WO2007113970A1 - 枚葉印刷機用排紙装置 - Google Patents

Abstract

　ファン装置の小型化を図ることができ、オペレータの視認性を向上させることができるとともに、ファン装置の清掃作業を容易に行うことができて、印刷されるシートのサイズや材質に合わせて、送風ファンを所望の位置に容易かつ迅速に移動させることができる枚葉印刷機用排紙装置を提供する。複数個の送風ファン２１と、これら送風ファン２１が取り付けられるフレーム２２とを備えたファン装置１１を具備してなる枚葉印刷機用排紙装置であって、前記複数個の送風ファン２１のうち、少なくとも一部が、前記フレーム２２を構成する薄板状のフレーム本体２３に形成された長穴状の開口部２５に対応して、かつ、前記フレーム本体２３の下面に接するように配置されているとともに、前記フレーム本体２３に対して搬送方向および／または幅方向にスライド可能に構成されている。

Description

明 細 書

枚葉印刷機用排紙装置

技術分野

[0001] 本発明は、枚葉印刷機の排紙装置に関するものである。

背景技術

[0002] このような枚葉印刷機用排紙装置としては、例えば、特許文献 1に開示されたもの が知られている。

特許文献 1：特開 2002— 234654号公報

発明の開示

[0003] 上記特許文献 1に開示された枚葉印刷機用排紙装置には、排紙テーブルの上方 に、複数個の送風ファンを備えたファン装置が設けられている。送風ファンはそれぞ れ、フレームとフレームとの間にわたされた吊り下げ用のバーに、高さ方向（上下方向 )に厚みのある専用のブラケットを介して吊り下げ支持されるようになっている。そのた め、ファン装置の高さ方向の寸法が大きくなり、ファン装置が大型化してしまうとともに 、オペレータ (作業者)の視認性が妨げられてしまうといった問題点があった。

また、ブラケットが複雑な形状を有しているため、ブラケットの上面に堆積した紙粉 やパウダー等の粉塵を容易に取り除くことができず、ファン装置の清掃作業が容易に 行えな 、と 、つた問題点もあった。

さらに、送風ファンが取り付けられたブラケットは、吊り下げ用のバーに、例えば、ボ ルト 'ナット等の締結部材を介して堅固に固定されているため、印刷されるシートのサ ィズゃ材質に合わせて、送風ファンを所望の位置に容易かつ迅速に移動させること ができず、その調整に多大な時間が力かってしまうといった問題点もあった。

[0004] 本発明は上記課題に鑑みなされたもので、ファン装置の小型化を図ることができ、 オペレータの視認性を向上させることができるとともに、ファン装置の清掃作業を容易 に行うことができて、印刷されるシートのサイズや材質に合わせて、送風ファンを所望 の位置に容易かつ迅速に移動させることができる枚葉印刷機用排紙装置を提供する ことを目的としている。 [0005] 本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。

本発明による枚葉印刷機用排紙装置は、印刷装置カゝら搬送されるシートの紙積み 位置の上部に下向きの流れを与える複数個の送風ファンと、これら送風ファンが取り 付けられるフレームとを備えたファン装置を具備してなる枚葉印刷機用排紙装置であ つて、前記複数個の送風ファンのうち、少なくとも一部が、前記フレームを構成する薄 板状のフレーム本体に形成された長穴状の開口部に対応して、かつ、前記フレーム 本体の下面に接するように配置されているとともに、前記フレーム本体に対して搬送 方向および Zまたは幅方向にスライド可能に構成されて ヽる。

このような枚葉印刷機用排紙装置によれば、例えば、送風ファンの上端部に環状（ ドーナツ状）に形成されたフランジ部の上面と、フレーム本体の下面とが当接するよう に送風ファンがフレーム本体に直接取り付けられることとなるので、ファン装置の高さ 方向の寸法を、送風ファンの厚みと略同じ寸法に低減させることができ、ファン装置 の小型化を図ることができるとともに、排紙装置におけるオペレータ (作業者)の視認 範囲を広げることができ、視認性を向上させることができる。

また、フレーム本体の上面を、凹凸の少ない清掃が容易な形状とすることができる ので、フレーム本体の上面に堆積した紙粉やパウダー等の粉塵を容易に取り除くこと 力 sでき、ファン装置の清掃作業の簡略ィ匕を図ることができて、この清掃作業に要する 作業時間の短縮ィ匕を図ることができる。

さらに、ファン装置の構造が簡略ィ匕されることとなる（すなわち、ファン装置が、送風 ファンおよびフレームを主たる要素として構成されている）ので、部品点数の低減ィ匕を 図ることができるとともに、製造コストの低減ィ匕を図ることができる。

さらにまた、長穴状の開口部に対応して配置された送風ファンは、搬送方向および Zまたは幅方向にスライド可能に構成されているので、これらの送風ファンを、印刷さ れるシートのサイズや材質に合わせて、所望の位置に容易かつ迅速に移動させるこ とができて、シートのサイズや材質に適合した、最適な流れをシートに与えることがで きる。

[0006] 上記の枚葉印刷機用 紙装置において、前記開口部の周囲に沿って、前記フレ ーム本体の上面力 上方に突出するとともに、無端環状に形成された仕切板が設け られているとさらに好適である。

このような枚葉印刷機用排紙装置によれば、仕切板の外周面 (半径方向外側の表 面）によって、フレーム本体の上面に堆積した紙粉やパウダー等の粉塵力 開口部を 通って下方 (すなわち、排紙テーブル上に積重されたシートの方）に落下するのを防 止することができるので、排紙テーブル上に積重されたシートの上側表面をきれ 、な 状態に保つことができるとともに、シートの損傷を防止することができて、印刷物の品 質の向上を図ることができる。

[0007] 上記の枚葉印刷機用排紙装置において、前記フレーム本体に対して搬送方向お よび Zまたは幅方向にスライドする複数個の送風ファンを、自動的に移動せしめる移 動機構が設けられているとさらに好適である。

このような枚葉印刷機用排紙装置によれば、長穴状の開口部に対応して配置され た送風ファンを、搬送方向および Zまたは幅方向に自動的にスライドさせることがで きるので、装置の自動化を図ることができるとともに、これらの送風ファンを、印刷され るシートのサイズや材質に合わせて、最適な位置に容易かつより迅速に移動させるこ とがでさる。

[0008] 本発明による枚葉印刷機は、上記枚葉印刷機用排紙装置を具備して!/、る。

このような枚葉印刷機によれば、ファン装置の小型化が図られるとともに、排紙装置 におけるオペレータ (作業者)の視認性の向上が図られた枚葉印刷機用排紙装置を 具備しているので、枚葉印刷機全体の小型化を図ることができるとともに、オペレータ の安全性を向上させることができる。

また、ファン装置の清掃作業の簡略化が図られるとともに、この清掃作業に要する 作業時間の短縮化が図られた枚葉印刷機用排紙装置を具備して ヽるので、保守点 検作業を容易に行うことができて、保守点検作業に要する時間と費用の低減ィ匕を図 ることがでさる。

さらに、ファン装置の構造の簡略ィ匕が図られ、部品点数の低減ィ匕が図られるととも に、製造コストの低減ィ匕が図られた枚葉印刷機用排紙装置を具備しているので、枚 葉印刷機全体の製造コストの低減ィ匕を図ることができる。

さらにまた、長穴状の開口部に対応して配置された送風ファンを、印刷されるシート のサイズや材質に合わせて、所望の位置に容易かつ迅速に移動させることができて 、シートのサイズや材質に適合した、最適な流れをシートに与えることができる枚葉印 刷機用排紙装置を具備しているので、シートの損傷を防止することができて、印刷物 の品質の向上を図ることができる。

[0009] 本発明によれば、ファン装置の小型化を図ることができ、オペレータの視認性を向 上させることができるとともに、ファン装置の清掃作業を容易に行うことができて、印刷 されるシートのサイズや材質に合わせて、送風ファンを所望の位置に容易かつ迅速 に移動させることができると 、う効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]本発明の第 1実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装置を備えた枚葉印刷機の 要部概略構成図である。

[図 2] (a)は図 1に示すファン装置の全体斜視図、（b)は (a)に示すファン装置を紙面 において左下方向力 見た正面図である。

[図 3]図 2 (a)の III III矢視断面図である。

[図 4]図 1に示すファン装置の全体斜視図である。

[図 5]本発明の第 2実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装置のファン装置の全体斜視 図である。

[図 6]本発明の第 3実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装置のファン装置の全体斜視 図である。

[図 7]本発明の第 4実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装置のファン装置を示す図で あって、（a)は要部斜視図、（b)は (a)の VII— VII矢視断面図である。

[図 8]図 7 (b)と同様の図であって、（a)は本発明の他の実施形態に係る枚葉印刷機 用排紙装置のファン装置を示す図、（b)は本発明の別の実施形態に係る枚葉印刷 機用排紙装置のファン装置を示す図、（c)は本発明のさらに別の実施形態に係る枚 葉印刷機用排紙装置のファン装置を示す図である。

[図 9]図 3と同様の図であって、本発明の第 5実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装 置のファン装置を示す図である。

[図 10]本発明の第 5実施形態に係る枚葉印刷機用排紙装置のファン装置を示す図 であって、移動機構の概略構成図である。

符号の説明

[0011] 4 シート

5 エンド-レスチェーン

7 チェーングリッパ

11 ファン装置

20 枚葉印刷機用排紙装置

21 送風ファン

22 フレーム

23 フレーム本体

25 第 1の開口部

30 第 3の開口部

31 ファン装置

40 第 4の開口部

41 ファン装置

50 仕切板

51 ファン装置

60 移動機構

61 ファン装置

100 枚葉印刷機

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明による枚葉印刷機用排紙装置の第 1実施形態を図 1ないし図 4を参 照しながら説明する。

図 1は本実施形態による枚葉印刷機用排紙装置 (以下、単に「排紙装置」という。） 2 0を備えた枚葉印刷機 100の全体概略構成図、図 2 (a)および図 4は図 1に示すファ ン装置 11の全体斜視図、図 2 (b)は図 2 (a)に示すファン装置 11を紙面において左 下方向から見た正面図、図 3は図 2 (a)の III III矢視断面図である。

[0013] 図 1に示すように、枚葉印刷機 100は、給紙装置（図示せず)と、印刷装置 16と、排 紙装置 20とを主たる要素として構成されたものである。

給紙装置は、給紙テーブル（図示せず)上へ被印刷物であるシート (例えば、印刷 紙) 4を積重させておき、このシート 4を最上段側から 1枚ずつ、順次、次工程の印刷 装置 16へ供給するユニットである。

印刷装置 16は、通常、インキ色の異なる複数^ &の印刷装置 16を並設したもので、 給紙装置力も連続的に供給されてくるシート 4へ所定の印刷を施すユニットである。 なお、図 1中において、符号 Pは不図示のインキ供給系からインキが供給される印 刷版胴、符号 1は印刷版胴からインキが転写されるブランケット胴、符号 2は圧胴を示 している。

[0014] 排紙装置 20は、印刷を終えたシート 4の移送手段としてシート 4を把持するチェ一 ングリッパ 7を備えたエンドレスチェーン 5と、チェーン（図示せず）に懸吊されシート 4 の紙積み位置となる排紙テーブル 13と、この排紙テーブル 13の上方に配置されたフ アン装置 11と、チェーングリッパ 7から落下投入するシート 4の走行速度を制動すべく 機能する真空車 12と、排紙胴 3の下流側近傍に配置されたパウダースプレーノズル 14とを主たる要素として備えて 、る。

なお、図 1中において、符号 6はチェーンガイド、符号 8はストッノ 、符号 10はシート ガイドである。

[0015] パウダースプレーノズル 14は、シート 4の印刷面へパウダー（粉）を噴射するもので あって、これにより、シート 4の裏側と印刷されたインキとの貼着が防止されるようにな つている。

[0016] 図 2に示すように、ファン装置 11は、複数個（本実施形態では 20個）の送風ファン 2 1と、これら送風ファン 21が取り付けられるフレーム 22とを備えており、紙積み位置の 上部にお 、て下降気流を形成する。

フレーム 22は、平面視矩形状のフレーム本体 23と、送風ファン 21のうち、上流側（ 図 1において右側）に位置する複数個（本実施形態では 10個）の送風ファン 21をスラ イド可能に支持するスライドレール 24 (図 3参照）とを備えている。

[0017] フレーム本体 23の上流側には、複数個（本実施形態では 5個）の第 1の開口部 25 が形成されているとともに、フレーム本体 23の下流側には、複数個（本実施形態では 10個）の第 2の開口部 26が形成されて 、る。

第 1の開口部 25はそれぞれ、搬送方向に沿って長穴状に穿設されている。また、こ れら複数個の第 1の開口部 25は、幅方向（搬送方向と直交する方向）に並んで配置 されている。

第 2の開口部 26はそれぞれ、丸穴状に穿設されている。また、これら複数個の第 2 の開口部 26は、搬送方向に沿って複数列 (本実施形態では 5列）、幅方向に沿って 少なくとも 1列 (本実施形態では 2列)配置されて ヽる。

[0018] 図 3に示すように、スライドレール 24は、断面視略 S字状を呈する板状部材であり、 上流側に位置する送風ファン 21のフランジ部 21aを吊り下げ支持して、かつ、上流 側に位置する送風ファン 21が、第 1の開口部 25に対してスライドできるように、フレー ム本体 23の下面に複数本 (本実施形態では 10本)取り付けられている。

一方、下流側に位置する送風ファン 21は、対応する第 2の開口部 26の鉛直下方に 配置されているとともに、そのフランジ部 21aとフレーム本体 23とは、締結部材 (例え ば、ボルト ·ナット等）を介して連結されて 、る。

なお、図 2 (b)および図 3中において、符号 27は送風ファン 21に電源（電力）を供 給するケーブルである。

[0019] このような構成のもと、所定の印刷を終えたシート 4は、圧胴 2から排紙胴 3の部分（ 排紙装置 20側）へ受け渡される。つまり、このシート 4は、排紙胴 3を卷回して走行す るエンドレスチェーン 5のチェーングリッパ 7へ引き渡され、このチェーングリッパ 7によ つて前端が把持された状態で排紙装置 20において下流側へ移送され、ファン装置 1 1の送風ファン 21からの下向きの流れによって、順次排紙テーブル 13上に積重され ることになる。

[0020] そして、所定枚数のシート 4が積重されると、シート投入部へ仕切り板を挿入し、後 続するシート 4をこのシート仕切り板上に積重させる。同時に、排紙テーブル 13を降 下させ、最下降位置において、フォークリフト等を用いて最下段のパレット (板取板）と ともに積重したシート 4を外部へ搬出する。つづいて、空となった排紙テーブル 13上 に新しいパレットを載せてから、再度上昇させて初期位置へ設定させる。そして、前 述の仕切り板にて仮支持させておいたシート 4を受け取り、シート積重装置の作動を 再開する。以後、同操作を繰り返す事によって印刷を連続的に行わせることができる ようになっている。

[0021] 本実施形態による排紙装置 20によれば、送風ファン 21の上端部に環状 (ドーナツ 状）に形成されたフランジ部 21aの上面と、フレーム本体 23の下面とが当接するよう に送風ファン 21がフレーム本体 23に直接取り付けられることとなるので、ファン装置 1 1の高さ方向の寸法を、送風ファン 21の厚みと略同じ寸法に低減させることができ、 ファン装置 11の小型化を図ることができるとともに、排紙装置 20におけるオペレータ（ 作業者)の視認範囲を広げることができ、視認性を向上させることができる。

また、フレーム本体 23の上面を、凹凸の少ない清掃が容易な形状とすることができ るので、フレーム本体 23の上面に堆積した紙粉やパウダー等の粉塵を容易に取り除 くことができ、ファン装置 11の清掃作業の簡略ィ匕を図ることができて、この清掃作業 に要する作業時間の短縮ィ匕を図ることができる。

さらに、ファン装置 11の構造が簡略ィ匕されることとなる（すなわち、ファン装置 11が 、送風ファン 21およびフレーム 22を主たる要素として構成されている）ので、部品点 数の低減ィ匕を図ることができるとともに、製造コストの低減ィ匕を図ることができる。

さらにまた、上流側に位置する送風ファン 21 (第 1の開口部 25に対応して配置され た送風ファン 21)は、搬送方向にスライド可能に構成されているので、例えば、図 4に 示すように、上流側に位置する送風ファン 21を、印刷されるシート 4 (図 1参照）のサイ ズ (特に、搬送方向のサイズ)や材質に合わせて、所望の位置に容易かつ迅速に移 動させることができて、シート 4のサイズ (特に、搬送方向のサイズ)や材質に適合した 、最適な流れをシート 4に与えることができる。

[0022] 本発明による排紙装置の第 2実施形態を、図 5を用いて説明する。

本実施形態における排紙装置は、第 1の開口部 25および第 2の開口部 26を備え たファン装置 11の代わりに、複数個 (本実施形態では 5個）の第 3の開口部 30を備え たファン装置 31を具備しているという点で前述した第 1実施形態のものと異なる。そ の他の構成要素については前述した第 1実施形態のものと同じであるので、ここでは それら構成要素についての説明は省略する。

[0023] 第 3の開口部 30は、フレーム本体 23の上流側から下流側にかけて搬送方向に沿う ように長穴状に穿設されている。また、これら複数個の第 3の開口部 30は、幅方向（ 搬送方向と直交する方向）に並んで配置されている。

一方、フレーム本体 23の下面には、第 3の開口部 30の両側方に沿って搬送方向 に延びる複数本 (本実施形態では 10本)のスライドレール 24 (図 3参照）が取り付けら れている。

[0024] 本実施形態による排紙装置によれば、すべての送風ファン 21が、フレーム本体 23 に対して搬送方向にスライド可能となっているので、これらの送風ファン 21を、印刷さ れるシート 4 (図 1参照）のサイズ (特に、搬送方向のサイズ)や材質に合わせて、より 最適な位置に容易かつ迅速に移動させることができて、シート 4のサイズ (特に、搬送 方向のサイズ)や材質に適合した、より最適な流れをシート 4に与えることができる。 また、フレーム本体 23に対して第 3の開口部 30の占める割合が第 1実施形態のも のよりも増加し (すなわち、紙粉やパウダー等の粉塵が堆積する平面が第 1実施形態 のものよりも減少し）、フレーム本体 23の上面に堆積した紙粉やパウダー等の粉塵を より容易に取り除くことができ、ファン装置 31の清掃作業のさらなる簡略ィ匕を図ること ができて、この清掃作業に要する作業時間のさらなる短縮ィ匕を図ることができるととも に、フレーム本体 23の軽量化を図ることができる。

その他の作用効果は、前述した第 1実施形態のものと同じであるので、ここではそ の説明を省略する。

[0025] 本発明による排紙装置の第 3実施形態を、図 6を用いて説明する。

本実施形態における排紙装置は、第 1の開口部 25および第 2の開口部 26を備え たファン装置 11の代わりに、第 1の開口部 25および複数個 (本実施形態では 2個）の 第 4の開口部 40を備えたファン装置 41を具備しているという点で前述した第 1実施 形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第 1実施形態のものと 同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。

なお、図 6の第 4の開口部 40内には、それぞれ 1個ずつの送風ファン 21し力描いて いないが、これは図面の簡略ィ匕を図るためであり、実際には、それぞれ複数個（例え ば、 4個）ずつの送風ファン 21が配置されている。

[0026] 第 4の開口部 40は、フレーム本体 23の一側から他側にかけて幅方向に沿うように 長穴状に穿設されている。また、これら複数個の第 4の開口部 40は、搬送方向に並 んで配置されている。

一方、フレーム本体 23の下面には、第 4の開口部 40の両側方に沿って幅方向に 延びる複数本 (本実施形態では 10本)のスライドレール 24 (図 3参照）が取り付けられ ている。

[0027] 本実施形態による排紙装置によれば、上流側に位置する送風ファン 21 (第 4の開 口部 40に対応して配置された送風ファン 21) 1S フレーム本体 23に対して幅方向に スライド可能となっているので、これらの送風ファン 21を、印刷されるシート 4 (図 1参 照）のサイズ (特に、幅方向のサイズ)や材質に合わせて、より最適な位置に容易か つ迅速に移動させることができて、シート 4のサイズ (特に、幅方向のサイズ)や材質 に適合した、より最適な流れをシート 4に与えることができる。

その他の作用効果は、前述した第 2実施形態のものと同じであるので、ここではそ の説明を省略する。

[0028] 本発明による排紙装置の第 4実施形態を、図 7を用いて説明する。

本実施形態における排紙装置は、第 1の開口部 25、第 2の開口部 26、第 3の開口 部 30、第 4の開口部 40の周囲に沿って仕切板 50を備えたファン装置 51を具備して V、ると 、う点で前述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素につ 、ては前述 した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省 略する。

なお、図 7 (a)は、仕切板 50を第 3の開口部 30の周囲に適用した例を示す要部斜 視図、図 7 (b)は、図 7 (a)の VII— VII矢視断面図である。

[0029] 仕切板 50は、開口部 (本実施形態では第 3の開口部 30)の周囲に沿って、フレー ム本体 23の上面力も鉛直上方に突出するとともに、無端 (連続した)環状に形成され た板状の部材である。

[0030] 本実施形態による排紙装置によれば、仕切板 50の外周面（半径方向外側の表面） によって、フレーム本体 23の上面に堆積した紙粉やパウダー等の粉塵力 開口部を 通って下方 (すなわち、排紙テーブル 13上に積重されたシート 4の方）に落下するの を防止することができるので、排紙テーブル 13上に積重されたシート 4の上側表面を きれいな状態に保つことができるとともに、シート 4の損傷を防止することができて、印 刷物の品質の向上を図ることができる。

その他の作用効果は、前述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説 明を省略する。

なお、仕切板 50の断面視形状は、図 7 (b)に示すものに限定されるものではなぐ 例えば、図 8 (a)ないし図 8 (c)に示すような断面視形状とすることもできる。

また、仕切板 50は、フレーム本体 23と別に作製されたものを開口部の周囲に沿つ て配置して、例えば、溶接等により接合するようにしてもよいし、開口部を作製する際 に、例えば、プレスカ卩ェなどによってフレーム本体 23と一体に作製することもできる。

[0031] 本発明による排紙装置の第 5実施形態を、図 9および図 10を用いて説明する。

本実施形態における排紙装置は、第 1の開口部 25に対応して配置された送風ファ ン 21、第 3の開口部 30に対応して配置された送風ファン 21、第 4の開口部 40に対 応して配置された送風ファン 21を自動的に移動せしめる移動機構 60を備えたファン 装置 61を具備しているという点で前述した実施形態のものと異なる。その他の構成要 素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素に ついての説明は省略する。

なお、図 9は、図 3と同様の図であって、図 10は、移動機構 60の概略構成図であつ て、第 3の開口部 30に対応して配置された送風ファン 21に適用した例を示す図であ る。

[0032] 移動機構 60は、送風ファン 21のうち、一端部に位置する送風ファン 21の側面に取 り付けられた軸受部 62と、送風ファン 21のうち、一端部に位置する送風ファン 21以 外の送風ファン 21の側面に取り付けられたベース部材 63と、これらベース部材 63の 内部に形成された雌ねじ部 63aと螺合する雄ねじ部 64aをその外表面に備えた棒状 部材 64と、この棒状部材 64の一端部に配置され、この棒状部材 64に回転力を与え る電動モータ Mとを備えて 、る。

ベース部材 63の内部に形成された雌ねじ部 63aのピッチは、一端部に位置する送 風ファン 21の側から、例えば、 1 : 2 : 3の比率となるように（すなわち、電動モータ Mに より棒状部材 64が図 10中の矢印の方向に一回転すると、一端部に位置する送風フ アン 21に最も近い送風ファン 21は雄ねじ部 64aの 1ピッチ分だけ移動し、一端部に 位置する送風ファン 21から最も遠い送風ファン 21は雄ねじ部 64aの 3ピッチ分だけ 移動し、その間に位置する送風ファン 21は雄ねじ部 64aの 2ピッチ分だけ移動するよ うに、言い換えれば、図 10 (b)に示すように、各送風ファン 21間の間隔が常に同じ間 隔になるように)形成されている。なお、図 10 (b)の状態力も電動モータ Mにより棒状 部材 64を図 10中の矢印の方向と反対方向に回転させると、各送風ファン 21間の間 隔が次第に縮まり、図 10 (a)の状態に戻るようになって!/、る。

[0033] 本実施形態による排紙装置によれば、長穴状の開口部に対応して配置された送風 ファン 21を、搬送方向または幅方向に自動的にスライドさせることができるので、装置 の自動化を図ることができるとともに、これらの送風ファン 21を、印刷されるシート 4 ( 図 1参照）のサイズや材質に合わせて、最適な位置に容易かつより迅速に移動させる ことができる。

[0034] なお、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなぐ上述した実施 形態を適宜必要に応じて組み合わせて実施することもできる。

また、ベース部材 63の内部に形成された雌ねじ部 63aのピッチも、適宜必要に応じ て変更することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 印刷装置力 搬送されるシートの紙積み位置の上部に下向きの流れを与える複数 個の送風ファンと、これら送風ファンが取り付けられるフレームとを備えたファン装置 を具備してなる枚葉印刷機用排紙装置であって、

前記複数個の送風ファンのうち、少なくとも一部が、前記フレームを構成する薄板 状のフレーム本体に形成された長穴状の開口部に対応して、かつ、前記フレーム本 体の下面に接するように配置されているとともに、前記フレーム本体に対して搬送方 向および Zまたは幅方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする枚葉印刷 機用排紙装置。

[2] 前記開口部の周囲に沿って、前記フレーム本体の上面から上方に突出するととも に、無端環状に形成された仕切板が設けられて ヽることを特徴とする請求項 1に記載 の枚葉印刷機用排紙装置。

[3] 前記フレーム本体に対して搬送方向および Zまたは幅方向にスライドする複数個 の送風ファンを、自動的に移動せしめる移動機構が設けられていることを特徴とする 請求項 1または 2に記載の枚葉印刷機用排紙装置。

[4] 請求項 1な!ヽし 3の ヽずれか一項に記載の枚葉印刷機用排紙装置を具備してなる ことを特徴とする枚葉印刷機。