JP2002177136A - 炊飯器の蓋ヒンジ構造 - Google Patents
炊飯器の蓋ヒンジ構造Info
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Abstract
すべく、蓋に設けた蓋ブレーキ部をジャー本体側の本体
ブレーキ部に摺接させるようにした蓋ヒンジ構造におい
て、樹脂の成形や組立のバラツキの影響を排除してブレ
ーキ性能を向上させることである。 【解決手段】 ジャー本体1にヒンジ軸2を介して開閉
自在に取付けられた蓋3に、本体ブレーキ部17に摺接
する蓋ブレーキ部32を設けてなる炊飯ジャーの蓋ヒン
ジ構造において、上記蓋3にヒンジ軸2の中間部を支持
する中間軸受部25を設け、その中間軸受部25に上記
の蓋ブレーキ部32を設けることにより、樹脂成形や組
立のバラツキの影響を避けるようにした。
Description
ーを含む)の蓋ヒンジ構造に関するものである。
おいて蓋のブレーキ構造を備えたものは、炊飯器本体に
ヒンジ軸を介して蓋を開閉自在に取付けるとともに、該
蓋をヒンジばねにより開放方向に付勢し、上記蓋の開放
途中から最大開放角に達する範囲において上記蓋の一部
に設けた蓋ブレーキ部を上記炊飯本体の一部に設けた本
体ブレーキ部に押し当て、上記両ブレーキ部の摺接によ
り上記蓋の開放にブレーキトルクを付与するようにして
いる。上記両ブレーキ部は、ヒンジ軸の両端の軸受部近
傍の2か所に設けられる。
各種の構造が採用される。例えば、蓋ブレーキ部が回転
カムにより形成されるとともに、本体ブレーキ部が板ば
ねにより形成されたもの、逆に蓋ブレーキ部が所定のカ
ム形状に屈曲された板ばねにより形成されるとともに、
本体ブレーキ部が炊飯器本体の一部の壁面により形成さ
れたものなど、各種の構造がある。いずれの場合も、ヒ
ンジばねの付勢力により蓋が開放される途中から蓋ブレ
ーキ部と本体ブレーキ部を摺接させ、両者の摩擦力によ
りブレーキをかけるようにしている。
ジ軸により炊飯器本体に結合される構造であり、従っ
て、そのヒンジ軸を支持する軸受部はヒンジ軸の両端部
に設けられ、前記のブレーキ部は、各軸受部の近傍にお
いてヒンジ軸の軸方向外側や径方向外側に設けられる。
に付与する初動トルクを大きくとり、その反動を利用し
て蓋を完全に開放させるように設定される。図10は従
来の非圧力タイプの炊飯ジャーにおける蓋トルクとばね
トルクとの関係を示すものであるが、同図に示した破線
は蓋がヒンジ軸に及ぼす蓋閉止方向のトルク(蓋トル
ク)、実線はヒンジばねが蓋に及ぼす開放方向のトルク
(ばねトルク)であり、それぞれ蓋の開放角度との関係
で示している。この図は、蓋の全開状態を0°とし、全
閉状態をほぼ90°として示している。
閉状態が最大であり、全開状態(0°)に至るに従い
(即ち、蓋開度が大きくなるに従い)余弦カーブ状に小
さくなる。また、ばねトルクも全閉状態で最大である
が、全開状態に至るに従い直線状に小さくなる。0°の
全開状態で幾分の残存トルクA’がある。
加わった状態を、一点鎖線で示す。
軸の軸受部はヒンジ軸の左右両端部に設けられるので、
その各軸受部近傍に設けられるブレーキ部は、蓋側及び
本体側のいずれにおいても、左右のブレーキ部相互間の
距離が相対的に大きくなる。このため、ブレーキ部相互
間の距離が、蓋や本体の樹脂成形の仕上がり精度や、組
立精度のバラツキの影響を受け、その結果としてブレー
キの効き具合が不安定になる問題があった。また、従来
は、ヒンジ軸の軸方向外側や、径方向外側にブレーキ部
が設けられていたので、製品のコンパクト化を妨げる要
因となっていた。
寸法や、組立精度のバラツキの影響を受けにくいブレー
キ構造をもち、また、製品をコンパクト化に資すること
ができる蓋のヒンジ構造を提供すること、を第1の課題
とする。
ヒンジ構造においては、蓋の開け始めはばねトルクが蓋
トルクを大きく上回っているが、蓋の開度が大きくなる
に従って蓋トルクとばねトルクが接近してくる関係にあ
る。このような関係にあると、開き始めの勢いが大きい
ため、蓋が十分減速されないまま全開状態となり、蓋が
バウンドすることがある。また、半開きの状態から開放
する場合は、初期の勢いが小さいため全開に達する前に
停止することがある。
ばねトルクの最大値a(蓋開放初期の初動トルク)は、
蓋トルクの最大値b(蓋開放初期の初動トルク)の約1
48%である。また、その捩じり角α(ばねの一端部を
固定し、他端部を無負荷状態から全開状態に捩った場合
の捩じり角)は、約15°である。
に検討を加え、上記のような不都合を解消して、蓋をス
ムーズに開放できるようにすることを第2の課題とす
る。
するために、この発明は、炊飯器本体にヒンジ軸を介し
て蓋を開閉自在に取付けるとともに、該蓋をヒンジばね
により開放方向に付勢し、上記蓋の開放途中から最大開
放角に達する範囲において上記蓋の一部に設けた蓋ブレ
ーキ部を上記炊飯器本体の一部に設けた本体ブレーキ部
に押し当て、上記両ブレーキ部の摺接により上記蓋の開
放にブレーキトルクを付与するようにした炊飯器の蓋ヒ
ンジ構造において、上記蓋に上記ヒンジ軸の中間部を支
持する中間軸受部を設け、該中間軸受部に上記の蓋ブレ
ーキ部を設けた構成を採用した。
炊飯器本体の幅方向の中心部分に存在するので、蓋ブレ
ーキ部及びこれに対向した本体ブレーキ部により構成さ
れるブレーキ装置を該中間軸受部に複数箇所に設けた場
合でも、ブレーキ装置相互間の距離は接近しているの
で、成形や組立のバラツキの影響は小さく、またブレー
キ力の左右のアンバランスも小さい。また、ブレーキ装
置を1箇所に設ける場合は、位置的に中間部分にあるの
でブレーキ力の左右のアンバランスを生じることはな
く、また、成形や組立のバラツキの影響を受けることは
ない。また、ブレーキ装置を中間軸部に設けているの
で、製品のコンパクト化を妨げない。
て、上記の蓋ブレーキ部を中間軸受部に設けた回転カム
により形成し、上記本体ブレーキ部を弾性体を含んで形
成し、該回転カムの形状が、上記蓋の回転中心の周りに
おいて蓋開放方向に回転するに従い上記本体ブレーキ部
との間の距離が次第に小さくなる形状を有するように構
成することができる。
ーキ部を中間軸受部に設けた弾性体を含む回転カムによ
り形成し、該回転カムの形状を、上記蓋の回転中心の周
りにおいて蓋開放方向に回転するに従い上記本体ブレー
キ部との間の距離が次第に小さくなる形状を有する構成
を採用することができる。
む」というのは、その全体が板ばねや、ゴム等の弾性体
で形成されている場合、及びこれらの弾性体と樹脂部材
との組合で形成されている場合を意味する。これらの具
体例は、いずれも回転カムがヒンジ軸のラジアル方向に
突き出して設けられ、その外周面を他方のブレーキ部に
摺接させるものであるので、ラジアル型ブレーキ装置と
いうことができる。
側面にヒンジ軸を支持する本体側軸受部を設け、上記中
間軸受部の上記の本体側軸受部に対する軸方向対向面に
蓋ブレーキ部、これに対向する本体側軸受部に上記の本
体ブレーキ部を設けた構成をとることができる。これは
蓋ブレーキ部又は本体ブレーキ部が軸方向に突き出して
いるのでスラスト型ブレーキ装置ということができる。
しては、炊飯器本体にヒンジ軸を介して蓋を開閉自在に
取付けるとともに、該蓋をヒンジばねにより開放方向に
付勢し、上記蓋の開放途中から最大開放角に達する範囲
において上記蓋の一部に設けた蓋ブレーキ部を上記炊飯
本体の一部に設けた本体ブレーキ部に押し当て、上記両
ブレーキ部の摺接により上記蓋の開放にブレーキトルク
を付与するようにした炊飯器の蓋ヒンジ構造において、
上記ヒンジばねの蓋開放初期の初動ばねトルクを、上記
蓋が上記ヒンジ軸に及ぼす開放初期の初動蓋トルクの1
20%〜140%であり、且つ上記蓋の全開時における
上記ヒンジばねの捩じり角が25°〜60°である構成
を採るようにした。
は従来に比べて相対的に小さい値であるので、蓋の開放
初期の勢いは相対的に小さくなり、比較的緩やかに行わ
れ、全開時におけるバウンドの発生が避けられる。ま
た、捩じり角は従来より大きいので、全開時に達するま
で十分大きいばねトルクがえられる。このため蓋が開放
途中で停止することが避けられる。
図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態
の炊飯ジャーは、ジャー本体1の後部にヒンジ軸2によ
り蓋3が開閉自在に取付けられる。上記ヒンジ軸2の下
方において、ジャー本体1の後壁面に本体ヒンジ部4が
設けられ、その本体ヒンジ部4にビス5(図2参照)に
よりカバー蓋6が取付けられる。上記のヒンジ軸2は後
述のように、同芯状に配列された左右2本のヒンジ軸2
a,2bにより形成される(図3参照)。
すように、鍋7が収納され、蓋3下面の放熱板8の外周
縁に装着された蓋パッキン9が、上記鍋7の開口縁に押
し当てられる。また、放熱板8には鍋7の上方に開放さ
れた蒸気出口11が設けられ、その蒸気出口11に連通
した蒸気孔セット12が蓋3に設けられる。
を外した状態で示す図3から明らかなように、中央部分
に左右に対向した一対の左内側軸支持部13と右内側軸
支持部13’が設けられ、それぞれU形の支持溝14、
14’が形成される。また、本体ヒンジ部4の左右両端
部には、左外側軸支持部15と右外側軸支持部15’が
設けられ、これらにも、前記の支持溝14、14’に対
応した支持溝16、16’が形成される。
間に本体ブレーキ部17の取付け部18が設けられる。
本体ブレーキ部17は、図2及び図3に示すように、板
ばね19の上部の自由端部を内方に屈曲することにより
形成され、その下端部が取付け部18の背面に設けたボ
ス21に、前記のカバー蓋6とともにビス5により固定
される。取付け部18の後部には、後方に立ち上がった
係止部22が設けられ、その係止部22に前記の本体ブ
レーキ部17が係止されることにより、該本体ブレーキ
部17がその自由端部を下に向けて傾斜状態に取付けら
れる。
部23が凹入状に設けられ、その左右の対向面に左側軸
受部24と右側軸受部24’が設けられる。また、両者
の中間部に中間軸受部25が設けられる。中間軸受部2
5は、中央リブ25aと、左側リブ25bと、右側リブ
25cの接近した3枚のリブを有し、左側リブ25bと
左側軸受部24とが対向し、右側リブ25cと右側軸受
部24’とが対向する。そして、左側リブ25bと左側
軸受部24に、左側ヒンジばね27を挿通した左側ヒン
ジ軸2aがそれぞれの軸受孔に支持される。また、右側
リブ25cと右側軸受部24’との間に右側ヒンジばね
27’を挿通した右側ヒンジ軸2bが、それぞれの軸受
孔に、前記の左側ヒンジ軸2aと同芯状態に支持され
る。
は、前記の左右の外側軸支持部15、15’の外側に嵌
合され(図1参照)、また、中間軸受部25は、左右の
内側軸受部13、13’間に嵌合される。その嵌合によ
り、左側ヒンジ軸2aは各支持溝16、14において支
持され、また右側ヒンジ軸2bは各支持溝16’、1
4’において支持される。また、左右のヒンジばね2
7、27’の各両端部は、所要の捩じりを付与して、蓋
3と中間軸受部25の両外側面にそれぞれ係止される
(図3の一点鎖線参照)。
部にヒンジ軸2の回転中心を中心として蓋3とともに回
転する回転カム31が設けられる(図2、図3参照)。
この回転カム31は、蓋ブレーキ部32を形成するもの
であり、前記の本体ブレーキ部17に対向する。上記の
回転カム31は蓋3の開放途中から全開状態に達するま
での所定の角度範囲θ(図4参照)において、開放回転
方向Aと反対方向に次第に半径方向に高くなる形状を有
し、その範囲において前記の本体ブレーキ部17に摺接
する。
(b)に示している。即ち、蓋3の開放角が所定の大き
さに達すると蓋ブレーキ部32(回転カム31)の一部
が本体ブレーキ部17(板ばね19)に摺接し、蓋3に
ブレーキトルクを付与する(図5(a)参照)。その開
放角が最大角の約90°に達するとブレーキトルクが最
大となる(図5(b)参照)。
の板ばね19に代えてゴムのような弾性体で形成するこ
とができるほか、本体ブレーキ部17として金属ばねや
ゴム等の弾性体で樹脂部材を支持した構成、ジャー本体
1を構成する樹脂の一部に弾性を付与した構成などを採
ることができる。
金属ばねやゴム等の弾性体で形成し、本体ブレーキ部1
7を比較的硬質の樹脂で形成するようにしてもよい。図
6(a)から(c)はその例であり、前記の中央リブ2
5aの先端部に、所要の弾性を有する片持ち式の樹脂片
33でなる蓋ブレーキ部32を一体に設け、その外周面
を前述の回転カム31と同様に、開放回転方向Aと反対
方向に半径が大きくなるように形成し、本体ブレーキ部
17としての係止部22に摺接させる。このように形成
すると、図6(b)(c)のように蓋3の開放途中で樹
脂片33(蓋ブレーキ部32)が係止部22(本体ブレ
ーキ部17)に摺接し、摩擦力が次第に大きくなり、全
開状態で蓋3に最大のブレーキトルクを付与する。
の回転部分にラジアル方向の力を加えてブレーキトルク
を発生させるものであるが、図7(a)から(e)に示
したその他の例はスラスト方向にブレーキトルクを発生
させるものである。即ち、この場合の蓋3側の中間軸受
部25は、左側リブ25bと右側リブ25c及びこれら
の間を連結する筒状部を含む連結部25dを有し、その
左側リブ25bと右側リブ25cの各外側面にそれぞれ
小突起34が設けられ、これにより蓋ブレーキ部32を
構成している。
部13、13’の対向内側面に斜めに切り起こした弾性
片35が設けられ、これにより本体ブレーキ部17を構
成している。この本体ブレーキ部17に前記の蓋ブレー
キ部32が、蓋3の開放途中で摺接することによりブレ
ークトルクを発生させる。この構成によると、左右の内
側軸受け部13、13’の各弾性片35が、それぞれス
ラスト方向に反対向きのスラスト力を及ぼすので、蓋3
に与えるスラスト方向の力が打ち消され、蓋3の回動が
スムーズとなる。
のヒンジ軸2a,2bにより構成し、またヒンジばね2
7、27’も独立したものを使用しているが、1本のヒ
ンジ軸2を用い、中間軸受部25を貫通させる構造をと
ることができる。また、ヒンジばねも2箇所のコイル部
を有する一体形のものを使用することができる。
を総合したばねトルクと蓋トルクの関係を、非圧力タイ
プと加圧タイプの場合に別けて図9に示す。この場合の
ヒンジばね27、27’の捩じり角αは非圧力タイプで
25°、加圧タイプで65°である。
場合と同様であるが、ばねトルクの勾配が従来の場合に
比べ小さくなっている。即ち、非圧力タイプの場合で初
動ばねトルクaは初動蓋トルクbの118%に低下して
いる。また、全開時における残存ばねトルクAは従来の
場合A’(図10参照)より増加している。ばねトルク
と蓋トルクは約50°で最も接近している(図10の場
合は、約40°で最も接近している。)。
トルクは従来と同様であるとすると、蓋3は全開状態ま
で停止することなく開放される。また、蓋の初動トルク
は小さいので、蓋3の全開時におけるバウンドの発生が
防止される。
2に示すように、円筒状のケース36の内底部に内周弁
座37、外周弁座37’が形成され、その内外の弁座3
7、37’の間に弁孔38が設けられる。また、内底部
下面に上記内周弁座37と同じ位置に下弁座39が設け
られ、その下弁座39の内側に水分排出孔41が設けら
れる。上記の内外の弁座37、37’の上部には、環状
の弁体42が自重で着座し、常時は弁孔38を閉鎖して
いるが、蒸気の圧力で持ち上げられることにより弁孔3
8を開放する。また、下弁座39の中央部に逆止弁43
の弁棒44が上下動自在に貫通され、その上端部が上記
弁体42の中央部分の孔45に遊嵌されている。逆止弁
43は蒸気圧により下弁座39に押し当てられ、水分排
出孔41を閉塞するが、蒸気圧がなくなると自重で下降
して水分排出孔41を開放し、ケース36の内部に溜ま
ったおねばなどを排出する。
46を介して蓋47が嵌着される。蓋47には蒸気排出
孔48が設けられる。
1に示すように、蓋3の上板49に形成された蒸気溜ま
り51に蓋3の上部から差し込んで装着するようになっ
ていおり、その蒸気溜まり51の下端部は放熱板8にシ
ールパッキン52を介して閉塞されている。しかし、こ
の構成では、蒸気が蒸気溜まり51に侵入するので、こ
れに混じったおねばなどが蓋3の内部に付着して汚れの
原因となり、しかもその汚れを清掃除去することが困難
である問題があった。
すように、ケース36の下端部にシールパッキン53を
装着し、そのシールパッキン53を蒸気孔11の周りの
放熱板8に直接押しつけてシールするようにした。この
ため、蒸気出口11から出た蒸気は蒸気溜まり51に入
ることなく、直接蒸気孔セット12に導入されるので、
蓋3のその他の部分を汚すことがない。
飯することがあると、蒸気溜まり51に侵入する恐れが
あるので、蒸気溜まり51の内部に蒸気が侵入すること
を避けるため、図8(a)に示すように、蒸気溜まり5
1の下端部にシールパッキン52を装着するようにして
もよい。また、蒸気孔セット12の装着忘れを事前に発
見報知するために、図8(b)に示すように、蒸気溜ま
り51の外周面と上板49下面のコーナー部分に近接ス
イッチ54を取付け、これに対向して蒸気孔セット12
の蓋47にマグネット55を装着するようにしてもよ
い。この場合は,前記のシールパッキン52を省略する
ことができる。
開放時に本体ブレーキに摺接してブレーキをかける蓋ブ
レーキを、ヒンジ軸の中間軸受部に設けたことにより、
蓋ブレーキは1箇所に設けるだけでよく、また2箇所に
設ける場合でも接近しているので、成形や組立のバラツ
キの影響が受けにくいため、ブレーキ性能を向上するこ
とができる。
るので、製品のコンパクト化を妨げない。
る設定して初動ばねトルクを下げる一方、捩じり角を大
きく設定することにより、蓋がバウンドしたり途中で停
止したりすることなく、スムーズに開放させることがで
きる。
図 (b)同上の蒸気孔セット部分の他の例の断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 炊飯器本体にヒンジ軸を介して蓋を開閉
自在に取付けるとともに、該蓋をヒンジばねにより開放
方向に付勢し、上記蓋の開放途中から全開状態に達する
範囲において上記蓋の一部に設けた蓋ブレーキ部を上記
炊飯器本体の一部に設けた本体ブレーキ部に押し当て、
上記両ブレーキ部の摺接により上記蓋の開放にブレーキ
トルクを付与するようにした炊飯器の蓋ヒンジ構造にお
いて、上記蓋に上記ヒンジ軸の中間部を支持する中間軸
受部を設け、該中間軸受部に上記の蓋ブレーキ部を設け
たことを特徴とする炊飯器の蓋ヒンジ構造。 - 【請求項2】 上記の蓋ブレーキ部が上記中間軸受部に
設けた回転カムにより形成され、上記本体ブレーキ部が
弾性体を含んで形成され、該回転カムの形状が、上記蓋
の回転中心の周りにおいて蓋開放方向に回転するに従い
上記本体ブレーキ部との間の距離が次第に小さくなる形
状を有することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器の
蓋ヒンジ構造。 - 【請求項3】 上記の蓋ブレーキ部が上記中間軸受部に
設けた弾性体を含む回転カムにより形成され、該回転カ
ムの形状が、上記蓋の回転中心の周りにおいて蓋開放方
向に回転するに従い上記本体ブレーキ部との間の距離が
次第に小さくなる形状を有することを特徴とする請求項
1に記載の炊飯器の蓋ヒンジ構造。 - 【請求項4】 上記の炊飯器本体に、上記中間軸受部の
両側において上記ヒンジ軸を支持する本体側軸受部を設
け、上記中間軸受部の両側の本体側軸受部に対する軸方
向対向面に上記の蓋ブレーキ部、これに対向する各本体
側軸受部に上記の本体ブレーキ部を設けたことを特徴と
する請求項1に記載の炊飯器の蓋ヒンジ構造。 - 【請求項5】 炊飯器本体にヒンジ軸を介して蓋を開閉
自在に取付けるとともに、該蓋をヒンジばねにより開放
方向に付勢し、上記蓋の開放途中から最大開放角に達す
る範囲において上記蓋の一部に設けた蓋ブレーキ部を上
記炊飯本体の一部に設けた本体ブレーキ部に押し当て、
上記両ブレーキ部の摺接により上記蓋の開放にブレーキ
トルクを付与するようにした炊飯器の蓋ヒンジ構造にお
いて、上記ヒンジばねの蓋開放初期の初動ばねトルク
を、上記蓋が上記ヒンジ軸に及ぼす開放初期の初動蓋ト
ルクの120%〜140%であり、且つ上記蓋の全開時
における上記ヒンジばねの捩じり角が25°〜60°で
あることを特徴とする炊飯器の蓋ヒンジ構造。
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