度が3以上100未満である。成分(A)の原料としては、ポリグリセリンの平均重合度は3~50が好ましく、3~20がより好ましく、8~12がさらに好ましい。
ポリグリセリンとしては、直鎖状、分岐状、又は環状のいずれであってもよい。
ポリグリセリン中の環状体の含有量は、ポリグリセリンの全質量に対して30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。環状体の含有量は、LC/MS等を用いて容易に分析できる。
 成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満のポリグリセリンをエステル化することにより得られる。成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルは、いずれの合成方法から得られるものでもよい。ポリグリセリン脂肪酸エステルの製造方法としては、例えば、ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化反応、ポリグリセリンと脂肪酸エステル類とのエステル交換反応、ポリグリセリンと油脂類とのエステル交換反応等が挙げられる。また、成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルは、1分子のポリグリセリンに1種類の脂肪酸がエステル結合したものであってもよく、1分子のポリグリセリンに2種類以上の脂肪酸がエステル結合したものであってもよい。成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの水酸基価は、300~700であることが好ましく、300~650であることがより好ましく、400~630がさらに好ましい。
水酸基価が300~700であれば、成分(B)の水が高配合でき、ハンドリング性に優れた化粧料用組成物ができる。また、特にクレンジング化粧料に配合した際、水の可溶化能が高く、塗れた手でもクレンジング能の高い化粧料が調製できる。なお、本発明において、水酸基価は、基準油脂分析試験法に基づき、1gの試料に含まれる遊離の水酸基をアセチル化するために必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数を求めることにより測定できる。
炭素数6~30の脂肪酸と、平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化する方法としては、通常のエステル化法が挙げられる。
 成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ポリグリセリンの平均重合度が10のジオレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が6~10のオレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が3~10のカプリル酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のラウリン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のステアリン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のジイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)として、1種類のポリグリセリン脂肪酸エステルのみを含有していてもよく、2種類以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していてもよい。
 また、成分(A)としては、市販されているものをそのまま使用してもよい。例えば、日清オイリオグループ社製「サラコスPG-218」(有効成分:ジオレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度:10、及び日清オイリオグループ社製「サラコスPG-180」(有効成分:オレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度:10)等が好適に用いられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、特に限定されるものではなく、本発明の化粧料用組成物を配合する化粧料において所望の機能(例えば、乳化剤、可溶化剤としての機能)を発揮するために必要な量であればよい。例えば、本発明の一つの側面において、本発明の化粧料用組成物中の成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、化粧料用組成物の全質量に対し、1~80質量%であることが好ましく、1~60質量%であることがより好ましく、1~40質量%であることがさらに好ましい。また、本発明の他の側面において、本発明の化粧料用組成物中の成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、化粧料用組成物の全質量に対し、4~50質量%であることが好ましい。
成分(A)の配合量が1~80%であると、成分(B)の水が高配合でき、特にクレンジング化粧料用組成物およびクレンジング化粧料の場合、濡れた手でもクレンジング能を維持することができると共に、洗い流しが容易で、後残りのない化粧料用組成物および化粧料を調製することができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(B)として水を含有する。水は一般に化粧料の原料として使用されるものでよく、イオン交換水、蒸留水、果実や野菜由来の水、脱塩海水等を用いることができ、特に制限は無い。
 ここで、果実や野菜由来の水とは、野菜汁や果汁の濃縮液を調整する際に、蒸留によって除かれる水を意味し、水に加えて微量の香気成分や糖類を含むものである。脱塩海水は、海水又は海洋深層水から塩分を除いた、ミネラル分の豊富な水を意味する。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(B)としての水の配合量は、特に限定されるものではなく、成分(A)等のその他の成分の配合量等を考慮して適宜決定することができる。本発明の化粧料用組成物をクレンジング化粧料や又は浴用化粧料等の水分含有量が比較的少ない化粧料に配合する場合には、本発明の化粧料用組成物中の成分(B)としての水の配合量は比較的低い方が好ましい。具体的には、本発明の一つの側面において、化粧料用組成物中の成分(B)としての水の配合量は、化粧料用組成物の全質量に対し、0.001~50質量%であることが好ましく、0.001~10質量%であることがより好ましい。また、本発明の他の側面において、化粧料用組成物中の成分(B)としての水の配合量は、化粧料用組成物の全質量に対し、1~50質量%が好ましい。
成分(B)の配合量が0.001~50質量%であると、粘度が低く、ハンドリング性や肌へ塗布した際の感触に優れると共に、水溶性の有効成分を配合できるため、より広範囲の処方に応用することができる。
 成分(A)と(B)を含む化粧料用組成物は、成分(A)のみのものよりも粘度が低く、ハンドリング性や肌へ塗布した際の感触に優れる。また成分(B)を含むことで水溶性の有効成分等を配合でき、より広範囲の処方に応用することができる。
 一方で、成分(A)と(B)を含むものは経時で臭気が生じるという問題がある。
本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステル及び成分(B)としての水に加えて、成分(C)として特定の化合物を含有することにより、経時的に成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルから発生する臭気を抑制することができる。なお、当該臭気が発生する原因は明らかではないが、ポリグリセリン脂肪酸エステルが水と接触することでその一部が加水分解し、臭気の原因物質が産生されるのではないかと推察される。
 成分(C)としての化合物としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩が挙げられる。これらはいずれも水溶性化合物である。アスコルビン酸誘導体、又はクエン酸の塩は、生理学的に許容される塩であり、かつ水溶性塩であれば特に限定されるものではない。
水溶性塩としては、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。クエン酸ナトリウムとしては、クエン酸三ナトリウム等が挙げられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(C)として、1種類の化合物のみを含有していてもよく、2種類以上の化合物を組み合わせて含有していてもよい。本発明においては、成分(C)としての化合物として、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、クエン酸、クエン酸の塩、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物を用いることが好ましく、なかでも、アスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を使用することが好ましい。さらに、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、及びアスコルビン酸誘導体の塩のうちの1種類の化合物を用いることがより好ましく、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、及びアスコルビン酸誘導体の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を用いることがさらに好ましい。
 かかる水溶性化合物の具体例を挙げると、アスコルビン酸としては、L-アスコルビン酸が挙げられ、アスコルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、及びトリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。また、アスコルビン酸誘導体としては、L-アスコルビン酸グルコシド、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステル、L-アスコルビン酸-3-リン酸エステル、L-アスコルビン酸-6-リン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステル等のL-アスコルビン酸モノエステル類が挙げられる。アスコルビン酸誘導体の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、及びトリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。これらの中でも特に、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸グルコシドを使用することが好ましい。
また、クエン酸塩としては、クエン酸ナトリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸アルミニウム、クエン酸カリウム等が挙げられる。クエン酸ナトリウムとしては、クエン酸三ナトリウム等が挙げられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(C)としての化合物の配合量は、ポリグリセリン脂肪酸エステルからの経時的な臭気発生に対する抑制効果が奏されるために十分な濃度であれば、特に限定されるものではなく、成分(A)の種類や配合量、成分(C)の種類等を考慮して適宜決定することができる。例えば、本発明の化粧料用組成物中の成分(C)としての化合物の配合量は、成分(A)の質量に対して0.005~20質量%であることが好ましく、0.01~20質量%であることがより好ましく、0.01~15質量%であることがさらに好ましく、0.01~10質量%であることが特に好ましい。
成分(C)の配合量が0.005~20質量%であると、析出することなく、十分な効果を得ることが出来る。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、さらに成分(D)として、油性成分を含有することが好ましい。成分(D)としての油性成分としては、通常、化粧品で利用できる油であれば特に限定されるものではない。具体的には、天然動植物油脂類、及び半合成油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、合成エステル油、シリコーン油、動植物や合成の精油成分、脂溶性ビタミン、リン脂質、高級アルコール、フッ素系油剤等が挙げられる。なかでも天然動植物油脂類、半合成油脂、炭化水素油、合成エステル油、シリコーン油、動植物や合成の精油成分が好ましい。
 天然動植物油脂類、及び半合成油脂としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、小麦胚芽油、ゴマ油、米胚芽油、米糠油、サフラワー油、大豆油、月見草油、トウモロコシ油、菜種油、馬脂、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、硬化ヤシ油、落花生油、ラノリン、ツバキ油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーシック油、サザンカ油、、グレープシード油、綿実油、エノ油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油等が挙げられる。なかでもオリーブ油、サフラワー油、大豆油、月見草油、菜種油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、ツバキ油、グレープシード油が好ましい。
 炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、ワセリン等が挙げられる。なかでもスクワラン、流動パラフィン、イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマーが好ましい。
 合成エステル油としては、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、乳酸テトラデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、12―ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリエチルヘキサノイン)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、(アジピン酸・2-エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリンオリゴエステル、(2-ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット、トリテトラデカン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ジパラメトキシケイ皮酸・モノイソオクチル酸グリセリル等が挙げられる。なかでもイソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリエチルヘキサノイン)が好ましい。
 シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリアルキルシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変成シリコーン、アルキル変成シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン等が挙げられる。
 高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
 高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
 リン脂質としては、大豆リン脂質、水添大豆リン脂質、菜種リン脂質、水添菜種リン脂質、卵黄リン脂質、水添卵黄リン脂質等のレシチン及び水添レシチン類が挙げられる。なかでも水添大豆リン脂質、水添菜種リン脂質、水添卵黄リン脂質等の水添レシチンが好ましい。
 フッ素系油剤としては、例えば、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン等が挙げられる。
 脂溶性ビタミンとしては、例えば、トコフェロールやその誘導体、レチノールやその誘導体等が挙げられる。 
上記のなかでも、成分(D)としては、イソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、流動パラフィン、トリエチルヘキサノイン、及び水添レシチンが好ましい。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(D)としての油性成分として、1種類の油性成分のみを含有していてもよく、2種類以上の油性成分を含有していてもよい。
 また、成分(D)としては、市販されている油性成分をそのまま使用してもよい。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(D)としての油性成分の配合量は、特に限定されるものではなく、成分(A)等のその他の成分の配合量、本発明の化粧料用組成物を配合する化粧料の種類等を考慮して適宜決定することができる。例えば、本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(D)としての油性成分の配合量は、化粧料用組成物の全質量に対し、10~90質量%であることが好ましく、20~85質量%であることがより好ましく、25~80質量%であることがさらに好ましく、55~80質量%が特に好ましい。
成分(D)の配合量が10~90質量%であると、肌へのなじみがよく、特にクレンジング化粧料用組成物及びクレンジング化粧料として用いる際に、メイクとのなじみが良く、クレンジング能に優れたものを調製することができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(C)に加えて、さらに成分(E)として、非イオン界面活性剤を含有することができる。例えば、本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(E)としての非イオン界面活性剤を、化粧料用組成物の全質量に対し、0.0001~60質量%含有することができる。クレンジング化粧料等の洗浄力を要求される化粧料に配合される場合、本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(E)としての非イオン界面活性剤の配合量は、一つの側面において、化粧料用組成物の全質量に対し、1~40質量%であることが好ましく、2~30質量%であることがより好ましい。また、本発明の第一の態様における化粧料用組成物中の成分(E)としての非イオン界面活性剤の配合量は、他の側面において、化粧料用組成物の全質量に対し、0.7~6質量%が好ましい。
成分(E)の配合量が1~40質量%で成分(A)と組み合わせて使用することで、成分(D)が配合された際に安定性の高い化粧料用組成物を調製することができる。また特にクレンジング化粧料用組成物およびクレンジング化粧料として用いる場合に、メイクなじみがよく、クレンジング能の優れたものを調製することができる。
 成分(D)としての油性成分と成分(E)としての非イオン界面活性剤を共に含有する場合、成分(D)としての油性成分と成分(E)としての非イオン界面活性剤の混合割合は質量比で10:0.1~0.1:10が好ましい。成分(D)としての油性成分と成分(E)としての非イオン界面活性剤の混合割合が上記範囲内である場合、本発明の化粧料用組成物をクレンジング化粧料や又は浴用化粧料等の水分含有量が比較的少ない化粧料に配合した場合でも、成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの機能を損なうことなく維持できる。
 成分(E)としての非イオン界面活性剤としては、親水基としてイオン化する基を有しない界面活性剤であって、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレン基を有するもの、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリアルキレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレングリコールと一価又は多価アルコールとのエーテル、ポリオキシアルキレン糖エーテル、脂肪族アミンとポリオキシアルキレングリコールとの縮合物、アルキル又はアルケニルポリグリコシド等が挙げられる。
 但し、成分(E)としての非イオン界面活性剤には、成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルは含まれない。
 非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等のPOE-ソルビタン脂肪酸エステル類;POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等のPOE-ソルビット脂肪酸エステル類;POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-グリセリン脂肪酸エステル類;POE-モノオレエート、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE-脂肪酸エステル類;POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等のPOE-アルキルエーテル類;プルロニック等のプルロニック型類;POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等のPOE・POP-アルキルエーテル類;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類;POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE-ヒマシ油誘導体やPOE-硬化ヒマシ油誘導体;POE-ソルビットミツロウ等のPOE-ミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド;POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;POE-ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸;メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類;硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、デシルグルコシド、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α‘-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類;モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル等のジグリセリン脂肪酸エステル;セスキカプリル酸ポリグリセリル、ジカプリル酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリンの重合度が2以下のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
なお、ここで「POE」は、ポリオキシエチレンを意味し、「POP」は、ポリオキシプロピレンを意味する。
 成分(E)としての非イオン界面活性剤としては、炭素数6~22の脂肪酸と水酸基を2~4個有する多価アルコールとをエステル化して得られる多価アルコール脂肪酸エステルであって、前記多価アルコール脂肪酸エステルが多価アルコール脂肪酸モノエステル(以下、「モノエステル」ともいう)、及び多価アルコール脂肪酸ジエステル(以下、「ジエステル」ともいう)を含む混合物であり、モノエステルの質量とジエステルの質量との合計が多価アルコール脂肪酸エステルの全質量の50%以上、且つモノエステルとジエステルとの質量比率が(モノエステルの質量)/(ジエステルの質量)で表して12以下である多価アルコール脂肪酸エステルが好ましく、4以下である多価アルコール脂肪酸エステルがより好ましく、2.3~1.4であることがさらに好ましい。
 前記多価アルコール脂肪酸エステルの原料となる炭素数6~22の脂肪酸としては、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。また、飽和脂肪酸であってもよく、不飽和脂肪酸であってもよい。炭素数6~22の脂肪酸としては、具体的には、ヘキサン酸、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸、デカン酸(カプリン酸)、ドデカン酸(ラウリン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、イコサン酸、ドコサン酸(ベヘン酸)等の直鎖飽和脂肪酸、2-エチルヘキサン酸、3,5,5-トリメチルへキサン酸、イソトリデカン酸、2-ヘキシルデカン酸、2-ヘキシルドデカン酸、2-オクチルデカン酸、イソステアリン酸、2-オクチルゴデカン酸等の分岐飽和脂肪酸、2-オクチルドデカン酸、10-ウンデセン酸(ウンデシレン酸)、9-テトラデセン酸(ミリストレイン酸)、2-ヘキサデセン酸、9-ヘキサデセン酸、9-オクタデセン酸(オレイン酸)、13-ドコセン酸、9,12-オクタデカンジエン酸(リノール酸)、6,9,12-オクタデカントリエン酸(リノレン酸)、トール酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
 前記多価アルコール脂肪酸エステルの原料となる水酸基を2~4個有する多価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3ブチレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、ソルビタン等が挙げられる。中でも、グリセリン、ジグリセリン、ソルビタン、ペンタエリスリトールから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
 成分(E)として用いられる多価アルコール脂肪酸エステルは、炭素数6~22の脂肪酸と水酸基を2~4個有する多価アルコールをエステル化することにより得られる。成分(E)として用いられる多価アルコール脂肪酸エステルは、いずれの合成方法から得られるものでもよい。多価アルコール脂肪酸エステルの製造方法としては、例えば、多価アルコールと脂肪酸とのエステル化反応、多価アルコールと脂肪酸エステル類とのエステル交換反応、多価アルコールと油脂類とのエステル交換反応等が挙げられる。なお、多価アルコール脂肪酸エステルは、必要に応じて蒸留精製、脱色処理を、また場合によっては2種以上の多価アルコール脂肪酸エステルを配合することで得られる。
 また、成分(E)として用いられる多価アルコール脂肪酸エステルは、1分子の多価アルコールに1種類の脂肪酸がエステル結合したものであってもよく、1分子の多価アルコールに2種類以上の脂肪酸がエステル結合したものであってもよい。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物が、クレンジング化粧料等の洗浄力を要求される化粧料に配合される場合、成分(E)として含有させる多価アルコール脂肪酸エステル中のモノエステルの質量とジエステルの質量との合計は、多価アルコール脂肪酸エステルの全質量に対し、質量比で50%以上が好ましく、より好ましくは60%以上である。モノエステルとジエステルの合計を50%以上とすることにより、水の可溶化率を充分に高くすることができる。また、この場合、多価アルコール脂肪酸エステル中のモノエステルとジエステルとの質量比率は、(モノエステルの質量)/(ジエステルの質量)で表して、12以下が好ましく、2.3~12がより好ましく、4以下がさらに好ましく、2.3~0.4が特に好ましく、1.5~0.4が最も好ましい。モノエステル/ジエステルの質量比率を12以下とすることにより、水の存在下でマイクロエマルジョンを形成しやすくすることができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(E)としての非イオン界面活性剤として、1種類の界面活性剤のみを含有していてもよく、2種類以上の界面活性剤を含有していてもよい。
 また、成分(E)としては、市販されている非イオン界面活性剤をそのまま使用してもよい。
例えば、セスキカプリル酸ポリグリセリル(ポリグリセリンの重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:68%、モノエステルとジエステルの質量比率:1)、及びオレイン酸ポリグリセリル(ポリグリセリンの平均重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:100%、モノエステルとジエステルの質量比率:11)等が好適に用いられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、官能改良、皮膚栄養付与、品質劣化防止等を目的として、上記成分(A)~(E)に該当せず、一般的に化粧料用組成物に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、防腐剤、pH調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。これらの成分は、1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
 天然の水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系高分子、及びコラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。
 半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、及びアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
 合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、及びカチオンポリマー等が挙げられる。
 無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸等が挙げられる。
 紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA と略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2‘-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、及び2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボ-2‘-エチルヘキシル-1’-オキシ)1,3,5-トリアジン、4-tent-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 紫外線吸収剤の中で、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(例えば商品名:ユビナールA+、BASF社製)、エチルヘキシルトリアジン(例えば商品名:ユビナールT-150、BASF社製)、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(例えば商品名:パルソール1789、DSM社製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(例えば商品名:チノソーブS、チバ社製)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(例えば商品名:ユバソーブHEB 3V、sigma社製)、オキシベンゾン-3(例えば商品名:ユビナールM-40、BASF社製)等は、シリコーン油には溶解し難いことが知られている。これらの紫外線吸収剤を溶解した油剤にシリコーン油が相溶すると、紫外線吸収剤の溶解度が低下し、析出等が起こることがあった。これに対して、本発明の化粧料用組成物では、紫外線吸収剤を溶解した油剤とシリコーン油とが相溶しない状態であっても、乳化状態を安定に保持することができるため、紫外線吸収剤の析出を抑制することができる。
 金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸塩、及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。金属イオン封鎖剤は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、前記脂肪酸エステルの原料となる水酸基を2~4個有する多価アルコールとして例示したものと同様のものが挙げられる。なかでも、プロピレングリコール、及びグリセリンが好ましい。
 単糖としては、例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖;D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース等の四炭糖;L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等の五炭糖;D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等の六炭糖;アルドヘプトース、ヘプツロース等の七炭糖;オクツース等の八炭糖;2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等のデオキシ糖;D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖;及びD-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。
 オリゴ糖としては、例えば、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、及びスタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
 多糖としては、例えば、セルロース、コンドロイチン硫酸、デキストリン、グルコマンナン、キチン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、及びカロニン酸等が挙げられる。
 アミノ酸として、例えば、スレオニン、システイン等の中性アミノ酸、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、及び等が挙げられる。
 有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、及び2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
 合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、メタクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、酢酸ビニル重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル含有共重合体エマルジョン、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルジョン、シリコーン含有共重合体エマルジョン等が挙げられる。合成樹脂エマルジョンは、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。防腐剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 pH調整剤としては、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。pH調整剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。 
 ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンK及びそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
 植物抽出エキスとしては、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等が挙げられる。
 酸化防止剤としては、例えば、油溶性ビタミンC誘導体、トコフェロール類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止剤は、単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、及びエチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、化粧料の原料として用いられるが、その他、医薬部外品、医薬品、洗浄剤等の原料として用いることもできる場合がある。特に本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、クレンジング化粧料や又は浴用化粧料等の水分含有量が比較的少ない化粧料の原料として好適である。本発明の第一の態様における化粧料用組成物を化粧料の原料として用いる場合、該化粧料中の本発明の第一の態様における化粧料用組成物の好ましい含有割合は10~90質量%である。
 また、本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、予備混合された複合原料として用いることもでき、複合原料の一つとして、化粧料に含有させることもできる。
本発明の一つの側面は、化粧料を製造するための第一の態様における化粧料用組成物の使用に関する。
本発明の第一の態様における化粧料用組成物の製造方法としては、具体的には、成分(B)と成分(C)を混合させ、続いて成分(A)を加えて化粧料用組成物を調製する工程を含むものが好ましい。化粧料用組成物が成分(D)及び(E)を含む場合は、成分(B)及び(C)を混合させ、続いてそれを成分(A)、(D)及び(E)を混合させたものに加えて化粧料用組成物を調製する工程を含むものが好ましい。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物を含有する化粧料の剤型としては、特に制限はないが、特にクレンジング化粧料、乳液、クリーム、美容液、化粧水、軟膏、パック等に好適に用いることができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物を含有する化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、官能改良、皮膚栄養付与、品質劣化防止等を目的として、一般的に化粧料に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、無機顔料、有機顔料、酸化鉄、タルク等の粉末成分、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、塩類、防腐剤、pH調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等が挙げられる。これらの成分としては上記同様のものが挙げられ、これらの成分は1種又は2種以上を組合せて用いることができる。
 本発明の第一の態様における化粧料用組成物を含有する化粧料は、従来公知の化粧料の製造方法により、製造することができる。具体的には、化粧料の製造方法としては、第一の態様における化粧料用組成物に、一般的に化粧料に用いられる各種成分として上述した成分を混合させて化粧料を得る工程を含む方法が挙げられる。また、従来公知の方法により、所望の剤形とすることができる。また、上記に本発明の化粧料用組成物として挙げた成分(A)~(C){必要に応じてさらに成分(D)、(E)}のいずれか1種又は数種を含有した化粧料を製造し、その後、該化粧料に残りの成分又はそれらを含む化粧料原料を添加して、化粧料を完成させてもよい。
 また、本発明の第二の態様における化粧料は、本発明の第一の態様における化粧料用組成物として挙げた成分(A)~(C){必要に応じてさらに成分(D)、(E)}のいずれか1種又は数種を含有した化粧料である。本発明の第二の態様における化粧料は、本発明の第一の態様における化粧料用組成物にその他の原料を添加して調製してもよく、成分(A)~(C)をその他の原料とともに別個に添加して調製してもよい。
 また、本発明の第三の態様における含水化粧料の脱臭方法は、成分(A)及び(B)を含む含水化粧料に、さらに成分(C)を加えることを特徴とする。成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルと成分(B)としての水を含む含水化粧料に対して、成分(C)としての化合物1種又は数種を適当量添加することにより、当該含水化粧料の保存後の臭気発生を抑制することができる。
本発明の第三の態様における含水化粧料の脱臭方法は、成分(A)及び成分(B)を含む含水化粧料に、さらに、成分(D)を加えることを含んでいてもよい。
さらに、本発明の第三の態様における含水化粧料の脱臭方法は、成分(A)及び成分(B)を含む含水化粧料に、さらに、成分(E)を加えることを含んでいてもよい。
成分(A)及び成分(B)を含む含水化粧料に、成分(C)、成分(D)、及び成分(E)を加える場合、成分(A)に成分(D)及び成分(E)を加え、続いてあらかじめ混合しておいた成分(B)及び成分(C)を加えることが好ましい。
本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(C)を含み、成分(A)が、水酸基価400~630であり、脂肪酸の炭素数が16~20であり、かつポリグリセリンの平均重合度が8~12であるポリグリセリン脂肪酸エステルであり、成分(B)が水であり、成分(C)がアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(C)を含み、成分(A)が、ポリグリセリンの平均重合度が10のジオレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が6~10のオレイン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が3~10のカプリル酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のラウリン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のステアリン酸ポリグリセリル、ポリグリセリンの平均重合度が10のジイソステアリン酸ポリグリセリルから選択される少なくとも1種のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、成分(B)が水であり、成分(C)がアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(C)を含み、成分(A)が、ポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるジオレイン酸ポリグリセリル、又はポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるオレイン酸ポリグリセリルであり、成分(B)が水であり、成分(C)がアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
また、本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(E)を含み、成分(A)が、ポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるジオレイン酸ポリグリセリル、又はポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるオレイン酸ポリグリセリルであり、成分(B)が水であり、成分(C)がアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種であり、成分(D)がイソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、流動パラフィン、トリエチルヘキサノイン、及び水添レシチンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、成分(E)が炭素数6~22の脂肪酸と水酸基を2~4個有する多価アルコールとをエステル化して得られ、モノエステルとジエステルの合計が多価アルコール脂肪酸エステル中の50%以上、且つモノエステルとジエステルとの質量比率が(モノエステルの質量)/(ジエステルの質量)で表して12以下である多価アルコール脂肪酸エステルであることが好ましい。
また、本発明の第一の態様における化粧料用組成物は、成分(A)~(E)を含み、成分(A)が、ポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるジオレイン酸ポリグリセリル、又はポリグリセリンの平均重合度が10であり、かつ水酸基価が300~700であるオレイン酸ポリグリセリルであり、成分(B)が水であり、成分(C)がアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸グルコシド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、及びショ糖からなる群から選択される少なくとも1種であり、成分(D)がイソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、流動パラフィン、トリエチルヘキサノイン、及び水添レシチンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、成分(E)が、ポリグリセリンの平均重合度が2であるセスキカプリル酸ポリグリセリル、又はポリグリセリンの平均重合度が2であるオレイン酸ポリグリセリルであることが好ましい。
 以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1~2、比較例1~5]
(製法)
 表1に示す配合にて、水とアスコルビン酸及びL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム以外の全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80℃に熱して溶解し、撹拌しながら徐々に冷却した。冷却後、得られた混合物に水とアスコルビン酸及びアスコルビン酸リン酸マグネシウムを均一に溶解したものを添加し、撹拌した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
 なお、表1中、「ジオレイン酸ポリグリセリル-10」はポリグリセリンの平均重合度が10のジオレイン酸ポリグリセリル(成分(A))である。「セスキカプリル酸ポリグリセリル-2」はポリグリセリンの平均重合度が2のセスキカプリル酸ポリグリセリル(成分(E))である。「サラコス99」及び「サラコス816T」は油性成分(成分(D))である。「ノムコートHK-G」は油性のゲル化剤であり、油性成分(成分(D))である。
(評価)
 50℃にて1カ月保存した後のサンプルの臭いを、下記基準に従って評価した。評価結果を表1に示す。
◎:酸っぱい臭いはしない。
○:酸っぱい臭いはほとんどしない。
△○:微妙に酸っぱい臭いがする。
△:やや酸っぱい臭いがする。
×:酸っぱい臭いがする。
××:非常に酸っぱい臭いがする。
[規則26に基づく補充 04.12.2012] 
Figure WO-DOC-TABLE-1
*1 : 水酸基価447.7
*2 : ポリグリセリンの重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:68%、モノエステルとジエステルの質量比率:1
*3 : 「サラコス99」(日清オイリオグループ社製)
*4 : 「サラコス816T」(日清オイリオグループ社製)
*5 : 「ノムコートHK-G」(日清オイリオグループ社製)
 成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルを含むが成分(B)としての水を含まない比較例5では、50℃で4週間保存(長期高温保存)後のサンプルでは酸っぱい臭いはほとんどしなかったが、成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルと成分(B)としての水を含み、かつ成分(C)としての化合物を含まない比較例1、3、及び4では、50℃で4週間保存(長期高温保存)後のサンプルは非常に酸っぱい臭いがした。これに対して、比較例1のサンプルから成分(A)としてのポリグリセリン脂肪酸エステルのみを除いた比較例2のサンプルでは、長期高温保存後でも臭いはしなかった。
 これに対して、比較例1のサンプルに、成分(C)としての化合物を配合した実施例1及び2のサンプルは、共に長期高温保存後でも臭いはしなかった。よって、ポリグリセリン脂肪酸エステルと水を含む化粧料用組成物に、さらにアスコルビン酸をはじめとする特定の化合物を添加することにより、経時による臭気発生を抑制し得ることが確認された。
[実施例3~6、比較例6]
(製法)
 表2に示す配合にて、水、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース及びショ糖以外の全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80℃に熱して溶解し、撹拌しながら徐々に冷却した。冷却後、得られた混合物に水クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース及びショ糖を均一に溶解したものを添加し、撹拌した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
(評価)
 各サンプルを50℃にて1カ月保存し、1週間経過ごとに臭いを、実施例1等と同じ基準に従って評価した。評価結果を表2に示す。
[規則26に基づく補充 04.12.2012] 
Figure WO-DOC-TABLE-2
 
*1 : 水酸基価447.7
*2 : ポリグリセリンの重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:68%、モノエステルとジエステルの質量比率:1
*3 : 「サラコス99」(日清オイリオグループ社製)
*4 : 「サラコス816T」(日清オイリオグループ社製)
*5 : 「ノムコートHK-G」(日清オイリオグループ社製)
 各種の成分(C)としての化合物を含む実施例3~5のサンプルでは、効果の多少はあるが、いずれも比較例1のサンプルよりも、高温保存後に生ずる酸っぱい臭いが抑制されていた。
[比較例6、7]
(製法)
 表3に示す配合にて、水以外の全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80℃に熱して溶解し、撹拌しながら徐々に冷却した。冷却後、得られた混合物に水を添加し、撹拌した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
(評価)
 各サンプルを50℃にて1カ月保存し、1か月保存した後の臭いを、実施例1等と同じ基準に従って評価した。評価結果を表3に示す。
[規則26に基づく補充 04.12.2012] 
Figure WO-DOC-TABLE-3
*1 : 水酸基価447.7
*2 : ポリグリセリンの重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:68%、モノエステルとジエステルの質量比率:1
*3 : 「サラコス99」(日清オイリオグループ社製)
*4 : 「サラコス816T」(日清オイリオグループ社製)
*5 : 「ノムコートHK-G」(日清オイリオグループ社製)
*6 : 「トコフェロール100」(日清オイリオグループ社製)
*7 : 「ヨシノックスBHT」(吉富ファインケミカル社製)
 トコフェロール及びBHT(2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール)は、いずれも酸化防止作用を有する。成分(C)としての化合物に代えてこれらを配合した比較例6及び7のサンプルは、成分(C)としての化合物を配合していない比較例1のサンプルと同様に50℃で4週間保存した後、酸っぱい臭いがし、これらの酸化防止剤ではポリグリセリン脂肪酸エステルから経時的に発生する酸っぱい臭いを抑制できないとことがわかった。これらの結果から、アスコルビン酸やアスコルビン酸誘導体塩による臭気防止効果は、アスコルビン酸等が有する酸化防止作用によるものではないことが示唆された。
[実施例6~13]
(製法)
表4に示す配合にて、水とアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム及びクエン酸ナトリウム以外の全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80℃に熱して溶解し、撹拌しながら徐々に冷却した。冷却後、得られた混合物に水とアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム及びクエン酸ナトリウムを均一に溶解したものを添加し、撹拌した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
(評価)
・臭い
 各サンプルを50℃にて1カ月保存し、1か月保存した後の臭いを、実施例1等と同じ基準に従って評価した。評価結果を表4に示す。
・クレンジング力
口紅を2cm×2cmの面積で前腕に塗布した後、各組成物0.5gで30秒間汚れを落とすようにマッサージし、水で洗い流した。汚れの落ち具合を目視により下記基準に従って評価した。評価結果を表4に示す。
 ◎:完全に落ちた
○:ほとんど落ちた
×:あまりよく落ちない
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
 
*1 : 水酸基価447.7
*2 : ポリグリセリンの重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:68%、モノエステルとジエステルの質量比率:1
 (A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含む実施例6~13の化粧料用組成物は、高温保存後に生ずる酸っぱい臭いが抑制されているとともに、クレンジング力に優れるものが多いことが確認された。
[実施例14~18、比較例8]
(製法)
表5に示す配合にて、水とL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム及びクエン酸ナトリウムを均一に溶解し、それをジオレイン酸ポリグリセリル-10に加えて撹拌した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
(評価)
・臭い
 各サンプルを50℃にて1カ月保存し、1か月保存した後の臭いを、実施例1等と同じ基準に従って評価した。評価結果を表5に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
*1 : 水酸基価447.7
(C)成分を含まない比較例8と比較して、実施例14~18では、高温保存後に生ずる酸っぱい臭いが抑制されていることを確認した。
[実施例19、比較例9]
(製法)
表6に示す配合にて、水とクエン酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリン以外の全ての成分をビーカーに秤取り、混合し80℃に熱して溶解し、次いで均一に溶解した水とクエン酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリンを撹拌しながら徐々に添加し、冷却した。減圧下で脱気し、得られた化粧料用組成物をサンプルとした。
(評価)
・臭い
 各サンプルを50℃にて1カ月保存し、1か月保存した後の臭いを、実施例1等と同じ基準に従って評価した。評価結果を表6に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000006
                  
 
 *1 : 水酸基価604.4
 *2 : ポリグリセリンの平均重合度:2、モノエステルとジエステルの合計:100%、モノエステルとジエステルの質量比率:11)
*3 : 「T.I.O」(日清オイリオグループ社製)
*4 : 「ベイシスLS-60HR」(日清オイリオグループ社製)
(C)成分を含まない前記比較例9と比較して、実施例19では、高温保存後に生ずる酸っぱい臭いが抑制されていることを確認した。
 本発明の化粧料用組成物は、特に、各種化粧料の製造の分野において好適に利用できる。
本発明によれば、水を含有するにもかかわらず、経時による臭気発生が抑制され、かつクレンジング力に優れたポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する化粧料用組成物、及びそれを含有する化粧料を提供することができる。

Claims (10)

  1.  下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする化粧料用組成物。
    成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル
    成分(B):水
    成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
  2.  さらに、成分(D)として油性成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の化粧料用組成物。
  3.  さらに、成分(E)として非イオン界面活性剤(但し、成分(A)を除く。)を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧料用組成物。
  4.  成分(E)としての非イオン界面活性剤が、炭素数6~22の脂肪酸と水酸基を2~4個有する多価アルコールとをエステル化して得られ、モノエステルの質量とジエステルの質量との合計が多価アルコール脂肪酸エステルの全質量の50%以上、且つモノエステルとジエステルとの質量比率が(モノエステルの質量)/(ジエステルの質量)で表して12以下である多価アルコール脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項3に記載の化粧料用組成物。
  5.  前記水酸基を2~4個有する多価アルコールが、グリセリン、ジグリセリン、ソルビタン、及びペンタエリスリトールからなる群より選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールであることを特徴とする請求項4に記載の化粧料用組成物。
  6.  化粧料用組成物中の前記成分(B)の配合量が、化粧料用組成物の全質量に対し、0.001~50質量%であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧料用組成物。
  7.  前記化粧料用組成物が、クレンジング化粧料用組成物又は浴用化粧料用組成物である請求項1~6のいずれか1項に記載の化粧料用組成物。
  8.  請求項1~7のいずれか1項に記載の化粧料用組成物を含有することを特徴とする化粧料。
  9.  下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする化粧料。
    成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル
    成分(B):水
    成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
  10.  下記成分(A)及び成分(B)を含む含水化粧料に、成分(C)を加えることを特徴とする、含水化粧料の防臭方法。
    成分(A):炭素数6~30の脂肪酸と平均重合度が3以上100未満であるポリグリセリンとをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル
    成分(B):水
    成分(C):アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸誘導体、アスコルビン酸誘導体の塩、トレハロース、ショ糖、クエン酸、及びクエン酸の塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物。
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