WO2006082723A1 - 植物病害防除組成物及びその防除方法 - Google Patents

植物病害防除組成物及びその防除方法 Download PDF

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Abstract

　少なくとも成分Ｉと成分IIとを含有し、各単独成分からは予想できない相乗的効果が得られ、種々の植物病原菌に対してより低薬量で防除効果を格段に増大させることができ、且つ薬害のない植物病害防除組成物を提供する。有効成分として成分Ｉ及びIIを含有する植物病害防除組成物である。成分Ｉは、（ＲＳ）-Ｎ-［２-（１，３-ジメチルブチル）チオフェン-３-イル］-１-メチル-３-トリフルオロメチル-１Ｈ-ピラゾール-４-カルボキサミドである。成分IIとしては、テトラコナゾール、フルトリアホル、イミベンコナゾール、トリアジメホン、シメコナゾール、オキスポコナゾールフマル酸塩、プロチオコナゾール、ブピリメート、スピロキサミン、メチラム、ドジン、アニラジン、クロゾリネート、オキシカルボキシン、エタボキサム、イプロバリカルブ、ピラゾフォス、フルオルイミド、ジフルメトリム、フェンヘキサミド、ファモキサドン、フェナミドン、シアゾファミド、ゾキサミド、シフルフェナミド、ボスカリド、ベンチアバリカルブイソプロピル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、またはジモキシストロビンが挙げられる。

Description

明 細 書
植物病害防除組成物及びその防除方法
技術分野
[0001] 本発明は、少なくとも 2種類以上の有効成分を含有し、灰色かび病、うどんこ病、菌 核病、斑点落葉病、リゾクトニア起因病害等の植物病害に対して相乗的に防除効果 を有する植物病害防除組成物及び植物病害防除方法に関するものである。
背景技術
[0002] 従来力 数多くの化学薬剤が使用されて来ている。しかしながら、類似骨格を有す る同作用系の化学薬剤の同種病害防除への頻繁な使用や過剰投与等により、化学 薬剤に対する植物病原菌の耐性ィ匕問題が顕著になってきている。
[0003] 一方では昨今、減農薬作物への消費者のニーズや、化学農薬による環境負荷の 低減ィ匕に対する社会的なニーズが高まりを見せている。
[0004] また、薬剤の使用現場である農家圃場では、 2種類以上の薬剤をタンクミックス法に て混用して処理する場合に、相性の悪い薬剤同士の組み合わせでは、互いの薬剤 の効果が低下する場合や、植物体に薬害を生じさせてしまう危険性が多々存在する
[0005] このような状況下、既存の薬剤に対する耐性菌に対しても効果が高ぐより有効成 分量が低くても効果が高い植物病害防除組成物が望まれている。更に、植物病原菌 の耐性化を予防する為にも、異なる基本骨格を有する作用性の異なる成分 (化合物） からなる相性の良!ヽ植物病害防除組成物及び植物病害防除方法が望まれて!/ヽる。
[0006] 特開平 9- 235282号公報（欧州特許公開第 737682号公報）には、の (RS) - N- [ 2- (1, 3-ジメチルブチル）チォフェン- 3-ィル] -1-メチル -3-トリフルォロメチル- 1H- ピラゾール- 4-カルボキサミド（一般名、ペンチオビラド（Penthiopyrad、 ISO申請中）、 以下、ペンチオビラドと表記する。）が種々の病害に対して防除効果を有することが 記載されている。
[0007] 特許文献 1：特開平 9-235282号公報
特許文献 2：欧州特許公開第 737682号公報 (EP0737682) 発明の開示
[0008] 本発明者らは、既存の薬剤に対する耐性菌に対しても効果が高い植物病害防除 組成物であり、病原菌生息環境に投与する有効成分量が低くても高活性な植物病 害防除組成物を提供することを課題とする。
[0009] 本発明者らは、ペンチオビラドと、他の殺菌剤成分の組み合わせを検討した結果、 ペンチオビラドと、特定の殺菌剤成分との組み合わせることにより、種々の植物病原 菌に対して単独成分力 は予想できない程の相乗的な防除効果が得られ、さらに植 物に薬害を生じさせないことを見出し、本発明を完成した。
[0010] すなわち、本発明は、以下に示す植物病害防除組成物及びその防除方法である。
[1] 有効成分として、成分 I及び IIを含有する植物病害防除組成物であって、 成分 Iが、（RS) -N-[2- (l, 3-ジメチルブチル）チォフェン- 3-ィル] -1-メチル -3- トリフルォロメチル- 1H-ピラゾール- 4-カルボキサミドであり、
成分 IIが、テトラコナゾール、フルトリアホル、イミベンコナゾール、トリアジメホン、シ メコナゾール、ォキスポコナゾールフマル酸塩、プロチォコナゾール、ブピリメート、ス ピロキサミン、メチラム、ドジン、ァニラジン、クロゾリネート、才キシカノレボキシン、エタ ボキサム、ィプロバリカルプ、ピラゾフォス、フルオルイミド、ジフルメトリム、フェンへキ サミド、ファモキサドン、フエナミドン、シァゾフアミド、ゾキサミド、シフルフエナミド、ボ スカリド、ベンチアバリカルプイソプロピル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、フ ルォキサストロビン、及びジモキシストロビンよりなる群から選ばれる 1種以上の化合 物であることを特徴とする植物病害防除組成物。
[2] 成分 I 1重量部に対して、成分 IIが 0. 01〜50重量部添加されていることを特徴 とする前記 [1]に記載の植物病害防除組成物。
[3] 前記 [1]または [2]に記載の植物病害防除組成物を植物病原菌の生息環境に 施用することを特徴とする植物病害防除方法。
[0011] 本発明の、植物病害防除組成物及びその防除方法を防除手段として使用すること により、薬剤耐性菌を含む種々の植物病原菌に対して、単独成分からは予想できな い程の相乗的な防除効果を発現させることができる。さらに、植物環境への有効成分 (化合物)投与量を低減させることができ、さらに植物に薬害を生じさせることも無い。 また、本発明の植物病害防除組成物は、骨格や作用性の異なる 2種類以上の成分 を含有する為、薬剤耐性菌の出現可能性の低い防除手段を提供することができる。 発明を実施するための最良の形態
[0012] 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の植物病害防除組成物は、有効成分として成分 I及び IIを含有する。 成分 Iは、 (RS) -N-[2- (l, 3-ジメチルブチル）チォフェン- 3-ィル] -1-メチル -3- トリフルォロメチル- 1H-ピラゾール- 4-カルボキサミド（(RS)- N- [2- (1,3- dimethylbutyl )thiophen-3-yl]-l - methyト 3- trifluoromethyト 1 H- pyrazole- 4- carboxamide)、一般名 、ペンチオビラド（Penthiopyrad、 ISO申請中））である。
成分 IIは、テトラコナゾール、フルトリアホル、イミベンコナゾール、トリアジメホン、シ メコナゾール、ォキスポコナゾールフマル酸塩、プロチォコナゾール、ブピリメート、ス ピロキサミン、メチラム、ドジン、ァニラジン、クロゾリネート、才キシカノレボキシン、エタ ボキサム、ィプロバリカルプ、ピラゾフォス、フルオルイミド、ジフルメトリム、フェンへキ サミド、ファモキサドン、フエナミドン、シァゾフアミド、ゾキサミド、シフルフエナミド、ボ スカリド、およびベンチアノくリカルブイソプロピル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビ ン、フルォキサストロビン、及びジモキシストロビンよりなる群力 選ばれる 1種以上の 化合物である。
[0013] 成分 IIの化合物は、種々の植物病害に対して防除効果を示すことが知られて 、る。
以下にザ ·ぺスティサイドマニュアル（第 13版） [The Pesticide Manual,第 13版、 Briti sh Crop Protection Council出版、 2003年]に記載された成分 IIの一般名（英名）と記 載頁を示す。記載頁には薬剤の種々特徴が示されている。
[0014] 1)テトラコナゾール（Tetraconazole、第 945- 946頁）
2)フルトリアホル (FlutriafoU第 487- 488頁）
3)イミべンコナゾール（Imibenconazole、第 561-562頁）
4)トリアジメホン（Triadimefon、第 986- 987頁）
5)シメコナゾール（Simeconazole、第 892- 893頁）
6)ォキスポコナゾールフマル酸塩（Oxpoconazole fomarate、第 735頁）
7)プロチォコナゾーノレ（Prothiconazole、第 837- 838頁） 8)ブピリメート（Bupirimate、第 116- 117頁）
9)スピロキサミン（Spiroxamineゝ第 902- 903頁）
10)メチラム（Metiram、第 666— 667頁）
11)ドジン（Dodineゝ第 356— 357頁）
12)ァニラジン (Anilazineゝ第 1042頁）
13)クロゾリネート（Chlozolinateゝ第 179- 180頁）
14)ォキシカノレボキシン（Oxycarboxin、第 736頁）
15)エタボキサム（Ethaboxam、第 374頁）
16)ィプロバリカルプ（Iprovalicarb、第 580- 581頁）
17)ピラゾフォス（Pyrazophosゝ第 845- 846頁）
18)フルオルイミド（Fluoroimide、第 467頁）
19)ジフルメトリム（Diflumetorimゝ第 313頁）
20)フェンへキサミド（Fenhexamid、第 408- 409頁）
21)ファモキサドン（Famoxadone、第 394- 395頁）
22)フエナミドン (Fenamidone,第 397- 398頁）
23)シァゾフアミド（Cyazofamid、第 217-218頁）
24)ゾキサミド（Zoxamideゝ第 1035- 1036頁）
25)シフルフエナミド（Cyflufenamid、第 225頁）
26)ボスカリド（Boscalid、第 104頁）
27)ベンチアバリカルブイソプロピル (Benthiavalicarb-isopropyU第 79頁）
28)ピコキシストロビン（Picoxystrobin、第 786- 787頁）
29)ピラクロストロビン（Pyraclostrobin、第 842— 843頁）
30)フルォキサストロビン（Fluoxastrobin、第 468- 469頁）
31)ジモキシストロビン（Dimoxystrobin、第 329頁）
本発明の植物病害防除組成物は、各々の有効成分 (成分 I、成分 II)を単独で使用 する場合に比べ、相乗的な防除効果が得られる。
本発明の植物病害防除組成物は、その剤型によって適宜好ましい範囲が異なるが 、該組成物 100重量部中に、成分 Iのペンチオビラドを 0. 01〜80重量部の範囲で 含む。本発明の植物病害防除組成物において、成分 Iのペンチオビラドと、成分 IIの 化合物の混合割合は特に限定されないが、通常、成分 Iの化合物 1重量部に対して 成分 Πの化合物は 0. 01〜50重量部、好ましくは 0. 5〜50重量部、より好ましくは 0. 5〜30重量部、より一層好ましくは 1〜20重量部の範囲内である。
[0016] 本発明の植物病害防除組成物は、成分 Iと成分 IIを共に含有する組成物の他に、 成分 Iを含有する組成物と成分 Πを含有する組成物とをほぼ同時に植物病原菌の生 息環境に処理する場合も本発明の範囲に含まれる。
[0017] 更に、本発明の植物病害防除組成物は、成分 Iの化合物と成分 IIの化合物とを高濃 度で含む組成物として調製することができる。この高濃度組成物は、水で希釈して散 布液として用いることができる。また、本発明の植物病害防除組成物は、成分 Iを高濃 度で含む組成物と、成分 IIを高濃度で含む組成物を使用時に混合し、混合物として 調製することもできる。この高濃度組成物は、水で希釈して散布液として用いることが できる（タンクミックス法)。本発明の植物病害防除組成物は、施用する病原菌生息環 境に対して有効成分原体をそのまま使用してもよいが、一般には不活性な液体担体 、固体担体、界面活性剤と混合し、通常用いられる製剤形態である粉剤、水和剤、フ ロアブル剤、乳剤、粒剤及びその他の一般に慣用される形態の製剤として使用され る。更に製剤上必要ならば、界面活性剤以外の補助剤を添加することもできる。
[0018] ここで 、う担体とは、処理すべき部位への有効成分の到達を助け、また有効成分化 合物の貯蔵、輸送、取扱いを容易にするために配合される合成または天然の無機ま たは有機物質を意味する。担体としては、通常農園芸用薬剤に使用されるものであ るならば固体または液体の 、ずれでも使用でき、特定のものに限定されるものではな い。
[0019] 例えば、固体担体としては、モンモリロナイト、カオリナイト等の粘土類;珪藻土、白 土、タルク、バ-ミユキユライト、石膏、炭酸カルシウム、シリカゲル、硫安等の無機物質 ；大豆粉、鋸屑、小麦粉等の植物性有機物質および尿素等が挙げられる。また、物 性を改良するために、高分散ケィ酸または高分散吸収性ポリマーを添加することも可 能である。液体担体としては、トルエン、キシレン、クメン等の芳香族炭化水素類;ケロ シン、鉱油などのパラフィン系炭化水素類;アセトン、メチルェチルケトン、シクロへキ サノンなどのケトン類；ジォキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのェ 一テル類；メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコールなどのアルコー ル類；ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶媒及び水等 が挙げられる。
[0020] 更に、製剤の剤型、適用場面等を考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または 組み合わせて次の様な補助剤を添加することができる。補助剤としては、通常使用さ れる界面活性剤、結合剤（例えば、リグ-ンスルホン酸、アルギン酸、ポリビニルアル コール、アラビアゴム、 CMCナトリウム等）、安定剤（例えば、酸ィ匕防止用としてフエノ ール系化合物、チオール系化合物または高級脂肪酸エステル等を用いたり、 pH調 整剤として燐酸塩を用いたり、時に光安定剤も用いる)等を必要に応じて単独または 組み合わせて使用できる。更に場合によっては防菌防黴のために工業用殺菌剤、防 菌防黴剤などを添加することもできる。
[0021] 更に、補助剤として、乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等の目的ではリグニン スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキ シアルキレンアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩等の ァ-オン性界面活性剤；ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレ ンアルキルァリールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルァミン、ポリオキシアル キレンァノレキノレアミド、ポリ才キシァノレキレンァノレキノレアミド、ポリ才キシァノレキレンァ ルキルチオエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ リオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックポリマー等の非イオン性界面活性剤； ステアリン酸カルシウム、ワックス等の滑剤；イソプロピルヒドロジェンホスフェート等の 安定剤；ホスファチジルエタノールァミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセ ロール、リゾレシチン等のセフアリンまたはレシチン系の天然または合成リン脂質、そ の他メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、アラビアゴム等が挙 げられる。し力し、これらの成分は以上のものに限定されるものではない。
[0022] 本発明の植物病害防除組成物において、成分 Iと成分 IIを合わせた有効成分の含 有量は、製剤形態によっても異なる力 通常粉剤では 0. 01〜30重量％、水和剤で は 0. 1〜80重量％、粒剤では 0. 5〜20重量％、乳剤では 2〜50重量％、フロアブ ル製剤では 1〜50重量％、ドライフロアブル製剤では 1〜80重量％である。好ましく は、粉剤では 0. 05〜10重量％、水和剤では 5〜60重量％、乳剤では 5〜20重量 %、フロアブル製剤では 5〜50重量％およびドライフロアブル製剤では 5〜50重量 %である。また、補助剤の含有量は 0〜80重量％であり、担体の含有量は 100重量 %から有効成分ィ匕合物のおよび補助剤の含有量を差し引いた量である。
[0023] 本発明の植物病害防除組成物の施用方法としては、種子処理、浸漬処理、苗箱処 理、茎葉散布、土壌かん注、土壌混和等の、通常当業者が利用するどの様な施用方 法も挙げることができる。本発明の組成物は、いずれの施用方法においても十分な 植物病害防除効果を発揮する。
[0024] また、本発明の植物病害防除組成物の施用量および施用濃度は対象作物、対象 病害、病害の発生程度、化合物の剤型、施用方法および各種環境条件等によって 変動する。本発明の組成物を散布する場合には、有効成分量としてへクタール当た り 50〜： L, OOOg力適当であり、望ましくはへクタール当り 100〜500gである。また、 水和剤、フロアブル剤、または乳剤を水で希釈して散布する場合、その希釈倍率は 2 00-20, 000倍力適当であり、望まし <は 500〜5, 000倍である。また、本発明の組 成物を種子消毒剤として用いる場合、組成物 (成分 Iと成分 IIとの混合物）の使用量が 、種子 lkg当たり 0. 001から 50g、好ましくは 0. 01から 10gとなるように用いる。本発 明の組成物は他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤および植物成長 調節剤等の農薬、土壌改良剤または肥効物質と混合して使用することができることは 勿論のこと、これらとの混合製剤としても得られる。
[0025] 本発明の組成物及び防除方法は、下記の種類の植物病害に対して有効である。
以下に、本発明が防除対象とする具体的病害およびその病原菌を示す。
[0026] イネのいもち病 (Pyricularia oryzae)、紋枯病 (Rhizoctonia solani)、ごま葉枯病 (Cochl lobolus miyabeanus)、 鹿苗;)丙 (Gibberella fujiKuroi)；ム のつどんこ;)丙 (Erysiphe gr aminis f.sp.hordei; f.sp.tritici)、さび病 (Puccinia striiformis; P. graminis; P.recondita; P.horaei入斑葉病 (Pyrenophora graminea)ゝ網斑病 (Pyrenophora teres) ^赤力び病 (Gi bberella zeae入雪腐 (Typhula sp.; Micronectnella nivalis)ゝ ¾黒糖;!丙 (Ustilago triti ci; U.nuda)、なまぐさ黒穂病 (Tilletia caries) 眼紋病 (Pseudocercosporella herpotrich oides)、株腐病 (Rhizoctonia cerealis)、雲形病 (Rhynchosporium secalis)、葉枯病 (Sept oria tritici)、ふ枯病 (Leptosphaeria nodorum) ;インゲン、キユウリ、トマト、イチゴ、ブド ゥ、ジャガイモ、ダイズ、キャベツ、ナス、レタス等の灰色かび病 (Botrytis cinerea) ;ブ ド"/のべと病 (Piasmopara viticola)、さび病 (Phakopsora ampelopsiais入つどんこ;/丙 (Unc inula necator)、黒とつ;/丙 (Elsinoe ampelina入晚腐病 (Glomerella cingulata) ;リンコのつ どんこ病 (Podosphaera ieucotricha)、黒星;/丙 (Venturia inaequaiis)、斑??、 病 (Altern aria mali)、赤星病 (Gymnosporangium yamadae)、モニリ ί丙 focierotinia mail入腐らん 丙 (Valsa mali) ;ナンの黒斑;/丙 (Alternana kkuchiana)、黒星;/丙 (Venturia nashicola)、 赤星丙 (Gymnosporangium haraeanum)、輪紋病 (Physalospora piricolaパモモの灰星 ^丙 (Sclerotinia cinerea八黒星 ί丙 (し ladosporium carpophilum)、フォモフンス腐敗病 (Ph omopsis sp.) ;力ャの灰そ病 (Gloeosporium kaki)、落葉;)丙 (Cercospora kaki; Mycospha erella nawae入つどんこ;/丙 (Phyliactinia kakikora ヤユウリのべと;/丙 (Pseuaoperonospora cubensis)、ゥリ類の苗 枯；/丙 (Rizoctonia solam入つどんこ;/丙 (Sphaerotheca iuiiginea) 、灰そ病 (Colletotrichum iagenarium)、つる古病 (Mycosphaerella melonisパトマトの囅 紋;/丙 (Alternana solani)、葉力び;/丙 (Cladosporium fulvam入疫病 (Phytophthora infesta ns) ;ナスのっとんこ; /丙 (Erysiphe cichoracearum)、すす力び病 (Mycovellosielia nattrass li) ; アブフナ科野菜の黒斑;/丙 (Alternaria japonica)、白斑;/丙 (Cercosporella brassicae) 、核こ ;/丙 (Plasmodiophora brassicae )、核や 病 (Phoma lingam) ;不ャの び;/丙 (Puccin ia allii)、黒斑病 (Alternaria porri) ;ダイズの紫斑病 (Cercospora kikuchii)、黒とう病 (El sinoe glycines) 黒点;/丙 (Diaporthe phaseolorum) ;インケンの炭そ病し olletotrichum li naemuthianum) ;フッカセィの黒渋病 (Mycosphaerella berkeleyi)、褐斑;/丙 (Cercospora arachiaicola) ;エンドゥのつどんこ病 (Erysiphe pisi)、ベと病 (Peronospora pisiパンャ刀 モの夏疫病 (Alternaria solani)、黒あ ;/丙 (Rhizoctonia solani)、 ¾¾(Phytophthora inf estansパソフマメのべと;/丙 (Peronospora viciae)、役;/丙 (Phytophthora nicotianae)；チヤ の網もち病 (Exobasidium reticuiatum)、 星病 (Elsinoe leucospila)、灰そ病 (Colletotri chum theae— sinensisパタノ コの赤星病 (Alternaria longipes入つどんこ;/丙 (Erysiphe cich oracearum)、 炭そ病 (し olletotricnum tabacum)、 丙 (Phytophthora parasitica) ;アン サイの褐斑病 (Cercospora beticola)；ノ ラの黒星病 (Diplocarpon rosae)ゝうどんこ病 (S phaerotheca pannosa)、疫病 (Phytophthora megasperma)；ゃクの ¾斑病 (¾eptoria chr ysanthemi— indieリ、白 び柄 (Puccinia horiana) ; チゴのっとんこ病 (¾phaerotheca num uli)、疫病 (Phytophthora nicotianae) ;インゲン、キユウ]]、トマト、イチゴ、ブドウ、ジャガ ィモ、ダイズ、キャベツ、ナス、レタス等の菌核病 (Sclerotinia sclerotiorum) ;カンキッの 黒点病 (Diaporthe citri) ; ニンジンの黒葉枯病 (Alternaria dauci)等が挙げられる。
[実施例]
[0027] 以下実施例により、本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は実施例にの み限定されるものではない。なお、以下の製剤例中に記載の各成分の配合部数は、 すべて重量部数を意味する。
[0028] [実施例 A]
<製剤例 a>
<製剤例 al (成分 I及び成分 IIを含有する水和剤） >
成分 Iのペンチオビラド： 5部、成分 II (下記に記載の何れか一つの化合物とその添 加量（部））、リグ-ンスルホン酸ナトリウム： 5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ ム： 10部、ホワイトカーボン： 10部、珪藻土又はクレー:残部とし、合計 100部を粉砕 混合して水和剤を得た。
製剤例 alにおける、成分 IIと、その添加量 (部）は各々、テトラコナゾール： 5部、フ ノレトリァホノレ： 5咅^イミベンコナゾ一ノレ： 5咅^トリアジメホン： 5咅^シメコナゾーノレ： 5咅 、ォキスポコナゾールフマル酸塩： 5部、プロチォコナゾール： 5部、ブピリメート： 10部 、スピロキサミン： 25部、メチラム： 25部、ドジン： 25部、ァニラジン： 25部、クロゾリネ ート： 20部、ォキシカルボキシン： 10部、エタボキサム： 5部、ィプロバリカルプ： 2. 5 部、ピラゾフォス： 10部、フルオルイミド： 15部、ジフルメトリム： 5部、フェンへキサミド： 10部、ファモキサドン： 10部、フエナミドン： 5部、シァゾフアミド： 5部、ゾキサミド： 5部 、シフルフエナミド： 2. 5部、ボスカリド： 10部、ベンチアバリカルブイソプロピル： 2. 5 部であった。
[0029] <比較用製剤例 al-2 (成分 I含有水和剤 (ペンチオビラド単剤) ) >
ペンチオビラド： 10部、リグ-ンスルホン酸ナトリウム： 5部、アルキルベンゼンスルホ ン酸ナトリウム： 10部、ホワイトカーボン： 10部、珪藻土又はクレー:残部とし、合計 10 0部を粉砕混合して水和剤を得た。
[0030] <比較用製剤例 al-3 (成分 II含有水和剤 (成分 II単剤) ) >
成分 II (下記に記載の何れか一つの化合物とその部数）、リグニンスルホン酸ナトリ ゥム： 5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム： 10部、ホワイトカーボン： 10部、珪 藻土又はクレー:残部とし、合計 100部を粉砕混合して水和剤を得た。
[0031] 比較用製剤例 al-3における成分 IIと部数は各々、テトラコナゾール： 10部、フルトリ ァホル： 10部、イミベンコナゾール： 10部、トリアジメホン： 10部、シメコナゾール： 10 部、ォキスポコナゾールフマル酸塩： 10部、プロチォコナゾール： 10部、ブピリメート： 20部、スピロキサミン： 50部、メチラム： 50部、ドジン： 50部、ァ-ラジン： 50部、クロゾ リネート： 40部、ォキシカルボキシン： 20部、エタボキサム： 10部、ィプロノ リカルブ： 5 部、ピラゾフォス： 20部、フノレオノレイミド： 30部、ジフノレメトリム： 10部、フェンへキサミド : 20部、ファモキサドン： 20部、フエナミドン： 10部、シァゾフアミド： 10部、ゾキサミド： 10部、シフルフエナミド： 5部、ボスカリド： 20部、ベンチアバリカルブイソプロピル： 5 部であった。
[0032] (病害防除試験例）
以下、病害防除試験例の結果について具体的に示す。また、各表中のアルファべ ット Pは成分 Iのペンチオビラドを示す。また、下記に示す試験例全てにおいて、有効 成分を単独で使用した時に比べ、相乗的な効果が認められ、且つ、植物体に薬害症 状は認められなかった。
[0033] (試験例 1)キユウリうどんこ病防除試験 (EBI剤耐性菌）
温室内にて、直径 7. 5cmのプラスチックポットに植えられた 2本立てのキユウリ（品 種:相模半白）を 1. 5葉期まで生育させた。く製剤例 al >に準じて調製した水和剤 を水で所定濃度に希釈し、 4ポットあたり 50mlづっスプレーガンにて散布した。薬液 が乾いた後に、予め発病させておいたキユウリの発病葉上のうどんこ病菌 (EBI剤耐 性菌）を絵筆で均一に払い落として、接種した。接種後、プラスチックポットを温室内 恒温室（20〜25°C)に入れ、 14日間経過後に取り出して調査を実施した。調査は、 キユウリ 1葉当りに占める病斑面積の割合を下記発病程度の指標に従って実施した。 また、各処理区の平均発病程度力も下記の計算式により防除価を算出した。なお、 比較製剤例（単剤例）としてく製剤例 a卜 2>、く製剤例 a卜 3 >についても同様に 試験した。結果は第 1表に示した。
[0034] 発病程度 0 :病斑無し
1 :病斑面積が 5%以下
2 :病斑面積が 6〜25%
3 :病斑面積が 26〜50%
4 :病斑面積が 51%以上
各処理区および無処理区の平均値を発病程度とした。防除価は以下の様に算出し た。
防除価 = (1-処理区の発病程度 Z無処理区の発病程度） X 100
[0035] (表 1) キユウリうどんこ病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm ) 防除価
p +亍トラコナゾ—ル 5 + 5 89
P +トリアジメホン 5 + 5 88
P +ブピリメート 5 + 1 0 90
P +シフルフエナミド 5 + 2. 5 98
亍トラコナゾ一ル 1 0 34
トリアジメホン 1 0 29
ブピリメート 20 45
シフルフエナミド 5 66
P (ベンチオビラド） 1 0 68
[0036] (試験例 2)コムギうどんこ病防除試験 (EBI剤耐性菌）
温室内にて、直径 7. 5cmのプラスチックポットに、コムギ（品種：チホク、約 20株 Z ポット)を 1. 5葉期まで生育させた。く製剤例 al >に準じて調製した水和剤を所定濃 度に希釈して、 3ポットあたり 50mlづっスプレーガンにて散布した。なお、比較製剤 例（単剤例）として <製剤例 al- 2 >、 <製剤例 al- 3 >につ ヽても同様に散布した。 薬液が乾いた後に、コムギうどんこ病菌 (EBI剤耐性菌）を葉面上に接種した。接種 後、プラスチックポットを 17〜21°Cの人工気象室内に入れ、 9日間経過後に取り出し 調査を実施した。調査はコムギ 1葉当たりに病斑が占める面積割合を試験例 1と同様 の方法で調査し、防除価も同様に算出した。結果を第 2表に示した。 (表 2) 第 2表 コムギうどんこ病防除試験
―製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) _ 防除価
P +フルトリアホル 5 + 5 85
P +プロチォコナゾ一ル 5 + 5 85
P +スピロキサミン 5 + 25 94
P +ピラゾフォス 5 + 1 0 92
P +ジフルメトリム 5 + 5 93
フルトリアホル 1 0 55
プロチォコナゾ一ル 1 0 42
スピロキサミン 50 65
ピラゾフォス 20 65
ジフルメトリム 1 0 65
P (ベンチオビラド) 1 0 54
[0038] (試験例 3)トマト疫病防除試験 (フ ニルアマイド系耐性菌）
温室内にて、直径 7. 5cmのプラスチックポットに、トマト（品種:世界一）を 5葉期ま で生育させた。く製剤例 al >に準じて調製した水和剤を所定濃度に水で希釈し、 4 ポットあたり 50mlづっスプレーガンにて散布した。なお、比較製剤例（単剤例）として く製剤例 al- 2 >、く製剤例 al- 3 >についても同様に散布した。植物体上の散布 薬液が乾いた後、フ -ルアマイド系耐性疫病菌（遊走子 +遊走子のう）懸濁液を接 種した。接種後、人口気象室（16〜20°C)の湿室内にポットを入れ、 5日間経過後に 取り出し調査を実施した。調査はトマト全小葉あたりの発病小葉の割合である発病小 葉率を調べた。各処理区および無処理区の平均値を発病小葉率とした。防除価は 以下の様に算出した。結果を第 3表に示した。
防除価 = (1-処理区の発病小葉率 Z無処理区の発病小葉率） X 100
[0039] (表 3)
トマト疫病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +メチラム 5 + 25 80
P +エタボキサム 5 + 5 88
P +ィプロバリカルブ 5 + 2. 5 90
P +ファモキサドン 5 + 1 0 80
P +フエナミドン 5 + 5 86
P +シァゾフアミド 5 + 5 90
P +ゾキサミド 5 + 5 82
P +ベンチアバリカルブイソプロピル 5 + 2. 5 95 メチラム 50 56 エタボキサム 1 0 62 ィプロバリカルブ 5 70 ファモキサドン 20 62 フエナミドン 1 0 58 シァゾフアミド 1 0 70 ゾキサミド 1 0 60 ベンチアバリカルブイソプロピル 5 70
P (ベンチオビラド） 1 0 20
[0040] (試験例 4)トマト開花期灰色かび病防除試験 (灰色かび病菌: RS菌）
温室内にて、 lZ5000aのワグネルポットに、トマト（品種:ノ、ウス祧太郎）を開花期 まで生育させた。く製剤例 al >に準じて調整した水和剤を所定濃度に希釈して、 4 ポットあたり 150mlづっスプレーガンにて、 1週間間隔で 2回散布した。なお、比較製 剤例（単剤例）としてく製剤例 al-2>、く製剤例 al-3 >についても同様に散布した 。薬剤処理 1日後に、予め PDA培地上で培養した灰色かび病菌（MBC耐性'ジカル ボキシイミド系薬剤感受性: RS菌)から調製した培養液含有分生胞子懸濁液を、花 部を中心に 1回 Z1週間で計 2回噴霧接種した。接種後、ワグネルポットを、 15〜30 。C、湿度 90%以上の温室内湿室に入れ、 7日間経過後に取り出し、調査を実施した 。調査は各ポットの発病果率 (トマト幼果総数に占める発病幼果率)を調査し、各処理 区の平均発病果率を求め、以下の様に防除価を算出した。結果を第 4表に示した。 防除価 = (1-処理区の発病果率 Z無処理区の発病果率） X 100
[0041] (表 4) トマト開花期灰色かび病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +ァニラジン 5 + 25 92
P +クロゾリネート 5 + 20 83
P +フェンへキサミド 5 + 1 0 95
P +ボスカリド 5 + 1 0 90
ァニラジン 50 40
クロゾリネ一ト 40 42
フェンへキサミド 20 55
ボスカリド 20 48
P (ベンチオビラド） 1 0 56
[0042] (試験例 5)リンゴ斑点落葉病防除試験
温室内にて、直径 7. 5cmのプラスチックポットに、リンゴ（品種:王林)を 15葉期以 上まで生育させた。く製剤例 al >に準じて調製した水和剤を水で所定濃度に希釈 し、 3ポットあたり 100mlづっハンディスプレーにて散布した。なお、比較製剤例（単 剤例）としてく製剤例 a卜 2 >、く製剤例 a卜 3 >についても同様に散布した。薬液が 乾いた後に、予め発病させておいたリンゴ斑点落葉病罹病榭 10本を風上に置き、空 調機の風により風下に置いた試験ポットのリンゴに風媒接種した。接種後、試験ポット を温室内恒温室（20〜25°C)に入れ、 20日間経過後に取り出し、調査を実施した。 調査はリンゴ 1葉当りに病斑が占める面積割合を試験例 1と同様の指標に従って調 查し、各区の平均発病程度から試験例 1と同様に防除価を算出した。結果は第 5表 に示した。
[0043] (表 5) 第 5表 リンゴ斑点落葉病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +イミベンコナゾ一ル 5 + 5 92
P +ォキスポナゾールフマル酸塩 5 + 5 94
P +ドジン 5 + 25 80
P +フルオルイミド 5 + 1 5 90
イミベンコナゾ一ル 1 0 42
ォキスポナゾールフマル酸塩 1 0 46
ドジン 50 44
フルオルイミド 30 45
P (ベンチオビラド） 1 0 50
[0044] (試験例 6)シバのブラウンパッチ病防除試験 温室内にて、直径 7. 5cmのプラスチックポットの下層部にフスマ培養したブラウン パッチ病菌を混和した土壌を詰め、上層部 4cmに、予め生育させておいたシバ（品 種:ペントクロス）を剥ぎ取り土壌ごと移植した。移植 3日後にく製剤例 al >に準じて 調製した水和剤を水で所定濃度に希釈し、ポットあたり 40ml土壌かん注した。その 後（20〜30°C)に 20日間保った後、ポット表面全面に対する褐色病斑部分の面積 割合を試験例 1と同様の指標で調査を実施し、同様に防除価も算出した。なお、比 較製剤例（単剤例）としてく製剤例 a卜 2>、く製剤例 a卜 3 >についても同様に試 験した。結果は第 6表に示した。
[0045] (表 6) 第 6表 シバのブラウンバッチ病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +シメコナゾ一ル 5 + 5 92
P +ォキシカルボキシン 5 + 1 0 85
シメコナゾ一ル 1 0 48
ォキシカルボキシン 20 42
P (ベンチオビラド） 1 0 53
実施例 Aにおける上記に示す試験例全てにお ヽて、有効成分を単独で含有する 植物病害防除用組成物に比べ、成分 Iのペンチオビラドと、所定の成分 IIとを含有す る植物病害防除用組成物は相乗的な防除効果が認められ、且つ、植物体に薬害症 状は認められなかった。
[0046] [実施例 B]
<製剤例 b >
<製剤例 bl (成分 I及び成分 IIを含有する水和剤） >
成分 Iのペンチオビラド： 5部、成分 II (下記に記載の何れか一つの化合物とその添 加量（部））、リグ-ンスルホン酸ナトリウム： 5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ ム： 10部、ホワイトカーボン： 10部、珪藻土又はクレー:残部とし、合計 100部を粉砕 混合して水和剤を得た。
製剤例 blにおける、成分 IIとその添加量 (部）は各々、ピコキシストロビン 7. 5部、ピ ラクロストロビン：2. 5部、フルォキサストロビン： 5部、ジモキシストロビン： 7. 5部であ つた o
[0047] <比較用製剤例 bl-2 (成分 I含有水和剤 (ペンチオビラド単剤) ) >
ペンチオビラド： 10部、リグ-ンスルホン酸ナトリウム： 5部、アルキルベンゼンスルホ ン酸ナトリウム： 10部、ホワイトカーボン： 10部、珪藻土又はクレー:残部とし、合計 10 0部を粉砕混合して水和剤を得た。
[0048] <比較用製剤例 bl_3 (成分 II含有水和剤 (成分 II単剤) ) >
成分 II (下記に記載の何れか一つの化合物とその添加量 (部））、リグニンスルホン 酸ナトリウム： 5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム： 10部、ホワイトカーボン： 1 0部、珪藻土又はクレー:残部とし、合計 100部を粉砕混合して水和剤を得た。
比較用製剤例 bl-3における成分 IIとその添加量 (部）は各々、ピコキシストロビン 1 5部、ピラクロストロビン： 5部、フルォキサストロビン： 10部、ジモキシストロビン： 15部 であった。
[0049] (病害防除試験例）
以下、病害防除試験例の結果について具体的に示す。また、各表中のアルファべ ット Pは成分 Iのペンチオビラドを示し、試験例は、実施例 Aの試験例 1〜3と同様にし て行った。試験例 1の結果を表 7に、試験例 2の結果を表 8に、試験例 3の結果を表 9 に示した。
[0050] (表 7) 第フ表 キユウリうどんこ病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm ) 防除価
p +ジモキシス卜ロビン 5 + 7. 5 98
ジモキシストロビン 1 5 60
P (ベンチオビラド） 10 68
[0051] (表 8) 第 8表 コムギうどんこ病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +ピコキシストロビン 5 + フ. 5 98
P +フルォキサストロビン 5 + 5 98
ピコキシストロビン 1 5 66
フルォキサストロビン 1 0 68
P (ベンチオビラド） 1 0 54
(表 9) トマト疫病防除試験
製剤中の有効成分 処理濃度（ppm) 防除価
P +ピラクロストロビン 5 + 2. 5 92
ピラクロストロビン 5 62
P (ベンチオビラド） 1 0 20 実施例 Bにおける上記に示す試験例全てにぉ ヽて、有効成分を単独で含有する植 物病害防除用組成物に比べ、成分 Iのペンチオビラドと、所定の成分 IIとを含有する 植物病害防除用組成物は相乗的な防除効果が認められ、且つ、植物体に薬害症状 は認められなかった。

Claims

請求の範囲
[1] 有効成分として成分 I及び IIを含有する植物病害防除組成物であって、
成分 Iが、（RS) -N-[2- (l, 3-ジメチルブチル）チォフェン- 3-ィル] -1-メチル -3- トリフルォロメチル- 1H-ピラゾール- 4-カルボキサミドであり、
成分 IIが、テトラコナゾール、フルトリアホル、イミベンコナゾール、トリアジメホン、シ メコナゾール、ォキスポコナゾールフマル酸塩、プロチォコナゾール、ブピリメート、ス ピロキサミン、メチラム、ドジン、ァニラジン、クロゾリネート、才キシカノレボキシン、エタ ボキサム、ィプロバリカルプ、ピラゾフォス、フルオルイミド、ジフルメトリム、フェンへキ サミド、ファモキサドン、フエナミドン、シァゾフアミド、ゾキサミド、シフルフエナミド、ボ スカリド、ベンチアバリカルプイソプロピル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、フ ルォキサストロビン、及びジモキシストロビンよりなる群から選ばれる 1種以上の化合 物であることを特徴とする植物病害防除組成物。
[2] 成分 I 1重量部に対して、成分 IIが 0. 01〜50重量部添加されていることを特徴とす る請求項 1に記載の植物病害防除組成物。
[3] 請求項 1または 2に記載の植物病害防除組成物を植物病原菌の生息環境に施用 することを特徴とする植物病害防除方法。
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