WO2006120876A1

WO2006120876A1 - メーキャップ化粧料

Info

Publication number: WO2006120876A1
Application number: PCT/JP2006/308518
Authority: WO
Inventors: Yuji Masubuchi
Original assignee: Kose Corporation
Priority date: 2005-05-02
Filing date: 2006-04-24
Publication date: 2006-11-16
Also published as: CN101208073A; CN101208073B; KR20070122564A; JP5085323B2; HK1118705A1; JPWO2006120876A1; TWI367108B; TW200722108A; KR101320677B1

Abstract

べたつきが無くさっぱりとした使用感、弾力的なタッチとソフト感、耐衝撃性に優れ、しかも、金属製皿或いは樹脂製皿状容器に充填し、圧縮成型することができ、前記皿状容器をコンパクト容器に装着させて種々の色を併用できる簡便性、利便性を有するメーキャップ化粧料を提供するものである。成分（Ａ）長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と、成分（Ａ）以外の成分（Ｂ）部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と、成分（Ｃ）シリコーン油と、成分（Ｄ）炭化水素油及び／又はエステル油からなる群から選ばれる１種又は２種以上の液状油と、成分（Ｅ）粉体とを含有するメーキャップ化粧料であり、前記の（Ａ）～（Ｅ）からなる組成物を皿状容器に充填し、圧縮成型してメーキャップ化粧料を得る。

Description

明細書

メーキャップィ匕粧料

技術分野

[0001] 本発明は、メーキャップィ匕粧料及びその製造方法に関し、より詳しくは、長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分 (A)と、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物力なる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群力選ばれる 1 種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体からなる成分 (E)とを含有するメ一キャップ化粧料及びその製造方法に関する。

背景技術

[0002] メーキャップ化粧料等の化粧料は、顔、爪等に直接塗布するものであるから、気持ちょく使用でき、きれいに仕上がる、美しく装えるといった使用感、使用効果が重要であり、このことが、化粧料の価値を左右する。化粧料を使用する際の第 1段階は、先ず瓶を傾けて中身を手のひらに流し出すこと、容器力指先ですくい出す、金属チューブあるいはプラスチックチューブ力中身を押し出すことから始まり、第 2段階では、皮膚表面に塗り、薄く広げたり、こすったりする。このような経過の中で、化粧料の流動性は変動し、化粧料使用の始めと終わりとでは、油の皮膚吸収や水分蒸発などもあって、皮膚の受ける感覚が変わる。そのため、物理的性質は複雑である。これらの評価が、硬い、軟らかい、みずみずしい、伸び広がり、よれる、ベたつぐざらざらする、粉っぽいなどの語彙で表現される。これらの表現は、化粧料を使いはじめるときから使、終えるまでの感覚的な応答である。

[0003] 化粧料の使用段階に応じた流動特性、使用感などを分類すると、先ず使用前の評価としては、外観、使用すべく化粧料に触れたときの特性、容器からの化粧料の取りやすさなどがある。化粧料に触れた時の特性は、化粧料を親指と人指し指で圧搾し、その力を評価する。また、容器からの取りやすさは、化粧料を容器から取り出す際の流動抵抗や変形具合によって評価する。次に、使用中の評価としては、使用部位への粘着性、皮膚上での試料の伸展性の難易及び皮膚を通しての浸透性の感覚などがある。伸展性、浸透性もそれぞれ感覚的に評価し、更に使用後の評価は、化粧料を塗布した後や、あるいは一定の間隔で塗布した後、触覚や視覚などにより、使用した部位の皮膚の様子、残ったィ匕粧料のぬぐいとりやすさなどによって評価する。このような化粧料の流動特性、使用感、使用効果を知り正しく評価するために、レオロジ一の手法が必要となるといわれている（例えば、非特許文献 1参照)。

[0004] 流動がニュートンの法則に従う液体をニュートン流体とよび、その流動挙動をニュートン流動とよび、一方、ニュートンの法則に従わない液体を非-ユートン流体と、そして、その流動挙動を非ニュートン流動とよぶ。多くのエマノレシヨン、サスペンション、高分子溶液、半固体物質などが非-ユートン流体にあてはまる。加えたせん断応力に比例せず流動が早くなる流動形式は偽塑性流動とよばれ、加えたせん断応力に比例せず流動しにくくなる流動形式はダイラタンシ一とよばれている（例えば、非特許文献 2参照)。

[0005] 最近、保湿剤、マッサージ剤等の化粧料配合成分等への適用材料として、前記の流動形式の一つであるダイラタンシー性を有する組成物が開発され、該組成物は、次の成分 (A)、（B)及び (C)からなる、即ち (A)重量平均分子量が 10万以上であるポリエチレンオキサイド (B)水膨潤性粘土鉱物 (C)水を含有するダイラタンシー性組成物 (例えば、特許文献 1参照)や、同様の特性を有する組成物として、次の成分 (A )及び (B)からなる、即ち：（A)油滴の平均粒径が 0. 2 m以下であって、セラミド類又は脂肪酸を含有する OZW型乳化物、 (B)平均分子量が 30万以上の水溶性高分子を含有するダイラタンシー組成物 (例えば、特許文献 2参照）が知られている。

[0006] 一方、メーキャップ化粧料においてもそのレオロジ一に種々の改善策が試みられた。例えば、油性固型化粧料は、油分が多く配合しており、油っぽさやべたつきがあり、伸び、広がりの悪さ、油膜感が強いため、シリコーン油を用いる化粧料が開発され、シリコーン油の優れた特性力種々のシリコーン油が採用され、特に化粧料に有用な油剤成分として汎用されている。このことはシリコーン油力ベたつきが少なくなめらかで伸びがよぐさっぱりした感触をもち、また潤滑性、撥水性に富むとともに無味 · 無臭の好適な特徴ないし条件を具備しているためである。このようなシリコーン油としては、分子量や粘度の相違する鎖状のジメチルポリシロキサンを代表に、環状のオタタメチルシクロテトラシロキサン、またメチルフエ二ルポリシロキサンを挙げることができる。

[0007] 前記シリコーン油の改良として、なめらかでさっぱりした感触を有する使用感、使用性、そして経時安定性に優れた安全性な化粧料を得るため、ベンゼンに不溶である力自重と同重量以上のベンゼンを含みうる、 R SiO単位と RSiO 単位の比率が 1

2 1. 5

〜30： 1である三次元架橋構造を有するシリコーン重合物と、 50cs以下の低粘度シリコーン油とからなり、かつ、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との重量比率が 5 : 95〜30： 70であるシリコーンゲル組成物（例えば、特許文献 3参照）や、化粧膜のよれゃ溶融充填性の低下を招くことなぐ化粧膜のつやを消してマットな質感のある、油性固型化粧料に適した、次の成分 (A)〜 (D)からなる、即ち (A)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物 0. 5〜10重量％、（B)低粘度シリコーン油 5〜50重量⁰ /₀、 (C)球状粉体 10〜50重量％、 (D)固形油及び Z又は半固形油 1〜50重量％を含有する油性固型化粧料 (例えば、特許文献 4参照）が知られている。

[0008] また、粉体化粧料にお!、ては、良好な密着性と滑らかな伸び広がり性を有し、化粧膜の均一性と経時安定性を高めるため次の成分 (a)〜 (e)力もなる、即ち成分 (a)部分架橋型オルガノポリシロキサン、成分 (b)液状シリコーン油、成分 (c)成分 (b)以外の液状油、成分 (e)粉体とを含有する粉体化粧料 (例えば、特許文献 5参照)や、少なくとも一の粒子相と少なくとも一の脂肪相とを含む組成物であって、更に界面活性特性を有するシリコーンエラストマ一タイプの少なくとも一のゲル化剤を含み、粒子相が該組成物中に組成物全量に対して 50乃至 98重量％の含量で存在する粉体ィ匕粧品（例えば、特許文献 6参照）が知られている。

[0009] さらに、架橋型オルガノポリシロキサン重合物とシリコーン油以外の油剤力なる組成物、該組成物を含有する化粧料 (例えば、特許文献 7参照）が知られている。

[0010] 特許文献 1 :特開平 10— 182403号公報

特許文献 2：特開 2002— 317124号公報

特許文献 3：特公平 8 - 6035号公報

特許文献 4：特開 2000 - 281532号公報

特許文献 5：特開 2001— 278730号公報特許文献 6：特開 2003— 55150号公報

特許文献 7：再公表特許 WO2003Z024413号公報

非特許文献 1 :日本化粧品技術者会編「化粧品事典」、平成 16年 9月 25日第 2刷丸善株式会社発行 p215〜216頁

非特許文献 2：日本化粧品技術者会編「化粧品事典」、平成 16年 9月 25日第 2刷丸善株式会社発行 P217

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0011] 従来の油性型や粉末固形型のアイシャドウ等のメーキャップィ匕粧料は、皿状容器に充填し、これらをコンパクト容器に装着して携帯性をもたせ、また、複数の色を 1つのコンパクト容器に装着するのに利便性のあるものであった。しかし、使用感はさつばりとしたタツチとソフト感、弾力性に欠けるものであった。一方、水系ジエル状型のものは、さっぱりとしたタツチとソフト感があるものの皿状容器に充填することが困難であることから、複数の色を 1つのコンパクト容器に装着することができない不便さがあった。本発明の課題は、ベたつきが無くさっぱりとした使用感、弾力的なタツチとソフト感、耐衝撃性に優れ、しカゝも、金属製或いは榭脂製の皿状容器に充填し、この皿状容器をコンパクト容器に装着させて使用できるため、複数の色を 1つのコンパクト容器にまとめて使用できる簡便性、利便性を有するメーキャップィ匕粧料を提供することにある。課題を解決するための手段

[0012] 本発明者らは、アイシャドウ等のメーキャップィ匕粧料に従来用いられている種々のオルガノシロキサン重合物の特性に注目し、物性を異にする多数のオルガノシロキサン重合物の組み合わせにつ、て鋭意検討した結果、特定の 2種類のオルガノシロキサン重合物と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群力選ばれる 1種又は 2 種以上の液状油と、シリコーン油と、粉体とを含有する組成物を、溶媒 (例えば、低重合度の直鎖状ジメチルポリシロキサンであるジメチコン等のシリコーン油）を添加しスラリー状とし、溶媒を吸い取りながら圧縮成型したところ、ベたつきが無くさっぱりとした使用感とソフトなタツチ、弾力性、耐衝撃性に優れ、しかも、容器充填が可能であるメーキャップィ匕粧料となることを見い出し、使用の際の簡便性、利便性をも有することを確認し、本発明を完成するに至った。

[0013] すなわち本発明は、（1)長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分 (A)と、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群力も選ばれる 1種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体力なる成分 (E)とを含有することを特徴とするメーキャップィ匕粧料や、（2)メーキャップィ匕粧料が油性であることを特徴とする前記（1)記載のメーキャップィ匕粧料や、（3)成分 (A)力（ビュルジメチコン Zラウリルジメチコン)クロスポリマーであることを特徴とする前記（1)又は（2)記載のメーキャップィ匕粧料や、（4)成分 (B)が、（ジメチコン Zビュルジメチコン)クロスポリマーであることを特徴とする前記（1)〜（3)の、ずれか記載のメーキャップィ匕粧料や、（5)成分 (C)が、ジメチコンであることを特徴とする前記（1)〜（4)の、ずれか記載のメーキャップィ匕粧料や、（6)成分 (C)を 30〜70 質量％含むことを特徴とする前記（1)〜（5)の、ずれか記載のメーキャップ化粧料や、（7)成分 (D)を 0. 5〜 10質量％含むことを特徴とする前記（1)〜（6)のいずれか記載のメーキャップ化粧料や、（8)成分 (E)が、光輝性を有する板状粉体を含むことを特徴とする前記（1)〜（7)の、ずれか記載のメーキャップ化粧料や、（9)成分 (E) 力球状粉体を含むことを特徴とする前記（1)〜（8)の、ずれか記載のメーキャップ化粧料や、（10)皿状容器に圧縮成型して充填されており、かかる皿状容器の少なくとも 1個がコンパクト容器に装着されることを特徴とする前記（1)〜（9)の、ずれか記載のメーキャップ化粧料や、 (11)圧縮成型したメーキャップ化粧料の針入荷重値が、 20〜120gfであることを特徴とする前記（1)〜（10)のいずれか記載のメーキャップ化粧料や、 ( 12)圧縮成型したメーキャップィ匕粧料のテクスチユアアナライザーによる TPA (texture profile analysis)測定における弾力性（L2ZL1)力 0. 48〜0. 99であることを特徴とする前記（1)〜（11)のいずれか記載のメーキャップィ匕粧料や、（13 )アイシャドウであることを特徴とする前記（1)〜（12)の、ずれか記載のメーキャップ化粧料に関する。

[0014] また本発明は、（14)長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分 (A)と、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群力も選ばれる 1種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体からなる成分 (E)とを含有する組成物をシリコーン油等の溶媒に分散し、分散後皿状容器に充填し、溶媒を吸！ヽ取りながら圧縮成型することを特徴とするメーキヤップ化粧料の製造方法に関する。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]本発明品（実施例 1)の動的粘弾性を測定した結果を示す図である。横軸はひずみ (％)を、縦軸の G 'は貯蔵弾性率 (弾性項)を、 G "は損失弾性率 (粘性項)を表す。

[図 2]本発明品（実施例 1)のテクスチユアアナライザーによる TPA測定結果を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016] 本発明のメーキャップ化粧料としては、長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物力なる成分 (A)と、成分 (A)以外の、すなわち長鎖アルキル基を含有しな、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物力なる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群から選ばれる 1種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体からなる成分 (E)とを含有するものであれば特に制限されるものではな!、が、上記各成分を含有する組成物は油性であることがより好ましい。さらに、上記各成分を含有する組成物は、シリコーン油等の溶媒が添加され、この溶媒を吸い取りながら圧縮成型したものが好ましく

、さらに、圧縮成型して皿状容器に充填されているものがより好ましい。かかる皿状容器はコンパクト容器に装着することができ、複数個を 1つのコンパクト容器にまとめてセットすることができる。ここで皿状容器とは、コンパクト容器に収容できる程度の薄い小型の金属製または合成樹脂製の皿状の容器を意味する。本発明において、油性化粧料とは、油性基剤の中に粉体を分散させたもので、粉末固形化粧料や水系ジェル状化粧料、乳化型の化粧料とは異なるものである。上記メーキャップィ匕粧料としては、アイシャドウ、ファンデーション、コンシ一ラー、下地料、頰紅、口紅、マスカラ、ァイライナ一、アイプロウ等を挙げることができる。 [0017] 上記成分 (A)である長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、部分的に架橋結合を有する三次元構造を呈するシリコーン系エラストマ一に長鎖アルキル基を有する化合物であれば特に制限されず、上記長鎖アルキル基としては炭素数 8〜30個の直鎖状のアルキル基を好適に例示することができる。かかる成分 (A)は、例えば、 SiO単位、 HSiO 単位、 RSiO 単位、 RHSiO単

2 1. 5 1. 5

位、 R SiO単位、 R SiO 単位及び R HSiO 単位（ここで、 Rは脂肪族不飽和基

2 3 0. 5 2 0. 5

を除く置換もしくは非置換の炭素数 1〜30の一価炭化水素基である）からなる群から選択された少なくとも 1種の構造単位で構成され、ケィ素原子に結合した水素原子を平均で 1. 5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンと、 SiO

2 単位、 (CH =CH) SiO 単位、 RSiO 単位、 R(CH =CH) SiO単位、 R SiO単

2 1. 5 1. 5 2 2 位、 R SiO 単位及び R (CH =CH) SiO 単位、（ここで Rは脂肪族不飽和基を

3 0. 5 2 2 0. 5

除く置換もしくは非置換の炭素数 1〜30の一価炭化水素基である）からなる群力選択された構造単位で構成されると共に、分子中にケィ素原子に結合したビニル基を平均で 1. 5個以上含有するオルガノポリシロキサンとの付加重合によって得ることができる。

[0018] このような長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とし一しは、 f列ば INCI名 (International Nomenclature し osmetic Ingredient labeling na mes)で (ビュルジメチコン Zラウリルジメチコン)クロスポリマーが挙げられる。市販品としては、長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物に炭化水素油又はエステル油を配合したシリコーンゲルを挙げることができる。例えば、 K SG— 41は、ミネラルオイル 65〜75質量％ (以下単に「％」と略す。）を含み、 KSG— 42は、イソドデカン 70〜80%を含み、 KSG— 43は、トリオクタノイン（トリ一 2—ェチルへキサン酸グリセリル） 65〜75%を含み、 KSG— 44は、スクヮラン 65〜75%を含んで、るもの ( 、ずれも信越化学工業 (株)製)等を具体的に挙げることができる。

[0019] 本発明の成分 (A)は目的に応じてその 1種又は 2種以上を用いることができ、その含有量は特に限定されないが、化粧料中に 0. 001〜15%が好ましぐ特に 0. 1〜1 0%が好ましい。成分 (A)の配合により、油系全体の相溶性を高め、油系と粉体系が均一に混合することができる。また、肌への密着性の悪いシリコーン油に、肌への密着性の高、油剤を配合することが可能となる。

[0020] 上記成分 (B)である、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、部分的に架橋結合を有する三次元構造を呈するシリコーン系エラストマ一であれば特に制限されず、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、 R SiO単位及び RSiO 単位よりなり、 R SiO

2 1. 5 3 0 単位及び Z又は SiO単位を含んでいてもよい良い化合物（但し、各構成単位の R

. 5 2

は水素原子、メチル基、ェチル基、プロピル基等のアルキル基、フエ-ル基、トリル基等のァリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和基、フルォロ基やエチレンォキサイド基を含有するもの等が例示され、同種又は異なった種類であってもよい。）を例示することができ、具体的には、特公平 8— 6035号公報、特開 2001— 342255号公報等に記載されている重合物を挙げることができる。

[0021] このような成分（B)は、例えば INCI名（International Nomenclature Cosmetic Ingre dient labeling names)で（ジメチコン Zビュルジメチコン）クロスポリマーが挙げられる。そして、成分）は、重合物単独でもよいが、一般的には低粘度シリコーン油と混合して用いる場合が多い。このような混合物としては、例えば、 KSG— 15 (部分架橋型メチルポリシロキサン 5部とデカメチルシクロペンタシロキサン 95部）、 KSG— 16 (部分架橋型メチルポリシロキサン 20〜30部とメチルポリシロキサン 70〜80部）、 KSG 17 (部分架橋型メチルポリシロキサン 5部とオタタメチルシクロテトラシロキサン 95 部）、 KSG— 18 (部分架橋型メチルポリシロキサン 10〜20部とメチルフエ-ルポリシロキサン 80〜90部）〔いずれも信越化学工業社製〕等の市販品を具体的に挙げることがでさる。

[0022] 成分）は、目的に応じてその 1種又は 2種以上を用いることができ、その含有量は特に限定されないが、化粧料中に 1〜20%が好ましぐ 5〜15%が特に好ましい。成分 (B)の配合により、化粧料に弾力性を持たせ、且つ皿状容器に圧縮成型しうる構造を保持させることができる。

[0023] 上記成分 (C)であるシリコーン油としては、直鎖状、環状のいずれであってもよいが、例えば粘度 50cs以下、中でも 30cs以下の低粘度のもの力ベたつかずさっぱりとした使用感 (感触)を与える点で、また、メーキャップ化粧料の製造工程における圧縮成型前の組成物をスラリー状にするための優れた溶媒としての作用をも有する点で好ましい。低粘度のシリコーン油としては、例えば、低重合度の直鎖状ジメチルポリシロキサン（ジメチコン）、メチルフエ二ルポリシロキサン、ジメチルシロキサン'メチルフエ -ルシロキサン共重合体や、環状のオタタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンを挙げることができるが、 INCI名でジメチコン（シリコン KF— 9 6 (6CS)、シリコン KF— 96 (10じ3)、シリコン10^—96 (20じ3)：信越化学工業社製 )を具体的に例示することができ、目的に応じてその 1種又は 2種以上を用いることができる。また、シリコーン油の配合形態としては、成分 (B)である、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と配合させて KSG— 16等のゲル状シリコーンとして用いる形態や、単独に用いる形態を挙げることができるが、これらの形態を併用することが好ましい。なお、溶媒としてのシリコーン油としては、低粘度のシリコーン油である低重合度の直鎖状ジメチルポリシロキサンを好適に例示することができ、具体的には、シリコン KF— 96 (6CS)、シリコン KF— 96 (IOCS)、シリコン KF— 96 (2 OCS)の順に好ましい。

[0024] 成分（C)シリコーン油の含有量は、化粧料中に 30〜70%、好ましくは 40〜60% 配合されているものが好ましい。 30%以上配合されていると、使用中のさっぱり感が特に保たれ、また 70%以下配合されていると、化粧持ちに特にすぐれ、また皿状容器に圧縮成型しても成型物の耐衝撃性が損なわれる可能性が低くなる。なお、メーキャップィ匕粧料の製造工程における圧縮成型前の組成物へのジメチコン等の溶媒としてのシリコーン油は、圧縮成型時に吸い取られる力添加した成分 (C)シリコーン油の一部も吸ヽ取られることがある。

[0025] 成分 (D)である炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群力も選ばれる液状油は、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、 25°Cで液状のものが好ましぐ例えば、炭化水素油としては、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、スクヮラン、ポリブテン、ポリイソブチレン等を挙げることができ、またエステル油としては、トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル、パラメトキシケィ皮酸 2—ェチルへキシル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オタチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ホホバ油等を挙げることができ、これらは 1種又は 2種以上を用いることができる。

[0026] 成分 (D)を配合することにより、使用中における肌への親和性や密着感が付与される。成分 (D)の含有量は特に限定されないが、化粧料中に 0. 5〜10%、特に 1〜8 %配合することが、充填時のシリコーン油等の溶媒の吸い取りをより向上させる点で好ましい。また、成分 (D)の配合形態としては、例えば KSG— 43のように、成分 (A) 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と配合させて用いる形態や、単独に用いる形態を挙げることができる。

[0027] 成分 (E)である粉体としては、通常の化粧料に用いられる粉体であれば特に制限されないが、化粧料中、 30〜70%含むことが好ましい。また、成分 (E)の粉体は、板状粉体を含むものが好ましぐさらにパール光沢等の光輝性を有する板状粉体を含むものが好ましい。さらに、球状粉体を含むものがより好ましい。板状粉体は、化粧料中に 10〜50%、好ましくは 20〜40%、より好ましくは 30%程度配合することができる。また、光輝性を有する板状粉体は、粉体中 30〜98%の割合で配合することが好ましぐこの範囲内であると、ざらつきが少なぐ皮膚に塗布したときの感触がより好ましくなる。また、球状粉体は、化粧料中に 1〜： LO%、好ましくは 1〜5%配合することができ、粉体中では、 0. 01%〜30%が好ましぐより好ましくは 0. 5%〜10%である。球状粉体は、パウダリー感があり、伸び広がりが良好になるため、よりべたつきが無くさつばりとした使用感を得ることができる。また、系を均一化させることでィ匕粧料を手指やチップ、スポンジ、ブラシ等の塗布具へ取れにくくする作用があるため、反対の作用である系を不均一化させ、ほぐれをよくする粉体と併用することで、手指への化粧料の取れの調整をすることができ好ましい。球状粉体とほぐれをよくする粉体とを 0. 0 01 : 99. 99〜90： 10の範囲内で適宜配合することにより、手指への化粧料の取れの調整が容易になる。球状粉体の平均粒径 (レーザー回折法）は、 0. 1〜80 ;ζ ΐηが好ましく、 0. 5〜50 /ζ πιがさらに好ましい。

[0028] また、成分 (Ε)の材質としては、酸化チタン、黒色酸ィ匕チタン、コンジヨウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケィ酸、酸化マグネシゥム、酸ィ匕ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸ィ匕クロム、水酸ィ匕クロム、カーボンブラック、ケィ酸アルミニウム、ケィ酸マグネシウム、ケィ酸アルミ- ゥムマグネシウム、雲母、合成雲母、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリゥム、窒化珪素等の無機粉体類や、ナイロン、ポリメチルメタタリレート、ポリアクリル酸アルキル、オルガノポリシロキサンエラストマ一、ポリメチルセスキォキサン、架橋型シリコーン.網状シリコーンブロック共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリルーメタクリル酸共重合体、塩ィ匕ビ -リデンーメタクリル酸共重合体、ポリエチレン、ウレタン、ウール、シルク、結晶セルロース、 N—ァシルリジン等の有機粉体類や、有機タール系顔料、有機色素等のレーキ顔料等の色素粉体類や、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有無水ケィ酸、酸化亜鉛含有無水ケィ酸等の複合粉体類や、これら粉体をフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹼、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の 1種又は 2種以上を用いて表面処理を施した表面被覆粉体類などを挙げることができ、これら粉体はその 1種又は 2種以上を用いることができる。

例えば、光輝性を有する板状粉体としては、酸ィ匕チタン被覆ガラス末、酸化チタン処理合成金雲母、雲母チタン、酸化チタン被覆ォキシビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、ォキシ塩ィ匕ビスマス、魚鱗箔、酸ィ匕鉄被覆雲母、有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー、ポリエチレンテレフタレート ·アルミニウム ·エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート ·ポリメチルメタタリレート積層フィルム末、無水ケィ酸'ベンガラ処理アルミニウム末等を挙げることができる。また、球状粉体としては、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン、ポリスチレン、シリカ（無水ケィ酸)、シリコーン榭脂等を挙げることができる。球状粉体と反対の作用を持つほぐれをよくする粉体は、球状や板状ではなぐ例えば、ラグビーボール状、じやがいも状、こんぺい糖状の異形のものが挙げられ、材質はナイロン、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマーを挙げることができる。

本発明のメーキャップ化粧料には、上記必須成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、油性成分、界面活性剤、水や多価アルコール、低級アルコール、水溶性高分子、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、リバーゼゃプロテアーゼ等の酵素類、レゾルシンやィォゥ等の各種薬剤、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。

[0030] 上記油性成分としては、必須成分以外で化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン 'プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、セレシンワックス、ォゾケライトワックス等の非液状の炭化水素類、モクロウ、ォリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マ力デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナゥバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル等の非液状のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、イソステアリン酸、ォレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ォレイルアルコール、ィソステアリルアルコール、ベへ-ルアルコール等の高級アルコール類、トリメチルシロキシケィ酸、高重合度メチルフエ-ルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、ォレイル変性メチルポリシロキサン、ベへ-ル変性メチルポリシロキサン、ポリビュルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン.アルキルメチルポリシ口キサン 'メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の非液状のシリコーン類、パーフルォロデカン、パーフルォロオクタン、パーフルォロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、 12—ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを 1種又は 2種以上用いることができる。

[0031] 上記界面活性剤としては、化粧料一般に用いられて、る界面活性剤であれば、ずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、ァニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等を挙げることができ、これらを 1種又は 2種以上用いることができる。

[0032] 上記水溶性高分子としては、グァーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチノレセノレロース、ヒドロキシェチノレセノレロース、カノレボキシメチノレセノレロース等の半合成系のもの、カルボキシビュルポリマー、アルキル付カ卩カルボキシビュルポリマー、ポリビュルアルコール、ポリビュルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等を挙げることができ、これらを 1種又は 2種以上用いることができる。

[0033] 上記酸ィ匕防止剤としては、例えば α—トコフエロール、ァスコルビン酸等を挙げることができ、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等を挙げることができ、防腐剤としては、例えばパラォキシ安息香酸エステル、フエノキシエタノール等を挙げることができ、これらを 1種又は 2種以上用いることができる。

[0034] 上記紫外線吸収剤としては、例えばべンゾフエノン系、 ΡΑΒΑ系、ケィ皮酸系、サリチル酸系、 4—tert—ブチルー 4'ーメトキシジベンゾィルメタン、ォキシベンゾン等を挙げることができ、これらを 1種又は 2種以上用いることができる。

[0035] 本発明のメーキャップ化粧料としては、圧縮成型後の針入荷重値が、 20〜120gf ( グラムフォース）であるものが好ましぐ更に好ましくは 20〜70gfであり、このような数値範囲にすることにより、使用中のベたつきが無くさっぱりとしたタツチと耐衝撃性に優れたものが得られる。例えば 20gf未満では、ベたつきが無くさっぱりとしたタツチではあるが、耐衝撃性に劣る可能性があり、また 120gfを越えると、耐衝撃性には優れているが、粉感が強ぐ使用時の弾力感に劣る可能性がある。なお、本発明における針入荷重値とは、メーキャップィ匕粧料を厚さ 4mmの金型に充填したものを試料とし、株式会社レオテック社製の「： RHEO TECH FUDOH RHEO METER」を測定機器として使用し、硬度測定条件として、アダプター 3πιπιΦを用い、進入距離 1. 5 mm、上昇速度 2cmZmin.に設定して測定した値をいう。

[0036] また、本発明のメーキャップィ匕粧料としては、テクスチユアアナライザーによる TPA( texture profile analysis)測定における弾力性（L2ZL1)力 0. 48〜0. 99であるものが好ましぐ更に好ましくは 0. 50-0. 99であり、このような数値範囲にすることにより、弾力性に富んだィ匕粧料とすることができる。なお、本発明におけるテクスチユアアナライザーによる TPA測定における弾力性 (L2ZL1)とは、メーキャップィ匕粧料を厚さ 4mmの金型に充填したものを試料とし、英弘精機株式会社製の「テクスチユアァナライザ一」を測定機器として使用し、 TPA測定条件として、 2πιπιΦシリンダープローブ、プローブ速度を 0. 5mmZsecとし、サンプルに対して完全破壊しないように（非破壊領域で）、歪みを 25%与えるように調整し、前記プローブにより試料に対して 2回力を加え、 1回目と 2回目の時間差を 3sec保持し、 1回目の歪みによる高さ変化を Ll、 2回目の歪みによる高さ変化を L2とし、 L2ZL1によって求められる値をいい、外力による変形が力を取り去ったときに戻る割合を意味する (種谷真一，林弘通，川端晶子共著「食品物性用語辞典」（養賢堂)参照)。

[0037] 本発明のメーキャップ化粧料の製造方法としては、上記の成分 (A)と、成分）と、成分 (C)と、成分 (D)と、成分 )とを含有する組成物を溶媒に分散し、容器に充填した後、溶媒を吸い取りながら、圧縮成型する製造方法であれば特に制限されない力溶媒の添加量は、化粧料 100重量部に対して、好ましくは 30〜： L00重量部、より好ましくは 40〜90重量部、中でも 45〜60重量部を用いることで、粘度を低下させ充填しやすくし、均一な化粧料が得られる点で好ましい。溶媒としては、成分 (A)〜(E) を含有する組成物を分散することができ、容器に充填し、溶媒が吸い取れるものであれば、シリコーン油、炭化水素油、エステル油等いずれのものも使用することができる力シリコーン油であることが好ましぐ更には、低重合度の直鎖状ジメチルポリシロキサン (ジメチコン）が好ましい。より具体的には、成分 (E)粉体をヘンシェルミキサー（三井三池社製)にて均一に分散し、別途、成分 (A)長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と、成分 (B)成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とをデスパーにて予備分散後、この分散物に成分 (C)シリコーン油、成分 (D)炭化水素油及びエステル油から選ばれる液状油とを均一に添カロ混合し、均一分散した前記成分 (E)をヘンシェルミキサー (三井三池社製)で撹拌しながら、これに前記成分 (A)〜（D)を添加し、さらにジメチコン等の溶媒としてのシリコーン油を添加し均一に混合してスラリー状とする。スラリー状とした組成物を金属製皿状容器に充填し、添加した溶媒を吸い取りながら、金属製皿状容器に圧縮成型し、メーキャップィ匕粧料を得ることができる。また該充填された金属製皿状容器は、コンノタト容器に装着して用いることができる。

[0038] 以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。

[0039] [長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の合成] 下記式（1)で表わされるメチルハイドロジエンポリシロキサン 160. 8g及び下記式（2 )で表わされるメチルビ-ルポリシロキサン 499. 8gに 2%塩ィ匕白金酸エタノール溶液 0. lgを添加後、内温を 70〜80°Cとして 2時間重合させ、長鎖アルキル基含有架橋型オルガノポリシロキサン重合物であるシリコーン重合物 (I)を得た。

[0040] [化 1]

[0041] [化 2]

[0042] 分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の合成]

トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチルノヽィドロジエンポリシロキサン (分子量 230 0、 CH HSiO対（CH ) SiO= l対 4 (モル比））に 1%水酸化カリウム溶液（エタノー , ル対水 =2対 1)を適量加え、加熱、還流して重合反応を行ない、反応生成物を得た。次いでの反応生成物を水洗浄してアルカリ剤を除去後、自然乾燥させることにより部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物であるシリコーン重合物 (II)を得た。

[0043] [実施例 1〜10及び比較例 1〜3]

表 1に示す組成のアイシャドウを調製し、「手指への取れ」、「使用時の弾力感」、 Γ ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」について以下に示す評価方法及び判断基準により判定し、結果を併せて表 1に示した。

[0044] [表 1]

( )

ND :観察不可 (金属製皿から内容物が抜けてしまい、表面の Γよれ」は観察することができなかった

羞瞽ぇ用紙（規則 26) [0045] * 1：ゴットポール Dl 1 - 796C (粒子径 2〜5 μ mの球状粉体：鈴木购脂工業ネ£製)

* 2：リルサンパウダー S (粒子径 10〜： L4 mの粉体：ァトフイナ ·ジャパン社製）

* 3：前記合成例によるシリコーン重合物 (I)

* 4：前記合成例によるシリコーン重合物 (Π)

* 5 :KF-96 (20CS) (信越化学工業社製）

* 6：ハイコール K一 500 (カネダ社製）

* 7 :TIO (Ν) (日清オイリオグループ社製）

[0046] (製造方法）

Α. ^分 1〜7をヘンシェルミキサー (三井三池社製)にて均一に分散する。

Β.成分 8、成分 9を予備分散後、成分 10〜12を添加し、均一に混合する。

C. Αをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、 Bを添加し、均一分散する。

差替え用鉞（規則 26) D. Cを 100部に、溶媒としてジメチコン (KF— 96 (IOCS) (信越ィ匕学工業社製)） 50 部を添加し、均一に混合する。

E. Dを金属製皿に充填し、溶媒を紙で吸い取りながら圧縮成型し、アイシャドウを得た。

[0047] (評価方法 1)：「手指への取れ」「使用時の弾力感」「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」「肌への密着性」「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」

化粧料評価専門パネル 20名に前記実施例及び比較例のアイシャドウを使用してもらい、「手指への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」について、各自が以下の評価基準に従って 7段階評価し、サンプル毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。

[0048] 評価基準

(評価）（内容）

6 ：非常に良い

5 ：良い

4 ：やや良い

3 ：普通

2 ：やや悪い。

1 ：悪い。

0 ：非常に悪い。

[0049] 判定基準

(評点の平均点）（判定）

5. 0以上：◎ (非常に良好）

3. 5以上 5. 0未満：〇（良好）

2. 0以上 3. 5未満：△ (普通）

2. 0未満： X (不良）

[0050] (評価方法 2)：「耐衝撃性」

前記実施例及び比較例のアイシャドウを、金属製皿に充填した状態のまま、 50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、落下後の表面状態を観察し、アイシャドウ毎に以下の 3段階の評価判定基準により判定した。

[0051] (評価判定基準）

(評価）（判定）

殆ど変化なし：〇

表面のよれ有り：△

大きな表面のよれ有り： X

[0052] (針入荷重値の測定）

針入荷重値測定には、メーキャップィ匕粧料を厚さ 4mmの金型に充填したものを試料とし、測定機器は、株式会社レオテック社製の「RHEO TECH FUDOH RHEO METER」を測定機器として使用し、硬度測定条件として、アダプター 3πιπιΦを用い、進入距離 1. 5mm,上昇速度 2cmZmin.に設定して測定した。

[0053] 表 1から明らかなように、本発明品である実施例 1〜9のアイシャドウは、「手指への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目において優れたァィシャドウであった。特に「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」は、後記の図 1の説明のように、最初は弹カ感を非常に感じるが伸ばしていくと、弹カ感がなくゆるやかに伸び広がり、パウダリー感に変化するテクスチャになる感触に対応すると考えられる。これに対して、成分 (A)のシリコーン重合物（I)を配合していない比較例 1は、「肌への密着性」や「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」に劣り、また、成分 (B)のシリコーン重合物（II)を配合していない比較例 2は、「使用時の弾力感」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の各項目の点で劣るものであり、さらに、成分 (D)を配合していない比較例 3は、「肌への密着性」に劣るものであった

[0054] (動的粘弾性の測定）

本発明のメーキャップ化粧料は、従来の油性アイシャドウや粉末固型アイシャドウと異なり、系に弾性がある独特の感触をもつことが特徴である。そこで、フルードスぺクトルメーター（レオトリック社製、 RES— II)を用いて、上記実施例 1記載のアイシャドウの動的粘弾性測定を行った。測定ジオメトリーとしては、 25〜50mmのパラレルプレート又はクエツトを用い、測定モードは主に変位振幅依存性（dynamic frequency swe ep)を用いた。ここでひずみは、パラレルプレートの間隔と等しい変位振幅でプレートを移動させた場合を 100%とし、周波数を 1Hzに固定し、変位振幅を 10_⁸から 10³まで変化させた。これらの条件で測定を行い、貯蔵弾性率 (G' )、損失弾性率 (G' ' )を求めた。このようにして、本発明の化粧料 (実施例 1のアイシャドウ）に適用すると、図 1のように、 G' (貯蔵弾性率:弾性項)、 G'，（損失弾性率:粘性項)のカーブを呈した。縦軸の G 'は貯蔵弾性率 (弾性項)を、 G ' 'は損失弾性率 (粘性項)を表し、横軸（ %)はひずみを表す。図 1より、シェアをかけていくと弾性項が著しく低下しているが、粘性項が上昇せず、弾性項と比較してゆっくり低下していることから、感触と対応すると、最初は弹カ感を非常に感じるが伸ばしていくと、弹カ感がなくゆるやかに伸び広がり、パウダリー感に変化するテクスチャになると考えられる。

[0055] (TPAの測定）

本発明品（実施例 1, 6, 10)、比較品（比較例 2)及び従来品であるパウダーァイシャドウ、クリームアイシャドウ（油性アイシャドウ）に対して英弘精機 (株)社製テクスチユアアナライザーによる TPA (texture profile analysis)測定を行なった。測定条件は、 2πιπιΦシリンダープローブ、プローブ速度を 0. 5mmZsecとし、サンプノレに対して完全破壊しなヽように（非破壊領域で）、歪みを 25%与えるように調整した。 TPA測定は、一定のプローブにより、サンプルに対して 2回力をカ卩えて、 1回目と 2回目の時間差を 3sec保持し、 1回目の歪みによる高さ変化を Ll、 2回目の歪みによる高さ変化を L2とし、 L2ZL1を弾力性 [springness]の指標とする。例えば、パネの場合、完全弾性体であることから L1 =L2となるため、弾力性 L2ZL1 = 1となる。弾力性 (L2Z L1)の結果を表 2に示す。表 2より、本発明品は、弾力性を有することが確認された。また、参考までに、本発明品（実施例 1)のテクスチユアアナライザーによる TPA測定結果を図 2に示す。

[0056] [表 2] L 2/L 1

本発明品（実施例 1) 0. 923

本発明品（実施例 6) 0. 487

本発明品（実施例 1 0) 0. 489

比較品（比較例 2) 0. 470

従来品（パウダーアイシャドウ） 0. 467

従来品（クリームアイシャドウ） 0. 245

[0057] なお、従来品（パウダーアイシャドウ）と従来品（クリームアイシャドウ）の処方及び製造方法を以下に示す。

[0058] [パウダーアイシャドウの処方及び製造方法]

(成分）（¾；)

1. シリコーン処理マイ力 * 8 2 0. 0

2. シリコーン処理タルク * 8 残量 3. 酸化チタン被覆雲母 30. 0

4. 窒化ホウ素 5. 0

5. 群青 2. 0 6. 黄色 40 1号 0. 5

7. 合成炭化水素ワックス 2. 5

8. 架橋型シリコーン '網状シリコーンブロック共重合体 * 9 2. 0

9. 防腐剤 0. 2

1 0. 流動パラフィン 2. 0

1 1. ワセリン 1. 0

1 2. ジメチルポリシロキサン 3. 0 1 3. 香料 0. 0 1 * 8 ： 3 %ジメチルポリシロキサン処理

* 9 ： KS P- 1 00 (粒子径 5 μ mの球状粉体：信越化学工業社製)

[0059] (製造方法）

A.成分 1〜9をヘンシェルミキサー（三井三池社製)で均一に分散する。

B.成分 10〜 13を加熱して均一に分散する。

C. Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、 Bを添加し、均一分散する。

D. Cをパルべライザ一にて粉砕する。

E. Dを金皿に充填し、圧縮成型し、ノウダ一アイシャドウを得た。

[0060] [クリームアイシャドウの処方及び製造方法] (成分） (%)

1. パラフィンワックス 3. 5

2. ジステアリン酸エチレングリコール 2. 0

3. カルナゥバロウ 1. 5

4. メチルポリシロキサン 15. 0

5. スクヮラン 7. 0

6. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 20. 0

7. 架橋型シリコーン ·網状シリコーンブロック共重合体 * 9 5. 0

8. シリコーン処理雲母チタン * 8 35. 0

9. シリコ一ン処理合成金雲母 * 8 残量

10. 酸化鉄 0. 4

1 1. 群青 0. 1

12. パラフィンワックス 0. 5

13. スクヮラン 2. 5

14. 香料 0. 01

[0061] (製造方法）

A.12〜： 14を均一に加熱溶解する。

B. Aに 9〜： 11を加え、ローラーにて分散する。

C.1〜6を均一に加熱溶解する。

D. Cに Bを加え均一に加熱混合する。

E. Dに 7、 8を加え、均一に加熱混合する。

F. Eを 80°Cに加熱し、金皿に充填し、冷却後、クリームアイシャドウを得た。

[0062] [実施例 11；アイシャドウ]

(成分） (%)

1. 雲母残量

2. 酸化チタン被覆雲母（光輝性粉体） 5. 0

3. 無水ケィ酸 * 10 3. 0

4. ナイロン * 1 1 1. 0

5. 雲母チタン（光輝性粉体） 20. 0

6. 黄酸化鉄 0. 1

7. 黒酸化鉄 0. 1

8. ベンガラ 0. 1

9. 群青 0. 1

10. シリコーン処理酸化チタン 1. 0

1 1. パラォキシ安息香酸メチル 0. 1

12. ジメチコン * 12 20. 0

13. 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 13 4. 0

14. 部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 14 35. 0

15. 重質流動イソパラフィン * 15 5. 0

16. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1. 0

17· 香料遮里

(処方外）

18. 溶媒：ジメチコン * 12 40部

* 10 ：ゴットポール E 2-824C (粒子径 0. 9〜； 1. 4 /mの球状粉体：鈴木油脂工業社製）

* 1 1 ：リルサンパウダー L (粒子径 18〜25 /mの異形粉体：ァトフイナ · ジャパン社製）

* 12 ： KF- 96 (I OCS) (信越化学工業社製）

* 13 ： KSG-43 (信越化学工業社製）

* 14 ： KSG- 16 (信越化学工業社製）

* 15 ：パールリーム 18 (日本油脂社製） (製造方法）

A.成分 1〜： L1をヘンシェルミキサー（三井三池社製）にて均一に分散する。

B.成分 12〜 17を均一に混合する。

D. Cを 100部に成分 18を添カ卩し、均一に混合する。

E. Dを金属製皿に充填し、溶媒を紙で吸い取りながら圧縮成型し、アイシャドウを得 [0064] 本発明のアイシャドウは、「手指への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさつばりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目にお、て優れたアイシャドウであった。

[0065] [実施例 12；アイシャドウ]

(成分）（％)

1. 雲母残量

2. タルク 7. 0

3. 架橋型シリコーン '網状シリコーンブロック共重合体 * 9 3. 0

4. ナイロン *2 2. 0 5. 雲母チタン（光輝性粉体） 20. 0

6. シリコーン処理黄酸化鉄 0. 1

7. シリコーン処理黒酸化鉄 0. 1

8. シリコーン処理酸化チタン 0. 1

9. パラォキシ安息香酸メチル 0. 1

10. メチルフエ二ルポリシロキサン * 16 20. 0

11. 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 13 4. 0

12. 部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 14 35. 0

13. ポリブテン 5. 0

14. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1. 5

15. 香料適量 (処方外）

16. 溶媒：ジメチコン * 12 60部 * 16 ： KF- 56 (信越化学工業社製）

[0066] (製造方法）

A.成分 1〜9をヘンシェルミキサー（三井三池社製）にて均一に分散する。

B.成分 10〜 15を均一に混合する。

D. Cを 100部に成分 16を添カ卩し、均一に混合する。

[0067] 本発明のアイシャドウは、「手指（チップ)への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目にお、て優れたアイシャドウであった。 [0068] [実施例 13;ファンデーション] (成分）

1. 雲母残量

2. タルク 5 . 0

3. 架橋型シリコーン ·網状シリコーンブロック共重合体 * 9 3 . 0

4. ポリスチレン * 17 2 . 0

5. 雲母チタン（光輝性粉体） 2 0 . 0

6. フッ素化合物処理黄酸化鉄 0 . 1

7. フッ素化合物黒酸化鉄 0 . 1

8. フッ素化合物処理ベンガラ 0 . 1

9 · フッ素化合物処理微粒子酸化チタン 2 . 0

10. ジメチコン * 5 2 5 . 0

1 1. 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 13 5 . 0

12. 部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 14 3 0 . 0

13. パラメトキシケィ皮酸 2—ェチルへキシル 4 . 0

14. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1 . 5

15. 香料適量

(処方外）

16. 溶媒：ジメチコン * 18 4 5部

* 17：フアインパール 3000 SP—Q (粒子径 5〜 20 mの球状粉体：松浦社製）

* 18 ： KF-96 (6CS) (信越化学工業社製）

[0069] (製造方法）

B.成分 10〜 15を均一に混合する。

D. Cを 100部に成分 16を添加し、均一に混合する。

E. Dを金属製皿に充填し、溶媒を紙で吸い取りながら圧縮成型し、ファンデーションを得た。

[0070] 本発明のファンデーションは、「手指 (スポンジ）への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目にお、て優れたファンデーションであった。 [0071] [実施例 14;フェイスカラ (成分）

1. 雲母残量

2. タルク 5. 0

3. ナイロン * 19 1. 0

4. メタクリル酸メチルクロスポリマー * 20 10. 0

5. 雲母チタン（光輝性粉体） 10. 0

6. フッ素化合物処理赤色 226 0. 1

7. フッ素化合物処理黒酸化鉄 0. 1

8. フッ素化合物処理微粒子酸化チタン 2. 0

9. ジメチコン * 5 30. 0

10. 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 13 2. 0

1 1. 部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 14 30. 0

12. 流動パラフィン 2. 0

13. ポリブテン 2. 0

14. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1. 5

15. 香料適量

(処方外）

16. 溶媒：ジメチコン * 18 55部

* 19 ：東レナイロン粉末 SP— 500 (粒子径 1〜23 /xmの球状粉体：東レ社製）

* 20 ：ガンツパール GM 1 -0804 (粒子径 4〜 15 mの異形粉体：ガンッ化成社製）

[0072] (製造方法）

A.成分 1〜8をヘンシェルミキサー（三井三池社製）にて均一に分散する。

B.成分 9〜： 15を均一に混合する。

D. Cを 100部に成分 16を添カ卩し、均一に混合する。

E. Dを金属製皿に充填し、溶媒を紙で吸い取りながら圧縮成型し、フェイスカラーを得た。

[0073] 本発明のフェイスカラーは、「手指への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目におレ、て優れたフェイスカラーであった。 [0074] [実施例 15；リップダロス]

(成分）

1. 酸化チタン被覆ガラス末（光輝性粉体） 20.

2. 無水ケィ酸 * 10 2.

3. ポリスチレン * 17 2.

4. ジメチコン（20 c s) 15.

5. 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 13 10.

6. 部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 * 14 35.

7. 重質流動イソパラフィン * 15 4.

8. リンゴ酸ジイソステアリル残

9. トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1.

10· 1， 3—ブチレングリコール 1.

1 1. 美容成分（力ミツレエキス） 0.

12. 精製水 ₃.

13. 香料適 (処方外）

14. 溶媒：ジメチコン（6 c s) 35

[0075] (製造方法）

A.成分 1〜3をヘンシェルミキサー（三井三池社製）にて均一に分散する。

B.成分 4〜 13を均一に混合する。

D. Cを 100部に成分 14を添カ卩し、均一に混合する。

E. Dを金属製皿に充填し、溶媒を紙で吸い取りながら圧縮成型し、リップダロスを得た。

[0076] 本発明のリップダロスは、「手指（ブラシ）への取れ」、「使用時の弾力感」、「ベたつきが無くさっぱりとした使用感」、「肌への密着性」、「耐水性、耐皮脂性等の化粧持ち」、「耐衝撃性」の全ての項目において優れたリップダロスであった。

産業上の利用可能性

[0077] 本発明のメーキャップ化粧料は、ベたつきが無くさっぱりとした使用感とソフトなタツチと弾力性を有しながら、耐水性、耐皮脂性に優れると共に、耐衝撃性に優れ、さらに金属製皿或いは合成樹脂製皿に圧縮成形が可能なため、コンパクト容器にセットでき、種々の色を併せて使用できる簡便性、利便性をも有する _c

Claims

請求の範囲

[I] 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分（ A)と、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物力もなる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群から選ばれる 1種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体からなる成分 (E)とを含有することを特徴とするメーキャップィ匕粧料。

[2] メーキャップィ匕粧料が油性であることを特徴とする請求項 1記載のメーキャップィ匕粧料。

[3] 成分 (A) (ビュルジメチコン Ζラウリルジメチコン)クロスポリマーであることを特徴とする請求項 1又は 2記載のメーキャップィ匕粧料。

[4] 成分 (Β)力（ジメチコン Ζビュルジメチコン)クロスポリマーであることを特徴とする請求項 1〜3の!、ずれか記載のメーキャップ化粧料。

[5] 成分 (C)が、ジメチコンであることを特徴とする請求項 1〜4のいずれか記載のメーキヤップ化粧料。

[6] 成分 (C)を 30〜70質量％含むことを特徴とする請求項 1〜5のいずれか記載のメーキャップ化粧料。

[7] 成分 (D)を 0. 5〜10質量％含むことを特徴とする請求項 1〜6のいずれか記載のメ一キャップ化粧料。

[8] 成分 (Ε)が、光輝性を有する板状粉体を含むことを特徴とする請求項 1〜7の！ゝずれか記載のメーキャップ化粧料。

[9] 成分）が、球状粉体を含むことを特徴とする請求項 1〜8のいずれか記載のメーキヤップ化粧料。

[10] 皿状容器に圧縮成型して充填されており、カゝかる皿状容器の少なくとも 1個がコンパタト容器に装着されることを特徴とする請求項 1〜9のいずれか記載のメーキャップィ匕粧料。

[II] 圧縮成型したメーキャップ化粧料の針入荷重値が、 20〜120gfであることを特徴とする請求項 1〜10のいずれか記載のメーキャップィ匕粧料。

[12] 圧縮成型したメーキャップィ匕粧料のテクスチユアアナライザーによる TPA (texture pr ofile analysis)測定における弾力性 (L2ZL1)力 0. 48-0. 99であることを特徴とする請求項 1〜11の、ずれか記載のメーキャップィ匕粧料。

[13] アイシャドウであることを特徴とする請求項 1〜12のいずれか記載のメーキャップィ匕粧料。

[14] 長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物からなる成分（ A)と、成分 (A)以外の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物力もなる成分 (B)と、シリコーン油からなる成分 (C)と、炭化水素油及び Z又はエステル油からなる群から選ばれる 1種又は 2種以上の液状油からなる成分 (D)と、粉体からなる成分 (E)とを含有する組成物を溶媒に分散し、分散後皿状容器に充填し、前記溶媒を吸い取りながら圧縮成型することを特徴とするメーキャップィ匕粧料の製造方法。