WO2011046133A1

WO2011046133A1 - 光源装置及び表示装置

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Publication number: WO2011046133A1
Application number: PCT/JP2010/067932
Authority: WO
Inventors: 直人西
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2009-10-15
Filing date: 2010-10-13
Publication date: 2011-04-21

Abstract

　発光素子が実装された回路基板を反射部材に固定することができる光源装置、及び、該光源装置を備えた表示装置を提供する。　光源装置Ｂは、一面２ａに発光素子１が実装された回路基板２と、該回路基板２の一面２ａの側に配置され、発光素子１から出射された光を通過させる開口３ｆを有する反射部材３とを備え、反射部材３は回路基板２の一面２ａと対向する側に回路基板２が嵌入可能な凹部３ｄを有し、該凹部３ｄに嵌入された回路基板２を固定するために、回路基板２の一面２ａとは反対側の面２ｂに係止する係止爪３ｅを反射部材３に設けてある。表示装置は、一側に表示面１０ａを有する表示部Ａと、該表示部Ａの他側に配された光源装置Ｂとを備える。

Description

光源装置及び表示装置

　本発明は、発光素子が設けられた光源装置、及び該光源装置を備えた表示装置に関する。

　液晶ディスプレイ等の他発光型の表示装置では、表示面を有する表示パネルに照明光を照射する光源装置を備えている。該光源装置では、一面に発光ダイオードが実装された回路基板を放熱板にネジを使わずに固定するために、表面側の開口幅が狭くなる逆テーパー状の断面を有する溝を放熱板に形成し、該溝内に回路基板を配置して回路基板が動作温度の上昇に伴い膨張することで溝の横壁に当接して固定される構造が公知である（特許文献１参照）。

　他の光源装置では、一面に発光ダイオードが実装された回路基板の一面の側に照明光の輝度を高めるために配置される反射板を該回路基板の他面側に位置した金属製の放熱板に接着材やマグネット等を用いて固定し、反射部材（反射板）によって回路基板を放熱板に押し付けて固定する構造が公知である（特許文献２参照）。尚、回路基板の位置決めのために、放熱板に位置決め用の突起が設けられ、回路基板に該突起が嵌まる孔が設けてある。

特開２００８－６０２０４号公報特開２００９－１２９７０５号公報

　特許文献１及び２に記載の光源装置では、回路基板を固定する対象物が放熱板であるので、放熱板が設けられていない光源装置には適用できないという問題がある。また、特許文献１に記載の光源装置では、放熱板に設けるテーパー状の溝構造が複雑であり、特許文献２に記載の光源装置では、放熱板の突起及び回路基板の孔の形成が面倒であるという問題もある。

　本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、発光素子が実装された回路基板を反射部材に保持することができる光源装置、及び、該光源装置を備えた表示装置を提供することを目的とする。

　本発明に係る光源装置は、一面に発光素子が実装された回路基板と、前記発光素子から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置において、前記回路基板は前記反射部材に保持してあることを特徴とする。

　本発明によれば、一面に発光素子が実装された回路基板が反射部材に保持され、回路基板の一面に実装された発光素子から出射された光は反射部材で反射されて照明光となる。

　本発明に係る光源装置は、前記反射部材は前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有しており、該開口に前記発光素子が対向するように前記回路基板を前記反射部材に固定する固定手段が設けてあることを特徴とする。

　本発明によれば、回路基板の一面に実装された発光素子が反射部材の開口に対向するように回路基板が固定手段によって反射部材に固定されている。回路基板の一面に実装された発光素子から出射された光は反射部材の開口を通過し、また反射部材の表面で反射されて照明光となる。

　本発明に係る光源装置は、前記反射部材は、前記回路基板の前記一面と対向する側に前記回路基板が嵌入可能な凹部を有し、該凹部の底部に前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有しており、前記反射部材の凹部に嵌入された前記回路基板を固定する固定手段が設けてあることを特徴とする。

　本発明によれば、一面に発光素子が実装された回路基板が、該回路基板の一面の側に配置された反射部材が回路基板の一面と対向する側に有する凹部に嵌入され、該凹部に嵌入された回路基板が固定手段によって固定されている。回路基板の一面に実装された発光素子から出射された光は反射部材の凹部の底部に設けた開口を通過し、また反射部材の表面で反射されて照明光となる。

　本発明に係る光源装置は、前記固定手段は、前記回路基板の前記一面とは反対側の面又は端面部に係止するように前記反射部材に設けた係止爪であることを特徴とする。
　本発明によれば、前記反射部材に設けた係止爪が反射部材の凹部に嵌入された回路基板の一面とは反対側の面又は端面部に係止し、回路基板が反射部材に固定される。

　本発明に係る光源装置は、前記回路基板は、前記一面とは反対側の面に放熱片を取り付けてあることを特徴とする。
　本発明によれば、回路基板の一面に実装された発光素子の発光により発生した熱が回路基板の一面とは反対側の面に取り付けた放熱片に伝わり、該放熱片から周囲に放熱されるので、発光素子の発光により発生した熱を良好に放熱することができる。

　本発明に係る光源装置は、前記固定手段は、前記回路基板の前記一面とは反対側の面に接触して前記一面の側へ押圧するように配置した放熱体であること特徴とする。
　本発明によれば、前記回路基板の前記一面とは反対側の面に接触した放熱体が回路基板を一面の側へ押圧することにより、回路基板が固定される。また発光素子の発光により発生した熱が回路基板の一面とは反対側の面に接触した放熱体に伝わり、該放熱体から周囲に放熱されるので、発光素子の発光により発生した熱を良好に放熱することができる。

　本発明に係る光源装置は、前記回路基板は矩形状をなし、前記発光素子が該回路基板の長手方向に複数個並置され、前記凹部は、前記回路基板と略同一寸法の矩形状の開口を有することを特徴とする。
　本発明によれば、発光素子が回路基板の長手方向に複数個並置された矩形状の回路基板が回路基板と略同一寸法の矩形状の開口を有する凹部に嵌入されるので、回路基板を反射部材の凹部に適切に位置決めして固定することができる。

　本発明に係る光源装置は、一面に発光素子が実装された回路基板と、該回路基板の前記一面の側に配置され、前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有する反射部材とを備えた光源装置において、前記回路基板は、プリント基板の表面に前記発光素子が実装され、前記一面を前記反射部材に取り付けてあることを特徴とする。

　本発明によれば、一面に発光素子が実装されたプリント基板の一面が、該プリント基板の一面の側に配置された反射部材に取り付けられている。プリント基板の一面に実装された発光素子から出射された光は反射部材の開口を通過し、また反射部材の表面で反射されて照明光となる。

　本発明に係る光源装置は、前記回路基板の前記一面とは反対側の面に当接した放熱体を設けてあることを特徴とする。
　本発明によれば、発光素子の発光により発生した熱がプリント基板の一面とは反対側の面に接触した放熱体に伝わり、該放熱体から周囲に放熱されるので、発光素子の発光により発生した熱を良好に放熱することができる。

　本発明に係る光源装置は、前記反射部材は、ベース材の表面に該ベース材より高い光反射率の層又はシートを設けた複合体であることを特徴とする。
　本発明によれば、ベース材に光反射率が低くても安価で剛性の高い材料を用い、ベース材の表面にベース材より高い光反射率の層又はシートを設けることにより、例えば反射部材の全体を光反射率が高く、高価な材料で構成する必要がない。

　本発明に係る光源装置は、前記回路基板の前記一面の側に配置され、前記発光素子から出射された光を拡散させるレンズを備え、前記レンズの周縁部に係止部を設け、前記反射部材に該係止部と係止して該レンズを固定するための被係止部を設けてあることを特徴とする。

　本発明によれば、前記回路基板の前記一面の側に配置されるレンズの周縁部に設けた係止部と前記反射部材に設けた被係止部とが係止され、該レンズが反射部材に固定されるので、接着剤等を用いて固定する場合に比べて、接着剤の使用量を削減し、レンズを簡易に取り付けることができる。前記発光素子から出射され、反射部材の開口を通過した光は反射部材に固定されたレンズによって拡散され、照明光となる。

　本発明に係る光源装置は、前記反射部材は、枠体と、該枠体の内周部に取り付けた板体とを有し、該板体の表面が前記枠体よりも高い光反射率を有することを特徴とする。
　本発明によれば、枠体の内周部に枠体よりも高い光反射率を有する板体を取り付けて反射部材としたので、前記回路基板を固定した板体の交換が容易であり、枠体から取り外した板体に対して前記回路基板の固定を作業良く行うことができる。

　本発明に係る光源装置は、前記反射部材は、一側に表示面を有する表示部の他側に取り付けるための取付部を周縁部に設けてあることを特徴とする。
　本発明によれば、反射部材の周縁部に設けた取付部によって一側に表示面を有する表示部の他側に取り付けることができる。

　本発明に係る表示装置は、一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された前記光源装置とを備えることを特徴とする。
　本発明によれば、一側に表示面を有する表示部の他側に配された前記光源装置に実装された発光素子が発光した光が表示部に入射し、表示部を照明する。

　本発明に係る光源装置によれば、一面に発光素子が実装された回路基板を照明光の輝度向上のために設けられる反射部材に保持することができる光源装置が提供される。

　本発明に係る光源装置によれば、一面に発光素子が実装された回路基板を発光素子が反射部材の開口に対向するように固定して保持することにより、発光素子が実装された回路基板を反射部材に適切に保持することができる光源装置が提供される。

　本発明に係る光源装置によれば、一面に発光素子が実装された回路基板を該回路基板の一面の側に位置した反射部材の凹部に嵌入させ、凹部から離脱しないように固定手段によって固定することにより、発光素子が実装された回路基板を反射部材に確実に保持することができる光源装置が提供される。

　本発明に係る光源装置によれば、一面に発光素子が実装されたプリント基板の一面を反射部材に取り付けることにより、発光素子が実装された回路基板を反射部材に保持することができる光源装置が提供される。

　本発明に係る表示装置によれば、一側に表示面を有する表示部の他側に、発光素子が実装された回路基板が反射部材に保持された直下型の光源装置を配した表示装置が提供される。

本発明の第１の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。図１に示す光源装置の一部を拡大した断面図である。図１に示す光源装置を分解した一部部材の斜視図である。発光ダイオード基板の構成を示す斜視図である。図１に示す光源装置の一部部材（反射部材）の背面図である。図１に示す光源装置の背面図である。本発明の第２の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。本発明の第３の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。本発明の第４の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。図９に示す光源装置の一部を拡大した断面図である。図９に示す光源装置の一部部材の斜視図である。本発明の第５の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。図１２に示す光源装置の一部を拡大した断面図である。本発明の第５の実施の形態に係る光源装置の変形例を示す断面図である。本発明の第６の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図である。本発明の第６の実施の形態に係る光源装置の他の例を示す断面図である。本発明の第６の実施の形態に係る光源装置の変形例を示す断面図である。本発明の第７の実施の形態に係る光源装置の主要部を示す断面図である。本発明の第７の実施の形態に係る光源装置の変形例の主要部を示す断面図である。本発明の第８の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図である。本発明の第９の実施の形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。本発明の第１０の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図である。

　以下、本発明の実施の形態に係る光源装置を備えた液晶表示装置を図面に基づいて説明する。

　第１の実施の形態
　図１は本発明の第１の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図、図２は図１に示す光源装置の一部を拡大した断面図、図３は図１に示す光源装置を分解した一部部材の斜視図、図４は発光ダイオード基板の構成を示す斜視図、図５は図１に示す光源装置の一部部材（反射部材）の背面図、図６は図１に示す光源装置の背面図である。

　本発明に係る表示装置は、前側に表示面１０ａを有し、略直方体をなす表示部Ａと、表示部Ａの後側に配された光源装置Ｂとを備える。尚、表示装置は表示部Ａの周縁部及び光源装置Ｂの後側を隠蔽するキャビネットを有するが、図１では該キャビネットの図示を省略している。また、図１では表示装置の下側部分のみを記載しているが、上側部分は下側部分を上下反転した対称形の構成である。

　光源装置Ｂは、複数の発光ダイオード１が一面２ａに実装され、離隔して並置される複数の発光ダイオード基板２と、該複数の発光ダイオード基板２の一面２ａの側に配される反射板３とを備える。

　発光ダイオード基板２は、一面２ａに発光ダイオード１を実装するための回路部を有し、幅に対する長さの比が大きい矩形状（短冊状）をなす。発光ダイオード基板２の一面２ａには複数の発光ダイオード１が基板の長手方向に略同一間隔で離隔して実装してある。発光ダイオード基板２は一面２ａ側のみに導電部を有する合成樹脂製の片面基板、あるいは、放熱性の良好なアルミ製の基板等で構成される。

　図３には、発光ダイオード１が５個実装された発光ダイオード基板２と、発光ダイオード１が８個実装された発光ダイオード基板２とが一列状に接続された２枚の発光ダイオード基板２を幅方向に８列並置した例を示す。各列の間隔は発光ダイオード基板２上の発光ダイオード１の実装間隔と略同一の間隔であり、全ての発光ダイオード基板２上の発光ダイオード１が２次元に略等間隔で配置してある。一列状に配置された発光ダイオード基板２の列と直交する方向に並ぶ各発光ダイオード基板２は長手方向の寸法が略同一である。

　発光ダイオード基板２の一面２ａの長手方向の両端部には接続部４，５が設けてある。一列状に並置される２枚の発光ダイオード基板２は、隣り合う発光ダイオード基板２の接続部４，４同士がコネクタ６にて接続されている。また、列の一方の端に位置する発光ダイオード基板２の接続部５が電源回路基板にコネクタにて接続され、列の他方の端に位置する発光ダイオード基板２の接続部５にショートピンが接続されている。

　反射板３は、高い光反射率を有する合成樹脂（例えば、ポリカーボネート樹脂）を成形してなり、略矩形をなす底板部３ａと、該底板部３ａの周縁に連なり、底板部３ａとは反対側の開口径が大きくなる角筒部３ｂと、該角筒部３ｂの周縁に連なり、矩形環状の取付部３ｃとを有する。

　底板部３ａは発光ダイオード基板２の一面２ａと対向する側に、一列状に接続された２枚の発光ダイオード基板２を夫々嵌入させる８個の凹部３ｄを有している。各凹部３ｄは一列状に接続された２枚の発光ダイオード基板２と略同一寸法であって発光ダイオード基板２を嵌入可能な矩形状の開口を有する。従って、発光ダイオード基板２を凹部３ｄに嵌入することによって発光ダイオード基板２の位置決めがなされる。底板部３ａには、各凹部３ｄに嵌入された発光ダイオード基板２が離脱しないように、発光ダイオード基板２の一面２ａとは反対側の面２ｂに係止する係止爪３ｅを各発光ダイオード基板２の幅方向の両側に設けてある。発光ダイオード基板２の幅方向の両端部を各係止爪３ｅの斜面に当てながら凹部３ｄに押し込むことにより、各係止爪３ｅが弾性変形して両者の間隔が広がり、発光ダイオード基板２が凹部３ｄに嵌入される。嵌入後は各係止爪３ｅが元の状態に戻り、先端の爪部が発光ダイオード基板２の反対側の面２ｂに係止する。尚、図２には、係止爪３ｅの爪部を成形する型を抜くための孔３ｋが示されている。

　また、底板部３ａは、凹部３ｄに嵌入された発光ダイオード基板２上の各発光ダイオード１から出射された光を通過させる複数のすり鉢状の円形開口３ｆと、前記コネクタ６を挿通させる複数の矩形状の開口３ｇと、接続部５に接続されたショートピンを挿通させる複数の矩形状の開口３ｌとを有する。取付部３ｃの全周に間隔をおいて複数の貫入孔３ｈが設けてある。

　表示部Ａは、表示面１０ａを有する表示パネル１０と、該表示パネル１０の後側に配されている光学シート１１とを有する。表示パネル１０の周縁部は、Ｌ字型の断面を有する前側の枠体１２と、後側の枠体１３とにより前後に挾着保持され、パネルモジュールを構成している。前後の各枠体１２，１３と表示パネル１０との間に夫々矩形環状の弾性部材１４を配置し、両枠体１２，１３を図示しないネジ等の固定具によって固定してある。

　光学シート１１は、光源装置Ｂに備えた発光ダイオード１が発光した光を拡散する比較的厚肉の拡散板と、反射偏光板、プリズムシート、拡散シート等の比較的薄肉の合成樹脂シートが積層された積層体である。光学シート１１は周縁部が後側の枠体１３と前記反射板３の取付部３ｃとによって挾着保持されている。パネルモジュールの枠体１２，１３には前記反射板３の取付部３ｃの貫入孔３ｈに対応して貫通孔が設けてあり、該貫通孔に挿通させたネジ７を貫入孔３ｈにネジ込むことにより、表示部Ａに光源装置Ｂが組み付けられる。

　第２の実施の形態
　図７は本発明の第２の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。第２の実施の形態に係る光源装置では、前記反射板３の凹部３ｄに係止爪３ｅを設けず、凹部３ｄに嵌入した発光ダイオード基板２の一面２ａとは反対側の面２ｂに接触して一面２ａの側へ押圧するように配置した放熱体８を設けた点を除いて、第１の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　放熱体８は、前側が開口した箱部８ａと、箱部８ａの周縁に連なる矩形環状の平板部８ｂとを有し、平板部８ｂの全周に間隔をおいて複数の貫入孔８ｃが設けてある。尚、反射板３の取付部３ｃの貫入孔３ｈは貫通孔に変更してある。パネルモジュールの枠体１２，１３及び反射板３の取付部３ｃの各挿通孔に挿通させたネジ７を貫入孔８ｃにネジ込むことにより、放熱板８が凹部３ｄに嵌入された発光ダイオード基板２の一面２ａとは反対側の面２ｂに接触して一面２ａの側へ押圧する状態で、表示部Ａに光源装置Ｂが組み付けられる。

　第３の実施の形態
　図８は本発明の第３の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図である。第３の実施の形態に係る光源装置では、前記発光ダイオード基板２の一面２ａとは反対側の面２ｂに放熱片９を取り付けてある点を除いて、第１の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　放熱片９は、複数の平行なフィン部を有している。予め放熱片９をネジ止め等により固定した発光ダイオード基板２を凹部３ｄに嵌入し、係止爪３ｅによって固定する。

　第４の実施の形態
　図９は本発明の第４の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図、図１０は図９に示す光源装置の一部を拡大した断面図、図１１は図９に示す光源装置の一部部材の斜視図である。第４の実施の形態に係る光源装置では、前記発光ダイオード基板２の前記一面２ａの側に配置され、前記発光ダイオード１から出射された光を拡散させるために、各発光ダイオード１に対応した複数のレンズ２０を備えた点を除いて、第１の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　レンズ２０は、透明な合成樹脂を成形してなり、発光ダイオード１の頂部と離隔して対向し、該発光ダイオード１から出射した光を四方に拡散させるための略円錐状の凹部２０ａと、該凹部２０ａの周囲に位置し、反射板３の底板部３ａの表面に当接する当接部２０ｂと、該当接部２０ｂの周縁部の１８０度回転対称の位置に設けられ、レンズ２０の周縁部から外向きの爪を備えた２個の係止爪２０ｃとを有している。

　反射板３の底板部３ａは、レンズ２０の係止爪２０ｃが挿通可能な挿通孔３ｉを有し、挿通孔３ｉはレンズ２０から遠い側に段部３ｊを設けてある。係止爪２０ｃの斜面部を挿通孔３ｉの内端部に当てながら押し込むと、係止爪２０ｃが内側に弾性変形して挿通孔３ｉ内に嵌入され、挿通孔３ｉの奥では係止爪２０ｃが元の状態に変形して、段部３ｊに係止される。これにより、レンズ２０が反射板３に固定される。

　第５の実施の形態
　図１２は本発明の第５の実施の形態に係る光源装置を備えた表示装置の主要部を示す断面図、図１３は図１２に示す光源装置の一部を拡大した断面図である。第５の実施の形態に係る光源装置では、反射板３Ａには凹部３ｄを設けず、発光ダイオード基板２Ａはプリント基板の表面に前記発光ダイオード１が実装され、前記一面２ａを前記反射板３Ａに接着により取り付けてある点を除いて、第２の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　プリント基板は、所謂フレキシブルプリント基板（ＦＰＣ）やフレキシブルフラットケーブル（ＦＦＣ）等の可撓性を有するシート状プリント基板、あるいは、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスエポキシ基板、アルミとフレキシブル材料との複合基板等の可撓性を有しないリジッドタイプのプリント基板で構成される。ＦＰＣやＦＦＣは軽量であるので、発光ダイオード基板２ＡがＦＰＣやＦＦＣ等のシート状プリント基板の場合、反射板３Ａは、変形しない範囲で第２の実施の形態での反射板３よりも厚さを薄く形成している。接着には両面接着テープ又は接着剤等の接着部材１９を用いている。発光ダイオード基板２Ａの前記一面２ａとは反対側の面２ｂには放熱体８が当接するように設けてある。

　発光ダイオード基板２Ａの取り付けは接着に限らない。図１４は本発明の第５の実施の形態に係る光源装置の変形例を示す断面図である。反射板３Ａには発光ダイオード基板２Ａの側に突出した柱状凸部３Ａ１が設けられ、この柱状凸部３Ａ１を発光ダイオード基板２Ａに設けた貫通孔２Ａ１及び放熱体８に設けた貫通孔８ａ１に嵌合させ、放熱体８で押さえて固定している。また、発光ダイオード基板２Ａの貫通孔２Ａ１に嵌合した柱状凸部３Ａ１を溶着して固定することも可能である。

　第６の実施の形態
　図１５は本発明の第６の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図、図１６は同第６の実施の形態に係る光源装置の他の例を示す断面図である。第６の実施の形態に係る光源装置では、反射板３Ｂが、ベース材３Ｂ１の表面にベース材３Ｂ１より高い光反射率の層又はシート３Ｂ２を設けた複合体である点を除いて、図１５に示す光源装置は第１の実施の形態に係る光源装置の構成と同様であり、図１６に示す光源装置は第５の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　ベース材３Ｂ１は、安価な合成樹脂、金属板等で構成される。ベース材３Ｂ１が合成樹脂で構成される場合を図１５に示す。層又はシート３Ｂ２は、高光反射率の塗料を塗布した層で構成されるか、高光反射率の樹脂シート（例えば、ポリカーボネート樹脂）又は樹脂でラミネートした金属薄板シート（例えば、カラー鉄板）等を貼り付けて構成される。

　ベース材３Ｂ１が金属板である場合を図１６に示す。ベース材３Ｂ１が金属板の場合、ベース材３Ｂ１に凹部を設けてもよいが、凹部を設けず、発光ダイオード基板２の一面２ａをベース材３Ｂ１の表面に取り付けることができる。図１６は接着部材１９によって接着する場合を示すが、取り付けは接着に限らない。図１７は本発明の第６の実施の形態に係る光源装置の変形例を示す断面図であり、ビス２１を発光ダイオード基板２の貫通孔２ｃに通してベース材３Ｂ１のネジ穴３ｎにネジ込んで固定する場合を示す。また、図示はしないが、前記係止爪３ｅと同様の係止爪をベース材３Ｂ１から切り起こし、発光ダイオード基板２の他面２ｂに係止して固定することもできる。この場合、発光ダイオード基板２の位置決めのために、ベース材３Ｂ１にハーフパンチ等によって基板２側に突出する突起３ｑを設け、基板２に突起３ｑが嵌合する位置決め孔２ｆを設けている。ベース材３Ｂ１は、通常の金属板の他に、カラー鉄板、カラー鋼鈑等で形成してもよい。

　第７の実施の形態
　図１８は本発明の第７の実施の形態に係る光源装置の主要部を示す断面図である。第７実施の形態に係る光源装置では、反射板３Ｃが枠体３Ｃ１と、枠体３Ｃ１の内周部に取り付けた板体３Ｃ２とを有し、板体３Ｃ２の表面が枠体３Ｃ１よりも高い光反射率を有する点を除いて、第１の実施の形態に係る光源装置の構成と同様である。

　枠体３Ｃ１には、板体３Ｃ２を保持して変形しない程度の剛性が要求され、鉄板等の金属板、安価な合成樹脂等で構成される。図示はしないが、枠体３Ｃ１は外周縁部でパネルモジュールの枠体１２，１３に取り付けてある。板体３Ｃ２は、高光反射率の樹脂（例えば、ポリカーボネート樹脂）の板、又は表面に高光反射率の塗料の層、高光反射率の樹脂シートを張り付けた樹脂板で構成される。板体３Ｃ２の外周側にはボス部３Ｃ３が設けられ、該ボス部３Ｃ３に設けた複数の貫入孔に枠体３Ｃ１に設けた貫通孔を挿通したネジ１５がネジ込まれて板体３Ｃ２が枠体３Ｃ１に固定され、また、ネジ１５を外すことによって板体３Ｃ２が枠体３Ｃ１から取り外される。

　図１９は本発明の第７の実施の形態に係る光源装置の変形例の主要部を示す断面図である。板体３Ｃ２の外周側に貫通孔を有する取付部３Ｃ４を設け、該取付部３Ｃ４よりも前側（光源装置の内側）に枠体３Ｃ１を配置し、取付部３Ｃ４の貫通孔を挿通したネジ１５を枠体３Ｃ１に設けたネジ孔にネジ込むことで板体３Ｃ２が枠体３Ｃ１に固定される。図１９の場合は、板体３Ｃ２を光源装置の外側から枠体３Ｃ１に対して取り外しできるので、発光ダイオード基板２を支持する板体３Ｃ２の交換が図１８の場合に比べて一層容易になる。

　第８の実施の形態
　図２０は本発明の第８の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図である。第１、第２、第３、第４、第６及び第７の実施の形態では、反射部材３、３Ｂの底板部３ａ又は反射部材３Ｂのベース材３Ｂ１、反射部材３Ｃの板体３Ｃ２に回路基板２を嵌入させる凹部３ｄを設け、凹部３ｄに嵌入した回路基板２を係止爪３ｅで固定したが、図２０に示すように、凹部３ｄを設けず、反射部材３の面（底板部３ａの裏面側）に配置した回路基板２の周縁部を反射部材３の面（底板部３ａの裏面側）に突設した係止爪３ｅで固定するようにしてもよい。この場合、回路基板２の長手方向の位置決めのために、底板部３ａに回路基板２側に突出する位置決めピン３ｐを設け、回路基板２に位置決めピン３ｐが嵌合する位置決め孔２ｅを設けている。

　第９の実施の形態
　図２１は本発明の第１０の実施の形態に係る光源装置の一部部材の平面図である。反射部材３に凹部３ｄを設けずに、回路基板２を係止爪３ｅで反射部材３に固定する場合に、係止爪３ｅが回路基板２の他面２ｂを係止するようにしたが、例えば、図２２に示すように、回路基板２の長辺部に係止爪３ｅの幅よりも広幅の切欠２ｇを設け、係止爪３ｅが該切欠２ｇに入り込む状態で爪部が回路基板２の他面２ｂに係止するようにしてもよい。この場合、切欠２ｇ内に位置する係止爪３ｅによって回路基板２の長手方向の移動が規制され、位置決めがされる。

　第１０の実施の形態
　図２２は本発明の第９の実施の形態に係る光源装置の一部を示す断面図であり、反射部材３に凹部３ｄを設けずに回路基板２を固定するためにホルダー３０を用いた例を示す。ホルダー３０は、回路基板２の他面２ｂを受け止め保持する保持部３０ａと、回路基板２に設けた位置決め孔２ｄに嵌合する位置決めピン３０ｂと、保持部３０ａの外周端部に延設された係止爪３０ｃとを備えている。反射部材３の底板部３ａには、係止爪３０ｃが挿通可能であり、奥側に段部３ｍ１を有する挿通孔３ｍが設けてある。係止爪３０ｃの斜面部を挿通孔３ｍの内端部に当てながら弾性変形させて押し込み、挿通孔３ｍの奥側で係止爪３０ｃの爪部を段部３ｍ１に係止させてホルダー３０を底板部３ａに固定することで、回路基板２が反射部材３に取り付けられる。

　また、図示はしないが、反射部材３，３Ｂ，３Ｃに設けた凹部３ｄに嵌入させた回路基板２を固定する手段は、係止爪３ｅではなく、接着又はビス止め等でもよい。

　前述の実施の形態では、本発明に係る光源装置を液晶表示装置の表示パネルの照明用に適用したが、液晶表示装置以外の他発光型の表示装置の表示パネルの照明用に適用することができる。

　１　　　　発光ダイオード（発光素子）
　２　　　　発光ダイオード基板（回路基板）
　２Ａ　　　発光ダイオード基板（回路基板）
　２ａ　　　一面
　２ｂ　　　反対側の面
　３　　　　反射板（反射部材）
　３Ａ　　　反射板（反射部材）
　３Ｂ　　　反射板（反射部材）
　３Ｂ１　　ベース材
　３Ｂ２　　層又はシート
　３Ｃ　　　反射板（反射部材）
　３Ｃ１　　枠体
　３Ｃ２　　板体
　３ｃ　　　取付部
　３ｄ　　　凹部
　３ｅ　　　係止爪（固定手段）
　３ｆ　　　開口
　３ｊ　　　段部（被係止部）
　３ｎ　　　ネジ穴（固定手段）
　８　　　　放熱体（固定手段）
　９　　　　放熱片
　１０ａ　　表示面
　１９　　　接着部材（固定手段）
　２０　　　レンズ
　２０ｃ　　係止爪（係止部）
　２１　　　ビス（固定手段）
　３０　　　ホルダー（固定手段）
　Ａ　　　　表示部
　Ｂ　　　　光源装置

Claims

　一面に発光素子が実装された回路基板と、前記発光素子から出射された光を反射させる反射部材とを備えた光源装置において、
　前記回路基板は前記反射部材に保持してあることを特徴とする光源装置。
　前記反射部材は前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有しており、該開口に前記発光素子が対向するように前記回路基板を前記反射部材に固定する固定手段が設けてあることを特徴とする請求項１に記載の光源装置。
　前記反射部材は、前記回路基板の前記一面と対向する側に前記回路基板が嵌入可能な凹部を有し、該凹部の底部に前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有しており、前記反射部材の凹部に嵌入された前記回路基板を固定する固定手段が設けてあることを特徴とする請求項１に記載の光源装置。
　前記固定手段は、前記回路基板の前記一面とは反対側の面又は端面部に係止するように前記反射部材に設けた係止爪であることを特徴とする請求項２又は３に記載の光源装置。
　前記回路基板は、前記一面とは反対側の面に放熱片を取り付けてあることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の光源装置。
　前記固定手段は、前記回路基板の前記一面とは反対側の面に接触して前記一面の側へ押圧するように配置した放熱体であることを特徴とする請求項２又は３に記載の光源装置。
　前記回路基板は矩形状をなし、前記発光素子が該回路基板の長手方向に複数個並置され、
　前記凹部は、前記回路基板と略同一寸法の矩形状の開口を有することを特徴とする請求項３から６のいずれか一項に記載の光源装置。
　一面に発光素子が実装された回路基板と、該回路基板の前記一面の側に配置され、前記発光素子から出射された光を通過させる開口を有する反射部材とを備えた光源装置において、
　前記回路基板は、プリント基板の表面に前記発光素子が実装され、前記一面を前記反射部材に取り付けてあることを特徴とする光源装置。
　前記回路基板の前記一面とは反対側の面に当接した放熱体を設けてあることを特徴とする請求項８に記載の光源装置。
　前記反射部材は、ベース材の表面に該ベース材より高い光反射率の層又はシートを設けた複合体であることを特徴とする請求項１から９のいずれか一項に記載の光源装置。
　前記回路基板の前記一面の側に配置され、前記発光素子から出射された光を拡散させるレンズを備え、
　前記レンズの周縁部に係止部を設け、前記反射部材に該係止部と係止して該レンズを固定するための被係止部を設けてあることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一項に記載の光源装置。
　前記反射部材は、枠体と、該枠体の内周部に取り付けた板体とを有し、該板体の表面が前記枠体よりも高い光反射率を有することを特徴とする請求項１から１１のいずれか一項に記載の光源装置。
　前記反射部材は、一側に表示面を有する表示部の他側に取り付けるための取付部を周縁部に有することを特徴とする請求項１から１２のいずれか一項に記載の光源装置。
　一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された請求項１から１３のいずれか一項に記載の光源装置とを備えることを特徴とする表示装置。