WO2007011020A1

WO2007011020A1 - 成形機制御装置及び前記装置を備えた成形機による成形方法

Info

Publication number: WO2007011020A1
Application number: PCT/JP2006/314471
Authority: WO
Inventors: Moto Masuda; Hideomi Hirano; Sousuke Ishikawa
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries, Ltd.
Priority date: 2005-07-21
Filing date: 2006-07-21
Publication date: 2007-01-25
Also published as: EP1905568B1; TWI288696B; US20090140446A1; CN101228019B; EP1905568A1; CN101228019A; JP2007022011A; EP1905568A4; TW200722271A; KR20080032107A; JP4571551B2

Description

成形機制御装置及び前記装置を備えた成形機による成形方法技術分野

[0001] 本発明は、成形機制御装置及び成形機の成形方法に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた榭脂を、高圧で射出して金型装置のキヤビティ空間に充填し、該キヤビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品、例えば、ディスク基板を取り出すようになつている。

[0003] 前記射出成形機は前記金型装置、型締装置、射出装置等を有し、前記金型装置は固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用モータを駆動することによって可動プラテンを進退させることにより前記金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う。

[0004] 一方、前記射出装置は、ホツバから供給された榭脂を加熱して溶融させる前記カロ熱シリンダ、及び溶融させられた榭脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進退自在に、かつ、回転自在に配設される。そして、計量工程時に計量用モータを駆動することによってスクリューを回転させると、榭脂を計量してカロ熱シリンダ内におけるスクリューより前方に溜めることができ、射出工程時に射出用モータを駆動することによってスクリューを前進させると、前方に溜められた榭脂を射出し、型締めが行われた状態の金型装置のキヤビティ空間に充填することができる。

[0005] そして、該キヤビティ空間内の樹脂が冷却されて成形品になり、型開きが行われると、ェジクタ装置の突出し用モータが駆動され、ェジクタピンが前進させられ、前記成形品が突き出され、離型される。

[0006] ところで、例えば、 DVD等を製造する場合、 2台の射出成形機を運転してそれぞれディスク基板を成形し、後工程機におヽて各射出成形機からのディスク基板をラッカ等の貼着剤で貼り合わせるようにしている。そして、例えば、後工程機に異常が発生した場合、後工程機を一時的に停止させ、その間に、後工程機の異常を取り除いたり、メンテナンスを行ったりしている。

[0007] その場合、各射出成形機を停止させると、再び運転を開始する際に、各射出成形機の成形条件をそれぞれ設定する必要が生じるので、そのための作業が煩わしい。そこで、各射出成形機を停止させることなぐ運転を継続するようにしている。

[0008] ところが、各射出成形機を運転している間は、ディスク基板が成形され続けること〖こなり、後工程機の不具合によっては、成形されたディスク基板を使用することができず、スクラップとして排出されてしまう。

[0009] そこで、スクラップの量を少なくするために、射出工程の次の冷却工程の時間を長くしたり、ディスク基板の取出しが終了した後、型閉じが開始されるまでの休止時間を長くしたりして、成形サイクルを長くし、スクラップを少なくするようにしている（例えば、特許文献 1参照。）。

特許文献 1：特許第 3589598号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] し力しながら、前記従来の射出成形機においては、冷却時間を長くする場合、金型装置において型締めがされた状態が長く続くことになり、型締用モータを駆動し続ける必要があり、消費電力が大きくなつてしまう。また、休止時間を長くすると、金型装置において型開きがされた状態が長く続くことになるので、金型装置に埃等が付着することがあるだけでなぐ金型温度が必要以上に低下してしまうので、その後の成形において、ディスク基板の品質が低下してしまう。

[0011] 本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、後工程機が停止している状態で成形機を運転し続ける際に、消費電力を小さくすることができ、その後の成形において、成形品の品質が低下することがない成形機制御装置及び成形機の成形方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0012] そのために、本発明の成形機制御装置においては、射出ノズルを備えた射出装置と、金型装置と、該金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う型締装置と、前記射出装置を進退させて可塑化前進及び可塑化後退を行う可塑化移動装置と、後工程機の状態に基づいて、通常の成形サイクルで成形機を運転する通常モード、及び該通常モードより長い成形サイクルで成形機を運転するサイクル延長モードのうちの一方のモードを設定するモード設定処理手段と、前記サイクル延長モードが設定されたときに、可塑ィ匕後退が開始されて力も可塑ィ匕前進が完了されるまでの時間を、通常モードが設定されたときょり長くすることによって、成形サイクルを長くするサイクル延長処理手段とを有する。

発明の効果

[0013] 本発明によれば、成形機制御装置においては、射出ノズルを備えた射出装置と、金型装置と、該金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う型締装置と、前記射出装置を進退させて可塑化前進及び可塑化後退を行う可塑化移動装置と、後工程機の状態に基づいて、通常の成形サイクルで成形機を運転する通常モード、及び該通常モードより長い成形サイクルで成形機を運転するサイクル延長モードのうちの一方のモードを設定するモード設定処理手段と、前記サイクル延長モードが設定されたときに、可塑ィ匕後退が開始されてから可塑ィ匕前進が完了されるまでの時間を、通常モードが設定されたときょり長くすることによって、成形サイクルを長くするサイクル延長処理手段とを有する。

[0014] この場合、サイクル延長モードが設定されたときに、可塑化後退が開始されてから可塑ィ匕前進が完了されるまでの時間が、通常モードが設定されたときょり長くされ、成形サイクルが長くされるので、その間、型締用の駆動部によって型締カを発生させる必要がない。したがって、消費電力を小さくすることができる。

[0015] また、その間、可動金型が固定金型に当接させられているので、金型装置に埃等が付着することがなぐしかも、成形サイクルを長くするに当たり、休止時間を長くする必要がないので、金型温度が必要以上に低下してしまうことがない。したがって、その後の成形において、通常の成形モードへの変更を容易に行うことができるので、生産性を向上させることができ、成形品の品質を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明の実施の形態における成形システムを示す図である。

[図 2]本発明の実施の形態における制御回路のブロック図である。 [図 3]本発明の実施の形態における射出成形機の概念図である。

[図 4]本発明の実施の形態における射出成形機の動作を示すタイムチャートである。符号の説明

[0017] 24 制御部

51 射出装置

52 金型温度

53 型締装置

54 可塑化移動装置

58 射出ノズル

発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、成形機として射出成形機を使用し、成形品としてディスク基板を成形する成形機制御装置について説明する。

[0019] 図 1は本発明の実施の形態における成形システムを示す図である。

[0020] 図において、 14、 15は複数、本実施の形態においては、第 1、第 2の射出成形機、 16、 17は第 1、第 2の射出成形機 14、 15で成形されたディスク基板 dl、 d2を取り出す取出機のアーム、 18はディスク基板 dl、 d2を搬送する搬送装置としてのコンベア、 19は後工程機であり、本実施の形態において、該後工程機 19は、 DVD等を製造するために、前記各ディスク基板 dl、 d2を貼り合わせる。なお、前記後工程機 19において、各ディスク基板 dl、 d2を貼り合わせた後の他の工程も行うことができる。

[0021] 次に、第 1、第 2の射出成形機 14、 15について説明する。なお、第 1、第 2の射出成形機 14、 15は同じ構造を有するので、第 1の射出成形機 14についてだけ説明する。

[0022] 図 2は本発明の実施の形態における制御回路のブロック図、図 3は本発明の実施の形態における射出成形機の概念図、図 4は本発明の実施の形態における射出成形機の動作を示すタイムチャートである。

[0023] 図において、 51は射出装置、 52は、第 1の金型としての固定金型 11及び第 2の金型としての可動金型 12から成り、固定金型 11と可動金型 12との間にキヤビティ空間を形成する金型装置、 53は射出装置 51と対向させて配設された型締装置、 54は、前記射出装置 51を進退自在に支持し、射出装置 51を前進させて可塑化前進を、射出装置 51を後退させて可塑化後退を行う可塑化移動装置、 55はェジェクタ装置、 6 0はトグル調整装置として機能する型厚調整装置、 frlは、前記射出装置 51、型締装置 53、可塑ィ匕移動装置 54等を支持する成形機フレームである。

[0024] 前記射出装置 51は、シリンダ部材としての加熱シリンダ 56、該加熱シリンダ 56内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスクリュー 57、前記加熱シリンダ 56の前端に取り付けられた射出ノズル 58、前記加熱シリンダ 56の後端の近傍に配設され、成形材料としての榭脂を収容し、加熱シリンダ 56内に供給するホッパ 59、前記スクリュー 57の後端に突出させて形成されたスクリュー軸 61、荷重検出部としてのロードセル 70を介して連結された前側支持部 71及び後側支持部 72を備えるとともに、進退自在に配設され、前記スクリュー軸 61を回転自在に支持するプレツシャプレート 62、前記前側支持部 71に取り付けられ、プーリ'ベルト式の回転伝達系（駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プ一リと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルトから成る。 ) 65 を介して

スクリュー軸 61と連結された計量用の駆動部としての計量用モータ 66、前記成形機フレーム frlに取り付けられ、プーリ'ベルト式の回転伝達系（駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プーリと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルトから成る。 ) 68を介して運動方向変換部としてのボールねじ 75と連結された、射出用の駆動部としての射出用モータ 69等を備える。前記ボールねじ 75は、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部として機能し、回転伝達系 68と連結された第 1の変換要素としてのボールねじ軸 73、及び後側支持部 72に取り付けられ、前記ボールねじ軸 73と螺合させられる第 2の変換要素としてのボールナット 74を備える。

[0025] また、前記可塑化移動装置 54は、射出装置フレーム fr2、該射出装置フレーム fr2 に取り付けられ、可塑化移動用の駆動部としての可塑化移動用モータ 77、前記射出装置フレーム fr2の長手方向に沿って配設され、プレツシャプレート 62を案内するガイド 78、射出装置フレーム fr2に対して回転自在に配設され、可塑化移動用モータ 7 7を駆動することによって回転させられる第 1の変換要素としてのボールねじ軸 81、該ボールねじ軸 81と螺合させられる第 2の変換要素としてのボールナット 82、前記加熱シリンダ 56の後端に取り付けられたブラケット 83、前記ボールナット 82とブラケット 83との間に配設される付勢部材としてのスプリング 84等を備える。なお、前記ボールねじ軸 81及びボールナット 82によって回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としてのボールねじ 86が構成される。

[0026] また、前記型締装置 53は、成形機フレーム frlに取り付けられた第 1のプラテンとしての固定プラテン 91、ベースプレートとしてのトグルサポート 92、前記固定プラテン 9 1とトグルサポート 92との間に架設されたタイバー 93、固定プラテン 91と対向させて、かつ、タイバー 93に沿って進退自在に配設された第 2のプラテンとしての可動プラテン 94、及び該可動プラテン 94とトグルサポート 92との間に配設されたトグル機構 95、型締用の駆動部としての型締用モータ 96、該型締用モータ 96を駆動することによつて発生させられた回転を前記トグル機構 95に伝達するプーリ'ベルト式の回転伝達系（駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プーリと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルトから成る。） 97、該回転伝達系 97と連結されたボールねじ 98、該ボールねじ 98と連結されたクロスヘッド 9 9等を備える。そして、前記固定プラテン 91及び可動プラテン 94に、互いに対向させて前記固定金型 11及び可動金型 12がそれぞれ取り付けられる。

[0027] 前記ボールねじ 98は、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部として機能し、回転伝達系 97と連結された第 1の変換要素としてのボールねじ軸 101、及びクロスヘッド 99に取り付けられ、前記ボールねじ軸 101と螺合させられる第 2の変換要素としてのボールナット 102を備える。

[0028] また、前記トグル機構 95は、クロスヘッド 99に対して揺動自在に支持されたトグルレバー 105、トグルサポート 92に対して揺動自在に支持されたトグルレバー 106、及び可動プラテン 94に対して揺動自在に支持されたトグルアーム 107を備え、トグルレバ一 105、 106間、及びトグルレバー 106とトグルアーム 107との間がそれぞれリンク結合される。 [0029] 前記トグル機構 95は、型締用モータ 96を駆動することによってクロスヘッド 99をトグルサポート 92と可動プラテン 94との間で進退させ、可動プラテン 94をタイバー 93に沿って進退させ、可動金型 12を固定金型 11に対して接離させて、金型装置 52の型閉じ、型締め及び型開きを行う。

[0030] また、前記ェジェクタ装置 55は、可動プラテン 94の後端面に配設され、可動プラテン 94に対して進退自在に配設されたクロスヘッド 111、突出し用の駆動部としての突出し用モータ 112、前記クロスヘッド 111に対して回転自在に配設された第 1の変換要素としてのボールねじ軸 113、前記クロスヘッド 111に取り付けられ、前記ボールねじ軸 113と螺合させられる第 2の変換要素としてのボールナット 114、前記突出し用モータ 112を駆動することによって発生させられた回転をボールねじ軸 113に伝達するプーリ'ベルト式の回転伝達系（駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プーリと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルト力ら成る。） 116、前記クロスヘッド 111の進退に伴って進退させられる図示されないェジェクタロッド及びェジェクタピン等を備える。なお、前記ボールねじ軸 1 13及びボールナット 114によって回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としてのボールねじ 115が構成される。

[0031] 前記型厚調整装置 60は、各タイバー 93の後端に形成された図示されないねじ部と螺合させられたトグル調整部材としての、かつ、型厚調整部材としての調整ナット 121 、トグル調整用の、かつ、型厚調整用の駆動部としての型厚調整用モータ 122、該型厚調整用モータ 122を駆動することによって発生させられた回転を各調整ナット 121 に伝達する伝動部材としてのタイミングベルト 123等を備え、トグルサポート 92を固定プラテン 91に対して進退させて型厚の調整を行う。このとき、トグル機構 95の基準位置も調整される。

[0032] なお、本実施の形態においては、前記キヤビティ空間内に樹脂が充填され、冷却されるとディスク基板 dlの原型が形成される。そして、該原型に穴開加工を施すために、図示されないカットパンチ、該カットパンチを進退させるための穴開用の駆動部としての穴開用モータ等が配設される。該穴開用モータを駆動すると、前記カットパンチが前進させられ、前記原型に穴開加工が施される。 [0033] 前記構成の第 1の射出成形機 14において、可塑ィ匕移動用モータ 77を駆動すると、該可塑ィ匕移動用モータ 77の回転はボールねじ軸 81に伝達され、ボールナット 82が進退させられる。そして、ボールナット 82の推力がスプリング 84を介してブラケット 83 に伝達され、射出装置 51が進退させられる。

[0034] 計量工程において、計量用モータ 66を駆動し、回転伝達系 65を介してスクリュー軸 61に回転を伝達し、スクリュー 57を回転させると、ホッパ 59から供給された榭脂は、加熱シリンダ 56内において加熱されて溶融させられ、前方に移動して、スクリュー 5 7の前方に溜められる。これに伴って、スクリュー 57は、所定の位置まで後退させられる。

[0035] また、射出工程において、射出ノズル 58を固定金型 11に押し付け、射出用モータ 69を駆動し、回転伝達系 68を介してボールねじ軸 73を回転させる。このとき、プレツシャプレート 62はボールねじ軸 73の回転に伴って移動し、スクリュー 57を前進させるので、スクリュー 57の前方に溜められた榭脂は射出ノズル 58から射出され、固定金型 11と可動金型 12との間に形成された図示されないキヤビティ空間に充填される。そのときの反力を、ロードセル 70が受け、該ロードセル 70によって圧力が検出される

[0036] また、前記型締装置 53及びェジェクタ装置 55において、型締用モータ 96を駆動すると、該型締用モータ 96の回転は、回転伝達系 97を介してボールねじ軸 101に伝達され、ボールナット 102及びクロスヘッド 99が進退させられる。そして、該クロスヘッド 99の前進に伴って、トグル機構 95が伸展させられ、可動プラテン 94が前進させられて型閉じが行われ、固定金型 11に可動金型 12が当接させられ、固定金型 11 と可

動金型 12との間にキヤビティ空間が形成される。続いて、型締用モータ 96を更に駆動すると、トグル機構 95において型締力が発生させられ、該型締力で固定金型 11に可動金型 12が押し付けられる。また、クロスヘッド 99の後退に伴って、トグル機構 95 が屈曲させられると、可動プラテン 94が後退させられ、型開きが行われる。

[0037] そして、前記穴開加工用モータが駆動され、カットパンチが前進させられると、原型に穴開加工が施され、ディスク基板 dlが形成される。また、型開きが行われるのに伴つて、突出し用モータ 112を駆動してクロスヘッド 111を前進させると、前記ェジェクタピンが前進させられ、ディスク基板 dlが突き出される。

[0038] そして、このとき、図示されない取出機が作動させられ、前記アーム 16によってディスク基板 dlが把持され、取り出される。

[0039] 次に、制御回路について説明する。この場合も、前記第 1、第 2の射出成形機 14、

15の制御回路は同じ構成を有するので、第 1の射出成形機 14についてだけ説明する。

[0040] 図 2において、 24は第 1の射出成形機 14に配設された制御部であり、該制御部 24 は、演算装置としての図示されない CPU力成り、各種のデータに基づいてコンビュータとして機能し、各種の処理を行う。なお、 CPUに代えて MPUを使用することができる。 25は RAM、 ROM,フラッシュメモリ等のメモリ、 26はスィッチ、キー、ボタン等の操作要素を備えた操作部、 27はディスプレイ、ランプ等を備えた表示部である。前記操作部 26及び表示部 27は図示されない操作盤上に配設される。また、操作部 26 及び表示部 27を一体ィ匕したタツチパネルを使用することができる。

[0041] そして、 66は計量用モータ、 69は射出用モータ、 77は可塑ィ匕移動用モータ、 96は型締用モータ、 112は突出し用モータ、 131は穴開加工用モータである。また、前記制御部 24に、第 1〜第 4の遅延タイマとしての可塑ィ匕前進遅延タイマ 133、カットパンチ後退遅延タイマ 134、可塑化後退遅延タイマ 135及びノズルエアブロー遅延タイマ 136が接続される。

[0042] ところで、例えば、後工程機 19 (図 1)に異常が発生したと判断される力、又はメンテナンスが必要と判断された場合、後工程機 19を一時的に停止させ、その間に、後ェ程機 19の異常を取り除、たり、メンテナンスを行ったりして、る。

[0043] その場合、第 1、第 2の射出成形機 14、 15を停止させると、再び運転を開始する際に、第 1、第 2の射出成形機 14、 15の成形条件をそれぞれ設定する必要が生じるので、そのための作業が煩わしい。そこで、第 1、第 2の射出成形機 14、 15を停止させることなく、運転を継続するようにしている。

[0044] ところが、第 1、第 2の射出成形機 14、 15を運転している間は、ディスク基板 dl、 d2 が成形され続けることになり、後工程機 19の不具合によっては、成形されたディスク基板 dl、 d2は使用することができず、スクラップとして排出されてしまう。そこで、本実施の形態においては、第 1、第 2の射出成形機 14、 15を運転するに当たり、成形サイクルを長くし、スクラップ量を少なくするようにしている。

[0045] そのために、第 1、第 2の射出成形機 14、 15は、通常の成形サイクルによる通常モード、及び該通常モードより成形サイクルが長くされたサイクル延長モードで運転される。

[0046] そして、本実施の形態においては、第 1、第 2の射出成形機 14、 15の制御部 24の図示されないモード設定処理手段 (モード設定処理部）は、モード設定処理を行い、後工程機 19等の状態を表す信号、すなわち、状態信号を受けると、該状態信号に基づいてモードを設定する。

[0047] すなわち、後工程機 19等が運転されていると、後工程機 19等力も制御部 24に状態信号としての正常信号が送られ、前記モード設定処理手段は通常モードを設定し、後工程機 19等が停止させられると、後工程機 19等から制御部 24に状態信号としての停止信号が送られ、前記モード設定処理手段はサイクル延長モードを設定する

[0048] 本実施の形態にお!、ては、状態信号に基づ!/、て通常モード及びサイクル延長モードが選択されるようになっているが、操作者が後工程機 19等の状態を目視によって確認し、通常モード及びサイクル延長モードを選択することができる。その場合、操作部 26にモードを選択するためのボタンが配設され、操作者がボタンを押下することによって、通常モード及びサイクル延長モードのうちの一方のモードを選択することができる。また、表示部 27にモード選択画面を形成し、該モード選択画面に表示されたメニューにおいて、操作者が所定のモードをクリックすることによって選択することができる。

[0049] そして、サイクル延長モードが設定されると、制御部 24の図示されないサイクル延長処理手段 (サイクル延長処理部）は、サイクル延長処理を行い、成形サイクルを長くする。

[0050] そのために、前記サイクル延長処理手段の遅延設定処理手段 (遅延設定処理部）は、遅延設定処理を行い、操作者による条件出しに基づいて、可塑化前進遅延タイマ 133に可塑ィ匕前進遅延を行うための遅延時間 τ 1を、カットパンチ後退遅延タイマ 134にカットパンチ戻し遅延を行うための遅延時間て 2を、可塑化後退遅延タイマ 13 5に可塑ィ匕後退遅延を行うための遅延時間 τ 3を、ノズルエアブロー遅延タイマ 136 にノズルエアブロー遅延を行うための遅延時間 _τ 0を設定する。なお、前記遅延時間て 1を長くすることによって、可塑ィ匕後退が開始されて力も可塑ィ匕前進が開始されるまでの時間を長くすることができる。また、前記遅延時間 τ 2を長くすることによって、成形サイクルを長くすることができる。

[0051] そして、前記サイクル延長処理手段の遅延処理手段 (遅延処理部）は、遅延処理を行い、型閉工程が開始された後、遅延時間て 0が経過すると、ノズルエアブローを行い、遅延時間て 1が経過すると、可塑化前進を行い、型開工程が開始された後、遅延時間て 2が経過すると、カットパンチ戻しを行い、遅延時間て 3が経過すると、可塑化後退を行う。

[0052] また、前記サイクル延長処理手段の可塑化移動条件変更処理手段 (可塑化移動条件変更処理部）は、可塑化移動条件変更処理を行い、可塑化移動条件を変更し、可塑ィ匕移動用モータ 77の回転速度で表される可塑ィ匕移動速度を低くすることによつて可塑化移動前進及び可塑化移動後退を行う時間を長くする。

[0053] ところで、このようにして、成形サイクルが長くなると、計量工程にお!、て、加熱シリンダ 56内の樹脂の圧力が不安定になる。そこで、加熱シリンダ 56内の樹脂の圧力を安定させるために、前記サイクル延長処理手段の計量条件変更処理手段 (計量条件変更処理部）は、計量条件変更処理を行い、計量工程の計量条件を変更し、スクリュー 57の計量終了位置を後方に移動させたり、計量終了位置からのサックバックの距離を表すサックバック量を大きくしたり、サックバックを行う速度を表すサックバック速度等を調整したりする。

[0054] また、成形サイクルが長くなると、金型装置 52及び樹脂の温度が安定せず、デイスク

基板 dl、 d2がキヤビティ空間の内周面に貼り付きやすくなる。そこで、金型装置 52からディスク基板 dl、 d2を取り出すのが困難にならないように、前記サイクル延長処理手段の型開閉条件変更処理手段 (型開閉条件変更処理部）は、型開閉条件変更処理を行い、型閉工程及び型開工程における型開閉条件を変更し、可動プラテン 94 の移動速度、すなわち、型閉速度及び型開速度を低くする。

[0055] さらに、金型装置 52からディスク基板 dl、 d2を取り出すのが困難にならないように、前記制御部 24の図示されない離型処理手段 (離型処理部）は、離型処理を行い、金型エアブローを行い、図示されないエアブロー装置から金型装置 52へ冷却用の空気を吹き付け、金型装置 52を介してディスク基板 dl、 d2を冷却し、離型性を向上させる。

[0056] なお、サイクル延長処理に伴って計量条件、型開閉条件等が変更されるので、通常モードが設定されているときの監視設定と異なる監視設定を行う必要がある。そのために、前記制御部 24の図示されない監視処理手段は、監視処理を行い、表示部 27に通常モードの監視設定と異なる成形サイクル、充填圧力等の監視設定を行うための監視設定画面を形成する。

[0057] 次に、図 4に従って、第 1、第 2の射出成形機 14、 15の動作について説明する。

[0058] タイミング tOで成形サイクルが開始されると、制御部 24の図示されない型閉処理手段 (型閉処理部）は、型閉処理を行い、型締用モータ 96を駆動し、型締装置 53において型閉工程を開始する。

[0059] 続いて、通常モードにおいては、タイミング t2で可動金型 12が固定金型 11に当接させられると、型閉工程が完了し、制御部 24の図示されない型締処理手段 (型締処理部）は、型締処理を行い、型締工程を開始するとともに、制御部 24の図示されない可塑化移動処理手段 (可塑化移動処理部）は、可塑化移動処理を行い、可塑化前進を開始する。

[0060] これに対して、サイクル延長モードにおいては、前記遅延処理手段は、型閉工程が開始されるのに伴って、前記可塑ィ匕前進遅延タイマ 133による計時を開始し、可塑化前進遅延を開始する。続いて、タイミング t2で、前記可動金型 12が、型閉力が加わらない状態で固定金型 11に当接する当接位置に到達すると、型閉処理手段は、前記遅延時間 τ 1が経過するまで、型閉力が加わらない状態で型締用モータ 96を駆動し、可動金型 12の位置を保持する。その結果、可動金型 12は継続して固定金型 11に当接させられる。そして、前記遅延時間て 1が経過すると、タイミング t4で前記遅延処理手段は、可塑化前進遅延を終了し、前記型閉処理手段は、型締用モータ 96を駆動して可動金型 12を全閉位置に置き、所定の型閉力で固定金型 11に押し付けた後、型閉工程を完了する。

[0061] また、前記遅延処理手段は、型閉工程が開始されるのに伴って、前記ノズルェアブロー遅延タイマ 136による計時を開始し、ノズルエアブロー遅延を開始する。そして、前記遅延時間 τ 0が経過すると、タイミング t2で前記遅延処理手段は、ノズルェアブロー遅延を終了する。

[0062] 次に、タイミング t2で制御部 24の図示されなゾズル冷却処理手段 (ノズル冷却処理部）は、ノズル冷却処理を行い、ノズルエアブローを開始し、図示されないエアブロ一装置からの射出ノズル 58への冷却用の空気の吹付けを開始する。なお、本実施の形態において、前記エアブロー装置は、固定プラテン 91又は固定金型 11に配設されるようになつている力射出ノズル 58に配設することもできる。

[0063] この場合、射出ノズル 58に冷却用の空気が吹き付けられるので、射出ノズル 58から

榭脂が漏れるのを防止することができる。したがって、射出ノズル 58が再タツチする際に、射出ノズル 58の芯ずれが発生するのを防止することができる。そして、タイミング t3で前記ノズル冷却処理手段はノズルエアブローを終了する。

[0064] なお、本実施の形態においては、可動金型 12が当接位置に到達すると、型閉力が加わらない状態で可動金型 12の位置が保持されるようになっているが、前記当接位置と全閉位置との間の所定の位置に到達したときに、前記型閉力より小さい力で可動金型 12を固定金型 11に押し付けることができる。

[0065] 続、て、タイミング t4で前記型締処理手段は、型締工程を開始し、型締用モータ 9 6を更に駆動して型締めを行うとともに、前記可塑化移動処理手段は、可塑化移動用モータ 77を駆動し、可塑化前進を開始し、射出装置 51を前進させる。

[0066] そして、タイミング t5で、射出ノズル 58が固定金型 11に接触してノズルタツチが行われると、前記可塑化移動処理手段は、可塑化前進を終了し、前記型締処理手段は、型締工程を完了し、制御部 24の図示されない射出処理手段 (射出処理部）は、射出処理を行い、射出工程を開始し、射出用モータ 69を駆動してスクリュー 57を前進させて射出を行い、榭脂をキヤビティ空間に充填する。

[0067] 次に、タイミング t6で、前記射出処理手段は射出工程を完了し、制御部 24の図示されない金型冷却処理手段 (金型冷却処理部）は、金型冷却処理を行い、冷却工程を開始し、図示されな!ヽ温調器から供給された温調媒体としての冷却水を金型装置 52に供給し、キヤビティ空間内の榭脂を冷却する。また、前記制御部 24の図示されない計量処理手段 (計量処理部）は、計量処理を行い、計量工程を開始し、計量用モータ 66を駆動して、スクリュー 57を回転させ、計量を行う。なお、冷却工程が開始された後、所定のタイミングで穴開加工処理手段（穴開加工処理部）は、穴開加工処理を行い、穴開加工を開始し、穴開加工用モータ 131を駆動し、前記カットパンチを前進させる。そして、タイミング t6で計量工程が開始されて力所定の時間、すなわち、あらかじめ設定された量だけ計量を行うと、前記計量処理手段はタイミング t7で計量工程を完了する。

[0068] 次に、タイミング t8で、前記冷却処理手段は冷却工程を完了し、制御部 24の図示されない型開処理手段 (型開処理部）は、型開処理を行い、型締用モータ 96を駆動して型開きを行うとともに、前記遅延処理手段は、前記カットパンチ後退遅延タイマ 1 34による計時を開始し、カットパンチ戻し遅延を開始する。また、前記遅延処理手段は、可塑ィ匕後退遅延タイマ 135による計時を開始し、可塑化後退遅延を開始する。

[0069] 続、て、タイミング t9で前記遅延時間 τ 3が経過すると、前記遅延処理手段は、可塑化後退遅延を終了し、前記可塑化移動処理手段は、可塑ィ匕移動用モータ 77を駆動し、射出装置 51を後退させ、可塑化後退を開始する。

[0070] 次に、タイミング ti lで可塑ィ匕後退が終了し、続いて、タイミング tl2で遅延時間て 2 が経過すると、前記遅延処理手段は、カットパンチ戻し遅延を終了し、前記穴開加工処理手段は、穴開加工用モータ 131を駆動し、カットパンチ戻しを開始し、カットパンチを後退させる。そして、タイミング tl3で型開工程が完了すると、制御部 24の図示されない取出処理手段（取出処理部）は、取出処理を行い、取出工程を開始し、前記取出機を駆動してディスク基板 dl、 d2の取出しを開始する。

[0071] 続いて、タイミング tl4でカットパンチ戻しが終了すると、タイミング 15 (tO)で前記型閉じ処理手段は、次の成形サイクルを開始する。 [0072] ところで、本実施の形態にぉ、ては、成形サイクルを長くするために計量工程の計量条件が変更されるようになっているので、計量工程が開始して力完了するまでの計量時間が長くなる。本実施の形態においては、計量工程が完了すると、型開工程が開始されるようになっているので、計量時間が長くなると、型開工程の開始がその分遅れることになる。

[0073] そして、その間に金型装置 52の温度が低くなるので、射出ノズル 58内の樹脂が固化しないように、前述されたように可塑ィ匕後退を行うようにしている。また、型閉工程が開始された後、タイミング t2でノズルエアブローを開始し、タイミング t4で可塑化前進が開始される前のタイミング t3でノズルエアブローを終了するようにしている。

[0074] このように、本実施の形態においては、前記可動金型 12が当接位置に到達すると、前記遅延時間 τ 1が経過するまで、型閉力が加わらない状態で型締用モータ 96が駆動され、可動金型 12の位置が保持されるので、成形サイクルをその分長くすることができ、第 1の射出成形機 14及び後工程機 19が停止させられている間に発生するスクラップ量を少、なくすることができる。

[0075] その間、型閉力が加わらない状態で型締用モータ 96が駆動されるので、極めてわずかにモータトルクを発生させるだけでよい。し力も、型締工程が開始される前であるので、型締カを発生させる必要がない。したがって、消費電力を小さくすることができる。

[0076] また、その間、可動金型 12が固定金型 11に当接させられているので、金型装置 52 に埃等が付着することがなぐし力も、成形サイクルを長くするに当たり、冷却工程の時間、すなわち、休止時間を長くする必要がないので、金型装置 52の温度が必要以上に低下してしまうことがない。したがって、その後の成形において、通常の成形モードへの変更を容易に行うことができるので、生産性を向上させることができ、デイスク基板 dl、 d2の品質を向上させることができる。

[0077] さらに、型開工程が開始された後、遅延時間 τ 2が経過するまで、カットパンチ戻しが開始されないので、カットパンチ戻しが終了するまでの時間を長くし、再び成形サイタルを開始するまでの時間を長くすることができる。したがって、遅延時間て 2を長くする分だけ成形サイクルを長くすることができ、第 1の射出成形機 14及び後工程機 1 9が停止させられている間に発生するスクラップを一層少なくすることができる。

[0078] このようにして、サイクル延長モードで第 2の射出成形機 15を運転している間に、第 1の射出成形機 14においてディスク基板 dlの取出しを正常に行えるようになったり、正常に成形を行うことができるようになったりすると、第 1の射出成形機 14及び後ェ程機 19から制御部 24に正常信号が送られ、モード設定処理手段は通常モードを設定する。

[0079] この場合、第 1の射出成形機 14の制御部 24の図示されない成形処理手段 (成形処理部）は、成形処理を行い、あら力じめ設定されたショット数を成形を行い、その間は、ディスク基板 dl、 d2を不良品とする。

[0080] また、本実施の形態においては、 2台の射出成形機を使用した例について説明したが、 1台の射出成形機を使用した場合も、本発明を適用することができる。この場合、後工程機として、例えば、検査器等を使用することができる。

[0081] なお、前記サイクル延長モードで第 2の射出成形機 15を運転している間に、前記制御部 24の図示されな、サイクル延長モード通知処理手段 (サイクル延長モード通知処理部

)は、サイクル延長モード通知処理を行い、表示部 27において第 2の射出成形機 15 がサイクル延長モードで運転されていることを画面表示、ライト、通知音等によって、作業者、操作者等に通知することができる。

[0082] なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲力排除するものではない。

産業上の利用可能性

[0083] 本発明を射出成形機に適用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] (a)射出ノズルを備えた射出装置と、

(b)金型装置と、

(c)該金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う型締装置と、

(d)前記射出装置を進退させて可塑化前進及び可塑化後退を行う可塑化移動装置と、

(e)後工程機の状態に基づいて、通常の成形サイクルで成形機を運転する通常モード、及び該通常モードより長!、成形サイクルで成形機を運転するサイクル延長モードのうちの一方のモードを設定するモード設定処理手段と、

(f)前記サイクル延長モードが設定されたときに、可塑ィ匕後退が開始されて力可塑化前進が完了されるまでの時間を、通常モードが設定されたときょり長くすることによつて、成形サイクルを長くするサイクル延長処理手段とを有することを特徴とする成形機制御装置。

[2] 前記サイクル延長処理手段は、可塑化前進遅延を行うための遅延時間を長くすること〖こよって、成形サイクルを長くする請求項 1に記載の成形機制御装置。

[3] 前記サイクル延長処理手段は、可塑化移動速度を低くすることによって、成形サイクルを長くする請求項 1に記載の成形機制御装置。

[4] 前記サイクル延長処理手段は、型開速度を低くすることによって、成形サイクルを長くする請求項 1に記載の成形機制御装置。

[5] 前記サイクル延長処理手段は、成形品の原型に穴開加工を施した後のカットパンチ戻しの遅延時間を長くすることによって、成形サイクルを長くする請求項 1に記載の成形機制御装置。

[6] 前記金型装置に対してエアブローを行う離型処理手段を有する請求項 1に記載の成形機制御装置。

[7] 型閉工程が開始された後、又は可塑化前進遅延中に、前記射出ノズルに対するェアブローを開始するノズル冷却処理手段を有する請求項 1に記載の成形機制御装置。

[8] モードがサイクル延長モードから通常モードに変更されたときに、あら力じめ設定されたショット数の成形を行う成形処理手段を有する請求項 1に記載の成形機制御装置。

[9] 前記サイクル延長モードで成形機が運転されている間に、作業者にサイクル延長モードで成形機が運転されていることを通知するサイクル延長モード通知処理手段を有する請求項 1に記載の成形機制御装置。

[10] 射出ノズルを備えた射出装置、金型装置、該金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う型締装置、並びに前記射出装置を進退させて可塑化前進及び可塑化後退を行う可塑ィ匕移動装置を備えた成形機の成形方法において、

(a)後工程機の状態に基づいて、通常の成形サイクルで成形機を運転する通常モード、及び該通常モードより長!、成形サイクルで成形機を運転するサイクル延長モードのうちの一方のモードを設定し、

(b)前記サイクル延長モードが設定されたときに、可塑ィ匕後退が開始されて力可塑化前進が完了されるまでの時間を、通常モードが設定されたときょり長くすることによつて、成形サイクルを長くすることを特徴とする成形機の成形方法。