WO2011061853A1 - 車両用交流発電機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部制御ユニットにより、目標電圧値が、高い目標電圧値から低い目標電圧値に変更された場合においてバッテリ電圧値のアンダーシュート値を小さくすることができる改良された車両用交流発電機の制御装置を提案する。 【手段】この発明による車両用交流発電機の制御装置における電圧制御ユニットは、外部制御ユニットからの目標変更指令に応じて目標電圧値を調整する目標電圧調整手段と、車両負荷が増大するとき、および前記目標電圧調整手段により前記目標電圧値がより低い値に下げられるときに、励磁デューティ制御特性に従って前記励磁デューティを増加するように制御する徐励制御回路とを有し、前記徐励制御回路は、前記励磁デューティ制御特性を変化させるデューティ特性変化手段を含み、前記デューティ特性変化手段は、前記励磁デューティ制御特性の所定領域において、他の領域に比べ、前記励磁デューティの増加速度を変化させる。

Description

車両用交流発電機の制御装置
 この発明は、自動車などの車両に搭載され、車載バッテリと車両負荷に給電する車両用交流発電機の制御装置に関するものである。
 一般に車両用交流発電機には、電圧制御ユニットが付設され、この電圧制御ユニットが、車両用交流発電機の出力電圧を目標電圧値に制御する。この電圧制御ユニットは、多くの場合、車両用交流発電機の界磁コイルに流れる励磁電流を制御するパワースイッチ素子に繰返し制御サイクルを与えるとともに、この各制御サイクルにおけるパワースイッチ素子のオン時間比率を表わす励磁デューティを調整し、車両用交流発電機の出力電圧を目標電圧値に制御するように構成される。
 特開昭62-64299号公報には、車両負荷が新たに投入された場合に、車両用交流発電機の駆動トルクの急激な上昇を抑制するために、車両用交流発電機の励磁電流を時間の経過に伴ない徐々に上昇させる徐励制御が開示されている。また、特開平7-194023号公報には、車両の運転状態に応じて、車両用交流発電機の出力電圧が適正な値となるように制御することを目的として、電圧制御ユニットの外部制御ユニットから、車両用交流発電機の出力電圧に対する目標変更指令を与え、この目標変更指令に基づいて、車両用交流発電機の出力電圧に対する目標電圧値を調整する外部制御が開示されている。
特開昭62-64299号公報 特開平7-194023号公報
 前記電圧制御ユニットに前記徐励制御と前記外部制御を組み込んだ車両用交流発電機の制御装置では、例えば外部制御ユニットにより、目標電圧値を高い電圧値から低い電圧値に変更する目標変更指令を与えた場合、車両負荷が小さい状態では、車載バッテリのバッテリ電圧がしばらくの期間は低下しないため、車両用交流発電機は発電をしなくても良い状態となる。このため、負荷応答制御を開始する励磁デューティがほぼゼロ%まで低下し、バッテリ電圧が低下して車両用交流発電機が発電を開始しなければならない状態となってから負荷応答制御が開始される。この結果、車両用交流発電機の出力電圧が、目標電圧値よりも大きく低下するアンダーシュートが発生し、車両のライトの照明が大きく変化するなどの不快感を与える不都合が発生する。
 この発明は、このような不都合を改善することができる車両用交流発電機の制御装置を提案する。
 この発明による車両用交流発電機の制御装置は、車両用交流発電機の交流出力を整流し、車載バッテリおよび車両負荷に給電する車両用交流発電機の制御装置であって、前記車両用交流発電機の界磁コイルに流れる励磁電流を制御するパワースイッチ素子に繰返し制御サイクルを与えるとともに、この各制御サイクルにおける前記パワースイッチ素子のオン時間比率を表わす励磁デューティを調整し、前記車両用交流発電機の出力電圧を目標電圧値に制御する電圧制御ユニットを備え、前記電圧制御ユニットは、外部制御ユニットからの目標変更指令に応じて前記目標電圧値を調整する目標電圧調整手段と、前記車両負荷が増大するとき、および前記目標電圧調整手段により前記目標電圧値が、より低い値に下げられるときに、励磁デューティ制御特性に従って前記励磁デューティを増加するように制御する徐励制御回路とを有し、前記徐励制御回路は、前記励磁デューティ制御特性を変化させるデューティ特性変化手段を含み、前記デューティ特性変化手段は、前記励磁デューティ制御特性の所定領域において、他の領域に比べ、前記励磁デューティの増加速度を変化させることを特徴とする。
 この発明による車両用交流発電機の制御装置では、電圧制御ユニットが、外部制御ユニットからの目標変更指令に応じて前記目標電圧値を調整する目標値調整手段と、前記車両負荷が増大するとき、および前記目標電圧調整手段により前記目標電圧値が、より低い値に下げられるときに、励磁デューティ制御特性に従って励磁デューティを増加するように制御する徐励制御回路とを有し、前記徐励制御回路は、前記励磁デューティ制御特性を変化させるデューティ特性変化手段を含み、前記デューティ特性変化手段は、前記励磁デューティ制御特性の所定領域において、他の領域に比べ、前記励磁デューティの増加速度を変化させるので、例えば車両負荷が小さい状態で、外部制御ユニットにより、目標電圧値を高い電圧値から低い電圧値に変更する目標変更指令を与えた場合にも、車両用交流発電機の出力電圧が、目標電圧値よりも低下するアンダーシュートを抑制し、車両のライトの照明が大きく変化するなどの不快感を解消することができる。
図1は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態1を示す電気回路図である。 図2は、実施の形態1における徐励制御回路を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における励磁デューティ制御特性を示す特性図である。 図4は、実施の形態1における電圧制御ユニットの制御動作の説明図である。 図5は、実施の形態1において、外部制御ユニットからの目標変更指令に対応する目標電圧値、バッテリ電圧値および励磁デューティの変化を例示するタイミング図である。 図6は、図5に対応する制御動作の説明図である。 図7は、比較例における目標電圧値、バッテリ電圧値および励磁デューティの変化を例示するタイミング図である。 図8は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態2における徐励制御回路を示すブロック図である。 図9は、実施の形態2における励磁デューティ制御特性を示す特性図である。 図10は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態3を示す電気回路図である。 図11は、実施の形態3における徐励制御回路を示すブロック図である。 図12は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態4における徐励制御回路を示すブロック図である。
 以下この発明による車両用交流発電機の制御装置のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
 図1は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態1を示す電気回路図である。
(1)実施の形態1の全体的構成
 実施の形態1に係る車両用交流発電機の制御装置は、車両用交流発電機10と車載バッテリ20と車両負荷25とともに使用され、電圧制御ユニット30を備えている。交流発電機10は、三相発電コイル11と、三相整流回路13と、界磁コイル15を有する。この交流発電機10は、車両駆動用エンジンによって駆動される回転子に界磁コイル15を配置し、回転子の周りに固定された固定子に、三相発電コイル11を配置したものである。三相発電コイル11は、星形に接続され、界磁コイル15を流れる励磁電流Ifに基づいて、三相交流電圧を発生する。三相整流回路13は、三相全波整流回路として構成され、三相発電コイル11に接続される。三相整流回路13は、三相発電コイル11に発生した三相交流電圧を整流し、プラス側出力端子13Pとマイナス側出力端子13Nとの間に発電機出力電圧を発生する。
 三相整流回路13のプラス側出力端子13Pは、車載バッテリ20のプラス端子に直接接続され、マイナス側出力端子13Nは、基準電位点、例えば車体にアースされる。車載バッテリ20のマイナス端子は、基準電位点に接続される。車両負荷25は、車両の各種の電気負荷であり、複数の電気負荷を含む。これらの複数の電気負荷は、それぞれスイッチを介して車載バッテリ20と並列に接続される。交流発電機10は、三相整流回路13から、車載バッテリ20と、車両負荷25に給電する。車載バッテリ20は、交流発電機10の発電機出力電圧により充電され、車両負荷25は、交流発電機10および車載バッテリ20から給電を受ける。端子Bは、車載バッテリ20のプラス端子に接続されたバッテリ端子であり、三相整流回路13のプラス側出力端子13Pにも接続される。
 界磁コイル15のプラス側端子は、バッテリ端子Bに直接接続され、そのマイナス端子は、電圧制御ユニット30を介して基準電位点に接続される。界磁コイル15は、交流発電機10および車載バッテリ20により励磁され、この界磁コイル15に流れる励磁電流Ifは、電圧制御ユニット30により、オンオフ制御される。
 電圧制御ユニット30は、励磁電流Ifをオンオフ制御することにより、三相発電コイル11に発生する三相発電電圧を制御し、三相整流回路13から出力される発電機出力電圧を制御する。この電圧制御ユニット30は、界磁端子F1、F2と、外部制御端子OCを有し、内部には、フライホールダイオード31と、パワースイッチ素子33と、SRフリップフロップ35と、OR回路37と、第1の制御パルス発生回路40と、第2の制御パルス発生回路50を有する。
 電圧制御ユニット30の界磁端子F1、F2は、界磁コイル15のプラス端子とマイナス端子に直接接続される。外部制御端子OCは、電圧制御ユニット30の外部にある外部制御ユニット、具体的には電子制御ユニット(ECU)49に接続される。この電子制御ユニット49は、車両駆動用エンジンの各種の制御、例えば点火制御、吸気制御、燃料噴射制御などを行なうマイクロコンピュータである。フライホールダイオード31は、界磁コイル15に発生する過渡電圧を吸収するもので、界磁端子F1、F2に接続され、界磁コイル15と並列に接続される。
 パワースイッチ素子33は、界磁コイル15に流れる励磁電流Ifをオンオフ制御する。このパワースイッチ素子33は、パワーMOSFET、パワーIGBTなどのパワー半導体素子で構成され、一対の主端子T1、T2と制御端子Gを有する。主端子T1は、界磁端子F2に接続され、主端子T2は、基準電位点にアースされる。このパワースイッチ素子33は、制御端子Gがハイレベルになったときにオン状態となり、主端子T1、T2間に励磁電流Ifを流し、また制御端子Gがロウレベルとなったときに、オフ状態となり、主端子T1、T2間の励磁電流Ifを遮断する。
 SRフリップフロップ35は、出力Qと、セット入力Sと、リセット入力Rを有する。出力Qは、パワースイッチ素子33の制御端子Gに接続され、この制御端子Gをハイレベルまたはロウレベルに制御し、パワースイッチ素子33をオン、オフする。セット入力Sには、基準クロックパルスCLKが入力される。リセット入力Rには、制御パルスCPが入力される。SRフリップフロップ35は、基準クロックパルスCLKが入力される度毎に、出力Qの出力信号をハイレベルとして、パワースイッチ素子33をオン状態とする。このパワースイッチ素子33のオン状態は、リセット入力Rに入力される制御パルスCPがハイレベルに立上るまで継続する。
 基準クロックパルスCLKは、所定周期Tで繰返し入力され、隣接する2つの基準クロックパルスCLKの間に、それぞれ制御サイクルCCを与える。この各制御サイクルCCの時間長さは周期Tに等しい。この基準クロックパルスCLKの繰返し周波数は、具体的には、例えば、100~200(Hz)とされる。基準クロックパルスCLKの周期が所定周期Tで常に一定であるので、各制御サイクルCCの時間長さTは、常に同じ時間長さTとなる。制御パルスCPは、各制御サイクルCCにおいて、パワースイッチ素子33のオン時間Tonを決定する。オン時間Tonと各制御サイクルCCの時間長さTとの比Ton/Tは、オン時間比率であり、励磁電流Ifに対する励磁デューティDUTYと呼ばれる。
 OR回路37は、出力aと、一対の入力b、cを有し、出力aに制御パルスCPを発生する。OR回路37の出力aは、SRフリップフロップ35のリセット入力Rに接続され、制御パルスCPをSRフリップフロップ35のリセット入力Rに供給する。OR回路37の入力bには、第1の制御パルス発生回路40が接続される。この第1の制御パルス発生回路40は、第1の制御パルスCP1を発生し、この第1の制御パルスCP1をOR回路37の入力bに供給する。第1の制御パルスCP1は、各制御サイクルCCのそれぞれで発生される。OR回路37の入力cには、第2の制御パルス発生回路50が接続される。この第2の制御パルス発生回路50は、車両駆動用エンジンがアイドル運転状態にある場合に、各制御サイクルCCのそれぞれで第2の制御パルスCP2を発生し、この第2の制御パルスCP2をOR回路37の入力cに供給する。制御パルスCPは、第1の制御パルスCP1または第2の制御パルスCP2のいずれかとされ、それらの制御パルスCP1、CP2の中で、より早いタイミングで立上った制御パルスが、パワースイッチ素子33をオフさせる。
 第1の制御パルス発生回路40は、バッテリ電圧検出回路41と、比較器43と、目標電圧発生回路45と、目標電圧調整回路47を含む。バッテリ電圧検出回路41は、バッテリ電圧値VBを検出する回路であり、その一端は界磁端子F1を介してバッテリ端子Bに接続され、その他端は基準電位点にアースされる。バッテリ電圧検出回路41は、直列接続された分圧抵抗R1、R2を有し、この分圧抵抗R1、R2の接続点からバッテリ電圧値VBを出力する。このバッテリ電圧値VBは、車載バッテリ20の電圧および三相整流回路13から出力される発電機出力電圧を表わす信号である。このバッテリ電圧値VBは、車両負荷25に変動に伴なって変化し、また、励磁電流Ifに対する励磁デューティDUTYの制御により、調整される。
 目標電圧発生回路45は、目標電圧VREFを発生する。この目標電圧VREFは、例えば所定周期Tと同じ周期で変化する鋸歯状波信号である。この目標電圧VREFは、目標電圧値Vrefを有する。この目標電圧値Vrefは、基準クロックパルスCLKと同期して、基準クロックパルスCLKと同じタイミングで立上がり、次の基準クロックパルスCLKが発生するまで直線的にレベルが低下する信号とされる。この目標電圧値Vrefの振幅は、例えば、1(V)とされる。この目標電圧VREFの目標電圧値Vrefは、鋸歯状に変化するので、定まった電圧値を持たないが、この目標電圧値Vrefの大きさを概念的に表わす場合には、各制御サイクルCCにおける目標電圧値Vrefの平均電圧を使用する。この各制御サイクルCCにおける目標電圧値Vrefの平均電圧は、制御サイクルCCのちょうど中間のタイミングにおける目標電圧値Vrefに等しい。
 目標電圧調整回路47は、電圧制御ユニット30の外部制御端子OCと、目標電圧発生回路45との間に接続される。外部制御端子OCには、外部制御ユニット(ECU)49から目標変更指令TVCが供給される。この外部制御ユニット49からの目標変更指令TVCは、目標電圧調整回路47で受信され、この目標電圧調整回路47は、外部制御ユニット49からの目標変更指令TVCに基づいて、目標電圧発生回路40に目標電圧指令tvcを供給する。この目標電圧指令tvcは、目標電圧値Vrefに対するバイアス値の大きさを調整し、目標電圧値Vrefの平均電圧の大きさを調整する。例えば、外部制御ユニット49により、目標電圧値Vrefを、高い平均電圧の目標電圧値から低い平均電圧の目標電圧値に変更する場合には、目標電圧値Vrefに対するバイアス電圧を小さくするような目標電圧指令tvcが与えられる。目標電圧指令tvcは、目標電圧値Vrefに対するバイアス値の大きさを調整し、目標電圧値Vrefの平均電圧を増大または低下させる。目標電圧指令tvcは、例えば目標電圧値Vrefに対するバイアス電圧を0~2(V)の範囲で調整し、目標電圧値Vrefの平均電圧を調整する。
 比較器43は、出力aと、一対の入力b、cを有する。この比較器43の出力aは、OR回路37の入力bに接続され、OR回路37の入力bに第1の制御パルスCP1を供給する。比較器43の入力bには、バッテリ電圧検出回路41からバッテリ電圧値VBが供給される。比較器43の入力cには、目標電圧発生回路40から目標電圧値Vrefが供給される。比較器43は、バッテリ電圧値VBと目標電圧値Vrefとを比較し、各制御サイクルCCのそれぞれにおいて、バッテリ電圧値VBが目標電圧値Vrefを超えたときに、第1の制御パルスCP1をハイレベルに立上げる。この第1の制御パルスCP1の立上りタイミングをt1とする。第1の制御パルスCP1は、立上りタイミングt1から制御サイクルCCのエンドタイミングまでハイレベルを維持する。
 第2の制御パルス発生回路50は、徐励制御回路60を含む。この徐励制御回路60には、第1の制御パルスCP1が供給される。徐励制御回路60は、車両駆動用エンジンがアイドル運転状態にある場合に、第1の制御パルスCP1を受けて、第2の制御パルスCP2を発生する。この第2の制御パルスCP2は、OR回路37の入力cに供給される。この第2の制御パルスCP2は、各制御サイクルCCのそれぞれにおいて発生される。この第2の制御パルスCP2の立上りタイミングをt2とする。第2の制御パルスCP2は、立上りタイミングt2から制御サイクルCCのエンドタイミングまでハイレベルを維持する。立上りタイミングt2は、立上りタイミングt1の前後で制御される。第1、第2の制御パルスCP1、CP2は、OR回路37に入力され、それらの中で、立上りタイミングが早い方の制御パルスCP1、CP2が、パワースイッチ素子33をオフさせる。これらの第1の制御パルスCP1または第2の制御パルスCP2が、パワースイッチ素子33のオン時間Tonを決定し、励磁デューティDUTYを決定する。
(2)徐励制御回路60の構成
 図2は、実施の形態1における徐励制御回路60を示すブロック図である。徐励制御回路60は、負荷応答制御カウンタ61と、比較器63と、加算器65と、減算器67と、Dフロップフロップ70と、判定器71と、NAND回路75と、セレクタ77を含む。
 負荷応答制御カウンタ61は、負荷応答制御手段62を構成する。この負荷応答制御手段62は、各制御サイクルCCにおいて、第2の制御パルスCP2を発生するのに使用され、また、車両負荷25の変動に応じて、各制御サイクルCCにおける第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2を制御する。
 負荷応答制御カウンタ61は、複数のビットからなるバイナリカウンタである。この負荷応答制御カウンタ61は、出力aと、入力bと、カウント値制御入力cを有する。この負荷応答制御カウンタ61の入力bには、負荷応答制御クロックLRC/CLKが与えられ、負荷応答制御カウンタ61は、この負荷応答制御クロックLRC/CLKをカウントし、出力aに負荷応答制御カウント値DLRCを発生する。負荷応答制御クロックLRC/CLKは、基準クロックパルスCLKに比べて、10倍以上高い繰返し周波数、例えば基準クロックパルスCLKの繰返し周波数の16倍の繰返し周波数を持つ。負荷応答制御カウント値DLRCは、各制御サイクルCCのスタートタイミングにおいて、ゼロカウント値、すなわち、そのすべてのビットがゼロ値であり、このゼロカウント値から、負荷応答制御クロックLRC/CLKを順次カウントアップする。この負荷応答制御カウント値DLRCが、第2の制御パルスCP2を発生するのに使用され、また、この負荷応答制御カウント値DLRCの変化により、各制御サイクルCCにおける第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が制御される。
 比較器63は、出力aと、一対の入力b、cを有する。比較器63の出力aから、第2の制御パルスCP2が出力される。比較器63の入力bには、負荷応答制御カウンタ61から負荷応答制御カウント値DLRCが入力される。比較器63の入力cには、フリーランカウント値Dfreeが入力される。このフリーランカウント値Dfreeは、負荷応答制御カウント値DLRCと同じビット数のバイナリカウント値である。このフリーランカウント値Dfreeは、負荷応答制御クロックLRC/CLKを、各制御サイクルCCのスタートタイミングからエンドタイミングまで順次カウントする。フリーランカウント値Dfreeは、各制御サイクルCCのスタートタイミングでは、ゼロカウント値、すなわち、そのすべてのビットがゼロ値であり、このゼロカウント値から順次カウントアップされ、各制御サイクルCCのエンドタイミングでは、フルカウント値、すなわち、そのすべてのビットが1となる。各制御サイクルCCにおいて、負荷応答制御カウント値DLRCとフリーランカウント値Dfreeとが一致したタイミングが、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2となる。比較器63は、各制御サイクルCCにおいて、負荷応答制御カウント値DLRCとフリーランカウント値Dfreeとが一致したタイミングにおいて、出力aから出力される第2の制御パルスCP2をハイレベルに立上げる。
 加算器65は、出力aと、2つの入力b、cを有する。この加算器65の入力bには、負荷応答制御カウンタ61から出力される負荷応答制御カウント値DLRCが入力される。加算器65の入力cには、所定の加算値Pが入力される。加算器65は、負荷応答制御カウント値DLRCに加算値Pを加算した加算出力Daddを出力する。減算器67は、出力aと、2つの入力b、cを有する。この減算器67の入力bには、負荷応答制御カウンタ61から出力される負荷応答制御カウント値DLRCが入力される。減算器67の入力cには、所定の減算値Nが入力される。減算器67は、負荷応答制御カウント値DLRCから減算値Nを差し引いた減算出力Dsubを出力する。
 Dフリップフロップ70は、入力Dと、クロック入力ckと、出力Qを有する。入力Dには、比較器63から出力される第2の制御パルスCP2が与えられる。クロック入力ckには、第1の制御パルスCP1が与えられる。Dフリップフロップ70は、各制御サイクルCCの中で、第1、第2の制御パルスCP1、CP2の立上りタイミングt1、t2の前後関係に応じて、出力Qのレベルを変化する。第1の制御パルスのCP1の立上りタイミングt1が、Dフリップフロップ70の動作タイミングとされる。
 第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1以前である場合を、t2先行ケースと言い、逆に、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1の後であり、立上りタイミングt1が立上りタイミングt2に先行している場合を、t1先行ケースと言うことにする。t2先行ケースでは、Dフリップフロップ70の動作タイミングt1において、入力Dがハイレベルとなっており、出力Qはハイレベルとされる。t1先行ケースでは、Dフリップフロップ70の動作タイミングt1において、入力Dがロウレベルであり、出力Qはロウレベルとされる。
 判定器71には、負荷応答制御カウンタ61から出力される負荷応答制御カウント値DLRCが入力される。判定器71は、負荷応答制御カウント値DLRCを所定カウント値Dsと比較し、負荷応答制御カウント値DLRCが、所定カウント値Ds以下かどうかを判定する。負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下であるときには、判定器71の出力はハイレベルとなる。負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Dsよりも大きいときには、判定器71の出力はロウレベルとなる。
 判定器71は、デューティ特性変化手段72を構成する。判定器71の出力がロウレベルとなる状態、すなわち負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Dsよりも大きい状態を通常状態NCとし、判定器71の出力がハイレベルとなる状態、すなわち負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下の状態を特定状態SCと言う。デューティ特性変化手段72は、特定状態SCにおける励磁デューティDUTYの制御特性を、通常状態における励磁デューティの制御特性と比較して、変化させる。
 NAND回路75は、出力aと、2つの入力b、cを有する。このNAND回路75の入力bは、Dフリップフロップ70の出力Qに接続され、その入力cは、判定器71の出力に接続される。このNAND回路75は、判定器71の出力がロウレベルである状態、すなわち通常状態NCでは、Dフリップフロップの出力Qを反転して、出力aから出力する。この通常状態NCにおいて、NAND回路75の出力は、t1先行ケース、すなわち立上りタイミングt2が、立上りタイミングt1の後である場合にハイレベルとなり、また、t2先行ケース、すなわち立上りタイミングt2が、立上りタイミングt1以前である場合にはロウレベルとなる。また、NAND回路75の出力は、判定器71の出力がハイレベルとなる特定状態SCでは、ロウレベルとなる。
 セレクタ77は、出力aと、入力b、c、d、eを有する。このセレクタ77の入力bには、車両駆動用エンジンがアイドル運転状態にあることを表わすアイドル運転信号ISが与えられる。このアイドル運転信号ISは、エンジン回転数がアイドル回転数以下であるときにロウレベルとなり、エンジン回転数がアイドル回転数を超えたときにはハイレベルとなる。セレクタ77の出力aは、負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに接続され、アイドル運転信号ISがハイレベルになれば、負荷応答制御カウンタ61の負荷応答制御カウント値DLRCを強制的にフルカウント値に制御する。負荷応答制御カウンタ61は、結果として、車両駆動用エンジンがアイドル運状態にあり、アイドル運転信号ISがロウレベルになった場合に、負荷応答制御クロックLRC/CLKをカウントし、負荷応答制御を行なう。
 セレクタ77の入力cは、加算器65の出力aに接続され、セレクタ77の入力cには、加算出力Daddが入力される。セレクタ77の入力dは、減算器67の出力aに接続され、セレクタ77の入力dには、減算出力Dsubが入力される。セレクタ77の入力eは、NAND回路75の出力aに接続される。NAND回路75の出力aは、加算出力Daddと減算出力Dsubを切換える切換信号として使用される。
(3)電圧制御ユニット30による励磁デューティ制御特性
 図3は、電圧制御ユニット30による励磁デューティ制御特性を示す。この励磁デューティ制御特性は、励磁デューティDUTYが、時間の経過に伴ない、ゼロ(%)から100(%)まで増加するときの特性を示す。図3の縦軸は励磁デューティDUTY(%)を、横軸は時間軸を示す。図3の励磁デューティ制御特性は、2つの領域Aと領域Bを含む。領域Aと領域Bの境界は、所定デューティ値DUTY(Ds)である。この所定デューティ値DUTY(Ds)は、判定器71で使用される所定カウント値Dsに対応し、例えば10~30(%)、具体的には25(%)に設定される。領域Aは、所定デューティ値DUTY(Ds)を超えた励磁デューティDUTY、すなわち、所定デューティ値DUTY(Ds)と100%との間の励磁デューティDUTYに対応する領域である。この領域Aは、通常状態NC、すなわち、判定器71がロウレベル出力を出力する状態と対応する。この領域Aでは、励磁デューティDUTYが時間とともに増加する場合、励磁デューティDUTYが、所定デューティ値DUTY(Ds)から100(%)に向かって、時間軸に対して傾斜した直線81に沿って直線的に増加される。
 領域Bは、所定デューティ値DUTY(Ds)以下の励磁デューティDUTY、すなわち、所定デューティ値DUTY(Ds)とゼロ(%)の間の励磁デューティDUTYに対応する領域である。この領域Bは、特定状態SC、すなわち、判定器71がハイレベル出力を出力する状態に対応する。この領域Bでは、励磁デューティDutyは、ゼロ(%)から所定デューティ値DUTY(Ds)に向かって、時間軸に対して垂直な直線82に沿って、急激に増加される。
(4)通常状態NCにおける励磁デューティDUTYの制御動作
 図4は、通常状態NC、すなわち判定器71の出力がロウレベルである状態における電圧制御ユニット30の制御動作の説明図である。
 判定器71の出力がロウレベルであるときには、NAND回路75は、Dフリップフロップ70の出力Qを反転してセレクタ77の入力eに供給する。Dフリップフロップ70の出力Qは、t2先行ケース、すなわち立上りタイミングt2が立上りタイミングt1以前である場合にはハイレベル出力となるが、このハイレベル出力は、NAND回路75で反転され、ロウレベルとなる。また、Dフリップフロップ70の出力Qは、t1先行ケース、すなわち立上りタイミングt2が立上りタイミングt1の後である場合にはロウレベル出力となるが、このロウレベル出力は、NAND回路75で反転され、ハイレベルとなる。
 セレクタ77は、t2先行ケース、すなわち入力eがロウレベルとなった場合に、加算出力Daddを選択し、この加算出力Daddを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに供給する。また、セレクタ77は、t1先行ケース、すなわち入力eがハイレベルとなった場合に、減算出力Dsubを選択し、この減算出力Daddを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに供給する。この加算出力Daddまたは減算出力Dsubにより、励磁デューティDUTYが制御される。
 t2先行ケースとなる各制御サイクルCCでは、負荷応答制御カウンタ61は、そのカウント値制御入力cに加算出力Daddが供給され、負荷応答制御カウント値DLRCを、強制的に加算出力Daddに制御する。この加算出力Daddは、負荷応答制御カウント値DLRCに加算値Pを加算したものであり、この加算出力Pが供給された各制御サイクルCCでは、負荷応答制御カウント値DLRCは、加算値Pだけカウントアップされ、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、加算値Pに相当する時間だけ遅らされ、励磁デューティDUTYが増加する。
 また、t1先行ケースとなる各制御サイクルCCでは、負荷応答制御カウンタ61は、負荷応答制御カウント値DLRCを、強制的に減算出力Dsubに制御する。この減算出力Dsubは、負荷応答制御カウント値DLRCから減算値Nを差し引いたものであり、この減算出力Dsubが供給された各制御サイクルCCでは、負荷応答制御カウント値DLRCは、減算値Nだけカウントダウンされ、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、減算値Nに相当する時間だけ進められ、励磁デューティDUTYが減少する。
 図4の縦欄(1)は、ある制御状態を例示し、縦欄(2)(3)はそれぞれ縦欄(1)の制御状態から変化した制御状態を例示する。縦欄(2)の制御状態は、縦欄(1)の制御状態から、励磁デューティDUTYが増加した制御状態である。縦欄(3)の制御状態は、縦欄(1)の制御状態から、励磁デューティDUTYが減少した制御状態である。各縦欄(1)(2)(3)において、横欄(a)には、隣接する2つの基準クロックパルスCLKを、横欄(b)には、それに対応する目標電圧値Vrefとバッテリ電圧値VBを、また、横欄(c)(d)には、それに対応する第1、第2の制御パルスCP1、CP2を、横欄(e)には、パワースイッチ素子33に対するオン時間Tonをそれぞれ示している。横欄(a)~(e)の横軸は、互いに共通な時間軸である。
 図4の各縦欄の横欄(a)には、それぞれ隣接する2つの基準クロックパルスCLKが制御サイクルCCとともに示される。各基準クロックパルスCLKがハイレベルとなった基準タイミングt0において、SRフリップフロップ35がセットされ、パワースイッチ素子33がオン状態となる。図4の各縦欄の横欄(a)には、単に1つの制御サイクルCCが示されるが、制御サイクルCCは、基準クロックパルスCLKの繰返しに基づいて、順次連続して与えられる。制御サイクルCCは、それぞれ隣接する2つの基準クロックパルスCLKの間に与えられる。制御サイクルCCのスタートタイミングおよびエンドタイミングは、基準タイミングt0と一致する。
 図4の各縦欄の横欄(c)には、それぞれの横欄(a)に示す制御サイクルCCの中に、第1の制御パルスCP1が示され、各縦欄の横欄(b)には、この第1の制御パルスCP1に対応する目標電圧値Vrefとバッテリ電圧値VBが示される。目標電圧値Vrefは、図4の各縦欄においては、外部制御ユニット49による変更を受けず、変化しないものとしている。
 縦欄(1)では、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1がt11であり、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2がt21である。車両負荷25が安定しているので、立上りタイミングt11、t21は、互いにほぼ一致している。バッテリ電圧値VBはVB11であり、このバッテリ電圧値VB11が目標電圧値Vrefを超えたタイミングt11において、第1の制御パルスCP1がハイレベルに立上り、第1の制御パルスCP1によるオン時間Ton1は、Ton11となる。縦欄(1)では、第2の制御パルスCP2によるオン時間Ton2をTon21として示している。縦欄(1)の状態では、横欄(e)に示すパワースイッチ素子33のオン時間Tonは、第1、第2の制御パルスCP1、CP2によるオン時間Ton11、Ton21にいずれかによって決定される。
 縦欄(2)では、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が、t11からt12に移動し、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、t21からt22に移動する。この縦欄(2)では、その最初の制御サイクルCCにおいて、車両負荷25の増加に基づいて、バッテリ電圧値VBがVB11から、それよりも小さいVB12に低下する。バッテリ電圧値VBがVB12に低下したことにより、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が、t11からt12に移動している。第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1は、バッテリ電圧値VBがVB12に低下したことに対応して、直ちに、t11からt12に移動する。
 しかし、第2の制御パルスの立上りタイミングt2は、縦欄(2)の最初の制御サイクルCCでは、縦欄(2)の横欄(d)に示すように、縦欄(1)と同じタイミングt21を維持する。縦欄(2)の最初の制御サイクルCCでは、第2の制御パルスの立上りタイミングt2がt21を維持するため、t2先行ケースとなり、その結果、縦欄(2)では、横欄(e)に示すパワースイッチ素子33のオン時間Tonは、第2の制御パルスCP2によって決定される。縦欄(2)の最初の制御サイクルCCでは、パワースイッチ素子33は、第2の制御パルスの立上りタイミングt21でオフされる結果となり、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、縦欄(1)と同じオン時間Ton21と同じ値となる。
 この縦欄(2)の最初の制御サイクルCCでは、t2先行ケースであるため、徐励制御回路60のDフリップフロップ70は、クロック入力ckに入力される第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt12において、第2の制御パルスCP2は既にハイレベルに立上がっている状態となるので、Dフロップフロップ70の出力Qはハイレベルとなり、その結果、セレクタ77が加算出力Daddを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに供給し、負荷応答制御カウンタ値DLRCが加算値Daddにカウントアップされる。この加算値Daddへのカウントアップ動作は、いくつかの制御サイクルCCで繰り返し行なわれる。その結果、パワースイッチ素子33のオン時間Tonを決定する第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2は、横欄(d)に示すように、立上りタイミングt21から徐々に遅らされ、最終的には、立上りタイミングt2がt12とほぼ一致するt22に移動する。この立上りタイミングt2の移動によって、第2の制御パルスCP2によるオン期間Ton2もTon22まで徐々に増大され、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、横欄(e)に示すように、Ton2の増大に基づいて、徐々に増大され、パワースイッチ素子33の励磁デューティDUTYも徐々に増加する。この縦欄(1)から縦欄(2)への制御状態の変化により、図3の領域Aにおける励磁デューティDUTYの増加が図られる。
 縦欄(3)では、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が、t11からt13に移動し、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、t21からt23に移動する。この縦欄(3)では、その最初の制御サイクルCCにおいて、車両負荷25の減少に基づいて、バッテリ電圧値VBがVB11から、それよりも大きいVB13に上昇する。バッテリ電圧値VBがVB13に上昇することにより、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が、t11よりも進んだt13に移動する。第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1は、バッテリ電圧値VBがVB13に上昇したことに対応して、直ちに、t11からt13に移動する。
 一方、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2は、縦欄(3)の最初の制御サイクルCCでは、縦欄(3)の横欄(d)に示すように、縦欄(1)と同じタイミングt21を維持する。したがって、縦欄(3)では、t1先行ケースとなり、その結果、縦欄(3)において、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、横欄(e)に示すように、最初の制御サイクルCCから、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt13によって決定されることになり、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、縦欄(3)の最初の制御サイクルCCから、第1の制御パルスCP1によるオン時間Ton13まで低減され、パワースイッチ素子33の励磁デューティDUTYも同様に短くされる。
 この縦欄(3)の最初の制御サイクルCCでは、t1先行ケースとなるため、徐励制御回路60のDフリップフロップ70は、立上りタイミングt13において、第2の制御パルスCP2はロウレベルを維持する。このため、Dフロップフロップ70の出力Qはロウレベルとなり、その結果、セレクタ77が減算出力Dsubを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに供給し、負荷応答制御カウンタ値DLRCが減算出力Dsubにカウントダウンされる。この減算出力Dsubへのカウントダウン動作は、いくつかの制御サイクルCCで繰り返し行なわれる。その結果、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2は、横欄(d)に示す立上りタイミングt21から徐々に進められ、最終的には、立上りタイミングt23がt13とほぼ一致するようになる。
(5)特定状態SCにおける励磁デューティDUTYの制御動作
 特定状態SCでは、負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下となるので、判定器71の出力がハイレベルとなり、NAND回路75の出力aがロウレベルとなる。この特定状態SCでは、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、所定カウント値Dsに対応する所定値に調整保持されるt2調整保持動作が行なわれ、励磁デューティDUTYは、図3の領域Bに示すように、所定デューティ値DUTY(Ds)に保持される。
 特定状態SCでは、判定器71がハイレベル出力を出力するため、セレクタ77は、制御サイクルCCにおいて、加算出力Daddを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに与え、負荷応答制御カウント値DLRCは増大する。この負荷応答制御カウント値DLRCの増大により、負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Dsよりも大きくなった制御サイクルCCでは、判定器71の出力がロウレベルとなるので、セレクタ77は、減算出力Dsubを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに与え、負荷応答制御カウンタ61は、減算動作行ない、負荷応答制御カウント値DLRCが、減算出力Dsubまで減算される。この負荷応答制御カウント値DLRCの減算により、次の制御サイクルCCにおいて、判定器71の出力がハイレベルとなれば、セレクタ75は、加算出力Daddを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに与え、負荷応答制御カウンタ61は、再び加算動作を行ない、負荷応答制御カウント値DLRCが加算出力Daddにより増大する。この結果、負荷応答制御カウンタ61は、連続する各制御サイクルCCにおいて、減算動作と加算動作を交互に繰返し、負荷応答制御カウント値DLRCは、所定カウント値Dsに調整保持され、立上りタイミングt2は、所定カウント値Dsに対応するタイミングに調整保持され、励磁デューティDUTYは、所定デューティDUTY(Ds)に調整保持される。
(6)外部制御ユニット49による電圧制御ユニット30の動作
 外部制御ユニット49が、目標電圧値Vrefを、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更する目標変更指令TVCを発令した場合における電圧制御ユニット30の動作について、図5、図6を参照して説明する。
 図5は、目標変更指令TVCに対応する目標電圧値Vrefとバッテリ電圧値VBと励磁デューティDUTYの変化を例示するタイミング図である。図5(a)は、目標電圧値Vrefを、図5(b)は、バッテリ電圧値VBを、図5(c)は、励磁デューティDUTYをそれぞれ示す。図5(a)(b)(c)の横軸は、それらに共通する時間軸である。図5において、taは、外部制御ユニット49から目標変更指令TVCが与えられたタイミングであり、tcは、目標変更指令TVCに基づいて、バッテリ電圧値VBが低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに落ち着いたタイミングであり、tbは、これらのタイミングta、tcの間で、励磁デューティDUTYがゼロから立上るタイミングである。図6は、図5に対応する制御動作の説明図である。
 図6の縦欄(11)は、図5のタイミングta以前の制御状態を示し、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaを使用して、電圧制御ユニット30が、大きなオン時間Tonを与えるように制御している状態を例示する。図6の縦欄(13)は、図5のタイミングtcにおける制御状態を示し、外部制御ユニット49が、目標電圧値Vrefを、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから、低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更する目標変更指令TVCを発令し、電圧制御ユニット30が、この目標変更指令TVCに対応する目標電圧指令tvcに基づいて、目標電圧値Refbを使用して、より小さなオン時間Tonを与えるように制御している状態を例示する。縦欄(12)は、縦欄(11)の状態から縦欄(13)の状態に移行する途中の制御状態を示し、図5のタイミングtaの直後の状態を例示する。
 図6の各縦欄(11)~(13)において、横欄(a)には、図4の横欄(a)と同様に、隣接する2つの基準クロックパルスCLKを、横欄(b)には、それに対応する目標電圧値Vrefとバッテリ電圧値VBを、横欄(c)(d)には、それに対応する第1、第2の制御パルスCP1、CP2を、また横欄(e)には、パワースイッチ素子33のオン時間Tonをそれぞれ示している。横欄(a)~(e)の横軸は、互いに共通な時間軸である。
 まず、目標変更指令TVCが発令される前の状態について説明する。この状態は、図5に示すタイミングtaの前の状態であり、この状態における制御状態が図6の縦欄(11)に例示される。この制御状態では、図5(a)に示すように、目標電圧値Vrefは、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaとされ、この目標電圧値Vrefaに対応して、バッテリ電圧値VBは、図5(b)に示すように、高い電圧値VBaとなっている。この制御状態における励磁デューティDUTYは、図5(c)に示すように、DUTY(a)である。
 図6の縦欄(11)では、横欄(b)に示すように、バッテリ電圧値VBがVBaであり、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1がt1aであり、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2がt2aとなっており、この立上りタイミングt2aは、t1aとほぼ一致している。第1の制御パルスCP1によるオン時間Ton1はTon1aであり、第2の制御パルスCP2によるオン時間Ton2はTon2aである。この縦欄(11)の制御状態では、横欄(e)に示すパワースイッチ素子33のオン時間Tonは、第1の制御パルスCP1または第2の制御パルスCP2によって決定され、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、オン時間Ton1aまたはTon2aとなる。
 図5に示すタイミングtaにおいて、目標変更指令TVCが発令される。この目標変更指令TVCに基づいて、タイミングtaにおいて、目標電圧値Vrefは、直ちに低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更される。タイミングtaの直後の制御状態が図6の縦欄(12)に示される。この縦欄(12)では、その最初の制御サイクルCCにおいて、外部制御ユニット49により、目標電圧値Vrefが、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更される。外部制御ユニット49からの目標変更指令TVCに基づいて、目標電圧調整回路47は目標電圧指令tvcを目標電圧発生回路45に与え、目標電圧発生回路45は、目標電圧値Vrefの平均電圧を低くし、目標電圧値Vrefを高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更する。
 しかし、バッテリ電圧値VBは、目標電圧値Vrefが変更されても、すぐには変動せず、図6の縦欄(12)の状態でも、縦欄(11)と同じ値VBaを維持している。このため、縦欄(12)の状態では、目標電圧値Vrefbとバッテリ電圧値VBとが交差しない。この縦欄(12)の状態では、制御サイクルCCのスタートタイミングt0において、バッテリ電圧値VBaが目標電圧値Vrefbよりも高いので、第1の制御パルスCP1は、制御サイクルCCのスタートタイミングt0において、ハイレベルに立上り、その立上りタイミングt1は、t1aからt10に移動する。この立上りタイミングt10は、制御サイクルCCの基準タイミングt0と一致する。このため、第1の制御パルスCP1は、横欄(c)に示すように、制御サイクルCCの基準タイミングt0からそのエンドタイミングまでハイレベルとなる。この縦欄(12)の状態では、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、第1の制御パルスCP1によって決定され、このオン時間Tonはゼロとなり、励磁デューティも、図5(c)示すように、ゼロとなる。
 第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1がt10に移動したことに伴ない、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2が、その後のいくつかの制御サイクルCCにおいて、立上りタイミングt10に追従して、この立上りタイミングt10に向かって移動される。この制御動作は、t1先行ケースとなり、Dフリップフロップ70の出力Qはロウレベルとなり、NAND回路75の出力がハイレベルとなり、セレクタ77が減算出力Dsubを負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに入力するため、負荷応答制御カウンタ値DLRCは減算され、立上りタイミングt2が前進する。
 この立上りタイミングt2の前進により、通常状態NCから特定状態SCに移行する。特定状態SCとなり、負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下になると、判定器71の出力がハイレベルとなるので、t2調整保持動作が行なわれ、立上りタイミングt2は、以後の制御サイクルCCの中で、所定カウント値Dsに対応するタイミングt2sに調整保持される。ただし、立上りタイミングt2sは、立上りタイミングt10よりも後であり、この縦欄(12)の制御状態では、パワースイッチ素子33のオン時間Tonは、立上りタイミングt10で決定され、ゼロを維持する。
 タイミングtaにおいて励磁デューティDUTYがゼロとなるので、バッテリ電圧値VBは、図5(b)に示すように、タイミングtaから遅れ時間tdが経過した後に、急激に低下する。このバッテリ電圧値VBは、図5(b)に示すように、目標電圧値Vrefbに対応する電圧値VBbを一旦通過し、さらにアンダーシュートした後に、タイミングtcにおいて、最終的に目標電圧値Vrefbに対応した電圧値VBbに落ち着く。
 タイミングtaとタイミングtcの間において、バッテリ電圧値VBは、図5(b)に示すように、タイミングtaから時間遅れtdが経過した後に、急激に低下する。この時間遅れtdの経過後におけるバッテリ電圧値VBの急激な低下に対応して、バッテリ電圧値VBは、目標電圧値Vrefbと交差し始め、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1は、基準タイミングt0から離れるように急速に移動する。一方、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2は、t2sに調整保持されている。立上りタイミングt1が、基準タイミングt0から離れてから、立上りタイミングt2sに一致するまでの期間は、t1先行ケースであるが、この期間は、バッテリ電圧値VBの急激な低下のために極く短く、1つの制御サイクルCCの長さTにほぼ等しい時間であり、したがって、この期間における励磁デューティDUTYは、図5(c)に示すように、実質的にゼロに保持される。
 実施の形態1では、タイミングtbは、バッテリ電圧VBが、目標電圧値Vrefbに対応する電圧値VBbを一旦通過するタイミングとほぼ一致する。このタイミングtbでは、立上りタイミングt1が、立上りタイミングt2sよりも遅れ、このタイミングtb以降では、立上りタイミングt2によって、パワースイッチ素子33のオン時間Tonが決定されることになる。したがって、タイミングtbにおいて、励磁デューティDUTYは、図5(c)に示すように、ゼロからDUTY(Ds)まで上昇する。このタイミングtb以降は、通常状態NCに移行し、t2先行ケースなって、図6の縦欄(13)に示すように、立上りタイミングt2がts2より後に徐々に移動し、図5(c)に示すように、励磁デューティDUTYが、目標Vrefbに対応するDUTY(b)に向かって徐々に増加する。
 実施の形態1では、図5(c)に示すように、タイミングtbにおいて、励磁デューティDUTYがDUTY(Ds)まで上昇し、このDUTY(Ds)から徐々に増加されるので、例えば車両負荷25が小さい状態で、外部制御ユニット49により、目標電圧値Vrefを高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更する目標変更指令TVCを与えた場合にも、車両用交流発電機10の出力電圧およびバッテリ電圧値VBが、変更された低い目標電圧値Vrefbに対応した電圧値VBbよりも低下するアンダーシュートを抑制し、車両のライトの照明が大きく変化するなどの不快感を解消することができる。
 実施の形態1と比較される比較例について、図5に対応するタイミング図を図7に示す。この比較例は、判定器71を備えておらず、領域Bにおいても、励磁デューティDUTYに領域Aと同じ増加速度が与えられる。このため、図7(c)に示すように、タイミングtb以降において、励磁デューティDUTYが領域Aと同じ増加速度でゼロ(%)から増加する。この比較例では、タイミングta、tbとの間において、立上りタイミングt1が基準タイミングt0から離れた場合に、直ちにt2先行ケースとなり、パワースイッチ素子33のオン時間Tonが、立上りタイミングt2で決定される。この立上りタイミングt2は、徐々に立上りタイミングt1に追従して移動するが、この立上りタイミングt2が徐々に移動するために、励磁デューティDUTYがタイミングtb以降に、ゼロ(%)から徐々にDUTY(b)に向かって増加する結果となる。したがって、バッテリ電圧値VBが、タイミングtbの後、図5(c)のアンダーシュート値VBcに比べて、より低いアンダーシュート値VBc1まで低下することとなり、車両用交流発電機10の出力電圧およびバッテリ電圧値VBが、変更された低い目標電圧値Vrefbに対応した電圧値VBbに落ち着くタイミングもtcからtc1まで遅くなり、車両のライトの照明が大きく変化するなどの不快感が現われる不都合がある。
実施の形態2.
 図8は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態2における徐励制御回路60Aを示すブロック図である。この実施の形態2では、実施の形態1における徐励制御回路60が、図8に示す徐励制御回路60Aに置き換えられる。実施の形態2は、実施の形態1における徐励制御回路60を徐励制御回路60Aに置き換えた以外は、実施の形態1と同じに構成される。
 図8に示す徐励制御回路60Aは、図2に示す徐励制御回路60におけるNAND回路75をインバータ76に置き換え、加算器65の入力cにセレクタ66を接続し、このセレクタ66が第1、第2の加算値P1、P2を切換えるように構成し、このセレクタ66に判定器71の出力を供給するように構成される。徐励制御回路60Aのその他の構成は、徐励制御回路60と同じである。第2の加算値P2は、第1の加算値P1よりも大きくされ、P2>P1とされる。判定器71は、実施の形態1と同様に、デューティ特性変化手段72を構成する。
 徐励制御回路60Aでは、特定状態SCにおいて、負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下となり、判定器71がハイレベル出力を出力するときに、セレクタ66が第2の加算値P2を加算器65の入力cに供給する。通常状態NCでは、負荷応答制御カウンタ値DLRCが所定カウント値Dsより大きくなり、セレクタ66が第1の加算値P1を加算器65の入力cに供給する。Dフリップフロップ70の出力Qは、インバータ76により反転され、セレクタ77の入力eに供給される。
 図9は、実施の形態2による励磁デューティ制御特性を示す。この励磁デューティ制御特性は、励磁デューティDUTYが、時間の経過に伴ない、ゼロ(%)から100(%)まで増加するときの特性を示す。この励磁デューティ制御特性は、図3の制御特性と同様に領域A、Bを含む。領域Aと領域Bの境界は、所定デューティ値DUTY(Ds)である。この所定デューティ値DUTY(Ds)は判定器71で使用される所定カウント値Dsに対応し、具体的には、10~30(%)、例えば25(%)とされる。領域Aは、通常状態NCに対応しており、所定カウント値Dsに対応する所定デューティ値DUTY(Ds)を超えた励磁デューティDUTY、すなわち、所定デューティ値DUTY(Ds)と100%との間の励磁デューティDUTYに対応する領域である。この領域Aでは、励磁デューティDUTYが時間とともに増加する場合、励磁デューティDUTYは、所定デューティ値DUTY(Ds)から100(%)に向かって、時間軸に対して傾斜した直線状の特性83に沿って直線的に増加される。領域Bは、特定状態SCに対応しており、所定デューティ値DUTY(Ds)以下の励磁デューティDUTY、すなわち、所定デューティ値DUTY(Ds)と0(%)の間の励磁デューティDUTYに対応する領域である。この領域Bでは、励磁デューティDUTYが時間とともに増加する場合、励磁デューティDutyは、ゼロ(%)から所定デューティ値DUTY(Ds)に向かって、時間軸に対して傾斜した直線状の特性84に沿って、直線的に増加される。
 特性83は、セレクタ66が第1の加算値P1を加算器65の入力cに供給する場合における励磁デューティDUTYの制御特性である。負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Dsより大きく、判定器71がロウレベル出力を出力する場合に、励磁デューティDUTYは、この特性83に沿って増加される。特性84は、セレクタ66が第2の加算値P2を加算器65の入力cに供給する場合における励磁デューティDUTYの制御特性である。負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下であり、判定器71がハイレベル出力を出力する場合に、励磁デューティDUTYは、この特性84に沿って増加される。第2の加算値P2が第1の加算値P1より大きいので、時間軸に対する特性84の傾きが、特性83よりも大きくなっており、励磁デューティDUTYが増加する場合に、領域Bでは、領域Aよりも高い増加速度となる。
 外部制御ユニット49により、例えば車両負荷25が小さい状態において、目標電圧値Vrefが、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値Vrefbに変更された場合において、領域Bにおける励磁デューティの制御特性84により、車両用交流発電機10の出力電圧およびバッテリ電圧値VBのアンダーシュート値を小さくする効果を得ることができる。
 この実施の形態2では、図6の縦欄(12)に示す制御状態において、まず、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が、基準タイミングt0に一致するタイミングt10まで移動し、第2の制御パルスCP2が、第1の制御パルスCP1に追従するように移動し、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2も基準タイミングt0と一致する位置まで移動する。その後、時間遅れtdの経過後におけるバッテリ電圧値VBの急速な低下に伴ない、第1の制御パルスCP1の立上りタイミングt1が急速に、基準タイミングt0から離れた位置まで移動し、第2の制御パルスCP2がパワースイッチ素子33のオン時間Tonを決定するようになった状態において、第2の制御パルスCP2の立上りタイミングt2は、第1の制御パルスCP1に追従し、基準タイミングt0から離れるように徐々に移動する。
 実施の形態2では、立上りタイミングt2が基準タイミングt0から離れるように移動するときに、特性84に沿って励磁デューティDUTYがゼロ(%)から所定デューティDUTY(Ds)まで増加する。この特性84は、特性83に比較して傾斜が大きいため、励磁デューティDUTYは、より短い時間で所定デューティDUTY(Ds)まで増加する結果となり、このために、バッテリ電圧値VBのアンダーシュート値を、より小さく抑えることができる。
実施の形態3.
 図10は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態3を示す全体回路図である。図11は、実施の形態3で使用される徐励制御回路60Bを示すブロック図である。この実施の形態3では、実施の形態1における電圧制御ユニット30が電圧制御ユニット30Aに置き換えられる。実施の形態3は、電圧制御ユニット30を電圧制御ユニット30Aに置き換えた以外は、実施の形態1と同じに構成される。
 図10に示す電圧制御ユニット30Aでは、実施の形態1における電圧制御ユニット30に比較して、パワースイッチ素子33と基準電位、すなわちアースとの間に、検出抵抗36が追加され、また、この検出抵抗36の両端の電圧に基づいて、界磁コイル15を流れる励磁電流Ifを表わす励磁電流値ifを検出する励磁電流検出回路38が追加されている。電圧制御ユニット30Aでは、図11に示す徐励制御回路60Bが使用される。この徐励制御装置回路Bでは、図2に示す徐励制御回路60における判定器71が判定器73に置き換えられている。徐励制御回路60Bは、判定器71を判定器73に置き換えた以外は、徐励制御回路60と同じに構成される。
 判定器73は、実施の形態1における判定器71と同様に、デューティ特性変化手段72を構成する。判定器73は、励磁電流検出回路38から励磁電流Ifを表わす励磁電流値ifを受けて、この励磁電流値ifを所定値ifsと比較し、励磁電流値ifが所定値Ifs以下であるかどうかを判定する。励磁電流値ifが所定値ifs以下である状態は、特定状態SCに相当し、この状態では、判定器73の出力はハイレベルとなる。励磁電流値ifが所定値ifsより大きい状態は、通常状態NCに相当し、この状態では、判定器73の出力はロウレベルとなる。この判定器73の出力は、実施の形態1と同様に、NAND回路75の入力cに供給される。
 励磁電流値ifが所定値ifsより大きい通常状態NCでは、図3の領域Aにおける特性81に従って励磁デューティDUTYが制御される。励磁電流値ifが所定値ifsより大きいときには、実施の形態1における負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Dsより大きいときと同様に、負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに対し、Dフリップフロップ70の出力Qに基づいて、加算出力Daddまたは減算出力Dsubが供給され、徐励制御回路60Bが図3の特性81に従って励磁デューティDUTYを制御する。
 励磁電流値ifが所定値ifs以下である特定状態SCでは、図3の特性82に従って励磁デューティDUTYが制御される。励磁電流値ifが所定値ifs以下であるときには、実施の形態1における負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下であるときと同様に、負荷応答制御カウンタ61のカウント値制御入力cに対し、判定器73のハイレベル出力に基づいて、徐励制御回路60Bが、励磁デューティDUTYを所定値ifに対応する励磁デューティ値DUTY(s)に調整保持するt2調整保持動作を行ない、図3の特性82に従って励磁デューティDUTYを制御する。
 この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、例えば車両負荷が小さい状態で、外部制御ユニットにより、目標電圧値Vrefを高い平均電圧値の目標電圧値Vrefaから、低い平均電圧値の目標電圧値Vrefbに変更する目標変更指令TVCを与えた場合にも、車両用交流発電機10の出力電圧と等しいバッテリ電圧値VBが、目標電圧値Vrefbに対応するVBbよりも低下するアンダーシュートを抑制し、車両のライトの照明が大きく変化するなどの不快感を解消することができる。
実施の形態4.
  図12は、この発明による車両用交流発電機の制御装置の実施の形態4における徐励制御回路60Cを示すブロック図である。この実施の形態4では、実施の形態3における徐励制御回路60Bが、図12に示す徐励制御回路60Cに置き換えられる。実施の形態4は、実施の形態3における徐励制御回路60Bを徐励制御回路60Cに置き換えた以外は、実施の形態3と同じに構成される。
 図12に示す徐励制御回路60Cは、図11に示す徐励制御回路60BにおけるNAND回路75をインバータ76に置き換え、加算器65の入力cにセレクタ66を接続し、このセレクタ66が第1、第2の加算値P1、P2を切換えるように構成し、このセレクタ66に判定器73の出力を供給するように構成される。徐励制御回路60Cのその他の構成は、徐励制御回路60Bと同じである。第2の加算値P2は、第1の加算値P1よりも大きくされ、P2>P1とされる。
 徐励制御回路60Cでは、負荷応答制御カウント値DLRCが所定カウント値Ds以下となる特定状態SCにおいて、判定器73がハイレベル出力を出力し、セレクタ66が第2の加算値P2を加算器65の入力cに供給する。負荷応答制御カウンタ値DLRCが所定カウント値Dsより大きい通常状態NCでは、セレクタ66が第1の加算値P1を加算器65の入力cに供給する。Dフリップフロップ70の出力Qは、インバータ76により反転され、セレクタ77の入力eに供給される。
 実施の形態4における徐励制御回路60Cによっても、図9に示すと同じ励磁デューティ制御特性が得られる。励磁電流値ifが所定値ifsより大きい通常状態NCでは、判定器73がロウレベル出力を出力するので、励磁デューティDUTYは、図9の特性83に沿って増加される。励磁電流値ifが所定値ifs以下である特定状態SCでは、判定器73がハイレベル出力を出力するので、励磁デューティDUTYは、図9の特性84に沿って増加される。実施の形態4でも、第2の加算値P2が第1の加算値P1より大きいので、時間軸に対する特性84の傾きが、特性83よりも大きくなっており、励磁デューティDUTYが増加する場合に、領域Bでは、領域Aよりも高い増加速度となる。
 この実施の形態4でも、外部制御ユニット49により、例えば車両負荷25が小さい状態において、目標電圧値Vrefが、高い平均電圧の目標電圧値Vrefaから低い平均電圧の目標電圧値のVrefbに変更された場合において、領域Bにおける励磁デューティの制御特性84によって、実施の形態2と同様に、バッテリ電圧値VBのアンダーシュート値を小さくする効果を得ることができる。
 この発明による車両用交流発電機の制御装置は、各種の車両用交流発電機の制御装置として、利用可能である。
 10:車両用交流発電機、15:界磁コイル、30、30A:電圧制御ユニット、 33:パワースイッチ素子、38:励磁電流検出手段、49:外部制御ユニット、 47:目標電圧調整手段、60、60A、60B、60C:徐励制御回路、 61:負荷応答制御カウンタ、72:デューティ特性変化手段:71、73:判定手段。

Claims (12)

  1.  車両用交流発電機の交流出力を整流し、車載バッテリおよび車両負荷に給電する車両用交流発電機の制御装置であって、
     前記車両用交流発電機の界磁コイルに流れる励磁電流を制御するパワースイッチ素子に繰返し制御サイクルを与えるとともに、この各制御サイクルにおける前記パワースイッチ素子のオン時間比率を表わす励磁デューティを調整し、前記車両用交流発電機の出力電圧を目標電圧値に制御する電圧制御ユニットを備え、前記電圧制御ユニットは、
     外部制御ユニットからの目標変更指令に応じて前記目標電圧値を調整する目標電圧調整手段と、
     前記車両負荷が増大するとき、および前記目標電圧調整手段により前記目標電圧値が、より低い値に下げられるときに、励磁デューティ制御特性に従って前記励磁デューティを増加するように制御する徐励制御回路とを有し、
     前記徐励制御回路は、前記励磁デューティ制御特性を変化させるデューティ特性変化手段を含み、
     前記デューティ特性変化手段は、前記励磁デューティ制御特性の所定領域において、他の領域に比べ、前記励磁デューティの増加速度を変化させることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  2.  請求項1記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記所定領域は、前記励磁デューティが所定値以下の領域とされることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  3.  請求項1記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記励磁デューティ制御特性の他の領域では、前記励磁デューティが時間の経過に伴ない徐々に増加されるのに対し、前記所定領域では、前記励磁デューティが時間の経過に対して所定値を保持するように、前記デューティ特性変化手段により変化されることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  4.  請求項1記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記励磁デューティ制御特性の他の領域では、前記励磁デューティが時間の経過に伴ない徐々に増加されるのに対し、前記所定領域では、前記励磁デューティが時間の経過に対して前記他の領域よりも大きな増加速度で変化するように、前記デューティ特性変化手段により変化されることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  5.  請求項1記載の車両用交流発電機の制御装置であって、
     前記徐励制御回路は、負荷応答制御クロックをカウントして負荷応答制御カウント値を出力する負荷応答制御カウンタを有し、
     前記デューティ特性変化手段は、前記負荷応答制御カウント値に基づいて前記所定領域を決定することを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  6.  請求項5記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記デューティ特性変化手段は、前記負荷応答制御カウント値を所定カウント値と比較する比較手段を有し、この比較手段の比較出力に基づいて、前記所定領域を決定することを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  7.  請求項6記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記徐励制御回路は、さらに、
     前記負荷応答制御カウント値に対する加算出力を発生する加算手段と、
     前記負荷応答制御カウント値に対する減算出力を発生する減算手段と、
     前記加算出力と減算出力の何れかを選択し、前記負荷応答制御カウンタを制御するセレクタとを有し、
     前記比較手段は、前記セレクタを制御し、前記所定領域において、前記励磁デューティの増加速度を変化させることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  8.  請求項6記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記徐励制御回路は、さらに、
     第1加算値とこの第1加算値よりも大きな第2加算値との何れかを選択し、これらの第1加算値または第2加算値に基づいて、前記負荷応答制御カウント値に対する加算出力を発生する加算手段と、
     前記負荷応答制御カウンタ値に対する減算出力を発生する減算手段と、
     前記加算出力と減算出力の何れかを選択し、前記負荷応答制御カウンタを制御するセレクタとを有し、
     前記比較手段は、前記所定領域において、前記加算手段が前記第2加算値を選択するように制御することを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  9.  請求項1記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記デューティ特性変化手段は、前記励磁電流を検出する励磁電流検出手段からの励磁電流値に基づいて、前記所定領域を決定することを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  10.  請求項9記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記デューティ特性変化手段は、前記励磁電流値を所定値と比較する比較手段を有し、この比較手段の比較出力に基づいて、前記所定領域を決定することを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  11.  請求項10記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記徐励制御回路は、
     負荷応答制御クロックをカウントして負荷応答制御カウント値を出力する負荷応答制御カウンタと、
     前記負荷応答制御カウント値に対する加算出力を発生する加算手段と、
     前記負荷応答制御カウント値に対する減算出力を発生する減算手段と、
     前記加算出力と減算出力の何れかを選択し、前記負荷応答制御カウンタを制御するセレクタとを有し、
     前記比較手段は、前記セレクタを制御し、前記所定領域において、前記励磁デューティの増加速度を変化させることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
  12.  請求項9記載の車両用交流発電機の制御装置であって、前記負荷応答制御手段は、
     負荷応答制御クロックをカウントして負荷応答制御カウント値を出力する負荷応答制御カウンタと、
     第1加算値とこの第1加算値よりも大きな第2加算値との何れかを選択し、これらの第1加算値または第2加算値に基づいて、前記負荷応答制御カウント値に対する加算出力を発生する加算手段と、
     前記負荷応答制御カウント値に対する減算出力を発生する減算手段と、
     前記加算出力と減算出力の何れかを選択し、前記負荷応答制御カウンタを制御するセレクタとを有し、
     前記比較手段は、前記セレクタを制御し、前記所定領域において、前記励磁デューティの増加速度を変化させることを特徴とする車両用交流発電機の制御装置。
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