JP5624362B2 - 家電機器、冷蔵庫、並びに洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、家電機器、冷蔵庫、並びに洗濯機に関する。
家電機器、例えば冷蔵庫においては、対象物として野菜などを収容する貯蔵室(収容部)である野菜室の後方のダクト内に超音波霧化装置を設け、その超音波霧化装置から放出されたミストをダクトから前記野菜室内に供給(散布)するようにしたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−145080号公報
ところで、水から生成することができるOHラジカル(ヒドロキシラジカル)は酸化力が強く、除菌や脱臭の効果が期待できるとされる。そこで、例えば前記超音波霧化装置が設けられた位置においてミストとともにOHラジカルを生成し、そのOHラジカルを含むミストを野菜室に供給すると、OHラジカルの高い反応性から、供給したい場所(対象物)に到達する前にOHラジカルが消滅してしまい、除菌や脱臭の効果が効果的に発揮できない。
そこで、除菌や脱臭の効果を効果的に発揮することができる家電機器、冷蔵庫、並びに洗濯機を提供する。
本実施形態の家電機器は、対象物を収容する収容部と、過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記収容部に送る送風路と、前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記収容部内または前記収容部の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備え、前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする。
本実施形態の冷蔵庫は、対象物として食品などの貯蔵物を収容する貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記貯蔵室に送る送風路と、前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記貯蔵室内または前記貯蔵室の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備え、前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする。
本実施形態の洗濯機は、外箱内に配設された水槽と、この水槽内に配設され、対象物としての洗濯物を収容する洗濯槽と、過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記洗濯槽内に送る送風路と、前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記洗濯槽内または前記洗濯槽の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段とを備え、前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする。
第1実施形態による冷蔵庫全体の概略構成を示す縦断側面図 超音波霧化装置付近の拡大縦断側面図 超音波霧化装置の概略構成を示す斜視図 電気的構成を示すブロック図 超音波の周波数と作用との関係を示す図 超音波霧化装置の制御内容を示すフローチャート 第2実施形態による洗濯機全体の概略構成を示す縦断側面図 水槽の背面図
以下、複数の実施形態による家電機器を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、家電機器として冷蔵庫に適用した第1実施形態について図1〜図6を参照して説明する。図1に示すように、冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室5と小冷凍室(図示せず)が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室7が設けられている。製氷室5内には、周知の自動製氷装置8が設けられている。なお、断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと合成樹脂製の内箱2bとの間に断熱材2cを設けて構成されている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯(例えば1〜4℃)の貯蔵室であり、それらの間は、プラスチック製の仕切壁9により上下に仕切られている。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉3aが設けられ、前記野菜室4の前面には引出し式の断熱扉4aが設けられている。この断熱扉4aの背面部には、貯蔵容器を構成する下部ケース10aが連結されている。下部ケース10aの上部には、下部ケース10aよりも小型の上部ケース10bが設けられている。
前記冷蔵室3内は、複数の棚板11により上下に複数段に区切られている。冷蔵室3内の最下部(前記仕切壁9の上部)において、右側にはチルド室12が設けられ、その左側には、図示はしないが卵ケースと小物ケースが上下に設けられ、さらに、これらの左側には貯水タンクが設けられている。チルド室12には、チルドケース13が出し入れ可能に設けられている。チルド室12の上部には、チルド室天板12aが設けられている。貯水タンクは、前記自動製氷装置8の製氷皿8aに供給する水を貯留するためのものである。本実施形態において、冷蔵室3、野菜室4、およびチルド室12は、対象物として食品などの貯蔵物(図示せず)を収容する貯蔵室であり、かつ収容部を構成している。
前記製氷室5、小冷凍室、並びに冷凍室7は、いずれも冷凍温度帯(例えば−10〜−20℃)の貯蔵室であり、前記野菜室4と製氷室5および小冷凍室との間は、断熱仕切壁14により上下に仕切られている。製氷室5の前面部には、引出し式の断熱扉5aが設けられており、その断熱扉5aの背面部に貯氷容器15が連結されている。小冷凍室の前面部にも、図示はしないが貯蔵容器が連結された引出し式の断熱扉が設けられている。冷凍室7の前面部にも、貯蔵容器16が連結された引出し式の断熱扉7aが設けられている。
この冷蔵庫本体1内には、全体として詳しく図示はしないが、前記冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷蔵用冷却器17と、前記製氷室5、小冷凍室、冷凍室7を冷却するための冷凍用冷却器18との2つの冷却器を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室19が設けられ、詳しく図示はしないが、この機械室19内に、冷凍サイクルを構成する圧縮機20及び凝縮器などが配設されていると共に、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿21等が配設されている。冷蔵庫本体1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置22が設けられている。
冷蔵庫本体1内の前記冷凍室7の背部には、冷凍用冷却器室23が設けられている。この冷凍用冷却器室23内に、下部に位置させて前記冷凍用冷却器18が配設されていると共に、上部に位置させて冷凍用送風ファン24が配設されている。冷凍用冷却器室23の前面の中間部には冷気吹出口25aが設けられ、下端部には戻り口25bが設けられている。冷凍用冷却器18には、図示はしないが除霜ヒータが設けられている。
この構成において、冷凍用送風ファン24が駆動されると、冷凍用冷却器18により生成された冷気が、前記冷気吹出口25aから製氷室5、小冷凍室、冷凍室7内に供給された後、前記戻り口25bから冷凍用冷却器室23内に戻されるといった循環を行うようになっている。これにより、それら製氷室5、小冷凍室、および冷凍室7が冷却される。なお、冷凍用冷却器18の下方部には、当該冷凍用冷却器18の除霜時の除霜水を受ける排水樋26が設けられている。その排水樋26に受けられた除霜水は、庫外の前記機械室19内に設けられた除霜水蒸発皿21に導かれ、蒸発するようになっている。
そして、冷蔵庫本体1内における前記冷蔵室3および野菜室4の背部には、前記冷蔵用冷却器17や、この冷蔵用冷却器17により生成された冷気を前記冷蔵室3(及び野菜室4)内に供給するための冷気ダクト27、前記冷気を循環させるための冷蔵用送風ファン28等が、以下のようにして配設される。即ち、冷蔵庫本体1における冷蔵室3の最下段の後方(前記チルド室12の後方)には、冷気ダクト27の一部を構成する冷蔵用冷却器室29が設けられ、この冷蔵用冷却器室29内に冷蔵用冷却器17が配設されている。冷蔵用冷却器17にも、図示はしないが除霜ヒータが設けられている。
冷蔵用冷却器室29の上方には、上方に延びる冷気供給ダクト30が設けられていて、冷蔵用冷却器室29の上端部が冷気供給ダクト30の下端部に連通している。この場合、冷蔵用冷却器室29と冷気供給ダクト30により、冷気ダクト27を構成している。図2に示すように、冷蔵用冷却器室29の前部壁29aは、冷気供給ダクト30よりも前方に膨出している。また、その前部壁29aの裏側には、断熱性を有する断熱材31が設けられている。冷気供給ダクト30の前部には、冷蔵室3内に開口する冷気供給口32が複数個設けられている。
冷蔵用冷却器室29内の下部には、冷蔵用冷却器17の下方に位置させて、該冷蔵用冷却器17からの除霜水を受ける排水樋33が設けられている。この排水樋33に受けられた除霜水も、前記排水樋26で受けられた除霜水と同様に、庫外の前記機械室19内に設けられた除霜水蒸発皿21に導かれ、蒸発するようになっている。排水樋33の左右の長さ寸法および前後の奥行き寸法は、冷蔵用冷却器17の左右の長さ寸法および前後の奥行き寸法よりも大きく設定されていて、冷蔵用冷却器17から滴下する除霜水をすべて受けられる大きさに構成されている。
前記野菜室4の後方には、排水樋33の下方に位置させて、前記冷蔵用送風ファン28が配設されていると共に、送風ダクト34及び吸込み口35が設けられている。そのうち送風ダクト34は、上端部が排水樋33をう回するようにして冷蔵用冷却器室29(冷気ダクト27)に連通している。吸込み口35は、野菜室4の後部において開口している。なお、冷蔵室3の底部を構成する仕切壁9の後部の左右の両隅部には、連通口36が形成されている。この連通口36は、冷蔵室3とこれの下方の野菜室4とを連通させている。
この構成において、冷蔵用送風ファン28が駆動されると、主に図1の白抜き矢印で示すように、野菜室4内の空気が吸込み口35から冷蔵用送風ファン28側に吸い込まれ、その吸い込まれた空気は、送風ダクト34側へ吹き出される。送風ダクト34側へ吹き出された空気は、冷気ダクト27(冷蔵用冷却器室29および冷気供給ダクト30)を通り、複数の冷気供給口32から冷蔵室3内に吹き出される。冷蔵室3内に吹き出された空気は、連通口36を通して野菜室4内にも供給され、最終的に冷蔵用送風ファン28に吸い込まれるという循環が行われる。この過程で、冷蔵用冷却器室29内を通る空気が冷蔵用冷却器17により冷却されて冷気となり、その冷気が冷蔵室3および野菜室4に供給されることによって、冷蔵室3および野菜室4が冷蔵温度帯の温度に冷却される。
前記冷気ダクト27のうち冷蔵用冷却器室29の前面側には、前方から見て右側で、前記チルド室12の後方に位置させて、ミスト用専用ダクト37が設けられている。このミスト用専用ダクト37は、図2にも示すように、冷蔵用冷却器室29の前部壁29aと、冷蔵用冷却器室29の前面に装着されたダクト構成部材38によって形成されている。そして、冷蔵用冷却器室29内の下部には、前記ミスト用専用ダクト37の下方に位置させて、ミスト放出手段を構成する超音波霧化装置40が配設されている。以下、この超音波霧化装置40について説明する。
超音波霧化装置40は、貯水部を構成する貯水容器41と、この貯水容器41の底部に設けられた第1の超音波振動子42および第2の超音波振動子43を備えている。貯水容器41は、図3にも示すように、矩形容器状をなす容器本体41aと、この容器本体41aの上面に装着されたカバー41bとから構成されていて、冷蔵用冷却器室29内において前記冷蔵用冷却器17と排水樋33との間に位置させて前部寄りに取り付けられている。
貯水容器41におけるカバー41bには、前部の上面に上方へ突出する円筒状のミスト放出口44が設けられているとともに、後部に矩形状の開口部45が形成されていて、ミスト放出口44の上端部が、冷蔵用冷却器室29の前部壁29aの段部29b、およびダクト構成部材38の下部を貫通してミスト用専用ダクト37内に下方から挿入されている。開口部45は冷蔵用冷却器17の下方に位置していて、冷蔵用冷却器17の除霜時に、当該冷蔵用冷却器17から滴下する除霜水がその開口部45を通して容器本体41aに受けられて貯留される。
また、カバー41bには、ミスト放出口44と開口部45との間に位置させて、下向きの仕切板46が設けられていて、この仕切板46により、貯水容器41内を前部室46aと後部室46bとに仕切っている。仕切板46の下端部は、容器本体41aの底面から上方へ離間していて、前部室46aと後部室46bとは下部において連通している。貯水容器41は、冷蔵用冷却器室29への取り付け状態で、上部が冷蔵用冷却器17から離間し、後部が冷蔵用冷却器室29の後部内面から離間し、下部が排水樋33から離間している。
前記第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43は、容器本体41aの底部のうち、前部室46aの底部に配置されている。これら第1および第2の超音波振動子42,43は、それぞれの振動周波数が異なっている。具体的には、第1の超音波振動子42の振動周波数は、後述するように、水から過酸化水素水を生成するのに適した周波数である、例えば200kHz〜600kHzに設定されている。また、第2の超音波振動子43の振動周波数は、第1の超音波振動子42の振動周波数よりも高く、水(過酸化水素水)を霧化するのに適した周波数である、例えば1.6MHz〜2.4MHzに設定されている。したがって、水から過酸化水素水を生成する第1の超音波振動子42の振動周波数は、水(過酸化水素水)を霧化する第2の超音波振動子43の振動周波数より低く設定されている。なお、超音波の周波数としては、図5に示すように、20kHz〜10MHzとされている(図5の横軸は振動周波数である)。
図4に示すように、第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43に電力を供給する電源47が備えられていて、前記制御装置22により、それら第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43にそれぞれ適した電力を切り替えて供給する構成となっている。ここで、後述するように第2の超音波振動子43の超音波振動により貯水容器41内にミストが発生し、そのミストMは主にミスト放出口44からミスト用専用ダクト37内に送られる。
ミスト用専用ダクト37の後部の上部には、ミスト用冷気供給口49が設けられている。このミスト用冷気供給口49は、後部が冷蔵用冷却器室29の上部に連通し、前部がミスト用専用ダクト37に連通していて、冷蔵用冷却器室29を流れる冷気の一部が、そのミスト用冷気供給口49からミスト用専用ダクト37内に供給される(図2の矢印A1参照)。ミスト用専用ダクト37の前部の上部にはチルド室用吹出口50が設けられていて、ミスト用冷気供給口49からミスト用専用ダクト37内に供給された冷気の一部、およびミスト用専用ダクト37内のミストMの一部が、そのチルド室用吹出口50からチルド室12内に供給されるようになっている(図2の矢印B1参照)。
また、ミスト用専用ダクト37の上部には、冷蔵室向けミスト用ダクト51が設けられている。この冷蔵室向けミスト用ダクト51は、クランク状をなしていて、下端部の冷蔵室用吹出口51aがミスト用専用ダクト37に連通し、上端部51bが冷気供給ダクト30に上向きで連通している。したがって、ミスト用専用ダクト37のミストMの一部が、その冷蔵室向けミスト用ダクト51および冷気供給ダクト30を通して冷蔵室3内にも供給されるようになっている(図2の矢印B2参照)。
さらに、ミスト用専用ダクト37の下部には、野菜室用吹出口52が設けられている。この野菜室用吹出口52は、前記連通口36を通して野菜室4と連通していて、ミスト用専用ダクト37内のミストMの一部は、野菜室用吹出口52から連通口36を通して野菜室4内にも供給されるようになっている(図2の矢印B3参照)。
ここで、本実施形態においては、ミスト用専用ダクト37、冷蔵室向けミスト用ダクト51、および冷気供給ダクト30は、ミスト放出手段である超音波霧化装置40から放出されたミストMを、それぞれ収容部を構成するチルド室12、冷蔵室3、野菜室4に送る送風路を構成している。これらのうち、特にミスト用専用ダクト37、冷蔵室向けミスト用ダクト51は、それぞれ屈曲部を有している。
前記冷蔵室3内は、図1に示すように、複数枚の棚板11により複数の区画に区画されていて、各区画の側壁に、紫外線照射手段を構成する紫外線LED53が取り付けられている。また、チルド室12における前上部にも紫外線LED53が取り付けられ、野菜室4における前上部および下部ケース10aにも紫外線LED53が取り付けられている。したがって、紫外線LED53は、ミスト放出手段である超音波霧化装置40から離間し、かつ収容部である冷蔵室3内、チルド室12内、および野菜室4内にそれぞれ設けられている。
次に、上記構成の作用について述べる。上記したように、冷蔵室3および野菜室4を冷却する際には、冷蔵用冷却器17により冷却された冷気が、冷蔵用送風ファン28の送風作用により、主に図1に白抜き矢印で示すように、冷気供給ダクト30を通り、複数の冷気供給口32から冷蔵室3内に供給されるとともに、一部がミスト用冷気供給口49からミスト用専用ダクト37およびチルド室用吹出口50を通してチルド室12内にも供給される。冷蔵室3内およびチルド室12内に供給された冷気は、食品などの貯蔵物の冷却に寄与した後、合流して、連通口36から野菜室4内にも供給される。野菜室4内に供給された冷気は、野菜などの貯蔵物の冷却に寄与した後、吸込み口35から冷蔵用送風ファン28側に吸い込まれ、再び冷蔵用冷却器17により冷却されるという循環を繰り返す。
次に、超音波霧化装置40の作用について説明する。超音波霧化装置40は、制御装置22によって制御される。制御装置22は、超音波霧化装置40を駆動する場合、図6に示すように、まず、第1の超音波振動子42を駆動して過酸化水素水を生成する工程を行う(ステップS1)。このときの振動周波数は、200kHz〜600kHzに設定する。第1の超音波振動子42をこの振動周波数で駆動すると、貯水容器41内に貯留された水にその振動が伝達されて過酸化水素が生成され、これにより貯水容器41内の水は過酸化水素水となる(図5参照)。
この現象は、次のような仕組みと考えられる。第1の超音波振動子42を200kHz〜600kHzで振動させると、貯水容器41内に貯留された水の中で細かいキャビテーション(水泡)が発生し、その振動を継続させることで、キャビテーションが成長する。キャビテーションが成長後、はじけることで周囲に高いエネルギーが伝達され、OHラジカル(ヒドロキシラジカル)がたくさん生成される。そして、OHラジカルの反応性の高さから、それぞれ結合して、過酸化水素水(H22)が生成される。
制御装置22は、このようにして水から過酸化水素水を生成する工程を所定時間ΔT1、例えば60分間行ったら(ステップS2)、第1の超音波振動子42の駆動を停止する(ステップS3)。
次に、制御装置22は、第2の超音波振動子43を駆動してミストを発生させる工程を行う(ステップS4)。このときの振動周波数は、1.6MHz〜2.4MHzに設定する。第2の超音波振動子43をこの振動周波数で駆動すると、貯水容器41内に貯留された過酸化水素水に高いエネルギーが加わる。そうすると、超音波エネルギーが液面に集中され、そのエネルギーにより液面からミストが飛散する。このミストは過酸化水素と水を包含するもので、過酸化水素水のミストMとして、主にミスト放出口44からミスト用専用ダクト37内に供給される。図5に示すように、水がミスト化(霧化)する霧化領域では、振動周波数が大きくなるほど、ミストの粒子径が小さくなる。
ミスト用専用ダクト37内に供給されたミストMの一部は、チルド室用吹出口50からチルド室12内に供給される(図2の矢印B1参照)。また、ミスト用専用ダクト37内に供給されたミストMの一部は、冷蔵室向けミスト用ダクト51、冷気供給ダクト30を通り、各冷気供給口32から冷蔵室3内にも供給される(図2の矢印B2参照)。さらに、ミスト用専用ダクト37内に供給されたミストMの一部は、野菜室用吹出口52から、連通口36を通して野菜室4内にも供給される(図2の矢印B3参照)。
そして、チルド室12内に供給されたミストMに、チルド室12内の紫外線LED53により紫外線が照射されることで、そのチルド室12内でOHラジカルが発生し、そのOHラジカルを含むミストMが、チルド室12内に収容された貯蔵物(対象物)に散布されることになる。このとき、過酸化水素水をミスト化したミストMに紫外線を照射した場合、単なる水をミスト化したミストに紫外線を照射した場合に比べて、OHラジカルが発生しやすい。OHラジカルは酸化力が強く、除菌や脱臭の効果を発揮する。OHラジカルは反応性が高く寿命が短いとされるが、本実施形態においては、OHラジカルは対象物のすぐ近くで生成されて散布されるので、対象物に対してOHラジカルの除菌や脱臭の効果を効果的に発揮することができる。また、ミストMにより保湿効果も期待できる。
冷蔵室3内においても、チルド室12と同様に、冷蔵室3内に供給されたミストMに、冷蔵室3内に設けられた紫外線LED53により紫外線が照射されることで、その冷蔵室3内でOHラジカルが発生し、そのOHラジカルを含むミストMが、冷蔵室3内に収容された貯蔵物(対象物)に散布され、除菌や脱臭、保湿の効果を期待できる。
さらに、野菜室4においても、チルド室12と同様に、野菜室4内に供給されたミストMに、野菜室4内に設けられた紫外線LED53により紫外線が照射されることで、その野菜室4内でOHラジカルが発生し、そのOHラジカルを含むミストMが、野菜室4内に収容された貯蔵物(対象物)に散布され、除菌や脱臭、保湿の効果を期待できる。
制御装置22は、このようにして過酸化水素水からミストMを生成する工程を所定時間ΔT2、例えば60分間行ったら(ステップS5)、第2の超音波振動子43の駆動を停止する(ステップS6)。これにより、1回のミスト供給工程が終了する。制御装置22は、このようなミスト供給工程を、例えば所定時間ごとに繰り返して行う。なお、紫外線LED53は、ミストの発生工程に連動させて点灯、消灯させてもよいし、連続点灯させてもよい。
上記した第1実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
超音波霧化装置40において過酸化水素水をミスト化し、そのミストMを、ミスト用専用ダクト37を通して、それぞれ収容部を構成するチルド室12、冷蔵室3、および野菜室4にそれぞれ供給し、それらチルド室12、冷蔵室3、および野菜室4において、供給されたミストMに紫外線LED53により紫外線を照射する構成とした。これにより、チルド室12、冷蔵室3、および野菜室4において、それぞれの貯蔵物(対象物)の近くでミストMに紫外線を照射してOHラジカルを生成して散布することで、OHラジカルによる除菌や脱臭の効果を効果的に発揮させることができる。
超音波霧化装置40において発生した過酸化水素水のミストMを、対象物の収容部であるチルド室12、冷蔵室3、および野菜室4に送るための送風路を構成するミスト用専用ダクト37、冷蔵室向けミスト用ダクト51は途中に屈曲部を有しているが、各紫外線LED53は、前記屈曲部を通過した後(屈曲部より下流側)のミストMに対して紫外線を照射する位置、具体的には、チルド室12、冷蔵室3、および野菜室4内に設置しているので、紫外線の照射で生成されたOHラジカルが送風路の屈曲部で消滅してしまうことを防止でき、OHラジカルの効果を効果的に発揮させることができる。
収容部のうち特に冷蔵室3は、棚板11により複数に区画されているが、紫外線LEDを各区画に設置しているので、これによってもOHラジカルの効果を効果的に発揮させることができる。
ミスト放出手段を構成する超音波霧化装置40は、水を貯留する貯水容器41と、第1及び第2の超音波振動子42,43とを備え、前記第1の超音波振動子42により、貯水容器41に貯留された水から過酸化水素水を生成し、第2の超音波振動子43により、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成とした。これにより、一つの超音波霧化装置40により、過酸化水素水の生成と、ミストの放出の両方を行うことができる。
振動周波数が異なる第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43とを備え、このうち第1の超音波振動子42は、過酸化水素水を生成するのに適した振動周波数で駆動し、第2の超音波振動子43は、過酸化水素水をミスト化するのに適した振動周波数で駆動する。これら第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43を使い分けることで、振動周波数を切り替えることができる。これにより、過酸化水素水の生成とミスト化を、一つの超音波霧化装置40により良好に行うことができる。
超音波霧化装置40においてミスト化する水は、貯水容器41に貯留した冷蔵用冷却器17の除霜水を利用しているので、貯水容器41への給水を自動的に行うことができ、使用者が給水するという手間を省くことができる。
また、紫外線LED53から照射する紫外線自体も殺菌効果があり、OHラジカルの効果とともに相乗効果が期待できる。この場合、過酸化水素水のミストMが供給される方向に向かって紫外線を照射すると一層効果的である。上記した例において、例えば過酸化水素水のミストMが吹き出される冷気供給口32に向かって紫外線を照射する位置に紫外線LED53を配置すると、冷気供給口32から吹き出されるミストM全体に紫外線を照射できるとともに、紫外線近傍の位置では紫外線による殺菌効果も得られる。
上記した第1実施形態においては、紫外線LED53は、収容部(貯蔵室)であるチルド室12、冷蔵室3、野菜室4内に設置したが、これに限られず、例えばそれら収容部へのミストMの吹出口となる、チルド室用吹出口50、冷気供給口32、野菜室用吹出口52付近に設置するようにしてもよい。また、紫外線LED53は、収容部(貯蔵室)の近傍に設ける場合は、例えば、収容部の扉に設けて収容部内に照射するようにするなど、収容部内を臨み、照射可能な位置に配置すればよい。
紫外線照射手段として、紫外線LEDを用いる場合、紫外線波長領域である10nm〜400nmのうち、波長が長い領域(315nm〜400nm)の紫外線(特に365nm)を照射するLEDを利用することが望ましい。紫外線照射手段としては、紫外線LEDに代えて、紫外線ランプを用いることもできる。
(第2実施形態)
次に、家電機器として、乾燥機能を備えたドラム式の洗濯機に適用した第2実施形態について図7および図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
洗濯機の外殻を構成する外箱61はほぼ矩形箱状をなしていて、前面61aが前下がりの傾斜状に形成されている。その前面61aには、洗濯物出入口62が設けられているとともに、その洗濯物出入口62を開閉する扉63が回動可能に設けられている。扉63は二重構造となっている。また、外箱61の前面61aの上部には、操作パネル64が設けられているとともに、その操作パネル64の裏側に制御手段を構成する制御装置65が設けられている。なお、操作パネル64には、例えば各種運転コースを選択したり運転を開始させたりするための各種スイッチが設けられている。制御装置65は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されていて、各種の入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づいて、洗濯機の動作全般を制御する機能を有している。
外箱61内には、水槽66がダンパ67を介して弾性支持されている。水槽66は、後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、軸方向が前後方向を向く横軸状態で、かつ後ろ下がりの傾斜状態で配設されている。水槽66の前面開口部は、前記洗濯物出入口62にべローズ68によって連ねられている。この水槽66内には、ドラム69が回転可能に配設されている。このドラム69も、後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、水槽66と同様に、軸方向が前後方向を向く横軸状態で、かつ後ろ下がりの傾斜状態で配設されている。
ドラム69の前面開口部の周縁部には、例えば液体封入型の回転バランサ70が設けられている。ドラム69の前面開口部は前記洗濯物出入口62に連通していて、その洗濯物出入口62を通してドラム69内に洗濯物が出し入れ可能に収容されるようになっている。ドラム69の内周部には複数個のバッフル71が設けられ、ドラム69の周壁部(胴部)には通水および通風が可能な孔72が多数個形成されている。ドラム69の後面壁には、その中心軸と同心となる環状配置によって複数の温風導入口73が形成されている。このドラム69は、対象物である洗濯物(図示せず)を収容する収容部を構成するもので、本実施形態の場合、洗濯槽および脱水槽、ならびに乾燥槽として機能する。
水槽66には、前部の上部(前面開口部よりも上方の部分)に温風出口74が形成され、後面の上部に、前記温風導入口73の回転軌跡に対向させて温風入口75が形成されている。水槽66の上部には、給水ホース76を介して注水ケース77が接続されている。この注水ケース77には、給水弁78を介して水道水受け口79が接続されている。水道水受け口79には、図示しない水道の蛇口に接続された給水ホースが接続されるようになっていて、水道水が、水道水受け口79から給水弁78、注水ケース77、給水ホース76を介して水槽66内、ひいてはドラム69内に供給されるようになっている。なお、注水ケース77には、洗剤類(洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤など)が投入されるようになっていて、これら洗剤類が、水道水とともに水槽66内に供給されるようになっている。
水槽66の底部の最後部には、排水口80が形成されており、この排水口80には、排水弁81を介して排水ホース82が接続されている。排水弁81が開放されると、水槽66内の水が排水ホース82を通して機外に排出されるようになっている。
水槽66の背面部には、洗濯機モータ83が取り付けてられており、この洗濯機モータ83の回転軸84が水槽66内に突出している。回転軸84の先端部は、ドラム69の後面の中心部分に接続されている。これにより、ドラム69は、水槽66に同軸状で回転可能に支持されている。この洗濯機は、ドラム69を洗濯機モータ83によって直接回転駆動する構成であり、洗濯機モータ83によるダイレクトドライブ方式を採用している。また、洗濯機モータ83は、この場合、アウターロータ型のブラシレスDCモータで構成されている。
水槽66の下方(外箱5の底面上)には台板85が配置され、この台板85上には通風ダクト86が配置されている。この通風ダクト86は、前端部の上部に吸風口87を有しており、この吸風口87には、接続ホース88及び還風ダクト89を介して、水槽66の前記温風出口74が接続されている。なお、還風ダクト89は、水槽66の前面開口部の側部を迂回するように配管されている。
通風ダクト86の後端部には、循環用送風機91のケーシング92が連設されており、このケーシング92の吐出口92aは、接続ホース93及び給風ダクト94を介して、水槽66の温風入口75に接続されている。なお、給風ダクト94は、図8に示すように、水槽66(洗濯機)の背面側から見て、洗濯機モータ83の右側を迂回するように配管されている。この給風ダクト94は、上部に湾曲した屈曲部94aを有している。ここで、還風ダクト89,接続ホース88,通風ダクト86,循環用送風機91のケーシング92,接続ホース93,給風ダクト94によって、水槽66に連通接続された循環風路95が構成されている。
循環用送風機91は、この場合、遠心ファンで構成されている。即ち、循環用送風機91は、ケーシング92の内部に遠心羽根車96を有しているとともに、その遠心羽根車96を回転させるファンモータ97をケーシング92の外部に有している。循環用送風機91は、水槽66内(ドラム60内)の空気を、循環風路95を通して循環させる送風手段として機能する。
循環風路95のうち通風ダクト86の内部には、前部に蒸発器98(除湿手段に相当)が配置され、後部に凝縮器99(加熱手段に相当)が配置されている。これら蒸発器98及び凝縮器99は、何れも詳しくは図示しないが、伝熱フィンを細かいピッチで多数配設してなるフィン付きチューブ型のもので、熱交換性に優れており、それら伝熱フィンの各間を、通風ダクト86内を流れる風(図7に実線で示す矢印参照)が通るようになっている。
蒸発器98及び凝縮器99は、圧縮機100、及び、図示しない流量制御弁(例えば、電子式の制御弁)とともにヒートポンプ101を構成している。このヒートポンプ101においては、冷媒流通パイプによって、圧縮機100,凝縮器99,流量制御弁,蒸発器98の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機100が作動することによって冷媒を循環させるようになっている。そして、循環風路95内を流れる空気を、蒸発器98によって冷却除湿し、凝縮器99によって加熱して温風化するようになっている。この温風による加熱と除湿により、ドラム69内の洗濯物を乾燥させるようになっている。
このような構成の洗濯機において、循環風路95の途中部分、具体的には、給風ダクト94の下部に、ミスト放出手段を構成する超音波霧化装置103が設けられている。この超音波霧化装置103は、第1実施形態の超音波霧化装置40とは次の点が異なっている。すなわち、貯水部を構成する貯水容器41のカバー41bには、ミスト放出口44は設けられているが、除霜水を受けるための開口部45および仕切板46は設けられていない。給風ダクト94の下部にはミスト用接続ダクト104が設けられていて、貯水容器41は、そのミスト用接続ダクト104の下方に配置され、ミスト放出口44の上端部が、ミスト用接続ダクト104に下方から挿入されている。
貯水容器41の容器本体41aには、ミスト用給水ホース105の一端部が接続されている。ミスト用給水ホース105の他端部は前記給水弁78に接続されていて、その給水弁78を切り替え制御することにより、水道水を、ミスト用給水ホース105を介して貯水容器41に供給することが可能となっている。なお、容器本体41aの底部には、第1の実施形態の超音波霧化装置40と同様に、第1の超音波振動子42と第2の超音波振動子43が設けられている。
ここで、第2の超音波振動子43の駆動により貯水容器41内にミストが発生すると、そのミストMは、ミスト用接続ダクト104を通して給風ダクト94に放出される。給風ダクト94に放出されたミストMは、循環風路95を流れる温風とともに給風ダクト94を通り、温風入口75、温風導入口73を通してドラム69内に供給されるようになる。したがって、この場合、給風ダクト94が、超音波霧化装置103から放出されたミストMをドラム69(洗濯槽、収容部)内に送る送風路を構成している。
そして、ミストM(温風)を給風ダクト94からドラム69(洗濯槽、収容部)へ供給する供給口となる温風入口75付近に、当該温風入口75を挟むように位置させて2個の紫外線LED53(紫外線照射手段)が設置されている。この紫外線LED53は、温風入口75を通過するミストMに対して紫外線を照射するようになっている。この場合、温風入口75付近に設けた紫外線LED53は、超音波霧化装置103から離間し、かつドラム69(洗濯槽、収容部)の近傍に設けられている。
また、扉63の内面において、ドラム69の開口部に前方から臨む部位に位置させて、紫外線LED53が設置されている。この扉63に設置された紫外線LED53は、ドラム69の開口部を通してドラム69内に供給されたミストMに対して紫外線を照射するようになっている。この場合、扉63に設置された紫外線LED53も、超音波霧化装置103から離間し、かつドラム69(洗濯槽、収容部)の近傍に設けられている。
なお、紫外線LED53は、ドラム69内に紫外線を照射できる位置であれば、水槽66の開口部周辺に設けてもよい。さらに、紫外線LED53は、例えば電池を駆動源として、ドラム69(洗濯槽、収容部)の内部に設けるようにすることも可能である。
上記構成のものの場合、例えば乾燥運転前の洗濯運転の際に、超音波霧化装置103における第1の超音波振動子42を駆動(振動周波数:200kHz〜600kHz)して、貯水容器41内の水から過酸化水素水を生成する。そして、乾燥運転の際に、第2の超音波振動子43を駆動(振動周波数:1.6MHz〜2.4MHz)して、貯水容器41内の過酸化水素水をミスト化し、そのミストMをミスト放出口44から放出させる。放出されたミストMは、循環風路95を流れる温風とともに給風ダクト94を通り、温風入口75、温風導入口73を通してドラム69内に供給され、ドラム69内の洗濯物に散布される。なお、乾燥運転時には、ドラム69は低速度で正逆回転されることによりドラム69内の洗濯物は撹拌される。
このとき、ミストMが温風入口75を通過する際に、ミストMに紫外線LED53の紫外線が照射されることによりOHラジカルが生成され、そのOHラジカルを含むミストMがドラム69内の洗濯物に散布されるようになる。また、扉63に設けられた紫外線LED53からドラム69内にも紫外線が照射されているから、ドラム69内のミストMからもOHラジカルが生成されることになる。このOHラジカルが洗濯物に散布されることにより、ドラム69内の洗濯物の除菌や脱臭の効果を期待することができる。
上記した第2実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
超音波霧化装置103において過酸化水素水をミスト化し、そのミストMを、給風ダクト94を通して、洗濯物を収容したドラム69内に供給するとともに、給風ダクト94からドラム69へのミストMの供給口となる温風入口75において、そこを通るミストMに紫外線LED53により紫外線を照射し、加えて、ドラム69内においても扉63に設けた紫外線LED53により紫外線を照射する構成とした。これにより、対象物となる洗濯物の近くでミストMに紫外線を照射してOHラジカルを生成して散布することで、OHラジカルによる除菌や脱臭の効果を効果的に発揮させることができる。
超音波霧化装置103において発生した過酸化水素水のミストMを、対象物の収容部であるドラム69に送るための送風路を構成する給風ダクト94は途中に屈曲部94aを有しているが、各紫外線LED53は、前記屈曲部94aを通過した後(屈曲部94aより下流側)のミストMに対して紫外線を照射する位置、具体的には、ドラム69への供給口となる温風入口75、およびドラム69内に直接照射する位置となる扉63に設置しているので、紫外線の照射で生成されたOHラジカルが送風路の屈曲部94aで消滅してしまうことを防止でき、OHラジカルの効果を効果的に発揮させることができる。
上記した第2実施形態においては、乾燥機能を備えた洗濯乾燥機において、乾燥用の循環風路95の給風ダクト94を、ミストMをドラム69へ送るための送風路として利用したが、乾燥機能のない洗濯機にも適用することができる。この場合には、送風路および送風機を専用に設ける必要がある。また、ドラム式の洗濯機に限られず、洗濯槽の軸が上下方向に指向した縦軸型洗濯機にも適用することができる。
以上のように本実施形態の家電機器によると、ミスト放出手段により過酸化水素水がミスト化されて放出され、そのミストが送風路を通して、対象物が収容された収容部に供給される。またこのとき、そのミストには、紫外線照射手段により紫外線が照射される。ここで、過酸化水素水のミストに紫外線を照射することで、酸化力が強いOHラジカル(ヒドロキシラジカル)が生成され、そのOHラジカルを含むミストが対象物に供給されることで、除菌および脱臭効果を期待できる。このとき、OHラジカルは反応性が高く、寿命が短く短時間で消滅してしまうため、紫外線は対象物の近くで照射することが好ましい。そこで、本実施形態においては、紫外線照射手段は、ミスト発生手段から離間し、収容部内または収容部の近傍に設けられていて、対象物の近くでミストに紫外線を照射することができるので、OHラジカルを対象物に有効に作用させることができ、除菌や脱臭効果を効果的に発揮することができる。
本実施形態の冷蔵庫においては、上記した手段を冷蔵庫に適用したもので、対象物として貯蔵室に収容された食品などの貯蔵物に対してOHラジカルを有効に作用させることができ、除菌や脱臭効果を効果的に発揮することができる。
本実施形態の洗濯機においては、上記した手段を洗濯機に適用したもので、対象物として洗濯槽に収容された洗濯物に対してOHラジカルを有効に作用させることができ、除菌や脱臭効果を効果的に発揮することができる。
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室(貯蔵室、収容部)、4は野菜室(貯蔵室、収容部)、12はチルド室(貯蔵室、収容部)、22は制御装置、30は冷気供給ダクト(送風路)、37はミスト用専用ダクト(送風路)、40は超音波霧化装置(ミスト放出手段)、41は貯水容器(貯水部)、42は第1の超音波振動子、43は第2の超音波振動子、51は冷蔵室向けミスト用ダクト(送風路)、53は紫外線LED(紫外線照射手段)、61は外箱、65は制御装置、66は水槽、69はドラム(洗濯槽、収容部)、75は温風入口(供給口)、94は給風ダクト(送風路)、94aは屈曲部、103は超音波霧化装置(ミスト放出手段)を示す。

Claims (8)

  1. 対象物を収容する収容部と、
    過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、
    前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記収容部に送る送風路と、
    前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記収容部内または前記収容部の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備え
    前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする家電機器。
  2. 前記送風路は途中に屈曲部を有していて、前記紫外線照射手段は、前記屈曲部を通過した後のミストに対して紫外線を照射する位置に設置されていることを特徴とする請求項1記載の家電機器。
  3. 前記収容部は複数に区画されていて、前記紫外線照射手段は、前記収容部の各区画に設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の家電機器。
  4. 前記紫外線照射手段は、前記ミストを前記送風路から前記収容部へ供給する供給口付近に設置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の家電機器。
  5. 前記超音波振動子の周波数は切り替え可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の家電機器。
  6. 前記超音波振動子の周波数は、過酸化水素水を生成する際の周波数と、過酸化水素水をミスト化する際の周波数とに切り替えが可能で、過酸化水素水を生成する際の周波数は、過酸化水素水をミスト化する際の周波数よりも低いことを特徴とする請求項5記載の家電機器。
  7. 対象物として食品などの貯蔵物を収容する貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、
    前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記貯蔵室に送る送風路と、
    前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記貯蔵室内または前記貯蔵室の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備え、
    前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  8. 外箱内に配設された水槽と、
    この水槽内に配設され、対象物としての洗濯物を収容する洗濯槽と、
    過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、
    前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記洗濯槽に送る送風路と、
    前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記洗濯槽内または前記洗濯槽の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備え、
    前記ミスト放出手段は、水を貯留する貯水部と、超音波振動子とを備え、前記超音波振動子により、前記貯水部に貯留された水から過酸化水素水を生成するとともに、その過酸化水素水をミスト化して放出する構成であり、前記紫外線照射手段は複数箇所に設けられていることを特徴とする洗濯機。
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