WO2010090102A1

WO2010090102A1 - ゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラム

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Publication number: WO2010090102A1
Application number: PCT/JP2010/050979
Authority: WO
Inventors: 祐一浅見
Original assignee: 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
Priority date: 2009-02-03
Filing date: 2010-01-26
Publication date: 2010-08-12
Also published as: JP2010178779A; TW201039897A; JP4939557B2

Abstract

　ゲーム装置（600）は、受付部（601）、判定部（602）、出力部（603）を備える。受付部（601）は、プレイヤーからの操作入力を受け付ける。判定部（602）は、操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する。出力部（603）は、判定部（602）による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置（610）に出力する。出力部（603）は、表示装置（610）に、所定の図形を、準備開始時刻に至るまでは第１の色彩で、準備開始時刻から操作入力が受け付けられるまでは第１の色彩から第２の色彩へ次第に色彩が変化するように表示させる信号を出力する。

Description

ゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラム

　本発明は、提示されるタイミングに合わせてプレイヤーが操作入力を行うゲームにおいて、操作入力に対する判定結果を適切に表示するのに好適なゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラムに関する。

　従来から、楽曲のリズムや画面の表示にタイミングを合わせて、プレイヤーがボタンやフットスイッチを操作する音楽ゲームが知られている。このような音楽ゲームにおいては、例えば、演奏される楽曲に同調して所定のオブジェクトが順次画面の下方から現れてそれぞれ画面の上方に移動する。その結果、これらのオブジェクトは、判定の基準となる判定ラインに到達する。この際に、プレイヤーはボタンを押圧することを求められる。そして、ボタンが押圧されたタイミングが到達タイミングに合っている場合は、得点が加算される。また、プレイヤーの操作入力が成功したことを示す図形が表示される。この場合、操作入力された時刻は、所定の時間帯に含まれていると判定されている。

　なお、所定の時間帯の長さは操作入力のタイミングの許容度を示すものである。所定の時間帯の長さが短ければゲームの難易度は上がる。一方、所定の時間帯の長さが長ければ、ゲームの難易度は下がる。このようなゲーム装置は、例えば、特許文献１に開示されている。

　また、映像信号のディスプレイへの供給後、映像のディスプレイへの表示までに、表示遅れが生じる。特許文献２に開示されているゲーム装置は、この表示遅れ時間を算定する。さらに、このゲーム装置においては、算定された表示遅れ時間に基づき、コントローラの操作情報と規定操作時間との比較タイミングを調整する。

特開２００４－２９８２８１号公報特開２００８－１２５７２１号公報

　業務用や家庭用のゲーム装置は、音楽ゲームを実行することも可能である。このようなゲーム装置は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置に接続されて使用されることもある。これらの表示装置の映像は、入力された映像信号に基づくものである。しかしながら、上記の通り、映像信号が入力されてから、映像が画面に表示されるまでに、ある程度の表示遅れ（例えば、数ミリ～数百ミリ秒程度の表示遅れ。）が生じている。このため、プレイヤーが、表示が遅れていると感じてしまうことがある。このように、表示装置においては、表示遅れが生じることも多い。従って、プレイヤーに表示の遅延をできるだけ感じさせない技術が求められている。このような表示装置は、プレイヤーの操作入力が成功した場合、図形を適切に表示することにより、実現される。

　本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、提示されるタイミングに合わせてプレイヤーが操作入力を行うゲームにおいて、操作入力に対する判定結果を適切に表示するのに好適なゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本発明の第１の観点に係るゲーム装置は、受付部、判定部、出力部を備え、以下のように構成する。

　すなわち、受付部は、プレイヤーからの操作入力を受け付ける。例えば、プレイヤーは、ゲーム装置のコントローラに用意された各種のボタン（フットスイッチなど手や足で操作するものが典型的である。）やレバーを操作する。また、プレイヤーが各種の楽器に模したコントローラの部材を操作することもある。このような場合、プレイヤーの操作は、操作入力として受け付けられる。また、プレイヤーが所定の動作を行った場合、受付部は、各種のセンサで検知し、操作入力として受け付けてもよい。

　そして、判定部は、操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する。所定時間帯は、例えば、プレイヤーから操作入力がなされるべき時間帯である。換言すれば、所定時間帯に操作入力がなされていれば、操作入力は成功であると判定される。また、所定時間帯に操作入力がなされていなければ、操作入力は失敗であると判定される。従って、所定時間帯の長さは操作入力のタイミングの許容度を示す。すなわち、所定時間帯の長さが短ければ、ゲームの難易度は上がる。一方、所定時間帯の長さが長ければ、ゲームの難易度は下がる。所定時間帯を示す情報は、ゲーム装置において実行されるプログラムに組み込まれていてもよい。また、この情報は、ゲーム装置に装備される記憶装置に記憶されていてもよい。

　さらに、出力部は、判定部による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形（以下「結果表示図形」という。）を表示させる信号を表示装置に出力する。この際に、出力部は、表示装置に、所定の図形を、以下の（Ａ）ならびに（Ｂ）に示すように表示させる信号を出力する。

　まず、（Ａ）所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させる。第１の色彩は、後述する第２の色彩とは異なる色彩である。第２の色彩は、所定時間帯に操作入力がなされている（例えば、操作入力が成功である。）と判定された場合に、表示される結果表示図形の色彩である。そして、第１の色彩は、所定時間帯に操作入力がなされていない（例えば、操作入力が失敗である。）と判定された場合などに、表示される結果表示図形の色彩である。なお、結果表示図形の色彩の調整は、例えば、表示装置の表示画面を構成する各画素の輝度を適宜調整することにより行われる。カラー表示である場合、Ｒ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）のそれぞれの輝度が調整される。

　そして、（Ｂ）準備開始時刻から操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる。一般的には、表示装置の表示画面に表示される画像のうち、結果表示図形の表示部分は、複数の画素により構成される。典型的には、当該複数の画素のそれぞれの輝度を、第１の色彩を実現する輝度から第２の色彩を実現する輝度へと時間経過とともに単調に増加もしくは減少させることにより、色彩が変化する。

　本構成では、結果表示図形の色を次第に変化させるような信号が、表示装置に対して与えられる。ユーザによる操作入力を想定している時間帯の少し前の時刻から、この変化は開始される。従って、結果表示図形の色は、あらかじめ変化する。すなわち、信号が表示画面へ反映されるのに時間を要する場合であっても、判定結果そのものの表示以前に、色彩は変化する。
　ここで、心理学的な研究によれば、人間の知覚は、停滞した状態からの変化の開始に対しては敏感であることがわかっている。一方、人間の知覚は、継続した変化に関しては、鈍感である。
　本発明では、画面表示において、あらかじめ、継続的に変化が起きる。この変化は、操作入力の判定結果を表示する旨をプレイヤーに予告することによるものである。このため、本発明によれば、表示画面に表示遅延がある場合でも、プレイヤーが、その遅延時間をできるだけ感じないようにすることができるようになる。以上説明したように、本発明のゲーム装置は、操作入力に対する判定結果を適切に表示することができる。

　また、本発明のゲーム装置において、出力部は、表示装置に、所定の図形を、以下の（Ｃ）～（Ｅ）に示すように表示させる信号を出力するように構成することができる。
　すなわち、（Ｃ）準備開始時刻から操作入力が受け付けられないまま所定時間帯が終わるまでは、上記（Ｂ）と同様に表示信号を出力する処理を行う。所定時間帯が完了した後は、後述する（Ｅ）のように、信号を変化させる。

　一方、（Ｄ）操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれていると判定された後は、第２の色彩で表示させる。すなわち、操作入力に受付時刻が所定時間帯に含まれている（例えば、操作入力が成功である。）と判定された場合、結果表示図形を第２の色彩で表示することにより、判定結果がプレイヤーに示される。

　そして、（Ｅ）操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれないと判定された後、もしくは、準備開始時刻から操作入力が受け付けられないまま所定時間帯が終わった後は、第１の色彩で表示させる。すなわち、所定時間帯に操作入力が受け付けられなかった（例えば、操作入力が失敗である。）と判定された場合、結果表示図形を第１の色彩で表示することにより判定結果がプレイヤーに示される。

　以上説明したように、本発明のゲーム装置は、操作入力に対する判定結果を適切に表示することができる。ある時間帯にプレイヤーにより操作入力がなされると予想される場合は、画像信号は、当該ある時間帯に入る前から表示装置に供給される。当該画像信号は、当該操作入力がなされたときに表示すべき画像を表示させるためのものである。表示装置が画像を表示する際は、上記の通り、画像信号が供給されてから当該画像信号に基づいた画像が表示されるまでの遅延時間が生じる。本発明により、この遅延時間が大きい表示装置を用いた場合においても、操作入力に対する判定結果の表示の遅延をプレイヤーができるだけ感じないようにすることができる。なお、所定時間帯に操作入力が受け付けられなかった（例えば、操作入力が失敗である。）と判定された場合は、結果表示図形は第１の色彩で表示される。このとき、結果表示図形は、第１の色彩から第２の色彩に徐々に変化する途中で第１の色彩に切り替わることになる。しかしながら、第１の色彩から第２の色彩への変化は徐々に行われるため目立つ変化ではない。また、第１の色彩と第２の色彩との中間の色彩からの第１の色彩への変化も、色彩が元の色彩に戻る変化であり目立つ変化ではない。従って、所定時間帯に操作入力が受け付けられなかった（例えば、操作入力が失敗である。）と判定された場合に、プレイヤーが、所定時間帯に操作入力が受け付けられた（例えば、操作入力が成功した。）と誤解しないようにすることができる。また、このような場合に、プレイヤーが表示の違和感を感じたりしないようにすることができる。

　また、本発明のゲーム装置において、
　第２の色彩は第１の色彩よりも明度が高くなるようにしてもよい。第２の色彩は、典型的には、操作入力が成功した場合に、プレイヤーに示される所定の図形の色彩である。従って、操作入力の成功をプレイヤーに容易に認識させるため、第２の色彩の明度は、第１の色彩よりも高い。上記の通り、当該結果表示図形の画像部分は、複数の画素から構成される。典型的には、当該結果表示図形が第２の色彩で表示される場合は、当該複数の画素のそれぞれの輝度は、当該結果表示図形が第１の色彩で表示される場合よりも高い。

　本発明のゲーム装置によれば、操作入力に対する判定結果が明確にプレイヤーに示される。

　また、本発明のゲーム装置において、
　出力部は、表示装置に、所定の図形を、
（Ｆ）準備開始時刻から操作入力が受け付けられるまで、もしくは、準備開始時刻から操作入力が受け付けられないまま所定時間帯が終わるまでは、所定時間帯が終わったときに所定の図形が第２の色彩で表示されるように、時間の経過とともに第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力するようにしてもよい。
　上記の通り、結果表示図形の画像部分は、複数の画素から構成される。典型的には、準備開始時刻までは、これらの複数の画素のそれぞれの輝度は、第１の色彩を実現する輝度である。時間経過とともに、これらの複数の画素のそれぞれの輝度は、単調に増加もしくは減少される。所定時間帯の終了時、これらの複数の画素のそれぞれの輝度は、第２の色彩を実現する輝度となる。かかる構成により、所定時間帯の終了直前には、表示装置に対し、結果表示図形を第２の色彩で表示させるための信号が供給される。このため、例えば、所定時間帯の終了直前の時刻に操作入力がなされた場合は、当該時刻よりも前の当該所定時間帯中の時刻に操作入力がなされた場合に比べ、遅延を少なくすることができる。この遅延は、具体的には、操作入力後、結果表示図形が第２の色彩で表示されるまでの所要時間である。

　本発明のゲーム装置によれば、表示遅れを伴う表示装置においても、プレイヤーが、操作入力に対する判定結果の遅延をほとんど感じないようにすることができる。

　また、本発明のゲーム装置において、
　準備時間は、表示装置に所定の図形を表示させる信号が供給されてから表示装置に所定の図形が表示されるまでの時間（以下「遅延時間」という。）に基づいて設定されるようにしてもよい。上記の通り、表示される画像の内容は、表示装置に供給される信号の内容に基づいている。例えば、遅延時間が長い場合は、この信号の内容が変化した場合においても、すぐには表示装置に表示される画像は変化しない。従って、本発明においては、遅延時間が長い場合は、準備時間は長くなる。その結果、表示装置に表示される画像は早めに変化を開始する。

　本発明のゲーム装置は、操作入力に対する判定結果を表示装置の表示遅れの大きさ（遅延時間の長さ）に応じて適切に表示することができる。

　また、本発明のゲーム装置において、
　準備時間は、遅延時間から所定時間帯の時間を減じた時間よりも長く設定されるようにしてもよい。
　上記の通り、信号が表示装置に供給された結果、結果表示図形が表示装置に表示される。例えば、当該信号の内容が、結果表示図形を第１の色彩で表示する内容から第２の色彩で表示する内容に瞬間的に切り替えられた場合においても、結果表示図形が第２の色彩で表示されるまでに、遅延時間を要する。従って、当該信号の内容が、結果表示図形を第１の色彩で表示する内容から、第２の色彩で表示する内容に徐々に切り替えられた場合においても、結果表示図形が第２の色彩で表示されるまでに、少なくとも遅延時間を要する。このため、準備時間が、遅延時間から所定時間帯の時間を減じた時間よりも長く設定されるようにする。その結果、所定時間帯の終了直前には、結果表示図形が第２の色彩に近い色彩で表示される。

　本発明のゲーム装置は、操作入力に対する判定結果を表示装置の表示遅れの大きさに応じて適切に表示することができる。

　また、本発明のゲーム装置において、受付部は、表示装置の種類を選択するプレイヤーからの操作入力を受け付け、遅延時間は、表示装置の種類に応じて設定されており、選択された表示装置の種類に基づきデータベースから取得されるようにしてもよい。
　遅延時間は、表示装置の種類により異なる。したがって、例えば、表示装置の種類に応じた遅延時間をゲーム装置のデータベース等に格納する。また、ゲーム開始時等に、プレイヤーが、表示装置の種類を選択する操作入力を行ってもよい。選択された表示装置の種類に応じて遅延時間が設定される。

　本発明のゲーム装置は、表示装置の種類に応じて、準備時間を調整する。その結果、結果表示図形の色彩を適切なタイミングで切り替えることができる。したがって、操作入力に対する判定結果を、プレイヤーに違和感なく示すことができる。

　また、本発明のゲーム装置において、
　表示装置の表示画面を撮像する撮像装置をさらに備え、
　出力部は、表示装置に、所定の図形を第１の色彩と第２の色彩との間で切り替えて表示させる信号を出力し、
　撮像装置は、出力部が信号を出力している間、表示装置の表示画面を撮像し、
　撮像装置によって撮像された画像上で所定の図形の表示が第１の色彩と第２の色彩との間で切り替わるのに要した時間が遅延時間として取得されるようにしてもよい。

　本発明のゲーム装置は、表示装置毎の遅延時間が記憶装置などに用意されていない場合においても、表示装置毎の遅延時間を取得することができる。その結果、操作入力に対する判定結果は、表示装置の表示遅れの大きさに応じて適切に表示される。

　上記目的を達成するために、本発明のその他の観点に係るゲーム制御方法は、受付部、判定部、出力部を備えるゲーム装置にて実行されるゲーム制御方法であって、受付工程、判定工程、出力工程を備え、以下のように構成する。

　すなわち、受付工程では、受付部が、プレイヤーからの操作入力を受け付ける。

　そして、判定工程では、判定部が、操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する。

　さらに、出力工程では、出力部が、判定部による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置に出力する。この際に、出力部は、表示装置に、所定の図形を、以下の（Ａ）ならびに（Ｂ）に示すように表示させる信号を出力する。

　まず、出力工程では、（Ａ）所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させる。

　そして、（Ｂ）準備開始時刻から操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる。

　本発明の他の観点に係る情報記録媒体は、コンピュータを、受付部、判定部、出力部として機能させるプログラムを記憶する。
　受付部は、プレイヤーからの操作入力を受け付ける。
　判定部は、操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する。
　出力部は、判定部による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置に出力する。
　さらに、出力部は、表示装置に、所定の図形を、
（Ａ）所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させ、
（Ｂ）準備開始時刻から操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する。

　本発明によれば、コンピュータを上述のように動作するゲーム装置として機能させることができる。

　本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを、上記のゲーム装置の各部として機能させる。あるいは、本プログラムは、コンピュータに、上記のゲーム制御方法の各工程を実行させるように構成される。

　また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。

　本発明によれば、提示されるタイミングに合わせてプレイヤーが操作入力を行うゲームにおいて、操作入力に対する判定結果を適切に表示するのに好適なゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラムを提供することができる。

第１～３の実施形態に係るゲーム装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。第１～３の実施形態に係るゲーム装置に接続可能なマット型コントローラの概要構成を示す模式図である。第１の実施形態に係るゲーム装置の表示画面を説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。ＲＡＭに記憶されるデータの様子を示す説明図である。第１の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。所定時間帯に操作入力がなされて操作入力が成功したときに、出力部により出力される信号を説明するための図である。所定時間帯に操作入力がなされずに操作入力が失敗したときに、出力部により出力される信号を説明するための図である。第１の実施形態に係るゲーム装置が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。図８のフローチャートに示す信号生成処理を示すフローチャートである。第１の実施形態に係るゲーム装置の表示画面を説明するための図である。標的を説明するための図である。所定時間帯に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。所定時間帯の最も早い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。所定時間帯の最も遅い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。所定時間帯よりも早い時刻に操作入力がなされて操作入力が失敗したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。所定時間帯よりも遅い時刻に操作入力がなされて操作入力が失敗したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。従来のゲーム装置において、所定時間帯に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。従来のゲーム装置において、所定時間帯に操作入力がなされずに操作入力が失敗したときの、信号輝度と表示輝度との関係を示す図である。第２の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。第２の実施形態に係るゲーム装置が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。第３の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。第３の実施形態に係るゲーム装置が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。テスト信号を説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。

　以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム専用の情報処理装置に本発明が適用される実施形態を説明するが、各種のコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ　Ｄａｔａ　Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、携帯電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。

（第１の実施形態）
　図１は、本発明の第１の実施形態に係るゲーム装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。

　情報処理装置１００は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）１０１と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）１０２と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）１０３と、インターフェース１０４と、マット型コントローラ１０５と、外部メモリ１０６と、画像処理部１０７と、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ　Ｄｉｓｋ）－ＲＯＭドライブ１０８と、ＮＩＣ（Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ　Ｃａｒｄ）１０９と、音声処理部１１０と、ＲＴＣ（Ｒｅａｌ　Ｔｉｍｅ　Ｃｌｏｃｋ）１１１と、を備える。

　最初に、プレイヤーは、ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したＤＶＤ－ＲＯＭをＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８に装着する。次いで、プレイヤーは、情報処理装置１００の電源を投入する。その結果、プログラムが実行され、本実施形態のゲーム装置が実現される。

　ＣＰＵ　１０１は、情報処理装置１００全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。ＣＰＵ　１０１は、各構成要素から各種のデータを取得し、当該各種のデータを種々の演算により加工して各構成要素にデータや制御信号として与える。ＣＰＵ　１０１では、各種のデータはいったんＣＰＵ　１０１が備えるキャッシュに格納され、さらにＣＰＵ　１０１が備えるレジスタに取得されてから各種の演算が施される。

　ＲＯＭ　１０２には、電源投入直後に実行されるＩＰＬ（Ｉｎｉｔｉａｌ　Ｐｒｏｇｒａｍ　Ｌｏａｄｅｒ）が記録されている。ＩＰＬは、ＤＶＤ－ＲＯＭに記録されたプログラムをＲＡＭ　１０３に読み出し、ＣＰＵ　１０１による実行を開始する。
　また、ＲＯＭ　１０２には、情報処理装置１００全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。

　ＲＡＭ　１０３は、データやプログラムを一時的に記憶するためのものである。ＲＡＭ　１０３には、ＤＶＤ－ＲＯＭから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行や通信に必要なデータが保持される。このほか、ＲＡＭ　１０３には、情報処理装置１００に接続される各種の機器から伝達される種々の情報や、各種の機器に伝達すべき種々の情報も、一時的に格納される。

　インターフェース１０４を介して接続されたマット型コントローラ１０５は、ゲーム実行の際のプレイヤーによる操作入力を受け付ける。図２は、マット型コントローラ１０５の外観を示す説明図である。以下、本図を参照してマット型コントローラ１０５を説明する。

　図２は、床面に設置されたマット型コントローラ１０５が真上から見下ろされた概略図である。マット型コントローラ１０５の所定領域には、ボタンが配置されている。ボタン２０２Ｌは、“左”を指示する入力をプレイヤーから受け付ける。ボタン２０２Ｄは、“下”を指示する入力をプレイヤーから受け付ける。ボタン２０２Ｕは、“上”を指示する入力をプレイヤーから受け付ける。ボタン２０２Ｒは、“右”を指示する入力をプレイヤーから受け付ける。プレイヤーは、ボタン２０２Ｌ、２０２Ｄ、２０２Ｕ、２０２Ｒ（以下、必要に応じてボタン２０２と総称する。）を任意のタイミングで押圧することができる。

　以下の説明では、ボタン２０２がプレイヤーによって押圧されている状態を「押圧状態」と呼び、押圧されていない状態を「非押圧状態」と呼ぶこととする。ＣＰＵ　１０１は、ボタン２０２のそれぞれについて、押圧状態か非押圧状態かを判別する。

　本実施形態では、マット型コントローラ１０５は４個のボタン２０２を備えている。しかしながら、ボタンの数は４個に限定されず、３個以下あるいは５個以上でもよい。また、マット型コントローラ１０５は、床面に配置する形状に限られない。マット型コントローラ１０５は、プレイヤーにより手で操作されるいわゆるタッチパッドの形状や、手で把持される形状であってもよい。

　図１に戻り、外部メモリ１０６は、インターフェース１０４を介して着脱自在に接続されている。外部メモリ１０６には、ゲームの進行状態を示すデータなどが書き換え可能に記憶される。プレイヤーは、例えば、マット型コントローラ１０５を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ１０６に記録させることができる。

　ＤＶＤ－ＲＯＭは、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８に装着される。ＤＶＤ－ＲＯＭには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。ＣＰＵ　１０１の制御下で、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８は、装着されたＤＶＤ－ＲＯＭに対する読み出し処理を行う。ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８は、必要なプログラムやデータを読み出す。このプログラムやデータは、ＲＡＭ　１０３等に一時的に記憶される。

　画像処理部１０７は、ＤＶＤ－ＲＯＭから読み出されたデータをＣＰＵ　１０１や画像処理部１０７が備える画像演算プロセッサ（図示せず）によって加工処理する。その後、加工処理されたデータを画像処理部１０７が備えるフレームメモリ（図示せず）に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換される。次いで、この画像情報は、画像処理部１０７に接続されるモニタ（図示せず）へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。

　画像演算プロセッサは、２次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。描画の対象となるポリゴンは、仮想３次元空間に配置される。ポリゴンの情報には、各種のテクスチャ情報が付加されている。画像演算プロセッサは、当該ポリゴンの情報を、Ｚバッファ法によりレンダリングする。なお、レンダリング画像は、所定の視点位置からポリゴンを俯瞰した画像である。Ｚバッファ法によるレンダリングの結果、レンダリング画像を取得する演算を高速実行することが可能となる。また、特に、画像演算プロセッサにおいては、点光源や平行光源、円錐光源などの典型的な（正）光源によってポリゴンが照らされる度合を計算する機能が、ライブラリ化もしくはハードウェア化されている。従って、画像演算プロセッサは、高速に計算できる。

　また、フォント情報は文字の形状を定義するものである。ＣＰＵ　１０１と画像演算プロセッサの協調動作により、フォント情報に従い、文字列を２次元画像としてフレームメモリへ描画することが可能である。また、文字列を各ポリゴン表面に描画することも可能である。フォント情報は、ＲＯＭ　１０２に記録されている。しかしながら、文字の描画においては、ＤＶＤ－ＲＯＭに記録された専用のフォント情報を使用してもよい。

　ＮＩＣ　１０９は、情報処理装置１００をインターネット等のコンピュータ通信網（図示せず）に接続するためのものである。ＮＩＣ　１０９は、インターネット接続機器と、ＣＰＵ　１０１との仲立ちを行うインターフェース（図示せず）である。インターネット接続機器は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）を構成する際に用いられる１０ＢＡＳＥ－Ｔ／１００ＢＡＳＥ－Ｔ規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ＩＳＤＮ（Ｉｎｔｅｇｒａｇｅｄ　Ｓｅｒｖｉｃｅｓ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）モデム、ＡＤＳＬ（Ａｓｙｍｍｅｔｒｉｃ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ　Ｌｉｎｅ）モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等であってもよい。

　音声処理部１１０は、ＤＶＤ－ＲＯＭから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換する。さらに、音声処理部１１０は、接続されたスピーカ（図示せず）から音声信号を出力する。また、音声処理部１１０は、ＣＰＵ　１０１の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。音声処理部１１０は、たとえば、ＢＧＭやカラオケとして再生される楽曲の音や、プレイヤーのボタン操作に合わせて再生される効果音などを変換する。

　ＲＴＣ　１１１は、水晶振動子や発振回路などを備える計時用のデバイスである。ＲＴＣ　１１１は、内蔵電池から電源を供給される。従って、ＲＴＣ　１１１は、情報処理装置１００の電源がオフのときでも動作し続ける。

　このほか、情報処理装置１００は、大容量外部記憶装置に、メモリやＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８に装着されるＤＶＤ－ＲＯＭ等と同じ機能を果たさせるように構成してもよい。なお、メモリは、ＲＯＭ　１０２、ＲＡＭ　１０３、外部メモリ１０６等であってもよい。また、大容量外部記憶装置は、ハードディスク等であってもよい。

（表示画面の説明）
　ここで、本実施形態に係るゲーム装置の表示画面について、図３を参照して説明する。なお、本実施形態に係るゲーム装置は、ダンスゲームを実行するゲーム装置であるものとして説明する。

　ゲーム装置は、ダンスゲームに必要な種々の情報を表示する。例えば、ゲーム装置は、ゲーム開始前に、楽曲リスト等を表示し、プレイヤーに所望の楽曲を選択するように促す。そして、楽曲が選択され、ゲームが開始される。この際、ゲーム装置は、例えば、図３に示すようなゲーム画面を表示する。

　このゲーム画面において、静止マーク３０１Ｌ、３０１Ｄ、３０１Ｕ、３０１Ｒ（以下、必要に応じてこれらを総称して静止マーク３０１という。）は、踏み動作のタイミングをプレイヤーに示すための固定画像である。一方、標的３０２Ｌ、３０２Ｄ、３０２Ｕ、３０２Ｒ（以下、必要に応じてこれらを総称して標的３０２という。）は、課題となる踏み動作をプレイヤーに示すための画像である。標的３０２は、演奏される楽曲に合わせて、例えば、画面の下方から上方へスクロール表示される。そして、標的３０２が静止マーク３０１に到達した際（標的３０２が静止マーク３０１の同じ画像と重なった際）に、プレイヤーは、踏み動作を行うことを要求される。プレイヤーが要求された踏み動作を行った場合、得点が得られる。また、この場合、踏み動作の成功を示す色彩で標的３０２が表示される。このように、踏み動作の成否の結果をその色彩によりプレイヤーに示す所定の図形（以下「結果表示図形」という。）が表示される。従って、プレイヤーは踏み動作の成否の結果を知ることができる。なお、本実施形態においては、標的３０２Ｌ、３０２Ｄ、３０２Ｕ、３０２Ｒが結果表示図形に相当する。

　図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃ、図４Ｄは、結果表示図形の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。以下、理解を容易にするため、判定結果を、標的３０２Ｒの色彩でプレイヤーに示す場合を例にして説明する。ゲーム開始後、標的３０２Ｒは、静止マーク３０１Ｒに重なる。重なった際に、ボタン２０２Ｒが所定時間内に押圧されたか否か、判定される。この判定結果が、プレイヤーに示される。以下、結果表示図形として標的３０２Ｒを採用した場合について説明する。

　図４Ａに示すように、プレイヤーから操作入力がなされるべき時間帯（以下「所定時間帯」という。）より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）になるまでは、標的３０２Ｒは、第１の色彩で表示される。そして、図４Ｂに示すように、準備開始時刻経過後かつボタン２０２Ｒの押圧前は、標的３０２Ｒは、第１の色彩と第２の色彩との中間の色彩で表示される。さらに、図４Ｃに示すように、所定時間帯でのボタン２０２Ｒの押圧後かつ所定時間経過前は、標的３０２Ｒは、第２の色彩で表示される。そして、図４Ｄに示すように、所定時間帯でのボタン２０２Ｒの押圧後かつ所定時間経過後は、標的３０２Ｒは、第１の色彩で表示される。一方、図４Ｅに示すように、ボタン２０２Ｒの押圧なく所定時間帯が経過した後は、標的３０２Ｒは、第１の色彩で表示される。

　このように、操作入力が成功した場合は、標的３０２Ｒは、所定時間第２の色彩（例えば、比較的高い輝度）で表示される。それ以外のときは、標的３０２Ｒは、基本的に第１の色彩（例えば、比較的低い輝度）で表示される。しかしながら、準備開始時刻に至ったのち操作入力の結果が確定するまでは、標的３０２Ｒは、第１の色彩と第２の色彩との中間の色彩で表示される。

　ここで、本実施形態では、このようなゲーム制御処理を実現するためのデータを用意しておく。このデータは、課題データと、楽曲データ列と、音声データ列等であってもよい。これらのデータは、例えば、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８に装着されるＤＶＤにあらかじめ用意されている。また、これらのデータは、必要に応じてＲＡＭ　１０３に読み出される。
　課題データは、複数の課題時間と、当該複数の課題時間のそれぞれに対応付けられた操作入力の種類と、閾時間と、を含むデータである。
　課題時間は、ゲーム開始から、標的３０２が、静止マーク３０１に到達するまでの時間である。また、課題時間は、ゲーム開始から、当該標的３０２に対応するプレイヤーの操作入力（ボタン２０２を踏む）までの経過時間を示す時間である。例えば、課題時間が１２００秒のとき、ゲーム開始から１２００秒後、標的３０２は静止マーク３０１に到達する。
　操作入力の種類は、ゲーム開始から対応付けられた課題時間の経過時、ボタン２０２Ｌ、２０２Ｄ、２０２Ｕ、２０２Ｒのうち、プレイヤーにより踏まれるべきボタンを示すデータである。
　閾時間は、操作入力を成功とみなす場合の、ゲーム開始からプレイヤーによるボタン２０２の押下までの時間と、課題時間とのずれの許容値を示す時間である。
　楽曲データ列は、ＢＧＭとして再生される楽曲を表現するデータ列である。
　音声データ列は、プレイヤーによるボタン２０２の押下に際し、発せられる音声を表現するデータ列である。

　課題データについては、図５を参照して詳細に説明する。図５は、ＲＡＭ　１０３の課題データ領域に読み出された課題データ５００の様子を示す模式図である。

　課題データ５００は、音楽の分野における楽譜に相当するものである。本実施形態では、課題データ５００は、表５０１と、閾時間５１１（この値をｄとする。）と、終了時刻５２１（この値をＥとする。）と、を含むものと考えることができる。表５０１は、複数のレコード５０２からなる。各レコード５０２には、課題時間５０３（この値をＴとする。）、操作入力の種類５０４、標的の状態５０５を記録する領域がある。各レコード５０２は、音符に相当する。

　課題時間５０３および操作入力の種類５０４は、ＤＶＤ－ＲＯＭから読み出される情報であるが、標的の状態５０５は、ゲーム開始直後に「未処理」を表す「０」に初期化される。標的の状態５０５には、以降の処理で他に「成功」を表す「１」、「失敗」を表す「２」等の情報が記録される。

　課題時間５０３には、画面の表示更新レートである垂直同期割込の周期（典型的には１／６０秒）を単位とした数値が記録されている。各レコード５０２は、課題時間５０３をキーとして昇順にソートされている。また、閾時間５１１として記録される数値も、上記の周期を単位としている。以下、ここに記録されている数値を「画面更新回数」という。一方、操作入力の種類５０４には、マット型コントローラ１０５の４つのボタン２０２のうち操作されるべきボタンが「１」～「４」の数字で記録されている。例えば、“左”を指示する入力をプレイヤーから受け付けるボタン２０２Ｌは、「１」で示される。“下”を指示する入力をプレイヤーから受け付けるボタン２０２Ｄは、「２」で示される。“上”を指示する入力をプレイヤーから受け付けるボタン２０２Ｕは「３」で示される。“右”を指示する入力をプレイヤーから受け付けるボタン２０２Ｒは「４」で示される。

　レコード５０２に対応付けられる標的３０２に対する操作入力は、所定時間帯の間に、操作入力の種類５０４に対応するボタン２０２が操作された場合、成功とみなされる。所定時間帯とは、すなわち、以下の（ａ）～（ｂ）の時間帯である。
（ａ）ゲームの開始から課題時間５０３経過時点
（ｂ）ゲームの開始から課題時間５０３の経過後、さらに閾時間５１１の経過時点
　それ以外の場合には、操作入力は失敗となる。

（ゲーム装置の構成）
　次に、本実施形態のゲーム装置の各部の構成について、図面を参照して説明する。図６は、本実施形態に係るゲーム装置６００の構成を示す説明図である。

　図６に示すように、本実施形態に係るゲーム装置６００は、受付部６０１と、判定部６０２と、出力部６０３と、を備える。

　受付部６０１は、プレイヤーからの操作入力を受け付ける。受付部６０１は、マット型コントローラ１０５などにより実現される。

　判定部６０２は、所定時間帯に、操作入力の受付時刻が含まれるか否かを判定する。判定部６０２は、ＣＰＵ　１０１などにより実現される。

　出力部６０３は、表示装置６１０に、所定の図形を、以下の（Ａ）～（Ｅ）に示すように表示させる信号を出力する。ここで、図７Ａならびに図７Ｂを参照して、出力部６０３がどのようなタイミングでどのような信号を出力するかについて説明する。図７Ａならびに図７Ｂは、経過時間Ｔｐａｓと、信号輝度Ｂｓｉｇとの関係を示す図である。なお、経過時間Ｔｐａｓとは、ゲームを開始してからの経過時間を言う。また、信号輝度Ｂｓｉｇとは、表示装置６１０に表示される所定の図形の輝度として、出力部６０３により出力される信号により示される輝度を言う。なお、図７Ａは、所定時間帯Ｔｇｉｖにプレイヤーから操作入力がなされた結果、操作入力が成功したときの例を示す。また、図７Ｂは、所定時間帯Ｔｇｉｖ経過後にプレイヤーから操作入力がなされた結果、操作入力が失敗したときの例を示す。

　図７Ａに示すように、（Ａ）所定時間帯Ｔｇｉｖより準備時間Ｔｒｅｄだけ前の時刻である準備開始時刻ｔｏｎに至るまでは、所定の図形は、第１の輝度Ｂ１で表示される。従って、当該期間においては、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１に設定される。第１の輝度Ｂ１及び第２の輝度Ｂ２は、当該所定の図形を構成する画素の輝度の設定値である。なお、第１の輝度Ｂ１は、所定の図形を第１の色彩で表示装置６１０に表示させる。また、第２の輝度Ｂ２は、所定の図形を第２の色彩で表示装置６１０に表示させる。また、第１の輝度Ｂ１は第２の輝度Ｂ２よりも輝度が低いものとする。そして、図７Ａに示すように、（Ｂ）準備開始時刻ｔｏｎから操作入力の受付時刻までは、所定の図形は、時間の経過とともに第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２へ、次第に輝度が変化するように表示される。従って、当該期間においては、信号輝度Ｂｓｉｇが第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２に次第に変化する。なお、図７Ｂに示すように、（Ｃ）準備開始時刻ｔｏｎから、操作入力の受付なしに、所定時間帯Ｔｇｉｖが終わるまでは、上記（Ｂ）と同様に、所定の図形の輝度が次第に変化するように表示される。この際、所定の図形の輝度は、時間の経過とともに第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２へ変化する。一方、図７Ａに示すように、（Ｄ）操作入力の受付時刻（以下「操作入力時刻ｔｍ」という。）が所定時間帯Ｔｇｉｖに含まれていると判定された後は、所定の図形は、第２の輝度Ｂ２で表示される。従って、当該期間においては、信号輝度Ｂｓｉｇは、第２の輝度Ｂ２に設定される。なお、図７Ａには、操作入力時刻ｔｍから点灯指示時間Ｔｉｎｄが経過した時刻（以下「消灯時刻ｔｏｆｆ」という。）に至った後に、信号輝度Ｂｓｉｇが第１の輝度Ｂ１に戻される例を示している。そして、図７Ｂに示すように、（Ｅ）次の２つの条件のいずれか一方を満たす時間帯において、所定の図形は、第１の輝度Ｂ１で表示される。
（１）操作入力時刻ｔｍが所定時間帯Ｔｇｉｖに含まれないと判定された後。
（２）準備開始時刻ｔｏｎから操作入力の受付なく所定時間帯Ｔｇｉｖが終わった後。
　従って、当該期間は、信号輝度Ｂｓｉｇが第１の輝度Ｂ１に設定される。出力部６０３は、ＣＰＵ　１０１、画像処理部１０７などにより実現される。

　表示装置６１０は、出力部６０３から供給された信号に従って、結果表示図形を含む画像を表示する。

（ゲーム装置の動作）
　次に、本実施形態に係るゲーム装置６００の動作について、図８、図９、図１０Ａ、ならびに、図１０Ｂを参照して説明する。図８は、本実施形態に係るゲーム装置６００が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。また、図９は、本実施形態に係るゲーム装置６００が実行する信号生成処理を示すフローチャートである。そして、図１０Ａは、本実施形態における画面表示の例である。図１０Ｂは、標的３０２を説明するための図である。

　課題データ５００の初期値は、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ１０８に装着されるＤＶＤ－ＲＯＭに記憶されている。ゲーム開始の際、ＣＰＵ　１０１は、課題データ５００を、ＤＶＤ－ＲＯＭからＲＡＭ　１０３の所定の課題データ領域に読み出して初期化する（ステップＳ８０１）。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、所定時間帯Ｔｇｉｖを設定する（ステップＳ８０２）。なお、所定時間帯Ｔｇｉｖは、以下の（ａ）～（ｂ）の時間帯である。
（ａ）ゲーム開始から課題時間５０３の経過時点
（ｂ）ゲーム開始から課題時間５０３の経過後、さらに閾時間５１１経過時点
　また、所定時間帯Ｔｇｉｖは、レコード５０２に対応付けられて設定される。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、準備時間Ｔｒｅｄを設定する（ステップＳ８０３）。本実施形態においては、準備時間Ｔｒｅｄは、あらかじめ定められた時間（例えば、プログラム中に組み込まれた時間）に設定される。

　また、ＣＰＵ　１０１は、準備開始時刻ｔｏｎを設定する（ステップＳ８０４）。準備開始時刻ｔｏｎは、所定時間帯Ｔｇｉｖの開始時刻より準備時間Ｔｒｅｄだけ前の時刻に設定される。なお、準備開始時刻ｔｏｎは、レコード５０２に対応付けられて設定される。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、点灯指示時間Ｔｉｎｄを設定する（ステップＳ８０５）。点灯指示時間Ｔｉｎｄは、操作入力の成功に際し、結果表示図形を第２の色彩で表示するように指示する時間である。本実施形態においては、点灯指示時間Ｔｉｎｄは、あらかじめ定められた時間（例えば、プログラム中に組み込まれた時間）に設定される。

　なお、本実施形態において、所定時間帯Ｔｇｉｖ、準備時間Ｔｒｅｄ、準備開始時刻ｔｏｎ、点灯指示時間Ｔｉｎｄなどは全て、上述した画面更新回数を単位とした数値で示されるものとして説明する。画面更新回数を単位とした数値とは、すなわち、垂直同期割込の周期（典型的には１／６０秒）を単位とした数値である。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、結果表示図形の輝度の増減値を設定する（ステップＳ８０６）。結果表示図形の輝度の増減値は、垂直同期割込毎に増減される結果表示図形の輝度の増減値である。結果表示図形は、準備開始時刻ｔｏｎには、第１の色彩で表示されている。その後、所定時間帯Ｔｇｉｖが終了する時刻に、結果表示図形が第２の色彩で表示されるよう、この増減値は設定される。具体的には、結果表示図形の輝度の増減値Ｂｉｄは、式１で示したように設定される。
　Ｂｉｄ＝（Ｂ２－Ｂ１）／（Ｔｒｅｄ＋Ｔｇｉｖ）（式１）
　Ｂｉｄ：増減値
　Ｂ２：第２の輝度
　Ｂ１：第１の輝度
　Ｔｒｅｄ：準備時間
　Ｔｇｉｖ：所定時間帯

　そして、ＲＡＭ　１０３に用意された変数領域のうち、現在の画面更新回数ｔを０に初期化する（ステップＳ８０７）。画面更新回数ｔは、本実施形態では、垂直同期割込ごとに更新されて、１ずつ増加されることになる。なお、画面更新回数ｔは、上述した経過時間Ｔｐａｓに相当する。

　ついで、ＣＰＵ　１０１は、音声処理部１１０に、当該課題データ５００に対応付けられたＢＧＭの再生を開始するように指示を出す（ステップＳ８０８）。ＢＧＭの音声データ列は、ＤＶＤ－ＲＯＭ内に、ＰＣＭ（Ｐｕｌｓｅ　Ｃｏｄｅ　Ｍｏｄｕｌａｔｉｏｎ）形式、ＭＰ３（ＭＰＥＧ　Ｌａｙｅｒ　３）形式、Ｏｇｇ　Ｖｏｒｂｉｓ形式、ＭＩＤＩ（Ｍｕｓｉｃａｌ　Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）形式等で記録されている。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、信号生成処理を実行する（ステップＳ８０９）。信号生成処理については、図９に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。

　まず、ＣＰＵ　１０１は、マット型コントローラ１０５のボタン２０２の押圧操作の状況を調べる（ステップＳ９０１）。押圧操作されたボタン２０２がある場合（ステップＳ９０１：ＹＥＳ）、ＣＰＵ　１０１は、音声処理部１１０に対して指示を出す（ステップＳ９０２）。音声処理部１１０は、当該ボタン２０２の押圧を示す音声を表現する音声データ列の再生を行う。当該音声データ列としては、上記のような各種の音声データ列を利用することができる。処理の高速化を図るため、音声データ列をあらかじめＲＡＭ　１０３に読み出しておくことが望ましい。また、これらの音声データ列の保存形式として、ＭＩＤＩ形式等、データ量が少ない形式を利用することができる。

　本実施形態では、ＢＧＭのリズムと、各レコード５０２の課題時間５０３と、が適合するように楽曲の音声データ列と各レコード５０２とが構成されている。なお、ＢＧＭのリズムは、課題データ５００に対応している。
　プレイヤーは、当該課題時間５０３に当該操作入力の種類５０４のボタン２０２を押圧操作することが求められる。その結果、プレイヤーは、ＢＧＭのリズムに合わせてステップを踏んでいる感覚を楽しむことができる。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、表５０１内のレコード５０２を走査して、成功条件を満たすレコード５０２の有無を調べる（ステップＳ９０３）。

　ここで成功条件を満たすレコード５０２とは、以下の３つの条件を満たすレコード５０２である。
（条件１）Ｔ　≦　ｔ　≦　Ｔ＋ｄ　（式２）
　Ｔ：課題時間５０３
　ｔ：現在の画面更新回数
　ｄ：閾時間５１１
（条件２）操作入力の種類５０４が、押圧操作されているボタン２０２の種類と一致する。
（条件３）標的の状態５０５が「未処理」である。

　成功条件を満たすレコード５０２が存在する場合（ステップＳ９０３：ＹＥＳ）、当該レコード５０２の標的の状態５０５を「成功」に更新する（ステップＳ９０４）。また、結果表示図形の色彩を第２の色彩に設定する（ステップＳ９０５）。さらに、消灯時刻ｔｏｆｆをセットする（ステップＳ９０６）。ここで、消灯時刻ｔｏｆｆにおいては、操作入力が成功した場合に、結果表示図形の色彩を、第２の色彩から、再度第１の色彩に切り替える。なお、消灯時刻ｔｏｆｆは、レコード５０２に対応付けられてセットされる。色彩を切り替える対象は、結果表示図形の画像部分を構成する全ての画素であっても良い。当該全ての画素の輝度を、第１の色彩を実現する輝度（以下「第１の輝度」という。）に設定することを、結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定するという。同様に、当該全ての画素の輝度を、第２の色彩を実現する輝度（以下「第２の輝度」という。）に設定することを、結果表示図形の色彩を第２の色彩に設定するという。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、表５０１内のレコード５０２を走査する。そして、ＣＰＵ　１０１は、第１の失敗条件を満たすレコード５０２の有無を調べる（ステップＳ９０７）。

　ここで第１の失敗条件を満たすレコード５０２とは、以下の３つの条件を満たすレコード５０２である。
（条件１）ｔｏｎ　＜　ｔ　＜Ｔ　（式３）
　ｔｏｎ：準備開始時刻
　Ｔ：課題時間５０３
　ｔ：現在の画面更新回数
（条件２）操作入力の種類５０４が、押圧操作されているボタン２０２の種類と一致する。
（条件３）標的の状態５０５が「未処理」であるレコード５０２である。

　ＣＰＵ　１０１は、第１の失敗条件を満たすレコード５０２が存在する場合（ステップＳ９０７：ＹＥＳ）、当該レコード５０２の標的の状態５０５を「失敗」に更新する（ステップＳ９０８）。さらに、ＣＰＵ　１０１は、結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する（ステップＳ９０９）。

　ＣＰＵ　１０１は、以下の４つの条件を満たす場合、ステップＳ９１０に処理を移行する。
（条件１）ボタン２０２が押圧操作されていない（ステップＳ９０１：ＮＯ）。
（条件２）成功条件を満たすレコード５０２が存在しない（ステップＳ９０３：ＮＯ）。
（条件３）第１の失敗条件を満たすレコード５０２が存在しない（ステップＳ９０７：ＮＯ）。
（条件４）結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する処理（ステップＳ９０９）を終了した。

　ＣＰＵ　１０１は、表５０１内のレコード５０２を走査して、第２の失敗条件を満たすレコード５０２の有無を調べる（ステップＳ９１０）。

　ここで第２の失敗条件を満たすレコード５０２とは、以下の２つの条件を満たすレコード５０２である。
（条件１）Ｔ＋ｄ　＜　ｔ（式４）
　Ｔ：課題時間５０３
　ｔ：現在の画面更新回数
　ｄ：閾時間５１１
（条件２）標的の状態５０５が「未処理」である。

　ＣＰＵ　１０１は、第２の失敗条件を満たすレコード５０２が存在する場合（ステップＳ９１０：ＹＥＳ）、当該レコード５０２の標的の状態５０５を「失敗」に更新する（ステップＳ９１１）。さらに、ＣＰＵ　１０１は、結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する（ステップＳ９１２）。

　ＣＰＵ　１０１は、以下の２つの条件のいずれか一方が満たされる場合、ステップＳ９１３に処理を移行する。
（条件１）第２の失敗条件を満たすレコード５０２が存在しない（ステップＳ９１０：ＮＯ）。
(条件２）結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する処理（ステップＳ９１２）を終了した。

　ＣＰＵ　１０１は、各レコード５０２に対応付けられた準備開始時刻ｔｏｎを走査する。そして、ＣＰＵ　１０１は、準備開始時刻ｔｏｎ経過レコードの有無を調べる（ステップＳ９１３）。

　準備開始時刻ｔｏｎ経過レコードとは、以下の２つの条件を満たすレコード５０２である。
（条件１）準備開始時刻ｔｏｎと、現在の画面更新回数ｔと、がｔｏｎ　＜　ｔという関係を満たす。
（条件２）標的の状態５０５が「未処理」である。

　ＣＰＵ　１０１は、準備開始時刻ｔｏｎを超えているレコード５０２が存在する場合（ステップＳ９１３：ＹＥＳ）、対応する結果表示図形の色彩を第２の色彩に近づける。この際、結果表示図形の色彩は、ステップＳ８０６で設定された輝度の増減値だけ第２の色彩に近づく（ステップＳ９１４）。

　ＣＰＵ　１０１は、以下の２つの条件のいずれか一方が満たされる場合、ステップＳ９１５に処理を移行する。
（条件１）準備開始時刻ｔｏｎを超えているレコード５０２が存在しない（ステップＳ９１３：ＮＯ）。
（条件２）結果表示図形の色彩をステップＳ８０６で設定された輝度の増減値だけ第２の色彩に近づける処理（ステップＳ９１４）が終了した。

　ＣＰＵ　１０１は、各レコード５０２に対応付けられた消灯時刻ｔｏｆｆを走査する。そして、ＣＰＵ　１０１は、消灯時刻ｔｏｆｆ経過レコードの有無を調べる（ステップＳ９１５）。

　消灯時刻ｔｏｆｆ経過レコードとは、以下の２つの条件を満たすレコード５０２である。
（条件１）消灯時刻ｔｏｆｆと、現在の画面更新回数ｔと、がｔｏｆｆ　＜　ｔという関係を満たす。
（条件２）標的の状態５０５が「成功」であるレコード５０２である。

　ＣＰＵ　１０１は、消灯条件を満たすものが存在する場合（ステップＳ９１５：ＹＥＳ）、対応する結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する（ステップＳ９１６）。

　ＣＰＵ　１０１は、以下の２つの条件のいずれか一方が満たされる場合、ステップＳ９１７に処理を移行する。
（条件１）消灯条件を満たすものが存在しない（ステップＳ９１５：ＮＯ）。
（条件２）対応する結果表示図形の色彩を第１の色彩に設定する処理（ステップＳ９１６）を終了した。

　ＣＰＵ　１０１は、画像処理部１０７を制御する。そして、ＣＰＵ　１０１は、表示装置６１０の画面に、各レコード５０２に対応する結果表示図形、標的３０２、静止マーク３０１などを表示させる信号を出力する（ステップＳ９１７）。

　以下、図１０Ａを参照して、本実施形態に係るゲーム装置６００が出力する信号により表示装置６１０に表示される画面について説明する。

　本実施形態では、マット型コントローラ１０５の配置に合わせて、標的３０２の移動経路が４つ用意される。画面１０００には、垂直方向の移動経路１００２Ｌ、１００２Ｄ、１００２Ｕ、１００２Ｒ（以下、必要に応じてこれらを総称して移動経路１００２という。）が計４本用意されている。移動経路１００２が４本用意されているのは、操作入力の種類５０４が４種類だからである。各移動経路１００２には４種類の操作入力のいずれかが対応付けられている。ここで、移動経路１００２Ｌには“左”が対応づけられている。移動経路１００２Ｄには“下”が対応づけられている。移動経路１００２Ｕには“上”が対応づけられている。移動経路１００２Ｒには“右”が対応づけられている。そして、その移動経路１００２上に標的３０２が表示される。

　各標的３０２は、上下左右方向のいずれかの方向を示す矢印の画像により表現される。そして、各標的３０２がどの方向を示す矢印の画像により表現されるかは、当該標的３０２がどの移動経路１００２上に表示されるかによる。ここで、移動経路１００２Ｌ上に表示される標的３０２Ｌは左向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｄ上に表示される標的３０２Ｄは下向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｕ上に表示される標的３０２Ｕは上向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｒ上に表示される標的３０２Ｒは右向きの矢印の画像により表現される。

　画面１０００の上方には水平方向に照準線１００４が表示される。そして、照準線１００４と各移動経路１００２との交点付近には、それぞれ静止マーク３０１が表示される。静止マーク３０１は、標的３０２と同様に、上下左右方向のいずれかの方向を示す矢印の画像により表現される。ここで、移動経路１００２Ｌと照準線１００４との交点付近に表示される静止マーク３０１Ｌは左向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｄと照準線１００４との交点付近に表示される静止マーク３０１Ｄは下向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｕと照準線１００４との交点付近に表示される静止マーク３０１Ｕは上向きの矢印の画像により表現される。移動経路１００２Ｒと照準線１００４との交点付近に表示される静止マーク３０１Ｒは右向きの矢印の画像により表現される。

　照準線１００４と静止マーク３０１は、どちらもプレイヤーによるボタン２０２を押圧する望ましいタイミングを指示するものである。すなわち、プレイヤーは、標的３０２の移動経路１００２上の画面１０００の下から上への移動状況を監視する。そして、当該標的３０２は、当該移動経路１００２上に表示された静止マーク３０１と重なる位置に移動する。この際、プレイヤーは、ボタン２０２のうち静止マーク３０１に描かれる矢印の向きに対応するいずれかのボタン２０２を押圧する。なお、プレイヤーは、静止マーク３０１を参考にせず、照準線１００４を参考にしてボタン２０２を押圧してもよい。

　ここで、画面１０００下端から照準線１００４までの距離をＨ、各標的３０２が移動する単位画面更新回数あたりの移動距離をｖとする。あるレコード５０２の課題時間５０３がＴである場合、このレコード５０２に対応する標的３０２を画面下端に表示するのは、ゲーム開始からＴ－Ｈ／ｖステップ目である。以降は、ゲーム開始からｔステップが経過した後は、当該標的３０２は、画面１０００下端からｖ（ｔ－Ｔ）＋Ｈだけ上方に表示される。

　標的３０２は、照準線１００４を通過した後も、同じ単位画面更新回数あたりの移動距離ｖで移動するように表示される。照準線１００４から画面１０００上端までの距離をＫとする。ゲーム開始からＴ＋Ｋ／ｖステップだけ経過すると、当該標的３０２は表示されなくなる。

　従って、ＣＰＵ　１０１は、表５０１のレコード５０２を走査する。そして、ＣＰＵ　１０１は、現在表示すべき標的３０２を探す。上記の例でいえば、レコード５０２の課題時間５０３をＴとする。また、レコード５０２について、Ｔ－Ｈ／ｖ　≦　ｔ　≦　Ｔ＋Ｋ／ｖが成立するものとする。このようなレコード５０２に対する標的３０２は、その操作入力の種類５０４に対応する移動経路１００２上を移動する。また、標的３０２は、画面１０００下端からｖ（ｔ－Ｔ）＋Ｈだけ上方に移動した場所に表示される。

　ここで、図１０Ｂに示すように、標的３０２は判定対象領域１００８を含んでいる。判定対象領域１００８が照準線１００４に重なっている間に、プレイヤーは対応するボタン２０２を押圧することが求められる。プレイヤーが当該重なっている間に当該対応するボタン２０２を押圧した場合、当該標的３０２に対する操作入力は「成功」となる。なお、判定対象領域１００８はプレイヤーに明示しなくともよい。また、上述の標的３０２の表示位置の説明においては、理解を容易にするため、「標的３０２に含まれる判定対象領域１００８」のことを単に「標的３０２」として説明した。

　また、本実施形態では、判定対象領域１００８の高さをｈとすると、ｈ＝ｄ／ｖである。従って、判定対象領域１００８が照準線１００４に至るのは、画面更新回数ｔ　＝　Ｔの時点である。また、判定対象領域１００８が照準線１００４から離れるのは、画面更新回数ｔ　＝　Ｔ＋ｄの時点である。

　また、表示装置６１０の画面には、結果表示図形（例えば、標的３０２Ｒ）が、第１の色彩、第２の色彩、または、第１の色彩と第２の色彩の中間の色彩で表示される。

　以上で画面の説明を終了し、以下フローチャートの説明に戻る。

　ＣＰＵ　１０１は、生成した信号を出力する処理（ステップＳ９１７）を終了すると、信号生成処理（ステップＳ８０９）を終了する。そして、ＣＰＵ　１０１は、次の垂直同期まで待機する（ステップＳ８１０）。この待機の間に、ほかの処理を実行しても良い。そして、ＣＰＵ　１０１は、次の垂直同期割り込みの発生時、画面更新回数ｔを増やす（ステップＳ８１１）。そして、画面更新回数ｔが当該課題に対応付けられたＥ（終了時刻５２１）に至るまで（ステップＳ８１２：ＮＯ）、ＣＰＵ　１０１は、ステップＳ８０９～ステップＳ８１１を繰り返す。すなわち、ＣＰＵ　１０１は、画面更新回数ｔが当該課題に対応付けられたＥ（終了時刻５２１）に至らないと判別した場合（ステップＳ８１２：ＹＥＳ）、信号生成処理（ステップＳ８０９）に処理を戻す。

　ｔ　＝　Ｅとなる時点は、ちょうどＢＧＭの演奏が終わる時点である。従って、いずれのレコード５０２についても、Ｔ（課題時間５０３）は、Ｅ（終了時刻５２１）より小さい。Ｅ（終了時刻５２１）もまた、課題データ５００の中に記憶されている。画面更新回数ｔが当該課題に対応付けられたＥ（終了時刻５２１）に至ると（ステップＳ８１２：ＮＯ）、ゲーム装置６００はゲーム制御処理を終了する。

　ここで、図１１～１６を参照して、信号輝度Ｂｓｉｇと、表示装置６１０の画面に表示される結果表示図形の実際の輝度（以下「表示輝度Ｂｄｉｓ」という。）との関係を説明する。なお、結果表示図形を表示する画素の輝度は全て同じであるものとする。当該輝度を結果表示図形の輝度という。

　図１１は、所定時間帯Ｔｇｉｖに操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１１に示すように、信号輝度Ｂｓｉｇは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ操作入力受付までは、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１から徐々に上昇する。操作入力受付後かつ消灯時刻ｔｏｆｆ経過までは、信号輝度Ｂｓｉｇは、第２の輝度Ｂ２を保持する。消灯時刻ｔｏｆｆ経過後は、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。一方、表示輝度Ｂｄｉｓは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ操作入力受付までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、信号輝度Ｂｓｉｇに追従して第１の輝度Ｂ１から徐々に上昇する。操作入力受付後しばらくの時間（以下「応答時間Ｔｒｅｓ」という。）の経過までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ操作入力受付までよりも大きな度合いで第２の輝度Ｂ２まで上昇する。応答時間Ｔｒｅｓ経過後かつ消灯時刻ｔｏｆｆが経過するまでの時間（以下「点灯時間Ｔｌｉｇ」という。）は、表示輝度Ｂｄｉｓは、第２の輝度Ｂ２を保持する。消灯時刻ｔｏｆｆが経過してから所定時間（以下「遅延時間Ｔｄｅｌ」という。）の経過までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、第２の輝度Ｂ２から第１の輝度Ｂ１に下降する。遅延時間Ｔｄｅｌ経過後は、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１を保持する。

　図１２は、所定時間帯Ｔｇｉｖの最も早い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１２に示すように、所定時間帯Ｔｇｉｖの最も早い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときは、応答時間Ｔｒｅｓが最も大きくなる。

　図１３は、所定時間帯Ｔｇｉｖの最も遅い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１３に示すように、所定時間帯Ｔｇｉｖの最も遅い時刻に操作入力がなされて操作入力が成功したときは、応答時間Ｔｒｅｓが最も小さくなる（図１３に示す例では応答時間Ｔｒｅｓはなし。）。

　図１４は、所定時間帯Ｔｇｉｖよりも早い時刻に操作入力がなされて操作入力が失敗したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１４に示すように、信号輝度Ｂｓｉｇは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ操作入力受付までは、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１から徐々に上昇する。操作入力がなされた後は、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。一方、表示輝度Ｂｄｉｓは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ操作入力受付までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、信号輝度Ｂｓｉｇに追従して第１の輝度Ｂ１から徐々に上昇する。操作入力受付後、しばらく時間が経過するまでは、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１まで下降する。その後は、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１を保持する。

　図１５は、所定時間帯Ｔｇｉｖよりも遅い時刻に操作入力がなされて操作入力が失敗したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１５に示すように、信号輝度Ｂｓｉｇは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ所定時間帯Ｔｇｉｖ終了までは、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２まで徐々に上昇する。所定時間帯Ｔｇｉｖ終了後は、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。一方、表示輝度Ｂｄｉｓは、準備開始時刻ｔｏｎまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつ所定時間帯Ｔｇｉｖ終了までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、信号輝度Ｂｓｉｇに追従して第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２まで徐々に上昇する。所定時間帯Ｔｇｉｖ終了後遅延時間Ｔｄｅｌ経過までは、表示輝度Ｂｓｉｇは、信号第２の輝度Ｂ２から第１の輝度Ｂ１に下降する。遅延時間Ｔｄｅｌ経過後は、表示輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。

　図１６と図１７に、従来のゲーム装置（本発明のゲーム装置６００と異なって予備点灯しない、すなわち、操作入力がなされるまで信号輝度Ｂｓｉｇを第１の輝度Ｂ１に保持するゲーム装置）が表示装置６１０に出力する信号の信号輝度Ｂｓｉｇと表示装置６１０の表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す。
　図１６は、従来のゲーム装置において、所定時間帯Ｔｇｉｖに操作入力がなされて操作入力が成功したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１６に示すように、信号輝度Ｂｓｉｇは、操作入力受付までは第１の輝度Ｂ１を保持する。操作入力受付後かつ消灯時刻ｔｏｆｆ経過までは、信号輝度Ｂｓｉｇは、第２の輝度Ｂ２を保持する。消灯時刻ｔｏｆｆ経過後は、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。一方、表示輝度Ｂｄｉｓは、操作入力がなされるまでは第１の輝度Ｂ１を保持する。操作入力受付後、遅延時間Ｔｄｅｌ経過までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２まで上昇する。遅延時間Ｔｄｅｌ経過後かつ消灯時刻ｔｏｆｆ経過までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、第２の輝度Ｂ２を保持する。消灯時刻ｔｏｆｆ経過後、遅延時間Ｔｄｅｌ経過までは、表示輝度Ｂｄｉｓは、第２の輝度Ｂ２から第１の輝度Ｂ１に下降する。遅延時間Ｔｄｅｌ経過後は、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１を保持する。

　図１７は、従来のゲーム装置において、所定時間帯Ｔｇｉｖに操作入力がなされずに操作入力が失敗したときの、信号輝度Ｂｓｉｇと表示輝度Ｂｄｉｓとの関係を示す図である。図１７に示すように、信号輝度Ｂｓｉｇは、第１の輝度Ｂ１を保持する。一方、表示輝度Ｂｄｉｓは、第１の輝度Ｂ１を保持する。

　本実施形態に係るゲーム装置６００によれば、操作入力受付前に当該操作入力に対する判定結果を示す図形について予備点灯がなされる。このため、操作入力受付から当該操作入力に対する判定結果を示す図形が表示されるまでの時間を短縮することができる。具体的には、図１１～１３に示す本実施形態における応答時間Ｔｒｅｓは、いずれも図１６に示す従来の応答時間Ｔｒｅｓよりも短い。なお、本実施形態においては、結果表示図形を、準備開始時刻ｔｏｎから操作入力が受け付けられるまでの間、時間の経過とともに第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる。そして、結果表示図形を、所定時間帯Ｔｇｉｖ終了時に第２の色彩で表示させる。従って、応答時間Ｔｒｅｓをよりいっそう短くすることができる。特に、操作入力が所定時間帯Ｔｇｉｖの終わりの頃になされた場合、図１３に示すように応答時間Ｔｒｅｓを極めて短く（応答時間Ｔｒｅｓをゼロにする）することが可能となる。

　一方、操作入力が失敗に終わった場合であっても、操作入力が失敗に終わったことをプレイヤーに自然に見せることができる。例えば、操作入力が早過ぎて失敗した場合は、図１４に示すように、操作入力の直後に第１の色彩で所定の図形を表示させる信号が出力される。従って、結果表示図形は第２の色彩で表示されない。また、例えば、操作入力が遅すぎて失敗した場合であっても、図１５に示すように、所定時間帯Ｔｇｉｖ経過直後に第１の色彩で結果表示図形を表示させる信号が出力される。従って、結果表示図形は第２の色彩で表示されない。

（第２の実施形態）
　第１の実施形態では、準備時間Ｔｒｅｄとしてあらかじめ設定されている固定値を用いる例を示した。しかし、本発明によれば、表示装置６１０の表示の遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて準備時間Ｔｒｅｄを設定するように構成することができる。遅延時間Ｔｄｅｌを取得する手法は任意であるが、本実施形態においては、データベースから遅延時間Ｔｄｅｌを取得する手法について説明する。

　すなわち、ゲーム装置は、表示装置６１０の名称と遅延時間Ｔｄｅｌとが対応付けられて記憶されたデータベースをさらに備える。また、当該ゲーム装置は、プレイヤーが表示装置６１０の名称を選択すると遅延時間Ｔｄｅｌが取得されるよう構成される。このように当該ゲーム装置を構成することにより、表示装置６１０の種類により異なる遅延時間の長さ（表示遅れの大きさ）を取得することができる。さらに、操作入力に対する判定結果を各表示装置６１０の表示遅れの大きさに応じて適切に表示することができる。

（ゲーム装置の構成）
　図１８に示すように、本実施形態に係るゲーム装置１８００は、受付部６０１と、判定部６０２と、出力部６０３と、データベース６０４と、を備える。

　判定部６０２は、操作入力の受付時刻が所定時間帯Ｔｇｉｖに含まれるか否かを判定する。判定部６０２は、ＣＰＵ　１０１などにより実現される。

　出力部６０３は、表示装置６１０に、所定の図形を、上記（Ａ）～（Ｅ）に示すように表示させる信号を出力する。なお、出力部６０３は、データベース６０４から供給された遅延時間Ｔｄｅｌの値に基づいて、準備時間Ｔｒｅｄならびに準備開始時刻ｔｏｎを設定する。出力部６０３は、ＣＰＵ　１０１、画像処理部１０７などにより実現される。

　データベース６０４は、表示装置６１０の名称と当該表示装置６１０の表示の遅延時間Ｔｄｅｌとを対応付けて記憶する。そして、プレイヤーは、表示装置６１０の名称を示す情報を供給する。すると、データベース６０４は、当該表示装置６１０の名称に対応付けられている遅延時間Ｔｄｅｌの値を出力部６０３に供給する。なお、表示装置６１０の名称は、表示装置６１０を特定する情報であれば何でもよい。

（ゲーム装置の動作）
　次に、本実施形態に係るゲーム装置１８００の動作について、図１９を参照して説明する。図１９は、本実施形態に係るゲーム装置１８００が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。

　ゲームを開始すると、ＣＰＵ　１０１は、課題データ５００を、ＤＶＤ－ＲＯＭからＲＡＭ　１０３の所定の課題データ領域に読み出して初期化する（ステップＳ１９０１）。次に、ＣＰＵ　１０１は、所定時間帯を設定する（ステップＳ１９０２）。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、表示装置６１０の種類の入力を受け付ける（ステップＳ１９０３）。表示装置６１０の種類の入力を受け付ける手法は何でも良い。例えば、ＣＰＵ　１０１が画像処理部１０７を制御して、表示装置６１０の種類の候補を表示装置６１０に表示する。すると、プレイヤーは、マット型コントローラ１０５を用いて表示装置６１０の名称を選択する。ＣＰＵ　１０１は、プレイヤーにより選択された表示装置６１０の種類を受け付ける。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、ステップＳ１９０３で受け付けた表示装置６１０の種類をキーにしてデータベース６０４を検索する。そして、ＣＰＵ　１０１は、表示装置６１０の名称に対応付けられた遅延時間Ｔｄｅｌを取得する（ステップＳ１９０４）。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、準備時間Ｔｒｅｄを設定する（ステップＳ１９０５）。本実施形態においては、ＣＰＵ　１０１は、ステップＳ１９０４で取得した遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて準備時間Ｔｒｅｄを設定する。例えば、準備時間Ｔｒｅｄと所定時間帯Ｔｇｉｖの時間との和が、遅延時間Ｔｄｅｌと比べてある程度大きくなるように（例えば、数倍程度）準備時間Ｔｒｅｄを定める。ここで、準備時間Ｔｒｅｄを上記のように設定することにより、表示装置６１０への信号の供給後、信号の値に基づく図形が表示されるまでに時間を要する場合であっても、信号の値に基づく図形の色彩と、表示装置６１０に表示される図形の色彩との差異を小さくすることができる。これにより、操作入力がなされる時点において、操作入力がなされたときに表示される図形の色彩に近い色彩で図形を表示することが可能となる。従って、操作入力がなされた後比較的少ない時間で所望の色彩で図形を表示することが可能となる。

　ステップＳ１９０６～ステップＳ１９１４については、第１の実施形態におけるステップＳ８０４～ステップＳ８１２と同様であるので説明を省略する。

　本実施形態では、データベース６０４から取得した遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて、準備時間Ｔｒｅｄが設定される。このため、表示装置６１０の遅延時間Ｔｄｅｌに応じて適切な準備時間Ｔｒｅｄを設定することが可能となる。その結果、適切なタイミングで操作入力に対する判定結果を示す図形の色彩を変化させ始めることが可能となる。従って、操作入力に対する判定結果を表示装置６１０の表示遅れの大きさに応じて適切に表示することができる。

（第３の実施形態）
　第２の実施形態では、表示装置６１０の表示の遅延時間Ｔｄｅｌは、データベース６０４にあらかじめ記憶されていた。しかし、遅延時間Ｔｄｅｌを動的に取得するようにしてもよい。

（ゲーム装置の構成）
　図２０に示すように、本実施形態に係るゲーム装置２０００は、受付部６０１と、判定部６０２と、出力部６０３と、撮像装置６０５と、を備える。

　判定部６０２は、操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯Ｔｇｉｖに含まれるか否かを判定する。判定部６０２は、ＣＰＵ　１０１などにより実現される。

　出力部６０３は、表示装置６１０に、所定の図形を、上記（Ａ）～（Ｅ）に示すように表示させる信号を出力する。また、出力部６０３は、表示装置６１０に、所定の図形を第１の色彩と第２の色彩との間で切り替えて表示させる信号（以下「テスト信号」という。）を出力する。そして、出力部６０３は、撮像装置６０５から供給された画像情報に基づいて算出した遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて、準備時間Ｔｒｅｄならびに準備開始時刻ｔｏｎを設定する。出力部６０３は、ＣＰＵ　１０１、画像処理部１０７などにより実現される。

　撮像装置６０５は、出力部６０３によるテスト信号の出力中、表示装置６１０の表示画面を撮像する。そして、撮像装置６０５は、撮像した画像を示す情報を出力部６０３に供給する。

（ゲーム装置の動作）
　次に、本実施形態に係るゲーム装置２０００の動作について、図２１を参照して説明する。図２１は、本実施形態に係るゲーム装置２０００が実行するゲーム制御処理を示すフローチャートである。

　ゲームを開始すると、ＣＰＵ　１０１は、課題データ５００を、ＤＶＤ－ＲＯＭからＲＡＭ　１０３の所定の課題データ領域に読み出して初期化する（ステップＳ２１０１）。次に、ＣＰＵ　１０１は、所定時間帯Ｔｇｉｖを設定する（ステップＳ２１０２）。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、撮像装置６０５を制御して、表示装置６１０の表示画面の撮像を開始する（ステップＳ２１０３）。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、テスト信号を表示装置６１０に出力する（ステップＳ２１０４）。テスト信号は、表示装置６１０の表示の遅延時間Ｔｄｅｌを求めることができるような信号であればどのような信号であってもよい。例えば、図２２に示すように、当該テスト信号は、点灯時刻ｔｏｎから消灯時刻ｔｏｆｆまでの間のみ、結果表示図形を第２の輝度Ｂ２で表示させる信号であってもよい。すなわち、当該テスト信号は、点灯指示時間Ｔｉｎｄの間のみ、結果表示図形を第２の輝度Ｂ２で、それ以外の時間は第１の輝度Ｂ１で表示させる信号であってもよい。

　次に、ＣＰＵ　１０１は、撮像装置６０５により撮像された画像に基づいて遅延時間Ｔｄｅｌを算出する（ステップＳ２１０５）。遅延時間Ｔｄｅｌを算出する手法は任意である。例えば、図２２に示す例のように、点灯時刻ｔｏｎから、画像上で結果表示図形の輝度が第２の輝度Ｂ２になった時刻までの時間を遅延時間Ｔｄｅｌとすることができる。ここで、点灯時刻ｔｏｎとは、テスト信号中で結果表示図形の輝度を第１の輝度Ｂ１から第２の輝度Ｂ２に切り替えた時刻である。あるいは、図２２に示す例のように、点灯指示時間Ｔｉｎｄから、点灯時間Ｔｌｉｇを減じた値を遅延時間Ｔｄｅｌとすることができる。ここで、点灯指示時間Ｔｉｎｄは、点灯時刻ｔｏｎから消灯時刻ｔｏｆｆまでの時間である。また、点灯時間Ｔｌｉｇは、画像上で結果表示図形の輝度が第２の輝度Ｂ２である時間である。

　そして、ＣＰＵ　１０１は、準備時間Ｔｒｅｄを設定する（ステップＳ２１０６）。本実施形態においては、ＣＰＵ　１０１は、ステップＳ２１０５で算出した遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて準備時間Ｔｒｅｄを設定する。なお、遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて準備時間Ｔｒｅｄを設定する手法は、第２の実施形態と同様であるため説明を省略する。

　ステップＳ２１０７～ステップＳ２１１５については、第１の実施形態におけるステップＳ８０４～ステップＳ８１２と同様であるので説明を省略する。

　本実施形態では、撮像装置６０５により撮像された画像情報に基づいて算出された遅延時間Ｔｄｅｌに基づいて、準備時間Ｔｒｅｄが設定される。このため、表示装置６１０の遅延時間Ｔｄｅｌに応じて適切な準備時間Ｔｒｅｄを設定することが可能となる。その結果、適切なタイミングで結果表示図形の色彩を変化させ始めることが可能となる。従って、操作入力に対する判定結果を表示装置６１０の表示遅れの大きさに応じて適切に表示することができる。なお、本実施形態によれば、表示装置６１０の表示の遅延時間Ｔｄｅｌを、あらかじめデータベースなどに記憶しておかなくても良い。

（変形例）
　本発明は、上述した第１～３の実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。

　例えば、第１～３の実施形態では、操作入力が成功したか否かを示す結果表示図形として標的（例えば、標的３０２Ｒ）を採用する例を示した。しかし、静止マーク（例えば、静止マーク３０１Ｒ）など標的以外の図形を結果表示図形として採用してもよい。また、判定結果を示す専用の図形を結果表示図形として別途表示するようにしてもよい。

　図２３Ａ、図２３Ｂ、図２３Ｃ、図２３Ｄは、操作入力が成功したか否かを示す結果表示図形として判定結果を示す専用の図形、例えば図形４００を採用した場合に、図形４００の色彩がどのように変化するかを説明するための図である。

　図２３Ａに示すように、準備開始時刻ｔｏｎになるまでは、図形４００は、第１の色彩で表示される（例えば、透明で表示される（表示されない）。）。そして、図２３Ｂに示すように、準備開始時刻ｔｏｎ経過後かつボタン２０２Ｒの押圧前は、図形４００は、第１の色彩と第２の色彩との中間の色彩で表示される（例えば、半透明に表示される。）。さらに、図２３Ｃに示すように、所定時間帯Ｔｇｉｖにボタン２０２Ｒの押圧後所定時間の経過までは、図形４００は、第２の色彩で表示される。（例えば、透明でもなく半透明でもない色彩で表示される。）そして、図２３Ｄに示すように、所定時間帯Ｔｇｉｖでのボタン２０２Ｒの押圧後、所定時間の経過後は、図形４００は、第１の色彩で表示される。（例えば、透明で表示される（表示されない）。）一方、図２３Ｅに示すように、ボタン２０２Ｒの押圧なく所定時間帯Ｔｇｉｖの経過後は、図形４００は、第１の色彩で表示される（例えば、透明で表示される（表示されない）。）。このように、結果表示図形を標的３０２とは別に用意し、操作入力が成功した場合のみ当該結果表示図形を表示するようにしてもよい。

　また、上記第１～３の実施形態では、結果表示図形の輝度の増減値は、結果表示図形を、準備開始時刻ｔｏｎにおいては第１の色彩で、所定時間帯Ｔｇｉｖの終了時においては第２の色彩で表示するように設定されていた。しかし、結果表示図形の輝度の増減値は、これよりも絶対値が小さい値を採用しても良い。この場合であっても、操作入力がなされてから、結果表示図形を第２の色彩で表示するまでの時間を短縮することができる。

　なお、本願については、日本国特許願　特願２００９－０２２４９１号を基礎とする優先権を主張し、当該基礎出願の内容をすべて本願にとりこむものとする。

　以上説明したように、本発明によれば、提示されるタイミングに合わせてプレイヤーが操作入力を行うゲームにおいて、操作入力に対する判定結果を適切に表示するのに好適なゲーム装置、ゲーム制御方法、情報記録媒体、ならびに、プログラムを提供することができる。

１００　情報処理装置
１０１　ＣＰＵ
１０２　ＲＯＭ
１０３　ＲＡＭ
１０４　インターフェース
１０５　マット型コントローラ
１０６　外部メモリ
１０７　画像処理部
１０８　ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ
１０９　ＮＩＣ
１１０　音声処理部
１１１　ＲＴＣ
２０２Ｌ、２０２Ｄ、２０２Ｕ、２０２Ｒ　ボタン
３０１Ｌ、３０１Ｄ、３０１Ｕ、３０１Ｒ　静止マーク
３０２Ｌ、３０２Ｄ、３０２Ｕ、３０２Ｒ　標的
４００　図形
５００　課題データ
５０１　表
５０２　レコード
５０３　課題時間
５０４　操作入力の種類
５０５　標的の状態
５１１　閾時間
５２１　終了時刻
６００、１８００、２０００　ゲーム装置
６０１　受付部
６０２　判定部
６０３　出力部
６０４　データベース
６０５　撮像装置
６１０　表示装置
１０００　画面
１００２Ｌ、１００２Ｄ、１００２Ｕ、１００２Ｒ　移動経路
１００４　照準線
１００８　判定対象領域

Claims

　プレイヤーからの操作入力を受け付ける受付部（601）、
　前記操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する判定部（602）、
　前記判定部（602）による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置（610）に出力する出力部（603）
を備え、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ａ）前記所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させ、
（Ｂ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに前記第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項１に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ｃ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられないまま前記所定時間帯が終わるまでは、時間の経過とともに前記第１の色彩から前記第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させ、
（Ｄ）前記操作入力が受け付けられた時刻が前記所定時間帯に含まれていると判定された後は、前記第２の色彩で表示させ、
（Ｅ）前記操作入力が受け付けられた時刻が前記所定時間帯に含まれないと判定された後、もしくは、前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられないまま前記所定時間帯が終わった後は、前記第１の色彩で表示させる
信号を出力する
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項１に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記第２の色彩は前記第１の色彩よりも明度が高い
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項１に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ｆ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられるまで、もしくは、前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられないまま前記所定時間帯が終わるまでは、前記所定時間帯が終わったときに前記所定の図形が前記第２の色彩で表示されるように、時間の経過とともに前記第１の色彩から前記第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項１に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記準備時間は、前記表示装置（610）に前記所定の図形を表示させる信号が供給されてから前記表示装置（610）に前記所定の図形が表示されるまでの時間（以下「遅延時間」という。）に基づいて設定される
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項５に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記準備時間は、前記遅延時間から前記所定時間帯の時間を減じた時間よりも長く設定される
　ことを特徴とするゲーム装置（600）。
　請求項５に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記受付部（601）は、前記表示装置（610）の種類を選択するプレイヤーからの操作入力を受け付け、
　前記遅延時間は、前記表示装置（610）の種類に応じて設定されており、
　前記選択された表示装置（610）の種類に基づきデータベース（604）から取得される
　ことを特徴とするゲーム装置（1800）。
　請求項５に記載のゲーム装置（600）であって、
　前記表示装置（610）の表示画面を撮像する撮像装置（605）をさらに備え、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を前記第１の色彩と前記第２の色彩との間で切り替えて表示させる信号を出力し、
　前記撮像装置（605）は、前記出力部（603）が前記信号を出力している間、前記表示装置（610）の表示画面を撮像し、
　前記撮像装置（605）によって撮像された画像上で前記所定の図形の表示が前記第１の色彩と前記第２の色彩との間で切り替わるのに要した時間が前記遅延時間として取得される
　ことを特徴とするゲーム装置（2000）。
　受付部（601）、判定部（602）、出力部（603）を備えるゲーム装置（600）にて実行されるゲーム制御方法であって、
　前記受付部（601）が、プレイヤーからの操作入力を受け付ける受付工程、
　前記判定部（602）が、前記操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する判定工程、
　前記出力部（603）が、前記判定部（602）による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置（610）に出力する出力工程
を備え、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ａ）前記所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させ、
（Ｂ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに前記第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する
　ことを特徴とするゲーム制御方法。
　コンピュータを、
　プレイヤーからの操作入力を受け付ける受付部（601）、
　前記操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する判定部（602）、
　前記判定部（602）による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置（610）に出力する出力部（603）
　として機能させるプログラムであって、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ａ）前記所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させ、
（Ｂ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに前記第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する
　ように機能させるプログラムを記録することを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
　コンピュータを、
　プレイヤーからの操作入力を受け付ける受付部（601）、
　前記操作入力が受け付けられた時刻が所定時間帯に含まれるか否かを判定する判定部（602）、
　前記判定部（602）による判定の結果に応じて色彩が変化する所定の図形を表示させる信号を表示装置（610）に出力する出力部（603）
　として機能させるプログラムであって、
　前記出力部（603）は、前記表示装置（610）に、前記所定の図形を、
（Ａ）前記所定時間帯より所定時間（以下「準備時間」という。）だけ前の時刻（以下「準備開始時刻」という。）に至るまでは、第１の色彩で表示させ、
（Ｂ）前記準備開始時刻から前記操作入力が受け付けられるまでは、時間の経過とともに前記第１の色彩から第２の色彩へ、次第に色彩が変化するように表示させる
信号を出力する
　ように機能させることを特徴とするプログラム。