WO2005045276A1 - ロータリーダンパ及びそれを具備する自動車の付属品 - Google Patents

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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
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Abstract

本発明は、発揮する制動力の低下を防ぎつつ異音の発生を抑制することができるロータリーダンパを提供する。本発明は、ケーシング11内に充填された粘性体13の抵抗により制動力を発揮するロータリーダンパにおいて、粘性体13に抵抗を生じさせる回転板12が、略円形であって、かつ厚さ方向に貫通する孔部12aを有して構成される。従って、本発明によれば、発揮する制動力の低下を防ぎつつ異音の発生を抑制することが可能となる。

Description

明 細 書 ロー夕リ一ダンバ及びそれを具備する自動車の付属品 技俯分野
本発明は、 ケ一シング内に充填された粘性体の抵抗により制動力を発揮する口 —タリーダンパ及びそれを具備する自動車の付属品に関するものである。 背景技術
従来、 ケーシング内に充填された粘性体の抵抗により制動力を発揮するロータ リーダンパとして、特開平 5— 2 4 0 2 8 4号公報(以下「特許文献 1」という。) に記載のものが知られている。
図 3 3及び図 3 4は、 それぞれ特許文献 1の図 1及び図 2として開示された図 面を引用したものである。 これらの図に示すように、 この口一タリーダンパは、 粘性体 (41)が充填された室内で回転することにより、 粘性体 (41)に抵抗を生じさ せる回転板 (21)を具備して構成され、 該回転板 (21)は、 径方向に沿って存する向 き合った一対の縁が略平行をなし、 また周方向に沿って存する向き合った一対の 縁が弧状をなすように形成されている。
ところで、 この種のロータリーダンパは、 概して、 ケーシングを構成する本体 ケース内に、 グリスやシリコンオイル等の粘性体が注入され、 その後、 回転板が 組み付けられるため、 回転板を組み付けるときに空気を巻き込み、 その空気が気 泡となって粘性体の中に残存してしまう。 もっとも、 この気泡は、 温度の上昇に よつて粘性体の体積が変化したときに、 その体積膨張分を吸収する働きをする。 従って、 粘性体の充填率を高めて気泡の発生を防ぐことが必ずしも良いというわ けではなく、 そうすることが却って不具合の原因ともなり得る。
しかしながら、 上記したロータリーダンパのように、 回転板(21)が径方向に沿 つた直線的な縁を有するものでは、 該回転板 (21)の回転時に、 粘性体 (41)中の気 泡が当該縁により潰され、 その破裂音が異音となつて外部に発せられるという問 題がある。 W
2 例えば、 自動車の室内において、 座席周辺には、 灰皿、 カップホルダ、 小物入 れ、眼鏡入れ、 グローブボックス、コンソールボックスなどの付属品が装備され、 これらの付属品の可動部 (例えば、 灰皿における皿部材など) には、 その動作を 制御するため、 ロータリーダンバが設けられているが、 上記したロータリーダン パが発する異音は、 このような付属品の使用者に対して、 ごく小さい音ではある ものの不快を感じさせるものである。
かかる問題を解消するため、 径方向に沿った直線的な縁を設けないで、 回転板 自体を円形とすることが考えられる。 しかしながら、 回転板自体を単に円形にし ただけでは、 径方向に沿った直線的な縁を有するものよりも、 回転板が回転した 際に生ずる粘性体の抵抗が小さくなり、 発揮する制動力が低下するという問題を 生ずる。
また、 この種のロータリーダンパにおいて、 ケーシングが、 共にプラスチック 成形品からなる本体ケースとその開口部を閉塞するキャップとから構成されるも のでは、 本体ケースの内周側に溶着しろを形成し、 該溶着しろにキャップを当接 させ、 超音波或いは高周波振動を加えることにより、 キャップを本体ケースに溶 着せしめる構成が採用されている。
しかしながら、 溶着しろを本体ケースの内周側に形成したものでは、 ケーシン グを構成する本体ケース内に粘性体を注入し、 その後、 回転板を組み付けるとき に、 先に注入してある粘性体が、 回転板の弧状の周縁部と本体ケースの壁面との 間を通じて、 回転板の下面側から上面側へと大量に移動することとなり、 その結 果、 本体ケースの壁面付近における粘性体の界面の位置が所定位置を超えて上昇 し、 粘性体が溶着しろに付着して、 溶着不良を引き起こすという問題がある。 この点、 特許文献 1に記載のロータリーダンバでは、 図 3 3及び図 3 4に示す ように、 本体ケース(10)の円筒壁(13)の外周下端部に溶着しろ(17)を、 また、 キ ヤップ (30)の外周に本体ケース(10)の円筒壁 α 3)の外周に嵌合する環状壁 (33)を それぞれ設け、 キヤップ (30)の環状壁(33)の下端部内周を本体ケース(10)の溶着 しろ(17)の斜面に当接させ、 超音波或いは高周波振動を加えることにより、 キヤ ップ(30)を本体ケース(10)に溶着せしめている。
確かに、 このロータリーダンパのように、 溶着しろ(17)を本体ケ一ス(10)の円 筒壁(13)の外周下端部に設ければ、 溶着しろ(17)に粘性体 (41)が付着することに よる溶着不良を防ぐことができる。しかしながら、そのような構成を採用すると、 円筒壁 Q 3)の上端にキヤップ (30)が覆い被さることとなり、 ケーシングが厚くな るという欠点がある。 ケーシングの厚さ (軸方向長さ) は、 ロータリ一ダンパの 設置スペースに影響し、 特に上記した自動車の付属品に適用される場合には、 設 置スペースが非常に小さく制限されるため、 厚さの薄いケ一シングを備えた口一 タリーダンバが望まれている。
本発明は、 上記事情に鑑みなされたものであって、 発揮する制動力を従来のも のと比較して同等以上にすることができ、 かつ異音の発生を抑制することができ るロータリーダンパを提供することを課題とするものである。
また、 本発明は、 ケーシングを厚くせずにキャップの溶着不良を減少させるこ とができるロータリーダンバを提供することを課題とするものである。
さらに、 本発明は、 格納された状態から使用状態へと動作する可動部と、 該可 動部の動作を緩慢なものとさせるロータリーダンバとを備え、 自動車の室内に設 置される自動車の付属品、 又は回転動作する蓋と、 該蓋の回転動作を緩慢なもの とさせるロータリーダンパとを備え、 自動車の室内に設置される自動車の付属品 において、 前記可動部又は蓋が、 緩慢に、 かつ異音を発することなく動作する自 動車の付属品を提供することを課題とするものである。 発明の開示
上記課題を解決するため、 本発明は、 ケーシング内に充填された粘性体の抵抗 により制動力を発揮する口一タリ一ダンバであって、 前記粘性体が充填される室 内に設けられ、 該室内で回転することにより、 前記粘性体に抵抗を生じさせる回 転板が、 略円形であって、 かつ厚さ方向に貫通する孔部を有することを特徴とす るロータリ一ダンパを提供する。
ここで、 前記回転板の孔部は、 放射状に多数点在していることが好ましく、 ま た、 前記回転板の周縁に切欠きが設けられていることが好ましい。 ケーシング内 に充填される粘性体としては、 グリスやシリコンオイル等が典型例として挙げら れる。 また、 本発明は、 格納された状態から使用状態へと動作する可動部と、 該可動 部の動作を緩慢なものとさせる口一タリ一ダンバとを備え、 自動車の室内に設置 される自動車の付属品であって、 前記ロータリーダンバが、 略円形であって、 か つ厚さ方向に貫通する孔部を有し、 粘性体が充填された室内で回転することによ り、 前記粘性体に抵抗を生じさせる回転板を備えることを特徴とする自動車の付 属品を提供する。
ここで、 前記口一タリ一ダンパを構成する回転板の孔部は、 放射状に多数点在 していることが好ましく、 また、 該回転板の周縁に切欠きが設けられていること が好ましい。 ここにいう 「自動車の付属品」 としては、 例えば、 灰皿、 カップホ ルダ、 小物入れ、 眼鏡入れ、 グローブボックスなどが挙げられる。
また、 本発明は、 回転動作する蓋と、 該蓋の回転動作を緩慢なものとさせる口 —タリ一ダンバとを備え、 自動車の室内に設置される自動車の付属品であって、 前記ロータリ一ダンバが、略円形であって、かつ厚さ方向に貫通する孔部を有し、 粘性体が充填された室内で回転することにより、 前記粘性体に抵抗を生じさせる 回転板を備えることを特徴とする自動車の付属品を提供する。
ここで、 前記口一タリーダンパを構成する回転板の孔部は、 放射状に多数点在 していることが好ましく、 また、 該回転板の周縁に切欠きが設けられていること が好ましい。 ここにいう 「自動車の付属品」 としては、 例えば、 蓋付きの灰皿、 カップホルダ、 小物入れや、 コンソールボックスなどが挙げられる。 発明の効果
本発明のロータリーダンパによれば、 粘性体が充填される室内に設けられ、 該 室内で回転することにより、 前記粘性体に抵抗を生じさせる回転板が、 略円形で あって、 かつ厚さ方向に貫通する孔部を有するため、 発揮する制動力を従来のも のと比較して同等以上にすることが可能で、 また異音の発生を抑制することが可 能である。 すなわち、 回転板を略円形とすることにより、 回転板の回転時に、 た とえその周縁が粘性体中の気泡に接触した場合でも、 気泡を押し潰さないように することができる。 また、 厚さ方向に貫通する孔部を設けることで、 粘性体中に 小さな気泡を散在させることができ、 従来の回転板のように、 小さな気泡同士が 結合して大きな気泡となることを防ぐことができる。 このため、 仮に気泡が破裂 した場合でも、 その破裂音を極めて小さくすることができる。 さらに、 厚さ方向 に貫通する孔部を設けたことにより、 回転板自体が略円形であっても、 粘性体の 抵抗を大きなものとし、 発揮する制動力を従来のものと比較して同等以上にする ことができる。
また、 回転板の孔部を放射状に多数点在させることにより、 粘性体中に残存す る気泡をより効果的に分散させることができ、 異音の発生をより減少させること ができる。 また、 粘性体の抵抗をより大きなものとし、 発揮する制動力をより高 めることができる。
また、 回転板の周縁に切欠きを設けることにより、 この切欠きが、 上記した孔 部と同様に作用して、 異音の発生をより減少させることができると共に、 発揮す る制動力をより高めることができる。
また、 本発明のロータリーダンバによれば、 上記したように、 回転板に、 厚さ 方向に貫通する孔部及び Z又は切欠きが設けられているため、 ケーシングを構成 する本体ケース内に粘性体を注入し、 その後、 回転板を組み付けるときに、 先に 注入してある粘性体が、 当該孔部及び/又は切欠きをも通じて、 回転板の下面側 から上面側へと移動する。 その結果、 回転板の弧状の周縁部と本体ケースの壁面 との間を通じて、 回転板の下面側から上面側へと移動する粘性体の量を少なくす ることができるので、 回転板を組み付けるときに、 本体ケースの壁面付近におけ る粘性体の界面の位置が所定位置を超えて上昇することを防ぐことができる。 従 つて、 例えば、 ケーシングが共にプラスチック成形品からなる本体ケースとキヤ ップからなり、 超音波或いは高周波振動を加えてキヤップを本体ケースに溶着せ しめる構成を採用した場合に、 溶着しろを本体ケースの内周側に形成しても、 本 体ケースの壁面付近における粘性体の界面位置の上昇を小さくすることができる ので、 溶着しろへの粘性体の付着を防ぐことができ、 従来のロー夕リーダンバの ようにキャップが本体ケ一ス上に覆い被さる構成を採用せずとも溶着不良の発生 を減少させることが可能となり、 その結果として、 ケーシングの厚さを薄くする ことが可能となる。
さらに、 本発明の自動車の付属品によれば、 上記構成を有し、 上記作用効果を 奏するロー夕リ一ダンパを具備して構成されるため、 格納された状態から使用状 態へと動作する可動部又は回転動作する蓋を、 緩慢に、 かつ異音を発生させるこ となく動作させることが可能となる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の一の実施例 (実施例 1 ) に係る口一タリーダンバを示す平面 図である。
図 2は、 図 1の A— A部断面図である。
図 3は、 図 5の B— B部断面図である。
図 4は、 本発明の他の実施例 (実施例 2 ) に係るロータリーダンパの要部を示 す図である。
図 5は、 本発明のさらに他の実施例 (実施例 3 ) に係るロータリーダンパを構 成する回転板を示す平面図である。
図 6は、 図 5に示した回転板の正面図である。
図 7は、 図 5の C— C部断面図である。
図 8は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の一例 (実施例 4 ) を示す 正面図である。
図 9は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の一例 (実施例 4 ) を示す 左側面図である。
図 1 0は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の一例 (実施例 4 ) を示 す平面図である。
図 1 1は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の一例 (実施例 4 ) を示 す底面図である。
図 1 2は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の他の例 (実施例 5 ) を 示す正面図である。
図 1 3は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の他の例 (実施例 5 ) を 示す右側面図である。
図 1 4は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の他の例 (実施例 5 ) を 示す平面図である。 図 15は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿の他の例 (実施例 5) を 示す底面図である。
図 16は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿のさらに他の例 (実施例 6) を示す正面図である。
図 17は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿のさらに他の例 (実施例 6) を示す右側面図である。
図 18は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿のさらに他の例 (実施例
6) を示す平面図である。
図 19は、 本発明に係る自動車の付属品としての灰皿のさらに他の例 (実施例 6) を示す背面図である。
図 20は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの一例 (実施例
7) を示す正面図である。
図 21は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの一例 (実施例 7) を示す左側面図である。
図 22は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの一例 (実施例 7) を示す平面図である。
図 23は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの一例 (実施例 7) を示す底面図である。
図 24は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの他の例 (実施 例 8) を示す正面図である。
図 25は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの他の例 (実施 例 8) を示す右側面図である。
図 26は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの他の例 (実施 例 8) を示す平面図である。
図 27は、 本発明に係る自動車の付属品としてのカップホルダの他の例 (実施 例 8) を示す背面図である。
図 28は、 本発明に係る自動車の付属品としての眼鏡入れの一例 (実施例 9) を示す正面図である。
図 29は、 本発明に係る自動車の付属品としての眼鏡入れの一例 (実施例 9) を示す左側面図である。
図 30は、 本発明に係る自動車の付属品としての眼鏡入れの一例 (実施例 9) を示す右側面図である。
図 31は、 本発明に係る自動車の付属品としての眼鏡入れの一例 (実施例 9) を示す底面図である。
図 32は、 本発明に係る自動車の付属品としての眼鏡入れの一例 (実施例 9) を示す背面図である。
図 33は、 従来の口一タリーダンパを示す断面図である。
図 34は、 従来の口一タリーダンパを示す分解斜視図である。
図において、 符号 10は口一タリ一ダンパ、 11はケ一シング、 11 aは本体 ケース、 l i bはキャップ、 1 1 cは底壁、 l i dは筒部、 l i eは鍔部、 11 f は中空部、 l l gは開口部、 1 I f は溶着しろ、 I l kは軸揷通孔、 1 1mは 貫通孔、 1 I nは凸部、 12は回転板、 12 aは孔部、 12 bは切欠き、 13は 粘性体、 14は回転軸、 14 aは凹部、 15は歯車、 16はシール部材、 100, 200, 300は灰皿、 1 10, 310, 410, 510, 610はばね、 12 0, 220は皿部材、 130, 430はラック、 140, 440はピニオン、 2 30, 530, 630は支軸、 240, 340, 540, 640は運動伝達部材、 320, 520は蓋、 400, 500はカツプホルダ、 420はホルダ、 600 は眼鏡入れ、 620は眼鏡収容部である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態を図面に示した実施例に従って説明する。 実施例 1
図 1乃至図 3は、 本発明の一の実施例に係るロータリーダンパを示す図であつ て、 図 1は平面図、 図 2は図 1の A— A部断面図、 図 3は図 2の B— B部断面図 である。 これらの図に示したように、 本実施例に係るロータリーダンパ 10は、 ケーシング 1 1、 回転板 12、 粘性体 13を備えて構成される。
ケ一シング 11は、 本体ケース 1 1 aとキャップ 11 bを有して構成される。 本体ケース 1 1 a及びキャップ 1 1 bは、 例えば共に金属製であっても良いが、 本実施例では、 いずれもプラスチック成形品からなる。
本体ケース 1 1 aは、 一端が開口し、 他端が底壁 1 1 cにより閉塞された断面 略円形の筒部 1 I dと、 該筒部 1 1 dの外周面から突出するように、 該筒部 1 1 dと一体に成形された鍔部 1 1 eとを有して構成される。 筒部 1 1 d内には、 断 面略円形の中空部 1 1 f と、 該中空部 1 1 f に隣接し、 該中空部 1 1 f の内径よ りも大きい内径を有する断面略円形の開口部 1 1 gが形成され、 また、 開口部 1 1 gの下部には、 溶着しろ 1 1 hが設けられている。
キャップ 1 l bは、 本体ケース 1 1 aの開口部 1 1 gの内径とほぼ同じ外径を 有する円盤状に形成され、 その中央には、 厚さ方向に貫通する軸揷通孔 1 l kを 有する。
回転板 1 2は、 本体ケース 1 1 aの中空部 1 1 f の内径よりも小さい外径を有 する円盤状に形成され、 その中央には、 回転軸 1 4がー体に成形されている。 回 転板 1 2には、 また、 厚さ方向に貫通する孔部 1 2 aが形成されており、 この孔 部 1 2 aは、 略円形で、 回転軸 1 4を中心として、 放射状に多数点在するように 設けられている。
ここで、 孔部 1 2 aは、 回転板 1 2の表面上に偏りなく配置されることが好ま しい。 孔部 1 2 aの配置に偏りがあると、 制動力を発揮する際に、 回転軸 1 4に 偏方向の負荷が加わることになるし、 また、 回転板 1 2を組み付ける際に、 孔部 1 2 aが形成されていない側の周縁と中空部 1 1 f を形成する周壁との間から粘 性体 1 3が大量に移動することとなり、 その粘性体 1 3が中空部 1 1 fから溢れ 出て溶着しろ 1 l hに付着してしまうことにもなるからである。 そして、 かかる 孔部 1 2 aを回転板 1 2に偏りなく配置するために、 孔部 1 2 aの数は、 少なく とも 3以上であることが好ましい。 孔部 1 2 aの数が 2以下では、 孔部 1 2 aの 配置に偏りが生じるからである。
回転軸 1 4は、 一端側がキャップ 1 1 bの軸揷通孔 1 1 kに揷通され、 ケーシ ング 1 1外に突出して配置されると共に、 他端側の凹部 1 4 aに、 本体ケース 1 1 aの底壁 1 1 cの中央に形成された凸部 1 1 nが嵌入され、 該凸部 1 1 n及び 上記軸揷通孔 1 l kの内周面によって、 軸心を中心として回転可能に支持されて いる。 また、 ケ一シング 1 1外において、 回転軸 1 4の一端側には、 歯車 1 5が 取り付けられている。
粘性体 1 3は、 ケーシング 1 1内において、 本体ケース 1 1 aの底壁 1 1 c内 面、 本体ケース 1 1 aの中空部 1 1 f を形成する周壁面及びキャップ 1 1 bの裏 面によって囲まれた室内に充填される。 粘性体 1 3としては、 グリスやシリコン オイル等が用いられる。
上記した各部材から構成されるロータリーダンパ 1 0は、 以下のように組み立 てられる。 すなわち、 まず、 本体ケース 1 1 aの中空部 1 1 f内に粘性体 1 3が 注入される。 その後、 粘性体 1 3が注入された中空部 1 1 f 内に回転板 1 2が組 み付けられるが、 例えば、 回転板 1 2、 該回転板 1 2と一体に成形された回転軸 1 4、 キャップ 1 1 b、 該キヤップ 1 1 bと回転軸 1 4との隙間からの粘性体 1 3の外部への漏れを防止するシール部材 1 6、 及び歯車 1 5を予め組み立ててお くことができる。 この塲合、 本体ケース 1 1 aの中空部 1 1 f内に回転板 1 2を 配置すると共に、 本体ケース 1 1 aの開口部 1 1 g内にキャップ 1 1 bを嵌め込 み、 キャップ 1 1 bの上から超音波或いは高周波振動を加えることにより、 キヤ ップ 1 1 bを本体ケース 1 1 aに溶着せしめて、 ロータリーダンパ 1 0を完成さ せることができる。
この際、 回転板 1 2には、 放射状に多数点在する略円形の孔部 1 2 aが設けら れているため、 回転板 1 2を組み付けるときにやはり空気を巻き込むが、 粘性体 1 3中に残存する気泡は、 当該孔部 1 2 aによって分散せしめられ、 ごく微小の ものとして粘性体 1 3中に残存することとなる。 また、 先に注入してある粘性体 1 3が、 当該孔部 1 2 aをも通じて、 回転板 1 2の下面側から上面側へと移動す るため、 回転板 1 2の弧状の周縁部と中空部 1 1 f を形成する周壁面との間を通 じて、 回転板 1 2の下面側から上面側へと移動する粘性体 1 3の量を相対的に少 なくすることができる。 このため、 回転板 1 2を組み付けるときに、 中空部 1 1 f の周壁面付近における粘性体 1 3の界面の位置が所定位置を超えて上昇して、 粘性体 1 3が溶着しろ 1 1 hに付着することを防ぐことができる。 従って、 溶着 しろ 1 1 hを本体ケース 1 1 aの内周側、 すなわち、 粘性体 1 3が注入される本 体ケース 1 1 aの中空部 1 1 f に隣接する開口部 1 l gの下部に形成しても、 そ の溶着しろ 1 l hに粘性体 1 3が付着し難いため、 溶着不良の発生を減少させる ことが可能となり、 その結果として、 図 2に示した如く、 キャップ l i bが本体 ケース 1 1 aの筒部 1 1 d上端に覆い被さらない構成を採用するができるので、 ケーシング 1 1の厚さを薄くすることが可能となる。
上記のように構成されるロータリーダンパ 1 0は、 本体ケース 1 1 aの鍔部 1 1 eに形成された貫通孔 1 l mにネジ等の固定具が揷通され、 該固定具によつて ケ一シング 1 1が所定の設置場所に固定されると共に、 歯車 1 5が制御対象物の 動作に伴って回転するギヤ等に嚙み合わされて設置される。
制御対象物の動作に伴い歯車 1 5が回転すると、 該歯車 1 5と共に回転するよ うに設けられた回転軸 1 4が回転し、 さらに回転軸 1 4と一体成形された回転板 1 2が、 ケーシング 1 1内において、 粘性体 1 3が充填された室内で回転する。 粘性体 1 3は、 ケーシング 1 1と回転板 1 2との間に形成される僅かな隙間に充 填されているため、 回転板 1 2が回転することにより、 抵抗を生じ、 回転板 1 2 の回転しょうとする力を減衰させる。 そして、 この減衰させる力が制御対象物の 動作を緩慢なものとさせる制動力となって発揮される。
さらに、 本実施例に係る口一タリーダンバ 1 0によれば、 回転板 1 2に上記し た孔部 1 2 aが設けられているため、 回転板 1 2自体が略円形であっても、 粘性 体 1 3の抵抗を大きなものとし、 発揮する制動力を従来のものと比較して同等以 上にすることができる。
また、 回転板 1 2が略円形であるため、 回転板 1 2の回転時に、 たとえその周 縁部が粘性体 1 3中の気泡に接触した場合でも、 気泡が潰れ難く、 気泡の破裂音 が異音となって外部に発せられるのを抑制することができる。 また、 回転板 1 2 には、 上記した孔部 1 2 aが設けられているため、 回転板 1 2を組み付けるとき に、 粘性体 1 3中の気泡を分散させ、 粘性体 1 3中に小さな気泡が散在するよう にすることができ、 従来の回転板のように、 小さな気泡同士が結合して大きな気 泡となることを防ぐことができる。 このため、 仮に気泡が破裂した場合でも、 そ の破裂音を極めて小さくすることができる。 実施例 2 本実施例に係る口一タリーダンバ 1 0も、 ケーシング 1 1、 回転板 1 2、 粘性 体 1 3を備えて構成されるが、 図 4に示したように、 回転板 1 2に形成される孔 部 1 2 aが略四角形である点で、 上記した実施例 1の口一夕リーダンパ 1 0と相 違する。 同図に示したように、 回転板 1 2の厚さ方向に貫通する孔部 1 2 aの形 状は、 何等限定されるものではなく、 放射状に多数点在する略四角形の孔部 1 2 aであっても、 上記した実施例 1の口一タリ一ダンパ 1 0と同様の作用効果を奏 することができる。 実施例 3
本実施例に係るロータリ一ダンバ 1 0も、 ケーシング 1 1、 回転板 1 2、 粘性 体 1 3を備えて構成されるが、 図 5乃至図 7に示したように、 回転板 1 2の周縁 に略 V字状の切欠き 1 2 bが設けられている点で、 上記した実施例 1のロータリ —ダンパ 1 0と相違する。 これらの図に示したように、 回転板 1 2は、 その周縁 に切欠き 1 2 bが設けられることが好ましく、 また、 該切欠き 1 2 bは、 等間隔 で多数設けられることが好ましい。 この切欠き 1 2 bを設けることにより、 回転 板 1 2を組み付けるときに、 粘性体 1 3中に残存する気泡は、 当該切欠き 1 2 b によっても分散せしめられ、 ごく微小のものとして粘性体 1 3中に残存すること となる。 また、 先に注入してある粘性体 1 3が、 当該切欠き 1 2 bをも通じて、 回転板 1 2の下面側から上面側へと移動するため、 回転板 1 2の弧状の周縁部と 中空部 1 1 f を形成する周壁面との間を通じて、 回転板 1 2の下面側から上面側 へと移動する粘性体 1 3の量をさらに少なくすることができる。 従って、 この切 欠き 1 2 bの作用により、 回転板 1 2を組み付けるときに、 中空部 1 1 f の周壁 面付近における粘性体 1 3の界面の位置が所定位置を超えて上昇して、 粘性体 1 3が溶着しろ 1 1 hに付着することをより効果的に防ぐことが可能となる。 また、 上記した切欠き 1 2 bを設けることにより、 発揮する制動力をより大き くすることができる。 なお、 上記の切欠き 1 2 bは、 回転板 1 2の回転時に、 た とえその切欠き 1 2 bが粘性体 1 3中の気泡に接触した場合でも、 気泡が潰れ難 い大きさ ·形状にて回転板 1 2に形成される。 従って、 かかる切欠き 1 2 bを有 する回転板 1 2であっても、 気泡の破裂音が異音となって外部に発せられるのを 抑制することができる。 実施例 4
図 8乃至図 1 1は、 上記した実施例 3に係るロータリ一ダンバ 1 0を具備する 自動車の付属品としての灰皿 1 0 0を示す図であり、 図 8は正面図、 図 9は左側 面図、 図 1 0は平面図、 図 1 1は底面図である。 これらの図に示したように、 こ の灰皿 1 0 0は、 自動車の室内に設置され、 ばね 1 1 0の力により格納された状 態から使用状態へと動作する皿部材 1 2 0 (可動部) と、 該皿部材 1 2 0の動作 をばね 1 1 0の力に抗して緩慢なものとさせる口一夕リーダンパ 1 0とを備え る。 ここで、 可動部としての皿部材 1 2 0は、 直線的に往復動するものであるた め、 その直線運動を回転運動に変換する運動方向変換手段としてのラック 1 3 0 とピニオン 1 4 0を備えている。 また、 ばね 1 1 0はピニオン 1 4 0に組み込ま れている。
口一タリ一ダンパ 1 0は、 図 1 1に示したように、 その歯車 1 5がピニオン 1 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物である皿部材 1 2 0の動作に伴って ピニオン 1 4 0が回転することにより、 歯車 1 5が回転するようになっている。 この灰皿 1 0 0によれば、 実施例 3に係るロータリ一ダンパ 1 0を具備して構 成されるため、 ロータリ一ダンパ 1 0が発揮する制動力が、 ばね 1 1 0の力によ り格納された状態から使用状態へと動作する皿部材 1 2 0に付与される。従って、 皿部材 1 2 0はゆつくりとした速度で動作することとなる。 また、 皿部材 1 2 0 が動作するときに、 ロータリ一ダンパ 1 0から異音が発せられないため、 その動 作は非常に静かに行われる。 実施例 5
図 1 2乃至図 1 5も、 上記した実施例 3に係るロータリ一ダンパ 1 0を具備す る自動車の付属品としての灰皿 2 0 0を示す図であり、 図 1 2は正面図、 図 1 3 は右側面図、 図 1 4は平面図、 図 1 5は底面図である。 これらの図に示したよう に、 この灰皿 2 0 0は、 自動車の室内に設置され、 自重により格納された状態か ら使用状態へと動作する皿部材 2 2 0 (可動部) と、 該皿部材 2 2 0の動作を緩 慢なものとさせるロータリーダンパ 1 0とを備えるものである。 この灰皿 2 0 0 は、 実施例 4に係る灰皿 1 0 0と異なり、 可動部としての皿部材 2 2 0が、 支軸 2 3 0を中心として回転運動をするものである。このため、かかる灰皿 2 0 0は、 皿部材 2 2 0の回転運動をロータリーダンパ 1 0に伝達すべく、 ロータリーダン パ 1 0の歯車 1 5と嚙み合う歯を有する略扇形の運動伝達部材 2 4 0を備えてい る。
ロー夕リ一ダンパ 1 0は、 図 1 3に示したように、 その歯車 1 5が運動伝達部 材 2 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物である皿部材 2 2 0の動作に伴 つて運動伝達部材 2 4 0が動作することにより、 歯車 1 5が回転するようになつ ている。
この灰皿 2 0 0も、実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備して構成され、 口一タリーダンバ 1 0が発揮する制動力が、 自重により格納された状態から使用 状態へと動作する皿部材 2 2 0に付与されるため、 ゆつくりとした速度で皿部材
2 2 0が動作することとなる。 また、 皿部材 2 2 0が動作するときに、 ロータリ —ダンパ 1 0から異音が発せられないため、 その動作は非常に静かに行われる。 実施例 6
図 1 6乃至図 1 9も、 上記した実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備す る自動車の付属品としての灰皿 3 0 0を示す図であり、 図 1 6は正面図、 図 1 7 は右側面図、 図 1 8は平面図、 図 1 9は背面図である。 これらの図に示したよう に、 この灰皿 3 0 0は、 自動車の室内に設置され、 ばね 3 1 0の力により開方向 に回転動作する蓋 3 2 0と、 該蓋 3 2 0の回転動作をばね 3 1 0の力に抗して緩 慢なものとさせるロータリーダンパ 1 0とを備える。 ここで、 蓋 3 2 0は、 支軸
3 3 0を中心として回転運動をするものであるため、 かかる灰皿 3 0 0は、 蓋 3 2 0の回転運動をロータリーダンパ 1 0に伝達すべく、 ロータリーダンパ 1 0の 歯車 1 5と嚙み合う歯を有する略扇形の運動伝達部材 3 4 0を備えている。
口一夕リーダンパ 1 0は、 図 1 7に示したように、 その歯車 1 5が運動伝達部 材 3 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物である蓋 3 2 0の回転動作に伴 つて運動伝達部材 3 4 0が動作することにより、 歯車 1 5が回転するようになつ ている。
この灰皿 3 0 0も、実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備して構成され、 ロータリーダンパ 1 0が発揮する制動力が、 ばね 3 1 0の力により開方向へ回転 動作する蓋 3 2 0に付与されるため、 ゆっくりとした速度で蓋 3 2 0が開動作す ることとなる。 また、 蓋 3 2 0が開閉動作するときに、 ロータリーダンパ 1 0か ら異音が発せられないため、 その動作は非常に静かに行われる。 実施例 7
図 2 0乃至図 2 3は、 上記した実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備す る自動車の付属品としてのカップホルダ 4 0 0を示す図であり、図 2 0は正面図、 図 2 1は左側面図、 図 2 2は平面図、 図 2 3は底面図である。 これらの図に示し たように、 このカップホルダ 4 0 0は、 自動車の室内に設置され、 ばね 4 1 0の 力により格納された状態から使用状態へと動作するホルダ 4 2 0 (可動部) と、 該ホルダ 4 2 0の動作をばね 4 1 0の力に抗して緩慢なものとさせるロータリー ダンパ 1 0とを備える。 ここで、 可動部としてのホルダ 4 2 0は、 直線的に往復 動するものであるため、 その直線運動を回転運動に変換する運動方向変換手段と してのラック 4 3 0とピニオン 4 4 0を備えている。 また、 ばね 4 1 0はピニォ ン 4 4 0に組み込まれている。
ロータリーダンパ 1 0は、 図 2 3に示したように、 その歯車 1 5がピニオン 4 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物であるホルダ 4 2 0の動作に伴って ピニオン 4 4 0が回転することにより、 歯車 1 5が回転するようになっている。 この力ップホルダ 4 0 0によれば、 実施例 3に係るロータリ一ダンパ 1 0を具 備して構成されるため、 ロータリーダンパ 1 0が発揮する制動力が、 ばね 4 1 0 の力により格納された状態から使用状態へと動作するホルダ 4 2 0に付与され る。 従って、 ホルダ 4 2 0はゆっくりとした速度で動作することとなる。 また、 ホルダ 4 2 0が動作するときに、 ロータリ一ダンパ 1 0から異音が発せられない ため、 その動作は非常に静かに行われる。 実施例 8 図 2 4乃至図 2 7も、 上記した実施例 3に係る口一タリーダンバ 1 0を具備す る自動車の付属品としてのカップホルダ 5 0 0を示す図であり、図 2 4は正面図、 図 2 5は右側面図、 図 2 6は平面図、 図 2 7は背面図である。 これらの図に示し たように、 このカップホルダ 5 0 0は、 自動車の室内に設置され、 ばね 5 1 0の 力により開方向に回転動作する蓋 5 2 0と、 該蓋 5 2 0の回転動作をばね 5 1 0 の力に抗して緩慢なものとさせるロータリーダンパ 1 0とを備える。 ここで、 蓋 5 2 0は、 支軸 5 3 0を中心として回転運動をするものであるため、 かかるカツ プホルダ 5 0 0は、 蓋 5 2 0の回転運動を口一夕リーダンパ 1 0に伝達すべく、 ロータリーダンパ 1 0の歯車 1 5と嚙み合う歯を有する略扇形の運動伝達部材 5 4 0を備えている。 なお、 このカップホルダ 5 0 0は、 自動車の付属品としての 小物入れとしても機能させることができる。
ロータリ一ダンパ 1 0は、 図 2 5に示したように、 その歯車 1 5が運動伝達部 材 5 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物である蓋 5 2 0の回転動作に伴 つて運動伝達部材 5 4 0が動作することにより、 歯車 1 5が回転するようになつ ている。
このカップホルダ 5 0 0も、 実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備して 構成され、 口一タリ一ダンバ 1 0が発揮する制動力が、 ばね 5 1 0の力により開 方向へ回転動作する蓋 5 2 0に付与されるため、 ゆつくりとした速度で蓋 5 2 0 が開動作することとなる。 また、 蓋 5 2 0が開閉動作するときに、 口一夕リーダ ンパ 1 0から異音が発せられないため、 その動作は非常に静かに行われる。 実施例 9
図 2 8乃至図 3 2は、 上記した実施例 3に係る口一夕リーダンパ 1 0を具備す る自動車の付属品としての眼鏡入れ 6 0 0を示す図であり、 図 2 8は正面図、 図 2 9は左側面図、 図 3 0は右側面図、 図 3 1は底面図、 図 3 2は背面図である。 これらの図に示したように、 この眼鏡入れ 6 0 0は、 自動車の室内に設置され、 ばね 6 1 0の力により格納された状態から使用状態へと動作する眼鏡収容部 6 2 0 (可動部) と、 該眼鏡収容部 6 2 0の動作をばね 6 1 0の力に抗して緩慢なも のとさせるロータリーダンパ 1 0とを備える。 ここで、 可動部としての眼鏡収容 部 6 2 0は、 支軸 6 3 0を中心として回転運動をするものであるため、 かかる眼 鏡入れ 6 0 0は、 眼鏡収容部 6 2 0の回転運動を口一タリーダンバ 1 0に伝達す ベく、 ロータリーダンパ 1 0の歯車 1 5と嚙み合う歯を有する略扇形の運動伝達 部材 6 4 0を備えている。
口—夕リ一ダンパ 1 0は、 図 3 0に示したように、 その歯車 1 5が運動伝達部 材 6 4 0と嚙み合うように設置され、 制御対象物である眼鏡収容部 6 2 0の回転 動作に伴って蓮動伝達部材 6 4 0が動作することにより、 歯車 1 5が回転するよ うになつている。
この眼鏡入れ 6 0 0も、 実施例 3に係るロータリーダンパ 1 0を具備して構成 され、 ロータリーダンパ 1 0が発揮する制動力が、 ばね 6 1 0の力により格納さ れた状態から使用状態へと動作する眼鏡収容部 6 2 0に付与されるため、 ゆつく りとした速度で眼鏡収容部 6 2 0が動作することとなる。 また、 眼鏡収容部 6 2 0が動作するときに、 口一タリーダンパ 1 0から異音が発せられないため、 その 動作は非常に静かに行われる。 産業上の利用可能性
以上説明したように、 本発明に係るロータリーダンバによれば、 発揮する制動 力を従来のものと比較して同等以上にすることができ、 かつ異音の発生を抑制す ることができる。 また、 図 2に示した如く、 ケーシングの厚さ (軸方向長さ) を 薄くできるため、 図 8乃至図 3 2に示した如く、 設置スペースが非常に小さく制 限される自動車の付属品に対しても、 適用できるという利点がある。

Claims

請求 の 範 囲
1 . ケーシング内に充填された粘性体の抵抗により制動力を発揮するロータリ 一ダンバであって、 前記粘性体が充填される室内に設けられ、 該室内で回転する ことにより、 前記粘性体に抵抗を生じさせる回転板が、 略円形であって、 かつ厚 さ方向に貫通する孔部を有することを特徴とする口一タリーダンパ。
2 . 前記回転板の孔部が放射状に多数点在していることを特徴とする請求項 1 に記載の口一夕リーダンパ。
3 . 前記回転板の周縁に切欠きが設けられていることを特徴とする請求項 1又 は請求項 2に記載のロータリ一ダンパ。
4 . 格納された状態から使用状態へと動作する可動部と、 該可動部の動作を緩 慢なものとさせるロータリーダンバとを備え、 自動車の室内に設置される自動車 の付属品であって、 前記口一タリーダンパが、 略円形であって、 かつ厚さ方向に 貫通する孔部を有し、 粘性体が充填された室内で回転することにより、 前記粘性 体に抵抗を生じさせる回転板を備えることを特徴とする自動車の付属品。
5 . 回転動作する蓋と、 該蓋の回転動作を緩慢なものとさせるロータリ一ダン パとを備え、 自動車の室内に設置される自動車の付属品であって、 前記口一タリ 一ダンバが、 略円形であって、 かつ厚さ方向に貫通する孔部を有し、 粘性体が充 填された室内で回転することにより、 前記粘性体に抵抗を生じさせる回転板を備 えることを特徴とする自動車の付属品。
6 . 前記回転板の孔部が放射状に多数点在していることを特徴とする請求項 4 又は請求項 5に記載の自動車の付属品。
7 . 前記回転板の周縁に切欠きが設けられていることを特徴とする請求項 4か ら請求項 6のいずれか 1の請求項に記載の自動車の付属品。
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