JP7357988B1 - 除染システム - Google Patents
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Abstract
Description
容器本体(P1)と当該容器本体の解放部を封止するガス透過性のシール部材(P2)とからなる収納容器(P)の内部に、プレフィルドシリンジ(S)が収納された状態において、内部に収納されたプレフィルドシリンジの外表面を除染する除染システムであって、
前記収納容器の内部に連続供給装置(100)を使用して除染剤を供給する除染剤供給工程と、除染剤が供給された前記収納容器を所定時間維持して前記プレフィルドシリンジの外表面を除染する除染工程と、除染後の前記収納容器の内部から残留した除染剤を除去して清浄空気で置換するエアレーション工程とを有し、
前記連続供給装置は、搬入口(111)から搬出口(131)まで前記収納容器を搬送する搬送手段(10)と、当該搬送手段の搬送経路において、前記収納容器を封止する前記シール部材の表面に所定量の過酸化水素水を吐出する吐出手段(20)と、過酸化水素水が吐出された前記シール部材の表面に向けて超音波を放射する超音波放射手段(40)とを備え、
前記吐出手段により前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水は、前記超音波放射手段から放射される超音波により過酸化水素が気化すると共に、気化した過酸化水素ガスが超音波の音響流を受けて前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給されることを特徴とする。
前記連続供給装置(100)は、前記搬送手段の搬送経路において、前記超音波放射手段の前段位置及び/又は後段位置にあって、前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水を加熱する加熱手段(30)を有し、
前記吐出手段により前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水は、前記加熱手段により昇温し、且つ、前記超音波放射手段から放射される超音波により過酸化水素が気化すると共に、気化した過酸化水素ガスが超音波の音響流を受けて前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給されることを特徴とする。
前記超音波放射手段(40)は、基盤(41)と複数の送波器(42)とを具備する超音波振動盤であって、
前記基盤の平面上に前記複数の送波器の送波方向を統一して前記シール部材の表面に向けて配置すると共にこれらの送波器を同位相で作動させることにより、
前記複数の送波器の正面方向の超音波を互いに強め合うと共に、当該複数の送波器の横方向の超音波を互いに打ち消し合うようにして、前記超音波振動盤の盤面から前記シール部材の表面に向けて垂直方向に指向性の強い超音波による音響流を発生させることを特徴とする。
前記吐出手段(20)は、ディスペンサー方式或いはインクジェット方式により過酸化水素水を吐出するものであって、少量の過酸化水素水を微小な液滴として前記シール部材の表面に均一に塗布することを特徴とする。
前記吐出手段(20)により前記シール部材の表面に吐出される過酸化水素水の吐出量は、当該シール部材の表面部位により変化するように制御され、
前記収納容器の内部に収納された前記プレフィルドシリンジの部位に対応して、前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給される気化した過酸化水素ガスの量を変化させることを特徴とする。
まず、図6(A)は、収納容器Pが除染剤供給室120に搬入された操作前の状態を示している。この状態においては、シール部材P2の表面には過酸化水素水は塗布されていない。次に、図6(B)は、吐出装置20からシール部材P2の表面に過酸化水素水が吐出されている吐出操作の状態を示している。上述のように、インクジェット方式の吐出ノズルを使用することにより、予め設定した過酸化水素水の量をシール部材P2の表面に均一に塗布することができる。
次に、図6(E)は、除染工程の状態を示している。除染剤供給室120の内部で吐出操作の後に加熱操作と超音波操作とが繰り返され、予め設定された所定量の過酸化水素ガスが収納容器Pの内部に供給されている。なお、除染剤供給工程の途中から収納容器Pの内部の除染は始まっているが、搬送コンベア10から搬出された収納容器Pを所定時間保管することにより、除染工程が完結する。
次に、図6(F)は、エアレーション工程の状態を示している。本実施形態においては、少量で適正量の過酸化水素水を供給することから、除染工程完了後に収納容器Pの内部には過酸化水素は略残留しないと考えられる。しかし、除染工程後の収納容器Pを収容したチャンバーの内部を清浄空気で置換することにより、より完璧なエアレーション工程が完結する。また、エアレーションの際にチャンバーの内部を加温することで、エアレーション工程の時間を短縮することも可能である。
(1)上記実施形態においては、加熱ヒーター30を設置するが、これに限定するものではない。本発明においては、シール部材P2の表面に塗布された過酸化水素水の量は、適正且つ少量であるので、加熱ヒーター30で昇温することなく、超音波振動盤40のみの作用で気化することもできる。
(2)上記実施形態においては、複数の加熱ヒーター30と複数の超音波振動盤40とを交互に配置するが、これに限定するものではない。この場合には、加熱ヒーター30と超音波振動盤40とをそれぞれ複数設置することなく、超音波振動盤40の前段位置にのみ、或いは、超音波振動盤40の後段位置にのみ加熱ヒーター30を設置するようにしてもよい。
(3)上記実施形態においては、シール部材P2の表面に過酸化水素水を均一に塗布するが、これに限定するものではない。例えば、シール部材P2の表面に吐出される過酸化水素水の吐出量をシール部材P2の表面部位により変化するように制御してもよい。収納容器Pの内部に収納されたプレフィルドシリンジSは、各部位の構造により除染に必要な過酸化水素ガスの量が異なることが考えられる。よって、プレフィルドシリンジSの各部位の構造により、除染に必要な過酸化水素水の量を適正且つ少量に制御することが好ましい。
R2…搬出装置、S…プレフィルドシリンジ、10…搬送コンベア、
20…吐出装置、30…加熱ヒーター、40…超音波振動盤、
41…基盤(スピーカー基盤)、42…送波器(超音波スピーカー)、
100…連続供給装置、110…前室、120…除染剤供給室、130…後室、
111…搬入口、131…搬出口、112,132…排気口、140…架台部。
Claims (5)
- 容器本体と当該容器本体の解放部を封止するガス透過性のシール部材とからなる収納容器の内部に、プレフィルドシリンジが収納された状態において、内部に収納されたプレフィルドシリンジの外表面を除染する除染システムであって、
前記収納容器の内部に連続供給装置を使用して除染剤を供給する除染剤供給工程と、除染剤が供給された前記収納容器を所定時間維持して前記プレフィルドシリンジの外表面を除染する除染工程と、除染後の前記収納容器の内部から残留した除染剤を除去して清浄空気で置換するエアレーション工程とを有し、
前記連続供給装置は、搬入口から搬出口まで前記収納容器を搬送する搬送手段と、当該搬送手段の搬送経路において、前記収納容器を封止する前記シール部材の表面に所定量の過酸化水素水を吐出する吐出手段と、過酸化水素水が吐出された前記シール部材の表面に向けて超音波を放射する超音波放射手段とを備え、
前記吐出手段により前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水は、前記超音波放射手段から放射される超音波により過酸化水素が気化すると共に、気化した過酸化水素ガスが超音波の音響流を受けて前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給されることを特徴とする除染システム。 - 前記連続供給装置は、前記搬送手段の搬送経路において、前記超音波放射手段の前段位置及び/又は後段位置にあって、前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水を加熱する加熱手段を有し、
前記吐出手段により前記シール部材の表面に吐出された過酸化水素水は、前記加熱手段により昇温し、且つ、前記超音波放射手段から放射される超音波により過酸化水素が気化すると共に、気化した過酸化水素ガスが超音波の音響流を受けて前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給されることを特徴とする請求項1に記載の除染システム。 - 前記超音波放射手段は、基盤と複数の送波器とを具備する超音波振動盤であって、
前記基盤の平面上に前記複数の送波器の送波方向を統一して前記シール部材の表面に向けて配置すると共にこれらの送波器を同位相で作動させることにより、
前記複数の送波器の正面方向の超音波を互いに強め合うと共に、当該複数の送波器の横方向の超音波を互いに打ち消し合うようにして、前記超音波振動盤の盤面から前記シール部材の表面に向けて垂直方向に指向性の強い超音波による音響流を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の除染システム。 - 前記吐出手段は、ディスペンサー方式或いはインクジェット方式により過酸化水素水を吐出するものであって、少量の過酸化水素水を微小な液滴として前記シール部材の表面に均一に塗布することを特徴とする請求項1又は2に記載の除染システム。
- 前記吐出手段により前記シール部材の表面に吐出される過酸化水素水の吐出量は、当該シール部材の表面部位により変化するように制御され、
前記収納容器の内部に収納された前記プレフィルドシリンジの部位に対応して、前記シール部材の表面から前記収納容器の内部に供給される気化した過酸化水素ガスの量を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の除染システム。
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- 2023-07-19 JP JP2023117251A patent/JP7357988B1/ja active Active
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