JP2006213665A - 植物病害防除組成物及びその防除方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成分Iとしてペンチオピラドと成分IIとして、プロフェノホス、メタミドホス、メチルパラチオン、キナルホス、メチダチオン、オメトエート、トリアゾホス、アジンホスメチル、エチオン、オキシデメトンメチル、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、クロルフェンビンホス、ホスファミドン、ピラクロホス、イソキサチオン、パラチオン、バミドチオン、チオメトン、デメトンエスメチル、エトリムホス、メビンホス、ジクロフェンチオン、スルプロホス、ナレッド、テトラクロルビンホス、メカルバム、シペルメトリン、デルタメトリン、ラムダシハロトリン、アルファシペルメトリン、等よりなる群から選ばれる1種以上の化合物を含有する植物病害虫防除組成物。
【選択図】なし
Description
(2)メタミドホス(Methamidophos、第645−646頁)
(3)メチルパラチオン(Parathion-methyl、第745−746頁)
(4)キナルホス(Quinalphos、第867−868頁)
(5)メチダチオン(Methidathion、第647−648頁)
(6)オメトエート(Omethoate、第720−721頁)
(7)トリアゾホス(Triazophos、第994−995頁)
(8)アジンホスメチル(Azinphos-methyl、第49−50頁)
(9)エチオン(Ethion、第380−381頁)
(10)オキシデメトンメチル(Oxydemeton-methyl、第737−738頁)
(11)ホサロン(Phosalone、第771−772頁)
(12)ホスメット(Phosmet、第772−773頁)
(13)ピリミホスメチル(Pirimiphos-methyl、第792−793頁)
(14)クロルフェンビンホス(Chlorfenvinphos、第155−156頁)
(15)ホスファミドン(Phosphamidon、第774−745頁)
(16)ピラクロホス(Pyraclofos、第841−842頁)
(17)イソキサチオン(Isoxathion、第590−591頁)
(18)パラチオン(Parathion、第744−745頁)
(19)バミドチオン(Vamidothion、第1025−1026頁)
(20)チオメトン(Thiometon、第971−972頁)
(21)デメトンエスメチル(Demeton-S-methyl、第273−274頁)
(22)エトリムホス(Etrimfos、第1067頁)
(23)メビンホス(Mevinphos、第678−679頁)
(24)ジクロフェンチオン(Dichlofenthion、第1058頁)
(25)スルプロホス(Sulprofos、第1093頁)
(26)ナレッド(Naled、第691−692頁)
(27)テトラクロルビンホス(Tetrachlorvinphos、第944−945頁)
(28)メカルバム(Mecarbam、第616−617頁)
(29)シペルメトリン(Cypermethrin、第237−239頁)
(30)デルタメトリン(Deltamethrin、第271−272頁)
(31)ラムダシハロトリン(Lambda-cyhalothrin、第233−235頁)
(32)アルファシペルメトリン(Alpha-cypermethrin、第240−242頁)
(33)エスフェンバレレート(Esfenvalerate、第371−372頁)
(34)ビフェントリン(Bifenthrin、第88−89頁)
(35)シフルトリン(Cyfluthrin、第226−227頁)
(36)ゼータシペルメトリン(Zeta-cypermethrin、第245−246頁)
(37)フェンプロパトリン(Fenpropathrin、第418−419頁)
(38)フルバリネート(Fluvalinate、第1072頁)
(39)アクリナトリン(Acrinathrin、第14−15頁)
(40)シクロプロトリン(Cyploprothrin、第221−222頁)
(41)フルシトリネート(Flucythrinate、第451−452頁)
(42)トラロメトリン(Tralomethrin、第983−984頁)
(43)ハルフェンプロックス(Halfenprox、第521頁)
(44)アレスリン(Allethrin、第21−22頁)
(45)レスメトリン(Resmethrin、第878−880頁)
(46)シハロトリン(Cyhalothrin、第231−232頁)
(47)シラフルオフェン(Silafluofen、第889−890頁)
(48)ベータ・シフルトリン(Beta-cyfluthrin、第228−229頁)
(49)テトラメトリン(Tetramethrin、第953−954頁)
(50)ガンマ・シハロトリン(Gamma-cyhalothrin、第232−234頁)
(51)ベータ・シペルメトリン(Beta-cypermethrin、第242−243頁)
(52)カルボフラン(Carbofuran、第139−140頁)
(53)チオジカルブ(Thiodicarb、第969−970頁)
(54)フェノキシカルブ(Fenoxycarb、第416−417頁)
(55)フェノチオカルブ(Fenothiocarb、第412頁)
(56)ホルメタネート(Formetanate、第497−498頁)
(57)アラニカルブ(Alanycarb、第19−20頁)
(58)エチオフェンカルブ(Ethiofencarb、第379−380頁)
(59)プロポキスル(Propoxur、第829−830頁)
(60)XMC(XMC、第1030−1031頁)
[1] 成分I及びIIの有効成分を含有する植物病害虫防除組成物であって、成分Iが(RS)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)チオフェン−3−イル]−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドであり、成分IIがプロフェノホス、メタミドホス、メチルパラチオン、キナルホス、メチダチオン、オメトエート、トリアゾホス、アジンホスメチル、エチオン、オキシデメトンメチル、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、クロルフェンビンホス、ホスファミドン、ピラクロホス、イソキサチオン、パラチオン、バミドチオン、チオメトン、デメトンエスメチル、エトリムホス、メビンホス、ジクロフェンチオン、スルプロホス、ナレッド、テトラクロルビンホス、メカルバム、シペルメトリン、デルタメトリン、ラムダシハロトリン、アルファシペルメトリン、エスフェンバレレート、ビフェントリン、シフルトリン、ゼータシペルメトリン、フェンプロパトリン、フルバリネート、アクリナトリン、シクロプロトリン、フルシトリネート、トラロメトリン、ハルフェンプロックス、アレスリン、レスメトリン、シハロトリン、シラフルオフェン、ベータ・シフルトリン、テトラメトリン、ガンマ・シハロトリン、ベータ・シペルメトリン、カルボフラン、チオジカルブ、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、プロポキスル、及びXMCよりなる群から選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とする植物病害虫防除組成物。
[2] [1]に記載の植物病害虫防除組成物を植物病原菌と植物害虫が共に生息する環境に施用し、植物病害虫に対して相乗的に防除効果を発揮する植物病害虫防除方法。
本発明は成分Iがペンチオピラドであり、成分IIがプロフェノホス、メタミドホス、メチルパラチオン、キナルホス、メチダチオン、オメトエート、トリアゾホス、アジンホスメチル、エチオン、オキシデメトンメチル、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、クロルフェンビンホス、ホスファミドン、ピラクロホス、イソキサチオン、パラチオン、バミドチオン、チオメトン、デメトンエスメチル、エトリムホス、メビンホス、ジクロフェンチオン、スルプロホス、ナレッド、テトラクロルビンホス、メカルバム、シペルメトリン、デルタメトリン、ラムダシハロトリン、アルファシペルメトリン、エスフェンバレレート、ビフェントリン、シフルトリン、ゼータシペルメトリン、フェンプロパトリン、フルバリネート、アクリナトリン、シクロプロトリン、フルシトリネート、トラロメトリン、ハルフェンプロックス、アレスリン、レスメトリン、シハロトリン、シラフルオフェン、ベータ・シフルトリン、テトラメトリン、ガンマ・シハロトリン、ベータ・シペルメトリン、カルボフラン、チオジカルブ、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、プロポキスル、及びXMCよりなる群から選ばれる1種以上の化合物である、成分I及びIIを含有する植物病害虫防除組成物である。本発明の組成物はペンチオピラドを単独で使用する場合に比べ、相乗的な植物病害虫防除効果が得られる組成物である。
本発明の組成物及び防除方法は、下記の種類の植物病害に対して有効である。以下に病害を例にとり、本発明が防除対象とする具体的病害およびその病原菌例を示す。
<製剤例1(水和剤混剤)>
成分Iのペンチオピラド:5部、成分IIと部数(下記に記載の何れか一つの化合物とその部数)、リグニンスルホン酸ナトリウム:5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:10部、ホワイトカーボン:10部、珪藻土又はクレー:残部を粉砕混合して水和剤を得た。
(製剤例1における成分IIと部数は各々、<有機リン>プロフェノホス:20部、メタミドホス:25部、メチルパラチオン:25部、キナルホス:20部、メチダチオン:20部、オメトエート:20部、トリアゾホス:20部、アジンホスメチル:20部、エチオン:25部、オキシデメトンメチル:15部、ホサロン:15部、ホスメット:25部、ピリミホスメチル:20部、クロルフェンビンホス:10部、ホスファミドン:20部、ピラクロホス:25部、イソキサチオン:20部、パラチオン:20部、バミドチオン:20部、チオメトン:10部、デメトンエスメチル:15部、エトリムホス:15部、メビンホス:15部、ジクロフェンチオン:30部、スルプロホス:25部、ナレッド:25部、テトラクロルビンホス:25部、メカルバム:15部、<ピレスロイド系>シペルメトリン:3部、デルタメトリン:2.5部、ラムダシハロトリン:2.5部、アルファシペルメトリン:2.5部、エスフェンバレレート:0.5部、ビフェントリン:1部、シフルトリン:2.5部、ゼータシペルメトリン:5部、フェンプロパトリン:5部、フルバリネート:10部、アクリナトリン:1.5部、シクロプロトリン:5部、フルシトリネート:2部、トラロメトリン:1部、ハルフェンプロックス:5部、アレスリン:25部、レスメトリン:25部、シハロトリン:2.5部、シラフルオフェン:10部、ベータ・シフルトリン:5部、テトラメトリン:0.5部、ガンマ・シハロトリン:2.5部、ベータ・シペルメトリン:2.5部、<カーバメート系>カルボフラン:20部、チオジカルブ:15部、フェノキシカルブ:25部、フェノチオカルブ:15部、ホルメタネート:15部、アラニカルブ:20部、エチオフェンカルブ:25部、プロポキスル:25部、XMC:25部である。)
ペンチオピラド:10部、リグニンスルホン酸ナトリウム:5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:10部、ホワイトカーボン:10部、珪藻土又はクレー:残部を粉砕混合して水和剤を得た。
成分II(下記に記載の何れか一つの化合物とその部数)、リグニンスルホン酸ナトリウム:5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:10部、ホワイトカーボン:10部、珪藻土又はクレー:残部を粉砕混合して水和剤を得た。
(比較用製剤例1−3における成分IIと部数は各々、<有機リン>プロフェノホス:40部、メタミドホス:50部、メチルパラチオン:50部、キナルホス:40部、メチダチオン:40部、オメトエート:40部、トリアゾホス:40部、アジンホスメチル:40部、エチオン:50部、オキシデメトンメチル:30部、ホサロン:30部、ホスメット:50部、ピリミホスメチル:40部、クロルフェンビンホス:20部、ホスファミドン:40部、ピラクロホス:50部、イソキサチオン:40部、パラチオン:40部、バミドチオン:40部、チオメトン:20部、デメトンエスメチル:30部、エトリムホス:30部、メビンホス:30部、ジクロフェンチオン:60部、スルプロホス:50部、ナレッド:50部、テトラクロルビンホス:50部、メカルバム:30部、<ピレスロイド系>シペルメトリン:6部、デルタメトリン:5部、ラムダシハロトリン:5部、アルファシペルメトリン:5部、エスフェンバレレート:1部、ビフェントリン:2部、シフルトリン:5部、ゼータシペルメトリン:10部、フェンプロパトリン:10部、フルバリネート:20部、アクリナトリン:3部、シクロプロトリン:10部、フルシトリネート:4部、トラロメトリン:2部、ハルフェンプロックス:10部、アレスリン:50部、レスメトリン:50部、シハロトリン:5部、シラフルオフェン:20部、ベータ・シフルトリン:10部、テトラメトリン:1部、ガンマ・シハロトリン:5部、ベータ・シペルメトリン:5部、<カーバメート系>カルボフラン:40部、チオジカルブ:30部、フェノキシカルブ:50部、フェノチオカルブ:30部、ホルメタネート:30部、アラニカルブ:40部、エチオフェンカルブ:50部、プロポキスル:50部、XMC:50部である。)
以下、病害防除試験例の結果について具体的に示す。また、各表中のアルファベットPは成分Iのペンチオピラドを示す。また、下記に示す試験例全てにおいて、植物体に薬害症状は認められなかった。
温室内にて1/5000aのワグネルポットに開花期まで生育させたナス(品種:千両ニ号)に、<製剤例1>に準じて調製した水和剤を所定濃度に希釈して、4ポットあたり200mlづつスプレーガンにて1週間間隔で2回散布した。また、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>についても同様に散布した。薬剤処理1日後に、予めPDA培地上で培養した灰色かび病菌(MBC耐性:RS菌)から調整した培養液含有分生胞子懸濁液を、花部を中心に1回/1週間で計2回噴霧接種し、15〜30℃の温室内に保った。また、各接種後3日間は加湿器にて湿度を高めた。最終接種20日後に調査を実施した。調査は各ポットの発病果率(ナス幼果総数に占める発病幼果率)を調査し、各処理区の平均発病果率を求め、以下の防除価を算出して、結果を第1表に示した。
防除価=(1−処理区の発病果率/無処理区の発病果率)×100
温室内にて1/5000aのワグネルポットに15葉期以上まで生育させたリンゴ(品種:王林)に<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で所定濃度に希釈し、3ポットあたり100mlづつハンディースプレーにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が乾いた後に、予め寒天培地上で形成させた斑点落葉病菌の胞子を水に懸濁させ試験区全体に均一にスプレー接種し、さらに予め発病させておいた斑点落葉病罹病樹を風上に置き、夕方霧吹きを行い発病を促した。接種20日後に調査を実施した。調査はリンゴ1葉当りに病斑が占める面積を下記の指標に従って調査し、各区の平均発病度から下記の計算式により防除価を算出した。
1:病斑面積が 5%以下
2:病斑面積が 6〜25%
3:病斑面積が 26〜50%
4:病斑面積が 51%以上
各処理区および無処理区の平均値を発病度とした。防除価は以下の様に算出した。
防除価=(1−処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
温室内にて直径15cmのプラスチックポットに開花期まで生育させたイチゴ(品種:とよのか)に<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で希釈し、3ポットあたり100mlづつスプレーガンにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が乾いた後に、予め発病させておいたイチゴ苗を試験ポットと隣接し、うどんこ病菌を風媒接種し、温室内(15〜30℃)に20日間保った後、調査を実施した。調査は幼果実と花で行い、総花果実に対する発病花果実の割合(発病花果率%)を調べ、下記の計算式にて防除価を算出した。結果は第3表に示した。
各処理区と無処理区の平均値を発病花果率とした。防除価は以下の様に算出した。
防除価=(1−処理区の発病花果率/無処理区の発病花果率)×100
温室内にて直径15cmのプラスチックポットに開花期まで生育させ、うどんこ病が下位葉に自然発生したバラ(品種:ホワイトクリスマス)に<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で希釈し、1ポットあたり100mlづつハンディースプレーにて上位葉に散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。散布16日後、各ポット上位葉について調査を実施した。次の指標に従って行った。調査はバラ20葉について1葉当りに病斑が占める面積を試験例2と同様の指標に従って調査し、同様の方法で防除価を算出した。結果は第4表に示した。
温室内にて直径15cmのビニールポットに開花期まで生育させたトマト(品種:ハウス桃太郎)に、<製剤例1>に準じて調製した水和剤を所定濃度に希釈して、4ポットあたり200mlづつスプレーガンにて1週間間隔で2回散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して使用した。薬剤処理1日後に、予めPDA培地上で培養した灰色かび病菌(MBC耐性・ジカルボキシイミド系薬剤感受性:RS菌)から調整した培養液含有分生胞子懸濁液を、花部を中心に1回/1週間で計2回噴霧接種し、各接種後2日間は18〜24℃、湿度90%以上の湿室に保ち、その後通常温室に置いた。最終接種10日後に調査を実施した。調査は各ポットの発病果率(トマト幼果総数に占める発病幼果率)を調査し、各処理区の平均発病果率を求め、以下の様に防除価を算出して、結果を第5表に示した。
防除価=(1−処理区の発病果率/無処理区の発病果率)×100
温室内にて1/5000aのワグネルポットに開花期まで生育させた温州ミカンに<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で所定濃度に希釈し、3ポットあたり200mlづつハンディースプレーにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が完全に乾いた処理1日後に、予めPDA培地上で培養した灰色かび病菌(MBC耐性・ジカルボキシイミド系薬剤感受性:RS菌)から調整した培養液含有分生胞子懸濁液を、花部を中心に噴霧接種し、接種後4日間は18〜24℃、湿度95%以上の湿室に保ち、その後通常温室に置いた。接種14日後に調査を実施した。調査は各ポットの発病花部率(花部総数に占める発病花部率)を調査し、各処理区の平均発病花部率を求め、以下の様に防除価を算出して、結果を第6表に示した。
防除価=(1−処理区の発病花部率/無処理区の発病花部率)×100
温室内にて1/5000ワグネルポットに5葉期まで生育させたイネ(品種:ツキミモチ)に<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で所定濃度に希釈し、3ポットあたり200mlづつハンディースプレーにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が乾いた後に、予めPDSA培地上で培養した紋枯れ病菌の直径9cmの菌糸体寒天ディスク(1枚/株)を2つ折りにしてイネ株元に置床接種し、20〜30℃に14日間保った後、調査を実施した。調査は株当りの最長の病斑高(病斑の高さ)を次の指標に従って行った。結果を第7表に示す。
1:病斑の高さ 5cm以下
2:病斑の高さ 6〜10cm
3:病斑の高さ 11〜15cm
4:病斑の高さ 16cm以上
各処理区および無処理区の平均値を発病度とした。防除価は以下の様に算出した。
防除価=(1−処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
温室内にて直径7.5cmのプラスチックポットに1.5葉期まで生育させた2本立てのキュウリ(品種:相模半白)に<製剤例1>に準じて調製した製剤を水で所定濃度に希釈し、4ポットあたり50mlづつスプレーガンにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が乾いた後に、予め発病させておいたキュウリの発病葉上のうどんこ病菌(EBI剤耐性菌)を絵筆で均一に払い落として接種し、温室内恒温室(20〜25℃)に14日間保った後、調査を実施した。次の指標に従って行い、調査はキュウリ1葉当りに病斑が占める面積を下記の指標に従って調査し、各区の平均発病度から下記の計算式により防除価を算出した。結果は第8表に示した。
1:病斑面積が 5%以下
2:病斑面積が 6〜25%
3:病斑面積が 26〜50%
4:病斑面積が 51%以上
各処理区および無処理区の平均値を発病度とした。防除価は以下の様に算出した。
防除価=(1−処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
温室内にて直径30cmのプラスチックポットに約20葉期まで生育させたブドウ(品種:巨峰)に<製剤例1>に準じて調製した水和剤を水で所定濃度に希釈し、2ポットあたり200mlづつハンディースプレーにて散布した。なお、比較製剤例(単剤例)として<製剤例1−2>、<製剤例1−3>を水で希釈して同様に散布した。薬液が乾いた後に、予め発病させておいたブドウ樹を試験ポットと隣接し、うどんこ病菌を風媒接種し、温室内(15〜28℃)に20日間保った後、調査を実施した。調査はブドウ1葉当りに病斑が占める面積を試験例8と同様の指標に従って調査し、各区の平均発病度から試験例8と同様の方法で防除価を算出した。結果は第9表に示した。
Claims (2)
- 成分I及びIIの有効成分を含有する植物病害虫防除組成物であって、成分Iが(RS)−N−[2−(1,3−ジメチルブチル)チオフェン−3−イル]−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドであり、成分IIがプロフェノホス、メタミドホス、メチルパラチオン、キナルホス、メチダチオン、オメトエート、トリアゾホス、アジンホスメチル、エチオン、オキシデメトンメチル、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、クロルフェンビンホス、ホスファミドン、ピラクロホス、イソキサチオン、パラチオン、バミドチオン、チオメトン、デメトンエスメチル、エトリムホス、メビンホス、ジクロフェンチオン、スルプロホス、ナレッド、テトラクロルビンホス、メカルバム、シペルメトリン、デルタメトリン、ラムダシハロトリン、アルファシペルメトリン、エスフェンバレレート、ビフェントリン、シフルトリン、ゼータシペルメトリン、フェンプロパトリン、フルバリネート、アクリナトリン、シクロプロトリン、フルシトリネート、トラロメトリン、ハルフェンプロックス、アレスリン、レスメトリン、シハロトリン、シラフルオフェン、ベータ・シフルトリン、テトラメトリン、ガンマ・シハロトリン、ベータ・シペルメトリン、カルボフラン、チオジカルブ、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、プロポキスル、及びXMCよりなる群から選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とする植物病害虫防除組成物。
- 請求項1に記載の植物病害虫防除組成物を植物病原菌と植物害虫が共に生息する環境に施用し、植物病害虫に対して相乗的に防除効果を発揮する植物病害虫防除方法。
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