JP2020058592A - 筐体、及び加熱調理器 - Google Patents
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Description
先ず、実施の形態1に係る加熱調理器を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、実施の形態1に係る加熱調理器の外観斜視図である。図2は、実施の形態1に係る加熱調理器であって蓋体を閉じた状態を示した縦断面概略図である。図3は、実施の形態1に係る加熱調理器であって蓋体を回動させる途中段階を示した縦断面概略図である。図4は、実施の形態1に係る加熱調理器であって蓋体を回動させて略90度の位置に起こした状態を示した縦断面概略図である。図1〜図4に示すように、実施の形態1に係る加熱調理器100は、加熱調理器本体1と、加熱調理器本体1の背面側に設けられたヒンジ部19を介して開閉自在に取り付けられた蓋体2とを備え、これらで、内部にものを収納することができる筐体を構成している。
この操作部16には、各種加熱条件や調理条件を設定することができる複数の設定用スイッチ、具体的には、モード設定操作手段16a、厚さ設定操作手段16b、焼き色設定操作手段16c、及び、スタート/ストップ手段16dが設けられている。
「フレンチトースト」とは、食パン内部に溶き卵、牛乳などの単一の液体または複数食材を混合した液体をしみこませた後、加熱して仕上げる料理である。なお、必ずしも液体をパンの中心まで染みこませる必要はなく、一部でもよい。また、染みこませる液体の量も問わないが、加熱前の水分量は加熱前のパン単体よりも多くなる。
「具材のせパン」とは、食パンの上にチーズなどパン以外の具材がのせられたものである。なお、具材については、マヨネーズなどの調味料、野菜、肉、魚、果物などでもよく、または、それらを複数組み合わせたものでもよい。
「冷凍パン」とは、冷凍庫内で保存され、凍った状態の食パンである。なお、冷凍庫内での保管方法、保管期間などは問わない。
また、スタート/ストップ手段16dの上方向には、1つのLEDであるスタート/ストップ表示部16hがあり、加熱中は点灯、停止中は消灯することで、使用者は加熱中か、否かを知ることができる。
ヒンジ部19は、加熱調理器本体1の操作部16の方向から見たときの左右方向に沿って延びる鋼鉄の棒状部材である軸50と、この軸50の外周面を被覆するように取り付けられ、軸50の回転に連動して同一方向に回動するカム51と、カム51の回動を制動させる、SUS製でU字形状のバネ52とを有する保持機構53とで、主に構成されている。
また、U字形状のバネ52は、本体上枠18と加熱調理器本体1の背面との間に形成された空間に設けられた支持台54の上面に設けられ、この支持台54は、バネ52の方向と直行する面に配置された規制部材55を有している。
支持台54は調整バネ(図示せず)で高さが調整できるようになっており、本体組立後にバネ力の調整が可能となっているので、蓋体2の閉まるスピードの調整が可能である。
なお、U字形状のバネ52の形状、及び材質は蓋体2の大きさ、重さ等に応じて適宜最良のものを設けるものとする。
カム51は、強度と摺動性を有する材質 例えばポリアセタール等が望ましい。
カム51は、内面を軸50のカット部に適合する形状とすることで、軸50の回転に連動して回動させることができる。なお、このように構成されたカム51とU字形状のバネ52を複数個配置した保持機構53を設けてもよい。複数個配置することで、カム51及びU字形状のバネ52の1個当たりの負荷を小さくし、機構を小型化できる。
なお、軸50にキー溝を形成し、カム51の内面をキー溝に嵌る形状としてもよい。また、軸50とカム51とをネジ等の接合部材を使用して接合してもよい。
カム51の外面には、外方へ突き出す第1の凸部51aと第2の凸部51bが軸50の周方向に沿って設けられている。
第1の凸部51aでは、凸部の頂上部分が平面部51aaになっており、そこから軸50による回動方向に向かってなだらかな2つの曲面部51abがつながっている。
また、第2の凸部51bでは、凸部の頂上部分が平面部51baになっており、そこから軸50の周方向の一方になだらかな曲面部51bbがつながり、他一方は垂直に切り欠いた切り欠き部51bcがつながっている。なお、曲面部51bbは、その断面において、軸50の回転中心からの径(距離)が平面部51baに向けて、漸次増加するような円弧状になっている。そのため、曲面部51bbと平面部51baとの境界でU字形状のバネ52を最大の力で押し付けるようなる。
図7(a)は、蓋体2が開いた状態、すなわち、図4に示す状態にあるときのヒンジ部19の状態を示している。
この状態では、第2の凸部51bの平面部51baが、規制部材55の平面部分に当接し、軸50が勝手に回動することを規制している。また、第2の凸部51bの曲面部51bbの端部がU字状のバネ52の上平面部に当接している。
この状態で、使用者が蓋体2を閉じるように、持ち手部26をもって蓋体2と加熱調理器本体1の方向に向けて軸50で回動させると、カム51も一緒になって回動し、図7(b)に示すように、第2の凸部51bの平面部51baが、規制部材55の平面部分から外れる。同時に、第2の凸部51bの曲面部51bbはU字状のバネ52の上平面部を動くが、軸50の回転中心からの径(距離)が平面部51baに向けて漸次増加するような円弧状になっているので、蓋閉めの回動に伴い、U字状のバネ52を下方側に押しつけていき、U字状のバネ52による抵抗力(上方向に向く力)が徐々に大きくなっていく。
蓋体2が閉まると、図7(c)に示すように、第2の凸部51bの平面部51baがU字形状のバネ52の上平面部に当接し、U字状のバネ52が最大の抵抗力を保つ状態になるとともに、第1の凸部51aの平面部51aaが規制部材55の平面部分に当接する。
また、逆に蓋体2を開く時はU字状のバネ52の抵抗力が蓋体2を開く回動に伴い小さくなるため、加熱調理器本体1が持ち上がってしまうようなことがなく、蓋体2をスムーズに開くことができる。
図8は、実施の形態2におけるヒンジ部19の構造を示す拡大図であり、図6とは、使用するバネの形状が異なる。
図8では、V字状のバネ56を用いており、また、第2の凸部51bが、曲面部51bbにつながる斜面部51bdを有している。
図9(a)は、蓋体2が開いた状態、すなわち、図4に示す状態にあるときのヒンジ部19の状態を示している。
この状態では、第2の凸部51bの平面部51baが、規制部材55の平面部分に当接し、斜面部51bdがV字状のバネ56の上平面部に当接し、軸50が勝手に回動することを規制している。
この状態で、使用者が蓋体2を閉じるように、持ち手部26をもって蓋体2と加熱調理器本体1の方向に向けて軸50で回動させると、カム51も一緒になって回動し、図9(b)に示すように、第2の凸部51bの平面部51baが、規制部材55の平面部分から外れ、斜面部51bdがV字状のバネ56から外れる。同時に、第2の凸部51bの曲面部51bbはV字状のバネ56の上平面部を動くが、軸50の回転中心からの径(距離)が平面部51baに向けて漸次増加するような円弧状になっているので、蓋閉めの回転に伴い、V字状のバネ56を下方側に押しつけていき、V字状のバネ56による抵抗力(上方向に向く力)が徐々に大きくなっていく。
蓋体2が閉まると、図9(c)に示すように、第2の凸部51bの曲面部51bbの平面部51baに連なる境界部分がV字状のバネ56の上平面部に当接し、V字状のバネ56が最大の抵抗力を保つ状態になるとともに、第1の凸部51aの平面部51aaが規制部材55の平面部分に当接する。
また、逆に蓋体2を開く時はV字状のバネ56の抵抗力が蓋体2を開く回動に伴い小さくなるため、加熱調理器本体1が持ち上がってしまうようなことがなく、蓋体2をスムーズに開くことができる。
また、加熱調理器でなくとも、本体とヒンジ部と蓋体とを有する筐体であれば、実施の形態に記載した保持機構を使用することができる。
Claims (6)
- 本体と、
前記本体の背面側に配置されたヒンジ部と、
前記ヒンジ部を介して回動自在に前記本体に取り付けられ、前記本体の上部を覆い前記本体と共に内部空間を形成する蓋体と、を備え、
前記ヒンジ部は、回動する軸と、前記軸に固定されたカムと、前記カムに当接するバネとを有し、
前記カムは、前記蓋体を前記本体に向けて閉める前記軸の回動に連動し、前記バネの抵抗力を強めるように回動する
ことを特徴とする筐体。 - カムは、軸の回動中心からの径が漸次増加するような円弧状の曲面部を有し、蓋体を本体に向けて閉める前記軸の回動中に、前記曲面部がバネに当接していることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
- カムは、曲面部につながる平面部を有し、蓋体を本体上に配置する閉めた状態時、前記平面部がバネに当接していることを特徴とする請求項2に記載の筐体。
- カムは、曲面部につながる斜面部を有し、蓋体を本体に垂直に配置した開いた状態時、前記斜面部がバネに当接することを特徴とする請求項2又は3に記載の筐体。
- バネはU字形状又はV字形状であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の筐体。
- 請求項1から5のいずれかに記載の筐体と、前記内部空間を加熱する加熱手段とを有することを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
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JP2018191563A JP7163707B2 (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 筐体、及び加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09224843A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-02 | Sanyo Electric Co Ltd | 焼物調理器 |
JPH1098277A (ja) * | 1996-09-20 | 1998-04-14 | Kokusai Electric Co Ltd | 電子機器 |
JP2002177136A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-25 | Zojirushi Corp | 炊飯器の蓋ヒンジ構造 |
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-
2018
- 2018-10-10 JP JP2018191563A patent/JP7163707B2/ja active Active
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