WO2007148667A1 - フッ素化ナノダイヤモンド含有組成物及びこれを使用する加熱処理製品 - Google Patents

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WO2007148667A1
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fluorinated nanodiamond
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Kazuhiro Yamanaka
Akifumi Yao
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Central Glass Co., Ltd.
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/25Diamond

Definitions

  • filling powder that has both insulation and thermal conductivity
  • diamond, silicon nitride, boron nitride, silicon carbide, etc. have already been reported on thermally conductive insulating materials for semiconductors mixed with resin.
  • Patent Documents 1 to 3 diamond is known to have a high thermal conductivity of 300 W / mK (heat-resistant resin such as polyimide is 1 W / mK or less).
  • the particle size of the filler is such that the film made of the thermally conductive resin insulation material can sufficiently satisfy the coverage and flatness of the wiring conductor, and also for fine formation of the wiring conductor pattern and the like. Uniform and small diameters are preferred and can be done! /
  • the dispersion includes carboxylic acid-based special agents such as hydrocarbon dispersants such as aromatic, norafine, olefin, and naphthene, long-chain carboxylic acid amine salts, and carboxylic acids containing high-boiling ethers.
  • carboxylic acid-based special agents such as hydrocarbon dispersants such as aromatic, norafine, olefin, and naphthene, long-chain carboxylic acid amine salts, and carboxylic acids containing high-boiling ethers.
  • surfactants, fluorine-containing polymer compounds such as fluorine carbide and nonpolar polymethylene can also be blended. When these components are blended, the blending amount is usually, for example, 0.5 to 10% by mass, preferably 1 to 5% by mass based on the mass of the dispersion.
  • Polymer 2 of the structure of formula (4) was prepared in the same manner as Polymer 1 except that 2,2 'bis (trifluoromethyl) benzidine was used instead of 4,4'oxydiline. (13.0 g (97% yield), intrinsic viscosity: 0.75 dLZg in DMAc, 30 ° C.)).
  • the polystyrene equivalent Mw obtained from GPC measurement was 56,000.
  • a film-like molded product was prepared in the same manner as in Example 5 except that the prepared fluorinated nanodiamond was changed to a commercially available nanodiamond (film thickness 21 ⁇ m).
  • the obtained molded product had a thermal conductivity of 53 OW / mK at 25 ° C and a dielectric breakdown strength of 13.5 kV Z mm.
  • Table 2 shows a comparison of thermal conductivity and dielectric breakdown strength between the case of containing fluorinated nanodiamond and the case of containing nanodiamond.

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Abstract

 絶縁性及び熱伝導性に優れ、かつこれらの特性の高温状態における経時的変化が少ない耐熱性及び耐久性に優れた複合材料を提供するフッ素化ナノダイヤモンド含有組成物及びこれからなるフィルムなどの成形品を提供する。  フッ素化ナノダイヤモンドに、質量平均分子量が1,000~1,000,000の高分子量樹脂、又はアルコキシシランもしくはそのシラノール又は縮合物を配合する。

Description

明 細 書
フッ素化ナノダイヤモンド含有組成物及びこれを使用する加熱処理製品 技術分野
[0001] 本発明は、フッ素化ダイヤモンド粒子と、高分子量榭脂及び/又はアルコキシシラン を含有する組成物、該組成物を用いた分散液、並びにそれを使用する成形材料に 関する。
背景技術
[0002] トリ-トロトルエンや、へキソゲンなどの酸素欠乏型爆薬を用いた衝撃加圧の爆射 法により得られたダイヤモンドは、一次粒子が 3〜20nmと極めて小さいため、ナノダ ィャモンド (ND)と呼ばれている。しかし、ナノダイヤモンド微粒子表面は非黒鉛質や 、黒鉛質皮膜などが融着し、粒子径が 50〜7500nmの二次、三次凝集体として製造 されて!/、るため、クラスターダイヤモンドとも呼ばれて!/、る。
[0003] ナノダイヤモンドはそのナノ粒子径により、研磨剤や、潤滑剤、熱交換流動媒体、 榭脂、金属などとの複合材料、低誘電率膜、低誘電率膜、ェミッター材などの電子材 料、 DNA担体、ウィルス捕捉用担体などの医療分野など、通常のダイヤモンドの用 途以外にも広範囲な用途での利用が期待されている。このようにナノダイヤモンドを 複合材料などと工業的に利用する場合には、ナノダイヤモンドがナノオーダーの微 細な粒子で液体中に分散した分散液、懸濁液としての提供が求められる。
[0004] 既に、ダイヤモンド、窒化珪素、窒化ボロン、炭化珪素などを絶縁性と熱伝導性を 兼ね備えた充填粉末剤 (フイラ一)として、榭脂と混合した半導体向け熱伝導性絶縁 材料の報告はなされている(例えば、特許文献 1〜3)。これらのフィラーのなかでも、 ダイヤモンドは熱伝導率が 300W/mKと高 、ことで知られる(ポリイミドなどの耐熱榭 脂は 1 W/mK以下)。フィラーの粒径としては、得られる熱伝導性榭脂絶縁材による 膜が配線導体の被覆性と平坦ィ匕を充分に満足し得るように、また配線導体パターン などの微細形成のためにも粒径が均一で、小さ 、ほど好まし 、ことがしられて!/、る。
[0005] し力し、ナノレベルオーダーから数百ナノオーダーのダイヤモンド粒子を取り扱う場 合、粒子が小さいほど粒子同士の凝集が起こりやすい。 0. 5 m未満の粒子径であ ると熱伝導性の向上効果が小さく、かつ凝集によりフィルムに凹凸を生じやす!/ヽこと が報告されて ヽる (特許文献 4)。
[0006] これらの凝集体の解砕を目的に、ナノダイヤモンドとフッ素ガスとを反応させるフッ 素化ナノダイヤモンドの合成が報告されている。即ち、ナノダイヤモンドを反応温度: 300〜500°C、フッ素ガス圧: latm、反応時間: 5〜10日にてフッ素化すると、ダイヤ モンド構造が保持された FZCモル比が 0. 2程度 (XPS、元素分析)のフッ素化ナノ ダイヤモンドが得られる(非特許文献 1)。このフッ素処理により二次粒子径約 40 μ m のダイヤモンドの凝集が部分的に解けて 200nm程度になり、更に PTFEとの混合粉 末での回転式摩擦試験結果で摩擦係数が著しく低下する (非特許文献 2)。これは、 TEM観察によるナノダイヤモンドの格子模様が明瞭になっていることから、高温での 反応により、ナノダイヤモンド表面のグラフアイト類が除去され、更にナノダイヤモンド 表面の CF基、 CF基、 CF基等の形成により表面エネルギーが低下したためと報告
2 3
されている (非特許文献 3)。
[0007] また、ナノダイヤモンドのグラフアイト類不純物を除去する他の方法として、濃硝酸と 濃硫酸の混酸中で処理することが報告されているが(特許文献 5)、濃硝酸の沸点以 上で処理することが必要とされ、作製プロセスが複雑となる。
[0008] 近年、多層配線板、 PGA (ピングリッドアレイ)、 BGA (ボールグリッドアレイ)などの 半導体パッケージに関して、内部の配線の高密度化や半導体素子などの電子部品 の高集積ィ匕により、単位面積あたりの発熱量が大きくなつたため、半導体パッケージ 力もの熱放散をよくすることが望まれている。従来、特に基板材料としてエポキシ榭脂 が主に用いられている力 経時的耐熱性、耐湿性が充分でないために徐々に劣化し てしまうという問題があった。
[0009] また、電子写真複写機、ファクシミリ、プリンタ一等において、印刷'複写に用いられ る定着ベルトには、耐熱性、剛性、絶縁性などに優れていると共に、熱伝導性に優れ ていることが要求される。従来は、ポリイミドと窒化ホウ素、アルミナ、炭化ケィ素など の無機フィラーを複合した材料が用いられてきた。近年、特に定着速度を高めるため に、更に優れた熱伝導性と絶縁性が求められている力 従来の材料ではこれらの要 求を満たすことが困難になってきている。 [0010] 特許文献 1 :特開平 7— 110632号公報
特許文献 2:特開平 9 22618号公報
特許文献 3 :特開 2003— 193021号公報
特許文献 4:特開平 7— 110632号公報
特許文献 5:特開 2004 - 238256号公報
非特許文献 1 :大井辰巳、米本暁子、川崎晋司、沖野不二雄、東原秀和:第 26回フ ッ素化学討論会予稿集 (2002年 11月 )
非特許文献 2 :米本暁子、大井辰巳、川崎晋司、沖野不二雄、片岡文昭、大澤映二 、東原秀和:日本ィ匕学会第 83回春季年会予稿集 (2003年 3月)
特干文献 3 : H. Touhara, K. Komatsu, T. Ohi, A. Yonemoto, S. Kawasa i, F. Okin o, and H. Kataura: Third French-Japanese Seminar on Fluorine in Inorganic Chemis try and Electrochemistry (April, 2003)
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0011] 前述のように、成形において粒子が微細で均一なこと及び、物理的性質として熱伝 導性と絶縁性に優れていることが求められている、半導体 LSI素子の表面保護膜や 層間絶縁材、半導体パッケージの封止材、電子写真複写機、ファクシミリ、プリンター 等の定着ベルトに有用な材料として、ナノ粒子径であり、熱伝導性に優れたナノダイ ャモンドの適用が考えられる。しかしながら、ナノダイヤモンドは凝集しやすぐ導電 性のグラフアイト類の不純物を多く含んでいることから、成形や絶縁性に問題があり、 半導体パッケージや定着ベルトへの適用は困難である。
[0012] 本発明の目的は、絶縁性及び熱伝導性に優れ、かつこれらの特性の高温状態に おける経時的変化が少ない耐熱性及び耐久性に優れた複合材料となる組成物及び これから製造したフィルムなどの成形物を提供することである。
課題を解決するための手段
[0013] 本発明者らは、上記目的を達成するため、ナノダイヤモンドをフッ素化することによ り導電性のグラフアイト類不純物を一部除去されたフッ素化ナノダイヤモンドを用いる ことにより、熱伝導性、絶縁性及び経時的耐熱性、耐湿性、剛性などの耐久性に優 れるとの知見を見出し、本発明に至ったものである。
[0014] 即ち、本発明は、フッ素化ナノダイヤモンドに、質量平均分子量が 1, 000から 1, 0 00, 000の高分子量榭脂と、及びアルコキシシラン又は、アルコキシシランが加水分 解したシラノールもしくは該シラノールが重縮合した重合物とのうち、少なくとも 1っ以 上を含有する組成物に関し、好ましくは、高分子量榭脂又はアルコキシシラン等がフ ッ素を含有する組成物に関する。そして、高分子量榭脂は、以下の式で示される基を 有することが好適である。
式 (1)
[0015] [化 1]
Figure imgf000005_0001
( 1 )
[0016] (式中、 R1は、水素であるか、又は芳香族基、脂肪族基若しくは脂環族基を有する。 ) で表される構造を含有することを特徴とする組成物である。
[0017] 更に、本発明は、該組成物が、水又は有機溶媒に分散した分散液及び該分散液 を基板上に塗布し、次いで、加熱処理するフィルムの製造方法を提供するものである 更に、本発明は、該分散液からなるフッ素化ナノダイヤモンド含有成型体製造用原 料を提供するものである。
発明の効果
[0018] 本発明のフッ素化ナノダイヤモンドを含有する組成物、該組成物を含有する分散液 及びこれを使用して成形したフィルムなどの成形物は、熱伝導性と絶縁性に優れた 複合材料を提供することが可能である。また、本発明の該組成物を含有する分散液 は、精密研磨剤や、潤滑溶剤、熱交換流動媒体などの有用な用途に使用可能であ る。また、本発明の該組成物を加熱処理することで得られる加工品は、半導体 LSI素 子の表面保護膜、封止材、層間絶縁材などの半導体製造用途や、複写機に用いら れる定着ベルトに使用可能である。 発明を実施するための最良の形態
[0019] 以下、本発明について更に詳述する。
本発明で使用するフッ素化ナノダイヤモンドは、ナノダイヤモンドとフッ素ガスとの直 接反応、あるいはフッ素プラズマによるフッ素化等により、ナノダイヤモンド表面をフッ 素で修飾することにより製造されるフッ素化ナノダイヤモンドである。
[0020] 本発明に用いるフッ素化ナノダイヤモンドのフッ素含有量は、一般に 5〜20質量% 、好ましくは、 10〜15質量%の範囲であることが好適である。フッ素含有量が、 5質 量%未満であると、好ましいフッ素含有の高分子量榭脂を用いる場合、榭脂との相 溶性が低下し易い。一方、フッ素含有量が 20質量%を超えると、非フッ素系の溶剤 や添加剤との相溶性が低下し易 、。
[0021] 本発明に用いるフッ素化ナノダイヤモンド中のグラフアイト類不純物の含有量は、ラ マンスペクトルにおいて、グラフアイト成分のダイヤモンド成分に対する割合として、例 えば、 10%以下の強度、好ましくは 3%以下の強度であることが好適である。強度が 10%を超える場合は、絶縁性が低下するので好ましくない。一方、下限は、例えば、 0%が好適である。
[0022] 更に、フッ素化ナノダイヤモンドの平均粒子径は、一般に、 0. 02〜: L0 μ m、好まし くは、 0. 1〜5 mであることが好適である。平均粒子径が、 0. 02 /z m未満である場 合、溶剤の種類によっては凝集構造を形成するので好ましくない。平均粒子径が 10 μ mを超える場合、成形材料にした際に表面に凹凸を生じやすくなるために好ましく ない。なお、平均粒径は、動的光散乱法により測定される。
[0023] 本発明の組成物に使用される高分子量榭脂は、これ力フッ素化ナノダイヤモンドを 混合されて、成形体を形成する材料となる。
高分子榭脂としては、例えば、エポキシ榭脂や、ノボラック榭脂、ナイロン榭脂、ベ ンゾシクロブテン、ビスマレイミド 'トリァジンポリイミド榭脂、スチレン系榭脂、アタリレー ト系榭脂、テトラフルォロエチレン榭脂などの汎用榭脂や、ポリアミド、ポリアミドイミド、 ポベンズイミダゾール、ポリべンズォキサゾール、ポリフエ-レンサルファイド、ポリエス テル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、液晶 ポリマー等の芳香族榭脂が好適に列挙できる。これらの榭脂はそれぞれ単独で又は 二種類以上の榭脂の混合物として用いることができる。高分子榭脂としては、特に、 ポリイミドゃ、ポリべンズォキサゾールが耐熱性の点で特に好まし 、。
[0024] 高分子榭脂としては、フッ素を導入したフッ素含有樹脂が特に好適であり、これを 使用することにより、フッ素化ナノダイヤモンドとの相溶性が向上する。なかでもフッ素 含有ポリイミドゃ、フッ素含有ポリべンズォキサゾールが耐熱性の点で特に好まし 、。 フッ素含有榭脂のなかでも、上記一般式 (1)の構造で示される基を有する榭脂が 好適である。
ここで、 R1としての脂肪族基としては、例えば、炭素原子数が 1〜40個、好ましくは 、 1〜10個を有する直鎖状でも、分岐していてもよい脂肪族基が好適に列挙できる。 脂肪族基としては、中間に酸素原子が介在し、エーテル結合を形成していてもよい。 また、フッ素原子などのハロゲン原子により置換されて 、てもよ 、。
[0025] R1としての芳香族基としては、例えば、フエ-ル基や、ナフタレン基などが好適に挙 げられる。更に、 R1としての脂環基としては、炭素原子数 1〜8を有する脂環基、例え ば、シクロへキシル基などが好適に挙げられる。これらの官能基は、任意にハロゲン により置換されていてもよい。
このようなフッ素含有基としては、へキサフルォロイソプロパノール基や、この基のァ ルコール部位を置換したへキサフルォロイソプロパノール誘導体、例えば、水酸基が メトキシメチル基で置換された誘導体などが、フッ素が有する撥水性、撥油性、低吸 水性、耐熱性、耐候性、耐腐食性、透明性、低屈折率性を維持したまま、基材との密 着性、有機溶媒及びアルカリ水溶液への溶解性を併せもつ点で好まし ヽ。
[0026] 本発明に使用する高分子榭脂の分子量は、 1, 000〜1, 000, 000である。分子 量が 1, 000よりも小さい場合は、最終的に得られる成形体の強度が保てず、好ましく ない。分子量が 1, 000, 000よりも大きい場合は、フッ素化ナノダイヤモンドを加えた 分散液の粘度が高くなり過ぎるため、均一な分散状態を保てず、好ましくない。高分 子樹月旨の分子量【ま、特に、 3, 000〜100, 000力好まし!/ヽ。
[0027] 本発明の組成物におけるフッ素化ナノダイヤモンドの配合割合は、一般に、 0. 01 〜95質量%、好ましくは、 5〜50質量%であることが好適である。配合割合が 95質 量%を超える場合は、加熱処理後に得られる成形体の強度が保てず、好ましくない。 一方、配合割合が 0. 01質量%未満の場合は、熱伝導率の低下を招き好ましくない
[0028] 本発明において、高分子量榭脂とともに、又はそれに代えて使用されるアルコキシ シランは、好ましくは、一般式(2)、
[0029] [化 2]
R 1 n S i ( O R 2) 4 -n · · · ( 2 )
[0030] (式中、
Figure imgf000008_0001
R2は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数 1〜20、好ましくは、炭素数 1 〜5の直鎖状又は分岐状のアルキル基、炭素数 3〜40、好ましくは、炭素数 3〜20 のシクロアルキル基、炭素数 2〜40、好ましくは、炭素数 2〜20のァルケ-ル基、炭 素数 1〜40、好ましくは、炭素数 1〜20のァシル基、炭素数 2〜40、好ましくは、炭 素数 2〜20のビニル基、炭素数 6〜40、好ましくは、炭素数 6〜20のァリール基、炭 素数 1〜40、好ましくは、炭素数 1〜20のヒドロキシアルキル基、炭素数 1〜40、好ま しくは、炭素数 1〜20のアルキルエーテル基、炭素数 3〜40、好ましくは、炭素数 3 〜20のアルキルケトン基、炭素数 2〜40、好ましくは、炭素数 2〜20のアルキルシア ノ基又は置換されたそれらの基であり、フッ素、塩素、酸素、ィォゥなどの原子を含ん でいても良ぐ nは 0〜3、好ましくは、 0〜2の整数を表す。)で表される。
[0031] また、アルコキシシランは、それを水と酸により加水分解して得られるシラノール、又 は該シラノールを重縮合して得られる重合体として、本発明において、フッ素化ナノ ダイヤモンドと混合して使用し得る。例えば、シラノールは、アルコキシシランをアルコ ール溶媒、例えば、エタノールや、イソプロパノールなどに溶解させ、塩酸などの酸の 存在下に、水を反応させることにより得られ、更にその反応を進行させるか、溶媒留 去や加熱処理によるゾルゲル反応により Si— O— Si結合含有の重合体を得ることが できる。
[0032] アルコキシシランとしては、具体的には、テトラメトキシシランや、テトラエトキシシラン 、テトラプロボキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシェチルシランや、トリェトキ シシラン、トリメトキシメチルシラン、トリェチルメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、 ジメチノレジメトキシシラン、ジメチノレジェトキシシラン、ジイソブチノレジメトキシシラン、 プロピルトリメトキシシラン、ェチルトリメトキシシラン、ェチルトリイソプロポキシシラン、 フエニルトリメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラン、フエニルトリプロポキシシラン、 フエニルトリイソプロポキシシラン、ジフエ二ルジメトキシシラン、ジフエ二ルジェトキシ シラン、トリフエニルメトキシシラン、シクロへキシノレトリエトキシシラン、シクロへキシノレ メチノレジメトキシシラン、ジシクロペンチノレジメトキシシラン、 4ーヒドロキシベンジルトリ エトキシシラン、トリシクロへキシルエトキシシラン、フエニル (メチル)ージメトキシシラ ン、シクロへキシノレ(ェチノレ)フエニノレメトキシシラン、ジシクロへキシノレジェトキシシラ ン、ビュルトリメトキシシラン、ビュル(ジメチル)メトキシシラン、及びビュル(シクロへキ シル)メチルメトキシシランなどが好適に挙げられる。これらのアルコキシシランはそれ ぞれ単独で、又は二種類以上の混合物として使用することができる。
[0033] 上記のアルコキシシランにフッ素を導入したフッ素含有アルコキシシランは、フッ素 化ナノダイヤモンドとの相溶性を高める観点から、更に好ましい。フッ素含有アルコキ シシラン中のフッ素含量は、用いる溶媒にも依存するが、例えば、 5〜80質量%、好 ましくは、 30〜60質量%であることが好適である。なかでも架橋密度を高める観点か ら、含フッ素化トリアルコキシシランが好ましぐ具体的には、 CF (CH ) Si(OCH ) 、
3 2 2 3 3
CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH ) 、 CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH )が好適に挙げら
3 2 5 2 2 2 3 3 3 2 7 2 2 2 3 3
れる。
[0034] 本発明の組成物は、溶媒に混合されて、本発明の分散液が得られる。使用される 溶媒は、上記各成分と反応性を有しない限り、水や、有機溶媒などを特に制限無く 使用することが出来る。この有機溶媒の好適な具体例としては、例えば、テトラヒドロ フランや、ァ-ソール等のエーテル類、シクロへキサノン、 2—ブタノン、メチルイソブ チルケトン、 2—ヘプタノン、 2—ォクタノン、ァセトフエノン等のケトン類、 n—ブチルカ ルビトールアセテート、酢酸ブチル、安息香酸メチル、 γ—ブチロラタトン等のエステ ル類、ブチルセ口ソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルァセテ ート等のセロソルブ類、 Ν, Ν—ジメチルホルムアミド、 Ν, Ν—ジメチルァセトアミド、 Ν—メチルー 2—ピロリドン等のアミド類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、 メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、更には、ハイド ロフノレオ口カーボン、ノヽイドロフノレオ口エーテノレ、ノヽイドロタロロフノレォロカーボン、ァ ルコール類のフッ化物など炭化水素のフッ化物などが好適に挙げられる。これらは単 独でも 2種以上の混合物として適宜使用することが出来る。中でも、アルコール類及 び炭化水素のフッ化物が好まし 、。
溶媒の配合量は、上記各成分の溶解性、基材への塗布工程等の作業性、所定の 被膜の厚さなどを考慮して任意に設定される。分散液中の溶媒の濃度は、例えば、 3 0〜99質量%、好ましくは、 60〜90質量%が好適でぁる。
また、分散液中におけるフッ素化ナノダイヤモンドの量は、分散液の質量に基づい て、例えば、 0. 01〜50質量%、好ましくは、 5〜30質量%であることが好適である。
[0035] 本発明においては、上記各成分に加えて、本発明の目的及び効果を損ねない範 囲で、必要に応じて他の成分を配合することは任意である。
本発明の組成物の取り扱い性の向上、分散液の粘度の調整などを目的として、各 種フイラ一を配合しても良い。具体的に例示するならば、窒化珪素、窒化ホウ素、炭 化珪素、酸ィ匕ベリリウム、水酸ィ匕アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム 、炭酸マグネシウム、ケィ酸カルシウム、ケィ酸マグネシウム、酸ィ匕カルシウム、酸ィ匕 マグネシウム、アルミナ、結晶シリカ、非晶性シリカなどが好適に挙げられる。また、耐 湿性を向上させるために、アルミナや、シリカ、水酸化アルミニウム、アンチモン酸ィ匕 物が好適に挙げられる。これらの成分を使用する場合、その配合量は、通常、本発 明に用いられるフッ素化ナノダイヤモンド含有組成物にぉ ヽて、組成物又は分散液 の質量に基づいて、例えば、 0. 5〜10質量%、好ましくは、 1〜5質量%が好適であ る。
[0036] 本発明の分散液は、基材に塗布などにより適用され、次いで、加熱などにより乾燥 されて、成形品が得られる。基材との密着性の向上を目的として、 1分子中にェポキ シ基を有するシランカップリング剤又はカーボンファンクショナルシランを添カ卩してもよ い。例えば、 γ—グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、 γ—グリシドキシプロピルメ チルジェトキシシラン、 (3, 4—エポキシシクロへキシル)ェチルトリメトキシシラン等が 好適に挙げられる。これらは単独でも、 2種以上の混合物として、使用することが出来 る。これらの成分を使用する場合、その配合量は、通常、本発明のフッ素化ナノダイ ャモンド含有分散液の質量に基づいて、例えば、 0. 5〜2. 0質量%、好ましくは、 0 . 7〜: L 5質量%が好適である。 [0037] 本発明の分散液は、成形品又は製品としての被塗物に塗布又は適用する場合に は、被塗物の表面の平滑性の向上を目的として、平均分子量 500程度のメチルシリ コーン系油、平均分子量が 1500程度のフエ-ルシリコーン系油などのシリコーン系 レべリング剤やハロゲンやフッ素化合物などを含有するノ-オン系界面活性剤などを 使用することが出来る。また、分散液には、芳香族系、ノ ラフィン系、ォレフィン系、ナ フテン系などの炭化水素系分散剤、長鎖カルボン酸ァミン塩、高沸点エーテルを含 むカルボン酸などのカルボン酸系特殊界面活性剤、炭化フッ素、非極性ポリメチレン などのフッ素系高分子化合物なども配合することが出来る。これらの成分を配合する 場合、その配合量は、通常、分散液の質量に基づいて、例えば、 0. 5〜10質量、好 ましくは、 1〜5質量%であることが好適である。
フィルムを製造する場合には、基板上に、分散液をスピンコート法や、ロールコート 法、流延塗布法等により塗布した後、加熱処理する方法が挙げられる。その加熱条 件としては、該分散液中の溶媒の種類や量、又は組成等により変わり得るが、通常、 80〜400°C、好ましくは 100〜380°Cであること力 S好適である。
実施例
[0038] 以下、実施例により、更に、本発明について具体的に説明する。
[フッ素化ナノダイヤモンドの調製]
あらかじめ、市販ナノダイヤモンド (甘粛凌でん納米材料有限公司製、ナノダイヤモ ンド精製粉、粒径: 3〜20nm)を lkPaで 3時間、 400°Cに加熱して、ナノダイヤモン ドに含まれる水分を除去した。乾燥処理を行ったナノダイヤモンド 20gを、ニッケル製 の反応管に入れ、これに 20°Cで、フッ素ガスを流量 20mlZ分、アルゴンガスを流量 380mlZ分で流通した。次いで、ナノダイヤモンドを 400°Cに加熱し、 140時間、ァ ルゴンガスとフッ素ガスの流通を継続し、ナノダイヤモンドとフッ素ガスを反応させ、フ ッ素化ナノダイヤモンドを調製した。なお、調製したフッ素化ナノダイヤモンドのフッ素 含有量は、 XPS、元素分析の結果から、 15質量%であった。
また、得られたフッ素化ナノダイヤモンド中に含まれるグラフアイト成分は、ラマンス ベクトル測定 (ニコレ一社製顕微レーザーラマン AlmegaXRを使用)の結果から、 1. 5% (ラマンスペクトル上での、ダイヤモンドに対するグラフアイトの面積強度)であった [0039] 更に調製したフッ素化ナノダイヤモンドの平均粒子径は、分散媒の種類により異な る力 分散媒 10mlにフッ素化ナノダイヤモンドを lOOmg投入し、超音波ホモジナイ ザ一(VCX—750、 Sonics&Materials社製)によって出力 400Wの超音波照射を 0. 5時間行い、分散液を調製し、動的光散乱法による粒度分布測定器 (FPAR100 0、大塚電子製)で得られた分散液中の平均粒子径を算出した。その結果、平均粒 子径は、分散媒が N, N—ジメチルァセトアミドの場合は、 53nm、テトラフルォロプロ パノールの場合は、 lOlnmであった。
[0040] [ポリマー 1の調製]
4, 4,—ォキシジァ-リン(5. OOg、 0. O25mol)と、ピロメリット酸無水物(5. 45g、 0. O25mol)とを 200ml三口フラスコ中で、 N, N ジメチルァセトアミド(DMAc) 5 Oml中で窒素雰囲気下、 25°Cで 24時間攪拌した。反応後、反応液を水とメタノール 組成物(50Z50、 vol/vol) 1000mlに投入し白色沈殿を得た。ろ別後、沈殿物を 圧力 0. lkPaで乾燥し、式(3)の構造のポリマー 1 (10. 20g (98%収率)、固有粘度 : 0. 95dLZg (DMAc中、 30°C) )を得た。 GPC測定から求めたポリスチレン換算で の Mwは、 70, 000であった。
[0041] [化 3]
Figure imgf000012_0001
( 3 )
[0042] [ポリマー 2の調製]
4, 4' ォキシジァ-リンの代わりに、 2, 2' ビス(トリフルォロメチル)ベンジジンを 使用したことを除いて、ポリマー 1の調製と同様の方法で、式 (4)の構造のポリマー 2 ( 13. 00g (97%収率)、固有粘度: 0. 75dLZg (DMAc中、 30°C) )を得た。 GPC測 定から求めたポリスチレン換算での Mwは、 56, 000であった。
[0043] [化 4]
Figure imgf000013_0001
[0044] [ポリマー 3の調製]
3, 3 '—ビス(1ーヒドロキシ 1 トリフルォロメチルー 2, 2, 2 トリフルォロェチル )—4, 4,—ォキシジァ-リン(13. 30g、 0. O25mol)と、イソフタル酸クロリド(5. 08 g、 0. O25mol)を 200ml三口フラスコ中で、 N, N ジメチルァセトアミド(DMAc) 50ml中で窒素雰囲気下、 25°Cで 24時間攪拌した。反応後、反応液を水とメタノー ル組成物(50Z50、 vol/vol) 1000mlに投入し、白色沈殿を得た。ろ別後、沈殿物 を圧力 0. lkPaで乾燥し、式(5)の構造のポリマー 3 (15. 90g (96%収率)、固有粘 度: 0. 45dLZg (DMAc中、 30°C) )を得た。 GPC測定から求めたポリスチレン換算 での Mwは、 42, 000であった。
[0045] [化 5]
Figure imgf000013_0002
( 5 )
[0046] [ポリマー 4の調製]
3, 5 ビス(へキサフルォロ 2 ヒドロキシ - 2-プロピル)シクロへキシルメタタリ レート 10. 00g (0. 020mol)、重合開始剤ァゾビスイソブチ口-トリル 0. 07g (0. 4 Ommol)、溶媒メチルェチルケトン(MEK) 30. Ogを 300mlナスフラスコ中にカロえ、 6 0°Cにて 15時間攪拌した。得られた反応液を n—へキサンに投入し、式 (6)の構造の ポリマー 4 (8. 60g (収率 86%) )を得た。 GPC測定から求めたポリスチレン換算での Mwは、 25, 000であった。
[0047] [化 6]
Figure imgf000014_0001
( 6 )
[0048] [ポリマー 5の調製]
得られたポリマー 4を 3. OOg、クロロメチルメチルエーテル 0. 24g (0. 003mol)、 水素ィ匕ナ卜リウム 0. 096g (0. 004mol)、テ卜ラヒドロフラン 10. Ogを 100mlナスフラ スコ中に加え、 25°Cで 3時間攪拌した。得られた反応液を水に投入し、得られた沈殿 物をメチルェチルケトン (MEK)に再溶解後、 n—へキサンに投入し、式(7)の構造 のポリマー 5 (2. 90g)を得た。 GPC測定から求めたポリスチレン換算での Mwは、 27 , 000であった。 NMR ^ベクトルから求めた Rは HZ— CH OCH =
2 3 60Z40であつ た。
[0049] [化 7]
Figure imgf000014_0002
R = H or -CH2OCH3
( 7 )
(実施例 1)
調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、調製したポリマー 1とを、 N, N—ジメチルァセ トアミド(DMAc)中で混合し、超音波ホモジナイザー(VCX— 750、 Sonics&Mater ials社製)によって、出力 400Wの超音波照射を、 0. 5時間行い、分散液 (質量比:フ ッ素化ナノダイヤモンド Zポリマー lZDMAc = 3Z7Z40)を調製した。得られた分 散液をガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 200°C、 350°Cにて各 1 時間加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚
20 /ζ πι)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 50. 5W/mK,絶縁破壊 強度は、 20. 9kVZmmであった。
[0051] (実施例 2)
調製したポリマー 1の代わりに、調製したポリマー 2を使用したことを除いて、実施例 1と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 25 m)。得られた成形物の 2 5°Cにおける熱伝導率は、 55. 9WZmK、絶縁破壊強度は、 20. 2kVZmmであつ た。
[0052] (実施例 3)
調製したポリマー 1の代わりに、ポリマー 3を使用したことを除いて、実施例 1と同様 の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 24 m)。得られた成形物の 25°Cに おける熱伝導率は、 48. OW/mK,絶縁破壊強度は、 21. 5kVZmmであった。
[0053] (実施例 4)
調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、ビスフエノール A型エポキシ榭脂(MW= 5, 0 00)を、 DMAc中で混合し、超音波ホモジナイザー(VCX— 750、 Sonics&Materi als社製)によって、出力 400Wの超音波照射を 0. 5時間行った後、硬化剤としてシク 口へキサンジカルボン酸無水物を加え、分散液 (質量比:フッ素化ナノダイヤモンド Z ビスフ ノール A型エポキシ榭脂 Z無水フタル酸 ZDMAc = 3Z6Z1Z40)を調製 した。速やかに、得られた分散液をガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100 。C、 200°Cにて各 1時間加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の 成形物を得た (膜厚 20 m)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 52. 1 WZmK、絶縁破壊強度は、 16. 3kVZmmであった。
[0054] (実施例 5)
ビスフエノール A型エポキシ榭脂(MW= 5, 000)をビスフエノール AF型エポキシ 榭脂(MW= 5, 500)に変更したこと以外は、実施例 4と同様の方法でフィルム状の 成形物を調製した (膜厚 30 m)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 54 . 3WZmK、絶縁破壊強度は、 17. lkVZmmであった。
[0055] (実施例 6) 調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、ポリメチルメタタリレート(PMMA) (MW= 20 , 000)をメチルェチルケトン(MEK)中で混合し、超音波ホモジナイザー(VCX— 7 50、 Sonics&Materials社製)によって出力 400Wの超音波照射を 0. 5時間行い、 分散液(質量比:フッ素化ナノダイヤモンド ZPMMAZMEK= 3Z7Z40)を調製 した。得られた分散液をガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 250°C にて各 1時間加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を 得た (膜厚 25 /ζ πι)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 47. IW/mKで めつに。
[0056] (実施例 7)
調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、調製したポリマー 7とを、メチルェチルケトン( MEK)中で混合し、超音波ホモジナイザー(VCX— 750、 Sonics&Materials社製 )によって出力 400Wの超音波照射を 0. 5時間行い、分散液 (質量比:フッ素化ナノ ダイヤモンド Zポリマー 7ZMEK=3Z7Z40)を調製した。得られた分散液をガラス 基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 250°Cにて各 1時間加熱処理後、剥離 することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 20 m)。得られた成 形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 46. lWZmKであった。
[0057] (実施例 8)
調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、テトラエトキシシランとを、水とエタノールの混 合溶媒 (質量比:水 Zエタノール = 1/4)中にて混合し、超音波ホモジナイザー (VC X— 750、 Sonics&Materials社製)によって出力 400Wの超音波照射を 0. 5時間 行 、、分散液 (質量比:フッ素化ナノダイヤモンド Zテトラエトキシシラン Z混合溶媒 = 3Z7Z40)を調製した。得られた分散液に、テトラエトキシシラン lmolに対して 0. 03mol相当量の塩酸をカ卩え、速やかにガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 1 00°C、 200°C、 350°Cにて各 1時間加熱処理後、剥離することで形状が保持された フィルム状の成形物を得た (膜厚 20 m)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導 率は、 62. 0W/mK,絶縁破壊強度は、 14. lkVZmmであった。
[0058] (実施例 9)
テトラエトキシシランを CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH )に変更したこと以外は、実 施例 7と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 30 m)。得られた成形 物の 25°Cにおける熱伝導率は、 71. OWZmK、絶縁破壊強度は、 16. lkV/mm であった。
[0059] (実施例 10)
調製したフッ素化ナノダイヤモンドと、調整したポリマー 2と、 CF (CF ) (CH ) Si(0
3 2 5 2 2
CH CH )とを、 N, N-ジメチルァセトアミド(DMAc;)、エタノール及び水の混合溶媒
2 3 3
(質量比: DMAcZエタノール Z水 = 5Z4Zl)中で混合し、超音波ホモジナイザー (VCX- 750、 Sonics&Materials社製)によって出力 400Wの超音波照射を 0. 5 時間行い、分散液 (質量比:フッ素化ナノダイヤモンド Zポリマー 2ZCF (CF ) (CH
3 2 5 2
) Si(OCH CH ) Z混合溶媒 = 3Z5Z2Z40)を調製した。得られた分散液に、 CF
2 2 3 3
(CF ) (CH ) Si(OCH CH ) lmolに対して 0· 03mol相当量の塩酸をカ卩え、速やか
3 2 5 2 2 2 3 3
にガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 200°C、 350°Cにて各 1時間 加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 25 ^ πι)0得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 65. 2WZmK、絶縁破壊強 度は、 18. 5kVZmmであった。
[0060] (実施例 11)
調製したポリマー 2を、調製したポリマー 3に変更したこと以外は、実施例 9と同様の 方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 22 m)。得られた成形物の 25°Cにお ける熱伝導率は、 67. 4WZmKであった、絶縁破壊強度は、 19. 5kVZmmであつ た。
[0061] [比較例 1]
調製したポリマー 3と、 DMAcとを混合(質量比:ポリマー 5ZDMAc = 3Z7)し、こ れをガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 200°C、 350°Cにて各 1時 間加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 3 5 /ζ πι)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 0. 51WZmKであった。
[0062] [比較例 2]
ビスフエノール AF型エポキシ榭脂(MW= 5, 500)と、硬化剤としてシクロへキサン ジカルボン酸無水物とを、 DMAc中で混合し(質量比:ビスフエノール AF型エポキシ 榭脂 Zシクロへキサンジカルボン酸無水物 ZDMAc = 6ZlZ28)、これをガラス基 板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 250°C、にて各 1時間加熱処理後、剥離 することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 20 m)。得られた成 形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 0. 18WZmKであった。
[0063] [比較例 3]
PMMA(Mw= 20, 000)と、 MEKとを混合し(質量比: PMMAZMEK = 3Z7)、 これをガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 250°Cにて各 1時間加熱 処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 25 μ m) 。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 0. 31WZmKであった。
[0064] [比較例 4]
CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH )を、 N, N—ジメチルァセトアミド(DMAc)、ェタノ
3 2 5 2 2 2 3 3
ール、水の混合溶媒 (質量比: DMAcZエタノール Z水 = 5Z4Zl)中で混合し (質 量比: CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH
2 2 2 3 ) 3 Z混合溶媒 = 1/4)、得られた均一溶液に
3 2 5
CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH ) lmolに対して 0· 03mol相当量の塩酸をカ卩え、速
3 2 5 2 2 2 3 3
やかにガラス基板上にスピンコート法にて塗布後、 100°C、 200°C、 350°Cにて各 1 時間加熱処理後、剥離することで形状が保持されたフィルム状の成形物を得た (膜 厚 20 m)。得られた成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 1. 21WZmKであった。
[0065] [比較例 5]
調製したポリマー 2と、 CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH )とを、 N, N—ジメチルァセ
3 2 5 2 2 2 3 3
トアミド(DMAc)、エタノール、水の混合溶媒(質量比: DMAcZエタノール Z水 = 5 /4/1)中で混合 (質量比:ポリマー 2ZCF (CF ) (CH ) Si(OCH CH )
3 2 5 2 2 2 3 3 Z混合溶 媒= 5Z2Z28)して得られた溶液に、 CF (CF ) (CH ) Si(OCH CH ) lmolに対
3 2 5 2 2 2 3 3 して 0. O3mol相当量の塩酸をカ卩え、速やかにガラス基板上にスピンコート法にて塗 布後、 100°C、 200°C、 350°Cにて各 1時間加熱処理後、剥離することで形状が保持 されたフィルム状の成形物を得た (膜厚 30 m)。得られた成形物の 25°Cにおける 熱伝導率は、 0. 70WZmKであった。
[0066] [比較例 6]
調製したフッ素化ナノダイヤモンドを市販のナノダイヤモンドに変更したこと以外は 、実施例 3と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 23 111)。得られた 成形物の 25°Cにおける熱伝導率は 49. OW/mK,絶縁破壊強度は 16. 5kV/m mであった。
[0067] [比較例 7]
調製したフッ素化ナノダイヤモンドを、市販のナノダイヤモンドに変更したこと以外 は、実施例 5と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 21 μ m)。得られ た成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 53. OW/mK,絶縁破壊強度は、 13. 5kV Z mmで teつた。
[0068] [比較例 8]
調製したフッ素化ナノダイヤモンドを、市販のナノダイヤモンドに変更したこと以外 は、実施例 8と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 20 111)。得られ た成形物の 25°Cにおける熱伝導率は 69. OW/mK,絶縁破壊強度は 13. 2kV/ mmで teつた。
[0069] [比較例 9]
調製したフッ素化ナノダイヤモンドを、市販のナノダイヤモンドに変更したこと以外 は、実施例 9と同様の方法でフィルム状の成形物を調製した (膜厚 30 111)。得られ た成形物の 25°Cにおける熱伝導率は、 64. lW/mK,絶縁破壊強度は、 14. 2kV Z mmで teつた。
[0070] 上記における熱伝導率は、レーザーフラッシュ法熱伝導測定装置 (アルバック社製 TC 7000)を用いて熱拡散率及び比熱容量を測定し、その測定結果から熱伝導 率を求め、絶縁破壊強度は、 25型 CRT用真空外囲器のファンネル部力も切り出した ガラスピース(50mm X 50mm X 4mm)上に測定対象物の成形物を調製し、ガラス パネル部から切り出したガラスピース(50mm X 50mm X 4mm)を載置して、 200°C で 1時間焼成し、焼成後のサンプルピース封着部の両側に直流電圧を印力 tl、破壊し た時の電圧をガラスの厚さで除した値を絶縁破壊強度として求め、膜厚は、 Slone社 製 Dektak3030にて測定して求めた。
[0071] また、フッ素化ナノダイヤモンドの混合有無による熱伝導率の比較を表 1に記載し [0072] [表 1]
Figure imgf000020_0001
[0073] 表 1から、フッ素化ナノダイヤモンドを含有することにより、熱伝導率が高くなつてい ることがゎカゝる。
[0074] 更に、フッ素化ナノダイヤモンドを含有する場合と、ナノダイヤモンドを含有する場 合における熱伝導率及び絶縁破壊強度の比較を表 2に記載した。
[0075] [表 2]
Figure imgf000020_0002
表 2から、フッ素化ナノダイヤモンド含有する成形物と、ナノダイヤモンドを含有する 成形物は、熱伝導率はほぼ同等であるが、絶縁破壊強度は、フッ素化ナノダイヤモ ンドを含有する成形物の方が明らかに高ぐ絶縁性に優れていることがわ力る。 産業上の利用可能性 本発明により得られるフッ素化ナノダイヤモンド含有の組成物は、絶縁性及び熱伝 導性に優れる為、半導体 LSI素子の表面保護膜、封止材、層間絶縁材、 CMP用ス ラリー材などの半導体製造用途や、複写機に用いられる定着ベルトなどに利用可能 である。

Claims

請求の範囲
[1] フッ素化ナノダイヤモンドと、質量平均分子量が 1, 000力ら 1, 000, 000の高分子 量榭脂とを含有することを特徴とする組成物。
[2] フッ素化ナノダイヤモンドと、アルコキシシラン又は、アルコキシシランが加水分解し たシラノールもしくは該シラノールが重縮合した重合体とを含有することを特徴とする 組成物。
[3] フッ素化ナノダイヤモンドと、質量平均分子量が 1, 000力ら 1, 000, 000の高分子 量榭脂と、アルコキシシラン又は、アルコキシシランが加水分解したシラノールもしく は該シラノールが重縮合した重合体とを含有することを特徴とする組成物。
[4] 高分子量榭脂が、フッ素を有する請求項 1又は 3に記載の組成物。
[5] 高分子量榭脂が、次式(1)で表されるフッ素含有基を有する請求項 4に記載の組 成物。
[化 1]
Figure imgf000022_0001
( 1 )
(式中、 R1は、水素であるか、又は芳香族基、脂肪族基若しくは脂環族基である。 ) o
[6] アルコキシシランが、フッ素を含有する請求項 2又は 3に記載の組成物。
[7] 請求項 1〜6のいずれかに記載の組成物力 水又は有機溶媒に分散されているこ とを特徴とする分散液。
[8] 請求項 7に記載の分散液力 なることを特徴とするフッ素化ナノダイヤモンド含有成 型体製造用原料。
[9] 請求項 7に記載の分散液を基板上に塗布し、加熱処理することを特徴とするフィル ムの製造方法。
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