WO2005124666A1

WO2005124666A1 - 連続用紙処理システム

Info

Publication number: WO2005124666A1
Application number: PCT/JP2005/011284
Authority: WO
Inventors: Ryoji Shimazu; Hideaki Sugio; Yasuhisa Mizuno
Original assignee: Toray Engineering Co., Ltd.
Priority date: 2004-06-22
Filing date: 2005-06-20
Publication date: 2005-12-29
Also published as: TW200615219A; CN1968878A; CN1969286B; CN1969286A; CN1968878B; US7573387B2; JPWO2005124666A1; US20070241903A1; KR101203435B1; EP1760638A1; JP4762138B2; KR20070026640A; TWI396137B

Abstract

　ＲＦＩＤタグを載持した連続用紙の後処理装置、前記ＲＦＩＤタグに書き込まれている電子情報を読み取るためのＲＦＩＤリーダ、前記ＲＦＩＤリーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存している記憶手段、および前記ＲＦＩＤリーダで読み取った電子情報と前記照合情報とを照合する照合手段を有する連続用紙処理システム。

Description

連続用紙処理システム

技術分野

[0001] 本発明は、 RFIDタグを載持した連続用紙の連続用紙処理システムに関し、より詳細には連続用紙を後処理装置で後処理する際に、 RFIDタグや可視情報リーダから読み取った情報を照合情報と照合するようにした連続用紙処理システムに関する。背景技術

[0002] 従来の磁気カードや接触型 ICカードに代わり、非接触で情報の読み取り、書き込みが可能な ICチップを用いた RFIDタグが開発されて、る。これらは情報の読み取りや書き込み時に、 RFIDタグと読み取り、書き込み装置とを接触させる必要がなぐ特に物流管理にぉ、てバーコードや二次元コードの代替となることが期待されて、る。また、物流管理等ではバーコードや二次元コード (ここではこれらを可視情報と呼ぶ )が多く用いられていることから、記録媒体上に RFIDタグと並べてこれら可視情報を印刷することも行われる。

[0003] し力しながら、 RFIDタグやバーコードは、人間がそれらを見ただけではその内容は読み取れな!/、ため、 RFIDタグやバーコードに正しくな!/、データが書き込まれて!/、てもすぐには判別出来な、と、う問題がある。

また、従来技術に於いては可視情報の作成、編集、管理等と、 RFIDタグに書き込まれる電子データ（以下 RFIDデータとも称する）の作成、編集、管理等は、別々のァプリケーシヨンで行われることが多ぐ可視情報の内容と、 RFIDタグに書き込まれる R FIDデータの整合性を確保することが困難と、う問題がある。

[0004] また、記録媒体への可視情報等の印刷や、それに載持された RFIDタグへの RFID データの書き込み等の行程の後に、これらの照合のための行程をさらに別途設けると、全体の作業効率が低下するという問題もあった。

発明の開示

[0005] 本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、 RFIDタグを載持した連続用紙に正、情報が付与されてヽるか否かを効率的に検証することができる連続用紙処理システムを提供することである。このような目的を達成するため、本発明の連続用紙処理システムは、 RFIDタグを載持した連続用紙の連続用紙処理システムであって、前記連続用紙の後処理装置、前記 RFIDタグに書き込まれている電子情報を読み取るための RFIDリーダ、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存している記憶手段、および前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と前記照合情報とを照合する照合手段を有することを特徴とする。

[0006] このような構成とすることにより、 RFIDを載持した連続用紙の後処理、例えば折り畳みを行、ながら、 RFIDリーダで読み取った RFIDタグの電子データを照合することができ、別途照合のための行程を設けることなく効率的に照合の作業を進めることができる。

このような連続用紙処理システムにおいて好ましくは、前記記憶手段は、前記 RFI Dリーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、および前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存することを特徴とする。

[0007] 或、は、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、および前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段を更に有することを特徴とする。

このような構成により、 RFIDタグのデータが正しくないと判断したときには、ログ情報を残すことで、どの RFIDタグに正しくな、データが書き込まれて、るかなどを容易に判別することが可能となる。

[0008] また上記目的を達成するため、本発明の別の態様の連続用紙処理システムは、 RF IDタグを載持し、且つ可視情報が印刷された連続用紙の連続用紙処理システムであって、前記連続用紙の後処理装置、前記 RFIDタグに書き込まれている電子情報を読み取るための RFIDリーダ、前記可視情報を読み取るための可視情報リーダ、および前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と前記可視情報リーダで読み取った電子情報とを照合する照合手段を有することを特徴とする。 [0009] このような構成とすることにより、 RFIDを載持した連続用紙の後処理、例えば折り畳みを行、ながら、 RFIDリーダで読み取った RFIDタグの電子データと可視情報リーダで読み取った電子情報とを照合することができ、別途照合のための行程を設けることなく効率的に照合の作業を進めることができる。

このような連続用紙処理システムにおいて好ましくは、前記 RFIDリーダで読み取つた電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存する記憶手段を更に有することを特徴とする。

[0010] このような構成により、ログ情報に基づき、どの RFIDタグに正しくないデータが書き込まれて、るかなどを容易に判別することが可能となる。

より具体的には、前記記憶手段は、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段と、前記 RFI Dリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存している照合情報記憶手段とからなり、前記照合手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と、前記照合情報とを照合することを特徴とする。

[0011] 或いは具体的には、前記記憶手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存し、

前記照合手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と、前記照合情報とを照合することを特徴とする。

[0012] また前記連続用紙処理システムにおいて好ましくは、前記照合手段は更に、前記 R FIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と、照合情報とを照合するものであって、前記照合情報を記憶すると共に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存する記憶手段を更に有することを特徴とする。

[0013] より具体的には、前記記憶手段は、前記照合情報を記憶する照合情報記憶手段と、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段とからなることを特徴とする。

[0014] また好ましくは、前記可視情報がバーコードまたは二次元コードを含むものであり、且つ前記可視情報リーダがバーコードまたは二次元コードの読み取り機能を有するものであることを特徴とする。

また上記目的を達成するため、本発明の別の態様の連続用紙処理システムは、 RF IDタグを載持した連続用紙の連続用紙処理システムであって、前記連続用紙の後処理装置、前記 RFIDタグに電子情報を書き込むための RFIDライタ、前記 RFIDタダカ電子情報を読み取るための RFIDリーダ、および前記 RFIDライタで書き込んだ電子情報と前記 RFIDリーダで読み取った電子情報とを照合する照合手段を有することを特徴とする。

[0015] このような構成とすることにより、上述した効果にカ卩え、 RFIDタグに何もデータが書き込まれて、な、場合でも、バーコードや二次元コードや OCR文字などの可視情報やデータベース力得られる参照データなどを RFIDに書き込み、その後で再度 RFI Dリーダで正しく書き込まれたかどうかのチェックをすることができる。

このような連続用紙処理システムにお、て好ましくは、前記 RFIDライタで前記 RFI Dタグに書き込んだ電子情報、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記照合の結果情報、の少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存する記録手段を更に有することを特徴とする。

[0016] このような構成により、ログ情報に基づき、どの RFIDタグに正しくないデータが書き込まれて、るかなどを容易に判別することが可能となる。

また好ましくは、前記照合手段による照合結果に基づき、前記 RFIDタグまたはその近傍の前記連続用紙にマーキングを施すマーキング手段を更に有することを特徴とする。

このように構成することにより、 RFIDタグのデータが正しくないと判断したときには、マーキング手段によってその RFIDタグや近傍の記録媒体にマーキングを施すことで、どの RFIDタグに正しくな、データが書き込まれて、るかなどを容易に判別することが可能となる。

[0017] さらに好ましくは、前記連続用紙の搬送方向に見て前記 RFIDリーダの後方に配設され、前記照合手段による照合結果に基づき、前記 RFIDタグに電子情報を書き込む訂正用 RFIDライタを更に有することを特徴とする。

このような構成により、 RFIDタグのデータが正しくないと判断したときに、 RFIDリーダよりも連続用紙の搬送方向に見て後方に設置した RFIDライタによって正しいデータを上書きすることが可能となる。

[0018] また、さらに好ましくは、前記後処理装置が、前記連続用紙の少なくとも搬送が行われる後処理動作状態と、前記連続用紙の搬送が行われない待機状態とを交互に取りうるものであり、該待機状態にぉ、て前記 RFIDライタまたは訂正用 RFIDライタによる前記 RFIDタグへの電子情報の書き込み、及び Zまたは前記マーキング手段によるマーキングが行われることを特徴とする。

[0019] RFIDは電波を媒介してデータの送受信を行っているため、搬送中の連続用紙上の RFIDタグに大量の電子データを書き込み Z読み出しすることには限界がある場合があるが、このように構成することにより、後処理装置を後処理動作状態または待機状態となるように適宜制御し、待機状態において RFIDタグへの電子情報の書き込みを行うようにすれば、大量の電子データの書き込み Z読み出しが可能となる。

[0020] また、好ましくは、前記後処理装置が折り畳み装置であることを特徴とする。

さらに好ましくは、前記連続用紙があらかじめ所定間隔ごとに折り目を有するものであり、該折り目位置を基準として、前記連続用紙上に前記 RFIDタグが載持されているものであることを特徴とする。

[0021] また、前記可視情報を印刷するものにお!、て好ましくは、前記連続用紙上に前記 R FIDタグが載持、又は、前記可視情報が印刷されているものであることを特徴とする。さらに好ましくは、前記 RFIDタグが保持する電子情報及び前記可視情報のいずれか一方は、他方又は前記照合情報の一部又はそのキーコードを含むことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明の一実施例としての折り畳み装置を用いた RFID検証システムを示すブロック図である。

[図 2]本発明の照合プログラムの流れを示すフローチャートである。

[図 3]本発明の照合プログラムにおける照合方法設定の流れを示すフローチャートである。

[図 4]本発明の照合プログラムにおける照合処理の流れを示すフローチャートである

[図 5]本発明の照合プログラムにおける操作画面の一例を示す図である。

[図 6]本発明の別の実施態様による折り畳み装置を用いた RFID書き込み ·検証システムの要部拡大図である。

[図 7]本発明のさらに別の実施態様による折り畳み装置を用いた RFID書き込み '検証'訂正システムの要部拡大図である。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。

図 1は本発明の一実施例である連続用紙処理システムの説明図である。この連続用紙処理システムでは、連続用紙の折り畳み装置 Sに、可視情報リーダ 10と RFIDリーダ 11およびマーカー 12が設置されている。

[0024] 図 1において、 Pが折り畳まれる連続用紙であり、図示しない RFIDタグが載持されている。尚、ここでは RFIDチップに通信用アンテナを備えたものを RFIDタグと呼ぶこととする。 RFIDタグは連続用紙 Pの表側又は裏側に貼付されていてもよぐまた連続用紙 P内に、埋め込まれて (漉き込まれて)いてもよい。さらには連続用紙 Pが複数枚の用紙が重ね合わされた形態を有し、それらの間に RFIDが挟まれていてもよい。

[0025] 連続用紙 Pの両端には搬送方向に見て等間隔にスプロケットホールがあり、トラクタ 1は連続用紙 Pのスプロケットホールにトラクタピンを差し込んだ状態で矢印 Cの方向に回転することで、連続用紙 Pを矢印 Bの方向に一定速度で搬送する。スインガ 2は前記連続用紙 Pをその内部に搬送しつつ、スインガ支点 3を支点として矢印 Dで示す如く往復揺動する。即ちスインガ 2は、連続用紙 Pの山折りの折り目がスインガ 2の先端近傍に来るタイミングでは図 1に示す位置に揺動し、逆に谷折りの折り目がスインガ 2の先端近傍に来るタイミングでは、スインガ支点 3から垂直下方に降ろした線を中心として略左右反転した位置に揺動する。スインガ 2はこのような動作を繰り返し、元々の折り目の折り方向にならって連続用紙 Pをテーブル 4上に折り畳みっつ搬送する。

[0026] テーブル 4は折り畳まれた連続用紙 Pを載置するテーブルで、図示しない降下機構により、該テーブル 4上に折り畳まれた連続用紙 Pの量に応じて自動的に降下する。ノドル 5および 6はパドル部材を構成する一対のパドルユニットである。パドル 5および 6には適当な弾性を有するゴム板が取り付けられ、図示しない駆動機構により矢印 Eおよび Fの方向に各々回転駆動されることにより、連続用紙 Pの折り目部分を押圧する構成となっている。

[0027] RFIDリーダ 11はトラクタ 1の上方に設置され、トラクタ 1によって搬送される連続用紙 P上の RFIDタグと電波を介して電子データの送受信を行う。

可視情報リーダ 10は連続用紙 P上に印刷された可視情報を読み取るために設置してある。ここで言う可視情報とは、バーコードや二次元コードなどのコード情報や、 O CR文字などを指す。またその内容を可視情報データとも称することとする。バーコ一ドゃ二次元コード、 OCR文字などをリニアセンサやカメラなどで読みとり、電子データに変換するものを可視情報リーダと呼ぶ。可視情報リーダ 10は図 1においては連続用紙 Pの搬送方向に見て RFIDリーダ 11の上流にある力 RFIDリーダ 11よりも下流または同位置にあっても良い。

[0028] マーカー 12は連続用紙 Pに人間が見て分力るマークを印刷 (マーキング)するもので、インクジェットマーカーや、押圧によって朱印を押すようないわゆる判子、スタンプ状のものも使用可能である。マーカー 12は後述するコントローラ 13で実行される照合プログラムの結果で、 RFIDデータに間違ったデータが書き込まれてあつた場合に動作する。

コントローラ 13は通信ケーブル 17によって折り畳み装置 Sと接続されており、折り畳み装置 Sの折り畳み動作の開始 Z停止の制御や RFIDリーダ 11および可視情報リーダ 10のデータを受信したりする。なお、折り畳み動作とは、連続用紙の後処理動作に相当する。

[0029] 照合プログラム 14はコントローラ 13で実行され、 RFIDリーダ 11から送られてくる R FIDデータと可視情報リーダ 10から送られてくる可視情報データを入力として、照合結果をコントローラ 13のディスプレイに表示したり、ログ情報を保存したりする。

図 1の照合プログラム 14の流れを示すフローチャートを図 2に示す。照合プログラムは、ステップ ST1乃至 3においてオペレータが予め設定した照合方法設定'参照データ設定 'RFID設定を元に照合処理を行う。ステップ ST1の照合方法設定とは、照合を行う方法を設定するもので、詳しくは図 3を使って後述する。ステップ ST2の参照データ設定とは、 RFIDデータと照合するデータの種類と位置情報を設定するものである。

参照データの種類にはバーコードや二次元コードや OCR文字などの可視情報データや、データベースや CSVファイル（カンマ区切りファイル）などの電子情報データがある。例えばバーコードが選択された場合には、コードの種類いわゆる Code39や NW- 1≥\、つたコードも選択する。

[0030] また、位置情報にっ、ては、バーコードなどの可視情報が選択された場合に、用紙上のどこに可視情報が印刷されているかの設定を行う。この位置情報は後述する照合処理に於いて、基準となるトリガ信号力のオフセット時間を計算するために必要である。

ステップ ST3の RFID設定とは、 RFIDタグの種類と位置情報を設定するものである。位置情報については、参照データ設定の位置情報と同じく RFIDタグが用紙上のどこに位置するかを設定する。

[0031] ステップ ST4でコントローラ 13はオペレータから開始の指示を受けると、折り畳み装置 Sに折り畳み開始命令を送り、以降オペレータからの停止指示があるまで、ステツプ ST5乃至 9により以下の処理を繰り返す。

(1)折り畳み装置 Sで何らかのエラーがあった場合はオペレータにエラーを通知して終了する。エラーが無ければ次の処理に進む (ステップ ST5乃至 7)。 (2)折り畳み装置から連続用紙の折り目に同期したトリガ信号を受信すると、後述する照合処理を行う（ステップ ST8および 9)。

[0032] 図 3は図 2のフローチャートのステップ ST1における照合方法設定 F1を詳細に説明したフローチャートである。

照合方法設定 F1では、まず直接照合か間接照合かを判断する (ステップ ST11)。直接照合とは、 RFIDデータとバーコードや二次元コードなどの可視情報力得られたデータを比較するものである。一方、間接照合とは、可視情報から得られたデータを元に、データベースや CSVファイルなどから照合情報たる比較データを導き出し、導き出された比較データと RFIDデータを比較するものである。

[0033] オペレータによって、間接照合が選択された場合には参照ファイルがどこに存在するかの設定を行う（ステップ ST12)。ここで、参照ファイルとは、データベースや CSV ファイルなどを指す。参照ファイルはコントローラ 13のハードディスクなどの記憶装置 (記憶手段、照合情報記憶手段）にあってもいいし、コントローラ 13と接続されたネットワーク上の記憶装置 (記憶手段、照合情報記憶手段）にあってもよい。参照ファイルは照合処理中に頻繁にアクセスするため、コントローラ 13の主記憶装置 (メモリ）にコピーしておくことが望ましい。このため、照合処理を開始する前に参照ファイルを開く処理を行っておくとよい (ステップ ST13)。

[0034] 尚、 RFIDタグに記憶された RFIDデータ、およびバーコード等の可視情報データは、他方または前記参照ファイル中の照合情報のすべてでなくその一部であってもよい。またいわゆるキーコード、レコード番号などと称する、参照ファイル中のデータを特定するためのコード番号であってもよい。

図 4は図 2のフローチャートの照合処理 F2を詳細に説明したフローチャートである。まず、フローチャートの処理を進めるにあたり、参照データがバーコードなどの可視情報データであった場合、図 2で受信したトリガ信号力のオフセット時間を計算する（ステップ ST21)。トリガ信号からのオフセット時間の計算は次の通りである。

参照データオフセット時間 =参照データの位置情報 ÷記録媒体 Pの搬送速度

[0035] また、同じように RFIDデータについてもトリガ信号力ものオフセット時間を計算する

(ステップ ST21)。トリガ信号からのオフセット時間の計算は次の通りである。 RFIDオフセット時間 =RFIDタグの位置情報 ÷記録媒体 Pの搬送速度折り畳み装置のトリガ信号を受信してから、それぞれ参照データオフセット時間経過後に参照データ DTaを取得し (ステップ ST22)、 RFIDオフセット時間経過後に RFI Dデータ DTbを取得する（ステップ ST23)。

直接照合の場合 (ステップ ST24)は、参照データ DTaと RFIDデータ DTbの両方が揃ったところで比較を行い (ステップ ST30)、一致しないと判断した場合には、コントローラ 13のディスプレイに一致しなかったことを示すエラー表示（ステップ ST27)を行った後、ログ情報を保存し (ステップ ST28)、コントローラ 13のディスプレイに参照データ DTaと RFIDデータ DTbおよび照合結果を表示する (ステップ ST29)。

[0036] 参照データ DTaと RFIDデータ DTbがー致すると判断した場合 (ステップ ST26)にはエラー表示を行わずにログ情報の保存 (ステップ ST28)とディスプレイへの参照データ DTaと RFIDデータ DTbおよび照合結果の表示を行う（ステップ ST29)。

ここで、うログ情報とは、参照データ DTaと RFIDデータ DTbおよび照合結果は勿論のこと、照合を行った時刻や照合を開始して何番目のデータであるかを示す番号のことを指し、それらをコントローラ 13のハードディスクなどの記憶装置 (記憶手段、口グ記憶手段）に保存する。

[0037] なお、ログ情報を記憶する記憶装置は、照合情報である比較データを記憶するものと共用するようにしてもょ、し、別の記憶装置を用いるようにしてもょ、。

このようにログ情報を随時保存しておくことで、後からでも照合結果を確認することができる。

一方、間接照合の場合 (ステップ ST24)は、参照データ DTaを元に参照ファイルより比較データ DTcを取得する（ステップ ST25)。この比較データ DTcと RFIDデータ DTbを比較し (ステップ ST26)、一致しないと判断した場合には、コントローラ 13のディスプレイに一致しな力つたことを示すエラー表示を行った後（ステップ ST27)、口グ情報を保存し (ステップ ST28)、コントローラ 13のディスプレイに比較データ DTcと RFIDデータ DTbおよび照合結果を表示する（ステップ ST29)。

[0038] 比較データ DTcと RFIDデータ DTbがー致すると判断した場合にはエラー表示を行わずにログ情報の保存 (ステップ ST28)とディスプレイへの比較データ DTcと RFI Dデータ DTbおよび照合結果の表示 (ステップ ST29)を行う。このようにして、一連の照合処理を行う。

図 5は本発明における照合プログラム 14の操作画面を示す。操作画面は各種の設定を行うための設定ボタン（21〜24)、照合結果を示す結果ウィンドウ（25)、照合処理の開始 Z停止を制御するための開始 Z停止ボタン（26)および折り畳み装置 Sの現在の状況を表示するステータス表示（27)から構成される。

[0039] RFIDの設定ボタン 21を押すと、 RFIDの設定画面が現れ、図 2を用いて説明した RFID設定を行うことができる。また、参照データの設定ボタン 22を押すと、参照データの設定画面が現れ、図 2を用いて説明した参照データ設定を行うことができる。折り畳み装置の設定ボタン 23を押すと、折り畳み装置 Sの搬送速度や連続用紙 Pの折り目間の距離 (いわゆる天地長）を設定できる設定画面が現れる。その設定を元に折り畳み装置 Sを制御することになる。照合方法の設定ボタン 24を押すと、図 3で説明した直接照合 Z間接照合の選択と、間接照合が選択された場合の参照ファイルの場所を指定する設定画面が現れる。

[0040] 結果ウィンドウ 25は、照合を行った結果と RFIDデータおよび参照データ、照合を開始して何番目のデータであるかを示す番号を表示する。 RFIDデータと参照データが同じ結果であった場合には結果ウィンドウ 25の結果欄に〇印を表示し、異なる場合には參印を表示する。これにより、オペレータは照合の結果を即座に確認することがでさる。

開始 Z停止ボタン 26は、照合処理の開始 Z停止を指示するボタンである。このボタンを押すことにより、折り畳み装置の折り畳み動作開始 Z停止および照合処理の開始 Z停止を制御する。

[0041] 折り畳み装置のステータス表示 27には、折り畳み装置 Sの現在の状況を表示する。

折り畳み装置 Sでジャムなどの障害が発生したときには、障害内容を表示する。以上のようにして、連続用紙の折り畳み装置において、連続用紙に載持した RFID から RFIDリーダ 11で読み取った RFIDタグの電子データを、連続用紙上に印刷されたバーコードや二次元コード或いは OCR文字などに基づき可視情報リーダ 10で読み取った可視情報力得られたデータと照合して比較するようにしたので、別途照合のための行程を設けることなく効率的かつ迅速に照合の作業を進めることができる。

[0042] 図 6は本発明の別の実施態様を示す図で、図 1の A部を部分拡大した図である。図 1との差異は RFIDリーダ 11よりも連続用紙 Pの搬送方向に見て上流側に RFIDライタ 15を設置して!/、ることである。

このような構成とすることにより、連続用紙 Pに載時された RFIDタグに何もデータが書き込まれていない場合においても、 RFIDライタ 15によって、 RFIDタグにデータを書き込むことができる。

[0043] RFIDライタ 15は RFIDリーダ 11と原理は同じで、電波を介してデータの送受信を行うものである。 RFIDタグに書き込むデータは、データベースや CSVファイルなどの参照ファイル力導き出されたデータであっても良いし、連続用紙 P上に印刷されているバーコードなどの可視情報を可視情報リーダ 10で読み取ったデータであっても良い。

[0044] RFIDリーダ 11を RFIDライタ 15の下流に設置することで、上述した通りの照合処理を行うことができるため、書き込みから照合処理までの一連の処理を一つのシステムで完結することができる。

また、 RFIDは電波を媒介してデータの送受信を行っているため、移動中の RFID タグとの大量データのやり取りには限界がある。このため、この折り畳み装置 Sでは、折り畳み動作状態の開始 Z停止を制御することで、連続用紙 P上の RFIDタグの位置を RFIDライタ 15位置でー且停止させるようにしており、このように折り畳み動作状態の開始 Z停止を制御することにより、大量のデータを RFIDタグに書き込むことが可會になる。

[0045] 図 7は本発明のさらに別の実施態様を示す図で、図 1の A部を部分拡大した図である。図 1との差異は連続用紙 Pの搬送方向に見て、マーカー 12の下流に訂正用 RFI Dライタ 16を設置していることである。

訂正用 RFIDライタ 16は、図 6の RFIDライタ 15と同じく RFIDタグにデータを書き込むためのものである。この態様に於いては、上述した照合処理を行い、 RFIDデータと参照データが一致しない結果になった場合に、訂正用 RFIDライタ 16によって、正 LV、データを再度書き込むことが可能である。更に、図 6のように RFIDライタ 15を RFIDリーダ 11よりも上流に設置することで、 RF IDタグへの書き込み ·照合処理 ·訂正と!/、う一連の処理を一つのシステムで完結することができる。

以上で本発明の実施態様についての説明を終える力本発明は上記各実施態様に限定されるものではない。

Claims

請求の範囲

[1] RFIDタグを載持した連続用紙の連続用紙処理システムであって、該連続用紙処理システムは、

前記連続用紙の後処理装置、

前記 RFIDタグに書き込まれている電子情報を読み取るための RFIDリーダ、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存している記憶手段、および

前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と前記照合情報とを照合する照合手段を有することを特徴とする連続用紙処理システム。

[2] 前記記憶手段は、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、および前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存することを特徴とする請求項 1に記載の連続用紙処理システム。

[3] 前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、および前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段を更に有することを特徴とする請求項 1に記載の連続用紙処理システム。

[4] RFIDタグを載持し、且つ可視情報が印刷された連続用紙の連続用紙処理システムであって、該連続用紙処理システムは、

前記連続用紙の後処理装置、

前記 RFIDタグに書き込まれている電子情報を読み取るための RFIDリーダ、前記可視情報を読み取るための可視情報リーダ、および

前記 RFIDリーダで読み取った電子情報と前記可視情報リーダで読み取った電子情報とを照合する照合手段

を有することを特徴とする連続用紙処理システム。

[5] 前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、口グ情報として保存する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項 4に記載の連続用紙処理システム。

[6] 前記記憶手段は、

前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段と、

前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取つた電子情報と照合するための照合情報を保存している照合情報記憶手段とからなり、

前記照合手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と、前記照合情報とを照合することを特徴とする請求項 5に記載の連続用紙処理システム。

[7] 前記記憶手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と照合するための照合情報を保存し、

[8] 前記照合手段は更に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報及び Z又は前記可視情報リーダで読み取った電子情報と、照合情報とを照合するものであって、前記照合情報を記憶すると共に、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項 4に記載の連続用紙処理システム。

[9] 前記記憶手段は、

前記照合情報を記憶する照合情報記憶手段と、

前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記可視情報リーダで読み取った電子情報、前記照合手段による照合に使用した前記照合情報、前記照合手段による照合の結果情報、のうちの少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存するログ記憶手段とからなることを特徴とする請求項 8に記載の連続用紙処理システム。

[10] 前記可視情報がバーコードまたは二次元コードを含むものであり、且つ前記可視情報リーダがバーコードまたは二次元コードの読み取り機能を有するものであることを特徴とする請求項 4乃至 9のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[11] RFIDタグを載持した連続用紙の連続用紙処理システムであって、該連続用紙処理システムは、

前記連続用紙の後処理装置、

前記 RFIDタグに電子情報を書き込むための RFIDライタ、

前記 RFIDタグ力も電子情報を読み取るための RFIDリーダ、および

前記 RFIDライタで書き込んだ電子情報と前記 RFIDリーダで読み取った電子情報とを照合する照合手段

を有することを特徴とする連続用紙処理システム。

[12] 前記 RFIDライタで前記 RFIDタグに書き込んだ電子情報、前記 RFIDリーダで読み取った電子情報、前記照合の結果情報、の少なくともいずれかひとつを、ログ情報として保存する記録手段を更に有することを特徴とする請求項 11に記載の連続用紙処理システム。

[13] 前記照合手段による照合結果に基づき、前記 RFIDタグまたはその近傍の前記連続用紙にマーキングを施すマーキング手段を更に有することを特徴とする請求項 1乃至 12のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[14] 前記連続用紙の搬送方向に見て前記 RFIDリーダの後方に配設され、前記照合手段による照合結果に基づき、前記 RFIDタグに電子情報を書き込む訂正用 RFIDライタを更に有することを特徴とする請求項 1乃至 13のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[15] 前記後処理装置が、前記連続用紙の少なくとも搬送が行われる後処理動作状態と、前記連続用紙の搬送が行われない待機状態とを交互に取りうるものであり、該待機状態において前記 RFIDライタまたは訂正用 RFIDライタによる前記 RFIDタグへの電子情報の書き込み、及び Zまたは前記マーキング手段によるマーキングが行われることを特徴とする請求項 14に記載の連続用紙処理システム。

[16] 前記後処理装置が折り畳み装置であることを特徴とする請求項 1乃至 15のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[17] 前記連続用紙があらかじめ所定間隔ごとに折り目を有するものであり、該折り目位置を基準として、前記連続用紙上に前記 RFIDタグが載持されてヽるものであることを特徴とする請求項 1乃至 16のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[18] 前記連続用紙上に前記 RFIDタグが載持、又は、前記可視情報が印刷されて!、るものであることを特徴とする請求項 4乃至 10のいずれかに記載の連続用紙処理システム。

[19] 前記 RFIDタグが保持する電子情報及び前記可視情報の、ずれか一方は、他方又は前記照合情報の一部又はそのキーコードを含むことを特徴とする請求項 4乃至 10 および請求項 18のいずれかに記載の連続用紙処理システム。