明 細 書
まつ毛用化粧料
技術分野
[0001] 本発明は、まつ毛用化粧料に関する。
背景技術
[0002] 目元を際立たせるというマスカラの化粧効果を高めるために、まつ毛を上向きに力 ールする性能、つまりカールアップ効果は非常に重要である。従来、カールアップ効 果を高めるためには、種々の皮膜剤を用いたり、粉体を配合したりする方法がとられ てきた。例えば、特許文献 1では、低融点で柔軟性の高いキャンデリラワックスを有機 溶剤にて分別抽出して得られるキャンデリラ榭脂を用いて、カールアップ効果やボリ ユーム感を演出するというマスカラを提供している。また、特許文献 2では、ケラチン 繊維に接着可能で角質層の 1%を超える収縮を起こす皮膜形成性ポリマーと高硬度 のワックスの組み合わせにより、カールアップ効果とまつ毛を濃くする効果を発揮する マスカラを提供している。しかしながら、依然として使用時にダマが発生しやすぐ仕 上がりが十分ではないという問題の他、カールしたまつげが時間の経過とともに下を 向いてきてしまう、つまり、カール保持効果が低いという問題があった。特許文献 3で はケラチン性物質に接着可能なポリマーとそれ以外のポリマー粒子やワックス等との 組み合わせにより、カールアップ効果を与えるマスカラを提供している。また特許文 献 4では、非水系ポリマーデイスパージヨンと中空粉体の組み合わせにより、カールと その保持効果を高める方法が開示されているが、カール保持力が十分ではなぐ使 用時ダマが発生するといつた問題があった。また、カールを保持する程度に粉体を多 量配合すると、皮膜の均一性が低下して仕上がりが悪くなる、化粧崩れしやすくなる といった問題があった。
[0003] 特許文献 1 :特開 2003— 95874号公報
特許文献 2 :特開平 11 255619号公報
特許文献 3:特開 2003 - 55136号公報
特許文献 4:特開 2004 - 315420号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] 本発明の課題は、まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時にダマ が発生せず、なおかつ、高い耐湿性を有し、使用中のカール保持効果が高ぐ仕上 力^が美しいまつ毛用化粧料を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0005] 本発明は、メタクリル酸及び Z又はその塩(以下、モノマー(a)とも 、う)と、 20°Cの 水 lOOgへの溶解度が 2g以下のモノマー (b)を構成単位として有し、ガラス転移温度 (Tg )が 80°C以上である皮膜形成性ポリマー (A)を含有することを特徴としたまつ毛
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用化粧料を提供するものである。
発明の効果
[0006] 本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗 布時にダマが発生せず、なおかつ、高い耐湿性を与え、使用中のカール保持効果 が高ぐ美しい仕上がりを与えることができる。
発明を実施するための最良の形態
[0007] 本発明のまつ毛用化粧料は、メタクリル酸及び Z又はその塩 (モノマー(a) )と、 20 °Cの水 100gへの溶解度が 2g以下のモノマー(b)を構成単位とするポリマー(A)を 含むまつ毛用化粧料である。
[0008] [ポリマー(A) ]
本発明に係るポリマー (A)は、皮膜形成性ポリマーであり、メタクリル酸及び Z又は その塩(モノマー(a) )と、 20°Cの水 100gへの溶解度が 2g以下のモノマー(b)を構 成単位として有し、ガラス転移温度 (Tgi)が 80°C以上の皮膜形成性ポリマーである。 ここで、皮膜形成性とは、ポリマーの水溶液又は水分散液をシャーレに広げて 25°C で乾燥させた後、皮膜を形成する性質を有することをいう。ただし、乾燥に伴い割れ が生じてもよぐ一枚の膜として得られる必要もない。
ポリマー (A)のガラス転移温度 (Tg )は、カールアップ効果及び耐湿性向上の観
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点から、 80°C以上であることが必要であり、 100°C以上が好ましぐ 120°C以上がより
好ましぐ特に 150°C以上が好ましい。また、ガラス転移温度 (Tg )は高ければ高い
1
ほどカールアップ効果向上の観点力も好ましいが、製造上の制約から 250°C以下が 好ましぐさらに 230°C以下が好ましい。ポリマー (A)のガラス転移温度 (Tg )は、高
1 めに設定することによりポリマーの収縮性が向上し、カールアップ効果が高まると考え られる。
なお、ガラス転移温度 (Tg )は、示差走査熱量計 (DSC)により測定された値をいう
1
。具体的には、下記の連続する温度プログラム 1〜4の条件で測定を行った場合、温 度プログラム 3で測定される値をガラス転移温度とする。
温度プログラム:
1. 30 〜250°C :昇温速度 30°CZmin,保持時間 lmin
2. 250〜一 50°C :冷却速度 200°CZmin,保持時間 lOmin
3.— 50〜250°C :昇温速度 10°CZmin,保持時間 lmin
4. 250〜 30°C :冷却速度 30°CZmin,保持時間 2min
[0009] ポリマー (A)は、重量平均分子量 (GPCにより測定。ポリスチレン換算)力 000〜1 000000力好まし <、 8000〜500000力さらに好まし!/ヽ。重量平均分子量力 ^5000以 上であれば、良好なカールアップ効果を得ることができ、 1000000以下であれば塗 布しやすい。
また、ポリマー (A)の形態が水溶液、水 Zアルコール混合溶液系、もしくはこれらの 分散液 (ェマルジヨン系)などであっても、その形態にかかわらず、使用することがで きる。
[0010] ポリマー (A)に含まれるカルボキシル基は、中和されていなくても良いが、水溶性 の点、カールアップ効果とカール保持効果の点から、カルボニル基の全部、又は一 部が中和されることが好ましい。中和度としては、 0. 01-0. 6力好ましく、 0. 01〜0 . 5が好ましぐ 0. 02〜0. 3がさらに好ましい。中和剤としては無機塩基、有機塩基 を用いることができる。無機塩基としては、アンモニア、水酸ィ匕カリウム、水酸化ナトリ ゥム等が挙げられ、有機塩基としては、 L—アルギニン、 2—アミノー 2—メチル 1— プロパノール、 2 アミノー 1ーメチルー 1, 3 プロパンジオール、トリエタノールアミ ン及びトリス (ヒドロキシメチル)ァミノメタン等が挙げられる。中和剤は一種以上の塩
基ィ匕合物を用いることができる力 高いカールアップ効果とカール保持効果を得るた めに、無機塩基を用いることが好ましぐ特にアンモニアを用いることが好ましい。また
、化粧持続性を得るためには、有機塩基を用いることが好ましぐ特に 2—ァミノ一 2 ーメチルー 1 プロパノールを用いることが好まし!/、。
[0011] [モノマー(a) ]
本発明におけるモノマー(a)とは、メタクリル酸及び Z又はその塩をいう。メタクリル 酸の塩としては、例えばメタクリル酸アンモ-ゥム塩等が挙げられ、メタクリル酸とその 塩の重量比に特に制限はなぐメタクリル酸単独で、又はメタクリル酸の塩単独で使 用してちょい。
ポリマー (A)に含まれるモノマー(a)の含有率は、 11〜98重量0 /0が好ましぐ十分 なカールアップ効果を得るためには、 20〜98重量%が好ましぐ 20〜90重量%が より好ましぐ 40〜80重量%が更に好ましい。また、美しい仕上がりを得るために、モ ノマー(a)中のメタクリル酸の含有量は、 5〜60重量%が好ましぐ 10〜50重量%が より好ましぐ 15〜40重量%がさらに好ましい。
構成される塩は、ポリマー (A)の中和剤として使用されるものと同様の塩基を用いる ことができ、無機塩基としては、アンモニア、水酸ィ匕カリウム、水酸ィ匕ナトリウムが挙げ られ、有機塩基としては、 L—アルギニン、 2—アミノー 2—メチルー 1 プロパノール 、 2 アミノー 1ーメチルー 1, 3 プロパンジオール、トリエタノールァミン及びトリス(ヒ ドロキシメチル)ァミノメタン等が挙げられる。中和剤は一種以上の塩基ィ匕合物を用い ることができるが、高いカールアップ効果とカール保持効果を得るために、無機塩基 を用いることが好ましぐ特にアンモニアを用いることが好ましい。また、化粧持続性を 得るためには、有機塩基を用いることが好ましぐ特に 2—ァミノ一 2—メチル 1—プ ロパノールを用いることが好まし 、。
[0012] [モノマー(b) ]
本発明に係るモノマー(b)は、 20°Cの水 lOOgへの溶解度は 2g以下であることが好 ましい。モノマー (b)の溶解度が低くなるほど、塗布時にダマが発生しに《なり、まつ 毛用化粧料の耐湿性が向上し、高い耐湿性を得ることができるので、好ましい。 また、モノマー(b)のホモポリマーとしてのガラス転移温度 (Tg )は、カールアップ効
果の観点力も 80°C以上が好ましぐさらに好ましくは 100°C以上である。また、製造 上の制約から 250°C以下が好まし!/、。
ポリマー (A)に含まれるモノマー(b)の含有率は、 2〜89重量%が好ましぐ十分な カール保持性及び耐湿性を得るために、 2〜80重量%が好ましぐ 10〜80重量% 力 り好ましぐ 20〜60重量%がさらに好ましい。また、美しい仕上がりを得るために 、 40〜95重量%が好ましぐ 50〜90重量%がより好ましぐ 60〜85重量%がさらに 好ましい。
[0013] 具体的には、モノマー(b)としては、例えば、アルキルアタリレート系モノマー、アル キルメタタリレート系モノマー、スチレン系モノマー、アルキルアクリルアミド系モノマー 、アルキルメタクリルアミド系モノマー等が好適に挙げられる。これらのモノマーに含 有されるアルキル基としては、直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基のみならず、単環も しくは多環の脂肪族環もしくは芳香環を有する炭化水素基を含み、環にさらに直鎖 又は分岐のアルキル基を置換基として有する炭化水素基をも含むものなどが挙げら れる。
上記のモノマー(b)のうち、より具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸 tert— ブチル、アクリル酸 tert—ブチル、アクリル酸イソボル-ル、メタクリル酸イソボル-ル( 下記一般式(1) )、アクリル酸ジシクロペンタ-ル、メタクリル酸ジシクロペンタ-ル(下 記一般式(2) )、スチレン、 tert—ブチルアクリルアミド、 tert—ブチルメタクリルアミド がカールアップ効果の観点力 好ましぐメタクリル酸メチル、 tert—ブチルアクリルァ ミドがさらに好ましい。
なお、モノマー (b)は一種を単独で用いても、また二種以上を用いてもよい。
[0014] [化 1]
[0015] [化 2]
=H:アクリル酸ジシクロペンタニル
R1 =CH3 :メタクリル酸ジシクロペンタニル
[0016] [まつ毛用化粧料]
本発明のまつ毛用化粧料は、皮膜形成性ポリマー (A)を含有する。また、さらに 25 °Cで固体の油性成分を含有することが好ましぐさらには平均粒径 l〜20 /z mの粉 体を含有することが好まし ヽ。
本発明のまつ毛用化粧料において、皮膜形成性ポリマー (A)の含有量は、全ィ匕粧 料中に 1〜 30重量%とすることで、良好な力ールアップ効果とその保持効果を発現 することができる。また、カールアップ効果と、重ね塗りをしてもダマが発生しない美し い仕上がりを得る観点より、 1〜: LO重量%が好ましぐ 2〜6重量%の範囲がより好ま しい。
[0017] 本発明のまつ毛用化粧料は、皮膜形成性ポリマー (A)のほかに、 25°Cで固形の油
性成分 (ワックス)を含有することが好ましい。ここで用いられるワックスは、動物系のヮ ッタス、植物系のワックス、鉱物系のワックス、合成ワックス等から適宜選択して使用す ることができる。具体的には、カルナウパロウ、ミツロウ、極度水添ホホバ油、ラノリンヮ ッタス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、常温(25°C)で固体のグリセリ ド、シリコーンワックスなどを挙げることができる。上記のワックスは、 1種を単独で用い ても、また 2種以上を混合して用いてもよい。
[0018] これらのワックスのうち、特に高いカールアップ効果を得るとの観点から、針入度 8 以上のワックスがより好ましい。ここで、針入度とは、 JIS K— 2235— 5. 4に準じて 測定したものをいう。すなわち、 25±0. 1°Cに保ったワックスの試料に、規定の針 (針 の重量 2. 5±0. 02g、針保持具の重量 47. 5 ±0. 02g、おもりの重量 50±0. 05g )が、 5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離 (mm)を 10倍した値を針入度と した。具体的には、上記のワックスのうち針入度 8以上のものが挙げられる。特に、ミツ ロウ、マイクロクリスタリンワックスを用いることが好ましい。また、上記の針入度 8以上 のワックスは、 1種単独で用いても、また 2種以上を混合して用いてもよい。
まつ毛化粧料中の 25°Cで固形の油性成分 (ワックス)の含有量は、 0. 1〜40重量 %が好ましぐ 5〜30重量%がより好ましぐ 10〜25重量%がさらに好ましい。また、 まつ毛用化粧料中の針入度が 8以上であるワックスの含有量は、 0. 1〜20重量%の 範囲で含有することが好ましぐ 0. 5〜10重量%がより好ましぐ 1〜6重量%がさら に好ましい。 25°Cで固形の油性成分 (ワックス)の含有量は、 0. 1重量%以上含有す ることで、まつ毛の十分なカールアップ効果を得ることができ、 40重量%以下とするこ とで、良好な仕上がりを期待することができる。
[0019] 本発明のまつ毛用化粧料は、さらに粉体を含有することが好ましい。本発明に係る 粉体としては、平均粒径 1〜20 mの粉体であれば特に制限はないが、カールアツ プ効果の観点から、特に 2〜10 μ mがより好ましい。なお、粉体の平均粒径は、レー ザ回折 Z散乱式粒度分布測定装置 (例えば (株)堀場製作所社製、 LA- 920)を用 Vヽてレーザ回折法で測定した値 (メジアン径)である。
また、粉体の形状は、球状、平板状、粒状、針状、棒状、無定形等のいずれであつ てもよく、特に球状が好ましい。
[0020] 本発明に係る粉体には、無機粉体、有機粉体などが含まれる。無機粉体としては、 タルク、マイ力、セリサイト、カオリン等の板状無機粉体、シリカ、硫酸バリウム、水酸ィ匕 アルミニウム、炭酸カルシウム、ケィ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケィ酸アルミ- ゥム、炭酸マグネシウム等の球状もしくは不定形無機粉体;有機粉体として、ポリアミ ド榭脂、ポリエチレン榭脂、ポリプロピレン榭脂、ポリメタクリル酸メチル榭脂、セルロー ス系榭脂、ポリスチレン榭脂、スチレンとアクリル酸の共重合体、シリコーン榭脂等の 有機粉体などが挙げられる。
このうち、無機粉体が好ましぐ更に球状無機粉体が好ましい。より具体的にはシリ 力を用いることが好ましい。なお、有機粉体においては、親水処理することにより好ま しい形態となる。
[0021] 上記粉体は、 1種を単独で用いても、また 2種以上を混合して用いてもよぐ美しい 仕上がりを得て、高いカールアップ効果を得るとの観点から、まつ毛用化粧料全体に 対して 0. 1〜20重量%含有することが好ましぐさらに 1〜8重量%の範囲で含有す ることが好ましい。
[0022] 上記粉体の使用形態としては、水分散液として用いてもよぐ水溶性高分子や界面 活性剤を用いて水中に分散させた状態で用いることができる。具体的には、ポリェチ レンディスパージヨン、シリコーン榭脂デイスパージヨン、ポリスチレン榭脂デイスパー ジョン、ウレタンディスパージヨン、ナイロンデイスパージヨン等が挙げられる。
[0023] 本発明のまつ毛化粧料は、顔料を含むこともできる。顔料は、通常化粧料に用いら れるものであれば、特に制限されず、例えば無機顔料、有機顔料などが上げられる。 具体例としては、無機顔料として、酸化チタン、黒酸化チタン、亜鉛華、ベンガラ、 黄酸化鉄、黒酸化鉄等;有機顔料として、タール色素等が挙げられる。
顔料は、まつ毛用化粧料全体に対して 0. 1〜20重量%含有することが好ましぐさら に 1〜8重量%の範囲で含有することが好ましい。
[0024] 上記粉体及び顔料は、表面処理されて!、てもよく、例えばシリカ処理、アルミナ処 理、シリカ一アルミナ処理、ポリアクリル酸処理等の親水化表面処理、シリコーン処理 、フッ素化合物処理、金属せつけん処理、レシチン処理、油脂処理等疎水化表面処 理を施したものを使用できる。
特に、親水的な処理を施した粉体及び顔料は、ポリマー (A)との親和性が高ぐ特 にポリアクリル酸処理された粉体及び顔料はカールアップ効果、仕上がりの点でより 好ましい。
[0025] 本発明のまつ毛化粧料は、粉体及び顔料の分散剤または系の安定化剤として水 溶性の高分子を更に含有することができる。具体的には、ポリビニルアルコール、ヒド 口キシェチノレセノレロース、カノレボキシメチノレセノレロース、メチノレセノレロース、カチオン ィ匕ヒドロキシェチノレセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カノレボ キシビュルポリマー、ビュルピロリドン'ビュルアルコール共重合体、ポリメチルビ-ル エーテル、アラビアガム、グァーガム、キサンタンガム、変性コーンスターチ、デンプン 、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。これらのうち、粉体及び顔料の分散性とカー ルアップ効果の観点から、ポリビュルアルコール、ヒドロキシェチルセルロース、ポリビ ニルピロリドン、アラビアガム、キサンタンガムが特に好ましい。これらは、本発明のま つ毛化粧料中に 0. 1〜20重量%、さらには、 1〜5重量%含むことができる。
[0026] 本発明のまつ毛化粧料は、さらに、皮膜形成性を有するポリマーで構成される皮膜 形成性ポリマーエマルシヨンを加えることができる。ここで、この皮膜形成性を有する ポリマーは、上記ポリマー(A)を含まないポリマーである。このポリマーエマルシヨン は、上記ポリマー (A)との併用により、ポリマーの収縮性を損なうことなぐ優れた耐水 性と柔軟性を得ることができる。
上記のポリマーエマノレシヨンとしては、アタリノレ酸系ポリマーエマノレシヨン、酢酸ビ- ル系ポリマーエマルシヨン、シリコーン系ポリマーエマルシヨン等が挙げられる。より具 体的には、(メタ)アクリル酸又はその塩 Z (メタ)アクリル酸アルキル (炭素数 3又は 4 のアルキル基) / (メタ)アクリル酸メチル共重合体で構成されるポリマーエマルシヨン が好ましぐ中でも (メタ)アクリル酸又はその塩 Z (メタ)アクリル酸ブチル Z (メタ)ァク リル酸メチル共重合体が好ましぐアクリル酸又はその塩 Zアクリル酸ブチル Zメタク リル酸メチル共重合体がさらに好まし 、。
上記の共重合体を構成する全モノマー成分に対する (メタ)アクリル酸又はその塩 の割合は 0. 1〜10重量%が好ましぐ 1〜5重量%がより好ましい。 (メタ)アクリル酸 アルキル (炭素数 3又は 4のアルキル基)の割合は 20〜80重量%が好ましぐ 40〜7
5重量%がより好ましい。(メタ)アクリル酸メチルの割合は 10〜70重量%が好ましぐ 20〜60重量%がより好ましい。
[0027] 上記ポリマーエマルシヨンを構成するポリマーのガラス転移温度 (Tg )は、カールァ
3
ップ効果及び保持性の観点から、— 25〜15°Cが好ましぐ 0〜10°Cが更に好ましい なお、ガラス転移温度 (Tg )は、ポリマーエマルシヨンを減圧乾燥させた後の皮膜
3
のガラス転移温度を下記の測定条件で、示差走査熱量計 (DSC)により測定された 値をいう。具体的には、下記の連続する温度プログラム 1〜4の条件で測定を行った 場合、温度プログラム 3で測定される値をガラス転移温度 (Tg )とする。
3
温度プログラム:
1. 30 〜150°C :昇温速度 30°CZmin,保持時間 lmin
2. 150〜一 50°C :冷却速度 200°CZmin,保持時間 lOmin
3.— 50〜150°C :昇温速度 10°CZmin,保持時間 lmin
4. 150〜 25°C :冷却速度 30°CZmin,保持時間 2min
[0028] 上記のポリマーエマルシヨンは、界面活性剤等の乳化剤を用いて重合して得ること が好ましい。乳化剤としては、一般の重合に用いられる乳化剤を使用することができ るが、ポリマー (A)の収縮性を損なうことなぐ優れた耐水性と柔軟性を得る観点より 、ァ-オン性界面活性剤が好ましぐ中でも N—ステアロイル一 N—メチルタウリンナト リウムが好ましい。このような乳化剤の使用量は、ポリマーエマルシヨン中のポリマー 1 00重量部に対して 0. 1〜3重量部が好ましぐ 0. 2〜1. 5重量部がより好ましい。 ポリマーエマルシヨンの含有量は、本発明のまつ毛化粧料中 0. 1〜40重量%が好 ましぐ 1〜30重量%がより好ましぐ 3〜20重量%がさらに好ましい。また、ポリマー エマルシヨン中のポリマーの含有量は、 20〜60重量%が好ましぐ 30〜55重量% 力 り好ましい。
また、ポリマー (A)とポリマーエマルシヨンを構成するポリマーとの重量比は、ポリマ 一の収縮性と柔軟性を両立させる観点から、 1Z9〜7Z3が好ましぐ 2Z8〜6Z4 力 り好ましい。
[0029] 本発明のまつ毛用化粧料には、ロングラッシュ効果を高めるために繊維を含有させ
ることができる。繊維としては、木綿、絹、麻等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、 ポリアミド、ポリエステル、アクリル榭脂、ポリオレフイン等の合成繊維のいずれを使用 しても良いが、強度の点力もナイロンなどのポリアミド繊維が好ましい。さらに必要に 応じて表面処理を施した繊維を用いても良い。例えばシリカ処理、シリコーン処理、フ ッ素化合物処理、金属せつけん処理、油脂処理等の表面処理を施したものを使用で きる。
まつ毛への付着性の点から、該繊維は、太さが 0. 1〜20T、長さが 0. l〜5mmの ものが好ましい。この繊維の含有量は、十分なロングラッシュ効果を得られる点から、 化粧料全量に対して 0. 1〜6重量%であることが好ましい。
本発明にお 、て、その他の成分として、 25°Cで液体の不揮発性油性成分、ポリオ ール類及び界面活性剤を含有することができる。
ここで、 25°Cで液体の不揮発性油性成分としては、流動イソパラフィン、流動バラフ イン、重質流動イソパラフィンなどの炭化水素系オイル;リンゴ酸ジイソステアリル、イソ ノナン酸イソトリデシル、ジミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ミリス チン酸 ·イソステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ひまし油、 マ力デミアンナッツオイル、ホホバ油等のエステルゃトリグリセライド類;ジメチルポリシ ロキサン、メチルフエ-ルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。これらは、 美しい仕上がりを得る観点から、本発明のまつ毛化粧料中 0. 01〜10重量%含むこ とが出来る。
ポリオール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエ チレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ ール、 1, 3—ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらのうち、使いやす さの観点から、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、 1,3—ブチレングリコー ルが好ましぐ美しい仕上がりを得る観点から、 1,3—ブチレングリコールが特に好ま しい。これらは、本発明のまつ毛化粧料中 0. 01〜: LO重量%含むことが出来る。 また、界面活性剤としては、ァ-オン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノ-オン 界面活性剤、両親媒性界面活性剤等を単独若しくは組合わせて用いることができる
[0031] 更に本発明のまつ毛化粧料には、揮発性の油剤を含むことが出来る。揮発性の油 剤としては、炭素数 8〜16の炭化水素油、下記一般式(1)若しくは(2)の直鎖または 環状シリコーンのうち揮発性のものが挙げられる。
[0032] [化 3]
(式中、 tは 0〜3の整数を表す)
[0033] [化 4]
[0034] (式中、 uは 3〜5の整数を表す)
炭素数 8〜16の炭化水素油としては、石油由来のイソパラフィン (軽質イソパラフィ ン)、イソドデカン(2, 2, 4, 4, 6—ペンタメチルヘプタン)等が挙げられる。また、一 般式(1)若しくは(2)の直鎖または環状シリコーンとしては、オタタメチルトリシロキサ ン、デカメチルテトラシロキサン、オタタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク 口ペンタシロキサン等が挙げられる。
これらの揮発性の油剤は、本発明のまつ毛用化粧料の乾燥速度をコントロールす ることができ、 1種を単独で使用してもよいし、 2種以上を混合して用いることもできる。 配合量は 0. 5〜20重量%が好ましい。
[0035] 更に本発明のまつ毛化粧料には、水及び炭素数 1〜4の低級アルコールを含むこ とが出来る。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
チルアルコール等が挙げられる力 取り扱いやすさの観点から、エタノールを用いる ことが好ましい。炭素数 1〜4の低級アルコールは、 1種を単独で用いてもよいし、 2種 以上を混合して用いることもできる。水及び炭素数 1〜4の低級アルコールは、ポリマ 一の溶媒及びまつ毛用化粧料の乾燥速度をコントロールする観点から、まつ毛化粧 料中 1〜80重量%、更には 10〜50重量%含有することが好ましい。また、本発明の まつ毛化粧料中の低級アルコールの含有量は、 0. 5〜20重量%が好ましぐ 1〜10 重量%がより好ましい。
[0036] また、本発明のまつ毛用化粧料には、上記の成分に加えて、目的に応じて本発明 の効果をそこなわな!/、範囲にぉ 、て、化粧効果を付与するために通常化粧品に配 合される成分、例えば増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、酸化防止剤 、香料、防腐剤等を 1種または 2種以上配合することができる。
[0037] 本発明のまつ毛用化粧料は、水中油型乳化組成物 (OZW)、油中水型乳化組成 物 (WZO)、また揮発性成分として水以外の液状成分のみを用いたものの!/、ずれを も包含するものである。これらのうち、カールアップ効果を向上させる観点から、水を 含有させた系、特には水および炭素数 1〜4の低級アルコールを含有させた水中油 型乳化組成物(OZW)が最も好まし ヽ。
[0038] 本発明のまつ毛用化粧料は、一般に用いられる製造方法、例えば前述の各成分を 均一に混合し攪拌することにより調製することができる。より具体的には、ポリマー (A )の水溶液、又は懸濁液と顔料等を含む水相とワックスをワックスの融点以上の温度 で加熱混合した後に冷却することで調製することができる。
[0039] 本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛のメークアップ用として、具体的にはマスカラと して用いられるものである力 着色顔料を含有したものだけでなぐいわゆるまつ毛用 下地剤もしくはトップコートとして使用することもできる。
[0040] 本発明のメークアップ化粧料の使用方法としては、通常マスカラの使用に用いられ るブラシ等を用いてまつ毛に塗布してもよいが、特にまつ毛上面への付着量を多くす ることでさらに良好なカールを得ることができる。例えば、通常のマスカラ用塗布具で あるブラシ、コーム状塗布具、コイル状塗布具や刷毛、フロッキー、棒状塗布具等を 用いてまつ毛の上力も塗布する、もしくは下力も繰り返し塗布することでまつ毛上面
への塗布量が下面と比較して多くなるため、良好なカールアップ効果が得られる。 実施例
[0041] 以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれら の実施例によって何ら限定されるものではない。
[0042] 製造例 1 (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸メチル)ナトリウム塩水溶液 (PMAA/MM
A (Na) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 2000gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行つ た後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2' アビゾス(2, 4— ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 5. 3gをエタノール 30gに溶 解した液を添カ卩した後、メタクリル酸 230g及びメタクリル酸メチル 270g ( 、ずれも三 菱ガス化学 (株)製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 63 °Cで 6時間攪拌し、その後 70°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をメタノール Z水 = 1Z2混合溶液に滴下し、再沈殿を行つ た。沈殿物を回収し、減圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸—メタク リル酸メチル)を得た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zメタクリル酸メ チル =44Z56 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 72000 (ポ リスチレン換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸一メタクリル酸メチル) 80gをエタノール 270gに溶解した 液に、 1N水酸化ナトリウム水溶液を 86. 7g滴下した。更に水を 360g加え、エバポレ 一ターにてエタノールを留去し、半透明のポリ (メタクリル酸一メタクリル酸メチル)ナト リウム塩の水溶液を得た(中和度 0. 2)。このポリマー水溶液は pH6であり、固形分は 20%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 193°Cであった。なお、メタクリル酸メ チルのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 105°Cであった。
2
[0043] 製造例 2 (ポリ (メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩水懸濁液 (PM AA/tBuAAm (Na) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 1900gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行つ
た後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2' アビゾス(2, 4— ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 6. lgをエタノール 30gに溶 解した液を添カ卩した後、メタクリル酸 300g、 tert—ブチルアクリルアミド 300g、及びェ タノール 490gからなる混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 63 °Cで 6時間攪拌し、その後 71°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をへキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減 圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)を 得た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Ztert ブチルアクリルアミド = 56/44 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 66000 (ポリス チレン換算)であった。得られたポリ (メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド) 15g をエタノール 68gに溶解した液に、 1N水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 4. 08g滴下した。更 に水を 68gカ卩え、エバポレーターにてエタノールを留去し、白濁したポリ(メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩の水懸濁液を得た(中和度 0. 04)。この ポリマー水懸濁液は pH5. 0であり、固形分は 32%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 198°Cであった。
なお、 tert ブチルアクリルアミドのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 135°C
2 であった。
[0044] 製造例 3 (ポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸メチル)アンモ-ゥム塩水溶液 (PMAA/M MAアンモ-ゥム塩)の製造)
製造例 1で得られたポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸メチル) 60gをエタノール 180g に溶解した液に、 1Nアンモニア溶液を 42ml滴下した。更に水を 360g加え、エバポ レーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸一メタクリル酸メチル)ァ ンモ-ゥム塩の水溶液を得た(中和度 0. 12)。このポリマー水溶液は pH6. 1であり、 固形分は 20%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 174°Cであった。
[0045] 製造例 4 (ポリ(メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)アンモ-ゥム塩水懸濁液(
PMAAZtBuAAmアンモ-ゥム塩)の製造)
製造例 2で得られたポリ (メタクリル酸— tert—ブチルアクリルアミド) 15gをエタノー ル 68gに溶解した液に、 1Nアンモニア溶液を 8. 3ml滴下した。更に水を 270g加え 、エバポレーターにてエタノールを留去し、白濁したポリ(メタクリル酸 tert ブチル アクリルアミド)アンモ-ゥム塩の水懸濁液を得た(中和度 0. 08)。このポリマー水懸 濁液は pH6. 0であり、固形分は 20%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 197°Cであった。
製造例 5 (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸メチル) 2 アミノー 2—メチルー 1 プロパノ 一ノレ塩水溶液 (PMAA/MMA (AMP) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 793gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行った 後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2' アビゾス(2, 4 ジ メチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 2. 07gをエタノール 20gに溶 解した液を添カ卩した後、メタクリル酸 54g及びメタクリル酸メチル 146g ( 、ずれも三菱 ガス化学 (株)製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 65°C で 4時間攪拌し、その後 70°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をメタノール Z水 = 3Z7混合溶液に滴下し、再沈殿を行つ た。沈殿物を回収し、減圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸—メタク リル酸メチル)を得た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zメタクリル酸メ チル = 20Z80 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 59700 (ポ リスチレン換算)であった。また、このポリマーのガラス転移点 (Tg)を示差走査熱量 計(セイコーインスツルメンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 156°Cであつ た。
得られたポリ(メタクリル酸一メタクリル酸メチル)34. 7gをエタノール 105g、 2 アミ ノ 2—メチル—1—プロパノール 10%水溶液を 30. 8g及び水 177gの混合溶液に 60°Cに加熱し溶解させた。その後、エバポレーターにてエタノールを留去し、ポリ(メ タクリル酸ーメタクリル酸メチル) 2—ァミノ 2—メチル 1 プロパノール塩水溶液を 得た(中和度 0. 42)。このポリマー水溶液は pH6. 0であり、固形分は 20%であった
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 172°Cであった。
[0047] 製造例 6 (ポリ(メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩水溶液 (PMA A/tBuAAm (Na) )の製造)
製造例 2で得られたポリ (メタクリル酸— tert—ブチルアクリルアミド) 15gをエタノー ル 70gに溶解した液に、 1N水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 8. 34g滴下した。更に水を 70 gカロえ、エバポレーターにてエタノールを留去し、白濁したポリ(メタクリル酸 tert— ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩の水懸濁液を得た(中和度 0. 08)。このポリマー水 懸濁液は PH5. 8であり、固形分は 22%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ(株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 213°Cであった。なお、 tert—ブチル アクリルアミドのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 135°Cであった。
2
[0048] 製造例 7 (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸 tert プチル)ナトリウム塩水溶液 (PMAA /tBuMAA (Na) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 394gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行った 後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2' アビゾス(2, 4 ジ メチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 1. lgをエタノール 20gに溶解 した液を添カ卩した後、メタクリル酸 50g及びメタクリル酸 tert ブチル 50g ( 、ずれも三 菱ガス化学 (株)製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 63 °Cで 6時間攪拌し、その後 70°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をへキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減 圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸 tert—ブチル)を 得た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zメタクリル酸 tert ブチル = 53/47 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 55000 (ポリスチ レン換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸 tert—ブチル) 50gをエタノール 225gに溶 解した液に、 1N水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 76. 8g滴下した。更に水を 148gカ卩え、ェ
バポレーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸 tert —ブチル)ナトリウム塩の水溶液を得た(中和度 0. 25)。このポリマー水溶液は pH7 . 0であり、固形分は 19%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 159°Cであった。なお、メタクリル酸 te rt ブチルのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 105°Cであった。
2
[0049] 製造例 8 (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸イソボル-ル)ナトリウム塩水溶液 (PMAA /iBoMA (Na) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 394gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行った 後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2' アビゾス(2, 4 ジ メチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 1. Ogをエタノール 20gに溶解 した液を添カ卩した後、メタクリル酸 70g及びメタクリル酸イソボル-ル 30g ( 、ずれも三 菱ガス化学 (株)製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 63 °Cで 6時間攪拌し、その後 72°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をへキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減 圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸イソボルニル)を得 た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zメタクリル酸イソボルニル = 59 /41 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 66000 (ポリスチレン 換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸イソボル-ル) 50gをエタノール 225gに溶 解した液に、 1N水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 128. 7g滴下した。更に水を 96gカ卩え、ェ バポレーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸イソ ボル-ル)ナトリウム塩の水溶液を得た(中和度 0. 4)。このポリマー水溶液は pH5. 6 であり、固形分は 20%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 217°Cであった。なお、メタクリル酸ィ ソボル-ルのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 180°Cであった。
2
[0050] 製造例 9 (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸ジシクロペンタニル)ナトリウム塩水溶液 (P
MAA/DCPMA (Na) )の製造)
ガラス製反応容器にエタノール 394gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行った 後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2'—アビゾス(2, 4—ジ メチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 0. 8gをエタノール 20gに溶解 した液を添カ卩した後、メタクリル酸 70g及びメタクリル酸ジシクロペンタ-ル 30g ( 、ず れも三菱ガス化学 (株)製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了 後、 63°Cで 6時間攪拌し、その後 68°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。 得られたポリマー溶液をへキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減 圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸ジシクロペンタ- ル)を得た。 NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zメタクリル酸ジシクロべ ンタ-ル =57Z43 (重量比)であった。 GPCにて測定した重量平均分子量は 6800 0 (ポリスチレン換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸ジシクロペンタ-ル) 50gをエタノール 56g に溶解した液に、 1N水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 256g滴下した。更に水を 225gカロえ、 エバポレーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸ーメタクリル酸ジ シクロペンタニル)ナトリウム塩の水溶液を得た(中和度 0. 6)。このポリマー水溶液は pH6. 5であり、固形分は 20%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル メンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 208°Cであった。なお、メタクリル酸ジ シクロペンタ-ルのホモポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 175°Cであった。
2
製造例 10 (ポリ (メタクリル酸—スチレン)ナトリウム塩水溶液 (PMAA/ST(Na) )の 製造)
ガラス製反応容器にエタノール 394gを入れ、室温で窒素パブリングを 30分行った 後、窒素雰囲気下 63°Cまで加熱した。ァゾ系重合開始剤 2, 2'—アビゾス(2, 4—ジ メチルバレロニトリル)(和光純薬工業 (株)製、 V— 65) 1. lgをエタノール 20gに溶解 した液を添加した後、メタクリル酸 50g及びスチレン 50g ( 、ずれも三菱ガス化学 (株) 製)の混合物を 2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、 63°Cで 6時間攪拌 し、その後 70°Cに昇温し、 2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をへキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減 圧下、 70°Cで 12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸—スチレン)を得た。 NMRにて 測定したポリマー組成はメタクリル酸 Zスチレン =42Z58 (重量比)であった。 GPC にて測定した重量平均分子量は 37000 (ポリスチレン換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸—スチレン) 27gをエタノール 123gに溶解した液に、 1N 水酸化ナトリウム水溶液を 77. 3g滴下した。更に水を 46g加え、エバポレーターにて エタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸—スチレン)ナトリウム塩の水溶液を 得た(中和度 0. 58)。このポリマー水溶液は pH7. 4であり、固形分は 18%であった また、このポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツル
1
メンッ(株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 155°Cであった。なお、スチレンのホ モポリマーのガラス転移温度 (Tg )は 100°Cであった。
2
[0052] 製造例 11 (ポリメタクリル酸ナトリウム塩水溶液 (PMAA(Na) )の製造)
ガラス製反応容器にメタクリル酸 (和光純薬工業 (株)製) 600g、エタノール 3L、ァ ゾ系重合開始剤 2, 2,—アビゾス(2, 4—ジメチルバレ口-トリル)(和光純薬工業 (株 )製、 V— 65) 3. 46gを入れ、 65°Cで 4時間重合した。
得られたポリマー溶液をへキサン 40Lに滴下し再沈殿を行った。沈殿物を回収し、 減圧下、 65°Cで 12時間以上乾燥した。
得られたポリメタクリル酸 300gをガラス製反応容器に入れ、水 975gを加え、 70°C、 12時間攪拌しながら溶解した。その後、 30%水酸ィ匕ナトリウム水溶液を 150g添加し た。その後、防腐のため、エタノールを 150g加えた。得られた PMAA(Na)水溶液 は中和度 0. 3、pH6. 3、固形分濃度は 22. 6%であった。得られた PMAAの GPC にて測定した重量平均分子量は 130000 (ポリエチレングリコール換算)であった。 また、このポリマーのガラス転移点 (Tg )を示差走査熱量計 (セイコーインスツルメン
1
ッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 208°Cであった。
[0053] 製造例 12 (ポリマーエマルシヨンの製造)
ガラス製反応容器に N-ステアロイル- N-メチルタウリンナトリウム(日光ケミカル社製、 -ッコール SMT) 0. 6g、イオン交換水 875gを入れて、攪拌しながら窒素置換を行つ
た後、内温 70°Cまで加熱した。過硫酸アンモ-ゥム 2. 5gをイオン交換水 25gに溶解 させた液を添カ卩した後、メタクリル酸メチル 200g、アクリル酸ブチル 285g、アクリル酸 15gを混合した液を 3時間かけて滴下した。滴下終了後 70°Cで 1時間反応させた後 、 75°Cに昇温し、更に 3時間反応を行った後、冷却を行い、 1N水酸化ナトリウム水溶 液 73gを加えた。エバポレーターを用いて濃縮を行い、ポリマーラテックスを得た。粒 度分布測定装置 (堀場製作所製、 LA-920)にて測定を行ったところポリマーラテック スの粒径は 0. であった。また、このポリマーラテックスの pHは 6. 5であり、固形 分は 50%であった。
また、このポリマーエマルシヨンを構成するポリマーのガラス転移温度 (Tg )を示差
3 走査熱量計 (セイコーインスツルメンッ (株)製、 DSC6200)にて測定した結果、 5°C であった。
[0054] (1)カールアップの評価法 (毛髪試験)
長さ 1〜1. 5cmの毛髪を 3本とり、水平に固定する。この毛髪に第 1表及び第 2表 のマスカラ組成物を 23°C、相対湿度 60%で 10回塗布し、水平面からの毛髪の反り 角度を測定した。測定は 3回行ない、平均値を反り角度として下記基準で評価した。
[0055] (2)耐湿性の評価法
上記の方法で 23°C、相対湿度 60%でマスカラを毛髪に塗布した直後と 40°C、相 対湿度 75%の雰囲気下におき 5分経過したときの反り角度を測定し、 [ (40°C、相対 湿度 75%の雰囲気下におき 5分経過したときの反り角度) Z (直後の反り角度 )] X 1 00=カール保持率とし、耐湿性の指標とした。
[0056] (3)カール保持効果の評価
上記方法でマスカラを毛髪に塗布した直後と 3時間後の反り角度を測定し、 [ (3時 間後の反り角度) Z (直後の反り角度 ) ] X 100=カール保持率とし、カール保持効果 の指標とした。
[0057] (4)仕上がりの評価法
上記の方法でマスカラを塗布した毛髪について、専門パネラーによりダマ発生状態 を目視し、下記判定を行った。
◎:ダマができない
〇:ダマが僅かにできるが仕上がりに大きな影響はな!/ヽ
△:ダマが僅かにできて仕上がりに影響がある
X:ダマができる
[0058] (5)化粧持続性の評価
調整したマスカラ組成物をブラシでまつ毛に塗布し、 8時間後の化粧持続性を評価 した。評価は女性 10名で行った。
10人中 9人以上が化粧持続性が良いと評価した
〇: 10人中 6〜8人が化粧持続性が良いと評価した
△ : 10人中 3〜5人が化粧持続性が良いと評価した
X: 10人中 2人以下が化粧持続性が良いと評価した
[0059] 粉体の平均粒径は、レーザ回折粒度分布測定装置( (株)堀場製作所社製、 LA-
920)を用いてレーザ回折法で測定した値 (メジアン径)である。
[0060] 実施例 1〜3、比較例 1〜4
第 1表に示す組成のまつ毛下地化粧料を調製した。実施例 1〜3、比較例 1〜4の 化粧料をまつ毛下地剤として使用したときの評価を、上記の(1)〜(3)に示すカール アップ効果の評価法 (毛髪試験)、耐湿性の評価法、仕上がりの評価法を用いて実 施した。その結果を第 1表に示す。
[0061] 本発明の実施例 1〜3、比較例 1〜4のまつ毛下地剤は、高いカールアップ効果を 有し、耐湿性に優れ、仕上がりも十分であった。一方、比較例 1はカールアップ効果 については高いものの、耐湿性が極めて低ぐ仕上がりについては十分な効果は得 られな力つた。比較例 2〜4では、カールアップ効果及び仕上がりが不十分であり、ま つ毛下地剤として不適であった。
[注]
( * 1)ポリアクリル酸 25%水溶液 (PAA) (和光純薬工業 (株)製)、粘度 8000 120 OOcP
( * 2) N— (3—ジメチルァミノプロピル)アクリルアミド(PDMAPAAm)
( * 3)ジグリコール Zシクロへキサンジメタノール Zイソフタレート Zスルホンイソフタ
レートポリマー;「AQ™55S」(Eastman Chemical Company製)
[0064] 実施例 4〜: L I、比較例 5〜7
第 2表に示す組成の各成分を均一攪拌混合することにより、実施例 4〜11、比較例 5〜7のマスカラ組成物を調製した。
このうち、実施例 4〜11、比較例 5〜7のマスカラ組成物について、カールアップ効 果、カール保持効果、仕上がり及びィ匕粧持続性の評価を、上記(1)、(3)〜(5)の方 法に従って実施した。その結果を第 2表に示す。
[0065] 本発明の実施例 4〜: L 1のマスカラ組成物は、十分なカールアップ効果とカール保 持効果を示し、化粧持続性に優れ、美しい仕上がりとなった。一方、皮膜形成性ポリ マーを使用しない比較例 5、粉体を添加しない比較例 6では、化粧持続性及び仕上 力 Sりについては実施例 4〜10と同等の効果を示す力 カールアップ効果及びカール 保持効果は認められなかった。また、ワックスを添カ卩しない比較例 7では、カールアツ プ効果、カール保持効果、仕上がりともに、十分な効果は認められな力 た。
[0066] [表 2]
S〔3006
( * 1)製造例 1で製造したポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸メチル)ナトリウム塩水溶液 ( * 2)製造例 2で製造したポリ (メタクリル酸— tert—ブチルアクリルアミド)ナトリウム 塩水懸濁液
( * 3)製造例 3で製造したポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸メチル)アンモ-ゥム塩水溶 液
( * 4)製造例 4で製造したポリ (メタクリル酸 tert ブチルアクリルアミド)アンモ-ゥ ム塩水懸濁液
( * 5)カルナウパロウ;「精製カルナゥバワックス No. 1」((株)セラリカ野田)、針入度 1以下
( * 6)ミツロウ;「: BEES WAX-SJ (クローダジャパン (株))、針入度 18
( * 7)極度水添ホホバ油;(香栄興業 (株) )、針入度 1
( * 8)マイクロクリスタリンワックス;「マルチワックス W— 445」(Witco社)、針入度 34
( * 9)パラフィンワックス;「HNP— 9」(日本精鎩 (株))、針入度 7
( * 10)シリカ;「サンスフ ア L31」(旭硝子 (株))、平均粒径 3 μ m、球状粉体
( * 11)タルク;「タルク JA— 46R」(浅田製粉 (株))、平均粒径 8 μ m、板状粉体
( * 12)ポリビュルアルコール;「ゴーセノール EG— 30」(日本合成化学 (株))
( * 13)ポリマーエマルシヨン;「ョドゾール GH34」 (日本 NSC社製)
( * 14)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン;「-ッコール TMGS— 15」(二 ッコーケミカル (株))
( * 15)ポリアクリル酸処理黒酸化鉄;「PA—ブラック BL— 100」(三好化成 (株)製) 、 3%ポリアクリル酸処理黒酸化鉄
( * 16)ナイロン繊維;長さ: 2mm、太さ: 6. 7T (ュ-チカ(株))
( * 17)製造例 5で製造した (ポリ (メタクリル酸ーメタクリル酸メチル) 2 ァミノ 2—メ チルー 1 プロパノール塩水溶液
( * 18)製造例 12で製造したポリマーエマルシヨン
[0068] 実施例 12〜20
実施例 12〜20として、以下に示す組成のマスカラ組成物を調整した。
[0069] 実施例 12 (重量%)
製造例 5のポリマー ミツロウ
極度水添加ホホバ油
ポリビニノレアノレコーノレ
ポリマーェマルジョン (製造例 1 2 )
1、 3—ブチレングリコール
ステアリン酸
メチノレパラベン
ポリアクリル酸処理黒酸化鉄
ナイ口ン賺
2—ァミノ 2—メチルー 1—プロパノ一ノレ エタノーノレ
精製水
合計
実施例 13 (重量%)
製造例 5のポリマー ミツロウ
極度水添加ホホバ油
タルク
ポリビニノレアルコーノレ
ポリマーェマルジョン (製造例 1 2 )
1、 3—ブチレングリコール
ステアリン酸
メチルパラベン
ポリアタリル酸処理黒酸化鉄
ナイ口ン瞧
2—ァミノ 2—メチルー 1—プロパノ' -ル エタノーノレ
精製水
合計
[0071] 実施例 14 製造例 1のポリマー 5 力ノレナウバロゥ * 4 1 5 ミツロウ * 5 1 5 ステアリン酸 * 6 2
2—アミノー 2—メチル 1 プロパノール 1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO= 15) グリセリン 0 黒酸化鉄 10 防腐斉 II 0 精製水 バラ 合計 100
[0072] 実施例 15 (重量%)
製造例 6のポリマー
カノレナウ/くロウ *4 5 ミツロウ * 5 5 ステアリン酸 * 6 2
2—アミノー 2—メチノレ 1 プロパノーノレ
モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO グリセリン 0. 黒酸化鉄 10 防腐剤 0. 精製水
合計 100
[0073] 実施例 16 (重量%)
製造例 2のポリマー 5 カノレナウノくロウ * 4 15 ミツロウ * 5 15 ステアリン酸 * 6 2
2—アミノー 2—メチル 1ープ uパノール 1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO=15) グリセリン 0 黒酸化鉄 10 防腐剤 0 精製水 バラ 合計 100
[0074] 実施例 17 (重量%)
製造例 7のポリマー 5 カルナウバロゥ * 4 15 ミツロウ * 5 15 ステアリン酸 *6 2
2—アミノー 2—メチノレ 1 プロパノーノレ 1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO= 15) グリセリン 0 黒酸化鉄 10 防腐剤 0 精製水 バラ 合計 100
[0075] 実施例 18 (重量%)
製造例 8のポリマー
カルナゥバロウ *4
ミツロウ * 5
ステアリン酸 *6
2 アミノー 2—メチノレ 1 プロパノーノレ
モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO
黒酸化鉄
防腐剤
精製水
合計
実施例 19 (重量%) 製造例 9のポリマー 5 カルナウバロゥ * 4 15 ミツロウ * 5 15 ステアリン酸 *6 2
2—アミノー 2—メチノレ 1 プロパノーノレ 1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO= 15) グリセリン 0 黒酸化鉄 10 防腐剤 0 精製水 バラ 合計 100
[0077] 実施例 20 (重量%)
製造例 10のポリマー 5
カルナウバロゥ * 4 15 ミツロウ * 5 15 ステアリン酸 *6 2
2—アミノー 2—メチノレ 1 プロパノーノレ 1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (EO= 15) グリセリン 0 黒酸化鉄 10 防腐剤 0 精製水 バラ 合計 100
[0078] [注]
(* 4)カルナウパロウ;「精製カルナゥバワックス No.1」((株)セラリカ野田)、針入度 1以下
(* 5)ミツロウ;「: BEES WAX-SJ (クローダジャパン (株))、針入度 18
(*6)ステアリン酸;「精製ステアリン酸 700V」(花王 (株)製)
[0079] 本発明の実施例 12〜20のマスカラ組成物は、十分なカールアップ効果を有し、耐 湿性に優れ、仕上がりも十分であった。
産業上の利用可能性
[0080] 本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛用のメークアップ用として、具体的にはマスカ ラとして好適に用いられる。まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時 にダマが発生せず、なおかつ、高い耐湿性を与え、使用中のカール保持効果が高く 、美しい仕上がりを与えることができる。