WO2007111106A1

WO2007111106A1 - 殺菌庫

Info

Publication number: WO2007111106A1
Application number: PCT/JP2007/054537
Authority: WO
Inventors: Hiroki Busujima
Original assignee: Sanyo Electric Co., Ltd.
Priority date: 2006-03-27
Filing date: 2007-03-08
Publication date: 2007-10-04
Also published as: EP2000156A9; EP2000156B1; CN101410142A; CN101410142B; KR20080105121A; JP5337339B2; US8083999B2; KR101394829B1; US20090185960A1; EP2000156A2; JP2007259930A; EP2000156A4

Abstract

　試験管、フラスコ、ビーカ、メスや鉗子などの物品を短時間、且つ、円滑に殺菌することができる殺菌庫を提供する。収納室４内に殺菌ガスを供給する殺菌ガス発生装置４２を備える。殺菌ガス発生装置４２は、殺菌剤溶液（過酸化水素水）を超音波振動子４６により霧化する。収納室４内のガスに紫外線を照射する紫外線発生装置（紫外線ランプ５０）を備える。収納室４の開口２Ａを開閉自在に閉塞する扉１４と、この扉１４の開放を禁止する施錠装置５２とを備える。殺菌工程の開始から分解工程が終了するまで、施錠装置５２により扉１４の開放を禁止する制御装置６０を設ける。

Description

明細書

殺菌庫

技術分野

[0001] 本発明は、収納室内に物品を収納して殺菌する殺菌庫に関するものである。

背景技術

[0002] 従来容器などの物品の清浄化を行う場合、水 Z空気'混合物をその都度容器内に

、水 Z空気'混合物を噴霧する装置にて噴射し、更に蒸留水を容器内に蒸留水を噴射する装置にて噴射した後、滅菌空気を容器内に滅菌空気を噴射する装置にて吹き込んでいた。これにより、容器の滅菌を行い清浄ィ匕を行っていた (特許文献 1参照) 特許文献 1：特開特開 2005— 279648号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら、上述のような容器の滅菌方法では、複数の噴射装置を用意しなければならず、装置が大型化してしまう。また、水蒸気では洗浄が充分ではなぐ物品の円滑な殺菌効果が得られな力つた。

[0004] 本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、試験管、フラスコ、ビーカ、メスや鉗子などの物品を短時間、且つ、円滑に殺菌することができる殺菌庫を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0005] 即ち、本発明の殺菌庫は、収納室内に物品を収納して殺菌するものであって、収納室内に殺菌ガスを供給する殺菌ガス発生装置を備えたことを特徴とする。

[0006] また、請求項 2の発明の殺菌庫は、上記において、殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液を超音波振動子により霧化することを特徴とする。

[0007] また、請求項 3の発明の殺菌庫は、請求項 1において、殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液に吸水部材を浸漬することにより、当該殺菌剤溶液を蒸発させることを特徴とする。 [0008] また、請求項 4の発明の殺菌庫は、請求項 1乃至請求項 3において、収納室内の殺菌ガス濃度を、 0. lppm以上 lOOppm以下とすることを特徴とする。

[0009] また、請求項 5の発明の殺菌庫は、請求項 1乃至請求項 4に加えて、収納室内のガスに紫外線を照射する紫外線発生装置を備えたことを特徴とする。

[0010] また、請求項 6の発明の殺菌庫は、請求項 5に加えて、収納室内に所定時間殺菌ガスを充満させる殺菌工程と、該殺菌工程の終了後、紫外線発生装置により収納室内のガスに紫外線を照射して殺菌ガスを分解する分解工程とを実行する制御装置を備えたことを特徴とする。

[0011] また、請求項 7の発明の殺菌庫は、請求項 6において、収納室の開口を開閉自在に閉塞する扉と、該扉の開放を禁止する施錠装置とを備え、制御装置は、殺菌工程の開始カゝら分解工程が終了するまで、施錠装置により扉の開放を禁止することを特徴とする。

発明の効果

[0012] 本発明によれば、収納室内に物品を収納して殺菌する殺菌庫において、収納室内に殺菌ガスを供給する殺菌ガス発生装置を備えたので、収納室内に物品を収納した後に殺菌ガス発生装置で発生させた殺菌ガスを収納室内に供給して充満させることができる。これにより、収納室を含む物品の雑菌を除去することが可能となる。従って、収納室内における物品の殺菌を、短時間、且つ、円滑に行うことができるようになるものである。

[0013] また、請求項 2の発明によれば、上記において、殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液を超音波振動子により霧化するので、加熱して霧化させる場合に比して雑菌剤を分解させることなく霧化させ、ガスとして収納室内に充満させることが可能となる。これにより、殺菌庫内部及び物品を効率的に殺菌することができるようになるものである。

[0014] また、請求項 3の発明によれば、請求項 1にお、て、殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液に吸水部材を浸漬することにより、当該殺菌剤溶液を蒸発させるようにしたので、構成の簡素化を図りながら効果的に殺菌ガスを発生させて物品及び殺菌庫内部を殺菌することが可能となるものである。

[0015] また、請求項 4の発明の殺菌庫は、請求項 1乃至請求項 3において、収納室内の殺菌ガス濃度を、 0. lppm以上 lOOppm以下とするようにしたので、物品及び殺菌庫内部を確実に殺菌することができるようになるものである。

[0016] また、請求項 5の発明によれば、請求項 1乃至請求項 4に加えて、収納室内のガスに紫外線を照射する紫外線発生装置を備えているので、殺菌ガスによる物品及び殺菌庫内部の殺菌後、紫外線により殺菌ガスを分解し、人体に安全な濃度まで殺菌ガス濃度を迅速に低下させることが可能となる。これにより、次回物品の殺菌を開始するまでの待ち時間を短縮することができるようになるものである。

[0017] また、請求項 6の発明のによれば、請求項 5に加えて、収納室内に所定時間殺菌ガスを充満させる殺菌工程と、該殺菌工程の終了後、紫外線発生装置により収納室内のガスに紫外線を照射して殺菌ガスを分解する分解工程とを実行する制御装置を備えているので、殺菌ガスを用いた物品及び殺菌庫内の殺菌から当該殺菌ガスの分解までを自動化し、作業性を著しく改善することが可能となるものである。

[0018] また、請求項 7の発明によれば、請求項 6において、収納室の開口を開閉自在に閉塞する扉と、該扉の開放を禁止する施錠装置とを備え、制御装置は、殺菌工程の開始力分解工程が終了するまで、施錠装置により扉の開放を禁止するようにしたので、殺菌ガスで殺菌庫内に収納した物品の殺菌後、紫外線により殺菌ガス濃度が人体に危険な値に低下する以前に誤って扉が開放される不都合を未然に防止し、安全性を確保することができるようになるものである。

発明を実施するための最良の形態

[0019] 本発明は、収納室内の隅々まで完全に殺菌することができると共に、収納室内の殺菌開始力殺菌終了までの時間を短縮するということを最も主要な特徴とする。収納室内の隅々まで完全に殺菌することができて、殺菌開始から殺菌終了までの時間を短縮するという目的を収納室内に殺菌ガス発生装置を備えるだけの簡単な構成で実現した。

実施例 1

[0020] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図 1は本発明の一実施例を示す殺菌庫 1の構造を示す縦断側面図、図 2は本発明の殺菌庫 1を制御する制御回路のブロック図をそれぞれ示して、る。 [0021] 本実施形態における殺菌庫 1は、図 1に示すように一側に開口 2Aを有し、中空二重構造にて構成された金属製 (ステンレス製)の箱本体 2を備え、この箱本体 2の開口 2Aには、その右側がヒンジにより開閉自在に支持される扉 14が設けられている。この扉 14は、箱本体 2の開口 2A部分に設けられたガスケット 2Bによって気密的に開口 2Aを閉塞している。

[0022] そして、開口 2Aを開閉自在に閉塞する扉 14で囲まれる空間に収納室 4を形成している。収納室 4内には複数の棚 6 (実施例では 2段）が設けられており、この棚 6で収納室 4内は上下に区画されている。係る収納室 4内に収納された物品は扉 14の開閉により出し入れされる。尚、物品は棚上 6に直に載置するか、容器（図示せず)入れて棚 6上に載置してもよい。

[0023] 箱本体 2の底壁内には加熱用のヒータ 22が配置されている。そして、この加熱用ヒータ 22が加熱されることにより、ヒータ 22の熱は収納室 4内に伝わり、これによつて収納室 4内は殺菌に適した所定の温度 (約 + 40°C)に保持される。

[0024] また、収納室 4の背面側には後壁 23が設けられており、この後壁 23と箱本体 2の後壁との間にダクト 24が設けられている。このダクト 24の上部には収納室 4内に連通する吸込口 26が設けられると共に、下部には吹出口 27が設けられている。また、ダクト 24内には、収納室 4内の環境を制御するための空気循環用ファン 28が配設されており、このファン 28は、吸込口 26に対応した位置に設けられている。

[0025] そして、ファン 28によって収納室 4内の空気が吸込口 26からダクト 24内に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ダクト 24下部の吹出口 27から収納室 4内に吹き出される（図 1矢印）。これによつて、収納室 4内の空気を強制循環できるように構成されている。

[0026] また、殺菌庫 1の収納室 4内下部には、過酸化水素水 (本発明の殺菌剤溶液に相当）を霧化させる殺菌ガス発生装置 42が設置されると共に、ダクト 24内には収納室 4 内の過酸ィ匕水素水ガスを測定するための過酸ィ匕水素水測定センサ 39が設けられている。この殺菌ガス発生装置 42は、例えば収納室 4内の殺菌剤溶液としての過酸ィ匕水素水を超音波により霧化してガスを発生させるもので、箱本体 2の底壁上に設けられたステンレス製の容器 44 (一般的にバットと称している）と、超音波振動子 46とから構成されている。

[0027] 該容器 44は、上面を開口し、所定量の過酸化水素水を収容可能な大きさにて構成されると共に、ダクト 24の吹出口 27前側（収納室 4内）近傍に設けられている。また、容器 44の底壁は箱本体 2の底壁内に所定寸法陥没しており、超音波振動子 46はその陥没した容器 44内に設けられている。尚、現在良く使われている加熱式加湿器の方式で過酸化水素水を気化させた場合、過酸化水素 (殺菌剤）が分解されてしまうため、本発明では収納室 4の底壁 (箱本体 2の底壁内）内に超音波振動子 46を取り付けている。この超音波振動子 46は、過酸ィ匕水素を加熱することなく霧化できるものであり、超音波振動子 46が過酸ィ匕水素を加熱せずに霧化する技術については従来より周知の技術であるため詳細な説明を省略する。

[0028] 更に、殺菌庫 1には、紫外線を発生する紫外線ランプ 50 (本発明の紫外線発生装置に相当）が配設されており、この紫外線ランプ 50の光が照射されることによってダクト 24内を循環する殺菌ガスが分解され、無害化される。尚、紫外線ランプ 50による殺菌ガスの無害化については後で詳しく説明する。

[0029] そして、超音波により過酸ィ匕水素水を霧化し、ガス化して殺菌庫 1内に収納した物品の殺菌を行う際、不注意で扉 14が開かれてしまうと、収納室 4内から外に殺菌ガスが漏れ出て人体に危険が生じてしまう。そこで、本発明では、過酸化水素水で収納室 4内を殺菌中に扉 14の解放を禁止する施錠装置 52を備えている。該施錠装置 52 は、箱本体 2の上面に設けられると共に、箱本体 2の上面から扉 14上面間に渡って設けられている。この施錠装置 52は、箱本体 2に固定され、この状態で、扉 14は開閉可能に構成されると共に、施錠装置 52にて扉 14を施錠可能に構成されている。

[0030] 他方、殺菌庫 1には図 2に示すように制御装置 60が設けられている。該制御装置 6 0は、例えば汎用マイクロコンピュータ一にて構成されると共に、種々のデータを記憶可能な記憶部 (メモリ）やタイマなどを備えている。制御装置 60には、図示しない電源スィッチや殺菌開始スィッチなどの操作スィッチ 62、収納室 4内の温度を検出する温度センサ 64、及び、過酸ィ匕水素水測定センサ 39などが接続されている。

[0031] 該制御装置 60には、循環空気殺菌用の紫外線ランプ 50や収納室 4内の環境を制御するための空気循環用ファン 28などが接続されている。更に、制御装置 60には、収納室 4内を好適な殺菌温度に加熱する加熱用のヒータ 22、及び、過酸化水素水を霧化する超音波振動子 46、扉 14の解放を禁止する施錠装置 52などが接続されている。

[0032] また、制御装置 60には、収納室 4内を殺菌する殺菌工程と、殺菌工程の終了後に紫外線ランプ 50により収納室 4内の殺菌ガスを分解する分解工程のプログラムを有しており、これらはマイクロコンピューターのメモリに記憶格納されて実行されるように構成されている。

[0033] 以上の構成で次に、殺菌庫 1の動作を説明する。尚、本実施例では特に殺菌庫 1 の殺菌工程と分解工程について説明を行う。また、収納室 4内の棚 6には予め殺菌を行う試験管、フラスコ、ビーカ、メスや鉗子などの物品が載置されているものとする。殺菌庫 1の殺菌工程は、オペレータにより操作スィッチ 62 (殺菌開始スィッチ）が押されると、制御装置 60は施錠装置 52を駆動して扉 14を施錠すると共に、ファン 28を駆動する。これによつて、収納室 4内の空気は、吸込口 26からダクト 24内に吸い込まれ、ダクト 24の下部から収納室 4内に吹き出されて収納室 4内を循環する（図 1矢印）。

[0034] また、制御装置 60は、ファン 28を運転すると同時にヒータ 22を発熱させる。そして、制御装置 60は、温度センサ 64にて収納室 4内の温度を検出し、当該収納室 4内を所定の温度 (約 +40°C)に保持する。尚、制御装置 60は、分解工程終了後に自動的にヒータ 22の発熱を遮断する。

[0035] 次に、制御装置 60は、予め設定されたタイマにより所定時間超音波振動子 46を駆動し、容器 44内の過酸ィ匕水素水を霧化して収納室 4内に飛散させる。収納室 4内は、ヒータ 22により所定温度に加熱されているので、収納室 4内に霧化して飛散した過酸化水素水は、短時間で蒸発して過酸ィヒ水素ガスとなり、収納室 4内に充満する。このとき容器 44内には所定量の過酸ィ匕水素水が入れてあるので、収納室 4内は 0. lp pm以上 lOOppm以下の過酸ィ匕水素ガス濃度となる。尚、容器 44内には、収納室 4 内の過酸化水素ガス濃度が 0. lppm以上 lOOppm以下になるように予め実験で求められた量が入れられる。

[0036] 係る収納室 4内に蒸発した過酸ィ匕水素ガスは、ファン 28により収納室 4内の隅々まで循環する。これによつて、収納室 4内は過酸ィ匕水素水ガスにより殺菌されると共に、殺菌庫 1内の隅々まで殺菌することができるので、殺菌庫 1内部を効率的に殺菌することができる。

[0037] また、容器 44内に供給され貯留された過酸化水素水を霧化させてから気化させているので、殺菌庫 1内に収納した物品を効率的に殺菌することができる。尚、過酸ィ匕水素水を霧化する超音波振動子 46は、加熱して蒸発させるものではないので、加熱して霧化させる場合に比して雑菌剤を分解させることなく霧化させることができる。

[0038] そして、制御装置 60は、殺菌工程を所定時間実行した後、超音波振動子 46を停止し、代わりにダクト 24内に設けられた紫外線ランプ 50を点灯させて分解工程に移行する。これらの殺菌工程と分解工程を制御装置 60は、自動的にシーケンシャルで実行している。また、分解工程で制御装置 60は、ファン 28を運転すると共に、紫外線ランプ 50を点灯させて、るので、殺菌庫 1内部の過酸ィ匕水素ガスは紫外線ランプ 50 に循環され、この紫外線の照射によって分解される。この過酸化水素の分解反応は、 H202→OHラジカル→H20となって、最終的には水になり無害化される。

[0039] 係る制御装置 60は、過酸ィ匕水素水測定センサ 39が検出する培養室 4内の、過酸化水素ガスの濃度力人体に安全な値に低下するまで紫外線ランプ 50の紫外線による過酸ィ匕水素ガスの分解工程を実行する。これにより、培養装置 1内部の過酸ィ匕水素ガス濃度を人体に安全な値まで迅速に低下させることができるので、次回の培養作業を開始するまでの待ち時間を大幅に短縮することができるようになる。

[0040] また、制御装置 60は、分解工程が終了すると施錠装置 52を駆動して扉 14の施錠を解除する。この場合、収納室 4内の過酸化水素ガス (殺菌ガス)を紫外線で強制的に分解することで、自然分解に任せる場合に比して次回物品の殺菌作業までの待ち時間を大幅に短縮することができる。これにより、収納室 4内に収納した物品を、短時間、且つ、円滑に殺菌することができるようになる。

[0041] また、制御装置 60は、殺菌庫 1内の殺菌工程の開始力分解工程が終了するまでの間、施錠装置 52により扉 14の開放を禁止するようにしている。これにより、殺菌ガスで殺菌庫 1内に収納した物品を殺菌後、紫外線により殺菌ガス濃度が人体に危険な値に低下する以前に、誤って扉 14が開放されてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。これにより、殺菌ガスで収納室 4内に収納した物品の殺菌を行った場合にも、殺菌庫 1の大幅な安全性を確保することが可能となる。

実施例 2

[0042] 次に、図 3には本発明の他の実施例の殺菌庫 1を示している。該殺菌庫 1は、前述の実施例と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。尚、前述の実施例と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。殺菌庫 1は、図 3 に示すように実施例 1の殺菌ガス発生装置 42を、超音波振動子 46から吸水部材 56 に換え、この吸水部材 56を過酸ィ匕水素水に浸漬することにより、当該過酸化水素水を蒸発させるようにしている。

[0043] 即ち、殺菌ガス発生装置 42には、底壁が平面の容器 44内に立設された吸水部材 56が設けられている。この吸水部材 56は、周囲にステンレス、或いは、合成樹脂などの枠（図示せず)が設けられており、この枠内に過酸ィ匕水素水を毛管現象で吸い上げ可能な、所定の広、面積の不織布などが固定されて、る。

[0044] 詳しくは、容器 44が前述同様吹出口 27前側（収納室 4内）近傍に設けられると共に、容器 44の底壁に吸水部材 56が取り付けられた枠が立設固定されている。これにより、ダクト 24の吹出口 27から吹き出された空気力吸水部材 56に直接当たると共に、吸水部材 56から過酸ィ匕水素水が蒸発して、収納室 4内を好適に殺菌できるように構成されている。また、培養室 4内の過酸ィ匕水素ガス濃度は、培養室 4内に過酸化水素ガス測定用の試験紙を入れ、その試験紙にて過酸ィ匕水素ガスの濃度が測定される。

[0045] このように、殺菌ガス発生装置 42は、吸水部材 56を過酸ィ匕水素水に浸漬し、制御装置 60にてタイマにより所定時間循環空気を吸水部材 56に当てて、る。これにより、過酸ィ匕水素水を蒸発させて収納室 4内に充満させている。従って、殺菌ガスを効果的に発生させ殺菌庫 1内部を殺菌することが可能となる。特に、過酸化水素水を入れた容器 44内に吸水部材 56を立設しているだけなので、殺菌ガス発生装置 42の大幅な簡素化を図ることができる。

[0046] 尚、各実施例では殺菌ガス発生装置 42を殺菌庫 1の収納室 4内に設けたが、殺菌ガス発生装置 42は収納室 4内に限らず、殺菌庫 1の外側に設けられていても良い。また、殺菌剤として過酸化水素を用いたが、殺菌剤は過酸ィ匕水素に限らずそれ以外のものでも良い。 [0047] また、殺菌庫 1の箱本体 2を中空二重構造にて説明したが、箱本体 2は中空二重構造に限らず、一重の金属板にて構成しても差し支えない。この場合、箱本体 2内にヒータ 22を設けると共に、殺菌ガス発生装置 42の実施例 2のような底壁が平面の容器 44を用いる。これにより、収納室 4内を好適に殺菌することができ各実施例同様の効果を得ることが可能となる。尚、箱本体 2の底壁だけ二重構造にしても差し支えない。

[0048] また、勿論本発明は、上記各実施例のみに限定されるものではなぐこの発明の範囲を逸脱することなく他の様々な変更を行っても本発明は有効である。

図面の簡単な説明

[0049] [図 1]本発明の一実施例を示す殺菌庫の構造を示す縦断側面図である（実施例 1)。

[図 2]本発明の殺菌庫を制御する制御回路のブロック図である。

[図 3]本発明の他の一実施例を示す殺菌庫の構造を示す縦断側面図である (実施例 2)。

Claims

請求の範囲

[1] 収納室内に物品を収納して殺菌する殺菌庫であって、

前記収納室内に殺菌ガスを供給する殺菌ガス発生装置を備えたことを特徴とする殺菌庫。

[2] 前記殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液を超音波振動子により霧化することを特徴とする請求項 1に記載の殺菌庫。

[3] 前記殺菌ガス発生装置は、殺菌剤溶液に吸水部材を浸漬することにより、当該殺菌剤溶液を蒸発させることを特徴とする請求項 1に記載の殺菌庫。

[4] 前記収納室内の殺菌ガス濃度を、 0. lppm以上 lOOppm以下とすることを特徴とする請求項 1乃至請求項 3に記載の殺菌庫。

[5] 前記収納室内のガスに紫外線を照射する紫外線発生装置を備えたことを特徴とする請求項 1乃至請求項 4に記載の殺菌庫。

[6] 前記収納室内に所定時間前記殺菌ガスを充満させる殺菌工程と、該殺菌工程の終了後、前記紫外線発生装置により前記収納室内のガスに紫外線を照射して前記殺菌ガスを分解する分解工程とを実行する制御装置を備えたことを特徴とする請求項 5に記載の殺菌庫。

[7] 前記収納室の開口を開閉自在に閉塞する扉と、該扉の開放を禁止する施錠装置とを備え、前記制御装置は、前記殺菌工程の開始から前記分解工程が終了するまで、前記施錠装置により前記扉の開放を禁止することを特徴とする請求項 6に記載の殺菌。