WO2005029176A1

WO2005029176A1 - 映写スクリーンの取付構造

Info

Publication number: WO2005029176A1
Application number: PCT/JP2004/012926
Authority: WO
Inventors: Masayuki Okumura; Masayuki Kotera; Yoshimitsu Tabuchi
Original assignee: Os Mfg Co., Ltd.
Priority date: 2003-09-17
Filing date: 2004-09-06
Publication date: 2005-03-31
Also published as: EP1672423A1; JP2005115340A; KR20060095962A; EP1672423A4

Abstract

　躯体への収納ケースの取り付けを迅速に行うことができながらも、どの位置へも収納ケースを確実に取り付けることができる映写スクリーンの取付構造を提供する点にある。　映写用のスクリーンを巻き取るための巻取ロールを収納ケース２に回転自在に設け、躯体に前記収納ケース２を複数の固定部材３を介して取り付けてなるスクリーンであって、前記収納ケース２に対する前記固定部材３，３の前記巻取ロールの回転軸芯Ｙ方向における位置を変更可能に構成したことを特徴とする。

Description

明細書

映写スクリーンの取付構造

技術分野

[0001] 本発明は、壁面や天井面などの躯体に映写用のスクリーンが収納された収納ケースを固定部材を介して取り付けるための映写スクリーンの取付構造に関する。

背景技術

[0002] 上記映写スクリーンの収納ケースを例えば壁面に取り付ける場合には、収納ケースの両端のそれぞれに溶接されている固定部材としてのブラケットを介して収納ケースを壁面にボルト固定することができるようにしている（例えば、特許文献 1参照。 ) o 特許文献 1 :特開平 8 - 6161号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 上記収納ケースは、金属製であるものが多ぐ特に大きなサイズのスクリーンにおいては重量物になる。そのような重量のある収納ケースを、壁の裏側に柱が無い壁面に単にブラケットを介してボルト止めしていると、ボルトが壁面力も抜けてしまい、その結果、収納ケースが壁面力外れてしまうことがある。

そのため、通常は補強材を壁面の裏側に柱の有る部分にボルト止めをし、その補強材に収納ケースをブラケットを介してボルト止めしなければならな、。このように特別な補強材を必要とする構成では、コスト面において不利になるだけでなぐ壁面に補強材を固定する作業を必要とし、収納ケースの取り付け作業が手間の力かる煩わしいものになる不都合があり、改善の余地があった。

[0004] 本発明が前述の状況に鑑み、解決しょうとするところは、躯体への収納ケースの取り付けを迅速に行うことができながらも、どの位置へも収納ケースを確実に取り付けることができる映写スクリーンの取付構造を提供する点にある。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明は、前述の課題解決のために、映写用のスクリーンを巻き取るための卷取ロールを収納ケースに回転自在に設け、躯体に前記収納ケースを固定部材の複数を介して取り付けてなるスクリーンの取付構造であって、前記収納ケースに対する前記固定部材の前記卷取ロールの回転軸芯方向における位置を変更可能に構成したことを特徴としている。

[0006] 前記固定部材を、躯体である壁面からほぼ水平方向前方に延びる水平部とこの水平部の基端部カも該壁面とほぼ平行な状態で下方に延びる垂直部とからなるほぼ逆 L字形状力なり、前記収納ケースを、前記卷取ロールを回転自在に取り付け支持すると共に前記固定部材とほぼ同一形状のほぼ逆 L字形状のケース本体と、このケース本体の前方を覆うために該ケース本体に着脱自在に備えさせたカバー部材とから構成してちょい。

[0007] 前記固定部材を構成する水平部の前側の垂直端面に、前記収納ケースのケース本体を構成する水平部の前端から上方へ突出してから水平方向後方へ延びる水平片部を係止保持可能な保持部を備えさせ、前記収納ケースを構成する水平部の基端部の上端部分力後方に突出して力下方に延びる垂直片部と該収納ケースを構成する垂直部との間に下方力入り込んで該垂直片部を下方力受け止める受け止め部を有すると共に前記固定部材から離間する側への該収納ケースの移動を接当阻止するための係止部材を前記固定部材に上方へ移動付勢した状態で設けて!/、る。

[0008] 前記係止部材が、合成樹脂からなり、上端に前記垂直片部と前記収納ケースの垂直部との間に下方から係止して該垂直片部を下方から受け止める受け止め部を有すると共に前記固定部材から離間する側への該収納ケースの移動を接当阻止する係止部を備えた本体の下端に、該固定部材の底板部に接当して本体を上方に移動付勢するための波形状のパネ部及び前記固定部材に形成の孔力外部へ突出して該本体を下方へ強制的に移動操作するための操作部を併設している。

[0009] 前記収納ケースを構成するケース本体の垂直部の下部に後方に突出して下方に延びる補助用垂直片部を備え、この補助用垂直片部と前記ケース本体の垂直部との間に入り込んで該ケース本体が前記固定部材力離間する側へ接当阻止するためのストッパー部材を該固定部材の下端部に固定及び固定解除自在に設けている。

[0010] 前記カバー部材の上端を係止する第 1係止部を前記ケース本体に備えさせ、前記第 1係止部に前記カバー部材の上端を係止した状態で、該カバー部材を前記ケース本体側へ移動させて該カバー部材を該ケース本体に装着するに伴って、該カバー部材の下端を係止保持するための第 2係止部を該ケース本体に備えさせてもよい。発明の効果

[0011] 収納ケースに対する固定部材の卷取ロールの回転軸芯方向における位置を変更可能に構成することによって、壁面や天井に収納ケースを固定する場合に、壁面においては裏面に柱を備えた部位に、又、天井においては裏面にチャンネル部材を備えた部位に固定部材を取り付けることが可能になり、今まで取り付けることができなかつた箇所へも補強材を不要にしながらも固定部材を壁面に強固に固定することができ、収納ケースの取り付けを迅速に行うことができる映写スクリーンの取付構造を提供することができる。尚、固定部材を躯体側に取り付けた後、収納ケースを固定部材に固定する場合の方が固定部材の躯体側への固定作業を行い易い利点があるが、収納ケースに備えられた固定部材を躯体側の特定部位へ位置合わせしながら固定する構成であってもよい。

[0012] 固定部材を、躯体である壁面からほぼ水平方向前方に延びる水平部とこの水平部の基端部力該壁面とほぼ平行な状態で下方に延びる垂直部とからなるほぼ逆 L字形状からなり、前記収納ケースを、前記卷取ロールを回転自在に取り付け支持すると共に前記固定部材とほぼ同一形状のほぼ逆 L字形状のケース本体と、このケース本体の前方を覆うために該ケース本体に着脱自在に備えさせたカバー部材とから構成することによって、平板状の固定部材に比べて保形強度を高めることができる。又、力バー部材を取り外してケース本体内のスクリーンのメンテナンスを行うことができるだけでなぐ破損したカバー部材のみを取り替えることもできる。

[0013] 固定部材を構成する水平部の前側の垂直端面に、収納ケースのケース本体を構成する水平部の前端から上方へ突出してから水平方向後方へ延びる水平片部を係止保持可能な保持部を備えさせ、収納ケースを構成する水平部の基端部の上端部分から後方に突出してから下方に延びる垂直片部と収納ケースを構成する垂直部との間に下方力入り込んで垂直片部を下方力受け止める受け止め部を有すると共に固定部材力離間する側への収納ケースの移動を接当阻止するための係止部材を固定部材に上方へ移動付勢した状態で設けることによって、固定部材に対して収納ケースを係止作用にて保持させることができ、螺子止めなどにより固定部材に収納ケースを保持させる構成に比べて収納ケースを固定部材に保持させる作業を迅速に行うことができ、特に重量のある収納ケースにおいて有利になる。

[0014] 係止部材が、合成樹脂からなり、上端に垂直片部と収納ケースの垂直部との間に下方から係止して該垂直片部を下方力受け止める受け止め部を有すると共に固定部材力離間する側への収納ケースの移動を接当阻止する係止部を備えた本体の下端に、固定部材の底板部に接当して本体を上方に移動付勢するための波形状のパネ部及び固定部材に形成の孔力外部へ突出して本体を下方へ強制的に移動操作するための操作部を併設することによって、操作部を持って下方に引っ張り操作するだけで、係止解除して固定部材に対して収納ケースを取り外すことができながらも、それら 3つの部材、つまり係止部材、パネ部、操作部を別々に構成してそれらを組み付ける構成に比べて組み付け作業面及び在庫管理を含めたトータルコスト面において有利になる。

[0015] 収納ケースを構成するケース本体の垂直部の下部に後方に突出して下方に延びる補助用垂直片部を備え、この補助用垂直片部とケース本体の垂直部との間に入り込んでケース本体が固定部材力離間する側へ接当阻止するためのストッパー部材を固定部材の下端部に固定及び固定解除自在に設けることによって、係止部材による係止が解除された場合でも、固定部材に対して収納ケースが外れることをストッパー部材にて確実に阻止することができる。

[0016] カバー部材の上端を係止する第 1係止部をケース本体に備えさせ、第 1係止部にカバー部材の上端を係止した状態で、カバー部材をケース本体側へ移動させてカバ一部材をケース本体に装着するに伴って、カバー部材の下端を係止保持するための第 2係止部をケース本体に備えさせることによって、カバー部材の上下端をケース本体に係止保持させるだけで、装着状態のカバー部材がケース本体から容易に外れることがなぐ部品点数及び組み付け工数の低減ィ匕を図りながらも、信頼性の高いものにすることができる。

図面の簡単な説明 [0017] [図 1]映写スクリーンの斜視図である。

[図 2]天井面と壁面とに跨った状態で取り付けられた映写スクリーンの側面図である。

[図 3]天井面と壁面とに跨った状態で取り付けられた映写スクリーンの縦断側面図である。

[図 4]映写スクリーンの一部省略した縦断正面図である。

[図 5]映写スクリーンの一端側の分解斜視図である。

[図 6]キャップを取り付ける直前の映写スクリーンの一端側の斜視図である。

[図 7]図 2で示したスクリーンよりも大きなスクリーンを収納した大型の映写スクリーンの縦断側面図である。

[図 8]図 7で示したスクリーンよりも大きなスクリーンを収納した大型の映写スクリーンの縦断側面図である。

[図 9]別のブラケットにて卷取ロールを支持した状態の映写スクリーンの縦断側面図である。

[図 10]別のブラケットにて卷取ロールを支持した状態の映写スクリーンの縦断側面図である。

[図 11]別のブラケットにて卷取ロールを支持した状態の映写スクリーンの縦断側面図であり、（a)はカバー部材をケース本体に装着した状態を示し、（b)はカバー部材をケース本体に装着する直前の状態を示し、 (_c)はカバー部材をケース本体力取り外した状態を示している。

[図 12]図 11で示したブラケットの斜視図である。

符号の説明

[0018] 1 スクリーン

2 収納ケース

3 固定部材

3K 孔

3S 底板部

4 卷取ロール

4A 支軸取っ手

B ノー

B 凹部

A 上端板部水平部

a ボルト揷通孔垂直部

A 背板部a, 7b ボルト揷通孔ケース本体X 凹部

S 固定面a, 8b 係止保持部カバー部材0 水平部

1 垂直部

1A 水平片部2 垂直片部3 係止部材4A 係止部4 本体

5 パネ部

6 操作部

7 補助用垂直片部8 ストッパー部材 A 縦板部

B 水平板部 b ボルト挿通孔 19 ボノレト

19 凹部

20 係止部

21 突出片

22B フランジ部

22 ブラケット

22A ブラケット本体

22K 貫通孔 (切欠き）

23 ボノレト

24 ナット

25 キャップ

26 ビス

27, 28 ロック部材

28A 貫通孔

29 延出部

30 ビス

31 ボノレト

発明を実施するための最良の形態

図 1に、躯体側へ固定して使用することができる映写用のスクリーン 1 (図 3参照）が収納された収納ケース 2を示している。前記収納ケース 2は、それの後側に左右方向にスライド自在に備えられた複数の固定部材 3, 3を介して壁面又は天井面に固定することができる映写スクリーンとして構成されている力図 2及び図 3に示すように、天井面 Tと壁面 Hとに跨る角部に取り付けて実施することができる。尚、前記壁や天井を躯体と称する他、柱など地震又はその他の振動や衝撃を支えるものを躯体と称するものとする。ここでは、 2つの固定部材 3, 3を用いて収納ケース 2を躯体側へ固定するようにしているが、 3つ以上の固定部材を設けて収納ケース 2を躯体側へ固定することによって、固定部材力の荷重を 3つ以上の固定部材に分散させて収納ケース 2を支持することができるから、より一層躯体側力収納ケース 2が外れることを確実に阻止することができる利点がある。

[0020] 前記スクリーン 1は、前記収納ケース 2内に回転自在に設けられた卷取ロール 4に巻き取られた収納姿勢（図 2参照）とそのスクリーン 1の下端に取り付けられた取っ手 5 を下方へ引つ張り操作することにより引き出してプロジェクターなど力の映像を映し出し可能となる使用姿勢 (図示せず)とに姿勢変更自在に構成されている。前記取つ手 5は、スクリーン 1の一端に取り付けられてスクリーン 1の巻き取り位置を規制するためのバー 5Bの左右方向ほぼ中央の下端に固定されている。

[0021] 図 5及び図 6に示すように、前記固定部材 3は、壁面からほぼ水平方向に延びる水平部 6とこの水平部 6の壁面側の基端部力壁面とほぼ平行な状態で下方に延びる垂直部 7とからなる側面視においてほぼ逆 L字形状力なり、強度面力金属材料で構成する方が好ましヽが、場合によっては合成樹脂ある、は木などで作製してもよヽ。前記固定部材 3の水平部 6を構成する上端板部 6Aに大きさの異なる大小 2つずつのボルト揷通孔 6a, 6a、 6b, 6bを形成し、又、固定部材 3の垂直部 7を構成する背板部 7Aの上下 2箇所にボルト揷通孔 7a, 7bを形成して、天井面及び壁面の両方に又は!、ずれか一方にボルトにて固定部材 3を固定することができるようにして、る。

[0022] 前記収納ケース 2は、図 2、図 3、図 5及び図 6に示すように、前記卷取ロール 4を回転自在に取り付け支持すると共に固定部材 3とほぼ同一形状のほぼ L字形状のケース本体 8と、このケース本体 8の前方を覆うための側面視においてほぼ半円弧形状のカバー部材 9とからなり、強度面力も金属材料で構成する方が好ましいが、場合によつては合成樹脂ある、は木などで作製してもよ、。

[0023] 図 3及び図 5に示すように、前記固定部材 3を構成する水平部 6の前側の垂直端面に、前記収納ケース 2のケース本体 8を構成する水平部 10の前端から上方へ突出して力水平方向後方へ延びる水平片部 10Aを水平方向から係止保持可能な保持部としての凹部 6Bを備えさせ、収納ケース 2を構成する水平部 10の基端部の上端部分力も後方に突出してから下方に延びる垂直片部 12と収納ケース 2を構成する垂直部 11との間に下方力も入り込んで垂直片部 12を下方力も受け止める受け止め部を有すると共に固定部材 3から離間する側への収納ケース 2の移動を接当阻止するための係止部材 13を固定部材 3に上方へ移動付勢した状態で設けている。 [0024] 前記係止部材 13が、合成樹脂からなり、上端に垂直片部 12と収納ケース 2の垂直部 11との間に下方から係止して該垂直片部 12を下方から受け止める受け止め部を有すると共に固定部材 3から離間する側への収納ケース 2の移動を接当阻止する係止部 14Aを備えた本体 14の下端に、固定部材 3の底板部 3Sに上方力も接当して本体 14を上方に移動付勢するための波形状のパネ部 15及び固定部材 3に形成の孔 3 K力も外部へ突出して本体 14を下方へ強制的に移動操作するための操作部 16を併設している。そして、図 2及び図 5に示すように、前記係止部材 13は、垂直部 7の横側壁部に形成の上下方向の長孔 7Kを介して 2個のビス 32, 32にて上下動自在で、かつ、パネ部 15にて上方へ移動付勢された状態で固定部材 3に取り付けられて、る

[0025] 前記収納ケース 2を構成するケース本体 8の垂直部 11の下部に後方に突出して下方に延びる補助用垂直片部 17を備え、この補助用垂直片部 17とケース本体 8の垂直部 11との間に入り込んでケース本体 8が固定部材 3から離間する側へ接当阻止するためのストッパー部材 18を固定部材 3の底板部 3Sに複数のボルト 31を介して固定及び固定解除自在に設けている。前記ストッパー部材 18は、前記補助用垂直片部 1 7とケース本体 8の垂直部 11との間に入り込む縦板部 18Aと、この縦板部 18 Aの下端力も水平方向壁面側に延びる水平板部 18Bとからなり、この水平板部 18Bにボルト揷通孔 18b, 18bを形成している。尚、前記垂直部 11は、ケース本体 8の上端と下端の 2箇所に配置され、それら 2つの垂直部 11, 11が後述する固定面 8Sを形成する傾斜板部 11 Aにて連結されて、る。

[0026] 前記収納ケース 2を、例えば図 2に示すように、天井面と壁面との角部に取り付ける場合には、その角部に複数 (ここでは 2個である力 3個以上であってもよい）の固定部材 3, 3を所定間隔を置いた状態で配置し、図示していないボルトを用いて壁の裏面にある柱や天井裏のチャンネル部材などに固定する。次に、収納ケース 2を固定部材 3, 3にそれに備えさせている係止部材 13, 13にて係止させて仮止めした後、ストッパー部材 18を固定部材 3の底板部 3Sに複数のボルト 31を介して固定している。尚、前記ストッパー部材 18にて収納ケース 2を固定部材 3, 3に完全に固定するまでは、係止部材 13の操作部 16を下方へ引っ張り操作することにより係止を解除してから、固定部材 3, 3に対して収納ケース 2を再度係止することで、収納ケース 2に対する固定部材 3, 3の位置、つまり収納ケース 2に対する固定部材 3, 3の卷取ロール 4 の回転軸芯 Y方向（図 1参照）における位置を調節することができる。

[0027] 前記カバー部材 9の上方後端部に、上向きでほぼ半円弧状の上端 20を備えさせ、その上端 20に係止するべぐ前記ケース本体 8の前端に後方側ほど上方に位置する円弧状の凹部 19を形成し、前記凹部 19を形成する上下一対の突出片のうちの下側の突出片 21を前方に延出させてから上方に延出させた延出部に構成することによつて、その延出部 21の上端 (先端）にカバー部材 9の上方側で後方側部分を下方から受け止めて支持することができるようになつている。従って、図 3に示すように、 2点鎖線で示す位置までカバー部材 9をそれの下方を持って上方へ揺動操作することによつて、係止部 20を凹部 19から係止解除することができ、その係止解除後において前方側へカバー部材 9を移動させることによって、カバー部材 9をケース本体 8から取り外すことができるようになつている。前記固定部材 3, 3を天井面と壁面とに跨った状態で取り付けた場合に、前記のように係止部 20が凹部 19から係止解除可能となる位置までカバー部材 9を上方側へ揺動操作可能となるように固定部材 3の上下寸法 Lを設定することによって、固定部材 3, 3から収納ケース 2を取り外さなくても、カバー部材 9を取り外すことができるようにして、る。

[0028] 前記卷取ロール 4の両端に備えさせた大きさの異なる（同一でもよい）の固定側の（回転しな、）支軸 4Aは、前記ケース本体 8に着脱自在に取り付けられたブラケット 22 , 22に貫通支持されている。前記ブラケット 22, 22は、前記支軸 4Aを貫通保持する板状のブラケット本体 22Aと、このブラケット本体 22Aの後端部をほぼ 90度折り曲げて前記ケース本体 8に固定するためのフランジ部 22Bと力もなつている。そして、前記フランジ部 22Bを固定するための前記ケース本体 8の固定面 8Sが上側ほど前方に位置する前倒れ傾斜面に構成され、前記ブラケット 22, 22をケース本体 8に固定するだけで、各ブラケット 22がそれの前端部側ほど下方に位置する傾斜姿勢になるように構成されている。このようにブラケット 22をケース本体 8に傾斜姿勢で取り付けることによって、図 7及び図 8 (図 8の方が図 7よりも更に大型のものである）に示すように、大型のスクリーン 1 (卷取ロール 4)を取り付けることができるようになつている。つまり、固定部材 3, 3、ケース本体 8、ブラケット 22, 22を共通部材として用いることができながらも、カバー部材 9を大型のものに取り替えるだけで、大型のスクリーン 1 (卷取ロール 4)を取り付けることができるのである。ここでは、両端に備えさせた 2つのブラケット 22, 22ともケース本体 8に対して着脱可能に構成した力一方のブラケット 22のみ取り外し可能に構成してもよヽ。

[0029] 前記ケース本体 8に前記フランジ部 22Bを前記卷取ロール 4の回転軸芯方向でスライド自在に係止保持するための上下一対の係止保持部 8a, 8bを設け、前記係止保持部 8a, 8bにて前記フランジ部 22Bを係止保持させた状態で該フランジ部 22Bに形成の貫通孔 22Kを貫通させた螺子体であるボルト 23の先端を前記固定面 8Sよりも後方へ逃がすと共に該先端に螺合させるためのナット 24を収納可能とするための凹部 8Xを前記ケース本体 8に形成して、る。

[0030] 図 4及び図 6に示すように、前記収納ケース 2の両端のそれぞれに、端部開口部を覆うためのキャップ 25を複数のビス 26を用いて固定している力キャップ 25を収納ケース 2に外嵌により固定する構成であってもよ、。

[0031] 前記収納ケース 2から卷取ロール 4を取り外して点検したり、別の卷取ロールに取り替えることができる構成について説明すれば、まず、両端のキャップ 25, 25を取り外すと共にカバー部材 9を取り外してから、一方のブラケット 22をケース本体 8から取り外す。続いて、卷取ロール 4を左右方向のうちのブラケット 22を外した側に移動させて、他方のブラケット 22から卷取ロール 4の支軸 4Aを抜き取って卷取ロール 4を取り外すのである。尚、前記卷取ロール 4を左右方向のうちのブラケット 22を外した側に移動させることができない場合には、両方のブラケット 22, 22を取り外すことになる。尚、取り外した卷取ロール 4を再度取り付ける、又は別の卷取ロールを取り付ける場合には、ブラケット 22, 22〖こ卷取ロールの支軸 4A, 4Aを揷通させてから、ブラケット 22, 22をケース本体 8にボルト 23とナット 24を用いて固定した後、両端のキャップ 25 , 25を取り付けると共にカバー部材 9を取り付けて作業を終了することになる。

[0032] 前記ブラケット 22, 22における卷取ロール 4の支軸 4Aの貫通孔 22Cを、図 9及び図 10に示すように、斜め上方に開口する切欠きに構成し、その切欠き 22Cに卷取ロール 4の支軸 4Aを固定するためのロック部材 27又は 28を固定解除自在に設けることによって、ブラケット 22, 22を取り外すことなぐ卷取ロール 4を容易迅速に取り外すことができる利点がある。図 9のロック部材 27は、ブラケット 22に水平軸芯 X周りで摇動自在に取り付け、そのロック部材 27の先端をブラケット 22に係止及び係止解除自在に設けている。又、図 10のロック部材 28は、卷取ロール 4の支軸 4Aを貫通する貫通孔 28 Aを備えた板部材カもなり、その板部材 28をブラケット 22にビス 30を用いて固定及び固定解除自在に設けて、る。

図 1一図 10では、前記カバー部材 9の上方後端部に、上向きでほぼ半円弧状の上端 20を備えさせ、その上端 20に係止する第 1係止部として、前記ケース本体 8の前端に後方側ほど上方に位置する円弧状の凹部 19を形成し、第 1係止部 19にカバー部材 9の上端 20を係止させるだけの構成であった力図 11 (a) , (b) , (c)に示すように構成してもよい。つまり、第 1係止部 19にカバー部材 9の上端 20を係止した状態で、カバー部材 9をケース本体 8側へ移動させてカバー部材 9をケース本体 8に装着するに伴って、カバー部材 9の下端を係止するための第 2係止部としてのビス 32を後述する左右のブラケット 33にねじ込み固定している。従って、図 11 (c)に示すように、ケース本体 8から取り外したカバー部材 9の上端 20を、図 11 (b)に示すように、第 1係止部 19に係止して第 1係止部 19を支点として下方にカバー部材 9を揺動操作することによって、円弧状に折り曲げられたカバー部材 9の下端 9Aがそれの弾性力により第 2係止部 32を乗り越えて第 2係止部 32よりも後方側に位置することで、下端 9Aの先端が第 2係止部 32に接当し、カバー部材 9の上方への揺動を阻止するようになつている。このようにカバー部材 9の上下端 20, 9Aをケース本体 8に係止保持させる構成とすることによって、図 1一図 10で示したように、キャップ 25, 25の一部がカバー部材 9に外嵌して固定しなくても、カバー部材 9がケース本体 8から容易に外れてしまうことを阻止することができながらも、キャップ 25, 25を取り外すことなぐカバー部材 9 のみをケース本体 8から迅速に取り外すことができるようにして、る。前記カバー部材 9を取り外す場合には、指などにより下端 9Aをそれの弾性力を利用して下方へ少し押し下げた状態 (第 2係止部 32に接当しな、状態まで押し下げた状態)でカバー部材 9を第 1係止部 19を支点として上方へ揺動操作することによって、ケース本体 8から取り外すことができるようになつている。図に示している他の構成は、前述したものと同一であるため、説明を省略する。

[0034] 図 1一図 10で示した左右のブラケット 22, 22を、図 11 (a) , (b) , (c)及び図 12に示すように構成することによって、図 1一図 10で示したキャップ 25, 25の一部がカバ一部材 9の左右両端に外嵌することがなぐ前述のようにキャップ 25, 25を取り外すことなぐカバー部材 9をケース本体 8から独立して取り外すことができるようになっている。つまり、ケース本体 8及びカバー部材 9の左右両端面に接すると共にケース本体 8にビス止めされ、かつ、外面側力キャップ 25がビス止めされる板部材 33の内面に、前記卷取ロール 4の支軸 4Aを入り込ませて支持可能な切欠き 34Aが形成されたアーチ型（門型）のブラケット 34を固定している。前記板部材 33に、支軸 4Aを逃がすための貫通孔 33Aを形成している。又、板部材 33の後側部分をほぼ逆 Uの字状に切欠き、その部分を内側に折り曲げてほぼ水平方向の突出片 33Bを構成している産業上の利用可能性

[0035] 本発明のスクリーンの取付構造は、取っ手 5を下方へ引き下げて収納姿勢のスクリーン 1を使用姿勢に姿勢変更するものに適応することができる他、電動モータの電動力を用いて卷取ロールを回転させることにより、スクリーン 1を収納姿勢と使用姿勢とに姿勢変更することができるものにも適応することができる。収納ケースの具体的構成及び形状は、図に示されるものに限定されるものではなぐ各種自由に変更可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 映写用のスクリーンを巻き取るための卷取ロールを収納ケースに回転自在に設け、躯体に前記収納ケースを複数の固定部材を介して取り付けてなるスクリーンであって、前記収納ケースに対する前記固定部材の前記卷取ロールの回転軸芯方向における位置を変更可能に構成したことを特徴とする映写スクリーンの取付構造。

[2] 前記固定部材を、躯体である壁面からほぼ水平方向前方に延びる水平部とこの水平部の基端部カも該壁面とほぼ平行な状態で下方に延びる垂直部とからなるほぼ逆 L字形状力なり、前記収納ケースを、前記卷取ロールを回転自在に取り付け支持すると共に前記固定部材とほぼ同一形状のほぼ逆 L字形状のケース本体と、このケース本体の前方を覆うために該ケース本体に着脱自在に備えさせたカバー部材とから構成してなる請求項 1に記載の映写スクリーンの取付構造。

[3] 前記固定部材を構成する水平部の前側の垂直端面に、前記収納ケースのケース本体を構成する水平部の前端から上方へ突出してから水平方向後方へ延びる水平片部を係止保持可能な保持部を備えさせ、前記収納ケースを構成する水平部の基端部の上端部分力後方に突出して力下方に延びる垂直片部と該収納ケースを構成する垂直部との間に下方力入り込んで該垂直片部を下方力受け止める受け止め部を有すると共に前記固定部材から離間する側への該収納ケースの移動を接当阻止するための係止部材を前記固定部材に上方へ移動付勢した状態で設けてなる請求項 2に記載の映写スクリーンの取付構造。

[4] 前記係止部材が、合成樹脂からなり、上端に前記垂直片部と前記収納ケースの垂直部との間に下方から係止して該垂直片部を下方から受け止める受け止め部を有すると共に前記固定部材から離間する側への該収納ケースの移動を接当阻止する係止部を備えた本体の下端に、該固定部材の底板部に接当して本体を上方に移動付勢するための波形状のパネ部及び前記固定部材に形成の孔力外部へ突出して該本体を下方へ強制的に移動操作するための操作部を併設してなる請求項 3に記載の映写スクリーンの取付構造。

[5] 前記収納ケースを構成するケース本体の垂直部の下部に後方に突出して下方に延びる補助用垂直片部を備え、この補助用垂直片部と前記ケース本体の垂直部との間に入り込んで該ケース本体が前記固定部材力離間する側へ接当阻止するためのストッパー部材を該固定部材の下端部に固定及び固定解除自在に設けてなる請求項 2— 4のいずれかに記載の映写スクリーンの取付構造。

前記カバー部材の上端を係止する第 1係止部を前記ケース本体に備えさせ、前記第 1係止部に前記カバー部材の上端を係止した状態で、該カバー部材を前記ケース本体側へ移動させて該カバー部材を該ケース本体に装着するに伴って、該カバー部材の下端を係止保持するための第 2係止部を該ケース本体に備えさせてなる請求項 2に記載の映写スクリーンの取付構造。