WO2012141004A1

WO2012141004A1 - 車両用艤装部品の取付け構造と該艤装部品の取付け方法

Info

Publication number: WO2012141004A1
Application number: PCT/JP2012/057924
Authority: WO
Inventors: 苅和　直人
Original assignee: トヨタ車体株式会社
Priority date: 2011-04-12
Filing date: 2012-03-27
Publication date: 2012-10-18
Also published as: JP5724115B2; JP2012218626A

Abstract

　取付け構造は、艤装部品（１０）と、艤装部品（１０）を車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めしかつ残りの１方向に移動させ得る艤装部品取付け部（３）と、艤装部品（１０）を艤装部品取付け部（３）に結合する結合具を有する。艤装部品（１０）は、左右一対の取付け片（１１）と、各取付け片（１１）に形成されかつ結合具が挿通される挿通孔（１１ｃ）と、取付け片（１１）の下面に設けられた位置決め凸部（１１ｄ）を有する。艤装部品取付け部（３）は、各取付け片（１１）が挿入されて各取付け片（１１）を２方向に位置決めする左右一対の取付け座（４）と、各取付け座（４）に形成された係合孔（４ａ）を有する。係合孔（４ａ）は、取付け片（１１）が取付け座（４）に対して残りの１方向へ移動される途中で位置決め凸部（４ｄ）が嵌め込まれ、取付け片（１１）がさらに１方向へ移動されることで挿通孔（１１ｃ）と整合して結合具（２０）が係合される。

Description

車両用艤装部品の取付け構造と該艤装部品の取付け方法

　本発明は、車両のフロントグリル等の艤装部品の取付け構造に関する。

　車両の前部には、樹脂製のフロントグリル（ラジエタグリル）とフロントバンパーが艤装される。フロントグリルは、フロントバンパーのグリル収容部に嵌め込まれる（特開平１１－３１４５５２号公報、特開平９－７６８４４号公報参照）。フロントグリルは、フロントバンパーの意匠面等を傷付けないように注意を払ってグリル収容部に対して位置決めされかつ取付けられる。車幅方向に長いフロントグリルは、両側を一度に位置決めしクリップ等で固定することが困難であるために、片側ずつ位置決めし固定する。そのため一端側を固定する際に、反対側がフロントバンパーを傷付けないように特に注意が必要である。

　従来、フロントバンパーが傷付くことを防止するために、フロントバンパーの必要部位に保護フィルムが貼付けられる場合がある。

　しかし保護フィルムを貼付ける場合は、コスト高になり、かつ保護フィルムを廃棄する必要がある。このため大型のフロントグリル等の艤装部品を取付ける際に、周囲が傷付くことを確実に防止し得る技術が必要とされている。

　本発明の１つの特徴によると、車両用艤装部品の取付け構造は、艤装部品と、艤装部品を車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めしかつ残りの１方向に移動させ得る艤装部品取付け部と、艤装部品を艤装部品取付け部に結合する結合具を有する。艤装部品は、左右一対の取付け片と、各取付け片に形成されかつ結合具が挿通される挿通孔と、取付け片の下面に設けられた位置決め凸部を有する。艤装部品取付け部は、各取付け片が挿入されて各取付け片を２方向に位置決めする左右一対の取付け座と、各取付け座に形成された係合孔を有する。係合孔は、取付け片が取付け座に対して残りの１方向へ移動される途中で位置決め凸部が嵌め込まれ、取付け片がさらに１方向へ移動されることで挿通孔と整合して結合具が係合される。

　したがって艤装部品を取付け方向（残りの１方向）に移動させて取付け片を取付け座にセットすると取付け片が取付け座によって２方向に位置決めされる。位置決め凸部が取付け座の係合孔に嵌り込むことで、取付け片が取付け座に対して残り１方向への移動が規制される（仮保持状態）。仮保持状態では、艤装部品が作業者の手で支えることなく艤装部品取付け部に対して保持される。このため作業者は、艤装部品の片側を仮保持状態にした後に、当該片側から手を離して反対側を位置決めできる。このことから大型の艤装部品を片側ずつ位置決めできる。かくして艤装部品は、他部位に接触して傷付きを発生させることなく、迅速かつ楽に艤装部品取付け部に取付けられ得る。

本発明にかかる艤装部品とフロントバンパーの右側部の斜視図である。図１のII部、フロントバンパーの取付け座及びフロントグリルの取付け片の拡大斜視図である。取付け座と取付け片を含む取付け構造の平面図である。取付け片を二点鎖線で示した取付け構造の平面図である。取付け片が仮保持位置の際における図４のV―V線断面矢視図である。取付け片が仮保持位置から取付け位置に移動する途中における図５に対応する図である。取付け片が取付け位置の際における図５に対応する図である。結合爪部及び爪受け部の斜視図である。Ｗ方向位置決め部及びＷ方向規制部の横断面図である。

　本発明の実施形態を図１～９に基づいて説明する。図１に示すように車両１は、フロントバンパー２とフロントグリル１０を有する。フロントバンパー２の左右部は、艤装部品の取付け構造を備える。図および以下に記載のＷ方向は、車両１の車幅方向および左右方向を意味します。Ｈ方向は車高方向および上下方向を意味し、Ｌ方向は車両前後方向を意味します。

　フロントバンパー２は、図１に示すように大型の樹脂バンパーであって、車両１の前面を覆い、かつ車両１の左部から右部まで延出する。フロントバンパー２の意匠面は塗装されている。フロントバンパー２の前面に大型のフロントグリル１０が艤装される。フロントバンパー２の前面左右側部に膨出部２ａが設けられる。膨出部２ａは、山形で相互に接近する向きに膨出する。左右の膨出部２ａは、左右対称に形成される。両膨出部２ａ間にフロントグリル１０を取付けるための艤装部品取付け部（グリル取付け部）３が設けられる。艤装部品取付け部３の左右側部には、上から順に取付け座４、Ｗ方向規制部５、爪受け部６が設けられる。艤装部品取付け部３内にフロントグリル１０の略全部が嵌め込まれる。

　フロントグリル１０は、図１に示すように膨出部２ａに沿って大きく屈曲する屈曲側部１０ａ，１０ｂを有する。左右の屈曲側部１０ａ，１０ｂの背面（後側）に、上から順に取付け片１１、Ｗ方向位置決め部１２、結合爪部１３が設けられる。取付け片１１とＷ方向位置決め部１２と結合爪部１３は、それぞれフロントグリル１０の左右両部に設けられる。

　フロントグリル１０を艤装部品取付け部３に取付ける場合、先ずフロントグリル１０を艤装部品取付け部３に対向させつつ艤装部品取付け部３に接近させる。取付け片１１が取付け座４に接近し係合し、Ｗ方向位置決め部１２がＷ方向規制部５に接近し係合し、結合爪部１３が爪受け部６に接近し係合する。これによりフロントグリル１０は、左右の取付け構造により艤装部品取付け部３に取付けられる。

　図８に示すようにフロントグリル１０の屈曲側部１０ａの下部には、結合爪部１３が一体に設けられる。結合爪部１３は、樹脂の一体成形により適度な弾性を有する爪部１３ａを備える。結合爪部１３を艤装部品取付け部３の爪受け部６に挿入すると、屈曲側部１０ａが艤装品取付け部３に対してＷ方向及びＨ方向に位置決めされる。爪部１３ａが爪受け部６に係合されることで、屈曲側部１０ａが艤装品取付け部３にＬ方向に抜止めされる。

　図１に示すようにＷ方向位置決め部１２は、結合爪部１３の上方にかつ屈曲側部１０ａの上下方向ほぼ中央に位置する。図９に示すようにＷ方向位置決め部１２には、位置決め片１２ａが設けられる。Ｗ方向位置決め部１２がＷ方向規制部５に挿入されると、位置決め片１２ａがＷ方向規制部５の縁部に当接し、フロントグリル１０がＷ方向及びＨ方向に位置決めされる。

　図１に示すように取付け片１１は、Ｗ方向位置決め部１２の上方にかつ屈曲側部１０ａの上端部に位置する。図２，３に示すように取付け片１１は、平板形状を有し、屈曲側部１０ａの上部からＬ方向後方に突出する。取付け片１１は、基部側の大幅部１１ａと、大幅部１１ａの先端から延びる小幅部１１ｂを有する。大幅部１１ａのほぼ中央に挿通孔１１ｃが設けられる。挿通孔１１ｃは、結合具２０を挿通可能な径を有する。小幅部１１ｂの基部下面には、位置決め凸部１１ｄが設けられる。位置決め凸部１１ｄは、挿通孔１１ｃ及び係合孔４ａよりも小径の半球体形状を有する。大幅部１１ａの先端両側の角部（肩部）には面取りされた大幅ガイド部１１ｅ，１１ｅが形成される。小幅部１１ｂの先端には山形の小幅ガイド部１１ｆが形成される。

　取付け座４は、図２，７に示すように取付け片１１が挿入される矩形の凹部である。取付け座４の底面のほぼ中央に係合孔４ａが設けられる。係合孔（クリップ孔）４ａは、結合具２０を嵌め込まれる。結合具２０は、樹脂製のクリップが用いられ得る。位置決め凸部１１ｄは、係合孔４ａ内に嵌め込まれる。

　取付け座４は、図３に示すように取付け片１１の大幅部１１ａと略同じ大きさの幅を有し、大幅部１１ａが取付け座４内で移動することを規制する。取付け座４の開口部両側には、面取りされたガイド部４ｂ，４ｂが設けられる。ガイド部４ｂ，４ｂは、取付け座４に取付け片１１が挿入する際に大幅ガイド部１１ｅ，１１ｅをガイドする。

　取付け座４の奥部には、図３，４に示すように取付け片１１の小幅部１１ｂが挿入される規制窓４ｃが設けられる。規制窓４ｃは矩形である。規制窓４ｃは、小幅部１１ｂが挿通可能な幅寸法Ｌ１を有し、小幅部１１ｂのＷ方向の移動を規制する。規制窓４ｃは、小幅部１１ｂと位置決め凸部１１ｄを含めた取付け片１１の板厚寸法よりも僅かに大きな高さ寸法Ｌ２を有する。座面４Ｓの先端における規制窓４ｃの座面には、半円形の保持凹部４ｄが設けられる。保持凹部４ｄに位置決め凸部１１ｄが嵌め込まれ得る。

　作業者は、フロントグリル１０の左右いずれか１つを艤装部品取付け部３に位置決めした後、他の１つを艤装部品取付け部３に位置決めする。この間、フロントグリル１０の左右のいずれか１つは、作業者が手を離しても艤装部品取付け部３に仮保持される。したがって大型のフロントグリル１０は、片側ずつが順に位置決めされかつ取付けられ得る。

　フロントグリル１０を艤装部品取付け部３に対向させかつ接近させ、図２，３に示すように右側の取付け片１１を取付け座４に進入させる。この際、取付け片１１が取付け座４の座面４Ｓに載せられ得る。大幅ガイド部１１ｅ，１１ｅがガイド部４ｂ，４ｂに対して案内され、取付け片１１が迅速かつスムーズに取付け座４内に進入され得る。

　図３の破線と図５に示すように取付け片１１を取付け座４の座面４Ｓに沿って進入させると、位置決め凸部１１ｄが係合孔４ａ内に嵌り込む。この時、図１を参照するように右側のＷ方向位置決め部１２がＷ方向規制部５に挿入され、右側の結合爪部１３が爪受け部６に挿入される。

　取付け座４に取付け片１１を進入させ、位置決め凸部１１ｄが係合孔４ａ内に嵌り込み仮保持状態になる。仮保持状態では、取付け片１１の小幅部１１ｂが規制窓４ｃ内に進入する。これにより取付け片１１が取付け座４に対してＷ方向及びＨ方向の位置ずれが規制される。位置決め凸部１１ｄが係止孔４ａ内に嵌り込み、これにより取付け片１１がＬ方向の位置ずれが規制される。

　艤装部品取付け部３の右側において、取付け片１１がＷ方向とＨ方向とＬ方向への位置ずれが規制される。Ｗ方向位置決め部１２がＷ方向規制部５に挿入される。結合爪部１３が爪受け部６に挿入される。これによりフロントグリル１０の右部が艤装部品取付け部３に対してＷ方向とＨ方向とＬ方向に位置決めされる（位置決め状態）。

　位置決め状態において取付け片１１の小幅部１１ｂが取付け座４の規制窓４ｃに挿通される。取付け座４の係合孔４ａ内に位置決め凸部１１ｄが嵌り込んでロックされる。従って、作業者がフロントグリル１０を保持しなくても艤装部品取付け部３に対してフロントグリル１０の右部が保持される（仮保持状態）。

　仮保持状態においてフロントグリル１０の右部が保持されるので、作業者はフロントグリル１０の左部を艤装部品取付け部３を位置決めする作業に専念できる。フロントグリル１０の左部と左の艤装部品取付け部３は、右側のこれらと同様の構成を有する。フロントグリル１０の左側において、取付け片１１が取付け座４に挿入され、位置決め凸部１１ｄが係合孔４ａ内に嵌り込む。これによりフロントグリル１０の左部が仮保持状態になる。Ｗ方向位置決め部１２がＷ方向規制部５に挿入され、結合爪部１３が爪受け部６に挿入される。

　こうしてフロントグリル１０の左右両部を艤装部品取付け部３に対して位置決めした後、フロントグリル１０を取付け方向に押し込み、艤装部品取付け部３に当接させる。この作業は、左右別々に行うことができる。仮保持状態のフロントグリル１０の右部を取付け方向に押し込むと、取付け片１１が図３の破線と図５に示す仮保持位置から、図６に示す位置を経て図４の破線と図７に示す取付け位置へ移動する。

　図６に示すように、取付け片１１がＬ方向に押されると、位置決め凸部１１ｄが係合孔４ａから脱して取付け座４の座面４Ｓ上に乗り上がる。取付け片１１が位置決め凸部１１ｄの高さに応じて座面４ＳからＨ方向に変位する。規制窓４ｃによって取付け片１１が大きく座面４Ｓから浮き上がることが規制され、かつ小幅部１１ｂのＨ方向及びＬ方向の変位が許容される。小幅部１１ｂは、規制窓４ｃの幅寸法Ｌ１によってＷ方向の変位が規制される。

　取付け片１１が図６に示す位置からＬ方向に移動すると、図７に示すように位置決め凸部１１ｄが座面４Ｓの先端の保持凹部４ｄ内に嵌り込む。取付け片１１が再び艤装部品取付け部４の座面４Ｓに当接し、挿通孔１１ｃが係合孔４ａに整合する。これにより挿通孔１１ｃと係合孔４ａに結合具（クリップ）２０が差し込まれ得る。

　保持凹部４ｄは、図５～７に示すように位置決め凸部１１ｄが脱することを許容し、かつ取付け片１１が取付け座４から抜け方向（Ｌ方向）に移動することを防止し得る。保持凹部４ｄによって取付け片１１が取付け座４に対して位置が保持され、これによりフロントグリル１０の位置が保持される。

　取付け片１１が図４の破線と図７に示す取付け位置へ移動すると、Ｗ方向位置決め部１２が図９に示すようにＷ方向規制部５に完全に挿入される。これによりＷ方向位置決め部１２のＷ方向及びＨ方向への移動が規制され得る。図８に示すように結合爪部１３が爪受け部６に完全に挿入され、爪部１３ａが爪受け部６の口元に係合される。これにより結合爪部１３のＷ方向及びＨ方向への移動が規制され、かつＬ方向への抜けが抑制される。

　フロントグリル１０の右部が取付け位置へ押し込まれた後に、フロントグリル１０の左部が取付け位置に移動され得る。これによりフロントグリル１０が艤装部品取付け部３に対して取付け位置に保持される。図７に示すように取付け位置において左右の取付け片１１の挿通孔１１ｃが取付け座４の係合孔４ａに整合される。この時、フロントグリル１０は、作業者の手で保持されることなくフロントバンパー２に保持される。作業者は、挿通孔１１ｃを経て係合孔４ａに結合具２０を差し込む。これによりフロントグリル１０が艤装部品取付け部３に固定され、フロントグリル１０がフロントバンパー２に取付けられる。

　以上のように左右の取付け片１１のそれぞれに位置決め凸部１１ｄが設けられ、かつ小幅部１１ｂが取付け座４の規制窓４ｃに挿入される。これによりフロントグリル１０は、左右同時ではなく左右片側ずつ位置決めされかつ保持される。

　フロントグリル１０は、図１に示すように大きくかつ屈曲側部１０ａ，１０ｂを有し、屈曲側部１０ａ，１０ｂの下部が下方へ長く延びた比較的複雑な形状を有する。しかし該フロントグリル１０であっても、作業者は、フロントグリル１０の左右部を片側ずつ位置決めできる。そのためフロントバンパー２の塗装面等への接触および傷付きを回避しつつ、フロントグリル１０を迅速かつ楽にフロントバンパー２に取付け得る。

　取付け構造は、図１，２，７に示すようにフロントグリル（艤装部品）１０と、フロントグリル１０を車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めしかつ残りの１方向に移動させ得る艤装部品取付け部３と、フロントグリル１０を艤装部品取付け部３に結合する結合具２０を有する。フロントグリル１０は、左右一対の取付け片１１と、各取付け片１１に形成されかつ結合具２０が挿通される挿通孔１１ｃと、取付け片１１の下面に設けられた位置決め凸部１１ｄを有する。艤装部品取付け部３は、各取付け片１１が挿入されて各取付け片１１を２方向に位置決めする左右一対の取付け座４と、各取付け座４に形成された係合孔４ａを有する。係合孔４ａは、取付け片１１が取付け座４に対して残りの１方向へ移動される途中で位置決め凸部４ｄが嵌め込まれ、取付け片１１がさらに１方向へ移動されることで挿通孔１１ｃと整合して結合具２０が係合される。

　したがってフロントグリル１０を取付け方向（残りの１方向）に移動させて取付け片１１を取付け座４にセットすると取付け片１１が取付け座４によって２方向に位置決めされる。位置決め凸部１１ｄが取付け座４の係合孔４ａに嵌り込むことで、取付け片１１が取付け座４に対して残り１方向への移動が規制される（仮保持状態）。仮保持状態では、艤装部品が作業者の手で支えることなく艤装部品取付け部３に対して保持される。このため作業者は、フロントグリル１０の片側を仮保持状態にした後に、当該片側から手を離して反対側を位置決めできる。このことから大型のフロントグリル１０を片側ずつ位置決めできる。かくしてフロントグリル１０は、他部位に接触して傷付きを発生させることなく、迅速かつ楽に艤装部品取付け部３に取付けられ得る。

　左右一対の取付け座４は、図１，２に示すように座面４Ｓと、座面４Ｓに形成されかつ係合孔４ａと挿通孔１１ｃが整合した際に位置決め凸部１１ｄが嵌め込まれる保持凹部４ｄを有する。

　したがって位置決め凸部１１ｄが保持凹部４ｄに嵌り込むことで、取付け片１１が取付け座４に対して再び残りの１方向の移動が規制される。これにより取付け片１１の取付け座４に対する２方向の位置決め状態（取付け位置）が保持される。このことからフロントグリル１０は、作業者の手で保持されなくても取付け位置に保持され得る。その後、取付け片１１の挿通孔１１ｃと取付け座４の係合孔４ａに結合具２０を係合させることによりフロントグリル１０が艤装部品取付け部３に取付けられ得る。

　フロントグリル（艤装部品）１０の艤装部品取付け部３への取付け方法は、図２，５～７に示すようにフロントグリル１０を艤装部品取付け部３に対して車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めするために残りの１方向に移動させ、該移動途中で位置決め凸部１１ｄを取付け座４の係合孔４ａ内に嵌り込ませて、フロントグリル１０を２方向に位置決めする。次に、フロントグリル１０をさらに残りの１方向に移動させて挿通孔１１ｃを係合孔４ａに整合させる。次に、挿通孔１１ｃと係合孔４ａに結合具２０を挿入する。

　したがってフロントグリル１０を艤装部品取付け部３に対して取付け位置に移動させる途中の段階で一旦フロントグリル１０を仮保持位置に保持する。その後さらに取り位置側に向けてフロントグリル１０を移動させることによりフロントグリル１０を取付け位置にセットする。そのためフロントグリル１０を片側ずつ位置決めすることができる。

　本発明の形態を上記構造を参照して説明したが、本発明の目的を逸脱せずに多くの交代、改良、変更が可能であることは当業者であれば明らかである。したがって本発明の形態は、添付された請求項の精神と目的を逸脱しない全ての交代、改良、変更を含み得る。例えば本発明の形態は、前記特別な構造に限定されず、下記のように変更が可能である。

　取付け片１１は、図１に示すようにフロントグリル１０の左右上部に設けても良いし、その他の位置に設けても良い。

　取付け座４に対して取付け片１１は、図７に示すように締結具２０によって取付けられても良いし、ねじ等によって取付けられても良い。

　艤装部品は、図１に示すようにフロントグリル１０でも良いし、バックドアに取付けられるガーニッシュでも良いし、車室内のインストルメントパネル、グローボックス、ガーニッシュ等の室内艤装部品であっても良い。

Claims

　車両用艤装部品の取付け構造であって、
　艤装部品と、
　前記艤装部品を車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めし、かつ残りの１方向に移動させ得る艤装部品取付け部と、
　前記艤装部品を前記艤装部品取付け部に結合する結合具を有し、
　前記艤装部品は、
　　左右一対の取付け片と、
　　前記各取付け片に形成されかつ前記結合具が挿通される挿通孔と、
　　前記取付け片の下面に設けられた位置決め凸部を有し、
　前記艤装部品取付け部は、
　　前記各取付け片が挿入されて前記各取付け片を前記２方向に位置決めする左右一対の取付け座と、
前記各取付け座に形成され、かつ前記取付け片が前記取付け座に対して前記残りの１方向へ移動される途中で前記位置決め凸部が嵌め込まれ、前記取付け片がさらに前記１方向へ移動されることで前記挿通孔と整合して前記結合具が係合される係合孔を有する車両用艤装部品の取付け構造。
　請求項１に記載の車両用艤装部品の取付け構造であって、
　前記左右一対の取付け座は、座面と、前記座面に形成されかつ前記係合孔と前記挿通孔が整合した際に前記位置決め凸部が嵌め込まれる保持凹部を有する車両用艤装部品の取付け構造。
　艤装部品を艤装部品取付け部に結合具で結合する車両用艤装部品の取付け方法であって、
　前記艤装部品は、
　　左右一対の取付け片と、
　　前記各取付け片に形成されかつ前記結合具が挿通される挿通孔と、
　　前記取付け片の下面に設けられた位置決め凸部を有し、
　前記艤装部品取付け部は、
　　前記各取付け片に対応する左右一対の取付け座と、
　　前記各取付け座に形成された係合孔を有し、
　前記艤装部品を前記艤装部品取付け部に対して車両の相互に直交する３方向のうち２方向に位置決めするために残りの１方向に移動させ、該移動途中で前記位置決め凸部を前記取付け座の係合孔内に嵌り込ませて、前記艤装部品を前記２方向に位置決めし、
　前記艤装部品をさらに前記残りの１方向に移動させて前記挿通孔を前記係合孔に整合させ、
　前記挿通孔と前記係合孔に前記結合具を挿入する車両用艤装部品の取付け方法。