WO2007007591A1

WO2007007591A1 - 衣類たたみ機

Info

Publication number: WO2007007591A1
Application number: PCT/JP2006/313301
Authority: WO
Inventors: Yoshito Saji; Teruyuki Takizawa; Kozo Ezawa; Masanari Mohri
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-08
Filing date: 2006-07-04
Publication date: 2007-01-18
Also published as: US20090120972A1; CN101194064A; JPWO2007007591A1

Abstract

　本発明の衣類たたみ機は、ハンガーに掛けられた衣類を、水平方向および垂直方向に所定の大きさとなるように折りたたむ幅方向折りたたみ部と長さ方向折りたたみ部とを含む折りたたみ機構を備え、幅方向折りたたみ部は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の水平方向の両端部をつまむ一対のクランプと、一対の折り幅決定部とを含み、前記クランプは、前記衣類をつまんだ状態で前記折り幅決定部を巻き込み、かつ、前記折り幅決定部にそって前記衣類を折りたたむように回動する。

Description

明細書

衣類たたみ機

技術分野

[0001] 本発明は、衣類を自動的に折りたたむことのできる衣類たたみ機に関する。

背景技術

[0002] 家庭における衣類の折りたたみ作業は、比較的ストレスが多い家事の 1つとして挙げられている。種々の家事用電化製品が開発され、一般に利用されているが、衣類を自動的に折りたたむ機械は、いまだに実用化されていない。このため、家事従事者から、衣類の折りたたみ作業を軽減する製品の開発が熱望されている。

[0003] 一方、業務用途としては、クリーニング業務用の衣類、特にシャツ類を折りたたむ装置が知られている。特許文献 1は、衣類を上向きに、かつ、両側を垂れ下げた状態で台上に広げ、側方力折り板を衣類の下方にスライドさせることにより、衣類の両側の垂れ下がった部分を折りこむ装置を開示している。特許文献 2は、衣類を下向きの状態で 3分割された台上に広げ、両側の分割台を衣類上方に移動させることにより、衣類の両側を折りこむ装置を開示している。実際のクリーニング業務でこうした装置が主として用いられている。

[0004] し力しながら、このような構成では、衣類を水平面上に広げるための広い作業台を機械に設ける必要がある。このため、機械が占める床面積が大きくなる。また、台上にシャツを広げる作業は、人手による必要があり、非効率的であった。

[0005] これに対し、特許文献 3は、床面積を低減するために、衣類を傾斜した板に懸け、衣類両側にエアーを吹きかけて後方へあおり、側方力折り板を衣類後方にスライドさせることにより、衣類を折りたたむ装置を開示している。

特許文献 1：特開平 5— 68798号公報

特許文献 2：実開平 5— 70499号公報

特許文献 3 :特開平 8— 143015号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0006] しかしながら、特許文献 3に開示された衣類を折りたたむ装置では、衣類を後方へあおるために、エアーを吹き付けるコンプレッサなどの装置が必要である。

[0007] このため、特許文献 1から 3に開示されるような従来の衣類を折りたたむ装置は、広い設置場所が必要であったり、大きな動作音を発するコンプレッサが必要であったりし、クリーニング工場での使用には適していても、家庭での使用には適していないという問題があった。

[0008] 本発明はこのような従来技術の課題を解決し、家庭での使用に適した衣類たたみ機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明の衣類たたみ機は、ハンガーに掛けられた衣類を、水平方向および垂直方向に所定の大きさとなるように折りたたむ折りたたみ機構を備えてヽる。

[0010] ある好ましい実施形態において、物干し竿に吊るされ、前記衣類が掛けられた複数のハンガーを順に所定の位置に移動させ、各ハンガーに掛けられた衣類を前記折りたたみ機構より折りたたむ。

[0011] ある好ましい実施形態において、前記折りたたみ機構は、幅方向折りたたみ部と長さ方向折りたたみ部とを含む。

[0012] ある好ましい実施形態において、幅方向折りたたみ部は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の水平方向の両端部をつまむ一対のクランプと、一対の折り幅決定部とを含み、前記クランプは、前記衣類をつまんだ状態で前記折り幅決定部を巻き込み、かつ、前記折り幅決定部にそって前記衣類を折りたたむように回動する。

[0013] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記一対の折り幅決定部のそれぞれは、前記衣類を折りたたむ位置を規定する垂直方向に伸びたエッジ部を有し、前記一対のクランプのそれぞれは、前記クランプのエッジ部近傍を通る垂直方向の軸を中心に回転する。

[0014] ある好ましい実施形態において、前記一対のクランプが衣類の両端部をつまんで回転する際、前記一対のクランプのそれぞれは、回転前よりも lcm以上、上方に移動する。

[0015] ある好ましい実施形態において、前記一対のクランプは、前記ハンガーに掛けられた前記衣類を前記ハンガーと干渉しな!、位置にぉ、て挟む。

[0016] ある好ま、実施形態にぉ、て、衣類たたみ機は、前記衣類がハンガーから抜き取り可能なように前記ハンガーをたたむ指令をハンガーに与えるハンガー折りたたみ部をさらに備える。

[0017] ある好ま、実施形態にぉ、て、衣類たたみ機は、前記幅方向折りたたみ部は、前記一対の折り幅決定部の内側にぉヽて、前記衣類を保持する衣類保持体をさら〖こ備える。

[0018] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記衣類保持体は、前記ハンガーが折りたたまれる際、前記ハンガーと干渉しな！ヽように前記衣類を保持する。

[0019] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記長さ方向折りたたみ部は、前記衣類と接触する水平棒を有する折り長さ決定部と、前記衣類の下側部分を前記折り長さ決定部の位置において、上側へ折り返して持ち上げる折り上げ部とを含む。

[0020] ある好ましい実施形態において、前記折り上げ部は、前記衣類に対し、折り長さ決定部と反対の側から前記衣類に接近し、前記折り長さ決定部の下方を通過した後、上に移動する。

[0021] ある好ましい実施形態において、前記折り上げ部は、その先端において、回転可能に設けられたローラを有し、前記ローラの外周が前記衣類と接触する。

[0022] ある好ましい実施形態において、前記幅方向折りたたみ部は、前記ハンガーに掛けられた衣類の中央部分を保持する中央保持部、前記中央保持部により保持される中央部分より水平方向における両外側をそれぞれ保持する一対の外側保持部を含み、前記中央保持部および外側保持部がそれぞれ衣類を保持した状態において、前記外側保持部が前記中央保持部側に折れ曲がることにより、前記衣類を水平方向に折りたたむ。

[0023] ある好ましい実施形態において、前記中央保持部は、前記衣類と対向する面に凹部および凸部が形成された中央支持体と、前記凹部の底部へ前記衣類を押し付ける中央押えとを含み、前記外側保持部のそれぞれは、前記衣類と対向する面に凹部および凸部が形成された外側支持体と、前記凹部の底部へ前記衣類を押し付ける外側押えとを含み、前記外側保持部が前記中央保持部側に折れ曲がった状態において、前記外側支持体の凸部と前記中央支持体の凸部とによって前記衣類が挟み込まれる。

[0024] ある好ましい実施形態において、前記中央支持体および前記外側支持体の凹部は垂直方向に伸びた溝形状を有し、前記中央押えおよび外側押えは、垂直方向に伸びた櫛歯形状を有して！/ヽる。

[0025] ある好ま、実施形態にぉヽて、前記中央保持部および外側保持部は、それぞれ、前記衣類と接する平面と、前記平面に設けられた複数の空気吸入孔とを含む。

[0026] ある好ましい実施形態において、前記長さ方向折りたたみ部は、前記中央保持部または前記外側保持部の下端により構成される折り長さ決定部と、前記衣類の下側部分を前記折り長さ決定部の位置において上側へ折り返して持ち上げる折り上げ部とを含む。

[0027] ある好ま、実施形態にぉ、て、衣類たたみ機は、前記衣類を収納するストツ力と、前記折りたたまれた衣類を前記ストッ力へ移送する移送部とをさらに備える。

[0028] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記移送部は、前記折りたたまれた衣類を略垂直状態を保持するための支持面を有し、前記支持面を傾斜させることにより、前記衣類を支持面上にお、て移動させ前記ストッカ内に衣類を落下させる。

[0029] ある好まヽ実施形態にお!ヽて、前記移送部は、前記傾斜した支持面の先端近傍力前記ストッカ内の立ち壁に当接した状態で前記支持面を前記衣類の下方力抜き去り、前記衣類を前記ストッ力に落下させる。

[0030] ある好ま、実施形態にお!、て、前記移送部は、前記支持面が水平状態となる状態で前記ストッ力の上方へ移動し、前記支持面を衣類の下面から取り去ることにより、前記衣類を水平状態のままストッカ内に落とし込む。

[0031] ある好ま、実施形態にぉ、て前記移送部は、複数の衣類をストツ力の中へ順次垂直に落下させ、前記衣類を前記ストッカ内で垂直に並べて収納する。

[0032] ある好ましい実施形態において、衣類たたみ機は、前記物干し竿に吊るされたハンガーにかけられた前記衣類の乾燥状態を検出するセンサーをさらに備え、前記センサ一の検出結果に基づいて、前記折りたたみ機構を動作させる。

[0033] ある好ましい実施形態において、衣類たたみ機は、前記物干し竿に吊るされたハンガーの前記衣類の乾燥状態を検出する第 1のセンサーと、前記センサーの検出状態を外部の通信機器へ送信し、前記外部の通信機器カゝら前記衣類を折りたたむための指令を受信する通信部とをさらに備える。

[0034] ある好ま、実施形態にぉ、て、衣類たたみ機は、前記ハンガーを前記物干し竿に沿って移動させるハンガー移動部と、前記物干しを覆う屋根部と、降雨量を検出する第 2のセンサーとを備え、前記第 2のセンサーの検出結果に基づき、前記ハンガー移動部が、前記ハンガーを前記屋根部の下へ移動させる。

[0035] ある好ましい実施形態において、前記折りたたみ機構は、水蒸気を発生させるための蒸気発生部をさらに備え、前記折りたたみ動作の直前に前記蒸気発生部で発生させた水蒸気を折りたたみ部において前記衣類に向けて噴出する。

[0036] 本発明のハンガーは、物干し竿に懸架される懸吊部と、衣類を支持する一対のァーム部と、前記アーム部を水平方向に開いた状態から、たたんだ状態に移行させる状態切替部とを備え、前記状態切替部の少なくとも一部は、前記衣類を掛けた状態で外部に露出している。

[0037] ある好ましい実施形態において、前記一対のアーム部のそれぞれは、水平方向に開いた状態において、衣類と接触し、支持する支持部と、前記支持部を接続し、前記支持部より下方に位置する接続部とを有し、前記一対のアーム部は、たたんだ状態において、懸吊部に対しそれぞれ、下方へ垂れ下がった状態となる。

[0038] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記一対のアーム部のそれぞれは、先端に設けられた支持部と先端に隣接する接続部を有する。

[0039] ある好ま、実施形態にぉ、て、前記一対のアーム部のそれぞれは、垂直方向に伸びるエッジを有する垂直部と、水平方向に伸びた状態および垂直方向に垂下した状態を取り得るように垂直部に回転可能に支持された先端部とを有する。

[0040] ある好ま、実施形態にお!、て、前記先端部が垂下した状態にお!、て、前記垂直部のエッジは、ハンガーに掛けられる衣類の幅方向の折りたたみ位置を規定している

[0041] ある好ましい実施形態において、一対のアーム部の少なくとも一部は、収縮自在のリンク構造を有し、前記アーム部の一部を動かすことによりリンク構造が駆動され、前記アーム部の全体が中央に向力つて収縮する。

発明の効果

[0042] 本発明の衣類たたみ機によれば、ハンガーに掛けられた状態の衣類を折りたたむことができる。このため、衣類を水平に広げて折りたたむ装置に比べて設置面積も小さくて済む。また、ハンガーに掛けられた状態のまま折りたたむことができるため、洗濯後の衣類を乾燥させ、そのまま、人手を力けることなく自動的に衣類たたみ機へ順次搬送し、衣類を折りたたむことが可能となる。

図面の簡単な説明

[0043] [図 1A]本発明による衣類たたみ機およびノヽンガーの第 1の実施形態を概括的に示す斜視図である。

[図 1B]本発明による衣類たたみ機の構成を模式的に示す側面図である。

[図 2]第 1の実施形態のハンガーを示す斜視図である。

[図 3]第 1の実施形態の衣類たたみ機の主要部を示す斜視図である。

[図 4]第 1の実施形態の衣類たたみ機の衣類保持体を示す斜視図である。

[図 5]第 1の実施形態のハンガーの主要部を示す斜視図である。

[図 6]第 1の実施形態のハンガーの主要部を示す斜視図である。

[図 7]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 8]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 9]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機における衣類の保持状態を示す正面図である。

[図 10]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 11]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 12]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 13]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 14]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 15]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 16]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 17]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。圆 18]第 1の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。

[図 19]本発明による衣類たたみ機およびノヽンガーの第 2の実施形態における特徴的な構造を示す正面図である。

圆 20]第 2の実施形態のハンガーの動作を示す正面図である。

[図 21]本発明による衣類たたみ機およびノヽンガーの第 3の実施形態における特徴的な構造を示す正面図である。

圆 22]第 3の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す正面図である。圆 23]第 3の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す正面図である。圆 24]第 3の実施形態のハンガーの動作を示す正面図である。

[図 25]本発明による衣類たたみ機およびノヽンガーの第 4の実施形態における特徴的な構造を示す斜視図である。

圆 26]第 4の実施形態の衣類たたみ機の幅方向折りたたみ部の構造を示す斜視図である。

圆 27]第 4の実施形態のハンガーおよび幅方向折りたたみ部の構造を示す斜視図である。

圆 28]第 4の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。圆 29A]第 4の実施形態の衣類たたみ機の動作を示す一部上面図である。

圆 29B]第 4の実施形態の衣類たたみ機の動作を示す一部上面図である。

圆 29C]第 4の実施形態の衣類たたみ機の動作を示す一部上面図である。

圆 30]第 4の実施形態のハンガーおよび衣類たたみ機の動作を示す斜視図である。圆 31A]第 4の実施形態の衣類たたみ機の動作を示す一部上面図である。

圆 31B]第 4の実施形態の衣類たたみ機の他の構成を示す一部上面図である。圆 32A]第 4の実施形態の衣類たたみ機の他の構成を示す一部上面図である。圆 32B]第 4の実施形態の衣類たたみ機の他の構成を示す一部上面図である。圆 33]第 4の実施形態の衣類たたみ機の他の構成例を概略的に示す斜視図である符号の説明

10 衣類 110 物干し竿

121 ハンガーキャリア

200、 2200、 3200、 4200 ハンガー

20 lh 状態切替部

202、 203、 2202、 2203、 3202、 3203、 4202 アーム部

202c, 202h、 203c, 203h

400 折りたたみ部

411、 412 クランプアーム

421、 422 折り幅決定部

430 ベース

440 ハンガーたたみ部

450 折り長さ決定部

460 移送部

477、 478 センサー

473 通信制御部

480 ストッカ

490 ケース

500 衣類たたみ機

501 折りたたみ機構

502 幅方向折りたたみ部

503 長さ方向折りたたみ部

504 衣類保持体

2203t 状態切替部

3203t 状態切替部

4430 衣類支持体

4411、 4412 外側支持体

4400 中央押さえ 4401、 4402 外側押さえ

4401t、 4402t 櫛歯

4430s, 4411s, 4412s 平面

4430h、 4411h、 4412h エアー吸入孔

発明を実施するための最良の形態

[0045] (第 1の実施形態）

以下、本発明による衣類たたみ機および衣類たたみ機に用いるハンガーの第 1の実施形態を説明する。本発明による衣類たたみ機は、ハンガーに掛けられた衣類を折りたたむことができる。このため、洗濯後にハンガーに掛けられた状態で乾燥した衣類を本発明による衣類たたみ機は好適に折りたたみ、ストッ力へ収納することができる。衣類たたみ機およびノヽンガーを組み合わせた衣類たたみシステムとして本発明を用いてもよい。

[0046] 図 1Aは、衣類たたみ機 500の斜視図であり、図 1Bは、衣類たたみ機 500の構成要素を説明するための模式的側面図である。

[0047] 衣類たたみ機 500は、以下において詳細に説明するように、ハンガーに掛けられた衣類を水平方向および垂直方向に所定の大きさとなるように折りたたむ折りたたみ機構 501を備えている。なお、本願明細書では、ハンガーに掛けられた衣類が重力によって垂れる方向が垂直方向であり、垂直方向に直行する方向が水平方向である。垂直方向および水平方向は、それぞれハンガーに掛けられた衣類の長さ方向および幅方向とも呼ぶ。

[0048] 本実施形態では、衣類たたみ機 500は、洗濯した衣類を干すための物干し竿 110 を備えている。物干し竿 110は、物干し台 101によって所定の高さに保持される。物干し竿 110には、複数のハンガーキャリア 121が取り付けられて、ハンガーキャリア 1 21にそれぞれノヽンガー 200が吊るされて、る。以下にぉ、て詳細に説明するように、ハンガーキャリア 121は、矢印 120Aおよび 120Bの方向に移動可能である。

[0049] 物干し竿 110に吊るされたハンガー 121には、洗濯がすんだ衣類が掛けられ、干される。このため、衣類たたみ機 500は屋外に設置されることが好ましい。衣類たたみ機 500が屋外に設置される場合には、折りたたんだ衣類が雨に濡れたりしないよう、折りたたみ機構 501は、屋根 490aを有するケース 490を備えていることが好ましい。物干し竿 110の一部が屋根 490aを覆うようにケース 490が配置される。また、折りたたみ機構 501は、ケース 490の内部に設けられて、る。

[0050] ケース 490には、降雨を検出するセンサー 478、衣類の乾き度合いを検出するセンサー 477、折りたたみ機構 501を駆動する駆動部 472、折りたたみ機構 501を制御する制御部 471および外部の通信機器と情報の送受信を行う通信制御部 473が設けられていてもよい。これらの要素は後ほど詳細に説明する。

[0051] 図 2は、物干し竿 110に取り付けられたハンガーキャリア 121およびハンガーキヤリァ 121に吊るされたハンガー 200を示す斜視図である。

[0052] 物干し竿 110には、軸方向に沿ってラック 112が設けられている。ハンガーキャリア 121は、軸受け部 121m、駆動部 121d、穴部 121uおよび図示しないピ-オンギアを有する。軸受け部 121mは物干し竿 110が貫通する孔を有し、物干し竿 110の軸方向に沿う矢印 120A方向または 120B方向へ移動可能なように、貫通孔に物干し竿 110が挿入されている。ハンガーキャリア 121のピ-オンギアは、物干し竿 110のラック 112と嚙み合っている。穴部 121uにはハンガー 200が吊るされる。

[0053] 駆動部 121dは、衣類たたみ機 500の制御部 471からの指令に従って、ピ-オンギァを回転駆動する。このため、ハンガーキャリア 121を物干し竿 110にそって矢印 12 OAや 120B方向（図 1A)に自在に移動させることができる。ラック 112およびハンガ一キャリア 121がハンガー移動部を構成する。

[0054] ノヽンガー 200ί¾、 φ:ί本 201、アーム §^202、 203、为ノー §^204およびフック 201f を含む。アーム部 202、 203は、本体 201に回転可能なように支持され、衣類 10を掛ける場合には、アームが概ね水平方向に伸びるように固定される。これにより、アーム 202、 203が衣類 10を水平方向に支持する。アーム 202は、衣類 10を支持する支持部 202a、 202b, 202eと、これらの支持部の間を接続し、支持部より下方に位置する接続部 202c、 202hとカゝらなる。同様に、アーム 203は、衣類 10を支持する支持部 203a、 203b, 203eと、これらの支持部の間を接続し、支持部より下方に位置する接続部 203c、 203hと力らなる。

[0055] カバー 204は、本体 201を降雨等から防護する。フック 201fは本体に取り付けられる。フック 201がハンガーキャリア 121の穴部 121uに掛けられることによって、ハンガ一キャリア 121を介してハンガー 200が物干し竿 110に吊るされる。

[0056] 図 3は、折りたたみ機構 501を示す斜視図である。折りたたみ機構 501は、幅方向折りたたみ部 502と長さ方向折りたたみ部 503とを含む。

[0057] 幅方向折りたたみ部 502は、クランプ 411、 412、折り幅決定部 421、 422および衣類保持体 504を有して!/、る。

[0058] クランプ 411、 412は、ハンガー 200に掛けられた衣類 10の水平方向の両端をつまむ。また、折り幅決定部 421、 422は垂直方向に伸びるように配置されており、それぞれの外側には垂直エッジ部 421e、 422eが配置されている。

[0059] クランプ 411は、垂直エッジ部 421e近傍を通る垂直方向の軸 41 laを中心として回転するクランプアーム 411に取り付けられている。また、クランプ 412は、垂直エッジ部 422e近傍を通る垂直方向の軸 412aを中心として回転するクランプアーム 412に取り付けられている。

[0060] クランプ 411、 422は、衣類 10を摘んだ状態で軸 41 la、 412aを中心に折り幅決定部 421、 422を巻き込むように回転することによって、折り幅決定部 421、 422の垂直エッジ咅421e、 422e【こお!ヽて衣類 10を折りたたむ。

[0061] 衣類保持体 504は、折り幅決定部 421、 422と協同して衣類 10を挟み、衣類を保持する。図 4は、衣類保持体 504の構造を示す斜視図である。衣類保持体 504は、ベース 430およびベース 430に設けられた柱状の凸咅431、 432、 433、 434を有する。図 3に示すように、凸部 431、 433は、折り幅決定部 421と協同して衣類 10を挟む。また、凸部 432、 434は、折り幅決定部 422と協同して衣類 10を挟む。

[0062] クランプ 411、 412よる衣類 10の摘みおよび衣類保持体 504による衣類 10の保持の際、ハンガー 200がー緒に挟まれたり保持されたりしないように、図 2に示すように、接続部 202h、 203h、 202c, 203cの形状力支持部 202a、 202b, 202e、 203a, 203b, 203eより下方【こ位置して!/ヽる。言ヽ換えれ ίま、、クランプ 411、 422および衣類保持体 504はハンガー 200と干渉しな、ように衣類 10を保持する。

[0063] ベース 430には、切欠き咅430u、 430b力設けられて!/、る。切欠き咅430u、 430b はハンガー 200が折りたたまれた状態でハンガー 200あるいは支持体 504が移動したとき、ノヽンガー 200力支持体 504と衝突せず、切欠き咅430u、 430bの内咅を折りたたまれたハンガー 200が通過する。

[0064] 長さ方向折りたたみ部 503は、折り長さ決定部 450と折り上げ部 461を含む。折り長さ決定部 450は水平方向に伸びる棒形状を有し、エッジ部 450eが下方に配置されている。また、折り上げ部 461は、板形状を有し、上部にエッジ部 461eが配置されている。

[0065] 折り上げ部 461は折りたたまれた衣類 10を移送する移送部 460の一部を構成している。具体的には、折り上げ部 461、底部 462および側面 463によって、対向する一対の側面と上面が開放した矩形の空間を有する移送部 460を構成している。以下において、詳細に説明するように、折り長さ決定部 450と折り上げ部 461とは協同して衣類 10を垂直方向に折りたたむ。

[0066] 折りたたみ機構 501のこれらの構成要素は、以下において詳細に説明するように、制御部 471の制御により、適切なタイミングで衣類 10に接近したり退避を行うことができる。構成要素が衣類へ接近したり退避したりするための駆動機構は、公知の機械的機構や機械要素を組み合わせることによって実現することができる。

[0067] たとえば、クランプ 411および折幅決定部 421とクランプ 412および折幅決定部 42 2の移動は、それぞれ図示しない垂直な軸を中心に両開きの扉を閉じるように回転し、ハンガー 200に吊るされた衣類に接近し、位置決めされるような構成によって実現することができる。

[0068] クランプ 411、 412の開閉動作は、部品の組み立てに用いられる産業用機械の部品把持機構や、近年技術進歩が著しいロボットアームの動作機構などによって実現することができる。

[0069] また、衣類保持体 504は、たとえばラックピ-オン、リニアモータ、ワイヤなど既存の直進駆動機構を用いることによって物干し竿 110に沿って移動させることができる。

[0070] 次に、ハンガー 200の折りたたみ機構を説明する。図 5および図 6は、ハンガー 200 の本体 201の構造を詳細に示す斜視図である。アーム部 202、 203は同一形状を有し、それぞれ、ギア 202gおよび突起 202tとギア 203gおよび突起 203tとがそれぞれ端部に設けられている。ギア 202g、 203gの回転中心にそれぞれ穴が設けられており、本体 201に設けられた軸 201a、 201cに挿人されることによって、アーム咅 202、 203が本体 201に回転可能に支持されて!、る。

[0071] 本体部 201設けられた穴 201uを通してギア 202g、 203gは相互に嚙み合うことにより、アーム部 202、 203は連動して回転する。アーム部 203の回転軸 301cには、付勢パネ 205が設けられており、一端が本体 201のパネかけ 201kに、他端がアーム部 203に掛けられている。付勢パネ 205によって、アーム部 203は、矢印 203Dで示すようにアーム部 203が水平状態力も折りたたまれる方向に付勢される。ギア 202g、 20 3gの嚙み合いにより、アーム部 202も矢印 202Dの方向に回転するように付勢される

[0072] アーム部 203を水平近くまで持ち上げると、アーム部 203の突起 203tが本体部 20 1に設けられたッメ 201hに掛かり、アーム部 203がそれ以上矢印 203D方向に回転しな、ように止める。このときアーム部 203とギア 203gおよびギア 202gで連動するァーム部 202も水平近くまで持ち上がった状態になり、アーム部 202および 203はおよそ水平方向に開、た状態になる。

[0073] この状態でノヽンガー 200に衣類 10が吊るされ、干されること〖こなる。破線で示す力ノー 204ίま、本体 201およびアーム咅 202、 203の連結咅を雨力ら保護し、穴 204u が設けられている。

[0074] ハンガーたたみ部 440の先端のカム部 440hが穴 204uから貫入してッメ 201hと本体 201の隙間に入り込み、カム部 440hが回転することにより、ッメ 201hを持ち上げ、つめ 201hと突起 203tとの係合を解除する。

[0075] アーム部 203は付勢パネ 205の力によって矢印 203D方向に回転し、これと連動するアーム部 202も矢印 202D方向に回転する。その結果、アーム部 202、 203は共に下方に垂れ下がり、たたんだ状態になる。

[0076] ッメ 201hはハンガー 200を横に開いた状態力もたたんだ状態へ移行させる状態切替部である。ッメ 201hは、衣類 10を掛けた状態でも外部に露出しており、これにより、ハンガーたたみ部 440が進入することが可能となる。衣類が上着である場合には、ッメ 201hは、襟首部分などから見える位置に設けられていることが好ましい。

[0077] 以下、図 1および図 7から図 18を参照して、衣類たたみ機 500の動作を詳細に説明する。

[0078] まず、操作者は、図 1 Aに示すようにアーム部 202、 203が開いた状態のハンガー 2 00に洗濯がおわった衣類 10をかけ、物干し竿 110に設けられたハンガーキャリア 12 1にハンガー 200を吊るす。この時、ハンガーキャリア 121は物干し 110上を自在にスライド可能に設けられているため、操作者は複数の衣類 10間の間隔を任意に設けることができる。

[0079] このようにして操作者が任意の数の衣類 10を掛け終えると、通常の洗濯物を干すように衣類 10が太陽光の熱により時間の経過と共に乾燥する。衣類 10をかけ終わった操作者が衣類たたみ機の図示しない電源をオンすると、センサー 477は、最も折りたたみ機構 501に近い衣類 10の乾燥状態を検出し、その情報を折りたたみ制御部 47 1に送り続ける。衣類 10の乾燥状態を検出する、センサー 477には、たとえば、マイク口波あるいは赤外線を利用した水分計を用いることができる。

[0080] センサー 477は衣類 10の乾燥状態に応じた信号を出力する。衣類 10が所定の乾燥状態に達し、センサー 477から所定の乾燥状態に対応する値の信号が出力されると、制御部 471は折りたたみ機構 501に折りたたみ動作を開始するよう、駆動部 472 に指令を出力する。

[0081] まず最も折りたたみ機構 501に近、ノヽンガーキャリア 121が矢印 120A方向に自走し、ケース 490の中に入り停止する。このとき、衣類 10の走行経路上にセンサー 477 が位置している場合には、衣類 10の通過時に図 1Aに示すように矢印 477D方向へ動いて衣類 10を回避する。その後、矢印 477U方向へ動いて再び元の位置に戻り、次の衣類 10の乾き度を検出してもよ、。

[0082] あるいは、物干し竿 110のすベての衣類 10が同じ乾燥状態になると仮定し、最も折りたたみ機構 501に近、衣類 10が乾燥して、ることをセンサー 477が検出すれば、すべての衣類 10の収納をはじめてもよい。また、センサー 477を衣類 10の走行経路外に設置してもよい。

[0083] 図 7に示すように、衣類 10が所定の位置に移動すると、折り幅決定部 421、 422が上方力も矢印 410Dの方向に降下し、所定の位置で停止する。次にハンガーキャリア 121は、衣類 10が折り幅決定部 421、 422に当てがわれるまで矢印 120B方向に自走する。また同時に衣類保持体 540が矢印 430B方向に移動し、突起 431、 433が折り幅決定部 421と、衣類保持体 432、 434が折り幅決定部 422と、衣類 10を介して圧接し、衣類 10を保持する。

[0084] この時、ハンガーたたみ部 440も矢印 430B方向に移動し、先端のカム部 440hがハンガー 200の本体部 210に貫入する。ハンガー 200が不要な動きをしないよう、この時点で衣類保持体 504と共に移動させたハンガーたたみ部 440のカム部 440hをハンガー 200に契合させるなどしてハンガー 200を固定してもよい。

[0085] 次に図 8に示すように、折り幅決定部 421、 422に設けられた軸 421d、 422dに沿つて、クランプアーム 411、 412力矢印 411D、 412D方向に降下する。続いて、クランプ 411m、 412mが閉じて衣類 10の左右の肩部を挟持する。この状態で衣類 10は図 9に示すように斜線部 41 lj、 412j、 431j、 432j、 433j、 434jで示すように、衣類たたみ機構に保持される。

[0086] 次に、図 10に示すように、ハンガーたたみ部 440の先端のカム部 440hが回転し、アーム部 202、 203を下方に垂下させる。これによりハンガー 200がたたまれた状態となる。

[0087] 次【こ、図 1 Uこ示すよう【こ、クランプアーム 411、 412を垂直軸 411a、 412aを中ゝに矢印 411L、 412L方向へそれぞれおおよそ 180度回転させ、挟持している衣類 1 0の左右の肩部を内側に回転移動させる。これにより、折り幅決定部 421、 422を卷き込んで衣類 10が折り曲げられ、衣類 10は、垂直軸 411a、 412aとおおよそ一致する折り幅決定部 421、 422の垂直エッジ部 421e、 422eに沿って内側に折りたたまれる。このようにして衣類 10の幅方向の折りたたみ動作が終了する。その後、折り長さ決定部 450が矢印 450A方向に移動し、折り幅決定部 421、 422の下方で衣類 10 の近傍にセットされる。

[0088] 次に、図 12に示すように、移送部 460が矢印 460B方向に示すように衣類 10に対して折り長さ決定部 450と反対の方向から衣類 10の方へ移動する。折り上げ板 461 のエッジ部 461eが折り長さ決定部 450のエッジ部 450eの下をかすめて通過し、衣類 10は図 13に示すように折り長さ決定部 450と折り上げ板 461との間で S字型に折り曲げられる。 [0089] その後、図 12に示すように、移送部 460を矢印 460Uに示すように上へ移動させると、衣類 10の下半分は折り上げ板 461のエッジ部 461eにしごき上げられながら、折り長さ決定部 450のエッジ部 450eで上に折り曲げられる。図 14に示すように、衣類移送手部 460の底部 462が折り長さ決定部 450のエッジ部 450eの下方 l〜2cmのところまで接近したら移送部 460は停止する。このとき衣類 10の折り上げられた下半分のうち折り上げ板 461より長い部分 10wは、折り長さ決定部 450のエッジ部 450e で折り曲がって垂れ下がる。このように、衣類移送手部 460の 2方向への移動だけで衣類 10は長さ方向に 2回折りたたまれる。これにより、丈方向の折りたたみが完了する。

[0090] このようにして衣類 10の折りたたみ動作が完了した後、折りたたみ機構 501の各要素を衣類 10から抜き去る動作を図 15を参照して説明する。

[0091] まずクランプ 411m、 412mが開き、衣類 10の肩部の挟持を解放する。さら〖こクランプアーム 411、 412力矢印 411U、 412Uで示すように上昇し、その後、矢印 411H および 412Hで示すように外側へ回転すする。これにより、クランプ 411m、 412m,クランプアーム 411、 412は、図 7に示す初期状態に戻る。

[0092] 衣類保持体 504およびハンガーたたみ部 440も矢印 430Aで示すように衣類から離れ、衣類 10の保持を解除する。このようにして衣類 10は移送部 460のみに支持された状態になる。

[0093] 次に、移送部 460と折り長さ決定部 450とを矢印 460Dで示すように下方へ移動させる。これにより、折りたたまれた衣類 10を下方に移動させ、衣類 10から折り幅決定咅421、 422とノヽンガー 200を抜さ取る。このとさ、衣類 10と折り幅決定咅421、 422 やノヽンガー 200との間に多少の摩擦抵抗があつたとしても、衣類 10は、折り長さ決定部 450により、折り曲げられた部分が保持されているので、摩擦抵抗に負けることなく移送部 460および折り長さ決定部 450と共に下方に移動する。

[0094] このようにして移送部 460に入れられた衣類 10は、図 16に示すように移送部 460 が矢印 460Rで示すように回転することにより、衣類 10の支持面である折り上げ板 46 1が傾斜し、衣類 10はストツ力 480へ移動可能な状態となる。折り長さ決定部 450が矢印 450Lで示すように、衣類 10から離れるように移動することによって、衣類 10から抜き取られ、衣類 10は矢印 10D方向で示すようにストッカ 480内へ落下する。

[0095] 図 17に示すように、以上のようにして衣類 10を 1枚たたみ終わったら、ハンガーたたみ部 440力 S矢印 440Dで示すように下方へ移動し、衣類保持体 504のベース 430 に設けられた切欠き部 430bにはまり込んで、ハンガー 200の通り道を作る。その後、衣類 10から抜き取られたハンガー 200はハンガーキャリア 121により矢印 120A方向に移動し、衣類保持体 504のベース 430の切欠き部 430uを通過して奥へと移動する。このようにして衣類 10—枚分のたたみ動作を終了する。

[0096] 次に衣類たたみ機構 501に近、衣類 10が所定の乾燥状態に達して、ることをセンサー 477が検出したら、その衣類 10が力かっているハンガーキャリア 121が矢印 120 A方向に自走し、ケース 490の中に入り停止する。このようにして順次、折りたたみ動作を連続して行い、衣類 10をストツ力 480の中に順次落としこみ、積み重ねていく。物干し竿 110上の衣類 10の折りたたみ動作を全て完了すると、センサー 477が衣類 10の無いことを検出し、最後の衣類 10をストツ力 480に送り終わると同時に動作を停止する。これら一連の折りたたみ動作は常にケース 490の中でのみ行われるので、風による衣類 10の揺動などの影響を受けることはない。

[0097] このように本実施形態の衣類たたみ機によれば、ハンガーに掛けられた状態の衣類を折りたたむことができる。このため、衣類を水平に広げて折りたたむ装置に比べて設置面積も小さくて済む。また、ハンガーに掛けられた状態のまま折りたたむことができるため、洗濯後の衣類を乾燥させ、そのまま、人手をかけることなく自動的に本実施形態の衣類たたみ機へ順次搬送し、衣類を折りたたむことが可能となる。これにより、複数の衣類を連続的にかつ自動的に折りたたむことが可能となり、家事労働の負担を低減することができる。

[0098] なお、本実施形態の衣類たたみ機は、ケース 490内で衣類 10を折りたたむ。このため、ケース 490を利用し、降雨時に衣類 10がぬれないようにケース 490に衣類 10を収納するようにしてもよい。具体的には、図 1Aに示すように、降雨を検出するセンサ一 478を降雨時に雨にさらされる部分に設置し、センサー 478の出力を制御部 471 へ入力する。

[0099] 衣類 10が物干し竿 110にかけられ、操作者によって衣類たたみ機の電源を入れると、センサー 478が降雨の検出を始める。衣類 10の乾き度合いを検出するセンサー 477が衣類 10の存在を検出しているときに、センサー 478が降雨を検出すると、折りたたみ制御部 471は通信ケーブル 474を通じて図示しないホームゲートウェイに、降雨量と物干し竿に衣類が残って、ると、う情報を送り出す。図示しな、ホームゲートウェイはインターネット等の一般通信網を通じて操作者の携帯電話やパソコンなどの外部の通信機器にこの情報を通達する。これを受けて操作者が衣類の取り込みを命じる情報を送信し、これがホームゲートウェイ、通信ケーブル 474を通じて制御部 471 に伝達されると、制御部 471は駆動部 472に衣類を取り込むよう指令を出し、全てのハンガーキャリア 121をケース 490内に収納する。

[0100] ケース 490内に全ての衣類 10を収納するためには、図 1Bに示すように、ケース 49 0の物干し竿 110の伸びる方向の長さ Lがハンガーキャリア 121の長さ mとハンガーキャリア 121の数との積よりも大きいことが好ましい。これにより全ての衣類 10はケース 490の中に納まって雨に濡れることがない。このように、センサー機能や通信機能を付加することにより外出中のたたみ動作や、降雨時に衣類が濡れないように取り込むことが可能となる。

[0101] なお、図 11において、クランプアーム 411、 412がそれぞれおおよそ 180度回転して、挟持している衣類 10の左右の肩部を内側に回転移動させる際、クランプアーム 4 11、 412は一定の高さ（折り幅決定咅421、 422に設けられた軸 421d、 422d上の一定の位置)で回転動作を行うようにしている。しかし、 180度の回転後に、クランプアーム 411、 412の高さ方向の位置を回転前に比べて少なくとも lcm以上高くすると、衣類 10を垂直方向に引っ張ることができる。衣類 10の素材にも依存するが、クランプアーム 411、 412の高さ方向の位置の移動は、 1cm以上 5cm以下であることが好ましい。これにより、衣類 10がシャツであり、シャツの下方のボタンが掛けられていない場合などでも、折り幅決定部 421、 422からの衣類 10が浮きあがるのを防止または軽減することができる。

[0102] また、図 4に示すように、衣類保持体 504ίま 4つの突起 431、 432、 433、 434を備えているが、衣類たたみ機の製造コストを低減するため、突起 431、 432だけをもうけてもよい。この場合、衣類 10の幅方向の折りたたみ時に多少の乱れは生じるものの、基本的な折りたたみ動作は可能であり、ほぼ同等の効果を得ることができる。

[0103] また、図 1に示すように、通信制御部 473は通信ケーブル 474によって情報の送受信を行っている力通信制御部 473は無線により情報を送受信してもよい。

[0104] また、ハンガー 200に掛けられた衣類 10を衣類たたみ機構が精度よく折りたたむことができ、また、ハンガーたたみ部 440の先端のカム部 440hが回転してもハンガー 2 00が反動で動くことがないように、衣類たたみ機構に対して、ハンガー 200の位置を固定するため、本体部 201に位置決めピンを差し込んだり、マグネットで本体 201を吸着し、固定してちょい。

[0105] また本実施形態では、衣類 10の乾燥状態を知るためにセンサー 477で衣類 10の水分量を検出している力ハンガーキャリア 121に重量検出部を設け、衣類 10が乾燥したことによる重量の減少を検出してもよい。また、操作者が自ら衣類 10の乾燥状態をチェックし、操作者の判断により、折りたたみ動作を開始してもよい。

[0106] また、本実施形態の衣類たたみ機は、蒸気発生部をさらに備えていてもよい。この場合、図 8に示す衣類 10の保持動作の直前に、蒸気発生部により発生した蒸気を衣類 10に当て、衣類 10のしわ取りを行ってもよい。

[0107] また、折り上げ部 461のエッジ 461eに回転可能なローラを設け、エッジ 461eが衣類 10の裾を擦り上げる際の摩擦抵抗や、引っ掛力ゝりを回避するようにしてもよい。

[0108] また、本実施形態では移送部 460を回転させ、下方に傾斜させて力折り長さ決定部 450を抜き取つている。他の手順により、折りたたんだ衣類 10をストツ力 480へ移動させてもよい。たとえば、移送部 460を回転させる前に折り長さ決定部 450を抜き取り、ストッカ 480を移動させる。図 18に示すように移送部 460を回転させることにより、下方に傾斜させ、折り上げ部 461のエッジ 461eがストツ力 480の立ち壁 481の内側に突き当てる。傾斜した折り上げ部 461上を衣類 10が滑り落ち、衣類 10の一端がストツ力 480の立ち壁 481の内側に突き当たる。

[0109] その後、矢印 480Dで示すように、ストッカ 480を移送部 460の折り上げ部 461の傾斜と平行な方向に移動させることにより、衣類 10は一端がストッカ 480の立ち壁 481 に突き当たった状態のままストッカ 480の進む方向に移動し、衣類 10の下面から衣類 10を支持している折り上げ部 461がなくなったときにストッカ 480内へ落下する。これにより、衣類 10をストツ力 480内に収納することができる。

[0110] あるいは、移送部 460内に折りたたんだ衣類 10が挿入されたあと、移送部 460の折り上げ部 461が水平になるまで移送部 460を回転さえ、移送部 460をストツ力 480 の真上に移動させた後、折り上げ部 461を観音開きにして衣類 10をストツ力 480内に落下させてもよい。

[0111] また、衣類 10はストツ力 480内に水平に順次積み重ねて収納してもよいし、衣類 10 を縦にした状態で横に並べて収納してもよ、。

[0112] (第 2の実施形態）

本発明による衣類たたみ機および衣類たたみ機に用いるハンガーの第 2の実施形態を説明する。

[0113] 図 19は、本実施形態の衣類たたみ機において、ハンガー 2200に掛けられた衣類 10が保持されている箇所を示す正面図である。図 19において、衣類保持体以外の構成要素は第 1の実施形態の衣類たたみ機（図 1から図 18)の構成要素とおなじであるため、同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態のハンガー 2200は、図 19に示すようにマジックハンド状のリンク機構を備えたアーム 2202、 2203を備えている。アーム 2202、 2203は、リンク機構を備えているため、同時に伸縮する。また、リンク機構の一部に設けられた切り替え部 2203tを矢印 2203Lまたは逆方向に駆動することにより、アーム 2202、 2203を伸縮させることができる。

[0114] また、本実施形態では、衣類保持体が突起 43¾、 431j, 243¾、 2434jを備えており、突起 243¾、 2434jは、第 1の実施形態の突起 433、 434に比べ垂直方向に伸びた形状を有して、る点で第 1の実施形態と異なって、る。

[0115] 図 19および図 20を参照して、本実施形態のハンガー 2200および本実施形態の衣類たたみ機の動作を説明する。第 1の実施形態と同様、図 19に示すように衣類 10 が衣類保持体により保持された状態で、状態切替部 2203tを折りたたみ部 400に設けられた図示しない駆動機構によって矢印 2203L方向へ駆動する。これにより、図 2 0に示すようにアーム部 2202、 2203は収縮し、たたんだ状態をとり、衣類 10から抜き取りが可能な大きさになる。

[0116] ノヽンガー 2200は、アーム部 2202、 2203が水平方向に伸縮することによって、たたんだ状態と開いた状態とをとることができる。このため、ハンガー 2200を折りたたむために、アーム部 2202、 2203が移動する領域は小さくてすみ、その分、衣類保持体の突起が衣類 10を保持する部分の面積を広げることができる。

[0117] その結果、広い面積を有する突起 243¾、 2434jを設け、より堅固に衣類の保持を行うことが可能となり、より良好な折りたたみの仕上がりを得ることができる。

[0118] ただし、衣類保持体の突起 243¾、 2434jの面積を第 1の実施形態の衣類保持体

43¾、 434jと同程度の面積であるとしても、第 1の実施形態と同程度の効果を得ることは可能である。

[0119] (第 3の実施形態）

本発明による衣類たたみ機および衣類たたみ機に用いるハンガーの第 3の実施形態を説明する。

[0120] 図 21は、本実施形態の衣類たたみ機において、ハンガー 3200に掛けられた衣類 10が保持されている箇所を示す正面図である。図 19において、ハンガー 3200以外の構成要素は第 1の実施形態の衣類たたみ機（図 1から図 18)の構成要素と同じであるため、同一の番号を付して説明を省略する。

[0121] 図 21に示すように本実施形態の衣類たたみ機は、折り幅決定部 421、 422および衣類保持体 504を備えて、な、点で第 1の実施形態の衣類たたみ機と異なって!/、る

[0122] ノヽンガー 3200は、アーム部 3202、 3203を含む。アーム部 3202は、先端部 3202 p、垂直部 3202vおよび連結部 3202kを有し、アーム部 3203は、先端部 3203p、垂直部 3203vおよび連結部 3203kを有する。垂直部 3202vおよび連結部 3202k はリンク構造を構成し、本体 3201bに 2つの回動軸によって取り付けられている。また、垂直部 3203vおよび連結部 3203kもリンク構造を構成し、本体 3201bに 2つの回動軸によって取り付けられている。先端部 3202p、 3203pは、それぞれ回動可能なよう【こ垂直咅 3202v、 3203v【こ支持されて!ヽる。本体 3201b【こ回動可會【こ支持された連結部 3203kの 1つには状態切替部 3203tが設けられている。さら〖こ、本体 3201 bに回動可能に支持された連結部 3202k、 3203kには互いに嚙み合うギア 3202g、 3203g力設けられている。 [0123] 以下、図 21から図を参照しながら、実施形態のハンガー 3200および本実施形態の衣類たたみ機の動作を説明する。

[0124] 第 1の実施形態と同様、図 21に示すように、衣類 10がハンガー 3200に掛けられている状態でクランプアーム 411、 412が衣類 10の両肩先を挟持する。しかし、本実施形態では、衣類たたみ機は、折り幅決定部 421、 422および衣類保持体 504を備えていないため、衣類 10はクランプアーム 411、 412によって保持されるのみである。

[0125] 図 22に示すように、図示しない駆動機構により、アーム部 3202、 3203の先端部 3 202p、 3203p力 S水平に f申びた状態力ら解除され、矢口 3202pD、 3203pDで示すように、内側に回転する。これにより、先端部 3202p、 3203pは、垂直方向に垂れ下狗ヽ先端咅 3202p、 3203pは垂直咅 3202v、 3203vとほぼ、重なる。その結果、ノヽンガー 3200の両端【こ ίまアーム咅 3202、 3203の垂直咅 3202v、 3203v【こよる垂直エッジ 3202e、 3203e力現れる。この状態におヽて、衣類 10ίまクランプアーム 411、 412【こより、挟持された領域 411j、 412jの他【こ、アーム咅 3202、 3203の垂直咅 32 02v、 3203vの上端である支持部 3202j、 3203jで支持されている。このため、第 1 の実施形態の折り幅決定部 421、 422および衣類保持体 504がなくても衣類 10を垂直に吊るした状態を保つことができる。

[0126] 図 22で ίま、垂直咅 3202ν、 3203νによる垂直エッジ 3202e、 3203e力先端咅

02p、 3203pの垂直エッジ咅 3202e'、 3203e'よりそれぞれ外佃 Jに位置して!/ヽるカ S 、垂直エッジ咅 3202e'、 3203e'力外佃 Jに位置して!/ヽてもよ!/ヽし、垂直エッジ 3202e 、 3203eと垂直エッジ咅 3202e，、 3203e，と力 ^重なるように位置してもよ!/、。ヽずれの場合であっても外側に位置する垂直エッジ部を基準に衣類 10が折りたたまれる。

[0127] 次【こ、図 23【こ示すよう【こ、クランプアーム 411、 412を垂直軸 411a、 412aを中ゝに矢印 411L、 412Lで示すように内側へそれぞれおよそ 180度回転させて、挟持している衣類 10の左右の肩部を内側に回転移動させる。ここで垂直軸 411a、 412aは垂直エッジ 3202e、 3203eとおおよそ一致して! /、るため、衣類 10は垂直エッジ 3202 e、 3203eに沿って内側に折りたたまれる。したがって本実施の形態においては、ァーム咅 3202、 3203の垂直咅 3202v、 3203vによる垂直エッジ 3202e、 3203e力 S折り幅決定部として機能する。 [0128] このようにして幅方向の折りたたみが完了した後は、図 11から図 14を参照して説明した第 1の実施形態の動作と同様の動作により、長手方向の折りたたみを行い、折りたたみ動作を完了する。

[0129] その後、図 24に示すように、ハンガーフック 3201f近傍に位置する状態切替部 32 03tを折りたたみ部 400に設けられた図示しない機構によって矢印 3203L方向へ動力す。これにより、アーム咅 3203の垂直咅 3203νίま、連結咅 3203kのリンク構造により垂直姿勢を維持したまま矢印 3203vDで示すように内側に回転し、垂直方向に伸びた状態となる。ここでアーム部 3202、 3203の連結部 3202k、 3203kは、ギア 3 202g、 3203gの嚙み合いにより相互に連動して回転するよう設けられているので、アーム部 3202の垂直部 3202vもまた連結部 3202kのリンク構造により垂直姿勢を維持したまま矢印 3202vDで示す方向に回転し、垂直方向に伸びた状態となる。このようにしてハンガー 3200はたたまれる。その後、図 15を参照して第 1の実施形態で説明したように、衣類 10を矢印 460Dで示すように下方へ移動させると、容易に衣類 10からたたまれたハンガー 3200が抜き取られる。

[0130] なお本実施形態で ίま、図 22【こ示すよう【こノヽンガー 3200の先端咅 3202ρ、 3203ρ は垂下して垂直部 3202ν、 3203νの内側に引き込まれるとした力垂下した先端部 3 202ρ、 3203ρの垂直エッジ部 3202e'、 3203e'の方力垂直部 3202v、 3203vの垂直エッジ 3202e、 3203eよりも外佃 Jに出て!/ヽるとしても、この垂直エッジ 3202e'、 3203e'が折り幅決定部となって同様の効果を得ることができる。

[0131] 本実施形態によれば、ハンガー自体を衣類の折り幅決定部とすることができ、衣類を別途支持する衣類保持体等の構造体を設ける必要が無くなる。このため、衣類たたみ機の構造および構成を簡単にすることができ、衣類たたみ機のコストを低減することができる。

[0132] (第 4の実施形態）

本発明による衣類たたみ機および衣類たたみ機に用いるハンガーの第 4の実施形態を説明する。

[0133] 図 25は、本実施形態のハンガー 4200および本実施形態の衣類たたみ機の主要部を示す斜視図である。図 25に示す以外の構成要素は第 1の実施形態の衣類たたみ機（図 1から図 18)の構成要素と同じであるため、同一番号を付して説明を省略する。

[0134] ハンガー 4200は、フック 4201と、内部に気体あるいは液体といった流体を充填することによって、衣類 10を支持するアーム形状をとり得るアーム部 4202を含む。

[0135] 本実施形態の衣類たたみ機は、幅方向折りたたみ部 502'を含む。図 26は、幅方向折りたたみ部 502'の分解斜視図であり、図 27は幅方向折りたたみ部 502'を図 2 5とは異なる角度で示す斜視図である。図 25から図 27を参照して幅方向折りたたみ部 502'の構造を説明する。

[0136] 幅方向折りたたみ部 502'は、中央保持部 510および外側保持部 511、 512を含む。

[0137] 中央保持部 510は、垂直方向に伸びる複数の凸部 4430pと、複数の凸部 4430p によって形成される複数の溝部 4430gとを有する中央支持体 4430と、垂直に伸びた複数の櫛歯 4400tを有する中央押さえ 4400とを有する。

[0138] 外側保持部 511は、垂直方向に伸びる複数の凸部 441 lpと、複数の凸部 4411p によって形成される複数の溝部 441 lgとを有する外側支持体 4411と、垂直に伸びた複数の櫛歯 440 Itを有する外側押さえ 4401とを有する。同様に、外側保持部 51 2は、垂直方向に伸びる複数の凸部 4412pと、複数の凸部 4412pによって形成される複数の溝部 4412gとを有する外側支持体 4412と、垂直に伸びた複数の櫛歯 440 2tを有する外側押さえ 4402とを有する。

[0139] 外佃 J支持体 4411、 4412は、中央支持体 443の両佃 Jに設けられた軸 4430dl、 44 30d2が挿入される孔を有するボス 4411b、 4412bをそれぞれ有する。また、外側押さえ 4401、 4402は、中央押さえ 4400の両佃 Jに設けられた軸 4400dl、 4400d2力 S 挿入される孔を有するボス 44401b、 4402bをそれぞれ有する。

[0140] 中央支持体 4430および外側支持体 511、 512と、中央押さえ 4400および外側押さえ 4401、 4402とは、櫛歯および溝を勘合させながら衣類 10を挟み込む。このとき、外側支持体 4411、 4412の回動軸 4430dl、 4430d2は、外側押さえ 4401、 440 2の軸 4400dl、 4400d2 (4401a)と同軸に酉己置される。

[0141] 図 27【こ示すよう【こ、中央支持体 4430の凸咅4430p、外ィ則支持体 4411、 4412の凸部 4411p、 4412p、中央押さえ 4400の櫛歯 4400t、外側押さえ 4401、 4402の櫛歯 4401t、 4402tのそれぞれの上端は、ハンガー 4200のアーム部 4202のすぐ下まで伸びている。

[0142] また、中央支持体 4430、外側支持体 4411、 4412、外側押さえ 4401、 4402のそれぞれの下端は、ほぼ同一高さにあり、これらの下端位置からアーム部 4202までの長さが、衣類 10の長さ（丈)方向の折りたたみサイズと一致する。また中央押さえ 440 0の櫛歯 4400tの根元には衣類 10の方向に向力つて下がる傾斜面 4400sが、また外佃 J押さ免 4401、 4402の ϋ歯 4401t、 4402tの根元にち衣類 10の方向に向力つて下がる傾斜面 4401s、 4402sがそれぞれ設けられている。これにより、挟まれている衣類 10の上半分と挟まれていない衣類 10の下半分との間で衣類 10は滑らかに垂れ下がらせ、衣類 10にしわが生じにくくなつている。

[0143] 以下、図 25および図 28から図 30を参照しながら、本実施形態のハンガー 4200および本実施形態の衣類たたみ機の動作を説明する。

[0144] 操作者よつて衣類 10が掛けられたハンガー 4200力ハンガーキャリア 121の自走によってケース 490内に移動するまでの動作は第 1の実施形態とおなじである。図 25 に示すように中央支持体 4430および外側支持体 4411、 4412が矢印 4430C方向に、中央押さ免 4400および外佃】押さ免 4401、 4402力 S矢口 4400C方向に移動し、ハンガー 4200の下で図 29Aに示すように衣類 10を挟み込む。

[0145] 次に、図 28に示すように、ハンガー 4200のアーム部 4202から図示しない機構により中の流体を抜き取ってアーム部 4202をしぼませ、その後中央支持体 4430、外側支持体 4411、 4412,中央押さえ 4400、外側押さえ 4401、 4402の全体を、衣類 10を挟んだまま矢印 4430Dに示すように下方へ移動させ、衣類 10の衿首力もしぼんだノヽンガー 4200を抜き取る。この状態で衣類 10は中央支持体 4430、外側支持体 4411、 4412、中央押さえ 4400、外側押さえ 4401、 4402によって挟まれ保持されて、るため落下することはな!/、。

[0146] 次に、図 29Bに示すように外側支持体 4411を軸 441 laを中心として矢印 4411L 方向へ、外側支持体 4412を軸 4412aを中心に矢印 4412L方向へ回転させ、外側支持体 4411の凸部 441 lpおよび外側支持体 4412の凸部 4412pを、衣類 10を介して衣類支持体 4430の凸部 4430pと圧接させる。このとき外側押さえ 4401は軸 44 Olaを中心に矢印 4411L方向へ、外側押さえ 4402は軸 4402aを中心に矢印 4412 L方向へ回転する。し力し、軸 4401aは軸 441 laと、軸 4402aは軸 4412aと同軸なので、外側押さえ 4401の櫛歯 4401tは外側支持体 4411との間で衣類 10を挟んだまま、また外側押さえ 4402の櫛歯 4402tは外側支持体 4412との間で衣類 10を挟んだまま回転する。

[0147] ここで、軸 4401a (441 la)と軸 4402a (4412a)は櫛歯 4400tの両端の 2本の近傍に設けられているため、衣類 10はこの櫛歯 4400tの両端の 2本のところで幅方向に折り返される。つまり、櫛歯 4400tのこの 2本はそれぞれ衣類の折り幅決定部として機能する。

[0148] このように衣類 10を幅方向に折り返した後、図 29Cに示すように、櫛歯 4400tを矢印 4400R方向へ、櫛歯 4401tを矢印 4401R方向へ、櫛歯 4402tを矢印 4402R方向へ動かして衣類 10の挟持を解除する。これにより、衣類 10は、凸部 4411p、 441 2pと凸部 4430pとによりのみ挟持される状態となる。

[0149] その後、図 30【こ示すよう【こ中央押さ免 4400、外ィ則押さ免 4401、 4402を矢

0D方向へ降下させ、衣類 10および中央支持体 4430、外側支持体 4411、 4412力ら抜き去る。その後、第 1の実施形態と同様衣類 10の長さ (丈)方向の折りたたみが行われる。した力て外側支持体 4411、 4412の下端のエッジ 4411eおよび 4412e が折り長さ決部として機能する。その後、中央支持体 4430と外側支持体 4411、 441 2の挟持を解除し、第 1の実施形態と同様の手順により、衣類 10をストツ力 480へ移送する。

[0150] このように、本実施形態によれば、衣類を面で保持し、折りたたみ動作を行う。このため、複数の衣類を折りたたんでも、折りたたまれた衣類のサイズのばらつきが小さく、折りたたんだ衣類のサイズは安定している。また、高い仕上がり品位で衣類を折りたたむことができる。

[0151] なお、本実施形態では、櫛歯 4400t、 4401t、 4402tは円柱形を有しており、溝 44 30g、 441 lg、 4412gにそれぞれに一偶ずつ対応して!/、た。し力し、図 31Aに示すように 1個の溝 441 lg，に 2個の櫛歯 4401t，を設けても、、し、凸部の先端を 4411 P'で示すように尖らせても上述と同様の効果を得ることができる。

[0152] また本実施形態では、櫛歯 4400t、 440 It, 4402tは中央押さえ 4400、外側押さえ 4401、 4402に固定的に設けられている。このため、衣類 10への圧接の解除は中央押さえ 4400、外佃 J押さえ 4401、 4402を移動させて!/、た。し力し、図 31 Aおよび図 31Bに示すように、櫛歯 440 It'、 4400t'の長手方向に垂直な断面を異方性形状とし、櫛歯 4401t'、 4400t'を回転させることにより圧接を解除しても、上述と同様の効果を得ることができる。

[0153] また櫛歯 4421、 4422を除 <櫛歯 4400t、 4401t、 4402tは中央押さえ 4400、外側押さえ 4401、 4402に対し下方へ収縮もしくは降下可能に設けられ、図 29Cに示した状態力も櫛歯 4421および 4422を除く櫛歯 4400t、 440 It, 4402tを降下させることによって、図 32Aに示す状態にしてもよい。その後、櫛歯 4421を矢印 4421R 方向へ、櫛歯 4422を矢印 4422R方向へ移動させて衣類 10に張力をかけてたるみを除去し、図 30に示すように衣類押さえ 4400、外側押さえ 4401、 4402を抜き去つて長さ方向の折りたたみを行えば、衣類 10へのしわを少なくすることができ、効果的である。

[0154] また、本実施形態では、中央支持体 4430および外側支持体 4411、 4412の衣類 10と接する面に凸部および溝部を形成していた。しかし、図 33に示すように、衣類 1 0と接する面を平面 4430s、 4411s, 4412sによって構成し、この平面上に設けたェァー吸入孔 4430h、 441 lh、 4412hから図示しないポンプなどの吸入装置により空気を吸い込む、衣類 10を平面 4430s、 4411s, 4412sに貼り付けてもよい。この場合、中央押さえ 4400および外側押さえ 4401、 4402は不要であり、このような構成を採用しても上述と同等の効果を得ることができる。

産業上の利用可能性

[0155] 本発明の衣類たたみ機は、種々の用途の衣類を折りたたむ装置に好適に用いられる。特に大きな設置面積を要しない小型の衣類たたみ機に好適に用いられ、家庭用の衣類たたみ機に適して、る。

Claims

請求の範囲

[1] ハンガーに掛けられた衣類を、水平方向および垂直方向に所定の大きさとなるように折りたたむ折りたたみ機構を備えた衣類たたみ機。

[2] 物干し竿に吊るされ、前記衣類が掛けられた複数のハンガーを順に所定の位置に移動させ、各ハンガーに掛けられた衣類を前記折りたたみ機構により折りたたむ請求項 1記載の衣類たたみ機。

[3] 前記折りたたみ機構は、幅方向折りたたみ部と長さ方向折りたたみ部とを含む請求項 2に記載の類たたみ機。

[4] 幅方向折りたたみ部は、前記ハンガーに掛けられた前記衣類の水平方向の両端部をつまむ一対のクランプと、一対の折り幅決定部とを含み、

前記クランプは、前記衣類をつまんだ状態で前記折り幅決定部を巻き込み、かつ、前記折り幅決定部にそって前記衣類を折りたたむように回動する請求項 3に記載の衣類たたみ機。

[5] 前記一対の折り幅決定部のそれぞれは、前記衣類を折りたたむ位置を規定する垂直方向に伸びたエッジ部を有し、前記一対のクランプのそれぞれは、前記クランプのエッジ部近傍を通る垂直方向の軸を中心に回転する請求項 4に記載の衣類たたみ機。

[6] 前記一対のクランプが衣類の両端部をつまんで回転する際、前記一対のクランプのそれぞれは、回転前よりも lcm以上、上方に移動する請求項 5に記載の衣類たたみ機。

[7] 前記一対のクランプは、前記ハンガーに掛けられた前記衣類を前記ハンガーと干渉しな、位置にぉ、て挟む請求項 6に記載の衣類たたみ機。

[8] 前記衣類がハンガーから抜き取り可能なように前記ハンガーをたたむ指令をハンガ一に与えるハンガー折りたたみ部をさらに備える請求項 7に記載の衣類たたみ機。

[9] 前記幅方向折りたたみ部は、前記一対の折り幅決定部の内側において、前記衣類を保持する衣類保持体をさらに備える請求項 8に記載の衣類たたみ機。

[10] 前記衣類保持体は、前記ハンガーが折りたたまれる際、前記ハンガーと干渉しなヽように前記衣類を保持する請求項 9に記載の衣類たたみ機。

[11] 前記長さ方向折りたたみ部は、前記衣類と接触する水平棒を有する折り長さ決定部と、前記衣類の下側部分を前記折り長さ決定部の位置において、上側へ折り返して持ち上げる折り上げ部とを含む請求項 10に記載の衣類たたみ機。

[12] 前記折り上げ部は、前記衣類に対し、折り長さ決定部と反対の側から前記衣類に接近し、前記折り長さ決定部の下方を通過した後、上に移動する請求項 11に記載の衣類たたみ機。

[13] 前記折り上げ部は、その先端において、回転可能に設けられたローラを有し、前記ローラの外周が前記衣類と接触する請求項 12に記載の衣類たたみ機。

[14] 前記幅方向折りたたみ部は、前記ハンガーに掛けられた衣類の中央部分を保持する中央保持部、前記中央保持部により保持される中央部分より水平方向における両外側をそれぞれ保持する一対の外側保持部を含み、

前記中央保持部および外側保持部がそれぞれ衣類を保持した状態において、前記外側保持部が前記中央保持部側に折れ曲がることにより、前記衣類を水平方向に折りたたむ請求項 3記載の衣類たたみ機。

[15] 前記中央保持部は、前記衣類と対向する面に凹部および凸部が形成された中央支持体と、前記凹部の底部へ前記衣類を押し付ける中央押えとを含み、

前記外側保持部のそれぞれは、前記衣類と対向する面に凹部および凸部が形成された外側支持体と、前記凹部の底部へ前記衣類を押し付ける外側押えとを含み、前記外側保持部が前記中央保持部側に折れ曲がった状態において、前記外側支持体の凸部と前記中央支持体の凸部とによって前記衣類が挟み込まれる請求項 14 に記載の衣類たたみ機。

[16] 前記中央支持体および前記外側支持体の凹部は垂直方向に伸びた溝形状を有し

、前記中央押えおよび外側押えは、垂直方向に伸びた櫛歯形状を有している請求項 15に記載の衣類たたみ機。

[17] 前記中央保持部および外側保持部は、それぞれ、前記衣類と接する平面と、前記平面に設けられた複数の空気吸入孔とを含む請求項 14に記載の衣類たたみ機。

[18] 前記長さ方向折りたたみ部は、前記中央保持部または前記外側保持部の下端により構成される折り長さ決定部と、前記衣類の下側部分を前記折り長さ決定部の位置において上側へ折り返して持ち上げる折り上げ部とを含む請求項 14に記載の衣類たたみ機。

[19] 前記衣類を収納するストツ力と、

前記折りたたまれた衣類を前記ストッ力へ移送する移送部と、

をさらに備える請求項 11または 18に記載の衣類たたみ機。

[20] 前記移送部は、前記折りたたまれた衣類を略垂直状態を保持するための支持面を有し、前記支持面を傾斜させることにより、前記衣類を支持面上において移動させ前記ストツ力内に衣類を落下させる請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[21] 前記移送部は、前記傾斜した支持面の先端近傍が、前記ストッカ内の立ち壁に当接した状態で前記支持面を前記衣類の下方から抜き去り、前記衣類を前記ストッカに落下させる請求項 20に記載の衣類たたみ機。

[22] 前記移送部は、前記支持面が水平状態となる状態で前記ストッ力の上方へ移動し

、前記支持面を衣類の下面から取り去ることにより、前記衣類を水平状態のままストッ力内に落とし込む請求項 20に記載の衣類たたみ機。

[23] 前記移送部は、複数の衣類をストツ力の中へ順次垂直に落下させ、前記衣類を前記ストツ力内で垂直に並べて収納する請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[24] 前記物干し竿に吊るされたハンガーにかけられた前記衣類の乾燥状態を検出するセンサーをさらに備え、前記センサーの検出結果に基づいて、前記折りたたみ機構を動作させる請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[25] 前記物干し竿に吊るされたノヽンガーの前記衣類の乾燥状態を検出する第 1のセンサ一と、

前記センサーの検出状態を外部の通信機器へ送信し、前記外部の通信機器から前記衣類を折りたたむための指令を受信する通信部と

をさらに備える請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[26] 前記ハンガーを前記物干し竿に沿って移動させるハンガー移動部と、

前記物干しを覆う屋根部と、

降雨量を検出する第 2のセンサーと、

を備え、前記第 2のセンサーの検出結果に基づき、前記ハンガー移動部が、前記ハンガーを前記屋根部の下へ移動させる請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[27] 前記折りたたみ機構は、水蒸気を発生させるための蒸気発生部をさらに備え、前記折りたたみ動作の直前に前記蒸気発生部で発生させた水蒸気を折りたたみ部において前記衣類に向けて噴出する請求項 19に記載の衣類たたみ機。

[28] 物干し竿に懸架される懸吊部と、

衣類を支持する一対のアーム部と、

前記アーム部を水平方向に開いた状態から、たたんだ状態に移行させる状態切替部と、

を備え、前記状態切替部の少なくとも一部は、前記衣類を掛けた状態で外部に露出しているハンガー。

[29] 前記一対のアーム部のそれぞれは、

水平方向に開いた状態において、衣類と接触し、支持する支持部と、前記支持部を接続し、前記支持部より下方に位置する接続部とを有し、

前記一対のアーム部は、たたんだ状態において、懸吊部に対しそれぞれ、下方へ垂れ下がった状態となる請求項 28に記載のハンガー。

[30] 前記一対のアーム部のそれぞれは、先端に設けられた支持部と先端に隣接する接続部を有する請求項 29に記載のハンガー。

[31] 前記一対のアーム部のそれぞれは、

垂直方向に伸びるエッジを有する垂直部と、

水平方向に伸びた状態および垂直方向に垂下した状態を取り得るように垂直部に回転可能に支持された先端部と

を有する請求項 28に記載のハンガー。

[32] 前記先端部が垂下した状態において、前記垂直部のエッジは、ハンガーに掛けられる衣類の幅方向の折りたたみ位置を規定して、る請求項 31に記載のハンガー。

[33] 一対のアーム部の少なくとも一部は、収縮自在のリンク構造を有し、前記アーム部の一部を動かすことによりリンク構造が駆動され、前記アーム部の全体が中央に向かつて収縮する請求項 28に記載のハンガー。