JPH08246742A - 蓋開閉装置 - Google Patents

蓋開閉装置

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Publication number
JPH08246742A
JPH08246742A JP7730495A JP7730495A JPH08246742A JP H08246742 A JPH08246742 A JP H08246742A JP 7730495 A JP7730495 A JP 7730495A JP 7730495 A JP7730495 A JP 7730495A JP H08246742 A JPH08246742 A JP H08246742A
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JP
Japan
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lid
opening
braking
closing
rotation angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP7730495A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Publication of JPH08246742A publication Critical patent/JPH08246742A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯器等の蓋開閉装置において、確実な蓋の
開放を可能にするに充分な開放力を備えていても、緩や
かな開放動作を行うことにより、製品の品位を損なわ
ず、しかも小型化可能な機構を実現する。 【構成】 ダンパー4においては、相互に嵌合したハウ
ジング40A,40Bにより構成されたケース体の内部
に、ケース体に対して回転自在に軸支された入力軸41
が収容され、その半径方向にカム部41aが突出形成さ
れている。支持軸42には回転部材43が軸支され、そ
の円筒壁43a,43bがハウジング40Aに設けられ
た円筒壁45,46に対向し、その間にオイル等の粘性
流体が充填されている。カム部47bを備えた制動部材
47は回転部材43に対してクラッチコイル48により
接続されているとともに、カム部47bには復帰バネ4
9が取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓋開閉装置に係り、特
に、蓋を開放又は閉止する際に適度な速度で動作させる
ための制動手段を備えた開閉機構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炊飯器の蓋は炊飯釜が収容される
本体に開閉自在に軸支され、蓋を本体に対して開放状態
に付勢するねじりコイルバネ(トーションスプリング)
等の回転駆動源を取付けるとともに、この回転駆動源の
開放力に抗して蓋を閉止状態に保持するためのロック機
構が設けられている。したがって、上記ロック機構を解
除することにより、蓋は回転駆動源の開放力により自動
的に開放されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、回転駆動源
としては、かなりの重量を持つ蓋を撥ね上げるために大
きな弾性力を持つものを選定して充分な開放力を確保す
る必要がある。開放力が不足するとロック機構をはずし
ても蓋が開かなかったり、途中で回動が停止してしま
う。しかし、あまり開放力を大きくすると蓋の開放速度
が不必要に高められ、開放時の衝撃により大きな音がす
るとともに、急激な動作をするために製品としての品位
を損なう恐れがあり、しかも、急速な開放動作に起因し
て蓋内面に付着した水滴等が周囲に飛散するなどの問題
点がある。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、確実な蓋の開放を可能にするに
充分な開放力を備えていても、緩やかな開放動作を行う
ことにより製品の品位を損なわない蓋開閉装置を実現す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、本体に回動可能に取付けられ
た蓋を開放若しくは閉止するための回動駆動源と、前記
本体若しくは前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動ととも
に回転する回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付
与する制動手段とを有する蓋開閉装置において、前記制
動手段には、前記蓋の閉止状態若しくは開放状態からの
回動角に対して、低回動角領域では係合せず、高回動角
度において前記回転軸に係合するカム機構を設けたこと
を特徴とする。
【0006】ここで、前記回転軸と前記制動手段の制動
軸とを同一軸線上に配設することが好ましい。
【0007】また、前記蓋が閉止方向若しくは開放方向
へ回動した場合に、前記制動手段のカム部を元位置に向
けて復帰させる復帰手段を設けることが好ましい。
【0008】この場合には、特に、前記制動手段のカム
部には、制動部との間に前記蓋の開放方向若しくは閉止
方向に対して係合する1方向クラッチを設けることが望
ましい。
【0009】また、本体に回動可能に取付けられた蓋を
開放若しくは閉止するための回動駆動源と、前記本体若
しくは前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転
する回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する
制動手段とを有する蓋開閉装置において、前記制動手段
を流体ダンパーとし、この流体ダンパーには、前記蓋の
閉止状態若しくは開放状態からの回動角に対して、低回
動角領域では大きく、前記高回動角度において小さく設
定された流体流通路を設けることを特徴とする。
【0010】この場合に前記流体流通路には、前記蓋の
開放方向若しくは閉止方向の回動時の前記流体の流れに
対しては閉止し、前記蓋の閉止方向若しくは開放方向の
回動時の前記流体の流れに対しては開放する制動弁を設
けることが好ましい。
【0011】上記制動手段としては、特にオイルダンパ
ーが好ましい。
【0012】
【作用】請求項1によれば、本体に回動可能に取付けら
れた蓋を開放するための回動駆動源と、前記本体若しく
は前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転する
回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する制動
手段とを有する場合には、前記蓋の閉止状態からの回動
角に対して、或いは、本体に回動可能に取付けられた蓋
を閉止するための回動駆動源と、前記本体若しくは前記
蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転する回転軸
と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する制動手段と
を有する場合には、前記蓋の開放状態からの回動角に対
して、前記制動手段には、低回動角領域では係合せず、
高回動角度において前記回転軸に係合するカム機構を設
けることにより、低回動角度ではカム機構が係合しない
ために制動力が加わらず、高回動角度ではカム機構が係
合することにより制動力が加わるため、蓋の回動動作の
後半において回動速度が適宜に減衰されてなめらかに開
放若しくは閉止動作を完了することができる。したがっ
て、蓋の急激な回動による音や振動の発生がなく、操作
フィーリングを改善することができるから、高品位の蓋
付き製品を製造することができる。なお、一般的にオイ
ルダンパーは温度が高いときは動作が速く、温度が低い
ときは動作が遅くなるというように温度特性が悪い。前
記蓋の回動角全域を制動させると温度による回動スピー
ドの速遅の影響が大きく出てしまい、フィーリングが悪
くなる。前記高回動角でカム機構が係合することによ
り、蓋の回動動作の後半だけにダンパーを作用させるこ
とができるため、温度によるスピード速遅の影響を小さ
く抑えることができ、フィーリングを改善することがで
きる。
【0013】請求項2によれば、回転軸と制動手段の制
動軸とを同一軸線上に配設することにより、制動手段を
小形化することが容易になり、制動手段の収容容積を低
減することができるとともに、部品点数を削減すること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0014】請求項3によれば、制動手段のカム部を元
位置に復帰させる復帰手段を設けることにより、蓋の開
放動作若しくは閉止動作毎に常に同一の角度位置から制
動力を付与することができる。復帰手段としては、元位
置に付勢するバネ材等の弾性部材を用いることができ
る。
【0015】請求項4によれば、制動手段のカム部と制
動部との間に1方向クラッチを設けることにより、制動
手段のカム部が復帰する際には制動力を印加せず、蓋の
開放動作若しくは閉止動作時にのみ制動力が働くように
構成できるので、制動手段のカム部の復帰動作を確実か
つ迅速に行うことができる。
【0016】請求項5によれば、制動手段を流体ダンパ
ーとし、蓋の閉止状態若しくは開放状態からの回動角に
対して、低回動角領域では大きく、前記高回動角度にお
いて小さく設定された流体流通路を設けることにより、
低回動角領域では制動力を殆ど発生させず、高回動角領
域では制動力を確実に加えることができる。したがっ
て、開放動作若しくは閉止動作を静かに完了させること
ができる。
【0017】請求項6によれば、制動弁により蓋の開放
方向若しくは閉止方向の一方のみに制動力を加え、他方
には制動力を殆ど発生させないように構成できるので、
蓋の復帰動作を容易に行うことができる。
【0018】請求項7によれば、上記制動手段をオイル
ダンパーとすることにより、オイルの粘性により制動力
を容易に調整できるとともに、制動手段の小形化を図る
ことができる。
【0019】
【実施例】次に、添付図面を参照して本発明に係る蓋開
閉装置の実施例を説明する。以下に説明する各実施例で
は炊飯器の蓋に適用するための構造を示すが、本発明は
炊飯器に限らず、ポットの蓋、便器の蓋、テープレコー
ダー又はビデオレコーダーのテープ収容部の蓋等の種々
の蓋付き構造に適用できるものである。
【0020】図3は以下に説明する各実施例に共通な炊
飯器の上部構造を示すものである。本体1は、内部に炊
飯釜を収容する円筒状の釜収容部を備えた容器であり、
上部に蓋体2が取付けられている。本体1の後部上端に
は凹部11が設けられ、この凹部11内に軸受部材31
が固定されている。軸受部材31の上端部にはU溝形状
の一対の軸受部31aが形成されている。
【0021】本体1の前部上端には軸支部13が設けら
れ、この軸支部13にロックレバー14及びトーション
スプリング15が軸支されている。ロックレバー14は
蓋体2の前部に設けられた係止部23に係合する係合部
14aと、この係合部14aの反対側の端部に設けられ
た操作部14bとを備えている。トーションスプリング
15は、ロックレバー14の係合部14aが係止部23
を押圧する方向に付勢し、係合部14aと係止部23と
の係合により蓋体2を本体1上に保持するようになって
いる。
【0022】蓋体2には中蓋20が取付けられ、この中
蓋20には支軸21が固定されている。支軸21は上記
軸受部31aに嵌合し、回転自在に支持される。支軸2
1にはねじりコイルバネ(トーションスプリング)32
が巻回され、このねじりコイルバネ32の一端は中蓋2
0に固定された固定軸22に係止され、他端は凹部11
の下部に形成された嵌合溝12に嵌合固定されている。
なお、カバー33は凹部31の開口部を被覆するように
取付けられる。
【0023】支軸21には、後述するダンパー4の入力
部が係合され、このダンパー4のハウジングに設けられ
た取付部4aは上記軸受部材31の側面に対して図示し
ないボルトにより固着されている。
【0024】〔実施例1〕図1は上記ダンパー4の内部
構造を示す断面図である。このダンパー4では、相互に
嵌合した2つのハウジング部40A及び40Bにより構
成されたケース体の内部に、ケース体に対して回転自在
に軸支された入力軸41が収容され、この入力軸41に
は一体的に成形されたカム部41aが半径方向に突出形
成されている。
【0025】ハウジング40Aの内部からは、入力軸4
1に対して平行に支持軸42が一体的に突出形成されて
おり、この支持軸42に回転部材43が回転自在に軸支
されている。回転部材43は挿通された支持軸42の周
囲に2重の円筒壁43a,43bを備えている。一方、
ハウジング40Aには、支持軸42の周囲に2重の円筒
壁45,46を一体的に備えており、回転部材43の円
筒壁43a,43bとハウジング40Aの円筒壁45、
46とが相互に噛み合わさるように対向している。そし
て、上記円筒壁の間に形成された僅かな隙間には、グリ
スやオイル等の粘性流体が満たされ、オイル剪断方式の
オイルダンパーを構成している。
【0026】上記円筒壁の反対側には、回転部材43の
端面に接触するように制動部材47が支持軸42に軸支
された状態で配置されている。制動部材47の内部には
クラッチ室47aが設けられ、このクラッチ室47aに
は、回転部材43の端部周面に一端が挿入固定されたク
ラッチコイル48がラジアル方向に圧縮された状態で収
容されている。クラッチ室47aの内面には、クラッチ
コイル48の他端が自身の弾性力によって圧接されてい
る。
【0027】このクラッチコイル48は左巻きであり、
回転部材43と制動部材47とは、相互に他方を基準と
して自身を右回転させることはできるが、左回転させる
ことはできないようになっており、1方向クラッチが構
成されている。
【0028】制動部材47には、その半径方向に突出す
るカム部47bが形成され、このカム部47bの先端部
にはコイルの復帰バネ49の一端を挿通固定する貫通孔
47cが形成されている。この復帰バネ49は、その他
端をハウジング40Aに固定されており、制動部材47
が回動すると所定の復帰力を発生するように構成されて
いる。
【0029】以上のように構成されたダンパー4の入力
軸41には、一対の凹溝部を備えた軸孔41bが形成さ
れており、この軸孔41bに上記支軸21を挿通して、
支軸21の周面に形成された図示しないリブを凹溝部に
嵌合させるようにして回転方向に固定される。このよう
にして、入力軸41は蓋体2の回動に伴って回転するよ
うになる。
【0030】次に、本実施例の動作について、上記図1
及び図3とともに図2を参照して説明する。炊飯器の蓋
体2は、通常、図3に示すようにロックレバー14によ
り閉止状態に保持されている。ここで、ロックレバー1
4の操作部14bをトーションスプリング15の弾性力
に抗して下方へ押し下げると、係止部14aは係合部2
3から外れて、蓋体2の前端は、図3の一点鎖線に示す
ようにねじりコイルバネ32の弾性力により上方へ撥ね
上げられる。
【0031】ここで、蓋体2の回動限界角度は通常90
度を僅かに越えた角度(例えば100度)に設定されて
いる。この回動角度はこの角度に限らず、炊飯器の使用
に適した所定の角度に設定される。また、炊飯器以外の
蓋体を有する他の物品(例えば便器等)においては当該
他の物品に適した角度に設定される。ねじりコイルバネ
32の弾性力は、蓋体2の重量に抗して蓋体2を上記の
回動限界角度まで充分に回動させることができるように
設定されている。
【0032】蓋体2が図3に実線で示す閉止状態にある
場合には、図2(a)に示すように、入力軸41のカム
部41aと、制動部材47のカム部47bとはほぼ90
度異なった角度位置にあり、相互に係合していない。こ
の状態で蓋体2が上方へ開放動作を起こすと、支軸21
を介して入力軸41が回転し、蓋体2の回動角がほぼ6
0度の位置までは殆ど無付加で回転する。蓋体2の回動
角が約60度になると、図2(b)に示すように入力軸
41のカム部41aが制動部材47のカム部47bに当
接し、以後、カム部41aがカム部47bを押しながら
共に回転してゆく。
【0033】上記カム部の係合により制動部材47が回
転すると、クラッチコイル48を介して回転部材43も
回転し、回転部材43の円筒壁43a,43bと、これ
らに対向する円筒壁45,46との間に充填された流体
抵抗により、所定の回転抵抗が発生するとともに、復帰
バネ49がねじられてゆく。これらの流体抵抗に基づく
回転抵抗及び復帰バネ49に基づく弾性力は、上記回転
の伝達経路を介して蓋体2へと付与され、蓋体2が上方
へ回動していく際の回動速度を抑制する働きをする。
【0034】蓋体2が回動限界角度まで回動すると、蓋
体2の回動動作は停止し、入力軸41の回転も停止す
る。この状態を示したものが図2(c)である。この状
態では、蓋体2の重量に起因する開放状態の保持力より
も復帰バネ49の弾性力に起因する制動部材47の復帰
力の方が小さく設定されているため、蓋体2は自身でそ
の開放状態を維持することができる。
【0035】一方、蓋体2を閉止する場合には、手動で
蓋体2を、上記ロックレバー14の係止部14aに係合
部23が係合するまで下方へ回動させる。このとき、蓋
体2の下方への回動に従って入力軸41も元位置に復帰
し、同時にカム部41aの係合を外されたカム部47b
を持つ制動部材47は、復帰バネ49の弾性力によりや
はり元位置に復帰しようとする。
【0036】このとき、制動部材47は回転部材43に
対してクラッチコイル48を介して接続されているの
で、制動部材47が先程とは逆方向に回転する場合には
回転部材43に対して制動部材47はほぼフリーとな
り、スムーズかつ迅速に図2(a)に示す位置まで復帰
することができる。
【0037】この実施例によれば、蓋体2の開放動作に
おいて、蓋体2は当初ねじりコイルバネ32の弾性力に
より上方へ回動し、その回動角がほぼ60度になるまで
は急速に開放される。回動角がほぼ60度になるとダン
パー4の入力軸41が制動部材47に係合して、復帰バ
ネ49の弾性力と円筒壁間の流体による回転抵抗が付与
され、蓋体2は急速にその回動速度を低下させる。した
がって、ねじりコイルバネ32の弾性力を強く設定して
も、ダンパー4の制動力がかかるので、静かな開放動作
を行うことができる。ここでダンパー4の制動力の調整
・設定は、回転部材43とハウジング40Aとの間隙
量、グリス又はオイルの粘性及び量、復帰バネ49の弾
性係数によって行う。
【0038】また、上記ダンパー4の制動力は回動動作
の後半にのみかかるので、蓋体2がその回動限度角度ま
で回動した時点における衝撃を低減することができると
ともに、制動力のかかり過ぎによる開放動作の不良(途
中で回動動作が停止してしまうこと)を防止できる。さ
らに、製品により蓋体の重量及び蓋体の回動抵抗が異な
るために必要な、ねじりコイルバネ32の開放力とダン
パー4の制動力との調整を省略することができる。
【0039】〔実施例2〕次に、図4及び図5を参照し
て本発明に係る実施例2を説明する。この実施例の構造
は、ダンパーの部分を除いて上述した構造と同様であ
る。この実施例におけるダンパーは、上記ダンパー4と
は異なる図4に示すダンパー5である。このダンパー5
においては、2つのハウジング部50Aと50Bとを相
互に嵌合させて形成したケース体の内部に、ハウジング
部50Aと一体成形された円筒壁51,53が設けら
れ、円筒壁51の外周面に入力部材52、制動部材54
及び回転部材55が軸支されている。
【0040】入力部材52の内部には一対の凹溝部を備
えた軸孔52aが穿設され、この軸孔52aに上記支軸
21が嵌合して、回転的に連結される。この入力部材5
2の外周側には、その半径方向に突出形成されたカム部
52bが設けられている。入力部材52と同芯に軸支さ
れた制動部材54にも、その外周側に半径方向に突出し
たカム部材54aが形成される。入力部材52のカム部
52bは制動部材54側へ、制動部材54のカム部54
aは入力部材52側へ、それぞれ延在するように形成さ
れ、入力部材52と制動部材54の回転位置によってこ
れらのカム部が相互に当接するようになっている。
【0041】制動部材54にはクラッチ室54bが設け
られ、このクラッチ室54b内に、制動部材54と回転
部材55とを接続するクラッチコイル56が収容されて
いる。クラッチコイル56の一端は回転部材55の端部
近傍に挿入固定されており、クラッチコイル56の他端
は制動部材54のクラッチ室54bの内面を押圧してい
る。回転部材55は上記円筒壁51と53との間に収容
されていて、回転部材55の内外周面と円筒壁51の内
周面及び円筒壁53の外周面との間にある僅かな間隙部
にグリスやオイル等の粘性流体が充填されている。この
部分は上記実施例1と同様のグリス剪断方式のオイルダ
ンパーを構成している。
【0042】制動部材54のカム部54aには、コイル
状の復帰バネ57の一端が挿入固定され、この復帰バネ
57の他端はハウジング50Aに固着されている。な
お、ハウジング50Aの中心部に形成された円筒壁51
の内部孔51aは、支軸21と回転自在に挿通させるよ
うに構成されている。
【0043】この実施例では、図5(a)の状態から、
蓋体2の開放動作に従って、先ず入力部材52がしばら
く自由に回転する。この回転によって回動するカム部5
2bはやがて蓋体2が約60度回動したところで、図5
(b)に示すように制動部材54のカム部54aに当接
する。この時点から入力部材52と制動部材54とは共
に回転を始め、蓋体2の回動限界角度(100度)に至
ると、図5(c)に示すように停止する。
【0044】図5(b)に示す状態から図5(c)に示
す状態に至るまで、制動部材54は回転部材55と円筒
壁51,53との間の粘性流体による回転抵抗及び復帰
バネ57の弾性力に基づく制動力を受ける。この制動力
は、上記実施例1と全く同様に蓋体2を回動動作の途中
から発生して、蓋体2の開放動作をおだやかに行わしめ
るものであり、上記実施例1と本質的に同様である。
【0045】蓋体2を閉じると入力部材52も元位置に
戻るため、カム部54aに加わっていた応力から解放さ
れた制動部材54は、復帰バネ57の弾性力によってそ
の元位置に復帰しようとする。この復帰動作に際して
は、クラッチ室54b内に収容されていたクラッチコイ
ル56によって、制動部材54と回転部材55との回転
方向の連結が解けるため、制動部材54は殆ど回転抵抗
を受けることなく、迅速に図5(a)に示す元位置に復
帰することができる。
【0046】本実施例2においては、上記実施例1とほ
ぼ同様の機能を有する点に加えて、蓋体2の支軸21が
連結される入力部材52と、制動部材54及び回転部材
55が全て同芯上に配置されており、きわめてコンパク
トに構成できるという効果を奏する。
【0047】〔実施例3〕次に図6を参照して本発明に
係る実施例3を説明する。この実施例3は、ダンパー6
を用いて構成されており、その他の部分は上記実施例1
及び2と同様であるので、その説明は省略する。ダンパ
ー6には、上記実施例2とほぼ同様の円筒壁61、カム
部62bを備えた入力部材62、カム部63aを備えた
制動部材63及び回転部材64がそれぞれ取付けられて
いる。これらの各部材は、実施例2と同様のクラッチコ
イル66、コイル状の復帰バネ67によって、実施例2
とほぼ同様の機能を果たすようになっている。
【0048】この実施例3が実施例2と異なる点は、回
転部材64が押圧コイルバネ64によってハウジング6
0Aの内壁面に押し付けられており、このときの押し付
け面間の摩擦により制動力を発生している点である。そ
の他の構造及び作用は上記実施例2と共通する。
【0049】〔実施例4〕次に、図7乃至図9を参照し
て本発明に係る実施例4を説明する。この実施例では、
ハウジング部70Aと70Bによって構成されたケース
体の内部に制動部材71が回転自在に収容されている。
この制動部材71は、その中心部に、一対の凹溝部を備
えた軸孔71aを備えている。この軸孔71aには、図
3に示す支軸21が嵌合固定される。
【0050】制動部材71の外周側には、一対のベーン
72が設けられ、このベーン72にはそれぞれ2つのオ
リフィス72aが穿設されている。このオリフィス72
aには制御弁73がそれぞれ取付けられており、制御弁
73はベーン72の面に垂直な方向に所定範囲だけ移動
できるようになっている。
【0051】ハウジング70A,70Bの内部には、上
記ベーン72を所定角度だけ回動可能にする断面略扇型
の一対の油室70a,70bが、一対の仕切り壁に仕切
られるようにして形成されている。これらの油室70
a,70b内には所定の粘性を有するオイル等の流体が
封入されている。油室70a,70bは、共に制動部材
71が時計方向に回転するに従って、制動部材71のベ
ーン72とハウジングとの間隙が減少するように構成さ
れている。
【0052】図9には、制動部材71及びこれに取付け
られた制御弁73の動作を示す。制御弁73はオリフィ
ス72aの開口面積を完全に封鎖可能な頭部73aと、
この頭部73aから一対延伸した脚部73b,73c
と、これらの脚部の先端にそれぞれ形成された係止部7
3d,73eとを備えている。
【0053】制動部材71を回転させると、一対のベー
ン72はそれぞれの油室70a,70b内において移動
するが、図9(a)に示すように制動部材71が時計方
向に回転する場合には、流体の抵抗により制御弁73の
頭部73aはベーン72に押し付けられるため、オリフ
ィス72aの開口を完全に封鎖する。したがって、ベー
ン72のオリフィス72aは閉止され、流体の抵抗が増
大する。
【0054】一方、制動部材71が反時計方向に回転す
る場合には、図9(b)に示すように、制御弁73は流
体抵抗により上記とは逆側に押し付けられ、頭部73a
はベーン72のオリフィス72aから離れ、係止部73
d,73eがオリフィス72aの反対側の開口に係止さ
れた状態となる。このとき、制御弁73の一対の脚部7
3b,73cの間には、オリフィス72a内と外部とを
連通させる隙間Dが形成される。したがって、オリフィ
ス72aはベーン72の表裏を連通することとなり、流
体の抵抗は減少する。
【0055】このような構造を持つ制動部材71を蓋体
2の開放に伴って回動させると、先ず、図8(a)に示
すように当初各ベーン72はハウジングとの間隙が大き
い位置にあるため、制御弁73は図9(a)に示すよう
にオリフィス72aを閉止しているものの流体抵抗を殆
ど受けることがない。このため、蓋体2は殆ど回転抵抗
を受けることなく開放動作を続ける。
【0056】しかし、蓋体2の回動に従って制動部材7
1が回転し、図8(b)に示すように約65度回転する
と、ベーン72とハウジングとの間隙が急激に減少する
とともに、制御弁73はオリフィス72aを閉止し続け
ているため、制動力が発生して、蓋体2の回動速度は低
下する。
【0057】蓋体2がその回動限界角度(例えば100
度)に到達すると、図8(c)に示すように、制動部材
71も回転を停止する。この状態で、蓋体2を逆に閉止
させようとすると、図9(b)に示すように、制御弁7
3がオリフィス72aを開くため、流体抵抗を殆ど受け
ることなく、制動部材71は図8(a)に示す元位置に
復帰する。
【0058】この実施例においては、ダッシュポット式
のオイルダンパーを用いて制動力を発生させているが、
油室70a,70b内の形状を制動部材71の回動角に
応じて変化させているため、上記のようなカム構造を用
いることなく蓋体2の開放動作の後半にのみ制動力を付
与することができる。また、復帰時には制御弁73によ
り制動力を低減しているため、蓋体2と制動部材71と
を直結することができ、したがって、上記実施例1乃至
3に設けられていた1方向クラッチ及び復帰バネを不要
としている。
【0059】本実施例では、きわめて簡単な構造で蓋体
に上記実施例1乃至3と同様の制動特性を与えることが
できるので、組立工程が簡略化されるとともに制動部の
小形化を図ることができる。
【0060】上記各実施例において、蓋体2の開放力を
与えるためにねじりコイルバネを用いたが、電動モータ
等の他の開放駆動手段を用いてもよく、また、1方向ク
ラッチとしてコイルを用いたが、ラチェット構造や、ロ
ーラ、ベアリング等を用いた他の公知の1方向クラッチ
を用いてもよい。
【0061】なお、上記実施例の説明はすべて蓋体を開
放させる際の構造に関するものであるが、回転方向と機
能を逆にするだけの全く同様な構成で、蓋体を開放状態
から静かに閉止させる場合にも用いることができること
は明白であり、本発明はこのような閉止動作に対しても
適用され得る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。
【0063】請求項1によれば、本体に回動可能に取付
けられた蓋を開放するための回動駆動源と、前記本体若
しくは前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転
する回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する
制動手段とを有する場合には、前記蓋の閉止状態からの
回動角に対して、或いは、本体に回動可能に取付けられ
た蓋を閉止するための回動駆動源と、前記本体若しくは
前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転する回
転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する制動手
段とを有する場合には、前記蓋の開放状態からの回動角
に対して、前記制動手段には、低回動角領域では係合せ
ず、高回動角度において前記回転軸に係合するカム機構
を設けることにより、低回動角度ではカム機構が係合し
ないために制動力が加わらず、高回動角度ではカム機構
が係合することにより制動力が加わるため、蓋の回動動
作の後半において回動速度が適宜に減衰されてなめらか
に開放若しくは閉止動作を完了することができる。した
がって、蓋の急激な回動による音や振動の発生がなく、
操作フィーリングを改善することができるから、高品位
の蓋付き製品を製造することができる。
【0064】請求項2によれば、回転軸と制動手段の制
動軸とを同一軸線上に配設することにより、制動手段を
小形化することが容易になり、制動手段の収容容積を低
減することができるとともに、部品点数を削減すること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0065】請求項3によれば、制動手段のカム部を元
位置に復帰させる復帰手段を設けることにより、蓋の開
放動作若しくは閉止動作毎に常に同一の角度位置から制
動力を付与することができる。復帰手段としては、元位
置に付勢するバネ材等の弾性部材を用いることができ
る。
【0066】請求項4によれば、制動手段のカム部と制
動部との間に1方向クラッチを設けることにより、制動
手段のカム部が復帰する際には制動力を印加せず、蓋の
開放動作若しくは閉止動作時にのみ制動力が働くように
構成できるので、制動手段のカム部の復帰動作を確実か
つ迅速に行うことができる。
【0067】請求項5によれば、制動手段を流体ダンパ
ーとし、蓋の閉止状態若しくは開放状態からの回動角に
対して、低回動角領域では大きく、前記高回動角度にお
いて小さく設定された流体流通路を設けることにより、
低回動角領域では制動力を殆ど発生させず、高回動角領
域では制動力を確実に加えることができる。したがっ
て、開放動作若しくは閉止動作を静かに完了させること
ができる。
【0068】請求項6によれば、制動弁により蓋の開放
方向若しくは閉止方向の一方のみに制動力を加え、他方
には制動力を殆ど発生させないように構成できるので、
蓋の復帰動作を容易に行うことができる。
【0069】請求項7によれば、上記制動手段をオイル
ダンパーとすることにより、オイルの粘性により制動力
を容易に調整できるとともに、制動手段の小形化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のダンパー構造を示す3
つの直交する平面で切断した断面図(a),(b)及び
(c)である。
【図2】同実施例1のダンパー構造の動作を示す説明図
(a),(b)及び(c)である。
【図3】本発明に係る各実施例の全体構成を示す断面図
である。
【図4】本発明に係る実施例2のダンパー構造を示す3
つの直交する平面で切断した断面図(a),(b)及び
(c)である。
【図5】同実施例2のダンパー構造の動作を示す説明図
(a),(b)及び(c)である。
【図6】本発明に係る実施例3のダンパー構造を示す2
つの直交する平面で切断した断面図(a)及び(b)で
ある。
【図7】本発明に係る実施例4のダンパー構造を示す2
つの直交する平面で切断した断面図(a)及び(b)で
ある。
【図8】同実施例4のダンパー構造の動作を示す説明図
(a),(b)及び(c)である。
【図9】同実施例4のダンパー構造における制御弁の動
作を示す説明図(a)及び(b)である。
【符号の説明】
1 (炊飯器)本体 2 蓋体 4,5,6,7 ダンパー 41 入力軸 43 回転部材 47 制動部材 48 クラッチコイル 49 復帰バネ 41a,47b カム部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に回動可能に取付けられた蓋を開放
    若しくは閉止するための回動駆動源と、前記本体若しく
    は前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転する
    回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する制動
    手段とを有する蓋開閉装置において、 前記制動手段には、前記蓋の閉止状態若しくは開放状態
    からの回動角に対して、低回動角領域では係合せず、高
    回動角度において前記回転軸に係合するカム機構を設け
    たことを特徴とする蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転軸と前記制
    動手段の制動軸とを同一軸線上に配設したことを特徴と
    する蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記蓋が閉止方向若
    しくは開放方向へ回動した場合に、前記制動手段のカム
    部を元位置に向けて復帰させる復帰手段を備えているこ
    とを特徴とする蓋開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記制動手段のカム
    部には、制動部との間に前記蓋の開放方向若しくは閉止
    方向に対して係合する1方向クラッチを備えていること
    を特徴とする蓋開閉装置。
  5. 【請求項5】 本体に回動可能に取付けられた蓋を開放
    若しくは閉止するための回動駆動源と、前記本体若しく
    は前記蓋に取付けられ、前記蓋の回動とともに回転する
    回転軸と、該回転軸に作用して回転抵抗を付与する制動
    手段とを有する蓋開閉装置において、 前記制動手段を流体ダンパーとし、該流体ダンパーに
    は、前記蓋の閉止状態若しくは開放状態からの回動角に
    対して、低回動角領域では大きく、前記高回動角度にお
    いて小さく設定された流体流通路を設けたことを特徴と
    する蓋開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記流体流通路に
    は、前記蓋の開放方向若しくは閉止方向の回動時の前記
    流体の流れに対しては閉止し、前記蓋の閉止方向若しく
    は開放方向の回動時の前記流体の流れに対しては開放す
    る制動弁を有することを特徴とする蓋開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    おいて、前記制動手段はオイルダンパーであることを特
    徴とする蓋開閉装置。
JP7730495A 1995-03-08 1995-03-08 蓋開閉装置 Pending JPH08246742A (ja)

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JP7730495A JPH08246742A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 蓋開閉装置

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JP7730495A JPH08246742A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 蓋開閉装置

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JPH08246742A true JPH08246742A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13630178

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JP7730495A Pending JPH08246742A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 蓋開閉装置

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JP (1) JPH08246742A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013183971A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Janome Sewing Mach Co Ltd フラップカバーを備えたミシン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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