WO2005001292A1 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Akira Hiwata
Yoshiyuki Futagami
Teruyuki Akazawa
Noboru Iida
Kiyoshi Sawai
Hidenobu Shintaku
Takashi Morimoto
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Abstract

固定鏡板2bの歯底と旋回ラップ部4aの歯先との間のスラスト方向の第1隙間15と、旋回鏡板4bの歯底と固定ラップ部2aの歯先との間のスラスト方向の第2隙間16とを、外周側から内周側へ漸次増大する形状に形成し、かつ第1隙間15を、第2隙間16より大きく形成して、熱歪みに対し各ラップ部2a,4aの接触面圧を低く保つとともに、圧力変形に対し固定スクロール部品2の歯先と旋回スクロール部品4の歯底の接触圧力を均等に保つことにより、各スクロール部品2,4に掛かる負荷をスラスト面で均等に受ける。

Description

明細書
スクロール圧縮機 技術分野
本発明は、 固定スクロール部品と旋回スクロール部品を D齒み合わせて 縮室を 形成し、 旋回スクロール部品の旋回運動によって圧縮室が容積を変えな力ら移動 することで、 冷媒の吸入、 圧縮、 及び吐出を行うスクロール圧縮機に鬧する。
従来から、 冷凍空調用の密閉型圧縮機としては、 レシプロ式、 ロータり式、 ス クロール式があり、 いずれの方式ち家庭用、 業務 の冷凍空調分野で使用されて きている。 現在ではコス卜、 性能面等でそれぞれの特徴を活かした開発力行われ ている。
中でも圧縮機構及び電動機構を容器に収納した圧縮機は、 防音とメンテナンス フリーを意図し いわゆる密閉型 1Ϊ縮機で代表され、 スクロール圧縮機とロータ リ圧縮機が主流となっている。 スクロール圧縮機は、 一般に、 鏡板から咼巻状の ラップ部が立ち上がる固定スクロール部品及び旋回スクロール部品を嚙み合わせ て双方間に圧縮室を形成し、 旋回スクロール部品を自転掏束機構による自転の拘 束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき、 圧縮室が容積を変えながら移動する ことで吸入、 圧縮、 吐出を行い、 )5定回スクロール部品の外周部及びラップ部背面 に所定の背圧を潤滑用のオイルにより印加して、 旋回スクロール部品が固定スク ロール部品から離れて転覆しないようなことが、ないようにしている。
上記従来のスクロール圧縮機は、 図 1了に示すように、 固定ラップ部 2 a (以 下、 ラップ部 2 a) と固定鏡板 2 b (以下、 鏡板 2 b) からなる固定スクロール 部品 2と、 旋回ラップ部 4 a (以" 、 ラップ部 4 a) と旋回鏡板 4 b ( 下、 鏡 板 4 b)からなる旋回スクロール部品 4とを fl齒み合わせて双方間に圧縮室 5を形 成し、 旋回スクロール部品 4を自転拘束機構 2 2による自転の拘束のもとに円軌 道に沿って旋回させたとき、 圧縮室 5が容積を変えながら移動することで、 泠媒 の吸入、 圧縮、 及び吐出を行う。 即ち、 冷媒は、 吸入管 1より吸い込まれ、 固定スクロール部品 2の吸入空間 3 を経て、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4との間で形成される圧縮 室 5に閉じ込められ、 中心に向かって容積を減少させながら圧縮されて、 吐出ポ —卜 6より吐出される。
このとき、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4との間に形成される 圧縮室 5内は圧縮作用を行うことにより圧縮熱が生じるため、 この熱により各ス クロール部品 2, 4が高温になる。 そして、 各圧縮室 5内の圧力は最外周側の圧 縮室 5から中心側の圧縮室 5に向けて順次圧力が高くなつていくため、 各ラップ 部 2 a, 4 aには最外周側から中心側に向けて温度勾配か'生じている。 即ち、 中 心側 (最内周側) の圧縮室 5は最外周側の圧縮室 5より高温になっている。 この 温度上昇により各ラップ部 2 a, 4 aは熱膨張し、 特に高温となる中央側に位置 する各ラップ部 2 a, 4 aの内周端側は大き <熱膨張する。 このため、 各ラップ 部 2 a, 4 aの熱膨張時には、 各ラップ部 2 a, 4 aの歯先と各鏡板 2 b, 4 b の歯底とのスラス卜方向隙間が組立時の隙間寸法よりも小さ <なり、 各ラップ部 2 a, 4 aの歯先が各鏡板 2 b, 4 bの歯底と接触する。 さらに、 接触面圧が高 まると互いにカジリが発生し、 各鏡板 2 b, 4 bや各ラップ部 2 a, 4 aが損傷 する恐れがある。
そこで、 例えば特許文献 1に記載のスクロール圧縮機では、 旋回スクロール部 品又は固定スクロール部品のラップ部を、 鏡板の歯庭から歯先までの高さ寸法を 調整し、 組立状態において各ラップ部の歯先と相手方の歯庭との間に最内周側で 最も大きくなるようなスラス卜方向隙間を形成する構成としている。
また、 特許文献 2に記載のスクロール圧縮機では、 ラップ部の歯先面の温度分 布を測定し 結果をもとに、 旋回スクロール部品又は固定スクロール部品の 5ち 少なくとも一方のラップ部の歯先を、 相手方の歯底との間のスラス卜方向隙間が 最内周側で最も大きくなるよ に形成し り、 そのスラス卜方向隙間を複数段階 で変化するように形成し りしてし、る。
ま 、特許文献 3に記載のスク口ール圧縮機では、同じく図 1了に示すように、 吸入管 1より吸い込まれ 冷媒ガスは、 ラップ部 2 aと鏡板 2 bからなる固定ス ク口ール部品 2の吸入空間 3を経て、 ラップ部 4 aと鏡板 4 bからなる旋回スク □―)レ部品 4とかみ合わさつてできる圧縮室 5に閉じ込められ、 固定スクロール 部品 2の中心に向かって容積を減少させながら圧縮され、 吐出ポート 6より吐出 される。
旋回スクロール部品 4と、 軸受部材 7のリング状の溝に装着された摺動仕切り 環 1了とに囲まれて形成される背圧室 8は、 吐出圧力と吸入圧力との間の中間圧 に設定されており、 背圧調整機構 9によりこの中間圧が一定圧となるよう制御さ れている。 なお、 摺動仕切り環 1了は、 旋回スクロール部品 4の裏面 4 dと摺動 する。
背圧調整機構 9は、 背圧室 8から固定スクロール部品 2の内部を通って吸入空 間 3へと連通している連通路 1 0に、 ノ\ 'ルブ 1 1を設けたもので、 背圧室 8の圧 力が設定圧力より高くなるとバルブ 1 1が開き、 背圧室 8のオイルを吸入空間 3 へと供給し、 背圧室 8内を一定の中間圧に維持している。 また吸入空間 3へと供 給されたオイルは、 旋回運動とともに圧縮室 5へと移動し、 圧縮室 5間の漏れ防 止に役立っている。旋回スクロール部品 4の背面には、前述の中間力が印加され、 運転中に転覆するのを抑えている。 転覆すると固定スクロール部品 2と旋回スク ロール部品 4が離れてしまい、 その部分に漏れが発生してしまう。
スクロール圧縮機を構成する固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4の 材料には、両方に鐯鉄を主とした鉄系を、又は、固定スクロール部品 2に鉄系を、 旋回スクロール部品 4にはアルミニウム系を用い ものがある。
(特許文献 1 )
特開昭 58 -67902号公報
(特許文献 2)
特閧平 07— 1 97 89 1号公報
(特許文献 3)
特開 200 1— 28 025 2号公報 しかしながら、 上記のような構成では、 圧力による固定スクロール部品ゆ旋回 スクロール部品の変形までは考慮されておらず、 高負荷運転の場合ゃ冷媒として 二酸化炭素を用いた場合には、 固定スクロール部品の歯先と旋回スクロール部品 の歯底との接触圧力が不均等となり、 カジりや異常磨耗が発生する恐れがあり、 圧縮機としての圧縮効率、 耐^性が低下してしまうという問題を有していた。 そこで、 本発明は、 上記従来の課題に鑑みてなされたちので、 簡単で低コス卜 を図つた構成としながらも、 高効率及び高信頼性を有するスク口―)レ圧縮機を提 供することを目的とするものである。
一方、 二酸化炭素を冷媒として用いた場合、 圧縮機の吐出圧力は、 フロンを冷 媒とする従来の圧縮機と比較すると、 高圧側圧力が約 7〜1 0倍以上高い。 この ため、 旋回スクロール部品が固定スクロール部品から引き離されないだけの背圧 を与えると、 旋回スクロール部品^^固定スクロール部品に強く押し付けられ、 摺 動部の異常磨耗や焼付きが発生し、 入力増加による性能低下を招 <ことになる。 まだ、 大容量で多冷媒となるシステムでは、 液冷媒の戻りが激しい過渡運転時 においては、 洗浄性の高い二酸化炭素の液)令媒により、 旋回スクロール部品のス ラス卜面において潤滑油切れゆ温度上昇が発生してアルミニウム表面が起点とな り焼付きに至る恐れがある。
ま 、 同じ熱膨張係数の金属、 鉄系材料を用いて両スクロール部品を形成した 場合には、 旋回スクロール部品の比重が大きくなる めに、 運転時の遠心力が大 きくなり、 その結果、 軸受部材負荷が高くなり、 摺動損失も大きくなる。 特に、 高速運転時には遠心力が非常に大きくなることから主軸と軸受部材で激しく磨耗 してしまう。 ま 、 ラップ部の精度を高めるには、 取り付け面や摺動面を精密に 機械加工する必要があるが、 鉄系材料は切削性が低いために、 その加工が極めて 難しく、 生産性を向上させることが困難であった。
また、 各圧縮室は圧縮作用を行うことにより圧縮熱が生じ、 この熱によって各 スクロール部品が'高温になる。 そして、 各圧縮室内の圧力は、 最外周側の圧縮室 から中心側の圧力室に向けて順次高くなり、 各ラップ部には最外周側から中心側 に向かって温度勾配が生じる。 即ち、 中心側 (最内周側) の圧縮室は最外周側の 圧縮室より高温になる。 この温度上昇により各ラップ部は熱膨張し、 特に高温と なる中央側に位置する各ラップ部の内周側は大きく熱膨張してしまう。この め、 各ラップ部の熱膨張時には、 各ラップ部の歯先面と各鏡板の歯底とのスラス卜方 向隙間が組立時の隙間寸法よりも小さくなり、 各ラップ部の歯先面が各鏡板の歯 底と接触する。 さらに接触面圧が高まると、 お互いにカジりが発生し、 各鏡板や 各ラップ部が損傷する恐れがあり、 圧縮機としての圧縮効率、 耐久性が低下して しまうという問題がある。 特に、 固定スクロール部品に鉄系材料を、 旋回スクロ ール部品にアルミニウム系材料を用い、 異なる熱膨張係数の金属を用し、て形成し た場合には、 この問題は顕著に現れる。
また、 スラス卜方向隙間の存在による性能低下を回避するために、 旋回スクロ ール部品及び固定スクロール部品のどちらか又は両方にチップシールを設ける場 合には、 チップシールが接触することによる摺動損失の増大や、 部品点数の増加 及び加工工程の増加により生産性を低下させるとい 問題を有していた。
したがって、 他の本発明の目的は、 二酸化炭素を冷媒として用い 場合に、 高 効率及び高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供することにある。
さらにま 、 特許文献 2に記載のスクロール圧縮機では、 固定スクロール部品 と旋回スクロール部品との間に形成される各圧縮室が、 圧縮作用を行うことによ る圧縮熱で各ラップ部が熱膨張することは考慮しているが、 圧縮機の吐出圧力と 吸入圧力の圧力差による固定スクロール部品と旋回スクロール部品の変形は考慮 していない。 特に、 旋回スクロール部品における偏心軸受の八ウジング部は、 旋 回スクロール部品の鏡板の厚みが小さく、 吐出圧力と吸入圧力の差圧により、 固 定スクロール部品側への変形が大きく、 旋回スクロールの歯底と固定スクロール の歯先が片当たりにより接触面圧が高まり、 お互いにカジリが発生して、 圧縮機 としての圧縮効率、 耐久性が低下してしまうといラ課題を有していた。
そこで、 他の本発明の目的は、 旋回スクロールにおける偏心軸受のハウジング 部での圧力変形を考慮し、 高信頼性および運転初期から高効率を実現するスクロ ール圧縮機を提供することにある。 発明の開示
本発明の第 1の実施の形態によるスクロール圧縮機は、 固定スクロール部品の 固定鏡板から立ち上げた渦巻状の固定ラップ部と、 旋回スクロール部品の旋回鏡 板から立ち上げた渦巻状の旋回ラップ部とを嚙み合わせて圧縮室を形成し、 旋回 スクロール部品を自転拘束機構による自転掏束のもとに円軌道で旋回させて、 圧 縮室の容積を連続して変えながら冷媒を吸入、 圧縮、 吐出するスクローレ圧縮機 において、 固定鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラスト方向の第 1隙 間と、 旋回鏡板の歯底と固定ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の第 2 P泉間と を、 外周側から内周側へ漸次増大する形状に形成し、 第 1隙間を、 第 2隙間より 大きく形成したちのである。
本実施の形態によれば、 第 1隙間及び第 2隙間が外周側から内周側へ漸:^増大 しているので、 熱膨張変形による各ラップ部の接触面圧を低く保つこと力できる とともに、 吐出圧力によって固定スクロール部品が下に凸形状に変形して乇、 第 2隙間より大きくしている第 1隙間がその圧力変形分を吸収するので、 固定スク ロール部品の歯先と旋回スクロール部品の歯底の接触圧力は均等に保だれる。 従 つて、 カジりゆ異常磨耗が発生することがなく、 高い信頼性を確保したスクロ一 )レ圧縮機を提供することができる。
本発明の第 2の実施の形態は、 第 1の実施の形態によるスクロール圧縮機にお いて、 第" 1隙間を旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 第 2隙間を旋回鏡板の厚 さを変えて形成し ちのである。
本実施の形態によれば、 第 1隙間及び第 2隙間を外周側から内周側へ漸次増大 する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙間より大きくすることが簡単 ·低コ ストで可能となる。 これにより、 熱変形や圧力変形によるカジり等がなくなり、 高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供することができる。
本発明の第 3の実施の形態は、 第 1の実施の形態によるスクロール圧縮機にお いて、 第 1隙間を旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 第 2隙間を固定ラップ部 の高さを変えて形成したちのである。
本実施の形態によれば、 第 1隙間及び第 2隙間を外周側から内周側へ漸次増大 する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙間より大きくすることが簡単 ·低コ ス卜で可能となる。 これにより、 熱変形ゆ圧力変形によるカジり等がなく り、 高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供することができる。
本発明の第 4の実施の形態は、 第 1の実施の形態によるスクロール圧縮機にお いて、 第 1隙間を固定鏡板の厚さを変えて形成し、 第 2隙間を旋回鏡板の扉さを 変えて形成したちのである。
本実施の形態によれば、 第 1隙間及び第 2隙間を外周側から内周側へ漸次増大 する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙間より大きくすることが簡単 ·低コ ストで可能となる。 これにより、 熱変形ゆ圧力変形によるカジり等がなくなり、 高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供することができる。
本発明の第 5の実施の形態は、 第 1の実施の形態によるスクロール圧縮機にお いて、 第 1隙間を固定鏡板の厚さを変えて形成し、 第 2隙間を固定ラップ部の高 さを変えて形成し ものである。
本実施の形態によれば、 第 1隙間及び第 2隙間を外周側から内周側へ漸次増大 する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙間より大きくすることが簡単 ·低コ ス卜で可能となる。 これにより、 熱変形や圧力変形によるカジリ等がなくなり、 高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供することができる。
本発明の第 6の実施の形態は、 第 1から第 5の実施の形態によるスクロール圧 縮機において、 冷媒として二酸化炭素を用い、 旋回鏡板の厚さを旋回ラップ部の 高さの 3. 〇倍よりも小さくし ものである。
本実施の形態によれば、 二酸化炭素冷媒を用いた場合の吐出圧と吸入圧の差圧 に対して、 鏡板の厚さとラップ部の高さを適切な関係とし 旋回スクロール部品 が柔軟に変形することによって、 固定スクロール部品の歯先と旋回スクロール部 品の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 カジりや異常磨耗が発生することがな くなり、 高い信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。 本発明の第了の実施の形態は、 第 1から第 5の実施の形態によるスクロール圧 縮機において、 冶媒として H F C系又は H C F C系冷媒を泪い、 旋回鏡板の厚さ を旋回ラップ部の高さの 1 . 0倍よりも小さくしたちのである。
本実施の形態によれば、 H F C系又は H C F C系;令媒を用いた場合の吐出圧と 吸入圧の差圧に対して、 鏡板の厚さとラップ部の高さを適切な関係とした旋回ス クロール部品が柔軟に変形することによって、 固定スクロール部品の歯先と旋回 スクローレ部品の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 力ジリや異常磨耗が発生 することがなくなり、 高し M言頼性を確保したスクローリレ圧縮機を提供することが でさる。 了 本発明の第 8の実施の形態は、 第 1から第 5の実施の形態に るスクロール圧 縮機において、 冷媒として H C系冷媒を用い、 旋回鏡板の厚さを旋回ラップ部の 高さの 0. 6倍よりも小さくしたものである。
本実施の形態によれば、 H C系冶媒を用い 場合の吐出圧と吸入圧の差圧に対 して、 鏡板の厚さとラップ部の高さを適切な関係とした旋回スクロール部品が柔 軟に変形することによって、 固定スクロール部品の歯先と旋回スクロール部品の 歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 カジりゆ異常磨耗が発生することがなくな り、 高い信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供すること;^、できる。
本発明の第 9の実施の形態によるスクロール圧縮機は、 固定スクロール部品の 固定鏡板から立ち上げた渦巻状の固定ラップ部と、 旋回スクロール部品の旋回鏡 板から立ち上げた渦巻状の旋回ラップ部とを嚙み合わせて圧縮室を形成し、 旋回 スクロール部品を自転掏束機構による自転掏束のもとに円軌道で旋回させ、 圧縮 室の容積を連続して変えながら冷媒を吸入、 圧縮、 吐出するスクロール圧縮機に おいて、 冷媒として二酸化炭素を用い、 固定スクロール部品を鉄系金属材料で、 旋回スクロール部品をアルミニウム系金属材料で形成し、 旋回スクロール部品に 表面処理を施し、 固定鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の 第 1隙間が、 外周側から内周側へと増加するように、 旋回ラップ部の歯先を傾斜 させたちのである。
本実施の形態によれば、 固定スクロール部品が鉄系材料で、 旋回スクロール部 品がアルミニウム系材料で形成し、 旋回スクロール部品に表面処理を施している ので、 冷媒として二酸化炭素を用いだ高差圧運転において、 旋 鏡板の歯底が固 定ラップ部の歯先に強く押し付けられても、 硬化層を持っ 表面処理により巽常 磨耗を抑えて焼付きを生じることなく運転することができる。 また、 本実施の形 態によれば、 大容量で多冷媒となるシステムにおける液泠媒の戻りが激しい過渡 運転時においても、 洗浄性の高い二酸化炭素の液冷媒による、 旋回スクロール部 品のスラス卜面における潤滑油切れゆ温度上昇の発生による焼ィ寸きを生じること なく運転できる。 また、 本実施の形態によれば、 旋回スクローレ部品^ ίアルミ二 ゥム系材料で形成しているので、 高速運転時の駆動部の遠心力を小さくでき、 か つ耐久性に優れ摺動損失を少なくすることができる。 また、 本美施の形態によれ ば、 固定鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラスト方向の第 1隙間が外 周側から内周側へと増加するように、 旋回ラップ部の歯先を傾斜させることで、 圧縮過程におし、て中心部で生じる高温の圧縮熱に対してち、 旋回スクロ一リレ部品 におけるラップ部の中心部の歯先の接触を防止すること力できる。
本発明の第 1〇の実施の形態は、 第 9の実施の形態に るスクロール圧縮機に おいて、 内周側の旋回ラップ部における最小高さを、 外周側の旋回ラップ部にお ける最大高さの 99. 6%以上 1 0〇%未満としたものである。
本実施の形態によれば、各ラップ部の歯先面からの漏れ損失を低減させながら、 各ラップ部の歯先面のカジリ等を防ぎ、 歯先からの漏れを最小限に抑制すること ができ、 圧縮機の性能向上と信頼性の確保を両立することができる。
本発明の第 1 1の実施の形態によるスクロール圧縮機は、 固定スクロール部品 の固定鏡板から立ち上げ 渦巻状の固定ラップ部と、 旋回スクロール部品の旋回 鏡板から立ち上けた渦叁状の旋回ラップ部とを嚙み合わせて圧縮室を形成し、 旋 回スクロール部品を自転掏束機構による自転拘束のもとに円軌道で旋回させて、 圧縮室の容積を連続して変えながら冶媒を吸入、 圧縮、 D土出するスクロール圧縮 機において、 冷媒として二酸化炭素を甩い、 固定スクロール部品を鉄系金属材料 で、 旋回スクロール部品をアルミニウム系金属材料で形成し、 旋回ラップ部の歯 先以外に表面処理を施したちのである。
本実施の形態によれば、 圧縮過程において中心部で生じる高温の圧縮熱に対し ても、 旋回スクロール部品におけるラップ部の中心部の齒先の接触を防止するこ とができる。 ま 仮にラップ部の中心部の歯先が接触する:!:昜合でち、 歯先に表面 処理を施していないため、 運転中に焼付くことなく固定スクロール部品の歯先と 固定鏡板の齒底との間のスラスト方向隙間を調整する め、 加工をせずに、 圧縮 機の性能向上と信頼性を両立することができるので、 低コス卜化が図れる。 本発明の窮 1 2の実施の形態は、 第 9から第 1 1の実施の形態によるスクロ一 ル圧縮機において、 旋回鏡板の歯底と固定ラップ部の歯先との間のスラス卜方向 の第 2隙間力"^ 外周側から内周側へと増加するように、 旋回鏡板の歯底を傾斜さ せたちのでおる。
本実施の形態によれば、 冷媒として二酸化炭素を用いた高差圧運転下で、 固定 スクロール部品が圧力歪ゆ温度歪により、 固定スクローレ部品の渦巻ラップの歯 先が旋回鏡板の歯底に接触することを防止し、 高信頼性 ¾図られる。
本発明の第 1 3の実施の形態は、 第 9から第 1 1の実施の形態によるスクロ一 ル圧縮機において、 表面処理として、 アルマイ卜皮膜処理、 P VD処理、 及び二 ッケルリンメッキ処理のし、ずれかを施したものである。
本実施の形態によれば、 二酸化炭素冷媒の高差圧下でち、 摺動による硬化層を 持っ 被膜の摩滅が少なく、 長時間の使用でも表面処理被莫が残存し、 焼付くこ とな <高信頼性が図られる。
本発明の第 1 4の実施の形態は、 第 9から第 1 1の実施の形態によるスクロー ル圧縮機において、 表面処理を施した部分に、 ラッピング処理、 パ'フ処理、 又は バレル研磨処理を施したものである。
本実施の形態によれば、 表面処理による粗さを小さくすることより、 摺動損失 を低減することによる性能向上が図れ、 特に初期運転時から高効率化が図れる。 本発明の第 1 5の実施の形態によるスクロール圧縮機は、 鏡板から渦巻状のラ ップ部が立ち上がる固定スクロール部品及び旋回スクロール部品を嚙み合わせて 双方間に圧縮室を形成し、 旋回スクロール部品を自転拘束機構による自転の拘束 のもとに円軌道に沿って旋回させたとき圧縮室が容積を変; ¾ながら移動すること で、 吸入、 圧縮、 吐出を行うスクロール圧縮機において、 旋回スクロール部品の 歯底と固定スクロール部品の歯先との間のスラス卜方向の第 2隙間が、、 外周側か ら内周側へと増加するように傾斜を設け、 かつ、 その第 遠間は、 少なくとも旋 回スクロール部品の偏心軸受のハウジング部に相当する範 Blにおいて、 均一で最 大となるように、 旋回スクロールの歯底および固定スクロールの歯先を形成し ちのである。
本実施の形態によれば、 旋回スクロールの鏡板の厚みが/ J\さい偏心軸受のハウ ジング部において、 吐出圧力と吸入圧力との差圧による圧力変形^発生した場合 においても、 旋回スクロールの歯底と固定スクロールの歯先か、片当たりせず、 均 一に接触するため、 高信頼性および初期運転時から高効率を実現することができ る。
本発明の第 1 6の実施の形態は、 第 1 5の実施の形態によるスクロール圧縮機 において、 第 2隙間が、 外周側から内周側へと増加する うに、 旋回スクロール の歯庭は、 固定スクロールに対して、 外周側から内周側に凹となる傾斜面を形成 し、 かつ少なくとも旋回スクロール部品の偏心軸受の八ウジング部に相当する旋 回スクロールの歯底に、 最大の凹部となるフラッ卜部を設けたちのである。 本実施の形態によれば、 旋回スクロールの鏡板の厚みカ小さい偏心軸受のハウ ジング部において、 吐出圧力と吸入圧力との差圧による压カ変形が発生した場合 においても、旋回スクロールの歯底が圧力変形を考慮し^形状を有しているため、 旋回スクロールの歯底と固定スクロールの歯先が片当た せず、 均一に接触し、 高信頼性および初期運転時から高効率を実現すること^でさる。
本発明の第 1 7の実施の形態は、 第 1 5の実施の形態 Iこよるスクロール圧縮機 において、 固定スクロール部品の歯先に、 外周側から内周側へとラップ高さが減 少するように傾斜面を設け、 かつ少なくとも旋回スクロール部品の偏心軸受のハ ウジング部に相当する旋回スクロールの歯底と対向する固定スクロールのラップ 部の高さが、 最小高さ寸法となるフラッ卜部を設けたものである。
本実施の形態によれば、 旋回スクロールの鏡板の厚み Λ、'小さい偏心軸受の八ゥ ジング部におし、て、 吐出圧力と吸入圧力との差圧による圧力変形が、発生した場合 においても、固定スクロールの歯先が圧力変形を考慮した形状を有しているため、 旋回スクロールの歯庭と固定スクロールの歯先が片当たりせず、 均一に接触し、 高信頼性および初期運転時から高効率を実現することができる。
本発明の第 1 8の実施の形態は、 第 1 5から第 1了の実施の形態によるスクロ —ル圧縮機において、 旋回スクロール部品の歯先と固定スクロール部品の歯底と の間のスラスト方向の第 1隙間が外周側から内周側へと i曽加するよ に、 旋回ス クロール部品の歯先に傾斜を設け ものである。
本実施の形態によれば、 圧縮過程において中心部で圧總熱が生じることにより 高温になる めに、 中心部の歯先が熱膨張により高くなり接触することを防止す ることができる。
本発明の第 1 9の実施の形態は、 第 1 5から第 1 7の実施の形態によるスクロ ール圧縮機におして、 旋回スクロ一ル部品の歯先と固定スク口ール部品の歯底と の間のスラス卜方向の第 1隙間が外周側から内周側へと i 加するように、 固定ス クロール部品の歯底に傾斜を設けたちのである。
本実施の形態によれば、 圧縮過程において中心部で圧縮熱が生じることにより 高温になるために、 中心部の歯先が熱膨張により高くなり接触することを防止す ることがでぎる。
本発明の第 20の実施の形態は、 第 1 5から第 1 8の実施の形態によるスクロ —ル圧縮機において、 旋回スクロール部品に表面処理として、 アルマイト皮膜処 理、 P VD処理、 ニッケルリンメツキ処理のいずれかを施したちのである。 本実施の形態によれば、 硬化層を持った表面処理により異常磨耗を抑えて焼き 付きさせることなく運転することができる。 ま 、 大容量で多冷媒となるシステ 厶における液)令媒の戻りが激しい過渡運転時においても、 液)令媒により、 旋回ス クロールのスラスト面において潤滑油切れゆ温度上昇が発生しても焼付きくこと なく高信頼性を確保できる。
本発明の第 2 1の実施の形態は、 第 1 5から第 1 9の実施の形態によるスクロ —ル圧縮機において、 冷媒を、 高圧冷媒、 例えば二酸化炭素とするちのである。 本実施の形態によれば、 冷媒が二酸化炭素であって、 方定回スクロールの歯底が 圧力変形しても、 カジリや異常磨耗を効果的に防ぐことができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明による第 1の実施例のスクロール圧縮機を示す縦断面図 図 2は、 図 1に示すスクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図
図 3は、 図 1に示すスクロール圧縮機の圧縮機構部の概略断面図
図 4は、 本発明による第 3の実施例のスク口ール圧縮機を示す縦断面図 図 5は、 図 4に示すスク口一ル圧縮機の圧縮機構部の要部断面図
図 6は、 図 4に示すスクロール圧縮機の旋回スクロ一 Jレ部品の平面図 図 7は、 図 4に示すスクロール圧縮機の旋回スクロ一 Jレ部品の側面断面図 図 8は、 図 4に示すスク口一)レ圧縮機における旋回スク□—ル部品の旋回ラッ プ部の高さ比率を示すグラフ
図 9は、 本発明による第 4の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 0は、 本発明による第 5の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 1は、 本発明による第 6の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 2は、 図 1 1に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部品の平面図 図 1 3は、 図 1 1に示すスクロール圧縮機における高負荷運転後の旋回スクロ ール部品の歯底形状を示すグラフ
図 1 4は、 本発明による第 7の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 5は、 本発明による第 8の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 6は、 本発明による第 9の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図 図 1 7は、 従来のスクロール圧縮機を示す縦断面図 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明による一実施例のスクロール圧縮機について、 図面を参照して説 明する。 .
(実施例 1 )
図 1は本発明による第 1の実施例のスクロール圧縮機を示す縦断面図である。 なお、 同図に示す第 1の実施例のスクロール圧縮機において、 図 1了に示す従来 のスクロール圧縮機と同一機能の構成については、 同一の符号を付している。 本実施例のスクロール圧縮機は、 密閉容器 20内に圧縮機構部と電動機構部と を備えている。 圧縮機構部は密閉容器 20内の上方に配置され、 電動機構部は圧 縮機構部よりも下方に配置されている。 密閉容器 2〇の上部には、 吸入管 1と吐 出管 2 1が設けられている。 密閉容器 20内の下部には、 潤滑油を溜める油溜ま り 29を有している。
圧縮機構部は、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4とから成り、 両 部品が D齒み合って、 複数の圧縮室 5を形成している。 即ち、 固定スクロール部品 2は、 固定鏡板 2 b (以下、 鏡板 2 b) から渦巻状の固定ラップ部 2 a (以下、 ラップ部 2 a) が立ち上がって構成され、 旋回スクロール部品 4は、 旋回鏡板 4 b (以下、 鏡板 4 b) から渦巻状の旋回ラップ部 4 a (以下、 ラップ部 4 a) が 立ち上がって構成されている。 圧縮室 5は、 鏡板 2 bと鏡板 4 bとの間に、 ラッ プ部 2 aとラップ部 4 aとが嚙み合って形成される。
旋回スクロール部品 4は、 自転拘束機構 2 2によって自転が拘束され、 円軌道 /一バ
Iし/口つて旋回する。 圧縮室 5は、 この旋回スクロール部品 4の旋回動作によって 容積を変えながら移動する。 なお、 旋回スクロール部品 4の外周部及びラップ部 の背面に、 所定の背圧を印加することで、 旋回スクロール部品 4が固定スクロー ル部品 2から離れて転覆しないよラに構成している。
また、 電動機構部は、 密閉容器 20の内側に固定されだ固定子 25と、 固定子 25の内側に回転自在に支持された回転子 26とから構成される。 そして、 回転 子 26にはシャフ卜 1 3が嵌装され、 このシャフ卜 1 3は軸受部材 7と、 補助軸 受部材 27に保持された玉軸受 28とで支持されている構成である。
そして、 吸入管 1より吸い込まれた冷媒は、 固定スクロール部品 2の吸入空間 3を経て、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4とが啮み合って形成さ れる圧縮室 5に閉じ込められ、 固定スク口一)レ部品 2の中心に向かつて容積を減 少させながら圧縮され、 吐出ポート 6より圧縮容器 2〇内の上部空間 32に吐出 される。 なお、 吐出ポー卜 6を覆っているマフラ一 1 4の内部は上部空間 32の 一部である。
ま 、 固定スクロール部品 2と軸受部材了に囲まれて形成される背圧室 8は、 旋回スクロール部品 4が固定スクロール部品 2から引き離されないだけの背圧を 常に有する必要がある。 背圧調整機構 9は、 旋回スクロール部品 4の背圧を常に 一定に保つ機構であり、 背圧室 8から固定スクロール部品 2の内部を通って吸入 空間 3へと連通している連通路 1 0に、 ノリレブ 1 1を設けて構成されている。 背圧室 8の圧力が設定圧力より高くなるとバルブ 1 1が開き、 背圧室 8の潤滑 油が吸入空間 3に供給され、 背圧室内を一定の中間圧に維持する。 旋回スクロ一 ル部品 4の背面には前述の中間圧が印加され、運転中に転覆するのを抑えている。 吸入空間 3に供給された潤滑油は、 旋回スクロール部品 4の旋回運動ととちに圧 縮室 5に移動し、 圧縮室 5間の)令媒の漏れ防止に役立つている。
また、 油溜まり 29に溜まった潤滑油は、 シャフ卜 1 3の内部に形成され 通 路 23を通って、 オイルポンプ 3 1によりシャフト 1 3の上端部に導かれる。 シ ャフ卜 1 3の上端部に導かれ 潤滑油は、 シャフ卜 1 3と旋回スクロール 4との 間の摺動面 3 3及びシャフ卜 1 3と軸受部材 7との間の摺動面 34を潤滑する。 また、 潤滑油の一部は、 旋回スクロール部品 4の内部に設けられた連通路 24を 通り、 この連通路 24に取り付けられた絞り部 1 2で減圧されだ後、 背圧室 8に 供給される。 背圧室 8に溜まった潤滑油は、 背圧室 8の圧力が設定圧より高くな つて、 パリレブ 1 1か'開 <と、 吸入空間 3や圧縮室 5に供給されて、 嚙合摺動面の 潤滑及びシールオイルとして作用する。
さらに、 本実施例のスクロール圧縮機の構成とその動作について、 図 2に示す 圧縮機構部の拡大断面図、 及び、 図 3に示す概略断面図を参照して説明する。 図 2に示す圧縮機構部では、 固定スクロール部品 2の鏡板 2 aの歯底と旋回ス クロール部品 4のラップ部 4 aの歯先との間のスラス卜方向の第 1隙間 1 5が、 外周側から内周側へ漸次増大するように、 旋回スクロール部品 4のラップ部 4 a の高さを変えて形成する。 また、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯庭と固定 スクロール部品 2のラップ部 2 aの歯先との間のスラス卜方向の第 2隙間 1 6が、 外周側から内周側へ漸次増大するように、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの厚 さを変えて形成する。
例えば、 図 3に示す圧縮機構部の概略断面図では、 旋回スクロール部品 4のラ ップ部 4 aの高さ (図 3に示す歯底面 4 cを基準とするラップ部 4 aの高さ寸法 H) を、 H 1から H 2, H 3, H 4の順で外周側から内周側へ段階的に減少変化 させ、 第 1隙間 1 5を形成する。 また、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの厚さ (図 3に示す裏面 4 dを基準とする鏡板 4 bの厚さ寸法 t ) を、 t 1から t 2, t 3の順で歯底面 4 cを凹ませることで外周側から内周側へ段階的に減少変化さ せ、 第 2隙間 1 6を形成する。
そして、 第 1隙間 1 5を第 2隙間 1 6より大きく形成している。 なお、 囡3に 示す固定スクロ一ル部品 2では、 ラップ部 2 aの高さ寸法 H 0及び鏡板 2 bの厚 さ寸法 t 0を一定に構成している。
上記構成のスクロール圧縮機の運転時には、 圧縮室 5の圧力は、 吸入圧力から 吐出圧力まで上昇するが、 固定スクロール部品 2の鏡板 2 aを挟 圧縮室 5の反 对側にある上部空間 32には、 吐出圧力の冷媒ガス^存在している。 従って、 固 定スクロール部品 2は、 外周をスラス卜面によって保持されているので、 圧縮空 間側と上部空間 3 2側の圧力差によって、 圧縮空間の方向に凸形状で歪 ことに なる。 また、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4との間に形成される 圧縮室 5内には、 圧縮作用により圧縮熱が生じるから、 この熱によって各ラップ 部 2 a, 4 aが高温になる。 そして、 各圧縮室 5内の圧力は、 最外周側の圧縮室 5から中心側の圧縮室 5に向けて順次圧力が高くなるため、 各ラップ部 2 a, 4 aには中心部に向けて温度勾配が生じている。 即ち、 中心側 (最内周側) の圧縮 室 5は最外周側の圧縮室 5より高温になる。この温度上昇により各ラップ部 2 a, 4 aは熱膨張し、 特に高温となる中心側に位置する各ラップ部 2 a, 4 aは、 大 きく熱膨張することになる。
本実施例のスクロール圧縮機によれば、 第 1隙間 1 5を第 2隙間 1 6に対して 大き <形成しているので、固定スクロール部品 2が上述し 圧力変形を受けても、 鏡板 4 bの歯底とラップ部 2 aの歯先及び外周のスラス卜面が、 鏡板 2 bの歯底 とラップ部 4 aの歯先が接触するよりも、 先に接触することになる。
即ち、 高負荷運転の場合などに発生する過大なスラス卜力に対しては、 第 2隙 間 6より大きくしている第 1隙間 1 5がそのスラスト力による変形分を吸収す るので、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの歯先と旋回スクロール部品 4の 鏡板 4 bの歯底の接触圧力を均等に保つことか'できる。 従って、 カジリゃ異常磨 耗が発生しない。 ま 、 第 1隙間 1 5の方が第 2隙間 1 6に対して大きく形成さ れているので、 熱膨張の影響を受けても、 各ラップ部 2 a, 4 aの歯先の接触面 圧を低く保つことができる。 従って、 カジリゅ異常磨耗が発生することがなく、 高い信頼性を確保し スクロール圧縮機を提供することができる。
なお、 上記第 1の実施例は、 第 1隙間 1 5の形伏をラップ部 4 aの高さを変え て形成するとともに、 第 2隙間 1 6の形状を鏡板 4 bの厚さを変えて形成し、 そ して、 ラップ部 4 aの高さ寸法の減少度合いを鏡板 4 bの厚さ寸法の減少度合い より大きくした構成であるが、 次のような各構成であってちょい。
例えば、 第 1隙間 1 5が外周側から内周側へ漸次増大するように、 旋回スクロ ール部品 4のラップ部 4 aの高さを変えて形成するととちに、 第 2隙間 1 6が外 周側から内周側へ漸次増大するように、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの 高さを変えて形成してもよい。 なお、 本構成の場合は、 鏡板 2 bの厚さ寸法及び 鏡板 4 bの厚さ寸法を一定に構成する。
また、 第 1隙間 1 5が外周側から内周側へ漸次増大するように、 固定スクロ一 ル部品 2の鏡板 2 bの厚さを変えて形成するとともに、 第 2隙間 1 6が外周側か ら内周側へ漸次増大するように、 旋回スクロール部品 2の鏡板 2 bの厚さを変え て形成してもよい。 なお、 本構成の場合は、 ラップ部 2 aの高さ寸法及びラップ 部 4 aの高さ寸法を一定に構成する。
さらに、 第 1隙間 1 5が外周側から内周側へ漸次増大するよ に、 固定スクロ ール部品 2の鏡板 2 bの厚さを変えて形成するととちに、 第 2 泉間 1 6か 周側 から内周側へ漸次増大するように、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの高さ を変えて形成してもよい。 なお、 本構成の場合は、 ラップ部 4 aの高さ寸法及び 鏡板 4 bの厚さ寸法を一定に構成する。
(実施例 2)
次に、 本発明による第 2の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 本第 2の実施例のスクロール圧縮機は、 第 1の実施例の構成に比べると、 冷媒として 二酸化炭素を用いることができるように、 旋回スクロール部品のラップ部高さと 鏡板厚さを設定する構成に違いがあり、 他の構成は第 1の実施 ί冽と同じであるの で、 第 1の実施例の図面を用いて説明する。
すなわち、 冷媒として二酸化炭素を用いた場合は、 圧縮機の運転圧力は従来の フロン冷媒を用いた場合に比べて非常に高く、 定常運転時におし、ても吐出圧力は 1 0MP a、 吸入圧力は 4M P a程度にまで上昇する。 この時、 旋回スクロール 部品 4の鏡板 4 bの圧縮室 5側と背圧室 8側には大きな差圧力発生する。
ここで、 図 3に示す旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの厚さ ΐを、 ラップ部 4 aの高さ Ηに対して、 3. 〇倍を超えて厚くした場合は、 旋回スクロール部品 4 を歪ませる力 (上記の差圧) に対して十分な剛性を持つこととなり、 旋回スクロ ール部品 4は変形しないことになる。 しかし、 全く変形しないと、 固定スクロー ル部品 2の歯先と旋回スクロール部品 4の歯底が不均一に接触し、 カジリゃ異常 磨耗を引き起こす場合がある。
従って、 本実施例のスクロール圧縮機では、 旋回スクロール SB品 4の鏡板 4 b の厚さ tを、 ラップ部 4 aの高さ Hに対して、 1 . 0倍以上 3. 〇倍以下の厚さ に構成する。 この場合、 前述の圧力差によって旋回スクロール郜品 4が柔軟に変 形することになる。 ' 言い換えれば、 二酸化炭素冷媒を用い 場合の差圧に対して、 旋回スクロール 部品 4が適度に変形し、 第 1隙間 1 5と第 2隙間 1 6によって、 固定スクロール 部品 2の歯先と旋回スクロール部品 4の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 力 ジリや異常磨耗が発生することがなく、 高し M言頼性を確保したスクロ一レ圧縮機 を提供することが、でぎる。
また、 冷媒として H F C系又は HC F C系の冷媒を用いる場合 ί 、 旋回スクロ —ル部品 4の鏡板 4 bの厚さ tを、 ラップ部 4 aの高さ Hに対して、 〇. 3倍以 上 1 . 0倍以下の厚さに構成する。 この場合、 H F C系又はH C F C系)令媒にJ じて発生する圧力差に対して、旋回スクロ一)レ部品 4が柔軟に変 する。従って、 第 1隙間 1 5と第 2隙間 1 6によって、 固定スクロール部品 2の歯先と旋回スク ロール部品 4の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 カジリゃ異常磨耗が発生す ることがなく、高い信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。 また、 冷媒として HC系の)令媒を用いた場合は、 旋回スクロ一 レ部品 4の鏡板 4 の厚さ1:を、 ラップ部 4 aの高さ Hに対して、 0. 2倍以上〇. 6倍以下の 厚さに構成する。 この場合も、 H C系冷媒に^じ 圧力差に対し旋回スクロール 部品 4が柔軟に変形し、 第 1隙間 1 5と第 2隙間 1 6によって、 固定スクロール 部品 2の歯先と旋回スクロール部品 4の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 力 ジリゆ異常磨耗が発生することがなく、 高し、信頼性を確保したスク口一ル圧縮機 を提供することができる。
なお、 上記実施例では、 固定スクロール部品 2及び旋回スクロール部品 4の材 質につし、ては説明を省略したが、例えば固定スクロール部品 2として F e系材料、 旋回スクロール部品 4として A I系材料のように、 熱膨張係数が異なる異種金属 で構成し 場合に、 より顕著な効果を得ることができる。
(実施例 3)
次に、 本発明による第 3の実施例のスクロール圧縮機について § 明する。 図 4 は本発明による第 3の実施例のスクロ一ル圧縮機を示す縦断面図、 図 5は図 4に 示すスクロ―)レ圧縮機の圧縮機構部の要部断面図、 図 6は図 4に すスクロール 圧縮機の旋回スク口ール部品の平面図、 図 7は図 4に示すスクロ—Jレ圧縮機の旋 回スクロール部品の側面断面図、 図 8は図 4に示すスク口一リレ圧縮機の旋回スク ロール部品の旋回ラップ部の高さ比率を示すグラフである。 なお、 図 1了に示す 従来のスクロール圧縮機と同一機能の構成については、 同一の符号を付し、 また 以下の第 4の実施例から第 1 0の実施例までも同様とする。
本実施例のスクロール圧縮機は、 密閉容器 20内に圧縮機構部と電動機構部と を備えている。 圧縮機搆部は密閉容器 2〇内の上方に配置され、 電動機構部は圧 縮機構部よりち下方に配置されている。 密閉容器 20の上部には、 吸入管 1と吐 出管 2 1が設けられている。 密閉容器 2〇内の下部には、 潤滑油を溜める油溜ま り 2 9を有する。
圧縮機構部は、 固定スクロール部品 2と旋回スクロール部品 4とからなり、 両 部品が嚙み合って、 複数の圧縮室 5を形成している。 即ち、 固定スクロール部品 2は、 鏡板 2 bから渦巻状のラップ部 2 aが立ち上がって構成され、 旋回スクロ —ルき β品 4は、 鏡板 4 bから渦巻状のラップ部 4 aが立ち上がって構成されてい る。 圧縮室 5は、 鏡板 2 bと鏡板 4 bとの間に、 ラップ部 2 aとラップ部 4 aと が嚙み合って形成される。
旋回スクロール部品 4は、 自転拘束機構 22によって自転が掏束され、 円軌道 に沿って旋回する。 圧縮室 5は、 この旋回スクロール部品 4の旋回動作によって 容積を変えながら移動する。
旋回スクロール部品 4の裏面 4 dには背圧室 8が設けてある。 この背圧室 8内 には軸受部材了に設けた円環溝に摺動仕切り環 1 7を配置し、 この摺動仕切り環 1 4ίこより背圧室 8を 2分割している。 摺動仕切り環 1了で分割し 一方の内側 領域 8 bには、 高圧の吐出圧力を作用させる。 また、 他方の外側領域 8 aには、 吸入圧力から吐出圧力までの間の所定の中間圧力を作用させている。 旋回スクロ 一ル部材 4は、 これら背圧室 8の圧力によりスラスト力が印加されて固定スクロ ール 2に安定的に押し付けられ、 漏れを低減するととちに安定して円軌道運動を 行 。
本実施例のスクロール圧縮機は、 固定スクロール部品 2を鉄系金属材料で、 旋 回スクロール部品 4をアルミニウム系金属材料にて形成し、 旋回スクロール部品 4に表面処理を施し、 硬化層が形成されている。 表面処理としては、 アルマイ卜 皮膜処理、 P V D処理、 ニッケルリンメツキ処理のいずれかを行う。 また、 旋回スクロール部品 4は、 表面処理後に、 ラッピング処理、 バフ処理、 又はバレル研磨処理を行っている。 ラッピング処理、 パフ処理、 又はバレル研磨 処理に り、 表面処理による粗さを小さくすることで、 摩擦抵抗を低減し、 旋回 スクロール部品 4の摺動面の信頼性を向上すると共に、 摺動損失を低減すること による' I生音向上が図られ、 特に初期運転時からの高効率化を図ることができる。 上記鶴成により、 二酸化炭素を冷媒として用い 場合、 圧縮機の吐出圧力は、 フロンを)令媒とする従来の冷凍サイクルの高圧側圧力の約 7〜1〇倍以上高くな り、 旋回スクロール部品 4が固定スクロール部品 2から引き離されないだけの背 圧を与えると、 旋回スクロール部品 4が固定スクロール部品 2に強く押し付けら れるが、 旋回スクロール部品 4に施された表面処理による硬化層により、 焼付く ことなく信頼性の高いスクロール圧縮機が得られる。 また、 大容量で多冷媒とな るシステムでは、 始動や除霜などの過渡運転時にスクロール圧縮機への激しい液 戻りが発生し、 この液戻りによって潤滑油が液冷媒で洗われ、 潤滑状態が厳しく なるが、 この表面処理による硬化層により焼付くことはなく、 高速運転が可能と なる。
また、 常温状態で、 固定スクロール部品 2の鏡板 2 bの歯底と旋回スクロール 部品 4のラップ部 4 aの歯先との間のスラスト方向の第 1隙間 1 5が、 外周側 A から内周側 Bへと増加するように、 ラップ部 4 aの歯先に傾斜を設けている。 このラップ部 4 aの歯先の傾斜比率について図 8を用いて説明する。
図 8は高負荷運転後における旋回スク口ール部品 4のラップ部 4 aの歯先高さ を示したちのである。 なお、 図 8では、 外周側 Aでのラップ部 4 aの高さを 1 0 0とした場合の、 それぞれの位置でのラップ部 4 aの高さの比で示している。 旋回スクロール部品 4は、 圧縮過程で生じる圧縮熱により、 中心部になるに従 い高温になり、 熱膨張で変形するとともに、 高差圧によって変形する。 よって、 旋回スクロール 4のラップ部 4 aの歯先を、 固定スクロール 2の鏡板 2 bの歯底 に接触させないために、 ラップ部 4 aの歯先に、 内周側が最小高さとなるような 傾斜を設 (サる。なお、ラップ部 4 aの最小歯先高さを、最大歯先高さの 99. 6% 以下とすると、 歯先からの漏れが大きくなり性能を低下させてしま 。 従って、 内周側のラップ部 4 aの最小歯先高さは、 外周側のラップ部 4 aにおける最大歯 先高さの 99. 6%以上 1〇〇%未満とすること力好ましい。
(実施例 4)
次に、 本発明による第 4の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 9 は本発明による第 4の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図である。なお、 本実施例のスクロール圧縮機において、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯底 以外は、 上記第 3の実施例と同一構成であるので、 その説明を省略する。
本実施例では、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯庭と、 固定スクロール部 品 2のラップ部 2 aの歯先との間のスラスト方向の第 2隙間 1 6が、 外周側から 内周側へと増加するように、 旋回スクロール剖品 4の鏡板 4 bの歯庭に傾斜を設 けたものである。 この構成により、 冷媒として二酸化炭素使用時の高差圧運転下 で、 固定スクロール部品 2が圧力歪ゆ温度歪により、 ラップ部 2 aの歯先が旋回 スクロール 4の鏡板 4 bの歯庭に局部的に接き ίすることを防止し、 均等な面圧で 受ける構成であるので、 高信頼性が図られる。
なお、 上記実施例では、 ラップ部 4 aの歯先に傾斜を設ける場合と、 鏡板 4 b の歯庭に傾斜を設ける場合を、 別 の実施例で説明したが、 ラップ部 4 aの歯先 と鏡板 4 bの歯底とに傾斜を設けてちょい。
(実施例 5)
次に、 本発明による第 5の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 1 0は本発明による第 5の実施例のスク口一ル圧縮機を示す要部断面図である。 本実施例のスクロール圧縮機では、 ラップき P4 aの歯先、 及び鏡板 4 bの歯庭 に傾斜を設けることなく、 旋回スクロール 4のラップ部 4 aの歯先以外に表面処 理を施した構成である。 この構成以外は、.第 3の実施例と同一構成であるので、 その説明を省略する。
本実施例によれば、 圧縮過程における中心^での圧縮熱による熱膨張や高差圧 による圧力変形が生じる場合でも、 ラップ部 4 aの歯先に硬化層を持つ表面処理 を施していない め、 焼付きを生じない。 す わち、 所定時間の運転によって、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの歯先と固定スクロール部品 2の鏡板 2 b の歯底との間のスラス卜方向隙間に合うよう Iこ、 旋回スクロール部品 4のラップ 部 4 aが摩耗によって調整されるため、 あらかじめ旋回スクロール部品 4のラッ プ部 4 aの歯先を、 傾斜させる加工を行うことなく、 圧縮機の性能向上と信頼性 を両立することができるので、 低コス卜化が図れる。
なお、 上述し ラップ部 4 aの歯先 (こ傾斜を設ける代わりに、 鏡板 2 bの歯底 に傾斜を設けても、 同一の効果が得られることは言うまでもない。
また、 鏡板 4 bの歯底に傾斜を設ける代わりに、 ラップ部 2 aの歯先に傾斜を 設けても、 同一の効果が得られること ( 言うまでもない。
(実施例 6)
次に、 本発明による第 6の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 1 1は本発明による第 6の実施例のスク□ール圧縮機を示す要部断面図、 図 1 2は 図 1 1に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部品の平面図である。 なお、 本 実施例のスクロール圧縮機の構成は、 Ιϋ述の第 3の実施例とほぼ同一構成である ので、 各スクロール部品の要部についてのみ説明し、 その他の説明は省略する。 そして、 以下の第 7から第 1 0の実施 ί列の構成についても同様とする。
図のように、 常温状態で旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯底と固定スクロ —ル部品 2のラップ部 2 aの歯先との間のスラスト方向の第 2隙間 1 6が外周側 から内周側へと増加するように、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯庭に傾斜 を設けている。 また、 図 1 2の斜線部で示した偏心軸受 36のハウジング部 37 において、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯庭にフラッ卜部 3 8を設けてい る。
この傾斜の一例について、 更に詳細に説明する。 図 1 3は図 1 1に示すスクロ —ル圧縮機における高負荷運転後の旋回スクロール部品の歯底形状を示すグラフ である。 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの齒底は、 鏡板背面部に高圧がかかる ことにより、 固定スクロール部品に押し付けられ、 圧力変形を生じるために図の ような形状となる。 特に、 旋回スクロール部品 4の偏心軸受 3 6の八ウジング部 37においては、 鏡板厚みがもっとも薄し、 めに、 圧力変形により、 図のような 最小鏡板厚みを持ったフラット部 38を形成する。
よって、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯庭と固定スクロール部品 2のラ ップ部 2 aの歯先が均一な面圧で受ける に、 図と同一な形状を設けている。 上記構成により、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの厚みが小さい偏心軸受 3 6の八ウジング部 37において、 吐出圧力と吸入圧力との差圧による圧力変形が 発生した場合においても、 旋回スクロール部品 4の鏡板 4 bの歯底と固定スクロ ール部品 2のラップ部 2 aの歯先が片当たりせず、 均一に接触するため、 高信頼 性および初期運転時から高効率を実現することができる。
(実施例了)
次に、 本発明による第了の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 1 4は本発明による第了の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図である。 図 1 4のように、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの歯先に、 外周側から 内周側へとラップ高さが減少するように傾斜を設け、 かつ旋回スクロール部品 4 の偏心軸受 36のハウジング部 37に对向する範囲おいて、 固定スクロール部品 2のラップ部 2 aの歯先の高さが最/」 \高さ寸法となるフラッ卜部 3 8を設けるこ とによっても、 同一の効果を有すること^:言うまでもない。
(実施例 8)
次に、 本発明による第 8の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 1 5は本発明による第 8の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図である。 図のように、 常温状態で旋回スクローし部品 4のラップ部 4 aの歯先と固定ス クロール部品 2の鏡板 2 bの歯崖との間のスラスト方向の第 1隙間 1 5が外周側 から内周側へと増加するように、 旋回スクロール部品 4のラップ部 4 aの歯先に 傾斜を設けている。
圧縮過程におし、て中心部で圧縮熱が生じてよ Ό高温になるために、 旋回スクロ —ル部品 4のラップ部 4 aの歯先は、 中 、部になるにつれて、 熱膨張により高く なるが、 スラス卜方向の第 1隙間 1 5がタ 周側から内周側へと増加するように、 旋回スクロール部品 4のラップ部 4 aの齒先に傾斜を設けているため、 固定スク ロール部品 2の鏡板 2 bの歯底に接触することなく、 信頼性および初期運転時か ら高効率を実現することができる。
(実施例.9)
次に、 本発明による第 9の実施例のスクロール圧縮機について説明する。 図 1 6は本発明による第 9の実施例のスクロール圧縮機を示す要部断面図である。 図 1 6のように、 旋回スクロール部品 4のラップ部 4 aの歯先と固定スクロー ル部品 2の鏡板 2 bの歯底との間のスラス卜方向の第 1隙間 1 5が外周側から内 周側へと増加するように、 固定スクロール部品 2の鏡板 2 bの歯底に傾斜を設け ることによってち、 同一の効果を有することは言うまでもない。
(実施例 1〇)
次に、 本発明による第 1〇の実施例のスクロール圧縮機 (図示せず) について 説明する。
本実施例のスクロール圧縮機において、 固定スクロール部品 2は、 鉄系材料で 形成され、 旋回スクロール部品 4は、 アルミニウム系材料に表面処理を施し、 そ の表面に硬化層が形成されている。 この表面処理として、 アルマイト皮膜処理、 P VD処理、 ニッケルリンメッキ処理などが施されている。
上記構成により、 圧縮機の吐出圧力は、 高く、 旋回スクロール部品 4が固定ス クロール部品 2から引き離されないだけの背圧を与えると、 旋回スクロール部品 4が固定スクロール部品 2に強く押し付けられが、 旋回スクロール部品 4に施さ れ 表面処理による硬化層により、 焼付くことなく信頼性の高いスクロール圧縮 機が得られる。 また、 大容量で多冷媒となるシステムでは、 始動ゆ除霜などの過 渡運転時にスクロール圧縮機への激しい液戻りが発生し、 この液戻りによって潤 滑油が液)令媒で洗われ、 潤滑状態が厳しくなるが、 この表面処理による硬化層に より焼き付くことはなく、 高速運転が可能となる。
また、冷媒を、高圧泠媒、例えば二酸化炭素とした場合、圧縮機の吐出圧力は、 フ口ンを冷媒とする従来の)令凍サイクルの高圧側圧力の約 7〜 1〇倍以上高くな るが、 本発明においては、 旋回スクロール部品 4および固定スクロール部品 2の 温度歪および圧力変形を考慮しており、 局所的な当たりはなく、 均等な面圧で受 けるため、高信頼性および運転初期から高効率なすクロール圧縮機を実現できる。
(参者) 下記の「発明の効果の項」 を上からこの位置に移動しました。 本発明は、 固定鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の第 1 隙間と、 旋回鏡板の歯庭と固定ラップ部の歯先との間のスラスト方向の第 2隙間 とを、 外周側から内周側へ漸次増大する形状に形成し、 かつ第 1隙間を、 第 2隙 間より大きく形成し ものである。 本発明によれば、 第 1隙間及び第 2隙間が外 周側から内周側へ漸次増大しているので、 熱膨張変形による各ラップ部の接触面 圧を低く保つことができるとともに、 吐出圧力によって固定スクロール部品 ί ^下 に凸形状に変形しても、 第 2隙間より大きくしている第 1隙間がその圧力変形分 を吸収するので、 固定スクロール部品の歯先と旋回スクロール部品の歯底の ί妾角虫 圧力は均等に保たれる。 従って、 カジリゃ異常磨耗が発生することがなく、 高い 信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
また本発明は、 第 1隙間を旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 第 2隙間を旋 回鏡板の厚さを変えて形成したちのである。 本発明によれば、 第 1隙間及び窮 2 隙間を外周側から内周側へ漸次増大する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙 間より大きくすることが簡単 ·低コストで可能となる。 これによつて、 熱変 ff や 圧力変形による力ジリ等がなくなり、 高信頼性を有するスク口一レ圧縮機を ί是供 することができる。
また本発明は、 第 1隙間を旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 第 2隙間を固 定ラップ部の高さを変えて形成したものである。 本発明によれば、 第 1隙間 び 第 2隙間を外周側から内周側へ漸次増大する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙間より大きくすることが簡単 ·低コストで可能となる。 これにより、 熱変形 ゆ圧力変形によるカジリ等がなくなり、 高信頼性を有するスク口 レ圧縮機を提 供することができる。
また本発明は、 第 1隙間を固定鏡板の厚さを変えて形成し、 第 2隙間を旋 H]鏡 板の厚さを変えて形成し ものである。 本発明によれば、 第 1隙間及び第 2隙間 を外周側から内周側へ漸次増大する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙 Γ 3よ り大きくすることが簡単 ·低コス卜で可能となる。 これにより、 熱変形や圧 b変 形による力ジリ等がなくなり、 高信頼性を有するスク口ール圧縮機を提供するこ とがでさる。
また本発明は、 第 1隙間を固定鏡板の厚さを変えて形成し、 第 2隙間を固定ラ ップ部の高さを変えて形成し ちのである。 本発明によれば、 第 1隙間及び第 2 隙間を外周側から内周側へ漸次増大する形状にすること、 かつ第 1隙間を第 2隙: 間より大きくすることが簡単 ·低コストで可能となる。 これにより、 熱変形や圧 力変形によるカジリ等がなくなり、 高信頼性を有するスクロール圧縮機を提供す ることができる。 また本発明は、 玲媒として二酸化炭素を用い、 旋回鏡板の厚さを旋回ラップ部 の高さの 3. 〇倍 りち小さくしたものである。 本発明によれば、 二酸化炭素冷 媒を用いた場合の吐出圧と吸入圧の差圧に対して、 鏡板の厚さとラップ部の高さ を適切な関係とした旋回スクロール部品が柔軟に変形することによって、 固定ス クロール部品の歯先と旋回スクロール部品の歯底の接触圧力がより^]等に保たれ、 カジりゆ異常磨耗;^発生することがなくなり、 高い信頼性を確保し スクロール 圧縮機を提供することができる。
また本発明は、 媒として H F C系又は H C F C系冷媒を用い、 旋回鏡板の厚 さを旋回ラップ部の高さの 1 . 0倍よりも小さくし ものである。 発明によれ ば、 H F C系又は H C F C系冷媒を用いた場合の吐出圧と吸入圧の差 Sに対して、 鏡板の厚さとラップ部の高さを適切な関係とした旋回スクロール部品が柔軟に変 形することによつて、 固定スクロ一)レ部品の歯先と旋回スク口一ル部品の歯底の 接触圧力がより均等に保たれ、 カジリゅ異常磨耗が発生することが くなり、 高 い信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
また本発明は、 冷媒として H C系冶媒を用い、 旋回鏡板の厚さを] Ϊ定回ラップ部 の高さの〇. 6倍 りち小さくしたちのである。 本発明によれば、 H C系)令媒を 用いた場合の吐出压と吸入圧の差圧に対して、 鏡板の厚さとラップき βの高さを適 切な関係とした旋回スクロール部品が柔軟に変形することによって、 固定スクロ ール部品の歯先と旋回スクロール部品の歯底の接触圧力がより均等に保たれ、 力 ジリや異常磨耗が 生することがなくなり、 高し Μ言頼性を確保したスクロール圧 縮機を提供することができる。
また本発明は、 固定スクロール部品を鉄系金属材料で、 旋回スクロール部品を アルミニウム系金属材料で形成し、 旋回スクロール部品に表面処理を施し、 固定 鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラスト方向の第 1隙間力 外周側か ら内周側へと増加するように、 旋回ラップ部の歯先を傾斜させたことで、 冷媒と して二酸化炭素を用いた高差圧運転におし、て、 旋回鏡板の歯底が固定ラップ部の 歯先に強く押し付 I寸られても、 硬化層を持つだ表面処理により異常磨耗を抑えて 焼付きを生じることなく運転することができる。
即ち本発明によれば、 大容璗で多冷媒となるシステムにおける液冶媒の戻りが 激しい過渡運転時においても、 洗浄性の高い二酸化炭素の液〕令媒による、 旋回ス クロール部品のスラスト面における潤滑油切れや温度上昇の発生による焼付きを 生じることなく運転できる。 また、 旋回スクロール部品がァソレミ二ゥム系材料で 形成しているので、 高速運転時の駆動部の遠心力を小さくでき、 かつ耐久性に優 れ摺動損失を少な <することができる。
更に本発明によれば、 固定鏡板の歯底と旋回ラップ部の歯先との間のスラス卜 方向の第 1隙間が外周側から内周側へと増加するように、 旋回スクロールのラッ プ部の歯先を傾斜させることで、 圧縮過程において中心部で生じる高温の圧縮熱 に対しても、 旋回スクロール部品におけるラップ部の中心部の歯先の接触を防止 することができる。
ま 本発明は、 内周側の旋回ラップ部における最小高さを、 外周側の旋回ラッ プ部における最大高さの 99. 6%以上 1〇〇%未満とし ことで、 各ラップ部 の歯先面からの漏れ損失を低減させながら、 各ラップ部の歯先面の力ジリ等を防 ぎ、 歯先からの漏れを最小限に抑制することができ、 圧縮機の性能向上と信頼性 の確保を両立することができる。
ま 本発明は、 冷媒として二酸化炭素を用い、 固定スクロール部品を鉄系金属 材料で、 旋回スクロール部品をアルミニウム系金属材料で形成し、 旋回ラップ部 の歯先以外に表面処理を施したことで、 圧縮過程において中 i 部で生じる高温の 圧縮熱に対しても、 旋回スクロール部品におけるラップ部の中心部の歯先の接触 を防止することができる。 即ち、 仮にラップ部の中心部の歯先が接触する場合で も、 旋回ラップ部の歯先に表面処理を施していないため、 運転中に焼付くことな く固定スクロール部品の歯先と固定鏡板の歯底との間のスラス卜方向隙間を調整 する め、 加工をせずに、 圧縮機の性能向上と信頼性を両立すること力でぎるの で、 低コス卜化が図れる。
また本発明は、 旋回鏡板の歯庭と固定ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の 第 2隙間が、 外周側から内周側へと増加するように、 旋回鏡板の歯底を傾斜させ ことで、 ;令媒として二酸化炭素を用いた高差圧運転下で、 固定スクロール部品 が圧力歪や温度歪により、 固定スクロール部品のラップ部の齒先が旋回鏡板の歯 底に接触することを防止し、 高信頼性が図られる。 また本発明は、 表面処理として、 アルマイ卜皮膜処理、 PVD処理、 及びニッ ケルリンメツキ処理のいずれかを施したことで、二酸化炭素冷媒の高差圧下でち、 摺動による硬化層を持った被膜の摩滅が少なく、 長時間の使用でも表面処理被膜 が残存し、 焼付くことなく高信頼性が図られる。
また本発明は、 表面処理を施した部分に、 ラッピング処理、 バフ処理、 又はバ レル研磨処理を施したことで、 表面処理による粗さを小さくすることより、 摺動 損失を低減することによる性能向上が図れ、 特に初期運転時から高効率化が図れ る。
また本発明は、 スクロール圧縮機において、 旋回スクロールおよび固定スクロ ―)レの形状を最適化することにより、 旋回スクロ一ルの歯底と固定スクローしの 歯先を均一に接触させ、 高信頼性および初期運転時から高効率を実現すること^ でぎる。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 特に二酸化炭素を)令媒として用いた場合に、 高効率及び高信 頼性を有するスクロール圧縮機を提供することができる。 そして本発明によるス クロール圧縮機は、 家庭用、 業務用の冷凍空調用の密閉型圧縮機として利用する ことができる。 また、 作動流体を冷媒と限ることなく、 空気スクロール圧縮機、 真空ポンプ、 オイルフリー圧縮機、 スクロール型膨張機等のスクロール流体機械 の用途にち適用できる。

Claims

請求の範囲
1 固定スクロール部品の固定鏡板から立ち上げ 渦巻伏の固定ラップ部と、 旋回スクロール部品の旋回鏡板から立ち上 (づ'た渦巻状の旋回ラップ部とを嚙み合 わせて圧縮室を形成し、 前記旋回スクローノレ部品を自転拘束機構による自転拘束 のもとに円軌道で旋回させて、 前記圧縮室の容積を連続して変えながら)令媒を吸 入、 圧縮、 吐出するスクロール圧縮機におし、て、
前記固定鏡板の歯底と前記旋回ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の第 1隙間 と、 前記旋回鏡板の歯底と前記固定ラップき βの歯先との間のスラスト方向の第 2 隙間とを、 外周側から内周側へ漸次増大す §形 に形成し、 前記第 1隙間を、 前 記第 2隙間より大きく形成したことを特徴とするスクロール圧縮機。
2 前記第 1隙間を前記旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 前記第 2隙間 を前記旋回鏡板の厚さを変えて形成したことを特徴とするクレーム 1に記載のス クロール圧縮機。
3 前記第 1隙間を前記旋回ラップ部の高さを変えて形成し、 前記第 2隙間 を前記固定ラップ部の高さを変えて形成し ことを特徴とするクレーム 1に記載 のスクロール圧縮機。
4 前記第 1隙間を前記固定鏡板の厚さを変えて形成し、 前記第 2隙間を前 記旋回鏡板の厚さを変えて形成し ことを ifき徴とするクレーム "1に記載のスクロ ール圧縮機。
5 前記第 1隙間を前記固定鏡板の厚さを変えて形成し、 前記第 2隙間を前 記固定ラップ部の高さを変えて形成したことを特 ί敖とするクレーム 1に記載のス クロール圧縮機。
6 前記冷媒として二酸化炭素を用い、 前記旋回鏡板の厚さを前記旋回ラッ プ部の高さの 3. 0倍よりも小さくし ことを特徴とするクレーム 1からクレー 厶 5のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
7 前記冷媒として H F C系又は H C F C系冷媒を用い、 前記旋回鏡板の厚 さを前記旋回ラップ部の高さの 1 . 0倍よりお小さくしたことを特徴とするクレ ーム 1からクレーム 5のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
8 前記冷媒として H C系)令媒を用い、 前記旋回鏡板の厚さを前記旋回ラッ プ部の高さの O. 6倍よりも小さくしたことを特徴とするクレーム 1からクレー ム 5のし ずれかに記載のスク口ール圧縮機。
9 固定スクロール部品の固定鏡板から立ち上げた渦巻状の固定ラップ部と、 旋回スクロール部品の旋回鏡板から立ち上げた渦巻状の方定回ラップ部とを嚙み合 わせて圧縮室を形成し、 前記旋回スクロール部品を自転拘束機構による自転拘束 のちとに円軌道で旋回させ、前記圧縮室の容積を連続して変えながら冷媒を吸入、 圧縮、 吐出するスクロール圧縮機において、
;令媒として二酸化炭素を用い、
前記固定スクロール部品を鉄系金属材料で、 前記旋回スクロール部品をアルミ二 ゥム系金属材料で形成し、
前記旋回スクロール部品に表面処理を施し、
前記固定鏡板の歯底と前記旋回ラップ部の歯先との間のスラス卜方向の第 1隙間 が、 外周側から内周側へと増加するように、 前記旋回ラップ部の歯先を傾斜させ たことを特徴とするスクロール圧縮機。
1 0 内周側の前記旋回ラップ部における最小高さを、 外周側の前記旋回ラ ップ部における最大高さの 99. 6%以上 1 0〇%未満とし ことを特徴とする クレーム 9に記載のスクロ一)レ圧縮機。
1 1 固定スクロール部品の固定鏡板から立ち上げ 7≡渦巻状の固定ラップ部 と、 旋回スクロール部品の旋回鏡板から立ち上げた渦巻!!犬の旋回ラップ部とを嚙 み合わせて圧縮室を形成し、 前記旋回スクロール部品を自転拘束機構による自転 拘束のもとに円軌道で旋回させて、 前記圧縮室の容積を塞続して変えながら)令媒 を吸入、 圧縮、 吐出するスクロール圧縮機において、
泠媒として二酸化炭素を用い、
前記固定スクロール部品を鉄系金属材料で、 前記旋回スクロール部品をアルミ二 ゥ厶系金属材料で形成し、
前記旋回ラップ部の歯先以外に表面処理を施し ことを待 ί数とするスクロール圧 縮機。
2 前記旋回鏡板の歯底と前記固定ラップ部の歯先との間のスラス卜方向 の第 2隙間が、 外周側から内周側へと増加するように、 節言 S旋回鏡板の歯底を傾 斜させたことを特^ ίとするクレーム 9からクレー厶 1 1のいずれかに記載のスク ロール圧縮機。
1 3 前記表面処理として、 アルマイ卜皮膜処理、 P VD処理、 及びニッケ ルリンメツキ処理のいずれかを施したことを特徴とするクレー厶 9からクレー厶 1 1のいずれか (こ記載のスクロール圧縮機。
1 4 前記表面処理を施した部分に、 ラッピング処理、 バフ処理、 又はバレ ル研磨処理を施したことを特徴とするクレー厶 9からクレーム 1 1のいずれかに 記載のスクローリし圧縮機。
1 5 鏡板から渦巻状のラップ部が立ち上がる固定スクロール部品及び旋回 スクロール部品を D齒み合わせて双方間に圧縮室を形成し、 旋回スクロール部品を 自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき圧縮室が 容積を変えながら移動することで、 吸入、 圧縮、 吐出を行うスクロール圧縮機に おいて、 前記旋回スクロール部品の歯底と前記固定スクロール告[5品の歯先との間 のスラス卜方向の第 2隙間が、外周側から内周側へと増加するように傾斜を設け、 かつ、 その第 2祟間は、 少なくとち前記旋回スクロール部品の i騸心軸受の八ウジ ング部に相当する範囲において、 均一で最大となるように、 節 §S旋回スクロール の歯底および前 Ϊ己固定スクロールの歯先を形成し ことを特徴とするスクロール 圧縮機。
1 6 前記窮 2隙間が、 外周側から内周側へと増加するよ に、 前記旋回ス クロールの歯底 (ま、 前記固定スクロールに対して、 外周側から P¾周側に凹となる 傾斜面を形成し、 かつ少なくとも前記旋回スクロール部品の偏 1 軸受のハウジン グ部に相当する Ιύ記旋回スクロールの歯庭に、 最大の凹部となるフラット部を設 けたことを特徴とするクレーム 1 5に記載のスクロール圧縮機。
1 7 前記固定スクロール部品の歯先に、 外周側から内周则へとラップ高さ が減少するよう Iこ傾斜面を設け、 かつ少なくとも前記旋回スクロール部品の偏心 軸受の八ウジンク部に相当する前記旋回スクロールの歯底と対^する前記固定ス クロールのラップ部の高さが、 最小高さ寸法となるフラット部を設けたことを特 徴とするクレーム1 5に記載のスクロール圧縮機。
1 8 前記旋回スクロール部品の歯先と前記固定スクロ一リレ部品の歯底との 間 C スラス卜方向の第 1隙間が外周側から内周側へと増加するように、 前記旋 d] スクロール部品の歯先に傾斜を設けたことを特徴とするクレーム 1 5からクレー 厶 1 7のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
1 9 前記旋回スクロール部品の歯先と前記固定スクロール部品の歯底と ( 間のスラス卜方向の第 1隙間が外周側から内周側へと増加するように、 前記固定 スクロール部品の歯底に傾斜を設けたことを特徴とするクレーム 1 5からクレー ム 1了のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
20 前記旋回スクロール部品に表面処理として、 アルマイト皮膜処理、 P VD処理、 ニッケルリンメツキ処理のいずれかを施し ことを特徴とするクレー 厶 1 5からクレーム 1 8のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
2 1 冷媒を、 高圧冷媒、 例えば二酸化炭素とすることを特徴とするクレ一 厶 1 5からクレーム 1 9のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
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