WO2004098944A1 - 自動車シート用のダンパ及びこのダンパを具備した自動車シート機構 - Google Patents

Abstract

ダンパ（２）は、固定部材（１２）と、固定部材（１２）に回転自在に支持されると共に固定部材（１２）との間で隙間（１３）を形成する回転体（１１）と、隙間（１３）に配されたシリコーン系未加硫ゴム（１５）と、リヤシート（３）の下げ方向の横回動（Ｒ）においては当該下げ方向の横回動（Ｒ１）を回転体（１１）に伝達して回転体（１１）に軸心（Ｘ）の周りでの回転を生じさせる一方、自動車のリヤシート（３）の上げ方向の横回動（Ｒ１）においては当該上げ方向の横回動（Ｒ１）の回転体（１１）への伝達を禁止するようになっている一方向クラッチ手段（１６）とを具備している。

Description

明細 自動車シー ト用 のダンパ及びこ のダンパを具備した 自動車シー ト機構

技術分野

本発明は、 自動車のシー ト、 例えば横方向に回動自在に された リ ヤシ一 卜において、 横方向に跳ね上げられた リ ャ シ一 ト の戻 り の回動エネルギを吸収して、 リ ャシー ト の急 激な戻 り をな く し得る 自動車シー ト用のダンバ及びこ のダ ンパを具備した 自動車シ一 ト機構に関する。 背景技術

自動車では、 車内空間を広 く するため に リ ャシー ト を横 方向に跳ね上げる よ う にする こ とが提案されているが、 斯 かる リ ャシー ト を横方向に跳ね上げる場合 （上げ方向の横 回動の場合） には少々 の大きな力 を加えても リ ヤシ一 ト の 自重が作用 してス ト ッ パ等への激突の問題がそれ程生じな いが、 元に戻す場合 （下げ方向の横回動の場合） には リ ャ シー ト の 自重の影響によ り 急激に横方向に下げられてス ト ッ パ等に激突 して不快な大きな音が生じる こ と になる。 こ の リ ャシー ト の下げ方向の横回動をゆつ く り と行わせるた め に、 横回動エネルギを吸収するダンパを用いる と.よいの であ るが、 斯かる ダンパ と しては流体を利用 した ものが知 られてお り 、 こ の流体を利用 した夕 ンパでは大きな減衰力 を得る には大型にな ら ざる を得ない上に、 流体の漏出を阻 止するための大掛か り なシ一ルを必要とする。 特に、 大き な車内居住空間を確保するために、 リ ャシー ト に対して後 方向に背もたれを回動させて リ ヤシ一 ト に対して背もたれ を伸ばし、 その後、 リ ャシ一 卜 を横方向に跳ね上げるよ う に した 自動車シ一 ト機構に対する ダンパでは、 背もたれ及 びリ ャシー ト の合計荷重に基づく 大きな回動エネルギを減 衰する必要があ るために、 単に流体を利用 した小型のダン パでは、 目的の大きな減 を得る こ とが困難であ る。 発明の開示

本発明は、 前記諸点に鑑みてなされた ものであっ て、 そ の 目 的 とする と こ ろ は、 大きな減衰力 を得る こ とができ る 上に小型にでき、 特に背もたれを伸ばして又は背もたれを 折 り 畳んで、 その後、 シー ト を横方向に跳ね上げる よ う に した又はシー ト を後方に回動する よ う に した 自動車のシー 卜 に好適なダンパ及びこ のダンパを具備した 自動車シー 卜 機構を提供する こ と にある。

本発明の第一の態様の 自動車シー ト用 のダンパは、 自動 車の シー トが回動自在に設置される シャーシに対して固定 される よ う になつ ている固定部材と、 こ の固定部材に対し て回転自在であ つ て固定部材と の間で隙間を形成する回転 体と、 隙間に配されたシ リ コーン系未加硫ゴム と、 自動車 のシー ト の一方の方向の回動においては、 当該一方の方向 の回動を回転体に伝達して回転体に回転を生 じ させる一方 自動車のシー ト の他方の方向の回動においては、 当該他方 の方向の回動の回転体への伝達を禁止する よ う になっ てい る一方向ク ラ ッ チ手段と を具備している。

第一の態様のダンパによれば、 固定部材に対する回転体 の回転でシ リ コ ーン系未加硫ゴム に剪断変形を生 じさせ、 こ の剪断変形で も つ て減衰機能を得る よ う に しているため に、 摩耗の虞もない上に、 漏出防止のためのシールを省き 得て、 軽量且つ小型でも大きな減衰力 を容易に得る こ とが でき、 しか も、 一方向ク ラ ッチ手段でも っ て、 自動車のシ

― ト の一方の方向の回動、 例えばシー ト の跳ね上げ横回動 又はシ一 ト の前方戻し回動では、 シ リ コーン系未加硫ゴム による減衰機能を生じさせないよ う に し、 自動車のシー ト の他方の方向の回動、 例えばシー ト の戻 し下げ横回動又は シー ト の後倒下げ回動では、 シ リ コ一ン系未加硫ゴム によ る減衰機能を生じ させるよ う に しているだめに、 自動車の シー ト の跳ね上げ又は前方戻し を容易に行い得る上に、 シ 一 ト の横方向の戻 し下げ又は後倒下げ回動においてス ト ッ パ等への激突によ る不快な大きな音が生じる こ と ·がない。

本発明の第二の態様の 自動車シー ト用 のダンバでは、 上 記の第一の態様のダンバにおいて、 固定部材は、 自動車の シー トが上げ下げ方向に回動自在に設置される シャーシに 対して固定される よ う になっ てお り 、 一方向ク ラ ッチ手段 は、 自動車のシー ト の下げ方向の横回動においては、 当該 下げ方向の横回動を回転体に伝達して回転体に回転を生 じ させる一方、 自動車のシー ト の上げ方向の横回動において は、 当該上げ方向の横回動の回転体への伝達を禁止する よ う になつ てお り 、 本発明の第三の態様の，自動車シー ト用 の ダンバでは、 上記の第一の態様のダンパにおいて、 固定部 材は、 自動車のシー トが前後方向に回動自在に設置される シャーシに対して固定されるよ う になっ てお り 、 一方向ク ラ ッ チ手段は、 自動車のシ一 卜 の後方向の回動においては、 当該後方向の回動を回転体に伝達して回転体に回転を生 じ させる一方、 自動車のシー ト の前方向の回動においては、 当該前方向の回動の回転体への伝達を禁止する よ う になつ ている。

上記のいずれかの態様のダンパにおいては、 本発明の第 四の態様の 自動車シ一 ト用のダンパのよ う に、 回転体は、 中央軸部と、 こ の中央軸部に同心に配された複数の円筒部 と を具備 してお り 、 固定部材は、 中央軸部に同心に配され た複数の円筒部を具備している と共に、 当該複数の円筒部 の う ち の最内周側の円筒部で中央軸部に摺動自在に嵌合さ れて回転体を回転自在に支持してお り 、 回転体の複数の円 筒部と固定部材の複数の 円筒部とは、 シ リ コーン系未加硫 ゴムが配された隙間を も つ て互いに径方向において重合し ている とよ く 、 こ の場合、 好ま し く は本発明の第五の態様 の 自動,車シ一 卜用 のダンパのよ う に、 回転体は、 その複数 の円筒部の軸方向の一方の端部に一体的に形成された閉塞 部と、 こ の の軸方向の端面に設け られた凹所又は突 起と を具備してお り 、 固定部材は、 その円筒部の軸方向の 一方の端部に一体的に形成された閉塞部と、 閉塞部に一体 的に形成されている と共にシャ 一シに対して固定するため の取 り 付け部と を具備している。

第五の態様のダンノ のよ う に、 回転体が凹所又は突起を 具備し、 固定部材が取 り 付け部を具備している と、 凹所又 は突起と取 り 付け部とでダンパを両持ち支持できる結果、 ダンパをシヤーシに対して しっ か り と固定できる

また上記の第一か ら第三のいずれカ、の態様のダンパにお いては 、 本発明の第六の態様の 自動車シ一 卜 用 のダンパの よ 5 に 、 固定部材は二部材か らなつ て お り 、 一方の部材は 中央軸部と、 こ の中央軸部の軸方向の一端部側に同心に配 された複数の円筒部と を具備してお り 、 他方の部材は、 中 央軸部の軸方向の他端部側に同心に配された複数の他の円 筒部を具備してお り 、 複数の他の円筒部の う ち の最内周側 の円筒部は、 中央軸部の軸方向の他端部に嵌合、 固着され てお り 、 回転体は、 中央軸部に同心に配されている と共に 軸方向に並んだ二組の複数の円筒部と、 こ の二組の複数の 円筒部の間に配されている と共に当該二組の複数の円筒部 の夫々 に一体的に形成された閉塞部と を具備している と共 に、 固定部材の二部材の間で中央軸部に回転自在に支持さ れてお り 、 固定部材の両複数の円筒部と回転体の二組の複 数の円筒部とは、 シ リ コ ーン系未加硫ゴムが配された隙間 を も っ て互いに径方向において重合していてもよ く 、 こ の 場合には、 好ま し く は本発明の第七の態様の 自動車シー ト 用のダンバのよ う に、 固定部材の一方の部材は、 中央軸部 の軸方向の一端部及び複数の円筒部の軸方向の一方の端部 の夫々 に一体的に形成された閉塞部と、 こ の閉塞部に一体 的に形成されている と共にシャーシに対して固定するため の取 り 付け部を有してお り 、 固定部材の他方の部材は、 そ の複数の他の円筒部の軸方向の一方の端部に一体的に形成 された他の閉塞部と、 こ の閉塞部の軸方向の端面に設け ら れた凹所又は突起を具備 している。

第七の態様のダンパのよ う に、 固定部材が取 り 付け部 と 凹所又は突起と を具備している と、 取 り 付け部と凹所又は 突起 とでダンパを両持ち支持できる結果、 第五の態様のダ ンパ と 同様に、 ダンパをシャーシに対して しつ か り と固定 できる。

本発明において一方向ク ラ ッ チ手段は、 その第八の態様 の 自動車シー ト用のダンバのよ う に、 一端部が自 由端とな つ て回転体の円筒状の外周面に巻回されている と共に、 他 端部が自動車のシー 卜 に取 り 付け られる よ う になっ てレ る コイルばねを具備している とよい

第八の態様のダンパによれば、 一方向ク ラ ッ チ手段が回 転体の外周面に巻回されたコイ ルばねを具備しているため に、 斯かる コイ レばねの拡径と縮径と によ る一力向ク ラ ッ チ作用で、 自動車のシー ト の一方の方向の回動では、 シ リ コーン系未加硫ゴムによ る減衰機能を生 じさせないよ う に し、 自動車のシー ト の他方の回動では、 シ リ コ—ン系未加 硫ゴム によ る減衰機能を生じさせる こ とができる結果、 極 めて簡単な機構によ り 、 例えば、 自動車の シー ト の跳ね上 げ又は前方戻 し を容易に行い得る上に、 シー 卜 の横方向の 戻し下げ又は後倒下げ回動においてス ト ッパ等への激突に よ る不快な大きな音を生じさせないよ う に し得る。

上記の第一か ら第三のいずれかの態様のダンパにおいて は、 更に本発明の第九の態様の 自動車シ一 卜用のダンパの よ う に、 固定部材は、 八ウジング部材と、 こ のハウジング 部材に螺着又は嵌着された蓋部材と を具備してお り 、 ハウ ジング部材は、 外側円筒部と、 こ の外側円筒部の内側にお いて外側円筒部 と同心に配された内側円筒部と、 外側円筒 部及び内側円筒部の軸方向の一端部を閉塞する よ う に外側 円筒部及び内側円筒部に一体的に形成された閉塞部と を具 備してお り 、 蓋部材は、 外側円筒部の軸方向の他端部に螺 着又は嵌着されてお り 、 回転体は、 外側円筒部の内側であ つ て内側円筒部の外側において外側円筒部と同心に配され ている外周側円筒部と、 こ の外周側円筒部に連結されてい る と共に内側円筒部の内側において外周側円筒部と同心に 配されてい る 内周側円筒部と を具備し—し お り 、 外側円筒部 及び内側円筒部の う ち の少な く と ち一方と外周側円筒部と は、 シ リ コー ン系未加硫ゴムが配された隙間を も つて互い に径方向において重合していても よ く 、 斯かる第九の態様 の 自動車シ一 卜用 のダンパでは、 本発明の第十の態様の 自 動車シー 卜用のダンパのよ う に、 回転体は、 外周側円筒部 と内周側円筒部と の間であつ て内側円筒部の内側に配され た中間円筒部を更に具備してお り 、 中間円筒部と内側円筒 部とは、 シ リ コ ー ン系未加硫ゴムが配された隙間を ち っ て 互いに径方向において重合していても よい

' 第九又は第十の態様の 自動車シー 卜用のダンパでは、 一 方向ク ラ ツ チ手段は、 本発明の第十一の態様の 自動車シー ト用のダン ) のよ う に、 軸方向において内周側円筒部と並 置された円筒体と、 一端部が自 由端となつ て内周側円筒部 及び円筒体の夫々 の外周面に巻回されている コイ ルばねと を具備している と よ く 、 こ の場合、 円筒.体は、 本発明の第 十二の態様の 自動車シー ト用のダンパのよ う に、 その内部 に揷通される軸部材と係合して軸部材と共に回転される よ う に、 その内周面に互いに対向する平坦面を有していても 本発明の第十三の態様の 自動車シー ト用のダンバのよ う に、 その内部に揷通される軸部材を締め付けて軸部材と共に回 転される よ う に、 軸方向に関してその環状の一方の端面か らその環状の他方の端面まで伸びたス リ ッ ト を有 して縮径 自在であ っ ても よい。

第十一か ら第十三のいずれかの態様の 自動車シー ト用 の ダンバにおいて、 コイ ルばねは、 その他端部で円筒体に連 結されていても よ いが、 本発明の第十四の態様の 自動車シ ー ト用のダンバのよ う に、 円筒体を締め付ける程度の内径 を有してお り 、 その他端部でも 自 由端となっ ていてもよ く 、 ま-た第十一の態様の 自動車シー ト用のダンバにおいては、 コイ ルばねは、 本発明の第十五の態様の 自動車シー ト用 の ダンバのよ う に、 その他端部で回転体に連結されている と 共に、 その内部に揷通される軸部材を締め付けて軸部材と 共にその 自 由端であ る一端部が回転されるよ う な内径を有 していて も よい。

本発明において、 シ リ コーン系未加硫ゴムは、 その第十 六の態様の 自動車シー ト用のダンパのよ う に、 3 0 か ら 4 2 0 の可塑度を有していればよ いが、 好ま し く は、 本発明 の第十七の態様の 自動車シー ト用のダンバのよ う に、 6 0 か ら 3 2 0 の可塑度を有してお り 、 よ り 好ま し く は、 本発 明の第十八の態様の 自動車シー ト用 のダンパのよ う に、 1 6 0 か ら 3 2 0 の可塑度を有している。 本発明 における シ リ コー ン系未加硫ゴムの可塑度は、 A S T M等によ り 規格化されたウイ リ アム可塑度計で測定し た値であ っ て、 具体的には、 上下 2 枚の平行板に直径約 1 4 3 c m、 高さ 1 . 2 7 c mの円柱形で容積 2 c c のシ リ コ ー ン系未加硫ゴム をはさ み、 7 0 °C〜 1 0 0 °Cで 5 k g の荷重によ り 圧縮し、 3 分間加圧後のシ リ コーン系未加硫 ゴムの高さ （ m m / 1 0 0 ) によ り 表したも のである。

本発明においては、 シ リ コーン系未加硫ゴムは、 上述の よ う に、 3 0 カゝ ら 4 2 0 の可塑度を有していればよいが、 3 0 よ り 小さ い可塑度であ る と、 流動し易 く なつ て隙間に 配されたシ リ コーン系未加硫ゴム に対して漏出を防止する ための大層なシールを必要とする上に、 大きな減衰力 を期 待できな く な り 、 4 2 0 よ り 大きい可塑度である と、 隙間 を形成する回転体及び固定部材の夫々 の面とのな じみが殆 どな く な り 、 回転体及び固定部材の互いの相対的な回転に おいてシ リ コー ン系未加硫ゴムに対して回転体及び固定部 材の う ち の一方が滑っ てシ リ コー ン系未加硫ゴムの変形に よ る実質的な減衰力 を得 られ難く な り 、 また、 滑 り を防止 する ため に斯かる シ リ コ ーン系未加硫ゴムに接する回転体 及び固定部材の面を凹凸面と してシ リ コーン系未加硫ゴム を掴むよ う に しても、 4 2 0 よ り 大きい可塑度のシ リ コ ー ン系未加硫ゴムは極めて脆いため に、 回転体及び固定部材 の互いの相対的な回転においてシ リ コー ン系未加硫ゴムが たやすく せん断 （分断） されて、 これによ つ ても シ リ コ 一 ン系未加硫ゴムの変形に基づく 減衰カ を得 られな く なる。

また、 シ リ コーン系未加硫ゴムは、 回転体及び固定部材 の間の隙間に充填される のであ るが、 その可塑度が 4 2 0 よ り 大き い と、 隙間に空洞 （未充填部分） な し にシ リ コ一 ン系未加硫ゴム を充填する こ とが極めて困難とな り 、 シ リ コー ン系未加硫ゴムを充填した後に、 回転体及び固定部材 と シ リ コ ーン系未加硫ゴム との間に空洞が生じている と、 所望の減衰を得 られな く なる虞がある。

斯かる シールの不要性及び得 られる減衰力の大き さ、 な じみ性、 脆性、 充填の容易性及び耐久性等の観点か ら シ リ コー ン系未加硫ゴムの可塑度は、 好ま し く は、 上述の通 り 、 6 0 力、 ら 3 2 0 、 よ り 好ま し く は、 1 6 0 か ら 3 2 0 であ る。 可塑度が 6 0 以上であ る と、 シ リ コーン系未加硫ゴム の流動性が殆どな く な り 、 簡単なシール機構でシ リ コー ン 系未加硫ゴム の漏出を防止でき、 可塑度が 1 6 0 以上であ る と、 シール機構をほぼ省略できる上に、 比較的大きな減 衰カ を得 られるよ う になる。 一方、 シ リ コーン系未加硫ゴ ムは、 その可塑度が 4 2 0 よ り 大きい と、 上述のよ う に回 転体及び固定部材の接触面とのな じみ性がな く なる上に、 脆く なつ てたやすく せん断される のであるが、 可塑度が 3 2 0 以下であ る シ リ コ ーン系未加硫ゴムでは、 回転体及び 固定部材の夫々 の面とのな じみ性が向上して、 回転体及び 固定部材の互いの相対的な回転において回転体及び固定部 材の夫々 の面に対 してそれ程滑る こ とな し にシ リ コー ン系 未加硫ゴム に変形が生 じて目的とする減衰が得 られ易 く な る上に、 脆弱性がな く なっ て回転体及び固定部材の互いの 相対的な回転に応じて好ま し く 可塑変形 して、 シ リ コー ン 系未加硫ゴム を掴む凹凸面を形成した回転体及び固定部材 を用いて も、 シ リ コーン系未加硫ゴムがぼろ ぼろ にせん断 ， される よ う な事態を避ける こ とができる。

また本発明においては、 シ リ コーン系未加硫ゴムは、 上 記のよ う な可塑度を も っ たものが好ま しいのであるが、 斯 かる可塑度に代えて、 その第十九の態様の自動車シー ト用 のダンノ^ のよ う に、 1 0 力、 ら 1 5 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一ニー粘度を有していても よいが、 好ま し く は、 本発明の第二十の態様の 自動車シ一 ト用 のダンバのよ う に、 3 6 か ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) の ム一二一粘度 を有してお り 、 よ り 好ま し く は、 本発明の第二十一の態様 の 自動車シー ト用 のダンバのよ う に、 6 6 か ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一二一粘度を有していても よ い。 上記の可塑度を有する シ リ コーン系未加硫ゴム と同様に、 1 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) よ り 小さ いム一二一粘度 を有する シ リ コー ン系未加硫ゴムである と、 流動し易 く な つ て隙間に配されたシ リ コーン系未加硫ゴムに対して漏出 を防止するための大層なシールを必要とする上に、 大きな 減衰力 を期待できな く な り 、 1 5 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) を超えるム一二一粘度を有する シ リ コーン系未加硫 ゴムでは、 隙間を形成する回転体及び固定部材の夫々 の面 とのな じみが殆どな く な り 、 回転体及び固定部材の互いの 相対的な回転においてシ リ コー ン系未加硫ゴムに対して回 転体及び固定部材が滑っ てシ リ コー ン系未加硫ゴムの変形 による実質的な減衰力 を得られ難く な り 、 また、 滑 り を防 止するため に斯かる シ リ コーン系未加硫ゴムに接する 回転 体及び固定部材の面を凹凸面と してシ リ コ ーン系未加硫ゴ ム を掴むよ う に しても、 1 5 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) よ り 大きいム一二一粘度のシ リ コーン系未加硫ゴムは 極めて脆いために、 回転体及び固定部材の互いの相対的な 回転においてシ リ コーン系未加硫ゴムがたやすく せん断

(分断） されて、 これによつ ても シ リ コー ン系未加硫ゴム の変形に基づく 減衰力 を得られな く な り 、 斯かる シールの 不要性及び得 ら れる減衰力の大きさ、 な じみ性、 脆性、 充 填の容易性及び耐久性等の観点か ら シ リ コーン系未加硫ゴ ムは、 好ま し く は、 上述の通 り 、 3 6 力 ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一ニー粘度を有してお り 、 よ り 好ま し く は、 6 6 か ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ). のムー ニー粘度を有している。

本発明において、 シ リ コーン系未加硫ゴムは、 好ま し く はその第二十二の態様の自動車シー ト用のダンバのよ う に、 シ リ コ ー ン変性 Xチ レ ンプロ ピ レ ンゴムカゝ らなる。

シ リ コ一ン系未加硫ゴムがシ リ コーン変性ェチ レンプロ ピ レンゴムか らな つ てい る と、 耐久性、 耐候性に優れて好 ま し い 自動車シ一 ト用のダンパを提供できる

本発明においては、 回転体及び固定部材は 、 シ リ コー ン 系未加硫ゴム に接する凹凸面を有 している とよ く 、 こ の凹 凸面は、 回転体及び固定部材の相対的な回転において当該 凹凸面の近傍のシ リ コー ン系未加硫ゴムの凹凸面に対する 滑 り を阻止する よ う になっ ていてもよい。 凹凸面は、 離散 的に配された突起若し く は凹溝又は連続した突起若し く は 凹溝で具体化して もよ いが、 梨子地状又はしぼ状の凹凸面 で具体化しても よ い

斯かる凹凸面は、 凹凸面の近傍の シ リ コ一ン系未加硫ゴ ム を掴むよ う に機能し、 これによ り 回転体及び固定部材の 間の相対的な回転において当該回転体及び固定部材と シ リ コーン系未加硫ゴム との間の滑 り を防止でき、 シ リ コーン 系未加硫ゴム に所望の塑性変形を生じさせて、 シ リ コーン 系未加硫ゴムに 目 的のエネルギを吸収させる こ とができる 上述のよ う に、 シ リ コーン系未加硫ゴム と これに接する回 転体及び固定部材の面とがよ く な じんで、 回転体及び固定 部材と シ リ コ ー ン系未加硫ゴム との間に滑 り が生 じない場 合又はその滑 り を許容する■¾ 口 には、 斯かる凹凸面とする こ とな し に、 平滑面と してもよい 本発明の第一の態様の 自動車シー ト機構は、 上記のいず れかの態様のダンバ と、 自動車のシャーシに対して回動自 在に設け られたシー ト と、 こ のシー ト に対して回動自在に 設け られた背もたれと を具備している。

斯かる第一の態様の 自動車シー ト機構によれば、 シ リ コ 一ン系未加硫ゴムでも っ て減衰機能を得る よ う に している ため に、 上記のダンバによる効果を得る こ とができる と共 に、 シー ト 、 例えばリ ヤシ一 卜 の急激な戻 り 又は急激な後 倒をな く し得る。 なお、 本発明による上記のいずれの態様 のダンパ及び自動車シー ト機構も、 フ ロ ン ト シー ト及びリ ヤシ一 ト等の 自動車のシー ト のいずれにも適用できる ので あるが、 好ま し く は、 リ ャシー ト に適用する。

第一の態様の 自動車シー ト機構において、 背もたれは、 本発明の第二の態様の 自動車シー ト機構のよ う に、 シー ト に対して後方向に回動自在に設け られていても、 本発明の 第三の態様の 自動車シー ト機構のよ う に、 シー ト に対して 前方向に回動自在に設け られていてもよい。

第一か ら第三のいずれかの態様の 自動車シー ト機構にお いて、 シー ト は、 本発明の第四の態様の 自動車シー ト機構 のよ う に、 ダンパを貫通 して配された軸部材を介して自動 車のシ ャ ー シに対して回動自在に設け られてお り 、 こ の場 合、 軸部材は、 シー ト の回動と共に回転される よ う になつ ている。 斯かる第四の態様の 自動車シー ト機構によれば、 軸部材の回 り にコ ンパク ト にダンパを配置できる。

本発明によれば、 大きな減衰力 を得る こ とができる上に 小型にでき、 特に背もたれを伸ばして又は背もたれを折 り 畳んで、 その後、 .シー ト を横方向に跳ね上げる よ う に した 又はシー ト を後方に回動する よ う に した 自動車のシー ト に 好適なダンパ及びこ のダンパを具備した 自動車シー ト機構 を提供する こ とができる。

次に本発明及びその実施の形態を、 図に示す好ま しい例 を参照 して説明する。 なお、 本発明はこれ ら例に何等限定 されないのであ る。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の 自動車シー ト用のダンバの好ま しい実 施の形態の一例の断面説明図、

図 2 は、 図 1 に示す例の I I 一 I I 線矢視断面図、 図 3 は 図 1 に示す例の左側面図、

図 4 は 図 1 に示す例を用いた 自動車シー ト機構の一例 の斜視図

図 5 は 図 4 に示す例において一部を切 り 欠いた斜視図 図 6 は 図 4 に示す例の動作説明図、

図 7 は 本発明の好ま しい実施の形態の他の例の断面説 明図、

図 8 は 本発明の好ま しい実施の形態の更に他の例の説 明図

9 は、 図 8 の例の動作説明図、

1 0 は、 本発明の好ま しい実施の形態の更に他の例の 兌明図

I 1 1 は、 図 1 0 の例の一部の拡大断面説明図、

[ 1 2 は、 図 1 0 の例の一部の拡大断面説明図、

3 は、 図 1 0 の例の動作説明図、

4 は、 本発明の好ま しい実施の形態の更に他の例の 明図

図 1 5 は、 図 1 4 の例に用いた円筒体の説明図、 図 1 6 は、 本発明の好ま しい実施の形態の更に他の例の 説明図、 そ して、

図 1 7 は、 図 1 4 の例に用いたコイ ルばねの説明図であ る。 発明 を実施するための最良の形態 図 1 か ら 図 5 において、 本例の 自動車シー ト機構 1 は、 自動車シー ト用 のダンバ 2 と、 自動車の シャーシに対して 軸心 Xを中心とする と共に上げ下げ方向の横方向の回動、 即ち横回動 R 1 の方向に回動自在に設け られたシー ト、 本 例では リ ヤシ一 ト 3 と、 リ ヤシ一 ト 3 に対して後方向 R 2 に回動自在に設け られた背もたれ 4 と、 リ ヤシ一 ト 3 に対 して横方向 R 3 に回動自在に設け られた脚 5 と を具備して いる。

ダンパ 2 は、 自動車の リ ヤシ一 卜 3 が横回動 R 1 の方向 に回動自在に設置される ンヤーン 対して固定される よ う になっ ている固定部材 1 2 と、 固 部材 1 2 に横回動 R 1 の方向に回転自在に支持される と共に、 固定部材 1 2 と の 間で隙間 1 3 を形成 し、 一方向ク ツ チ手段 1 6 を介して 自動車の リ ャシ一 卜 3 の横回動 R が伝達される よ う にな つ ている回転体 1 1 と、 隙間 1 3 に配されたシ リ コー ン系 未加硫ゴム 1 5 と、 自動車の リ ャシー ト 3 の下げ方向の横 回動 R 1 ( リ ャシ一 卜 3 を図 4 及び図 5 に示す元の位置に 戻す下げ回動） においては、 当該下げ方向の横回動 R 1 を 回転体 1 1 に伝達して回転体 1 1 軸心 X の周 り での回転 を生じ させる一方、 自動車の リ ャシ— 卜 3 の上げ方向の横 回動 R 1 ( リ ャシー ト 3 を図 6 に示す位置に もた らす跳ね 上げ回動 ) においては、 当該上げ方向の横回動 R 1 の回転 体 1 1 への伝達を禁止するよ う になつ ている一方向ク ラ ッ チ手段 1 6 と を具備している。

回転体 1 1 は、 円柱状の中央軸部 2 1 と、 中央軸部 2 1 に同 、に配された複数の円筒部 2 2 及び 2 3 と、 複数の 円 筒部 2 2 及び 2 3 並びに中央軸部 2 1 の軸方向の一方の端 部に一体的に形成された円板状の閉塞部 2 5 と、 閉塞部 2 5 の軸方向の端面に設け られた円形の凹所 2 6 と、 中央軸 部 2 1 の軸方向の他方の端部に嵌着された環状の抜け止め 部材 2 7 と を具備している。

固定部材 1 2 は、 中央軸部 2 1 に同心に配された複数の 円筒部 4 1 及び 4 2 と、 円筒部 4 1 及び 4 2 の軸方向の一 方の端部に一体的に形成された閉塞部 4 3 と、 閉塞部 4 3 に一体的に形成されている と共に固定用ボル ト 4 4 の揷通 用 の貫通孔 4 5 を有した板状の取 り 付け部 4 6 と、 閉塞部 4 3 に形成されている と共に抜け止め部材 2 7 が配されて いる 凹所 4 7 と を具備 している と共に、 複数の円筒部 4 1 及び 4 2 の う ち の最内周側の円筒部 4 1 で中央軸部 2 1 に 摺動自在に嵌合されて回転体 1 1 を軸心 X を中心と して回 転できる よ う に回転自在に支持している。

回転体 1 1 の複数の円筒部 2 2 及び 2 3 と固定部材 1 2 の複数の 円筒部 4 1 及び 4 2 とは、 シ リ コー ン系未加硫ゴ ム 1 5 が密に配された隙間 1 3 を も っ て互いに径方向にお いて重合している。

1 0 力、 ら 1 5 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一二一 粘度、 好ま し く は 3 6 か ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一二一粘度、 よ り 好ま し く は 6 6 か ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のム一二一粘度、 更によ り 具体的に は実質的に 7 0 M L 1 + 4 ( 1 0 0 ） のム一二一粘 度を有する と共に シ リ コ ーン変性エチ レ ンプロ ピ レンゴム か ら なる シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 は、 回転体 1 1 及び 固定部材 1 2 に密に接して隙間 1 3 に充填されている。 自動車の リ ヤシ一 ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 において は、 リ ャシー ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 を回転体 1 1 .に 伝達して回転体 1 1 を同方向に回転させる よ う にする一方 自動車の リ ヤシ一 ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 においては リ ヤシ一 ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 の回転体 1 1 への伝 達を禁止する本例の一方向ク ラ ッ チ手段 1 6 は、 一端部 7 2 が自 由端となっ て回転体 1 1 の円筒状の外周面 7 3 、 具 体的には、 円筒部 2 3 の外周面 7 3 に巻回されている と共 に、 ループ状に曲げられた他端部 7 1 がヒ ンジ機構 8 2 を 介して自動車の リ ャシー ト 3 に取 り 付け られる よ う になつ ている コイ ルばね 7 4 を具備している

コイ ルばね 7 4 は、 自動車の リ ヤシー ト 3 の上げ方向の 横回動 R 1 でヒ ンジ機構 8 2 を介 して同方向に回転されよ う とする と、 外周面 7 3 に接触して巻回された部位で拡径 する よ う な巻回方向を も っ て巻回されている結果、 斯かる リ ヤシ一 ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 の回転体 1 1 への伝 達を禁止 して、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 と の間に軸心 X の回 り での横回動 R 1 の方向の相対的な回転を生じないよ う に し、 而して、 シ リ コ ーン系未加硫ゴム 1 5 の剪断変形 による 自動車の リ ャシー ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 に対 する抵抗を発生させないよ う にする一方、 自動車の リ ヤシ — ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 でヒ ンジ機構 8 2 を介して 同方向に回転されよ う とする と、 外周面 .7 3 に接触して巻 9

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回された部位で縮径する よ う な巻回方向をも っ て巻回され てい る結果、 リ ャシー ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 を回転 体 1 1 に伝達 して、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 と の間に軸 心 X の回 り での横回動 R 1 の方向の相対的な回転を生じ さ せ、 而して、 シ リ コーン系未加硫ゴム 1 5 の剪断変形によ る 自動車の リ ヤシ一 ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 に対する 抵抗を発生させ、 当該リ ャシー ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 のエネルギを部分的にシ リ コーン系未加硫ゴム 1 5 によ り 吸収させる よ う になっ ている'。

リ ャシー ト 3 は、 自動車のシヤーシに固着された基台 8 1 にダンパ 2 及びヒ ンジ機構 8 2 を介して横回動 R 1 の方 向に回動自在に取 り 付け られてお り 、 こ う して リ ヤシ一 卜 3 は、 基台 8 1 を介して 自動車のシヤーシに対して横回動 R 1 の方向に回動自在に設け られている。

ヒ ンジ機構 8 2 は、 基台 8 1 に固着されたブラケッ ト 8 3 と、 一端部 8 4 では、 ブラケ ッ ト 8 3 の一方の軸受部 8 5 に軸部材 8 6 を介して横回動 R 1 の方向に回動自在に連 結されてお り 、 他端部 8 7 では、 リ ヤシ一 卜 3 に固着され た一方のアーム部材 8 8 と、 一端部 8 9 では、 ダンパ 2 の 回転体 1 1 の凹所 2 6 に横回動 R 1 の方向に回転自在に揷 着された軸部材 2 4 を支持してお り 、 他端部 9 0 では、 リ ヤシ一 卜 3 に固着された他方のァーム部材 9 1 と を有して いる。 ダンパ 2 の固定部材 1 2 の取 り 付け部 4 6 は、 軸受部 8 5 及び 9 2 を橋絡する ブラケッ ト 8 3 の取 り付け部 9 3 に 固定用ボル ト 4 4 を介して固着されている。

ル一プ状に曲げられたコイルばね 7 4 の他端部 7 1 は、 取 り 付け ピ ン等を介してアーム部材 9 1 の他端部 9 0 に固 着されてお り 、 こ う して、 他端部 7 1 は、 ヒ ンジ機構 8 2 を介して 自動車の リ ャシー ト 3 に取 り 付け られてお り 、 コ ィ ルばね 7 4 は、 リ ャシー ト 3 が横回動 R 1 の方向に回動 される と、 同方向に回転される よ う になっ ている。

背もたれ 4 は、 リ ャシー ト 3 に公知の ヒ ンジ機構 9 5 (図 6 参照） を介 して リ ヤシ一 ト 3 に対して後方向 R 2 に 回動自在に取 り 付け られてお り 、 脚 5 も また、 公知の ヒ ン ジ機構 9 6 を介して リ ヤシ一 ト 3 に対して横方向 R 3 に回 動自在に取 り 付け られている。 ヒ ンジ機構 9 5 及び 9 6 の ロ ッ ク機構等は、 公知であ る ので詳細な説明を省 く 。

ダンパ 2 を具備した以上の 自動車シー ト機構 1 によれば 図 6 に示すよ う に背もたれ 4 を後方向 R 2 に回動後、 リ ャ シー ト 3 を横回動 R 1 において上げ方向に回動させ、 更に 脚 5 を リ ャシー ト 3 に対して横方向 R 3 に回動させる こ と によ り 、 大きな車内居住空間を提供する こ とができ る。

そ して、 自動車シー ト機構 1 によれば、 リ ャシー 卜 3 の 上げ方向の横回動 R 1 では、 アーム部材 9 1 を介して同方 向に回転される コイルばね 7 4 は、 外周面 7 3 に接触して 巻回された部位で拡径するよ う になつ ている結果、 外周面 7 3 に対 して空転して リ ャシー ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 を回転体 1 1 に伝達せず、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 と の間に軸心 Xの回 り での横回動 R 1 の方向の相対的な回転 を生 じさせず、 而 して、 シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 によ る減衰機能を生じさせないよ う に しているために、 リ ヤシ ' ー ト 3 の横方向の跳ね上げを容易に行い得、 一方、 リ ヤシ — ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 では、 アーム部材 9 1 を介 して同方向に回転される コイ ルばね 7 4 は、 外周面 7 3 に 接触して巻回された部位で縮径するよ う になっ ている結果、 外周面 7 3 にきつ く 卷きつけ られて リ ャシー ト 3 の下げ方 向の横回動 R 1 を回転体 1 1 に伝達し、 回転体 1 1 と固定 部材 1 2 との間に軸心 Xの回 り での横回動 R 1 の方向の相 対的な回転を生 じさせ、 而して、 シ リ コーン系未加硫ゴム 1 5 に剪断変形を生じさせ、 リ ャシー ト 3 の回動エネルギ をシ リ コ ーン系未加硫ゴム 1 5 の剪断変形によ り 吸収する よ う に している ために、 リ ヤシ一 ト 3 の急激な戻し下げ方 向の横回動 R 1 を避ける こ とができ、 リ ャシー ト 3 の急激 な戻 り をな く し得、 ス ト ツバ等への激突によ る不快な大き な音の発生をな く し得る。

そ してダンパ 2 によれば、 シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 の剪断変形でも っ て減衰機能を得るよ う に しているために、 摩耗の虞 もない上に、 漏出防止のためのシールを省き得て、 しかも、 軽量且つ小型でも大きな減衰カ を容易に得る こ と ができ、 その上、 回転体 1 1 が凹所 2 6 で軸部材 2 4 を介 してアーム部材 9 1 に支持されてい る一方、 固定部材 1 2 が取 り 付け部 4 6 で取 り 付け部 9 3 に支持されて、 ダンパ 2 が両持ち支持されているために、 夕"ンパ 2 は、 シャ ー シ に対して し つ か り と固定される こ と になる。

上記のダンパ 2 では、 固定部材 1 2 を一体物か ら構成し たが、 これに代えて、 図 7 に示すよ う に、 固定部材 1 2 を 二部材 1 5 1 及び 1 5 2 か ら構成してもよ い。 即ち、 図 7 に示すダンパ 2 において、 固定部材 1 2 の一方の部材 1 5 1 は、 中央軸部 1 5 3 と、 中央軸部 1 5 3 の軸方向の一端 部 1 5 4 側に同心に配された複数の円筒部 1 5 5 及び 1 5 6 と、 中央軸部 1 5 3 の軸方向の一端部 1 5 4 並びに複数 の円筒部 1 5 5 及び 1 5 6 の軸方向の一方の端部の夫々 に 一体的に形成された閉塞部 1 5 7 と、 閉塞部 1 5 7 に一体 的に形成されてい る と共にシャーシに対して固定するため の取 り 付け部 4 6 と を具備してお り 、 固定部材 1 2 の他方 の部材 1 5 2 は、 中央軸部 1 5 3 の軸方向の他端部 1 6 0 側に同心に配された複数の円筒部 1 6 1 及び 1 6 2 と、 複 数の円筒部 1 6 1 及び 1 6 2 の軸方向の一方の端部に一体 的に形成さ れた他の閉塞部 1 6 3 と、 閉塞部 1 6 3 の軸方 向の端面に設け られた凹所 2 6 と を具備してお り 、 複数の 円筒部 1 6 1 及び 1 6 2 のう ち の最内周側の円筒部 1 6 1 は、 中央軸部 1 5 3 の軸方向の他端部 1 6 0 にセ レーシ ョ ン (凹凸） 結合を も っ て嵌合、 固着されている。

斯かる 固定部材 1 2 を具備した図 7 に示すダンバ 2 にお いて、 一体物か らなる回転体 1 1 は、 中央軸部 1 5 3 に同 心に配されてい る と共に軸方向に並んだ二組の複数の円筒 部 1 7 1 、 1 7 2 及び 1 7 3 並びに 1 7 4 、 1 7 5 及び 1 7 6 と、 二組の複数の円筒部 1 7 1 、 1 7 2 及び 1 7 3 並 びに 1 Ί 4 、 1 7 5 及び 1 7 6 の間に配されている と共に 当該二組の複数の円筒部 1 7 1 、 1 7 2 及び 1 7 3 並びに 1 7 4 、 1 7 5 及び 1 7 6 の夫.々 に一体的に形成された円 環状の閉塞部 1 7 7 と を具備している と共に、 固定部材 1 2 の二部材 1 5 1 及び 1 5 2 の間で中央軸部 1 5 3 に回転 自在に支持されてお り 、 固定部材 1 2 の両複数の円筒部 1 5 5 及び .1 5 6 並びに 1 6 1 及び 1 6 2 と回転体 1 1 の二 組の複数の円筒部 1 7 1 、 1 7 2 及び 1 7 3 並びに 1 7 4 、 1 7 5 及び 1 7 6 とは、 シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 が密 に配された隙間 1 3 をも っ て互い に径方向において重合し ている。

図 7 に示すダンパ 2 において、 一方向ク ラ ッチ手段 1 6 のコ イルばね 7 4 は、 一端部 7 2 が自 由端となっ て回転体 1 1 の円筒状の外周面 1 7 8 、 具体的には、 円筒部 1 7 3 及び 1 7 6 並びに閉塞部 1 7 7 の外周面 1 Ί 8 に巻回され ている と共に、 ループ状に曲げられた他端部 7 1 がヒ ンジ 機構 8 2 の ァーム部材 9 1 を介して自動車の リ ャシー ト 3 に取 り 付け られる よ う になっ ている。

図 7 に示すダンパ 2 は、 図 1 に示すダンバ 2 と同様にそ の取 り 付け部 4 6 でブラケッ ト 8 3 の取 り 付け部 9 3 に固 定用ボル h 4 4 を介して固着される と共に、 凹所 2 6 で当 該凹所 2 6 に嵌着された軸部材 2 4 を介してアーム部材 9 1 に支持される

図 7 に示すダンパ 2 を具備した 自動車シー ト機構 1 にお いても、 リ ャシー ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 では、 ァ一 ム部材 9 1 を介して同方向に回転される コイルばね 7 4 は 外周面 1 7 8 に接触して巻回された部位で拡径するよ に なっ てい る結果、 外周面 1 7 8 に対して空転して リ ヤシ一 ト 3 の上げ方向の横回動 R 1 を回転体 1 1 に伝達 しな く 、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 との間に軸心 Xの回 り での横回 動 R 1 の方向の相対的な回転を生 じ させず、 而して、 シ リ コ ーン系未加硫ゴム 1 5 による減衰機能を生じさせないよ う に しているために、 リ ヤシ一 ト 3 の横方向の跳ね上げを 容易 に行い得、 一方、 リ ヤシ一 ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 では、 アーム部材 9 1 を介して同方向に回転される ： 3ィ ルばね Ί 4 は、 外周面 1 7 $ に接触して巻回された部位で 縮径する よ になっている結果、 外周面 1 7 8 にきつ く 巻 さつけ られて リ ャシー ト 3 の下げ方向の横回動 R 1 を回転 体 1 1 に伝達 し、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 との間に軸心 X の回 り での横回動 R 1 の方向の相対的な回転を生じさせ 而して、 シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 に剪断変形を生 じ さ せ、 リ ヤシ一 ト 3 の回動エネルギをシ リ コーン系未加硫ゴ ム 1 5 の剪断変形によ り 吸収する よ う に しているため に、 リ ャシー ト 3 の急激な戻し下げ方向の横回動 R 1 を避ける こ とができ、 リ ヤシ一 卜 3 の急激な戻 り をな く し得、 ス ト ッパ等への激突によ る不快な大きな音の発生をな く し得、 その上、 シ リ コー ン系未加石疏产ゴム 1 5 の剪断変形でも っ て 減衰機能が得られる ために、 摩耗の虞もない上に、 漏出防 止のためのシールを省き得て 、 しかも、 軽量且つ小型でも 大きな減衰力 を容易 に得る こ とができる と共に、 回転体 1 1 が凹所 2 6 で軸部材 2 4 を介してァ一ム部材 9 1 に支持 されている一方、 固定部材 1 2 が取 り 付け部 4 6 で取 り 付 け部 9 3 に支持されてダンパ 2 が両持ち支持されているた めに、 ダンパ 2 はシャ一シに対して しつ カゝ り と固定される こ と になる。

と こ ろで上記では、 リ ヤシ一 ト 3 が横回動 R 1 の方向に 回動自在に設置された 自動車シー ト機構 1 の例であるが、 これに代えて、 図 8 に示すよ う に リ ャシー ト 3 が前後方向 R 4 に回動自在に設置された自動車シー ト機構 1 にダンパ 2 を用 いてもよい。

図 8 に示す自動車シー ト機構 1 では、 ダンパ 2 は、 サイ ド フ レーム 1 0 1 内に収容されてお り 、 ダンパ 2 の固定部 004/001149

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材 1 2 は、 その取 り 付け部 4 6 が自動車のサイ ド フ レーム 1 0 1 又は床板 1 0 2 に固着されて自動車のシャ ーシに対 して固定されてお り 、 凹所 2 6 に配されている と共にサイ ド フ レーム 1 0 1 に回転自在に支持された軸部材 2 4 は、 リ ャシー ト 3 に一端 1 0 4 で固着されたシー ト ブラケ ッ ト 1 0 5 の他端 1 0 6 の孔に揷着されて、 シー ト ブラケ ッ ト 1 0 5 を回転自在に支持してお り 、 ループ状に曲げられた コイ ルばね 7 4 の他端部 7 1 は、 図示しないがシー ト ブラ ケ ッ ト 1 0 5 の他端 1 0 6 に植設されている と共にサイ ド フ レーム 1 0 1 の円弧状の長孔を通っ てサイ ド フ レーム 1 0 1 内に伸長した ピンに取 り 付け られてお り 、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 の回動は、 シー ト ブラケ ッ ト 1 0 5 を介 してコイ ルばね 7 4 の他端部 7 1 に伝達される よ う になつ てお り 、 背もたれ 4 は、 リ ヤシ一 ト 3 に対して前方向 R 5 に回動自在に設け られている。 なお、 リ ヤシ一 卜 3 に一端 1 1 5 で固着された他方のシー ト ブラケ ッ ト 1 1 6 は、 そ の他端 1 1 7 で軸等を介 して自動車の他方のサイ ド フ レー ム （図示せず） に前後方向 R 4 に回動自在に支持されてい る。

そ して図 8 に示す自動車シー ト機構 1 では、 背もたれ 4 を前方向 R 5 に回動して リ ヤシ一 ト 3 に重ね合わせた後

(折 り 畳んだ後） 、 リ ヤシ一 ト 3 を前後方向 R 4 において後 方に回動させた後に更に下げ方向に回動させて、 自動車の 床板 1 0 2 に形成された凹所 1 2 1 に収容する こ と によ り 、 図 9 に示すよ う に大きな車内居住空間を提供する こ とがで き、 また図 9 に示す状態で、 リ ャシー ト 3 を凹所 1 2 1 力、 ら取 り 出すよ う に上げ方向に回動させた後に前後方向 R 4 において前方に回動させてサイ ド フ レーム 1 0 1 に取 り 付 け ら れたス ト ッパ 1 2 2 に当接させ、 その後、 背もたれ 4 を回動する こ と によ り 元に戻すこ と、ができる。

図 8 に示す自動車シー ト機構 1 では、 コイルばね 7 4 は、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 における下げ方向を含む後方 の回動では縮怪し、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における 上げ方向を含む前方の回動では拡径する よ う になっ てお り 、 而して、 本例では、 一方向ク ラ ッ チ手段 1 6 は、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 における後方の回動では、 当該後方の 回動を回転体 1 1 に伝達して回転体 1 1 に回転を生じ させ て、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 と の間に前後方向 R 4 にお ける下げ方向を含む後方の回動に基づく 相対的な回転を生 じ させる一方、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における上げ 方向を含む前方の回動では、 当該前方向の回動の回転体 1 1 への伝達を禁止して、 回転体 1 1 と固定部材 1 2 と の間 の前後方向 R 4 における上げ方向を含む前方の回動に基づ く 相対的な回転を生じ させないよ う に、 換言すれば、 リ ャ シー ト 3 の前後方向 R 4 における下げ方向を含む後方の回 動では、 シ リ コーン系未加硫ゴム 1 5 を剪断変形させる一 方、 リ ヤ シ一 ト 3 の前後方向 R 4 における上げ方向を含む 前方の回動では、 シ リ コーン系未加硫ゴム 1 5 を剪断変形 させない よ う になつ ている。

図 8 に示す自動車シー ト機構 1 では、 ダンパ 2 をサイ ド フ レーム 1 0 1 内に収容 したが、 これに代えて、 サイ ド フ レーム 1 0 1 外に設置してもよ く 、 また、 他方のシー ト ブ ラケ ッ ト 1 1 6 側にもダンバ 2 を設置しても よい。

また上記のいずれのダンバ 2 も、 閉塞部 2 5 及び 1 6 3 に凹所 2 6 を設けて凹所 2 6 に軸部材 2 4 を装着したが、 斯かる 凹所 2 6 に代えて、 閉塞部 2 5 及び 1 6 3 に突起を 設けて こ の突起を軸部材 2 4 と して用いてもよい。

更に 自動車シー ト機構 1 及びダンバ 2 と しては、 図 1 0 か ら 図 1 2 に示すよ う に構成しても よい。 図 1 0 か ら 図 1 2 に示すダンパ 2 は、 固定部材 2 1 2 と、 固定部材 2 1 2 に対して前後方向 R 4 に回転自在であ っ て固定部材 2 1 と の間で隙間 2 1 3 を形成する回転体 2 1 1 と、 隙間 2 1 3 に配さ れたシ リ コーン系未加硫ゴム 2 1 5 と、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 における後方への回動においては、 当 該後方の回動を回転体 2 1 1 に伝達して回転体 2 1 1 に回 転を生 じ させる一方、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 にお け る前方への回動においては、 当該前方の回動の回転体 2 1 1 への伝達を禁止するよ う になっ ている一方向ク ラ ッ チ手 段 2 1 6 と を具備している。 リ ヤシ一 卜 3 が前後方向 R 4 に回動自在に設置される シ ヤ ーシに対して固定される よ う になっ てい る固定部材 2 1 2 は、 ハゥジング部材 2 2 1 と、 ハゥ ジ ング部材 2 2 1 に 螺着又は嵌着、 本例ではねじ部 2 2 2 を介して螺着された 環状の蓋部材 2 2 3 と を具備してお り 、 ハウジング部材 2 2 1 は、 外側円筒部 2 2 4 と、 外側円筒部 2 2 4 の内側に 外側円筒部 2 2 4 と 同心に配された内側円筒部 2 2 5 と、 外側円筒部 2 2 4及び内側円筒部 2 2 5 の軸方向の一端部 を閉塞する よ う に外側円筒部 2 2 4 及び内側円筒部 2 2 5 に一体的に形成された円環板状の閉塞部 2 2 6 と を具備 し てお り 、 蓋部材 2 2 3 は、 外側円筒部 2 2 4 の軸心 X方向 の他端部の内周面にねじ部 2 2 2 を介して螺着されてお り 回転体 2 1 1 は、 外側円筒部 2 2 4 の内側であっ て内側円 筒部 2 2 5 の外側において外側円筒部 2 2 4 と 同心に配さ れて い る外周側円筒部 2 2 7 と、 外周側円筒部 2 2 7 に連 結されている と共に内側円筒部 2 2 5 の内側において外周 側円筒部 2 2 7 と同心に配されてい る内周側円筒部 2 2 8 と、 外周側円筒部 2 2 7 と同心に配されている と共に外周 側円筒部 2 2 7 と内周側円筒部 2 2 8 と の間であっ て内側 円筒部 2 2 5 の内側に配された中間円筒部 2 2 9 と を一体 的に具備 してお り 、 外側円筒部 2 2 4及び内側円筒部 2 2 5 と外周側円筒部 2 2 7 とは、 シ リ コーン系未加硫ゴム 2 1 5 が配された隙間 2 1 3 を も っ て互い に径方向において 4 001149

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重合 してお り 、 中間円筒部 2 2 9 と内側円筒部 2 2 5 と は 互い に径方向において重合している。 尚、 斯かる 中間円筒 部 2 2 9 と内側円筒部 2 2 5 と を シ リ コ ー ン系未加硫ゴム 2 1 5 が配された隙間を も っ て互いに径方向において重合 させても よ い 。

方向ク ラ ッ チ手段 2 1 6 は、 軸心 X方向において内周 側円筒部 2 2 8 と並置された鍔付さの円筒体 2 3 1 と、 一 端部 2 3 2 が自 由端となつ て内周側円筒部 2 2 8 及び円筒 体 2 3 1 の夫々 の円筒状の外周面 2 3 3 及び 2 3 4 に巻回 されてい る コィ ルばね 2 3 5 と を具備してお り 、 円筒体 2 3 1 は、 その内部に揷通される軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 に形成された平坦面 （二面幅部 ) 2 3 7 と係合して軸部 材 2 3 6 と ±tに回転されるよ う に、 その内周面に互いに対 向する一対の平坦面 2 3 8 を有している

ィ ルばね 2 3 5 は、 円筒体 2 3 1 の外周面 2 3 4 を締 め付ける程度の内径を有してお り 、 本例ではその他端部 2

4 1 でも 自 由端となっ ているが、 これに代えて、 他端部 2 4 1 において円筒体 2 3 1 に固着されて連結されていても よい

定部材 2 1 2 は、 外側円筒部 2 2 4 においてボル ト 、 溶接等によ り 取 り 付け部材 2 4 5 の基部 2 4 6 に固着され てお り 、 取 り 付け部材 2 4 5 は、 基部 2 4 6 に加えて、 基 部 2 4 6 に一体的に形成された一対の軸支持部 2 4 7 を有 してお り 、 基部 2 4 6 のボル ト孔 2 4 8 に揷入さ れたボル ト等を介して 自動車の シャーシに固着されてお り 、 斯かる 取 り 付け部材 2 4 5 を介 して固定部材 2 1 2 は、 リ ヤシ一 ト 3 が回動自在に設置される シャーシに対して固定される よ う になつ ている。

軸部材 2 3 6 は、 平坦面 2 3 7 を有 したその一端部 2 5 1 でダンパ 2 及び一対の軸支持部 2 4 7 を貫通している と 共に鍔付きブッ シュ 2 5 2 及び 2 5 3 を介して一対の軸支 持部 2 4 7 に前後方向 R 4 に回転自在に支持されてお り 、 一端部 2 5 1 がダンパ 2 及び軸支持部 2 4 7 か ら抜け出さ ないよ う に当該一端部 2 5 1 にはヮ ッ シャ 2 5 4 を介して ナツ ト 2 5 5 が固着されている。 軸部材 2 3 6 の他端部 2 5 6 も、 一端部 2 5 1 と同様に他の取 り 付け部材 2 5 7 を 介して前後方向 R 4 に回転自在に支持されてお り 、 取 り 付 け部材 2 5 7 は、 取 り 付け部材 2 4 5 と同様にボル ト等を 介して自動車の シャーシに固着されている。

軸部材 2 3 6 は、 その一端部 2 5 1 側で、 リ ャシー ト 3 に一端で固着されたシ一 ト ブラケ ッ ト 2 6 1 の他端の孔を 貫通して しか も シー ト ブラケッ ト 2 6 1 の他端に溶接等に よ り 固着されている一方、 その他端部 2 5 6 側で、 リ ヤシ — ト 3 に一端で固着された他のシー ト ブラ ケ ッ ト 2 6 2 の 他端の孔を貫通 して しか も シー ト ブラケ ッ ト 2 6 2 の他端 に溶接等によ り 固着されてお り 、 こ う して リ ヤシ一 ト 3 は、 ダンバ 2 を貫通 して配された軸部材 2 3 6 並びに シー 卜 ブ ラ ケ ッ ト 2 6 1 及び 2 6 7 を介して 自動車のシ ャ ーシに対 して回動自在に設け られてお り 、 軸部材 2 3 6 は、 リ ヤ シ ー ト 3 の前後方向 R 4 の回動と共に同方向に回転される よ う になっ ている。

軸部材 2 3 6 には、 一端がシー ト ブラケ ッ ト 2 6 1 に他 端が軸部材 2 3 6 に夫々 固着されたコイ ルばね 2 6 5 と、 一端がシー ト ブラケ ッ ト 2 6 2 に他端が軸部材 2 3 6 に夫 々 固着されたコイ ルばね 2 6 6 とが同心に軸部材 2 3 6 を 取 り 巻いて配されてお り 、 コイ ルばね 2 6 5 は、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 における後方への回動をその弾性力 に よ り 補助 し、 コ イ ルばね 2 6 6 は、 リ ャシー ト 3 の前後方 向 R 4 における前方への回動をその弾性力 によ り 補助する よ う になつ てい る。

図 1 0 か ら 図 1 2 に示す自動車シー ト機構 1 において、 図 1 3 に示すよ う に凹所 1 2 1 に リ ャシー ト 3 及び背もた れ 4 を収容する ため に、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 にお ける後方の回動がコイ ルばね 2 6 5 の弾性力 による補助 と 共に行われる と、 軸部材 2 3 6 の同方向の回転と共に円筒 体 2 3 1 も 同方向に回転され、 円筒体 2 3 1 の この回転で 円筒体 2 3 1 の外周面 2 3 3 を締め付けて配されたコイ ル ばね 2 3 5 は縮径される結果、 内周側円筒部 2 2 8 の外周 面 2 3 3 も またコイ ルばね 2 3 5 によっ て締め付け られ、 これによ り 内周側円筒部 2 2 8 は、 軸部材 2 3 6 の前後方 向 R 4 における後方の回動と共に回転される結果、 回転体 2 1 1 と 固定部材 2 1 2 との間に前後方向 R 4 における後 方の回動に基づく 相対的な回転が生じ、 シ リ コー ン系未加 硫ゴム 2 1 5 に剪断変形が生じ、 リ ャシー ト 3 の回動エネ ルギがシ リ コー ン系未加硫ゴム 2 1 5 の剪断変形によ り 吸 収される よ う になつ てお り 、 これに対して、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における前方の回動が行われる と 、 軸部材

2 3 6 の同方向の回転と共に円筒体 2 3 1 も 同方向に回転 され、 円筒体 2 3 1 の こ の回転で円筒体 2 3 1 の外周面 2

3 3 を締め付けて配されたコイルばね 2 3 5 は拡径される 結果、 内周側円筒部 2 2 8 の外周面 2 3 3 のコイ ルばね 2 3 5 も また拡径され、 これによ り 円筒体 2 3 1 はコイ ルば ね 2 3 5 及び内周側円筒部 2 2 8 に対して空転し、 回転体 2 1 1 と固定部材 2 1 2 と の間に相対的な回転が生じな く 、 而して、 シ リ コー ン系未加硫ゴム 1 5 による減衰機能が生 じないで、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における前方の回 動は、 コイ ルばね 2 6 6 の弾性力 による補助でも っ てスム ーズになされる 。

こ のよ う に一方向ク ラ ッ チ手段 2 1 6 でも、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における後方の回動では、 当該後方の回 動を回転体 2 1 1 に伝達して回転体 2 1 1 に回転を生じ さ せて、 回転体 2 1 1 と固定部材 2 1 2 との間に前後方向 R 4 における後方の回動に基づく 相対的な回転を生じさせる 一方、 リ ヤ シ一 ト 3 の前後方向 R 4 における前方の回動で は、 当該前方向の回動の回転体 2 1 1 への伝達を禁止 して、 回転体 2 1 1 と固定部材 2 1 2 と の間の前後方向 R 4 にお ける前方の回動に基づく 相対的な回転を生じさせないよ う に、 換言すれば、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 における後 方の回動では、 シ リ コーン系未加硫ゴム 2 1 5 を剪断変形 させる一方、 リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における前方の 回動では、 シ リ コーン系未加硫ゴム 2 1 5 を剪断変形させ ないよ う になっ ている。

そ して、 図 1 0 か ら 図 1 2 に示す自動車シー ト機構 1 に よれば、 ダンパ 2 を貫通して配されている と共に リ ヤシ一 ト 3 の回動と共に回転されるよ う になっ ている軸部材 2 3 6 を介して リ ヤシ一 ト 3 が自動車のシャーシに対して回動 自在に設け られているために、 軸部材 2 3 6 の回 り にコ ン パク ト にダンパ 2 を配置できる。

図 1 0 か ら 図 1 2 に示す自動車シー ト機構 1 においては、 軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 側のみにダンパ 2 を設ける代 わ り に、 軸部材 2 3 6 の他端^ 2 5 6 側にも同様に してダ ンパ 2 を設けて も よい。

と こ ろで、 図 1 0 か ら図 1 2 に示す自動車シー ト機構 1 では、 軸部材 2 3 6 の回転と共に 円筒体 2 3 1 を回転させ るために、 互い に係合する平坦面 2. 3 7 及び平坦面 2 3 8 を軸部材 2 3 6 と 円筒体 2 3 1 との夫々 に設けたが、 これ に代えて、 図 1 4 及び図 1 5 に示すよ う に、 内部に揷通さ れる軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 を締め付けて軸部材 2 3 6 と共 前後方向 R 4 に回転される よ う に、 軸心 X方向に 関 して 状の一方の端面 2 7 1 か ら環状の他方の端面 2 7 2 まで伸びたス リ ッ ト 2 7 3 を有 して縮径自在である 円筒 体 2 7 4 を用 いてもよ く 、 円筒体 2 7 4 は、 鍔付き円筒体 2 3 1 1 代えて、 軸心 X方向において内周側円筒部 2 2 8 と並置されている。 図 1 0 か ら 図 1 2 に示す自動車シー ト 機構 1 では、 軸部材 2 3 6 の回転で、 軸部材 2 3 6 を締め 付けた円筒体 2 7 4 も回転し、 円筒体 2 7 4 を締め付けて 巻力、れたコイ ルばね 2 3 5 が円筒体 2 7 4 の回転によ り 縮 径又は拡径されて上記と同様の動作を行う よ う になっ てい る。 尚 図 1 4 に示すダンバ 2 は、 蓋部材 2 2 3 がナ ツ ト 2 5 5 側に配されて軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 に装着さ れてい る

また 1 6 及び図 1 7 に示す自動車シー ト機構 1 のよ う に、 円 体 2 7 4 を省略してコイ ルばね 2 3 5 を直接的に 軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 に接触する よ う にする一方、 コイ ルばね 2 3 5 をその他端部 2 4 1 で回転体 2 1 1 の内 周側円筒部 2 2 8 に連結しても よ く 、 こ の場合、 コイ ルば ね 2 3 5 は、 その内部に揷通される軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 を締め付けて軸部材 2 3 6 と共にその 自 由端であ る 一端部 2 3 2 が回転される よ う な内径を有してお り 、 八ゥ ジング部材 2 2 1 は、 外側円筒部 2 2 4 及び内側円筒部 2 2 5 に加えて、 内側円筒部 2 2 5 及び中間円筒部 2 2 9 の 内周側であ っ て これ ら と同心に しかも コイ ルばね 2 3 5 を 取 り 巻いて閉塞部 2 2 6 に一体的に形成された更なる 円筒 部 2 8 1 を有している。

図 1 6 及び図 1 7 に示すコイルばね 2 3 5 を有した一方 向ク ラ ッ チ手段 2 1 6 では、 リ ヤシ一 卜 3 の前後方向 R 4 における後方の回動による軸部材 2 3 6 の同方向の回転で コイ ルばね 2 3 5 は縮径されて軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 にきつ く 巻き付いて軸部材 2 3 6 の回転と共に回転され る こ と にな り 、 これによ り 回転体 2 1 1 を同方向に回転さ せる こ と になる一方、 リ ヤシ一 ト 3 の前後方向 R 4 におけ る前方の回動による軸部材 2 3 6 の同方向の回転で、 コィ ルばね 2 3 5 は拡径されて軸部材 2 3 6 の一端部 2 5 1 に 緩く 巻き付く 結果、 軸部材 2 3 6 をコイルばね 2 3 5 に対 して空転させ、 これによ り 回転体 2 1 1 への リ ャシー ト 3 の前後方向 R 4 における前方の回動を伝達させな く なる。

図 1 6 及び図 1 7 に示すダンパ 2 のよ う に、 中間円筒部 2 2 9 と 内側円筒部 2 2 5 とは、 シ リ コーン系未加硫ゴム 2 1 5 が配された隙間 2 1 3 を も っ て互いに径方向におい て重合していて もよい。

図 1 6 及び図 1 7 に示す一方向ク ラ ッ チ手段 2 1 6 を有 したダンパ 2 及び斯かるダンパ 2 を具備 した 自動車シー ト 機構 1 でも、 前記同様の効果を得る こ とができる上に、 円 筒体 2 3 1 又は 2 7 4 を省略し得るので更なる コ ス ト低下 を図 り 得る。

Claims

請求の範囲 l . 自動車の シー トが回動自在に設置される シャーシに 対して固定される よ う になっ てい る固定部材と、 こ の固定 部材に対して回転自在であっ て固定部材との間で隙間を形 成する 回転体と、 隙間に配されたシ リ コーン系未加硫ゴム と、 自動車のシー ト の一方の方向の回動においては、 当該 一方の方向の回動を回転体に伝達して回転体に回転を生 じ させる一方、 自動車のシー ト の他方の方向の回動において は、 当該他方の方向の回動の回転体への伝達を禁止する よ う になつ ている一方向ク ラ ッ チ手段と を具備した 自動車シ 一 卜用 のダンパ。

2 . 固定部材は、 自動車のシー トが上げ下げ方向に回動 自在に設置される シャーシに対して固定される よ う になつ てお り 、 一方向ク ラ ッ チ手段は、 自動車のシー ト の下げ方 向の横回動においては、 当該下げ方向の横回動を回転体に 伝達して回転体に回転を生じ させる一方、 自動車のシー ト の上げ方向の横回動においては、 当該上げ方向の横回動の 回転体への伝達を禁止する よ う になっ ている請求の範囲 1 に記載の 自動車シー ト用 のダンパ。

3 . 固定部材は、 自動車の シー トが前後方向に回動自在 に設置さ れる シャーシに対して固定される よ う になっ てお り 、 一方向ク ラ ッ チ手段は、 自動車のシー ト の後方向の回 動においては、 当該後方向の回動を回転体に伝達して回転 体に回転を生じさせる一方、 自動車のシー ト の前方向の回 動においては、 当該前方向の回動の回転体への伝達を禁止 する よ う になつ ている請求の範囲 1 に記載の 自動車シー ト 用 のダンパ。

4 . 回転体は、 中央軸部と、 こ の中央軸部に同心に配さ れた複数の円筒部と を具備してお り 、 固定部材は、 中央軸 部に同心に配された複数の円筒部を具備している と共に、 当該複数の円筒部の う ち の最内周側の円筒部で中央軸部に 搢動自在に嵌合されて回転体を回転自在に支持してお り 、 回転体の複数の円筒部と 固定部材の複数の円筒部と は、 シ リ コーン系未加硫ゴムが配された隙間を も っ て互い に径方 向において重合している請求の範囲 1 か ら 3 のいずれか一 つ に記載の 自動車シー ト用のダンバ。

5 . 回転体は、 その複数の円筒部の軸方向の一方の端部 に一体的に形成された閉塞部と、 この閉塞部の軸方向の端 面に設け られた凹所又は突起と を具備してお り 、 固定部材 は、 その円筒部の軸方向の一方の端部に一体的に形成され た閉塞部と、 閉塞部に一体的に形成されている と共にシャ ーシに対して固定するための取 り 付け部と を具備 している 請求の範囲 4 に記載の 自動車シー ト用のダンバ。

6 . 固定部材は二部材か らなつ てお り 、 一方の部材は、 中央軸部と、 こ の中央軸部の軸方向の一端部側に同心に配 された複数の円筒部と を具備してお り 、 他方の部材は、 中 央軸部の軸方向の他端部側に同心に配された複数の他の円 筒部を具備してお り 、 複数の他の 円筒部の う ち の最内周側 の円筒部は、 中央軸部の軸方向の他端部に嵌合、 固着され てお り 、 回転体は、 中央軸部に同心に配されてい る と共に 軸方向に並んだ二組の複数の円筒部と、 こ の二組の複数の 円筒部の間に配されている と共に当該二組の複数の円筒部 の夫々 に一体的に形成された閉塞部と を具備している と共 に、 固定部材の二部材の間で中央軸部に回転自在に支持さ れてお り 、 固定部材の両複数の円筒部と回転体の二組の複 数の 円筒部とは、 シ リ コ ン系未加硫ゴムが配された隙間 を も っ て互いに径方向において重合している請求の範囲 1 力 ら 3 のいずれか一つに記載の 自動車シー ト用 のダンパ。

7 . 固定部材の一方の部材は、 中央軸部の軸方向の一端 部及び複数の円筒部の軸方向の一方の端部の夫々 に一体的 に形成された閉塞部と、 この閉塞部に一体的に形成されて い る と共にシャーシに対して固定するための取 り 付け部を 有してお り 、 固定部材の他方の部材は、 その複数の他の円 筒部の軸方向の一方の端部に一体的に形成された他の閉塞 部と、 こ の閉塞部の軸方向の端面に設け られた凹所又は突 起を具備している請求の範囲 6 に記載の 自動車シー 卜用の ダンパ。

8 . 一方向ク ラ ッ チ手段は、 一端部が自 由端となっ て回 転体の円筒状の外周面に巻回されている と共に、 他端部が 自動車の シー ト に取 り 付け られる よ う になっ ている コ イ レ ばねを具備している請求の範囲 1 か ら 7 のいずれか一つに 記載の 自動車シー 卜用のダンパ。

9 . 固定部材は、 ハウジング部材と、 こ の八ウジング部 材に'螺着又は嵌着された蓋部材と を具備してお り 、 八ゥジ ング部材は、 外側円筒部 と、 こ の外側円筒部の内側におい て外側円筒部と同心に配された内側円筒部と、 外側円筒部 及び内側円筒部の軸方向の一端部を閉塞する よ う に外側円 筒部及び内側円筒部に一体的に形成された閉塞部と を具備 してお り 、 蓋部材は、 .外側円筒部の軸方向の他端部に螺着 又は嵌着されてお り 、 回転体は、 外側円筒部の内側であつ て内側円筒部の外側において外側円筒部と 同心に配されて い る外周側円筒部と、 こ の外周側円筒部に連結されている と共に内側円筒部の内側において外周側円筒部と同心に配 さ れてい る 内周側円筒部と を具備してお り 、 外側円筒部及 び内側円筒部の う ち の少な く と も一方と外周側円筒部と は シ リ コ ーン系未加硫ゴムが配された隙間を も っ て互いに径 方向において重合している請求の範囲 1 か ら 3 のいずれか

~~ ' リに 3し載の 自動車シー 卜用のダンパ。

1 0 . 回転体は、 外周側円筒部と内周側円筒部との間であ つ て内側円筒部の内側に配された中間円筒部を更に具備し てお り 、 中間円筒部と内側円筒部とは、 シ リ コ ー ン系未加 硫ゴムが配された隙間を も っ て互いに径方向において重合 している請求の範囲 9 に記載の 自動車シー ト用のダンパ。

1 1 . 一方向ク ラ ツチ手段は、 軸方向において内周側円筒 部と並置された円筒体と、 一端部が自 由端となっ て内周側 円筒部及び円筒体の夫々 の外周面に卷回されてい る コイ ル ばねと を具備している請求の範囲 9 又は 1 0に記載の 自動車 シー ト用のダンバ

1 2 . 円筒体は、 その内部に揷通される軸部材と係合して 軸部材と共に回転される よ う に、 その内周面に互い に対向 する平坦面を有している請求の範囲 1 1に記載の 自動車シー ト用 のダンバ。

1 3 . 円筒体は、 その内部に揷通される軸部材を締め付け て軸部材と共に回転される よ う に、 軸方向に関 してその環 状の一方の端面か らその環状の'他方の端面まで伸びたス リ ッ ト を有して縮径自在である請求の範囲 1 1に記載の 自動車 シー ト用 のダンパ

1 . コ イ ルばねは、 円筒体を締め付ける程度の内径を有 してお り 、 その他端部でも 自 由端となっ ている請求の範囲 1 1か ら 1 3のいずれか一つ に記載の 自動車シー 卜用のダンパ

1 5 . コ イ ルばねは、 その他端部で回転体に連結されてい る と共に、 その内部に揷通される軸部材を締め付けて軸部 材と共にその 自 由端であ る一端部が回転される よ う な内径 を有している請求の範囲 1 1に記載の自動車シー 卜用のダン パ。

16. シ リ コー ン系未加硫ゴムは、 3 0 か ら 4 2 0 の可塑 度を有している請求の範囲 1 か ら 15の いずれか一つに記載 の 自動車ンー 卜用のダンバ。

17. シ リ コー ン系未加硫ゴムは、 6 0 力 ら 3 2 0 の可塑 度を有している請求の範囲 1 か ら 15のいずれか一つに記載 の 自動車ン一 卜用のダンパ。

18. シ リ コ一ン系未加硫ゴムは、 1 6 0 か ら 3 2 0 の可 塑度を有 している請求の範囲 1 か ら 15のいずれか一つに記 載の 自動車シー ト用のダンバ

19. シ リ コー ン系未加硫ゴム.は、 1 0 カゝ ら 1 5 0 M L

1 + 4 ( 1 0 0 °C ) のムーニー粘度を有 してい る請求の 範囲 1 か ら 15のいずれか一つに記載の 自動車シー 卜用 のダ ンパ。

20. シ リ コー ン系未加硫ゴムは、 3 6 カゝ ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 °c ) のム一二一粘度を有 している請求の範 囲 1 か ら 15のいずれか一つに記載の 自動車シー ト用のダン パ。

21. シ リ コ ー ン系未加硫ゴムは、 6 6 カゝ ら 7 2 M L 1 + 4 ( 1 0 0 V ) のム一二一粘度を有している請求の範 囲 1 か ら 15の いずれか一つに記載の 自動車シー ト用のダン パ。

22. シ リ コ ー ン系未加硫ゴムは、 シ リ コーン変性ェチ レ ンプロ ピ レ ンゴムか らなる請求の範囲 1 か ら 21のいずれか 一つに記載の 自動車シ一 ト用のダンパ。

23. 請求の範囲 1 か ら 22のいずれか一つ に記載の 自動車 シー ト用のダンバ と、 自動車のシャーシに対して回動自在 に設け られたシー ト と、 このシ一 ト に対して回動自在に設 け られた背もたれとを具備してい る 自動車シ一 ト機構。

24. 背もたれは、 シー ト に対して後方向に回動自在に設 け られている請求の範囲 23に記載の 自動車シー ト機構。

25. 背もたれは、 シー ト に対して前方向に回動自在に設 け られてい る請求の範囲 23又は 24に記載の 自動車シー ト機 構。

26. シー ト は、 ダンパを貫通して配された軸部材を介し て 自動車のシ ャ ー シに対して回動自在に設け られてお り 、 軸部材は、 シ一 ト の回動と共に回転される よ う になっ てい る請求の範囲 23か ら 25のいずれか一つに記載の 自動車シー ト機構。