WO2004098352A1

WO2004098352A1 - 配線挿通孔用キャップ

Info

Publication number: WO2004098352A1
Application number: PCT/JP2004/005974
Authority: WO
Inventors: Masanori Sakurai
Original assignee: Sugatsune Kogyo Co., Ltd.
Priority date: 2003-05-07
Filing date: 2004-05-06
Publication date: 2004-11-18
Also published as: US20060207792A1; JP4263528B2; EP1627581A1; US7230185B2; WO2004098352A9; EP1627581A4; CN1784159A; JP2004329570A

Abstract

壁板（Ｙ）の配線挿通孔（Ｈ）に第１と第２筒状部材（１Ａ）（１Ｂ）が嵌め込まれて壁板の板厚（Ｄ）に合せて相互に係止し、これらの第１と第２の筒状部材（１Ａ）（１Ｂ）の開口にそれぞれ第１と第２の蓋状部材（２Ａ）（２Ｂ）が解放自在に抜け止めされるように嵌め込まれて第１と第２の筒状部材（１Ａ）（１Ｂ）を閉、第１と第２の蓋状部材の少量配線用通口（２ａ）（２ｂ）を挿通して少量配線を整理し、第１と第２の蓋状部材（２Ａ）（２Ｂ）を取り外すことによって第１と第２の筒状部材（１Ａ）（１Ｂ）の多量配線用通口（４）を挿通して多量配線を整理することができる。

Description

明細書

配線揷通孔用キャップ

技術分野

[0001] 本発明は、床面等から引き出された配線コードをデスク、カウンタ、テーブル、パネルの如き家具の上にあるパソコンの如き電子機器に接続する際に、この配線コードを揷通するためにデスクの天板、側板の壁に設けられた配線揷通孔に嵌め込んで使用するのに好適なキャップに関し、更に詳細に述べると、配線揷通孔に配線コードを揷通しない時には外観上の体裁を損なわないように配線揷通孔に被せるキャップに関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、デスク等の壁に設けられた配線揷通孔に被せる種々の配線挿通孔用キヤップが知られており、その市販品のその一例が図 5 (A) (B)に示されている。このキヤップ aは、デスク Dの天板 Aに予め穿設されている配線挿通孔 Bに天板 Aの上方から嵌め込まれる小径嵌合筒 bと天板 Aの上面に係合する抜け止め周縁蓋部 cとから成つており、キャップ aは、この嵌合筒 bと蓋部 cとで天板 Aに装着されている。図 5 (B)から理解されるように、抜け止め周縁蓋部 cには部分的に開口する配線用揷通ロ dが設けられている。小径嵌合部 bの外周面には複数の抜止用周突条 eが設けられている。

[0003] この従来技術の配線揷通孔用キャップ aは、天板 Aの配線揷通孔 Bに緩く嵌め込んでいるだけであり、従ってこのキャップをデスクやパネルの側板の如き垂直な壁に設けられた配線揷通孔に嵌め込もうとすると、振動その他の外力を受けて側板から不本意に外れ落ちるおそれがあった。

[0004] これを防止してデスク等の側板に使用するのに適合した配線揷通用キャップが特許文献 1に開示されており、その概略構造が図 6に示されている。

[0005] 同図に示すように、このキャップは、デスク Dの天板 Aの裏側に沿ってダクト fを配置し、このダクト fは、その両端がデスク Dの両側板 g、 kに相対して設けられた配線挿通孔 hに対向して支持され、一方の側板 gの配線揷通孔 hから枠状のキャップ iの取付枠部分 jをダクト fの端部内に入り込むまで挿入し、次に、他方の側板 kの配線挿通孔も同様の作業で枠状のキャップ iを嵌め込んでいる。

[0006] この図 6の構造のキャップは、側板 g、 k間を延びるダクト f内に嵌め込まれるので、側板 g、 kから抜け落ちることはないが、配線コードは、ダクト f中を挿通させなければならないので、自由度が制約されて使い勝手が悪いこととなる。

[0007] 特許文献 1 :実開平 7— 24135号公報

[0008] 本発明の目的は、上記のような従来技術の配線揷通孔用キャップの欠点を解消して、天板等の水平面上だけでなぐ側板等の垂直面上にも確実で容易に取付けることができる配線揷通孔用キャップを提供することにある。

発明の開示

[0009] 本発明によれば、壁板に設けられた配線挿通孔の内面に相対向して嵌入され壁板の板厚に合わせてこの壁板を挟むように相互に係止される係止手段を備えた第 1と第 2の筒状部材と、これらの第 1と第 2の筒状部材の内側に嵌入されてこれらの筒状部材を閉じる第 1と第 2の蓋状部材と、この第 1と第 2の蓋状部材が第 1と第 2の筒状部材に解放自在に抜け止めされるように第 1と第 2の筒状部材に係止される抜止手段とを備え、第 1と第 2の蓋状部材は、第 1と第 2の少量配線用通口をそれぞれ有し、また、これらの第 1と第 2の蓋状部材は、第 1と第 2の筒状部材からそれぞれ抜け止めを解除して離脱することによって、第 1と第 2筒状部材が露呈して多量配線用通口を形成するようにしたことを特徴とする配線揷通孔用キャップが提供される。

[0010] 本発明のキャップにおいて、第 1と第 2の筒状部材の少なくとも一方の筒状部材の外鍔と壁板との間にスぺーサを挟み込んで第 1と第 2の筒状部材によって壁板を一層強固に挟持することができる。

[0011] 本発明のキャップにおいて、第 1と第 2の筒状部材を相互に係止する係止手段は、第 1と第 2筒状部材の軸線方向へ所定ピッチでそれぞれ相対して形成して相互に嚙み合う歯状の嚙合部とすることができ、これらの歯状の嚙合部は、筒状部材の全周に沿って連続して又は周方向に間隔をあけて所要複数箇所に設けることができる。

[0012] 本発明のキャップにおいて、第 1と第 2の蓋状部材を相応する第 1と第 2の筒状部材に対して解放自在に抜け止めする抜止手段は、第 1と第 2の筒状部材に形成された内側肩部とこれらの内側肩部にそれぞれ着脱自在に係止されるように第 1と第 2蓋状部材の筒状枠部に形成された突部とから成り、第 1と第 2の蓋状部材の筒状枠部が第 1と第 2の筒状部材に係入すると、筒状部材の突部が相応する第 1と第 2の筒状部材の内側肩部に係止されて第 1と第 2の蓋状部材が抜け止めされる。

[0013] 本発明のキャップの他の形態において、第 1と第 2の蓋状部材を相応する第 1と第 2 の筒状部材に対して解放自在に抜け止めする抜止手段は、第 1と第 2の筒状部材にそれぞれ形成された抜け止め軸線側圧接部とこの抜け止め軸線側圧接部に弾性的に圧接するように第 1と第 2の蓋状部材にそれぞれ形成された抜け止め反軸線側圧接部とから成り、これらの抜け止め反軸線側圧接部が第 1と第 2の筒状部材の抜け止め軸線側圧接部に圧入して、第 1と第 2蓋状部材が抜け止めされる。

[0014] 本発明のキャップの更に他の形態において、第 1と第 2の蓋状部材を相応する第 1 と第 2の筒状部材に対して解放自在に抜け止めする抜止手段は、第 1と第 2の筒状部材にそれぞれ形成された内側肩部とこれらの内側段部にそれぞれ着脱自在に係止されるように第 1と第 2蓋状部材に形成された突部を先端に有する少なくとも 2つの爪片とから成り、これらの爪片は、相応する第 1と第 2の筒状部材に弾性的に嚙み合わされてその先端の突部が第 1と第 2の筒状部材の内側肩部に係止されて第 1と第 2 の蓋状部材が抜け止めされる。

[0015] このように、第 1と第 2の筒状部材を壁板の配線挿通孔に壁板の両側から嵌め込んで壁板の板厚に合わせて挟持されるようにし、更に、これらの第 1と第 2の筒状部材を閉じるように第 1と第 2の蓋状部材を対応する筒状部材に抜け止め状態になるように係止するので、壁板の板厚寸法の大きさに拘らず、第 1と第 2の筒状部材を確実に装着することができ、従ってデスクの側板のように垂直面に装填しても抜け落ちることがない。

[0016] また、第 1と第 2の蓋状部材が配線揷通孔を閉じるので、外観を損なうことがない上に、通常は、第 1と第 2の蓋状部材の少量配線用通口を利用して配線することができ、配線本数が多くなつた場合には、第 1と第 2の蓋状部材を第 1と第 2の筒状部材から取り外すことによって第 1と第 2の筒状部材に大きな内周面が露呈して大きく開通されるので、この筒状部材自体を多量配線用通口として利用することができる。

[0017] 更に、壁板と少なくとも一方の筒状部材との間にスぺーサを揷入すると、筒状部材の挟持を一層強化することができ、第 1と第 2の筒状部材相互の係止手段がこれらの筒状部材に設けられて相互に嚙み合う歯状部から成っていると、壁板の種々の板厚に対応して第 1と第 2の筒状部材を確実に挟持することができる。

[0018] また、第 1と第 2の筒状部材カも第 1と第 2の蓋状部材が不本意に抜け出すのを阻止する抜止手段が、筒状部材の抜け止め内側肩部と蓋状部材の筒状枠部の先端突部とから成っていてこれらの突部が肩部に係止するようにする力 \筒状部材の抜け止め軸線側圧接部と蓋状部材の抜け止め反軸線側圧接部とから成っていてこれらの圧接部が充分な摩擦抵抗力を生ずるように弾接するように蓋状部材を筒状部材に圧入するか、筒状部材の内側段部と蓋状部材に設けられた爪片とから成っていて蓋状部材の爪片が筒状部材に弹性的に係入して爪片の突部が筒状部材の内側段部に係止すると、第 1と第 2の蓋状部材が不本意に離脱するのを一層確実に阻止することができる。

図面の簡単な説明

[0019] [図 1]は、本発明の 1つの実施の形態による配線揷通孔用キャップを示し、同図 (A) は、その正面図、同図（B)はその使用用状態の縦断側面図、同図（C)は同図（B)の一部の拡大縦断側面図、

[図 2]は、本発明の他の実施の形態による配線揷通孔用キャップの一部の拡大断面図、

[図 3]は、本発明に用いられる第 2の蓋状部材の更に他の実施の形態を示し、同図（

A)はその背面図で、同図（B)は同図（A)の B—B線断面図、

[図 4]は、本発明に用いられる第 1の筒状部材を示し、同図 (A)はその側面図、同図（

B)はその縦断側面図、

[図 5]は、従来技術による配線揷通孔用キャップを示し、同図（A)は、その使用状態の側面図、同図（B)はその平面図、

[図 6]は、他の従来技術による配線揷通孔用キャップの使用状態を示し、同図（A)はその一部を切欠いた状態の正面図、同図（B)は、その要部の拡大断面図である。発明を実施するための最良の形態

[0020] 本発明の 1つの実施の形態による配線揷通孔用キャップを図 1を参照して詳細に述べる。

[0021] この配線挿通孔用キャップは、机の側板の如き垂直な壁板 Yの配線揷通孔 Hに両側から嵌め込んで壁板 Yの板厚 Wに合わせて相互に係止される第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBと、これらの第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBに開口内にそれぞれ嵌め込まれる筒状枠部 2g、 2hを有する第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bと、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBを配線揷通孔 H内で相互に係止する係止手段 1Cと、第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bを第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBに対して解放自在に抜け止めする抜止手段 3とから成っている。

[0022] 第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bは、それぞれ少量配線用通口 2a、 2bを有し、従って、これらの蓋状部材 2A、 2Bが筒状部材 1A、 IBに嵌め込まれた状態では、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの開口の大部分を閉じる力 S、少量の配線コードを少量配線用通口 2a、 2bに揷通して配線処理することができる。

[0023] また、これらの第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bを第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBから外すと、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの全内周断面が開通して多量配線用通口 4を形成するので、多量の配線コードをこの多量配線用通口 4を挿通して多量配線処理すること力 Sできる。

[0024] 第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBは、図 1 (B) (C)に示すように、配線嵌装孔 Hに嵌め込まれる際に、壁板 Yの両面にそれぞれ係合する外鍔 la、 lbと、配線挿通孔 H内に係入される筒部 lc、 Idと力ら成り、図 4 (A) (B)に示すように、第 1の筒状部材 1Aの筒部 lcの外面でその外鍔 la寄りに所定間隔を複数の突条 leが設けられており、これらの突条 leは、第 1の筒状部材 1Aが配線揷通孔 H内で不本意に回動するのを阻止する機能を有する。

[0025] 係止手段 1Cは、図示の形態では、第 1の筒状部材 1Aの筒部 lcの自由端部に内向きに突出し周方向に間隔をあけて設けられた鋸歯状の複数の嚙合部 Π (図 4 (B) 参照）と、第 2の筒状部材 1Bの筒部 Idの外面に設けられて第 1の筒状部材 1Aの嚙合部 Ifが嚙み合う同様に鋸歯状の嚙合部 lgとから成っている。第 2の筒状部材 1B の嚙合部 lgは、軸線方向に長く形成されており、従って壁板 Yの板厚 Wに相当に大きな差があっても、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBは、壁板 Yを挟んでこれらの嚙合部 Ifと lgとの嚙み合いを維持して外鍔 la、 lbによって挟着状態に保持することができる。

[0026] 係止手段 1Cの挟着強度が不足する場合には、図 1 (B)に示すように、壁板 Yと外鍔 lbとの間に適宜厚さのスぺーサ 5を挟み込んでもよぐこのスぺーサ 5は、挟着強度の不足を補う機能を有する。

[0027] 抜止手段 3は、図 1の形態では、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの筒部 lc、 Idの内側に形成された内側肩部 lh、 liと、第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bの筒状枠部 2g、 2 hの先端に形成された断面半円形の条状の突部 2c、 2dとから成り、これらの筒状枠部 2g、 2hが第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの筒部 lc、 Idに係入されると、先端の突部 2c、 2dが筒部 lc、 Idの内側肩部 lh、 liに弹発的に係止して第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bが第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBから不本意に抜け出すのを防止している

[0028] 他の形態の抜止手段 3が図 2に示されており、この抜止手段 3は、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの筒部 lc、 Id自体によって形成された軸線側圧接部 lj、 lkと第 1と第 2 の蓋状部材 2A、 2Bの筒状枠部 2g、 2h自体によって形成された反軸線側圧接部 2e 、 2fとから成り、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの軸線側圧接部 lj、 lk (筒部 lc、 Id) に第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bの反軸線側圧接部 2e、 2f (筒状枠部 2g、 2h)が圧入し、この圧入による弾接に基づく摩擦抵抗によって第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2B が第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBから不本意に抜け出るのを防止している。

[0029] 更に他の形態の抜止手段 3が図 3に示されており、この形態の抜止手段 3は、第 1と第 2蓋状部材 2A、 2Bに形成されて先端に突部 ¾を先端に有する少なくとも 2つの爪片 2iから成り、これらの爪片 2iは、図 1の実施の形態のものと同様の図示しない第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBにそれぞれ形成された円形の内側肩部にそれぞれ着脱自在に弾性的に嚙み合わされてその先端の突部 ¾が筒状部材 1A、 IBの内側肩部に係止されて第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bが抜け止めされる。

[0030] 上記のように、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBを壁板 Yの配線揷通孔 Hに壁板 Yの両側から嵌め込んで壁板 Yの板厚 Wに合わせて挟持するようにし、更に、これらの第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBを閉じるように第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bを対応する筒状部材 1A、 IBに抜け止め状態になるように係止するので、壁板 Yの板厚寸法 W の大きさに拘らず、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBを確実に装着することができる。従つて、キャップは、デスクの側板のように垂直面に装填しても抜け落ちることがない。

[0031] 第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bは壁板 Yの配線揷通孔 Hを閉じるので、外観を損なうことがなぐ通常は、第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bの少量配線用通口 2bを利用して配線することができ、配線本数が多くなつた場合には、第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2B を第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBから取り外すことによって第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBの大きな内周面が露呈して大きく開通されるので、この筒状部材自体を多量配線用通口 4として利用することができることが解る。

[0032] 壁板 Yと少なくとも一方の筒状部材 1A又は 1Bとの間にスぺーサ 5を揷入すると、筒状部材 1A、 IBの挟持を一層補強することができ、第 1と第 2の筒状部材 1A、 IB相互の係止手段 1Cである相互に嚙み合う歯状部 lf、 lgは、壁板 Yの種々の板厚 Wに対応して第 1と第 2の筒状部材 1A、 IBを確実に挟持することができる。

[0033] 第 1と第 2の筒状部材から第 1と第 2の蓋状部材が不本意に抜け出すのを阻止する抜止手段 3である筒状部材 1A、 IBの内側肩部 lh、 liと蓋状部材の爪部 2g、 2h、筒状部材 1A、 IBの軸線側圧接部 lj、 lkと蓋状部材 2A、 2Bの反軸線側圧接部 2e、 2 f又は蓋状部材 2A、 2Bの突部 2i付きの爪片 ¾と筒状部材 1A、 IBの内側段部によつて、第 1と第 2の蓋状部材 2A、 2Bが第 1の筒状部材 1A、 IBから不本意に離脱するのを一層確実に阻止することができる。

産業上の利用可能性

[0034] 本発明の配線揷通孔用キャップによれば、デスク等の天板の如き水平面上だけでなぐ側板等の垂直面に設けられた配線揷通孔にも有効に適用することができ、またキャップは筒状部材と蓋状部材とから成っていて蓋状部材を取付け又は取り外すことによって大小いずれの配線本数にも適用することができるので、産業上の利用性が向上する。

Claims

請求の範囲

[1] 壁板 (Y)に設けられた配線揷通孔 (Η)の内面に相対向して嵌入され壁板の板厚 (W )に合わせてこの壁板を挟むように相互に係止される係止手段（1C)を備えた第 1と第 2の筒状部材（1A) (1B)と、前記第 1と第 2の筒状部材の内側に嵌入されてこれらの筒状部材を閉じる第 1と第 2の蓋状部材（2A) (2B)と、前記第 1と第 2の蓋状部材が前記第 1と第 2の筒状部材に解放自在に抜け止めされるように前記第 1と第 2の筒状部材にそれぞれ係止される抜止手段 3とを備え、前記第 1と第 2の蓋状部材は、第 1と第 2の少量配線用通口（2a) (2b)をそれぞれ有し、また、前記第 1と第 2の蓋状部材は、前記第 1と第 2の筒状部材カそれぞれ抜け止めを解除して取り外すことによつて、前記第 1と第 2筒状部材が露呈して多量配線用通口（4)を形成するようにしたことを特徴とする配線挿通孔用キャップ。

[2] 請求項 1に記載の配線挿通孔用キャップであって、前記第 1と第 2の筒状部材の少なくとも一方の筒状部材の外鍔（la又は lb)と壁板との間にスぺーサ（5)が挟み込まれることを特徴とする配線挿通孔用キャップ。

[3] 請求項 1又は 2に記載の配線揷通孔用キャップであって、前記係止手段は、前記第 1 と第 2筒状部材の相互に重合する部分にそれぞれ相対して形成されて相互に嚙み合う歯状嚙合部（If) (lg)力成っていることを特徴とする配線揷通孔用キャップ。

4.請求の範囲 1乃至 3のいずれかに記載の配線揷通孔用キャップであって、前記抜止手段は、前記第 1と第 2の筒状部材の筒部（lc) (Id)にそれぞれ形成された内側肩部（lh) (li)と前記内側肩部にそれぞれ着脱自在に係止されるように前記第 1と第 2蓋状部材にそれぞれ形成されて先端に突部（2c) (2d)を有する筒状枠部（2g) ( 2h)とから成り、前記筒状枠部の突部が相応する第 1と第 2の筒状部材の内側肩部に係止されて前記第 1と第 2の蓋状部材が抜け止めされることを特徴とする配線揷通孔用キャップ。

[4] 請求項 1乃至 3のいずれかに記載の配線揷通孔用キャップであって、前記抜止手段は、前記第 1と第 2の筒状部材にそれぞれ形成された軸線側圧接部（lj) (lk)と前記軸線側圧接部に圧入して弾接されるように前記第 1と第 2の蓋状部材にそれぞれ形成された反軸線側圧接部（2e) (2f)とから成り、前記反軸線側圧接部が前記第 1と第 2の筒状部材の軸線側圧接部に圧入し弾接して、前記第 1と第 2蓋状部材が抜け止めされることを特徴とする配線揷通孔用キャップ。

[5] 請求項 1乃至 3のいずれかに記載の配線揷通孔用キャップであって、前記抜止手段は、前記第 1と第 2の筒状部材にそれぞれ形成された内側段部と前記内側段部に係止されるべき突部を先端に有する少なくとも 2つの爪片（2i)とから成り、前記爪片が前記第 1と第 2の筒状部材に弹性的に入り込んで前記爪片の先端突部が前記内側段部の係止して、前記第 1と第 2蓋状部材が抜け止めされることを特徴とする配線揷通孔用キャップ。